JP2013192115A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】動体領域抽出部54aは、画像変形処理部53から、画像変形処理後の被写体合焦画像及び背景合焦画像のデータが供給されると、被写体合焦画像及び背景合焦画像の輝度、色差等の情報に基づいて、動体領域を抽出する。エッジ強度算出部54bは、被写体合焦画像及び背景合焦画像のエッジ強度を算出する。領域種別決定部54cは、エッジ強度算出部54bから取得した被写体合焦画像及び背景合焦画像のエッジ強度のデータに基づいて、被写体領域、背景領域、平坦領域のいずれの領域であるかを判定する。関連領域判定部55cは、動体領域及び平坦領域内の画素のデプス値を、拡張デプス値に置き換えるための、拡張元画素を特定する。デプス値拡張処理部56は、動体領域及び平坦領域内の注目画素の仮デプス値を拡張デプス値に置き換える。
【選択図】図2
Description
また、模様のない壁のような平坦な被写体が写った領域についても、合焦状態を明確に区別できず、被写体の画像領域であるか背景の画像領域であるかについての判定を適切に行うことができない場合がある。
このように、デプスマップを生成する従来の技術においては、正確なデプスマップを生成することが困難であった。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。
画像処理装置1は、例えばデジタルカメラにより構成することができる。
フォーカスレンズは、イメージセンサの受光面に被写体像を結像させるレンズである。ズームレンズは、焦点距離を一定の範囲で自在に変化させるレンズである。
光学レンズ部にはまた、必要に応じて、焦点、露出、ホワイトバランス等の設定パラメータを調整する周辺回路が設けられる。
光電変換素子は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の光電変換素子等から構成される。光電変換素子には、光学レンズ部から被写体像が入射される。そこで、光電変換素子は、被写体像を光電変換(撮像)して画像信号を一定時間蓄積し、蓄積した画像信号をアナログ信号としてAFEに順次供給する。
AFEは、このアナログの画像信号に対して、A/D(Analog/Digital)変換処理等の各種信号処理を実行する。各種信号処理によって、ディジタル信号が生成され、撮像部16の出力信号として出力される。
このような撮像部16の出力信号を、以下、「撮像画像のデータ」と呼ぶ。撮像画像のデータは、CPU11等に適宜供給される。
表示部18は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、画像や音声を出力する。
記憶部19は、ハードディスクあるいはDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種画像のデータを記憶する。
通信部20は、USB(Universal Serial Bus)や赤外線通信等の通信インターフェースを有し、インターネット等のネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
デプスマップ生成処理とは、被写体に合焦した撮像画像と背景側に焦点をずらした撮像画像とを撮像し、被写体の領域と背景の領域とを判定して、いずれにも判定されない領域に、被写体の領域あるいは背景の領域の奥行きの情報(デプス値)を基に決定した奥行きの情報を設定することにより、画像における各領域内の奥行きの分布を表すデプスマップを生成するまでの一連の処理をいう。
なお、撮像制御部51乃至デプス値拡張処理部56の機能の少なくとも一部を、CPU11以外の他の構成要素(例えば、図示しないグラフィックアクセラレータ等)に移譲させてもよい。
即ち、撮像制御部51は、半押し操作があった場合には、フォーカスレンズを被写体に合焦させるよう撮像部16を制御する。
また、撮像制御部51は、全押し操作があった場合には、撮像指示の情報を撮像部16に通知し、フォーカスレンズを被写体に合焦させた画像及び背景側に焦点をずらした画像を連続して撮像するよう撮像部16を制御する。
画像変形処理部53により、画像変形処理が施された被写体合焦画像及び背景合焦画像のデータは、領域判定部54に供給される。
動体領域抽出部54aは、画像変形処理部53から、画像変形処理後の被写体合焦画像及び背景合焦画像のデータが供給されると、被写体合焦画像及び背景合焦画像の輝度及び色差等の情報に基づいて、動体領域を抽出する。
