JP2013183042A - 光源装置 - Google Patents

光源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013183042A
JP2013183042A JP2012046168A JP2012046168A JP2013183042A JP 2013183042 A JP2013183042 A JP 2013183042A JP 2012046168 A JP2012046168 A JP 2012046168A JP 2012046168 A JP2012046168 A JP 2012046168A JP 2013183042 A JP2013183042 A JP 2013183042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light emitting
phosphor
emitting element
emitting unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012046168A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsunori Harada
光範 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Stanley Electric Co Ltd filed Critical Stanley Electric Co Ltd
Priority to JP2012046168A priority Critical patent/JP2013183042A/ja
Publication of JP2013183042A publication Critical patent/JP2013183042A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Led Device Packages (AREA)

Abstract

【課題】 所定の配列パターンで配置された複数の発光部の各発光素子上に、異なる媒体(蛍光体を含む媒体、蛍光体を含まない媒体)が設けられる場合にも、これらの輝度分布(発光形状)をほぼ同じものにすることができ、色ムラ、色分離の発生を防止可能な光源装置を提供する。
【解決手段】 発光部A11、A12、A14は、発光素子F11、F12、F14上に、各発光部A11、A12、A14に対応した発光色に発光する蛍光体(例えば光透過性媒体H11、H12、H14中に所定濃度で存在する蛍光体粉末)が沈降堆積している一方、発光部A13は、発光素子F13上に、光散乱材(例えば光透過性媒体H13中に所定濃度で存在する所定粒径の光散乱材)が均一分散されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、光源装置に関する。
従来、特許文献1には、図1に示すように、基板120と、基板120上に所定の配列パターンで配置された3種類以上の波長の異なる発光素子で構成した第一発光部130と、基板120上に第一発光部130に隣接して配置され、蛍光体励起用の発光素子およびこの発光素子により励起される蛍光体を有してなる第二発光部140とを具備する発光装置か示されている。
より詳細に、第一発光部130は、赤色LEDチップ130R、緑色LEDチップ130G、青色LEDチップ130Bで構成され、第二発光部140は、青色LEDチップ140Bおよびこの青色LEDチップ140Bにより励起される黄色蛍光体125および赤色蛍光体124を有してなる低色温度発光部Aと、青色LEDチップ140Bおよびこの青色LEDチップ140Bにより励起される黄色蛍光体125を有してなる高色温度発光部Bとで構成されている。
特開2008−270701号公報
しかしながら、特許文献1に示されている発光装置では、第一発光部130(R,G,B発光素子)の発光形状と第二発光部140(青色発光素子+黄色、赤色蛍光体)の発光形状とが異なるため、レンズなどで混色した場合、発光エリアがミスマッチとなる部分に色ムラが発生するという問題があった。また、駆動方法の制限から、第一発光部130と第二発光部140はそれぞれ別エリアごとに区画分けされる配置となるため、混色時に光源を見た場合、R,G,B、低色温度領域、高色温度領域それぞれの色分離が目立ち、見栄え上好ましくないという問題があった。
本発明は、所定の配列パターンで配置された複数の発光部の各発光素子(同じ温度特性および同じ発光特性を有し、紫外光から可視光までの波長領域のうちの所定の波長の光を発光する発光素子)上に、異なる媒体(蛍光体を含む媒体、蛍光体を含まない媒体)が設けられる場合にも、これらの輝度分布(発光形状)をほぼ同じものにすることができ、色ムラ、色分離の発生を防止することの可能な光源装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、所定の配列パターンで配置された複数の発光色を有する複数の発光部を有し、
