JP2013184784A - 記録紙カセット - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数サイズの記録紙を容易に装着する事が出来る記録紙カセットを提供すること。
【解決手段】 複数サイズのロール状記録紙が装着可能な記録紙カセットにおいて、前記ロール状記録紙を装着可能な装着部と、前記ロール状記録紙の側面を規制する動作可能な幅規制部材と、前記幅規制部材の動作を前記記録紙カセット内の指定位置に支持可能な支持部と、前記支持部の支持を解除可能な解除部と、を有し、前記幅規制部材は少なくとも二つのサイズのロール状記録紙の幅の間に設定されて、前記記録紙カセットを装着するときに前記ロール状記録紙の一部が前記支持部の支持を解除した場合には前記幅規制部材は前記ロール状記録紙が前記記録紙カセット内に装着可能な位置まで退避する事が可能になる事を特徴とする構成とした。
【選択図】 図1
【解決手段】 複数サイズのロール状記録紙が装着可能な記録紙カセットにおいて、前記ロール状記録紙を装着可能な装着部と、前記ロール状記録紙の側面を規制する動作可能な幅規制部材と、前記幅規制部材の動作を前記記録紙カセット内の指定位置に支持可能な支持部と、前記支持部の支持を解除可能な解除部と、を有し、前記幅規制部材は少なくとも二つのサイズのロール状記録紙の幅の間に設定されて、前記記録紙カセットを装着するときに前記ロール状記録紙の一部が前記支持部の支持を解除した場合には前記幅規制部材は前記ロール状記録紙が前記記録紙カセット内に装着可能な位置まで退避する事が可能になる事を特徴とする構成とした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、記録紙カセットに関し、特に複写機やプリンタなどの画像形成装置に装着される記録紙カセットに関するものである。
従来から複写機やプリンタなどの画像形成装置に装着される記録紙カセットが知られている。例えば図16(a)に示すロール状記録紙201を用いた記録紙カセット100では、シャフト301をロール状記録紙201に挿通させた状態で記録紙カセット100内部に装着されている。この記録紙カセット100に対して、ロール外径がロール状記録紙201とほぼ等しく幅の異なるロール状記録紙202を装着する場合には図16(b)の通り、ロール状記録紙202の両側面を規制するサイドフェンス400a、400bを記録紙カセット100内部に予め装着してからシャフト302を挿通させたロール状記録紙202を装着する事で、ロール状記録紙が記録紙カセット内部で軸のスラスト方向に隙間が発生してしまう事を低減する事が出来る。
このような記録紙の装着部に異なるサイズの記録紙を装着可能にする技術は、従来から開示されている。例えば特許文献1では、ロール状記録紙ホルダ内部に回転可能な規制部を設け、この規制部をユーザーが記録紙のサイズに応じて起立及び収納させることで記録紙の位置決めとサイズ検出を同時に行う事を可能にしている。
しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来技術では、ユーザー自身が記録紙のサイズに応じて規制部の起立及び収納を選択しなければならず、記録紙を装着するまでに複数の作業プロセスを必要としていた。また、装置の扱いに不慣れなユーザーにとっては記録紙の装着方法がわかりにくいという課題があった。
そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、その目的は、複数サイズの記録紙を簡易的に装着する事が出来る記録紙カセットを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、複数サイズのロール状記録紙が装着可能な記録紙カセットにおいて、前記ロール状記録紙を装着可能な装着部と、前記ロール状記録紙の側面を規制する動作可能な幅規制部材と、前記幅規制部材の動作を前記記録紙カセット内の指定位置に支持可能な支持部と、前記支持部の支持を解除可能な解除部と、を有し、前記幅規制部材は少なくとも二つのサイズのロール状記録紙の幅の間に設定されて、前記記録紙カセットを装着するときに前記ロール状記録紙の一部が前記支持部の支持を、解除した場合には前記幅規制部材は前記ロール状記録紙が前記記録紙カセット内に装着可能な位置まで退避する事が可能になる事を特徴とする。
