JP2013192356A - 電力変換装置及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 過大な電流からスイッチング素子の保護を行うことが可能であり、急峻な電流成長にも対応可能な電力変換装置とその制御方法を提供する。
【課題を解決するための手段】 電力変換装置は、直流電力を所望の三相交流電力に変換する電力変換部と、前記電力変換部に各線間PWMパルス指令を与え、当該電力変換部から出力される三相交流電力を所望の三相交流電力に変換するPWM指令部と、前記電力変換部から出力される電流を検出する電流検出部とを備えており、前記PWM指令部は、前記電流検出部により検出された電流が規定値以上となった場合、前記電力変換部に与える各線間PWMパルスの幅を所定の幅以下に制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換装置に関し、特に、過大な電流からスイッチング素子の保護を行うことが可能な電力変換装置及び当該装置における制御方法に関する。
本技術分野における背景技術としては、例えば、以下の特許文献1が既に知られている。この公報には、「過電流抑制回路を追加しなくても、過電流抑制ができるインバータ制御装置とその制御方法を提供する」ことを課題として、「速度指令周波数とすべり周波数を加算した周波数から電圧指令を生成するVF変換手段と、dq軸電圧指令を3相電圧指令に変換する電圧座標変換手段と、3相電流をdq軸電流に変換する電流座標変換手段と、すべり周波数生成手段とを有する電力変換装置制御装置において、dq軸電流から所定の関数を経て第1の係数を生成する関数発生手段と、第1の係数を時間に対してスローアップ、スローダウンして第2の係数を生成するスローアップダウン手段と、第2の係数と前記電圧指令を乗算して新たな電圧指令を生成する電圧指令乗算手段とを備えるようにした。」と記載されている(要約参照)。
特開2006−204064号公報
前記特許文献1には、dq軸電流から所定の関数により第1の係数を生成する関数発生手段と、第1の係数を時間に対してスローアップ、スローダウンして第2の係数を生成するスローアップダウン手段と、第2の係数と電圧指令を乗算して新たな電圧指令を生成する電圧指令乗算手段とを備えたインバータ制御装置が記載されている。しかしながら、当該特許文献1の構成では、電流検出を行ってから電圧演算を行うまでに時間がかかることから、急峻な電流成長には対応できないという課題があった。
本発明は、上述した従来技術における問題点に鑑みてなされたものであり、即ち、急峻な電流成長にも対応可能な電力変換装置と、当該装置における制御方法を提供することをその目的とするものである。
本発明は、電動機に流れる電流が過大となった場合に、スイッチング素子保護の目的で設けられた過電流レベルを超えないように,出力相における線間PWMパルス幅を制限することで電流増大を制限し、過電流となるのを抑える仕組みを提供するものである。
そして、本発明によれば、上記の目的を達成するため、例えば、特許請求の範囲に記載の構成を採用する。なお、本発明は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、直流電力を所望の三相交流電力に変換する電力変換部と、前記電力変換部に各線間PWMパルス指令を与え、当該電力変換部から出力される三相交流電力を所望の三相交流電力に変換するPWM指令部と、前記電力変換部から出力される電流を検出する電流検出部とを備えた電力変換装置において、前記PWM指令部は、前記電流検出部により検出された電流が規定値以上となった場合、前記電力変換部に与える各線間PWMパルスの幅を所定の幅以下に制御する電力変換装置が提供される。
また、本発明によれば、上記の電力変換装置における制御方法として、電力変換部に各線間PWMパルス指令を与え、当該電力変換部から出力される三相交流電力を所望の三相交流電力に変換して出力する電力変換装置における制御方法であって、前記電力変換部から出力される電流を検出し、前記検出された電流が規定値以上となった場合、前記各線間PWMパルスの幅を所定の幅以下に制御する制御方法が提供される。
