JP2013180866A - クランプアタッチメント - Google Patents

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Hiroaki Totoki
寛明 十時
Mineshi Uno
峰志 宇野
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Abstract

【課題】クランプアタッチメントを90度回転させても、ワークの重量に応じたクランプ力でクランプできるクランプアタッチメントの提供。
【解決手段】クランプ装置において、一対のクランププレート16は、第一リンク機構20Aおよび第二リンク機構20Bを介してクランプアーム13に揺動自在に支持される。第一リンク機構20Aは、上リンク30が連結ピン35、36により回転自在に接続されている。第二リンク機構20Bは、下リンク40が連結ピン45、46により回転自在に接続されている。下リンク40は、上リンク30の回転方向と90度異なる方向に回転自在である。そのため、クランプ装置が90回転しても、クランププレート16は、ワークWにワークWの重量に応じたクランプ力を付加するよう揺動することができる。
【選択図】 図5

Description

この発明は、クランプリフトのクランプアタッチメントに関する。
従来、ロール紙などの円柱状のワークやカートンなどの直方体状のワークをクランプして搬送するためクランプアタッチメントを備えたクランプリフトが用いられている。クランプリフトでは、ワークを確実にクランプするため、ワークの重量に応じてクランプ力を変化させることが行われている。例えば、特許文献1の掴み装置(クランプアタッチメント)では、掴み本体(クランプアーム)にリンクを介して掴み爪(クランププレート)を設けている。リンクには、先端部を基端部よりも上方位置に常時付勢するスプリングが設けられている。そして、掴み爪で物品(ワーク)を把持(クランプ)して持上げると、摩擦力により物品の重量に応じて掴み爪が下向きに揺動し、一対の掴み爪の間隔を狭くして掴み力を調整している。また、特許文献2の把持装置(クランプアタッチメント)は、ベース部材(クランプアーム)にリンク機構を介して把持部材(クランププレート)を上下に動作可能に取り付けている。そして、ワークを把持装置により把持すると、ワークの自重によりリンク機構が動作し把持部材をワークに向けて移動させワークの把持力を向上させている。
特開昭52−33252号公報 特開2011−251399号公報
クランプリフトでは、クランプアタッチメントを回転させる作業が求められる。例えば、ワークをクランプした状態でクランプアタッチメントを90度回転させて縦(横)置きのワークを横(縦)置きに置き直す作業がある。このとき、特許文献1の掴み装置では、掴み装置を90度回転させると、物品の重量に応じたクランプ力が発揮されないという問題がある。特許文献2の把持装置も同様に90度回転させると、ワークの自重に応じたクランプ力が発揮されない。本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、クランプアタッチメントを90度回転させても、ワークの重量に応じたクランプ力でクランプできるクランプアタッチメントを提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明は、開閉自在に駆動される一対のクランプアームと、一対のクランプアームにそれぞれ設けられるクランププレートと、一対のクランププレートのワークに当接するクランプ面が互いに対向するように、クランププレートをクランプアームに対し揺動自在に支持するリンク機構と、を備えたクランプアタッチメントにおいて、リンク機構は、クランププレートをクランプアームに対し、第一方向に揺動自在に支持する第一リンク機構と、クランププレートをクランプアームに対し、第一方向と直交する第二方向に揺動自在に支持する第二リンク機構と、を有することを特徴とする。これにより、クランプアタッチメントを90度回転させても、ワークの重量に応じたクランプ力でクランプできる。
また、本発明のクランププレートは、第一リンク機構との接続部に、クランプアームに対するクランププレートの第二方向への移動をガイドするガイド部が設けられていることを特徴とする。また、本発明の第一リンク機構は、一端がクランプアームに回転自在に接続される第一リンク部材と、一端が第一リンク部材に回転自在に接続されるとともに他端がクランププレートに回転自在に接続される第二リンク部材とを有することを特徴とする。
また、本発明の第一リンク機構には、第一リンク機構の回転範囲を規制することで、クランプアームに対するクランププレートの第一方向への揺動範囲を規制する規制部が設けられることを特徴とする。また、本発明は、クランププレートをクランプアームに接近する方向に付勢する付勢手段を備えることを特徴とする。
本発明により、クランプアタッチメントを90度回転させても、ワークの重量に応じたクランプ力でクランプできるクランプアタッチメントを提供できる。
本発明の第1の実施形態に係るクランプリフトを示す側面図である。 第1の実施形態のクランプ装置を示す斜視図である。 ワークとクランプ装置を示す部分平面図である。 クランプ装置のリンク機構を示す拡大斜視図である。 図4に示すリンク機構の分解斜視図である。 図4に示すリンク機構の正面図である。 図6に示すリンク機構の底面図である。 図4に示すリンク機構の正面図である。 図8に示すリンク機構の底面図である。 図4に示すリンク機構の正面図である。 ワークのクランプ作業を示す正面図である。 ワークのクランプ作業を示す背面図である。 ワークのクランプ作業を示す正面図である。 第2の実施形態に係るクランプ装置のリンク機構を示す拡大斜視図である。 図14に示すリンク機構の分解斜視図である。 図14に示すリンク機構の正面図である。 図14に示すリンク機構の正面図である。 図14に示すリンク機構の正面図である。 図14に示すリンク機構の底面図である。 図14に示すリンク機構の底面図である。 図14に示すリンク機構の底面図である。 ワークのクランプ作業を示す正面図である。 ワークのクランプ作業を示す正面図である。 ワークのクランプ作業を示す正面図である。 ワークのクランプ作業を示す正面図である。 ワークのクランプ作業を示す正面図である。 ワークのクランプ作業を示す正面図である。 本発明の変更例1を示す分解斜視図である。 本発明の変更例2を示す部分正面図である。 本発明の変更例3を示す拡大斜視図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係るクランプアタッチメントとしてのクランプ装置を備えたクランプリフトについて説明する。
