JP2013192680A - ネイルプリント装置及び印刷制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】できるだけ煩雑な手続きを省いて、好みのネイルデザインの印刷を簡易迅速に行うことのできるネイルプリント装置及び印刷制御方法を提供する。
【解決手段】ネイルプリント装置1において、指先検知部21により検知された指先領域に対応する領域を抽出の対象領域として、撮影部30により取得された指画像から印刷指U1の爪Tに対応する爪領域を抽出し、この爪領域に印刷部40によりネイルデザインの印刷を施す。
【選択図】図6

Description

本発明は、ネイルプリント装置及び印刷制御方法に関するものである。
従来、指の爪に印刷を施すネイルプリント装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、ロール紙上にアートパターンを印刷するインクジェットプリンタと、ロール紙上に印刷されたアートパターンをパッドに転写させた後、このパッドをユーザの指先の爪と接触させて再転写させることで爪に印刷を施す技術が開示されている。
このようなネイルプリント装置では、印刷が爪からはみ出したり、塗り残しを生じたりしないように、爪の位置や形状、範囲(爪領域)を正確に検出して印刷領域を設定する必要がある。
この点、従来は、例えば指全体をカメラ等で撮影し、その撮影された指画像から指の爪領域を抽出することにより印刷領域を設定していた。
特開2004−154944号公報
しかしながら、ネイルプリント装置に挿入される指の位置はネイル印刷を行う度に異なるため、爪の位置も指画像から爪領域を抽出する処理を行なって初めて特定できるものである。
このため、上記のような従来の手法で印刷領域を設定する場合には、まず、指全体(すなわち、爪が位置すると思われる範囲)を広くカメラ等で撮影し、この指全体が広く撮影された画像全体についてスキャンを行って、爪領域(爪の輪郭)を抽出しなければならなかった。
しかし、爪領域を抽出するためのスキャンには比較的長い時間がかかるため、スキャンすべき範囲が広いと、その分処理に時間がかかり、迅速にネイル印刷を行うことができないという問題があった。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、爪領域の抽出に要する時間をできるだけ短くしつつ、正確に印刷領域を設定し、ユーザの爪の形状に合ったネイル印刷を迅速に行うことのできるネイルプリント装置及び印刷制御方法を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明のネイルプリント装置は、
印刷対象物に印刷を施す印刷ヘッドを有する印刷部と、
前記印刷対象物となる爪に対応する指が印刷指として載置される検知面を有し、該検知面に載置された前記印刷指の指先領域を検知する指先領域検知部と、
前記検知面に載置された前記印刷指の前記指先領域を含み、該指先領域の周囲に設定された対象領域内を撮影した指先画像を取得し、該指先画像から前記印刷指の爪の形状に対応する爪領域を抽出する爪領域抽出部と、
前記爪領域抽出部により抽出された前記爪領域を、前記印刷部が前記印刷を施す印刷領域に設定する印刷制御部と、
を備えていることを特徴としている。
また、本発明の印刷制御方法は、
指の爪に印刷を施すネイルプリント装置の印刷制御方法であって、
検知面に載置された印刷対象物となる爪に対応する印刷指の指先領域を検知し、
前記検知面に載置された前記印刷指の前記指先領域を含み、該指先領域の周囲に設定された対象領域内を撮影した指先画像を取得し、
前記指先画像から前記印刷指の爪の形状に対応する爪領域を抽出し、
前記抽出した前記爪領域を、前記印刷指の爪に対する、前記印刷を施す印刷領域に設定することを特徴としている。
本発明によれば、指先位置検知手段によって印刷指の指先領域を検知し、検知された指先領域に対応する領域に設定された対象領域を撮影して取得した指先画像から印刷指の爪に対応する爪領域を抽出し、抽出された爪領域に、予め設定されたネイルデザインの印刷を施すようになっている。
このため、爪領域を抽出する範囲を、爪が位置しているはずの印刷指の指先領域及びその近傍に限定することができ、爪領域の抽出に要する時間を短くして、迅速かつ正確に印刷領域の設定を行うことができるとの効果を奏する。
本発明に係るネイルプリント装置の一実施形態を概念的に示した斜視図で、蓋体を開いた状態を示している。 図1のネイルプリント装置の装置本体を概念的に示した斜視図である。 (A)は、第1の実施形態における掴み部の断面図であり、(B)は、掴み部の上に印刷指が載置された状態の平面図である。 図1のネイルプリント装置の正面側の断面図である。 図1のネイルプリント装置の側断面図である。 第1の実施形態に係るネイルプリント装置の制御構成を示した要部ブロック図である。 第1の実施形態における撮影領域と爪領域抽出処理範囲との関係を示した説明図である。 第1の実施形態のネイルプリント装置におけるネイル印刷処理を示すフローチャートである。 (A)は、第1の実施形態において抽出された爪領域を示し、(B)は、(A)の爪領域にネイル印刷を施した状態を示した図である。 (A)は、第2の実施形態における掴み部及び印刷部の断面図であり、(B)は、掴み部の上に印刷指が載置された状態の平面図である。 第2の実施形態に係るネイルプリント装置の制御構成を示した要部ブロック図である。 第2の実施形態のネイルプリント装置におけるネイル印刷処理を示すフローチャートである。 掴み部の上に複数の印刷指が載置された状態の平面図である。 複数の印刷指の爪領域にネイル印刷を施した状態を示した図である。
[第1の実施形態]
図1から図9を参照しつつ、本発明に係るネイルプリント装置の第1の実施形態について説明する。なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、本実施形態におけるネイルプリント装置の外観を示す斜視図であり、図2は、ネイルプリント装置の内部構成を示す斜視図である。
