JP2013190583A - レジストパターンの形成方法、パターン形成方法、太陽電池及びポジ型レジスト組成物 - Google Patents

レジストパターンの形成方法、パターン形成方法、太陽電池及びポジ型レジスト組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】支持体の凹部におけるレジスト膜の抜け性の向上と、レジスト膜の未露光部における膜減りの抑制との両立を図る技術を提供する。
【解決手段】本発明のある態様のレジストパターンの形成方法は、ノボラック樹脂(A)と、ナフトキノンジアジドスルホニル基を有するベンゾフェノン化合物を含み、当該ベンゾフェノン化合物1モルに対するナフトキノンジアジドスルホニル基の平均モル数が2.8以上である感光剤(B)と、を含有し、膜厚3μmのレジスト膜における波長365nmの光の透過率が10%以上であるポジ型レジスト組成物を、太陽電池基板を含む支持体上に塗布してレジスト膜20を形成する工程と、レジスト膜20に選択的に活性線Lを照射して露光する工程と、露光後のレジスト膜20をアルカリ溶液で現像して露光部分を除去する工程と、を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、太陽電池用基板を含む支持体をエッチングする際に用いられるレジストパターンの形成方法、当該レジストパターンを用いた支持体へのパターン形成方法、当該パターンを有する太陽電池、及び太陽電池の製造に用いられるポジ型レジスト組成物に関する。
特許文献1には、太陽電池の製造工程において、太陽電池基板を部分的にエッチング処理する技術が開示されている。また、特許文献2及び3には、太陽電池基板をエッチング処理する際にマスク剤として用いられるポジ型レジスト組成物が開示されている。
特許第3100901号公報 特開2010−176012号公報 国際公開第2010/013642号パンフレット
上述したポジ型レジスト組成物は、感光剤を含有しており、この感光剤によって、露光部のみが現像液に対して可溶化するという特性を有する。また、感光剤は、ポジ型レジスト組成物からなるレジスト膜の光透過性に影響を与え、感光剤の含有量が増えるとレジスト膜の光透過性が小さくなる。
一方、太陽電池基板、太陽電池基板上に形成された電極、拡散層、反射防止膜等のポジ型レジスト組成物の塗布対象、すなわちレジストパターンの支持体は、一般に表面に凹凸を有する。ポジ型レジスト組成物が塗布されて形成されたレジスト膜は、支持体表面の凸部よりも凹部において膜厚が大きくなる。よって、レジスト膜は、支持体の凹部上に積層された部分において、レジスト膜と支持体との界面まで光が到達し難くなる。そのため、レジスト膜は、支持体の凹部において感光反応が進行し難く、十分な溶解速度が得られない。よって、レジスト膜は、膜厚の差によって溶解速度に差が生じる。その結果、レジスト膜は、支持体の凹部において抜け性が低下しやすくなる傾向にあった。
太陽電気基板等の支持体に、より微細なパターンを形成しようとした場合、支持体の凹部におけるレジスト膜の抜け性の向上が要求される。レジスト膜の抜け性の向上を図る方法としては、感光剤の含有量を減らすことが考えられる。しかしながら、ポジ型レジスト組成物中の感光剤の含有量を減らした場合、現像液に対するポジ型レジスト組成物の難溶性が低下し、未露光部におけるレジスト膜の溶解速度が増大してしまうおそれがある。すなわち、レジスト膜の未露光部における膜減りが発生するおそれがあった。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、支持体の凹部におけるレジスト膜の抜け性の向上と、レジスト膜の未露光部における膜減りの抑制との両立を図る技術を提供することにある。
本発明のある態様は、レジストパターンの形成方法である。当該レジストパターンの形成方法は、ノボラック樹脂(A)と、ナフトキノンジアジドスルホニル基を有するベンゾフェノン化合物を含み、当該ベンゾフェノン化合物1モルに対するナフトキノンジアジドスルホニル基の平均モル数が2.8以上である感光剤(B)と、を含有し、膜厚3μmのレジスト膜における波長365nmの光の透過率が10%以上であるポジ型レジスト組成物を太陽電池基板を含む支持体上に塗布してレジスト膜を形成する工程と、前記レジスト膜に選択的に活性線を照射して露光する工程と、露光後の前記レジスト膜をアルカリ溶液で現像して露光部分を除去する工程と、を含むことを特徴とする。
上記態様によれば、支持体の凹部におけるレジスト膜の抜け性の向上と、レジスト膜の未露光部における膜減りの抑制との両立を図ることができる。
本発明の他の態様は、パターン形成方法である。当該パターン形成方法は、上記態様のレジストパターンの形成方法により形成されたレジストパターンをマスクとして、太陽電池基板を含む支持体を選択的にエッチングする工程を含むことを特徴とする。
本発明のさらに他の態様は、太陽電池である。当該太陽電池は、上記態様のパターン形成方法により形成されたパターンを有することを特徴とする。
本発明のさらに他の態様は、ポジ型レジスト組成物である。当該ポジ型レジスト組成物は、ノボラック樹脂(A)と、ナフトキノンジアジドスルホニル基を有するベンゾフェノン化合物を含み、当該ベンゾフェノン化合物1モルに対するナフトキノンジアジドスルホニル基の平均モル数が2.8以上である感光剤(B)と、を含有し、膜厚3μmのレジスト膜における波長365nmの光の透過率が10%以上であり、太陽電池の製造に用いられることを特徴とする。