本発明によれば、複数サイズの記録紙を記録紙カセットへ容易に装着する事ができる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
[実施例]
以下、図1及至図15を参照して、本発明の実施例による、記録紙カセットについて説明する。
以下、図1及至図15を参照して、本発明の実施例による、記録紙カセットについて説明する。
図1は本発明が適用される実施例でのプリンタの概略断面図である。図2は本発明が適用される実施例でのプリンタの外観斜視図である。図2に示すとおり、1はプリンタ本体、2はLCD表示部であり、3は電源ボタン、4は種々の操作ボタンである。本実施例におけるプリンタ本体1では、LCD表示部2に印刷する画像や画像処理情報等を表示し、操作ボタン4で印刷画像を指定し、適宜画像の加工を行い、印刷を開始する事が出来る。5はプリンタ本体1に構成される側面扉であり、プリンタ本体1に後述するインクリボンカセットや用紙カセットを装着する際、側面扉5を開き、プリンタ本体1の内部に夫々のカセットを装着する事ができる。
次に図1を用いて、本実施例におけるプリンタ本体1の内部構造について説明する。
本実施例ではインクリボンカセット内に配置されるインクリボンのインクを用紙に熱転写して画像の記録を行う熱転写記録型のプリント構造を例に挙げている。図1に示すとおり、プリンタ本体1にはサーマルヘッド6がアーム7の一端に保持されており、そして支軸8を中心にしてアーム7が回転する事によってプラテンローラー9への圧接及び離間が可能な構造になっている。また、インクリボンカセット10は、インクリボン10aの一部がサーマルヘッド6とプラテンローラー9との間を通過するように、プリンタ本体1内部の所定スペースに装着されている。更に記録紙カセット11においては、構成の詳細は後述するが、図1に示すようにプリンタ本体1内部の所定スペースに装着される。前述した通り、これらのカセットはプリンタ本体1に構成される側面扉5を開く事により、外部からプリンタ本体1内部への装着が可能になっている。
次にプリンタ本体1では、図1に示した位置にグリップローラー12及びピンチローラー13が設置されている。そしてグリップローラー12は不図示の駆動源とギア等の連結部材を介して連結されており、駆動源からの動力を得て所望の回転を行う。また、ピンチローラー13はグリップローラー12と回転軸を平行にした状態で所定量の間隔を保った形で配置されている。ピンチローラー13は駆動源との連結はされておらず、記録紙14の搬送を行う際、グリップローラー12とピンチローラー13との間に記録紙14がニップされる事でグリップローラー12の回転に追従して回転するように構成されている。
記録紙14は、不図示の給紙手段により記録紙ボビン15が回転し、分離プレート23に記録紙14の先端が当接する事で記録紙カセット11から引き出される。その後記録紙14はグリップローラー12とピンチローラー13とでニップされて、不図示の制御手段によって記録紙14の繰り出し及び引き込みを行う事で印刷中の記録紙14を制御し、所望の印刷を行う。記録紙14の先端はグリップローラー12とピンチローラー13とでニップされた後、不図示の駆動源からの動力によって繰り出し搬送され、サーマルヘッド6、プラテンローラー9との間を通過し、更に搬送すると、切断手段17内に進入する。
所望の印刷を終えた記録紙14は、次に所望の印画物を形成する為に切断手段17による切断工程と、排紙工程に進む。切断工程ではまず、記録紙14を切断する前に排紙ローラー18と従動ローラー19とで記録紙14をニップして切断時の記録紙14の動きを規制する。記録紙14の切断が行われた後、排紙ローラー20は不図示の駆動源からの動力によって切断された印画物を記録紙14搬送方向下流側へ搬送し、排紙口20からプリンタ本体1の外側へ排紙する。
次に図3を用いて、本実施例における記録紙カセット11の構造について説明する。