各発光部には、同じ温度特性および同じ発光特性を有し、紫外光から可視光までの波長領域のうちの所定の波長の光を発光する発光素子が設けられ、
各発光部は、各発光素子の側面に設けられた光反射部によって区画されており、
複数の発光部のうちの少なくとも1つの発光部は、該発光部の光反射部の区画内であって該発光部の発光素子上に、該発光部に対応した発光色に発光する蛍光体が沈降堆積しており、
他の発光部は、該発光部の光反射部の区画内であって該発光部の発光素子上に、光散乱材が均一分散されていることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の光源装置において、前記少なくとも1つの発光部の蛍光体濃度に比べて、前記他の発光部の光散乱材濃度は低いことを特徴としている。
請求項1、請求項2記載の発明によれば、所定の配列パターンで配置された複数の発光色を有する複数の発光部を有し、
各発光部には、同じ温度特性および同じ発光特性を有し、紫外光から可視光までの波長領域のうちの所定の波長の光を発光する発光素子が設けられ、
各発光部は、各発光素子の側面に設けられた光反射部によって区画されており、
複数の発光部のうちの少なくとも1つの発光部は、該発光部の光反射部の区画内であって該発光部の発光素子上に、該発光部に対応した発光色に発光する蛍光体が沈降堆積しており、
他の発光部は、該発光部の光反射部の区画内であって該発光部の発光素子上に、光散乱材が均一分散されているので、
所定の配列パターンで配置された複数の発光部の各発光素子(同じ温度特性および同じ発光特性を有し、紫外光から可視光までの波長領域のうちの所定の波長の光を発光する発光素子)上に、異なる媒体(蛍光体を含む媒体、蛍光体を含まない媒体)が設けられる場合にも、これらの輝度分布(発光形状)をほぼ同じものにすることができ、色ムラ、色分離の発生を防止することができる。
特許文献1の発光装置を示す図である。 本発明の光源装置の一構成例を示す部分切欠斜視図である。 図2においてレンズアレイを取り除いた状態を示す図である。 図3のC−C線における断面図である。 遠心分離工程を示す図である。 発光素子上に各蛍光体R、G、Yをそれぞれ沈降堆積させたときの横方向断面輝度分布を示す図である。 発光素子上に10μmの粒径の光散乱材が均一分散されている光透過性樹脂を充填したときの横方向断面輝度分布を示す図である。 発光素子上に0.6μmの粒径の光散乱材が均一分散されている光透過性樹脂を充填したときの横方向断面輝度分布を示す図である。 発光素子上に透明樹脂を充填したときの横方向断面輝度分布を示す図である。 発光素子上に10μmの粒径の光散乱材を沈降堆積させたときの横方向断面輝度分布を示す図である。 レンズアレイを通した各発光部の相対輝度分布の概略を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図2は、本発明の光源装置の一構成例を示す部分切欠斜視図である。また、図3は図2においてレンズアレイを取り除いた状態を示す図である。また、図4は図3のC−C線における断面図である。なお、図2、図3、図4において、符号10は集積基板(例えば、アルミナなどの白色系セラミック基板)であり、符号11は窒化アルミや絶縁層を介した金属基板などのヒートスプレッダであり、符号12はレンズアレイである。
図2、図3、図4を参照すると、この光源装置1は、集積基板10のN×M((N≧1、M≧2)、または、(N≧2、M≧1))の配列パターンの凹部内に、発光部AがN×M((N≧1、M≧2)、または、(N≧2、M≧1))の配列パターンで配置されている。なお、図2、図3、図4の例では、発光部Aは、4×4の2次元配列A11〜A44で配置されている。
ここで、各発光部A11〜A44には、図4にその一部が示されているように、同じ温度特性および同じ発光特性を有し、紫外光から可視光までの波長領域のうちの所定の波長の光を発光する発光素子F11〜F44がそれぞれ設けられている。具体的に、発光素子F11〜F44には、例えばAlInGaN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、x+y+z=1)系のLEDを用いることができる。AlInGaN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、x+y+z=1)系のLEDは、x、y、zの組成比に応じて、その発光波長が紫外光から緑色光まで可変となっており、x、y、zの組成比を所定のものに設定することで、例えば、各発光素子F11〜F44を紫外光発光のものにすることもできるし、各発光素子F11〜F44を青色光発光のものにすることもできる。以下では、各発光素子F11〜F44は青色光発光のものであるとして説明する。
また、複数の発光部A11〜A44は、後述のように、各発光素子F11〜F44上に、異なる媒体(蛍光体を含む媒体、蛍光体を含まない媒体)が設けられることによって、複数の発光色を有している。
より詳細に、図4の例では、各発光部A11、A12、A13、A14には、同じ温度特性および同じ発光特性を有する青色光発光の発光素子F11、F12、F13、F14が設けられている。
