JP2011039918A - 画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラム - Google Patents

画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】補間エラーを防止し精度の高い距離画像の生成を可能とする装置および方法を提供する。
【解決手段】例えばコントラスト検出法などによって画像に含まれる領域の輪郭部の距離情報を取得し、距離情報の取得できていない領域内部の距離値を推定する構成において、領域の輪郭部の距離情報を用いて領域を構成する平面などの領域面を定義する領域面定義式を算出する。算出した領域面と距離情報の座標位置を比較し、領域面からの離間度の大きい距離情報を異常データと判定し、異常データを除く距離情報を適用して領域内部の距離を推定する補間処理を行う。本構成により補間エラーを防止した高精度な距離画像を生成することが可能となる。
【選択図】図8

Description

本発明は、画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラムに関する。特にカメラ撮影画像に含まれる被写体の距離を算出する画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラムに関する。
カメラの撮影画像に含まれるオブジェクトまでの距離情報を元の画像と対応させて表現したデータを距離マップと呼ぶ。距離マップを画像として表現した距離画像は、距離値に応じて異なる画素値を設定した画像である。例えば、近距離にあるオブジェクトほど輝度の高い画素とし、遠距離にあるオブジェクトほど輝度の低い画素として距離を表現する。例えば、図1に示す画像11に基づく距離画像が距離画像12である。距離画像は図1に示すように輝度の高低により被写体の距離を表現した画像として生成される。
距離マップや距離画像は、被写体の三次元形状の解析などに利用できる。なお、画像解析による距離マップ、距離画像の生成、あるいは三次元形状解析処理については、特許文献1(特開2003−216932号公報)、特許文献2(特開2004−125708号公報)、特許文献3(特開2004−257934号公報)などに記載されている。
カメラの撮影画像から距離画像を作成することを考える。距離画像を作成するためには、カメラからオブジェクトまでの距離を求める必要がある。被写体までの距離解析手法にはいくつかの方法がある。その1つの手法としてレンズのフォーカス位置を変化させながらオブジェクトの輪郭や模様が最もはっきりと写るようなフォーカス位置を探す手法がある。
この手法は、小型カメラのオートフォーカス機構で広く用いられる方法の1つで、コントラスト検出法とも呼ばれる。被写体にピントが合うとコントラストが高くなる。コントラスト検出法による距離計測は、このコントラストの変化を検出して被写体のフォーカス位置を決定し、フォーカス位置に対応した距離を被写体距離として検出する手法である。
コントラスト検出法では、各種の微分フィルタを用いて画素の輝度が急激に変化する画素位置を検出する方法が一般に用いられる。この方法によりオブジェクトの輪郭や模様を求めることができる。以下では輪郭および模様を検出するための微分フィルタをエッジ検出フィルタと呼ぶ。なお、画素の輝度はグレイスケール画像においては画像データから直接得られるが、カラー画像の場合は複数の輝度コンポーネントの線形結合から画素の輝度を算出する。
コントラスト検出法を用いてレンズのフォーカス位置を最短撮影距離から無限遠まで順次移動させながら、画面内で検出されたオブジェクト輪郭や模様の位置を記録すると、画像に含まれるオブジェクト輪郭や模様に関する距離情報が得られ距離マップを生成することができる。
ただし、実際の画像においては、オブジェクト輪郭の画素の輝度差の不足等が原因となって、オブジェクト輪郭は常に検出できるわけではない。また、模様のない領域については、フォーカス位置を変化させても、エッジ検出フィルタでは何も検出されないため、得られる距離マップには多くの未知領域、すなわち距離の不確定領域が含まれる。
次に、そのような未知領域について距離を推定し、画面全体の距離画像を求めることを考える。未知領域の距離算出処理としては周囲の既知情報を用いる補間処理が一般的である。すなわち、あるオブジェクトの輪郭や模様の位置で観測された既知の距離情報を用いて、オブジェクト領域内部の未知領域の距離情報を推定する。
具体的には、例えば、図2(a)に示すようにカメラ20でオブジェクトA21の画像を撮影する。この画像撮影時にコントラスト検出法を用いてレンズのフォーカス位置を最短撮影距離から無限遠まで順次移動させながら、画面内で検出されたオブジェクト輪郭や模様の位置を記録すると、図2(b)に示す距離画像(補間前)22を取得することができる。
図2(b)に示す距離画像(補間前)22のオブジェクトAの輪郭領域では、エッジ検出フィルタによりエッジ検出が可能であり、コントラスト検出による距離情報が得られる。距離画像(補間前)22のオブジェクトAの輪郭領域に示す濃淡を持つ円が距離値に応じた輝度を設定した距離情報である。高輝度は距離が小さく、低輝度は距離が大きいことを示している。なお、図2(b)に示す距離画像(補間前)22のオブジェクトAの輪郭領域に示す濃淡を持つ円は模式的に大きく示しているものであり、実際の距離情報は画素レベルで取得可能である。
図2(b)に示す距離画像(補間前)22は、オブジェクトAの輪郭領域では距離情報が得られるがオブジェクトAの内部領域は模様がなくコントラスト検出法による距離情報が得られない。このような場合に、輪郭領域において求められた距離情報を用いて内部領域の距離値を推定する補間処理を行う。この補間処理によって図2(c)に示す距離画像(補間後)23が得られる。
補間処理を行う場合、オブジェクト領域について、予め一定の基準で領域分割を行っておく。例えば、画像内の近傍で色が類似している部分は一領域としてまとめておく分割手法が有効である。この処理により、例えば同一オブジェクト単位での領域分割が可能となる。
例えば1つの分割領域として設定された領域内部に存在する距離の不確定領域に対する補間処理は、例えば以下のように行うことができる。
被写体を撮影した元画像において、画素pの輝度や色などの画素属性値をY(p)とする。
被写体を撮影した元画像において、
画素属性値Y(p)が滑らかに変化している画像領域では距離値D(p)も滑らかに変化し、
画素属性値Y(p)が急激に変化する画像領域では距離値D(p)は不連続となると仮定する。
上記の仮定に基づいて、補間前の距離画像において距離情報が得られていない画素を画素pとして、画素pの距離推定値D(p)を求める。
なお、画素pの周囲の画素qの距離値D(q)は、補間前に得られているとする。すなわち、画素qは、例えば図2(b)に示す補間前の距離画像22のオブジェクトA21の輪郭部分の画素に対応する。
画素pの距離推定値D(p)は、以下に示す(式A)のように、画素pの周囲の画素qの距離値D(q)と、重みwpqの線形和で近似できる。N(p)は、画素pの周囲の画素の集合である。
・・・・・(式A)
上記(式A)において、
重みwpqは、被写体撮影画像である元画像における画素pと画素qの輝度や色等の画素属性値Y(p)とY(q)が近い値をとるほど、大きな値となるような関数であり、例えば以下のような、正規分布を仮定した式が使える。
・・・・・(式B)
上記(式B)において、
σ は、N(p)に含まれるYの値の分散である。
ここで、補間前の距離画像において距離情報が得られている画素の距離値以外を0、すなわち、距離情報が未知領域画素に対応する距離推定値D=0とした1次元ベクトルを[ベクトルb]とする。