図3(a)は、本実施例における記録紙カセット11の天面から見た平面図である。そして図3(b)は、本実施例における記録紙カセット11の断面図である。
図3に示す通り記録紙カセット11は、まず記録紙ケース20に蓋21及びロック蓋22が回転自在に係合されている。そして記録紙ケース20には更に分離プレート23が回転自在に係合している。また分離プレート23には、不図示の弾性部材により、回転軸を中心として図3(b)において時計回りの方向に回転する力が常に働いている。次に記録紙ケース20には、シャフト24がその両端を軸受け25によって図3で表わされる位置に固定されている。更にシャフト24の両端にはサイドフェンス26がそれぞれ係合している。このサイドフェンス26は、ピン27、解除プレート28がそれぞれ組みつけられており、記録紙ケース20の側面内側には、シャフト24の回転により移動するピン27の軌跡に対応する位置に溝20aが形成されており、この溝20aの一部であって図3に示す位置にピン27が係止されている。本実施例では以上説明したシャフト24、軸受け25、サイドフェンス26、ピン27、そして解除プレート28のユニットを記録紙ケース20内部に2対、図3に示す位置に設けている。各部品の機能等詳細は後述する。
次に図4を用いて、記録紙カセット11に短幅の記録紙14aが装着された場合について、説明する。
図4(a)は、記録紙カセット11に短幅の記録紙14aが装着された状態を表す平面図である。そして図4(b)は、記録紙カセット11に短幅の記録紙14aが装着された状態を表す断面図である。
図4に示す通りシャフト24の両端に係合しているサイドフェンス26同士の間隔は概ね記録紙14aの幅に合う間隔に設定されている。そして記録紙ケース20内に記録紙14aを装着すると、記録紙14aは記録紙ケース20内に係合されている分離プレート23を押し下げて図4(b)の位置まで分離プレート23を回転させることになる。記録紙カセット11をプリンタ本体1に装着し、記録紙14aに対して所望の印画を行う場合には、プリンタ本体1内に構成されている不図示の駆動源が記録紙ボビン15aを回転させる。このとき分離プレート23は前述したとおり不図示の弾性部材によって図4(b)における回転軸を中心として時計回りの方向に回転する力が常に働いている為、記録紙15aに対して分離プレート23の先端が常に当接した状態になっている。この状態で記録紙14aが回転すると、記録紙14aの先端が分離プレート23によってロールから分離されて、図1に示すところのグリップローラー12へ搬送される。
次に図5を用いて、記録紙カセット11に長幅の記録紙14bが装着された場合について、説明する。
図5(a)は、記録紙カセット11に長幅の記録紙14bが装着された状態を表す平面図である。そして図5(b)は、記録紙カセット11に長幅の記録紙14bが装着された状態を表す断面図である。
図5に示す通り長幅の記録紙14bを記録紙カセット11に装着した場合では、図3の位置で停止していたサイドフェンス26及び解除プレート28は記録紙14bが記録紙カセット11内に装着することが出来る位置まで退避している。このサイドフェンス26及び解除プレート28は記録紙14bによって押し下げられているが、記録紙14bを装着するときの各部材の動作について、その詳細は後述する。そして、記録紙14aと同様に記録紙14bは記録紙ケース20内に係合されている分離プレート23を押し下げて図5(b)の位置まで分離プレート23を回転させる。記録紙カセット11をプリンタ本体1に装着し、記録紙14bに対して所望の印画を行う場合についても記録紙14aと同様の動作を行い、記録紙カセット11から記録紙14bの先端を分離する。
次に図6及至図8を用いて、記録紙カセット11に長幅の記録紙14bを装着する際の各部材の動作について、説明する。
図6は、記録紙カセット11におけるサイドフェンス26、ピン27、そして解除プレート28の構造を説明する拡大図である。図7は記録紙ケースに形成された溝20aを説明する拡大図である。図8は記録紙カセット11におけるサイドフェンス26、ピン27、そして解除プレート28の動作を説明する断面図である。