そして、各発光部A11、A12、A13、A14は、隣接する発光部の光が干渉しない厚さに調整された集積基板10の隔壁10aによって区画分けされ、対応する発光色毎に直列駆動できるように内部配線されている。
また、各発光部A11、A12、A13、A14には、隔壁10aと各発光素子F11、F12、F13、F14との間に、各発光素子F11、F12、F13、F14の側面を覆う同一形状(隔壁10aとの間で擂鉢状になる形状)の光反射部(例えば、光反射性樹脂)E11、E12、E13、E14が配置されている。
ここで、光反射部(例えば、光反射性樹脂)E11、E12、E13、E14は、例えばシリコーン樹脂に酸化チタンや酸化亜鉛を含有したのものであり、これを発光素子と隔壁との間に所定量流し込むことで、表面張力により擂鉢状にすることができ、ディスペンサーなどで樹脂量を制御することで安定して発光素子上面を露出させることができる。
また、隔壁10aによる区画形状は、発光素子の形状と相似形状が好ましい。すなわち、四角い発光素子であれば、四角く区画分けされるのが、四辺に働く光反射部(例えば、光反射性樹脂)の表面張力が等しくなり形状が安定しやすいので好ましい。これに対し、四角い発光素子に対して区画を丸くした形状では発光素子角と隔壁との距離が辺に対して短くなり、光反射部(例えば、光反射性樹脂)の這い上がりが起こり好ましくない。
そして、図4の例では、発光部A11、A12、A14は、各発光部A11、A12、A14の光反射部E11、E12、E14の区画内であって各発光部A11、A12、A14の発光素子F11、F12、F14上に、各発光部A11、A12、A14に対応した発光色に発光する蛍光体(例えば光透過性媒体(例えば光透過性樹脂)H11、H12、H14中に所定濃度で存在する蛍光体粉末)が沈降堆積している。具体的に、各発光部A11、A12、A14の発光素子F11、F12、F14上には、それぞれ、光透過性媒体H11中の赤色蛍光体(R)、光透過性媒体H12中の緑色蛍光体(G)、光透過性媒体H14中の黄色蛍光体(Y)が沈降堆積している。ここで、各蛍光体(赤色蛍光体(R)、緑色蛍光体(G)、黄色蛍光体(Y))は各発光素子F11、F12、F14からの青色光を全て吸収して蛍光に波長変換し蛍光体発光色のみになるような濃度と厚さに制御されている。この場合、発光部A11は赤色(R)に発光し、発光部A12は緑色(G)に発光し、発光部A14は黄色(Y)に発光する。
一方、発光部A13は、該発光部A13の光反射部E13の区画内であって発光部A13の発光素子F13上に、光散乱材(例えば光透過性媒体(例えば光透過性樹脂)H13中に所定濃度で存在する所定粒径の光散乱材)が均一分散されている。ここで、光散乱材には、ミクロンサイズからサブミクロンサイズの大きさの微粒子アルミナなどが用いられる。この場合、いまの例では発光素子F13が青色光発光のものであるので、発光部A13は青色(B)に発光する。
このような構成の光源装置1では、発光部A11、A12、A14は、各発光部A11、A12、A14の光反射部E11、E12、E14の区画内であって各発光部A11、A12、A14の発光素子F11、F12、F14上に、各発光部A11、A12、A14に対応した発光色に発光する蛍光体(例えば光透過性媒体(例えば光透過性樹脂)H11、H12、H14中に所定濃度で存在する蛍光体粉末)が沈降堆積している一方、発光部A13は、該発光部A13の光反射部E13の区画内であって発光部A13の発光素子F13上に、光散乱材(例えば光透過性媒体(例えば光透過性樹脂)H13中に所定濃度で存在する所定粒径の光散乱材)が均一分散されているので、異なる媒体(蛍光体を含む媒体H11、H12、H14、蛍光体を含まない媒体H13)が設けられる場合にも、これらの輝度分布(発光形状)をほぼ同じものにすることができ、色ムラ、色分離の発生を防止することができる。
図4に示す各発光部A11、A12、A13、A14は、次のような仕方で作製することができる。
すなわち、先ず、各発光部A11、A12、A14の光反射部E11、E12、E14の区画内であって各発光部A11、A12、A14の発光素子F11、F12、F14上に、それぞれの色の蛍光体粉末R、G、Yが所定濃度で分散している光透過性媒体(例えば光透過性樹脂)H11、H12、H14を充填し、遠心分離装置などを用いて、発光素子F11、F12、F14上にそれぞれの蛍光体粒子R、G、Yを高密度に沈降堆積させる。図5は遠心分離工程を示す図であり、図5のように集積基板10をQを中心として矢印Pの方向に高速回転させることにより、遠心力Wによって図4に示すように、発光素子F11、F12、F14上にそれぞれの蛍光体粒子R、G、Yを高密度に沈降堆積させることができる。このとき、各蛍光体粒子R、G、Yの最小粒径や比重および樹脂粘度から、所定の深さ(充填樹脂上面から発光素子上面までの距離)の沈降に必要な遠心分離回転数と時間を計算し、一番沈降時間の長い条件に合わせて遠心分離を実施する。沈降した蛍光体R、G、Yは、発光素子F11、F12、F14を底面として光反射部E11、E12、E14によって形成される擂鉢状の底面側に形成される(沈降堆積する)ため、露出した光反射部E11、E12、E14の上方がリフレクタ作用を持つ。また、発光素子F11、F12、F14の光出射部を沈降した蛍光体R、G、Yが全て覆う構造となり、高効率な波長変換(蛍光発光)が可能となる。ここで、光反射部E11、E12、E14が形成されていない構造で蛍光体を遠心分離沈降すると、発光素子F11、F12、F14の外周部の堆積が遠心力で崩れて、蛍光体の堆積断面が台形となり、その結果、発光素子F11、F12、F14の外周部から波長変換されない光(青色光)が出射されることが確認されている。従って、図4に示すように、蛍光体R、G、Yの沈降堆積を得るためには、発光部の側面に光反射部が形成されている必要がある。
