JP2013179587A - 電力割当方法および基地局 - Google Patents
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Abstract
【課題】非直交アクセス方式での電力割当て方法を提供する。
【解決手段】主に、基地局が、ユーザから報告されたチャネル状態情報、または測定して得られたユーザチャネル状態情報に基づいて、各ユーザの信号品質を決定し、各ユーザの信号品質に基づいて、木探索により各ユーザの電力割当係数を決定し、各ユーザの電力割当係数に基づいて、各ユーザに割り当てる電力を決定して、決定された各ユーザに割り当てる電力に基づいて、各ユーザに信号を送信し、またはユーザに対し、この送信電力で信号送信を行うよう通知する、ことを含む。上記の電力割当方法に対応して、当該方法を実行する基地局も提供されている。木探索を採用して各ユーザの電力割当係数を決定することにより、ユーザのスループットの幾何平均を最大化する目標を実現するとともに、電力割当方法の計算複雑度を大幅に低減させ、実際の応用にもっと適する。
【選択図】図1
【解決手段】主に、基地局が、ユーザから報告されたチャネル状態情報、または測定して得られたユーザチャネル状態情報に基づいて、各ユーザの信号品質を決定し、各ユーザの信号品質に基づいて、木探索により各ユーザの電力割当係数を決定し、各ユーザの電力割当係数に基づいて、各ユーザに割り当てる電力を決定して、決定された各ユーザに割り当てる電力に基づいて、各ユーザに信号を送信し、またはユーザに対し、この送信電力で信号送信を行うよう通知する、ことを含む。上記の電力割当方法に対応して、当該方法を実行する基地局も提供されている。木探索を採用して各ユーザの電力割当係数を決定することにより、ユーザのスループットの幾何平均を最大化する目標を実現するとともに、電力割当方法の計算複雑度を大幅に低減させ、実際の応用にもっと適する。
【選択図】図1
Description
本発明は、無線通信技術に関し、特に、非直交アクセス方式での電力割当方法および基地局に関する。
非直交アクセスは、現在の新興の無線アクセス方式であり、未来の主流のアクセス方式の1つになる希望がたくさんある。非直交アクセスシステムにおいて、受信側は、マルチユーザ検出を実現するように、電力の違いおよび干渉除去技術を利用して異なるユーザを区別することができる。
現在、非直交アクセスシステムでは、一般的に、最適電力制御アルゴリズムが採用され、即ち、各ユーザの電力割当係数を制御することにより、ユーザのスループットの幾何平均を最大化する。ここで、あるユーザの電力割当係数とは、当該ユーザに割り当てる電力が総送信電力に占める比率を指す。上記の最適電力制御アルゴリズムは、最適なセルの総スループットとユーザ公平性との間の折衷を取ることができ、その目的関数が下記の数式1に示す通りである。
[数式1]
[数式1]
ここで、Mは、総ユーザ数を表し、mは、ユーザインデックスを表し、β1,...,βMは、M個のユーザの電力割当係数をそれぞれ表し、
かつ
を満足し、即ち、Pm=βm×Ptotalであり、Ptotalは、総送信電力であり(下りの場合、基地局(eNB)の送信電力であり、上りの場合、全てのユーザの送信電力の和であり)、Pmは、m番目のユーザに割り当てる電力であり、SRmは、m番目のユーザの総和レートを表す。
かつ
を満足し、即ち、Pm=βm×Ptotalであり、Ptotalは、総送信電力であり(下りの場合、基地局(eNB)の送信電力であり、上りの場合、全てのユーザの送信電力の和であり)、Pmは、m番目のユーザに割り当てる電力であり、SRmは、m番目のユーザの総和レートを表す。
下りの場合、M個のユーザを信号対干渉雑音比に従って降順に並べると、このM個のユーザの総和レートは、下記の数式2−1によって算出できる。
[数式2−1]
ここで、SINRmは、m番目のユーザの信号対干渉雑音比を表す。
[数式2−1]
ここで、SINRmは、m番目のユーザの信号対干渉雑音比を表す。