図1に示すクランプリフト1は、車両前部にマスト2を有している。マスト2はリフトシリンダ3により昇降自在である。運転席には、リフトレバー4が設けられている。リフトレバー4は、マスト2の昇降を操作するものである。クランプリフト1の運転席には、クランプ装置10を操作するためのクランプレバー5およびローテイトレバー6が設けられている。クランプリフト1の車体には、制御装置8が設けられている。制御装置8は、マスト2の昇降やクランプリフト1の走行など、クランプリフト1全体の駆動を制御するものである。マスト2の下部前面に設けられた第一回転支持部9には、クランプ装置10が設けられている。クランプ装置10は、リフトレバー4の操作により、マスト2と共に昇降するよう設けられている。第一回転支持部9は、図示しない回転手段によりクランプリフト1の前後方向に水平な回転軸心Cを中心にクランプ装置10とともに回転自在である。そして、クランプ装置10は、ローテイトレバー6の操作により、回転軸心C回りにクランプ装置10の上下を入れ替え反転自在である。
図2に示すように、クランプ装置10は、第二回転支持部11を有している。第二回転支持部11は、一対の板により構成されている。第二回転支持部11は、連結軸12を介して第一回転支持部9に支持されている。そして、第二回転支持部11は、図示しない回転手段により、連結軸12の回転軸心Dを中心に第一回転支持部9に対し回転自在に設けられている。第二回転支持部11には、一対のクランプアーム13がねじ軸14R、14Lを介して接続されている。ねじ軸14R、14Lは、同軸状に並んでいる。そして、ねじ軸14R、14Lの間には、モータ15が設けられている。モータ15は、ねじ軸14R、14Lを回転させる駆動手段である。また、ねじ軸14R、14Lには、ねじ溝が設けられている。なお、ねじ軸14Rのねじ溝と、ねじ軸14Lのねじ溝は、逆方向となるよう形成されている。また、一対のクランプアーム13は、ねじ軸14R、14Lに対応したねじ溝を有している。そのため、一対のクランプアーム13とねじ軸14R、14Lは、ボールねじ構造を形成している。一対のクランプアーム13は、ねじ軸14R、14Lが回転すると、一対のクランプアームの間隔を閉じたり開いたり、開閉自在である。
図1および図2に示すように、第一回転支持部9および第二回転支持部11が回転していない初期状態において、一対のクランプアーム13は、左右に配置されている。また、一対のクランプアーム13は、その長手方向を床面Fと平行な水平に維持している。一対のクランプアーム13は、左右対称の同じ形状で構成されている。一対のクランプアーム13の前端には、一対のクランププレート16が設けられている。一対のクランププレート16は、リンク機構20を介してクランプアーム13に対し揺動自在に接続されている。また、一対のクランププレート16のワークに当接するクランプ面16Aは、図3に示すように、互いに対向するように配置されている。なお、本実施形態におけるクランププレート16は、平板である。
次に図4および図5に基づき、リンク機構20について説明する。
クランプアーム13の前端には、初期状態における上側に溝部21が形成されている。溝部21には、溝底面に第一当接面22および第二当接面23が形成されている。第一当接面22は、クランプ装置10が回転していない初期状態で、床面Fと平行な水平面である。第二当接面23は、第一当接面22よりもクランププレート16側に形成されている。第二当接面23は、第一当接面22に段差を介して不連続に形成された斜面である。溝部21におけるクランプアーム13の基端側には、ピン孔24が形成されている。そして、溝部21のクランプアーム13の前端側には、貫通孔25が形成されている。ピン孔24および貫通孔25は、同じ径であり、同軸となるよう配置されている。クランプアーム13の前端には、初期状態における下側に突部26が形成されている。突部26は、クランプアーム13の底面から下方へ突出して設けられている。突部26におけるクランプアーム13の基端側である後面には、第五当接面27と第六当接面28が形成されている。第五当接面27は、クランプアーム13の前端面と平行な面である。第六当接面28は、第五当接面27よりもクランププレート16側に形成されている。第六当接面28は、第五当接面27に段差を介して不連続に設けられた斜面である。クランプアーム13の底面には、突部26よりもクランプアーム13の基端側にピン孔29が形成されている。
クランプアーム13の溝部21には、上リンク30が挿入される。上リンク30は、矩形の薄板の角を丸めた形状である。上リンク30の主面には、主面の長手方向の両端に2つの貫通孔31、32が形成されている。本実施形態では、貫通孔31、32はともに同じ径である。また、貫通孔31の径は、クランプアーム13のピン孔24の径および貫通孔25の径よりも若干大きく形成されている。上リンク30の周面には、貫通孔31側の下の角を斜めの平面に切り欠いた第三当接面33が形成されている。第三当接面33は、溝部21の第一当接面22と接離する平面である。図3における上リンク30の下側の周面には、第四当接面34が形成されている。第四当接面34は、溝部21の第二当接面23に接離する平面である。上リンク30は、クランプアーム13の溝部21に連結ピン35により回転自在に接続される。連結ピン35は、クランプアーム13の貫通孔25、上リンク30の貫通孔31、クランプアーム13のピン孔24の順に挿入される。そして、連結ピン35は、貫通孔25およびピン孔24に固定される。上リンク30は、連結ピン35の軸心である第一X軸X1を中心に、クランプアーム13に対し回転自在である。そして、クランプアーム13の第一当接面22と上リンク30の第三当接面33、クランプアーム13の第二当接面23と上リンク30第四当接面34は、それぞれ接離自在であり、上リンク30の回転範囲を規制し、クランプアーム16の揺動範囲を規制する規制部を構成する。
上リンク30の一方の貫通孔32には、ガイド部としての連結ピン36が挿通される。連結ピン36は、貫通孔32よりも若干小さい径で形成されている。貫通孔32に挿通された連結ピン36は、クランププレート16におけるクランプ面16Aと反対側の面に設けられる支持部37に接続される。支持部37の上方には、貫通孔38が設けられている。貫通孔38は、連結ピン36の径よりも若干小さいか、ほぼ同じ径に形成されている。連結ピン36は、上リンク30の貫通孔32に挿通され、さらに貫通孔38に挿入される。そして、連結ピン36は、貫通孔38に固定されている。上リンク30は、連結ピン36の軸心である第二X軸X2を中心に、クランププレート16および支持部37に対し回転自在である。さらに、本実施形態における連結ピン36は、貫通孔32および貫通孔38の孔長さよりも長く形成されている。そのため、図3に示すように、連結ピン36は、貫通孔38に挿入され固定された状態で、貫通孔38からのピンの露出長さが上リンク30の厚さ(貫通孔32の孔長さ)よりも長い。つまり、上リンク30は、連結ピン36に対し、第二X軸X2方向にスライド自在に接続されている。