また、上記の(式A)に従って、距離情報が未知領域である画素に対応する距離推定値を算出し、すべての画素の距離情報を設定した1次元ベクトルを[ベクトルx]とする。なお、画像のサイズをn画素×m画素とすると、画像全体の画素数はn×m個となる。これらn×m個の画素の全てのn×m個の距離推定値Dを並べた1次元ベクトルが[ベクトルx]となる。
このベクトルxとベクトルbの関係は、(n×m)×(n×m)の大きさで、wpqを要素に持つ正方行列Aを用いて、以下のように書き表せる。
Ax=b
画像全体の距離推定値は、以下のようにしてベクトルxの値を求めることによって得られる。行列Aの逆行列は、例えば共役勾配法などを用いて、数値的に求めることができる。
x=A−1・b
以上の手順で、オブジェクト領域内部の未知領域の距離値を補間することにより、画像全体の距離マップや距離画像を生成することができる。
特開2003−216932号公報 特開2004−125708号公報 特開2004−257934号公報
上述したように、距離が未知である領域について補間処理を行うことで距離マップや距離画像を完成させることができる。しかし、例えばあるオブジェクトAの領域内部にある距離の未知領域の補間処理を行う際、画像上に異なる隣接オブジェクトBが存在する場合などに問題が発生する。
例えばオブジェクトAとオブジェクトBは撮影画像上では隣接しても、実際の空間上では、カメラからの距離が大きく異なっていることがある。このような場合、画像上のオブジェクトAとオブジェクトBの境界部では、観測距離情報が大きく異なることになる。このような場合、例えばオブジェクトAの内部領域をオブジェクトAの輪郭において観測された距離情報を用いて補間を実行しようとした場合、オブジェクトBの輪郭の距離情報が使用されてしまう可能性がある。このような処理が行われると補間結果の大きな誤りの原因になる。図3を参照して、このような補間処理の問題点について説明する。
例えば、図3に示すようにオブジェクトA31とオブジェクトB32をカメラ30によって撮影して距離画像を作成する場合について考察する。
カメラ30からの距離は、四角形のオブジェクトA31は遠距離、三角形のオブジェクトBは近距離にある。
オブジェクトA31とオブジェクトB32の位置関係を、XY平面、XZ平面、ZY平面で示すと、図4に示すようになる。
なお、Xは水平方向、Yは垂直方向、Zは奥行き方向(=距離)に相当する。
コントラスト検出法を用いて図3に示すカメラ30のレンズのフォーカス位置を最短撮影距離から無限遠まで順次移動させながら、画面内で検出されたオブジェクト輪郭や模様の位置を記録する。
オブジェクトの輪郭位置で検出されるエッジ情報から、初期状態では、図5(a)に示すような観測距離値の距離マップ(距離画像)が作成できる。画像上のオブジェクトAのみを抽出すると、図5(b)に示す距離マップ(距離画像)となる。しかし、この図5(b)に示す距離マップ(距離画像)には、画面手前にある三角形のオブジェクトB32の輪郭で検出された距離情報の一部が含まれてしまっている。
この設定で、画面奥にある四角形のオブジェクトA31領域について、前述した式Aに従った未知領域の距離値の推定による補間処理を行うと、図5(c)に示すように、誤った補間結果となる。図5(c)に示す距離画像には、オブジェクトBの距離情報適用によるエラー領域が発生する。
本来の正しい距離画像は図5(d)に示す画像であるが、図5(b)に示す距離画像に基づく補間処理を実行すると、図5(c)に示す誤った距離画像が生成されてしまう。
このような誤った距離情報の混入は、以下を含む様々な理由により発生する。
*オブジェクト境界とエッジ検出位置が正確に一致しない。
*エッジは真のオブジェクト輪郭の内側と外側の両方で検出される
微分フィルタの特性により、オブジェクト境界は、真のオブジェクト輪郭からオブジェクトの内側と外側に広がりを持った位置で検出される。オブジェクトの外側で検出されたエッジは、オブジェクトに隣接する領域に混ざる可能性がある。しかし、局所的にエッジのどちら側がオブジェクト内部なのかを判定することは一般に困難である。
例えば、白い背景に黒いオブジェクトがある時のエッジと、黒い背景に白いオブジェクトがある時のエッジは、どちらがオブジェクトの内側であるのか区別することができない。このような問題への対処方法として、閉じた領域を検出して、その内側をオブジェクト領域とする手法が使われることがある。しかしこの手法では、穴の開いたオブジェクトを扱うことができないので現実的ではない。
オブジェクトのエッジが検出された際、検出エッジによって分離される領域のどちら側にオブジェクトが存在するかを判定することは困難である。従って、観測された距離値が正しいオブジェクト領域に配置されているかどうかの判断も困難となる。結果として、特定の領域の補間処理に際して、輪郭にある観測距離値の適用、非適用を的確に判断することは困難であり、誤った補間処理がなされてしまうことになる。
本願発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、誤った距離情報の混入を低減した補間処理を実現して高精度な距離画像を生成することを可能とした画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の側面は、
画像に含まれる領域の輪郭部の距離情報を取得する輪郭距離推定部と、
画像に含まれる領域を画素属性値に基づいて分割する領域分割部と、
前記領域分割部の分割した領域単位で、前記領域の輪郭部の距離情報を用いて各領域を構成する領域面を推定し領域面定義式を算出する領域面推定部と、
前記領域面推定部の算出した領域面と、前記輪郭距離推定部の取得した距離情報の3次元空間における座標位置とを比較し、領域面からの離間度の大きい距離情報を異常データと判定する異常データ判定部と、
前記輪郭距離推定部の取得した距離情報から、前記異常データを除く距離情報を適用して前記領域内部の距離を推定する領域補間部と、
を有する画像処理装置にある。
さらに、本発明の画像処理装置の一実施態様において、前記画像処理装置は、さらに、前記異常データ判定部が、前記画像に含まれる第1領域に対する異常データと判定した距離情報を保持する異常データ処理部を有し、前記異常データ判定部は、第2領域の異常データ判定処理の実行時に、前記第2領域の領域面との離間度に基づいて、前記異常データ処理部の保持データの異常判定処理を実行し、前記保持データが前記第2領域に対する異常データではないと判定された場合、前記領域補間部は、前記保持データを前記第2領域の補間処理に適用する構成である。
さらに、本発明の画像処理装置の一実施態様において、前記領域面推定部は、前記領域分割部の分割した領域を構成する平面のxyz三次元空間における平面定義式ax+by+cz+d=0におけるパラメータa,b,c,dを算出する。
さらに、本発明の画像処理装置の一実施態様において、前記領域面推定部は、前記領域分割部の分割した領域を構成する曲面のxyz三次元空間における曲面定義式ax+by+cz+dxy+eyz+fzx+gx+hy+kz+m=0におけるパラメータa〜h,k,mを算出する。
さらに、本発明の画像処理装置の一実施態様において、前記領域面推定部は、前記領域の輪郭部の距離情報を用いた領域面定義式の算出処理を、最小二乗法、またはロバスト推定法を用いて行う。
さらに、本発明の画像処理装置の一実施態様において、前記領域面推定部は、前記領域の距離情報に関するヒストグラムを生成し、生成したヒストグラムがほぼ同一の距離データのみで構成されるか否かを判定し、ヒストグラムがほぼ同一の距離データのみで構成されると判定した場合は、前記領域を構成する領域面が同一の距離を持つ領域面であると判定する。