ここで、SINR=Ptotal/(PN+PI)であり、PNおよびPIは、雑音電力および干渉電力をそれぞれ表す。数式2−2から容易に分かるように、SINRm=SINR/Mを仮定すると、数式2−2と数式2−1は、同じ形式を有するため、同じアルゴリズムを採用して解を求めることができる。簡便に説明するために、以下、主に、下りを例としてアルゴリズムの詳細な説明を行う。前記アルゴリズムは、上りの場合にも同様に適用する。
上記の数式1に示す目的関数に対して解を求めるために、現在、採用可能なものは全数探索アルゴリズムである。即ち、M個のユーザの全ての可能な電力割当係数の組み合わせを全数探索し、その中から、ユーザのスループットの幾何平均を最大化にさせるM個のユーザの電力割当係数の組み合わせを見つける。当業者は、このような全数探索アルゴリズムは、ユーザのスループットの幾何平均を最大化にさせるM個のユーザの電力割当係数の組み合わせを見つけることができるが、このようなアルゴリズムの計算複雑度がユーザ数の増加につれて指数関数で増加するため、実際の応用に適しない、ということを理解できる。例えば、M=8であり、各ユーザの電力割当係数βmの探索ステップ長がΔ=0.001であり、つまり、各βmごとに、全部で1001個の可能な値があると仮定すれば、この8個のユーザの全ての可能な電力割当係数の組み合わせは、全部で
種類の組み合わせがある。上記の全数探索アルゴリズムを使用することは、この
種類の組み合わせを全数探索し、その中から、数式1における目的関数を満たす1つの電力割当係数の組み合わせを見つけることになる。明らかなように、このようなアルゴリズムでは、全数検索しようとする組み合わせの数の表現式における指数は、ユーザ数と関係があり、つまり、ユーザ数の増加につれて、このようなアルゴリズムの計算複雑度は、指数関数で増加する。従って、ユーザ数が比較的多い場合、このようなアルゴリズムは、実際の応用に適しない。
種類の組み合わせがある。上記の全数探索アルゴリズムを使用することは、この
種類の組み合わせを全数探索し、その中から、数式1における目的関数を満たす1つの電力割当係数の組み合わせを見つけることになる。明らかなように、このようなアルゴリズムでは、全数検索しようとする組み合わせの数の表現式における指数は、ユーザ数と関係があり、つまり、ユーザ数の増加につれて、このようなアルゴリズムの計算複雑度は、指数関数で増加する。従って、ユーザ数が比較的多い場合、このようなアルゴリズムは、実際の応用に適しない。
本発明の実施例は、電力割当方法および基地局を提供することにより、計算複雑度を大幅に低減させ、実際の応用に適する。
本発明に係る電力割当方法は、基地局が、ユーザから報告されたチャネル状態情報、または測定して得られたユーザチャネル状態情報に基づいて、各ユーザの信号品質を決定し、基地局が、各ユーザの信号品質に基づいて、木探索により各ユーザの電力割当係数を決定し、基地局が、各ユーザの電力割当係数に基づいて、各ユーザに割り当てる電力を決定して、決定された各ユーザに割り当てる電力に基づいて、各ユーザに信号を送信し、またはユーザに対し、この送信電力で信号送信を行うよう通知する、ことを含む。
ここで、基地局が、各ユーザの信号品質に基づいて、木探索により各ユーザの電力割当係数を決定することは、
M個のユーザを信号品質に従って並べるステップaと、
ルートノードを確立して、ユーザ1が選択できるN個の電力割当係数に基づいて、第1レベルのN個のノードおよびN個のブランチを確立するステップbと、
予めm=2とするステップcと、
第m−1レベルの各ブランチの上でユーザmが選択できる全ての電力割当係数の値を決定し、第mレベルの候補ノードおよび候補ブランチを確立するステップdと、
上記第mレベルの全ての候補ブランチのブランチメトリックおよびノードメトリックをそれぞれ算出するステップeと、
同じブランチメトリックを有する全ての候補ブランチをグループ構成し、各グループ内の各ブランチのノードメトリックをそれぞれ比較し、ノードメトリックが最大となる候補ブランチを選択して第mレベルのブランチとし、当該ブランチにおける候補ノードを第mレベルのノードとし、それ以外の候補ブランチおよび候補ノードを削除するステップfと、
m=m+1にして、mがMに等しいかどうかを判断し、mがMに等しい場合、ステップhに進み、mがMに等しくない場合、ステップdに戻るステップgと、
