JP2013185062A - 固形洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用途中でひび割れが生じず、泡立ちが低下せず、しかも浴室等を汚さない、機械練製法で得られる固形洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)脂肪酸ナトリウム塩 65〜95質量%、
(B)一般式(1)
【化1】
Figure 2013185062

(式中、R1は炭素数4〜22のアルキル基を示し、nは0〜20の数を示し、Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機アンモニウムを示す)
で表されるアルキルエーテルカルボン酸又はその塩であって、R1の平均炭素数が10.8〜12.8であり、n=0の成分を9.6質量%を超え27質量%以下、n=1の成分とn=2の成分を合計で21質量%以上40質量%未満含むアルキルエーテルカルボン酸又はその塩 3〜15質量%、
(C)水
を含有し、機械練製法で得られる固形洗浄剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、固形洗浄剤組成物に関する。
機械練石鹸は、石鹸基剤をプロッダーと呼ばれる押出機で棒状に成型された後、型打機でさらに成型されて製造される。プロッダーは、押出しスクリュー部とその先端部に蜂の巣状の多孔プレートと、先細になったコニカル部を有し、石鹸基剤がここを通ると、一度、ヌードル状になり、次にコニカル部で圧縮されて、棒状に押出される。このように石鹸は、ヌードル状になった石鹸基剤が圧着して形成される。この結果、石鹸の使用中におこる膨潤、乾燥が繰り返されると、ヌードル同士の圧着面から、ひび割れが生じることが知られている。
このような石鹸のひび割れを抑制するため、種々の高分子物質を配合した石鹸が検討されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3)。
特開昭48−25707号公報 特開昭57−115500号公報 特開昭58−167700号公報
しかしながら、高分子化合物を配合すると、石鹸本来のさっぱり感が損なわれるという問題があった。
また、石鹸は、膨潤、乾燥を繰り返し行っている間に、石鹸の結晶形が変化して、泡立ちが低下しやすい。このように、最後まできれいな外観で性能を低下させずに使用することに課題があった。
さらに、石鹸は、すすぎ時に、水道水中のカルシウムイオン等と反応して水不溶性のスカムを形成する。このスカムは、洗面器等のプラスチック製品や排水溝の蓋等に付着して乾燥すると、取れにくくなり、浴室等を汚してしまうという問題がある。
本発明は、使用途中でのひび割れが抑制され、繰り返し使用した後においても十分な泡立ちが得られ、しかも浴室等を汚しにくくする、機械練製法で得られる固形洗浄剤組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは、脂肪酸ナトリウム塩と、特定の分布を有するアルキルエーテルカルボン酸又はその塩、及び水を特定の割合で組み合わせて用いれば、前記課題を解決した固形洗浄剤組成物が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)脂肪酸ナトリウム塩 65〜95質量%、
(B)一般式(1)
Figure 2013185062
(式中、R1は炭素数4〜22のアルキル基を示し、nは0〜20の数を示し、Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機アンモニウムを示す)
で表されるアルキルエーテルカルボン酸又はその塩であって、R1の平均炭素数が10.8〜12.8であり、n=0の成分を9.6質量%を超え27質量%以下、n=1の成分とn=2の成分を合計で21質量%以上40質量%未満含むアルキルエーテルカルボン酸又はその塩 3〜15質量%、
(C)水
を含有し、機械練製法で得られる固形洗浄剤組成物を提供するものである。
本発明の固形洗浄剤組成物は、さっぱりとした使用感で、使用途中でひび割れが抑制され、繰り返し使用しても泡立ちが良好で、しかもスカムの分散性に優れ、浴室等を汚しにくくするものである。
本発明で用いる成分(A)の脂肪酸としては、炭素数8〜22のものが好ましく、更に12〜18のものが好ましい。成分(A)の脂肪酸は、牛脂、豚脂等の動物性油脂;パーム核油、パーム油、ヤシ油、ヒマシ油、大豆油、綿実油、ナタネ油、ヒマワリ油等の植物性油脂から得られるものを、1種又は2種以上組み合わせて用いることもできる。また、これらを基剤とした石鹸素地を使用することができる。これらのうち、製造コストの点からパーム核油、パーム油、ヤシ油から得られる脂肪酸が好ましく、さらにパーム核油、パーム油から得られる脂肪酸が好ましい。また、石鹸の泡立ちの観点から、ラウリン酸の比率の多いパーム核油と、石鹸の溶け崩れ性の観点から、パーム油を精製して得られた高融点成分であるパームステアリン油と呼ばれる固体脂(パーム油から低融点成分であるパームオレインとよばれる液状のものを除いた残りの脂肪酸)を組合せて得られる脂肪酸ナトリウム塩を用いるのが好ましい。