さらに、本発明の画像処理装置の一実施態様において、前記異常データ判定部は、前記領域面推定部の算出した領域面と前記輪郭距離推定部の取得した距離情報の3次元空間における座標位置との距離と、予め設定した閾値とを比較し、閾値より大きな距離を持つ距離情報を異常データと判定する。
さらに、本発明の画像処理装置の一実施態様において、前記異常データ判定部は、前記領域面推定部の算出した領域面と前記輪郭距離推定部の取得した複数の距離情報の3次元空間における座標位置との距離の平均値と標準偏差を算出し、各距離情報と前記平均値の差分と前記標準偏差との比較により異常データの選別を行う。
さらに、本発明の第2の側面は、
画像処理装置において実行する画像処理方法であり、
輪郭距離推定部が、画像に含まれる領域の輪郭部の距離情報を取得する輪郭距離推定ステップと、
領域分割部が、画像に含まれる領域を画素属性値に基づいて分割する領域分割ステップと、
領域面推定部が、前記領域分割部の分割した領域単位で、前記領域の輪郭部の距離情報を用いて各領域を構成する領域面を推定し領域面定義式を算出する領域面推定ステップと、
異常データ判定部が、前記領域面推定部の算出した領域面と、前記輪郭距離推定部の取得した距離情報の3次元空間における座標位置とを比較し、領域面からの離間度の大きい距離情報を異常データと判定する異常データ判定ステップと、
領域補間部が、前記輪郭距離推定部の取得した距離情報から、前記異常データを除く距離情報を適用して前記領域内部の距離を推定する領域補間ステップと、
を有する画像処理方法にある。
さらに、本発明の第3の側面は、
画像処理装置において画像処理を実行させるプログラムであり、
輪郭距離推定部に、画像に含まれる領域の輪郭部の距離情報を取得させる輪郭距離推定ステップと、
領域分割部に、画像に含まれる領域を画素属性値に基づいて分割させる領域分割ステップと、
領域面推定部に、前記領域分割部の分割した領域単位で、前記領域の輪郭部の距離情報を用いて各領域を構成する領域面を推定し領域面定義式を算出させる領域面推定ステップと、
異常データ判定部に、前記領域面推定部の算出した領域面と、前記輪郭距離推定部の取得した距離情報の3次元空間における座標位置とを比較させ、領域面からの離間度の大きい距離情報を異常データと判定させる異常データ判定ステップと、
領域補間部が、前記輪郭距離推定部の取得した距離情報から、前記異常データを除く距離情報を適用して前記領域内部の距離を推定させる領域補間ステップと、
を有するプログラムにある。
なお、本発明のプログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な画像処理装置やコンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体によって提供可能なプログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、画像処理装置やコンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
本発明の一実施例によれば、例えばコントラスト検出法などによって画像に含まれる領域の輪郭部の距離情報を取得し、距離情報の取得できていない領域内部の距離値を推定する構成において、領域の輪郭部の距離情報を用いて領域を構成する平面などの領域面を定義する領域面定義式を算出する。算出した領域面と、距離情報の3次元空間における座標位置を比較し、領域面からの離間度の大きい距離情報を異常データと判定し、異常データを除く距離情報を適用して領域内部の距離を推定する領域補間処理を行う。この処理により、異常データの適用による補間エラーの発生を防止し高精度な距離画像を生成することが可能となる。
距離画像の例について説明する図である。 コントラスト検出法による距離画像の生成処理例について説明する図である。 複数オブジェクトが存在する場合の補間処理エラーの発生について説明する図である。 複数オブジェクトが存在する場合の補間処理エラーの発生について説明する図である。 複数オブジェクトが存在する場合の補間処理エラーの発生について説明する図である。 本発明の画像処理の概要について説明する図である。 本発明の画像処理の概要について説明する図である。 本発明の画像処理装置の構成例について説明する図である。 本発明の画像処理装置の生成する輪郭距離情報の例について説明する図である。 本発明の画像処理装置の生成する領域情報の例について説明する図である。 本発明の画像処理装置の実行する異常データ判定処理について説明する図である。 本発明の画像処理装置の領域補間部の実行する補間処理例について説明する図である。 本発明の画像処理装置の実行する処理シーケンスについて説明するフローチャートを示す図である。 本発明の画像処理装置の構成例について説明する図である。 本発明の画像処理装置の実行する処理シーケンスについて説明するフローチャートを示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラムの詳細について説明する。説明は、以下の項目に従って行う。
1.本発明の画像処理の概要について
2.本発明の画像処理装置の第1実施例について
3.本発明の画像処理装置の第2実施例について
4.その他の実施例について
[1.本発明の画像処理の概要について]
まず、本発明の画像処理の概要について、図6、図7を参照して説明する。
本発明では、オブジェクト境界等、エッジ近傍で得られた限られた距離情報を利用して、距離未知領域の距離を推定する補間処理を実行して距離画像を完成させる。
この補間処理の開始前に補間処理対象となるオブジェクトの平面を定義する平面定義式を算出し、平面定義式から大きくはずれる距離情報を異常データであると判定し、異常データを取り除く。残りの正常データ、すなわち平面定義式によって定義された平面を含むオブジェクトに対応すると判断される正常な距離情報のみを利用し、平面内部の領域の補間処理を実行する。
例えば図6に示すように、カメラ100からの距離の異なる複数オブジェクト、すなわちオブジェクトA101、オブジェクトB102を撮影した撮影画像を適用してコントラスト検出法を用いて距離情報を取得する。
ここで、オブジェクトA101の内部領域の補間処理を行う場合、オブジェクトAの平面定義式を求める。図6に示すように、
S:ax+by+cz+d=0
上記の平面定義式Sを求める。
初期の距離画像は、先に説明したように図7(a)に示すようなオブジェクト輪郭のみに距離情報を持つ距離画像となる。図7(a)にはオブジェクトA101のみを示している。オブジェクトA101の境界には、オブジェクトA101の距離に対応する距離情報のみならず、オブジェクトB102の境界に基づく距離情報も混在する。
本発明の画像処理装置では、このオブジェクトB102の境界に基づく距離情報を異常データと判断して除去する処理を行う。
補間処理の開始前に補間処理対象となるオブジェクトAの平面を定義する平面定義式[S:ax+by+cz+d=0]を求め、この平面定義式から大きくはずれる距離情報を異常データであると判定して取り除く処理を行う。
この結果、図7(a)に示す異常データ120が除去され、図7(b)に示すオブジェクトA101に対応する正常な距離情報のみが選択された距離画像bが得られる。この距離画像bを適用して補間処理を実行する。
結果として図7(c)に示す距離画像cが得られる。この距離画像cはオブジェクトAの境界にあるオブジェクトAの距離情報のみを選択的に用いてオブジェクトA内部の距離を推定しているため、正しい距離情報からなる距離画像となる。
