JP2013182956A - 発光装置 - Google Patents

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崇彰 川本
Takeshi Funaki
毅 舩木
Yasuhiro Sakamoto
泰宏 坂本
Kenji Takada
健治 高田
Masaaki Kodama
正明 児玉
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Abstract

【課題】樹脂体表面に凹凸構造を有する発光装置において、高い光の取り出し効率を有する発光装置を提供する。
【解決手段】発光装置10は、樹脂体5の表面に凹凸構造6が形成されており、凹凸構造6は、樹脂体5の表面から離れるにしたがい細くなったテーパ部と、上記テーパ部の先端から、上記テーパ部とは樹脂体5表面に対する角度が異なるように延在した柱状部とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光素子を樹脂体で封止した発光装置に関する。
近年、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)は、白熱電球、さらには蛍光灯に取って代わる照明用光源としての期待が非常に大きく、さらなる高効率化に向けた開発が盛んに行われている。一般的な発光ダイオードは、使用目的および要求される形態の応じたパッケージの形態で提供される。例えば、図9は、一般的な発光装置(LED)100を模式的に示す断面図である。
図9に示すように、発光装置100は、一対の電極104が形成された基板101と、基板101上に設けられた少なくとも1つの発光素子103と、発光素子103を封止する透光性樹脂体105とから構成されている。発光素子103は、ボンディングワイヤ107を介して電極104と接続されている。透光性樹脂体105は、発光素子103の上方(出射方向)を封止している。また、発光素子103の周囲には枠体102が形成されている。
また、特に発光素子103が白色ダイオードである場合、透光性樹脂体105は、黄色蛍光体、または、赤色蛍光体と緑色蛍光体を含有しており、この透光性樹脂体105によって青色の発光素子103が封止される。そして、発光素子103から放出される青色光と、各蛍光体にて波長変換された光とをミキシングすることにより、白色光が得られる。このようにして、白色光を得る方法が一般的である。
図9に示すように、一般的な発光装置100では、発光素子103を封止する透光性樹脂体105の表面(出射面)は平坦面であることが一般的である。特に照明用の高輝度パッケージでは、多数個の発光素子103がパッケージ用の基板101上で平面的に実装され、蛍光体を含有する透光性樹脂体105によって大面積で一括封止されている。このため、透光性樹脂体105の表面(封止界面)は、基板101の発光素子搭載面に対して略平行面で平坦な形状である。発光装置100では、透光性樹脂体105に含まれる封止樹脂や蛍光体の員数低減を考慮して少量の蛍光体樹脂での封止が行われる。このため、発光素子103と透光性樹脂体105の表面との距離が数百μmと非常に接近している。この場合、透光性樹脂体105と空気の屈折率の違いにより、臨界角以上の角度にて透光性樹脂体105と空気の界面に入射する光は透光性樹脂体105の外部に出射されるが、臨界角以下の角度にて入射する光は透光性樹脂体105の内部に向けて全反射される。全反射された光は、透光性樹脂体105の内部でロスされる。例えば、透光性樹脂体105が一般的に使用されるシリコーン樹脂である場合、その屈折率は1.4程度であるため、スネルの法則より臨界角は約45度となる。従って、45度以下の角度の青色光(発光素子103からの出射光)は、透光性樹脂体105内部へ反射することになる。
そこで、樹脂体と空気との界面における全反射によるロスを低減させる方法が、特許文献1に記載されている。図10は、特許文献1に記載の発光装置200の断面図である。図10に示すように、発光装置200は、発光装置100と同様の構成である。すなわち、発光装置200は、一対の電極204が形成された基板201と、基板201上に設けられた少なくとも1つの発光素子203と、発光素子203を封止する透光性樹脂体205とから構成されている。発光素子203は、ボンディングワイヤ207を介して電極204と接続されている。透光性樹脂体205は、発光素子103の上方(出射方向)を封止している。また、発光素子203の周囲には枠体202が形成されている。
さらに、発光装置200では、光取出し効率の向上を目的として、透光性樹脂体205の表面(出射面)に凹凸206が形成されている。
