JP2013185743A - Air conditioning system - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、空調システムに関し、特に1つの暖房装置で複数室の暖房を効率的に行うことができる空調システムに関する。 The present invention relates to an air conditioning system, and more particularly to an air conditioning system capable of efficiently heating a plurality of rooms with one heating device.
従来より、住宅等の建物において、住人が継続的に使用するリビングなどの居室にはエアコンなどの暖房装置で室温調整が行われている。一方、廊下、脱衣室、トイレなどの住人が継続的に使用しない空間には暖房装置が設けられていない場合が多い。特に、外気温が低下する冬季に、住人が暖房装置により温められた空間から暖房装置のない空間に移動した際には、急激な温度変化を受けて血圧の急変など住人の身体に大きな影響が加わる所謂ヒートショックを引き起こすおそれがある。 2. Description of the Related Art Conventionally, in a building such as a house, room temperature adjustment is performed with a heating device such as an air conditioner in a living room or the like that is continuously used by a resident. On the other hand, there are many cases where a heating device is not provided in a space that is not continuously used by residents such as a corridor, a dressing room, and a toilet. In particular, when a resident moves from a space heated by a heating device to a space without a heating device in the winter when the outside air temperature decreases, the resident's body is greatly affected by a sudden change in blood pressure due to a sudden temperature change. There is a risk of causing so-called heat shock.
しかし、住人が移動する可能性のある全ての空間にそれぞれ暖房装置を設置して常時暖房することは、導入コスト及びランニングコストが増加する上に、暖房効率が悪く非現実的である。そこで、建物の複数の空間をダクトファンで連通し、暖房装置が設置された空間から暖房装置が設置されていない空間に暖気を送風する空調システムが種々提案されている。 However, it is impractical to install a heating device in every space where a resident is likely to move and to always heat it, in addition to an increase in introduction cost and running cost and poor heating efficiency. Therefore, various air conditioning systems have been proposed in which a plurality of spaces in a building are connected by a duct fan and warm air is blown from a space where a heating device is installed to a space where no heating device is installed.
特に、建物の暖房装置が設置された空間と設置されていない空間のそれぞれに室温を検知するセンサを設けて、両空間の温度差が所定の温度差を超えたときに、暖房装置が設置された空間から暖房装置が設置されていない空間に空気を供給するダクトファンを稼動する空調システムがある(特許文献1及び特許文献2参照)。このシステムによると、ヒートショックを起こしうる温度差を超えたときにのみダクトファンを稼動するので、不必要なファンの稼動を抑えて節電につながるとともに、必要な場合には複数空間の間の温度差を緩和し、ヒートショックを防止することができる。
In particular, a sensor that detects the room temperature is provided in each of the space where the building heating device is installed and the space where it is not installed, and the heating device is installed when the temperature difference between the two spaces exceeds a predetermined temperature difference. There is an air conditioning system that operates a duct fan that supplies air from a closed space to a space where no heating device is installed (see
しかし、1つの暖房装置で複数の空間を暖房することになるため、暖房能力の小さい暖房装置を利用する場合には、複数の空間を十分に暖房することができない。また、暖房能力の大きな暖房装置は、導入コストが高く、採用することが困難な場合も多い。 However, since a plurality of spaces are heated by one heating device, when a heating device having a small heating capacity is used, the plurality of spaces cannot be sufficiently heated. In addition, a heating apparatus having a large heating capacity has a high introduction cost and is often difficult to adopt.
そこで、本発明は、導入コストを抑えつつ、暖房効率を高めた空調システムを提供することを目的とする。 Then, an object of this invention is to provide the air-conditioning system which raised heating efficiency, suppressing introduction cost.
請求項1に記載の空調システムは、少なくとも2以上の間仕切られた空間を有する建物の空調システムであって、暖房装置が設置された第1の空間と、該第1の空間と通気ダクトにより連通された第2の空間と、前記通気ダクトに設けられ、前記第1の空間から前記第2の空間に空気を供給する空気供給手段と、前記空気供給手段を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記暖房装置の暖房能力に余力があることを示す暖房余力条件、及び、前記第2の空間を暖房する必要があることを示す暖房必要条件のいずれも満たすと判断した場合に、少なくとも前記空気供給手段の単位時間当りの空気供給量を増加させるとともに、前記暖房装置の暖房余力に余力が無いことを示す暖房限界条件、又は、前記第2の空間を暖房する必要が無いことを示す暖房不要条件を満たすと判断した場合に、少なくとも前記空気供給手段の単位時間当たりの空気供給量を減少させることを備えることを特徴としている。
The air conditioning system according to
請求項2に記載の空調システムは、前記第1の空間の室温を計測する第1の室温センサ、及び前記第2の空間の室温を計測する第2の室温センサをさらに備え、前記制御部は、所定時間内の前記第1の空間の室温の変動幅が予め定められた所定温度変動範囲以内である場合に前記暖房余力条件を満たすと判断するとともに、前記第1の空間の室温が前記第2の空間の室温よりも予め定められた第1の温度幅以上高い場合に前記暖房必要条件を満たすと判断し、前記空気供給手段の単位時間当りの空気供給量を増加させた後、前記第1の空間の室温が低下し、予め定められた設定時間内に回復傾向を示さない場合に前記暖房限界条件を満たすと判断するとともに、前記第1の空間の室温と前記第2の空間の室温との温度差が前記第1の温度幅よりも狭い第2の温度幅内の場合に暖房不要条件を満たすと判断することを特徴としている。
The air conditioning system according to
請求項3に記載の空調システムは、前記暖房装置は少なくとも電気により前記第1の空間を暖房するものであって、電源から前記暖房装置に対して供給される電流を計測する電流センサと、前記第2の空間の室温を計測する第2の室温センサと、を備え、前記電流が、少なくとも所定期間内のピーク値よりも所定割合以上低下した場合に、前記暖房余力条件を満たすと判断するとともに、前記第2の空間の室温が予め定められた目標温度よりも所定の第3の温度幅以上低い場合に前記暖房必要条件を満たすと判断し、前記電流が、少なくとも所定期間内のピーク値の所定割合以上の電流を予め定められた判断期間以上維持した場合に、前記暖房限界条件を満たすと判断するとともに、前記第2の空間の室温が前記目標温度に達した場合に前記暖房不要条件を満たすと判断することを特徴としている。
The air conditioning system according to
請求項4に記載の空調システムは、前記第2の空間の室温を計測する第2の室温センサをさらに備え、前記制御部は前記暖房装置との間で情報を送受信可能であって、当該制御部は、前記暖房装置が待機又は減速運転したときに送信する信号を受信した場合に前記暖房余力条件を満たすと判断するとともに、前記第2の空間の室温が前記暖房装置から受信した設定温度よりも所定幅以上低い場合に、前記暖房必要条件を満たすと判断し、前記暖房装置が暖房余力がないときに送信する信号を受信した場合に、前記暖房限界条件を満たすと判断するとともに、前記第2の空間の室温と前記暖房装置から受信した設定温度との差が所定幅以内である場合に、前記暖房不要条件を満たすと判断することを特徴としている。
The air conditioning system according to
請求項5に記載の空調システムは、前記第2の空間は少なくとも前記建物内の間仕切られた第3の空間に空気を排気する排気スリーブに連通するとともに、当該第3の空間は、直接又は他の空間を介して、前記第1の空間に空気を導入する導入スリーブに連通することを特徴としている。
The air conditioning system according to
請求項6に記載の空調システムは、前記導入スリーブの前記第1の空間側の端部は前記暖房装置の吸気口に近接することを特徴としている。 The air conditioning system according to claim 6 is characterized in that an end of the introduction sleeve on the first space side is close to an air inlet of the heating device.
