JP2013194556A - エンジンシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】触媒の暖機性の低下が抑制されたエンジンシステムを提供することを課題とする。
【解決手段】本実施例のエンジンシステムは、排気ガスの流れ方向に沿って延びた冷却フィンが内部に形成された排気ポート、前記排気ポートの周りに設けられたウォータジャケット、を有したエンジンと、前記排気ポートに接続された排気マニホールドと、前記排気マニホールドに接続された排気通路に配置された触媒と、前記排気マニホールドよりも上流側であり前記冷却フィンより下流側で前記排気ポート内に二次空気を供給する二次空気供給部と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンジンシステムに関する。
特許文献1には、排気ポートに冷却フィンを設け、冷却フィン付近にウォータジャケットが設けられたエンジンが開示されている。
特開平10−317995号公報
このようなエンジンでは、例えば冷間時などでは、排気ガスが冷却フィンにより過冷却されて、触媒の暖機性を低下させるおそれがある。
そこで、触媒の暖機性の低下が抑制されたエンジンシステムを提供することを目的とする。
上記目的は、排気ガスの流れ方向に沿って延びた冷却フィンが内部に形成された排気ポート、前記排気ポートの周りに設けられたウォータジャケット、を有したエンジンと、前記排気ポートに接続された排気マニホールドと、前記排気マニホールドに接続された排気通路に配置された触媒と、前記排気マニホールドよりも上流側であり前記冷却フィンより下流側で前記排気ポート内に二次空気を供給する二次空気供給部と、を備えたエンジンシステムによって達成できる。
排気マニホールドよりも上流側であり冷却フィンより下流側で排気ポート内に二次空気を供給することにより、排気マニホールドと冷却フィンとの間には、両者間の熱の移動を抑制する空気の層が形成される。これにより、排気ガスの温度の低下が抑制される。よって、触媒の暖機性の低下が抑制される。
触媒の暖機性の低下が抑制されたエンジンシステムを提供できる。
図1は、本実施例のエンジンシステムの構成図である。 図2は、排気ポートの説明図である。 図3A、3Bは、冷却フィンの説明図である。 図4Aは、排気ポートの壁面近傍での排気ガスの流速を示したグラフであり、図4Bは、排気ポートの壁面の熱流速を示したグラフである。 図5Aは、排気ガスの冷却代と排気ポートの濡れ面積との関係を示したグラフであり、図5Bは、冷却フィンの有無と冷却フィンの面積の大きさと排気ガスの温度との関係を示したグラフである。 図6は、排気ガスの流速と熱流速の関係を示したグラフである。 図7は、ECUが実行する二次空気供給処理の一例を示したフローチャートである。 図8は、バルブオーバラップ量を拡大させた場合でのバルブリフト量とクランク角度との関係を示したグラフである。
以下、実施形態を図面と共に詳細に説明する。
図1は、エンジンシステムの構成を示した模式図である。図1には、自動車に搭載された多気筒の筒内噴射型ガソリンエンジン(以下「エンジン」と略す)2及びその電子制御ユニット(以下、「ECU」と称す)4の概略構成が示されている。図1では1つの気筒の構成を中心として示している。
ECU4は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などから構成され、エンジンシステム全体の作動を制御する。ECU4は、制御部の一例である。詳しくは後述する。エンジン2には、燃焼室10内に燃料を直接噴射する燃料噴射バルブ12と、この噴射された燃料に点火する点火プラグ14とがそれぞれ設けられている。エンジン2は、例えば直列式4気筒のガソリンエンジンである。
燃焼室10に接続している吸気ポートP1は吸気弁V1の駆動により開閉される。燃焼室10に接続している排気ポートP2は排気弁V2の駆動により開閉される。吸気弁V1及び排気弁V2は気筒毎に設けられている。吸気弁V1、排気弁V2はそれぞれ、クランク軸54の回転が伝達されて回転する吸気カム軸S1、排気カム軸S2によって作動する。尚、吸気ポートP1、排気ポートP2は、エンジン2のシリンダヘッドに形成されている。