上述した本発明によれば、警告レベルを超えた電流が流れた場合に、出力相における線間PWMパルス幅を制限することで電流増大を制限し、迅速に過電流となるのを抑えることが可能な電力変換装置、及び、そのための当該制御装置の制御方法が提供される。
なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施の形態になる電力変換装置の構成の一例を示す図である。 上記実施の形態になる電力変換装置において、PWM指令部が、幅変換部から指令を受けるまでの処理を示したフローチャート図である。 上記実施の形態になる電力変換装置において、PWM指令部が、線間PWMパルス幅を制限する方法を示したフローチャートである。 上記実施の形態になる電力変換装置において、PWM指令部が、電流を抑えるために線間PWMパルスを制御すべき最大幅に制御する動作を説明するため各部の波形を示す図である。 上記実施の形態になる電力変換装置において、PWM指令部が、電流を抑えるために線間PWMパルスを制御すべき最大幅に制御した時の3相電圧指令を制御する例を示した波形図である。
以下、本発明の一実施の形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1になる電力変換装置を、その電源101及びその負荷105と共に示した構成図である。なお、ここで、電源101とは、例えば、電力会社から供給される3相交流電圧や発電機から供給される交流電圧を含む電力を供給するものであり、以下においては、「3相交流電源101」として説明する。また、上述した負荷105とは、例えば、3相の交流電動機であり、以下においては、「交流電動機105」として説明する。
図からも明らかなように、本実施例1になる電力変換装置は、直流変換部102、平滑コンデンサ103、交流変換部104、交流電動機105、電流検出器106、電流検出部107、幅変換部108、そして、PWM指令部109を有する。
上記の構成において、直流変換部102は、例えば、ダイオードで構成された直流変換回路、又は、IGBTとフライホイールダイオードを用いた直流変換回路で構成される。なお、上記の図1では、ダイオードで構成された直流変換部を一例として示している。そして、直流変換部102は、上述した3相交流電源101から入力された交流電圧を直流電圧に変換し、当該変換した直流電圧を平滑コンデンサ103に出力する。
平滑コンデンサ103は、上記直流変換部102から入力された直流電圧を平滑化し、そして、直流電圧を交流変換部104に出力する。また、例えば、発電機の出力が直流電圧である場合には、当該発電機からの直流電圧を、当該直流変換部102を介さず、平滑コンデンサ103に、直接、入力しても構わない。
交流変換部104は、例えば、IGBTとフライホイールダイオードを用いた交流変換回路で構成されており、上記平滑コンデンサ103の直流電圧を入力とし、当該直流電圧を、PWM指令部109から入力されるPWM出力波形(パルス幅)に従って、交流電圧に変換し、そして、交流電動機105に出力する。
電流検出器106は、例えば、ホールCTやシャント抵抗で構成されており、電力変換装置の出力部に配置されることにより交流電動機105に流れる電流を検出し、そして、検出した電流を電流検出部107に対して電流検出値として出力する。なお、この電流検出器106は、3相の出力電流を推定、又は、直接的に検出できる箇所に配置されていればよく、その配置は規定されるものではない。一例として、図1では、当該電流検出器106により、交流電動機105に流れる電流を検出する構成が示されている。
電流検出部107は、上記電流検出器106から入力される電流検出値を、例えば、3相電流のピーク値を繋げた電流ピーク値(Ipeak)に変換し、幅変換部108に出力する。なお、この電流検出部107が出力するデータとしては、三相電流のデータであってもよく、又は、直流に電流換算されたものであってもよく、即ち、これにより電流の増大が判定できればよい。
幅変換部108は、例えば、CPU(中央演算処理装置)等により構成されており、その一部に設けた記憶装置(例えば、メモリなど)に予め格納されたソフトウェアに従って所定の処理を実行する。より具体的には、当該幅変換部108は、電流検出部107が出力した電流情報を入力とし、線間PWMパルスの制限すべき最大幅を演算し、PWM指令部109に出力する。
