JP2013183413A - アイソレータレス光送信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】光アイソレータを用いること無く、反射戻り光に起因する伝送特性の劣化を抑制するアイソレータレス光送信機を提供すること。
【解決手段】光送信機1020と、光送信機1020から出射される変調レーザ光(以下、変調出力光)を伝搬する光ファイバ1015と、光ファイバ1015によって伝搬された変調出力光を受光する光受信機1017とを備えている。本発明では、半導体光増幅器1022は、電流を50mA程度と少なくすることで光増幅度を下げるとともに、半導体光増幅器1022の中のキャリア密度を減少させるように動作させる。キャリア密度を不足させると、光信号のON・OFFとともに、半導体光増幅器のキャリア密度が増減し、これに伴って信号の位相をわずかに変化させる。結果として、戻り光のレーザ発振光の位相が揃って図4のように伝送特性を悪化させることが無くなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光送受信システムにおいて変調レーザ光を出射するアイソレータレス光送信機に関する。
従来、光送受信システムにおいて光アイソレータは必須部品であった(非特許文献1参照)。光アイソレータは一方向の光のみを透過し、逆方向の光を昨日を有するデバイスであって、偏光素子やファラデー効果を利用した回転子などの光学部品により構成される。
通常、レーザ光源から出射された光はその光路上にある光コネクタ、レンズ、光ファイバ端面、光カプラ、受光器などの光学部品表面で僅かに反射して戻ってくる。この僅かな反射戻り光は、出力変動やノイズなどの要因となり、レーザ光源の不安定化につながるため遮断する必要がある。そこで、従来の光送受信システムにおいては、光アイソレータを用いてレーザ光源に反射戻り光が入射するのを防止していた。
図3に、従来の光送受信システムの第1の例を示す。図3に示す光送受信システムは、光送信機2020と、光送信機2020から出射される変調レーザ光(以下、変調出力光)を伝搬する光ファイバ2015と、光ファイバ2015によって伝搬された変調出力光を受光する光受信機2017とを備えている。
光送信機2020は、EA(Electroabsorbtion:電界吸収型)変調器集積半導体レーザ2001、第1レンズ2009、光アイソレータ2011、及び第2レンズ2013を備えている。EA変調器集積半導体レーザ2001は、レーザ発振光を出射する半導体レーザ2002と、半導体2002から出射されたレーザ発振光を変調出力光に変換するEA変調器2003とから構成されている。
半導体レーザ2002は直流電流2004を印加されることによってレーザ発振光を出射する。EA変調器2003はEAドライバー2005によって増幅された電気変調信号2006に基づいてレーザ発振光を変調出力光に変換する。EAドライバー2005は直流電圧2007により駆動する。尚、半導体レーザ2002は接地され、EA変調器2003には終端抵抗が接続されている。
ここで、通常、半導体レーザ2002に印加される直流電流2004は80mA〜150mA程度、EA変調器2003に印加される変調電圧(電気変調信号)2006は電界吸収オフ時−0.5V、電界吸収オン時−3V程度、信号速度としては例えば10Gb/s程度、もしくは28Gb/s程度、あるいは40Gb/s程度となる。
図3に示す従来の光送受信システムにおいては、EA変調器集積半導体レーザ2001から出射された変調出力光2008は、第1レンズ2009によって平行光に変換され、光アイソレータ2011を通過した後、第2レンズ2010によって集光され、光ファイバ2015の端面に入射される。そして、変調出力光2008は光ファイバ2015を伝搬し、光受信機2017によって受光・受信される。
このような光送受信システムにおいて、変調出力光2008は主に第2レンズ2010の入射端面、光ファイバ2015の入射端面、光受信機2017の入射端面で僅かに反射される(第1レンズ2009の入射端面では光が拡散するように反射するので第1レンズ2009で反射してEA変調器集積半導体レーザ2001に戻る反射光は無視できる程度に少ない)。反射戻り光のレベルは変調出力光2008の例えば−30dB程度の低下であるが、場合によっては−13dB程度(ファイバ接続を外した場合のフレネル反射)、最大で−8dB程度低下する場合もあり得る。
