JP2013186269A - 清掃装置及びこれを用いた帯電装置、画像形成組立体並びに画像形成装置 - Google Patents

清掃装置及びこれを用いた帯電装置、画像形成組立体並びに画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】低剛性の格子状の制御電極に対して、制御電極の両面を清掃することが可能で、かつ、非清掃時における制御電極の形状変形を抑制する。
【解決手段】制御電極14の帯電電極13側に位置する面を拭き取り清掃する第1の清掃部材1と、制御電極14の被帯電体側に位置する面を拭き取り清掃する第2の清掃部材2と、第1の清掃部材1及び第2の清掃部材2を被帯電体の帯電領域に沿って移動させる移動体3と、第2の清掃部材2の清掃位置CLと退避位置Rとの間で進退移動可能に保持される可動保持部材4と、第2の清掃部材2が清掃位置CLに位置するように可動保持部材4を付勢する付勢部材5と、第1の清掃部材1及び第2の清掃部材2が初期位置CLに位置するときに、退避位置Rに第2の清掃部材2を退避させ、かつ、制御電極14と第1の清掃部材1とを非接触配置させる付勢解除部材6と、を備えたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、清掃装置及びこれを用いた帯電装置、画像形成組立体並びに画像形成装置に関する。
従来における帯電装置の清掃装置としては特許文献1ないし8記載のものが既に提供されている。
特許文献1には、清掃部材は、ガイド部によってグリッド電極の張設方向と交差する方向にグリッド電極を跨ぐとともにグリッド電極の外側の面と摺動するように張架されており、また、ガイド部を保持する保持部材が、帯電装置の長手方向に移動可能であり、ガイド部の移動に伴って清掃部材とグリッド電極との接触箇所が移動する態様が開示されている。
特許文献2には、グリッド清掃時にグリッドの張力を緩めるグリッド張設レバーを設け、グリッド清掃時には、該レバーにより張力緩和されたグリッドを清掃部材にて非清掃時のグリッド位置より被放電体から遠ざかる方向に押しつつ該清掃部材をグリッドに圧接させて走行させる態様が開示されている。
特許文献3には、グリッドへの圧接時に、グリッド張架方向と直行する方向において、グリッドにかかる圧接力が異なるようにグリッド清掃部材を保持部材に取り付け、グリッド張架方向と直行する方向において、グリッドにかかる圧接力を調整し、グリッドの変形が生じないようにグリッド清掃部材をグリッドに当てるようにした態様が開示されている。
特許文献4には、清掃装置としては、制御電極の長手方向を横切る方向に制御電極に巻き掛けられ、制御電極の長手方向に動かされることで制御電極の両面を摺擦清掃する巻き掛け清掃部材と、清掃部材を移動させる清掃部材駆動部とを含んでいる帯電装置が開示されている。
特許文献5には、コロナ放電器として、被放電体に面して設けられた複数のグリッドと、該グリッドを介して被放電体を放電するコロナ放電電極と、上記グリッドを移動可能に支持するグリッド支持体と、上記コロナ放電電極を支持するコロナ放電電極支持体と、上記グリッドをクリーニングするためにグリッド支持体進行方向前方に設けられたグリッド清掃部材と、上記コロナ放電電極をクリーニングするためにグリッド支持体進行方向後方に設けられたコロナ放電電極清掃部材とを有し、上記グリッド支持体を長手方向に沿って移動させることによりグリッドとコロナ放電電極とを同時にクリーニングする態様が開示されている。
特許文献6には、スコロトロン帯電器にグリッド清掃部材を備え、グリッド清掃に際してスコロトロン帯電器を感光体から遠ざける方向に移動せしめて、感光体と対向しない側および感光体に対向する側の両グリッド面を清掃する手段を具備した態様が開示されている。
特許文献7には、コロナ放電ワイヤ等の線材の清掃装置として、線材に接触して線材を清掃する第1の清掃部材と、線材を挟んで第1の清掃部材に接触して当該線材を拭き取る第2の清掃部材と、両清掃部材を保持するとともに線材の張り渡し方向に沿って往復移動させる保持移動体とを有し、第2の清掃部材が、第1の清掃部材の少なくとも復路移動時の後端部からはみ出して線材に接触した状態で配置されている態様が開示されている。
特許文献8には、電位制御性及び生産性を良好に保つために、スコロトロン帯電装置のグリッド電極として、平板状部材に複数の開口部を有する構成を有し、複数の開口部の長手方向にのみ直線状のパターン線を有し、パターン線の短手方向の間隔が一定であり、パターン線の短手方向の線幅とパターン線間隔とを用いて表されるグリッド電極の開口率を予め決められた数値範囲に設定する態様が開示されている。
特開2007−334226号公報(発明を実施するための最良の形態,図1) 特開平8−62950号公報(実施例,図2) 特開2006−91484号公報(発明を実施するための最良の形態,図7) 特開2007−212512号公報(発明を実施するための最良の形態,図2) 特公昭61−24712号公報(発明の詳細な説明,図4) 特開平4−42248号公報(実施例,図1) 特開2010−102273号公報(発明を実施するための最良の形態,図10) 特開2008−262111号公報(発明を実施するための最良の形態,図5)
本発明が解決しようとする技術的課題は、低剛性の格子状の制御電極に対して、制御電極の両面を清掃することが可能で、かつ、非清掃時における制御電極の形状変形を抑制することが可能な清掃装置およびこれを用いた帯電装置、画像形成組立体並びに画像形成装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、被帯電体に対向して開口する帯電容器と、この帯電容器内に配設され且つ前記被帯電体の予め決められた帯電領域に沿って延びる線状の帯電電極と、前記帯電電極と被帯電体との間で前記帯電容器の開口に面して撓み変形可能に且つ前記帯電電極の延びる方向に沿って引張られた状態にて配設され、被帯電体の帯電電位を制御する格子状の制御電極と、を備えた帯電装置に設けられ、前記帯電電極及び前記制御電極のうち少なくとも前記制御電極を清掃する清掃装置であって、前記帯電電極に交差する交差方向に沿って延び且つ制御電極の帯電電極側に位置する面を拭き取り清掃する第1の清掃部材と、前記帯電電極の延びる方向に交差する交差方向に沿って延び且つ前記制御電極の被帯電体側に位置する面を拭き取り清掃する第2の清掃部材と、前記帯電電極の延びる方向に沿って移動可能に設けられ、前記制御電極非清掃時には前記第1の清掃部材及び第2の清掃部材を被帯電体の帯電領域から外れた初期位置に停止し、前記制御電極清掃時には前記第1の清掃部材及び第2の清掃部材を被帯電体の帯電領域に沿って移動させる移動体と、この移動体に設けられ、第2の清掃部材が前記制御電極に接触する清掃位置とこの清掃位置から退避して前記制御電極とは非接触な退避位置との間で進退移動可能に保持される可動保持部材と、前記第2の清掃部材が前記清掃位置に位置するように前記可動保持部材を付勢し、前記清掃位置では前記第2の清掃部材が前記制御電極に接触して当該制御電極を被帯電体から離れる方向に変形させる共に、前記第1の清掃部材に変形した前記制御電極を接触させる付勢部材と、前記帯電容器内で前記帯電電極の延びる方向の一端側に設けられ、前記第1の清掃部材及び第2の清掃部材が前記初期位置に位置するときに、前記可動保持部材に接触して前記付勢部材による付勢方向に抗した方向に前記可動保持部材を移動させることで前記退避位置に前記第2の清掃部材を退避させ、かつ、前記制御電極と前記第1の清掃部材とを非接触配置させる付勢解除部材と、を備えたことを特徴とする清掃装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る清掃装置において、前記第1の清掃部材と前記第2の清掃部材とは前記帯電電極の延びる方向に対して互いに重ならない位置に変位配置されていることを特徴とする清掃装置である。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る清掃装置において、前記第2の清掃部材は、第1の清掃部材に比べてばね定数が大きいものであることを特徴とする清掃装置である。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3いずれかに係る清掃装置において、前記可動保持部材は、前記移動体に対し揺動支点を中心として揺動可能に且つ前記揺動支点から離れる方向に延びる揺動腕を有し、この揺動腕の揺動支点から離れた側に第2の清掃部材を保持するものであることを特徴する清掃装置である。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし4いずれかに係る清掃装置において、前記第2の清掃部材は前記可動保持部材の一部に一体的に形成されていることを特徴とする清掃装置である。
請求項6に係る発明は、請求項1ないし4いずれかに係る清掃装置において、前記可動保持部材は、第2の清掃部材を保持する保持部と、この保持部に隣接した部位に設けられ且つ前記第2の清掃部材が清掃位置に位置するときに前記第2の清掃部材と共に前記制御電極に接触する接触部と、を有することを特徴とする清掃装置である。
請求項7に係る発明は、請求項1ないし6いずれかに係る清掃装置において、前記第2の清掃部材は前記帯電電極の延びる方向に湾曲する湾曲部を有していることを特徴とする清掃装置である。
請求項8に係る発明は、被帯電体に対向して開口する帯電容器と、この帯電容器内に配設され且つ前記被帯電体の予め決められた帯電領域に沿って延びる線状の帯電電極と、前記帯電電極と被帯電体との間で前記帯電容器の開口に面して撓み変形可能に且つ前記帯電電極の延びる方向に沿って引張られた状態にて配設され、被帯電体の帯電電位を制御する格子状の制御電極と、を備えた帯電装置に設けられ、前記帯電電極及び前記制御電極を清掃する清掃装置であって、前記帯電電極を清掃する帯電電極清掃機構と、前記制御電極を清掃する制御電極清掃機構と、を備え、前記制御電極清掃機構として請求項1ないし7いずれかに係る清掃装置を用いたことを特徴とする清掃装置である。
