JP2013181520A - 水中ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】水中ポンプ1の下流側に設けられる配管の通過粒径が、水中ポンプの通過粒径よりも小さくなるときに、その配管内での詰まりを回避しつつも、水中ポンプの性能低下を抑制する。
【解決手段】ケーシング22に設けられた吸込口4は、その通過粒径がdに設定されると共に、当該通過粒径は、ポンプ部2において最も小さい通過粒径である。吸込口はまた、その開口内の任意の点を中心Pとする半径d/2となる範囲C内に、少なくとも1箇所の開口縁Eが存在する形状に形成されていると共に、吸込口の開口面積は、πd/4よりも大に設定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、夾雑物等の固形物を含んだ汚水等の搬送に好適な水中ポンプに関する。
例えば特許文献1には、夾雑物等の固形物を含んだ汚水等の搬送に好適なポンプとして、ノンクロッグ型の羽根車を有する水中ポンプが開示されている。この水中ポンプでは、通過粒径(流路を通過することができる球の最大直径)を大きくするために、羽根車を、下面に形成された入口から上方に向かって螺旋状に延びる内部流路と、遠心羽根によって区画されることにより外周面に沿って周回する外部流路とを有する構成としている。このような水中ポンプでは、この水中ポンプよりも上流側の配管の通過粒径以上となるように、羽根車の内部流路の径等が設定されることになる。尚、この水中ポンプにおいては、吸込口の口径は、羽根車の入口の口径以上となるように構成されている。
特許第4713066号公報
ところで、ポンプの下流側に設けられる配管の都合によって、その配管の径が水中ポンプの通過粒径よりも小さくなる、言い換えると、水中ポンプの通過粒径が、その下流側の配管の通過粒径よりも大きくなる場合がある。このような場合には、汚水と共に、水中ポンプ内に吸い込まれた固形物は、その水中ポンプ内を通過することは可能であるが、水中ポンプから吐出された後の配管内において、詰まってしまう場合がある。配管の途中で固形物が詰まってしまうと、それを取り除く作業は、極めて困難である。
こうした水中ポンプの下流側に設けられる配管内での固形物の詰まりを防止する一方で、水中ポンプにおけるケーシングや羽根車の構造を大きく変更することは、極力回避しようとすれば、例えば水中ポンプの吸込口の口径を小さくすることが考えられる。つまり、水中ポンプの吸込口の口径を、その水中ポンプの下流側に設けられる配管の通過粒径以下に設定することで、配管内で詰まるような大きさの固形物は、水中ポンプに吸い込まれないため、配管内での固形物の詰まりを確実に防止することが可能になる。
ところが、水中ポンプの吸込口の口径を小さくしてしまうと、その吸込口の開口面積が縮小することになるから、水中ポンプが大流量側で運転されるときに、吸込口付近での流速が高まることになる。その結果、水中ポンプの損失が大きくなったり、ポンプ効率の低下を招いたりする。また、流速が高くなることは、局所的な圧力低下によりキャビテーションの発生を招く虞もある。
ここに開示する技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、水中ポンプの下流側に設けられる配管の通過粒径が、水中ポンプの通過粒径よりも小さくなるときに、その配管内での詰まりを回避しつつも、水中ポンプの性能低下を抑制することにある。
ここに開示する技術は、羽根車と、前記羽根車を収容するケーシングとを含むポンプ部を備えた水中ポンプに係る。
この水中ポンプにおいて、前記ケーシングには、水中で開口する吸込口と、配管が接続される吐出口とが形成されており、前記吸込口は、その通過粒径がdに設定されると共に、当該通過粒径は、前記ポンプ部において最小の通過粒径であり、前記吸込口はまた、その開口内の任意の点を中心とした半径d/2の範囲内に、少なくとも1箇所の開口縁が存在する形状に形成されていると共に、前記吸込口の開口面積は、πd/4よりも大に設定されている。