ここで、動体領域とは、被写体合焦画像の撮像タイミングから背景合焦画像の撮像タイミングまでに被写体が移動することにより、撮像された物体が異なっている領域をいう。例えば、動体領域は、被写体合焦画像においては被写体が撮像され、背景合焦画像においては背景が撮像されている領域等である。動体領域の画素は、被写体合焦画像及び背景合焦画像のうち一方では被写体の画素値(輝度及び色差の値)、他方では背景の画素値をもつため、被写体合焦画像と背景合焦画像とで画素値の差が大きい。そこで、本実施形態では、動体領域抽出部54aは、被写体合焦画像及び背景合焦画像の対応する位置の画素値の差異に基づいて、動体領域を判別することとする。即ち、被写体合焦画像と背景合焦画像の対応する位置における画素の画素値を比較し、画素値の差が設定された閾値よりも大きい場合、当該画素は動体領域の画素であると判断する。
上記の処理を全ての画素に対して繰返すことにより、動体領域が抽出される。
そして、上記の処理の結果、動体領域を特定するための情報(以下、「動体領域データ」と呼ぶ)が生成される。
動体領域抽出部54aは、動体領域データを領域種別決定部54cに供給する。
エッジ強度は、画像における輝度や色差の変化の度合いを表す指標であり、エッジ強度算出部54bは、被写体合焦画像及び背景合焦画像におけるエッジ強度の分布を抽出する。本実施形態においては、処理対象となる注目画素及びその周辺画素の輝度のデータに対して、ハイパスフィルタ等のエッジを検出可能なフィルタを施すことによりエッジ強度を算出する。
エッジ強度算出部54bにより算出された被写体合焦画像及び背景合焦画像のエッジ強度を示すデータは、領域種別決定部54cに供給される。
具体的には、領域種別決定部54cは、被写体合焦画像及び背景合焦画像に含まれる各領域が、動体領域、被写体の画像領域(以下、「被写体領域」と呼ぶ)、背景の画像領域(以下、「背景領域」と呼ぶ)、平坦部の画像領域(以下、「平坦領域」と呼ぶ)のいずれであるかを判定する。
ここで、合焦している物体像のエッジ強度は、合焦していない場合の物体像のエッジ強度に比べて大きくなる。したがって、被写体合焦画像の方が背景合焦画像よりもエッジ強度が大きい領域は被写体領域と判定でき、背景合焦画像の方が被写体合焦画像よりもエッジ強度が大きい領域は背景領域と判定できる。また、被写体合焦領域と背景合焦領域とでエッジ強度の差が小さく、エッジ強度の絶対値が小さい領域は平坦領域と判定できる。
上記の判定を全ての画素に対して繰返すことにより、全ての画素に対して被写体領域、背景領域、動体領域及び平坦領域のいずれか1つが対応付けられた情報(以下、「判定領域データ」と呼ぶ)が生成される。
領域種別決定部54cは、判定領域データを拡張元領域特定部55に供給する。
拡張元領域特定部55は、仮デプス値設定部55aと、色距離算定部55bと、関連領域判定部55cと、を備えている。
なお、仮デプスマップのデータは、RAM13に格納され、必要に応じて参照することができる。
具体的には、関連領域判定部55cは、被写体合焦画像において、動体領域及び平坦領域内の注目画素の周辺に位置する動体領域及び平坦領域以外の画素であって、色距離が閾値以下の少なくとも1以上の画素(以下、「拡張元画素」と呼ぶ)を特定する。
なお、拡張元画素の特定条件として、色距離が閾値以下の画素としているのは、動体領域及び平坦領域に近い色の画素は動体領域及び平坦領域と同一物である可能性が高いため、動体領域及び平坦領域のデプス値に拡張する元となる画素として適切と考えられるためである。
本実施形態では、デプス値拡張処理部56は、関連領域判定部55cから、拡張元画素の情報を取得すると、動体領域及び平坦領域内の注目画素のデプス値を、当該注目画素ついて特定された拡張元画素の仮デプス値の平均値に置き換える。
デプス値拡張処理部56によって、動体領域及び平坦領域内の全ての画素について、上記のデプス値の置き換え処理が終了すると、被写体領域または背景領域内の拡張元画素の仮デプス値に基づく拡張デプス値が動体領域に拡張されて、動体領域の仮デプス値が置き換えられることになる。
即ち、被写体領域及び背景領域では仮デプス値がデプス値となり、動体領域及び平坦領域では、拡張デプス値がデプス値となる。
デプス値拡張処理部56は、被写体領域、背景領域、動体領域及び平坦領域についてのデプス値が設定されたデプスマップのデータを記憶部19に記憶させる。
図3は、デプスマップ生成処理において参照される画像の具体例を示す模式図である。