支持部37の底面には、ピン孔39が形成されている。ピン孔39の孔の向きは、貫通孔38の孔の向きとは直交している。支持部37の底面には、下リンク40が接続される。下リンク40は、矩形の薄板の角を丸めた形状である。下リンク40の主面には、主面の長手方向の両端に2つの貫通孔41、42が形成されている。本実施形態では、貫通孔41、42は同じ径としている。また、貫通孔42の径は、支持部37のピン孔39よりも若干大きく形成されている。下リンク40の周面には、貫通孔41側の角を斜めの平面に切り欠いた第七当接面43が形成されている。第七当接面43は、クランプアーム13の突部26の第五当接面27と接離する平面である。下リンク40の周面には、第八当接面44が形成されている。第八当接面44は、突部26の第六当接面28に接離する平面である。下リンク40の貫通孔41には、連結ピン45が挿通される。連結ピン45の径は、貫通孔41よりも若干小さく形成されている。貫通孔41に挿通された連結ピン45は、クランプアーム13のピン孔39に挿入される。そして、連結ピン45は、ピン孔29に固定される。下リンク40は、連結ピン45の軸心である第一Y軸Y1を中心に、クランプアーム13に対し回転自在である。そして、クランプアーム13の第五当接面27と下リンク40の第七当接面43、クランプアーム13の第六当接面28と下リンク40の第八当接面44は、それぞれ接離自在であり、上リンク30の回転範囲を規制し、クランプアーム16の揺動範囲を規制する規制部を構成する。
下リンク40の他方の貫通孔42には、連結ピン46が挿通される。連結ピン46の径は、貫通孔42の径より若干小さく形成されている。そして、貫通孔42に挿通された連結ピン46は、クランププレート16の支持部37に形成されたピン孔39に挿入される。なお、連結ピン46は、ピン孔39に固定される。下リンク40は、連結ピン46の軸心である第二Y軸Y2を中心に、クランププレート16に対し回転自在である。さらに、本実施形態における連結ピン46は、貫通孔42およびピン孔39の孔長さよりも長く形成されている。そのため、連結ピン46は、ピン孔39に挿入され固定された状態で、ピン孔39からのピンの露出長さが下リンク40の厚さ(貫通孔42の孔長さ)よりも長い。つまり、下リンク40は、連結ピン46に対し、第二Y軸Y2方向にスライド自在に接続されている。本実施形態におけるリンク機構20は、上リンク30により第一リンク機構20Aが構成される。そして、下リンク40により第二リンク機構20Bが構成される。また、第一リンク機構20Aは、クランププレート16をクランプアーム13に対し、第一X軸X1を中心とする第一方向に揺動自在に支持する構成である。一方、第二リンク機構20Bは、クランププレート16をクランプアーム13に対し、第一X軸X1と直交する第一Y軸Y1を中心とする第二方向に揺動自在に支持する構成である。
次にリンク機構20におけるクランププレート16の揺動について説明する。
クランププレート16は、支持部37がリンク機構20により揺動自在に支持されている。図6に示すように、クランプ装置10が回転していない初期状態では、クランププレート16および支持部37の重量が連結ピン36を介して上リンク30に加わっている。上リンク30は、連結ピン35の第一X軸X1を中心にクランププレート16を下方へ揺動させるよう回転する。そして、上リンク30の第四当接面34は、クランプアーム13の第二当接面23に当接して静止する。このとき、上リンク30は、第二当接面23により回転を規制されている。また、下リンク40は、連結ピン45、46に回転自在に連結されている。そして、下リンク40は、連結ピン46の第二Y軸Y2にスライド自在である。下リンク40は、支持部37の底面に当接した状態である。なお、第一リンク機構20Aにおいて上リンク30がクランププレート16を下方へ揺動させると、クランプアーム13とクランププレート16との距離が変化する。これに伴い、下リンク40の第八当接面44は、図7に示すように、クランプアーム13の第六当接面28と当接した状態となる。下リンク40は、第六当接面28により更なる回転を規制されている。
リンク機構20は、図6、図7に示すようにクランププレート16を下方に揺動させた位置から上方へ揺動自在である。図8、図9に示すように、第一リンク機構20Aの上リンク30が、連結ピン35の第一X軸X1を中心に上方へ回転すると、クランププレート16は、クランプアーム13に対し上方へ揺動する。上リンク30の第四当接面34は、図6において当接していた第二当接面23から離間する。そして、上リンク30の第三当接面33は、クランプアーム13の第一当接面22に当接するまで回転する。第一当接面22は、上リンク30の更なる回転を規制する。クランププレート16が上方へ揺動するとき、図8に示すように、第二リンク機構20Bの下リンク40は、連結ピン46に対しスライドする。そして、上リンク30の第三当接面33がクランプアーム13の第一当接面22に当接したときに、下リンク40は、連結ピン46の頭部に当接する。さらに、下リンク40は、連結ピン45、46に対し回転する。図9に示すように、下リンク40の第八当接面44は、図7において当接していた第六当接面28から離間する。そして、下リンク40の第七当接面43は、クランプアーム13の第五当接面27に当接するまで回転する。第五当接面27は、下リンク40の更なる回転を規制する。また、クランププレート16が上方へ揺動するとき、図9に示すように、第一リンク機構20Aの上リンク30は、連結ピン36に対しスライドする。支持部37に当接していた上リンク30は、連結ピン36に対しスライドして、連結ピン36の頭部に当接する。以上のようにリンク機構20は、クランプアーム13に対しクランププレート16を揺動自在に支持している。なお、本実施形態では、一対のクランププレート16は、同一構成で対称なリンク機構20により図3に示すように対向するように支持されている。
次にワークWのクランプ作業について説明する。
作業者は、ワークWをクランプ装置10でクランプして搬送する。まず作業者は、クランプリフト1をワークWに向かい走行させる。そして、図3に示すように、一対のクランププレート16のクランプ面16AがワークWの側面に位置するよう移動させる。なお、このとき、クランププレート16は、図6、図7に示すようにクランプアーム13に対し下方に揺動した状態である。上リンク30の第四当接面34は、第二当接面23に当接支持されている。そして、下リンク40の第八当接面44は、第六当接面28に当接支持されている。次に、作業者は、クランプレバー5を操作する。クランプレバー5が操作されると、制御装置8は、モータ15を駆動させる。モータ15が駆動すると、ねじ軸14R、14Lが回転する。ねじ軸14R、14Lの回転により、一対のクランプアーム13は、間隔を狭めるように閉じていく。そして、図10に示すように、一対のクランププレート16のクランプ面16AがワークWの側面に当接する。制御装置8は、クランププレート16がワークWをクランプした状態から、さらにモータ15を駆動させ続ける。すると、一対のクランプアーム13は、図11に示すように、さらに間隔を狭めるように移動する。