第M−1レベルの各ブランチの上でユーザMの電力割当係数を決定し、第Mレベルのノードおよび第Mレベルのブランチを確立し、第Mレベルの全てのブランチのノードメトリックを算出し、第Mレベルの全てのブランチの中から、最大のノードメトリックを有するブランチを選択して、当該ブランチにおけるノードに基づいて、M個のユーザの電力割当係数を決定するステップhと、を含む。
M個のユーザを信号品質に従って並べるステップaと、
ルートノードを確立して、ユーザ1が選択できるN個の電力割当係数に基づいて、第1レベルのN個のノードおよびN個のブランチを確立するステップbと、
予めm=2とするステップcと、
第m−1レベルの各ブランチの上でユーザmが選択できる全ての電力割当係数の値を決定し、第mレベルの候補ノードおよび候補ブランチを確立するステップdと、
上記第mレベルの全ての候補ブランチのブランチメトリックおよびノードメトリックをそれぞれ算出するステップeと、
同じブランチメトリックを有する全ての候補ブランチをグループ構成し、各グループ内の各ブランチのノードメトリックをそれぞれ比較し、ノードメトリックが最大となる候補ブランチを選択して第mレベルのブランチとし、当該ブランチにおける候補ノードを第mレベルのノードとし、それ以外の候補ブランチおよび候補ノードを削除するステップfと、
m=m+1にして、mがMに等しいかどうかを判断し、mがMに等しい場合、ステップhに進み、mがMに等しくない場合、ステップdに戻るステップgと、
第M−1レベルの各ブランチの上でユーザMの電力割当係数を決定し、第Mレベルのノードおよび第Mレベルのブランチを確立し、第Mレベルの全てのブランチのノードメトリックを算出し、第Mレベルの全てのブランチの中から、最大のノードメトリックを有するブランチを選択して、当該ブランチにおけるノードに基づいて、M個のユーザの電力割当係数を決定するステップhと、を含む。
基地局が、ユーザから報告されたチャネル状態情報に基づいて、各ユーザの信号品質を決定する場合、前記M個のユーザを信号品質に従って並べることは、M個のユーザを、ユーザ1の信号品質が最も良く、ユーザMの信号品質が最も悪いように、信号品質に従って降順に並べる、ことを含み、基地局が、測定して得られたユーザチャネル状態情報に基づいて、各ユーザの信号品質を決定する場合、前記M個のユーザを信号品質に従って並べることは、M個のユーザを、ユーザ1の信号品質が最も悪く、ユーザMの信号品質が最も良いように、信号品質に従って昇順に並べる、ことを含む。
前記信号品質は、信号対干渉雑音比、信号対雑音比、信号対干渉比、またはチャネル利得である。
上記第mレベルの全ての候補ブランチのブランチメトリックおよびノードメトリックをそれぞれ算出することは、
式
によって、ある候補ブランチのブランチメトリックを算出し、ここで、βiは、当該候補ブランチにおける第iレベルのノードに対応するユーザの電力割当係数を表し、
式
によって、ある候補ブランチのノードメトリックを算出し、ここで、SRiは、当該候補ブランチにおける第iレベルのノードに対応するユーザの総和レートを表す、ことを含む。
式
によって、ある候補ブランチのブランチメトリックを算出し、ここで、βiは、当該候補ブランチにおける第iレベルのノードに対応するユーザの電力割当係数を表し、
式
によって、ある候補ブランチのノードメトリックを算出し、ここで、SRiは、当該候補ブランチにおける第iレベルのノードに対応するユーザの総和レートを表す、ことを含む。
あるいは、上記第mレベルの全ての候補ブランチのブランチメトリックおよびノードメトリックをそれぞれ算出することは、
式
によって、ある候補ブランチのブランチメトリックを算出し、ここで、βiは、当該候補ブランチにおける第iレベルのノードに対応するユーザの電力割当係数を表し、
式
によって、ある候補ブランチのノードメトリックを算出し、ここで、SEiは、当該候補ブランチにおける第iレベルのノードに対応するユーザのスペクトル効率を表す、ことを含む。
式
によって、ある候補ブランチのブランチメトリックを算出し、ここで、βiは、当該候補ブランチにおける第iレベルのノードに対応するユーザの電力割当係数を表し、