図1に示すように、このネイルプリント装置1は、ケース本体2及び蓋体4を備えている。蓋体4は、ケース本体2の上面である天板2aの後端部に設けたヒンジ3を介して、ケース本体2に回動可能に連結されている。蓋体4は、ヒンジ3を支点として、ケース本体2の天板2aに重ねられた状態からケース本体2の天板2aに対して立てられた状態(図1参照)まで回動可能となっている。
上記ケース本体2は上方から平面視した場合にほぼ長円状に形成されている。このケース本体2の前側には開閉板2cが起倒可能に設けられている。この開閉板2cは、ケース本体2の前面下端部に設けられたヒンジ(図示せず)を介して、ケース本体2に連結されている。この開閉板2cは、ケース本体2の前面を開閉するためのものである。
なお、ケース本体2及び蓋体4の形状、構成はここに例示したものに限定されない。
ケース本体2の天板2aには操作部12が設置されている。
操作部12は、ユーザが各種入力を行うための入力手段である。
操作部12には、例えば、ネイルプリント装置1の電源をONする電源スイッチ釦、動作を停止させる停止スイッチ釦、爪Tに印刷するネイルデザインを選択するデザイン選択釦、印刷開始を指示する印刷開始釦、その他各種の入力を行うための操作釦121が配置されている。
また、天板2aのほぼ中央部には表示部13が設けられている。
表示部13は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイその他のフラットディスプレイ等で構成されている。本実施形態において、この表示部13には、例えば、印刷する爪Tに対応する指(以下「印刷指」という)U1を撮影した画像(以下「指画像」という。)、この指画像中に含まれる爪Tの輪郭線(すなわち、爪領域を表す線)、爪Tに印刷すべき画像(すなわち、ネイルデザイン)を選択するためのデザイン選択画面、各種の指示を表示させる指示画面、告知画面、警告画面等が適宜に表示される。
なお、表示部13は、その表面にタッチパネルが一体的に構成されていることが好ましい。表示部13の表面にタッチパネルが設けられている場合には、ユーザは、図示しないスタイラスペンや指先等により表示部13の表面をタッチするタッチ操作によっても各種の入力を行うことができ、表示部13のタッチパネルも、上記操作部12と同様に、各種指示等を入力する入力手段として機能する。
また、ケース本体2にはネイルプリント装置1の装置本体10が収容されている。
この装置本体10は、図2に示すように、印刷指固定部20、撮影部30、印刷部40及び制御装置50(図11参照)を備えている。これら印刷指固定部20、撮影部30、印刷部40及び制御装置50は機枠11に設けられている。
なお、機枠11は下部機枠11a及び上部機枠11bによって構成されている。そして、下部機枠11aは箱状に形成され、ケース本体2の内部下方に設置され、上部機枠11bは下部機枠11aの上方で且つケース本体2の内部上方に設置されている。
印刷指固定部20は、機枠11の中の下部機枠11aに設けられている。すなわち、下部機枠11aには、印刷指挿入部20a、非印刷指挿入部20b及び掴み部20cが設けられており、これらによって印刷指固定部20が構成されている。
ここで、印刷指挿入部20aは、印刷対象物である爪Tに対応する指(以下「印刷指U1」という)を挿入するめための指挿入部である。なお、本実施形態では、印刷指挿入部20aに1本ずつ印刷指U1を挿入して爪Tへの印刷等を行う場合を例として説明する。
印刷指挿入部20aの底面(本実施形態では掴み部20cの上面)は、印刷指U1を載置する指載置面(印刷指載置面)として機能する。印刷指U1の撮影や印刷等は、印刷指U1がこの指載置面としての印刷指挿入部20aの印刷指載置面(掴み部20cの上面)に載置された状態で行われる。
また、非印刷指挿入部20bは、印刷指以外の指(以下「非印刷指U2」という。図5参照。)を挿入するための指挿入部である。
掴み部20cは、印刷指挿入部20aに挿入された印刷指U1と、非印刷指挿入部20bに挿入された非印刷指U2とで挟持することが可能な部分である。本実施形態において、この掴み部20cは印刷指挿入部20aと非印刷指挿入部20bとを仕切る隔壁によって構成されている。
図3(A)は、指載置面である掴み部20cの側断面図であり、図3(B)は、図3(A)に示す掴み部20cの上面に印刷指U1を載置した状態を上側から見た平面図である。
図3(A)等に示すように、この掴み部20cの指挿入側端部は、印刷指U1の腹全体が印刷指載置面に当接した状態で、印刷指U1と非印刷指U2とで掴み部20cを強く挟持することができるように、指挿入方向の断面がほぼ円形となっている。なお、掴み部20cの指挿入側端部の形状は、図示例に限定されないが、楕円形、多角形等、印刷指U1及び非印刷指U2の付け根が突き当てられた際に自然に馴染む形状となっていることが好ましい。
また、図3(A)及び図3(B)等に示すように、掴み部20cの上面側には、平板状又はシート状の指先検知部21が配置されている。指先検知部21は、指載置面である印刷指載置面に載置された印刷指U1の指先領域を検知する指先領域検知部であり、例えば圧力センサ等で構成されている。
指先検知部21の構成は特に限定されないが、例えば、ダイヤフラム(ステンレスダイヤフラム、シリコンダイヤフラム等)の表面に半導体ひずみゲージを形成して、外部からの力(圧力)によってダイヤフラムが変形することにより発生するピエゾ抵抗効果による電気抵抗の変化を電気信号に変換して出力する半導体方式の圧力センサや、ガラスの固定極とシリコンの可動極を対向させてコンデンサを形成し、外部からの力(圧力)によって可動極が変形することで発生する静電容量の変化を電気信号に変換して出力する静電容量方式の圧力センサ等を好適に用いることができる。
指先検知部21の上面は、検知面DTCとなっており、印刷指挿入部20aに印刷指U1を挿入すると、印刷指載置面に載置された印刷指U1の腹部分が指先検知部21の検知面DTC上に配置されるようになっている。
図3(A)及び図3(B)では、撮影部30のカメラ32の撮影領域paを一点鎖線で示しており、本実施形態の指先検知部21における検知面DTCは、この撮影領域paよりも広い範囲に設けられている。
なお、指先検知部21が設けられる位置やその大きさ、形状等は図示例に限定されないが、長さや太さの異なる印刷指U1に広く対応することができるように、指先検知部21掴み部20cの上面の広い範囲に設けられていることが好ましい。