なお、パーム核油の好ましい脂肪酸組成としては、起泡性の観点から、ラウリン酸50〜60質量%、ミリスチン酸10〜20質量%、オレイン酸8〜15質量%を含有するものが挙げられる。
パームステアリン油の好ましい脂肪酸組成は、溶け崩れの抑制の観点から、パルミチン酸50〜70質量%、ステアリン酸を3〜8質量%及びオレイン酸25〜35質量%を含有するものが挙げられる。
パーム核油とパームステアリン油の質量割合は、起泡性、溶け崩れの抑制の観点から、(パーム核油)/(パームステアリン油)=90/10〜10/90が好ましく、85/15〜15/85が更に好ましく、50/50〜20/80が更に好ましい。
成分(A)の脂肪酸ナトリウム塩は、1種又は2種以上を用いることができ、石鹸の成形性、泡立ち、の点から、全組成中に65〜95質量%含有され、好ましくは68〜90質量%、更に好ましくは、70〜87質量%含有される。
本発明で用いる成分(B)のアルキルエーテルカルボン酸又はその塩は、一般式(1)で表されるものである。
式中、R1は炭素数4〜22のアルキル基であり、炭素数6〜20のアルキル基、更に炭素数8〜18のアルキル基が好ましく、炭素数8〜16、更には炭素数10〜16のアルキル基がより好ましい。また、R1のアルキル鎖は、直鎖又は分岐鎖のいずれでも良いが、起泡性の点から、直鎖アルキル基が好ましい。また、R1の平均炭素数は10.8〜12.8であり、好ましくは10.8〜12.5であり、より好ましくは12.1〜12.4である。この範囲内であれば、起泡性及び泡質の点で優れるので好ましい。
また、R1は2種以上のアルキル基を含むことが好ましく、一番含有量の多いアルキル鎖長を有する成分が55質量%以上97質量%未満であるのが好ましく、60〜95質量%がより好ましく、さらに70〜95質量%であるのが、泡量及び泡質に優れるので好ましい。
また、式中、nは0〜20の数を示し、0〜12がより好ましい。なお、nは、エチレンオシキシドの付加モル数を示すが、成分(B)の組成中の平均付加モル数(nの平均値)は、泡立ちが良好で使用途中でのひび割れを抑制する点から、1.5〜10が好ましく、2.5〜6.4がより好ましく、2.5〜3.7がさらに好ましく、2.5〜3.4がさらに好ましく、2.8〜3.4がさらに好ましく、2.8〜3.1がさらに好ましい。
成分(B)のアルキルエーテルカルボン酸又はその塩は、一般式(1)において、n=0の成分を9.6質量%を超え27質量%以下、好ましくは9.8〜27質量%、より好ましくは9.9〜27質量%、更に好ましくは9.9〜16質量%、より好ましくは9.9〜15質量%含むものである。この範囲内とすることにより、泡量、泡質に優れ、さっぱりとした使用感になり、使用途中でひび割れが抑制され、繰り返し使用しても泡立ちが良好で、スカムの分散性に優れ、浴室等を汚しにくくする。
さらに、n=1の成分とn=2の成分を合計で21〜40質量%未満、好ましくは27〜37質量%、より好ましくは27〜36.5質量%、さらに好ましくは35〜36.1質量%含むのが、泡質、泡量の観点から好ましい。
また、式中、Mとしては、水素原子;ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属;アンモニウム;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン由来のアンモニウムなどが挙げられる。これらの中で、起泡性、経時での着色のなさの点から、アルカリ金属が好ましい。
成分(B)のアルキルエーテルカルボン酸又はその塩は、一般式(1)中、n=0、1、2、3、4の成分の質量割合が、R1の組成のうち最大含有量のアルキル鎖長成分において、(n=0成分の質量):(n=1成分の質量):(n=2成分の質量):(n=3成分の質量):(n=4成分の質量)=1:0.99〜3.50:0.89〜3.00:0.76〜3.00:0.63〜1.52であることが、起泡性、洗浄性、すすぎ後のさっぱり感の両立性の点から、好ましい。
また、一般式(1)中、n=0の成分を9.9質量%以上12質量%未満含み、R1の組成のうち最大含有量のアルキル鎖長成分において、(n=0成分の質量):(n=1成分の質量):(n=2成分の質量):(n=3成分の質量):(n=4成分の質量)=1:1.53〜1.87:1.59〜2.25:1.33〜2.16:1.14〜1.52となるか、又は、n=0の成分を12質量%以上17質量%以下含み、R1の組成のうち最大含有量のアルキル鎖長成分において、(n=0成分の質量):(n=1成分の質量):(n=2成分の質量):(n=3成分の質量):(n=4成分の質量)=1:0.99〜1.34:0.89〜1.40:0.76〜1.23:0.63〜1となるのが、泡質、泡量の観点から好ましい。
