JP2013192886A - ステント - Google Patents
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Abstract
【解決手段】略管状体に形成されたステント本体と、ステント本体の周方向における一部の領域にのみ形成された薬剤を含む薬剤コート層と、薬剤コート層の形成領域に対応して所定の位置に配置される少なくとも2つの造影性マーカーとを有し、少なくとも2つの造影性マーカーは、ステント本体の軸方向に関して互いに異なる位置に配置されると共に、ステント本体の周方向に関して互いに異なり且つ非対称の位置に配置されるステント。
【選択図】図1
Description
また、薬剤の種類によっては、繊維化・瘢痕化・再内皮化までもが抑制され、ステントの固定化障害が引き起こされる、または、遅発性の血栓症の頻度が高くなるといった問題が生じる虞もある。
また、好ましくは、上記薬剤コート層が、上記ステント本体の外側表面にのみ設けられる。
また、好ましくは、上記薬剤コート層は、上記薬剤とポリマーの混合物で形成されている。
図1は、本発明の実施の形態1に係るステント10を示す正面図であり、図2は図1の線A−Aに沿って切断した模式的な矢視断面図である。
図1に示すステント10は、略管状体のステント本体12と、ステント本体12の周方向の一部の表面上を覆うように配置される薬剤を含む薬剤コート層14と、ステント本体12に配置される造影性マーカー16aおよび16bとを備える。後述するように、ステント本体12の所定の位置に配置される造影性マーカー16aおよび16bによって、生体管腔内にステント10が留置された際に、X線造影によりステント10の回転位置(回転角度)を認識することができる。そのため、ステント本体12の周方向の一部の領域に設けられた薬剤コート層14が、生体管腔内の内壁の一部にある病変部と対向するように、ステント10を生体管腔内で回転させて、薬剤コート層14が正常な血管部と接触しないようにすることが可能となる。
以下、ステント10を構成する部材(ステント本体12、薬剤コート層14、造影性マーカー16a,16b)について詳述する。
造影性マーカー16aおよび16bは、ステント本体12に形成された小開口に、この小開口より若干小さい部分と大きい部分を有するX線造影性物質の円盤状部材を配置し両面より押圧して、リベット状に、かしめることにより取り付けられる。
以下に、図3を用いて、造影性マーカー16aおよび16bによるステント10の回転位置の確認方法について詳述する。
図3(A)の紙面上では、造影性マーカー16aがステント10の左側端部付近に位置しており、造影性マーカー16bがステント10の中央部付近に位置する。図1中の造影性マーカー16aの位置と図3(A)中の造影性マーカー16aの位置を比較すると、図3(A)中のステント10は、図1中のステント10よりも左回り(反時計回り)に約90°回転していることがわかる。よって、図3(A)のステント10中の薬剤コート層14は、紙面上でステント10の左側端部付近に位置していることが分かる。
以下、図4に基づいて、その理由について説明する。
図4(A)は、比較例1に係るステント100を示す正面図であり、このステント100においては造影性マーカー16aおよび16bがステント本体12の軸方向(図4(A)の紙面上で上下方向)に関して同じ位置に配置される。図4(B)は図4(A)の線B−Bに沿って切断した模式的な矢視断面図であり、造影性マーカー16aは薬剤コート層14の形成領域に配置され、造影性マーカー16bは薬剤コート層14が形成されていない領域に配置される。
図4(C)は、ステント100を生体管腔内に留置した際の模式的なX線造影図である。図4(C)において、造影性マーカー16aおよび16bが確認される。しかしながら、X線造影図上では、造影性マーカー16aおよび16bが紙面上手前側にあるのか、紙面上奥側にあるのか判別ができない。そのため、薬剤コート層14が図4(C)の紙面上手前側にあるのか、紙面上奥側にあるのか判別できず、薬剤コート層14の位置を生体管腔内の病変部へと対応させることができない。
以下、図5に基づいて、その理由について説明する。
図5(C)は、ステント200を生体管腔内に留置した際の模式的なX線造影図である。図5(C)においては、造影性マーカー16aおよび16bが確認される。しかしながら、X線造影図上では、造影性マーカー16aおよび16bが紙面上手前側にあるのか、紙面上奥側にあるのか判別ができない。そのため、薬剤コート層14が図5(C)の紙面上手前側にあるのか、紙面上奥側にあるのか判別できず、薬剤コート層14の位置を生体管腔内の病変部へと対応させることができない。
図6(C)は、ステント300を生体管腔内に留置した際の模式的なX線造影図である。図6(C)においては、造影性マーカー16aおよび16bが確認される。しかしながら、X線造影図上では、造影性マーカー16aおよび16bのいずれの造影性マーカーが紙面上手前側にあるのか、紙面上奥側にあるのか判別ができない。そのため、薬剤コート層14が図6(C)の紙面上手前側にあるのか、紙面上奥側にあるのか判別できず、薬剤コート層14の位置を生体管腔内の病変部へと対応させることができない。
また、ステント本体12を構成する線状部材18の断面形状についても、図2に示すような矩形に限定されず、円形、楕円形、矩形以外の多角形等、他の形状であってもよい。