また、図4は、本実施形態に係るネイルプリント装置1の正面側の断面図であり、図5は、ネイルプリント装置1の側断面図である。なお、図5では、印刷指挿入部20aに印刷指U1として左手の親指が挿入されている状態を例示している。
図4及び図5に示すように、撮影部30は、機枠11の中の上部機枠11bに設けられている。
すなわち、上部機枠11bには基板31が設置されており、この基板31の中央部下面にはカメラ32が設置されている。カメラ32は、例えば、ドライバーを内蔵し、200万画素程度以上の画素を有している。また、基板31には、カメラ32を囲むように白色LED等の照明灯33が設置されている。撮影部30は、このカメラ32及び照明灯33を備えて構成されている。
この撮影部30は、後述する制御装置50の撮影制御部511(図6参照)に接続され、該撮影制御部511によって制御されるようになっている。
本実施形態において、撮影部30は、指先検知部21の検知面DTCに対向して設けられており、印刷指U1を撮影して指画像を取得する。
なお、撮影部30によって撮影された指画像の画像データは、後述する記憶部52に記憶される。ここで、指画像の画像データは、指載置面としての掴み部20cの上面の位置情報を含んでいる。
また、印刷部40は、爪領域抽出部513(図6参照。後述)により抽出された爪領域に、予め設定されたネイルデザインの印刷を施すものであり、主に上部機枠11bに設けられている。
すなわち、図4及び図5に示すように、上部機枠11bの両側板には、2本のガイドロッド41が、掴み部20cの幅方向に沿った左右方向で水平に、互いに平行に架設されている。このガイドロッド41には、主キャリッジ42が摺動自在に設置されている。また、図5に示すように、主キャリッジ42の前壁42aおよび後壁42bには2本のガイドロッド44が、ガイドロッド41に対して直交する前後方向に沿って、互いに平行に架設されている。このガイドロッド44には、副キャリッジ45が摺動自在に設置されている。この副キャリッジ45の下面中央部には、印刷ヘッド46が搭載されている。本実施形態において、印刷ヘッド46は、例えば、インクを微滴化したインク滴を噴射し、印刷対象物である爪Tにインク滴を着弾させて印刷を行うインクジェット方式の印刷ヘッドである。
主キャリッジ42は、動力伝達手段(図示せず)を介してモータ43に連結され、モータ43の正逆回転によって、ガイドロッド41に沿って左右方向に移動するように構成されている。また、副キャリッジ45は、動力伝達手段(図示せず)を介してモータ47に連結され、モータ47の正逆回転によって、ガイドロッド44に沿って前後方向に移動するように構成されている。
また、下部機枠11aには、印刷ヘッド46にインクを供給するためのインクカートリッジ48が設けられている。インクカートリッジ48は、図示しないインク供給管を介して印刷ヘッド46と接続されており、適宜印刷ヘッド46にインクを供給するようになっている。なお、印刷ヘッド46自体にインクカートリッジを搭載する構成、インクカートリッジと印刷ヘッド46とが一体化した構成のものを適用してもよい。
印刷部40は、ガイドロッド41、主キャリッジ42、モータ43、ガイドロッド44、副キャリッジ45、印刷ヘッド46、モータ47及びインクカートリッジ48等を備えて構成されている。この印刷部40のモータ43、印刷ヘッド46、モータ47は、後述する制御装置50の印刷制御部514(図6参照)に接続され、該印刷制御部514によって制御されるようになっている。
また、制御装置50は、例えば上部機枠11bに配置された基板31等に設置されている。
図6は、本実施形態におけるネイルプリント装置の制御構成を示す要部ブロック図である。
制御装置50は、図6に示すように、図示しないCPU(Central Processing Unit)等によって構成されている制御部51、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等で構成される記憶部52を備えるコンピュータである。
記憶部52は、ネイルプリント装置1を動作させるための各種プログラムや各種データ等が格納されている。
本実施形態において、記憶部52には、ネイルデザイン記憶部521が設けられている。
ネイルデザイン記憶部521は、爪Tに印刷可能なネイルデザインの画像データ(印刷データ)を複数記憶している。
その他、記憶部52は、撮影部30によって撮影された画像のデータ等を記憶する記憶部等を備えていてもよい。
制御部51は、機能的に見た場合、撮影制御部511、対象領域抽出部512、爪領域抽出部513、印刷制御部514等を備えている。これら撮影制御部511、対象領域抽出部512、爪領域抽出部513、印刷制御部514等としての機能は、CPUと記憶部52のROM等に記憶されたプログラムとの共働によって実現される。なお、制御部51に含まれる機能部はここに挙げたものに限定されず、その他の機能部を備えていてもよい。
撮影制御部511は、ユーザの爪Tを含む印刷指U1を撮影して指画像を取得するように、撮影部30の撮影動作を制御する機能部である。
撮影制御部511は、撮影部30によって取得された指画像の画像データを記憶部52に記憶させるようになっており、この指画像は爪領域抽出部513が爪領域データを抽出するための指画像として用いられる。
また、例えば撮影制御部511は、ユーザが印刷指U1を印刷指挿入部20aに挿入する際に、印刷指挿入部20a内に挿入される印刷指U1の様子を撮影部30に撮影させる。撮影部30によって撮影された画像は例えば表示部13等に表示され、ユーザが印刷指U1をセットする際に目視にて印刷指U1の配置を確認できるようにすることが好ましい。
対象領域抽出部512は、撮影部30によって取得された指画像のうち、指先領域検知部である指先検知部21により検知された指先領域に対応する領域を、後述する爪領域抽出部513において抽出処理を行う対象領域として抽出する。
図7は、指先検知部21により圧力が検知された部分(すなわち、指先検知部21による検知結果として示される領域)である「圧力検知領域sa」と、撮影部30により撮影される範囲である「撮影領域pa」と、爪領域抽出部513が爪領域の抽出処理を行う対象として対象領域抽出部512により抽出される「対象領域ta」と、実際の印刷指U1及び爪Tとの位置関係を模式的に示した説明図である。なお、図7において、撮影領域paを一点鎖線の枠で示し、対象領域taを実線の枠で示し、印刷指U1及び爪Tの輪郭を破線で示している。また、図7では、圧力検知領域saをグレーの網掛けで示している。