ここで、一対のクランプアーム13がさらに間隔を狭めるように移動しても、一対のクランププレート16は、当接したワークWの幅より狭まることはできない。そのため、ワークWの側面から反力を受ける。すると、一対のクランププレート16は、第一リンク機構20Aによりクランプアーム13に対し上方へ揺動する。第一リンク機構20Aでは、上リンク30が連結ピン35を中心に上方へ回転する。このとき、上リンク30の第四当接面34が当接していた第二当接面23から離反する。そして、一対のクランププレート16は、当接したワークWを両側面からクランプしつつ、インチングにてワークWを床面Fからわずかに持ち上げる。一対のクランプアーム13を閉じていくと、上リンク30の第三当接面33は、第一当接面22に当接する。上リンク30が、第一当接面22により回転を規制されると、一対のクランププレート16は、上方への揺動が停止する。このとき、制御装置8は、モータ15の駆動を停止する。次に、作業者は、リフトレバー4を操作してクランプ装置10をマスト2とともに上昇させる。ワークWが重い場合には、クランププレート16は下方へ揺動する。このとき、クランププレート16には、ワークWの自重が加わる。クランププレート16に加わったワークWの重量は、支持部37を介して第一リンク機構20Aの連結ピン36へと伝わる。
第一リンク機構20Aでは、連結ピン36にワークWの重量が加わると、連結ピン35を中心にクランププレート16をクランプアーム13に対し下方へ揺動させるように上リンク30が回転する。クランププレート16が下方に揺動すると、一対のクランププレート16の間隔は、狭くなる。そして、狭まった一対のクランププレート16により、ワークWは更に確実にクランプされる。このとき、第一リンク機構20Aは、クランプしたワークWの重量に応じたクランプ力をワークWに付加している。そして、作業者は、クランプリフト1を走行させる。作業者は、搬送先でリフトレバー4を操作してクランプ装置10を下降させる。作業者は、図11のように、床面FとワークWとの間にわずかに隙間が残る位置でワークWの下降を停止させる。そして、クランプレバー5を操作し、一対のクランプアーム13を開かせる。すると、リンク機構20は、図10に示すように、クランププレート16を下方へ揺動させる。そして、ワークWは、ゆっくりと床面Fに着地する。そして、クランプアーム13を開き続けると、図3に示すように、クランププレート16は、ワークWから離れてワークWのアンクランプ作業が終了する。
次に、搬送先でクランプ装置10を90度回転させ、ワークWの向きを変えて載置する場合について説明する。
図11のようにワークWをクランプし、搬送先へクランプリフト1を走行させた後に、作業者は、ローテイトレバー6を操作する。制御装置8は、ローテイトレバー6の操作に合わせて、クランプ装置10を回転させる。ここでは、クランプ装置10を連結軸12の回転軸心Dを中心に下方に90度回転させたとする。すると、クランプ装置10は、図12に示す向きとなる。このとき、第一リンク機構20Aの上リンク30は、床面Fと平行な水平方向に回転自在な向きとなる。そして、第二リンク機構20Bの下リンク40は、床面Fに垂直方向に回転自在である。このとき、クランププレート16には、ワークWの自重が加わる。クランププレート16に加わったワークWの重量は、支持部37を介して第二リンク機構20Bの連結ピン46へと伝わる。
連結ピン46にワークWの重量が加わると、連結ピン45を中心にクランププレート16をクランプアーム13に対し下方へ揺動させるように、下リンク40が回転する。クランププレート16が下方に揺動すると、一対のクランププレート16の間隔は、狭くなる。そして、狭まった一対のクランププレート16により、ワークWは更に確実にクランプされる。このとき、第二リンク機構20Bは、クランプしたワークWの重量に応じたクランプ力をワークWに付加している。作業者は、床面FとワークWとの間にわずかに隙間が残る位置でワークWの下降を停止させる。そして、クランプレバー5を操作し、一対のクランプアーム13を開かせる。すると、第二リンク機構20Bは、図13に示すように、クランププレート16を下方へ揺動させる。そして、ワークWは、ゆっくりと床面Fに着地する。そして、クランプアーム13を開き続けると、クランププレート16は、ワークWから離れてワークWのアンクランプ作業が終了する。
本実施形態は、以下の効果を奏する。
(1)一対のクランプアーム13には、リンク機構20を介して一対のクランププレート16を揺動自在に設けた。また、リンク機構20は、第一リンク機構20Aと、第一リンク機構20Aに直交する方向に揺動自在な第二リンク機構20Bを設けた。そのため、クランプ装置10を90度回転させても、ワークWの重量に応じたクランプ力でワークWをクランプできる。
(2)クランプ装置10は、リンク機構20により、ワークWをワークWの重量に応じたクランプ力でクランプする構成である。そのため、ワークWを搬送中に路面の段差やクランプリフト1の動作によりワークWに重力方向の加速度などの付加が加わっても、ワークWを確実にクランプできる。
(3)クランププレート16は、その自重により下方に揺動した状態からワークWをクランプする。そのため、ワークWをクランプするときに、リンク機構20は、クランププレート16を上方へ揺動させ、ワークWをインチングにより持ち上げる。これにより、ワークWのクランプを目視にて容易に把握することができる。また、ワークWを載置する際には、クランププレート16の揺動により床面Fに緩やかにワークWを着地させることができる。
(4)リンク機構20は、第一リンク機構20Aの上リンク30および第二リンク機構20Bの下リンク40の1段リンク構成である。そのため、リンク機構20を簡素な構造とすることができる。
(5)第一リンク機構20Aの上リンク30が第一当接面22もしくは第二当接面23により回転範囲が規制されたときに、第二リンク機構20Bの下リンク40は、第六当接面28もしくは第五当接面27により回転範囲を規制される。そのため、リンク機構20は、第一リンク機構20Aおよび第二リンク機構20Bの両方の機構で回転範囲を同時に規制され、回転範囲の規制が確実である。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係るクランプアタッチメントとしてのクランプ装置を説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態における一対のクランプアーム13、一対のクランププレート16およびリンク機構20を変更したものである。変更のない同一部材については、同一の部材番号を用いるとともに、説明を省略する。
一対のクランプアーム53には、図14に示すように、クランププレート56がリンク機構50を介して揺動自在に支持されている。クランプアーム53の前端は、L字状に突部が形成されている。図15に示すように、突部には、クランプアーム53の基端側に開口するピン孔60が形成されている。また、突部の底面には、下方に向かって開口するピン孔61が形成されている。そして、ピン孔60のやや下側には、第一当接面62を有するクランプアーム53の基端側に向かって突出部が形成されている。第一当接面62は、クランプ装置が回転していない初期状態において、床面Fと平行な上方に対向する平面である。クランプアーム53の底面には、ピン孔61の近傍に第七当接面63が形成されている。第七当接面63は、初期状態で床面Fに垂直方向を向いている平面である。また、第七当接面63は、クランプアーム53の長手方向と平行な面である。