この構成によると、水中ポンプのケーシングに設けられかつ、水中で開口する吸込口は、通過粒径がdに設定されると共に、この通過粒径dは、ポンプ部において最も小さい通過粒径に設定される。従って、水中ポンプの通過粒径は、この吸込口の通過粒径dによって決定される。この通過粒径dは、水中ポンプの下流側に設けられる配管(例えば水中ポンプの吐出口に接続される配管等を含む)の通過粒径に応じて、その配管の通過粒径以下となるように設定すればよい。こうすることで、吸込口から吸い込まれた固形物が水中ポンプ内を通過した後、水中ポンプの下流側の配管内において詰まることは、確実に回避される。
このように吸込口の通過粒径dを比較的小さく設定する一方で、吸込口の開口面積は、直径dの円の面積(πd/4)よりも大に設定する。そのために吸込口は、その開口内の任意の点を中心とした半径d/2の範囲内に、少なくとも1箇所の開口縁が存在する形状にする。このことは、直径dの球体よりも大きい固形物が吸込口を通過しようとしても、その固形物は、吸込口における少なくとも1箇所の開口縁と干渉してしまうことを意味する。「吸込口は、通過粒径dに設定された非円形で、その開口面積が直径dの円の面積(πd/4)よりも大きい形状である」と言い換えてもよい。このように、吸込口の開口面積は、比較的大きくなるから、水中ポンプが大流量側で運転されるときに、吸込口付近での流速が高まることが抑制される。その結果、通過粒径を比較的小さく設定しつつも、大流量側での損失の増大やポンプ効率の低下が回避されると共に、キャビテーションの発生も回避することが可能になる。
前記羽根車は、その回転軸上に入口が形成された遠心羽根車であり、前記吸込口は、前記遠心羽根車の前記入口と同心となる直径dの円形開口部と、当該円形開口部における周縁の一部を、径方向の外方に向かって切り欠いた切欠部とを含んだ形状を有している、としてもよい。
これにより、通過粒径がdでかつ、開口面積がπd/4以上となる吸込口が実現する。ここにおいて、開口内の任意の点を円形開口部の中心(これは、回転軸と一致する)としたときには、そこを中心とした半径d/2の範囲は、円形開口部そのものとなる。従って、「半径d/2の範囲内に、少なくとも1箇所の開口縁が存在する」ことには、半径d/2の範囲の境界と開口縁とが一致する場合を含む。
また、直径dの円形開口部を、遠心羽根車の入口と同心となるように配置することによって、ポンプ性能の向上と共に、固形物の通過性能を良好にすることが可能になる。
前記切欠部分は、互いに同一形状でかつ、前記回転軸を中心とした周方向に等間隔となるように複数、設けられている、としてもよい。
こうすることで、吸込口の開口形状は、羽根車の回転軸に対して均等な形状となるから、ケーシング内、ひいては羽根車内への水の吸込が偏らず、水中ポンプを安定して運転することが可能になる。
以上説明したように、前記の水中ポンプによると、吸込口の通過粒径を、ポンプ部において最小となる通過粒径dに設定しつつ、その開口面積を通過粒径dの円の面積よりも拡大することによって、水中ポンプの下流側において固形物の詰まりが発生することを防止しつつ、水中ポンプの損失増大、効率低下及びキャビテーションの発生等を回避することができる。
水中ポンプの正面図である。 図3のII−II断面と、吸込口の形状とを示す説明図である。 水中ポンプの底面図である。 図3とは異なる吸込口形状の水中ポンプを示す底面図である。 実施例に係る水中ポンプの性能曲線図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は例示である。図1〜3に示すように、実施形態に係るポンプは、夾雑物等の固形物を含んだ汚水の吸込及び吐出が可能に構成された汚水処理用の水中ポンプ1である。この水中ポンプ1は、遠心羽根車21と、遠心羽根車21を覆うケーシング22とを含むポンプ部2と、遠心羽根車21を回転させる密閉型の水中モータを含むモータ部3とを備えている。
モータ部3は、その詳細な構造の図示は省略するが、図1の紙面上下方向に延びる駆動軸を有するモータを、モータケーシング内に収容して構成されている。駆動軸の下端には、前記の遠心羽根車21が取り付けられ、これによって、モータの回転駆動力が遠心羽根車21に伝達される。