本発明によれば、支持体の凹部におけるレジスト膜の抜け性の向上と、レジスト膜の未露光部における膜減りの抑制との両立を図る技術を提供することができる。
図1(A)〜図1(D)は、太陽電池の製造工程を説明するための工程断面図である。 図2(A)〜図2(D)は、太陽電池の製造工程を説明するための工程断面図である。 図3(A)〜図3(C)は、太陽電池の製造工程を説明するための工程断面図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに説明する。実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本実施の形態に係るポジ型レジスト組成物は、太陽電池の製造、例えば太陽電池基板を含む支持体を部分的にエッチング処理する際に好適に用いられるポジ型レジスト組成物である。本実施の形態に係るポジ型レジスト組成物は、ノボラック樹脂(A)と、感光剤(B)と、を含有する。また、本実施の形態に係るポジ型レジスト組成物は、膜厚3μmのレジスト膜における波長365nmの光の透過率が10%以上であり、好ましくは11%以上である。これにより、支持体の凹部におけるレジスト膜の抜け性を向上させることができる。
以下、本実施の形態に係るポジ型レジスト組成物を構成する各成分について詳細に説明する。
<ノボラック樹脂(A)>
ノボラック樹脂(A)としては、下記に例示するフェノール類と、下記に例示するアルデヒド類とを塩酸、硫酸、ギ酸、シュウ酸、パラトルエンスルホン酸等の酸性触媒下で反応させて得られるノボラック樹脂などが挙げられる。
フェノール類としては、例えばフェノール;m−クレゾール、p−クレゾール、o−クレゾール等のクレゾール類;2,3−キシレノール、2,5−キシレノール、3,5−キシレノール、3,4−キシレノール等のキシレノール類;m−エチルフェノール、p−エチルフェノール、o−エチルフェノール、2,3,5−トリメチルフェノール、2,3,5−トリエチルフェノール、4−tert−ブチルフェノール、3−tert−ブチルフェノール、2−tert−ブチルフェノール、2−tert−ブチル−4−メチルフェノール、2−tert−ブチル−5−メチルフェノール等のアルキルフェノール類;p−メトキシフェノール、m−メトキシフェノール、p−エトキシフェノール、m−エトキシフェノール、p−プロポキシフェノール、m−プロポキシフェノール等のアルコキシフェノール類;o−イソプロペニルフェノール、p−イソプロペニルフェノール、2−メチル−4−イソプロペニルフェノール、2−エチル−4−イソプロペニルフェノール等のイソプロペニルフェノール類;フェニルフェノール等のアリールフェノール類;4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ビスフェノールA、レゾルシノール、ヒドロキノン、ピロガロール等のポリヒドロキシフェノール類等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、また2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのフェノール類の中では、特にm−クレゾール、p−クレゾールが好ましい。
アルデヒド類としては、例えばホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、トリオキサン、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、トリメチルアセトアルデヒド、アクロレイン、クロトンアルデヒド、シクロヘキサンアルデヒド、フルフラール、フリルアクロレイン、ベンズアルデヒド、テレフタルアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、α−フェニルプロピルアルデヒド、β−フェニルプロピルアルデヒド、o−ヒドロキシベンズアルデヒド、m−ヒドロキシベンズアルデヒド、p−ヒドロキシベンズアルデヒド、o−メチルベンズアルデヒド、m−メチルベンズアルデヒド、p−メチルベンズアルデヒド、o−クロロベンズアルデヒド、m−クロロベンズアルデヒド、p−クロロベンズアルデヒド、ケイ皮アルデヒド等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、また2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのアルデヒド類の中では、入手のしやすさからホルムアルデヒドが好ましい。
ノボラック樹脂(A)は、1種のノボラック樹脂からなっていてもよく、2種以上のノボラック樹脂からなっていてもよい。ノボラック樹脂(A)が2種以上のノボラック樹脂からなる場合、それぞれのノボラック樹脂のMwは特に限定されないが、ノボラック樹脂(A)全体として重量平均分子量(Mw)が1000〜100000となるように調製されていることが好ましい。なお、ノボラック樹脂(A)は、ポジ型レジスト組成物中、20〜70質量%含まれていることが好ましい。
以上説明したノボラック樹脂(A)に共通する特性として耐酸性に優れていることが挙げられる。
<感光剤(B)>
