JP2013184380A - 制振複合材 - Google Patents

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Abstract

【課題】高温の環境下で良好な制振性と機械的強度とを有する制振複合材を提供する。
【解決手段】亜鉛−アルミニウム合金からなる基材11と、基材11の両面に設けられた、フェライト系ステンレスからなる金属層12、13と、を有するクラッド材10からなり、基材11の両面に設けられた金属層12、13の合計の厚さが、クラッド材10の厚さに対して40%以上80%以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、産業機械および民生機械、その他色々な分野で使用される複合材に関し、特に制振性を有する複合材に関する。
産業機械および民生機械、その他色々な分野で、制振性を有する複合材、所謂、制振複合材の使用が検討されている。例えば、自動車では、エンジンなどの駆動系を含め、振動を発生させる振動発生源が多く存在する。このため、振動発生源そのものやその周辺機器に、制振性を有する複合材を使用し、振動の発生そのものや振動による周辺機器への影響をできるだけ抑制することが望ましい。
このような振動を抑制する機能を有する制振材として制振鋼板がある(例えば特許文献1)。この制振鋼板は、2枚の鋼板の間に樹脂からなる板を配置する構造を備え、2枚の鋼板に挟まれた上記樹脂が振動を吸収する作用をするものである。
他の例としては、ステンレス鋼の両面に銅層を設けた3層構造のクラッドばね材がある(例えば特許文献2)。この3層クラッドばね材は、上記ステンレス鋼と銅層との界面に非接合部を形成し、上記非接合部で振動を吸収するものである。
特開昭64−14027号公報 特開平2−217184号公報
上述した産業機械分野や民生機械分野を含む色々な分野では、複合材に対して振動に十分耐え得る機械的強度を有し、なおかつ、高温環境下での使用においても良好な制振性を有することが要望されている。
例えば、自動車において、振動発生源や振動の影響を受ける部分は、車の走行中高い温度になることが予想される。従って単に常温で良好な制振性を有するだけでなく、高温の環境下でも良好な制振性を有することが望ましい。このような高温の環境下で良好な制振性を有する複合材は、自動車に限らず、色々な分野でも必要となることは、言うまでもない。
そこで、本発明の目的は、高温の環境下で良好な制振性と機械的強度とを有する制振複合材を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するため、亜鉛−アルミニウム合金からなる基材と、前記基材の両面に設けられた、フェライト系ステンレスからなる金属層と、を有するクラッド材からなり、前記基材の両面に設けられた前記金属層の合計の厚さが、前記クラッド材の厚さに対して40%以上80%以下である制振複合材を提供する。
また、本発明は、上記目的を達成するため、上記の本発明に係る制振複合材において、以下のような改良や変更を加えることができる。
(1)前記基材の両面に設けられた前記金属層は、同一のフェライト系ステンレスからなる。
(2)前記基材の両面に設けられた前記金属層は、同じ厚さを有する。
(3)前記金属層は、SUS430、SUS405、SUS409、SUS430LXのうちのいずれかのフェライト系ステンレスからなる。
(4)前記クラッド材は、1mm以上5mm以下の厚さを有する。
本発明によれば、高温の環境下で良好な制振性と機械的強度とを有する制振複合材を得ることができる。
本発明に係る制振複合材の断面を示す断面図である。 本発明に係る制振複合材の製造方法を説明する説明図である。
以下、本発明の実施の形態に係る制振複合材を、図面に基づき説明する。図1は、本発明に係る制振複合材1の断面図である。
本実施の形態に係る制振複合材1は、基材11と、基材11の一方の面に積層された第1金属層12と、基材11の第1金属層12が積層された面と対向する面に積層された第2金属層13と、を有するクラッド材10からなる。
基材11は、亜鉛−アルミニウム合金で構成され、例えばZn−22mass%Alなどが挙げられる。Zn−22mass%Alからなる合金は、比較的安価であり、高温で優れた制振性を有する。このため、クラッド材10が、例えば200℃以上の高温で使用されることを考慮して、亜鉛−アルミニウム合金を基材11に使用することにより、200℃以上の高温の環境において良好な制振性を有する制振複合材1を得ることができる。