一般に、エアコン、ファンヒータなどの暖房装置は、常時最大暖房能力で運転しているのではなく、暖房装置の運転を開始した当初は、暖房装置が設置された空間の温度が設定された室温よりも低いので大きな暖房能力で運転し、室温が設定温度に近づいたときには、室温を安定させるための小さい暖房能力で運転する。請求項1に記載の空調システムによると、制御部が、暖房装置の暖房能力に余力があることを示す暖房余力条件、及び、第2の空間を暖房する必要があることを示す暖房必要条件のいずれも満たすと判断した場合に空気供給手段の単位時間当りの空気供給量を増加させる。暖房余力条件を満たす場合に空気供給手段の単位時間当りの空気供給量を増加させることで、第1の空間の室温が暖房装置の設定温度に比べて低い場合などのように、暖房装置が大きな暖房能力で運転している場合、すなわち暖房装置の暖房能力に余力が少ないときには、空気供給手段の単位時間当たりの空気供給量を増加させない。したがって、暖房装置の暖房能力を第1の空間に集中させることができるので、能力の小さな暖房装置でも第1の空間をすばやく暖房することができる。また、暖房必要条件を満たす場合に空気供給手段の単位時間当りの空気供給量を増加させることで、例えば第1の空間と第2の空間との間にヒートショックが起こりうるほどの温度差がない場合には、空気供給手段の単位時間当りの空気供給量を増加させず、暖房装置が第1の空間のみを暖房することで、第2の空間に不必要な熱エネルギーの供給を抑え、暖房装置のランニングコストを低減させることができる。
In general, heating devices such as air conditioners and fan heaters are not always operated at the maximum heating capacity, but at the beginning of the operation of the heating device, the temperature of the space in which the heating device is installed is higher than the set room temperature. Therefore, when the room temperature approaches the set temperature, it is operated with a small heating capacity for stabilizing the room temperature. According to the air conditioning system of
一方、制御部が暖房装置の暖房能力に余力が無いことを示す暖房限界条件を満たす場合に空気供給手段の単位時間当たりの空気供給量を減少させるので、暖房装置の暖房能力に余力がない場合には第1の空間に暖房能力を集中させることで、少なくとも第1の空間を十分に暖房することができる。また、第2の空間を暖房する必要が無いことを示す暖房不要条件を満たすと判断した場合にも、空気供給手段の単位時間当たりの空気供給量を減少させるので、第2の空間に不必要な熱エネルギーの供給を抑え、暖房装置のランニングコストを低減させることができる。 On the other hand, when the control unit reduces the air supply amount per unit time of the air supply means when the heating limit condition indicating that the heating apparatus has no remaining capacity, the heating apparatus has no remaining capacity. By concentrating the heating capacity in the first space, at least the first space can be sufficiently heated. Further, even when it is determined that the heating unnecessary condition indicating that the second space does not need to be heated is satisfied, the air supply amount per unit time of the air supply means is reduced, so that the second space is unnecessary. It is possible to suppress the supply of heat energy and reduce the running cost of the heating device.
請求項2に記載の空調システムによると、所定時間内の第1の空間の室温の変動幅が予め定められた所定温度変動範囲以内である場合、すなわち、第1の空間の室温が安定している場合に、暖房余力条件があると判断する。また、第1の空間の室温が第2の空間の室温よりも予め定められた第1の温度幅以上高い場合、すなわち、ヒートショックが起こりうる程度に室温差がある場合に暖房必要条件を満たすと判断する。さらに、空気供給手段の単位時間当りの空気供給量を増加させた後、第1の空間の室温が低下し、予め定められた設定時間内に回復傾向を示さない場合、すなわち暖房装置が室温を上昇させることができない場合に暖房限界条件を満たすと判断する。そして、第1の空間の室温と第2の空間の室温との温度差が第1の温度幅よりも狭い第2の温度幅内の場合、すなわちヒートショックが起こりうるほどに室温差がないと判断した場合に暖房不要条件を満たすと判断する。したがって、第1の室温センサ及び第2の室温センサによって計測される第1の空間及び第2の空間の室温の情報のみによって、空気供給手段を制御することができるので、市販されている一般的な暖房装置を用いて、本空調システムを実現することができ、導入コストを低く抑えることができる。
According to the air conditioning system of
請求項3に記載の空調システムによると、電流が、少なくとも所定期間内のピーク値よりも所定割合以上低下した場合、すなわち、暖房装置の消費電力が所定以上下がった場合には暖房余力条件を満たすと判断する。また、第2の空間の室温が予め定められた目標温度よりも所定の第3の温度幅以上低い場合に、すなわち第2の空間の室温がヒートショックを起こしうるほどに低温である場合に、暖房必要条件を満たすと判断する。さらに、電流が、少なくとも所定期間内のピーク値の所定割合以上の電流を予め定められた判断期間以上維持した場合、すなわち、暖房装置の消費電力量が所定電力以下に下がらない場合に、暖房限界条件を満たすと判断する。そして、第2の空間の室温が目標温度に達した場合、すなわち、第2の空間の室温がヒートショックを起こさない程度に高い場合に暖房不要条件を満たすと判断する。したがって、第2の室温センサによって計測される第2の空間の室温の情報及び、電源と暖房装置との間に設置される電流センサにより計測される電流によって、空気供給手段を制御することができるので、市販されている一般的な暖房装置を用いて、本空調システムを実現することができ、導入コストを低く抑えることができ、尚且つ、電流に基づいて正確な暖房装置の状態を把握して空気供給手段を制御することができる。
According to the air conditioning system according to
請求項4に記載の空調システムによると、制御部は前記暖房装置との間で情報を送受信して、暖房装置の状態を把握し、この暖房装置の状態の情報に基づいて、暖房余力条件、暖房必要条件、暖房限界条件、暖房不要条件を判断して、空気供給手段を制御するので、より正確な暖房装置の状態に基づいて空気供給手段を制御することができる。
According to the air conditioning system of
請求項5に記載の空調システムによると、第2の空間は少なくとも前記建物内の間仕切られた第3の空間に空気を排気する排気スリーブに連通するとともに、当該第3の空間は、直接又は他の空間を介して、第1の空間に空気を導入する導入スリーブに連通するので、第1の空間から空気供給手段により第2の空間に導入された暖気はさらに第3の空間を通って、第1の空間に戻る。このように空気をループさせることにより、暖房効率を高めることができる。
According to the air conditioning system of
請求項6に記載の空調システムによると、比較的冷たい空気が導入される導入スリーブの第1の空間側の端部が暖房装置の吸気口に近接しているので、暖房装置の熱交換効率を高めることができる。 According to the air conditioning system of the sixth aspect, since the end portion on the first space side of the introduction sleeve into which relatively cool air is introduced is close to the intake port of the heating device, the heat exchange efficiency of the heating device is improved. Can be increased.