なお、各蛍光体の濃度調整は、青色光発光の発光素子の発光の一部を利用して蛍光との混色光(白色光など)とする場合には、一般に、樹脂に対する蛍光体の濃度は数wt%〜30wt%が常用されるが、本発明のように発光素子の光を波長変換光(すなわち蛍光)にすべて変換する場合の蛍光体の濃度は、蛍光体の波長変換効率や沈降させる深さにも依存するが、概ね30〜70wt%となる。蛍光体の濃度を高濃度にしていくと、発光素子の光が透過しなくなる濃度が発光色再現の最適濃度となるが、最適濃度付近での光出力は比較的低下しないことが分かっている。また、一般に蛍光体の平均粒径は数μmから数10μm、好ましくは5〜20μmで使用されるが、これら表面から放射される波長変換光(すなわち蛍光)は完全拡散光(ランバーシアン配光)となる。これは、例えば黄色発光蛍光体であるYAl12:Ce3+ (YAG)(平均粒径13μm、最小粒径8μm、比重=4.6、樹脂粘度=4000mPa・s)を、遠心分離工程(回転半径=16cm、回転数=1000rpm、回転時間=100秒)で強制沈降させた場合も完全拡散光(ランバーシアン配光)となる。
上記のようにして遠心分離などによって発光素子F11、F12、F14上にそれぞれの蛍光体粒子R、G、Yを沈降堆積させた後、発光部A13の光反射部E13の区画内であって発光部A13の発光素子F13上に、光散乱材が均一分散されている光透過性媒体(例えば光透過性樹脂)H13を充填する。
ここで、アルミナ、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタンに代表される高屈折率の光散乱材は、分散する樹脂との屈折率差から光散乱作用があるが、前記蛍光体と異なり非発光であるため濃度に対しては逆比例で明るさが低下する。また、同一濃度であれば微粒子であるほど表面積が多くなり、散乱度合いが増加することが知られている。本願の発明者による実験では、蛍光体とほぼ同一粒径の10μmアルミナでは、沈降深さ0.3mmに対して、5〜30wt%、0.6μmアルミナでは、同1〜5wt%の濃度範囲にて、青色発光強度が低下することなく蛍光体発光に近い輝度分布が得られた。
このように、発光素子F11、F12、F14上にそれぞれの蛍光体粒子R、G、Yを高密度に沈降堆積させる遠心分離工程と、その後の、発光素子F13上に、光散乱材が均一分散されている光透過性媒体(例えば光透過性樹脂)H13を充填する工程とにより、図4に示す各発光部A11、A12、A13、A14を作製することができる。
図6乃至図10は各種発光部の横方向断面輝度分布を示す図である。すなわち、図6は発光素子上に各蛍光体R、G、Yをそれぞれ沈降堆積させたときの横方向断面輝度分布を示す図、図7は発光素子上に10μmの粒径の光散乱材が均一分散されている光透過性樹脂を充填したときの横方向断面輝度分布を示す図、図8は発光素子上に0.6μmの粒径の光散乱材が均一分散されている光透過性樹脂を充填したときの横方向断面輝度分布を示す図、図9は発光素子上に透明樹脂を充填したときの横方向断面輝度分布を示す図、図10は発光素子上に10μmの粒径の光散乱材を沈降堆積させたときの横方向断面輝度分布を示す図である。なお、図6乃至図10において、隔壁部は、図4の隔壁10aの位置に対応しており、また、凹部は、擂鉢状の光反射部の擂鉢底縁位置に対応している。
図6を参照すると、発光素子サイズ1mm角に対して、各蛍光体R、G、Yのいずれも、輝度分布の形状は、中心付近で最大となり、発光素子端部付近でなだらかな傾斜となり、擂鉢状の光反射部ではピークの20〜30%になるように隔壁部まで傾斜が維持されている。
一方、図9に示すように発光素子を透明樹脂のみで封止した状態では、輝度分布に発光素子上面の電極形状凹部および隔壁との間の凹部が発生し、図6に示した各種蛍光体R、G、Yの輝度分布と比べて輝度分布の形状差が大きく、混色時(レンズ投影による重ね合わせ)に色ムラが発生し、好ましくない。また、図10に示したように光散乱材を遠心分離装置などで沈降堆積させた場合も、発光素子上面の電極形状凹部および隔壁との間の凹部が発生し、好ましくない。
これに対し、図7、図8を参照すると、ミクロンサイズからサブミクロンサイズの光散乱材を分散した青色発光部の輝度分布は、図6に示した各蛍光体発光部の輝度分布と形状が略同一となっていることがわかる。すなわち、図7、図8では、図9や図10に示すような輝度の落ち込み(図中の凹部)は見られない。このように、ミクロンサイズからサブミクロンサイズの光散乱材を分散した青色発光部の輝度分布が、図6に示した各蛍光体発光部の輝度分布と形状が略同一となっていることにより、混色時の色ムラが抑えられる。