本実施形態では、対象領域抽出部512は、指先検知部21により圧力が検知された圧力検知領域saのうち、印刷指U1の延在方向X(指挿入方向、図7において縦方向)における印刷指U1の先端側(指挿入方向の奥側、図7において上側)に位置する部分を、印刷指U1の指先領域とし、撮影部30によって取得された指画像のうち、この指先領域を含んで、指先領域の周囲に設定される所定の領域を爪領域抽出部513において抽出処理を行う「対象領域ta」として抽出する。
なお、撮影部30によって取得された指画像の画像データのほか、当該指画像の画像データから対象領域抽出部512によって抽出された「対象領域ta」の画像データについても、記憶部52に記憶されてもよい。
ここで、対象領域抽出部512により抽出される「対象領域ta」の範囲について具体的に説明する。
印刷指U1が指先検知部21の検知面DTCの上に載置された場合、例えば図7に示すように、印刷指U1の先端部分から第一関節近傍までの指先部分は指の腹全体がほぼ連続して広く検知面DTCに接触し、また、一般に検知面DTCにかかる圧力も大きくなる。そこで、本実施形態では、対象領域抽出部512は、指先検知部21の検知結果から、印刷指U1の延在方向Xの先端からほぼ連続して広く検知面DTCに接触していることが検知された部分(図7において、「圧力検知領域sa」のうち、指の延在方向Xにおける長さL1、指の幅方向Yにおける長さL2を有する領域)を当該印刷指U1の「指先領域」と判断する。
そして、対象領域抽出部512は、例えば、印刷指U1の指画像のうち、この「指先領域」と判断された部分に対応する領域を含み、「指先領域」と判断された部分よりも指の延在方向X(図7において縦方向)の長さを「長さL1+α」とし、指の幅方向Y(図7において横方向)の幅を「長さL2+α」とする範囲を「対象領域ta」(図7において実線枠で示した領域)として抽出する。
ここで「対象領域ta」の縦横の長さを「指先領域」と判断された領域よりもどの程度長く設定するか(すなわち、上記「+α」をどの程度とするか)については、例えば、指の延在方向Xにおける長さ(すなわち縦幅)につき、「指先領域」と判断された領域の縦幅L1に、指の先端側に7〜8ミリ程度長くし、指の後端側に数ミリ程度長くし、指の幅方向Yにおける長さ(すなわち横幅)につき、「指先領域」と判断された領域の横幅L2に左右それぞれ数ミリ程度足した長さとする。
爪Tは必ず指の第一関節よりも上(指の先端側)に位置しているとともに、検知面DTCに接触している指の腹部分の縦幅L1よりも指の根元側に長いことはほとんどなく、他方で、指の先端側は、爪Tの方が指の長さよりも長い場合が多い。また、爪Tの横幅は検知面DTCに接触している指の腹部分の横幅L2とほぼ同程度である場合が多い。このため、「対象領域ta」の縦横の長さを上記のように設定することで爪Tを含む領域を過不足なく抽出することができる。
なお、対象領域抽出部512によりどの範囲を「対象領域ta」として抽出するかは適宜設定可能であり、ここに例示したものに限定されない。ただし「対象領域ta」が広すぎると爪領域抽出部513における抽出処理に時間を要することから、「指先領域に対応する領域」は、できるだけ爪Tを抽出するために必要最小限の範囲に狭く設定されることが好ましい。
爪領域抽出部513は、指先領域検知部である指先検知部21により検知された指先領域に対応する領域を抽出の「対象領域ta」とし、撮影部30により取得された指画像から印刷指U1の爪Tに対応する爪領域を抽出する。
本実施形態では、上述のように、対象領域抽出部512によって、指画像の中から「対象領域ta」が抽出されるようになっており、爪領域抽出部513は、対象領域抽出部512によって抽出された「対象領域ta」において爪領域を抽出する。
爪領域抽出部513は、例えば、撮影部30により取得された指画像のうち、「対象領域ta」として抽出された領域の画像を指先画像として抽出し、この指先画像についてスキャンを行い、爪Tとそれ以外の指部分との輝度や色の違い等に基づいて爪領域データを抽出する。爪領域抽出部513によって抽出される爪領域データは、例えば爪Tの輪郭を示す位置座標のデータである。なお、爪領域抽出部513が爪領域データを抽出する手法は特に限定されず、ここに挙げたものに限られない。また、爪領域データは掴み部20c上の位置情報を含んでいる。
印刷制御部514は、爪領域抽出部513により抽出された爪領域を印刷部40による印刷を行う印刷領域とし、この印刷領域に、予め設定されたネイルデザインの印刷を施すように印刷部40を制御するものである。
具体的には、印刷制御部514は、デザイン選択画面等において選択、設定されたネイルデザインの印刷データを印刷部40に出力する。そして、印刷部40の動作を制御し、当該印刷データに基づいてユーザの爪Tの爪領域に対応した印刷領域にネイルデザインの印刷を行わせる。
なお、その他、制御部51は、表示部13に各種の表示画面を表示させる表示制御手段としても機能する。
例えば、制御部51は、印刷指U1の指画像や爪Tの輪郭線(すなわち、爪領域を表す線)、ネイルデザインを選択するためのデザイン選択画面、デザイン確認用のサムネイル画像、各種の指示を表示させる指示画面、告知画面、警告画面等を表示部13に適宜表示させるようになっている。
次に、図8及び図9を参照しつつ、本実施形態におけるネイルプリント装置1による印刷制御方法について説明する。
図8は、ネイルプリント装置1によって行われるネイル印刷処理を示したフローチャートである。
このネイルプリント装置1により印刷を行う場合、ユーザはまず、電源スイッチを入れて制御装置50を起動させる。
ネイルプリント装置1の電源がONとなり、制御装置50が起動すると、図8に示すように、制御部51は、ネイル印刷を行う手の1本の指(印刷指U1)を印刷指挿入部20aに挿入するよう指示する指示画面を表示部13に表示させる(ステップS1)。