このように、本発明の画像処理装置は、補間処理の開始前に補間処理対象となるオブジェクトの平面を定義する平面定義式を算出し、平面定義式から大きくはずれる距離情報を異常データであると判定し、異常データを取り除いて、正常データのみを適用した補間処理を実行することでエラーを含まない正しい距離画像を生成することを可能としている。
[2.本発明の画像処理装置の第1実施例について]
次に、本発明の画像処理装置の第1実施例について図8以下を参照して説明する。
図8は、本発明の画像処理装置の一構成例を示す図である。図8に示す画像処理装置は、画像入力部201、輪郭距離推定部202、領域分割部203、領域対応補間処理部210、画像出力部208、制御部220を有する。領域対応補間処理部210は、平面推定部204、異常データ判定部205、異常データ除外部206、領域補間部207を有する。画像処理装置の各構成部は、例えば制御部220の実行するプログラムに従って処理を実行する。
画像入力部201は、図示しないカメラによって撮影される画像を入力する。入力画像251は、カメラのレンズのフォーカス位置を最短撮影距離から無限遠まで順次移動させながら撮影される画像である。
輪郭距離推定部202は、エッジ検出フィルタにより輝度変化のピーク位置を検出し、例えばオブジェクト輪郭や模様部分などの画素の輝度変化が最大になるポイントのフォーカス距離をその画素の距離情報として取得する処理を行う。すなわち輪郭距離情報252を取得する。例えば図9に示す輪郭距離情報252を取得して、領域対応補間処理部210の平面推定部204と、異常データ判定部205に出力する。
輪郭距離情報252は、オブジェクトの輪郭部や模様の境界などのみに距離情報を持つデータである。なお、本実施例では、オブジェクトA101,オブジェクトB102の双方とも模様の無いオブジェクトであり、コントラスト検出法ではオブジェクト内部領域の距離情報が得られないものとする。
図7に示す領域分割部203は、入力画像に基づいて、オブジェクト領域の分割処理を行う。例えば、画像内の近傍で色が類似している部分は同一オブジェクトとするなど、画像の画素値の類似領域を1つのオブジェクトとする。この領域分割処理により、領域情報253を生成する。例えば図10に示す領域情報253を生成する。
図10に示す領域情報253は、領域A281、領域B282の2つの領域に関する情報を持つ。それぞれがオブジェクトA、オブジェクトBに対応する領域である。
領域分割部203の生成した領域情報253は、領域対応補間処理部210の平面推定部204、異常データ判定部205、領域補間部207に出力される。
次に、領域対応補間処理部210の処理について説明する。領域対応補間処理部210は、制御部220の制御の下、領域分割部203の設定した領域単位で、補間処理を行う。
まず、領域対応補間処理部210における平面推定部204の実行する処理について説明する。
平面推定部204は、領域分割部204によって分割された領域単位の平面の定義式を求める処理を行う。例えば、図10に示す領域情報253を入力した場合、領域A281、領域B282の2つの領域に関する平面定義式を順次算出する。以下では、まず、オブジェクトA101に対応する領域A281の平面定義式を算出する処理を行う場合の例について説明する。
平面推定部204は、輪郭距離推定部202の生成した輪郭距離情報252(図9参照)も入力する。輪郭距離推定部202の生成した輪郭距離情報252は、エッジ部(輪郭)の平面座標(x,y)に加え、距離情報をz座標とした空間座標(x,y,z)情報が含まれる。平面推定部204は、これらの座標情報を用いて特定のオブジェクトに対応する領域の平面定義式を算出する。
輪郭距離推定部202の生成した輪郭距離情報252(図9参照)には、オブジェクトAを構成する平面の輪郭部の多数の座標情報(x1,y1,z1)〜(xn,yn,zn)が含まれる。この一部は、オブジェクトBに属する座標情報であるが、大多数はオブジェクトAに属する座標情報である。
このような複数の既知座標を用いて、これらの既知座標が1つの平面上に設定されるような平面を検出する。このような平面算出手法としてはいくつかの方法がある。例えば最小二乗法やロバスト推定法などを用いることで平面定義式を算出することができる。以下では一例として、最小二乗法を適用した処理について説明する。
なお、特別な方法で近似平面の判別が可能な領域については、領域内部全体の距離データを確定させておいてもよい。例えば、領域内に含まれる距離データのヒストグラムを作成し、ヒストグラムがほぼ同一の距離データのみで構成されることが判明した場合は、その領域全体について、ヒストグラムを代表する距離データを持つものとする。例えば予め設定した閾値以上の割合で特定の距離データの範囲にデータが集中している場合は、その集中した距離データがその領域面全体の距離であると判定する。このようにすることで、以下の領域近似平面の推定と、領域内の未知領域の補間を省略することができて、計算量を削減することができる。
以下、最小二乗法を適用した平面定義式の算出処理例について説明する。最小二乗法は、観測されたデータ列を、想定する関数で近似するときに、残差の二乗和を最小にするようなパラメータを決定する方法である。
処理対象とする領域のxyz空間における平面定義式を以下に示す(式1)のように定義する。
S:ax+by+cz+d=0・・・・・(式1)
(ただし、a+b+c=1)
平面推定部204は、上記平面定義式Sの未知パラメータa,b,c,dを求める処理を行う。
上記(式1)をzについて書き直すと、以下の(式2)が得られる。
・・・・・(式2)
さらに、観測されたn個のデータ列(x1,y1,z1),(x2,y2,z2),・・・,(xn,yn,zn)との関係を行列で表す。観測されたn個のデータ列(x1,y1,z1)〜(xn,yn,zn)とは、輪郭距離推定部202の生成した輪郭距離情報252(図9参照)に含まれる情報であり、オブジェクトAを構成する平面の輪郭部のn個の座標情報である。上記(式2)に含まれる各値、すなわち、
x,yを行列G
a1,a2,a3を行列a
zを行列z
とする。
すなわち、以下に示す(式3)として表現する。
・・・・・(式3)
観測されたn個のデータ列(x1,y1,z1)〜(xn,yn,zn)の全てのデータ列が完全に平面S上に乗り、残差が0である場合は、
Ga=z・・・・・(式4)
上記(式4)が成立する。
しかし、実際には観測値と平面S上の理論値には次式で表されるような残差二乗和Jが存在する。
J=(Ga−z)(Ga−z)・・・・・(式5)
上記式の残差二乗和Jを最小にするような最小二乗平面Sのパラメータベクトルaは、上記(式5)のJをベクトルaの各成分で偏微分してゼロとおいた、以下の正規方程式(式6)を解くことにより求められる。
Ga=Gz・・・・・(式6)
上記式を展開すると下式(式7)が得られる。
a=(GG)−1z・・・・・(式7)
ここで行列GGは、以下の(式8)で示される。
・・・・・(式8)
なお、総和を表すΣ記号は、全てi=1..nまでの総和である。
観測データ列が1点あるいは直線に縮退しているような特殊な場合を除くと、Pの逆行列が存在して、3x3の行列の逆行列P−1は以下の(式9)のように代数的に求めることができる。
・・・・・(式9)
一方、Gzは、以下の(式10)として示される。
・・・・・(式10)
また、前述の(式7)〜(式9)により、行列aは以下の(式11)として示される。
a=(GG)−1z=P−1q・・・・・(式11)
行列aの各要素a,a,aは以下の(式12)に示すように算出することができる。
・・・・・(式12)
行列aの要素a,a,aは、先に(式3)で示したように、
平面定義式S:ax+by+cz+d=0
の各パラメータa,b,c,dと以下の(式13)に従った関係にある。
=−(a/c)
=−(b/c)
=−(d/c)
・・・・(式13)