本実施形態では、吸気弁V1、排気弁V2の作動タイミングのそれぞれをクランク軸54の角度に対して変更できる可変動弁装置D1、D2が設けられている。可変動弁装置D1、D2は、ECU4からの指令に基づいて、それぞれ、吸気弁V1、排気弁V2の開閉タイミングを制御する。これにより、吸気弁V1と排気弁V2との双方が吸気ポートP1、排気ポートP2を開いた状態になるバルブオーバラップ量を変更することができる。
吸気ポートP1に接続された吸気通路20の途中にはサージタンク22が設けられ、サージタンク22の上流側にはスロットルモータ24によって開度が調節されるスロットル弁26が設けられている。このスロットル弁26の開度により吸気量が調整される。スロットル開度はスロットル開度センサ28により検出され、サージタンク22内の吸気圧は、吸気圧センサ30により検出される。また、吸気通路20にはエアフロメータ21が配置されて、吸入空気量に応じた検出値をECU4に出力する。
排気ポートP2に接続された排気通路36には、排気ガス中の未燃成分(HC,CO)の酸化と窒素酸化物(NOx)の還元とを行い、酸素吸蔵、放出機能を有する三元触媒であるスタートキャタリスト38が設けられている。また、排気通路36には、スタートキャタリスト(以下、単に「触媒」という。)38の下流に三元触媒40が設けられている。また、排気通路36には、触媒38の上流側に、第1酸素センサ64が、触媒38と三元触媒40との間に第2酸素センサ70が配置されている。
スロットル開度センサ28及び吸気圧センサ30以外に、エンジン2の冷却水の温度を検出する水温センサ41、アクセルペダル44の踏み込み量(アクセル開度ACCP)を検出するアクセル開度センサ56、クランク軸54の回転からエンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ58、第1酸素センサ64、第2酸素センサ70は、それぞれの検出値をECU4へ出力する。ECU4は、上述した各種センサからの検出内容に基づいて、エンジン2の燃料噴射時期、燃料噴射量、及びスロットル開度を適宜制御する。
ECU4は、触媒38の酸化・還元能力を高めるために、触媒38に流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比になるように、燃料噴射量を、第1酸素センサ64の出力、或いはその出力と第2酸素センサ70の出力とに基づいて空燃比フィードバック制御する。空燃比フィードバック制御とは、排気ガスの空燃比が目標空燃比になるように、第1酸素センサ64により検出された検出空燃比と目標空燃比との偏差をなくするように、燃料噴射量等を調整する制御である。
本実施例のエンジンシステムには、二次空気供給装置が設けられている。二次空気供給装置は、二次空気供給路81、エアポンプ82、エアスイッチングバルブ83、圧力センサ85などから構成される。エアポンプ82は、外気を吸引して、二次空気供給路81を通じてエンジン2の排気系に、外気を二次空気として吐出する。エアポンプ82は、ECU4から制御信号を受けて駆動する。二次空気供給路81は、エンジン2の排気系における触媒38より上流側に接続され、二次空気を供給可能に構成されている。
二次空気供給路81には、エアフィルタ88、エアポンプ82、エアスイッチングバルブ83が外気吸入側からエンジン排気系側に向けて順次配設されている。エアスイッチングバルブ83は、二次空気供給路81を開閉する機能を有する。開状態時に二次空気の流通を許容し、閉状態時に二次空気の流通を禁止する。エアスイッチングバルブ83の開閉制御は、例えば電磁弁87の開閉を通じて行われる。
電磁弁87は、吸気管20とエアスイッチングバルブ83との間を接続する配管86上に配設されている。この電磁弁87が開状態となることにより、配管86を通じてエアスイッチングバルブ83がエア吸引される。このエア吸引により、エアスイッチングバルブ83が開状態となる。一方、電磁弁87が閉状態となることにより、エアスイッチングバルブ83のエア吸引が停止する。これにより、エアスイッチングバルブ83が閉状態となる。このエアスイッチングバルブ83には、エンジン排気系側からエア吸入側へのエアの逆流を防止するエア逆止弁84が内蔵されている。二次空気供給路81におけるエアポンプ82とエアスイッチングバルブ83の間には、圧力センサ85が設けられている。圧力センサ85は、エアポンプ82の吐出圧を検出する。