図11はレンズアレイ12を通した各発光部A11、A12、A13、A14の相対輝度分布の概略を示す図である。図11からわかるように、青色発光部A13の散乱材効果によって、他の蛍光体発光部A11、A12、A14との輝度分布がほぼ同一となり、レンズアレイ12を通した場合にも、混色時の色ムラが抑えられることが確認された。
なお、上記の例では、発光素子F11〜F44は、AlInGaN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、x+y+z=1)系のLED(すなわち、紫外〜青色発光素子)であるとしたが、これに限定されることなく、例えばInGaN系青色発光素子などを用いることもできる。また、上記の例では、発光素子F11〜F44は、青色光発光のものであるとして説明したが、発光素子F11〜F44は、紫外光発光のものであっても良い。
より具体的に、各発光素子F11〜F44が紫外光発光のものである場合には、赤色蛍光体には、CaAlSiN:Eu2+、CaSi:Eu2+、LaS:Eu3+、KSiF:Mn4+、 KTiF:Mn4+等を用いることができ、黄色蛍光体には、YAl12:Ce3+ (YAG)、(Sr,Ba)SiO:Eu2+、Ca(Si,Al)12(O,N)16:Eu2+等を用いることができ、緑色蛍光体には、(Si,Al)(O,N):Eu2+、BaMgAl1017:Eu2+,Mn2+、(Ba,Sr)SiO:Eu2+等を用いることができ、青色蛍光体には、(Sr,Ca,Ba,Mg)10(POl2:Eu2+、BaMgAl1017:Eu2+、LaAl(Si,Al)(N,O)10:Ce3+等を用いることができる。
また、各発光素子F11〜F44が青色光発光のものである場合には、赤色蛍光体には、CaAlSiN:Eu2+、CaSi:Eu2+、KSiF:Mn4+、KTiF:Mn4+等を用いることができ、黄色蛍光体には、YAl12:Ce3+ (YAG)、(Sr,Ba)SiO:Eu2+、Ca(Si,Al)12(O,N)16:Eu2+等を用いることができ、緑色蛍光体には、Y(Ga,Al)12:Ce3+、CaScSi12:Ce3+、CaSc:Eu2+、(Ba,Sr)SiO:Eu2+、BaSi12:Eu2+、(Si,Al)(O,N):Eu2+等を用いることができる。
また、上記の例では、発光部Aは、4×4の2次元配列A11〜A44で配置されているとしたが、N×M((N≧1、M≧2)、または、(N≧2、M≧1))の配列パターンであれば、任意の配置をとることができる。
すなわち、図2、図3、図4に示す各発光部A11〜A44において、各色(例えば、R,G,B,Y)の配置は限定されるものではなく、ライン状、田の字状、千鳥格子状であっても良い。また、発光色もこの例のR,G,B,Yに限定されるものではなく、白色W、電球色WW、昼光色CW、橙色、などが適宜組み合わされて使用できる。
換言すれば、本発明の光源装置は、所定の配列パターンで配置された複数の発光色を有する複数の発光部を有し、
各発光部には、同じ温度特性および同じ発光特性を有し、紫外光から可視光までの波長領域のうちの所定の波長の光を発光する発光素子が設けられ、
各発光部は、各発光素子の側面に設けられた光反射部によって区画されており、
複数の発光部のうちの少なくとも1つの発光部は、該発光部の光反射部の区画内であって該発光部の発光素子上に、該発光部に対応した発光色に発光する蛍光体が沈降堆積しており、
他の発光部は、該発光部の光反射部の区画内であって該発光部の発光素子上に、光散乱材が均一分散されているものであれば良い。
ここで、前記少なくとも1つの発光部の蛍光体濃度に比べて、前記他の発光部の光散乱材濃度は低いものとなっている。
このように、複数の発光部のうちの少なくとも1つの発光部は、該発光部の光反射部の区画内であって該発光部の発光素子上に、該発光部に対応した発光色に発光する蛍光体が沈降堆積しており、他の発光部は、該発光部の光反射部の区画内であって該発光部の発光素子上に、光散乱材が均一分散されていることにより、複数の発光色を有する混色光源において、蛍光体が沈降堆積した発光部と、光散乱材が均一分散した発光部との輝度分布がほぼ同じになり、混色する際に色ムラが抑えられる。
また、蛍光体濃度に比べて、青色発光部に用いる光散乱材の濃度を少なくすることで、分散状態でも明るさ低下が抑えられる。
また、発光素子側面を覆う擂鉢状の光反射部によって、光取出しが向上し、また、輝度分布がなだらかになる。
本発明は、ディスプレイ、スポット照明、舞台照明、街路灯、その他の照明機器などに利用可能である。
1 光源装置
10 集積基板
11 ヒートスプレッダ
12 レンズアレイ
A11〜A44 発光部
F11〜F44 発光素子
E11、E12、E13、E14 光反射部(例えば、光反射性樹脂)
H11、H12、H14 蛍光体を含む媒体
H13 蛍光体を含まない媒体

Claims (2)

  1. 所定の配列パターンで配置された複数の発光色を有する複数の発光部を有し、
