JP2013186464A - 写真データ提供システム - Google Patents

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健児 長瀬
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Abstract

【課題】低コストで精度のよい方法で、雲などにより認識が困難になっている地表の地物に応じて、写真データを写真利用装置に提供するか否かを判定することができる写真データ提供システムを提供する。
【解決手段】判定対象写真データの認識困難部分を判定し、判定対象写真データに対応する判定対応地図データに含まれる地物情報と、判定対象写真データの認識困難部分の判定結果とに基づいて、判定対象写真データを写真利用装置に提供するか否かを判定する写真データ提供システム。
【選択図】図1

Description

本発明は、上空から撮影した地表の写真データを写真利用装置に提供する写真データ提供システムに関する。
上記のような制御装置に関連して、例えば下記の特許文献1に記載された技術が既に知られている。特許文献1に記載されている技術は、上空に雲が多く、航空機が航行する高さからの航空写真の撮影が困難な場所において、航空機からカメラを投下して上空からの写真を撮影するように構成されている。
しかしながら、特許文献1の技術では、上空に雲が多い場合でも、地表の写真を撮影できるものの、航空機からカメラを投下する特別な撮影方法が必要であり、高コストになる問題があった。
ところで、航空機や人工衛星から撮影した地表の写真データを写真利用装置に提供するに際し、雲などにより地表が認識困難になっている写真データを提供対象から除外したい場合がある。しかし、発明者は、写真データの認識困難部分に対応する地表領域に存在する地物の重要度が低い場合は、提供対象から除外する必要性が低いことに気づいた。しかし、発明者は、認識困難になっている地表領域に存在する地物の重要度を判定するに際し、写真データから判定することは容易でないことに気づいた。例えば、雲などにより地表領域が認識困難になっていることから、撮影した写真データから認識困難部分に対応する地表領域に存在する地物の情報を得られない場合がある。或いは、過去の写真データから認識困難部分に対応する地物の情報を得ようとすると、複雑な画像処理や、人間によるマニュアル判定によって地物を判定する必要が生じる場合があり、判定コストが大幅に増加したり、判定精度の向上に限界が生じたりする場合がある。
特開2003−98957号公報
そこで、低コストで精度のよい方法で、雲などにより認識が困難になっている地表の地物に応じて、写真データを写真利用装置に提供するか否かを判定することができる写真データ提供システムが求められる。
本発明に係る、上空から撮影した地表の写真データを写真利用装置に提供する写真データ提供システムの特徴構成は、
提供するか否かを判定する対象である判定対象写真データに基づいて、地表が認識困難になっている前記判定対象写真データの部分である認識困難部分を判定する認識困難部分判定部と、
前記判定対象写真データに対応する地表領域の地図データである判定対応地図データに含まれる地物についての情報であって各地物の位置情報を含む地物情報と、前記判定対象写真データの前記認識困難部分の判定結果とに基づいて、前記判定対象写真データを前記写真利用装置に提供する対象である提供対象写真データとするか否かを判定する提供判定部と、
前記提供対象写真データを前記写真利用装置に提供する写真データ提供部と、
を備える点にある。
この特徴構成によれば、判定対象写真データの認識困難部分に対応する地表領域に存在する地物の情報を、写真データから直接的に得るのではなく、判定対処写真データに対応する地表領域の地図データから間接的に得ることができる。
地物の情報を写真データから直接的に得る場合は、そもそも判定対象写真データから認識困難部分に存在する地物の情報を得られない場合がある。また、過去の写真データから認識困難部分に存在する地物の情報を得ようとすると、複雑な画像処理や人間によるマニュアル判定によって地物を判定する必要が生じる場合あり、判定コストが大幅に増加したり、判定精度の向上に限界が生じたりする場合がある。
一方、上記の特徴構成によれば、地図データは、雲などの環境の変化によって影響を受けないため、判定対象写真データに認識困難な部分が生じている場合でも、地図データから認識困難部分に対応する地表領域に存在する地物情報を得ることができる。また、上記の写真データの場合のように、複雑な画像処理や、人間によるマニュアル判定を行う必要がなく、低コストで精度良く、地図データから地物情報を取得することができる。また、地図データから低コストで精度の良い地物の情報を得ることができるので、当該地物の情報と、認識困難部分の判定結果に基づいて、低コストで精度良く判定対象写真データを提供対象写真データとするか否かを判定することができる。
ここで、前記地物情報に基づいて、前記判定対象写真データの各部分の重要度を決定する部分重要度決定部と、
前記認識困難部分の判定結果と前記判定対象写真データの各部分の前記重要度とに基づいて、前記認識困難部分の前記重要度が高いほど評価が低くなるように、前記判定対象写真データの評価を算出する写真データ評価部と、
を更に備え、
前記提供判定部は、前記評価に基づいて、前記判定対象写真データを前記提供対象写真データとするか否かを判定すると好適である。
判定対象写真データの認識困難部分に存在する地物が重要である場合は、写真利用装置が必要としている情報が認識困難になっている恐れがあるため、判定対象写真データを写真利用装置に提供する対象から除外することが望ましい。
上記の構成によれば、認識困難部分に存在する地物の重要度が高いほど、判定対象写真データの評価を低く算出することができる。従って、評価の低い判定対象写真データを提供対象から除外し、評価の高い判定対象写真データを提供対象写真データとすると判定することが可能となる。よって、写真利用装置が必要としている情報が認識困難になっている恐れが低い、有用な判定対象写真データを写真利用装置に提供することができる。
ここで、前記写真データ評価部は、前記判定対象写真データに対応する地表領域の写真データであって前記判定対象写真データより以前に提供した過去写真データについての、前記認識困難部分の判定結果と各部分の前記重要度とに基づいて、前記認識困難部分の前記重要度が高いほど評価が低くなるように、前記過去写真データの評価を算出し、
前記提供判定部は、前記判定対象写真データの前記評価と、前記過去写真データの前記評価と、の比較結果に応じて、前記判定対象写真データを前記提供対象写真データとするか否かを判定すると好適である。
判定対象写真データの評価が、過去に写真利用装置に提供した写真データの評価より高い場合は、判定対象写真データが写真利用装置にとって有用である可能性が高く、判定対象写真データを写真利用装置に提供することが望ましい。
上記の構成によれば、判定対象写真データの評価が過去写真データの評価より高い場合など、判定対象写真データが過去に提供した写真データより有用である可能性の高い場合に、判定対象写真データを写真利用装置に提供することができる。
ここで、前記判定対応地図データと、前記過去写真データに対応する地表領域の地図データである過去対応地図データと、の差異を判定する地図データ差異判定部を更に備え、
前記提供判定部は、前記前記差異があると判定された場合には、前記判定対象写真データの前記評価と、予め定めた判定基準と、の比較結果に応じて、前記判定対象写真データを前記提供対象写真データとするか否かを判定し、
前記差異がないと判定された場合には、前記判定対象写真データの前記評価と、前記過去写真データの前記評価と、の比較結果に応じて、前記判定対象写真データを前記提供対象写真データとするか否かを判定すると好適である。
判定対象写真データに撮影されている地物が、過去に提供した写真データに撮影された地物から変化している場合に、写真利用装置にとって判定対象写真データの有用性が高くなる。そして、地物が過去写真データから変化している判定対象写真データであって、その評価が高い場合は、写真利用装置に提供することが望ましい。一方、地物が過去写真データから変化してない判定対象写真データであっても、その評価が過去写真データの評価より高い場合は、写真利用装置に提供することが望ましい。
上記の構成によれば、判定対象写真データと、過去写真データと、を比較して写真データの差異を直接的に判定するのではなく、判定対象写真データに対応する判定対応地図データと、過去写真データに対応する過去対応地図データと、を比較して写真データの差異を間接的に判定することができる。
写真データ同士を比較する方法では、撮影時期が異なることによる、気象や季節などの環境の変化の影響を受け、差異の判定コストが大幅に増加したり、差異の判定精度が悪くなる場合がある。このため、変化のない写真データを差異があると判定したり、変化がある写真データを差異がないと判定したりする問題がある。
一方、地図データは、気象や季節などの環境の変化によっては変化せず、道路や施設などの地物の変化によって変化する。よって、地図データ同士を比較することで、環境の変化の影響を受けることなく、地表の地物の変化を判定することができ、差異の判定精度を高くすることができると共に差異の判定コストを低くできる。これにより、地表の地物に変化があった判定対象写真データを低コストで精度良く判定することできる。
そして、上記の構成によれば、差異があると判定した場合には、判定対象写真データの評価が予め定めた判定基準より高い場合など、判定対象写真データが一定の基準より有用である可能性の高い場合に、判定対象写真データを写真利用装置に提供することができる。一方、差異がないと判定した場合には、判定対象写真データの評価が過去写真データより高い場合など、判定対象写真データが過去に提供した写真データより有用である可能性の高い場合に、判定対象写真データを写真利用装置に提供することができる。
よって、地物に変化があった写真データを、重要な地物の認識性が確保されている範囲内でできるだけ提供することができる。また、地物に変化がない写真データも、過去に提供した写真データより重要な地物の認識性が向上する場合は、提供することができる。
ここで、前記地物情報は、各地物の属性を示す属性情報を更に含み、
前記部分重要度決定部は、前記判定対応地図データの各部分に含まれる前記地物の属性に応じて、前記判定対象写真データの前記各部分の重要度を決定すると好適である。
地物情報に含まれる地物の属性は、写真利用装置にとっての有用性と関連性が高い。よって、上記の構成によれば、判定対象写真データの評価を精度よく判定することができる。
また、上記の構成によれば、地物情報に含まれる地物の属性に応じて、効率よく重要度を設定することができ、写真データ提供システムの処理負荷を低くすることができる。
ここで、前記地物は道路及び施設の一方又は双方を含み、
前記地物情報は、前記道路の属性を示す前記属性情報として道路種別、車線数、及び道路幅の少なくとも一つ、並びに前記施設の属性を示す前記属性情報として施設種別及び施設面積の少なくとも一つ、の一方又は双方を含み、
前記部分重要度決定部は、前記判定対応地図データの各部分に含まれる道路の前記道路種別、前記車線数、及び前記道路幅の少なくとも一つ、並びに前記判定対応地図データの各部分に含まれる施設の前記施設種別及び前記施設面積の少なくとも一つ、の一方又は双方に応じて、前記重要度を決定すると好適である。
地物の中でも、道路及び施設は、一般に、写真利用装置のユーザにとって、重要な情報である場合が多い。また、道路の属性の中でも、道路種別、車線数、及び道路幅は、写真利用装置のユーザにとっての重要性(有用性)を決定する上で、有効な情報である場合が多い。また、施設の属性の中でも、施設種別及び施設面積は、写真利用装置のユーザにとっての重要性(有用性)を決定する上で、有効な情報である場合が多い。
よって、上記の構成によれば、判定対象写真データの評価を、写真利用装置のユーザにとって、更に精度のよいものとすることができる。
ここで、前記部分重要度決定部は、前記判定対応地図データに含まれる地物の前記地物情報に基づいて、前記各部分の重要度としての部分評価点を決定し、
前記写真データ評価部は、前記認識困難部分のそれぞれに対応する前記部分評価点の合計に基づいて全体評価点を算出し、当該全体評価点に基づいて前記評価を算出すると好適である。
この構成によれば、各部分の重要度として部分評価点を決定し、認識困難部分に対応する部分評価点の合計に基づいて算出した全体評価点を用いて比較する、簡単な方法で、判定対象写真データの評価を算出することができる。