第1金属層12および第2金属層13は、高温での良好な制振性および強度を発現させる機能を有する層であり、例えばフェライト系ステンレスで構成される。このフェライト系ステンレスとしては、例えばSUS430(Fe−18mass%Cr)、SUS405(Fe−13mass%Cr−Al)、SUS409(Fe−13mass%Cr−Ti)、SUS430LX(Fe−18mass%Cr−Ti,またはFe−18mass%Cr−Nb)などが挙げられる。
上述したようなフェライト系ステンレスは、機械的強度や耐食性に優れ、かつ制振性にも優れる金属である。このため、基材11の両面に設けることにより、引張強さなどのクラッド材10に必要な機械的強度を確保することに加えて、クラッド材10として高温での良好な制振性を発現させるとともに、その特性のバラツキを小さい範囲内とすることができる。
なお、第1金属層12および第2金属層13は、フェライト系ステンレスで構成されることであれば、同種のフェライト系ステンレスであっても異種のフェライト系ステンレスであっても構わない。特に、第1金属層12および第2金属層13として同種のフェライト系ステンレスを使用ことにより、クラッド圧延加工が容易となる。このため、クラッド圧延加工を行う場合に、クラッド圧延加工のときの圧力よってクラッド材10に生じる反りを生じにくくすることができる。また、第1金属層12および第2金属層13として同じ厚さで、かつ同種のフェライト系ステンレスを使用することにより、クラッド材10の表面と裏面とで同じ特性を発現することができるため、使用者が表裏を意識することなく使用することができる。また使用者が、使用目的に基づいて加工する際に制振複合材の表裏を意識する必要がない。例えば、使用者が他の部材とクラッド材10とを接合するなどの場合に、他の部材と接合させる面を間違えることなどを防止することができる。
[クラッド材の各層の厚さ]
基材11の両面を被覆する第1金属層12、第2金属層13の厚さは、いずれも同じ厚さであることが好ましい。第1金属層12、第2金属層13を構成する金属板の板厚を同じ厚さにすることで、クラッド圧延加工で形成されたクラッド材10の反りを低減することができる。
また、亜鉛−アルミニウム合金からなる基材11の両面に設けられた金属層の合計の厚さ(第1金属層12の厚さと第2金属層13の厚さとの合計の厚さ)は、クラッド材10の厚さに対して、40%以上80%以下の範囲であることが望ましい。金属層の合計の厚さがクラッド材10の厚さの40%未満であると、200℃以上の高温の環境下において、引張強さなどが低下して複合材としての十分な機械的強度が得られにくくなる。また、クラッド材10に対する金属層の割合が少なくなると、クラッド圧延加工での品質を維持することが難しくなる。一方、金属層の合計の厚さがクラッド材10の厚さの80%よりも大きいと、クラッド材10における基材11の割合が少なくなり、基材11が有する制振性の効果が十分に発揮されず、200℃以上の高温において良好な制振性が得られにくくなる。
なお、フェライト系ステンレスからなる金属層の厚さ、および基材11の厚さに関して、クラッド圧延加工の前後で構成する金属板の板厚の比の変化は極めて小さく、特性などに関係する精度の関係では完全に無視できる大きさであるため、クラッド圧延加工後の基材11の厚さ、第1金属層12の厚さ、および第2金属層13の厚さとの比は、クラッド圧延加工を行う前のそれぞれの金属板の板厚比と同じとすることができる。
次に、クラッド圧延加工で形成されるクラッド材10の厚さについて説明する。クラッド圧延加工で形成されるクラッド材10の厚さは、1mm以上5mm以下であることが望ましい。クラッド材10の厚さが1mm未満であると、クラッド材10の振動が大きくなりすぎて、制振性が発揮されにくいことがある。より具体的に、本発明に係るクラッド材10は、基材11として亜鉛−アルミニウム合金を使用し、金属層としてフェライト系ステンレスを使用することにより、基材11や金属層が機械的振動に対してある程度の剛体として作用し、振動エネルギーを熱などの他のエネルギーに変換して振動を抑制する作用をなすと考えられる。このため、クラッド材10の厚さが1mm未満と薄くなるとクラッド材10全体が揺れ、上記作用が低下するおそれがある。