ピン孔60には、第一リンク機構50Aの第一リンク部材64が対向するよう配置される。第一リンク部材64は、矩形の薄板の角を丸めた形状である。第一リンク部材64の主面には、主面の長手方向の両端に2つの貫通孔65、66が形成されている。本実施形態では、貫通孔65、66は同じ径である。また、貫通孔66の径は、クランプアーム53のピン孔60の径よりも若干大きく形成されている。第一リンク部材64の周面には、貫通孔31側の下の角を斜めの平面に切り欠いた第二当接面67が形成されている。第二当接面67は、一対のクランプアーム53が対向する内側面に接離する平面である。また、図15において、第一リンク部材64の下側の周面には、第三当接面68が形成されている。第三当接面68は、第一当接面62と接離する平面である。第一リンク部材64には、ピン孔60と対向する主面と反対側の主面に第四当接面69を有した突部が形成されている。第四当接面69は、第三当接面68に対し斜めになるよう角度を設けている。第一リンク部材64は、連結ピン70により、クランプアーム53に回転自在に接続される。連結ピン70の径は、第一リンク部材64の貫通孔66よりもわずかに小さく、ピン孔60と同じ大きさに設定されている。連結ピン70は、第一リンク部材64の貫通孔66に挿通され、ピン孔60に挿入される。そして、第一リンク部材64は、連結ピン70の軸心である第一X軸X1を中心に回転自在である。
第一リンク部材64の第四当接面69の上方には、第二リンク部材71が対向するように配置される。第二リンク部材71は、矩形の薄板の角を丸めた形状である。第二リンク部材71の主面には、主面の長手方向の両端に2つの貫通孔72、73が形成されている。本実施形態では、貫通孔72、73は同じ径としている。また、貫通孔72の径は、第一リンク部材64の貫通孔65と同じ大きさであり、ピン孔60よりも若干大きく形成されている。第二リンク部材71の周面には、第五当接面74が形成されている。第五当接面74は、第一リンク部材64の第四当接面69に接離する平面である。第二リンク部材71の周面には、貫通孔72側の角を斜めの平面に切り欠いた第六当接面75が形成されている。第六当接面75は、第一リンク部材64の第四当接面69と接離する平面である。第二リンク部材71の貫通孔72には、連結ピン76が挿通される。連結ピン76の径は、貫通孔72よりも若干小さく形成されている。貫通孔72に挿通された連結ピン76は、第一リンク部材64の貫通孔65に挿通される。貫通孔72が設けられる第二リンク部材71の一端は、連結ピン76の軸心である第三X軸X3を中心に、第一リンク部材64に対し回転自在である。第二リンク部材71の貫通孔73側の他端は、クランププレート56に接続される。
クランププレート56は、凹部80および切欠部81が形成された矩形ブロックである。凹部80は、クランププレート56の上部に設けられている。切欠部81は、クランププレート56の上下中央よりやや下方に設けられている。凹部80には、クランプアーム53の長手方向と同じ方向に向かうピン孔82および貫通孔83が形成されている。ピン孔82の径と貫通孔83の径は、同じ大きさであり、同軸となるように設けられている。また、ピン孔82および貫通孔83の径は、第二リンク部材71の貫通孔73の径よりも若干小さい。貫通孔83には、連結ピン85が挿通される。貫通孔83に挿通された連結ピン85は、第二リンク部材71の貫通孔73に挿通され、ピン孔82に挿入される。貫通孔73が設けられる第二リンク部材71の他端は、連結ピン85の軸心である第二X軸X2を中心にクランププレート56に対し回転自在である。なお、第一X軸X1、第二X軸X2および第三X軸X3は、それぞれ平行である。そのため、第二リンク部材71の回転方向は、第一リンク部材64の回転方向と同じである。また、凹部80の厚さは、第二リンク部材71の厚さよりも大きく形成され、隙間としてクリアランスが設けられている。そのため、第二リンク部材71は、連結ピン85の第三X軸X3方向にスライド自在である。つまり、クランププレート56は、クランプアーム53(第一リンク部材64、第二リンク部材71)に対し、第一リンク部材64および第二リンク部材71の回転方向に直交する方向にスライド自在である。
クランププレート56の切欠部81には、上下にピン孔84および貫通孔86が対向するように形成されている。ピン孔84の径と貫通孔86の径は、同じ大きさである。また、ピン孔84は、貫通孔86と同軸に配置されている。ピン孔84と貫通孔86の間には、第四リンク87が配置される。第四リンク87は、矩形の薄板の角を丸めた形状である。第四リンク87の主面には、主面の長手方向の両端に2つの貫通孔88、89が形成されている。本実施形態では、貫通孔88、89は同じ径である。また、貫通孔89の径は、ピン孔84の径および貫通孔86の径よりもわずかに大きく設定されている。第四リンク87の周面には、貫通孔88側に切り欠いた第十一当接面90が形成されている。また、第四リンク87の周面には、第十一当接面90に隣接するように第十二当接面91が形成されている。第十一当接面90および第十二当接面91は、ともに平面である。第四リンク87は、連結ピン92により、クランププレート56に接続される。連結ピン92の径は、ピン孔84の径および貫通孔86の径と同じ大きさであり、貫通孔89の径よりわずかに小さい。連結ピン92は、貫通孔86に挿通され、次に貫通孔89に挿通される。そして、連結ピン92は、ピン孔84に挿入されて固定される。第四リンク87は、連結ピン92の軸心である第二Y軸Y2を中心にクランププレート56に対し回転自在に支持されている。なお、第二Y軸Y2は、第二X軸X2と直交する向きに設けられている。また、切欠部81の高さは、第四リンク87の高さ(厚さ)よりも大きい。そのため、切欠部81に挿入される第四リンク87の上下には、隙間としてクリアランスができる構成である。
第四リンク87の貫通孔88には、連結ピン93が挿通される。連結ピン93の径は、貫通孔88の径と同じ大きさである。貫通孔88に挿通された連結ピン93には、第三リンク94が接続される。第三リンク94は、矩形の薄板の角を丸めた形状である。第三リンク94の主面には、主面の長手方向の両端に2つの貫通孔95、96が形成されている。本実施形態では、貫通孔95、96は同じ径である。また、貫通孔95の径は、第四リンク87の貫通孔88の径および連結ピン93の径よりわずかに大きく設定されている。貫通孔95には、第四リンク87の貫通孔88に挿通された連結ピン93が挿通される。第三リンク94および第四リンク87は、連結ピン93の軸心である第三Y軸Y3を中心に回転自在である。図15に示すように、第三リンク94の下側の主面には、貫通孔95と貫通孔96との間に下方に突出する突部97が形成されている。突部97には、第四リンク87の第十一当接面90および第十二当接面91に接離する第十当接面98が形成されている。なお、第十当接面98は、第三リンク94の主面の長手方向に対し斜めに傾斜して設けられている。