ここで、前記部分重要度決定部は、前記判定対象写真データを格子状に区切って設定される領域のそれぞれを前記各部分として、前記重要度を決定すると好適である。
この構成によれば、各部分の重要度が、判定対象写真データを格子状に区切って設定される領域毎に決定されるので、処理を簡単化できる。
以上の各構成を備えた本発明に係る写真データ提供システムの技術的特徴は、写真データ提供プログラムや写真データ提供方法にも適用可能であり、そのため、本発明は、そのようなプログラムや方法も権利の対象とすることができる。
その場合における、上空から撮影した地表の写真データを写真利用装置に提供する写真データ提供プログラムの特徴構成は、
提供するか否かを判定する対象である判定対象写真データに基づいて、地表が認識困難になっている前記判定対象写真データの部分である認識困難部分を判定する認識困難部分判定機能と、
前記判定対象写真データに対応する地表領域の地図データである判定対応地図データに含まれる地物についての情報であって各地物の位置情報を含む地物情報と、前記判定対象写真データの前記認識困難部分の判定結果とに基づいて、前記判定対象写真データを前記写真利用装置に提供する対象である提供対象写真データとするか否かを判定する提供判定機能と、
前記提供対象写真データを前記写真利用装置に提供する写真データ提供機能と、
を前記コンピュータに実現させる点にある。
また、上空から撮影した地表の写真データを写真利用装置に提供する写真データ提供方法の特徴構成は、
提供するか否かを判定する対象である判定対象写真データに基づいて、地表が認識困難になっている前記判定対象写真データの部分である認識困難部分を判定する認識困難部分判定ステップと、
前記判定対象写真データに対応する地表領域の地図データである判定対応地図データに含まれる地物についての情報であって各地物の位置情報を含む地物情報と、前記判定対象写真データの前記認識困難部分の判定結果とに基づいて、前記判定対象写真データを前記写真利用装置に提供する対象である提供対象写真データとするか否かを判定する提供判定ステップと、
前記提供対象写真データを前記写真利用装置に提供する写真データ提供ステップと、
を備える点にある。
当然ながら、これらの写真データ提供プログラムや写真データ提供方法も上述した写真データ提供システムに係る作用効果を得ることができ、更に、その好適な構成の例として挙げたいくつかの付加的技術を組み込むことが可能である。
本発明の実施形態に係る写真データ提供システムの概略的な構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る概略的な提供判定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る写真データ提供システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る提供判定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る地図データを説明するための図である。 本発明の実施形態に係る地図データを説明するための図である。 本発明の実施形態に係る地図データを説明するための図である。 本発明の実施形態に係る認識困難部分判定処理を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る認識困難部分判定処理を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る部分重要度決定処理を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る写真データ評価処理を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る写真データ提供システムの概略的な処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る写真データ提供システムの処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る写真データ提供システムにおける、新規の写真データを取得した場合の判定対象データ設定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る写真データ提供システムにおける、新規の地図データを取得した場合の判定対象データ設定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る写真利用装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る写真利用装置の処理を示すフローチャートである。
1.写真データ提供システム1
本発明に係る写真データ提供システム1の実施形態について説明する。
写真データ提供システム1は、上空から撮影した地表の写真データを写真利用装置50に提供する。写真データ提供システム1は、認識困難部分判定部30、提供判定部31、及び写真データ提供部32などの機能部を備えている。
写真データ提供システム1は、CPU等の演算処理装置を中核部材として備えるとともに、当該演算処理装置からデータを読み出し及び書き込みが可能に構成されたRAM(ランダム・アクセス・メモリ)や、演算処理装置からデータを読み出し可能に構成されたROM(リード・オンリ・メモリ)等の記憶装置等を有して構成されている。そして、写真データ提供システム1のROM等に記憶されたソフトウェア(プログラム)又は別途設けられた演算回路等のハードウェア、或いはそれらの両方により、写真データ提供システム1の各機能部30〜32などが構成されている。各機能部30〜32の機能を演算処理装置に実現させるための写真データ提供プログラムは、演算処理装置が参照可能なRAMやROMなどの記憶手段に記憶される。
認識困難部分判定部30は、提供するか否かを判定する対象である判定対象写真データに基づいて、地表が認識困難になっている判定対象写真データの部分である認識困難部分を判定する。
提供判定部31は、判定対象写真データに対応する地表領域の地図データである判定対応地図データに含まれる地物についての情報であって各地物の位置情報を含む地物情報と、判定対象写真データの認識困難部分の判定結果とに基づいて、判定対象写真データを写真利用装置50に提供する対象である提供対象写真データとするか否かを判定する。
そして、写真データ提供部32は、提供対象写真データを写真利用装置50に提供する。
本実施形態では、写真データ提供システム1は、図1に示すように、判定対象データ設定部33、部分重要度決定部34、及び写真データ評価部35などの機能部を更に備えている。
判定対象データ設定部33は、写真データの地表領域と地図データの地表領域とが対応するように、提供するか否かを判定する対象である判定対象写真データと、当該判定対象写真データに対応する地図データである判定対応地図データと、を設定する判定対象データ設定処理を行う機能部である。
部分重要度決定部34は、判定対応地図データに含まれる地物についての情報であって各地物の位置情報を含む地物情報に基づいて、判定対象写真データの各部分の重要度を決定する部分重要度決定処理を行う機能部である。
写真データ評価部35は、認識困難部分の判定結果と判定対象写真データの各部分の重要度とに基づいて、認識困難部分の重要度が高いほど評価が低くなるように、判定対象写真データの評価を算出する評価算出処理を行う機能部である。
そして、上記の提供判定部31は、判定対象写真データの評価に基づいて、判定対象写真データを提供対象写真データとするか否かを判定するように構成される。
例えば、提供判定部31は、単純には、判定対象写真データの評価と予め定めた判定基準との比較結果に応じて、判定対象写真データを提供対象写真データとするか否かを判定するように構成することができる。或いは、提供判定部31は、判定対象写真データの評価と、判定対象写真データに対応する地表領域の写真データであって判定対象写真データより以前に提供した過去写真データの評価と、の比較結果に応じて、判定対象写真データを提供対象写真データとするか否かを判定するように構成することができる。
これらの場合は、提供判定部31は、図2に示すフローチャートのように、判定対象写真データの評価が予め定めた判定基準より高い場合、又は判定対象写真データの評価が過去写真データの評価よりも高い場合(ステップ♯01:Yes)には、判定対象写真データを提供対象写真データとすると判定する(ステップ♯02)ように構成することができる。なお、過去写真データの評価の算出については後述する。
本実施形態に係る写真データ提供システム1は、図4のフローチャートに示すように、判定対象写真データの評価に基づいて判定対象写真データを写真利用装置50に提供するか否かを判定する際に、判定対象写真データに対応する地図データである判定対応地図データと、判定対象写真データより以前に提供した過去写真データに対応する過去対応地図データと、の差異の判定結果に応じて、判定対象写真データの評価に基づく提供可否の判定方法を変更するように構成されている。
本実施形態では、写真データ提供システム1は、地図データ差異判定部43の機能部を更に備えている。地図データ差異判定部43は、判定対応地図データと、過去写真データに対応する地表領域の地図データである過去対応地図と、の差異を判定するように構成されている。
提供判定部31は、差異があると判定した場合には、判定対象写真データの評価と、予め定めた判定基準と、の比較結果に応じて、判定対象写真データを提供対象写真データとするか否かを判定するように構成されている。一方、提供判定部31は、差異がないと判定した場合には、判定対象写真データの評価と、過去写真データの評価と、の比較結果に応じて、判定対象写真データを前記提供対象写真データとするか否かを判定するように構成されている。
この場合は、提供判定部31は、図4に示すフローチャートのように、提供判定部31は、判定対応地図データと過去対応地図データとの差異があると判定した場合(ステップ♯11:Yes)は、判定対象写真データの評価が、予め定めた判定基準より高いか否かを判定する(ステップ♯12)。そして、提供判定部31は、判定対象写真データの評価が過去写真データの評価より高いと判定した場合(ステップ♯12:Yes)は、判定対象写真データを提供対象写真データとすると判定する(ステップ♯13)。一方、提供判定部31は、判定対象写真データの評価が過去写真データの評価より低いと判定した場合(ステップ♯12:No)は、判定対象写真データを提供対象写真データとすると判定しないで、判定対象写真データを提供対象写真データから除外する。
一方、提供判定部31は、判定対応地図データと過去対応地図データとの差異がないと判定した場合(ステップ♯11:No)は、判定対象写真データの評価が過去写真データの評価より高いか否かを判定する(ステップ♯14)。そして、提供判定部31は、判定対象写真データの評価が過去写真データの評価より高いと判定した場合(ステップ♯14:Yes)は、判定対象写真データを提供対象写真データとすると判定する(ステップ♯13)。一方、提供判定部31は、判定対象写真データの評価が過去写真データの評価より低いと判定した場合(ステップ♯14:No)は、判定対象写真データを提供対象写真データとすると判定しないで、判定対象写真データを提供対象写真データから除外する。
以下、本実施形態に係る写真データ提供システム1の構成について詳細に説明する。
1−1.判定対象データ設定部33
本実施形態では、判定対象データ設定部33は、写真データの区画と地図データの区画とが対応するとともに、写真データの撮影時期と地図データの作成時期とが対応するように、判定対象写真データ及び判定対応地図データを設定するように構成されている。なお、本実施形態では、写真データに対応する地表領域及び地図データに対応する地表領域は、区画単位で扱われるように構成されている。
本実施形態では、判定対象データ設定部33は、更に、写真データの縮尺と地図データの縮尺とが対応するように、判定対象写真データ及び判定対応地図データを設定するように構成されている。
なお、本実施形態では、図3に示すように、判定対象データ設定部33は、判定対象写真データを設定する判定対象写真データ設定部40と、判定対応地図データを設定する判定対応地図データ設定部41と、を備えている。
また、写真データ提供システム1は、区画毎に作成時期の情報が関連づけられた地図データを記憶する地図データ記憶部20と、地図データの区画に対応する区画毎に、撮影時期の情報が関連付けられた写真データを記憶する写真データ記憶部21と、を更に備えている。
