JP2013182769A - 固定金具付電気ケーブル、及び固定金具付電気ケーブルの製造方法 - Google Patents

固定金具付電気ケーブル、及び固定金具付電気ケーブルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】固定金具を加締め固定する前に、例えば角度測定器を用いた厳密な角度合わせを行うことなく、固定金具と電気ケーブルとを容易に所定の角度に位置決めすることが可能な固定金具付電気ケーブル、及び固定金具付電気ケーブルの製造方法を提供する。
【解決手段】固定金具付電気ケーブル1は、可撓性を有する電気ケーブル2と、電気ケーブル2の端部を収容する筒状の第1スリーブ部31,41及び第2スリーブ部32,42を有し、第1スリーブ部31,41の加締めによって電気ケーブル2に固定される固定金具3,4とを備え、電気ケーブル2には、端部に凹部26,27が形成され、固定金具3,4には、第1スリーブ部31,41の内側に凸部33,43が形成され、電気ケーブルの凹部26,27と固定金具3,4の凸部33,43とが嵌合した状態で第1スリーブ部31,41が加締められている。
【選択図】図1

Description

本発明は、固定金具付電気ケーブル、及び固定金具付電気ケーブルの製造方法に関する。
従来、例えば自動車のインホイールモータ用ハーネスに用いられる固定金具付電気ケーブルが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載の固定金具付電気ケーブルは、電気ケーブルと電気ケーブルの両端に設けられる固定金具を備えている。固定金具は、電気ケーブルを収容するスリーブ部と固定金具付電気ケーブルを機器に取り付けるためのボルト穴を有している。固定金具は、スリーブ部に電気ケーブルが収容された状態で加締め固定される。
特開2007−299819号公報
この固定金具付電気ケーブルが、例えば自動車のインホイールモータ用ハーネスとして用いられた場合、ホイールと車体との相対的な位置関係が自動車の走行に伴って変化し、電気ケーブルに捩れが発生する。捩れの大きさは、電気ケーブルに対する固定金具の取り付け角度によって異なり、固定金具の取り付け角度が正規の角度範囲でない場合には、電気ケーブルに想定以上の捩れが発生し、内部導体の耐久性等に影響を及ぼす虞がある。
従って、電気ケーブルに固定金具を加締め固定する前に、例えば角度測定器を用いて固定金具と電気ケーブルとの厳密な角度合わせを行う必要があり、固定金具付電気ケーブルを組付ける際の作業効率化の妨げとなっていた。
そこで、本発明は、固定金具を加締め固定する前に、例えば角度測定器を用いた厳密な角度合わせを行うことなく、固定金具と電気ケーブルとを容易に所定の角度に位置決めすることが可能な固定金具付電気ケーブル、及び固定金具付電気ケーブルの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、導体と前記導体の外周側に設けられたシースとを備えた可撓性を有する電気ケーブルと、前記シースの端部を収容する筒状のスリーブ部を有し、前記スリーブ部の加締めによって前記電気ケーブルに固定される固定金具と、を備え、前記電気ケーブルは、前記シースの端部に凹部又は凸部が形成され、前記固定金具は、前記スリーブ部の内側に凸部又は凹部が形成され、前記電気ケーブルの前記凹部又は凸部と前記固定金具の前記凸部又は凹部とが嵌合した状態で前記スリーブ部が加締められている固定金具付電気ケーブルを提供する。
また、前記スリーブ部を加締める位置は、前記電気ケーブルの前記凹部又は凸部よりも、前記シースの軸方向の中心側に位置していてもよい。
また、前記電気ケーブルには、前記シースの端部に凹部又は凸部が周方向に沿って複数形成されていてもよい。
また、前記電気ケーブルに形成された前記凹部の内面が、周方向に対向する一対の対向面と前記一対の対向面の間に形成された曲面とからなっていてもよい。
また、本発明は、上記課題を解決することを目的として、導体と前記導体の外周側に設けられたシースとを備えた可撓性を有する電気ケーブルの前記シースの端部に凹部又は凸部を形成する工程と、前記シースの端部を収容する筒状のスリーブ部を有する固定金具の前記スリーブ部の内側に凸部又は凹部を形成する工程と、前記電気ケーブルに形成された前記凹部又は凸部に、前記固定金具に形成された凸部又は凹部を嵌合させることで、前記電気ケーブルに対する前記固定金具の取り付け角度を決定する工程と、前記固定金具の前記スリーブ部を加締めることによって前記シースの端部に前記固定金具を取り付ける工程とを有する、固定金具付電気ケーブルの製造方法を提供する。