上記(式13)の関係式に従って、平面定義式Sのパラメータa,b,c,dを決定する。
ベクトル(a,b,c)は平面Sの法線ベクトルであり、その大きさは任意であるから、ここではその大きさを1とする。パラメータcは以下の(式14)のように示すことができる。
・・・・・(式14)
従って、平面定義式Sのパラメータa,b,c,dは、以下の(式15)のように示すことができる。
・・・・・(式15)
なお、ここでは平面の裏表を区別する必要がないので、正負の符号は一方のみを利用すればよい。
上述した処理によって求めた平面パラメータa,b,c,dによって、平面定義式S、すなわち、
S:ax+by+cz+d=0
が決定する。
この平面定義式Sは、例えば図6、図7のオブジェクトA101(=図10に示す領域281)の平面を規定する式である。
図8に示す平面推定部204は、この平面パラメータa,b,c,dまたは平面定義式Sを含む平面情報254を異常データ判定部205に出力する。
異常データ判定部205は、輪郭距離推定部202の生成した輪郭距離情報252、すなわち図9に示す輪郭距離情報252から異常データを選択する処理を行う。ここでの処理対象は、図6、図7のオブジェクトA101(=図10に示す領域281)であり、オブジェクトA101(領域281)に対する異常データを選択する。
異常データ判定部205における異常データ判定処理について図11を参照して説明する。
図11(a)には、yz平面上のオブジェクトA101、オブジェクトB102を示している。z軸はカメラからの距離に対応する。
オブジェクトA101の平面は、平面推定部204によって算出された平面定義式S、すなわち、
S:ax+by+cz+d=0
として示されている。
図中に示す濃淡を持つ丸は、輪郭距離推定部202の生成した輪郭距離情報252である。それぞれ(x1,y2,z3)〜(xn,yn,zn)の3次元位置情報を持つ。
平面定義式S、すなわち、
S:ax+by+cz+d=0
と、郭距離推定部202の生成した輪郭距離情報に含まれる位置(x1,y2,z3)〜(xn,yn,zn)との距離を各々算出する。
例えば、i番目の3次元位置データ(xi,yi,zi)と平面Sの距離diは次式(式16)で与えられる。
・・・・・(式16)
平面Sからの距離diが、他のデータと比べて著しく大きいデータは、異常データであって、その領域に属さない可能性が高いものと判定する。この判定は例えば、予め規定した閾値:Thとの比較で行ってもよい。平面Sの距離diが閾値Thより大きい場合は異常データとみなす。すなわち、以下の式(式17)が成立する場合は異常データとする。
di>Th・・・・・(式17)
図11に示すオブジェクトB102上の距離情報が異常データ291として判定されることになる。
あるいは、輪郭距離情報として得られた全データ(x1,y2,z3)〜(xn,yn,zn)の距離の平均値を算出し、平均値と、各距離diとの差を算出し、算出した差分データと距離の標準偏差σと比較し、異常データを判別する構成としてもよい。
標準偏差σとの比較による異常データの判定を行う場合、例えば以下の条件式(式18)が成立するとき、i番目のデータを異常データと見なす。
・・・・・(式18)
このように領域平面と輪郭距離推定部の取得した複数の距離情報の3次元空間における座標位置との距離の平均値と標準偏差を算出し、各距離情報と平均値の差分と標準偏差との比較により異常データの選別を行うことも可能である。
異常データ判定部205における異常データ判定処理は、例えば上述の処理に従って、輪郭距離推定部202の生成した輪郭距離情報に含まれる位置情報(x1,y2,z3)〜(xn,yn,zn)から、異常データを判別する。
図8に示すように、異常データ判定部205は、異常データ判定処理によって輪郭距離情報に含まれる位置情報(x1,y2,z3)〜(xn,yn,zn)から正常データのみを選択した距離情報正常データ255を領域補間部207に出力する。一方、異常データのみからなる距離情報異常データ256を異常データ除外部206に出力する。
図11(b)に示す初期距離画像は、輪郭距離推定部202によって生成された輪郭距離情報252に対応する。これは、輪郭距離情報として得られた全データ(x1,y2,z3)〜(xn,yn,zn)が含まれる。
異常データ判定部205は、異常データ判定処理によって輪郭距離情報に含まれる位置情報(x1,y2,z3)〜(xn,yn,zn)から正常データのみを選択する。この結果異常データが除去された図11(c)に示す異常データ削除距離画像が生成され、領域補間部207に出力される。
異常データ除外部206は、距離情報異常データ256の削除処理を行う。
領域補間部207は、輪郭距離情報に含まれる位置情報(x1,y2,z3)〜(xn,yn,zn)から正常データのみを選択した距離情報正常データ255を利用して補間処理を実行する。
領域補間部207の処理例を図12に示す。領域補間部207は、異常データ判定部205において異常データを除去した図12(c)に示す異常データ削除距離画像に含まれる距離情報正常データのみを用いてオブジェクトA101の内部の距離未知領域の補間処理を実行する。
なお。補間処理は、先に説明した式Aに従って実行することができる。
この処理では、異常データが利用されず、すべてオブジェクトA101に属する輪郭の距離情報のみが利用される。結果として、エラー領域のない、正しい補間処理が実行され、図12(d)に示す正しい補間処理後距離画像が得られる。
図8に示すように、図12(d)に示す正しい補間処理後距離画像が全領域処理結果257として画像出力部208に提供され、画像出力部208から正しい距離画像260が出力される。
このように、本発明の画像処理装置は、画像に含まれる領域を、画素属性値、例えば輝度や色と情報などの画素属性値に従って領域区分を行い、各領域単位で平面を算出し、算出した平面から離間した距離情報を異常データとして判定し除外する。
その後、異常データを除外した正常データのみによって構成されるな距離情報を用いて領域内の未知領域の距離を推定する補間処理を実行する。
このような処理により、異常データによるエラーのない精度の高い距離画像が得られる。
なお、上述した処理例では、オブジェクトA101(=領域281)の平面のみの算出処理と、補間処理例を説明したが、オブジェクトA101(=領域281)の処理の後、オブジェクトB102(=領域282)の平面の算出処理と、補間処理を実行する。
本実施例の処理シーケンスについて、図13に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図13に示すフローチャートは、図8に示す輪郭距離推定部202における輪郭距離情報252(図9参照)の生成処理と、領域分割部203における領域情報203(図10参照)の生成処理が完了した後の処理を説明するフローチャートである。すなわち、図8に示す領域対応補間処理部210の処理について説明するフローチャートである。前述したように、領域対応補間処理部210は、制御部220の制御の下、領域分割部203の設定した領域単位で補間処理を行う。
ステップS101の処理は図8に示す制御部220の処理として行われる。
ステップS101において、領域分割部203における領域情報203(図10参照)を参照して、補間処理を実行していない未処理領域を1つ選択する。
次に、ステップS102において、選択した領域に対応する平面定義式または平面パラメータを算出する。ステップS102の処理は、図8に示す平面推定部204の実行する処理である。この処理は、先に説明したように、輪郭距離推定部202の生成した輪郭距離情報252に含まれるのエッジ部(輪郭)の平面座標(x,y)に距離情報(z座標)追加した空間座標(x,y,z)情報を用いて実行する。