また、本実施形態では、判定対象データ設定部33は、新規の写真データを取得した場合と、新規の地図データを取得した場合とで、以下で説明するように、判定対象写真データ及び判定対応地図データの設定方法が異なっている。
<新規の写真データを取得した場合、写真データ取得対応処理>
判定対象写真データ設定部40は、写真データ提供システム1が新規の写真データを取得した場合に、写真データ取得対応処理を行うように構成されている。すなわち、判定対象写真データ設定部40は、新規の写真データを取得した場合に、当該新規の写真データを判定対象写真データとして設定する。そして、判定対応地図データ設定部41は、判定対象写真データの区画に対応する区画の地図データであって判定対象写真データの撮影時期に対応する作成時期の情報が関連付けられた地図データを判定対応地図データとして地図データ記憶部20から取得するように構成されている。
<新規の地図データを取得した場合、地図データ取得対応処理>
判定対応地図データ設定部41は、新規の地図データを取得した場合に、地図データ取得対応処理を行うように構成されている。すなわち、判定対応地図データ設定部41は、新規の地図データを取得した場合に、当該新規の地図データを判定対応地図データとして設定する。そして、判定対象写真データ設定部40は、判定対応地図データの区画に対応する区画の写真データであって判定対応地図データの作成時期に対応する撮影時期の情報が関連付けられた写真データを判定対象写真データとして写真データ記憶部21から取得するように構成されている。
1−1−1.地図データ記憶部20
地図データ記憶部20は、区画毎に、作成時期の情報が関連づけられた地図データを記憶する。
地図データ記憶部20は、写真データ提供システム1が備えるハードディスクやフラッシュメモリなどの記憶装置内に備えられる。
本実施形態では、地図データ記憶部20は、各区画において、最新の作成時期の地図データだけでなく、過去の作成時期の地図データも蓄積的に記憶している。すなわち、地図データ記憶部20は、区画毎の地図データと当該地図データの作成時期の情報とを関連付けて、区画毎に複数の作成時期の地図データを記憶するように構成されている。
また、本実施形態では、地図データ記憶部20は、同じ地表領域について縮尺の異なる複数の地図データを記憶しており、各縮尺の区画毎に複数の作成時期の地図データを記憶している。
地図データ記憶部20に記憶された地図データは、写真データを提供する地表領域(例えば日本全土)をカバーするように、地図データの対象地表領域として有し、それがm×n(m、nは自然数)に分割されて各区画のデータを構成している。本実施形態では、図5に示すように、各区画は、同じ大きさの矩形となるように設定されている。なお、各区画は、異なる大きさの矩形以外の形(例えば、T字状、L字状)となるように設定されてもよい。また、図4に示すように、各区画には、各区画を識別するための識別符号(以下、区画識別符号と称する)が割り当てられている。
地図データは、地図データに対応する地表領域に存在する各種の地物についての情報(地物情報)を区画毎に有している。また、各地物の情報には、各地物の位置情報も含まれる。各種の地物の情報として、例えば、道路や交差点や橋梁やトンネルやペイント標示や信号機等の道路の情報(道路関連情報)、建物や駐車場や公園等の施設の情報(施設関連情報)、河川や海岸線や埋立地等の地形の情報(地形関連情報)等がある。図6では、道路及び交差点以外の地物は省略している。
各区画の地図データは、それぞれ区画識別符号に関連付けられた、道路の情報、施設の情報、地形の情報などの複数種類の地物の情報(データ)の集合により構成されている。
本実施形態では、地図データ記憶部20は、同じ対象地表領域について、縮尺の異なる複数の地図データを記憶している。すなわち、地図データ記憶部20は、複数の縮尺の地図データを有している。各縮尺の地図データは、縮尺が大きくなるに従って、小規模な地物までの情報(データ)が含まれるように構成されている。また、各縮尺の地図データは、縮尺が大きくなるに従って、1つの区画に対応する地表領域(面積)が小さくなるように構成されている。
本実施形態では、図7の例に示すように、地図データは、同じ対象地表領域について、縮尺の異なる複数のレイヤ(階層)を備えている。図7に示す例では、地図データは、縮尺の大きい順に、詳細縮尺レイヤ(レイヤ1)、中間縮尺レイヤ(レイヤ2)、広域縮尺レイヤ(レイヤ3)の3つのレイヤを有している。ここで、縮尺の大きいレイヤ(詳細縮尺レイヤ)ほどより小規模な地物までの情報を含んでいる。すなわち、縮尺の小さいレイヤ(広域縮尺レイヤ)は、大規模な地物の情報を含んでおり、縮尺の大きいレイヤになるに従って、大規模な地物からより小規模な地物までの情報を含んでいる。言い換えると、縮尺が大きいレイヤになるに従って、地図データに含まれる地物情報がより詳細になる。
また、地図データの各レイヤは、複数の区画に分割されている。縮尺の大きいレイヤほど、1つの区画に対応する地表領域(面積)が小さくなるように設定されている。すなわち、縮尺の大きいレイヤの1つの区画の地表領域(面積)は、縮尺の小さいレイヤの1つの区画の地表領域(面積)より小さくされている。
よって、縮尺の大きいレイヤになる従って、小規模な地物までの情報を含み、1つの区画に対応する地表領域(面積)が小さくなっている。
道路の情報の場合は、縮尺が大きくなるに従って、規模が小さい道路まで含まれる。例えば、道路の規模は、道路の格、道路の幅、及び道路の車線数などであり、縮尺が大きくなるに従って、格の低い道路や、幅の狭い道路や、車線数の少ない道路まで含まれる。以下に、道路の格の例について示す。
広域縮尺レイヤ(縮尺小):高速道路、国道
中間縮尺レイヤ(縮尺中):高速道路、国道、一般道路
詳細縮尺レイヤ(縮尺大):高速道路、国道、一般道路、細街路
なお、道路は、格の高い(規模の大きい)順に、高速道路、国道、一般道路、細街路となる。
施設の情報の場合は、下記の例ように、縮尺が大きくなるに従って、規模が小さい施設まで含まれる。例えば、施設の規模は、施設の面積などであり、縮尺が大きくなるに従って、面積の小さい施設まで含まれる。
広域縮尺レイヤ(縮尺小):大型商業施設
中間縮尺レイヤ(縮尺中):大型商業施設、中型商業施設
詳細縮尺レイヤ(縮尺大):大型商業施設、中型商業施設、小型商業施設
なお、商業施設は、面積の大きい(規模の大きい)順に、大型商業施設、中型商業施設、小型商業施設となる。
地形の情報の場合は、下記の例ように、縮尺が大きくなるに従って、規模が小さい地形まで含まれる。例えば、地形の規模は、地形の領域の面積、地形の長さ、及び地形の格などであり、縮尺が大きくなるに従って、領域の面積の小さい地形や、長さの短い地形や、格の低い地形など含まれる。
広域縮尺レイヤ(縮尺小):大規模埋立地
中間縮尺レイヤ(縮尺中):大規模埋立地、中規模埋立地
詳細縮尺レイヤ(縮尺大):大規模埋立地、中規模埋立地、小規模埋立地
或いは、
広域縮尺レイヤ(縮尺小):長さの長い海岸線
中間縮尺レイヤ(縮尺中):長さの長い海岸線、長さの標準的な海岸線
詳細縮尺レイヤ(縮尺大):長さの長い海岸線、長さの標準的な海岸線、長さの短い海岸線
或いは、
広域縮尺レイヤ(縮尺小):一級河川
中間縮尺レイヤ(縮尺中):一級河川、二級河川
詳細縮尺レイヤ(縮尺大):一級河川、二級河川、一級河川及び二級河川以外の河川
なお、埋立地は、領域の面積の大きい(規模の大きい)順に、大規模埋立地、中規模埋立地、小規模埋立地となり、河川は、格の高い(規模の大きい)順に、一級河川、二級河川、一級河川及び二級河川以外の河川となる。
地図データに含まれる地物の情報は、各地物の属性情報を含んでいる。地物が道路である場合は、道路の属性を示す属性情報として、例えば、道路の格や種類などの道路種別や、道路幅や、道路の車線数などを含む。地物が施設である場合は、施設の属性を示す属性情報として、例えば、施設の格や種類などの施設種別や、施設面積などを含む。地物が地形である場合は、地形の格や種類などの地形種別や、地形の領域面積や、地形の長さなどを含む。
道路の属性に含まれる道路種別として、例えば、高速道路、国道、一般道路、細街路、高速道路の交差点、国道の交差点、一般道路の交差点、細街路の交差点などがある。
施設の属性に含まれる施設種別として、例えば、大型商業施設、中型商業施設、及び小型商業施設や、大型共同住宅、中型共同住宅、及び個人住宅などがある。施設の属性に含まれる施設面積として、例えば、駐車場の敷地面積、商業施設の敷地面積、住宅の敷地面積などがある。
地物の属性に含まれる地物種別として、例えば、一級河川、二級河川、一級河川及び二級河川以外の河川などがある。地形の属性に含まれる地形の領域面積として、例えば、埋立地の面積などがある。地形の属性に含まれる地形の長さとして、例えば、海岸線の長さなどがある。
1−1−2.地図データ取得部46
本実施形態に係る写真データ提供システム1は、図3に示すように、地図データ取得部46を備えている。地図データ取得部46は、写真データ提供システム1の外部から新規の地図データを取得する地図データ取得処理を行う機能部である。
地図データ取得部46は、地図データの供給サービスを行う新規地図データ供給システムから新規の地図データを取得する。
新規地図データ供給システムは、新規の地図データを、新規の地図データの作成時期及び縮尺などの情報と共に、写真データ提供システム1に提供する。新規地図データ供給システムから写真データ提供システム1への地図データの供給は、通信ネットワーク、又は記録メディアを介して行われる。
地図データ取得部46は、新規の地図データを新規の地図データの作成時期の情報と関連付けて地図データ記憶部20に記憶させる。
なお、写真データ提供システム1が、新規の写真データを取得した場合の写真データ取得対応処理のみを実行するように構成され、新規の地図データを取得した場合の地図データ取得対応処理を実行しないように構成されている場合は、地図データ取得部46を備えないように構成されてもよい。
1−1−3.写真データ記憶部21
写真データ記憶部21は、地図データの区画に対応する区画毎に、撮影時期の情報が関連付けられた写真データを記憶する。
写真データ記憶部21は、写真データ提供システム1が備えるハードディスクやフラッシュメモリなどの記憶装置内に備えられる。
本実施形態では、写真データ記憶部21は、区画毎の写真データと、当該写真データが提供対象写真データとすると判定された否かを識別する情報である提供対象識別情報と、を関連付けて記憶するように構成されている。
また、写真データ記憶部21は、提供対象写真データとすると判定された写真データ(以下、単に提供対象写真データとも称す)の撮影時期の情報に、当該提供対象写真データの撮影時期に応じて区画毎にバージョンアップされたバージョン情報も含ませて記憶するように構成されている。
新たに判定対象写真データが提供対象写真データとすると判定された場合に、当該提供対象写真データに対応する区画のバージョンをバージョンアップさせ、当該バージョンアップされたバージョン情報が、新たな提供対象写真データの撮影時期の情報と共に、写真データ記憶部21に記憶される。
また、写真データ記憶部21は、区画毎の写真データと、後述する写真データ評価部35によって算出された当該写真データの評価の情報と、を関連付けて記憶するように構成されている。すなわち、写真データが判定対象写真データに設定されて、認識困難部分判定部30、部分重要度決定部34、及び写真データ評価部35により算出された評価の情報も、写真データに関連付けられて写真データ記憶部21に記憶される。
本実施形態では、写真データ記憶部21は、各区画において最新の撮影時期の提供対象写真データのみだけでなく、過去の撮影時期の提供対象写真データ、及び提供対象写真データと判定されなかった判定対象写真データも蓄積的に記憶するように構成されている。すなわち、写真データ記憶部21は、取得した新規の写真データの全てを記憶するように構成されている。
なお、写真データ提供システム1が、新規の写真データを取得した場合の写真データ取得対応処理のみを実行するように構成され、新規の地図データを取得した場合の地図データ取得対応処理を実行しないように構成されている場合は、写真データ記憶部21は、提供対象写真データのみを記憶するように構成されてもよい。この場合、写真データ記憶部21は、各区画において最新の撮影時期の提供対象写真データのみを記憶するように構成されてもよく、或いは、各区画において最新の撮影時期の提供対象写真データのみだけでなく、過去の撮影時期の提供対象写真データも蓄積的に記憶するように構成されてもよい。なお、写真データ記憶部21は、この場合は、提供対象識別情報を記憶しないように構成されてもよい。