サイドフェンス26は前述したとおり、シャフト24の端部に取り付けられている。また、シャフト24を記録紙ケース20に固定する為に軸受け25が設置されており、この軸受け25にはサイドフェンス26を図3に表わされる位置に停止させる為に、トーションバネ29が取り付けられている。このトーションバネ29は、その一端を記録紙ケース20と軸受け25との間で挟持し、もう一端はサイドフェンス26と当接しており、サイドフェンス26を図6(a)におけるR1方向へ回転させるように常時サイドフェンス26を付勢している。そしてサイドフェンス26の側面から突出しているピン27が図7に表わされている記録紙ケース20に形成された溝20aの一端である保持部20bに入り込むことによって、サイドフェンス26は記録紙ケース20に対して図3の位置に停止することになる。
次に図8によると、解除プレート28はサイドフェンス26に係合しており、コイルバネ30を解除プレート28とサイドフェンス26との間に配置する事でサイドフェンス26に対して解除プレート28を図8(a)でのZ方向へ常に押圧するように機能する。また、解除プレート28は不図示の抜け止めによって図8(a)の位置で停止している。この構造により、解除プレート28は+/−Z方向へスライド移動する事が出来る。
ピン27は図8中の+/−X方向へスライド移動する事が可能なようにサイドフェンス26及び解除プレート28の内部に配置されている。また、サイドフェンス26とピン27との間には図8に表わされるとおりコイルバネ31が組みつけられており、ピン27はサイドフェンス26に対して常に+X方向に付勢されて図8(a)の位置で停止している。そして外的な作用によって、解除プレート28が図8中−Z方向へ変位すると、解除プレート28の内部に形成されている凸部がピン27の斜面を滑ることでピン27を図8中の−X方向へスライド移動させる。これにより、図8(b)に表わされるようにピン27のサイドフェンス26に対する突出量は解除プレートが変位する前と比較して少なくなる。それまでピン27の先端は記録紙ケース20に形成されている保持部20bに入り込んでいたが、このピン27の突出量の減少により、保持部20bとの保持が解消される。すると、サイドフェンス26はトーションバネ29の付勢力に抗して図7で示すところのR2方向へ移動することになる。
また、記録紙ケース20には図7に示す位置に退避部20cが形成されている。これはピン27の先端が突出した場合においてもその先端が記録紙ケース20内側側面に衝突しないだけの溝を形成したものである。さらにこの退避部20cは、図7に表わされるようにその溝全周に渡ってテーパー面が形成されている。これらの溝の形状により、ピン27が退避部20cと対向しているときにピン27がサイドフェンス26から突出した場合でもピン27先端が記録紙ケース20の内側側面と衝突せずにサイドフェンス26が移動する事が出来る。更に、テーパー面が形成されているので、仮にピン27がサイドフェンス26から突出した状態のままサイドフェンス26がトーションバネ29の付勢力を受けて図7中のR3方向へ回転移動した場合にもピン27先端がテーパー面を擦りあがり、保持部20bまでR3方向へ回転する事ができる。
以上までをまとめると、長幅の記録紙14bを記録紙カセット11に装着する場合、まず記録紙14bの一部が解除プレート28に接触し、更に記録紙14bを記録紙カセット11内部へ押し込む事によって解除プレートは図6に示す−Z方向へ変位する。そしてこの動作に連動してピン27は記録紙ケース20の保持部20bとの保持を解消する位置までサイドフェンス26の内側へ入り込み、ユーザーは記録紙14bを更に記録紙ケース20内へ押し込む事により、シャフト24に係合したサイドフェンス26もトーションバネ29の付勢力に抗して図7に示すR2方向へ回転し、記録紙14bを図5(b)の位置まで収容する事が出来る。
また、本実施例ではシャフト24の両端にサイドフェンス26、ピン27、そして解除プレート28が取り付けられており、記録紙ケース20の内側には両端のピンの軌跡に対応した位置に溝20aが形成されている。そのため、図9のように短幅の記録紙14aを図中A方向へずらして記録紙ケース20内部へ収容しようとする場合には、図中B側のピン27が保持部20b内に入り込んでいる為、ユーザーが記録紙14aを押し込もうとしても、ピン27が保持されている為、シャフト24の回転を規制する事が出来る。