感光剤(B)は、ナフトキノンジアジドスルホニル基を有するベンゾフェノン化合物を含む。言い換えれば、感光剤(B)は、下記式(1)で表されるヒドロキシベンゾフェノン類(B1)と、ナフトキノンジアジド基含有スルホニル化合物(B2)とのエステル化合物を含む。
Figure 2013190583
[上記式(1)において、R〜R10は、少なくとも1つがヒドロキシル基であり、残りがヒドロキシル基、水素原子、又は炭素数1〜3のアルキル基である。]
ヒドロキシベンゾフェノン類(B1)の具体例としては、例えば、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,4,4’−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,4,6−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,3,6−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4−トリヒドロキシ−2’−メチルベンゾフェノン、2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,3’,4,4’,6−ペンタヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,3,4,4’−ペンタヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,3,4,5−ペンタヒドロキシベンゾフェノン、2,3’,4,4’,5’,6−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン、及び2,3,3’,4,4’,5’−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン等のポリヒドロキシベンゾフェノン類が挙げられる。
ナフトキノンジアジド基含有スルホニル化合物(B2)としては、例えば、下記式(2)で表される1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−5−スルホニル化合物、又は下記式(3)で表される1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−4−スルホニル化合物が挙げられる。
Figure 2013190583
Figure 2013190583
[上記式(2)及び式(3)において、R’は水素原子又はハロゲン原子である。]
ヒドロキシベンゾフェノン類(B1)と、ナフトキノンジアジド基含有スルホニル化合物(B2)とのエステル化は、適量を水に溶解して加熱することで行うことができる。
感光剤(B)は、ベンゾフェノン化合物1モルに対するナフトキノンジアジドスルホニル基の平均モル数が2.8以上であり、好ましくは3.0以上であり、より好ましくは3.5以上である。当該平均モル数を2.8以上とすることで、ベンゾフェノン化合物1モルが有するレジスト膜の難溶化能を高めることができる。これにより、レジスト膜の疎水性を高めることができ、現像液に対する溶解性を低下させることができる。その結果、ポジ型レジスト組成物の光透過率を上述のように設定することによって起こり得る、レジスト膜の膜減りを抑制することができる。ここで、ベンゾフェノン化合物1モルに対するナフトキノンジアジドスルホニル基の平均モル数について、下記式(4)で表される2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンを例に説明する。
Figure 2013190583
2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンのいずれか1つのヒドロキシル基に、ナフトキノンジアジド基含有スルホニル化合物(B2)がエステル結合した場合、ベンゾフェノン化合物1モルに対するナフトキノンジアジドスルホニル基のモル数は1となる。2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンは4つのヒドロキシル基を有するため、ポジ型レジスト組成物中には、ナフトキノンジアジドスルホニル基のモル数が1〜4のベンゾフェノン化合物が混在する。そのため、感光剤(B)に含まれるナフトキノンジアジドスルホニル基の合計のモル数を、感光剤(B)に含まれる全ベンゾフェノン化合物のモル数で除することで、ベンゾフェノン化合物1モルに対するナフトキノンジアジドスルホニル基の平均モル数を算出することができる。なお、上記式(1)で表されるベンゾフェノン化合物では、ナフトキノンジアジドスルホニル基のモル数は、理論上1〜10である。
また、感光剤(B)の含有量は、ポジ型レジスト組成物の全質量に対して4.6質量%以下であり、好ましくは3.9質量%以下である。これにより、より確実に支持体の凹部におけるレジスト膜の抜け性の向上を図ることができる。
<その他の成分>
ポジ型レジスト組成物は、その他の成分として、溶剤(C)、増感剤(D)、界面活性剤(E)、その他の添加剤等を含有してもよい。
(溶剤(C))