領域の輪郭部の多数の座標情報(x1,y1,z1)〜(xn,yn,zn)を用いて、最小二乗法やロバスト推定法などを用いることで平面定義式を算出する。
具体的には領域の平面定義式S:ax+by+cz+d=0の、パラメータa,b,c,dを算出する処理を実行する。
なお、前述したように、最小二乗法やロバスト推定法以外の特別な方法で近似平面の判別が可能な領域については、領域内部全体の距離データを確定させておいてもよい。例えば、領域内に含まれる距離データのヒストグラムを作成し、ヒストグラムがほぼ同一の距離データのみで構成されることが判明した場合は、その領域全体について、ヒストグラムを代表する距離データを持つものとする。このような処理を行って平面推定を実行した場合は、領域内の未知領域の補間処理(ステップS105の処理)を省略することができて、計算量を削減することができる。
次のステップS103の処理は、図8に示す異常データ判定部205の処理である。異常データ判定部205は、輪郭距離推定部202の生成した輪郭距離情報252、すなわち図9に示す輪郭距離情報252から異常データを選択する処理を行う。異常データ判定部205における異常データ判定処理については図11を参照して説明したとおりである。
すなわち、図11(a)に示すように、平面定義式Sによつて示される平面と、輪郭距離推定部202の生成した輪郭距離情報252に含まれる3次元位置情報(x1,y2,z3)〜(xn,yn,zn)との距離を各々算出する。
例えば、i番目の3次元位置データ(xi,yi,zi)と平面Sの距離diが、他のデータと比べて著しく大きいデータは、異常データと判定する。すなわち処理対象としている領域に属さない距離情報であると判断する。
具体的には、例えば予め規定した閾値:Thとの比較処理、あるいは、輪郭距離情報として得られた全データ(x1,y2,z3)〜(xn,yn,zn)の距離の平均値を算出し、平均値と、各距離diとの差を算出し、算出した差分データと距離の標準偏差σと比較し、異常データを判別する。
次のステップS104の処理は、図8に示す異常データ除外部206の処理である。
異常データ除外部206は、異常データ判定部205が異常データと判定した距離情報異常データの削除処理を行う。
次のステップS105の処理は、図8に示す領域補間部207の処理である。
領域補間部207は、輪郭距離情報に含まれる位置情報(x1,y2,z3)〜(xn,yn,zn)から正常データのみを選択した距離情報正常データを利用して補間処理を実行する。
この処理は図12を参照して説明した処理である。領域補間部207は、異常データ判定部205において異常データを除去した図12(c)に示す異常データ削除距離画像に含まれる距離情報正常データのみを用いて処理対象としている領域(=オブジェクトA101)の内部の距離未知領域の補間処理を実行する。なお。補間処理は、先に説明した式Aに従って実行することができる。
この処理では、異常データが利用されず、すべて単一のオブジェクトA101に属する輪郭の距離情報のみが利用される。結果として、エラー領域のない、正しい補間処理が実行され、図12(d)に示す正しい補間処理後距離画像が得られる。
次のステップS106〜S107の処理は制御部220の処理として行われる。
ステップS106では、全ての領域の補間処理が完了したか否かを判定する。なお、全ての領域とは、領域分割部203における領域情報203(図10参照)に含まれる全ての領域である。
ステップS106において、全ての領域の補間処理が完了せず、未処理領域があると判断した場合は、ステップS107に進み、未処理領域を1つ選択しステップS102に戻り未処理領域に対する処理を行う。
ステップS106において、全ての領域の補間処理が完了したと判定した場合は処理を終了する。
このように、本発明の画像処理装置は、異常データを除外した正常データのみによって構成されるな距離情報を用いて領域内の未知領域の距離を推定する補間処理を実行することにより、異常データによるエラーのない精度の高い距離画像を取得可能としている。
[3.本発明の画像処理装置の第2実施例について]
次に、本発明の画像処理装置の第2実施例について説明する。上述した第1実施例では、異常データを検出して削除する処理を行う構成としていた。以下、説明する第2実施例では、検出した異常データを削除するのではなく、隣接領域に移動する処理を行う。
すなわち、平面定義式を算出し補間処理対象とした領域に対して異常データと判定された距離情報を、処理対象としている領域に隣接する領域の距離情報として移動する処理を行う。ある領域の境界付近で検出された異常データは、本来は隣接する領域に属するデータである可能性が高い。そこで、領域境界付近の異常データを、隣接領域に移動させる。すなわち、現在の処理対象領域に対して異常データとされた距離情報を、隣接領域に対応する距離情報として利用する。ただし、隣接領域の処理時には、再度、その距離情報が正常データであるか異常データであるかの判別を行う。
移動先の領域においても平面定義式を作成して、平面に属する距離情報であるか否かの判定が行われる。この判定に従って、異常データと判定された場合は、そのデータは削除する。
本実施例では、このような処理を行うことにより、一度異常とされたデータを、隣接領域において有効に再利用することができる。残ったデータを用いて、領域内の補間を行う。すると、領域内の全ての位置についての距離推定値が得られる。また、隣接領域においても、より信頼性の高い距離推定値が得られる。
本実施例の画像処理装置の構成例を図14に示す。図14に示す画像処理装置は、先に図8を参照して説明した第1実施例の画像処理装置の構成と同様、画像入力部201、輪郭距離推定部202、領域分割部203、領域対応補間処理部210、画像出力部208、制御部220を有する。
領域対応補間処理部210は、平面推定部204、異常データ判定部205、異常データ処理部209、領域補間部207を有する。
図8に示す構成における領域対応補間処理部210の異常データ除外部206が異常データ処理部209に置き換えられた点が異なるのみである。
異常データ処理部209は、異常データ判定部205が、ある1つの処理対象領域に対する異常データ、すなわち、距離情報異常データ256を異常データ処理部209に提供する。
異常データ処理部209は、この異常データを保持する。領域対応補間処理部210において、次の領域の処理が開始されるまで保持し、次の領域の処理が開始されると、この異常データを異常データ判定部205に提供する。図14に示す距離情報移動データ351である。
異常データ判定部205は、次の領域の処理に際して、この距離情報が正常か否かを判定する。この判定処理は、第1実施例で説明した処理と同様であり、平面定義式によって設定される平面との離間量によって決定する。
本実施例の処理シーケンスについて、図15に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図15に示すフローチャートは、先に第1実施例において説明した図13のフローチャートと同様、図14に示す輪郭距離推定部202における輪郭距離情報252(図9参照)の生成処理と、領域分割部203における領域情報203(図10参照)の生成処理が完了した後の処理を説明するフローチャートである。すなわち、図14に示す領域対応補間処理部210の処理について説明するフローチャートである。領域対応補間処理部210は、制御部220の制御の下、領域分割部203の設定した領域単位で補間処理を行う。
ステップS201の処理は図14に示す制御部220の処理として行われる。
ステップS201において、領域分割部203における領域情報203(図10参照)を参照して、補間処理を実行していない未処理領域を1つ選択する。