本発明に係る、固定金具付電気ケーブル、及び固定金具付電気ケーブルの製造方法によれば、固定金具を加締め固定する前に、例えば角度測定器を用いた厳密な角度合わせを行うことなく、固定金具を電気ケーブルに対して容易に所定の角度に位置決めすることが可能となる。
第1の実施の形態に係る固定金具付電気ケーブルを示す斜視図である。 図1に示す固定金具付電気ケーブルの分解斜視図である。 電気ケーブルを示し、(a)は図2のA−A線断面図、(b)は図2のB−B線断面図、(c)は凹部及びその周辺部を示す側面図、(d)は凹部及びその周辺部を示す側面図である。 固定金具3を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のC−C線断面図、(c)は(a)のD−D線断面図である。 固定金具を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のE−E線断面図、(c)は(a)のF−F線断面図である。 固定金具付電気ケーブルを示し、(a)は固定金具及びその周辺の断面図、(b)は固定金具及びその周辺の断面図である。 固定金具と電気ケーブルの嵌合を示し、(a)は固定金具の凸部と電気ケーブルのシースの凹部とが嵌合した模式図、(b)は固定金具の凸部と電気ケーブルの凹部とが嵌合した模式図である。 第2の実施の形態に係る電気ケーブルを示し、(a)は一方の固定金具側からの正面図、(b)は他方の金具側からの背面図である。 第2の実施の形態に係る固定金具を示し、(a)は一方の固定金具の正面図、(b)は他方の固定金具の正面図である。 第3の実施の形態に係る固定金具と電気ケーブルのシースとの嵌合を示し、(a)は一方の固定金具の凸部と電気ケーブルの一端の凹部が嵌合した図、(b)は他方の固定金具の凸部と電気ケーブルの他端の凹部が嵌合した図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態に係る固定金具付電気ケーブルの一構成例を図1〜図6を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係る固定金具付電気ケーブル1を示す斜視図である。図2は、図1に示す固定金具付電気ケーブル1の分解斜視図である。
固定金具付電気ケーブル1は、可撓性を有する電気ケーブル2と、電気ケーブル2の端部に固定された2つの固定金具3,4とから構成される。
電気ケーブル2は、その中心部における導体21と、導体21の外周側に設けられた絶縁性の樹脂からなるシース25とを備えている。本実施の形態では、導体21の外周に接して第1絶縁体層22が設けられ、第1絶縁体層22の外周に接して編組からなるシールド層23が設けられている。また、シース25とシールド層23との間には、後述する第2絶縁体層24が設けられている。このように、導体21の外周に第1絶縁体層22、シールド層23、第2絶縁体層24、及びシース25が順次設けられ、シース25は電気ケーブル2の最外周に被覆されている。電気ケーブル2の両端では、シース25及び第2絶縁体層24は切除され、導体21及び第1絶縁体層22が露出している。
電気ケーブル2のシース25の端部には、後述する固定金具3,4の凸部33、34と嵌合するための凹部26,27が形成されている。詳しくは、電気ケーブル2のシース25の一端には、固定金具3と嵌合するための矩形状のスリットである凹部26が形成されている。また、電気ケーブル2のシース25の他端には固定金具4と嵌合するための矩形状のスリットである凹部27が形成されている。
シールド層23は、シース25及び第2絶縁体層24が切除された端面を折り返し面として、シース25の外周を電気ケーブル2の軸方向(長手方向)の中心に向けて、凹部26,27を覆わないよう編組をほぐして折り返される。