ポジ型レジスト組成物は、ノボラック樹脂(A)及び感光剤(B)を適当な溶剤(C)に溶解して、溶液の形で用いることが好ましい。このような溶剤(C)の例としては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、及びエチレングリコールモノブチルエーテル等のエチレングリコールアルキルエーテル類;ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、及びジエチレングリコールジブチルエーテル等のジエチレングリコールジアルキルエーテル類;メチルセロソルブアセテート、及びエチルセロソルブアセテート等のエチレングリコールアルキルエーテルアセテート類;プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、及びプロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート等のプロピレングリコールアルキルエーテルアセテート類;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、及びメチルアミルケトン等のケトン類;トルエン及びキシレン等の芳香族炭化水素類;ジオキサン等の環式エーテル類;並びに2−ヒドロキシプロピオン酸メチル、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、エトキシ酢酸エチル、オキシ酢酸エチル、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸メチル、3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセト酢酸メチル、及びアセト酢酸エチル等のエステル類等を挙げることができる。これらの溶剤は、単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
なお、スピンコート法を用いて例えば3μm以上の膜厚を得るためには、ポジ型レジスト組成物における固形分濃度が20質量%以上65質量%以下となる量の溶剤(C)を使用することが好ましい。
(増感剤(D))
ポジ型レジスト組成物は、増感剤(D)を含有してもよい。本実施の形態で用いることができる増感剤(D)は、特に限定されるものではなく、ポジ型レジスト組成物において通常用いられる増感剤の中から任意に選択することができる。このような増感剤(D)としては、骨格構造にトリメチルフェノールやカルバゾールを有し、ナフトキノンジアジド基含有スルホニル化合物とエステル化していないフェノール化合物が挙げられる。また、4−クロロフェノキシ酢酸(4CPA)のフェノール体(PAMF)等を挙げることができる。
また、増感剤(D)としては、下記式(D−1)で表されるフェノール化合物を使用することができる。
Figure 2013190583
[上記式(D−1)において、R41からR48はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1以上6以下のアルキル基、炭素数1以上6以下のアルコキシ基、又はシクロアルキル基を表し;R49からR51はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1以上6以下のアルキル基を示し;Qは水素原子、炭素数1以上6以下のアルキル基、R49と結合して形成される、炭素鎖数3以上6以下のシクロ環、又は下記式(D−2)で表される残基を示し;w、sは1以上3以下の整数を示し;uは0以上3以下の整数を示し;vは0以上3以下の整数を示す。]
Figure 2013190583
[上記式(D−2)において、R52及びR53はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1以上6以下のアルキル基、炭素数1以上6以下のアルコキシ基、又はシクロアルキル基を示し;tは1以上3以下の整数を示す。]
上記式(D−1)で表されるフェノール化合物としては、例えばビス(4−ヒドロキシ−2,3,5−トリメチルフェニル)−2−ヒドロキシフェニルメタン、1,4−ビス[1−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)イソプロピル]ベンゼン、2,4−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニルメチル)−6−メチルフェノール、ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−2−ヒドロキシフェニルメタン、ビス(4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルフェニル)−2−ヒドロキシフェニルメタン、ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−3,4−ジヒドロキシフェニルメタン、1−[1−(4−ヒドロキシフェニル)イソプロピル]−4−[1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン、1−[1−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)イソプロピル]−4−[1,1−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン、2,6−ビス[1−(2,4−ジヒドロキシフェニル)イソプロピル]−4−メチルフェノール、4,6−ビス[1−(4−ヒドロキシフェニル)イソプロピル]レゾルシン、4,6−ビス(3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシフェニルメチル)ピロガロール、4,6−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニルメチル)ピロガロール、2,6−ビス(3−メチル−4,6−ジヒドロキシフェニルメチル)−4−メチルフェノール、2,6−ビス(2,3,4−トリヒドロキシフェニルメチル)−4−メチルフェノール、及び1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン等を挙げることができる。