図2に示すように、ポンプ部2のケーシング22は、その内部に、遠心羽根車21を覆う渦形室23を有している。渦形室23の、上下方向の幅は、後述する遠心羽根車21の出口の幅と略同じに設定されている。
ケーシング22の下端には、下方に突出する吸込部24が一体に形成されている。この吸込部24には、遠心羽根車21の入口211に向かって開口する連通開口241と、下方に向かって開口することで、水中で開口する吸込口4とが形成されている。連通開口241の口径φDは、吸込口4の径よりも大きくかつ、遠心羽根車21の入口211の開口よりも大に設定されている。尚、吸込口4の特徴的な形状の詳細は、後述する。
ケーシング22の側部には、側方に突出する吐出部25が一体に形成されている。この吐出部25は、渦形室23に連通していると共に、側方に向かって開口する吐出口251が形成されている。吐出部25は、この実施形態では、下流側に向かって一定の流路径となるように形成されており、その流路径は、遠心羽根車21の出口の径と略同じに設定されている。
遠心羽根車21は、この実施形態ではノンクロッグ型に構成されており、その下端面に、下向きに開口する入口211が形成されている一方、その周面に、側方に向かって開口する出口が形成されており、入口211と出口とは、遠心羽根車21の内部に形成されかつ、回転軸X回りに周回しながらその軸方向に延びる、螺旋状の内部流路212によって互いに連結されている。ここで、入口211及び出口を含む内部流路212は、この水中ポンプ1よりも上流側の配管径に応じて設定される通過粒径となるように構成されている。
遠心羽根車21の外周面には、径方向の内方に窪んだ外部流路213が形成されている。この外部流路213は、回転軸X方向に延びる流路ではなく、その流路中心は遠心羽根車21の回転軸Xと直交する直交面上に位置している。外部流路213は、出口において内部流路212の下流側と連続しており、そこから、遠心羽根車21の半周以上の長さにわたって周回している。尚、外部流路213の長さは、半周以上かつ1周未満が好ましいが、特に限定されるものではない。
この外部流路213は、いわゆる半径流形の遠心羽根によって区画される流路であり、この遠心羽根によって、外部流路213内の水が昇圧されて外周側(径方向外側)に吐出されることになる。
ここで、この水中ポンプ1の下流側に設けられる配管の径は、比較的小さくされており、その配管径は、前記遠心羽根車21の内部流路212等の径よりも小さい。つまり、水中ポンプ1の通過粒径(但し、以下に説明する吸込口4の通過粒径を除く)は、その下流側の配管の通過粒径よりも大きくなっている。そのため、吸込口4から吸い込んで水中ポンプ1内を通過した固形物が、下流側の配管内において詰まってしまう虞がある。
そこで、この水中ポンプ1では、吸込口4の形状を工夫することにより、通過粒径を小さくしつつ、その開口面積は比較的大きくしている。具体的には、図2、3に示すように、吸込口4は、円形状ではなく、遠心羽根車21の入口211と同心に設定される直径dの円形開口部41と、その円形開口部41の周縁の一部を、径方向の外方に向かって切り欠いた切欠部42とを含んで構成されている。切欠部42は、図例では、短軸長さをbとした半楕円のような形状を有しており、吸込口4の中心から、径方向の外方にL1の距離だけ延びている。切欠部42の端部は円弧状である。そうして、互いに同一形状の3つの切欠部42が、遠心羽根車21の回転軸Xを中心とした周方向に等間隔となるように配置されている。つまり、3つの切欠部42は、120°だけ間隔を空けて、配置されている。
吸込口4は、このような円形開口部41と、3つの切欠部42とを含む、非円形の形状であるため、通過粒径は、円形開口部41によって決定される。つまり、吸込口4の通過粒径は、dであり、この通過粒径は、ポンプ部2において最も小さい通過粒径とする。従って、水中ポンプ1の通過粒径は、吸込口4の通過粒径dによって決定される。一方で、吸込口4の開口面積は、直径dの円の面積(πd/4)よりも、切欠部42の分だけ大きくなる。尚、吸込口4には、図2の上図に示すように、アールが付けられている。