なお、図3においては、説明を簡単にするため、撮像画像に被写体領域、背景領域及び動体領域が含まれ、平坦領域が含まれていない場合を例に挙げて説明する。
図3(A)において、被写体合焦画像81は、画像処理装置1のフォーカスレンズが、被写体である人の顔92に合焦し、背景の森林91には合焦していない状態で撮像されている。
図3(B)は、背景合焦画像82を示す模式図である。
背景合焦画像82は、画像処理装置1のフォーカスレンズが、背景の森林91に合焦し、人の顔92には合焦していない状態で撮像されている。ここで、図3(B)においては、図3(A)の被写体合焦画像81の撮像時から人の顔92が右に移動している。
動体領域抽出部54aは、図3(A)の被写体合焦画像81及び図3(B)の背景合焦画像82を参照し、画素値(例えば、輝度、色差)の差が閾値以上の画素の集合を図3(C)の動体領域A2,A4(非特定領域)として抽出する。また、領域種別決定部54cが図3(C)の背景領域A1と被写体領域A3とを決定する。そして、仮デプス値設定部55aが、動体領域、背景領域、被写体領域の各画素に仮デプス値を設定する。
例えば、図3(C)の背景領域A1にはデプス値0が、被写体領域A3にはデプス値255が、動体領域A2,A4にはデプス値128が設定される。
これにより、図3(C)に示すような仮のデプスマップとなる。
関連領域判定部55cは、図3(A)の被写体合焦画像81において、動体領域A2,A4の各画素の画素値と色距離が近い当該画素の周辺の動体領域以外の画素を拡張元画素と判定する。
即ち、図3(A)に示す例では、関連領域判定部55cは、動体領域A2の画素の画素値と色距離が近い拡張元画素を、被写体領域(人の顔92の領域)であると判定する。そのため、デプス値拡張処理部56は、動体領域A2内の各画素のデプス値を、被写体領域A3内の拡張元画素のデプス値の平均値に設定する。また、関連領域判定部55cは、動体領域A4の画素の画素値と色距離が近い拡張元画素が、背景領域(背景の森林91の領域)であると判定する。そのため、デプス値拡張処理部56は、動体領域A4内の各画素のデプス値を、背景領域A1内の拡張元画素のデプス値の平均値に設定する。
その結果、仮デプスマップ83から、デプスマップ84が生成される。即ち、動体領域A2のデプス値は被写体領域A3のデプス値の平均値となり、動体領域A4のデプス値は背景領域A1のデプス値の平均値となる結果、被写体領域あるいは背景領域のデプス値が拡張され、動体領域A5となる。
従来、動体領域は、背景と被写体の中間値等のデプス値が設定されていたところ、上記の処理により、動体領域のデプス値として、より正確なデプス値が設定されることになる。
次に、動作を説明する。
図4は、図2の機能的構成を有する図1の画像処理装置1が実行するデプスマップ生成処理の流れの一例を説明するフローチャートである。
ユーザによるシャッタボタンの操作がない場合、ステップS1においてNOであると判定されて、処理はステップS1に戻る。
これに対して、ユーザによるシャッタボタンの操作がある場合、ステップS1においてYESであると判定されて、処理はステップS2に進む。
ユーザによるシャッタボタンの操作が半押しである場合には、ステップS2においてYESと判定されて、処理はステップS3に進む。
ユーザによるシャッタボタンの操作が半押しでない、即ち、全押しである場合には、ステップS2においてNOと判定されて、処理はステップS4に進む。
被写体合焦画像のエッジ強度が背景合焦画像のエッジ強度よりも大きい(例えば設定された閾値より大きい)場合、ステップS9においてYESと判定されて、処理はステップS10に進む。
被写体合焦画像のエッジ強度が背景合焦画像のエッジ強度よりも大きくない場合、ステップS9においてNOと判定されて、処理はステップS11に進む。
被写体合焦画像のエッジ強度が背景合焦画像のエッジ強度よりも小さい(例えば設定された閾値より小さい)場合、ステップS11においてYESと判定されて、処理はステップS12に進む。
被写体合焦画像のエッジ強度が背景合焦画像のエッジ強度よりも小さくない場合、ステップS11においてNOと判定されて、処理はステップS13に進む。
被写体合焦画像のエッジ強度及び背景合焦画像のエッジ強度が閾値以下である場合、ステップS13においてYESと判定されて、処理はステップS14に進む。
被写体合焦画像のエッジ強度及び背景合焦画像のエッジ強度が閾値以下でない場合、ステップS13においてNOと判定されて、処理はステップS15に進む。