また、その他、6−ヒドロキシ−4a−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−9−1’−スピロシクロヘキシル−1,2,3,4,4a,9a−ヘキサヒドロキサンテン、及び6−ヒドロキシ−5−メチル−4a−(2,4−ジヒドロキシ−3−メチルフェニル)−9−1’−スピロシクロヘキシル−1,2,3,4,4a,9a−ヘキサヒドロキサンテン等も用いることができる。これらの増感剤は単独で用いてもよく、二種以上を混合して用いてもよいが、中でも1−[1−(4−ヒドロキシフェニル)イソプロピル]−4−[1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼンとビス(4−ヒドロキシ−2,3,5−トリメチルフェニル)−2−ヒドロキシフェニルメタンとの組み合わせが、高感度化とスペースパターンの垂直性に優れる点で好ましい。
また、増感剤(D)としては、下記式(D−3)で表されるフェノール化合物を使用することができる。
Figure 2013190583
[上記式(D−3)において、R61からR63は、それぞれ独立に、低級アルキル基、シクロアルキル基、又は低級アルコキシ基を示し;q及びrは、それぞれ独立に、1以上3以下、好ましくは1以上2以下の整数を示し;l、o、及びpは、それぞれ独立に、0以上3以下の整数を示す。]
ここで、R61からR63が示す低級アルキル基及び低級アルコキシ基は、直鎖状でも分岐鎖状でもよく、好ましくは炭素数1以上5以下であり、より好ましくは炭素数1以上3以下である。また、R61からR63が示すシクロアルキル基は、好ましくは炭素数5以上7以下である。
上記式(D−3)で表される化合物としては、より具体的には、下記式(D−4)から(D−8)で表される化合物を挙げることができる。
Figure 2013190583
また、増感剤(D)としては、下記式(D−9)で表されるフェノール化合物を使用することができる。
Figure 2013190583
[上記式(D−9)において、R71からR79は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、又はヒドロキシル基を示し、R71からR79のうち、少なくとも一つはヒドロキシル基である。R80からR85は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、又はアリール基を示す。]
ここで、R71からR74のうちの少なくとも一つと、R75からR79のうち少なくとも一つとがヒドロキシル基であることが好ましい。また、R71からR79が示すアルキル基は、直鎖状でも分岐鎖状でもよく、好ましくは炭素数1以上5以下であり、より好ましくは炭素数1以上3以下である。更に、R80からR85が示すアルキル基は、直鎖状でも分岐鎖状でもよく、炭素数1以上10以下であることが好ましく、R80からR85が示すアルケニル基としては、炭素数1以上4以下であることが好ましい。
上記式(D−9)で表されるフェノール化合物として、より具体的には、下記式(D−10)で表される化合物を挙げることができる。
Figure 2013190583
[上記式(D−10)において、R86及びR87は、それぞれ独立にアルキル基を示し、f及びgは、1以上3以下、好ましくは1以上2以下の整数を示し、j及びzは0以上3以下の整数を示す。]
ここで、R86及びR87の示すアルキル基は、直鎖状でも分岐鎖状でもよく、好ましくは炭素数1以上5以下であり、より好ましくは炭素数1以上3以下である。
上記式(D−9)で表されるフェノール化合物としては、より具体的には、下記式(D−11)及び(D−12)で表される化合物を挙げることができる。
Figure 2013190583
増感剤(D)の含有量は、ポジ型レジスト組成物の全質量に対して1〜10質量%が好ましく、2〜5質量%がより好ましい。
(界面活性剤(E))
実施の形態に係るポジ型レジスト組成物は、フッ素系、シリコン系又はアクリル系の界面活性剤(E)を含有してもよい。
フッ素系の界面活性剤(E)としては、KL−600(共栄社化学製)などが挙げられる。シリコン系の界面活性剤(E)としては、ポリエステル変性ポリジメチルシロキサンを主成分とするBYK−310(ビッグケミ−製)、アラルキル変性ポリメチルアルキルシロキサンを主成分とするBYK−323(ビッグケミ−製)、ポリエーテル変性水酸基含有ポリジメチルシロキサンを主成分とするBYK−SILCLEAN3720(ビッグケミ−製)などが挙げられる。また、アクリル系の界面活性剤(E)としては、BYK−354(ビッグケミ−製)が挙げられる。これらの中では、シリコン系の界面活性剤(E)が好ましく、ポリジメチルシロキサン系の界面活性剤(E)がより好ましい。界面活性剤(E)の含有量は、ポジ型レジスト組成物の全質量に対して0.001質量%〜1.0質量%が好ましく、0.01質量%〜0.1質量%がより好ましい。