請求項9に係る発明は、請求項8に係る清掃装置において、前記帯電電極清掃機構は、前記帯電電極の延びる方向に交差する方向に対して当該帯電電極を挟むように配置される複数の清掃部材と、これらの複数の清掃部材のうち少なくともいずれか一つを移動可能とし、前記帯電電極に対して複数の清掃部材を接離する接離機構と、この接離機構により前記複数の清掃部材が帯電電極に接触する状態で複数の清掃部材を帯電電極の延びる方向に沿って移動させる移動体と、を備え、帯電電極清掃機構の移動体は制御電極清掃機構の移動体と同一部材であることを特徴とする清掃装置である。
請求項10に係る発明は、請求項9に係る清掃装置において、前記帯電電極清掃機構の清掃部材は、前記帯電電極の延びる方向に対して予め決められた間隔をもって配置される一対の両側清掃部材と、前記帯電電極を介して前記一対の両側清掃部材の反対側に位置し且つ前記両側清掃部材の中間位置に配置される中間清掃部材と、を有し、前記接離機構は、前記中間清掃部材を移動可能とし、前記帯電電極に対して前記両側清掃部材及び中間清掃部材を接離するものであることを特徴とする清掃装置である。
請求項11に係る発明は、請求項8ないし10いずれかに係る清掃装置において、前記帯電電極清掃機構の接離機構は前記複数の清掃部材の少なくともいずれか一つを移動可能に保持する可動保持部材を有し、当該可動保持部材が前記制御電極清掃機構の可動保持部材と同一部材であることを特徴とする清掃装置である。
請求項12に係る発明は、被帯電体に対向して開口する帯電容器と、この帯電容器内に配設され且つ前記被帯電体の予め決められた帯電領域に沿って延びる線状の帯電電極と、前記帯電電極と被帯電体との間で前記帯電容器の開口に面した位置に前記帯電電極の延びる方向に沿って引張状態で配設され、被帯電体の帯電電位を制御する格子状の制御電極と、前記帯電電極及び制御電極のうち少なくとも前記制御電極を清掃する請求項1ないし11いずれかに係る清掃装置と、を備えことを特徴とする帯電装置である。
請求項13に係る発明は、請求項12に係る帯電装置において、前記制御電極は、前記帯電電極に交差する交差方向に並んで配列され且つ前記帯電電極の延びる方向に沿って直線状に延びる3本以上の構造線と、この3本以上の構造線のうち少なくとも隣り合う構造線間を連結し且つこの連結部位が構造線の延びる方向に対し複数設けられている連結線と、を有することを特徴とする帯電装置である。
請求項14に係る発明は、作像材料にて潜像を可視像化した像が保持される被帯電体としての像保持体と、この像保持体を帯電する帯電装置と、を含み、画像形成装置本体に対して着脱可能に設けられる画像形成組立体であって、前記帯電装置は、被帯電体に対向して開口する帯電容器と、この帯電容器内に配設され且つ前記被帯電体の予め決められた帯電領域に沿って延びる線状の帯電電極と、前記帯電電極と被帯電体との間で前記帯電容器の開口に面した位置に前記帯電電極の延びる方向に沿って引張状態で配設され、被帯電体の帯電電位を制御する格子状の制御電極と、前記帯電電極及び前記制御電極のうち少なくとも前記制御電極を清掃する請求項1ないし11いずれかに係る清掃装置と、を備えていることを特徴とする画像形成組立体である。
請求項15に係る発明は、作像材料にて潜像を可視像化した像が保持される被帯電体としての像保持体と、この像保持体を帯電する帯電装置と、を備えた画像形成装置であって、前記帯電装置は、被帯電体に対向して開口する帯電容器と、この帯電容器内に配設され且つ前記被帯電体の予め決められた帯電領域に沿って延びる線状の帯電電極と、前記帯電電極と被帯電体との間で前記帯電容器の開口に面した位置に前記帯電電極の延びる方向に沿って引張状態で配設され、被帯電体の帯電電位を制御する格子状の制御電極と、前記帯電電極及び前記制御電極のうち少なくとも前記制御電極を清掃する請求項1ないし10いずれかに係る清掃装置と、を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項16に係る発明は、請求項15に係る画像形成装置のうち、像保持体が湾曲状である態様において、前記帯電装置の制御電極は前記像保持体に略対応した形状の湾曲部又は多角形部を有するものであることを特徴とする画像形成装置である。
請求項17に係る発明は、請求項16に係る画像形成装置において、前記第1の清掃部材、第2の清掃部材及び前記可動保持部材のうち少なくとも前記制御電極に接触する部位は、前記制御電極の湾曲部又は多角形部に略対応した形状を有することを特徴とする特徴とする画像形成装置である。
請求項1に係る発明によれば、低剛性の格子状の制御電極に対して、制御電極の両面を清掃することが可能で、かつ、非清掃時における制御電極の形状変形を抑制することができる。
請求項2に係る発明によれば、本構成を有さない態様に比べて、第2の清掃部材の可動範囲の制約が少なくなり、被帯電体と清掃装置の構成部材とを十分に離した状態で清掃装置を安全に走行させることができる。
請求項3に係る発明によれば、本構成を有さない態様に比べて、格子状の制御電極に対する清掃性能を良好に保つことができる。
請求項4に係る発明によれば、簡単な構成で、清掃位置と退避位置とに第2の清掃部材を容易に進退移動させることができる。
請求項5に係る発明によれば、第2の清掃部材の部品点数を省略することができると共に、制御電極の清掃位置を正確に規制することができる。
請求項6に係る発明によれば、制御電極の清掃位置を正確に規制し、第2の清掃部材と制御電極との接触による第2の清掃部材の変形量を調整することができる。
請求項7に係る発明によれば、本構成を有さない態様に比べて、制御電極と第2の清掃部材との接触状態を一様にすることができる。
請求項8に係る発明によれば、帯電電極及び制御電極を清掃することができ、特に、制御電極の清掃に当たっては、剛性の格子状の制御電極に対して、制御電極の両面を清掃することが可能で、かつ、非清掃時における制御電極の形状変形を抑制することができる。
請求項9に係る発明によれば、簡単な構成で、帯電電極及び制御電極を清掃することができる。
請求項10に係る発明によれば、清掃部材の移動方向によらず、帯電電極に対する移動姿勢を安定させることができる。
請求項11に係る発明によれば、兼用した可動保持部材を進退移動させることで、帯電電極及び制御電極と夫々の清掃部材とを簡単に接離させることができる。
請求項12に係る発明によれば、低剛性の格子状の制御電極に対して、制御電極の両面を清掃することが可能で、かつ、非清掃時における制御電極の形状変形を抑制することが可能な清掃装置を含む帯電装置を容易に構築することができる。
請求項13に係る発明によれば、連結線のない態様に比べて、被帯電体に対して制御電極を近接配置し易く、かつ、被帯電体の帯電領域における帯電ムラを抑制することができる。
請求項14に係る発明によれば、低剛性の格子状の制御電極に対して、制御電極の両面を清掃することが可能で、かつ、非清掃時における制御電極の形状変形を抑制することが可能な清掃装置を含む帯電装置が組み込まれた画像形成組立体を容易に構築することができる。
請求項15に係る発明によれば、低剛性の格子状の制御電極に対して、制御電極の両面を清掃することが可能で、かつ、非清掃時における制御電極の形状変形を抑制することが可能な清掃装置を含む帯電装置が組み込まれた画像形成装置を容易に構築することができる。
請求項16に係る発明によれば、湾曲状の像保持体を備えた画像形成装置に対し、像保持体の湾曲状表面への帯電能力を略等しく設定することができる。
請求項17に係る発明によれば、湾曲状の像保持体を備えた画像形成装置に対し、像保持体の湾曲状表面への帯電能力を略等しく設定することができることに加え、制御電極の変形量を必要最小限に抑制することができる。
(a)は本発明を適用した実施の形態に係る画像形成装置の概要を模式的に示す説明図、(b)は(a)の画像形成装置で用いられる帯電装置及びその清掃装置の概要を示す説明図である。 本発明が適用された画像形成装置の実施の形態1を示す説明図である。 実施の形態1で用いられるプロセスカートリッジの全体構成を示す説明図である。 実施の形態1で用いられる帯電装置を示す説明図である。 (a)は帯電装置で用いられるグリッドの全体構成を示す説明図、(b)はその要部を示す説明図である。 (a)(b)は本実施の形態で用いられるグリッドの両端の取付構造を示す説明図である。 で実施の形態1で用いられる清掃装置の全体構成を示す斜視説明図である。 図7中VIII−VIII線に相当する断面方向から見た説明図である。 図8中IX−IX線に相当する断面方向から見た模式図である。 (a)は実施の形態1で用いられる放電ワイヤ清掃機構の概要を示す断面説明図、(b)は実施の形態1で用いられる放電ワイヤ清掃機構の清掃パッドの構成例を示す説明図である。 グリッド清掃機構の清掃時における状態を示す斜視説明図である。 グリッド清掃機構の非清掃時における状態を示す斜視説明図である。 実施の形態1で用いられる清掃装置の制御系の一例を示す説明図である。 実施の形態1で用いられる清掃装置の非清掃時における状態を模式的に示す説明図である。 実施の形態1で用いられる清掃装置の清掃時における状態を模式的に示す説明図である。 (a)は放電ワイヤ清掃機構の非清掃時における状態を模式的に示す説明図、(b)は同清掃機構の清掃時における状態を模式的に示す説明図である。 実施の形態1に対する比較の形態1−1に係る清掃装置の一例を示す説明図である。 実施の形態1に対する比較の形態1−2に係る清掃装置の要部を示す説明図である。 実施の形態2に係る帯電装置で用いられる清掃装置の要部を示す説明図である。 実施の形態3に係る帯電装置で用いられる清掃装置の要部を示す同様な説明図である。 実施の形態4に係る帯電装置で用いられる清掃装置の要部を示す同様な説明図である。 実施例1〜3及び比較例1〜3に係る帯電装置のグリッド清掃機構の構成例を示す説明図である。 比較例1,3及び実施例3における汚れの残存率を示す説明図である。 実施例3における清掃前、清掃後の放電電流の均一性の変化を示す説明図である。 比較例1における清掃前、清掃後の放電電流の均一性の変化を示す説明図である。 比較例3における清掃前、清掃後の放電電流の均一性の変化を示す説明図である。