ステップS17において、デプス値拡張処理部56は、生成されたデプスマップのデータを記憶部19に記憶させる。その後、デプスマップ生成処理が終了となる。
画像取得部52は、被写体合焦画像及び背景合焦画像のデータを撮像部16から取得すると、画像変形処理部53に供給する。
画像変形処理部53は、被写体合焦画像及び背景合焦画像のデータのずれを整合させるように画像変形処理を行う。
動体領域抽出部54aは、画像変形処理部53から、画像変形処理後の被写体合焦画像及び背景合焦画像のデータが供給されると、被写体合焦画像及び背景合焦画像の輝度、色差等の情報に基づいて、動体領域を抽出する。
領域種別決定部54cは、エッジ強度算出部54bから取得した被写体合焦画像及び背景合焦画像のエッジ強度のデータに基づいて、全ての画素について、被写体領域、背景領域、平坦領域のいずれの領域であるかを判定する。
関連領域判定部55cは、動体領域及び平坦領域(非特定領域)内の画素のデプス値を、動体領域及び平坦領域以外の周辺画素のデプス値から算出される拡張デプス値に置き換えるための、拡張元画素を特定する。
デプス値拡張処理部56は、動体領域及び平坦領域内の注目画素の仮デプス値を、当該注目画素について特定された拡張元画素のデプス値の平均値(拡張デプス値)に置き換える。
これにより、従来、動体領域や平坦領域等、被写体領域であるか背景領域であるかが明確に判定できない領域のデプス値として、実際の奥行きに関わらず、信頼性のない値が格納されていたのに対し、被写体領域または背景領域のデプス値を用いて信頼性の高いデプス値を設定することができる。
したがって、本発明によれば、より正確なデプスマップを生成することが可能になる。
また、動体領域及び平坦領域の仮デプス値を拡張元画素のデプス値から算出される拡張デプス値に置き換える場合、注目画素について特定された拡張元画素のデプス値の平均値を用いることとしたが、平均値以外であっても、最大値、最小値あるいは最頻値等の代表値で置き換えることも可能である。
また、動体領域及び平坦領域の仮デプス値を、注目画素の周辺の動体領域及び平坦領域以外の画素のデプス値から算出した値で置き換えることとしたが、注目画素の周辺ではなく、被写体領域全体あるいは動体領域全体の平均値としてもよい。
また、上述の実施形態において、関連領域判定部55cは、色距離を算出する際に、輝度及び色差によって表される色空間で表されたデータを用いることとしたが、RGB色空間等の他の色空間で表されたデータを用いることとしてもよい。
例えば、本発明は、画像処理機能を有する電子機器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ、テレビジョン受像機、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話機、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
換言すると、図2の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が画像処理装置1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図2の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
[付記1]
特定の被写体に合焦して撮像された被写体合焦画像のデータと、前記特定の被写体の背景側に焦点をずらして撮像された背景合焦画像のデータとを取得する画像取得手段と、
前記被写体合焦画像のデータと前記背景合焦画像のデータとに基づいて、前記被写体合焦画像に含まれる領域それぞれが、前記特定の被写体に対応する奥行きを有する被写体領域と、前記背景に対応する奥行きを有する背景領域と、前記被写体領域及び前記背景領域以外の非特定領域とのいずれの領域であるかを判定する領域判定手段と、
前記領域判定手段の判定結果に基づいて、前記被写体領域に前記特定の被写体に対応する奥行きを表すデプス値を設定し、前記背景領域に前記背景に対応する奥行きを表すデプス値を設定するデプス値設定手段と、
前記被写体合焦画像と前記背景合焦画像とにおける前記非特定領域の画像に基づいて、前記非特定領域が前記被写体領域と前記背景領域とのいずれに関連するかを判定する関連領域判定手段と、
前記関連領域判定手段の判定結果に基づいて、前記デプス値設定手段によって設定された前記被写体領域あるいは前記背景領域の前記デプス値のいずれかを基に決定された値を、前記非特定領域の奥行きを表すデプス値として設定するデプス値拡張処理手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