(その他の添加剤)
実施の形態に係るポジ型レジスト組成物は、基板密着剤として2−ピリジンエタノール等のピリジン系化合物、2−メルカプトベンズイミダゾール等のイミダゾール系化合物を含有してもよい。
<ポジ型レジスト組成物の調製>
本実施の形態に係るポジ型レジスト組成物は、通常の方法で混合、撹拌することにより調製することができる。また、必要に応じて、更にメッシュ、メンブレンフィルター等を用いて濾過してもよい。
以上、説明したポジ型レジスト組成物は、ノボラック樹脂(A)と、感光剤(B)とを含有する。そして、感光剤(B)は、ナフトキノンジアジドスルホニル基を有するベンゾフェノン化合物を含み、当該ベンゾフェノン化合物1モルに対するナフトキノンジアジドスルホニル基の平均モル数が2.8以上である。また、ポジ型レジスト組成物は、膜厚3μmのレジスト膜における波長365nmの光の透過率が10%以上である。光の透過率を10%以上とすることで、レジスト膜の抜け性を向上させることができる。また、ベンゾフェノン化合物1モルに対するナフトキノンジアジドスルホニル基の平均モル数を2.8以上とすることで、感光剤(B)によるレジスト膜の難溶化を確保することができる。したがって、本実施の形態に係るポジ型レジスト組成物によれば、支持体の凹部におけるレジスト膜の抜け性の向上と、レジスト膜の未露光部における膜減りの抑制との両立を図ることができる。
<レジストパターンの形成方法及びパターン形成方法>
図1(A)〜図1(D)、図2(A)〜図2(D)及び図3(A)〜図3(C)を参照して、本実施の形態に係るレジストパターンの形成方法、当該レジストパターンを用いたパターン形成方法、及び当該パターン形成方法により形成されたパターンを有する太陽電池の製造方法の一例について説明する。図1(A)〜図1(D)、図2(A)〜図2(D)及び図3(A)〜図3(C)は、太陽電池の製造工程を説明するための工程断面図である。
まず、図1(A)に示すように、例えばシリコン基板等のN型の半導体基板1(太陽電池基板)上に、マスク材組成物Mを選択的に塗布する。マスク材組成物Mは、例えばスクリーン印刷法、インクジェット印刷法、ロールコート印刷法、凸版印刷法、凹版印刷法、オフセット印刷法などの印刷法を用いて半導体基板1の表面に選択的に塗布されてパターン状となる。マスクパターンを形成した後は、焼成してマスク材組成物Mを乾燥させる。
次に、図1(B)に示すように、半導体基板1上に形成されたマスク材組成物Mのパターンに応じて、半導体基板1上に、P型の不純物拡散成分を含有する拡散剤組成物2と、N型の不純物拡散成分を含有する拡散剤組成物3とを選択的に塗布する。拡散剤組成物2及び拡散剤組成物3は、周知の方法で調製されたものである。
次に、図1(C)に示すように、拡散剤組成物2及び拡散剤組成物3がパターニングされた半導体基板1を、例えば、電気炉等の拡散炉内に載置して焼成し、拡散剤組成物2中のP型の不純物拡散成分、及び拡散剤組成物3中のN型の不純物拡散成分を半導体基板1の表面から半導体基板1内に拡散させる。なお、拡散炉に代えて、慣用のレーザーの照射により半導体基板1を加熱してもよい。このようにして、P型の不純物拡散成分が半導体基板1内に拡散して、P型不純物拡散層4が形成され、また、N型の不純物拡散成分が半導体基板1内に拡散して、N型不純物拡散層5が形成される。
次に、図1(D)に示すように、例えばフッ酸などの剥離剤を用いて、マスク材組成物M、拡散剤組成物2及び拡散剤組成物3を除去する。
次に、図2(A)に示すように、熱酸化等により、半導体基板1のP型不純物拡散層4及びN型不純物拡散層5が形成された側の表面に、パッシベーション層6を形成する。また、半導体基板1のパッシベーション層6が形成された側と反対側の面に、周知の方法により微細な凹凸構造を有するテクスチャ構造を形成し、その上に太陽光の反射防止効果を有するシリコン窒化膜7を形成する。
次に、図2(B)に示すように、支持体としてのパッシベーション層6上に、本実施の形態に係るポジ型レジスト組成物を塗布し、例えば1〜30μmの膜厚を有するレジスト膜20を形成する。ポジ型レジスト組成物は、例えばスピンコート法を用いてパッシベーション層6の表面に塗布される。ポジ型レジスト組成物の塗布後、必要に応じて乾燥してレジスト膜20を得る。
次に、図2(C)に示すように、例えば、波長365nm(I線)、405nm(H線)、436nm(G線)付近の光を発光する光源である低圧水銀灯、高圧水銀灯、及び超高圧水銀灯のいずれかを用い、所望のマスクパターンM2を介して、レジスト膜20に選択的に活性線Lを照射して露光する。なお、露光に用いる活性線Lとしては、上記低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯によるI線、H線及びG線の他にも、ArFエキシマレーザー、KrFエキシマレーザー、F2エキシマレーザー、極紫外線(EUV)、真空紫外線(VUV)、電子線(EB)、X線、及び軟X線等の放射線を用いることもできる。