さらに、一般式(1)中、n=0の成分を9.9〜11.5質量%含み、R1の組成のうち最大含有量のアルキル鎖長成分において、(n=0成分の質量):(n=1成分の質量):(n=2成分の質量):(n=3成分の質量):(n=4成分の質量)=1:1.58〜1.84:1.72〜2.17:1.49〜2.00:1.14〜1.52となるか、又は、一般式(1)中、n=0の成分を13〜15質量%含み、R1の組成のうち最大含有量のアルキル鎖長成分において、(n=0成分の質量):(n=1成分の質量):(n=2成分の質量):(n=3成分の質量):(n=4成分の質量)=1:1.00〜1.31:0.93〜1.34:0.79〜1.18:0.63〜1となるのが、泡質、泡量の点から好ましい。
成分(B)において、一般式(1)中、R1は炭素数4〜22のアルキル基であり、R1の平均炭素数は10.8〜12.8であり、また、一番含有量の多いアルキル鎖長を有する成分が55質量%以上97質量%未満であり、更に、nは0〜20の数を示し、nの付加モル数の平均値は、1.5〜10、さらには2.5〜6.4であり、n=0の成分を9.8〜27質量%、n=1の成分とn=2の成分を合計で27〜37質量%含有することが好ましい。また、式中、Mとしては、水素原子、ナトリウム、カリウム、アンモニウムが好ましい。このようにすることで、起泡性を早めることができる。
成分(B)において、一般式(1)中、R1は炭素数6〜20のアルキル基が好ましく、R1の平均炭素数は10.8〜12.8であり、また、一番含有量の多いアルキル鎖長を有する成分が55質量%以上97質量%未満であり、更に、nは0〜20の数を示し、nの平均値は、2.5〜3.7であり、n=0の成分を9.8〜27質量%、n=1の成分とn=2の成分を合計で27〜37質量%含有することが好ましい。また、式中、Mとしては、水素原子、ナトリウム、カリウム、アンモニウムが好ましい。このようにすることで、起泡性を早めることができる。
成分(B)において、一般式(1)中、R1は炭素数8〜18のアルキル基であり、R1の平均炭素数は10.8〜12.8であり、また、一番含有量の多いアルキル鎖長を有する成分が55質量%以上97質量%未満であり、更に、nは0〜20の数を示し、nの平均値は、2.5〜3.4であり、n=0の成分を9.9〜27質量%、n=1の成分とn=2の成分を合計で27〜36.5質量%含有することが好ましい。また、式中、Mとしては、水素原子、ナトリウム、カリウム、アンモニウムが好ましい。このようにすることで、泡質、泡量を向上させることができる。
成分(B)において、一般式(1)中、R1は炭素数8〜16のアルキル基であり、R1の平均炭素数は10.8〜12.5であり、また、一番含有量の多いアルキル鎖長を有する成分が60〜95質量%であり、更に、nは0〜20の数を示し、nの平均値は、2.8〜3.4であり、n=0の成分を9.9〜16質量%、n=1の成分とn=2の成分を合計で27〜36.5質量%含むものが好ましい。また、式中、Mとしては、水素原子、ナトリウム、カリウム、アンモニウムが好ましい。このようにすることで、泡量、泡質を向上させることができる。
成分(B)において、一般式(1)中、R1は炭素数10〜16のアルキル基であり、R1の平均炭素数は12.1〜12.4であり、また、一番含有量の多いアルキル鎖長を有する成分が70〜95質量%であり、更に、nは0〜20の数を示し、nの平均値は、2.8〜3.1であり、n=0の成分を9.9〜15質量%、n=1の成分とn=2の成分を合計で35〜36.1質量%含むものが好ましい。また、式中、Mとしては、水素原子、ナトリウム、カリウム、アンモニウムが好ましい。このようにすることで、泡量、泡質、を向上させることができる。
なお、本発明の成分(B)において、R1のアルキル鎖長の分布、R1の平均アルキル鎖長、n=0の成分量、nの平均付加モル数、n=0、1、2、3、4の成分の質量割合は、一般式(1)で表されるアルキルエーテルカルボン酸をガスクロマトグラフィーによる分析を行い、以下のようにして求める。
〔R1のアルキル鎖長の分布〕
ガスクロマトグラフィーより得られるピーク面積のうち、n=0モルに相当する各アルキル鎖長のピーク面積を求め、それらの総和を100とし、各アルキル鎖長分布の百分率を求めた。n=1〜3モルにおいても同様に計算し、n=0〜3モルの各アルキル鎖長分布の百分率の値を平均し、R1のアルキル鎖長の分布を求めた(これより、R1の組成のうち最も多く含有するアルキル基成分を特定できる)。
〔R1の平均アルキル鎖長〕
上記のようにして求めたR1のアルキル鎖長の分布より、各成分の割合を求め、得られた割合に対応するアルキル鎖長分の炭素数を各々掛け、これらの総和を得た。これを平均アルキル鎖長とした。
〔n=0の成分量、n=1の成分とn=2の成分の合計量〕
1の組成のうち、最も多く含有するアルキル鎖長を特定し、その成分のn=0〜10に相当するガスクロマトグラフィーの面積を合計した。その合計量を100%として、n=0の成分量、n=1の成分とn=2の成分の合計量を算出した。