固定金具3,4は、電気ケーブル2のシース25の端部を収容する筒状の第1スリーブ部31,41と第2スリーブ部32,42とを一体に有する。第1スリーブ部31,41と、第2スリーブ部32,42とは、同軸上に設けられ、第1スリーブ部31,41の内径は、第2スリーブ部32,42の内径よりも大きく形成されている。電気ケーブル2は、第1スリーブ部31,41側から第2スリーブ部32,42側に向かって挿入される。導体21及び第1絶縁体層22は、その先端部が第2スリーブ部32,42から突出する。
第1スリーブ部31の内側には、電気ケーブル2の凹部26と嵌合する凸部33が形成されている。また、第1スリーブ31の内側には、電気ケーブル2の凹部27と嵌合する凸部43が形成されている。
固定金具3,4は、電気ケーブル2のシース25の端部を収容し、第1スリーブ部31,41を外周側から加締めることによって電気ケーブル2に固定される。第1スリーブ部31,41には、内周側に向かって窪んだ複数の加締め部34,44が形成される。本実施の形態では、第1スリーブ部31,41の軸方向(長手方向)の1箇所に、周方向に沿って複数の加締め部34,44が形成される。加締め部34,44は、第1スリーブ部31の固定金具3,4の凸部33,43よりも、電気ケーブル2の挿入側に形成される。換言すれば、第1スリーブ部31を加締める位置は、電気ケーブル2の凹部26,27よりも電気ケーブル2のシース25の軸方向(長手方向)の中心側に位置している。つまり、加締め部34,44と第2スリーブ部32,42の間に凸部33,43が形成されている。
第2スリーブ部32,42には、固定金具付電気ケーブル1を取り付け対象装置に取り付けるためのトラック状のフランジ部321,421が形成されている。フランジ部321,421は、ボルト穴321a,421aを有しており、ボルト穴321a,421aと取り付け対象装置(例えば、インホイールモータ)とをボルトで固定することによって、固定金具付電気ケーブル1を取り付け対象装置に取り付ける。
図3は電気ケーブル2を示し、(a)は図2のA−A線断面図、(b)は図2のB−B線断面図、(c)は凹部26及びその周辺部を示す側面図、(d)は凹部27及びその周辺部を示す側面図である。
本実施の形態における電気ケーブル2は、導体21と導体21の外周に第1絶縁体層22、シールド層23、第2絶縁体層24、シース25を順次被覆して形成されている。電気ケーブル2は可撓性を有する材料からなる。導体21は、例えば銅からなる複数の銅線を束ねて構成される。第1絶縁体層22及び第2絶縁体層24は、例えばフッ素樹脂等からなる。シールド層23は、例えば銅等からなる。シース25は、例えばエチレンプロピレン系ゴムからなる。
電気ケーブル2の凹部26,27は、例えば、電気ケーブル2のシース25の一部が矩形状に切除されて形成されており、電気ケーブル2の両端のシース25を切除する際に形成される。凹部26,27は電気ケーブル2の長手方向に例えば2〜10mmの長さを有し、シース25の厚みと同じ深さを有する。
凹部26,27が形成された部分は、シース25のみが切除されるため、第2絶縁体層24が外周に露出する。
凹部26、27の周方向における位置は、電気ケーブル2の両端に取り付ける固定金具3同士の相対位置関係によって決定される。本実施の形態では、電気ケーブル2の両端に取り付けられる固定金具3,4(ボルト穴321a,421a)の相対角度偏差は90°である。これにより、電気ケーブル2の両端に形成される凹部26,27は相対角度偏差が90°となる。
図4は、固定金具3を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のC−C線断面図、(c)は(a)のD−D線断面図である。図5は、固定金具4を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のE−E線断面図、(c)は(a)のF−F線断面図である。
本実施の形態では、固定金具3と固定金具4は同じ形状及び大きさを有している。電気ケーブル2の両端に取り付けられる固定金具3,4の相対角度偏差は90°であるため、図4(a)と図5(a)に示すように相対角度偏差が90°となるように固定される。
第1スリーブ部31,41の内径は、第2スリーブ部32,42の内径よりも大径である。第1スリーブ部31,41の内径は、電気ケーブル2のシース25及び第2絶縁体層24が切除されていない部分の外径より大きく形成されている。第2スリーブ部32,42の内径は、電気ケーブル2のシース25及び第2絶縁体層24が切除されている部分の外径より大きく、電気ケーブル2のシース25及び第2絶縁体層24が切除されていない部分の外径より小さく形成されている。