一方、クラッド圧延加工で形成されるクラッド材10の厚さを5mmよりも厚くする場合は、クラッド圧延加工前に準備する材料の厚さを10mmより厚くする必要があるため、例えば、圧延装置の規模を大きくする必要があることや、過負荷によりロール寿命が短くなることなどに起因する生産性の低下が懸念される。また、クラッド材10の厚さが厚くなると、各層を形成するための金属板として厚い厚さの板材が必要となるため、金属板の入手が困難になることや、それに伴って高価なものとなるおそれがある。
[制振複合材の製造方法]
次に図2を用いて、制振複合材1の製造方法を説明する。図1に示した3層構造のクラッド材は冷間圧延により3枚の金属板を貼りあわせて合板にしたものである。さらに必要な場合には、この合板を圧延して所定の厚さに加工する。本実施の形態では、このような一連の加工を、クラッド圧延加工と記している。
具体的な一例について説明すると、第1金属層12および第2金属層13をそれぞれ構成するフェライト系ステンレスからなる金属板と、基材11を構成する亜鉛−アルミニウム合金からなる金属板と、を準備する。上記した各種の金属板について、それぞれ接合面となる面を洗浄および金属ブラシにより研磨加工する。その後、上記した各接合面が対向するようにして、図2に示す如く、加工ロール24(24a、24b)にて圧接圧延する。ここで、圧接圧延の圧化率は60%前後とすることが望ましい。このような圧化率とすることで、上記した各金属板が互いに良好に貼り合され、強固なクラッド材10を得ることができる。このように圧延加工した後、所定の板厚に仕上げるための仕上げ圧延加工が必要に応じ行われる。
なお、圧延加工による加工硬化が著しい場合は、クラッド圧延加工後に焼鈍工程を入れて制振複合材を作製することがよい。ここで、焼鈍工程における焼鈍温度は例えば1000℃であり、焼鈍時間は例えば5min程度がよい。
本実施の形態に係る制振複合材1が適用される製品の使用環境としては、基材11を構成する亜鉛−アルミニウム合金の液相等を考慮すると260℃以下であることが望ましい。
以下、実施例を説明する。
以下で説明する実施例1乃至9、および比較例1乃至5は、いずれも亜鉛−アルミニウム合金からなる金属板を使用し、その両面にフェライト系ステンレスからなる金属板を冷間圧延により貼り合わせて、基材11の両面に第1金属層12および第2金属層13を積層させた、厚さが1.8mmのクラッド材10を作製した。なお、各実施例における基材11の厚さの比は、圧延加工前における3層構造の合計板厚に対する亜鉛−アルミニウム合金の板厚の比に基づいて算出したものである。
(実施例1)
基材11を構成する板厚が3.0mmのZn−22mass%Alからなる金属板(1枚)と、第1金属層12および第2金属層13を構成する板厚が1.0mmのSUS430からなる金属板(2枚)とを用意した。そして、これらの金属板を図1に示すような3層構造に積層させた場合の対向面となる面に対して洗浄およびブラッシングを行った。その後、これら洗浄面を露出させるようにしてZn−22mass%Alからなる金属板の両面にSUS430からなる金属板をそれぞれ貼り合わせ、大気中で加工ロール24により冷間圧延して、基材11の両面に第1金属層12および第2金属層13を積層させた、厚さが1.8mmのクラッド材10からなる制振複合材を作製した。なお、クラッド材10の厚さに対する金属層の合計の厚さは、40%である。
(実施例2)
基材11を構成する板厚が2.24mmのZn−22mass%Alからなる金属板(1枚)と、第1金属層12および第2金属層13を構成する板厚が1.38mmのSUS430からなる金属板(2枚)とを用意した。そして、これらの金属板を図1に示すような3層構造に積層させた場合の対向面となる面に対して洗浄およびブラッシングを行った。その後、これら洗浄面を露出させるようにしてZn−22mass%Alからなる金属板の両面にSUS430からなる金属板をそれぞれ貼り合わせ、大気中で加工ロール24により冷間圧延して、基材11の両面に第1金属層12および第2金属層13を積層させた、厚さが1.8mmのクラッド材10からなる制振複合材を作製した。なお、クラッド材10の厚さに対する金属層の合計の厚さは、55%である。
(実施例3)
基材11を構成する板厚が2.75mmのZn−22mass%Alからなる金属板(1枚)と、第1金属層12および第2金属層13を構成する板厚が1.13mmのSUS405からなる金属板(2枚)とを用意した。そして、これらの金属板を図1に示すような3層構造に積層させた場合の対向面となる面に対して洗浄およびブラッシングを行った。その後、これら洗浄面を露出させるようにしてZn−22mass%Alからなる金属板の両面にSUS405からなる金属板をそれぞれ貼り合わせ、大気中で加工ロール24により冷間圧延して、基材11の両面に第1金属層12および第2金属層13を積層させた、厚さが1.8mmのクラッド材10からなる制振複合材を作製した。なお、クラッド材10の厚さに対する金属層の合計の厚さは、45%である。