このような吸込口4は、言い換えると、通過粒径がdでかつ、開口面積はπd/4よりも大であると共に、その開口内の任意の点(例えば図2下図のP参照)を中心とした半径d/2の範囲内(同図のC参照)に、少なくとも1箇所の(図例では、2箇所の)開口縁が存在する(同図のE参照)形状である、ということができる。開口内の任意の点を回転軸としたときには、それを中心とした半径d/2の範囲は、円形開口部41となり、半径d/2の範囲の境界と、吸込口4の開口縁とは互いに一致することになる。また、吸込口4の形状は、通過粒径がdでかつ、開口面積はπd/4よりも大の、非円形である、と言い換えてもよい。
この吸込口4の通過粒径dを、前述した水中ポンプ1の下流側の配管の通過粒径に対応して、少なくとも配管の通過粒径以下に設定することにより、配管を通過し得ない大きさの固形物は、水中ポンプ1にも吸い込まれないため、下流側の配管内における、固形物の詰まりは確実に回避することが可能になる。
一方で、吸込口4の通過粒径を小さくするべく、例えば小径の吸込口に設定して、その開口面積も小さくしてしまうと、水中ポンプ1を大流量側で運転するときに、吸込口4の付近での流速が高くなりすぎて、損失が増大したり、ポンプ効率が低下したりするところ、前述の通り、吸込口4の開口面積は、πd/4よりも大にして、開口面積をできるだけ大きくしているため、大流量側での運転時でも、吸込口4の付近での流速が高くなることを抑制して、損失の増大や、ポンプ効率の低下が抑制される。また、流速が抑制されるため、キャビテーションの発生も回避することが可能になる。
また、通過粒径φdを確保するための円形開口部41を、遠心羽根車21の回転軸Xと同心に配置することによって、ポンプ性能の向上と共に、固形物の通過性能を良好にすることが可能になり、さらに、切欠部42を、回転軸Xを中心とした周方向に等間隔に配置することにより、吸込流れの偏りが回避されて、水中ポンプ1を安定して運転することが可能になる。
さらに、水中ポンプ1における吸込口4の形状を工夫することによって、水中ポンプ1の性能低下を回避しつつ、通過粒径を小さくしているため、水中ポンプ1自体の構成の変更はほとんど行わなくてもよい。通過粒径がd以上に設定された既存の水中ポンプの吸込部24(例えば、連通開口241の口径φDと等しい吸込口を有する水中ポンプ)に対して、前記の形状を有する吸込口4が貫通形成された板状の部材を後付けすることによっても、前述した水中ポンプ1を構成することが可能である。
尚、吸込口4の形状は、図3に示すような形状に限らず、種々の形状を採用することが可能である。例えば図4に示すように、円形開口部41に対し、4つの切欠部42を設けた形状としてもよい。この吸込口40も、図3に示す吸込口4と同様の作用効果を奏することが可能である。
また、吸込口は、前述の通り、通過粒径がdであること、開口面積がπd/4よりも大であること、及び、開口内の任意の点を中心とした半径d/2の範囲内に、少なくとも1箇所の開口縁が存在すること、という3つの条件を満足する形状であればよい。従って、図示は省略するが、例えば、内接円が設定される正三角形状の吸込口としたり、同じく内接円が設定される正方形状の吸込口としてもよい。
次に、具体的に実施した実施例について説明する。図5は、吸込口の形状を異ならせた、実施例、比較例及び従来例の各例の水中ポンプの性能曲線(流量係数に対する(a)動力係数、(b)揚程係数及びポンプ効率)を示している。
ここで、従来例は、ポンプ部における遠心羽根車及びケーシング等の、吸込口を除く部分の通過粒径がφdに設定されている一方で、吸込口が円形状でかつ、その通過粒径がφD=1.69dとされており(これは、図2における連通開口241に相当する)、ポンプ部の全体としての通過粒径は、φdに設定される例である。尚、吸込口の開口面積Aは、2.84×πd/4である。つまり、従来例は、吸込口の通過粒径は、ポンプ部において最小ではなく、ポンプ部の通過粒径が、φdであるため、この水中ポンプの下流側に、φd未満の通過粒径の配管が設けられたときには、その配管内において詰まりが発生する可能性がある。