〔第1の実施形態〕
以下、図1から図5を参照しつつ、本発明の空調システム1の第1の実施形態について説明する。この実施形態の建物には、図1に示すように、少なくとも暖房装置2を設置した第1の空間10と、暖房装置2を設置していない第2の空間20及び第3の空間30が設けられている。また、第1の空間10と第2の空間20とは通気ダクト3により連通しており、この通気ダクト3の中間部には制御部4により制御されるダクトファン5が設けられている。なお、本発明における「空気供給手段」は本実施形態ではダクトファン5がこれに相当する。なお「空気供給手段」、は第1の空間10から第2の空間20に空気を供給することができるものであれば、どのような構成のものであってもかまわない。
[First Embodiment]
Hereinafter, the first embodiment of the
また、第2の空間20と第3の空間30の間の間仕切壁6aには排気スリーブ7が設けられており、これによって第2の空間20と第3の空間30とが連通している。そして、第3の空間30と第1の空間10の間の間仕切壁6bには導入スリーブ8が設けれれており、第1の空間10と第3の空間30とを連通している。ダクトファン5が稼動すると、図1に矢印で示すように、第1の空間10の空気が通気ダクト3を通って第2の空間20に流入する。そして第2の空間20からは排気スリーブ7を通って第3の空間30に空気が流入し、第3の空間30では、導入スリーブ8を通って第1の空間10に空気が流入する。したがって、ダクトファン5が稼動しているときには、第1の空間10で暖められた空気が、第2の空間20を通って、第3の空間30に流入し、さらに第1の空間10に戻るループ状の空気の流路ができる。これによって暖かい空気を無駄に外部に排出することが無く、暖房効率のよい空調システム1とすることができる。
In addition, an
第2の空間20と第3の空間30との間の間仕切壁6aに設けられた排気スリーブ7は、図2に示すように、当該間仕切壁6aの低い位置に設けられている。これによって、第2の空間20の中でも比較的冷たい空気が第3の空間30に排気されることになり、第2の空間20の中の比較的暖かい空気は、第2の空間20に滞留して、第2の空間20の室温を効率的に高めることができる。また、第2の空間20の空気が全体的に暖まると、第2の空間20の低い位置の空気も暖かくなるので、排気スリーブ7を介して第3の空間30の低い位置にも暖かい空気が排気される。この暖かい空気は第3の空間30の低い位置から上昇するので第3の空間30は徐々に全体を暖めることができる。また第3の空間30と第1の空間10との間の間仕切壁6bに設けられた導入スリーブ8は、第1の空間10側の端部が暖房装置2の吸気口9に近接して設けられている。これにより、第3の空間30から第1の空間10に流入した比較的温度の低い空気はそのまま暖房装置2の吸気口9に吸い込まれ、暖房装置2内で加熱されて暖かい空気が第1の空間10に供給される。したがって、暖房装置2の熱交換効率を高めて、暖房装置2を効率的に運用することができる。
As shown in FIG. 2, the
また、第1の空間10にはこの第1の空間10の室温を計測する第1の室温センサ11が設けられており、第2の空間20にはこの第2の空間20の室温を計測する第2の室温センサ21が設けられている。これら第1の室温センサ11及び第2の室温センサ21は例えばLAN(Local Area Network)を介して制御部4に接続されており、第1の室温センサ11及び第2の室温センサ21が計測した室温の情報を制御部4に送信している。なお、第1の空間10、第2の空間20、及び第3の空間30には、当然出入り口としてのドア、採光や換気のための窓、その他種々の住宅設備が設けられているが、図示を省略している。また、建物はこれら3つの空間以外にも間仕切られた空間を有していてもよいが、3つの空間以外の図示は省略している。
The
第1の空間10は例えばリビングなどの居室であり、住人が普段生活しているスペースである。前述のとおりこの第1の空間10には暖房装置2が設置されている。暖房装置2は少なくとも、設置された第1の空間10の室温を計測して、設定された目標室温よりも所定以上低い場合に室温を上昇させる為に、当該暖房装置2の暖房能力の限界に近い大きな暖房能力で暖房運転をするとともに、目標室温に近い場合には、室温を安定される為の比較的小さな暖房能力で運転するように制御する図示しない制御用MPUが組み込まれたものである。この暖房装置2は、第1の空間10の床面積に応じた定格能力を持つものが最適である。これ以上に定格能力が低いと、第1の空間10を十分に暖房することができず、また、第1の空間10の床面積以上の定格能力の暖房装置2は、必要以上の能力を持っていることになるので、導入コストが不必要に高くなるとともに、エネルギー消費効率が低くなる。
The
この暖房装置2は本実施形態においてはエアコンディショナーである。エアコンディショナーは、ヒートポンプの仕組みを利用して循環する熱媒の圧縮及び膨張により室内空間の空気を暖めるものであり、電気を動力源とするコンプレッサにより熱媒の圧縮及び膨張を行う一般的な所謂エアコンを暖房装置2として用いることができるが、例えばガス、灯油、地熱、太陽熱等の他の動力源によるヒートポンプを用いたエアコンディショナーであってもよい。このようなヒートポンプを利用したエアーコンディショナーはエネルギー消費効率(Coefficient Of Performance:COP)が高く、本発明の空調システム1に用いる暖房装置2として好適であるが、本発明における暖房装置2は、エアコンディショナーに限られず、石油ファンヒータ、ガスファンヒーター、オイルヒータ、セラミックヒータ等の他の熱源を利用して室内空間の空気を暖めるものであってもよい。
The
第2の空間20は例えば脱衣室である。この脱衣室には暖房装置2は設置されていない。また、第3の空間30は例えば廊下である。この廊下にも暖房装置2は設置されていない。なお、これら第2の空間20及び第3の空間30は、暖房装置が設置されていないものに限定されるものではない。例えば一部にスポット的な暖房装置が設置されていてもよい。また、第1の空間10、第2の空間20、第3の空間30をそれぞれ、居室、脱衣室、廊下としたが、これに限定されるものではなく、建物の構造や間取り等の条件に応じて、これらの空間を如何なる用途の空間としてもよい。なお、第1の空間10は住人の滞在時間が長いなどの理由で特に暖房装置2の必要性の高い空間が好ましく、また、比較的広い空間である場合に暖房効率を高めることができる。また、第2の空間20及び第3の空間30は比較的住人の滞在時間が短いなどの理由で暖房装置2の優先順位が第1の空間10よりも低い空間であることが好ましく、また、少なくとも第1の空間10よりも狭い空間であることが好ましい。
The
制御部4は、詳しくは図示しないが、例えば、ダクトファン5の稼動を制御するCPU(Central Processing Unit)、ダクトファン5の制御プログラムが格納されたROM(Read Only Memory)、第1の室温センサ及び第2の室温センサ21から受信した室温やダクトファン5の状態を記憶するRAM(Random Access Memory)、LANとの間で情報の送受信を行うLAN−I/F(Local Area Network interface)などを備えている。なお、制御部4の構成はこれに限定されるものではなく、本発明の空調システム1の制御を実現できる構成であれば、如何なる構成であってもかまわない。