図4に、光アイソレータ2011を設けない場合(図3に示す光送受信システムにおいて光アイソレータ2011を廃止した場合)の光送受信システムの伝送特性(符号誤り率評価)を示す。図4中、横軸は光受信機2017の最小受光感度(dBm)、縦軸は符号誤り率である。信号速度は10Gb/s、光受信機2017の受信器としてはSiフォトダイオードを使用した。
図4中、二点鎖線は反射戻り光レベル−8dBにおける符号誤り率、一点鎖線は反射戻り光レベル−13dB における符号誤り率、破線は反射戻り光レベル−30dBにおける符号誤り率、実線は反射戻り光レベル−∞(反射無し)における符号誤り率となっている。尚、反射戻り光レベル−40dB以下の場合は光送受信システムに与える影響は無視できるので、−∞は−40dB以下と考えてよい。
図4から、反射戻り光レベルが増えるに従って伝送特性が劣化することが分かる。この結果、光受信機2017への光強度を上げても符号誤り率が下がらず、光受信機2017において符号誤り率を無視できる状態で受信することが困難になる。
尚、反射戻り光によって伝送特性が劣化するのは、基本的には半導体レーザ2002から出射されるレーザ発振光が、反射戻り光によって外部から擾乱されることによる。この乱れは、現象としては低周波振動(low frequency fluctuation:LFF)もしくはコヒーレントコラプス、あるいは何らかのカオス現象として説明される。
このようなことから、従来の光送受信システムにおいては、光送信機2020に光アイソレータ2011を設け、この光アイソレータ2011によって反射戻り光レベルを抑制する構成としている。光アイソレータ2011は例えば35dBのアイソレーション機能を有し、順方向に対する光損失が1dB程度であるのに対し、逆方向に対する光損失が35dBとなっている。よって、最大で−8dBの反射戻り光が生じた場合でもEA変調器集積半導体レーザ2003に入射される反射戻り光の光強度は−43dBとなり、レーザ発振光への反射戻り光の影響を無視できることが分かる。
図5に、図3に示し上述した光アイソレータ2011を有する従来の光送受信システムによる伝送特性(符号誤り率評価)を示す。図5に示す符号誤り率は実際には完全に重なって区別がつかないが、分かりやすくするためにあえて少しずらしている。
図5から、光アイソレータ2011を設けることにより、反射戻り光の影響を受けない安定した光送受信システムを得ることができることが分かる。
図6に、従来の光送受信システムの第2の例を示す。図6に示す光送受信システムは、図3からアイソレータ2011とレンズ2010を取り除く代わりに、符号誤り訂正回路2021を設けている。符号誤り訂正回路2021としては、例えばリードソロモン符号化回路(64B/66B)を使う。この符号誤り訂正回路2021は、例えば10G−EPONで使用されるもので、255バイトの信号のうち、17バイトに符号誤りが生じた場合でも受信側でその誤りを訂正することができる。
図7に、図6に示し上述した符号誤り訂正回路2021を有する従来の光送受信システムによる伝送特性(符号誤り率評価)を示す。符号誤り訂正回路2021を使用しないと図4のように符号誤りが出てしまう場合でも、符号誤り訂正回路2021を使用することで、図7のような特性まで改善できる。尚、図7は半導体レーザの発振光と戻り光の位相や偏波面が一致させた場合である。同図には4本の実線が記されているが、右から反射戻り光レベル−8dB、−13dB、−30dB、−∞(反射無し)であるが、反射戻り光が−30dB〜−∞までは理想的な特性(アイソレータが入っているのと同じ特性)に戻すことができる。−13dBの場合も、いくぶん符号誤り率が増加するが、良好な特性を得ることができる。−8dBの場合には必ずしも良好な結果ではない。
図8に、従来の光送受信システムの第3の例を示す。図8に示す光送信機2020は、直接変調型の半導体レーザ2002、レーザドライバー2005、第1レンズ2009、光アイソレータ2011、及び第2レンズ2013を備えている。電気変調信号2006は、直流電圧2007で駆動されたレーザドライバー2005によって増幅されて半導体レーザ2002に入力される。通常、半導体レーザに注入される直流電流は80mA〜100mA程度、電気変調信号はpeak to peakで50mA程度、信号速度としては例えば10Gb/s程度、もしくは25Gb/s程度となる。
半導体レーザ2002より生じるレーザ発振光は、レーザドライバー2005によって変調され、変調出力光2008となる。変調出力光2008はレンズ2009によって平行光に直され、光アイソレータ2011を通過後、レンズ2010で集光し、光ファイバ2015の端面2014に入射される。変調出力光はそのまま光ファイバ2015を伝搬し、光受信機2017によって受光・受信される。