次に、図2(D)に示すように、マスクパターンM2を除去した後、露光後のレジスト膜20をアルカリ現像液、例えば、0.1〜10質量%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を用いて20〜30℃の温度で現像処理し、レジスト膜20の露光部分を除去する。その後、純水を用いてレジスト膜20の水リンスを行い、乾燥させる。必要に応じて、現像処理後のレジスト膜20にベーク処理(ポストベーク)を行ってもよい。このようにして、マスクパターンM2に忠実な、開口部21aを有するレジストパターン21を得ることができる。
次に、図3(A)に示すように、レジストパターン21をマスクとして用い、レジストパターン21の開口部21aに露出したパッシベーション層6を、フッ酸と硝酸との混酸などのエッチング液を用いて選択的にウェットエッチングする。あるいは、必要に応じてドライエッチング処理を施してもよい。このようにして、半導体基板1上に、レジストパターン21に応じたパターンを有するパッシベーション層6が形成される。パッシベーション層6のエッチングにより除去された部分は、コンタクトホール6aとなる。コンタクトホール6aにおいて、P型不純物拡散層4及びN型不純物拡散層5の所定領域が露出する。
次に、図3(B)に示すように、パッシベーション層6のエッチング処理後、レジストパターン21を除去する。除去方法としては、酸素プラズマを用いたアッシング処理や剥離液を用いた湿式の除去方法を採用することができる。その後、純水や低級アルコール等を用いたリンス処理、及び乾燥処理を施してもよい。
次に、図3(C)に示すように、P型不純物拡散層4上に設けられたコンタクトホール6aに、例えば電解めっき法及び無電解めっき法により所望の金属を充填して、P型不純物拡散層4と電気的に接続された電極8を形成する。また、同様にして、N型不純物拡散層5上に設けられたコンタクトホール6aに、N型不純物拡散層5と電気的に接続された電極9を形成する。以上の工程により、本実施の形態に係る、所定のパターンを有する太陽電池10を製造することができる。
本実施の形態に係るポジ型レジスト組成物は、優れた抜け性と膜減り抑制性とを兼ね備えるため、太陽電池用基板を含む支持体に所望のパターンを精度良く形成することができる。その結果、より高性能な太陽電池を得ることができる。
なお、上述した太陽電池10の製造工程では、レジストパターン21がパッシベーション層6へのパターン形成に用いられているが、レジストパターン21は拡散層や電極、基板へのパターン形成等にも用いることができる。また、上述した太陽電池10では、半導体基板1の下面側にテクスチャ構造が形成されているが、上面側、すなわちパッシベーション層6が形成される側の半導体基板1の表面にテクスチャ構造、もしくはテクスチャ構造を持たない凹凸構造が形成されてもよい。この場合、パッシベーション層6には、当該構造に起因した凹凸が形成される。本実施の形態に係るポジ型レジスト組成物によれば、この凹凸に起因して、レジスト膜と下層との界面からレジスト膜の上面までの距離、すなわちレジスト膜の膜厚に差が生じる場合であっても、現像液に対するレジスト膜の溶解速度の差を小さくすることができる。これにより、解像性の良好なレジストパターンを得ることができるため、このような凹凸を有するパッシベーション層6に対しても、高精度なパターン転写を行うことができる。
以下、本発明の実施例を説明するが、これら実施例は、本発明を好適に説明するための例示に過ぎず、なんら本発明を限定するものではない。
(ポジ型レジスト組成物の調製)
ノボラック樹脂(A)と、感光剤(B)と、増感剤(D)とを、溶剤(C)に溶解させて、実施例1,2及び比較例1−3のポジ型レジスト組成物を調製した。実施例1,2及び比較例1−3のポジ型レジスト組成物における各成分の含有量を表1に示す。各成分の含有量は、ポジ型レジスト組成物の全質量に対する割合(質量%)である。また、感光剤(B)のナフトキノンジアジドスルホニル基(NQD)の平均モル数を表1に示す。
各実施例及び各比較例のノボラック樹脂(A)はいずれも、下記式(5)で表される構造を有しMwが5200である化合物(A1)と、下記式(5)で表される構造を有しMwが7000である化合物(A2)とが等量混合された樹脂である。
Figure 2013190583
[上記式(5)において、m:p=36:64である。]
感光剤(B)は、上記式(4)で表される2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンと、上記式(2)で表される1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−5−スルホニル化合物(R’は塩素原子)とのエステル化合物である。各実施例及び各比較例において、感光剤(B)の含有量と、感光剤(B)におけるNQDのモル数とが異なっている。
各実施例及び各比較例の増感剤(D)は、いずれも上述した4−クロロフェノキシ酢酸のフェノール体(PAMF)である。また、各実施例及び各比較例の溶剤(C)は、いずれもプロピレングリコールモノメチルエーテル(PM)である。
Figure 2013190583
(透過率測定)