Although not shown in detail, the
以上のように構成される空調システム1は、制御部4が、暖房余力条件、暖房必要条件、談合限界条件、暖房不要条件の4つの条件に基づいてダクトファン5を制御することにより、効率的な暖房を可能としている。暖房余力条件は、暖房装置2の暖房能力に余力があることを示す条件であって、暖房必要条件は、第2の空間20を暖房する必要があることを示す条件であり、暖房限界条件は暖房装置2の暖房能力に余力が無いことを示す条件であり、暖房不要条件は第2の空間20を暖房する必要が無いことを示す条件である。以下、主に制御部4のCPUが行うダクトファン5の制御処理について図3を参照しつつ説明する。
The
ダクトファン5の制御処理では制御部4のCPUは、まず第1の室温センサ11が計測した室温が第2の室温センサ21が計測した室温よりも5度以上高いか否か判断する(S101)。この5度の温度幅が本発明における「第1の温度幅」に該当する。また、本実施形態においては、この第1の室温センサ11が計測した室温が第2の室温センサ21が計測した室温よりも5度以上高い条件が暖房必要条件に該当する。すなわち第1の空間10の室温が第2の空間20の室温よりも5度以上高い場合は、第1の空間10から第2の空間20に移動した住人が5度以上の温度差を受けることになって、ヒートショックにより身体に影響を与えられる可能性があるので、第2の空間20の温度を上げて第1の空間10との温度差を狭める必要があり、第2の空間20に暖房が必要となる。
In the
第1の室温センサ11が計測した室温が第2の室温センサ21が計測した室温よりも5度以上高くないと判断すると(S101:NO)、この処理を5分間待機した後(S102)、再度ステップS101の処理を繰り返す。すなわち、暖房必要条件を満たさない場合には、ダクトファン5を稼動させて第2の空間20を暖める必要がないので、処理を進めず、第1の空間10と第2の空間20との温度差が5度以上にならないか継続的に監視を続ける。
If it is determined that the room temperature measured by the first
一方、第2の室温センサ21が計測した室温が第2の室温センサ21が計測した室温よりも5度以上高いと判断すると(S101:YES)、次に、10分間の第1の室温センサ11が計測した室温の変動幅が1度以下であるか否か判断する(S103)。本実施形態においてはこの条件が暖房余力条件に該当する。すなわち、10分間の第1の空間10の室温の変動幅が1度以下である場合、第1の空間10の室温は安定しているので、暖房装置2の運転が、当該暖房装置2の暖房能力の限界に近い大きな暖房能力で運転している状態から、室温を安定される為の比較的小さな暖房能力での運転に切り替わっているものと推定でき、暖房装置2にはその暖房能力に余力があることがわかる。なお、本発明の「所定時間内の前記第1の空間の室温の変動幅」は、本実施形態においては、この10分間の第1の室温センサ11が計測した室温の変動幅がこれに該当し、「予め定められた所定温度変動範囲以内」とは、本実施形態においては、室温の変動幅が1度以下であることがこれに該当する。
On the other hand, if it is determined that the room temperature measured by the second
10分間の第1の室温センサ11が計測した室温の変動幅が1度以下であると判断すると(S103:YES)、暖房余力条件を満たすので、ダクトファン5を稼動して、第2の空間20に第1の空間10の暖かい空気を流入させる(S104)。すなわち、ステップS101において暖房必要条件を満たすと判断し、且つ、ステップS102において暖房余力条件を満たすと判断した場合にダクトファン5を稼動する。一方、10分間の第1の室温センサ11が計測した室温の変動幅が1度以下ではないと判断すると(S103:NO)、暖房余力条件を満たさないので、第1の空間10の室温が安定するまで処理を待機する。
If it is determined that the fluctuation range of the room temperature measured by the first
ステップS104において、ダクトファン5を稼動すると、第2の空間20に第1の空間10の暖気が流れるので、第1の空間10の室温は低下する(S105)。そして、ここで処理を5分間待機した後(S106)、次に、直近の5分間の間に第1の空間10の室温が回復傾向を示すか否か判断する(S107)。ここで第1の空間10の室温が回復傾向を示すとは予めダクトファン5が稼動した場合の時間経過による温度の予想変化を例えば制御部4のROMに記憶しておき、当該予想変化に比べて第1の空間10の室温低下が緩やかになっている場合、及び第1の空間10の室温が上昇し始めている場合に、回復傾向を示すと判断する。本実施形態においては、この条件が暖房限界条件に該当する。第1の空間10の室温が回復傾向を示さないということは、暖房装置2がその暖房能力の限界近くの大きな暖房能力で第1の空間10を暖めても、ダクトファン5を介して第2の空間20に放出される熱量の方が大きく、第1の空間10が暖まっていないことを示している。
In step S104, when the
第1の空間10の室温が回復傾向を示すと判断すると(S107:YES)、ダクトファン5の稼動を継続する(S109)。一方、第1の空間10の室温が回復傾向を示さないと判断すると(S107:NO)、暖房限界条件を満たすので、ダクトファン5の稼動を停止し(S108)、この処理を終了する。
If it is determined that the room temperature of the
ダクトファン5の稼動が継続されると(S109)、次に、第1の室温センサ11が計測した室温と第2の室温センサ21が計測した室温の差が2度以内であるか否か判断される(S110)。本発明における「第2の温度幅」は本実施形態においては、この2度以内がこれに該当する。また、本実施形態においては、この条件が暖房不要条件に該当する。すなわち、第1の空間10の室温と第2の空間20の室温との差が2度以下である場合には、ヒートショックにより住人の身体に悪影響がでるおそれもなく、また、ダクトファン5を稼動し続けたとしても、第2の空間20の室温をほとんど上昇させることができない物であるので、第2の空間20を暖房する必要がないと判断される。
If the operation of the
そして、第1の室温センサ11が計測した室温と第2の室温センサ21が計測した室温の差が2度以内であると判断されると(S110:YES)、第2の空間20に暖房は必要ないのでダクトファン5を停止し(S111)、さらに5分間処理を待機したのち、ステップS101に戻って、処理を繰り返す。すなわち、第1の空間10の温度及び第2の空間20の温度変化に対応して、さらにダクトファン5の稼動が必要か否か判断する処理を続ける。一方、第1の室温センサ11が計測した室温と第2の室温センサ21が計測した室温の差が2度以内でないと判断されると(S110:NO)、第1の空間10の室温と第2の空間20の室温との差が2度以内となるまで、ダクトファン5の稼動を継続する。
When it is determined that the difference between the room temperature measured by the first