二次空気供給装置における二次空気供給処理の基本動作について説明する。二次空気供給装置は、例えば、車両の冷間始動時等の燃料濃度が高く、空燃比(A/F)が小さく、かつ、触媒38が充分に昇温しておらずその機能が充分に発揮されにくい状態において、電磁弁87を開くことで吸気管20内の負圧をエアスイッチングバルブ83に導いてエアスイッチングバルブ83の開制御を行う。
その際、エアポンプ82を駆動させることでエアフィルタ88を通過した外気を二次空気として二次空気供給路81を介し排気通路36内に導く。これにより、排気中の酸素濃度が上昇し、その空燃比が上がり、排気中のHC、COの排気通路36における二次燃焼が促進される。従って、排気ガスの浄化向上が図れる。また、排気温度を上昇させることで触媒38の昇温を促進することによりエミッションの悪化が抑制できる。
次に、排気ポートP2について説明する。図2は、排気ポートP2の説明図である。尚、図1では示していないが、排気ポートP2には、排気マニホールドEMを介して排気通路36が接続されている。排気ポートP2には、複数の冷却フィンFが設けられている。冷却フィンFは排気ガスの流れる方向に沿って延びている。冷却フィンFは排気ポートP2の上部側に設けられている。また、冷却フィンFと対向するように冷却水が流通するウォータジャケットW1が設けられている。また、ウォータジャケットW1とで排気ポートP2を挟むようにウォータジャケットW2が設けられている。換言すれば、排気ポートP2の周りにウォータジャケットが設けられている。これらウォータジャケットW1、W2は、シリンダヘッドに形成されている。冷却フィンFの近傍にウォータジャケットW1が設けられていることにより、冷却フィンFが冷却され、冷却フィンF周辺を流れる排気ガスの温度を低下させることができる。また、二次空気供給路81のノズル81Pは、排気ポートP2内に突出するように設けられている。詳細には、冷却フィンFよりも下流側であり排気マニホールドEMよりも上流側にノズル81Pが接続されている。
図3A、3Bは、冷却フィンFの説明図である。図3Aは、排気ポートP2の軸方向からみた冷却フィンFを示している。冷却フィンFは3つ設けられているがこれに限定されない。図3Bは、排気ポートP2の底面側から見た排気ポートP2の上面側である3つのノズル81Pは、略平行に並んだ3つの冷却フィンFの下流側の端部のそれぞれに対向するように位置している。換言すれば、ノズル81Pは、冷却フィンFの下流側の端部に設けられている。ノズル81Pは、二次空気供給路81から途中で分岐した先端部である。冷却フィンFの下流側の端部は、排気ポートP2の軸方向に対して略垂直に形成されている。尚、ノズル81Pは、冷却フィンFの数と同じ数だけ設けられているが、これに限定されない。二次空気供給路81は、二次空気供給部の一例である。
ここで、冷却フィンFによる排気ガスの温度の冷却効果について説明する。図4Aは、排気ポートP2の壁面近傍での排気ガスの流速を示したグラフである。図4Bは、排気ポートP2の壁面の熱流速を示したグラフである。図4Aは、排気ポートP2の上側及び下側の壁面の熱流速を示し、図4Bは、排気ポートP2の上側及び下側の壁面側を流れる排気ガスの流速を示している。燃焼室10から排出された排気ガスは、排気ポートP2の上側に流れる傾向がある。このため、排気ポートP2の上側を流れる排気ガスの流速のほうが排気ポートP2の下側を流れる排気ガスの流速よりも大きくなる。この結果、排気ポートP2の上側の壁面の熱流速のほうが排気ポートP2の下側の壁面の熱流速よりも大きくなる。従って、効率的に排気ガスを冷却するために冷却フィンFは排気ポートP2の上側に設けられている。
図5Aは、排気ガスの冷却代と排気ポートP2の濡れ面積(表面積)との関係を示したグラフである。図5Aに示すように、冷却フィンFがない場合よりもある場合の方が排気ガスを冷却することができる。
ここで、排気ガスの温度の冷却フィンとの関係について説明する。図5Bでは、冷却フィンFが設けられていない場合、面積の小さい冷却フィンFが設けられている場合、面積の大きい冷却フィンFが設けられている場合とについて比較したグラフである。図5Bに示すように、排気ガスの温度は、冷却フィンFの面積が大きいほど低くなる。しかしながら、例えば冷間始動時に排気ガスの温度が過冷却されると、触媒38に低温の排気ガスが流れ込み触媒38を早期に活性化させることができないおそれがある。