ボルト穴321a,421aは、トラック状であるフランジ部321,421の長軸上に、長軸とは垂直かつ第1スリーブ部31,41及び第2スリーブ部32,42の中心軸と平行に設けられる。
凸部33,43は、第1スリーブ部31,41の内側に、第1スリーブ部31,41と第2スリーブ部32,42の境目から、電気ケーブル2の軸方向の中心側に向けて、例えば2〜10mmの長さに形成されている。凸部33,43の深さは、例えばシース25の厚みと同じ寸法である。凸部33,43の電気ケーブル2が挿入される側の先端は先細るように形成されている。
図6は固定金具付電気ケーブル1を示し、(a)は固定金具3及びその周辺の断面図、(b)は固定金具3及びその周辺の断面図である。図7は固定金具3、4と電気ケーブル2の嵌合を示し、(a)は固定金具3の凸部33と電気ケーブル2の凹部26とが嵌合した模式図、(b)は固定金具4の凸部43と電気ケーブル2の凹部27とが嵌合した模式図である。
電気ケーブル2は、凹部26と固定金具3の凸部33とが嵌合するように固定金具3の第1スリーブ部31側から第2スリーブ部32側に挿入される。また、電気ケーブル2は、凹部27と固定金具4の凸部43とが嵌合するように、固定金具4の第1スリーブ部31側から第2スリーブ部32側に挿入される。矩形状の凹部26,27と凹部に対応する凸部33,43との嵌合によって、電気ケーブル2の周方向に対しての固定金具3,4の位置決めがなされる。すなわち、電気ケーブル2の両端に取り付けられる固定金具3,4の相対角度偏差が90°となるように周方向の位置決めがなされる。
電気ケーブル2の両端からシース25の外周を電気ケーブル2の長手方向の中心に向けて折り返されたシールド層23は、固定金具3,4に接触するため、シールド層23は固定金具3,4に電気的に接続される。固定金具3,4は、取り付け対象装置に取り付けられるため、シールド層23は取り付け対象装置に対しても電気的に接続される
電気ケーブル2におけるシース25の端部の凹部26,27と固定金具3,4の凸部33,43が嵌合した状態で第1スリーブ部31,41の外周が加締められることによって、電気ケーブル2と固定金具3が一体化される。
[固定金具付電気ケーブル1の製造方法]
次に、図1及び図2を参照して固定金具付電気ケーブル1の製造方法について説明する。
固定金具付電気ケーブル1の製造工程は、電気ケーブル2の端部のシース25及び第2絶縁体層24を切除する第1工程と、固定金具3,4の第1スリーブ部31,41の内側に凸部33,43を形成する第2工程と、電気ケーブル2と電気ケーブル2に取り付ける固定金具3,4の角度合わせを行う第3工程と、電気ケーブル2に固定金具3,4を固定するための第4工程とを、少なくとも有している。なお、第1工程及び第2工程は、何れの工程を先に行ってもよい。
第1工程では、電気ケーブル2の端部のシース25及び第2絶縁体層を切除する。この際、電気ケーブル2の固定金具3,4と嵌合する凹部26,27をシース25を切除することによって形成する。
第2工程では、プレス又は機械加工等により、第1スリーブ部31,41の内側に凸部33,43を形成する。凸部33,43は、第1スリーブ部31,41、第2スリーブ部32,42、及びフランジ部321a,421aの成型加工後に形成してもよく、これら各部の成型加工と同時に形成してもよい。つまり、固定金具3,4の各部をどのような順序で加工してもよい。
第3工程では、電気ケーブル2を固定金具3,4に挿入し、電気ケーブル2の凹部26,27に固定金具3,4に形成された凸部33,43を嵌合させることで、固定金具3,4を電気ケーブル2に対して所定の角度に位置決めする。本実施の形態では、固定金具3,4の相対角度偏差が90°となるように位置決めする。
第4工程では、固定金具3,4の第1スリーブ部31,41を加締めることによって、電気ケーブル2の一端に固定金具を取り付けて、固定する。
(第1の実施の形態の作用及び効果)
(1)電気ケーブル2におけるシース25の端部に形成された凹部26,27と固定金具3,4に形成された凸部33,43を嵌合させることによって、電気ケーブル2と固定金具3,4との角度合わせを行うため、従来のように例えば角度測定器等を用いた角度合わせを行うことなく、容易に角度合わせが可能となる。即ち、予め複数本の電気ケーブル2のシース25の端部に、凹部26,27を形成しておき、固定金具3,4に凹部26,27と嵌合する凸部33,43を形成しておけば、加締め工程の前に角度測定器等を用いた角度合わせを行わずに、容易に角度合わせが可能となる。