また、写真データ記憶部21は、同じ地表領域について縮尺、解像度の異なる複数の写真データを記憶しており、各縮尺、解像度の区画毎の写真データと当該写真データの撮影時期の情報とを関連付けて記憶するように構成されている。
1−1−4.写真データ取得部45
本実施形態に係る写真データ提供システム1は、写真データ提供システム1の外部から写真データを取得する写真データ取得処理を行う機能部である写真データ取得部45を備えている。
写真データは、例えば、航空機、人工衛星などの上空から地表を撮影した地表の写真、すなわち航空写真、衛星写真などの写真データである。写真データ取得部45は、写真データの供給サービスを行う新規写真データ供給システムから写真データを取得する。
新規写真データ供給システムは、新規の写真データを、新規の写真データの撮影時期、撮影した地表の位置情報、及び新規の写真データの縮尺、解像度などの情報と共に、写真データ提供システム1に提供する。新規写真データ供給システムから写真データ提供システム1への写真データの供給は、通信ネットワーク、又は記録メディアを介して行われる。
1−1−4−1.写真データ分割部
写真データ取得部45は、写真データ分割部を備えている。写真データ分割部は、地図データの区画に対応する区画に分割されていない新規の写真データを取得した場合に、新規の写真データを、地図データの区画に対応する区画に分割する写真データ分割処理を行う機能部である。
本実施形態では、写真データ分割部は、新規の写真データの位置情報、及び地図データの区画の境界線の位置情報に基づいて、新規の写真データを地図データの区画に対応する区画に分割して、区画毎の新規の写真データを作成するように構成されている。
本実施形態では、写真データ分割部は、取得した新規の写真データに縮尺の情報が含まれる場合は、新規の写真データの縮尺に対応する(例えば、最も近い)縮尺の地図データを選択し、選択した地図データの区画に分割するように構成されている。
写真データ分割部は、取得した新規の写真データに縮尺の情報が含まれない場合は、新規の写真データの解像度の情報に基づいて、新規の写真データの縮尺を判定するように構成されている。例えば、写真データ分割部は、新規の写真データの、単位地表面積当たりのピクセル数に基づいて、新規の写真データの縮尺を判定する。単位地表面積当たりのピクセル数が多くなるに従って、より小規模の地物まで識別できるため、判定される縮尺が大きくなる。この際、写真データ分割部は、地図データ記憶部20に記憶されている地図データの複数の縮尺に対応させて、判定するように構成されている。例えば、写真データ分割部は、地図データの複数の縮尺の内、最も近い縮尺を選択するように構成される。
なお、写真データ分割部は、地図データの全ての縮尺に対応する新規の写真データが取得できない場合は、取得できていない縮尺の写真データを、取得できた縮尺の写真データから作成するように構成されてもよい。縮尺が大きい写真データから、縮尺の小さい写真データを作成する場合は、写真データの解像度を落とす(ピクセル数を少なくする)変換を行うように構成されてもよい。
また、写真データの区画は、地図データの区画と完全に一致していなくてもよく、例えば、隣接する複数の地図データの区画を合せた区画が、1つの写真データの区画に設定されたり、1つの地図データの区画を分割した複数の区画の1つが、1つの写真データの区画に設定されたりしてもよい。或いは、写真データの区画は、地図データの区画と全く一致していなくてもよい。
新規の写真データの位置情報の精度が良くない場合、又は新規の写真データに位置情報が含まれない場合は、新規の写真データと、地図データとをパターンマッチングして、新規の写真データの位置を判定して、新規の写真データを地図データの区画に対応する区画に分割するように構成されてもよい。
或いは、新規の写真データが予め区画に分割されている場合は、写真データ分割部による写真データ分割処理が行われないように構成されてもよく、或いは写真データ取得部45に写真データ分割部が備えられないように構成されてもよい。
1−1−5.写真データ取得対応処理(新規の写真データを取得した場合)
新規の写真データを取得した場合に実行される写真データ取得対応処理について詳細に説明する。
<判定対象写真データ設定部40>
判定対象写真データ設定部40は、上記のように、新規の写真データを取得した場合に、当該新規の写真データを判定対象写真データとして設定するように構成されている。
本実施形態では、判定対象写真データ設定部40は、写真データ分割部により区画に分割された後の各区画の新規の写真データを判定対象写真データとして設定するように構成されている。
<判定対応地図データ設定部41>
判定対応地図データ設定部41は、判定対象写真データの区画に対応する区画の地図データであって判定対象写真データの撮影時期に対応する作成時期の情報が関連付けられた地図データを判定対応地図データとして地図データ記憶部20から取得するように構成されている。
本実施形態では、判定対応地図データ設定部41は、判定対象写真データの撮影時期に最も近い作成時期の情報が関連付けられた地図データを判定対応地図データとして地図データ記憶部20から取得するように構成されている。なお、判定対応地図データ設定部41は、判定対象写真データの撮影時期より以前であって最も新しい作成時期の情報、又は判定対象写真データの撮影時期より以後であって最も古い作成時期の情報が関連付けられた地図データを判定対応地図データとして取得するように構成されてもよい。或いは、写真データ提供システム1又は写真利用装置50が備える地図データの使用期間が、当該地図データの作成時期を基準に設定されるように構成されている場合は、判定対応地図データ設定部41は、判定対象写真データの撮影時期が地図データの使用期間に含まれるような作成時期の情報が関連付けられた地図データを判定対応地図データとして取得するように構成されてもよい。
また、本実施形態では、判定対応地図データ設定部41は、更に、判定対象写真データの縮尺に対応する(例えば、最も近い)縮尺の地図データを判定対応地図データとして、地図データ記憶部20から取得するように構成されている。
新規の写真データの区画が複数であり、判定対象写真データの区画が複数ある場合は、各区画について判定対応地図データが取得される。
1−1−6.地図データ取得対応処理(新規の地図データを取得した場合)
次に新規の地図データを取得した場合に実行される地図データ取得対応処理について詳細に説明する。
<判定対応地図データ設定部41>
判定対応地図データ設定部41は、上記のように、新規の地図データを取得した場合に、当該新規の地図データを判定対応地図データとして設定するように構成されている。
本実施形態では、判定対応地図データ設定部41は、新規の地図データの区画が複数である場合は、各区画の新規の地図データを判定対応地図データとして設定するように構成されている。
<判定対象写真データ設定部40>
判定対象写真データ設定部40は、判定対応地図データの区画に対応する区画の写真データであって判定対応地図データの作成時期に対応する撮影時期の情報が関連付けられた写真データを判定対象写真データとして写真データ記憶部21から取得するように構成されている。
本実施形態では、判定対象写真データ設定部40は、判定対応地図データの作成時期に最も近い撮影時期の情報が関連付けられた写真データを判定対象写真データとして取得するように構成されている。なお、判定対象写真データ設定部40は、判定対応地図データの作成時期より以前であって最も新しい撮影時期の情報、又は判定対応地図データの作成時期より以後であって最も古い撮影時期の情報が関連付けられた写真データを判定対象写真データとして取得するように構成されてもよい。或いは、写真データ提供システム1又は写真利用装置50が備える写真データの使用期間が、当該写真データの撮影時期を基準に設定されるように構成されている場合は、判定対象写真データ設定部40は、判定対応地図データの作成時期が写真データの使用期間に含まれるような撮影時期の情報が関連付けられた写真データを判定対象写真データとして取得するように構成されてもよい。
また、本実施形態では、判定対象写真データ設定部40は、更に、判定対応地図データの縮尺に対応する(例えば、最も近い)縮尺の写真データを、判定対象写真データとして、写真データ記憶部21から取得するように構成されている。
新規の地図データの区画が複数であり、判定対応地図データの区画が複数ある場合は、各区画について判定対象写真データが取得される。
1−2.認識困難部分判定部30
認識困難部分判定部30は、提供するか否かを判定する対象である判定対象写真データに基づいて、地表が認識困難になっている判定対象写真データの部分である認識困難部分を判定する認識困難部分判定処理を行う機能部である。
本実施形態では、認識困難部分判定部30は、遮蔽物により地表が認識困難になっている認識困難部分を判定するように構成されている。本実施形態では、遮蔽物は、雲や霧や塵などの大気中の浮遊物とされている。遮蔽物は、地表を覆う雪や雨水などとされてもよい。
或いは、認識困難部分判定部30は、雲の陰や太陽の位置などによる日照不足により地表が認識困難になっている認識困難部分を判定するように構成されてもよい。
認識困難部分判定部30は、判定対象写真データに対して画像処理を行って、認識困難部分を判定するように構成されている。例えば、認識困難部分判定部30は、判定対象写真データから、雲などの認識対象物の色に近い色(認識対象色)の点を抽出し、認識対象色の点が一定量以上集まっている部分(領域)を認識対象部分として判定し、当該認識対象部分に基づいて認識困難部分を判定する画像処理を行うように構成されることができる。認識困難部分判定部30は、雲を認識対象物とする場合は、図8に示すように、判定対象写真データから白に近い色の点を抽出し、白に近い色の点が一定量以上集まっている部分(領域)を認識対象部分(雲部分)と判定し、認識対象部分(雲部分)に基づいて認識困難部分を判定する。
本実施形態では、認識困難部分判定部30は、図9の例に示すように、判定対象写真データを格子状に区切って設定される領域(以下、マスとも称す)を設定し、認識困難部分を1マス単位で判定するように構成されている。すなわち、認識困難部分判定部30は、地表が認識困難になっていると判定したマスを認識困難部分と判定するように構成されている。
図9に示す例では、1つの区画の判定対象写真データが、m×n(図9に示す例では、10×10)に分割されて各マスを構成している。本実施形態では、各マスは、同じ大きさの矩形となるように設定されている。なお、各マスは、異なる大きさの矩形以外の形(例えば、T字状、L字状)となるように設定されてもよい。また、各マスには、各マスを識別するための識別符号(マス識別符号とも称す)が割り当てられている。
本実施形態では、認識困難部分判定部30は、図9の例に示すように、認識対象部分(例えば、雲部分)の占める割合が、予め定めた占有割合(例えば、30%)以上のマスを、認識困難部分として判定するように構成されている。
認識困難部分判定部30は、認識困難部分と判定したマスの識別符号を写真データ評価部35に出力する。
判定対象写真データの区画が複数である場合は、各区画の判定対象写真データについて認識困難部分が判定される。
1−3.部分重要度決定部34
部分重要度決定部34は、判定対応地図データに含まれる地物についての情報であって各地物の位置情報を含む地物情報に基づいて、判定対象写真データの各部分の重要度を決定する部分重要度決定処理を行う機能部である。
本実施形態では、部分重要度決定部34は、判定対象写真データを格子状に区切って設定される領域(マス)のそれぞれを各部分として、重要度を決定するように構成されている。すなわち、部分重要度決定部34は、認識困難部分を判定する判定対象写真データのマスに対応する判定対応地図データのマスに含まれる地物情報に基づいて、各マスの重要度を決定するように構成されている。なお、部分重要度決定部34は、認識困難部分と判定されたマスに対応する判定対応地図データのマスについてのみ部分重要度決定処理を実行して重要度を決定し、認識困難部分と判定されていないマスに対応する判定対応地図データのマスについては部分重要度決定処理を実行せずに重要度を決定しないように構成されてもよい。