第三リンク94の周面には、第九当接面99が形成されている。第九当接面99は、クランプアーム53の第七当接面63に接離する平面である。また、第三リンク94の貫通孔96側の周面には、切り欠かれた第八当接面100が形成されている。第八当接面100は、第七当接面63に接離する平面である。第三リンク94の貫通孔96には、連結ピン101が挿通される。貫通孔96に挿通された連結ピン101は、クランプアーム53のピン孔61に挿入され固定される。連結ピン101の径は、貫通孔96の径よりもわずかに小さく設定されている。また、連結ピン101の径は、ピン孔61の径と同じ大きさに設定されている。第三リンク94は、連結ピン101の軸心である第一Y軸Y1を中心に、クランプアーム53に対し回転自在に接続されている。
次にクランププレート56の揺動について説明する。
クランププレート56は、リンク機構50によりクランプアーム53に対し揺動自在に支持されている。図16には、クランププレート56がクランプアーム53に最も接近した状態を示している。第一リンク部材64は、連結ピン70の第一X軸X1を中心にクランプアーム53側に回転し、第三当接面68が、第一当接面62に当接した状態である。なお、第一リンク部材64は、第一当接面62により更なる回転が規制されている。第二リンク部材71は、連結ピン76の第三X軸X3を中心に第一リンク部材64に対し回転し、第五当接面74が第一リンク部材64の第四当接面69に当接した状態である。このとき、第二リンク機構50Bの第四リンク87は、連結ピン92の上下中央に位置し、上下にスライド自在な状態である。そして、クランプ装置が回転していない初期状態では、クランププレート56は、図17に示すように、下方に揺動する。このとき、連結ピン85には、クランププレート56の重量が加わっている。そして、クランププレート56の重量は、連結ピン85を介して第二リンク部材71に加わっている。第二リンク部材71は、連結ピン76の第三X軸X3を中心にクランププレート56を下方へ揺動させるよう回転する。そして、第二リンク部材71の第五当接面74は、第一リンク部材64の第四当接面69に当接支持されている。
第二リンク部材71に加わったクランププレート56の重量は、連結ピン76を介して第一リンク部材64へと加わる。すると、第一リンク部材64は、連結ピン70の第一X軸X1を中心にクランププレート56を下方へ揺動させるよう回転する。第一リンク部材64は、第二当接面67がクランプアーム53の側面に当接支持され静止する。このとき、クランププレート56は、クランプアーム53に対し最も下方へ揺動した状態である。また、第二リンク機構50Bでは、第三リンク94は、連結ピン101、93に回転自在である。また、第四リンク87は、連結ピン93、92に回転自在である。そして、第四リンク87は、連結ピン92の第二Y軸Y2にスライドし、クランププレート56の切欠部81の上面に当接した状態である。クランププレート56は、第一リンク機構50Aにより、クランプアーム53に対し上方へ揺動自在である。図18に示すように、第一リンク部材64が連結ピン70の第一X軸X1を中心に回転すると、第二当接面67は、クランプアーム53の側面から離間する。そして、第一リンク部材64が回転していくと、第三当接面68が、クランプアーム53の第一当接面62に当接する。第一リンク部材64は、第一当接面62により更なる回転を規制される。そして、第二リンク部材71は、図17に示すように第五当接面74が、第一リンク部材64の第四当接面69に当接した状態から離間し、第六当接面75が第一リンク部材64の第四当接面69に当接する位置まで回転する。
第二リンク部材71が回転すると、連結ピン85は上方へ移動し、クランププレート56は、クランプアーム53に対し上方へ揺動する。なお、本実施形態では、図18に示すクランププレート56の位置が、クランプアーム53に対し最も上方へ揺動した位置である。また、クランププレート56が最も上方に揺動したとき、第二リンク機構50Bの第四リンク87は、連結ピン92に対し第二Y軸Y2方向にスライドし、切欠部81の下面に当接した状態となる。以上のように、クランププレート56は、図17に示す状態から図18に示す状態へ第一リンク機構50Aによりクランプアーム53に対し揺動する。また、クランププレート56は、第二リンク機構50Bにより、クランプアーム53に対し揺動自在である。図19には、クランププレート56がクランプアーム53に最も接近した状態を示している。第三リンク94は、連結ピン101の第一Y軸Y1を中心にクランプアーム53側に回転し、第九当接面99が、第七当接面63に当接した状態である。なお、第三リンク94は、第七当接面63により更なる回転が規制されている。第四リンク87は、連結ピン93の第三Y軸Y3を中心に第三リンク94に対し回転し、第十二当接面91が第三リンク94の第十当接面98に当接した状態である。
また、クランププレート56は、図20に示すように、クランプアーム53に対し揺動する。図20では、第四リンク87は、連結ピン93の第三Y軸Y3を中心に、第十二当接面91が第十当接面98に当接した状態から離間し、第十一当接面90が第十当接面98に当接している。そして、図19において、第三リンク94が連結ピン101の第一Y軸Y1を中心に回転すると、図21に示す状態となる。第三リンク94は、第九当接面99が第七当接面63に当接した状態から離間し、そして、第八当接面100が第七当接面63に当接するまで回転する。第二リンク機構50Bの第三リンク94および第四リンク87は、第一リンク機構50Aによるクランププレート56の揺動に連動して回転するものである。
次にワークWのクランプ作業について説明する。
作業者は、ワークWをクランプ装置でクランプして搬送する。まず作業者は、クランプリフト1をワークWに向かい走行させる。そして、一対のクランププレート56のクランプ面56AがワークWの側面に位置するよう移動させる。なお、このとき、クランププレート56は、図17に示すようにクランプアーム53に対し最も下方に揺動した状態である。次に、作業者は、クランプレバー5を操作する。クランプレバー5が操作されると、制御装置8は、モータ15を駆動させる。モータ15が駆動すると、ねじ軸14R、14Lが回転する。ねじ軸14R、14Lの回転により、一対のクランプアーム53は、間隔を狭めるように閉じていく。そして、図22に示すように、一対のクランププレート56のクランプ面56AがワークWの側面に当接する。制御装置8は、クランププレート56がワークWをクランプした状態から、さらにモータ15を駆動させ続ける。すると、一対のクランプアーム53は、図23に示すように、さらに間隔を狭めるように移動する。