光アイソレータ2011を抜いた場合、入れた場合の特性は、図3に示す光送受信システムと同様に、それぞれ図4、および図5のようになる。
図9に、従来の光送受信システムの第4の例を示す。図9に示す光送受信システムは、図8からアイソレータ2011とレンズ2010を取り除く代わりに、図6に示す光送受信システムにおいて用いた符号誤り訂正回路2021を設けている。符号誤り訂正回路2021を使用しないと図4のように符号誤りが出てしまう場合でも、符号誤り訂正回路2021を使用することで、図7のような特性まで改善できる。
F. Grillot, B. Thedrez, J. Py, O. Gauthier-Lafaye, V. Voiriot, and J. L. Lafragette, "2.5-Gb/s transmission characteristics of 1.3-mm DFB lasers with external optical feedback", IEEE PHOTONICS TECHNOLOGY LETTERS, 2002, Vol. 14, p101-103
図3、図8に示したように、光送受信システムにおける反射戻り光の影響は、光アイソレータを用いれば解決する。しかしながら、光アイソレータが高価であるという課題があった。光アイソレータは通常、ファラデー回転子となるガーネット単結晶、それを磁化する磁石、そして2つの偏光子からなり、光部品としては一番高価である。そのため、光アイソレータをなくした安価な光送信機が求められてきた。
また図6、図9に示したように、高価な光アイソレータを省く代わりに符号誤り訂正回路を用いることで、劣化した信号をある程度まで補正することができる。しかしながら、戻り光が強くなるに従って補正が困難になる傾向があり、補正に限界があるという課題があった。そのため、戻り光が強くなっても完全に補正できる光送信機が求められてきた。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、光アイソレータを用いること無く、反射戻り光に起因する伝送特性の劣化を抑制するアイソレータレス光送信機を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、アイソレータレス光送信機であって、半導体レーザと、電気信号によって駆動され、前記半導体レーザから出力されるレーザ光を変調する変調器と、前記変調器から出力された変調光を印加電流に応じて増幅する光増幅器とを備え、前記光増幅器は、前記光増幅器中のキャリア密度が減少され、前記変調光のON・OFFとともに、前記光増幅器から出力される増幅光の位相を変化させることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、アイソレータレス光送信機であって、電気信号によって直接変調される半導体レーザと、前記半導体レーザから出力された変調光を印加電流に応じて増幅する光増幅器とを備え、前記光増幅器は、前記光増幅器中のキャリア密度が減少され、前記変調光のON・OFFとともに、前記光増幅器から出力される増幅光の位相を変化させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のアイソレータレス光送信機において、前記電気信号の一部を前記光増幅器に入力する、もしくは電気信号の一部がクロストークとして光増幅器に漏れ込むことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載のアイソレータレス光送信機において、前記電気信号に符号誤り訂正信号を付加する符号誤り訂正回路をさらに備えたことを特徴とする。
本発明は、光アイソレータを用いること無く、反射戻り光に起因する伝送特性の劣化を抑制する効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る光送受信システムを示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る光送受信システムを示す図である。 従来の光送受信システムの第1の例を示す図である。 光アイソレータ2011を設けない場合の光送受信システムの伝送特性(符号誤り率評価)を示す図である。 図3に示した光アイソレータ2011を有する従来の光送受信システムによる伝送特性(符号誤り率評価)を示す図である。 従来の光送受信システムの第2の例を示す図である。 図6に示した符号誤り訂正回路2021を有する従来の光送受信システムによる伝送特性(符号誤り率評価)を示す図である。 従来の光送受信システムの第3の例を示す図である。 従来の光送受信システムの第4の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