〔nの平均付加モル数〕
1の組成のうち最も多く含有するアルキル鎖長を特定し、その成分のn=0〜10に相当するガスクロマトグラフィーの面積を合計した(nが11以上のものは微量であり、計算から除いた)。その合計量を1として、n=0〜10の各々の割合を求めた。この割合に、各々の付加モル数を掛け、これらの合計をnの平均付加モル数とした。
〔n=0、n=1、n=2、n=3、n=4の成分の質量割合〕
EO付加モル数の異なる各成分の質量割合に関しては、ガスクロマトグラフィーにより得られるピーク面積から、上記に示した方法でR1のアルキル鎖長の分布を求め、R1の組成のうち最大含有量のアルキル鎖長成分を特定し、その最大成分のn=0、n=1、n=2、n=3、n=4の面積比から特定した。
成分(B)のアルキルエーテルカルボン酸又はその塩は、さっぱりとした使用感、使用途中でのひび割れの抑制、繰り返し使用したときの泡立ちの良好性、スカムの分散性に優れるため浴室等を汚しにくくする点から、前記のような組成を有するものであり、泡質とさっぱり感の観点から、酸として、全組成中に3〜15質量%含有され、好ましくは5〜10質量%含有される。
本発明において、成分(A)と成分(B)の質量割合(B)/(A)は、さっぱりとした使用感、使用途中でのひび割れの抑制、繰り返し使用したときの泡立ちの良好性、スカムの分散性に優れるため浴室等を汚しにくくする点から、0.034〜0.23が好ましく、さらに0.03〜0.21が好ましい。
本発明で用いる成分(C)の水は、溶媒として使用され、全組成中に1〜18質量%、更に5〜15質量%含有されるのが好ましい。
本発明の固形洗浄剤組成物は、更に、通常の石鹸組成物に用いられる成分、例えば、抗菌剤、香料、キレート剤、顔料、染料、油剤等を含有することができる。
本発明の固形洗浄剤組成物は、機械練製法により製造される。
機械練製法は、通常の方法であれば良く、例えば、まず、けん化法や脂肪酸中和法で得られた、水分8〜15質量%程度を含む石鹸用素地に、香料、色素などを加え、成分が均一になるまでミキサーで混合する。その後、3本ロール(カレンダーロール)で石鹸素地粒を粉砕し、さらに均一になるように混練する。その後、プロッダー(押出機)で棒状に押出された後、一個の大きさに切断され、型打、包装の工程を経て、固形洗浄剤組成物を得ることができる。
本発明の固形洗浄剤組成物は、固形洗浄剤組成物を混練する工程と、押出機で棒状に押出す工程とを備える製造法により、製造されるのが好ましい。
本発明の固形洗浄剤組成物を用いて皮膚を洗浄する方法は、例えば、以下のとおりである。すなわち、本発明の固形洗浄剤組成物を身体、つまり顔、手足、胴体などの身体皮膚部に適量を適用し、泡立てて洗浄した後、シャワー等の温水を利用してすすぐ方法である。また、タオル、スポンジ、ブラシ等の洗浄補助具に適量を適用し、泡立てて洗浄することもできる。
〈測定方法〉
本発明において、アルキルエーテルカルボン酸のアルキル組成、EO付加モル分布及び各成分の比率は、ガスクロマトグラフィー(GC)により、以下の分析方法で測定した。
(GC分析条件)
GC機器;アジレントテクノロジー社製、7890A
カラム;アジレントテクノロジー社製、DB−5
(30m、内径0.25mm、膜厚0.25μm)
検出器;FID
キャリア;ヘリウムガス、1mL/min
昇温条件;100℃から325℃まで5℃/minで昇温。その後、35分間325℃を保持。
(サンプルの前処理方法)
アルキルエーテルカルボン酸150mgをメタノール50mLで溶解した。また、固形洗浄剤組成物については、アルキルエーテルカルボン酸として150mgとなるよう採取し、メタノール50mLで溶解した。なお、固形洗浄剤組成物がポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩などの強アニオン性の界面活性剤を含む場合、それらが250mg以下となるように採取した。この溶液1mLを採取して、あらかじめメタノール4mLでコンディショニングを行った固相カートリッジ(Biotage製、Isolute SAX、1g、3mL、500-0100-B)に適用し、10mL丸底試験管に通過液を捕集した。その後、ギ酸4.6gに100mLのメタノールを加えた溶液6mLで溶出し、溶出液についても同じ試験管に捕集した。捕集した溶液は、50℃に加温したブロックヒーターに設置し、窒素ガスを吹き込み、1mL程度まで濃縮した後、さらに室温下で窒素ガスを吹き込み乾燥させた。そこに、ジアゾメタン−エーテル溶液2mLを加え、攪拌しながら室温下で10分間放置し誘導体化を行った。その後、室温下で窒素ガスを吹き込み、500μL以下になるまで濃縮した後、クロロホルムを加えて500μLとし、GC分析に供した。