以上のようにダクトファン5が暖房必要条件及び暖房不要条件に基づいて制御されることにより、不必要な場合にダクトファン5を稼動させないので、ダクトファン5自体を稼動させるための電力を節電できるとともに、暖房装置2が不必要な場合にまで大きな暖房能力で暖房することを抑制して節電することができる。また、ダクトファン5が暖房余力条件及び暖房限界条件に基づいて制御されることにより、暖房能力に余力がない場合には、まず第1の空間10を集中的に暖めることで第1の空間10をすばやく暖房することができ、余裕がある場合にのみダクトファン5を稼動させて第2の空間20の暖房にも暖房装置2の能力を用いることができる。
As described above, the
次に、図4及び図5を参照しつつ、暖房装置2の電力使用量の変化について説明する。図4のグラフにおいて実線がダクトファン5を稼動しなかった場合の暖房装置2の運転開始からの電力使用量の変化を示している。図4に示すように、ダクトファン5を稼動しなかった場合、暖房装置2は、運転開始直後には、例えば除霜運転等の初期動作を行った後、最大電力に近い大きな消費電力で第1の空間10の暖房を開始する。すなわち、暖房装置2は最大暖房能力に近い能力で第1の空間10の空気を暖める。そして室温が暖房装置2の設定温度に近づくと、消費電力を下げて例えば定格電力の半分程度の中間電力で運転を続ける。このとき暖房装置2は、第1の空間10の室温が安定するように小さい暖房能力で第1の空間10の空気を暖める。
Next, changes in the amount of power used by the
一方、図4のグラフにおいて、破線が上述の処理に基づいてダクトファン5を稼動した場合の暖房装置2の電力使用量の変化を示している。暖房装置2の運転開始からしばらくして、第1の空間10の室温が安定状態に近づくと、すなわち前述したように、10分間の第1の空間10の室温変動幅が1度以内であった場合には、制御部4によりダクトファン5の稼動が開始される。そしてダクトファン5が稼動すると、第1の空間10から第2の空間20に暖かい空気が流れるので、第1の空間10の温度が低下し始め、この第1の空間10の温度低下を防ぐために、暖房装置2が消費電力量を上げて大きな暖房能力で第1の空間10の空気をあたため始める。これにより暖房装置2はダクトファン5が稼動している間は例えば定格電力程度の比較的大きな消費電力量で暖房を続ける。
On the other hand, in the graph of FIG. 4, the broken line indicates the change in the amount of power used by the
図5に示すように、暖房装置2は、中間電力程度の低い消費電力で低い暖房能力のときには、エネルギー消費効率は比較的低くなる。一方、定格電力付近の消費電力で高い暖房能力のときには最も暖房装置2のエネルギー消費効率がよくなる。したがって、上述のようにダクトファン5を制御することにより、定格電力に近い、最もエネルギー消費効率のよい暖房能力で暖房装置2を運転できるので、効率的に暖房することができる。
As shown in FIG. 5, the energy consumption efficiency of the
特に、本実施形態の空調システム1によると、第1の室温センサ11及び第2の室温センサ21によって計測される第1の空間10及び第2の空間20の室温の情報のみによって、暖房必要条件、暖房余力条件、暖房限界条件、暖房不要条件を判断することができるので、特別な暖房装置2を用いることなく、市販されている一般的な暖房装置2を用いて、本実施形態の空調システム1を実現することができ、導入コストを低く抑えることができる。また、これら第1の空間10及び第2の空間20の室温の情報のみでダクトファン5を制御しているので、例えば、2以上の異なる暖房装置2を組み合わせて第1の空間10を暖房しているような場合にも、効率的に暖房することができる空調システム1とすることができる。
In particular, according to the
なお、ダクトファン5によって第1の空間10から暖気を送られる第2の空間20は1つに限られるものではない。例えば図6に示すように、第1の空間10が2つの第2の空間20a,20bにそれぞれ通気ダクト3を介して連通するものであっても良い。通気ダクト3にはそれぞれダクトファン5が設けられており、これらダクトファン5の稼動は制御部4で制御される。また、第2の室温センサ21も2つの第2の空間20a,20bにそれぞれ設置されている。このような場合には、2つの第2の空間20a,20bのなかで暖房の優先順位を定め、暖房余力条件を満たしている場合に、まず優先順位の高い第2の空間20aが暖房必要条件を満たしているか判断して、この暖房必要条件を満たしている場合に、優先順位の高い第2の空間20aに連通する通気ダクト3側のダクトファン5aを稼動する。そして優先順位の高い第2の空間20aが暖房必要条件を満たしていない場合に、優先順位の低い第2の空間20bが暖房必要条件を満たしているか判断し、この暖房必要条件を満たしている場合に、優先順位の低い第2の空間20bに連通する通気ダクト3側のダクトファン5bを稼動する。
Note that the number of the
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の空調システム1の第2の実施形態について、図7及び図8を参照しつつ説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図7に示すように、第2の実施形態においては暖房装置2を設置した第1の空間10には第1の室温センサ11を設置していない。一方、暖房装置2の電源ケーブルには暖房装置2に供給される電流を計測する電流センサ12が設けられている。本実施形態において暖房装置2は、電気を動力源とするコンプレッサを用いたエアコンディショナー又は電気により熱源加熱するオイルヒータやセラミックヒータが用いられる。すなわち本実施形態の暖房装置2は電源ケーブルを通って供給される電流により第1の空間10の空気を暖房するものである。また、第1の空間10と第2の空間20を繋ぐ通気ダクト3に設置されたダクトファン5は制御部4の制御によって、停止状態のほかに例えば強中弱の3段階の空気供給量の変更を行うことができる。
[Second Embodiment]
Next, 2nd Embodiment of the
以下、第2の実施形態におけるダクトファン5の制御処理について図8を参照しつつ説明する。本実施形態のダクトファン5制御処理では、まず、電流センサ12からの情報に基づいて、暖房装置2の電源回路に電流が流れているか否か判断する(S201)。電流が流れていないと判断すると(S201:NO)、すなわち暖房装置2の電源が入っていないため、ダクトファン5の稼動を停止して(S202)この処理を終了する。なお、図示しないが、ダクトファン5が既に稼動していない場合も当然にそのままこの処理を終了する。
Hereinafter, the control process of the