PWM指令部109は、上記幅変換部108が出力する線間PWMパルスの制限すべき最大幅を入力とし、出力する線間PWMパルスの幅が、当該制御すべき最大幅を超える場合には、線間PWMパルス幅を制御する。より具体的には、制御すべき最大幅を越えないように制限した指令(線間PWMパルス)を、交流変換部104に出力する。
続いて、以上にその詳細な構成を説明した電力変換装置における動作について説明する。なお、以下には、特に、電流が増大した場合の線間PWMパルスの幅を制御について詳細に説明する。
まず、図2は、上記PWM指令部109が、幅変換部108から指令を受けるまでの処理を示したフローチャート図である。
まず、電流検出部107は、電流検出器106が出力した電流値を取り込む(S201)。次に、取り込んだ電流値が規定値以上であるか否かを判断し(S202)、当該判定の結果、電流値が規定値以上だと判断した場合には、電流検出部107は、更に、幅変換部108に対して、当該電流値と共に、電流が規定値以上であることを知らせる(S202)。なお、ここで、規定値とは、例えば、モータ定格電流の150%の値などが挙げられる。
続いて、幅変換部108は、電流が規定値以上になっていると知らされた場合(図の「Yes」)には、当該電流値から、制御すべき最大幅、即ち、線間PWMパルス幅の制限値を算出し、変換する(S203)。
そして、PWM指令部109は、幅変換部108から知らされた線間PWMパルスの幅が制御すべき最大幅か否かを判断し(S204)、その結果、制御すべき最大幅以上であれば(図の「Yes」)、線間PWMパルス幅の制限を出力する(S205)。即ち、幅変換部108は、今回演算された最大幅に対して、前回演算された最大幅から、徐々に、時間経過と共に変化させた線間PWMパルス幅を、制御すべき最大幅として出力し、もって、制御すべき最大幅までの範囲で制御する。
一方、上記S202における判断が「No」の場合、即ち、取り込んだ電流値(1次電流)が規定値以下である場合、そして、上記S204における判断が「No」の場合、即ち、知らされた線間PWMパルスの幅が制御すべき最大幅以下である場合には、PWM指令部109は、線間PWMパルス幅制限の操作は行わず、即ち、通常の出力を行い(S205)、一連の処理を終了する。
なお、上述した「制御すべき最大幅(線間PWMパルス幅の制限値)」は、例えば、以下の式1のように計算される。
Figure 2013192356
即ち、上記の式1は、交流変換部104が、例えば、電力変換装置の出力側に接続された電動機、即ち、当該電動機の抵抗R及びインダクタンスLを持ったRL回路に対し、微少時間dtだけ、PWMパルス電圧Vを印加した場合、当該RL回路に流れる電流の変化量(電流変化量dI)を示した式である。
また、以下の式2は、上記式1の指数部をマクローリン展開して、1次近似した式である。
Figure 2013192356
更に、以下の式3は、上記の式2で得た近似式を、上記式1に代入して得られた式である。即ち、当該式3からも明らかなように、電流変化量dIは、RL回路のインダクタンスLとPWMパルス電圧V、そして、電圧を印加する微少時間(電圧印加微少時間)dtにより求めることができる。
Figure 2013192356
また、以下の式4は、電圧印加微少時間dtを求めるため、上記の式3を変形したものである。
Figure 2013192356
即ち、上記の式からも明らかなように、制御すべき最大幅(線間PWMパルス幅の制限値)である電圧印加微小時間dtは、制限すべき電流の変化量を決めることにより、一意的に、決定することができる。換言すれば、当該電圧印加微小時間dtは、上記S202でも述べたように、電流検出器106から出力される電流の変化量(電流変化量dI)により決定することができる。
続いて、図3には、上記図2に示した処理S205において、PWM指令部109が、線間PWMパルス幅を制限する方法が、フローチャートにより示される。ここでは、PWM指令部109が、幅指令部108から得た制御すべき最大幅(線間PWMパルス幅の制限値)に、徐々に、制限する例を示している。