なお、ジアゾメタン−エーテル溶液は、ジアゾメタン生成装置(宮本理研工業製、GM−50)を用い、以下の手順で調製した。第1と第2の受け器、第2と第3の受け器をシリコンゴム栓およびテフロン(登録商標)製チューブで連結する。第2の受け器に、N−メチル−N'−ニトロ−N−ニトロソグアニジン0.8gを採取し、2.5mLのイオン交換水を加えた。第3の受け器に、t−ブチルメチルエーテル10mLを採取した。第1、第2、第3の受け器を氷冷した。続いて第2の受け器に、プラスチックシリンジを備え付け、このシリンジ中に水酸化ナトリウム20gをイオン交換水100mLに溶解させた溶液3mLを入れた。この水酸化ナトリウム水溶液をゆっくりと滴下してジアゾメタンガスを生成させ、第1の受け器側から静かに窒素ガスを吹き込み、第3の受け器のt−ブチルメチルエーテルに溶解させて、ジアゾメタン−エーテル溶液を得た。
上記サンプルの前処理における試薬は、以下のものを使用した。
メタノール(関東化学製、高速液体クロマトグラフィー用、25183-1B)
ギ酸(和光純薬工業製、試薬特級、066-00461)
クロロホルム(関東化学製、鹿1級、07278-01)
N−メチル−N’−ニトロ−N−ニトロソグアニジン(関東化学製、鹿1級、25596-51)
t−ブチルメチルエーテル(関東化学製、鹿特級、04418-00)
水酸化ナトリウム(和光純薬工業製、特級、196-13761)
〈製造例〉
本発明の枠練り石鹸組成物に用いる成分(B)のアルキルエーテルカルボン酸は、例えば、以下のようにして製造することができる。なお、断りのない限り「%」は質量%を示す。
製造例1
攪拌および温度調節機能を備えたステンレス製オートクレーブに、ラウリルアルコール[商品名:カルコール2098、花王製]1144g(6.14モル)、ミリスチルアルコール[商品名:カルコール4098、花王製]60.2g(0.281モル)、水酸化カリウム2.68g(0.0478モル)を仕込み、減圧脱水を行った。次いで、エチレンオキサイド(EO)996g(22.6モル)を155℃にて導入し、反応温度155℃、反応圧力0.4MPaで2時間反応を行った。反応終了後、80℃、6kPaの減圧条件で30分間攪拌し、未反応のエチレンオキサイドを除去した後、窒素を導入し常圧にし、4.82g(0.0482モル)の90%乳酸をオートクレーブ内に加え、80℃で30分間攪拌し、EO付加モル数3.55モルのアルキルエトキシレート(以下、「生成AE」ともいう)を得た。
攪拌機能、温度調節機能及び酸素ガス導入管を取り付けたガラス製反応容器に、上記生成物90g(0.2モル)と、48%水酸化ナトリウム水溶液16.7g(水酸化ナトリウムとして0.2モル)、パラジウム−白金−ビスマス系触媒(活性炭にパラジウム4%、白金1%及びビスマス5%を担持、含水率50%)0.9g、水494.4gをそれぞれ仕込んだ。攪拌条件下、液温を70℃まで昇温し、酸素を27モル%(対生成AE/時間)の割合で吹き込みながら、反応温度70℃で3.5時間接触酸化反応をさせた。反応率は89%であった。
反応終了後、反応液から触媒を濾別し、アルキルエーテルカルボン酸Na塩の水溶液を得た。続いて、35%塩酸を加え、分液操作を実施し、アルキルエーテルカルボン酸を得た。これをEC1とする。
ガスクロマトグラフィーの分析の結果、EC1は、一般式(1)において、M=H、R1はラウリル基/ミリスチル基=95/5、平均炭素数は12.1、nの平均値は2.8、n=0の成分を14.7質量%含み、n=1の成分とn=2の成分の合計量は36.1質量%であった。
また、EO付加モル数の異なる各成分の比率に関しても、R1の組成のうち最大成分の測定値から算出した結果、(n=0成分の質量):(n=1成分の質量):(n=2成分の質量):(n=3成分の質量):(n=4成分の質量)=1:1.22:1.23:1.06:0.83であった。
製造例2
製造例1に倣い、デシルアルコール[商品名:カルコール1098、花王製]、ラウリルアルコール[商品名:カルコール2098、花王製]、ミリスチルアルコール[商品名:カルコール4098、花王製]、セチルアルコール[商品名:カルコール6098、花王製]を質量比10/70/15/5に混合した原料にEOを反応させ、EO付加モル数3.55モルのアルキルエトキシレートを得た。これを実施例1同様、酸化反応を行い、得られたアルキルエーテルカルボン酸塩を塩酸処理することにより、アルキルエーテルカルボン酸を得た。
ガスクロマトグラフィーの分析の結果、一般式(1)において、M=H、R1はデシル基/ラウリル基/ミリスチル基/パルミチル基=10/70/15/5、平均炭素数は12.3、nの平均値は3.3、n=0の成分を15.2質量%含み、n=1の成分とn=2の成分の合計量は31.4質量%であった。
また、EO付加モル数の異なる各成分の比率に関しても、R1の組成のうち最大成分の測定値から算出した結果、(n=0成分の質量):(n=1成分の質量):(n=2成分の質量):(n=3成分の質量):(n=4成分の質量)=1:1.07:1.00:0.85:0.67であった。
製造例3