制御部51は、印刷指U1が掴み部20cの検知面DTCの上に載置されたか否かを判断し(ステップS2)、印刷指U1が検知面DTCの上に載置されていないと判断した場合(ステップS2;NO)には、ステップS2の判断処理を繰り返す。そして、他方、検知面DTCの上に印刷指U1が載置されたと判断した場合(ステップS2;YES)には、指先検知部21によって、検知面DTCの上に載置された印刷指U1の指先領域が検知され(ステップS3)、制御部51は、指先検知部21による検知結果を取得する。
さらに、撮影制御部511は、掴み部20cの上に載置された印刷指U1の全体を含む「撮影領域pa」を撮影部30により撮影させて、印刷指U1の指画像を取得する(ステップS4)。
印刷指U1の指画像が取得されると、対象領域抽出部512は、指画像のうち、指先領域に対応する領域を、爪領域抽出部513による爪領域の抽出処理の対象となる領域である「対象領域ta」として抽出する(ステップS5、図7参照)。具体的には、指先検知部21によって圧力が検知された領域(すなわち「圧力検知領域sa」、図7におけるグレーの網掛けで示す領域)のうち、対象領域抽出部512により「指先領域」と判断される領域(図7におけるグレーの網掛けで示す「圧力検知領域sa」のうち、指の先端側に位置する長さL1,L2を有する領域)を含む一定の範囲を「対象領域ta」として抽出する。
「対象領域ta」が抽出されると、爪領域抽出部513は、指画像のうち当該「対象領域ta」として抽出された領域の画像を、指先部分に対応する指先画像として抽出し、この指先画像についてスキャンを行い、印刷指U1の爪Tに対応する爪領域を抽出する抽出処理を行う(ステップS6)。そして、印刷制御部514は、爪領域抽出部513によって抽出された爪領域を、印刷を行う対象である印刷領域と設定するとともに(ステップS7)、予め設定されたネイルデザインに対応する画像データ(印刷データ)をネイルデザイン記憶部521から読み出して、印刷部40に出力し、当該画像データに基づいて印刷領域にネイルデザインを印刷させる(ステップS8)。
図9(A)は、爪領域抽出部513によって抽出された爪領域とこの爪領域に印刷すべきネイルデザインの画像データ(印刷データ)を示した図であり、図9(B)は、印刷指U1の爪Tに図9(A)で示すネイルデザインが印刷された状態を示した図である。図9(A)において、爪領域抽出部513によって抽出された爪領域を実線で示している。
図9(A)に示すように、爪領域抽出部513によって抽出された爪領域を印刷領域としてネイルデザインの画像データに基づく印刷を施すことにより、印刷指U1の爪Tにネイルデザインが印刷される。
以上のように、本実施形態によれば、指先領域検知部である指先検知部21により検知された指先領域に対応する領域を抽出の対象領域として、撮影部30により取得された指画像から印刷指U1の爪Tに対応する爪領域を抽出し、この爪領域にネイルデザインの印刷を施すようになっている。このため、確実に爪Tが含まれている領域についてのみスキャンを行うため爪領域を正確に抽出することができ、また、スキャンを行う範囲を限定するため爪領域の抽出に要する時間を短縮することが可能となる。これにより、印刷領域である爪領域の抽出を正確に行いつつ、迅速にネイル印刷を行うことができる。
また、本実施形態では、撮影部30によって印刷指U1全体の指画像(「撮影領域pa」において撮影した指画像)を取得した上で、対象領域抽出部512により、印刷指U1の指先領域に対応する領域を抽出の「対象領域ta」として印刷指U1全体の指画像の中から抽出する。そして、爪領域抽出部513による爪領域の抽出処理は、この「対象領域ta」においてのみ行われる。このため、ネイルプリント装置1が通常備えているカメラ32等を用いて指画像の撮影を行うことができるとともに、爪領域抽出部513によるスキャン処理の範囲を必要最小限に限定することができ、爪領域の抽出に要する時間を短縮して迅速にネイル印刷を行うことができる。
[第2の実施形態]
次に、図10から図12を参照しつつ、本発明に係るネイルプリント装置の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、爪領域抽出部が爪領域の抽出を行う対象領域の設定の仕方が第1の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態と異なる点について説明する。
図10(A)は、指載置面である掴み部20cの側断面図であり、図10(B)は、図10(A)に示す掴み部20cの上面に印刷指U1を載置した状態を上側から見た平面図である。
図10(A)及び図10(B)に示すように、本実施形態において、掴み部20cの上面側には、第1の実施形態と同様に、圧力センサ等で構成された指先検知部21が設けられている。
また、図10(A)に示すように、本実施形態において、副キャリッジ45の下面であって印刷ヘッド46と干渉しない位置には、指先撮影部49が設けられている。
指先撮影部49は、印刷部40のモータ43,47等が動作して主キャリッジ42及び副キャリッジ45が移動することにより、図10(B)に示す指の延在方向X及び指の幅方向Yに移動可能となっており、印刷部40のモータ43,47等は、指先撮影部49を、指先領域検知部である指先検知部21により検知された指先領域に基づいて設定される撮影位置まで移動させる撮影移動機構として機能する。撮影位置は、例えば、検知された指先領域の中央又は中央の近傍の位置に設定される。
指先撮影部49は、これら印刷部40のモータ43,47等(撮影移動機構)により撮影位置まで移動した上で印刷指U1の撮影を行う本実施形態における撮影部である。指先撮影部49は、撮影部30と同様に、ある程度鮮明な画像を撮影可能な程度の画素数を有するカメラ等を備えて構成されており、爪Tを含む印刷指U1の指先部分を撮影可能となっている。
図10(B)に示すように、本実施形態において、撮影部である指先撮影部49の「撮影領域pa」は、爪T及びその周辺の狭い範囲となっており、「撮影領域pa」は、爪領域抽出部513による爪領域の抽出処理の対象となる「対象領域ta」と一致する。この「撮影領域pa」は、後述する撮影領域設定部515により、指先検知部21によって検知された指先領域に基づいて設定される。指先撮影部49は、「対象領域ta」に一致する「撮影領域pa」を撮影することにより、指先部分に対応する指先画像を取得する。