これに対し、比較例は、ポンプ部における吸込口を除く部分の通過粒径は、従来例と同じφdに設定されている一方で、吸込口が円形状でかつ、その通過粒径がφd’=0.78dとされており、ポンプ部の全体としての通過粒径はφd’=0.78dに設定されている例である。尚、吸込口の開口面積Aは、0.60×πd/4である。つまり、比較例は、吸込口の通過粒径は、ポンプ部において最小であるため、ポンプ部の通過粒径が、この吸込口の通過粒径φd’によって決定され、水中ポンプの下流側に設けられた配管内での詰まりは回避可能であるものの、吸込口の形状は、従来例に比べて小さくした円形状であり、その開口面積Aは、比較的小さく設定される例である。
実施例は、ポンプ部における吸込口を除く部分の通過粒径は、従来例と同じφdに設定されている一方で、吸込口が、図2、3に示すような、3つの切欠部42を有する非円形状であり、その通過粒径は、比較例と同じφd’=0.78dとされ、ポンプ部の全体としての通過粒径はφd’=0.78dに設定されている。一方で、吸込口の開口面積Aは、比較例よりも大きい1,37×πd/4となった例である。つまり、実施例は、吸込口の通過粒径は、ポンプ部において最小であるため、ポンプ部の通過粒径が、この吸込口の通過粒径φd’によって決定され、水中ポンプの下流側に設けられた配管内での詰まりは回避可能であると共に、吸込口の形状は非円形で、その開口面積は比較的大きく設定されている例である。
先ず、図6(b)の揚程係数を見ると、三角印で示される比較例は、四角印で示される従来例と比較して、高流量側において揚程係数が低下しており、図6(b)のポンプ効率においても、比較例は、従来例と比較して、高流量側においてポンプ効率が低下している。また、図6(a)の動力係数において、比較例は、従来例と比較して、高流量側において動力係数が、若干、高くなっている。これらの結果から、吸込口を円形のままで、その開口面積を小さくしただけの比較例は、高流量側において、損失の増大及びポンプ効率の低下を招いている。
これに対し、丸印で示される実施例は、揚程係数、ポンプ効率及び動力係数のそれぞれについて、従来例と同等の性能が確保されている。つまり、実施例は、吸込口の開口面積を、比較的大きな面積に設定していることにより、特に高流量側における損失の増大や、ポンプ効率の低下が回避されている。
従って、実施例に係る水中ポンプは、前述の通り、通過粒径は、従来例よりも小さく設定される(φd=0.78d)一方で、従来例と同程度のポンプ特性が確保されている。
尚、ここに開示する技術は、前述した内部流路212と外部流路213とが形成された遠心羽根車21を有する水中ポンプに限らず、その他の様々な形式の羽根車を有する水中ポンプに適用することも可能である。
以上説明したように、本発明は、流体を搬送する水中ポンプについて有用であり、例えば、夾雑物等の固形物を含んだ汚水を搬送する汚水処理用ポンプ等について有用である。
1 水中ポンプ
2 ポンプ部
21 遠心羽根車
22 ケーシング
251 吐出口
4 吸込口
40 吸込口
41 円形開口部
42 切欠部
X 回転軸

Claims (3)

  1. 羽根車と、前記羽根車を収容するケーシングとを含むポンプ部を備えた水中ポンプであって、
    前記ケーシングには、水中で開口する吸込口と、配管が接続される吐出口とが形成されており、
    前記吸込口は、その通過粒径がdに設定されると共に、当該通過粒径は、前記ポンプ部において最小の通過粒径であり、
    前記吸込口はまた、その開口内の任意の点を中心とした半径d/2の範囲内に、少なくとも1箇所の開口縁が存在する形状に形成されていると共に、前記吸込口の開口面積は、πd/4よりも大に設定されている水中ポンプ。
  2. 請求項1に記載の水中ポンプであって、
    前記羽根車は、その回転軸上に入口が形成された遠心羽根車であり、
    前記吸込口は、前記遠心羽根車の前記入口と同心となる直径dの円形開口部と、当該円形開口部における周縁の一部を、径方向の外方に向かって切り欠いた切欠部とを含んだ形状を有している水中ポンプ。
  3. 請求項2に記載の水中ポンプであって、
    前記切欠部分は、互いに同一形状でかつ、前記回転軸を中心とした周方向に等間隔となるように複数、設けられている水中ポンプ。
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