(実施例4)
基材11を構成する板厚が2.5mmのZn−22mass%Alからなる金属板(1枚)と、第1金属層12および第2金属層13を構成する板厚が1.25mmのSUS405からなる金属板(2枚)とを用意した。そして、これらの金属板を図1に示すような3層構造に積層させた場合の対向面となる面に対して洗浄およびブラッシングを行った。その後、これら洗浄面を露出させるようにしてZn−22mass%Alからなる金属板の両面にSUS405からなる金属板をそれぞれ貼り合わせ、大気中で加工ロール24により冷間圧延して、基材11の両面に第1金属層12および第2金属層13を積層させた、厚さが1.8mmのクラッド材10からなる制振複合材を作製した。なお、クラッド材10の厚さに対する金属層の合計の厚さは、50%である。
(実施例5)
基材11を構成する板厚が1.75mmのZn−22mass%Alからなる金属板(1枚)と、第1金属層12および第2金属層13を構成する板厚が1.63mmのSUS409からなる金属板(2枚)とを用意した。そして、これらの金属板を図1に示すような3層構造に積層させた場合の対向面となる面に対して洗浄およびブラッシングを行った。その後、これら洗浄面を露出させるようにしてZn−22mass%Alからなる金属板の両面にSUS409からなる金属板をそれぞれ貼り合わせ、大気中で加工ロール24により冷間圧延して、基材11の両面に第1金属層12および第2金属層13を積層させた、厚さが1.8mmのクラッド材10からなる制振複合材を作製した。なお、クラッド材10の厚さに対する金属層の合計の厚さは、65%である。
(実施例6)
基材11を構成する板厚が2.0mmのZn−22mass%Alからなる金属板(1枚)と、第1金属層12および第2金属層13を構成する板厚が1.5mmのSUS409からなる金属板(2枚)とを用意した。そして、これらの金属板を図1に示すような3層構造に積層させた場合の対向面となる面に対して洗浄およびブラッシングを行った。その後、これら洗浄面を露出させるようにしてZn−22mass%Alからなる金属板の両面にSUS409からなる金属板をそれぞれ貼り合わせ、大気中で加工ロール24により冷間圧延して、基材11の両面に第1金属層12および第2金属層13を積層させた、厚さが1.8mmのクラッド材10からなる制振複合材を作製した。なお、クラッド材10の厚さに対する金属層の合計の厚さは、60%である。
(実施例7)
基材11を構成する板厚が1.5mmのZn−22mass%Alからなる金属板(1枚)と、第1金属層12および第2金属層13を構成する板厚が1.75mmのSUS430からなる金属板(2枚)とを用意した。そして、これらの金属板を図1に示すような3層構造に積層させた場合の対向面となる面に対して洗浄およびブラッシングを行った。その後、これら洗浄面を露出させるようにしてZn−22mass%Alからなる金属板の両面にSUS430からなる金属板をそれぞれ貼り合わせ、大気中で加工ロール24により冷間圧延して、基材11の両面に第1金属層12および第2金属層13を積層させた、厚さが1.8mmのクラッド材10からなる制振複合材を作製した。なお、クラッド材10の厚さに対する金属層の合計の厚さは、70%である。
(実施例8)
基材11を構成する板厚が1.24mmのZn−22mass%Alからなる金属板(1枚)と、第1金属層12および第2金属層13を構成する板厚が1.88mmのSUS405からなる金属板(2枚)とを用意した。そして、これらの金属板を図1に示すような3層構造に積層させた場合の対向面となる面に対して洗浄およびブラッシングを行った。その後、これら洗浄面を露出させるようにしてZn−22mass%Alからなる金属板の両面にSUS405からなる金属板をそれぞれ貼り合わせ、大気中で加工ロール24により冷間圧延して、基材11の両面に第1金属層12および第2金属層13を積層させた、厚さが1.8mmのクラッド材10からなる制振複合材を作製した。なお、クラッド材10の厚さに対する金属層の合計の厚さは、75%である。
(実施例9)