攪拌、温度調節機能を取り付けたガラス製反応容器に、ラウリルアルコール372g(2.00モル)を仕込み、攪拌条件下、液温を70℃まで昇温させ、モノクロロ酢酸ナトリウム256g(2.20モル)及び水酸化ナトリウム88g(2.20モル)を分割して加えながら、5時間反応を行った。反応終了後、析出物を濾別し、続いて35%塩酸を加え、酸型化し、アルキルエーテルカルボン酸を得た(一般式(1)において、M=H、R1はラウリル基、n=0)。
製造例4
製造例1に倣い、デシルアルコールを原料にEOを反応させ、EO付加モル数3.55モルのアルキルエトキシレートを得た。これを実施例1同様、酸化反応を行い、得られたアルキルエーテルカルボン酸塩を塩酸処理することにより、アルキルエーテルカルボン酸を得た。
ガスクロマトグラフィーの分析の結果、一般式(1)において、M=H、R1はデシル基、nの平均値は3.1、n=0の成分を16質量%含み、n=1の成分とn=2の成分の合計量は37質量%であった。
製造例5
製造例1に倣い、ラウリルアルコールを原料にEOを反応させ、EO付加モル数3.55モルのアルキルエトキシレートを得た。これを実施例1同様、酸化反応を行い、得られたアルキルエーテルカルボン酸塩を塩酸処理することにより、アルキルエーテルカルボン酸を得た。
ガスクロマトグラフィーの分析の結果、一般式(1)において、M=H、R1はラウリル基、nの平均値は3.1、n=0の成分を16質量%含み、n=1の成分とn=2の成分の合計量は37質量%であった。
また、EO付加モル数の異なる各成分の比率に関しても、R1の組成のうち最大成分の測定値から算出した結果、(n=0成分の質量):(n=1成分の質量):(n=2成分の質量):(n=3成分の質量):(n=4成分の質量)=1:1.19:1.13:0.94:1であった。
製造例6
製造例1に倣い、ミリスチルアルコールを原料にEOを反応させ、EO付加モル数3.55モルのアルキルエトキシレートを得た。これを実施例1同様、酸化反応を行い、得られたアルキルエーテルカルボン酸塩を塩酸処理することにより、アルキルエーテルカルボン酸を得た。
ガスクロマトグラフィーの分析の結果、一般式(1)において、M=H、R1はミリスチル基、nの平均値は3.1、n=0の成分を16質量%含み、n=1の成分とn=2の成分の合計量は37質量%であった。
製造例7
製造例1に倣い、ラウリルアルコール、セチルアルコールを質量比20/80に混合した原料にEO付加し、EO付加モル数3.55モルのアルキルエトキシレートを得た。これを実施例1同様、酸化反応を行い、得られたアルキルエーテルカルボン酸塩を塩酸処理することにより、アルキルエーテルカルボン酸を得た。
ガスクロマトグラフィーの分析の結果、一般式(1)において、M=H、R1はラウリル基/パルミチル基=20/80、nの平均値は3.1、n=0の成分を16質量%含み、n=1の成分とn=2の成分の合計量は37質量%であった。
製造例8
製造例1に倣い、ラウリルアルコールを原料にEO反応させ、EO付加モル数4.05モルのアルキルエトキシレートを得た。これを製造例1同様、酸化反応を行い、得られたアルキルエーテルカルボン酸塩を塩酸処理することにより、アルキルエーテルカルボン酸を得た。
ガスクロマトグラフィーの分析の結果、一般式(1)において、M=H、R1はラウリル基、nの平均値は3.5、n=0の成分を11.4質量%含み、n=1の成分とn=2の成分の合計量は30.6質量%であった。
また、EO付加モル数の異なる各成分の比率に関しても、R1の組成のうち最大成分の測定値から算出した結果、(n=0成分の質量):(n=1成分の質量):(n=2成分の質量):(n=3成分の質量):(n=4成分の質量)=1:1.31:1.38:1.25:1.06であった。
製造例9
攪拌および温度調節機能を備えたステンレス製オートクレーブに、ラウリルアルコール[商品名:カルコール2098、花王製]1144g(6.14モル)、ミリスチルアルコール[商品名:カルコール4098、花王製]60.2g(0.281モル)、水酸化カリウム2.6g(0.0478モル)を仕込み、減圧脱水を行った。次いで、エチレンオキサイド(EO)718g(16.3モル)を155℃にて導入し、反応温度155℃、反応圧力0.4MPaで2時間反応を行った。反応終了後、冷却し、80℃、6kPaの減圧条件で30分間攪拌し、未反応のエチレンオキサイドを除去した後、窒素を導入し常圧にし、4.82g(0.0482モル)の90%乳酸をオートクレーブ内に加え、80℃で30分間攪拌し、EO付加モル数2.55モルのアルキルエトキシレートを得た。
攪拌、温度調節機能を取り付けたガラス製反応容器に、上記生成物600g(2.00モル)を仕込み、攪拌条件下、液温を70℃まで昇温し、モノクロロ酢酸ナトリウム256g(2.20モル)及び水酸化ナトリウム88g(2.20モル)を分割して加えながら、5時間反応を行った。反応終了後、35%塩酸をpHが2.8になるまで加え、酸型化し油層を分取し、アルキルエーテルカルボン酸を得た。これをEC6とする。