上記のように、地図データに含まれる地物情報は、各地物の属性情報を含んでいる。また、地物には、道路、施設、及び地形の少なくとも一つが含まれており、地物情報は、道路の属性を示す属性情報として道路種別、車線数、及び道路幅などの少なくとも一つ、施設の属性を示す属性情報として施設種別及び施設面積などの少なくとも一つ、並びに地形の属性を示す属性情報として地形種別、地形の領域面積、及び地形の長さなどの少なくとも一つ、の少なくとも一つを含んでいる。
本実施形態では、部分重要度決定部34は、判定対応地図データの各マスに含まれる地物の属性に応じて、判定対象写真データの各マスの重要度を設定するように構成されている。
部分重要度決定部34は、判定対応地図データの各マスに含まれる道路の道路種別、車線数、及び道路幅の少なくとも一つ、並びに判定対応地図データの各マスに含まれる施設の施設種別及び施設面積の少なくとも一つ、の一方又は双方に応じて、重要度を決定するように構成されている。
部分重要度決定部34は、地物の規模が大きくなるに従って重要度が高くなるように、地物の属性に応じて、重要度を設定するように構成されている。
例えば、道路については、道路の規模が大きくなるに従って重要度が高くなるように、道路種別、車線数、及び道路幅の少なくとも一つに応じて重要度が決定される。施設については、施設の規模が大きくなるに従って重要度が高くなるように、施設種別及び施設面積の少なくとも一つに応じて重要度が決定される。
また、本実施形態では、部分重要度決定部34は、判定対象写真データの縮尺に応じて、各地物の属性に応じて設定する重要度を変更するように構成されている。
具体的には、部分重要度決定部34は、判定対象写真データの縮尺が大きくなるに従って、同じ重要度に決定される地物の規模が小さくなるように、同じ属性の地物に対する重要度を増加させる。
例えば、道路については、判定対象写真データの縮尺が大きくなるに従って、同じ重要度に決定される道路の規模が小さくなるように、同じ道路種別の道路に対する重要度を増加させ、同じ車線数の道路に対する重要度を増加させ、同じ道路幅の道路に対する重要度を増加させる。
また、施設については、判定対象写真データの縮尺が大きくなるに従って、同じ重要度に決定される施設の規模が小さくなるように、同じ施設種別の施設に対する重要度を増加させ、同じ施設面積の施設に対する重要度を増加させる。
また、部分重要度決定部34は、1つのマスに、複数の地物情報が含まれ、複数の重要度を決定できる場合は、最も高い重要度を当該マスの重要度(部分評価点)として決定するように構成されている。すなわち、部分重要度決定部34は、各マスにおいて重要度が最も高くなる地物の地物情報に基づいて、各マスの重要度を決定するように構成されている。
また、部分重要度決定部34は、判定対応地図データに含まれる地物の地物情報に基づいて、各マスの重要度としての部分評価点を決定するように構成されている。本実施形態では、重要度が高くなるほど、部分評価点が大きくなるように設定される。
〔道路種別の場合〕
次に、部分重要度決定部34が、道路の属性情報として道路種別に応じて重要度(部分評価点)を決定する場合の例を示す。
判定対象写真データの縮尺が小さい場合の例を示す。
<縮尺小、道路種別>
重要度が高い(部分評価点3):高速道路の交差点(インターチェンジ又はジャンクション)
重要度が標準(部分評価点2):国道の交差点
重要度が低い(部分評価点1):高速道路、国道
重要度がゼロ(部分評価点0):一般道路、細街路
この例に示すように、あるマスに、道路種別として「高速道路の交差点」の属性情報を有する道路が含まれる場合は、当該マスの重要度が高いと決定され、部分評価点が3に決定される。また、あるマスに道路種別として「国道」の属性情報を有する道路が含まれる場合は、当該マスの重要度が低いと決定され、部分評価点が1に決定される。あるマスに道路種別として「細街路」の属性情報を有する道路が含まれる場合は、当該マスは重要でないと決定され、部分評価点が0に決定される。
この例に示すように、規模の大きい「高速道路の交差点」の重要度が、規模の小さい「国道の交差点」の重要度より、増加されている。また、規模の大きい「高速道路、国道」の重要度が、規模の小さい「一般道路、細街路」の重要度より、増加されている。
判定対象写真データの縮尺が大きい場合の例を示す。
<縮尺大、道路種別>
重要度が高い(部分評価点3):高速道路の交差点、国道の交差点
重要度が標準(部分評価点2):高速道路、国道、一般道路の交差点、細街路の交差点
重要度が低い(部分評価点1):一般道路、細街路
重要度がゼロ(部分評価点0):
これらの例に示すように、判定対象写真データの縮尺が大きくなるに従って、低い重要度に決定される道路種別が、「高速道路、国道」から「一般道路、細街路」に変更され、道路の規模が小さくなるようにされている。また、判定対象写真データの縮尺が大きくなるに従って、同じ「高速道路、国道」に対する重要度が、低い重要度から標準の重要度に変更され、重要度が増加されている。
〔車線数の場合〕
次に、部分重要度決定部34が、道路の属性情報として車線数に応じて重要度(部分評価点)を決定する場合の例を示す。
判定対象写真データの縮尺が小さい場合の例を示す。
<縮尺小、車線数>
重要度が高い(部分評価点3):
重要度が標準(部分評価点2):車線数6の道路
重要度が低い(部分評価点1):車線数4の道路
重要度がゼロ(部分評価点0):車線数2の道路、車線数1の道路
この例に示すように、あるマスに、車線数として「車線数4」の属性情報を有する道路が含まれる場合は、当該マスの重要度が低いと決定され、部分評価点が1に決定される。また、あるマスに車線数として「車線数1」の属性情報を有する道路が含まれる場合は、当該マスは重要でないと決定され、部分評価点が0に決定される。
この例に示すように、規模の大きい「車線数6の道路」の重要度が、規模の小さい「車線数4の道路」の重要度より、増加されている。
判定対象写真データの縮尺が大きい場合の例を示す。
<縮尺大、車線数>
重要度が高い(部分評価点3):車線数6の道路
重要度が標準(部分評価点2):車線数4の道路
重要度が低い(部分評価点1):車線数2の道路、車線数1の道路
重要度がゼロ(部分評価点0):
これらの例に示すように、判定対象写真データの縮尺が大きくなるに従って、低い重要度に決定される車線数が、「車線数4」から「車線数2、車線数1」に変更され、道路の規模が小さくなるようにされている。また、判定対象写真データの縮尺が大きくなるに従って、同じ「車線数4」に対する重要度が、低い重要度から標準の重要度に変更され、重要度が増加されている。
〔施設種別の場合〕
次に、部分重要度決定部34が、判定対象写真データの縮尺が小さい場合であって、施設の属性情報として施設種別に応じて重要度(部分評価点)を決定する場合の例を示す。
ここでは、商業施設について規模で種別分けした例について説明するが、施設種別としては、この他にも、住宅、工場、公共施設などの各種施設についても規模や種類などで種別分けしたものがある。
<縮尺小、施設種別>
重要度が高い(部分評価点3):
重要度が標準(部分評価点2):
重要度が低い(部分評価点1):大型商業施設
重要度がゼロ(部分評価点0):中型商業施設、小型商業施設
この例に示すように、あるマスに、施設種別として「大型商業施設」の属性情報を有する施設が含まれる場合は、当該マスの重要度が低いと決定され、部分評価点が1に決定される。また、あるマスに施設種別として「小型商業施設」の属性情報を有する施設が含まれる場合は、当該マスは重要でないと決定され、部分評価点が0に決定される。
この例に示すように、規模の大きい「大型商業施設」の重要度が、規模の小さい「中型商業施設、小型商業施設」の重要度より、増加されている。
判定対象写真データの縮尺が大きい場合の例を示す。
<縮尺大、施設種別>
重要度が高い(部分評価点3):大型商業施設
重要度が標準(部分評価点2):中型商業施設
重要度が低い(部分評価点1):小型商業施設
重要度がゼロ(部分評価点0):
これらの例に示すように、判定対象写真データの縮尺が大きくなるに従って、低い重要度に決定される施設種別が、「大型商業施設」から「小型商業施設」に変更され、施設の規模が小さくなるようにされている。また、判定対象写真データの縮尺が大きくなるに従って、同じ「大型商業施設」に対する重要度が、低い重要度から高い重要度に変更され、重要度が増加されている。
〔施設面積の場合〕
次に、部分重要度決定部34が、判定対象写真データの縮尺が小さい場合であって、施設の属性情報として施設面積に応じて重要度(部分評価点)を決定する場合の例を示す。
ここでは、商業施設の例についての施設面積について説明するが、施設面積としては、この他にも、住宅、工場、公共施設などの各種施設についての施設面積がある。
<縮尺小、施設面積>
重要度が高い(部分評価点3):
重要度が標準(部分評価点2):
重要度が低い(部分評価点1):広い施設面積を有する商業施設
重要度がゼロ(部分評価点0):標準的な施設面積を有する商業施設、狭い施設面積を有する商業施設
この例に示すように、あるマスに、施設種別として「広い施設面積」の属性情報を有する施設が含まれる場合は、当該マスの重要度が低いと決定され、部分評価点が1に決定される。また、あるマスに施設種別として「狭い施設面積」の属性情報を有する施設が含まれる場合は、当該マスは重要でないと決定され、部分評価点が0に決定される。なお、部分重要度決定部34は、施設面積と重要度(部分評価点)との関係特性を有しており、当該関係特性を用い、施設面積に基づいて重要度(部分評価点)を決定する。
判定対象写真データの縮尺が大きい場合の例を示す。
<縮尺大、施設面積>
重要度が高い(部分評価点3):広い施設面積を有する商業施設
重要度が標準(部分評価点2):標準的な施設面積を有する商業施設
重要度が低い(部分評価点1):狭い施設面積を有する商業施設
重要度がゼロ(部分評価点0):
これらの例に示すように、判定対象写真データの縮尺が大きくなるに従って、低い重要度に決定される施設面積が、「広い施設面積」から「狭い施設面積」に変更され、施設の規模が小さくなるようにされている。また、判定対象写真データの縮尺が大きくなるに従って、同じ「広い施設面積」を有する商業施設に対する重要度が、低い重要度から高い重要度に変更され、重要度が増加されている。
図10に示す例を参照して、部分重要度決定部34の処理を説明する。
図10に示すように、部分重要度決定部34は、判定対応地図データを、図9に示す判定対象写真データのマスに対応するマスに区切っている。
そして、部分重要度決定部34は、判定対応地図データの各マスに含まれる地物情報に基づいて、各マスの重要度(部分評価点)を決定する。本実施形態では、上記のように、部分重要度決定部34は、判定対応地図データの各マスに含まれる地物の属性に応じて、判定対象写真データの各マスの重要度を設定するように構成されている。この際、部分重要度決定部34は、判定対応地図データの各マスに含まれる地物から、重要度が設定されている(部分評価点がゼロより大きく設定されている)属性の地物を抽出して、抽出した各地物の重要度を決定するように構成されることができる。そして、部分重要度決定部34は、各マスで複数の地物について重要度を決定した場合は、各マスで最も高い重要度を、各マスの重要度(部分評価点)として決定する。
図10には、重要度が設定されている(部分評価点がゼロより大きく設定されている)地物である高速道路とインターチェンジ(高速道路の交差点)のみを表示しており、重要度が設定されていない(部分評価点がゼロになる)地物を表示していない。図10に示す例は、道路の属性情報として、道路種別に応じて重要度(部分評価点)を決定する場合の例であり、上記した縮尺が小さい場合の例ように、高速道路の道路種別は、重要度が低い(部分評価点1)と決定されるように設定されており、高速道路の交差点(インターチェンジ)は、重要度が高い(部分評価点3)と決定されるように設定されている。
図10に示すように、高速道路の属性の地物情報が含まれるマスは、部分評価点が1に決定されている。高速道路及び高速道路の交差点(インターチェンジ)の属性の地物情報が含まれるマスは、高速道路の部分評価点1と高速道路の交差点の部分評価点3の内、最も大きい高速道路の交差点の部分評価点3が、当該マスの最終的な部分評価点に決定されている。
また、重要度が設定されている(部分評価点がゼロより大きく設定されている)地物が含まれないマスの部分評価点はゼロに決定されている。そして、部分重要度決定部34は、決定した各マスの部分評価点を写真データ評価部35に出力する。なお、上記したように、図9に示す認識困難部分と判定されたマスに対応するマスについてのみ、部分重要度決定処理が実行されて重要度(部分評価点)が決定され、認識困難部分と判定されていないマスに対応する判定対応地図データのマスについては部分重要度決定処理が実行されずに重要度が決定されないように構成されてもよい。