(実施形態1)
図1に、本発明の第1の実施形態に係る光送受信システムを示す。図1に示す光送受信システムは、光送信機1020と、光送信機1020から出射される変調レーザ光(以下、変調出力光)を伝搬する光ファイバ1015と、光ファイバ1015によって伝搬された変調出力光を受光する光受信機1017とを備えている。
光送信機1020は、EA(Electroabsorbtion:電界吸収型)変調器集積半導体レーザ1001、符号誤り訂正回路1021、半導体光増幅器1022、レンズ1009を備えている。EA変調器集積半導体レーザ1001は、レーザ発振光を出射する半導体レーザ1002と、半導体レーザ1002から出射されたレーザ発振光を変調出力光に変換するEA変調器1003とから構成されている。
図1に示す光送信機は、図6に示す従来の光送信機1020の構成に加えて、半導体光増幅器1022と半導体光増幅器1022に印加する電流1023を有することを特徴とする。
半導体レーザ1002は直流電流1004を印加されることによってレーザ発振光を出射する。EA変調器1003はEAドライバー1005によって増幅された電気変調信号1006に基づいてレーザ発振光を変調出力光に変換する。EAドライバー1005は直流電圧1007により駆動する。尚、半導体レーザ1002は接地され、EA変調器1003には終端抵抗が接続されている。
通常、半導体レーザ1002に印加される直流電流1004は80mA〜150mA程度、EA変調器1003に印加される変調電圧(電気変調信号)1006は電界吸収オフ時−0.5V、電界吸収オン時−3V程度、信号速度としては例えば10Gb/s程度、もしくは28Gb/s程度、あるいは40Gb/s程度となる。
符号誤り訂正回路1021としては、例えばリードソロモン符号化回路(64B/66B)を使う。この符号誤り訂正回路1021は、例えば10G−EPONで使用されるもので、255バイトの信号のうち、17バイトに符号誤りが生じた場合でも受信側でその誤りを訂正することができる。
EA変調器集積半導体レーザ1001から出射されて半導体光増幅器1022で増幅された変調出力光1008は、レンズ1009によって集光され、光ファイバ1015の端面1014に入射される。そして、変調出力光1008は光ファイバ1015を伝搬し、光受信機1017によって受光・受信される。
ここで、半導体光増幅器1022に印加される電流1023は、例えば50mA程度であり、半導体光増幅器1022の光増幅度は例えば3dBとする。半導体光増幅器1022は、100mA以上の電流を注入すれば、例えば10dB以上の光増幅度を取ることができる。しかし本発明では、半導体光増幅器1022は、電流を50mA程度と少なくすることで光増幅度を下げるとともに、半導体光増幅器1022の中のキャリア密度を減少させるように動作させる。これには以下の2つの理由がある。
1)光増幅度を上げ過ぎることで、半導体レーザへの戻り光強度が強くなることを防ぐ。
2)キャリア密度を不足させると、光信号のON・OFFとともに、半導体光増幅器のキャリア密度が増減し、これに伴って信号の位相をわずかに変化させる。
この位相変化は1GHz程度の速度で、例えば10Gb/s〜40Gb/sの信号速度に完全に追従するものではない。そのため、半導体光増幅器1022に入力される信号の位相と出力される信号の位相が異なることになる。結果として、戻り光のレーザ発振光の位相が揃って図4のように伝送特性を悪化させることが無くなる。
このように、本発明では、半導体光増幅器を利用してEA変調器集積半導体レーザ1001の発振光と戻り光の位相を一致させないことにより、光アイソレータがなくとも図5のような特性を得ることができる。
尚、戻り光のレベルが低い場合には符号誤り訂正回路1021を省くことができる。
(実施形態2)
図2に、本発明の第2の実施形態に係る光送受信システムを示す。図2に示す光送信機1020は、直接変調型の半導体レーザ1002、レーザドライバー1005、符号誤り訂正回路1021、半導体光増幅器1022、レンズ1009を備えている。
電気変調信号1006は、符号誤り訂正回路1021を介してレーザドライバー1005に入力され、直流電圧1007によって駆動されたレーザドライバー1005によって増幅されて半導体レーザ1002に入力される。通常、半導体レーザに注入される直流電流は80mA〜100mA程度、電気変調信号はpeak to peakで50mA程度、信号速度としては例えば10Gb/s程度、もしくは25Gb/s程度となる。
