JP2013183573A - 電力供給制御システム - Google Patents

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一徳 岩渕
Reiko Obara
玲子 小原
Takahiro Yamada
孝裕 山田
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Abstract

【課題】電力供給力が電力需要を下回る状況においても、必要な電気機器の利用を可能にする電力供給制御システムを提供する。
【解決手段】電力供給制御システム10は、電力供給手段1と、電力供給手段1から電力の供給を受けて対象地域の電力供給を管理する地域EMS2と、地域EMS2と接続され、かつ需要家4−1〜4の電気機器と接続された需要家EMS3−1〜4と、を備える。地域EMS2は、電力供給手段1から取得した電力供給力に基づき、需要家4−1〜4に時間分割で2段階以上の電力レベルを割り当てる電力供給計画(PS)を作成する電力供給計画作成部と、電力供給力の現在値と需要家4−1〜4の電力供給計画(PS)の現在値及び需要家4−1〜4の電力需要のデータを基に、電力供給計画(PS)を超えている需要家4−1〜4を検索して需要抑制指令を発するリアルタイム管理部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、電力供給力が電力需要を下回る状況においても、必要な電気機器の利用を可能にする電力供給制御システムに関する。
従来の電力供給方式では、一般に、電力需要の変動に対して電力供給がバランスするように出力調整能力を持つ電源設備を制御することで、安定的な電力供給を行っている。この電力供給方式は、想定される最大電力需要を充分に上回る容量の電力供給力を備えることを前提としており、電力供給力が電力需要を下回る状況では成り立たない。
2011年3月の東日本大震災の直後には、大型発電設備を含む多くの電源が被災したため、東日本では想定される電力需要に比べて電力供給力が下回る状態となり、広域なエリアで計画停電が実施された。計画停電は、計画的に配電系統の単位で切り離して電力供給を停止することで、需給状況に応じて電力需要を抑制するものである。計画停電に関して、これまで、契約で電力料金と関連づけて定めた序列に基づいて計画停電を行うことで電力需要を抑制する電力供給網の運用方法等が提案されている。
また、電力需要が増大して電力需給がひっ迫した場合に、電力需要の抑制の指示信号に基づき電気機器を操作して消費電力を抑えるとともに、消費電力の抑制を促す通知を行う電力消費抑制通知システムが提示されている。さらに、発電所の供給力に応じて電化製品の停止制御と復帰制御を行うことで電力消費量を時間シフトする電力供給制御システムも開示されている。このような電力供給余力に応じて電気機器を制御して電力需要を抑制する電力供給制御システムは、電力供給余力に乏しい状況下の需給調整に有効である。
特開2003−199249号公報 特許第3591580号公報 特許第4176738号公報
国家戦略室 第9回新成長戦略実現会議 環境大臣提出資料「東日本大震災復興事業から日本の成長戦略へ」(平成23年6月7日)http://www.npu.go.jp/policy/policy04/pdf/20110607/siryou4.pdf
しかしながら、計画停電を需要抑制の手段とする電力供給制御システムでは、工場などの電気設備の運用が制限されるなど企業活動を制約となるとともに、一般家庭でも夕刻の照明や夏季の空調、生鮮食品の保冷などで日常生活に大きな制約を受けて不便が大きい。
一方、電力供給余力に応じて電気機器を制御し電力需要を抑制する電力供給制御システムでは、電力供給力が大きく不足して長時間にわたる需要調整を必要とする状況下においては、節電対象の電気機器が長時間にわたり利用できなくなる可能性がある。また、短時間だけ利用したい場合であっても、消費電力が比較的大きい機器はその利用が難しくなる。
一方、東日本大震災の余震による影響で、電力会社からの送電が広域で途絶え、送電網が復旧するまで停電状態となった。災害に強い地域づくりとして、再生可能エネルギー利用を含む分散型の電源を配置して地域内で自立した電力供給を可能とする自立・分散型の電力供給システムの構築が期待されている。