判定対象写真データの区画が複数である場合は、各区画の判定対象写真データについて部分重要度が決定される。
1−4.写真データ評価部35
写真データ評価部35は、認識困難部分の判定結果と判定対象写真データの各部分の重要度とに基づいて、認識困難部分の重要度が高いほど評価が低くなるように、判定対象写真データの評価を算出する評価算出処理を行う機能部である。
本実施形態では、写真データ評価部35は、認識困難部分と判定された判定対象写真データのマスと、各マスの重要度(部分評価点)とに基づいて、判定対象写真データの評価を算出するように構成されている。
また、本実施形態では、写真データ評価部35は、認識困難部分のそれぞれに対応する部分評価点の合計(合計部分評価点と称す)に基づいて全体評価点を算出し、当該全体評価点に基づいて評価を算出するように構成されている。
本実施形態では、写真データ評価部35は、予め定めた最高評価点から合計部分評価点を減算した評価点を、全体評価点として算出し、全体評価点を判定対象写真データの評価として設定するように構成されている。
そして、写真データ評価部35は、算出した判定対象写真データの評価(判定対象評価とも称す)を写真データ提供部32に出力する。
図11に示す例を参照して、写真データ評価部35の処理を説明する。
写真データ評価部35は、認識困難部分と判定された判定対象写真データの各マスに対応するマスの部分評価点を合計して、全体評価点を算出している。図11に示す例では、全体評価点は6になっている。そして、写真データ評価部35は、予め100点に設定された最高評価点から全体評価点6を減算した評価点94を評価として算出する。そして、写真データ評価部35は、算出した評価点94を、判定対象写真データの評価として、提供判定部31に出力する。
<過去写真データの評価>
また、写真データ評価部35は、判定対象写真データに対応する地表領域(区画)の写真データであって判定対象写真データより以前に提供した過去写真データについての、認識困難部分の判定結果と各部分の重要度とに基づいて、認識困難部分の重要度が高いほど評価が低くなるように、過去写真データの評価(過去評価とも称す)を算出するように構成されている。
本実施形態では、写真データ評価部35は、判定対象写真データに対応する区画において、判定対象写真データより以前に提供した写真データを、提供対象識別情報などに基づいて写真データ記憶部21から抽出し、抽出した写真データの内、最も新しい撮影時期の情報が関連付けられた写真データの情報を、過去写真データの情報として、写真データ記憶部21から取得するように構成されている。
なお、写真データ記憶部21が、上記のように、各区画において最新の提供対象写真データのみを記憶するように構成されている場合は、写真データ評価部35は、写真データ記憶部21から判定対象写真データに対応する区画の写真データの情報を過去写真データの情報として取得するように構成されてもよい。
本実施形態では、上記のように、写真データ記憶部21には、過去に判定対象写真データに設定され、写真データ評価部35により算出された評価の情報も記憶されるように構成されており、写真データ評価部35は、過去写真データに対応する写真データに関連付けられて記憶されている評価の情報を写真データ記憶部21から取得するように構成されている。
或いは、写真データ評価部35は、過去写真データに対して、認識困難部分判定部30による認識困難判定処理、部分重要度決定部34による部分重要度決定処理、写真データ評価部35による写真データ評価処理を実行させて、過去写真データの評価を算出するように構成されてもよい。すなわち、判定対象写真データ設定部40は、過去写真データを判定対象写真データに設定し、判定対応地図データ設定部41は、過去写真データに設定された判定対象写真データに対応する判定対応地図データを設定する。そして、認識困難部分判定部30は、過去写真データに設定された判定対象写真データの認識困難部分を判定する。また、部分重要度決定部34は、過去写真データに対応して設定された判定対応地図データに基づいて重要度を決定する。そして、写真データ評価部35は、過去写真データに対応する認識困難部分及び重要度に基づいて、過去写真データの評価を算出する。
判定対象写真データの区画が複数である場合は、各区画について、判定対象写真データの評価と、過去写真データの評価とが算出される。
1−5.過去対応地図データ設定部42
過去対応地図データ設定部42は、判定対象写真データ又は判定対応地図データの区画に対応する区画(以下、対象区画とも称す)の写真データであって判定対象写真データより以前に提供した過去写真データの撮影時期の情報を取得し、判定対応地図データに対応する区画の地図データであって過去写真データの撮影時期に対応する作成時期の情報が関連付けられた地図データである過去対応地図データを設定する過去対応地図データ設定処理を行う機能部である。
<過去写真データの撮影時期の情報の取得>
本実施形態では、過去対応地図データ設定部42は、対象区画において、判定対象写真データより以前に提供した過去写真データを、提供対象識別情報などに基づいて写真データ記憶部21から抽出し、対象区画の過去写真データの内、最も新しい過去写真データの撮影時期の情報を取得するように構成されている。
なお、写真データ記憶部21が、上記のように、各区画において最新の提供対象写真データのみを記憶するように構成されている場合は、過去対応地図データ設定部42は、写真データ記憶部21から対象区画の写真データを過去写真データとして抽出し、当該過去写真データの撮影時期の情報を取得するように構成されてもよい。
また、本実施形態では、過去対応地図データ設定部42は、更に、判定対象写真データの縮尺に対応する縮尺の過去写真データの撮影時期の情報を取得するように構成されている。
<過去対応地図データの取得>
そして、本実施形態では、過去対応地図データ設定部42は、判定対応地図データと同じ区画の地図データであって、過去写真データの撮影時期に最も近い作成時期の情報が関連付けられた地図データを過去対応地図データとして地図データ記憶部20から取得するように構成されている。
なお、過去対応地図データ設定部42は、判定対応地図データと同じ区画の地図データであって、過去写真データの撮影時期より以前であって最も新しい作成時期の情報、又は判過去写真データの撮影時期より以後であって最も古い作成時期の情報が関連付けられた地図データを過去対応地図データとして取得するように構成されてもよい。或いは、写真データ提供システム1又は写真利用装置50が備える地図データの使用期間が、当該地図データの作成時期を基準に設定されるように構成されている場合は、過去対応地図データ設定部42は、過去写真データの撮影時期が地図データの使用期間に含まれるような作成時期の情報が関連付けられた地図データを過去対応地図データとして取得するように構成されてもよい。
また、本実施形態では、過去対応地図データ設定部42は、更に、判定対応地図データの縮尺に対応する(望ましくは、同じ)縮尺の地図データを、過去対応地図データとして地図データ記憶部20から取得するように構成されている。
判定対象写真データ又は判定対応地図データの区画が複数である場合は、各区画について過去写真データの撮影時期の情報と過去対応地図データが取得される。
1−6.地図データ差異判定部43
提供判定部31は、判定対応地図データと、過去写真データに対応する地表領域としての区画の地図データである過去対応地図データと、の差異を判定する地図データ差異判定処理を行う機能部である。
本実施形態では、地図データ差異判定部43は、地図データに含まれる地物を対象として、判定対応地図データと過去対応地図データとの差異を判定するように構成されている。
上記のように地図データが有する地物のデータには、道路、施設、及び地形のデータが含まれる。地図データ差異判定部43は、地図データに含まれる地物としての道路、施設、及び地形を対象として差異を判定するように構成されており、判定対応地図データと過去対応地図データとの間における、道路、施設、及び地形の変更の有無に基づいて、差異を判定するように構成されている。例えば、道路については、道路や、道路の幅や、道路の車線数や、交差点や、橋梁や、トンネルや、ペイント標示や、信号機等の増減や変化がある場合は、差異があると判定される。施設については、建物や駐車場や公園等の増減や変化がある場合は、差異があると判定される。地形については、河川や埋立地や海岸線などの増減や変化がある場合は、差異があると判定される。
本実施形態では、地図データ差異判定部43は、判定対象写真データの縮尺に応じて、地図データを構成する複数のデータのうち、差異の判定対象とするデータを変更するように構成されている。
本実施形態では、上記のように、判定対象写真データの縮尺に対応する縮尺の判定対応地図データ及び過去対応地図データが設定されるように構成されている。地図データは、縮尺が大きくなるに従って、規模が小さい地物までが含まれるように構成されている。よって、地図データ差異判定部43は、判定対象写真データの縮尺が大きくなるのに応じて規模が小さい地物までを対象とするように、判定対象写真データの縮尺に応じて差異の判定対象とする地物を設定するように構成されている。すなわち、判定対象写真データの縮尺が小さい場合は、判定対応地図データ及び過去対応地図データには、大規模な地物が含まれるため、地図データ差異判定部43は、大規模な地物の差異を判定することとなる。判定対象写真データの縮尺が大きい場合は、判定対応地図データ及び過去対応地図データには、大規模な地物から小規模な地物までが含まれるため、地図データ差異判定部43は、大規模な地物から小規模な地物までの差異を判定することとなる。
本実施形態では、地図データ差異判定部43は、上記のように、地図データに含まれる地物としての道路、施設、及び地形の少なくとも一つを対象として差異を判定するように構成されており、判定対象写真データの縮尺が大きくなるのに応じて、例えば、道路については格の低い道路、幅の狭い道路、及び車線数の少ない道路までを対象とし、施設については面積の小さい施設までを対象とし、地形については領域の面積が小さい地形、長さが短い地形、及び格の低い地形までを対象とするように、判定対象写真データの縮尺に応じて差異の判定対象とする道路、施設及び地形を設定するように構成されている。
なお、地図データ差異判定部43は、判定対象写真データの縮尺に関係なく、差異の判定対象を決定するように構成されていてもよい。
判定対象写真データの区画が複数である場合は、各区画について、各区画に対応する判定対応地図データと過去対応地図データとの差異が判定される。
1−7.提供判定部31
提供判定部31は、上記のように、判定対応地図データに含まれる地物情報と、判定対象写真データの認識困難部分の判定結果とに基づいて、判定対象写真データを写真利用装置50に提供する対象である提供対象写真データとするか否かを判定する提供判定処理を行う機能部である。
本実施形態では、提供判定部31は、上記のように、認識困難部分の判定結果と判定対象写真データの各部分の重要度とに基づいて算出した、判定対象写真データの評価に基づいて、判定対象写真データを提供対象写真データとするか否かを判定するように構成されている。
本実施形態では、提供判定部31は、図4のフローチャートを用いて上述したように、判定対応地図データと、過去写真データに対応する地表領域の地図データである過去対応地図と、の差異を判定するように構成されている。そして、提供判定部31は、差異があると判定した場合には、判定対象写真データの評価と、予め定めた判定基準と、の比較結果に応じて、判定対象写真データを提供対象写真データとするか否かを判定するように構成されている。一方、提供判定部31は、差異がないと判定した場合には、判定対象写真データの評価と、過去写真データの評価と、の比較結果に応じて、判定対象写真データを提供対象写真データとするか否かを判定するように構成されている。
そして、提供判定部31は、判定対象写真データを提供対象写真データとするか否かの判定結果を写真データ提供部32に出力する。
本実施形態では、提供判定部31は、判定対象写真データの評価点が、予め定めた判定基準点(例えば、30点)より大きい場合に、判定対象写真データの評価が予め定めた判定基準より高いと判定し、判定対象写真データを提供対象写真データとすると判定するように構成されている。一方、提供判定部31は、判定対象写真データの評価点が、予め定めた判定基準点以下の場合に、判定対象写真データの評価が予め定めた判定基準より低いと判定し、判定対象写真データを提供対象写真データとすると判定しないで、判定対象写真データを提供対象写真データから除外するように構成されている。