そして暖房装置2の電源回路に電流が流れている場合に(S201:YES)、第2の空間20の温度センサからの情報に基づいて、第2の空間20の温度が目標温度よりも5度以上低いか否か判断する(S203)。本実施形態においてはこの条件が暖房必要条件である。なお、本発明における「所定の第3の温度幅」は本実施形態においては5度であるがこれに限定されるものではない。ここで目標温度は予め設定されて制御部4のROM又はRAMに記憶された数値であり、特に限定されるものではないが、例えば20度である。20度よりも5度以上低い場合、すなわち第2の空間20の室温が15度以下の場合に、第1の空間10との間で住人にヒートショックの影響を与えうる温度差が発生すしうる。なお、本実施形態においては第1の空間10に温度センサを設置しなかったため、第2の空間20に設置した第2の室温センサ21に基づいて温度差を類推しているが、第1の空間10にも第1の室温センサ11を設置して、実際の温度差に基づいて暖房必要条件を満たすか否かの判断をしてもよい。
And when the electric current is flowing into the power supply circuit of the heating apparatus 2 (S201: YES), based on the information from the temperature sensor of the
第2の空間20の温度が目標温度よりも5度以上低くないと判断すると(S203:NO)、第2の空間20はヒートショックを起こさない程度に暖かいものと考えられるため、暖房必要条件を満たさないと判断され、第2の空間20に暖房が必要となるまでこのまま待機する。一方、第2の空間20の温度が目標温度よりも5度以上低いと判断すると(S203:YES)、次に、電流センサ12からの情報に基づいて、暖房装置2の電源回路に流れる電流が所定期間内のピーク値の2分の1以下であるか否か判断される(S204)。ここで「所定期間」は、例えば暖房装置2が運転を開始してから初期の10分程度であり、通常、暖房装置2がその能力限界に近い大きな暖房能力で運転をしている期間である。そして、電流のピーク値は例えばRAMに記憶され、移行のダクトファン5の制御処理に利用される。暖房装置2の電源回路に流れる電流が所定期間内のピーク値の2分の1以下である場合には、暖房装置2が小さい暖房能力で運転していることが判るので暖房装置2に暖房余力があることが判る。本実施形態においては、この条件が暖房余力条件である。なお、本実施形態においては暖房余力条件を電流の所定期間内のピーク値の2分の1以下である場合としているが、暖房の種類などによっては、例えばピーク値の3分の1以下などの他の数値を採用することもできる。
If it is determined that the temperature of the
暖房装置2の電源回路に流れる電流が所定期間内のピーク値の2分の1以下でないと判断されると(S204:NO)、すなわち暖房余力条件を満たさないと判断すると、次に20分以上電源回路を流れる電流がピーク値の2分の1以上の状態を保っているか否か判断する(S205)。本実施形態においては、この条件が暖房限界条件に該当する。すなわち、20分以上経過しても暖房装置2が大きい暖房能力で運転を続けても暖房装置2の設定温度に到達していないので、暖房能力に余力がないことがわかる。
If it is determined that the current flowing through the power supply circuit of the
20分以上電源回路を流れる電流がピーク値の2分の1以上の状態を保っていないと判断すると(S205:NO)、例えば図示しないが数分程度処理を待機した後、ステップS204に戻って、処理を繰り返す。一方、20分以上電源回路を流れる電流がピーク値の2分の1以上の状態を保っていると判断すると(S205:YES)、次にダクトファン5が稼動中か否か判断する(S206)。ダクトファン5が稼動中である場合は(S206:YES)、ダクトファン5の運転レベルを1下げる(S207)。なお、ダクトファン5が最も低い運転レベル「弱」で運転されていた場合には、ダクトファン5の運転を停止する。そして、ダクトファン5の運転レベルを1下げると、ステップS204に戻って処理を繰り返す。また、ダクトファン5が稼動中でないと判断した場合は(S206:NO)、ダクトファン5の運転レベルを下げることはできないので、そのままステップS204に戻って処理を繰り返す。
If it is determined that the current flowing through the power supply circuit for 20 minutes or longer does not maintain a state of more than half of the peak value (S205: NO), for example, although not shown, the process waits for several minutes, and then returns to step S204. Repeat the process. On the other hand, if it is determined that the current flowing through the power circuit for 20 minutes or more maintains a state of 1/2 or more of the peak value (S205: YES), it is then determined whether or not the
ステップS204において、電流センサ12が計測した電流がピーク値の半分以下であると判断した場合は、暖房装置2が小さい暖房能力で運転しているので、暖房余力条件を満たすと判断し、次にダクトファン5の運転レベルが最大であるか否か判断する(S208)。前述の通り、本実施形態のダクトファン5は例えば「強」「中」「弱」の三段階の運転レベルを有しており、「強」で運転している場合に運転レベルが最大であると判断する(S208:YES)。運転レベルが最大の場合にはさらに運転レベルを上げることはできないので、このままステップS210に処理を進める。一方運転レベルが最大でない場合、すなわち、ダクトファン5が「中」又は「弱」で稼動している場合、若しくはダクトファン5が稼動していない場合にはダクトファン5の運転レベルを1上げて(S209)、ステップS210に処理を進める。なお、ダクトファン5が稼動していない場合には、ダクトファン5を「弱」で稼動を開始する。
In step S204, if it is determined that the current measured by the
ステップS210では、第2の室温センサ21の情報に基づいて、第2の空間20が目標温度以上であるか否か判断する。例えば20度以上である場合に目標温度以上であると判断する。本実施形態においては、この条件が暖房不要条件である。第2の空間20の温度がある程度高い場合には第1の空間10から住人が第2の空間20に移動してもヒートショックによる悪影響を受けるおそれがほとんどないので暖房が不要となる。目標温度以上であると判断すると(S210:YES)、第2の空間20を暖める必要がないので、ダクトファン5を停止する(S211)。そして、第2の空間20の室温をさらに監視しつづけ、目標温度よりも2度以上低くなった場合に、ステップS201に戻って処理を繰り返す。一方、第2の空間20の室温が目標温度以上ではないと判断すると(S210:NO)、ステップS204に戻って処理を繰り返す。
In step S210, based on the information of the second