特開2006−24615号公報(2006年1月26日公開)
しかしながら、特許文献1に記載の発光装置では、光取出し効率が高いとは言えない。
具体的には、特許文献1に記載の発光装置200では、金型により透光性樹脂体205表面に凹凸206を形成する手段がとられている。しかし、金型によって凹凸206を作製する場合、金型の凹み部の最深部(凹凸206の先端部に対応する部分)を完全に尖らせることは現実的には不可能であり、ある程度のR部が形成されてしまう。図11は、図10の発光装置200においてR部が形成された凹凸206aを備えた発光装置200aを示す図であり、(a)は断面図であり、(b)は凹凸206aの光線の軌跡を示す断面図である。
すなわち、図9に示すように、特許文献1に記載の発光装置200に形成される凹凸206の先端は、理想的には尖った形状である。しかし、実際には、図11の(a)に示す発光装置200aのように、凹凸206aの先端にはR部が形成されることになる。その結果、図11の(b)に示すように、凹凸206aの先端にR部が形成されていると、R部で一部の光が全反射するため、光取出し効率が低くなる。
ここで、一例として、図9の発光装置200と、図11の発光装置200aとの光取出し効率を解析した。具体的には、発光装置200において、凹凸206を、先端角度が30°である直径1mmの円錐形状の突起とし、先端にRが形成されていない(理想的な尖り形状)とし、透光性樹脂体205の屈折率を1.41とした。一方、発光装置200aにおいては、先端角度が30°である直径1mmの円錐形状の突起とし、先端にR(直径0.2mm)が形成されており、透光性樹脂体205の屈折率を1.41とした。このような条件で、発光装置200と発光装置200aとを解析した結果を表1に示す。なお、表1の解析結果は、図9の発光装置100のように、凹凸206,206aがない構成に比べて、光取出し効率がどの程度向上するかを示している。
Figure 2013182956
表1に示すように、発光装置200および発光装置200aのいずれの場合も、凹凸がなく透光性樹脂体105の表面が平坦な発光装置100に比べて光取出し効率が上昇している。しかし、発光装置200aでは凹凸206aの先端のR部で一部の光が全反射するため、R部を有さない理想的な凹凸206を有する発光装置200に比べると、光取り出し効率が20%程度も低下する結果となった。
このように、透光性樹脂体205表面に突起構造を形成する際には、凹凸206aの先端部に形成されるR部を無くす必要がある。しかし、先端部のR部を無くすことは現実的に不可能である。そこで、先端部のR部が極力小さくなるよう、特殊な工具等にて金型を加工することが考えられるものの、そのような金型の製作コストや製作にかかる時間が莫大なものになってしまうため、現実的ではない。
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、樹脂体表面に凹凸構造を有する発光装置において、高い光の取り出し効率を有する発光装置を提供することである。
本発明にかかる発光装置は、上記の課題を解決するために、基板と、基板上に搭載された発光素子と、上記発光素子の出射光の波長を変換する蛍光体を含み、上記発光素子を封止する樹脂体とを備えた発光装置において、上記樹脂体の表面に突起部が形成されており、上記突起部は、
上記樹脂体の表面から離れるにしたがい細くなったテーパ部と、
上記テーパ部の先端から、上記テーパ部とは樹脂体表面に対する角度が異なるように延在した柱状部、または、上記テーパ部の先端に形成された窪みとを有することを特徴としている。
上記の構成によれば、樹脂体の出射面上に突起部(凹凸構造)が形成されているため、樹脂体の出射面における平坦面の占める割合が低くなる。これにより、平坦面での全反射による光の損失が低減される。しかも、上記の構成によれば、突起部が、テーパ部と、テーパ部の先端に形成された柱状部または窪みとを有している。つまり、突起部の先端部には、光取出し効率を低下につながるR部が形成されていない。従って、樹脂体の表面に凹凸構造を有していても、光取出し効率の高い発光装置を提供することができる。
本発明にかかる発光装置では、上記突起部は、上記発光素子の出射光の波長を変換する蛍光体を含有しない構成であってもよい。これにより、突起部を、発光素子の出射光の波長を変換する蛍光体を含有しない材料から構成することができる。従って、突起部の形成コストを削減することができる。
なお、突起部が、発光素子の出射光の波長を変換する蛍光体を含有する場合、突起部によって、発光素子からの光と、蛍光体によって波長変換された光との光量比を調整することができる。