また、本実施形態では、提供判定部31は、判定対象写真データの評価点が過去写真データの評価点より大きい場合に、判定対象写真データの評価が過去写真データの評価より高いと判定し、判定対象写真データを提供対象写真データとすると判定するように構成されている。
本実施形態では、提供判定部31は、定対象写真データの評価点が過去写真データの評価点より大きい場合であって、更に、判定対象写真データの評価点と過去写真データの評価点との点差(=判定対象写真データの評価点−過去写真データの評価点)が予め定めたしきい値(例えば、10点)以上である場合には、判定対象写真データの評価が過去写真データの評価より高いと判定し、判定対象写真データを提供対象写真データとすると判定するように構成されている。一方、提供判定部31は、定対象写真データの評価点が過去写真データの評価点より大きい場合であっても、判定対象写真データの評価点と過去写真データの評価点との点差が予め定めたしきい値より小さい場合には、判定対象写真データを提供対象写真データとすると判定しないで、判定対象写真データを提供対象写真データから除外するように構成されている。
1−8.写真データ提供部32
写真データ提供部32は、提供判定部31により提供すると判定された判定対象写真データである提供対象写真データを写真利用装置50に提供する判定写真データ提供処理を行う機能部である。
本実施形態では、写真データ提供部32は、提供判定部31が判定対象写真データを写真利用装置50に提供する対象である提供対象写真データとすると判定した場合に、写真データが提供対象写真データとすると判定されたか否かを識別する情報である提供対象識別情報を、当該提供対象写真データに対応する写真データに関連付けて写真データ記憶部21に記憶させるように構成されている。
本実施形態では、写真データ提供部32は、提供すると判定された場合に、提供対象写真データに対応する区画のバージョンをバージョンアップさせ、当該バージョンアップされたバージョン情報を、提供対象写真データに対応する写真データの撮影時期の情報に含ませて写真データ記憶部21に記憶させるように構成されている。すなわち、写真データ提供部32は、写真データ記憶部21から、提供対象写真データの区画と、同じ区画の写真データのバージョン情報を抽出し、抽出したバージョン情報をバージョンアップさせたバージョン情報を、提供すると判定された写真データと関連付けて写真データ記憶部21に記憶させる。
写真データ記憶部21が、各区画において最新の撮影時期の提供対象写真データのみを記憶するように構成されている場合は、写真データ提供部32は、写真データ記憶部21から、差異があると判定された区画と同じ区画の写真データ、撮影時期の情報、バージョン情報を消去させ、差異があると判定された区画の提供対象写真データ、撮影時期の情報、バージョン情報を、写真データ記憶部21に記憶させるように構成されてもよい。
写真データ提供部32は、写真データ記憶部21に記憶された提供対象写真データを写真利用装置50に提供する。
写真データ提供部32は、写真利用装置50から写真データの提供要求があった場合に、要求があった区画の提供対象写真データ、撮影時期の情報、バージョン情報を写真データ記憶部21から抽出して、写真利用装置50に提供する。写真データ提供部32から写真利用装置50への写真データの提供は、通信ネットワークや記録メディアなどを介して行われる。
1−9.写真データ提供処理の概略
図12に示すフローチャートを用いて、写真データ提供処理の概略を説明する。
まず、認識困難部分判定部30は、判定対象写真データの認識困難部分を判定する認識困難部分判定処理を行う(ステップ♯21)。
次に、提供判定部31は、判定対応地図データに含まれる地物情報と、判定対象写真データの認識困難部分の判定結果とに基づいて、判定対象写真データを提供対象写真データとするか否かを判定する提供判定処理を行う(ステップ♯22)。ここで、提供判定処理は、図2のフローチャートに示すように構成されることができる。
写真データ提供部32は、提供対象写真データを写真利用装置50に提供する判定写真データ提供処理を行う(ステップ♯23)。
次に、本実施形態に係る写真データ提供処理について、図13に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、判定対象データ設定部33は、判定対象写真データと判定対応地図データとを設定する判定対象データ設定処理を行う(ステップ♯31)。
次に、認識困難部分判定部30は、判定対象写真データの認識困難部分を判定する認識困難部分判定処理を行う(ステップ♯32)。
そして、部分重要度決定部34は、判定対応地図データに含まれる地物情報に基づいて、判定対象写真データの各部分の重要度を決定する部分重要度決定処理を行う(ステップ♯33)。
写真データ評価部35は、認識困難部分の判定結果と判定対象写真データの各部分の重要度とに基づいて、判定対象写真データの評価を算出する評価算出処理を行う(ステップ♯34)。この際、写真データ評価部35は、過去写真データの評価も算出する。
次に、過去対応地図データ設定部42は、過去写真データに対応する過去対応地図データを設定する過去対応地図データ設定処理を行う(ステップ♯35)。
地図データ差異判定部43は、判定対応地図データと過去対応地図データとの差異を判定する地図データ差異判定処理を行う(ステップ♯36)。
そして、提供判定部31は、地図データ差異判定処理の判定結果と、判定対象写真データの評価及び過去写真データの評価と、に基づき、図4のフローチャートに示すような処理を行って、判定対象写真データを写真利用装置50に提供する対象である提供対象写真データとするか否かを判定する提供判定処理を行う(ステップ♯37)。
写真データ提供部32は、提供判定部31により提供すると判定された提供対象写真データを写真利用装置50に提供する判定写真データ提供処理を行う(ステップ♯38)。
なお、図12、図13のフローチャートに示すスタートからエンドまでの処理は、繰り返し実行される。また、ステップ♯21〜ステップ♯23の処理、ステップ♯31〜ステップ♯38の処理は、判定対象写真データ又は判定対応地図データの区画毎に、全ての区画が処理されるまで繰り返し実行されるように構成されてもよい。
<写真データ取得対応処理(新規の写真データを取得した場合)>
次に、図14に示すフローチャートを用いて、写真データ取得対応処理を実行する場合における、ステップ♯31の判定対象データ設定処理を説明する。
写真データ提供システム1は、新規の写真データを取得した場合(ステップ♯41:Yes)に、写真データ提供処理を開始する。
写真データ分割部は、新規の写真データを、地図データの区画に対応する区画に分割する写真データ分割処理を実行する(ステップ♯42)。
判定対象データ設定部33は、各区画の新規の写真データを判定対象写真データとして設定し、判定対象写真データに対応する地図データを判定対応地図データとして地図データ記憶部20から取得する判定対象データ設定処理を行う(ステップ♯43)。
<地図データ取得対応処理(新規の地図データを取得した場合)>
次に、図15に示すフローチャートを用いて、地図データ取得対応処理を実行する場合における、ステップ♯31の判定対象データ設定処理を説明する。
写真データ提供システム1は、新規の地図データを取得した場合(ステップ♯51:Yes)に、写真データ提供処理を開始する。
判定対象データ設定部33は、各区画の新規の地図データを判定対応地図データとして設定し、判定対応地図データに対応する写真データを判定対象写真データとして写真データ記憶部21から取得する判定対象データ設定処理を行う(ステップ♯52)。
2.写真利用装置50
写真利用装置50は、写真データ提供部32から提供された写真データを利用する装置である。写真利用装置50は、典型的には、提供された写真データを表示装置に表示させて利用する。例えば、写真利用装置50は、ナビゲーション機能や地図表示機能などを有する。このような機能を有する写真利用装置50として、例えば、ナビゲーション装置、多機能携帯電話、携帯情報端末装置、パーソナルコンピュータなどがある。
写真利用装置50は、図16に示すように、利用用写真データ記憶部51及び写真データ更新部52などを備えている。
写真利用装置50は、写真データ更新開始条件が成立した場合に、写真データ更新部52などにより、写真データ更新処理を実行する。
写真データ更新開始条件には、様々な条件が設定され得る。例えば、写真利用装置50は、所定の期間が経過する毎に、写真データ更新開始条件が成立したと判定するように構成されたり、写真利用装置50のユーザが、写真データ更新処理の実行を要求した場合に、写真データ更新開始条件が成立したと判定するように構成されたり、写真データ提供システム1から、提供対象写真データが新たに判定されたとの情報を受け取った場合に、写真データ更新開始条件が成立したと判定するように構成されたりすることができる。
利用用写真データ記憶部51は、写真データ提供部32から提供された区画毎の写真データと、当該写真データの撮影時期の情報(バージョン情報も含まれる)とを関連付けて記憶する。
写真データ更新部52は、写真データ提供部32から提供される写真データである新規写真データの撮影時期又はバージョンと、利用用写真データ記憶部51に記憶されている写真データの撮影時期又はバージョンと、を区画毎に比較し、新規写真データの撮影時期の方が新しいと判定した場合に、新規写真データを利用用写真データ記憶部51に記憶させる。
写真利用装置50は、CPU等の演算処理装置を中核部材として備えるとともに、当該演算処理装置からデータを読み出し及び書き込みが可能に構成されたRAM(ランダム・アクセス・メモリ)や、演算処理装置からデータを読み出し可能に構成されたROM(リード・オンリ・メモリ)等の記憶装置等を有して構成されている。そして、写真データ提供システム1のROM等に記憶されたソフトウェア(プログラム)又は別途設けられた演算回路等のハードウェア、或いはそれらの両方により、写真利用装置50の各機能部52などが構成されている。各機能部52の機能を演算処理装置に実現させるための写真データ利用プログラムは、演算処理装置が参照可能なRAMやROMなどの記憶手段に記憶される。
2−1.利用用写真データ記憶部51
利用用写真データ記憶部51は、写真データ提供部32から提供された区画毎の写真データと、当該写真データの撮影時期の情報(バージョン情報も含まれる)とを関連付けて記憶する。
利用用写真データ記憶部51は、写真利用装置50が備えるハードディスクやフラッシュメモリなどの記憶装置内に備えられる。
本実施形態では、利用用写真データ記憶部51は、各区画において最新の撮影時期又はバージョンの写真データのみを記憶するように構成されている。なお、利用用写真データ記憶部51は、各区画において、最新の撮影時期又はバージョンの写真データだけでなく、過去の撮影時期又はバージョンの写真データも蓄積的に記憶するように構成されてもよい。
また、利用用写真データ記憶部51は、同じ地表領域について縮尺、解像度の異なる複数の写真データを記憶しており、各縮尺、解像度の区画毎の写真データと当該写真データの撮影時期の情報(バージョン情報も含まれる)とを関連付けて記憶するように構成されている。
2−2.提供確認区画決定部56
本実施形態では、写真利用装置50は、図16に示すように、提供確認区画決定部56を備えている。提供確認区画決定部56は、写真データ更新開始条件が成立した場合に、提供対象写真データの提供の有無を確認する区画である確認区画を決定する提供確認区画決定処理を行う機能部である。
写真データ記憶部21に記憶されている全ての区画、例えば日本全土の区画について、最新の提供対象写真データの有無を判定して取得しようとすると、通信費用及び時間、処理時間などの更新コストが増加する。よって、本実施形態では、写真利用装置50は、提供確認区画決定部56により提供確認区画決定処理を行うように構成されている。そして、写真利用装置50は、確認区画について、写真データ記憶部21から最新の提供対象写真データを取得するか否かを判定し、確認区画の内、取得すると判定した区画について、最新の提供対象写真データを写真データ記憶部21から取得するように構成されている。