    各発光部には、同じ温度特性および同じ発光特性を有し、紫外光から可視光までの波長領域のうちの所定の波長の光を発光する発光素子が設けられ、
    各発光部は、各発光素子の側面に設けられた光反射部によって区画されており、
    複数の発光部のうちの少なくとも1つの発光部は、該発光部の光反射部の区画内であって該発光部の発光素子上に、該発光部に対応した発光色に発光する蛍光体が沈降堆積しており、
    他の発光部は、該発光部の光反射部の区画内であって該発光部の発光素子上に、光散乱材が均一分散されていることを特徴とする光源装置。
  2. 請求項1記載の光源装置において、前記少なくとも1つの発光部の蛍光体濃度に比べて、前記他の発光部の光散乱材濃度は低いことを特徴とする光源装置。
JP2012046168A 2012-03-02 2012-03-02 光源装置 Pending JP2013183042A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012046168A JP2013183042A (ja) 2012-03-02 2012-03-02 光源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012046168A JP2013183042A (ja) 2012-03-02 2012-03-02 光源装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013183042A true JP2013183042A (ja) 2013-09-12

Family

ID=49273492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012046168A Pending JP2013183042A (ja) 2012-03-02 2012-03-02 光源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013183042A (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015126209A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 日亜化学工業株式会社 発光装置
JP2015185760A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 東芝ライテック株式会社 発光モジュール
US9419187B2 (en) 2014-03-14 2016-08-16 Nichia Corporation Light emitting device and method of manufacturing thereof
JP2017045928A (ja) * 2015-08-28 2017-03-02 日亜化学工業株式会社 発光装置
JP2017108020A (ja) * 2015-12-10 2017-06-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 レンズユニット、ledモジュールおよびそれを用いた照明器具
US9755116B2 (en) 2014-03-14 2017-09-05 Nichia Corporation Method of manufacturing light emitting device
US9768364B2 (en) 2014-05-21 2017-09-19 Nichia Corporation Light emitting device and method of manufacturing the same
JP2017174908A (ja) * 2016-03-22 2017-09-28 豊田合成株式会社 発光装置の製造方法
CN108020958A (zh) * 2017-12-04 2018-05-11 福州大学 一种用于直下式背光源的封装结构及其制作方法
JP2018078279A (ja) * 2016-09-15 2018-05-17 イーラックス・インコーポレイテッドeLux Inc. 表面実装型発光素子を有するディスプレイ
CN108257949A (zh) * 2018-01-24 2018-07-06 福州大学 可实现光效提取和色彩转换微米级led显示装置及制造方法
CN108281092A (zh) * 2018-01-24 2018-07-13 福州大学 一种微米级led显示光效提取的微结构及其制造方法
JP2019028380A (ja) * 2017-08-03 2019-02-21 株式会社ブイ・テクノロジー フルカラーled表示パネル
JP2019114666A (ja) * 2017-12-25 2019-07-11 株式会社フーマイスターエレクトロニクス Led光源装置およびスポットライト
JP2021034426A (ja) * 2019-08-19 2021-03-01 日亜化学工業株式会社 発光装置及びその製造方法