以上のように、本実施形態の空調システム1によると、第2の室温センサ21によって計測される第2の空間20の室温の情報及び、電源と暖房装置2との間に設置される電流センサ12により計測される電流によって、ダクトファン5を制御することができるので、暖房装置2のプラグとコンセントとの間に電流センサ12を設けるとともに、第2の室温センサ21を設けるだけで、本空調システム1を実現することができ、導入コストを低く抑えることができ、尚且つ、電流に基づいて暖房装置2の状態を把握するので比較的正確に暖房機器の状態を把握してダクトファン5を制御することができる。
As described above, according to the
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の空調システム1の第3の実施形態について、図9及び図10を参照しつつ説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図9に示すように、第3の実施形態においては暖房装置2を設置した第1の空間10には第1の室温センサ11を設置していない。また、制御部4は暖房装置2に通信可能に接続されており、暖房装置2が運転開始した旨の信号、暖房装置2が減速運転している旨の信号、暖房装置2の暖房能力に余力がある旨の信号、暖房装置2が運転を停止した旨の信号、暖房装置2の設定温度の情報などの情報を暖房装置2から受け取って、これらの情報に基づいてダクトファン5を制御している。
[Third Embodiment]
Next, a third embodiment of the
以下、第3の実施形態におけるダクトファン5の制御処理について図10を参照しつつ説明する。本実施形態のダクトファン5制御処理では、まず、制御部4は、暖房装置2が減速運転を開始したか否か判断する(S301)。具体的には制御部4が暖房装置2から減速運転を開始した旨の信号を受信したか否か判断する。ここで減速運転とは暖房装置2が計測している第1の空間10の室温が暖房装置2の設定温度に近くなった場合に、第1の空間10の室温を安定させるための暖房装置2の運転である。本実施形態においては、この条件が暖房余力条件に該当する。
Hereinafter, the control process of the
暖房装置2が減速運転を開始していないと判断すると(S301:NO)、暖房余力条件を満たさないものであるので、減速運転を開始するまでそのまま処理を待機する。一方、減速運転を開始したと判断すると(S301:YES)、次に第2の室温センサ21により計測された第2の空間20の室温が、暖房装置2の設定温度よりも5度以上低いか否か判断する(S302)。すなわち、暖房装置2により暖められた第1の空間10の室温は暖房装置2の設定温度とほぼ等しくなっているはずであるので、第1の空間の室温と第2の空間20の室温との差が5度以上であるか否かが判断される。本実施形態においては、この条件が暖房必要条件である。
If it is determined that the
第2の空間20の室温が暖房装置2の設定温度よりも5度以上低くないと判断すると(S302:NO)、第2の空間20を暖房する必要が無いので、ダクトファン5を稼動せずにそのまま待機する。一方、第2の空間20の室温が暖房装置2の設定温度よりも5度以上低くいと判断すると(S302:YES)、ダクトファン5を稼動して、次に暖房装置2が稼動中であって、且つ暖房装置2に余力があるか否か判断する(S304)。すなわち、暖房装置2から暖房装置2が運転を停止した旨の信号を受信しておらず、暖房装置2の暖房能力に余力がある旨の信号を受信しているか否か判断する。本実施形態においては暖房装置2に余力がある旨の信号を受け取っていない場合、すなわちステップS304におけるNOが暖房限界条件である。
If it is determined that the room temperature of the
暖房装置2が稼動中でない、若しくは暖房装置2に余力がないと判断すると(S304:NO)、ステップS306に進んで、ダクトファン5を停止する。一方、暖房装置2が稼動中であって、且つ暖房装置2に余力があると判断すると(S304:YES)、次に、第2の室温センサ21により計測された第2の空間20の室温の暖房装置2の設定温度との温度差が2度以内か否か判断する(S305)。本実施形態においてはこの条件が暖房不要条件である。すなわち第2の空間20の室温の暖房装置2の設定温度との差が2度以内の範囲であれば、第1の空間10から住人が第2の空間20に移動したとしても身体に悪影響があるヒートショックを受けるおそれがないと判断できるので、第2の空間20に暖房が必要ないと判断する。
If it is determined that the
第2の空間20の室温の暖房装置2の設定温度との温度差が2度以内でないと判断すると(S305:NO)、ステップS304に処理を戻す。一方、第2の空間20の室温の暖房装置2の設定温度との温度差が2度以内であると判断すると(S305:YES)、第2の空間20には暖房が不要であるので、ダクトファン5を停止し(S306)、さらに5分間待機した後(S307)、ステップS301に処理を戻す。
If it is determined that the temperature difference from the set temperature of the
以上のように、本実施形態の空調システム1によると、制御部4が暖房装置2から送信される情報によって暖房装置2の状態を把握し、この暖房装置2の状態の情報に基づいて、暖房余力条件、暖房必要条件、暖房限界条件、暖房不要条件を判断して、ダクトファン5を制御するので、より正確な暖房装置2の状態に基づいてダクトファン5を制御することができ、より暖房効率を高めることができる。
As described above, according to the
なお、第1から第3の実施形態において、温度、温度差、温度幅などについて数値を記載しているが、これらに限定されるものではなく、本空調システム1の制御として適切な温度を適宜選択することができる。また、これらの実施形態において、温度、温度差、温度幅を表わす数値は摂氏温度である。
In the first to third embodiments, numerical values are described for the temperature, the temperature difference, the temperature range, etc., but the present invention is not limited to these, and an appropriate temperature is appropriately set as control of the
なお、本発明の実施の形態は上述の形態に限ることなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは云うまでもない。 Needless to say, the embodiment of the present invention is not limited to the above-described embodiment, and can be appropriately changed without departing from the scope of the idea of the present invention.