本発明の第1の実施形態は、上記課題に鑑みてなされたものであり、電力供給力が電力需要を下回る状況においても、必要な電気機器の利用を可能にする電力供給制御システムを提供することを目的とする。
また、本発明の第2の実施形態は、電力事業者からの送電が停止するような非常時に、地域内にある限定された容量の分散型電源で自立した電力供給を可能とする地域コミュニティにおける電力供給制御システムを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の第1の実施形態は、電力供給手段と、当該電力供給手段から電力の供給を受けて対象地域の電力供給を管理する地域EMSと、当該地域EMSと接続されると共に、各々の需要家が所有する電気機器と接続された複数の需要家EMSと、を備えた電力供給制御システムにおいて、前記地域EMSは、前記電力供給手段から取得した電力供給力に基づき、各需要家に時間分割で2段階以上の電力レベルを割り当てる電力供給計画を作成する電力供給計画作成部と、前記電力供給力の現在値と各需要家の前記電力供給計画の現在値、および各需要家の電力需要のデータを基に、前記電力供給計画を超えている需要家を検索し、需要抑制指令を発するリアルタイム管理部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の第2の実施形態は、可調整電源及び自然エネルギー電源と、前記可調整電源及び前記自然エネルギー電源から電力の供給を受けて対象地域の電力供給を管理する地域EMSと、当該地域EMSと接続されると共に、各々の需要家が所有する電気機器と接続された複数の需要家EMSと、を備えた電力供給制御システムにおいて、前記地域EMSは、前記可調整電源及び前記自然エネルギー電源から取得した電力供給力に基づき、前記可調整電源で供給可能な第1の電力供給計画と、前記可調整電源にさらに前記自然エネルギー電源を利用した発電電力による電力供給力を加算した第2の電力供給計画の2通りの電力供給計画を作成する電力供給計画作成部と、前記可調整電源及び前記自然エネルギー電源からの発電出力の現在値と各需要家の前記第1及び第2の電力供給計画の現在値、および各需要家の電力需要のデータを基に、前記第1又は第2の電力供給計画を超えている需要家を検索し、需要抑制指令を発するリアルタイム管理部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第1の実施形態に係る電力供給制御システムの基本構成を説明する構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る電力供給制御システムを示すブロック構成図である。 図2の地域EMSのブロック構成図である。 図2の需要家EMSのブロック構成図である。 各需要家が有する電気機器の運用形態の区分情報、定格電力、電気使用の優先順位についての情報例である。 各需要家に割り当てられた電力供給計画(PS)、各電気機器の運用計画、電力需要(PC)データの実績の時系列情報を示すグラフである。 地域EMSのリアルタイム管理機能の処理フローを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る電力供給制御システムの基本構成を説明する構成図である。 本発明の第2の実施形態に係る電力供給制御システムを示すブロック構成図である。 図9の地域EMSのブロック構成図である。 図9の需要家EMSのブロック構成図である。 各需要家に割り当てられた第1の電力供給計画(第1PS)、第2の電力供給計画(第2PS)、各電気機器の運用計画、電力需要(PC)データの実績の時系列情報を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
[第1の実施形態]
図1〜図7を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。
(基本構成)
図1に示すように、本実施形態の電力供給制御システム10は、大型の電源設備を有する電力供給手段1と、この電力供給手段1から電力の供給を受け、対象地域の電力供給を管理する地域EMS(Energy Management System)2と、地域EMS2と接続された複数の需要家EMS3−1〜3−nと、を備えている。また、需要家EMS3−1〜3−nの数nは、需要家4−1〜4−nの数(例えば、数十〜数百軒規模)に対応して設けられる。需要家EMS3−1〜3−nは、それぞれ需要家4−1〜4−nが所有する電気機器及び入力・表示装置と接続されている。図1及び図2には、このうちの需要家EMS3−1〜3−4及び需要家4−1〜4−4のみを表示している。さらに、電力供給制御システム10は、需要家に安定的な電力供給を行うために、蓄電池50を備えている。