US11041118B2 (en) 2013-08-29 2021-06-22 Nichia Corporation Fluoride fluorescent material and method for producing the same as well as light emitting device using the same
WO2021145091A1 (ja) * 2020-01-17 2021-07-22 京セラ株式会社 表示装置
WO2023233737A1 (ja) * 2022-06-03 2023-12-07 日亜化学工業株式会社 映像表示システム
WO2023238460A1 (ja) * 2022-06-08 2023-12-14 日亜化学工業株式会社 光源ユニット及び映像表示装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006120748A (ja) * 2004-10-20 2006-05-11 Sharp Corp 半導体装置及び電子機器
JP2010135763A (ja) * 2008-11-05 2010-06-17 Toshiba Corp Ledデバイスの製造装置、ledデバイスの製造方法及びledデバイス

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006120748A (ja) * 2004-10-20 2006-05-11 Sharp Corp 半導体装置及び電子機器
JP2010135763A (ja) * 2008-11-05 2010-06-17 Toshiba Corp Ledデバイスの製造装置、ledデバイスの製造方法及びledデバイス

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11041118B2 (en) 2013-08-29 2021-06-22 Nichia Corporation Fluoride fluorescent material and method for producing the same as well as light emitting device using the same
JP2015126209A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 日亜化学工業株式会社 発光装置
US9755116B2 (en) 2014-03-14 2017-09-05 Nichia Corporation Method of manufacturing light emitting device
US9419187B2 (en) 2014-03-14 2016-08-16 Nichia Corporation Light emitting device and method of manufacturing thereof
JP2015185760A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 東芝ライテック株式会社 発光モジュール
US9768364B2 (en) 2014-05-21 2017-09-19 Nichia Corporation Light emitting device and method of manufacturing the same
US10763405B2 (en) 2014-05-21 2020-09-01 Nichia Corporation Light emitting device and method of manufacturing the same
JP2017045928A (ja) * 2015-08-28 2017-03-02 日亜化学工業株式会社 発光装置
JP2017108020A (ja) * 2015-12-10 2017-06-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 レンズユニット、ledモジュールおよびそれを用いた照明器具
JP2017174908A (ja) * 2016-03-22 2017-09-28 豊田合成株式会社 発光装置の製造方法
JP2018078279A (ja) * 2016-09-15 2018-05-17 イーラックス・インコーポレイテッドeLux Inc. 表面実装型発光素子を有するディスプレイ
JP2019028380A (ja) * 2017-08-03 2019-02-21 株式会社ブイ・テクノロジー フルカラーled表示パネル
CN108020958B (zh) * 2017-12-04 2020-09-01 福州大学 一种用于直下式背光源的封装结构及其制作方法
CN108020958A (zh) * 2017-12-04 2018-05-11 福州大学 一种用于直下式背光源的封装结构及其制作方法
JP7011302B2 (ja) 2017-12-25 2022-01-26 丸茂電機株式会社 Led光源装置、led光源装置の製造方法およびスポットライト