また、このような冷却フィンFを排気ポートP2に設けた場合に、あわせて排気ポートP2内に排気絞り弁を設ける場合が考えられる。例えば、排気絞り弁により排気ポートP2を流れる排気ガスの流速を絞ることにより、排気ガスの熱量を冷却フィンFに移動させてエンジン2の暖機を向上させることが考えられる。しかしながら、このような排気絞り弁は高温の排気ガスにさらされる。また、排気ポートP2内は、冷間時には凝縮水やカーボンが発生し、高負荷運転領域では高温、高圧となる。このため、排気絞り弁の耐久性の確保や開度の制御などが困難になるおそれがある。これにより、排気絞り弁の動作タイミングの制御が困難となり、排気ガスの温度もばらつくおそれがある。このため、触媒38に流入する排気ガスの温度にもばらつきが生じて、触媒38を適切に活性化することができないおそれもある。また、排気絞り弁を設けたことにより、排気絞り弁前後での圧力損失が大きくなり、エンジン2の出力そのものに影響を与えるおそれがある。
図6は、排気ガスの流速と熱流速の関係を示したグラフである。図6に示すように、排気ガスの流速が大きいほど、排気ガスから排気ポートP2の壁面に移動する熱の熱流速が大きくなる。このため、排気絞り弁によって排気ガスの流速が大きく調整されると、触媒に導入される排気ガスの温度も大きくばらつくおそれがある。本実施例のエンジンシステムでは、このような排気絞り弁は設けられていない。このため排気ガスが過冷却されて触媒38の暖機性が低下することが抑制されている。
また、上述したように本実施例では二次空気供給装置が設けられている。二次空気供給通路81のノズル81Pは、排気マニホールドEMよりも上流側であり冷却フィンFより下流側で排気ポートP2内に二次空気を供給する。これにより、排気マニホールドEMと冷却フィンFとの間には、両者間の熱の移動を抑制する空気の層が形成される。これにより、排気マニホールドEM側の熱が排気ポートP2側に流れることが抑制される。これにより排気マニホールドEMが低温になることが抑制される。これにより、排気マニホールドEMを通過する排気ガスが低温になることが抑制される。よって、排気ガスが過冷却されて触媒38の暖機性が低下することが抑制されている。また、冷却フィンFは、排気マニホールドEM側に形成されていないため、排気マニホールドEMの温度の低下が抑制されている。
また、図3Bに示すように、冷却フィンFの下流側の端部付近では、冷却フィンFの一方の側面に沿って流れる排気ガスと他方の側面に沿って流れる排気ガスとが合流する。この排気ガスが合流する部分に二次空気が供給される。このため、排気ガスと二次空気とが十分に攪拌される。これにより、例えば排気ガス中の未燃燃料の酸化反応を促進させることができ、これにより排気ガスの温度が上昇される。よって、触媒38の暖機性の低下が抑制される。
また、図2に示すように、冷却フィンFの下流側の端部は、排気ポートP2の軸心方向に対して垂直である。また、図3Bに示すように、冷却フィンFの下流側の端部は、流線形ではない。図3Bに示すように、冷却フィンFの下流側の端部の端面は、排気の流れる方向に対して垂直である。このため、冷却フィンFの下流側の端部付近での排気ガスの乱れが促進される。これにより、二次空気と排気ガスとが十分に攪拌される。
次に、ECU4が実行する二次空気供給処理について説明する。図7は、ECU4が実行する二次空気供給処理の一例を示したフローチャートである。尚、この処理は、一定周期で繰り返し実行される。図7に示すように、ECU4は、各種センサからの出力信号に基づいてエンジン2の運転状態を検出する(ステップS1)。例えば、エンジン回転数センサ58に基づいてエンジン回転数等を検出し、水温センサ41に基づいて冷却水温を検出する。次に、ECU4は、エンジン2の運転状態が始動時であるか否かを判定する(ステップS2)。例えば、スタータ駆動後の所定期間内におけるエンジン回転数が所定回転数を超えた場合には、ECU4は肯定判定する。または、水温センサ41に基づいて冷却水温が所定値以下の場合には、ECU4は肯定判定する。否定判定の場合には本処理を終了する。
ステップS2で肯定判定の場合、ECU4は、二次空気を供給するための条件が成立したか否かを判定する(ステップS3)。例えば、冷却水温が所定値以下であるか否かに基づいて冷間始動時であるか否かを判定し、その他、外気温、始動経過時間、バッテリー電圧、負荷条件、二次空気供給路81内の圧力等の情報を考慮して判定する。
ステップS3で否定判定の場合には、ECU4は、可変動弁装置D1、D2を制御して吸気弁V1、排気弁V2のバルブオーバラップ量を定常運転時の量に制御する(ステップS7)。定常運転時のバルブオーバラップ量は、例えばゼロ度であるがこれに限定されず、エンジン2の回転数や吸入空気量等に応じて変更されるものであってもよい。