(2)電気ケーブル2に固定金具3,4を加締めて固定する際に、電気ケーブル2の凹部26,27と固定金具3,4の凸部33,43とが嵌合されているため、固定金具3,4と電気ケーブル2との相対回転が規制され、固定金具3,4の電気ケーブル2に対する取り付け角度を許容範囲に維持することができる。よって、嵌合部を持たない従来の構成に比べて、電気ケーブル2と固定金具3,4の取り付け角度の精度を良くすることが可能である。
(3)加締め部34,44は、第1スリーブ部31の固定金具3,4側嵌合部である凸部33,43よりも電気ケーブル2を挿入する側(シース25の軸方向の中心側)に設けられるため、電気ケーブル2の凹部26,27よりもシース25の長手方向の中心側が加締められる。電気ケーブルが加締められることによって、切除された部分からシース25に亀裂が発生したとしても、加締め部34,44よりもシース25の軸方向の中心側への亀裂の成長を抑えることができる。
(4)電気ケーブル2と固定金具3,4の取り付け角度の精度を良くすることができるため、固定金具付電気ケーブル1は取り付け対象に対して想定する角度で取り付けることができるので、電気ケーブル2に想定以上の捩れが発生し、内部導体の耐久性等への影響を軽減することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について図8及び図9を参照して説明する。図8は、本実施の形態に係る電気ケーブル2を示し、(a)は一方の固定金具3A側からの正面図、(b)は他方の固定金具4A側からの背面図である。図9は、本実施の形態に係る固定金具3A,4Aを示し、(a)は一方の固定金具3Aの正面図、(b)は他方の固定金具4Aの正面図である。
第1の実施の形態では、電気ケーブル2の両端及び固定金具3,4に形成される凹部26,27及び凸部33,43がそれぞれ1箇所ずつに形成されている場合について説明したが、本実施の形態では、電気ケーブル2のシース25の両端及び固定金具3A,4Aに形成される凹部26,27及び凸部33,43がそれぞれ複数形成されている。これ以外の構成は、第1の実施の形態に係る固定金具付電気ケーブル1と同様である。
本実施の形態では、電気ケーブル2のシース25の一端に矩形状の凹部26が45°の等間隔で8箇所形成されている。シース25の他端にも矩形状の凹部27が同様に形成されている。
電気ケーブル2のシース25の一端側に固定される固定金具3Aには、凹部26と嵌合する凸部33が凹部同様に45°の等間隔で8箇所形成される。シース25の他端側に固定される固定金具4Aについても同様に、凹部27と嵌合する凸部33が複数形成される。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態について説明した作用及び効果に加え、電気ケーブル2のシース25及び固定金具3A,4Aに複数の嵌合部が設けられていることによって、1種類の電気ケーブル2と種類の固定金具3A,4Aを様々な角度(45°ごと)で取り付けて固定することができる。よって、取り付け角度が異なる取り付け対象装置であっても、1種類の電気ケーブル2及び1種類の固定金具3A,4Aで対応することができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について図10を参照して説明する。図10は、本実施の形態に係る固定金具3,4と電気ケーブル2の嵌合を示し、(a)は一方の固定金具3の凸部33と電気ケーブル2のシース25の一端の凹部26が嵌合した図、(b)は他方の固定金具4の凸部43と電気ケーブルの他端の凹部27が嵌合した図である。
第1の実施の形態では、電気ケーブル2のシース25における嵌合部である凹部26,27は、図3に示すように矩形状に形成され、シース25の軸方向端面と周方向端面の交点において角部を有する場合について説明したが、本実施の形態では、凹部26,27が角部を持たないようにU字状の曲面に形成されている。すなわち、シース25の凹部26,27の内面が、周方向に対向する一対の対向面と一対の対向面の間に形成された曲面とからなる。凹部26,27は、第1の実施の形態と同様に、シース25を切除することによって形成される。