ここで、一対のクランプアーム53がさらに間隔を狭めるように移動しても、一対のクランププレート56は、当接したワークWの幅より狭まることはできない。そのため、ワークWの側面から反力を受ける。すると、一対のクランププレート56は、第一リンク機構50Aによりクランプアーム53に対し上方へ揺動する。第一リンク機構50Aでは、第一リンク部材64が連結ピン70の第一X軸X1を中心に上方へ回転する。このとき、第二リンク部材71は、第一リンク部材64との角度を維持したまま第一リンク部材64とともに回転する。そして、一対のクランププレート56は、当接したワークWを両側面からクランプしつつ、インチングにてワークWを床面Fからわずかに持ち上げる。一対のクランプアーム53を閉じていくと、図16に示すように、第一リンク部材64の第三当接面68は、第一当接面62に当接する。第一リンク部材64が、第一当接面62により回転を規制されると、一対のクランププレート56は、上方への揺動が停止する。このとき、制御装置8は、モータ15の駆動を停止する。次に、作業者は、リフトレバー4を操作してクランプ装置をマスト2とともに上昇させる。ワークWが重い場合には、クランププレート56は下方へ揺動する。このとき、クランププレート56には、ワークWの自重が加わる。クランププレート56に加わったワークWの重量は、連結ピン85へと伝わる。
第一リンク機構50Aでは、連結ピン85にワークWの重量が加わると、連結ピン70を中心にクランププレート56をクランプアーム13に対し下方へ揺動させるように、第一リンク部材64および第二リンク部材71が回転する。クランププレート56が下方に揺動すると、一対のクランププレート56の間隔は、狭くなる。そして、狭まった一対のクランププレート56により、ワークWは更に確実にクランプされる。このとき、第一リンク機構50Aは、クランプしたワークWの重量に応じたクランプ力をワークWに付加している。そして、作業者は、クランプリフト1を走行させる。作業者は、搬送先でリフトレバー4を操作してクランプ装置を下降させる。作業者は、図23のように、床面FとワークWとの間にわずかに隙間が残る位置でワークWの下降を停止させる。そして、クランプレバー5を操作し、一対のクランプアーム13を開かせる。すると、リンク機構50は、図22に示すように、クランププレート56を下方へ揺動させる。そして、ワークWは、ゆっくりと床面Fに着地する。そして、クランプアーム53を開き続けると、クランププレート56は、ワークWから離れてワークWのアンクランプ作業が終了する。
次に、搬送先でクランプ装置10を180度回転させ、ワークWの向きを変えて載置する場合について説明する。
図23のようにワークWをクランプし、搬送先へクランプリフト1を走行させた後に、作業者は、ローテイトレバー6を操作する。制御装置8は、ローテイトレバー6の操作に合わせて、クランプ装置を回転させる。ここでは、クランプ装置を図1に示す回転軸心Cを中心に180度回転させたとする。すると、クランプ装置は、図24に示す向きとなる。ワークWを180度回転させると、クランププレート56には、今までとは上下逆方向にワークWの自重が加わる。クランププレート56に加わったワークWの重量は、連結ピン85へと伝わる。
連結ピン85にワークWの重量が加わると、第一リンク機構50Aでは、連結ピン76を中心にクランププレート56をクランプアーム13に対し下方へ揺動させるように、第二リンク部材71が回転する。クランププレート56が下方に揺動すると、一対のクランププレート56の間隔は、狭くなる。そして、狭まった一対のクランププレート56により、ワークWは更に確実にクランプされる。このとき、第一リンク機構50Aは、クランプしたワークWの重量に応じたクランプ力をワークWに付加している。作業者は、床面FとワークWとの間にわずかに隙間が残る位置でワークWの下降を停止させる。そして、クランプレバー5を操作し、一対のクランプアーム53を開かせる。すると、第一リンク機構50Aは、図25に示すように、クランププレート16を下方へ揺動させる。そして、ワークWは、ゆっくりと床面Fに着地する。そして、クランプアーム53を開き続けると、クランププレート56は、ワークWから離れてワークWのアンクランプ作業が終了する。
次に、搬送先でクランプ装置を90度回転させ、ワークWの向きを変えて載置する場合について説明する。
図23のようにワークWをクランプし、搬送先へクランプリフト1を走行させた後に、作業者は、ローテイトレバー6を操作する。制御装置8は、ローテイトレバー6の操作に合わせて、クランプ装置を回転させる。ここでは、クランプ装置を図2に示す連結軸12の回転軸心Dを中心に下方に90度回転させたとする。すると、クランプ装置は、図26に示す向きとなる。このとき、第二リンク機構50Bの第三リンク94および第四リンク87は、床面Fと直交する方向にクランププレート56を揺動自在となる。ワークWを90度回転させると、クランププレート56には、今までの重力方向とは90度回転した方向にワークWの自重が加わる。クランププレート56に加わったワークWの重量は、連結ピン92へと伝わる。クランププレート56には、ワークWの自重が加わる。
連結ピン92にワークWの重量が加わると、第二リンク機構50Bでは、連結ピン101を中心にクランププレート56をクランプアーム53に対し下方へ揺動させるように、第三リンク94および第四リンク87が回転する。クランププレート56が下方に揺動すると、一対のクランププレート56の間隔は、狭くなる。そして、狭まった一対のクランププレート56により、ワークWは更に確実にクランプされる。このとき、第二リンク機構50Bは、クランプしたワークWの重量に応じたクランプ力をワークWに付加している。作業者は、床面FとワークWとの間にわずかに隙間が残る位置でワークWの下降を停止させる。そして、クランプレバー5を操作し、一対のクランプアーム53を開かせる。すると、第二リンク機構20Bは、図27に示すように、クランププレート56を下方へ揺動させる。そして、ワークWは、ゆっくりと床面Fに着地する。そして、クランプアーム53を開き続けると、クランププレート56は、ワークWから離れてワークWのアンクランプ作業が終了する。
本実施形態は、以下の効果を奏する。
(6)一対のクランプアーム53には、リンク機構50を介して一対のクランププレート56を揺動自在に設けた。また、リンク機構50は、第一リンク機構50Aと、第一リンク機構50Aに直交する方向に揺動自在な第二リンク機構50Bを設けた。そのため、クランプ装置10を90度回転させても、ワークWの重量に応じたクランプ力でワークWをクランプできる。
(7)第一リンク機構50Aの第一リンク部材64および第二リンク部材71は、連結ピン76を介して回転自在に連結した構造である。また、第一リンク部材64および第二リンク部材71は、第一当接面62、第二当接面67、第三当接面68、第四当接面69、第五当接面74、第六当接面75により、回転範囲を規制される。そのため、クランプ装置を180度回転させて、ワークWの上下を反転させても、ワークWにワークWの重量に応じたクランプ力を付加しつつクランプし続けることができる。