JP2019114666A (ja) * 2017-12-25 2019-07-11 株式会社フーマイスターエレクトロニクス Led光源装置およびスポットライト
CN108257949B (zh) * 2018-01-24 2020-02-07 福州大学 可实现光效提取和色彩转换微米级led显示装置及制造方法
CN108281092A (zh) * 2018-01-24 2018-07-13 福州大学 一种微米级led显示光效提取的微结构及其制造方法
CN108257949A (zh) * 2018-01-24 2018-07-06 福州大学 可实现光效提取和色彩转换微米级led显示装置及制造方法
JP2021034426A (ja) * 2019-08-19 2021-03-01 日亜化学工業株式会社 発光装置及びその製造方法
US11456402B2 (en) 2019-08-19 2022-09-27 Nichia Corporation Light-emitting device and method of manufacturing the light-emitting device
JP7277760B2 (ja) 2019-08-19 2023-05-19 日亜化学工業株式会社 発光装置及びその製造方法
WO2021145091A1 (ja) * 2020-01-17 2021-07-22 京セラ株式会社 表示装置
JPWO2021145091A1 (ja) * 2020-01-17 2021-07-22
JP7354296B2 (ja) 2020-01-17 2023-10-02 京セラ株式会社 表示装置
WO2023233737A1 (ja) * 2022-06-03 2023-12-07 日亜化学工業株式会社 映像表示システム
WO2023238460A1 (ja) * 2022-06-08 2023-12-14 日亜化学工業株式会社 光源ユニット及び映像表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013183042A (ja) 光源装置
US10008644B2 (en) Light emitting device and fabricating method thereof
JP5464500B2 (ja) Led及び1つ以上の透過窓を備える照明装置
EP2766936B1 (en) Light emitting device with photoluminescence wavelength conversion component
EP2412038B1 (en) Illumination device with remote luminescent material
US8610341B2 (en) Wavelength conversion component
JP7277804B2 (ja) 発光装置及び光源
US9546765B2 (en) Diffuser component having scattering particles
US8614539B2 (en) Wavelength conversion component with scattering particles
JP4796031B2 (ja) 車両前照灯光源および車両前照灯
US20140218940A1 (en) Wavelength conversion component with a diffusing layer
US9263647B2 (en) Light emitting diode package structure and manufacturing method thereof
JP2014511013A (ja) Ledベース照明モジュールの透光性層に設けられた格子状構造体
JP2010514209A (ja) 多色発光源と散乱素子を使用する照明システム
US8974852B2 (en) Method of manufacturing light-emitting device with fluorescent layer
WO2011129429A1 (ja) Led発光装置
JP5548118B2 (ja) 照明装置及び液晶表示装置
JP2006278741A (ja) 発光装置および照明装置
JP2005332963A (ja) 発光装置
CN112166354A (zh) 波长转换元件以及光源装置
JPWO2020162357A1 (ja) 波長変換素子、光源装置、車両用前照灯具、透過型照明装置、表示装置及び照明装置
US11164999B2 (en) White light emitting device and diffusing layer
JP2013239318A (ja) 発光ダイオード照明装置
CN109282169B (zh) 波长转换装置、包含其的光源及投影装置
WO2020246395A1 (ja) 蛍光体、波長変換部材および照明装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160105

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160517