◎実施の形態の概要
図1(a)は本発明を具現化する実施の形態に係る画像形成装置の概要を示す。
同図において、画像形成装置は、作像材料にて潜像を可視像化した像が保持される被帯電体としての像保持体15と、この像保持体15を帯電する帯電装置10と、を備えている。
この種の画像形成装置にあっては、像保持体15及び帯電装置10は画像形成装置本体に対して個々的に組み付けられても差し支えないが、組付性を簡略化するという観点からすれば、像保持体15及び帯電装置10を含む画像形成組立体として、画像形成装置本体に対して着脱可能に装着される態様が好ましい。
ここで、像保持体15は感光体、誘電体を問わず、また、その形態もドラム状、ベルト状を問わないし、画像形成装置による作像画像(単色画像、複数色画像)に応じて単一、複数のいずれでもよい。
また、本例では、帯電装置10は、像保持体15に対向して開口する帯電容器12と、この帯電容器12内に配設され且つ像保持体15の予め決められた帯電領域に沿って延びる線状の帯電電極13と、帯電電極13と像保持体15との間で帯電容器12の開口に面した位置に帯電電極13の延びる方向に沿って引張状態で配設され、像保持体15の帯電電位を制御する格子状の制御電極14と、帯電電極13及び制御電極14を清掃する清掃装置11と、を備えている。
ここでいう帯電装置10は像保持体15を帯電するものであればよく、帯電した結果、像保持体15に作像材料を転写させる転写装置なども含む。
この種の帯電装置10において、帯電電極13は少なくとも放電可能な線状電極を一本有していればよいが、帯電性能を増加させる観点から前記線状電極を複数本有するものでもよい。また、制御電極14は帯電電極13から放電された電子が通過可能な格子状電極を有していればよく、格子状電極に印加される制御電圧によって電子の通過量を制御するようにすればよい。ここでいう「格子状」とは少なくとも一方向に複数延びる構造線を有していればよいが、全体的な強度を保つという観点からすれば、構造線に交差する方向に延びて構造線間を連結する連結線を有している態様が好ましい。また、制御電極14の面剛性については帯電電極の延びる方向に引っ張られて撓み変形するものであれば、低剛性のものに限らず高剛性のものであってもよい。
尚、本例では、帯電装置10は、被帯電体として像保持体15を帯電する態様が例示されているが、像保持体15に限られず、広く被帯電体を帯電するものであればよいことは勿論である。
本実施の形態では、清掃装置11は、図1(b)に示すように、帯電電極13を清掃する帯電電極清掃機構11aと、制御電極14を清掃する制御電極清掃機構11bと、を備えている。
ここで、制御電極清掃機構11bとしては、帯電電極13に交差する交差方向に沿って延び且つ制御電極14の帯電電極13側に位置する面を拭き取り清掃する第1の清掃部材1と、帯電電極13の延びる方向に交差する交差方向に沿って延び且つ制御電極14の被帯電体(像保持体15)側に位置する面を拭き取り清掃する第2の清掃部材2と、帯電電極13の延びる方向に沿って移動可能に設けられ、制御電極14非清掃時には第1の清掃部材1及び第2の清掃部材2を被帯電体(像保持体15)の帯電領域から外れた初期位置に停止し、制御電極14清掃時には第1の清掃部材1及び第2の清掃部材2を被帯電体(像保持体15)の帯電領域に沿って移動させる移動体3と、この移動体3に設けられ、第2の清掃部材2が制御電極14に接触する清掃位置CLとこの清掃位置CLから退避して制御電極14とは非接触な退避位置Rとの間で進退移動可能に保持される可動保持部材4と、第2の清掃部材2が清掃位置CLに位置するように可動保持部材4を付勢し、清掃位置CLでは前記第2の清掃部材2が制御電極14に接触して当該制御電極14を被帯電体(像保持体15)から離れる方向に変形させる共に、第1の清掃部材1に変形した制御電極14を接触させる付勢部材5と、帯電容器12内で帯電電極13の延びる方向の一端側に設けられ、第1の清掃部材1及び第2の清掃部材2が初期位置P0に位置するときに、可動保持部材4に接触して付勢部材5による付勢方向に抗した方向に可動保持部材4を移動させることで退避位置Rに第2の清掃部材2を退避させ、かつ、制御電極14と第1の清掃部材1とを非接触配置させる付勢解除部材6と、を備えたものである。
このような技術的手段において、第1の清掃部材1は制御電極14の帯電電極13側を清掃する部材であり、基本的に移動体3に固定的に設けられる。
第2の清掃部材2は制御電極14の被帯電体(像保持体15)側を清掃する部材であり、清掃位置CLと退避位置Rとの間で進退移動可能とすることを前提とする。
ここで、第1の清掃部材1を固定配置し、第2の清掃部材2を可動配置した理由は、被帯電体(像保持体15)から離れた位置に清掃位置CLを選定し、移動体3が移動するときに被帯電体(像保持体15)側に位置する第2の清掃部材2と被帯電体(像保持体15)とが干渉することを回避することを企図したものである。
また、移動体3は被清掃時に帯電領域から外れた初期位置に停止し、清掃時に帯電領域を移動する。ここでいう初期位置とは帯電領域から外れていればよいが、第2の清掃部材2、これを保持する可動保持部材4と被帯電体(像保持体15)との干渉を防止する上で、被帯電体(像保持体15)の両側から外れた位置に初期位置P0を設定することが好ましい。
更に、可動保持部材4は第2の清掃部材2を清掃位置CLと退避位置Rとの間で進退移動可能に保持する部材で、かつ、付勢部材5によって清掃位置CL側に付勢されていればよい。
そして、付勢解除部材6は第1の清掃部材1、第2の清掃部材2が初期位置P0に位置するとき、可動保持部材4に係わり合って付勢部材5の付勢方向に抗して可動保持部材4を移動させ、第2の清掃部材2を退避位置Rに退避させるものであればよい。
また、帯電電極清掃機構11aは、帯電電極13の延びる方向に交差する方向に対して当該帯電電極13を挟むように配置される複数の清掃部材7,8と、これらの複数の清掃部材7,8のうち少なくともいずれか一つを移動可能とし、帯電電極13に対して複数の清掃部材7,8を接離する接離機構9と、この接離機構9により複数の清掃部材7,8が帯電電極13に接触する状態で複数の清掃部材7,8を帯電電極13の延びる方向に沿って移動させる移動体3と、を備えている。
このような技術的手段において、清掃部材7,8としては、帯電電極13を挟むように配置されるものであればよく、帯電電極13の延びる方向に対して少なくとも一部が重なるように対向配置される態様に限らず、互いに重ならないように配置される態様をも含む。
また、接離機構9としては、少なくともいずれか一つを移動可能にすればよいが、帯電電極13に対し全ての清掃部材7,8を接触又は非接触にすることを要する。
更に、移動体3としては、接離機構9により帯電電極13に接触した清掃部材7,8を帯電電極13の延びる方向に沿って移動させるものであればよく、移動量や移動方向については適宜選定可能である。帯電電極13に対して清掃部材7,8を接触した状態で往復移動させてもよいし、あるいは、一方向についてだけ帯電電極13に対して清掃部材7,8を接触移動させ、反対方向については帯電電極13から清掃部材7,8を離間させて戻すようにしてもよい。ここで、帯電電極清掃機構11aの移動体3は制御電極清掃機構11bの移動体3と別に設けても差し支えないが、清掃装置11の構成を簡略化するという観点からすれば、帯電電極清掃機構11aの移動体が制御電極清掃機構11bの移動体3と同一部材からなるものが好ましい。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の帯電装置及びその清掃装置の代表的態様又は好ましい態様について説明する。
先ず、制御電極14の代表的態様としては、帯電電極13に交差する交差方向に並んで配列され且つ帯電電極13の延びる方向に沿って直線状に延びる3本以上の構造線と、この3本以上の構造線のうち少なくとも隣り合う構造線間を連結し且つこの連結部位が構造線の延びる方向に対し複数設けられている連結線と、を有する態様が挙げられる。
本態様では、構造線は制御電極14を帯電電極13の延びる方向に引っ張る線材であり、少なくとも3本以上有していることが必要である。また、連結線は構造線に交差する方向で構造線間を連結する線材であり、制御電極14に対してねじり方向の変形を抑えて面剛性を高めるようにしたものである。
また、像保持体15が湾曲状である態様にあっては、帯電装置10の制御電極14は像保持体15に略対応した形状の湾曲部又は多角形部を有するものであることが好ましい。本態様では、湾曲状又は多角形状の制御電極14と像保持体15の湾曲状表面とは略等間隔で配置されることから、像保持体15の湾曲状表面への帯電能力が略等しく設定される。
また、帯電電極清掃機構11aにおける第1の清掃部材1及び第2の清掃部材2の好ましいレイアウトとしては、第1の清掃部材1と第2の清掃部材2とは帯電電極13の延びる方向に対して互いに重ならない位置に変位配置されている態様が挙げられる。
本態様は、制御電極14の撓み方向において第1の清掃部材1の制御電極14との接触位置よりも第2の清掃部材2による清掃位置CLを被帯電体(像保持体15)から離して設定することが可能である。
第1の清掃部材1と第2の清掃部材2とが帯電電極13の延びる方向に対して少なくとも一部が重なっている態様では、第2の清掃部材2の可動範囲が第1の清掃部材1の存在により制約されてしまう。このため、第2の清掃部材2の可動範囲を大きく確保するという観点からすれば、少なくとも一部が重なる態様では、第1の清掃部材1を被帯電体(像保持体15)からできる限り離れた位置に配置するように設計することが必要である。
また、第1の清掃部材1と第2の清掃部材2との好ましい材料硬度特性としては、第2の清掃部材2は第1の清掃部材1に比べてばね定数が大きいものである態様が挙げられる。