(地域EMS2)
地域EMS2は、図3に示すように、受信部21、PS作成部22、リアルタイム管理部23、送信部24及び蓄電・放電制御部25を有している。
受信部21は、電力供給手段1から対象地域で電力供給を受けることが可能な電力供給力(PA)を受信する。また、後述するように、地域に属する各需要家EMS3−1〜3−nから各需要家の電力需要(PC)のデータを受信する。PS作成部22は、受信部21により取得した電力供給力(PA)から予備力(PR)として確保する分を差し引き、図2中に示すように、時間分割で高低2段階の電力レベルで構成される6〜12時間先までの電力供給計画(PS)を作成し、各需要家EMS3−1〜3−nに時系列で割り当てる。
リアルタイム管理部23は、電力供給力(PA)の現在値と各需要家の電力供給計画(PS)の現在値、および需要家EMS3−1〜3−nから取得した各需要家の電力需要(PC)のデータを基に、設定した予備力(PR)が確保されているかを確認する。そして、必要な予備力(PR)が確保されていない場合は、電力需要(PC)が電力供給力(PA)を上回る可能性があると判定し、電力供給計画(PS)を超えている需要家を検索し、デマンドレスポンス信号(DR)を発する。送信部24は、デマンドレスポンス信号(DR)を需要家EMS3−1〜3−nに送信する。また、蓄電・放電制御部25は、非常時に蓄電池50に対して蓄電及び放電を制御するための蓄電・放電制御指令(CB)を発する。
(需要家EMS3−1〜3−n)
需要家EMS3−1〜3−nは、図4に示すように、受信部31、記憶部32、入出力部33、運用計画作成部34、通知・制御部35、送信部36及び制御部37を有している。
受信部31は、地域EMS2から電力供給計画(PS)のデータ及びデマンドレスポンス信号(DR)を受信するとともに、各需要家の電気機器から電力需要(PC)のデータを受信する。記憶部32は、図5に例示するように、各需要家が有する電気機器の運用形態の区分情報、定格電力、電気使用の優先順位が設定された情報を格納している。電気機器の運用形態の区分情報は、次のa、b、cに区分される。
a:連続運用機器(冷蔵庫、照明など、主に連続運用される電気機器)
b:タイマー機器(洗濯乾燥機、炊飯器、食洗機など、タイマーでの運用が可能である電気機器)
c:操作機器(テレビ、アイロン、掃除機など、居住者により操作される電気機器)
入出力部33は、需要家が備える入力・表示装置から、あるいはインターネットから上記情報が入力・更新されると、これらの情報を記憶部32に格納させると共に、記憶部32に格納された情報を需要家の入力・表示装置に図5のように表示させる機能を有する。
運用計画作成部34は、割り当てられた電力供給計画(PS)の値を超えないように、各電気機器の運用形態を考慮した各電気機器の運用計画を作成する。そして、入出力部33に対し図6に例示するように、割り当てられた電力供給計画(PS)、各電気機器の運用計画、電力需要(PC)データの実績の時系列情報を外部の入力・表示装置に表示させる。
通知・制御部35は、連続運用機器の省エネ運用、タイマー機器の予約タイマー運用、その他操作機器の使用許可時間帯を運用計画に基づいて、需要家に音声などで知らせるとともに、電気機器のうちのタイマー機器の運用を制御する。また、送信部36は、電力需要(PC)データの実績を地域EMS2へ送信する。
制御部37は、受信部32が地域EMS2からデマンドレスポンス信号(DR)を受け取ったときは、電力使用量が電力供給計画(PS)以下となるまで、優先順位が低く設定された電気機器から順に停止させる。
地域EMS2および需要家EMS3−1〜3−nは、それぞれ事前計画機能とリアルタイム管理機能とを有している。以下に、電力供給手段1からの電力供給力(PA)が対象地域の電力需要(PC)に比べて低い状態となった場合について、地域EMS2および需要家EMS3−1〜3−nの処理手順を説明する。
(地域EMS2の事前計画機能)