次に、ステップS202において、選択した領域に対応する平面定義式または平面パラメータを算出する。ステップS202の処理は、図14に示す平面推定部204の実行する処理である。この処理は、先に説明したように、輪郭距離推定部202の生成した輪郭距離情報252に含まれるのエッジ部(輪郭)の平面座標(x,y)に距離情報(z座標)追加した空間座標(x,y,z)情報を用いて実行する。
領域の輪郭部の多数の座標情報(x1,y1,z1)〜(xn,yn,zn)を用いて、最小二乗法やロバスト推定法などを用いることで平面定義式を算出する。
具体的には領域の平面定義式S:ax+by+cz+d=0の、パラメータa,b,c,dを算出する処理を実行する。
なお、前述したように、最小二乗法やロバスト推定法以外の特別な方法で近似平面の判別が可能な領域については、領域内部全体の距離データを確定させておいてもよい。例えば、領域内に含まれる距離データのヒストグラムを作成し、ヒストグラムがほぼ同一の距離データのみで構成されることが判明した場合は、その領域全体について、ヒストグラムを代表する距離データを持つものとする。このような処理を行って平面推定を実行した場合は、領域内の未知領域の補間処理(ステップS206の処理)を省略することができて、計算量を削減することができる。
次のステップS203の処理は、図14に示す異常データ判定部205の処理である。異常データ判定部205は、輪郭距離推定部202の生成した輪郭距離情報252、すなわち図9に示す輪郭距離情報252から異常データを選択する処理を行う。異常データ判定部205における異常データ判定処理については図11を参照して説明したとおりである。
すなわち、図11(a)に示すように、平面定義式Sによつて示される平面と、輪郭距離推定部202の生成した輪郭距離情報252に含まれる3次元位置情報(x1,y2,z3)〜(xn,yn,zn)との距離を各々算出する。
例えば、i番目の3次元位置データ(xi,yi,zi)と平面Sの距離diが、他のデータと比べて著しく大きいデータは、異常データと判定する。すなわち処理対象としている領域に属さない距離情報であると判断する。
具体的には、例えば予め規定した閾値:Thとの比較処理、あるいは、輪郭距離情報として得られた全データ(x1,y2,z3)〜(xn,yn,zn)の距離の平均値を算出し、平均値と、各距離diとの差を算出し、算出した差分データと距離の標準偏差σと比較し、異常データを判別する。
次のステップS204の処理も、図14に示す異常データ判定部205の処理である。異常データ判定部205は、ステップS203において異常データと判定した距離情報が、隣接領域から移動してきた距離情報であるか否かを判定する。すなわち、異常データ処理部209から提供されたデータ(図14に示す距離情報移動データ351)であるか否かを判定する。
ステップS204の判定がYesの場合、すなわち異常データが隣接領域から移動してきた距離情報(図14に示す距離情報移動データ351)であると判定した場合は、ステップS205に進む。この場合は、異常データが例えば既に処理済みの隣接領域においても異常データと判定されているデータであると判断される。すなわち、異常データは隣接領域の双方において異常データであると判断されたデータであり、ステップS205において異常データの削除処理を行う。この削除処理は、異常データ処理部209において行われる。
一方、ステップS204の判定がNoの場合、すなわち、異常データが隣接領域から移動してきた距離情報(図14に示す距離情報移動データ351)でないと判定した場合は、ステップS211に進む。
ステップS211〜S213の処理は、図14に示す異常データ処理部209の処理である。異常データ処理部209はステップS211において、現在、領域対応補間処理部210において実行対象としている領域の隣接領域が未処理であるか否かを判定する。未処理である場合はステップS213に進む。未処理でない場合は、ステップS212において未処理に設定して、ステップS213に進む。
ステップS213では、異常データを隣接領域に対する距離情報として設定する。この距離情報は、隣接領域の処理において利用されることになる。すなわち、隣接領域の処理が領域対応補間処理部210において実行される際に、その領域対応の距離情報として利用される。
ステップS206は、図14に示す領域補間部207の処理である。
領域補間部207は、輪郭距離情報に含まれる位置情報(x1,y2,z3)〜(xn,yn,zn)から正常データのみを選択した距離情報正常データを利用して補間処理を実行する。
この処理は図12を参照して説明した処理である。領域補間部207は、異常データ判定部205において異常データを除去した図12(c)に示す異常データ削除距離画像に含まれる距離情報正常データのみを用いて処理対象としている領域(=オブジェクトA101)の内部の距離未知領域の補間処理を実行する。なお。補間処理は、先に説明した式Aに従って実行することができる。
この処理では、異常データが利用されず、すべて単一のオブジェクトに属すると判定された正常な距離情報のみが利用される。結果として、エラー領域のない、正しい補間処理が実行され、例えば図12(d)に示す正しい補間処理後距離画像が得られる。
次のステップS207〜S208の処理は制御部220の処理として行われる。
ステップS207では、全ての領域の補間処理が完了したか否かを判定する。なお、全ての領域とは、領域分割部203における領域情報203(図10参照)に含まれる全ての領域である。
ステップS207において、全ての領域の補間処理が完了せず、未処理領域があると判断した場合は、ステップS208に進み、未処理領域を1つ選択しステップS202に戻り未処理領域に対する処理を行う。
ステップS207において、全ての領域の補間処理が完了したと判定した場合は処理を終了する。
このように、本実施例の画像処理装置は、異常データを除外した正常データのみによって構成されるな距離情報を用いて領域内の未知領域の距離を推定する補間処理を実行することにより、異常データによるエラーのない精度の高い距離画像を取得可能としている。
さらに、1つの領域において異常データと判定された距離情報については、隣接領域の距離情報として際利用する構成としているので、初期的に得られた輪郭距離情報を無駄にすることなく有効活用することが可能となり、より精度の高い距離画像を生成することが可能となる。
[4.その他の実施例について]
以上、複数の実施例について説明してきた。上述した実施例中では各領域の平面定義式を算出し、その平面定義式によって定義される平面からの離間状態に応じて距離情報が正常データであるか否かを判定する処理を行う構成としていた。しかし、オブジェクトを構成する面は平面とは限らず、曲面である場合もある。
このような場合、コントラスト検出法などによって初期的に得られる輪郭の距離情報を適用して曲面定義式を作成し、作成した曲面からの離間状態に応じて、距離情報を正常データと異常データに選別し、正常データのみを用いて曲面領域内の補間処理を行う構成とすることが可能である。
曲面定義式としては、例えば以下のような2次曲面の式が適用できる。
ax+by+cz+dxy+eyz+fzx+gx+hy+kz+m=0
例えば上記曲面定義式におけるパラメータa〜h,k,mを求める処理を行い、曲面定義式を完成させる。この構成とした場合、図8、図14に示す領域対応補間処理部210の平面推定部204は、曲面推定部として上記パラメータa〜h,k,mを算出する。曲面定義式算出処理には、輪郭距離推定部202の推定した領域輪郭上のデータ(x1,y1,z1)〜(xn,yn,zn)を利用する。なお、曲面定義式の算出処理には、前述した平面定義式の算出と同様、例えば、最小二乗法やロバスト推定法などを用いることができる。