符号誤り訂正回路1021としては、例えばリードソロモン符号化回路(64B/66B)を使う。この符号誤り訂正回路1021は、例えば10G−EPONで使用されるもので、255バイトの信号のうち、17バイトに符号誤りが生じた場合でも受信側でその誤りを訂正することができる。
図1に示す光送信機は、図6に示す従来の光送信機2020の構成に加えて、半導体光増幅器1022と半導体光増幅器1022に印加する電流1023を有することを特徴とする。
半導体レーザ1002より生じるレーザ発振光は、レーザドライバー1005によって変調され、変調出力光1008となる。変調出力光1008はレンズ1009で集光し、光ファイバ1015の端面1014に入射される。変調出力光はそのまま光ファイバ1015を伝搬し、光受信機1017によって受光・受信される。
ここで、半導体光増幅器1022に印加される電流1023は、例えば50mA程度であり、半導体光増幅器1022の光増幅度は例えば3dBとする。半導体光増幅器1022は、100mA以上の電流を注入すれば、例えば10dB以上の光増幅度を取ることができる。しかし本発明では、半導体光増幅器1022は、電流を50mA程度と少なくすることで光増幅度を下げるとともに、半導体光増幅器1022の中のキャリア密度を減少させるように動作させる。これには以下の2つの理由がある。
1)光増幅度を上げ過ぎることで、半導体レーザへの戻り光強度が強くなることを防ぐ。
2)キャリア密度を不足させると、光信号のON・OFFとともに、半導体光増幅器のキャリア密度が増減し、これに伴って信号の位相をわずかに変化させる。
この位相変化は1GHz程度の速度で、例えば10Gb/s〜40Gb/sの信号速度に完全に追従するものではない。そのため、半導体光増幅器1022に入力される信号の位相と出力される信号の位相が異なることになる。結果として、戻り光のレーザ発振光の位相が揃って図4のように伝送特性を悪化させることが無くなる。
このように、本発明では、半導体光増幅器を利用して半導体レーザの発振光と戻り光の位相を一致させないことにより、光アイソレータがなくとも図5のような特性を得ることができる。
尚、戻り光のレベルが低い場合には符号誤り訂正回路1021を省くことができる。
(実施形態3)
図1、図2において、信号1006の一部を、電気配線によって電流1023に印加することでさら伝送特性を改善することができる。すなわち、信号1006の一部を半導体光増幅器のキャリア密度に摂動を与えるために使用する。摂動の量としては例えば1mA程度である。これにより光信号の位相をさらに乱すことができ、半導体レーザの発振光と戻り光の位相が揃うことがなくなる。尚、信号1006は符号誤り訂正回路1021によって追加ビットを追加されるので、変調信号の位相と、半導体光増幅器の位相が揃うことはないので、特に大きな伝送特性の改善が可能になる。
尚、戻り光のレベルが低い場合には符号誤り訂正回路1021を省くことができる。
また、信号1006の一部をわざわざ電流1023に印加しなくとも、電気的なクロストーク(漏れ信号)によって、等価的に一部の信号が電流1023に漏れ込むようにすることもできる。つまり、電気配線によって信号1006の一部を電流1023に印加しなくても、信号1003と電流1023の配線間の絶縁抵抗をあまり高くしない、もしくは信号1006と電流1023の配線を近接することにより、電気クロストークが発生することによって信号1006の信号の一部が電流1023に漏れ込むようにすることもできる。
1001、2001 EA変調器集積半導体レーザ
1002、2002 半導体レーザ
1003、2003 EA変調器
1004、1023、2004 直流電流
1005、2005 EAドライバー
1006、2006 電気変調信号
1007、2007 直流電圧
1008、1013 変調出力光
1009、2009、2010 レンズ
2011 光アイソレータ
1014、2014 光ファイバの端面
1015、2015 光ファイバ
1017、2017 光受信機
1020、2020 光送信機
1021、2021 符号誤り訂正回路
1022 半導体光増幅器
従来、光送受信システムにおいて光アイソレータは必須部品であった(非特許文献1参照)。光アイソレータは一方向の光のみを透過し、逆方向の光を遮断する(アイソレーション)機能を有するデバイスであって、偏光素子やファラデー効果を利用した回転子などの光学部品により構成される。