本発明に係る空調システム1は、例えば住宅の複数の間仕切られた空間を暖房する空調システム1として好適に用いることができる。
The
1 空調システム
2 暖房装置
3 通気ダクト
4 制御部
5 ダクトファン(空気供給手段)
7 排気スリーブ
8 導入スリーブ
9 吸気口
10 第1の空間
11 第1の室温センサ
12 電流センサ
20 第2の空間
21 第2の室温センサ
30 第3の空間
DESCRIPTION OF
7
Claims (6)
暖房装置が設置された第1の空間と、
該第1の空間と通気ダクトにより連通された第2の空間と、
前記通気ダクトに設けられ、前記第1の空間から前記第2の空間に空気を供給する空気供給手段と、
前記空気供給手段を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記暖房装置の暖房能力に余力があることを示す暖房余力条件、及び、前記第2の空間を暖房する必要があることを示す暖房必要条件のいずれも満たすと判断した場合に、少なくとも前記空気供給手段の単位時間当りの空気供給量を増加させるとともに、
前記暖房装置の暖房能力に余力が無いことを示す暖房限界条件、又は、前記第2の空間を暖房する必要が無いことを示す暖房不要条件を満たすと判断した場合に、少なくとも前記空気供給手段の単位時間当たりの空気供給量を減少させることを特徴とする空調システム。 An air conditioning system for a building having a space partitioned by at least two or more,
A first space in which a heating device is installed;
A second space communicated with the first space by a ventilation duct;
An air supply means provided in the ventilation duct, for supplying air from the first space to the second space;
A control unit for controlling the air supply means,
The controller is
At least the air supply when it is determined that both a heating capacity condition indicating that the heating capacity of the heating device has a surplus capacity and a heating requirement condition indicating that the second space needs to be heated are satisfied. While increasing the air supply per unit time of the means,
When it is determined that a heating limit condition indicating that there is no surplus in the heating capacity of the heating device or a heating unnecessary condition indicating that it is not necessary to heat the second space, the air supply means An air conditioning system characterized by reducing an air supply amount per unit time.
前記制御部は、
所定時間内の前記第1の空間の室温の変動幅が予め定められた所定温度変動範囲以内である場合に前記暖房余力条件を満たすと判断するとともに、
前記第1の空間の室温が前記第2の空間の室温よりも予め定められた第1の温度幅以上高い場合に前記暖房必要条件を満たすと判断し、
前記空気供給手段の単位時間当りの空気供給量を増加させた後、前記第1の空間の室温が低下し、予め定められた設定時間内に回復傾向を示さない場合に前記暖房限界条件を満たすと判断するとともに、
前記第1の空間の室温と前記第2の空間の室温との温度差が前記第1の温度幅よりも狭い第2の温度幅内の場合に暖房不要条件を満たすと判断することを特徴とする請求項1に記載の空調システム。 A first room temperature sensor for measuring the room temperature of the first space; and a second room temperature sensor for measuring the room temperature of the second space;
The controller is
When the fluctuation range of the room temperature of the first space within a predetermined time is within a predetermined temperature fluctuation range set in advance, it is determined that the remaining heating capacity condition is satisfied,
If the room temperature of the first space is higher than the room temperature of the second space by a predetermined first temperature range or more, it is determined that the heating requirement is satisfied,
After increasing the air supply amount per unit time of the air supply means, the room temperature of the first space is lowered, and the heating limit condition is satisfied when there is no recovery tendency within a predetermined set time As well as
When the temperature difference between the room temperature of the first space and the room temperature of the second space is within a second temperature range narrower than the first temperature range, it is determined that the heating unnecessary condition is satisfied. The air conditioning system according to claim 1.
前記第2の空間の室温を計測する第2の室温センサと、を備え、
前記制御部は、
前記電流が、少なくとも所定期間内のピーク値よりも所定割合以上低下した場合に、前記暖房余力条件を満たすと判断するとともに、
前記第2の空間の室温が予め定められた目標温度よりも所定の第3の温度幅以上低い場合に前記暖房必要条件を満たすと判断し、
前記電流が、少なくとも所定期間内のピーク値の前記所定割合以上の電流を予め定められた判断期間以上維持した場合に、前記暖房限界条件を満たすと判断するとともに、
前記第2の空間の室温が前記目標温度に達した場合に前記暖房不要条件を満たすと判断することを特徴とする請求項1に記載の空調システム。 The heating device is for heating the first space at least by electricity, and a current sensor for measuring a current supplied from a power source to the heating device;
A second room temperature sensor for measuring the room temperature of the second space,
The controller is
When the current is at least a predetermined rate lower than the peak value within a predetermined period, it is determined that the remaining heating power condition is satisfied,
When the room temperature of the second space is lower than a predetermined target temperature by a predetermined third temperature range or more, it is determined that the heating requirement is satisfied,
When the current is at least a predetermined ratio of the peak value within a predetermined period, when the current is maintained for a predetermined determination period or more, it is determined that the heating limit condition is satisfied,
The air conditioning system according to claim 1, wherein when the room temperature of the second space reaches the target temperature, it is determined that the heating unnecessary condition is satisfied.
前記制御部は前記暖房装置との間で情報を送受信可能であって、
当該制御部は、
前記暖房装置が待機又は減速運転したときに送信する信号を受信した場合に前記暖房余力条件を満たすと判断するとともに、
前記第2の空間の室温が前記暖房装置から受信した設定温度よりも所定幅以上低い場合に、前記暖房必要条件を満たすと判断し、
前記暖房装置が暖房余力がないときに送信する信号を受信した場合に、前記暖房限界条件を満たすと判断するとともに、
前記第2の空間の室温と前記暖房装置から受信した設定温度との差が所定幅以内である場合に、前記暖房不要条件を満たすと判断することを特徴とする請求項1に記載の空調システム。 A second room temperature sensor for measuring a room temperature of the second space;
The control unit can transmit and receive information to and from the heating device,
The control unit
When determining that the heating surplus condition is satisfied when receiving a signal to be transmitted when the heating device is on standby or decelerating,
When the room temperature of the second space is lower than the set temperature received from the heating device by a predetermined width or more, it is determined that the heating requirement is satisfied,
When the heating device receives a signal to be transmitted when there is no heating capacity, it is determined that the heating limit condition is satisfied,
2. The air conditioning system according to claim 1, wherein when the difference between the room temperature of the second space and the set temperature received from the heating device is within a predetermined range, it is determined that the heating unnecessary condition is satisfied. .
当該第3の空間は、直接又は他の空間を介して、前記第1の空間に空気を導入する導入スリーブに連通することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の空調システム。 The second space communicates with an exhaust sleeve that exhausts air to at least a third space partitioned in the building,
The air conditioning according to any one of claims 1 to 4, wherein the third space communicates with an introduction sleeve that introduces air into the first space directly or through another space. system.
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