図3に示す地域EMS2の受信部21は、電力供給手段1である給電指令所等から、対象地域で電力供給を受けることが可能な6〜12時間先までの電力供給力(PA)の情報(図2参照)を時系列で取得する。次に、PS作成部22は、電力供給力(PA)から予備力(PR)として確保する分を差し引き、図2中に示すように、地域に属する各需要家に時間分割で2段階(高と低)の電力レベルで構成される6〜12時間先までの電力供給計画(PS)を時系列で割り当てる。
図2中の需要家3−1〜需要家3−3に割り当てた電力供給計画(PS)は、それぞれ一定時間の電力量(電力供給計画の面積)は等しいが、その総和電力のピークが高くならないように2段階の電力レベルのうち高くなる時間帯がシフトしている。また、総和電力は3軒の需要家向けに供給可能な電力に対応している。なお、電力量の割り当てに相当する一定時間の電力量(電力供給計画の面積)は、電力供給契約や需要家の人員、需要家の延べ床面積に基づき配分を決めることで、不公平感の少ない電力供給計画を割り当てることができる。
(地域EMS2のリアルタイム管理機能)
図7に、地域EMS2のリアルタイム管理機能の処理フローを示す。
地域EMS2のリアルタイム管理部23は、予めPS作成部22から取得した電力供給力(PA)の現在値と各需要家の電力供給計画(PS)の現在値、および受信部21から取得した各需要家の電力需要(PC)のデータを入手し、設定した予備力(PR)が確保されているかを確認する(S11)。
必要な予備力(PR)が確保されていない場合は(S11のN)、電力需要(PC)が電力供給力(PA)を上回る可能性があると判定し、まず需要家4−1の電力需要(PC)が電力供給計画(PS)を超えているかを判定する(S12)。電力需要(PC)が電力供給計画(PS)を超えている場合には(S12のY)、デマンドレスポンス信号DRを送信して電力供給計画(PS)以内への電力使用の抑制を指令する(S13)。一方、電力供給力(PA)に余裕があるときは、電力供給計画(PS)を超えて電力を使用する状態となっていても、電力供給に支障がないため電力使用の抑制を指令しない(S12のN)。この操作を需要家4−1から需要家4−nまで繰り返す。
また、各需要家に優先順位を付けて優先順位の低い方の需要家から検索することで、優先順位の低い方から電力供給計画(PS)を超える電力の抑制を指示することもできる。
(需要家EMS3−1〜3−nの事前計画機能)
図4に示す需要家EMS3−1〜3−nの受信部31が地域EMS2から電力供給計画(PS)を受信すると、運用計画作成部34は、割り当てられた電力供給計画(PS)の値を超えないように、各電気機器の運用形態を考慮した各電気機器の運用計画を作成する。さらに、運用計画作成部34は、入出力部33に対して、図6に示すように、電力供給計画(PS)、各電気機器の運用計画、電力需要(PC)実績の時系列情報を外部の入力・表示装置に表示させる。また、送信部36は、電力需要(PC)データを地域EMS2へ送信する。
(需要家EMS3−1〜3−nのリアルタイム管理機能)
運用計画作成部34の作成した運用計画に基づいて、通知・制御部35は、連続運用機器の省エネ運用、タイマー機器の予約タイマー運用、その他操作機器の使用許可時間帯を需要家に音声などで知らせるとともに、電気機器のうちのタイマー機器の運用を制御する。また、受信部31が地域EMS2からデマンドレスポンス信号(DR)を受信すると、制御部37は、電力使用量が電力供給計画以下となるまで、優先順位が低く設定された電気機器から順に停止させる。
(効果)
(1)電力供給制御システム10によれば、地域に供給される電力が不足する状況下においても、各需要家に優先度の高い電気機器の利用を可能にする時間帯を提供する電力供給制御システムを提供することができる。
(2)各需要家の電力レベルの設定情報、各需要家の電力供給の契約情報、各需要家の建物の大きさに基づいて、電力供給計画を決めることで、需要家ごとの不平等感の少ない電力供給を実現することができる。
(3)電気機器の運用計画や電力使用実績を表示することで、各需要家に電気機器の計画に従った利用を促すことができる。
(4)各需要家における電気機器の運用情報は需要家EMS3−1〜3−nで管理し、地域EMS2に伝達しないで実現が可能であるため、需要家のプライバシーに配慮した状態で、電力不足時の電力供給を提供することができる。
[第2の実施形態]