光送信機2020は、EA(Electroabsorbtion:電界吸収型)変調器集積半導体レーザ2001、第1レンズ2009、光アイソレータ2011、及び第2レンズ2010を備えている。EA変調器集積半導体レーザ2001は、レーザ発振光を出射する半導体レーザ2002と、半導体レーザ2002から出射されたレーザ発振光を変調出力光に変換するEA変調器2003とから構成されている。
図3に示す従来の光送受信システムにおいては、EA変調器集積半導体レーザ2001から出射された変調出力光2008は、第1レンズ2009によって平行光に変換され、光アイソレータ2011を通過した後、第2レンズ2010によって集光され、光ファイバ2015の端面2014に入射される。そして、変調出力光2008は光ファイバ2015を伝搬し、光受信機2017によって受光・受信される。
このような光送受信システムにおいて、変調出力光2008は主に第2レンズ2010の入射端面、光ファイバ2015の入射端面2014、光受信機2017の入射端面で僅かに反射される(第1レンズ2009の入射端面では光が拡散するように反射するので第1レンズ2009で反射してEA変調器集積半導体レーザ2001に戻る反射光は無視できる程度に少ない)。反射戻り光のレベルは変調出力光2008の例えば−30dB程度のレベルであるが、場合によっては−13dB程度(ファイバ接続を外した場合のフレネル反射)、最大で−8dB程度場合もあり得る。
図4から、反射戻り光レベルが増えるに従って伝送特性が劣化することが分かる。この結果、光受信機2017へ入力される光強度を上げても符号誤り率が下がらず、光受信機2017において符号誤り率を無視できる状態で受信することが困難になる。
図8に、従来の光送受信システムの第3の例を示す。図8に示す光送信機2020は、直接変調型の半導体レーザ2002、レーザドライバー2005、第1レンズ2009、光アイソレータ2011、及び第2レンズ2010を備えている。電気変調信号2006は、直流電圧2007で駆動されたレーザドライバー2005によって増幅されて半導体レーザ2002に入力される。通常、半導体レーザに注入される直流電流は80mA〜100mA程度、電気変調信号はpeak to peakで50mA程度、信号速度としては例えば10Gb/s程度、もしくは25Gb/s程度となる。
上記の課題を解決するために、本発明は、アイソレータレス光送信機であって、半導体レーザと、電気信号によって駆動され、前記半導体レーザから出力されるレーザ光を変調する変調器と、前記変調器から出力された変調光を印加電流に応じて増幅する光増幅器とを備え、前記光増幅器は、前記印加電流を減少させることによって前記光増幅器中のキャリア密度が減少され、前記変調光のON・OFFとともに、前記光増幅器から出力される増幅光の位相を変化させることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、アイソレータレス光送信機であって、電気信号によって直接変調される半導体レーザと、前記半導体レーザから出力された変調光を印加電流に応じて増幅する光増幅器とを備え、前記光増幅器は、前記印加電流を減少させることによって前記光増幅器中のキャリア密度が減少され、前記変調光のON・OFFとともに、前記光増幅器から出力される増幅光の位相を変化させることを特徴とする。

Claims (4)

  1. 半導体レーザと、
    電気信号によって駆動され、前記半導体レーザから出力されるレーザ光を変調する変調器と、
    前記変調器から出力された変調光を印加電流に応じて増幅する光増幅器と
    を備え、前記光増幅器は、前記光増幅器中のキャリア密度が減少され、前記変調光のON・OFFとともに、前記光増幅器から出力される増幅光の位相を変化させることを特徴とするアイソレータレス光送信機。
  2. 電気信号によって直接変調される半導体レーザと、
    前記半導体レーザから出力された変調光を印加電流に応じて増幅する光増幅器と
    を備え、前記光増幅器は、前記光増幅器中のキャリア密度が減少され、前記変調光のON・OFFとともに、前記光増幅器から出力される増幅光の位相を変化させることを特徴とするアイソレータレス光送信機。
  3. 前記電気信号の一部を前記光増幅器に入力する、もしくは電気信号の一部がクロストークとして光増幅器に漏れ込むことを特徴とする請求項1又は2に記載のアイソレータレス光送信機。
  4. 前記電気信号に符号誤り訂正信号を付加する符号誤り訂正回路をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のアイソレータレス光送信機。
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