実施例1,2及び比較例1−3のポジ型レジスト組成物を、スピンナーを用いてシリコン基板に塗布した。レジスト組成物が塗布されたシリコン基板を、ホットプレート上に載置して120℃で90秒間ベークし、膜厚3μmのレジスト膜を形成した。次いで、各レジスト膜に対して、分光エリプソメーター(型番VUV−VASE(ジェー・エー・ウーラム・ジャパン株式会社製))を用いて、波長365nm(I線)、405nm(H線)、436nm(G線)付近の光をそれぞれ選択的に照射し、各光線の透過率(%)を測定した。得られた結果を表2に示す。
(膜減り量測定)
各実施例及び各比較例のポジ型レジスト組成物の塗布、及び乾燥により得られたレジスト膜に対し、23℃にて2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(商品名:NMD−3、東京応化工業株式会社製)で90秒間現像した。その後、30秒間、純水を用いて水リンスし、振り切り乾燥を行った。そして、100℃で60秒間のベーク処理(ポストベーク)を行った。このレジスト膜に対し、膜厚測定装置(型番6100A(ナノメトリクスジャパン株式会社製))を用いて、レジスト膜の膜減り量(nm)を測定した。この測定結果から、各実施例及び各比較例における膜減り抑制性を評価した。評価は、膜減り量が250nm以下である場合を良好(A)とし、膜減り量が250nmを上回る場合を不良(B)とした。得られた結果を表2に示す。
(溶解速度指数測定)
各実施例及び各比較例のポジ型レジスト組成物について、上述した方法と同様にして3μmのレジスト膜と8μmのレジスト膜とを形成した。次いで、0〜2000msecの範囲で複数の異なる露光量を設定し、各レジスト膜に波長365nm(I線)の光を照射した。各露光量におけるレジスト膜の溶解速度(nm/sec)を、溶解速度解析装置(型番RDA−808RB(リソテックジャパン株式会社製))を用いて測定した。そして、膜厚8μmのレジスト膜における溶解速度の最大値を、膜厚3μmのレジスト膜における溶解速度の最大値で除して、各レジスト膜の溶解速度指数を算出した。この結果から、各実施例及び各比較例における抜け性を評価した。評価は、溶解速度指数が0.70以上である場合を良好(A)とし、溶解速度指数が0.70未満である場合を不良(B)とした。得られた結果を表2に示す。
Figure 2013190583
表2に示すように、NQDの平均モル数を2.8以上とし、且つI線波長の透過率を10%以上とした実施例1,2のポジ型レジスト組成物では、溶解速度指数が比較例1−3に比べてより1に近く、したがって膜厚の差による溶解速度の差が小さく、よってレジスト膜の抜け性が良好となることが確認された。また、実施例1,2では、膜減り量が250nm以下と小さく、膜減り抑制性が良好であることが確認された。これに対し、NQDの平均モル数を2.8未満とし、且つI線波長の透過率を10%未満とした比較例1,2のポジ型レジスト組成物では、膜減り抑制性は良好であったが、溶解速度指数が小さく抜け性が不良となることが確認された。また、NQDの平均モル数を比較例1,2と同じ値としたまま、I線波長の透過率を10%以上とした比較例3のポジ型レジスト組成物では、抜け性は良好であるが、膜減り抑制性が不良となることが確認された。
1 半導体基板、 2 拡散剤組成物、 3 拡散剤組成物、 4 P型不純物拡散層、 5 N型不純物拡散層、 6 パッシベーション層、 6a コンタクトホール、 7 シリコン窒化膜、 8,9 電極、 10 太陽電池、 20 レジスト膜、 21 レジストパターン、 21a 開口部、 L 活性線、M マスク材組成物、 M2 マスクパターン。

Claims (6)

  1. ノボラック樹脂(A)と、ナフトキノンジアジドスルホニル基を有するベンゾフェノン化合物を含み、当該ベンゾフェノン化合物1モルに対するナフトキノンジアジドスルホニル基の平均モル数が2.8以上である感光剤(B)と、を含有し、膜厚3μmのレジスト膜における波長365nmの光の透過率が10%以上であるポジ型レジスト組成物を、太陽電池基板を含む支持体上に塗布してレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜に選択的に活性線を照射して露光する工程と、
    露光後の前記レジスト膜をアルカリ溶液で現像して露光部分を除去する工程と、
    を含むことを特徴とするレジストパターンの形成方法。
  2. 前記感光剤(B)の含有量は、ポジ型レジスト組成物の全質量に対して4.6質量%以下である請求項1に記載のレジストパターンの形成方法。
  3. 請求項1又は2に記載のレジストパターンの形成方法により形成されたレジストパターンをマスクとして、太陽電池基板を含む支持体を選択的にエッチングする工程を含むことを特徴とするパターン形成方法。
  4. 請求項3に記載のパターン形成方法により形成されたパターンを有することを特徴とする太陽電池。
  5. ノボラック樹脂(A)と、
    ナフトキノンジアジドスルホニル基を有するベンゾフェノン化合物を含み、当該ベンゾフェノン化合物1モルに対するナフトキノンジアジドスルホニル基の平均モル数が2.8以上である感光剤(B)と、を含有し、
    膜厚3μmのレジスト膜における波長365nmの光の透過率が10%以上であり、
    太陽電池の製造に用いられることを特徴とするポジ型レジスト組成物。
  6. 前記感光剤(B)の含有量は、ポジ型レジスト組成物の全質量に対して4.6質量%以下である請求項5に記載のポジ型レジスト組成物。
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