本態様において、第1の清掃部材1を柔らかい材料で構成するようにすれば、制御電極14の格子の目の中に第1の清掃部材1を入れ込むことができ、拭き取り性を確保することが可能である。
また、第2の清掃部材を硬い材料で構成するようにすれば、制御電極14を撓み変形させるときに制御電極14に対する清掃摺擦力を得る上で十分な反力を生成させることが可能である。
更に、可動保持部材4の代表的態様としては、移動体3に対し揺動支点を中心として揺動可能に且つ揺動支点から離れる方向に延びる揺動腕を有し、この揺動腕の揺動支点から離れた側に第2の清掃部材2を保持するものが挙げられる。可動保持部材4として、揺動支点を中心として揺動可能な揺動腕を用い、付勢部材5にて揺動腕の自由端側を被帯電体(像保持体15)から離れる方向に付勢するようにすればよい。本態様では、付勢解除部材6は揺動腕を付勢部材5による付勢方向と逆方向に揺動させるものであればよい。
また、第2の清掃部材2は可動保持部材4の一部に一体的に形成されていてもよい。
本態様では、第2の清掃部材2による清掃位置CLは、第2の清掃部材2として一体的に形成された可動保持部材4の一部の移動軌跡によって一義的に決まることから、第2の清掃部材2は、制御電極14を被帯電体(像保持体15)から離れた方向に所定量撓み変形させ、第1の清掃部材1に対する制御電極14の押し付け量を略一定に保ち、第1の清掃部材1で制御電極14の格子の目の中を拭き取り清掃することが可能である。
更に、可動保持部材4の好ましい態様としては、第2の清掃部材2を保持する保持部と、この保持部に隣接した部位に設けられ且つ第2の清掃部材2が清掃位置CLに位置するときに第2の清掃部材2と共に制御電極14に接触する接触部と、を有する態様が挙げられる。
本態様では、可動保持部材4の接触部と制御電極との接触により制御電極14の清掃位置CLが一義的に決まり、可動保持部材4の保持部に保持された第2の清掃部材2は接触部で位置規制された制御電極14に対し所定の変形量で接触する。
更にまた、第2の清掃部材2の好ましい態様としては、帯電電極13の延びる方向に湾曲する湾曲部を有している態様が挙げられる。本態様では、第2の清掃部材2が平面を有する態様では、可動保持部材4の保持面の加工精度等による位置誤差があると、第2の清掃部材2と制御電極14との接触状態がばらつく虞れがあるのに対し、本態様では、湾曲部の最も突出した部位が接触することから、その接触面が一様になり易い点で好ましい。
また、像保持体15が湾曲状である態様において、帯電装置10の制御電極14が像保持体15に略対応した形状の湾曲部又は多角形部を有するものである場合には、制御電極14の変形量を必要最小限に抑制するという観点からすれば、第1の清掃部材1、第2の清掃部材2及び可動保持部材4のうち少なくとも制御電極14に接触する部位は、制御電極14の湾曲部又は多角形部に略対応した形状を有する態様が好ましい。
また、帯電電極清掃機構11aの清掃部材7,8の好ましい態様としては、帯電電極13の延びる方向に対して予め決められた間隔をもって配置される一対の両側清掃部材7と、
帯電電極13を介して一対の両側清掃部材7の反対側に位置し且つ両側清掃部材7の中間位置に配置される中間清掃部材8と、を有し、接離機構9は、中間清掃部材8を移動可能とし、帯電電極13に対して両側清掃部材7及び中間清掃部材8を接離するようにしたものが挙げられる。
本態様では、清掃部材7,8としては一対の両側清掃部材7と一つの中間清掃部材8とを有することが要件であるが、これに限定するという意味ではなく、少なくとも前記の関係の清掃部材を含んでいればこれ以外の清掃部材を付加した態様でも差し支えない。例えば中間清掃部材8と同じ側で例えば両側清掃部材7の帯電電極13の延びる方向の外側に別の清掃部材を設けてもよい。
また、両側清掃部材7及び中間清掃部材8のレイアウトについては適宜選定して差し支えないが、清掃部材7,8の清掃位置を工夫することで清掃部材7,8による掻き出し、拭き取り動作を効率的に実現することが可能である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明をより詳細に説明する。
◎実施の形態1
−画像形成装置の全体構成−
図2は本発明が適用される画像形成装置の実施の形態1を示す説明図である。
同図において、画像形成装置は、所定方向に回転する像保持体としてのドラム状の感光体21と、この感光体21を帯電する帯電装置22と、帯電された感光体21上に静電潜像を書き込む潜像書込装置としての露光装置(図示せず)と、感光体21上の静電潜像を現像剤にて可視像化する現像装置23と、感光体21上の現像剤による可視像を図示外の記録材又は中間転写体に転写する転写装置24と、感光体21上に残留する現像剤による可視像を清掃する像清掃装置25とを備えている。
ここで、現像装置23としては、一成分現像方式、二成分現像方式を問わず適宜選定して差し支えないが、本実施の形態では、二成分現像方式の態様(例えば二成分現像剤が収容される現像容器231に現像ロール232を配設し、この現像容器231内には現像剤を撹拌しながら搬送する撹拌搬送部材233を配設し、撹拌搬送部材233にて撹拌搬送された現像剤を例えば現像剤補給ロール234を用いて現像ロール232に供給し、層厚規制部材235にて現像ロール232上の現像剤層厚を規制し、感光体21に対向する現像域に現像剤を供給する態様)が用いられている。
また、転写装置24としては、感光体21上の可視像を記録材又は中間転写体に転写する機能部材を備えたものであれば、図示した転写ロールを用いた態様に限られるものではなく、放電ワイヤを用いた態様であってもよい。尚、本実施の形態において、転写装置24として、放電ワイヤを用いた態様を採用した場合には、帯電装置22として放電ワイヤを用いた態様の構成を利用するようにしてもよい。
更に、像清掃装置25としては、感光体21上の残留現像剤を清掃するものであれば適宜選定して差し支えないが、本実施の形態では、例えば清掃容器251に板状の清掃ブレード252及び清掃ブラシ253を配設し、清掃容器251内には回収した残留現像剤を均す均し搬送部材254を配設したものが用いられる。
特に、本実施の形態では、図2及び図3に示すように、感光体21、帯電装置22及び像清掃装置25は画像形成組立体に相当するプロセスカートリッジ30として一ユニット化されている。
−帯電装置の基本構成−
そして、帯電装置22は、図2ないし図4に示すように、感光体21の上方に非接触配置され、当該感光体21の軸方向に沿って延び且つ放電を遮断する材料(例えばアルミニウム等)にて感光体21側に開口する断面略E字状に形成される帯電容器41と、この帯電容器41の長手方向(感光体21の軸方向に相当)に沿って設けられる帯電電極としての放電ワイヤ42と、前記感光体21に対して所定寸法g(図8参照)離間するように帯電容器41の開口部に設けられて感光体21の帯電電位を調整する格子状の制御電極としてのグリッド43と、を備えている。
<放電ワイヤ>
ここで、放電ワイヤ42の本数は少なくとも1本でよいが、複数設けるようにしてもよく、本実施の形態では2本設けられている。そして、帯電容器41は、2本の放電ワイヤ42を収容するために断面略E字状に形成されているが、例えば1本の放電ワイヤ42を収容する態様では断面略U字状に形成するようにすればよい。また、放電ワイヤ42は、帯電容器41の長手方向両端に設けられた絶縁部材間に、少なくとも一方側に張力付勢用の弾性ばね(図示せず)を介在させて張架されており、図示外の放電用バイアス電源が接続されている。
また、放電ワイヤ42としては、例えばタングステン、カーボンタングステン、金メッキタングステンなどにてワイヤ径30μmから40μmのものが使用されており、その引っ張り力は30〜80gf(0.29〜0.78N)程度に設定されている。
<グリッド>
本実施の形態において、グリッド43は、導電性の電極材料(例えばステンレス鋼板)を用いて構成されており、図4ないし図6に示すように、放電ワイヤ42の延びる方向(感光体21の軸方向に相当)に沿って延びる格子状電極部44と、この格子状電極部44の長手方向両端に設けられ、格子状電極部44が長手方向に引張状態で保持されると共に帯電容器41の長手方向の両端部に取り付けられる取付部45、46と、を有している。
このグリッド43は、放電ワイヤ42で発生したマイナス電荷が格子状電極部44の開口44aを通過して感光体21に供給されるときに、格子状電極部44に図示外の制御部によって制御されたグリッド電圧を印加することにより、格子状電極部44の開口44aを通過するマイナス電荷の通過量を制御し、感光体21の帯電電位を制御するものである。
より具体的に述べると、格子状電極部44は、特に図5に示すように、取付部45,46のうち感光体21の周方向両側部の相対応する部位に結合されて感光体21の軸方向に沿って直線状に延び、取付部45,46と共に矩形状の枠体を構成する枠線441と、この枠線441間の空間部において、感光体21の周方向に予め決められた間隔で並び且つ感光体21の軸方向に沿って直線状に延びる枠線441よりも細い複数(少なくとも3本以上)の構造線442と、この構造線442の延びる方向に対して予め決められた傾斜角度α(例えば30°〜60°)で構造線442に交差すると共に隣り合う構造線442を連結する複数(本例では4つ)の連結線443と、を有している。
各連結線443は、格子状電極部44の長手方向領域Wを連結線443の数(本例では4)に応じて区画し、各区画領域M(M1〜M4)内で一方の枠線441から複数の構造線442を経て他方の枠線441に至るまでの間を相互に連結したものであり、本例では各区画領域M内で略平行に配列されている。
この連結線443は格子状電極部44の長手方向に交差する幅方向に対するねじれ剛性を高める補強部Uとして働き、格子状電極部44の面剛性を調整するものである。