まず、PWM指令部109は、幅変換部108から、制限すべき最大幅(規定幅)を取得する(S301)。次に、PWM指令部109は、現在の指令の幅(線間PWMパルスの幅=制限幅)が制御すべき最大幅(規定幅)以下か否かを判定する(S302)。その結果、制御すべき最大幅以下になっていれば(図の「Yes」)、当該指令の幅(制限幅)を制御すべき最大幅(規定幅)として制御して線間PWMパルスを生成し、交流変換部104へ出力する(S303)。
他方、指令幅(制限幅)が制御すべき最大幅(規定幅)以上の場合(図の「No」)には、PWM指令部109は、指令幅(制限幅)を縮め(S304)、その後、上記のステップS302に戻り、再度、制御すべき最大幅以下かどうかの判定を行う。
また、上記において、例えば、PWM指令部109は、上記ステップS302の判定を行うことなく、線間PWMパルス幅(制限幅)を、幅指令部108から得た制御すべき最大幅(規定幅)に、即座に、設定することにより制限を行ってもよい。
次に、PWM指令部109が、線間パルス幅を制御する動作について、図4を参照しながら、以下に示す。なお、図4は、PWM指令部109が、電流を抑えるために線間PWMパルスを、制御すべき最大幅に制御(制限)する動作を示した波形図である。
PWM指令部109は、キャリア搬送波401と各出力相の電圧指令値を比較してPWM指令を作成する。なお、図4では、線間PWMパルス幅を制御する前の電圧指令値の様子を破線403で、他方、当該幅を制御した後の様子を実線404で示している。なお、この図では、3相出力のうち、PWM指令を作成した結果、その幅が最大となり得る2つの相だけの様子(即ち、電圧指令値402と電圧指令値404)を示している。
図4では、例えば、最も低い相電圧指令402を基準として、最も高い相電圧指令403を、即ち、キャリア搬送波401との比較により作成されるPWM指令である線間PWMパルスの幅を、制御すべき最大幅(図の矢印)410までの範囲で制御する。本発明では、最も低い相電圧指令402を基準としているため、最も高い相電圧指令403から電圧制御幅411を差し引き、これを新たな相電圧指令404として線間PWMパルス幅を制御している。なお、基準とする相は、3相の内のどの相でも良い。
次に、PWM指令部109は、キャリア搬送波401と各相電圧指令を比較することにより、各相電圧を制御するためのパルス指令(線間PWMパルス)を作成する。図では、最も低い相の電圧指令(線間PWMパルス)を符号405により、最も高い相の電圧指令(線間PWMパルス)を符号406で、そして、新たな相電圧指令404により作成された電圧指令(線間PWMパルス)を符号407で示す。なお、これらの作成された電圧指令(線間PWMパルス)は、交流変換部104に出力される。
一方、交流変換部104では、入力された相電圧パルス指令(線間PWMパルス)に従い、負荷である交流電動機105に対して出力を行う(交流電力を供給する)。この時、交流電動機105には、以下に述べる相電圧パルス指令(線間PWMパルス)に従って変換された電圧が印加される。即ち、最も低い相の電圧指令(線間PWMパルス)405と、最も高い相の電圧指令(線間PWMパルス)406の差分を取って、線間PWMパルス408を得る。この得られた線間PWMパルスは、即ち、上述した最大幅による制御が行われる前に得られることから、制御前線間PWM指令(パルス)又は制御前線間PWMパルスと言う。若しくは、最も低い相の電圧指令(線間PWMパルス)405と、新たな相電圧指令404により作成された電圧指令(線間PWMパルス)407の差分を取って、線間PWMパルス409を得る。この得られた線間PWMパルスは、即ち、上述した最大幅による制御が行われる後に得られることから、制御後線間PWM指令(パルス)又は制御後線間PWMパルスと言う。
そして、交流電動機105においては、以上に述べた線間PWMパルスにより、その線間に電位差が生じ、その結果、図に符号420で示すような線間電流が生じる。なお、ここでも、上記の制御を行う前の線間電圧の様子を破線422で、他方、当該制御を行った後の様子を実線423で示している。