ガスクロマトグラフィーの分析の結果、一般式(1)において、M=H、R1はラウリル基/ミリスチル基=94/6、平均炭素数は12.1、nの平均値は3.1、n=0の成分を9.9質量%含み、n=1の成分とn=2の成分の合計量は35.4質量%であった。
また、EO付加モル数の異なる各成分の比率に関しても、R1の組成のうち最大成分の測定値から算出した結果、(n=0成分の質量):(n=1成分の質量):(n=2成分の質量):(n=3成分の質量):(n=4成分の質量)=1:1.65:1.92:1.74:1.32であった。
実施例中、EC2に関しては、製造例5、製造例6、製造例7で得られたアルキルエーテルカルボン酸を、各々質量割合で78.75/15/6.25の比で混合し、EC2とした。
実施例中、EC3に関しては、製造例2、製造例3で得られたアルキルエーテルカルボン酸を、各々質量割合で90/10の比で混合し、EC3とした。
実施例中、EC4に関しては、製造例1で得られたEC1と製造例4で得られたアルキルエーテルカルボン酸を、各々質量割合で40/60の比で混合し、E4とした。
実施例中、EC5に関しては、製造例2、製造例8で得られたアルキルエーテルカルボン酸を、各々質量割合で40/60の比で混合し、EC5とした。
実施例中、EC7に関しては、製造例1で得られたEC1と市販のAKYPO RLM45(花王社製)を、各々質量割合で50/50の比で混合し、EC7とした。
実施例中、EC8に関しては、製造例1で得られたEC1と市販のAKYPO RLM100NV(花王社製)を、各々質量割合で50/50の比で混合し、EC8とした。
なお、実施例で使用した成分(B)の構成は、表1に示すとおりである。
また、実施例で使用した市販のアルキルエーテルカルボン酸(AKYPO RLM45(花王社製))の平均EO付加モル数は、各社販売元のカタログ値、ホームページで公開されている値を参考にした。不明なアルキル組成、n=0の成分量、n=1の成分とn=2の成分の合計量に関しては、上記方法で分析した。
Figure 2013185062
実施例1〜13、比較例1〜4
表2に示す組成の固形洗浄剤組成物を製造し、固形性、泡立ち、ひび割れ、浴室の汚れ及びさっぱり感を評価した。結果を表2に併せて示す。
なお、表2中の「水」の含有量は、石鹸用素地、48%NaOH水溶液に含まれるものである。
(製造方法)
石鹸用素地に表2に示す他の成分を添加し、石鹸用素地と他の成分の合計が400gになるようにし、愛工舎製作所製の「KENMIX Chef」ミキサーで10分間混合した。次に、日本化工機社製の3本ロールで一回処理し、混合物が均一になるように混練した。その後、日本化工機製のラボプロッダー(プロッダーには、直径4mmの穴が85個開いた外径69mmの蜂の巣状の多孔プレートを使用)を用いて押出成型を行い、固形洗浄剤組成物を得た。
(評価方法)
(1)固形性:
押出成型した固形洗浄剤組成物の表面に、ハンディータイプの硬度計(KOUBUNSHI KEIKI, CO, LTD、ASKER硬度計、タイプC)を押し付け、その最大値を測定した。3箇所を測定し、その平均値を石鹸硬度とした。結果を以下の基準で示した。なお、この硬度が50以上であれば、型打ちできると評価される。
(2)泡立ち:
押出成型した50gの固形洗浄剤組成物を1日5gずつ使用し、残った10gの固形洗浄剤組成物について評価した。残った10gの固形洗浄剤組成物を、40℃、250mLの水が入った直径約65mm、高さ250mmのシリンダーに入れ、直径50mmの攪拌羽を取り付けたREVERSE STIRRER(アルプ社製、モデルR−102型)を目盛り3で5分間攪拌(30秒毎に回転方向を反対に変更し、合計で5分間攪拌)し、その後の泡量(mL)を測定した。なお、製造直後の固形洗浄剤組成物の泡量は、いずれの実施例、比較例においても190mL以上であり、良好であった。
(3)ひび割れ:
1cm×1cm の口金で押出成型し、長さ5cmで切断し、角柱の固形洗浄剤組成物を得た。これを、25℃の水中に4時間浸漬した後、室温で24時間乾燥させ、固形洗浄剤組成物の長面4面に発生したひび割れの本数を測定した。
(4)浴室の汚れ(石鹸汚れ付着量)
得られた固形洗浄剤組成物を20HD硬水に溶かし、6%水溶液を調製した。この水溶液(40℃)をフォーマー容器(160mL;YF−9413、吉野工業社製)に充填し、色E1(L1,a1,b1)を測定した肌模型(肌模型No.10A(40代)#BLACK、表面ノーマル、ビューラックス製)の上に、1プッシュして泡(0.85−0.95g)を塗布した。なお、色の測定には、色彩色差計(ミノルタ製、CR−300)を用いた。泡を塗布したまま肌模型を、50℃の乾燥機内に入れ、約1時間の放置をして、乾燥させた。その後、肌模型を乾燥機から取り出し、室温に戻し、スポイト(2mL)を用いて、20HD硬水2mLが肌模型の表面に行きわたるようにしてすすいだ。3回すすいだ後、紙(ソフトプロワイパーS150、大王製紙社製)を用いて、肌模型上の水分を軽く拭い取った。更に、5分間、肌模型を自然乾燥させた後、肌模型の色E2(L2,a2,b2)を測定した。3箇所を測定し、その平均値をE2とした。E1とE2の色差ΔE12を、汚れの付着量とした。ΔE12は、以下の式より計算した。