つまり、短幅の記録紙14aを記録紙ケース20へ装着する場合には記録紙ケース20に取り付けられているサイドフェンス26は押し下げられる事無く、図3に示す状態を維持して記録紙ケース20内に記録紙14aが装着される。また、長幅の記録紙14bを記録紙ケース20へ装着する場合には記録紙ケース20に取り付けられているサイドフェンス26は両側ともに記録紙14bの一部により押し下げられて、記録紙ケース20内に退避することになる。そしてこのように構成することで、記録紙14a、14bともに用紙幅方向の中心と記録紙ケースの収容位置の中心とがほぼ一致するように記録紙14a及び14bを収容する事が出来る。
次に図10及至図12を用いて、本実施例における蓋21及びロック蓋22の機能について説明する。
図10(a)は記録紙カセット11に長幅の記録紙14bを収容した状態を表す拡大断面図である。図10(b)は蓋21を閉めた状態を表す拡大断面図である。
図10(a)によると、蓋21は記録紙ケース20に対して回転軸21bを中心として回転移動可能に取り付けられている。そしてこの蓋21には図示した位置に規制部21aが形成されている。また、サイドフェンス26にはシャフト24に対して記録紙14bと接触している端と反対側に凸部26aが形成されている。この状態からユーザーが蓋21を閉めようとする場合には、図10(b)に表わされるように蓋21が回転軸21bを中心として回転し、規制部21aが凸部26aに当接する。そして、規制部21aと凸部26aが当接した位置から更に蓋21を押し込むと、ユーザーによる蓋21の押圧力の作用により、サイドフェンス26はシャフト24を中心として図中時計回りに回転を行う。すると、それまでトーションバネ29の付勢力により記録紙14bを図中反時計回りに押圧していた押圧力が低減されて、記録紙14bは蓋21を閉める前よりも記録紙ボビン15bを中心に容易に回転する事が出来るようになる。
次に図11(a)は記録紙カセット11に長幅の記録紙14bを収容し、蓋21を閉めた状態を表す拡大断面図である。図11(b)は更にロック蓋22を閉めた状態を表す拡大断面図である。
図11(a)によると、ロック蓋22は記録紙ケース20に対して回転軸22bを中心として回転移動可能に取り付けられている。そしてこのロック蓋22には図示した位置に規制部22aが形成されている。また、サイドフェンス26にはシャフト24に対して記録紙14bと接触している端と反対側に凸部26aが形成されている。この状態からユーザーがロック蓋22を閉めようとする場合には、図11(b)に表わされるようにロック蓋22が回転軸22bを中心として回転し、規制部22aが凸部26aに当接する。そして、規制部22aと凸部26aが当接した位置から更にロック蓋22を押し込むと、ユーザーによるロック蓋22の押圧力の作用により、サイドフェンス26はシャフト24を中心として図中反時計回りに回転を行う。すると、それまでトーションバネ29の付勢力により記録紙14bを図中時計回りに押圧していた押圧力が低減されて、記録紙14bは蓋22を閉める前よりも記録紙ボビン15bを中心に容易に回転する事が出来るようになる。
以上の構成により、記録紙カセット11に長幅の記録紙14bを収容した場合には、一時的に記録紙14bにはサイドフェンス26からの押圧力がかかることになるが、蓋21及びロック蓋22を閉じる事で、その押圧力を低減する事が出来る。これはつまり、記録紙カセット11をプリンタ本体1内へ収容し、所望の印画を行う際には、記録紙カセット11から記録紙14bの先端を給紙する場合の記録紙14bと他の部材との摩擦等による給紙負荷を低減する事に寄与する。
また、図12は記録紙カセット11内に短幅の記録紙14aを装着したまま蓋21及びロック蓋22を閉めた状態を表す拡大断面図である。