即ち、図示の線間電流420は、線間電圧が生じていない0電圧領域421では減少し、それ以外の領域(電圧が印加されている領域)では増大する。よって、交流電動機105には、印加される線間PWMパルスに従い、それぞれ、破線の制御前電流422、又は、実線の制御後電流423が流れることとなり、上述したように、最大幅以下に制御することにより、図に矢印424で示すように、電流の増大を抑えることができる。
次に、本発明の他の実施の形態(実施例2)について、以下に説明する。なお、本実施例では、使用する電力変換装置としては、上記実施例1と同様であることから、当該装置の構成についての記述は省略し、以下には、その動作につて述べる。
まず、図5は、PWM指令部109が、電流を抑えるために、線間PWMパルスを制御すべき最大幅以下に制御した場合における動作、即ち、3相電圧指令を制御する例を示した波形図である。
上述したように、PWM指令部109は、キャリア搬送波501と各出力相の電圧指令値を比較してPWM指令を作成する。この図5でも、線間PWMパルス幅を最大幅以下に制御する前の様子を破線で、制御した後の様子を実線で示している。また、この図でも、例えば、最も低い相電圧指令502を基準として、中間相電圧指令503、最も高い相電圧指令504が示されている。そして、上述したように、線間PWMパルス幅を最大幅以下に制御するため、最も高い相電圧指令504から電圧制御幅507を差し引いて得られる新たな相電圧指令(最も高い相電圧指令でもある)506を用いることにより、上述した線間PWMパルス幅を最大幅以下に制御している。なお、基準とする相は、3相の内のどの相でも良い。
この時、PWM指令部109が、中間相電圧指令503をそのまま利用してPWMパルス指令を作成すると、線間PWMパルス幅を制御する前の出力電圧と、制御した後の出力電圧が、その比率において、大きく変化してしまい、このことが電流増大の原因ともなる。
そこで、本実施例では、以下の式5を用いて線間PWMパルスの比率を求め、得られた補正幅508を中間相電圧指令503から差し引いて新たな中間相電圧指令505とし、もって、線間PWMパルス幅を最大幅以下に制御することで電流増大を抑える。
Figure 2013192356
なお、このとき、前記指令部109は、線間PWMパルスの幅を、三相の内の一相を基準として、同時に、前記以外の二相の指令を操作し、もって、各線間PWMパルスの幅の割合を保持するように制御することにより、制御した後の出力電圧が、制御した前の出力電圧と比較して大きく変化することを防止する。
なお、本実施例においては、上述した線間PWMパルス幅を最大幅以下に制御するため、実施例1において利用される最も高い相の電圧指令に代え、中間相電圧指令503を利用することにより線間PWMパルス幅を最大幅以下に制御するが、かかる制御は、その原理や動作において、上記実施例1とほぼ同様であることから、ここでは繰返しを避けるため、省略する。
以上、詳細に述べたが、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
101…3相交流電圧、102…直流変換部、103…平滑コンデンサ、104…交流変換部、105…交流電動機、106…電流検出器、107…電流検出部、108…幅変換部、109…PWM指令部、401…キャリア搬送波、402…最も低い相電圧指令、403…最も高い相電圧指令、404…新たな相電圧指令、405…最も低い相電圧指令、406…最も高い相電圧指令、407…新たな相電圧指令、408…制御前線間PWM指令、409…制御後線間PWM指令、410…制御すべき最大幅、411…電圧制御幅、420…線間電流、421…0電圧領域、422…制御前電流、423…制御後電流、424…電流抑制幅、501…キャリア搬送波、502…最も低い相電圧指令、503…中間相電圧指令、504…最も高い相電圧指令、505…新たな中間相電圧指令、506…新たな最も高い相電圧指令、507…電圧制御幅、508…得られた補正幅

Claims (12)

  1. 直流電力を所望の三相交流電力に変換する電力変換部と、
    前記電力変換部に各線間PWMパルス指令を与え、当該電力変換部から出力される三相交流電力を所望の三相交流電力に変換するPWM指令部と、