例えば、確認区画は、写真利用装置50のユーザによって設定された地表領域に対応する区画に設定されるように構成されてもよい。或いは、地表領域は、行政区画単位で設定されてもよい。或いは、確認区画は、ユーザが写真利用装置50を用いて写真データを表示させようとしている地表領域に対応する区画に設定されるように構成されてもよい。或いは、写真利用装置50が、ナビゲーション装置や多機能携帯電話などのように、写真利用装置50の地表上の位置の情報を取得できる場合は、写真利用装置50の現在の位置を含む地表領域に対応する区画や、位置の履歴が高頻度である地表領域に対応する区画が、確認区画に設定されるように構成されてもよい。写真利用装置50が、ナビゲーション機能を有し、出発地から目的地までの経路探索が行われ、探索経路に沿ってナビゲーションが行われる場合は、探索経路に沿った地表領域に対応する区画が、確認区画に設定されるように構成されてもよい。
提供確認区画決定部56は、決定した確認区画の情報(区画識別符号)を、写真データ更新部52に出力する。
2−3.写真データ更新部52
写真データ更新部52は、図16に示すように、更新情報取得部53、更新有無判定部54、及び提供写真データ取得記憶部55を備えており、写真データ更新処理を行う機能部である。
2−3−1.更新情報取得部53
更新情報取得部53は、写真データ提供部32を介して、写真データ記憶部21に記憶された区画毎の提供対象写真データの内の最新の提供対象写真データの撮影時期の情報(バージョン情報も含まれる)を取得する更新情報取得処理を行う機能部である。
本実施形態では、更新情報取得部53は、写真データ記憶部21に記憶されている全区画の最新の提供対象写真データの内、確認区画のみの最新の提供対象写真データの撮影時期の情報を取得するように構成されている。
2−3−2.更新有無判定部54
更新有無判定部54は、利用用写真データ記憶部51に記憶されている写真データの撮影時期又はバージョンと、更新情報取得部53により取得した提供対象写真データの撮影時期又はバージョンと、を区画毎に比較し、提供対象写真データの撮影時期又はバージョンの方が新しい区画を判定する更新有無判定処理を行う機能部である。
本実施形態では、更新有無判定部54は、利用用写真データ記憶部51から、確認区画の写真データの撮影時期の情報(バージョン情報も含まれる)を抽出するように構成されている。そして、更新有無判定部54は、確認区画毎に、利用用写真データ記憶部51から抽出した写真データの撮影時期又はバージョンと、提供対象写真データの撮影時期又はバージョンと、を比較し、提供対象写真データの撮影時期又はバージョンの方が新しい区画を判定する。更新有無判定部54は、確認区画の内、提供対象写真データの方が新しいと判定した区画情報(区画識別符号)を提供写真データ取得記憶部55に出力する。
2−3−3.提供写真データ取得記憶部55
提供写真データ取得記憶部55は、提供対象写真データの撮影時期又はバージョンの方が新しいと判定した区画について、写真データ提供部32から最新の提供対象写真データを取得して利用用写真データ記憶部51に記憶させる提供写真データ取得記憶処理を行う機能部である。
本実施形態では、提供写真データ取得記憶部55は、写真データ提供部32を介して、写真データ記憶部21に記憶されている全区画の最新の提供対象写真データの内、提供対象写真データの方が新しいと判定された区画の最新の提供対象写真データ及びその撮影時期の情報(バージョン情報も含まれる)を取得するように構成されている。
そして、提供写真データ取得記憶部55は、取得した区画の提供対象写真データを、撮影時期の情報(バージョン情報も含まれる)と関連付けて利用用写真データ記憶部51に記憶させる。
本実施形態では、利用用写真データ記憶部51には、各区画において最新の撮影時期又はバージョンの写真データのみが記憶されるように構成されている。よって、提供写真データ取得記憶部55は、利用用写真データ記憶部51から、提供対象写真データの方が新しいと判定された区画と同じ区画の写真データ(過去の写真データ)及びその撮影時期の情報(バージョン情報も含まれる)を消去させ、新しいと判定された区画の提供対象写真データ及びその撮影時期の情報(バージョン情報も含まれる)を、利用用写真データ記憶部51に記憶させるように構成されている。
なお、利用用写真データ記憶部51が、各区画において、最新の写真データだけでなく、過去の写真データも蓄積的に記憶するように構成されている場合は、提供写真データ取得記憶部55は、利用用写真データ記憶部51から過去の写真データ及びその撮影時期の情報を消去させないように構成さてもよい。
2−4.写真利用装置50の写真データ更新処理の概略
図17に示すフローチャートを用いて、写真利用装置50の写真データ更新処理の概略を説明する。
写真利用装置50は、写真データ更新開始条件が成立した場合(ステップ♯61:Yes)に、一連の写真データ更新処理を開始する。
提供確認区画決定部56は、確認区画を決定する提供確認区画決定処理を実行する(ステップ♯62)。
そして、更新情報取得部53は、写真データ提供部32から最新の提供対象写真データの撮影時期の情報(バージョン情報も含まれる)を取得する更新情報取得処理を実行する(ステップ♯63)。
更新有無判定部54は、提供対象写真データの撮影時期又はバージョンの方が新しい区画を判定する更新有無判定処理を実行する(ステップ♯64)。
提供写真データ取得記憶部55は、新しいと判定した区画について、写真データ提供部32から最新の提供対象写真データを取得して利用用写真データ記憶部51に記憶させる提供写真データ取得記憶処理を実行する(ステップ♯65)。
なお、図17のフローチャートに示すスタートからエンドまでの処理は、繰り返し実行される。
本発明は、上空から撮影した地表の写真データを写真利用装置に提供する写真データ提供システムに好適に利用することができる。
1 :写真データ提供システム
20 :地図データ記憶部
21 :写真データ記憶部
30 :認識困難部分判定部
31 :提供判定部
32 :写真データ提供部
33 :判定対象データ設定部
34 :部分重要度決定部
35 :写真データ評価部
40 :判定対象写真データ設定部(判定対象データ設定部)
41 :判定対応地図データ設定部(判定対象データ設定部)
42 :過去対応地図データ設定部
43 :地図データ差異判定部
45 :写真データ取得部
46 :地図データ取得部
50 :写真利用装置
51 :利用用写真データ記憶部
52 :写真データ更新部
53 :更新情報取得部(写真データ更新部)
54 :更新有無判定部(写真データ更新部)
55 :提供写真データ取得記憶部(写真データ更新部)
56 :提供確認区画決定部

Claims (10)

  1. 上空から撮影した地表の写真データを写真利用装置に提供する写真データ提供システムであって、
    提供するか否かを判定する対象である判定対象写真データに基づいて、地表が認識困難になっている前記判定対象写真データの部分である認識困難部分を判定する認識困難部分判定部と、
    前記判定対象写真データに対応する地表領域の地図データである判定対応地図データに含まれる地物についての情報であって各地物の位置情報を含む地物情報と、前記判定対象写真データの前記認識困難部分の判定結果とに基づいて、前記判定対象写真データを前記写真利用装置に提供する対象である提供対象写真データとするか否かを判定する提供判定部と、
    前記提供対象写真データを前記写真利用装置に提供する写真データ提供部と、
    を備えた写真データ提供システム。
  2. 前記地物情報に基づいて、前記判定対象写真データの各部分の重要度を決定する部分重要度決定部と、
    前記認識困難部分の判定結果と前記判定対象写真データの各部分の前記重要度とに基づいて、前記認識困難部分の前記重要度が高いほど評価が低くなるように、前記判定対象写真データの評価を算出する写真データ評価部と、
    を更に備え、
    前記提供判定部は、前記評価に基づいて、前記判定対象写真データを前記提供対象写真データとするか否かを判定する請求項1に記載の写真データ提供システム。
  3. 前記写真データ評価部は、前記判定対象写真データに対応する地表領域の写真データであって前記判定対象写真データより以前に提供した過去写真データについての、前記認識困難部分の判定結果と各部分の前記重要度とに基づいて、前記認識困難部分の前記重要度が高いほど評価が低くなるように、前記過去写真データの評価を算出し、
    前記提供判定部は、前記判定対象写真データの前記評価と、前記過去写真データの前記評価と、の比較結果に応じて、前記判定対象写真データを前記提供対象写真データとするか否かを判定する請求項2に記載の写真データ提供システム。
  4. 前記判定対応地図データと、前記過去写真データに対応する地表領域の地図データである過去対応地図データと、の差異を判定する地図データ差異判定部を更に備え、
    前記提供判定部は、前記差異があると判定された場合には、前記判定対象写真データの前記評価と、予め定めた判定基準と、の比較結果に応じて、前記判定対象写真データを前記提供対象写真データとするか否かを判定し、
    前記差異がないと判定された場合には、前記判定対象写真データの前記評価と、前記過去写真データの前記評価と、の比較結果に応じて、前記判定対象写真データを前記提供対象写真データとするか否かを判定する請求項3に記載の写真データ提供システム。
  5. 前記地物情報は、各地物の属性を示す属性情報を更に含み、
    前記部分重要度決定部は、前記判定対応地図データの各部分に含まれる前記地物の属性に応じて、前記判定対象写真データの前記各部分の重要度を決定する請求項2から4のいずれか一項に記載の写真データ提供システム。
  6. 前記地物は、道路及び施設の一方又は双方を含み、
    前記地物情報は、前記道路の属性を示す前記属性情報として道路種別、車線数、及び道路幅の少なくとも一つ、並びに前記施設の属性を示す前記属性情報として施設種別及び施設面積の少なくとも一つ、の一方又は双方を含み、
    前記部分重要度決定部は、前記判定対応地図データの各部分に含まれる道路の前記道路種別、前記車線数、及び前記道路幅の少なくとも一つ、並びに前記判定対応地図データの各部分に含まれる施設の前記施設種別及び前記施設面積の少なくとも一つ、の一方又は双方に応じて、前記重要度を決定する請求項5に記載の写真データ提供システム。
  7. 前記部分重要度決定部は、前記判定対応地図データに含まれる地物の前記地物情報に基づいて、前記各部分の重要度としての部分評価点を決定し、
    前記写真データ評価部は、前記認識困難部分のそれぞれに対応する前記部分評価点の合計に基づいて全体評価点を算出し、当該全体評価点に基づいて前記評価を算出する請求項2から6のいずれか一項に記載の写真データ提供システム。
  8. 前記部分重要度決定部は、前記判定対象写真データを格子状に区切って設定される領域のそれぞれを前記各部分として、前記重要度を決定する請求項2から7のいずれか一項に記載の写真データ提供システム。
  9. 上空から撮影した地表の写真データを写真利用装置に提供する写真データ提供プログラムであって、
    提供するか否かを判定する対象である判定対象写真データに基づいて、地表が認識困難になっている前記判定対象写真データの部分である認識困難部分を判定する認識困難部分判定機能と、
    前記判定対象写真データに対応する地表領域の地図データである判定対応地図データに含まれる地物についての情報であって各地物の位置情報を含む地物情報と、前記判定対象写真データの前記認識困難部分の判定結果とに基づいて、前記判定対象写真データを前記写真利用装置に提供する対象である提供対象写真データとするか否かを判定する提供判定機能と、
    前記提供対象写真データを前記写真利用装置に提供する写真データ提供機能と、
    を前記コンピュータに実現させるための写真データ提供プログラム。
  10. 上空から撮影した地表の写真データを写真利用装置に提供する写真データ提供方法であって、
    提供するか否かを判定する対象である判定対象写真データに基づいて、地表が認識困難になっている前記判定対象写真データの部分である認識困難部分を判定する認識困難部分判定ステップと、
    前記判定対象写真データに対応する地表領域の地図データである判定対応地図データに含まれる地物についての情報であって各地物の位置情報を含む地物情報と、前記判定対象写真データの前記認識困難部分の判定結果とに基づいて、前記判定対象写真データを前記写真利用装置に提供する対象である提供対象写真データとするか否かを判定する提供判定ステップと、
    前記提供対象写真データを前記写真利用装置に提供する写真データ提供ステップと、
    を備える写真データ提供方法。
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