基材11を構成する板厚が1.0mmのZn−22mass%Alからなる金属板(1枚)と、第1金属層12および第2金属層13を構成する板厚が2.0mmのSUS405からなる金属板(2枚)とを用意した。そして、これらの金属板を図1に示すような3層構造に積層させた場合の対向面となる面に対して洗浄およびブラッシングを行った。その後、これら洗浄面を露出させるようにしてZn−22mass%Alからなる金属板の両面にSUS405からなる金属板をそれぞれ貼り合わせ、大気中で加工ロール24により冷間圧延して、基材11の両面に第1金属層12および第2金属層13を積層させた、厚さが1.8mmのクラッド材10からなる制振複合材を作製した。なお、クラッド材10の厚さに対する金属層の合計の厚さは、80%である。
(比較例1)
基材11を構成する板厚が4.5mmのZn−22mass%Alからなる金属板(1枚)と、第1金属層12および第2金属層13を構成する板厚が0.25mmのSUS430からなる金属板(2枚)とを用意した。そして、これらの金属板を図1に示すような3層構造に積層させた場合の対向面となる面に対して洗浄およびブラッシングを行った。その後、これら洗浄面を露出させるようにしてZn−22mass%Alからなる金属板の両面にSUS430からなる金属板をそれぞれ貼り合わせ、大気中で加工ロール24により冷間圧延して、基材11の両面に第1金属層12および第2金属層13を積層させた、厚さが1.8mmのクラッド材10からなる制振複合材を作製した。なお、クラッド材10の厚さに対する金属層の合計の厚さは、10%である。
(比較例2)
基材11を構成する板厚が4.0mmのZn−22mass%Alからなる金属板(1枚)と、第1金属層12および第2金属層13を構成する板厚が0.5mmのSUS430からなる金属板(2枚)とを用意した。そして、これらの金属板を図1に示すような3層構造に積層させた場合の対向面となる面に対して洗浄およびブラッシングを行った。その後、これら洗浄面を露出させるようにしてZn−22mass%Alからなる金属板の両面にSUS430からなる金属板をそれぞれ貼り合わせ、大気中で加工ロール24により冷間圧延して、基材11の両面に第1金属層12および第2金属層13を積層させた、厚さが1.8mmのクラッド材10からなる制振複合材を作製した。なお、クラッド材10の厚さに対する金属層の合計の厚さは、20%である。
(比較例3)
基材11を構成する板厚が4.24mmのZn−22mass%Alからなる金属板(1枚)と、第1金属層12および第2金属層13を構成する板厚が0.38mmのSUS405からなる金属板(2枚)とを用意した。そして、これらの金属板を図1に示すような3層構造に積層させた場合の対向面となる面に対して洗浄およびブラッシングを行った。その後、これら洗浄面を露出させるようにしてZn−22mass%Alからなる金属板の両面にSUS405からなる金属板をそれぞれ貼り合わせ、大気中で加工ロール24により冷間圧延して、基材11の両面に第1金属層12および第2金属層13を積層させた、厚さが1.8mmのクラッド材10からなる制振複合材を作製した。なお、クラッド材10の厚さに対する金属層の合計の厚さは、15%である。
(比較例4)
基材11を構成する板厚が3.74mmのZn−22mass%Alからなる金属板(1枚)と、第1金属層12および第2金属層13を構成する板厚が0.63mmのSUS409からなる金属板(2枚)とを用意した。そして、これらの金属板を図1に示すような3層構造に積層させた場合の対向面となる面に対して洗浄およびブラッシングを行った。その後、これら洗浄面を露出させるようにしてZn−22mass%Alからなる金属板の両面にSUS409からなる金属板をそれぞれ貼り合わせ、大気中で加工ロール24により冷間圧延して、基材11の両面に第1金属層12および第2金属層13を積層させた、厚さが1.8mmのクラッド材10からなる制振複合材を作製した。なお、クラッド材10の厚さに対する金属層の合計の厚さは、25%である。
(比較例5)
基材11を構成する板厚が0.74mmのZn−22mass%Alからなる金属板(1枚)と、第1金属層12および第2金属層13を構成する板厚が2.13mmのSUS409からなる金属板(2枚)とを用意した。そして、これらの金属板を図1に示すような3層構造に積層させた場合の対向面となる面に対して洗浄およびブラッシングを行った。その後、これら洗浄面を露出させるようにしてZn−22mass%Alからなる金属板の両面にSUS409からなる金属板をそれぞれ貼り合わせ、大気中で加工ロール24により冷間圧延して、基材11の両面に第1金属層12および第2金属層13を積層させた、厚さが1.8mmのクラッド材10からなる制振複合材を作製した。なお、クラッド材10の厚さに対する金属層の合計の厚さは、85%である。