    前記電力変換部から出力される電流を検出する電流検出部とを備えた電力変換装置において、
    前記PWM指令部は、前記電流検出部により検出された電流が規定値以上となった場合、前記電力変換部に与える各線間PWMパルスの幅を所定の幅以下に制御することを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記請求項1に記載した電力変換装置は、更に、
    前記電流検出部の検出値に基づき、線間パルス幅の最大幅を演算する幅変換部を備えており、
    前記幅変換部は、前記電流検出部が検出した電流値から、制御すべき最大幅を演算し、前記PWM指令部は、前記電力変換部に与える各線間PWMパルスの幅を前記制御すべき最大幅以下に制御することを特徴とする電力変換装置。
  3. 前記請求項2に記載した電力変換装置において、前記幅変換部は、今回演算された最大幅に対して、前回演算された最大幅から、徐々に、時間経過と共に変化させた幅を、前記制御すべき最大幅として出力とすることを特徴とする電力変換装置。
  4. 前記請求項2に記載した電力変換装置において、前記幅変換部は、前記電流検出部の検出値が規定の値を超えない場合には、前記PWM指令部がパルス幅を制御しないよう指令することを特徴とする電力変換装置。
  5. 前記請求項2に記載した電力変換装置において、前記PWM指令部は、前記線間PWMパルスの幅を、三相の内の一相を基準として、前記三相の内の一相以外の二相の指令を操作することにより、前記制御すべき最大幅以下となるよう制御することを特徴とする電力変換装置。
  6. 前記請求項5に記載した電力変換装置において、前記PWM指令部は、前記線間PWMパルスの幅を、三相の内の一相を基準として、前記三相の内の一相以外の二相の指令を操作すると共に、前記各線間PWMパルスの比率を保持することにより、前記制御すべき最大幅以下となるよう制御することを特徴とする電力変換装置。
  7. 電力変換部に各線間PWMパルス指令を与え、当該電力変換部から出力される三相交流電力を所望の三相交流電力に変換して出力する電力変換装置の制御方法であって、
    前記電力変換部から出力される電流を検出し、
    前記検出された電流が規定値以上となった場合、前記各線間PWMパルスの幅を所定の幅以下に制御することを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  8. 前記請求項7に記載した制御方法において、前記検出した電流値から線間パルス幅の最大幅を演算し、前記各線間PWMパルスの幅を前記制御すべき最大幅以下に制御することを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  9. 前記請求項8に記載した制御方法において、前回演算された最大幅から、徐々に、時間経過と共に変化させた幅を、前記制御すべき最大幅として出力とすることを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  10. 前記請求項8に記載した制御方法において、前記検出した電流値が規定の値を超えない場合には、前記各線間PWMパルスの幅を前記制御すべき最大幅以下にする制御を行わないよう指令することを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  11. 前記請求項8に記載した制御方法において、前記線間PWMパルスの幅を、三相の内の一相を基準として、前記三相の内の一相以外の二相の指令を操作することにより、前記制御すべき最大幅以下となるよう制御することを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  12. 前記請求項8に記載した制御方法において、前記線間PWMパルスの幅を、三相の内の一相を基準として、前記三相の内の一相以外の二相の指令を操作すると共に、前記各線間PWMパルスの比率を保持することにより、前記制御すべき最大幅以下となるよう制御することを特徴とする電力変換装置の制御方法。
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