尚、本例では、各連結線443は枠線441と構造線442との間並びに隣り合う構造線442間を連続的に連結するようにしているが、これに限られるものではなく、間を開けて不連続的に連結するようにしてもよい。また、本例では、各連結線443が形成される区画領域Mは格子状電極部44の長手方向領域Wを連結線443の数に応じて略等分に区画したものであるが、これに限られるものではなく、各連結線443が形成される区画領域M間に各連結線443が形成されない領域を介在させるようにしてもよいし、また、各連結線443が形成される区画領域Mが一部重なり合うようになっていても差し支えない。
本例では、一方の取付部45は略正方形状の枠板451を有し、この枠板451には格子状電極部44の幅方向に対して一対の取付孔452を間隔を介して開設したものである。
これに対し、他方の取付部46は格子状電極部44の幅方向に延びる略長方形状の枠板461を有し、この枠板461には格子状電極部44の長手方向外側に略V字状に突出する被引掛かり部462を形成したものである。
<グリッドの取付構造>
本例におけるグリッド43の取付構造は以下の通りである。
帯電容器41の長手方向両端にはグリッド43を保持するための保持部材としてのグリッドホルダ47,48が設けられている。
一方のグリッドホルダ47は、図6(a)に示すように、ドラム状の感光体21の外周面に沿った湾曲状の保持壁471を有し、この保持壁471にはグリッド43の幅方向に対して一対の保持片472を感光体21側に向かって突出するように設けたものである。この保持片472は例えば保持壁471に対しL字状に切り起こされた弾性変形可能な弾性片からなり、グリッド43の長手方向外側に屈曲した引掛部473を有している。この保持片472はグリッド43の一方の取付部45の取付孔452に挿入され、引掛部473により取付孔452縁部に引っ掛けられてグリッド43の取付部45を引張った状態で保持するようになっている。
更に、このグリッドホルダ47には、湾曲状の保持壁471に対応して湾曲する板バネからなる押さえ板474が設けられ、この押さえ板474は例えば両側に抱き込み片475を有し、この抱き込み片475に引っ掛け孔476を形成すると共に、グリップホルダ47に引っ掛け突起477を形成し、引っ掛け孔476に引っ掛け突起477を引っ掛けることでグリップホルダ47に抱き込み保持され、格子状電極部44の長手方向端部を保持壁471との間に挟んで押さ込むようになっている。
これに対し、他方のグリッドホルダ48は、図6(b)に示すように、ドラム状の感光体21の外表面に沿った湾曲状の保持壁481と、この保持壁481のグリッド43の長手方向外側に隣接して設けられる平面状の保持壁482とを有し、保持壁482には感光体21側に向かって突出する保持片483を設けたものである。この保持片483は例えば保持壁482に対しL字状に切り起こされた弾性変形可能な弾性片からなり、グリッド43の長手方向外側に屈曲した引掛部484を有している。この保持片483はグリッド43の他方の取付部46の被引掛かり部462に引っ掛けられ、グリッド43の取付部46を引張った状態で保持するようになっている。
更に、このグリッドホルダ48には、湾曲状の保持壁481に対応して湾曲する板バネからなる押さえ板485が設けられ、格子状電極部44の長手方向端部を保持壁481との間に挟んで押さえ込むようになっている。尚、押さえ板485の取付構造は押さえ板474の取付構造と同様である。
このように、グリッド43は両方の取付部45,46を引張った状態でグリッドホルダ47,48に保持されており、格子状電極部44は押さえ板474,485によって感光体21の外周面に沿った湾曲形状に保持されるようになっている。
−清掃装置の基本構成−
更に、本実施の形態では、帯電装置22は、図7及び図8に示すように、放電ワイヤ42及びグリッド43を定期的に清掃する清掃装置50が設けられている。
本実施の形態では、帯電容器41は、感光体21の軸方向における最大画像形成領域よりも長く形成されており、その一端側には非清掃時に清掃装置50が待機可能な清掃待機室(図示せず)が確保されており、清掃装置50の初期位置P0(図13参照)になっている。
ここで、清掃装置50は、放電ワイヤ42を清掃する放電ワイヤ清掃機構50aと、グリッド43を清掃するグリッド清掃機構50bと、これらの清掃機構50a,50bを放電ワイヤ42及びグリッド43の長手方向に沿って移動させる清掃移動機構110と、を備えている。
―放電ワイヤ清掃機構―
本例では、放電ワイヤ清掃機構50aは、図7ないし図10に示すように、帯電容器41の長手方向に沿って移動可能な可動台52を有し、この可動台52に放電ワイヤ42の長さ方向に沿って離間配置される3つの清掃パッド60(60a〜60c)を設けたものである。
<可動台>
可動台52は、帯電容器41の長手方向に沿って摺動可能な略逆U字枠形状からなる支持枠53を有し、この支持枠53には、各清掃パッド60(60a〜60c)の下方側を覆う清掃受け部材54を設けると共に、帯電容器41の頂部に形成された長手方向に沿って延びる案内溝411から帯電容器41外部に突出し且つ摺動可能に嵌まる一対の突出腕55を設け、この突出腕55の先端側には内部に雌ねじ部(後述する清掃移動機構110の一要素)が形成された駆動伝達筒56を設けると共に、突出腕55の両側には支持枠53の頂部との間に空間が確保されるように一対の案内板57を突出配置し、支持枠53の頂部と前記案内板57との間に帯電容器41の頂部が摺動自在に配置するようにしたものである。
そして、支持枠53の頂部及び案内板57の一部には可動台52の移動方向に延びる案内突条58が設けられ、この案内突条58のみが帯電容器41の頂部に接触することで可動台52と帯電容器41との間の接触抵抗を低減する構成が採用されている。
また、本実施の形態では、清掃受け部材54上には放電ワイヤ42の感光体21側面に接触可能な一対の両側清掃パッド60a,60bが固定配置されており、一方、放電ワイヤ42を挟む方向の他方側で且つ放電ワイヤ42の延びる方向に対して両側清掃パッド60a,60bの中間には中間清掃パッド60cが後述する接離機構80(図9参照)を介して移動可能に配置されている。
<清掃パッドの構成例>
また、本実施の形態において、清掃パッド60(60a〜60c)は放電ワイヤ42を清掃可能であれば適宜選定して差し支えないが、清掃性を考慮して例えば以下のように全て同様に構成されている。
つまり、清掃パッド60は、図10(b)に示すように、例えばスポンジ、フェルト、発泡樹脂などのように多孔質で柔軟性を有する弾性基材61を有し、この弾性基材61上には表面に凹凸加工が施された不織布63を接着剤62を介して貼り付け、更に、不織布63の表面に粉体層64を設け、この粉体層64にはアルミナ、カーボンランダム、ダイヤモンドなどの如く研磨機能を有する研磨剤65を、例えば接着剤62に混入して塗布したり、あるいは、不織布63の表面に接着剤62を塗布して研磨剤65を散布し、その上に接着剤62を薄く塗布するようにしたものである。
尚、不織布とは繊維を接着したもの、あるいは、繊維をからめたものを広く含むものである。
<清掃パッドの配置例>
また、本実施の形態では、図10(a)に示すように、各清掃パッド60(60a〜60c)の放電ワイヤ42の長さ方向に沿う幅寸法をw(wa〜wc)、同厚さをh(ha〜hc)、清掃パッド60間の放電ワイヤ42の長さ方向に沿う間隔d(d1,d2)、両側清掃パッド60a,60bの放電ワイヤ接触面に対する中間清掃パッド60cの放電ワイヤ接触面の相対差に相当する食い込み量をkとした場合に、w=3〜5mm、h=1〜2mm、d=0.5〜4.0mm、k=0.4〜1.8mm程度に設定することが好ましい。
特に、k/dについては、0.2〜0.7の範囲で設定することが好ましい。
ここで、0.2未満であると、放電ワイヤ42に対する清掃パッド60a〜60cによる接触圧が不足し、0.7を超えると、前記接触圧が大き過ぎて清掃パッド60a〜60cの損傷を早める懸念があることによる。
本実施の形態では、各清掃パッド60(60a〜60c)の寸法や配設位置関係については夫々個別に設定しても差し支えないが、清掃具51の移動方向の違いによる清掃性の差異を極力少なく抑えるという観点からすれば、各清掃パッド60(60a〜60c)として同じ構成とし、かつ、清掃具51の往路、復路での移動方向に対する各清掃パッド60a〜60cの配設位置関係を同様に設定することが好ましい。
―グリッド清掃機構―
本実施の形態において、グリッド清掃機構50bは、図7、図9、図11及び図12に示すように、グリッド43の幅方向に沿って延び且つグリッド43の放電ワイヤ42側に位置する面を拭き取り清掃する第1の清掃パッド71と、同じくグリッド43の幅方向に沿って延び且つグリッド43の感光体21側に位置する面を拭き取り清掃する第2の清掃パッド72と、これらの清掃パッド71,72をグリッド43の長手方向に沿って移動させる可動台52(本例では放電ワイヤ清掃機構50aの可動台52を兼用)と、この可動台52に搭載され、グリッド43清掃時にはグリッド43に対して清掃パッド71,72を接触させると共に、グリッド43非清掃時にはグリッド43に対して清掃パッド71,72を非接触配置する接離機構80(本例では放電ワイヤ清掃機構50aの接離機構80と兼用)と、を備えている。
<清掃パッド>
本実施の形態では、第1の清掃パッド71、第2の清掃パッド72としては、例えば布、フェルト、合成樹脂発泡剤、膨張ポリマ、人工皮革、これらのうち2以上の組み合わせからなるものや、更にはグリッド43の酸化皮膜等を取り除くためにこれらに研磨粒子等を保持させたものを採用するようにすればよい。その形態としては、ブロック体のほか、ブラシ状の態様など適宜選定することができる。
本例では、第1の清掃パッド71は、可動台52の清掃受け部材54の感光体21側に位置する面のうち清掃装置50の初期位置P0(図13参照)寄りに固着されている。
また、第2の清掃パッド72は、接離機構80の後述する可動保持部材81によって清掃位置CLと退避位置Rとの間で進退移動可能に保持されている。