本発明にかかる発光装置では、上記突起部は、上記柱状部を有しており、上記柱状部は、上記テーパ部の先端から、上記基板の発光素子搭載面に対し垂直方向に延在していることが好ましい。例えば、上記柱状部は、円柱形状または角柱形状であることが好ましい。
上記各構成によれば、突起部の先端にR部が形成されている場合に比べて、光取出し効率を向上させることができる。また、柱状部が角柱形状である場合、突起部を形成する金型の作製が極めて容易になる。
本発明の発光装置は、以上のように、上記樹脂体の表面に形成された突起部が、上記樹脂体の表面から離れるにしたがい細くなったテーパ部と、上記テーパ部の先端から、上記テーパ部とは樹脂体表面に対する角度が異なるように延在した柱状部、または、上記テーパ部の先端に形成された窪みとを有する構成である。それゆえ、樹脂体の表面に凹凸構造を有していても、光取出し効率の高い発光装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る発光装置の構成を示す断面図である。 図1の発光装置における凹凸構造付近を示す断面図である。 (a)および(b)は、図1の発光装置における凹凸構造の一例を示す斜視図である。 図1の発光装置における凹凸構造の光線の軌跡を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る発光装置の製造工程において、蛍光体を含有する樹脂体および柱状突起を別工程で形成する方法の一例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る発光装置の製造工程において、蛍光体を含有する樹脂体および柱状突起を同一工程で形成する方法の一例を示す断面図である。 本発明一実施形態に係る発光装置おける凹凸構造を形成するための、金型の作製方法の一例を示す概略図である。 (a)は本発明一実施形態に係る発光装置おける凹凸構造を形成するための、金型の作製方法の一例を示す概略図であり、(b)は(a)の金型によって形成される凹凸構造を示す断面図である。る。 従来の一般的な発光装置の構成を示す断面図である。 特許文献1に記載の発光装置の構成を示す断面図である。 図10の発光装置においてR部が形成された凹凸を備えた発光装置を示す図であり、(a)は断面図であり、(b)は凹凸の光線の軌跡を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。また、本発明は、以下の各実施の形態および図面の構成に限定されるものではない。さらに、説明の便宜上、各実施形態において同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
〔実施の形態1〕
<発光装置10の構成>
本発明の実施の形態1における発光装置の基本構成について、図1を用いて説明する。図1は、実施形態1に係る発光装置10の構成を示す断面図である。図1に示すように、発光装置10は、基板1、基板1上に形成された1対の電極4、基板1上に搭載された発光素子3、発光素子3を封止する樹脂体(封止樹脂)5、樹脂体5を包囲する枠体2、樹脂体5の表面に形成された凹凸構造6から主に構成される。
基板1には配線11が形成されており、この配線11を介して、電極4と発光素子3とがワイヤ7によって電気的に接続される。枠体2は、例えば白色樹脂等から形成されたリフレクタである。電極4は、基板1上の発光素子搭載面に形成されている。発光素子3は、発光装置10における光源である。発光素子3は、LED、蛍光体、エレクトロルミネッセンス素子、半導体光源等であってもよい。樹脂体5は、発光素子3の出射光の波長を変換する蛍光体を含み、発光素子3を封止している。凹凸構造6は、樹脂体5の出射面に形成された複数の突起部であり、透光性樹脂から構成されている。凹凸構造6は、樹脂体5と同一材料または同一屈折率の材料から形成されていることが好ましい。凹凸構造6は、発光素子3の出射光の波長を変換する蛍光体を含有していてもよいし、蛍光体を含有していなくてもよい。凹凸構造6が蛍光体を含有する場合、樹脂体5からの出射光の色度を調整する機能を有するようになる。凹凸構造6が蛍光体を含有する場合、樹脂体5に含まれる蛍光体と凹凸構造6に含まれる蛍光体とは、同一であっても異なっていてもよい。
(発光装置10の特徴的構成)
発光装置10の最大の特徴は、樹脂体5の出射面上に凹凸構造6が形成されていることである。図2は、図1の発光装置10における凹凸構造6付近を示す断面図である。