図8〜図12を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成要素であるものには同一の符号を付けて説明を省略する。
図8及び図9に示すように、本実施形態の電力供給制御システム40では、電力供給手段1からの電力供給がなく、代わりに、可調整電源11と自然エネルギー電源12が設置されている。可調整電源11は、ガスエンジン、燃料電池のほか、再生可能エネルギーである小水力や浸透膜による濃度差発電を含む発電出力の調整が可能な電源である。一方、自然エネルギー電源12は、太陽光や風力などの自然エネルギーを利用した発電で、自然環境により発電出力が変動する電源である。可調整電源11と自然エネルギー電源12は、図8に示すように、それぞれ発電制御装置6を介して地域EMS2’と接続されている。地域EMS2’は、複数の需要家EMS3’−1〜3’−nと接続されている。
また、電力供給制御システム40は、需要家に安定的な電力供給を行うために、蓄電池50を備えている。蓄電池50は、電力ひっ迫時に電気機器を安全に停止させるための電力を供給するとともに、非常時には地域EMS2の電源を蓄電池制御装置5を介して供給する。
地域EMS2’は、図10に示すように、受信部21’、PS作成部22’、リアルタイム管理部23’及び発電制御指令部26を備える点が第1の実施形態の地域EMS2と異なっている。
受信部21’は、可調整電源11及び自然エネルギー電源12から発電出力(PG)を受信する。また、発電制御指令部26は、可調整電源11の発電制御装置6(図8参照)に発電制御指令(CP)を伝達し、電力需要と電力供給がバランスするように制御する。
PS作成部22’は、可調整電源11のみで供給可能な第1の電力供給計画(第1PS)と、可調整電源11にさらに自然エネルギー電源12を利用した発電電力による電力供給力を加算した第2の電力供給計画(第2PS)の2通りの電力供給計画を作成する。このように2通りの電力供給計画を作成するのは、自然エネルギー電源12の発電量が想定外に低下する可能性があり、電力供給力が不足したときに備えるためである。
リアルタイム管理部23’は、可調整電源11及び自然エネルギー電源12からの発電出力(PG)の現在値と各需要家の前記第1及び第2の電力供給計画の現在値(第1PS及び第2PS)、および各需要家の電力需要(PC)のデータを基に、設定した予備力(PR)が確保されているかを確認し、予備力(PR)が確保されていない場合は、第1又は第2の電力供給計画を超えている需要家を検索し、デマンドレスポンス信号(DR)を発する。
需要家EMS3’−1〜3’−nは、図11に示すように、運用計画作成部34’を備える点が第1の実施形態の地域EMS2と異なる。運用計画作成部34’は、割り当てられた第1の電力供給計画(第1PS)又は第2の電力供給計画(第2PS)の値を超えないように、各電気機器の運用形態を考慮した各電気機器毎の運用計画を作成する。さらに、運用計画作成部34’は、図12に例示するように、割り当てられた第1及び第2の電力供給計画(第1PS及び第2PS)、各電気機器の運用計画、電力需要(PC)データの実績の時系列情報を、入出力部33を通じて各需要家の入力・表示装置に表示させる。
本実施形態の電力供給制御システム40によれば、電力事業者からの送電が停止するような非常時に、地域内にある限定された容量の分散型電源で自立した電力供給が可能となる。
また、電力供給制御システム40によれば、災害に強い地域づくりとして、再生可能エネルギー利用を含む分散型の電源を配置して地域内で自立した電力供給を可能とする自立・分散型の電力供給システムを構築できる。
[他の実施形態]
(1)図2において需要家4−1〜需要家4−3に割り当てた電力供給計画(PS)は、それぞれ一定時間の電力量は等しいが、高低2段階の電力レベルのうち高くなる時間帯をシフトさせた(図9も同様である)。これに対して、図2の需要家4−4に割り当てた電力供給計画(PS)にように、需要家4−1〜需要家4−3に割り当てた電力供給計画PSと同じ電力量としつつ、2段階の電力レベルのうち高い方の電力レベルを中レベルに下げる代わりに時間帯を長くするよう割り当てることもできる(図9も同様である)。すなわち、需要家が希望する電力レベルの設定に基づき、任意の2段階の電力レベルのうち高い方の電力レベルの継続時間を指定することもできる。
(2)上記実施形態では、需要家4−1〜4−nとして家庭を想定したが、連続運用機器や操作機器を使用する需要家にも適用することが可能であり、家庭には限定されない。