更に、本例では、第2の清掃パッド72は、第1の清掃パッドに比べてばね定数が大きい材料で構成されている。つまり、第1の清掃パッド71は柔らかい材料を選定して構成され、第2の清掃パッド72は硬い材料を選定して構成されている。尚、第1の清掃パッド71,第2の清掃パッド72をブロック体で構成する場合には、清掃能力を向上させるために、夫々の清掃パッド71,72の表面に対してシボ加工などを施すようにしてもよい。
<接離機構>
本実施の形態において、接離機構80は、可動台52に設けられ、第2の清掃パッド72がグリッド43に接触する清掃位置CLとこの清掃位置CLから退避してグリッド43とは非接触な退避位置Rとの間で進退移動可能に保持される可動保持部材81と、第2の清掃パッド72が清掃位置CLに位置するように可動保持部材81を付勢し、清掃位置CLでは第2の清掃パッド72がグリッド43に接触して当該グリッド43を感光体21から離れる方向に変形させる共に、第1の清掃パッド71に変形したグリッド43を接触させる付勢ばね82と、帯電容器41の長手方向の一端側に設けられ、第1の清掃パッド71及び第2の清掃パッド72が初期位置P0に位置するときに、可動保持部材81に接触して付勢ばね82による付勢方向に抗した方向に可動保持部材81を移動させることで退避位置Rに第2の清掃パッド72を退避させ、かつ、グリッド43と第1の清掃パッド71とを非接触配置させる付勢解除部材83と、可動保持部材81の揺動範囲を規制する規制部材としてのストッパ84と、を備えている。
本例では、可動保持部材81は、例えばノンハロゲン難燃PC/ABSなどの合成樹脂によって一体的成形され、図9、図11及び図12に示すように、可動台52の支持枠53の両側壁に揺動軸90を介して揺動可能に支持される一対の揺動アーム91,92を有している。一方の揺動アーム91は可動台82から初期位置P0側に向かって突出し且つ感光体21側に向かって屈曲形成された一対の腕部911を有し、この一対の腕部911の先端部側にはグリッド43の幅方向外側に張り出すように略L字状の張出部912を形成すると共に、グリッド43位置よりも感光体21側の領域にて張出部912の先端部間をグリッド43の幅方向に亘って連結する連結保持部913と、有している。
そして、連結保持部913のグリッド43側に位置する面は、ドラム状の感光体21の外周面に沿って略湾曲する湾曲面を有しており、この湾曲面に第2の清掃パッド72が固着されている。
また、他方の揺動アーム92は、可動台52の支持枠53内において一方の揺動アーム91とは反対側に向かって延び且つ感光体21側に向かって屈曲形成された一対の腕部921を有し、この一対の腕部921の先端部には中間清掃パッド60cに対応してパット保持部922を設け、このパット保持部922に中間清掃パッド60cを接着などで固着するようにしたものである。
更に、付勢ばね82は、可動保持部材81の揺動アーム92と可動台52の支持枠53の頂部との間に設けられ、この揺動アーム92を感光体21側に付勢するようになっている。
この結果、一方の揺動アーム91に保持された第2の清掃パッド72は感光体21から離れる方向に移動するようになっている。
そして、本実施の形態では、ストッパ84は可動台52の支持枠53の頂部のうち清掃装置50の初期位置P0側に突出して設けられ、付勢ばね82の付勢力によって付勢された一方の揺動アーム92がストッパ84に当接し、可動保持部材81の揺動範囲が規制されるようになっている。
更に、付勢解除部材83は、図9に示すように、帯電容器41の長手方向一端側に位置する清掃装置50の初期位置P0に対応して設けられ、少なくとも清掃装置50が初期位置P0に到達したときに、可動保持部材81の一方の揺動アーム91に接触して付勢ばね82の付勢方向に抗した方向に揺動アーム91が揺動させられる接触部831を有している。
本実施の形態に係る接離機構80によれば、放電ワイヤ清掃機構50a及びグリッド清掃機構50bは、ストッパ84によって位置規制された可動保持部材81の位置に基づいて各清掃パッドの清掃位置を選定し、付勢解除部材83によって位置規制された可動保持部材81に基づいて各清掃パッドが清掃位置から退避する退避位置を選定するようにすればよい。
本例では、グリッド清掃機構50bの第1の清掃パッド71は可動台52の清掃受け部材54に固定され、第2の清掃パッド72は可動保持部材81の一方の揺動アーム91に保持されているが、両方の清掃パッド71,72がグリッド43の長手方向に対して互いに重ならない位置に配置されている。このため、第2の清掃パッド72の清掃位置CL及び退避位置Rを選定するに当たり、第1の清掃パッド71の配設位置によって制限される懸念は少ない。このため、第2の清掃パッド72による清掃位置CLは、第1の清掃パッド71によるグリッド43との接触位置に対して感光体21から十分離れた距離s(つまり清掃パッド71,72によるグリッド43の拭き取り清掃能力を確保する上で必要な距離)に設定することが可能である。
また、放電ワイヤ清掃機構50aの両側清掃パッド60a,60bは可動台52の清掃受け部材54に固定され、中間清掃パッド60cは可動保持部材81の他方の揺動アーム92に保持されているため、揺動アーム92の揺動範囲としては、各清掃パッド60(60a〜60c)の全体が放電ワイヤ42に対して接触して拭き取り清掃し、逆に、中間清掃パッド60cの放電ワイヤ42から非接触位置に退避することに伴って、放電ワイヤ42の変形を基に戻すことで、両側清掃パッド60a,60bと放電ワイヤ42とを非接触状態にするように選定すればよい。
―清掃移動機構―
更に、清掃移動機構110は、図7、図8及び図13に示すように、可動台52の支持枠53の駆動伝達筒56内に雌ねじ部111を形成する一方、前記帯電容器41の長手方向に沿ってボールねじ軸112を配設し、前記雌ねじ部111にボールねじ軸112をねじ込み、ボールねじ軸112を駆動モータ113にて回転させ、可動台52を移動させるようにしたものである。
そして、清掃装置50の制御系としては例えば図13に示す態様が採用されている。
同図において、符号120は例えば清掃装置50による清掃処理プログラムを内蔵するマイクロコンピュータなどから構成される制御装置であり、また、121,122は清掃装置50が初期位置及び帯電容器41の初期位置とは反対側の端部に到達したことを検知する位置センサであり、例えばリミットスイッチなどが用いられる。
―帯電装置における清掃装置の作動―
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の作動について帯電装置の清掃装置を中心に説明する。
本実施の形態では、図23に示すように、制御装置120は画像形成回数をカウントし、画像形成回数が所定回数に到達する毎に清掃処理プログラムを実行し、初期位置に位置する清掃装置を往路方向に向かって移動させ、帯電容器41の初期位置とは反対側に到達した段階で位置センサ122からの検知信号に基づいて清掃装置50を復路方向に移動させ、清掃装置50が初期位置に戻った時点で位置センサ121からの検知信号に基づいて清掃具51の移動を停止させ、画像形成回数をリセットするようにしている。
尚、清掃処理プログラムの実行タイミングについては、所定の画像形成回数に限られるものではなく、予め決められた時間サイクル毎、あるいは、ユーザーの意思操作に応じて行うなど適宜選定して差し支えない。
<非清掃時>
このような動作過程において、清掃装置50は非清掃時には帯電容器41の図示外の清掃待機室に待機しているため、清掃装置50が帯電装置22による帯電動作を損なうという懸念はない。
今、清掃装置50が非清掃時であるときには、図14に示すように、接離機構80の可動保持部材81は付勢解除部材83の接触部831によって付勢ばね82の付勢方向に抗した方向に揺動され、グリッド清掃機構50bの第2の清掃パッド72がグリッド43の通常位置とは非接触な退避位置Rに退避すると共に、放電ワイヤ清掃機構50aの中間清掃パッド60cが放電ワイヤ42の通常位置とは非接触な退避位置に退避する。
この状態において、グリッド43及び放電ワイヤ42の撓み変形は夫々の可動な清掃パッドの退避に伴って元の通常位置に復帰することから、可動台52に固定されている各清掃パッド71及び60a,60bと清掃対象であるグリッド43,放電ワイヤ42との接触状態は解消される。
このとき、グリッド清掃機構60bにあっては、第2の清掃パッド72が感光体31側に接近した退避位置Rに退避しているが、清掃装置50が初期位置P0に位置するときには、清掃装置50は感光体21の画像形成領域から外れた位置に位置し、かつ、第2の清掃パッド72の退避位置Rが感光体21の軸方向両端部よりも外側の領域に設定されていれば、感光体21と退避位置Rに位置する第2の清掃パッド72とが干渉する懸念はない。
また、放電ワイヤ清掃機構50aの各清掃パッド60(60a〜60c)は、図14及び図16(a)に示すように、初期位置では放電ワイヤ42と非接触であるため、清掃パッド60に放電ワイヤ42による食い込み痕が残存するということはない。
<清掃時>
一方、清掃処理プログラム実行時には、制御装置120からの制御信号に基づいて清掃移動機構110が初期位置から清掃装置50を往路方向に移動させる。
すると、図15に示すように、清掃装置50の可動台52が初期位置P0から移動していくと、接離機構80の可動保持部材81と付勢解除部材83との係わり合いがなくなるため、可動保持部材81は付勢ばね82による付勢力によってストッパ84位置まで揺動した後に位置規制される。この状態において、可動保持部材81の一方の揺動アーム91に保持されているグリッド清掃機構50bの第2の清掃パッド72が清掃位置CLに移動し、グリッド43を撓み変形させると共に、第1の清掃パッド71とグリッド43とを接触させる。
更に、本例では、可動保持部材81の他方の揺動アーム92に保持されている放電ワイヤ清掃機構50aの中間清掃パッド60cが清掃位置に移動し、放電ワイヤ42を撓み変形させると共に、両側清掃パッド60a,60bと放電ワイヤ42とを接触させる。