図12に表わされるように、記録紙14aを収容した場合には前述の通り、サイドフェンス26は回転しないまま図3の状態を維持している。この状態から蓋21を閉めると、図12(a)のとおり、蓋21に形成されている規制部21aはサイドフェンス26の凸部26aに接近するが、閉じた位置に達した場合でもサイドフェンス26の凸部26aに接触する事なく閉じることが出来る。また、ロック蓋22についても図12(b)のとおり、ロック蓋22に形成されている規制部22aはサイドフェンス26の凸部26aに接近するが、閉じた位置に達した場合でもサイドフェンス26の凸部26aに接触する事なく閉じることが出来る。つまり、記録紙カセット11内に短幅の記録紙14aを装着したまま蓋21及びロック蓋22を閉める場合には、長幅の記録紙14bを装着するときと異なり、蓋の開閉によってサイドフェンス26の位置を規制するという動作は発生せず、図3の位置に停止したまま、短幅の記録紙14a側面を規制する事が出来る。
次に図13及至図15を用いて、本実施例における記録紙カセット11をプリンタ本体1へ装着した場合の記録紙14の種別検出方法について説明する。
図13(a)及び図13(b)は、記録紙カセット11での記録紙14の種別検出方法を説明する断面図である。記録紙ケース20の1側面には図12(a)に表わされるように開口20d、20e、孔20f、バネ掛け部20gがそれぞれ形成されている。そして、開口20d、20eに突出部32a、32bが挿通されるように識別部材32が配置されている。また、識別部材32には記録紙ケース20に形成されたバネ掛け部20gと対向する位置にバネ掛け部32cが形成されている。そしてコイルバネ33は、この二つの対向するバネ掛け部にその両端が保持されており、図13(a)に表わされるように識別部材32は、記録紙ケース20に対してC方向に付勢された形で停止している。
このような状態で、仮に記録紙カセット11に短幅の記録紙14aが装着された場合には、サイドフェンス26は退避する事無く、図13(a)の位置のまま維持されるため、識別部材32は、図中C方向に付勢されたまま停止している。このとき開口20d及び20eは図中右側を開口するように設定されている。次に、記録紙カセット11に長幅の記録紙14bが装着される場合には、まずサイドフェンス26は解除プレート28等の作用で溝20aに形成された退避部20c側へ回転する。すると、サイドフェンス26の一端が識別部材32の一端と当接する。そして更にサイドフェンスが回転すると、識別部材32はコイルバネ33の付勢力に抗してスライド移動し、図13(b)に表わされるように、識別部材32はD方向へ寄せられる。このとき開口20d及び20eはその開口部が図中右側から左側へとスライドすることになる。
図14は記録紙カセット11がプリンタ本体1に装着されるときの一部を表す図である。
図14によると、プリンタ本体1には記録紙カセット11にどのような種類の記録紙が装着されているのかを検出する検出スイッチ34が設置されている。本実施例における検出スイッチは3ビットのプッシュスイッチが等間隔に3つ連なるように構成されており、1つ目のビット34aは開口20e、3つ目のビット34bは孔20f、2つ目のビットは開口20eと孔20fとの間の壁にそれぞれ対向するように設定されている。例えば、記録紙カセット11に短幅の記録紙14aが装着されている場合には、識別部材32は図14中のC方向に付勢されている為、記録紙カセット11をプリンタ本体1内へ装着すると、ビット34aについては、開口20eを通過し、ビット34aは記録紙ケース20に接触する事はない。ビット34bについては、開口20eと孔20fの間の壁に衝突し、ビット34bは検出スイッチ34内側に変位する。ビット34cについては、孔20fを通過し、ビット34a同様に記録紙ケース20に接触しない。次に記録紙カセット11に長幅の記録紙14bが装着されている場合には、識別部材32は図14中のD方向に付勢されている為、記録紙カセット11をプリンタ本体1内へ装着すると、ビット34b、34cについて変化はないがビット34aに対向する開口20eが閉じてしまう為、ビット34aは識別部材32に衝突し、検出スイッチ34内側に変位する。