図2に示すように、凹凸構造6は、樹脂体5の表面から離れるにしたがい細くなったテーパ部6aと、テーパ部6aの先端から、テーパ部6aとは樹脂体5表面に対する角度が異なるように延在した柱状部6bとを有している。凹凸構造6の側面の角度は、テーパ部6aと柱状部6bとで異なっている。このため、凹凸構造6は、凹凸構造6の側面の角度が2段階で変化した構造ともいえる。
図3の(a)および(b)は、図1の発光装置10における凹凸構造6の一例を示す斜視図である。凹凸構造6は、図3の(a)に示すように、テーパ部6aが円錐状であり、柱状部6bが円柱状であってもよい。また、凹凸構造6は、図3の(b)に示すように、テーパ部6aが角錐状(図中では四角錐)であり、柱状部6bが角柱状(図中では四角柱)であってもよい。すなわち、凹凸構造6は、図3の(a)に示すように、円錐形状と円柱形状とを複合したような形状であってもよいし、図3の(b)に示すように、四角錐と四角柱とを複合したような形状であってもよい。
このように、凹凸構造6は、柱状部6bが、テーパ部6aの先端から、基板1の発光素子搭載面に対し垂直方向に延在していることが好ましい。言い換えれば、凹凸構造6の先端部に形成された柱状部6bは、基板1に対し垂直な角度の側面を有する形状が好ましい。これにより、後述するように、凹凸構造6の先端にR部が形成されている場合に比べて、光取出し効率を向上させることができる。また、柱状部6bが角柱形状である場合、凹凸構造6を形成する金型の作製が極めて容易になる。
上述のように、特許文献2に記載の発光装置200aにおいて、金型により透光性樹脂体205表面に凹凸206aを単純に金型にて作製する場合、凹凸206a先端部には必ずR部が残ってしまい、理想的な形状(R部を有さない形状)を得ることは不可能である。このため、光取出し効率の低下を招く(図11(b)参照)。
これに対し、本実施形態の発光装置10では、凹凸構造6の先端部には、柱状部6bが形成されており、光取出し効率を低下につながるR部が形成されていない。図4は、図1の発光装置10における凹凸構造6の光線の軌跡を示す断面図である。図4に示すように、凹凸構造6内に入射した光は、何度か全反射を繰り返した後に、凹凸構造6の側面もしくは上面から空気中へ出射される。従って、凹凸構造6の先端にR部が形成されている場合のような全反射によるロスを低減することが可能となる。
表2は、図1の発光装置10(凹凸構造6にR部が形成されていない場合)と、図9の発光装置200(凹凸206の先端が尖っている場合)、図11の発光装置200a(凹凸206aの先端にR部が形成されている場合)との光取出し効率を解析した結果を示している。具体的には、発光装置10においては、先端角度が30°である直径1mmの円錐形状のテーパ部6aと、直径0.5mm、長さ1mmの円柱形状の柱状部6bとを有する凹凸構造6が形成されており、樹脂体5の屈折率を1.41とした。一方、発光装置200において、凹凸206を、先端角度が30°である直径1mmの円錐形状の突起とし、先端にRが形成されていない(理想的な尖り形状)とし、透光性樹脂体205の屈折率を1.41とした。また、発光装置200aにおいては、先端角度が30°である直径1mmの円錐形状の突起とし、先端にR(直径0.2mm)が形成されており、透光性樹脂体205の屈折率を1.41とした。このような条件で、発光装置10と、発光装置200と発光装置200aとを解析した結果を表2に示す。なお、表2の解析結果は、図9の発光装置100のように、凹凸構造6がない構成に比べて、光取出し効率がどの程度向上するかを示している。
Figure 2013182956
表2に示すように、本実施形態の発光装置10は、発光装置200a(凹凸206aの先端にRが形成されている場合)に比較し光取出し効率が向上しており、発光装置200(凹凸206の先端が尖った理想的な形状)近い光取出し効率が得られるという結果が得られた。
さらに、本実施形態の発光装置10における凹凸構造6を形成することにより光取り出し効率が向上することを検証するため、表2における解析と同条件の発光装置10(図1))と、発光装置200(図9)、発光装置200a(図11)を同一条件で発光させ、発光強度の比較を行った。表3は、発光強度を比較した結果を示している。なお、表3の解析結果は、図9の発光装置100のように、凹凸構造6がない構成に比べて、発光強度がどの程度向上するかを示している。
Figure 2013182956
表3に示すように、発光装置10のように樹脂体5の表面に凹凸構造6を形成することにより、凹凸構造を有さない発光装置100に比べて23%発光強度が向上し、凹凸206aの先端にR部を有する発光装置200aよりも高い発光強度が得られた。つまり、発光装置10は、発光装置100,200aに対してより高い光取出し効率が得られる結果が得られた。