尚、本実施の形態では、清掃装置50は帯電容器41の初期位置とは反対側端部に到達すると、制御装置120からの制御信号に従って清掃移動機構110は清掃装置50を復路方向へ移動させながらグリッド43及び放電ワイヤ42に対する清掃動作を実施する。
このとき、グリッド清掃機構50bでは、第1の清掃パッド71がグリッド43の感光体21と反対側に位置する面を拭き取り清掃し、第2の清掃パッド72がグリッド43の感光体21側に位置する面を拭き取り清掃する。
特に、本例では、第2の清掃パッド72が第1の清掃パッド72に比べてばね定数が大きいため、硬度の硬い第2の清掃パッド72による清掃位置CLは正確に規制され、硬度の柔らかい第1の清掃パッド71はグリッド43の格子状電極部44における開口44aの目の中に入り込み、拭き取り清掃する。
また、第2の清掃パッド72と第1の清掃パッド71とはグリッド43の長手方向に対して互いに重ならない位置に配置されているため、両者が少なくとも一部重なる位置関係にある後述する比較の形態1−1(図17参照)に比べて、グリッド43に対する第2の清掃パッド72による清掃位置CLが感光体21からより離れた位置に設定され、清掃装置50の移動がより安全に行われる。
更に、本例では、グリッド43がドラム状の感光体21の外周面に略対応した湾曲面を有しており、かつ、第1の清掃パッド71及び第2の清掃パッド72もグリッド43の湾曲面に略対応した湾曲面を有していることから、平板状のグリッド43を有する後述する比較の形態1−2(図18参照)に比べて、グリッド43と感光体21との間のギャップが略一定になることに伴って、グリッド43によるマイナスイオンの通過量が略均一になるほか、清掃時におけるグリッド43の形状変形が少なく押さえられる。
◎比較の形態1−1
比較の形態1−1に係る帯電装置22は、実施の形態1と略同様であるが、清掃装置50のグリッド清掃機構50bが実施の形態1と異なっている。尚、実施の形態1と同様な構成要素については、実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
本例では、グリッド清掃機構50bは、可動台52の清掃受け部材54の一部にブラケット54aを設け、このブラケット54aに第1の清掃パッド71を固着すると共に、接離機構80の可動保持部材81に第2の清掃パッド72を固着し、グリッド43の長手方向に対して第1の清掃パッド71と第2の清掃パッド72とを一部重なるように配置したものである。
本例では、例えば第1の清掃パッド71が放電ワイヤ42よりも感光体21側に配置されることから、第2の清掃パッド72による清掃位置CLが第1の清掃パッド71の配設位置によって制限されてしまう。
◎比較の形態1−2
比較の形態1−2に係る帯電装置22は、実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1と異なり、グリッド43が感光体21の外周面に略対応した湾曲面を有しておらず、平板状のものが採用されている。
本例では、グリッド43と感光体21との間のギャップgが相違することになるため、グリッド43によるマイナスイオンの通過量がギャップgの相違分だけばらつく虞れがあるほか、グリッド43の面剛性が湾曲状の態様に比べて低下する分、変形し易い。
一方、放電ワイヤ清掃機構50aにあっては、図15及び図16(b)に示すように、中間清掃パッド60cが清掃位置に移動し、これに伴って、両側清掃パッド60a,60b及び中間清掃パッド60cが放電ワイヤ42に接触配置され、放電ワイヤ42を挟んだ状態で移動していく。
このとき、両側清掃パッド60a,60bが放電ワイヤ42の感光体21側を、中間清掃パッド60cがその反対側面を拭き取るように移動するため、放電ワイヤ42に付着する放電生成物のうち感光体21側に付着したものは確実に清掃されることになり、放電ワイヤ42の清掃性は良好に保たれる。
また、3つの清掃パッド60(60a〜60c)にて放電ワイヤ42を清掃しているため、例えば2つの清掃パッドを使用する場合に比べて清掃面積が広くなり、その分、清掃具51による清掃性能を高くすることが可能である。
この場合、例えば中間清掃パッド60cの食い込み量を小さく設定した場合には、清掃パッド60の拭き取り性能が弱くなるが、各清掃パッド60による清掃面積を拡大しているため、両者の調整により、清掃パッド60の清掃能力を適正範囲に設定し易くなる。
更に、本実施の形態では、可動台52は支持枠53に清掃受け部材54を設けた構成であるため、清掃パッド60にて放電ワイヤ42から拭き取った放電生成物が仮に落下したとしても、清掃受け部材54にて受け止められるため、放電生成物が格子状電極44や感光体21上に落下し、帯電装置22の帯電性能や感光体21上の潜像形成などに悪影響を及ぼす懸念はない。
更に、本実施の形態では、清掃装置50が帯電容器41の初期位置とは反対側端部に到達した後、各清掃パッドを清掃位置に設定したまま復路方向へと移動させているが、例えば、清掃装置50が帯電容器41の初期位置とは反対側端部に到達したとき、各清掃パッド71,72,60が一旦グリッド43や放電ワイヤ42から離間した状態で清掃装置50の移動方向が復路方向に切り替わり、再び各清掃パッド71,72,60をグリッド43や放電ワイヤ42に接触配置するように構成するようにしてもよい。
このように構成すれば、本実施の形態では、各清掃パッド71,72,60が往路方向から復路方向に切り替わる際に、各清掃パッド71,72,60にグリッド43や放電ワイヤ42が局部的に食い込むことはなくなり、その分、各清掃パッドの寿命を延ばすことが可能である。
◎実施の形態2
図19は実施の形態2に係る帯電装置で用いられる清掃装置の要部を示す。
同図において、清掃装置50の基本的構成は、実施の形態1と略同様であるが、グリッド清掃機構50bが実施の形態1と異なっている。尚、実施の形態1と同様な構成要素については、実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
本例では、グリッド清掃機構50bの第2の清掃バッド72がグリッド43の長手方向に湾曲する湾曲部72aを有している。
このため、例えば可動保持部材81の一方の揺動アーム91の連結保持部913の加工精度がばらついたとしても、第2の清掃パッド72がグリッド43の長手方向に対して平面状である態様に比べて、第2の清掃パッド72とグリッド43とは湾曲部72aの頂部にて略一様に接触することから、第2の清掃パッド72による清掃位置CLが正確に規制されるほか、第2の清掃パッド72とグリッド43との接触抵抗も少なく抑えられる。
尚、本実施の形態では、可動保持部材81に別部材である第2の清掃パッド72を固着した態様が示されているが、これに限られるものではなく、例えば第2の清掃パッド72を可動保持部材81における一方の揺動アーム91の連結保持部913に一体的に形成するようにしてもよい。
◎実施の形態3
図20は実施の形態3に係る帯電装置で用いられる清掃装置の要部を示す。
同図において、清掃装置50の基本的構成は、実施の形態1,2と略同様であるが、グリッド清掃機構50bが実施の形態1,2と異なっている。尚、実施の形態1,2と同様な構成要素については、実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
本例では、グリッド清掃機構50bの可動保持部材81のうち一方の揺動アーム91は、実施の形態1と略同様に構成されているが、実施の形態1と異なる連結保持部913を有しており、この連結保持部913は、第2の清掃バッド72を保持する保持部914と、この保持部914に対してグリッド43の長手方向に隣接した部位に設けられ且つ第2の清掃パッド72が清掃位置CLに位置するときに、第2の清掃パッド72と共にグリッド43に接触する接触部915と、を有している。
本例では、連結保持部913の接触部915は、保持部914に比べてグリッド43よりに形成され、清掃パッド72の清掃位置CLに対して寸法dだけ段差をもつように形成されている。
本例においては、可動保持部材91の接触部915がグリッド43に接触した状態で、第2の清掃パッド72がグリッド43に接触することから、第2の清掃パッド72だけがグリッド43に接触する態様に比べて、接触部915によりグリッド43が清掃位置CLに近い位置に位置規制された状態で第2の清掃パッド72による清掃位置CLが決まることになり、その分、第2の清掃パッド72のグリッド43による変形量が小さくなり、第2の清掃パッド72による清掃位置CLが一義的に決まり易い。
◎実施の形態4
図21は実施の形態4に係る帯電装置で用いられる清掃装置の要部を示す。
同図において、清掃装置50の基本的構成は、実施の形態1〜3と略同様であるが、接離機構80が実施の形態1〜3と異なっている。尚、実施の形態1〜3と同様な構成要素については、実施の形態1〜と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
本例では、接離機構80の可動保持部材81は、実施の形態1〜3と異なり、グリッド清掃機構50b及び放電ワイヤ清掃機構50a毎に個別に設けたものである。
つまり、接離機構80は、グリッド清掃機構50bについて、可動台52に可動保持部材81bを揺動支持し、この可動保持部材81bに対し付勢ばね82b、付勢解除部材83b及びストッパ84bを設ける一方、放電ワイヤ清掃機構50aについて、可動台52に可動保持部材81aを揺動支持し、この可動保持部材81aに対し付勢ばね82a、付勢解除部材83a及びストッパ84aを別に設けるようにしたものである。
本例にあっては、接離機構80がグリッド清掃機構50b、放電ワイヤ清掃機構50aに個別に働く。
次に、実施の形態1に係る帯電装置で用いられる清掃装置を具現化した実施例についてその性能を評価した。
図22に実施例1〜3及び比較例1〜3の仕様及びその結果を示す。
同図において、低剛性グリッドとは例えば実施の形態1で示すグリッドを指し、高剛性グリッドとは格子状電極部が金属板に格子を形成したものを指す。