図11は、本実施形態におけるネイルプリント装置の制御構成を示す要部ブロック図である。
図11に示すように、本実施形態の制御部51は、第1の実施形態における対象領域抽出部512に代えて撮影領域設定部515を備えている。
撮影領域設定部515は、前述のように、本実施形態における撮影部である指先撮影部49の「撮影領域pa」を設定する機能部である。
撮影領域設定部515が「撮影領域pa」を設定する手法は、第1の実施形態における対象領域抽出部512が「対象領域ta」を抽出する手法と同様である。すなわち、撮影領域設定部515は、指先検知部21により圧力が検知された部分のうち、印刷指U1の延在方向X(指挿入方向、図7において縦方向)における印刷指U1の先端側(指挿入方向の奥側、図10(B)において右側)に位置する部分を、印刷指U1の指先領域とし、この指先位置に対応する所定の領域を指先撮影部49の「撮影領域pa」として設定する。
なお、その他の構成は、第1の実施形態等と同様であるため、同一部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、図12を参照しつつ、本実施形態におけるネイルプリント装置による印刷制御方法について説明する。
図12は、ネイルプリント装置によって行われるネイル印刷処理を示したフローチャートである。
なお、ステップS11からステップS13は、第1の実施形態における図8のステップS1からステップS3と同様であるため、説明を省略する。
指先検知部21によって、検知面DTCの上に載置された印刷指U1の指先領域が検知され(ステップS13)、制御部51が、指先検知部21による検知結果を取得すると、撮影領域設定部515は、指先検知部21により圧力が検知された部分のうち指先領域に対応する所定の領域を、指先撮影部49の「撮影領域pa」を設定する(ステップS14)。
そして、撮影領域設定部515によって「撮影領域pa」が設定されると、指先撮影部49が当該「撮影領域pa」に位置するように、主キャリッジ42及び副キャリッジ45が移動し、指先撮影部49が「撮影領域pa」に配置される(ステップS15)。
指先撮影部49が「撮影領域pa」に移動すると、この「撮影領域pa」において印刷指U1の爪Tを含む指先部分が指先撮影部49によって撮影され、指先部分の指先画像が取得される(ステップS16)。
指先撮影部49により指先部分の指先画像が取得されると、爪領域抽出部513は、当該指先画像について印刷指U1の爪Tに対応する爪領域を抽出する抽出処理を行う(ステップS17)。そして、印刷制御部514は、爪領域抽出部513によって抽出された爪領域を、印刷を行う対象である印刷領域と設定するとともに(ステップS18)、予め設定されたネイルデザインに対応する画像データ(印刷データ)をネイルデザイン記憶部521から読み出して、印刷部40に出力し、当該画像データに基づいて印刷領域にネイルデザインを印刷させる(ステップS19)。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得られるほか、以下の効果を得られる。
すなわち、本実施形態では、撮影移動機構である印刷部のモータ43,47等により指先領域検知部である指先検知部21により検知された指先位置に基づく撮影位置まで指先撮影部49を移動させ、撮影位置まで移動した上で指先撮影部49により印刷指U1の撮影を行う。これにより、爪T及びその周辺についてより鮮明な指画像を得ることができる。
また、撮影段階において「撮影領域pa」を爪T及びその周辺に限定し、「撮影領域pa」と爪領域抽出のための「対象領域ta」とが一致しているため、指画像から爪領域抽出のための「対象領域ta」を抽出する処理を行う必要がない。
そして、このように爪領域抽出部513によるスキャン処理の範囲が必要最小限に限定されるため、印刷領域である爪領域の抽出を正確に行いつつ、迅速にネイル印刷を行うことが可能となる。
なお、本実施形態では、指先撮影部49が印刷部40の副キャリッジ45に搭載され、印刷部40のモータ43,47等が指先撮影部49を移動させる撮影移動機構として機能する場合を例としたが、指先撮影部49が設けられる位置や、指先撮影部49を移動させる撮影移動機構の構成はこれに限定されない。印刷部40を構成するモータ43,47等とは別に、指先撮影部49を移動させるためのモータや、ガイドロッド等の撮影移動機構を設けて、これにより指先撮影部49がXY方向に移動可能としてもよい。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記各実施形態では、印刷指U1を1本ずつ装置に挿入して順次印刷を行うネイルプリント装置1を例としたが、ネイルプリント装置はこれに限定されず、例えば片手の人差し指から小指までの4本の指を同時に挿入して、各指に連続的に印刷を行うことのできる装置に本発明を適用することも可能である。
図13は、複数本の指に対して連続的に印刷処理等を行うことのできるネイルプリント装置における掴み部20cを上側から見た平面図である。
図13では、左手の人差し指から小指までの4本の指が印刷指U1として掴み部20cの検知面DTCの上に載置されている状態を示している。
このように、複数の印刷指U1に対して連続的に処理を行う場合には、各印刷指U1の指先領域が指先検知部21によって検知され、当該領域が、爪領域抽出部513が爪領域の抽出処理を行う「対象領域ta」となる。
なお、図13では、第1の実施形態と同様に「撮影領域pa」が広く設定され、広く撮影された指画像の中から指先領域に対応する領域を「対象領域ta」として抽出する場合を例としているが、「対象領域ta」の設定はこれに限定されない。例えば、第2の実施形態で示したように、指先撮影部49を備え、各印刷指U1の指先領域に順次指先撮影部49を移動させて、爪Tを含む各印刷指U1の指先領域周辺を「撮影領域pa」として撮影を行い、指画像を取得してもよい。この場合には、「撮影領域pa」と爪領域抽出部513の抽出処理の「対象領域ta」とが一致する。
図14は、複数の印刷指U1についてネイル印刷を行った場合に、各印刷指U1にネイルデザインが印刷された状態を示した図である。