[付記2]
前記領域判定手段は、前記被写体合焦画像と前記背景合焦画像とで移動した移動物体の領域及び平坦な被写体が撮像されている平坦領域との少なくともいずれかを前記非特定領域として特定することを特徴とする付記1に記載の画像処理装置。
[付記3]
前記関連領域判定手段は、前記非特定領域における画素のデータと、前記非特定領域に隣接する前記被写体領域及び前記背景領域における画素のデータとの近似度合いを比較し、前記非特定領域における画素のデータにより近い画素のデータが属する領域の前記デプス値を基に、前記非特定領域の前記デプス値を決定することを特徴とする付記1または2に記載の画像処理装置。
[付記4]
前記関連領域判定手段は、前記非特定領域における画素と、前記非特定領域に隣接する前記被写体領域及び前記背景領域における画素との色距離に基づいて、前記近似度合いを比較することを特徴とする付記3に記載の画像処理装置。
[付記5]
特定の被写体に合焦して撮像された被写体合焦画像のデータと、前記特定の被写体の背景側に焦点をずらして撮像された背景合焦画像のデータとを取得する画像取得ステップと、
前記被写体合焦画像のデータと前記背景合焦画像のデータとに基づいて、前記被写体合焦画像に含まれる領域それぞれが、前記特定の被写体に対応する奥行きを有する被写体領域と、前記背景に対応する奥行きを有する背景領域と、前記被写体領域及び前記背景領域以外の非特定領域とのいずれの領域であるかを判定する領域判定ステップと、
前記領域判定ステップにおける判定結果に基づいて、前記被写体領域に前記特定の被写体に対応する奥行きを表すデプス値を設定し、前記背景領域に前記背景に対応する奥行きを表すデプス値を設定するデプス値設定ステップと、
前記被写体合焦画像と前記背景合焦画像とにおける前記非特定領域の画像に基づいて、前記非特定領域が前記被写体領域と前記背景領域とのいずれに関連するかを判定する関連領域判定ステップと、
前記関連領域判定ステップにおける判定結果に基づいて、前記デプス値設定ステップにおいて設定された前記被写体領域あるいは前記背景領域の前記デプス値のいずれかを基に決定された値を、前記非特定領域の奥行きを表すデプス値として設定するデプス値拡張処理ステップと、
を含むことを特徴とする画像処理方法。
[付記6]
コンピュータに、
特定の被写体に合焦して撮像された被写体合焦画像のデータと、前記特定の被写体の背景側に焦点をずらして撮像された背景合焦画像のデータとを取得する画像取得機能と、
前記被写体合焦画像のデータと前記背景合焦画像のデータとに基づいて、前記被写体合焦画像に含まれる領域それぞれが、前記特定の被写体に対応する奥行きを有する被写体領域と、前記背景に対応する奥行きを有する背景領域と、前記被写体領域及び前記背景領域以外の非特定領域とのいずれの領域であるかを判定する領域判定機能と、
前記領域判定機能の判定結果に基づいて、前記被写体領域に前記特定の被写体に対応する奥行きを表すデプス値を設定し、前記背景領域に前記背景に対応する奥行きを表すデプス値を設定するデプス値設定機能と、
前記被写体合焦画像と前記背景合焦画像とにおける前記非特定領域の画像に基づいて、前記非特定領域が前記被写体領域と前記背景領域とのいずれに関連するかを判定する関連領域判定機能と、
前記関連領域判定機能の判定結果に基づいて、前記デプス値設定機能によって設定された前記被写体領域あるいは前記背景領域の前記デプス値のいずれかを基に決定された値を、前記非特定領域の奥行きを表すデプス値として設定するデプス値拡張処理機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
Claims (6)
- 特定の被写体に合焦して撮像された被写体合焦画像のデータと、前記特定の被写体の背景側に焦点をずらして撮像された背景合焦画像のデータとを取得する画像取得手段と、
前記被写体合焦画像のデータと前記背景合焦画像のデータとに基づいて、前記被写体合焦画像に含まれる領域それぞれが、前記特定の被写体に対応する奥行きを有する被写体領域と、前記背景に対応する奥行きを有する背景領域と、前記被写体領域及び前記背景領域以外の非特定領域とのいずれの領域であるかを判定する領域判定手段と、
前記領域判定手段の判定結果に基づいて、前記被写体領域に前記特定の被写体に対応する奥行きを表すデプス値を設定し、前記背景領域に前記背景に対応する奥行きを表すデプス値を設定するデプス値設定手段と、