具体的には、高分子材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、セルロースアセテート、セルロースナイトレート等のセルロース系ポリマー、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体等の含フッ素ポリマー等が挙げられる。
金属材料としては、例えば、ステンレス鋼、タンタル、チタン、ニッケルチタン合金、タンタルチタン合金、ニッケルアルミニウム合金、インコネル、金、プラチナ、イリジウム、タングステン、コバルトクロム合金、コバルトニッケル合金等が挙げられる。ステンレス鋼の中では、最も耐食性が良好であるSUS316Lが好適である。
上記したように、ステント本体12が線状部材18で構成される場合、ステント本体12を多数の切欠部を有するように構成する線状部材の幅方向の長さは、好ましくは0.01〜0.5mmであり、より好ましくは0.05〜0.2mmである。
より具体的には、病変部が血管内壁の約50%を占める場合は、図7(A)に示すように、薬剤コート層14をステント本体12の外周面の全周に対して約50%の角度領域を覆うように周方向の一部にのみ設けられていてもよく、病変部が血管内壁の約75%を占める場合は、図7(B)に示すように、薬剤コート層14をステント本体12の外周面の全周に対して約75%の角度領域を覆うように周方向の一部にのみ設けられていてもよい。
より具体的には、WO2011/040218号パンフレットに開示される方法などを使用することが好ましい。
図1に示した実施の形態1のステント10においては、造影性マーカー16aは薬剤コート層14の形成領域に、造影性マーカー16bは薬剤コート層14が設けられていない領域に配置されていたが、2つの造影性マーカー16aおよび16bの配置位置は図1の態様には限定されない。
例えば、図8(A)および(B)に示すように、造影性マーカー16aおよび16bが両方とも薬剤コート層14の形成領域に配置される態様が挙げられる。図8(A)は本発明の実施の形態2に係るステント400を示す正面図であり、図8(B)は図8(A)の線E−Eに沿って切断した模式的な矢視断面図である。ステント400においては、造影性マーカー16aおよび16bはいずれも薬剤コート層14の端部付近に配置されている。このような態様であれば、造影性マーカー16aおよび16bの間に薬剤コート14があることが認識しやすく、生体管腔内において薬剤コート層14の位置を病変部へと対応させやすく、操作性がより優れる。
例えば、ステント10がバルーン拡張型ステントである場合、予めバルーンにマウントしたステント10を病変部に挿入した後、バルーンを拡張させ、バルーンの拡張力によりステント10を拡張(塑性変形)させ病変部の内面に密着させて固定する。
また、ステント10自体が拡張機能を持っている自己拡張ステントである場合、ステント10を収縮させた状態にして病変部に挿入した後、収縮状態の維持のために負荷していた応力を除去する。例えば、病変部の内径より小さい外径のチューブ内にステント10を収縮させて収納し、このチューブの先端を病変部に到達させた後、ステント10をチューブより放出することにより行われる。放出されたステント10はチューブより解放されることにより応力負荷が解除され、収縮前の形状に復元し拡張する。これにより、病変部の内面に密着し固定される。
12 ステント本体
14 薬剤コート層
16a,16b 造影性マーカー
18 線状部材
20 略菱形の要素
22 環状ユニット
24 連結部材
30 病変部
32 血管
34 正常な血管部
Claims (4)
- 略管状体に形成されたステント本体と、
前記ステント本体の周方向における一部の領域にのみ形成された薬剤を含む薬剤コート層と、
前記薬剤コート層の形成領域に対応して前記ステント本体に配置され、且つ、X線造影により生体管腔内にて前記ステント本体の周方向における前記薬剤コート層の位置を認識するための少なくとも2つの造影性マーカーと
を有し、
前記少なくとも2つの造影性マーカーは、前記ステント本体の軸方向に関して互いに異なる位置に配置されると共に、前記ステント本体の周方向に関して互いに異なり且つ非対称の位置に配置されることを特徴とするステント。 - 前記造影性マーカーの少なくとも1つが前記ステント本体の前記薬剤コート層の形成領域に配置される、請求項1に記載のステント。
- 前記薬剤コート層が、前記ステント本体の外側表面にのみ設けられる、請求項1または2に記載のステント。
- 前記薬剤コート層は、前記薬剤とポリマーの混合物で形成されている、請求項1〜3のいずれかに記載のステント。
Priority Applications (1)
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2002191703A (ja) * | 2000-11-16 | 2002-07-10 | Cordis Corp | ステントを移植片に取り付けるための改善された手段を有するステント移植片 |
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- 2012-03-22 JP JP2012066013A patent/JP2013192886A/ja active Pending
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