このように複数の印刷指U1に連続的にネイル印刷を施す場合でも、本実施形態のように爪領域の抽出を行う「対象領域ta」を狭く限定することにより、各印刷指U1の爪領域の抽出に要する時間を短縮できるため、迅速にネイル印刷を行うことができる。
また、上記各実施形態では、掴み部20cに上面に、指先領域検知部として圧力センサ等で構成される指先検知部21が配置されている場合を例としたが、指先領域検知部は指先の位置を検知可能なものであればどのようなものでもよく、圧力センサに限定されない。
例えば、指先領域検出部は、接触センサや感熱センサ等であってもよい。この場合にも、検知面DTCに置かれた印刷指U1の先端部分の一定範囲を指先領域として検知する。
また、掴み部20cの上に、指先領域検出部として指先の指紋画像や静脈等を読み取るセンサを設けて、指先領域の検知を行うようにしてもよい。
また、掴み部20cに上面に、単に印刷指U1によって検知面DTCの上が覆われると光が遮蔽されたことを検知するフォトセンサを設けてもよい。この場合、光が遮蔽されている部分のうち、指挿入方向奥側の部分を指先領域として検出する。
また、本実施形態では、ネイルデザイン記憶部521等を備えるネイルプリント装置1の記憶部が、制御装置50内の記憶部52(ROM、RAM)である場合を例としたが、記憶部は、制御装置50内の記憶部52に限定されず、他に別途記憶部が設けられていてもよい。
また、印刷時には、予め印刷ヘッド46を指先領域検出部によって指先領域として検知された領域又はその周辺に移動させてから印刷を開始させてもよい。このようにすることで、印刷処理をより迅速に行うことができる。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
印刷対象物に印刷を施す印刷ヘッドを有する印刷部と、
前記印刷対象物となる爪に対応する指が印刷指として載置される検知面を有し、該検知面に載置された前記印刷指の指先領域を検知する指先領域検知部と、
前記検知面に載置された前記印刷指の前記指先領域を含み、該指先領域の周囲に設定された対象領域内を撮影した指先画像を取得し、該指先画像から前記印刷指の爪の形状に対応する爪領域を抽出する爪領域抽出部と、
前記爪領域抽出部により抽出された前記爪領域を、前記印刷部が前記印刷を施す印刷領域に設定する印刷制御部と、
を備えていることを特徴とするネイルプリント装置。
<請求項2>
指先領域検知部は、外部からの圧力を検知する圧力センサを有して構成されていることを特徴とする請求項1に記載のネイルプリント装置。
<請求項3>
前記検知面に対向した位置に固定され、予め設定された撮影領域を撮影して、前記検知面に載置された前記印刷指の指画像を取得する撮影部を備え、
前記撮影領域は前記対象領域を含み、該対象領域より広い領域に設定されており、
前記爪領域抽出部は、前記指画像における前記対象領域の画像を前記指先画像として抽出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のネイルプリント装置。
<請求項4>
前記指先領域検知部は、前記検知面に前記印刷指が複数載置されたとき、前記複数の印刷指の各々の指先領域を検知し、
前記対象領域は前記各指先領域に対応して複数設定され、
前記爪領域抽出部は、前記指先画像を前記各対象領域に対応して複数抽出し、前記各指先画像から前記各印刷指に対応する前記爪領域を抽出することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
<請求項5>
対象物を撮影した画像を取得する撮影部と、
前記撮影部を前記指先領域検知部により検知された前記指先領域に基づく撮影位置に移動させる撮影移動機構と、
を備え、
前記撮影部は、前記撮影移動機構により前記撮影位置に設けられたときに、前記対象領域を撮影して、前記指先画像を取得することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のネイルプリント装置。
<請求項6>
前記指先領域検知部は、前記検知面に前記印刷指が複数載置されたとき、前記複数の印刷指の各々の指先領域を検知し、
前記撮影位置は前記各指先領域に対応して複数設定され、
前記撮影移動機構は前記撮影部を前記各撮影位置に順次移動させ、
前記撮影部は、前記各撮影位置に設けられる毎に、前記各印刷指に対する前記指先画像を順次取得することを特徴とする請求項5に記載のネイルプリント装置。
<請求項7>
指の爪に印刷を施すネイルプリント装置の印刷制御方法であって、
検知面に載置された印刷対象物となる爪に対応する印刷指の指先領域を検知し、
前記検知面に載置された前記印刷指の前記指先領域を含み、該指先領域の周囲に設定された対象領域内を撮影した指先画像を取得し、
前記指先画像から前記印刷指の爪の形状に対応する爪領域を抽出し、
前記抽出した前記爪領域を、前記印刷指の爪に対する、前記印刷を施す印刷領域に設定することを特徴とする印刷制御方法。
<請求項8>
前記指先画像を取得する工程は、前記検知面に対向した位置に固定され撮影部により、前記検知面に載置された前記印刷指の、予め設定された、前記対象領域を含み、該対象領域より広い領域に設定された撮影領域を撮影した指画像を取得する工程と、前記指画像における前記対象領域の画像を前記指先画像として抽出する工程と、を含むことを特徴とする請求項7に記載の印刷制御方法。
<請求項9>
前記指先領域を検知する工程は、前記検知面に前記印刷指が複数載置されたとき、前記複数の印刷指の各々の指先領域を検知する工程を含み、
前記指先画像を取得する工程は、前記対象領域を前記各指先領域に対応して複数設定し、前記指先画像を前記各対象領域に対応して複数抽出する工程を含み、
前記爪領域を抽出する工程は、前記各指先画像から前記各印刷指に対応する前記爪領域を抽出する工程を含むことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の印刷制御方法。
<請求項10>
前記指先画像を取得する工程は、対象物を撮影した画像を取得する撮影部を前記指先領域検知部により検知された前記指先領域に基づく撮影位置に移動させる工程を含み、
前記指先画像を取得する工程は、前記撮影位置に設けた前記撮影部により前記対象領域を撮影して、前記指先画像を取得する工程を含むことを特徴とする請求項7に記載の印刷制御方法。