前記被写体合焦画像と前記背景合焦画像とにおける前記非特定領域の画像に基づいて、前記非特定領域が前記被写体領域と前記背景領域とのいずれに関連するかを判定する関連領域判定手段と、
前記関連領域判定手段の判定結果に基づいて、前記デプス値設定手段によって設定された前記被写体領域あるいは前記背景領域の前記デプス値のいずれかを基に決定された値を、前記非特定領域の奥行きを表すデプス値として設定するデプス値拡張処理手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記領域判定手段は、前記被写体合焦画像と前記背景合焦画像とで移動した移動物体の領域及び平坦な被写体が撮像されている平坦領域との少なくともいずれかを前記非特定領域として特定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記関連領域判定手段は、前記非特定領域における画素のデータと、前記非特定領域に隣接する前記被写体領域及び前記背景領域における画素のデータとの近似度合いを比較し、前記非特定領域における画素のデータにより近い画素のデータが属する領域の前記デプス値を基に、前記非特定領域の前記デプス値を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
- 前記関連領域判定手段は、前記非特定領域における画素と、前記非特定領域に隣接する前記被写体領域及び前記背景領域における画素との色距離に基づいて、前記近似度合いを比較することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 特定の被写体に合焦して撮像された被写体合焦画像のデータと、前記特定の被写体の背景側に焦点をずらして撮像された背景合焦画像のデータとを取得する画像取得ステップと、
前記被写体合焦画像のデータと前記背景合焦画像のデータとに基づいて、前記被写体合焦画像に含まれる領域それぞれが、前記特定の被写体に対応する奥行きを有する被写体領域と、前記背景に対応する奥行きを有する背景領域と、前記被写体領域及び前記背景領域以外の非特定領域とのいずれの領域であるかを判定する領域判定ステップと、
前記領域判定ステップにおける判定結果に基づいて、前記被写体領域に前記特定の被写体に対応する奥行きを表すデプス値を設定し、前記背景領域に前記背景に対応する奥行きを表すデプス値を設定するデプス値設定ステップと、
前記被写体合焦画像と前記背景合焦画像とにおける前記非特定領域の画像に基づいて、前記非特定領域が前記被写体領域と前記背景領域とのいずれに関連するかを判定する関連領域判定ステップと、
前記関連領域判定ステップにおける判定結果に基づいて、前記デプス値設定ステップにおいて設定された前記被写体領域あるいは前記背景領域の前記デプス値のいずれかを基に決定された値を、前記非特定領域の奥行きを表すデプス値として設定するデプス値拡張処理ステップと、
を含むことを特徴とする画像処理方法。 - コンピュータに、
特定の被写体に合焦して撮像された被写体合焦画像のデータと、前記特定の被写体の背景側に焦点をずらして撮像された背景合焦画像のデータとを取得する画像取得機能と、
前記被写体合焦画像のデータと前記背景合焦画像のデータとに基づいて、前記被写体合焦画像に含まれる領域それぞれが、前記特定の被写体に対応する奥行きを有する被写体領域と、前記背景に対応する奥行きを有する背景領域と、前記被写体領域及び前記背景領域以外の非特定領域とのいずれの領域であるかを判定する領域判定機能と、
前記領域判定機能の判定結果に基づいて、前記被写体領域に前記特定の被写体に対応する奥行きを表すデプス値を設定し、前記背景領域に前記背景に対応する奥行きを表すデプス値を設定するデプス値設定機能と、
前記被写体合焦画像と前記背景合焦画像とにおける前記非特定領域の画像に基づいて、前記非特定領域が前記被写体領域と前記背景領域とのいずれに関連するかを判定する関連領域判定機能と、
前記関連領域判定機能の判定結果に基づいて、前記デプス値設定機能によって設定された前記被写体領域あるいは前記背景領域の前記デプス値のいずれかを基に決定された値を、前記非特定領域の奥行きを表すデプス値として設定するデプス値拡張処理機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
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