(比較例6)
板厚が0.7mmの軟鋼板2枚の間に、厚さが0.4mmの樹脂を挟み、熱間プレスによって全体の厚さが1.8mmの制振鋼板を作製した。
[試験・評価]
上述した実施例1乃至9および比較例1乃至6のそれぞれについて、高温(250℃)の環境下における制振性、および引張強さを試験した。なおここでは、制振性を表す数値として制振係数を用いることとする。
(制振性)
上述した実施例1乃至9および比較例1乃至5で作製した制振複合材、および比較例6で作製した制振鋼板を、所定のサイズにカットして試験片それぞれを作製した。その後、各試験片をそれぞれ250℃に加熱し、制振性の試験を行った。制振性の試験は、JIS G 0602「制振鋼板の振動減衰特性試験方法」に準じて、試験片を加熱した後、片端固定打撃加振法にて試験を行い、試験片の制振係数を測定した。制振係数は、上記試験にて得られた減衰曲線の隣り合うn番目の振幅の極大値(χn)およびn+1番目の振幅の極大値(χn+1)から、それらの自然対数値(対数減衰率Δ= loge(χn /χn+1)、n≧1)を求め、求めた自然対数値(対数減衰率)を百分率(%)で示したものである。
(引張強さ)
上述した実施例1乃至9および比較例1乃至5で作製した制振複合材、および比較例6で作製した制振鋼板を、所定のサイズにカットして試験片それぞれを作製した。その後、各試験片をそれぞれ250℃に加熱しながら引張強さの試験を行った。引張強さの試験は、JIS G 0567「鉄鋼材料及び耐熱合金の高温引張試験方法」に準じて行った。
実施例1乃至9、および比較例1乃至6の試験結果を表1に示す。表1において、クラッド材10の厚さに対する金属層の合計の厚さの比は、「金属層の厚さ比(%)」と示した。なお、評価は、制振係数が7.0%以上で、引張強さが200MPa以上であるものを「○」(合格)とし、制振係数が7.0%未満で、引張強さが200MPa未満であるものを「×」(不合格)とした。
Figure 2013184380
表1の評価結果に示すとおり、実施例1乃至9の制振複合材では、高温(250℃)での制振係数が7.0%以上であり、良好な制振性を有することが判る。また、実施例1乃至9の制振複合材では、高温(250℃)での引張強さも200MPa以上であり、良好な機械的強度を有することが判った。
これに対して、比較例1乃至4の制振複合材では、高い制振係数を有するものの、引張強さが不十分であった。一方、比較例5の制振複合材、および比較例6の制振鋼板では、高い引張強さを有するものの、制振係数が不十分であった。
以上、本発明によれば、亜鉛−アルミニウム合金からなる基材と、基材の両面に設けられた、フェライト系ステンレスからなる金属層と、を有するクラッド材からなり、基材の両面に設けられた金属層の合計の厚さが、クラッド材の厚さに対して40%以上80%以下である制振複合材とすることにより、高温の環境下で良好な制振性と機械的強度とを有することが確認された。
なお、本発明は、上記実施の形態および実施例に限定されず、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。また、実施の形態および実施例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
1 制振複合材
10 クラッド材
11 基材
12 第1金属層
13 第2金属層
24a、24b 加工ロール

Claims (5)

  1. 亜鉛−アルミニウム合金からなる基材と、
    前記基材の両面に設けられた、フェライト系ステンレスからなる金属層と、を有するクラッド材からなり、
    前記基材の両面に設けられた前記金属層の合計の厚さが、前記クラッド材の厚さに対して40%以上80%以下であることを特徴とする制振複合材。
  2. 前記基材の両面に設けられた前記金属層は、同一のフェライト系ステンレスからなる請求項1に記載の制振複合材。
  3. 前記基材の両面に設けられた前記金属層は、同じ厚さを有する請求項1又は2に記載の制振複合材。
  4. 前記金属層は、SUS430、SUS405、SUS409、SUS430LXのうちのいずれかのフェライト系ステンレスからなる請求項1〜3のいずれかに記載の制振複合材。
  5. 前記クラッド材は、1mm以上5mm以下の厚さを有する請求項1〜4のいずれかに記載の制振複合材。
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