ここで、比較例1,比較例3及び実施例3について汚れの残存度を測定したところ、図23に示す結果が得られた。
同図によれば、実施例3による清掃性能が高いことが理解される。
更に、比較例1,比較例3及び実施例3について、清掃前後における放電ワイヤ42の放電電流を調べたところ、図24ないし図26に示す結果が得られた。
同図によれば、比較例1,3に比べて、実施例3の清掃性能が極めて良好であることが理解される。
尚、実施例1,2についても、図22に示すように、良好の結果が得られていることを申し添えておく。
1…第1の清掃部材,2…第2の清掃部材,3…移動体,4…可動保持部材,5…付勢手段,6…付勢解除部材,7…両側清掃部材(清掃部材),8…中間清掃部材(清掃部材)
9…接離機構,10…帯電装置,11…清掃装置,11a…帯電電極清掃機構,11b…制御電極清掃機構,12…帯電容器,13…帯電電極,14…制御電極,15…像保持体,CL…清掃位置,R…退避位置,P0…初期位置

Claims (17)

  1. 被帯電体に対向して開口する帯電容器と、この帯電容器内に配設され且つ前記被帯電体の予め決められた帯電領域に沿って延びる線状の帯電電極と、前記帯電電極と被帯電体との間で前記帯電容器の開口に面して撓み変形可能に且つ前記帯電電極の延びる方向に沿って引張られた状態にて配設され、被帯電体の帯電電位を制御する格子状の制御電極と、を備えた帯電装置に設けられ、前記帯電電極及び前記制御電極のうち少なくとも前記制御電極を清掃する清掃装置であって、
    前記帯電電極に交差する交差方向に沿って延び且つ制御電極の帯電電極側に位置する面を拭き取り清掃する第1の清掃部材と、
    前記帯電電極の延びる方向に交差する交差方向に沿って延び且つ前記制御電極の被帯電体側に位置する面を拭き取り清掃する第2の清掃部材と、
    前記帯電電極の延びる方向に沿って移動可能に設けられ、前記制御電極非清掃時には前記第1の清掃部材及び第2の清掃部材を被帯電体の帯電領域から外れた初期位置に停止し、前記制御電極清掃時には前記第1の清掃部材及び第2の清掃部材を被帯電体の帯電領域に沿って移動させる移動体と、
    この移動体に設けられ、第2の清掃部材が前記制御電極に接触する清掃位置とこの清掃位置から退避して前記制御電極とは非接触な退避位置との間で進退移動可能に保持される可動保持部材と、
    前記第2の清掃部材が前記清掃位置に位置するように前記可動保持部材を付勢し、前記清掃位置では前記第2の清掃部材が前記制御電極に接触して当該制御電極を被帯電体から離れる方向に変形させる共に、前記第1の清掃部材に変形した前記制御電極を接触させる付勢部材と、
    前記帯電容器内で前記帯電電極の延びる方向の一端側に設けられ、前記第1の清掃部材及び第2の清掃部材が前記初期位置に位置するときに、前記可動保持部材に接触して前記付勢部材による付勢方向に抗した方向に前記可動保持部材を移動させることで前記退避位置に前記第2の清掃部材を退避させ、かつ、前記制御電極と前記第1の清掃部材とを非接触配置させる付勢解除部材と、
    を備えたことを特徴とする清掃装置。
  2. 請求項1記載の清掃装置において、
    前記第1の清掃部材と前記第2の清掃部材とは前記帯電電極の延びる方向に対して互いに重ならない位置に変位配置されていることを特徴とする清掃装置。
  3. 請求項1又は2記載の清掃装置において、
    前記第2の清掃部材は、第1の清掃部材に比べてばね定数が大きいものであることを特徴とする清掃装置。
  4. 請求項1ないし3いずれかに記載の清掃装置において、
    前記可動保持部材は、前記移動体に対し揺動支点を中心として揺動可能に且つ前記揺動支点から離れる方向に延びる揺動腕を有し、この揺動腕の揺動支点から離れた側に第2の清掃部材を保持するものであることを特徴する清掃装置。
  5. 請求項1ないし4いずれかに記載の清掃装置において、
    前記第2の清掃部材は前記可動保持部材の一部に一体的に形成されていることを特徴とする清掃装置。
  6. 請求項1ないし4いずれかに記載の清掃装置において、
    前記可動保持部材は、第2の清掃部材を保持する保持部と、この保持部に隣接した部位に設けられ且つ前記第2の清掃部材が清掃位置に位置するときに前記第2の清掃部材と共に前記制御電極に接触する接触部と、を有することを特徴とする清掃装置。
  7. 請求項1ないし6いずれかに記載の清掃装置において、
    前記第2の清掃部材は前記帯電電極の延びる方向に湾曲する湾曲部を有していることを特徴とする清掃装置。
  8. 被帯電体に対向して開口する帯電容器と、この帯電容器内に配設され且つ前記被帯電体の予め決められた帯電領域に沿って延びる線状の帯電電極と、前記帯電電極と被帯電体との間で前記帯電容器の開口に面して撓み変形可能に且つ前記帯電電極の延びる方向に沿って引張られた状態にて配設され、被帯電体の帯電電位を制御する格子状の制御電極と、を備えた帯電装置に設けられ、前記帯電電極及び前記制御電極を清掃する清掃装置であって、
    前記帯電電極を清掃する帯電電極清掃機構と、
    前記制御電極を清掃する制御電極清掃機構と、を備え、
    前記制御電極清掃機構として請求項1ないし7いずれかに記載の清掃装置を用いたことを特徴とする清掃装置。
  9. 請求項8記載の清掃装置において、
    前記帯電電極清掃機構は、
    前記帯電電極の延びる方向に交差する方向に対して当該帯電電極を挟むように配置される複数の清掃部材と、
    これらの複数の清掃部材のうち少なくともいずれか一つを移動可能とし、前記帯電電極に対して複数の清掃部材を接離する接離機構と、
    この接離機構により前記複数の清掃部材が帯電電極に接触する状態で複数の清掃部材を帯電電極の延びる方向に沿って移動させる移動体と、
    を備え、
    帯電電極清掃機構の移動体は制御電極清掃機構の移動体と同一部材であることを特徴とする清掃装置。
  10. 請求項9記載の清掃装置において、
    前記帯電電極清掃機構の清掃部材は、前記帯電電極の延びる方向に対して予め決められた間隔をもって配置される一対の両側清掃部材と、
    前記帯電電極を介して前記一対の両側清掃部材の反対側に位置し且つ前記両側清掃部材の中間位置に配置される中間清掃部材と、を有し、
    前記接離機構は、前記中間清掃部材を移動可能とし、前記帯電電極に対して前記両側清掃部材及び中間清掃部材を接離するものであることを特徴とする清掃装置。
  11. 請求項8ないし10いずれかに記載の清掃装置において、
    前記帯電電極清掃機構の接離機構は前記複数の清掃部材の少なくともいずれか一つを移動可能に保持する可動保持部材を有し、当該可動保持部材が前記制御電極清掃機構の可動保持部材と同一部材であることを特徴とする清掃装置。
  12. 被帯電体に対向して開口する帯電容器と、この帯電容器内に配設され且つ前記被帯電体の予め決められた帯電領域に沿って延びる線状の帯電電極と、前記帯電電極と被帯電体との間で前記帯電容器の開口に面した位置に前記帯電電極の延びる方向に沿って引張状態で配設され、被帯電体の帯電電位を制御する格子状の制御電極と、前記帯電電極及び制御電極のうち少なくとも前記制御電極を清掃する請求項1ないし11いずれかに記載の清掃装置と、を備えことを特徴とする帯電装置。
  13. 請求項12記載の帯電装置において、
    前記制御電極は、前記帯電電極に交差する交差方向に並んで配列され且つ前記帯電電極の延びる方向に沿って直線状に延びる3本以上の構造線と、この3本以上の構造線のうち少なくとも隣り合う構造線間を連結し且つこの連結部位が構造線の延びる方向に対し複数設けられている連結線と、を有することを特徴とする帯電装置。
  14. 作像材料にて潜像を可視像化した像が保持される被帯電体としての像保持体と、この像保持体を帯電する帯電装置と、を含み、画像形成装置本体に対して着脱可能に設けられる画像形成組立体であって、
    前記帯電装置は、
    被帯電体に対向して開口する帯電容器と、
    この帯電容器内に配設され且つ前記被帯電体の予め決められた帯電領域に沿って延びる線状の帯電電極と、
    前記帯電電極と被帯電体との間で前記帯電容器の開口に面した位置に前記帯電電極の延びる方向に沿って引張状態で配設され、被帯電体の帯電電位を制御する格子状の制御電極と、
    前記帯電電極及び前記制御電極のうち少なくとも前記制御電極を清掃する請求項1ないし11いずれかに記載の清掃装置と、を備えていることを特徴とする画像形成組立体。
  15. 作像材料にて潜像を可視像化した像が保持される被帯電体としての像保持体と、この像保持体を帯電する帯電装置と、を備えた画像形成装置であって、
    前記帯電装置は、
    被帯電体に対向して開口する帯電容器と、
    この帯電容器内に配設され且つ前記被帯電体の予め決められた帯電領域に沿って延びる線状の帯電電極と、
    前記帯電電極と被帯電体との間で前記帯電容器の開口に面した位置に前記帯電電極の延びる方向に沿って引張状態で配設され、被帯電体の帯電電位を制御する格子状の制御電極と、
    前記帯電電極及び前記制御電極のうち少なくとも前記制御電極を清掃する請求項1ないし10いずれかに記載の清掃装置と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項15記載の画像形成装置のうち、像保持体が湾曲状である態様において、
    前記帯電装置の制御電極は前記像保持体に略対応した形状の湾曲部又は多角形部を有するものであることを特徴とする画像形成装置。
  17. 請求項16記載の画像形成装置において、
    前記第1の清掃部材、第2の清掃部材及び前記可動保持部材のうち少なくとも前記制御電極に接触する部位は、前記制御電極の湾曲部又は多角形部に略対応した形状を有することを特徴とする特徴とする画像形成装置。
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