<請求項11>
前記指先領域を検知する工程は、前記検知面に前記印刷指が複数載置されたとき、前記複数の印刷指の各々の指先領域を検知する工程を含み、
前記指先画像を取得する工程は、前記撮影部を前記各指先領域に対応して設定される複数の前記撮影位置に順次移動させる工程と、前記撮影部を前記各撮影位置に設ける毎に前記各印刷指に対する前記指先画像を順次取得する工程と、を含むことを特徴とする請求項10に記載の印刷制御方法。
1 ネイルプリント装置
20a 印刷指挿入部
21 指先検知部
30 撮影部
40 印刷部
49 指先撮影部
50 制御装置
51 制御部
52 記憶部
511 撮影制御部
512 対象領域抽出部
513 爪領域抽出部
514 印刷制御部
515 撮影領域設定部
521 ネイルデザイン記憶部
T 爪
U1 印刷指
U2 非印刷指

Claims (11)

  1. 印刷対象物に印刷を施す印刷ヘッドを有する印刷部と、
    前記印刷対象物となる爪に対応する指が印刷指として載置される検知面を有し、該検知面に載置された前記印刷指の指先領域を検知する指先領域検知部と、
    前記検知面に載置された前記印刷指の前記指先領域を含み、該指先領域の周囲に設定された対象領域内を撮影した指先画像を取得し、該指先画像から前記印刷指の爪の形状に対応する爪領域を抽出する爪領域抽出部と、
    前記爪領域抽出部により抽出された前記爪領域を、前記印刷部が前記印刷を施す印刷領域に設定する印刷制御部と、
    を備えていることを特徴とするネイルプリント装置。
  2. 指先領域検知部は、外部からの圧力を検知する圧力センサを有して構成されていることを特徴とする請求項1に記載のネイルプリント装置。
  3. 前記検知面に対向した位置に固定され、予め設定された撮影領域を撮影して、前記検知面に載置された前記印刷指の指画像を取得する撮影部を備え、
    前記撮影領域は前記対象領域を含み、該対象領域より広い領域に設定されており、
    前記爪領域抽出部は、前記指画像における前記対象領域の画像を前記指先画像として抽出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のネイルプリント装置。
  4. 前記指先領域検知部は、前記検知面に前記印刷指が複数載置されたとき、前記複数の印刷指の各々の指先領域を検知し、
    前記対象領域は前記各指先領域に対応して複数設定され、
    前記爪領域抽出部は、前記指先画像を前記各対象領域に対応して複数抽出し、前記各指先画像から前記各印刷指に対応する前記爪領域を抽出することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
  5. 対象物を撮影した画像を取得する撮影部と、
    前記撮影部を前記指先領域検知部により検知された前記指先領域に基づく撮影位置に移動させる撮影移動機構と、
    を備え、
    前記撮影部は、前記撮影移動機構により前記撮影位置に設けられたときに、前記対象領域を撮影して、前記指先画像を取得することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のネイルプリント装置。
  6. 前記指先領域検知部は、前記検知面に前記印刷指が複数載置されたとき、前記複数の印刷指の各々の指先領域を検知し、
    前記撮影位置は前記各指先領域に対応して複数設定され、
    前記撮影移動機構は前記撮影部を前記各撮影位置に順次移動させ、
    前記撮影部は、前記各撮影位置に設けられる毎に、前記各印刷指に対する前記指先画像を順次取得することを特徴とする請求項5に記載のネイルプリント装置。
  7. 指の爪に印刷を施すネイルプリント装置の印刷制御方法であって、
    検知面に載置された印刷対象物となる爪に対応する印刷指の指先領域を検知し、
    前記検知面に載置された前記印刷指の前記指先領域を含み、該指先領域の周囲に設定された対象領域内を撮影した指先画像を取得し、
    前記指先画像から前記印刷指の爪の形状に対応する爪領域を抽出し、
    前記抽出した前記爪領域を、前記印刷指の爪に対する、前記印刷を施す印刷領域に設定することを特徴とする印刷制御方法。
  8. 前記指先画像を取得する工程は、前記検知面に対向した位置に固定され撮影部により、前記検知面に載置された前記印刷指の、予め設定された、前記対象領域を含み、該対象領域より広い領域に設定された撮影領域を撮影した指画像を取得する工程と、前記指画像における前記対象領域の画像を前記指先画像として抽出する工程と、を含むことを特徴とする請求項7に記載の印刷制御方法。
  9. 前記指先領域を検知する工程は、前記検知面に前記印刷指が複数載置されたとき、前記複数の印刷指の各々の指先領域を検知する工程を含み、
    前記指先画像を取得する工程は、前記対象領域を前記各指先領域に対応して複数設定し、前記指先画像を前記各対象領域に対応して複数抽出する工程を含み、
    前記爪領域を抽出する工程は、前記各指先画像から前記各印刷指に対応する前記爪領域を抽出する工程を含むことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の印刷制御方法。
  10. 前記指先画像を取得する工程は、対象物を撮影した画像を取得する撮影部を前記指先領域検知部により検知された前記指先領域に基づく撮影位置に移動させる工程を含み、
    前記指先画像を取得する工程は、前記撮影位置に設けた前記撮影部により前記対象領域を撮影して、前記指先画像を取得する工程を含むことを特徴とする請求項7に記載の印刷制御方法。
  11. 前記指先領域を検知する工程は、前記検知面に前記印刷指が複数載置されたとき、前記複数の印刷指の各々の指先領域を検知する工程を含み、
    前記指先画像を取得する工程は、前記撮影部を前記各指先領域に対応して設定される複数の前記撮影位置に順次移動させる工程と、前記撮影部を前記各撮影位置に設ける毎に前記各印刷指に対する前記指先画像を順次取得する工程と、を含むことを特徴とする請求項10に記載の印刷制御方法。
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