(3)需要家EMS3−1〜3−nは、それ自身が1つの単一の装置である必要はなく、通信機能を持つ電力計であるスマートメーターとHEMS(Home Energy Management System)の電気機器の管理機能とを組み合わせたものであっても良い。
(4)以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…電力供給手段
2、2’…地域EMS
3−1〜3−n、3−1’〜3−n’ …需要家EMS
4−1〜4−4…需要家
5…蓄電池制御装置
6…発電制御装置
11…可調整電源
12…自然エネルギー電源
21、21’…受信部
22、22’…PS作成部
23、23’…リアルタイム管理部
24…送信部
25…蓄電・放電制御部
26…発電制御指令部
31…受信部
32…記憶部
33…入出力部
34、34’…運用計画作成部
35…通知・制御部
36…送信部
37…制御部
50…蓄電池
PA:電力供給力(時系列)
PS:電力供給計画(時系列)
PC:電力需要データ(リアルタイム値)
DR:デマンドレスポンス信号(リアルタイム値)
CB:蓄電・放電制御指令(リアルタイム値)
CP:発電制御指令(リアルタイム値)
PG:発電出力(リアルタイム値)

Claims (6)

  1. 電力供給手段と、当該電力供給手段から電力の供給を受けて対象地域の電力供給を管理する地域EMSと、当該地域EMSと接続されると共に、各々の需要家が所有する電気機器と接続された複数の需要家EMSと、を備えた電力供給制御システムにおいて、
    前記地域EMSは、前記電力供給手段から取得した電力供給力に基づき、各需要家に時間分割で2段階以上の電力レベルを割り当てる電力供給計画を作成する電力供給計画作成部と、
    前記電力供給力の現在値と各需要家の前記電力供給計画の現在値、および各需要家の電力需要のデータを基に、前記電力供給計画を超えている需要家を検索し、需要抑制指令を発するリアルタイム管理部と、を備えることを特徴とする電力供給制御システム。
  2. 前記需要家EMSは、割り当てられた前記電力供給計画の値を超えないように、各電気機器毎に運用計画を作成する運用計画作成部を備えることを特徴とする請求項1記載の電力供給制御システム。
  3. 前記需要家EMSは、さらに、前記需要抑制指令を受信すると、電力使用量が前記電力供給計画以下となるまで、優先順位が低く設定された電気機器から順に停止させる制御部を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の電力供給制御システム。
  4. 可調整電源及び自然エネルギー電源と、前記可調整電源及び前記自然エネルギー電源から電力の供給を受けて対象地域の電力供給を管理する地域EMSと、当該地域EMSと接続されると共に、各々の需要家が所有する電気機器と接続された複数の需要家EMSと、を備えた電力供給制御システムにおいて、
    前記地域EMSは、前記可調整電源及び前記自然エネルギー電源から取得した電力供給力に基づき、前記可調整電源で供給可能な第1の電力供給計画と、前記可調整電源にさらに前記自然エネルギー電源を利用した発電電力による電力供給力を加算した第2の電力供給計画の2通りの電力供給計画を作成する電力供給計画作成部と、
    前記可調整電源及び前記自然エネルギー電源からの発電出力の現在値と各需要家の前記第1及び第2の電力供給計画の現在値、および各需要家の電力需要のデータを基に、前記第1又は第2の電力供給計画を超えている需要家を検索し、需要抑制指令を発するリアルタイム管理部と、を備えることを特徴とする電力供給制御システム。
  5. 前記需要家EMSは、割り当てられた前記第1の電力供給計画又は前記第2の電力供給計画の値を超えないように、各電気機器毎に運用計画を作成する運用計画作成部を備えることを特徴とする請求項4記載の電力供給制御システム。
  6. 前記需要家EMSは、さらに、前記需要抑制指令を受信すると、電力使用量が前記第1の電力供給計画又は前記第2の電力供給計画以下となるまで、優先順位が低く設定された電気機器から順に停止させる制御部を備えることを特徴とする請求項4又は5記載の電力供給制御システム。


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