ステップS3で肯定判定の場合には、例えばエンジン2は冷間始動時であると判定された場合には、ECU4は、二次空気を排気ポートP2に供給する(ステップS4)。次にECU4は、空燃費がリッチ補正中であるか否かを判定する(ステップS5)。このリッチ補正は、供給される二次空気と未燃燃料との反応による排気ガスの温度上昇を期待しておこなわれるものである。リッチ補正は、スロットル弁26の開度に応じた空気量と燃焼室10内に供給される燃料量との比が、理論空燃比よりも大きくする制御である。否定判定の場合には、ECU4は、ステップS7の処理を実行する。
ステップS5で肯定判定の場合には、ECU4は、バルブオーバラップ量を、定常運転時に設定されるオーバラップ量よりも拡大する(ステップS6)。図8は、バルブオーバラップ量を拡大させた場合でのバルブリフト量とクランク角度との関係を示したグラフである。図8では、ECU4が可変動弁装置D2を制御して排気弁V2を遅角している例を示しているが、これに限定されない。例えば、可変動弁装置D1を制御して吸気弁V1を進角させてバルブオーバラップ量を増大させてもよいし、可変動弁装置D1、D2の双方を制御してバルブオーバラップ量を増大させてもよい。バルブオーバラップ量は、例えばクランク角度で20度であるがこれに限定されない。
オーバラップ量を拡大すると、吸気弁V1が開いた後に吸気負圧による排気ガスの引き戻し効果と、二次空気を排気ポートP2に供給することとの相乗効果により、二次空気が燃焼室10側に吸引されて冷却フィンF周辺が二次空気に覆われる。これにより、排気ガスが冷却フィンFによって冷却されることが抑制される。また、オーバラップ量を増大させることにより、燃焼室10内に残留する排気ガスの量が増大するとともに、二次空気の一部も燃焼室10内に導入される。これにより、燃焼室10内で排気ガスと二次空気が攪拌され、排気ガス中の未燃燃料が再燃焼され、排気ガスの温度が上昇する。これによっても、排気ガスの温度が上昇する。従って、触媒38の暖機性の低下が抑制される。また、未燃燃料の排出も抑制できる。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
上記実施例においては、排気ポートP2内に突出したノズル81Pから二次空気が供給されるが、このようなノズル形状のものに限定されない。例えば、排気ポートP2の上側の壁面に形成された開口を介して二次空気を供給してもよい。
上記実施例においては、冷間始動時に二次空気を供給するが、始動時以外であり排気ガスの温度が低下した場合に二次空気を供給してもよい。
P2 排気ポート
EM 排気マニホールド
V2 排気弁
D1、D2 可変動弁装置
W1 ウォータジャケット
F 冷却フィン
4 ECU
10 燃焼室
38 触媒
81 二次空気供給路
81P ノズル

Claims (4)

  1. 排気ガスの流れ方向に沿って延びた冷却フィンが内部に形成された排気ポート、前記排気ポートの周りに設けられたウォータジャケット、を有したエンジンと、
    前記排気ポートに接続された排気マニホールドと、
    前記排気マニホールドに接続された排気通路に配置された触媒と、
    前記排気マニホールドよりも上流側であり前記冷却フィンより下流側で前記排気ポート内に二次空気を供給する二次空気供給部と、を備えたエンジンシステム。
  2. 前記二次空気供給部は、前記冷却フィンの下流側の端部に設けられた、請求項1のエンジンシステム。
  3. 前記二次空気供給部により前記排気ポートに二次空気が供給されている場合に、定常運転時よりもバルブオーバラップ量を増大させる可変動弁機構を備えた、請求項1又は2のエンジンシステム。
  4. 前記エンジンが冷間時の場合に前記二次空気供給部により前記排気ポートに二次空気を供給するための処理を実行する制御部を備えた請求項1乃至3の何れかのエンジンシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016162910A1 (ja) * 2015-04-06 2016-10-13 日産自動車株式会社 内燃機関の排気装置

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