発光装置10の凹凸構造6において、大きな直径の円錐突起からなるテーパ部6aで発光素子3を覆い、またその先端のR部の直径を0.2で固定した場合、円錐の直径が大きければ相対的にR部によるロスがほぼ無視できる為、光取り出し効率は有利となる。しかし、円錐体積が大きくなるので大量の樹脂を消費し、莫大な生産費用がかかってしまう。また、サブミクロン程度の小さな円錐突起からなるテーパ部6aで発光素子3を覆う場合、円錐体積が小さいので樹脂量を少なく抑えるには有利となる。しかし、金型作製においてナノインプリントで使用されるリソグラフィ技術による加工が必要であり、こちらの場合も生産費用が高くなる。従って、発光装置10における凹凸構造6におけるテーパ部6aの幅は、数百μmから数mm程度が望ましい。また、凹凸構造6の先端部の柱状部6bの直径は、0.4mm以下で設定すると、金型からの離型が困難となる為、0.4mm以上での設定が望ましい。上記と同様の理由により、柱状部6bの高さ(長さ)は、アスペクト比5以下が好ましい。なお、「柱状部6bのアスペクト比」とは、「柱状部6bの高さ/柱状部6bの幅」である。
以上のように、発光装置10によれば、樹脂体5の出射面上に突起部(凹凸構造6)が形成されているため、樹脂体5の出射面における平坦面の占める割合が低くなる。これにより、平坦面での全反射による光の損失が低減される。しかも、凹凸構造6が、テーパ部6aと、テーパ部6aの先端に形成された柱状部6bとを有している。つまり、凹凸構造6の先端部には、光取出し効率を低下につながるR部が形成されていない。従って、樹脂体5の表面に凹凸構造6を有していても、光取出し効率の高い発光装置を提供することができる。
(発光装置10の製造例)
本実施形態の発光装置10は、例えば、以下のようにして製造することができる。図5は、発光装置10の製造工程において、蛍光体を含有する樹脂体5および凹凸構造6を別工程で形成する方法の一例を示す断面図である。図6は、発光装置10の製造工程において、蛍光体を含有する樹脂体5および凹凸構造6を同一工程で形成する方法の一例を示す断面図である。
図5に示すように、基板1上に発光素子3を載置し、基板1上に設けられた電極4と発光素子3とをワイヤ7によりワイヤボンディングする。次に、発光素子3の周囲に枠体2を形成した後に、所定の量の蛍光体と透光性樹脂体を混錬することにより、蛍光体を含有する樹脂体5を作製する。この蛍光体を含有する樹脂体5をディスペンサーA等を用いて発光素子3上(基板1上の発光素子搭載面)に定量塗布する。加熱等の方法により樹脂体5を硬化させ発光素子3を封止する。これにより、樹脂体5の表面には平坦面が形成される。
次に、別途用意した凹凸構造6の逆形状を有する金型Bを用い、透光性樹脂体を注型し硬化させることで、凹凸構造6を有するフィルム状の部材を作製する。このフィルム状部材を、樹脂体5上に載置し接着することで、樹脂体5上に凹凸構造6が形成され、発光装置10が製造される。
図5では、樹脂体5と凹凸構造6とが別工程で形成される。しかし、図6に示すように、樹脂体5と凹凸構造6とを同一工程で形成することもできる。すなわち、基板1上に発光素子3を載置し、ワイヤボンディングした後、樹脂体5および凹凸構造6を形成するための金型Cに樹脂体5を充填する。そして、金型C上に、ワイヤボンディングした基板1を載置し、加熱等の方法により樹脂体5を硬化させる。これにより、樹脂体5およびに凹凸構造6が一括形成される。この場合、枠体2を有さない発光装置が形成される。
次に発光装置10の製造方法における、凹凸構造6を形成するための金型の加工方法の一例について説明する。図7は、発光装置10おける凹凸構造6を形成するための、金型の作製方法の一例を示す概略図である。図8の(a)は、発光装置10おける凹凸構造6を形成するための、金型の作製方法の一例を示す概略図であり、(b)は(a)の金型によって形成される凹凸構造を示す断面図である。
まず図7に示すように、金属部材B’の平面上に切削加工を行い、錘状の凹み6Aを形成する。この際、凹み6Aの先端部分にはR形状が形成されてしまう。特殊な工具等により時間をかけて加工することにより、このR形状を極力小さくすることは可能であるが、莫大な費用と時間を要してしまう。また放電加工等の手段も考えられるが、複数個の凹み形状を作製するためには莫大な費用がかかると共に、加工面の表面粗さが悪化するため、適用することは困難である。そこで、上記の錘状の凹み6Aを形成した後、凹み6Aの先端部に対して、エンドミル等により柱状の切削加工を行う。この加工により、錘状凹み7の先端部分のR形状が無くなり、代わりに柱状の凹み6Bが形成される。この金型Bに樹脂体5を注型し硬化することで、凹凸構造6が形成される。以上の手段により、発光装置10の凹凸構造6は、莫大な費用と時間を要することなく、容易に形成することが可能である。