これらをまとめたものが図15である。つまり、識別部材32のスライド移動により、検出スイッチのビットがON/OFFするパターンが図14のように変化する為、記録紙カセット11をプリンタ本体1に装着したときに記録紙カセット11内部にどのような記録紙14が装着されているのか、検出する事が出来る。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1・・・プリンタ本体
11・・・記録紙カセット
14・・・記録紙
20・・・記録紙ケース
20b・・・保持部
21・・・蓋
22・・・ロック蓋
26・・・サイドフェンス
26a・・・凸部
27・・・ピン
28・・・解除プレート
32・・・識別部材
34・・・検出スイッチ
11・・・記録紙カセット
14・・・記録紙
20・・・記録紙ケース
20b・・・保持部
21・・・蓋
22・・・ロック蓋
26・・・サイドフェンス
26a・・・凸部
27・・・ピン
28・・・解除プレート
32・・・識別部材
34・・・検出スイッチ
Claims (4)
- 複数サイズのロール状記録紙が装着可能な記録紙カセットにおいて、
前記ロール状記録紙を装着可能な装着部と、
前記ロール状記録紙の側面を規制する動作可能な幅規制部材と、
前記幅規制部材の動作を前記記録紙カセット内の指定位置に支持可能な支持部と、
前記支持部の支持を解除可能な解除部と、を有し、
前記幅規制部材は少なくとも二つのサイズのロール状記録紙の幅の間に設定されて、前記記録紙カセットを装着するときに前記ロール状記録紙の一部が前記支持部の支持を解除した場合には前記幅規制部材は前記ロール状記録紙が前記記録紙カセット内に装着可能な位置まで退避する事が可能になることを特徴とする記録紙カセット。 - 前記幅規制部材と前記解除部は、前記ロール状記録紙の両側面に設定され、前記解除部が両側とも前記支持部の支持を解除した場合に前記幅規制部材は前記ロール状記録紙が前記記録紙カセット内に装着可能な位置まで退避する事が可能になることを特徴とする請求項1に記載の記録紙カセット。
- 前記ロール状記録紙を覆う位置と取り出す位置との間で開閉可能な蓋を有し、
前記ロール状記録紙が前記幅規制部材を退避させて前記装着部に装着されているときに、前記蓋が前記ロール状記録紙を覆う位置に係合される場合には前記蓋の一部が前記幅規制部材を位置規制可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の記録紙カセット。 - 前記装着部内に装着されている前記ロール状記録紙の識別が可能な識別部材を有し、
前記識別部材は、前記装着部の一部に配置され、前記幅規制部材の退避に連動して移動可能に構成されることを特徴とする請求項1及至請求項3の何れか1項に記載の記録紙カセット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012051082A JP2013184784A (ja) | 2012-03-08 | 2012-03-08 | 記録紙カセット |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
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JP (1) | JP2013184784A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115257200A (zh) * | 2022-07-28 | 2022-11-01 | 上海商米科技集团股份有限公司 | 一种打印机纸仓、打印机及打印方法 |
-
2012
- 2012-03-08 JP JP2012051082A patent/JP2013184784A/ja active Pending
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CN115257200A (zh) * | 2022-07-28 | 2022-11-01 | 上海商米科技集团股份有限公司 | 一种打印机纸仓、打印机及打印方法 |
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