固定金具3,4の凸部33,43は、曲線状の凹部26,27に嵌合する形状となっている。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態について説明した作用及び効果に加え、凹部26,27に角部がなく、シース25の端部にも角部がないため、シース25の端部の1点に応力が集中しにくい形状となっている。よって、シース25の端部での亀裂の発生を抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
また、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態では、電気ケーブル2のシース25の端部に凹部26,27を形成し、固定金具3,4に凸部33,43を形成したが、電気ケーブル2のシース25の端部に凸部を形成し、固定金具3,4に凹部を形成することによって、電気ケーブル2と固定金具3,4とを嵌合してもよい。
また、シース25の両端に嵌合部である凹部26,27を形成し、固定金具3,4の両方に凹部26,27と嵌合する嵌合部である凸部33,43を形成したが、シース25の一端のみに嵌合部を形成し、一端に取り付けて固定する固定金具のみに電気ケーブル2と嵌合する嵌合部を形成してもよい。
また、加締め部について第1スリーブ部31,41の1つの円周上を加締めたが、第1スリーブ部31,41の複数の円周上を加締め部として加締めてもよい。
また、第2の実施の形態では、シース25の凹部26,27と固定金具の凸部33,43が複数形成される場合について説明したが、シース25の凹部26,27がそれぞれ複数箇所に形成され、固定金具の凸部33,43はそれぞれ1箇所に形成されてもよい。
1…固定金具付電気ケーブル、2…電気ケーブル、3,4,3A,4A…固定金具、21…導体、22…第1絶縁体層、23…シールド層、24…第2絶縁体層、25…シース、26,27…凹部、31,41…第1スリーブ部、32,42…第2スリーブ部、33,43…凸部、34,44…加締め部、321,421…ボルト穴、321a,421a…フランジ部

Claims (5)

  1. 導体と前記導体の外周側に設けられたシースとを備えた可撓性を有する電気ケーブルと、
    前記シースの端部を収容する筒状のスリーブ部を有し、前記スリーブ部の加締めによって前記電気ケーブルに固定される固定金具と、を備え、
    前記電気ケーブルは、前記シースの端部に凹部又は凸部が形成され、
    前記固定金具は、前記スリーブ部の内側に凸部又は凹部が形成され、
    前記電気ケーブルの前記凹部又は凸部と前記固定金具の前記凸部又は凹部とが嵌合した状態で前記スリーブ部が加締められている
    固定金具付電気ケーブル。
  2. 前記スリーブ部を加締める位置は、前記電気ケーブルの前記凹部又は凸部よりも、前記シースの軸方向の中心側に位置している
    請求項1に記載の固定金具付電気ケーブル。
  3. 前記電気ケーブルには、前記シースの端部に前記凹部又は凸部が周方向に沿って複数形成されている、
    請求項1又は2に記載の固定金具付電気ケーブル。
  4. 前記電気ケーブルに形成された前記凹部の内面が、周方向に対向する一対の対向面と前記一対の対向面の間に形成された曲面とからなる、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の固定金具付電気ケーブル。
  5. 導体と前記導体の外周側に設けられたシースとを備えた可撓性を有する電気ケーブルの前記シースの端部に凹部又は凸部を形成する工程と、
    前記シースの端部を収容する筒状のスリーブ部を有する固定金具の前記スリーブ部の内側に凸部又は凹部を形成する工程と、
    前記電気ケーブルに形成された前記凹部又は凸部に、前記固定金具に形成された凸部又は凹部を嵌合させることで、前記電気ケーブルに対する前記固定金具の取り付け角度を決定する工程と、
    前記固定金具の前記スリーブ部を加締めることによって前記シースの端部に前記固定金具を取り付ける工程とを有する、
    固定金具付電気ケーブルの製造方法。
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