ΔE12が小さいほど、石鹸汚れがつきにくいことを示す。
ΔE12=√[(L2-L1)2+(a2-a1)2+(b2−b1)2]
(5)さっぱり感:
プロッダー出口の口金口径を面取りし、40mm×15mmの大きさにして石鹸を押出し、長さ60mmに切断して評価用の固形洗浄剤組成物を調製した。この固形洗浄剤組成物を、40℃の水道水で十分泡立てた後、前腕部を10秒間洗浄し、同じく40℃の水道水の流水下ですすいだ。専門パネル5名により、すすぎの際のさっぱり感を官能評価し、「さっぱり感を感じた」専門パネルの人数で示した。
Figure 2013185062

Claims (12)

  1. 次の成分(A)、(B)及び(C):
    (A)脂肪酸ナトリウム塩 65〜95質量%、
    (B)一般式(1)
    Figure 2013185062
    (式中、R1は炭素数4〜22のアルキル基を示し、nは0〜20の数を示し、Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機アンモニウムを示す)
    で表されるアルキルエーテルカルボン酸又はその塩であって、R1の平均炭素数が10.8〜12.8であり、n=0の成分を9.6質量%を超え27質量%以下、n=1の成分とn=2の成分を合計で21質量%以上40質量%未満含むアルキルエーテルカルボン酸又はその塩 3〜15質量%、
    (C)水
    を含有し、機械練製法で得られる固形洗浄剤組成物。
  2. 成分(A)が、パーム核油とパームステアリン油から得られる脂肪酸ナトリウム塩である請求項1記載の固形洗浄剤組成物。
  3. 成分(A)が、パーム核油とパームステアリン油から得られる脂肪酸ナトリウム塩の石鹸用素地である請求項1又は2記載の固形洗浄剤組成物。
  4. 成分(B)において、一般式(1)中、nの平均値が1.5〜10である請求項1〜3のいずれか1項記載の固形洗浄剤組成物。
  5. 成分(B)において、一般式(1)中、R1が炭素数6〜20のアルキル基であり、nの平均値が2.5〜3.7であり、n=0の成分を9.9〜27質量%含む請求項1〜4のいずれか1項記載の固形洗浄剤組成物。
  6. 成分(B)において、一般式(1)中、R1が炭素数8〜18のアルキル基であり、nの平均値が2.5〜3.4である請求項1〜5のいずれか1項記載の固形洗浄剤組成物。
  7. 成分(B)において、一般式(1)中、R1が炭素数8〜16のアルキル基であり、平均アルキルが10.8から12.5であり、nの平均値が2.8〜3.4であり、n=0の成分を9.9〜16質量%、n=1の成分とn=2の成分を合計で27〜36.5質量%含む請求項1〜6のいずれか1項記載の固形洗浄剤組成物。
  8. 成分(B)において、一般式(1)中、R1の組成のうち最大含有量のアルキル鎖長成分において、(n=0成分の質量):(n=1成分の質量):(n=2成分の質量):(n=3成分の質量):(n=4成分の質量)=1:0.99〜3.50:0.89〜3.00:0.76〜3.00:0.63〜1.52となる請求項1〜7のいずれか1項記載の固形洗浄剤組成物。
  9. 成分(B)において、一般式(1)中、R1が2種以上のアルキル基を含み、一番含有量の多いアルキル鎖長を有する成分が55質量%以上97質量%未満である請求項1〜8のいずれか1項記載の固形洗浄剤組成物。
  10. 成分(B)において、一般式(1)中、n=0の成分を9.9質量%以上12質量%未満含み、R1の組成のうち最大含有量のアルキル鎖長成分において、(n=0成分の質量):(n=1成分の質量):(n=2成分の質量):(n=3成分の質量):(n=4成分の質量)=1:1.53〜1.87:1.59〜2.25:1.33〜2.16:1.14〜1.52となるか、又は、n=0の成分を12質量%以上17質量%以下含み、R1の組成のうち最大含有量のアルキル鎖長成分において、(n=0成分の質量):(n=1成分の質量):(n=2成分の質量):(n=3成分の質量):(n=4成分の質量)=1:0.99〜1.34:0.89〜1.40:0.76〜1.23:0.63〜1となる請求項1〜9のいずれか1項記載の固形洗浄剤組成物。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項記載の固形洗浄剤組成物を身体皮膚部に適用して洗浄した後、すすぐ皮膚洗浄方法。
  12. 請求項1〜10のいずれか1項記載の固形洗浄剤組成物を混練する工程と、押出機で棒状に押出す工程とを備える固形洗浄剤組成物の製造法。
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