(8)第二リンク機構50Bの第三リンク94および第四リンク87は、連結ピン93を介して回転自在に連結した構造である。また、第三リンク94および第四リンク87は、第七当接面63、第八当接面100、第九当接面99、第十当接面98、第十一当接面90、第十二当接面91により、回転範囲を規制される。そのため、図26、図27に示す状態から、回転軸心Cを中心にクランプ装置を180度回転させて、ワークWの上下を反転させても、ワークWにワークWの重量に応じたクランプ力を付加しつつクランプし続けることができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。以下に本発明の変更例について説明する。
○第2の実施形態において、第二リンク機構50Bは、第三リンク94、第四リンク87から構成したが、これに限らない。例えば、変更例1として、図28に示すように構成しても良い。変更例1は、第二リンク機構109として第三リンク110を採用している。第三リンク110は、2つの貫通孔111、112と周面に第九当接面113、第十当接面114が形成されている。これにより、ワークWをクランプしたとき、さらにワークWを180度上下反転させたときは、第一リンク機構50Aにより、ワークWの重量に応じてワークWをクランプすることができる。さらに、ワークWをクランプし、90度向きを変えても、ワークWの重量に応じてワークWをクランプすることができる。また、第2の実施形態のリンク機構50に比べ、第四リンク87を省略でき、部品点数低減できる。
○クランププレート16、56は、初期状態でクランプアーム13、53に近接するように付勢しても良い。例えば、変更例2として図29に示すように、クランプアーム13には、ブラケット120を設ける。また、クランププレート56には、ブラケット121を設ける。そして、ブラケット120とブラケット121との間に付勢手段として引張りコイルばね122を設ける。引張りコイルばね122により、クランププレート16は、クランプアーム13側に付勢される。これにより、ワークWをクランプするときに、クランププレート16は、上方へ揺動する動作が省略され、素早くワークWをクランプすることができる。
○本発明のクランプ装置におけるリンク機構20、50は、ロボットハンドやグリッパ装置に適用しても良い。また、第1および第2の実施形態におけるベールクランプ装置に限定されない。ロールクランプ装置に適用しても良い。なお、クランププレート16、56のクランプ面16A、56Aは、平面に限らない。本発明をロールクランプ装置に採用する場合、例えば、変更例3として図30に示すように、湾曲したクランププレート126を採用しても良い。
○クランプアーム13、53の開閉機構は、モータ15およびボールねじ機構に限定されない。油圧シリンダ機構などを採用しても良い。また、クランプ装置10を回転させる回転手段は、特に限定されない。モータおよびギアにより回転する機構でも良いし、油圧機構を用いた回転手段でもよい。
○リンク機構20、50の各部材の寸法および形状は適宜変更可能である。例えば、上リンク30を連結ピン36に対しスライドさせるスライド量は、変更可能である。また、下リンク40を連結ピン46に対しスライドさせるスライド量も、各部材の寸法に合わせて調整すればよい。また、第二当接面23などの傾斜角度も、クランププレート16の所望の揺動量に合わせて設定すればよい。
1 クランプリフト
2 マスト
3 リフトシリンダ
4 リフトレバー
5 クランプレバー
6 ローテイトレバー
8 制御装置
9 第一回転支持部
10 クランプ装置
11 第二回転支持部
12 連結軸
13、53 クランプアーム
14L、14R ねじ軸
15 モータ
16、56、126 クランププレート
16A、56A クランプ面
20、50 リンク機構
20A、50A 第一リンク機構
20B、50B、109 第二リンク機構
21 溝部
22、62 第一当接面
23、67 第二当接面
24、29、39、60、61、82、84 ピン孔
25、31、32、38、41、42、65、66、72、73、83、86、88、89、95、96、111、112 貫通孔
26 突部
27、74 第五当接面
28、75 第六当接面
30 上リンク
33、68 第三当接面
34、69 第四当接面
35、36、45、46、70、76、85、92、93、101 連結ピン
37 支持部
40 下リンク
43、63 第七当接面
44、100、114 第八当接面
64 第一リンク
71 第二リンク
80 凹部
81 切欠部
87 第四リンク
90 第十一当接面
91 第十二当接面
94、110 第三リンク
97 突部
98 第十当接面
99、113 第九当接面
120、121 ブラケット
122 引張りコイルばね
C 回転軸心
D 回転軸心
F 床面
W ワーク
X1 第一X軸
X2 第二X軸
X3 第三X軸
Y1 第一Y軸
Y2 第二Y軸
Y3 第三Y軸

Claims (5)

  1. 開閉自在に駆動される一対のクランプアームと、
    一対の前記クランプアームにそれぞれ設けられるクランププレートと、
    一対の前記クランププレートのワークに当接するクランプ面が互いに対向するように、前記クランププレートを前記クランプアームに対し揺動自在に支持するリンク機構と、を備えたクランプアタッチメントにおいて、
    前記リンク機構は、
    前記クランププレートを前記クランプアームに対し、第一方向に揺動自在に支持する第一リンク機構と、
    前記クランププレートを前記クランプアームに対し、前記第一方向と直交する第二方向に揺動自在に支持する第二リンク機構と、を有することを特徴とするクランプアタッチメント。
  2. 前記クランププレートは、前記第一リンク機構との接続部に、前記クランプアームに対する前記クランププレートの前記第二方向への移動をガイドするガイド部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のクランプアタッチメント。
  3. 前記第一リンク機構は、一端が前記クランプアームに回転自在に接続される第一リンク部材と、一端が前記第一リンク部材に回転自在に接続されるとともに他端が前記クランププレートに回転自在に接続される第二リンク部材とを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のクランプアタッチメント。
  4. 前記第一リンク機構には、該第一リンク機構の回転範囲を規制することで、前記クランプアームに対する前記クランププレートの前記第一方向への揺動範囲を規制する規制部が設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のクランプアタッチメント。
  5. 前記クランププレートを前記クランプアームに接近する方向に付勢する付勢手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のクランプアタッチメント。
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