一方、図8の(a)に示すように、まず、金属部材Dの平面上に切削加工を行い、錘状の窪み6Cを形成する。このとき、金属部材Dを貫通させることにより、図7のようなR形状が形成されない状態を作る。次に、上記の切削加工にて形成された貫通穴部に対応した位置に凸形状を有する、凸形状6Dを有する金型Eを作製する。なお、錘状の凹み6C形状の先端部のRを極力小さくすることは上記のとおり非常に困難であるが、凸型の錐形状(凸形状6D)であれば、その先端部分のRを極力小さくすることは可能である。この凸形状の金型Eを金属部材Dの貫通穴部にはめ込むことにより、錐形状の中心部分に凸形状を有するような、錘状の凹みが形成される。以上の手段により、本発明の発光装置の凹凸構造6は、容易に作製することが可能である。この場合、発光装置の凹凸構造6’は、図8の(b)に示すように、テーパ部6aと、テーパ部6aの先端に形成された窪み6dとを有することになる。この場合も、凹凸構造6’の先端部には、光取出し効率を低下につながるR部が形成されていない。従って、樹脂体5の表面に凹凸構造6を有していても、光取出し効率の高い発光装置を提供することができる。
〔補足〕
なお、本発明に係る発光装置は、以下のように表現することもできる。
本発明の発光装置は、電極が形成された基板の上面に単数もしくは複数の発光素子を有し、前記発光素子と前記電極とを電気的に接続すると共に、前記発光素子を発光素子から発する光により励起および蛍光する蛍光体を含有する樹脂体にて封止してなる発光装置であって、前記樹脂体表面には複数の凹凸構造が形成されているとともに、前記凹凸部側面の角度が2段階に変化していることを特徴としている。
本発明の発光装置において、前記凹凸構造部が蛍光体を含有しない構成であってもよい。
本発明の発光装置において、前記凹凸構造は、凹凸構造の先端部に、前記基板に対し略垂直な角度の側面を有していてもよい。
本発明の発光装置において、前記凹凸構造の先端部形状が、略円柱形状であってもよい。
本発明の発光装置において、前記凹凸構造の先端部形状が、略角柱形状であってもよい。
本発明の発光装置において、前記凹凸構造の各先端部分に、各凸形状の中心点を中心とする凹形状が形成されていてもよい。
上記各構成によれば、低コストにて樹脂体表面に凹凸構造を形成することで、高い光の取り出し効率を有する発光装置を提供することが可能となる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係る発光装置およびその製造方法は、照明用光源、および液晶ディスプレイのバックライト光源などに好適に適用することができる。
1 基板
3 発光素子
5 樹脂体
6 凹凸構造(突起部)
6a テーパ部
6b 柱状部
6d 窪み
10 発光装置

Claims (5)

  1. 基板と、基板上に搭載された発光素子と、上記発光素子の出射光の波長を変換する蛍光体を含み、上記発光素子を封止する樹脂体とを備えた発光装置において、
    上記樹脂体の表面に突起部が形成されており、
    上記突起部は、
    上記樹脂体の表面から離れるにしたがい細くなったテーパ部と、
    上記テーパ部の先端から、上記テーパ部とは樹脂体表面に対する角度が異なるように延在した柱状部、または、上記テーパ部の先端に形成された窪みとを有することを特徴とする発光装置。
  2. 上記突起部は、上記発光素子の出射光の波長を変換する蛍光体を含有しないことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 上記突起部は、上記柱状部を有しており、
    上記柱状部は、上記テーパ部の先端から、上記基板の発光素子搭載面に対し垂直方向に延在していることを特徴とする請求項1または2に記載の発光装置。
  4. 上記突起部は、上記柱状部を有しており、
    上記柱状部は、円柱形状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の発光装置。
  5. 上記突起部は、上記柱状部を有しており、
    上記柱状部は、角柱形状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の発光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015111626A (ja) * 2013-12-06 2015-06-18 シャープ株式会社 発光装置およびその製造方法

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