このような処理により、オブジォクトの構成面が平面の場合に限らず、曲面である場合も、正しい距離画像を生成することが可能となる。
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
また、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。例えば、プログラムは記録媒体に予め記録しておくことができる。記録媒体からコンピュータにインストールする他、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介してプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
以上、説明したように、本発明の一実施例の構成によれば、例えばコントラスト検出法などによって画像に含まれる領域の輪郭部の距離情報を取得し、距離情報の取得できていない領域内部の距離値を推定する構成において、領域の輪郭部の距離情報を用いて領域を構成する平面などの領域面を定義する領域面定義式を算出する。算出した領域面と、距離情報の3次元空間における座標位置を比較し、領域面からの離間度の大きい距離情報を異常データと判定し、異常データを除く距離情報を適用して領域内部の距離を推定する領域補間処理を行う。この処理により、異常データの適用による補間エラーの発生を防止し高精度な距離画像を生成することが可能となる。
11 画像
12 距離画像
21 オブジェォクトA
22 距離画像
23 距離画像
31 オブジェクトA
32 オブジェクトB
100 カメラ
101 オブジェクトA
102 オブジェクトB
201 画像入力部
202 輪郭距離推定部
203 領域分割部
204 平面推定部
205 異常データ判定部
206 異常データ除外部
207 領域補間部
208 画像出力部
209 異常データ処理部
210 領域対応補間処理部
220 制御部
251 入力画像
252 輪郭距離情報
253 領域情報
254 平面情報
255 距離情報正常データ
256 距離情報異常データ
257 前領域処理結果
260 距離画像
281 領域A
282 領域B
291 異常データ
351 距離情報異常データ

Claims (10)

  1. 画像に含まれる領域の輪郭部の距離情報を取得する輪郭距離推定部と、
    画像に含まれる領域を画素属性値に基づいて分割する領域分割部と、
    前記領域分割部の分割した領域単位で、前記領域の輪郭部の距離情報を用いて各領域を構成する領域面を推定し領域面定義式を算出する領域面推定部と、
    前記領域面推定部の算出した領域面と、前記輪郭距離推定部の取得した距離情報の3次元空間における座標位置とを比較し、領域面からの離間度の大きい距離情報を異常データと判定する異常データ判定部と、
    前記輪郭距離推定部の取得した距離情報から、前記異常データを除く距離情報を適用して前記領域内部の距離を推定する領域補間部と、
    を有する画像処理装置。
  2. 前記画像処理装置は、さらに、
    前記異常データ判定部が、前記画像に含まれる第1領域に対する異常データと判定した距離情報を保持する異常データ処理部を有し、
    前記異常データ判定部は、
    第2領域の異常データ判定処理の実行時に、前記第2領域の領域面との離間度に基づいて、前記異常データ処理部の保持データの異常判定処理を実行し、
    前記保持データが前記第2領域に対する異常データではないと判定された場合、前記領域補間部は、前記保持データを前記第2領域の補間処理に適用する構成である請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記領域面推定部は、
    前記領域分割部の分割した領域を構成する平面のxyz三次元空間における平面定義式ax+by+cz+d=0におけるパラメータa,b,c,dを算出する請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記領域面推定部は、
    前記領域分割部の分割した領域を構成する曲面のxyz三次元空間における曲面定義式ax+by+cz+dxy+eyz+fzx+gx+hy+kz+m=0におけるパラメータa〜h,k,mを算出する請求項1または2に記載の画像処理装置。
  5. 前記領域面推定部は、
    前記領域の輪郭部の距離情報を用いた領域面定義式の算出処理を、最小二乗法、またはロバスト推定法を用いて行う請求項1または2に記載の画像処理装置。
  6. 前記領域面推定部は、
    前記領域の距離情報に関するヒストグラムを生成し、生成したヒストグラムがほぼ同一の距離データのみで構成されるか否かを判定し、ヒストグラムがほぼ同一の距離データのみで構成されると判定した場合は、前記領域を構成する領域面が同一の距離を持つ領域面であると判定する請求項1または2に記載の画像処理装置。
  7. 前記異常データ判定部は、
    前記領域面推定部の算出した領域面と前記輪郭距離推定部の取得した距離情報の3次元空間における座標位置との距離と、予め設定した閾値とを比較し、閾値より大きな距離を持つ距離情報を異常データと判定する請求項1または2に記載の画像処理装置。
  8. 前記異常データ判定部は、
    前記領域面推定部の算出した領域面と前記輪郭距離推定部の取得した複数の距離情報の3次元空間における座標位置との距離の平均値と標準偏差を算出し、各距離情報と前記平均値の差分と前記標準偏差との比較により異常データの選別を行う請求項1または2に記載の画像処理装置。
  9. 画像処理装置において実行する画像処理方法であり、
    輪郭距離推定部が、画像に含まれる領域の輪郭部の距離情報を取得する輪郭距離推定ステップと、
    領域分割部が、画像に含まれる領域を画素属性値に基づいて分割する領域分割ステップと、
    領域面推定部が、前記領域分割部の分割した領域単位で、前記領域の輪郭部の距離情報を用いて各領域を構成する領域面を推定し領域面定義式を算出する領域面推定ステップと、
    異常データ判定部が、前記領域面推定部の算出した領域面と、前記輪郭距離推定部の取得した距離情報の3次元空間における座標位置とを比較し、領域面からの離間度の大きい距離情報を異常データと判定する異常データ判定ステップと、
    領域補間部が、前記輪郭距離推定部の取得した距離情報から、前記異常データを除く距離情報を適用して前記領域内部の距離を推定する領域補間ステップと、
    を有する画像処理方法。
  10. 画像処理装置において画像処理を実行させるプログラムであり、
    輪郭距離推定部に、画像に含まれる領域の輪郭部の距離情報を取得させる輪郭距離推定ステップと、
    領域分割部に、画像に含まれる領域を画素属性値に基づいて分割させる領域分割ステップと、
    領域面推定部に、前記領域分割部の分割した領域単位で、前記領域の輪郭部の距離情報を用いて各領域を構成する領域面を推定し領域面定義式を算出させる領域面推定ステップと、
    異常データ判定部に、前記領域面推定部の算出した領域面と、前記輪郭距離推定部の取得した距離情報の3次元空間における座標位置とを比較させ、領域面からの離間度の大きい距離情報を異常データと判定させる異常データ判定ステップと、
    領域補間部が、前記輪郭距離推定部の取得した距離情報から、前記異常データを除く距離情報を適用して前記領域内部の距離を推定させる領域補間ステップと、
    を有するプログラム。
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