式
によって、ある候補ブランチのノードメトリックを算出し、ここで、SEiは、当該候補ブランチにおける第iレベルのノードに対応するユーザのスペクトル効率を表す、ことを含む。
前記第m−1レベルの各ブランチの上でユーザmが選択できる全ての電力割当係数の値を決定し、第mレベルの候補ノードおよび候補ブランチを確立することは、
第m−1レベルの各ブランチの上でユーザmが選択できる全ての電力割当係数の値
を決定し、第mレベルの候補ノードおよび候補ブランチを確立し、
第m−1レベルの各ブランチごとに、確立可能な候補ノードおよび候補ブランチの数が、
である、ことを含み、ここで、Ωm−1は、現在の第m−1レベルのブランチのブランチメトリックであり、Δmは、ユーザmの電力割当係数の探索ステップ長であり、
であり、
は、ユーザの電力割当係数βmの最大値および最小値を表す。
第m−1レベルの各ブランチの上でユーザmが選択できる全ての電力割当係数の値
を決定し、第mレベルの候補ノードおよび候補ブランチを確立し、
第m−1レベルの各ブランチごとに、確立可能な候補ノードおよび候補ブランチの数が、
である、ことを含み、ここで、Ωm−1は、現在の第m−1レベルのブランチのブランチメトリックであり、Δmは、ユーザmの電力割当係数の探索ステップ長であり、
であり、
は、ユーザの電力割当係数βmの最大値および最小値を表す。
また、本発明の実施例では、基地局が提供されている。当該基地局は、
ユーザから報告されたチャネル状態情報、または測定して得られたユーザチャネル状態情報に基づいて、各ユーザの信号品質を決定する信号品質決定手段と、
各ユーザの信号品質に基づいて、木探索により各ユーザの電力割当係数を決定する電力割当係数決定手段と、
各ユーザの電力割当係数に基づいて、各ユーザに割り当てる電力を決定して、決定された各ユーザに割り当てる電力に基づいて、各ユーザに信号を送信し、またはユーザに対し、この送信電力で信号送信を行うよう通知する電力割当手段と、を含む。
ユーザから報告されたチャネル状態情報、または測定して得られたユーザチャネル状態情報に基づいて、各ユーザの信号品質を決定する信号品質決定手段と、
各ユーザの信号品質に基づいて、木探索により各ユーザの電力割当係数を決定する電力割当係数決定手段と、
各ユーザの電力割当係数に基づいて、各ユーザに割り当てる電力を決定して、決定された各ユーザに割り当てる電力に基づいて、各ユーザに信号を送信し、またはユーザに対し、この送信電力で信号送信を行うよう通知する電力割当手段と、を含む。
本発明の実施例に係る電力割当方法は、木探索を採用して各ユーザの電力割当係数を決定することにより、ユーザのスループットの幾何平均を最大化する目標を実現するとともに、電力割当方法の計算複雑度を大幅に低減させ、実際の応用にもっと適する。
上記の課題を解決するために、本発明の実施例は、電力割当方法を提供している。図1に示すように、当該方法は、主に、
基地局(eNB)が、ユーザから報告されたチャネル状態情報(下り)、または測定して得られたユーザチャネル状態情報(上り)に基づいて、各ユーザの信号品質を決定するステップ101と、
基地局(eNB)が、各ユーザの信号品質に基づいて、木探索により各ユーザの電力割当係数を決定するステップ102と、
基地局(eNB)が、各ユーザの電力割当係数に基づいて、各ユーザに割り当てる電力を決定して、決定された各ユーザに割り当てる電力に基づいて、各ユーザに信号を送信し(下り)、またはユーザに対し、この送信電力で信号送信を行う(上り)よう通知するステップ103と、を含む。
基地局(eNB)が、ユーザから報告されたチャネル状態情報(下り)、または測定して得られたユーザチャネル状態情報(上り)に基づいて、各ユーザの信号品質を決定するステップ101と、
基地局(eNB)が、各ユーザの信号品質に基づいて、木探索により各ユーザの電力割当係数を決定するステップ102と、
基地局(eNB)が、各ユーザの電力割当係数に基づいて、各ユーザに割り当てる電力を決定して、決定された各ユーザに割り当てる電力に基づいて、各ユーザに信号を送信し(下り)、またはユーザに対し、この送信電力で信号送信を行う(上り)よう通知するステップ103と、を含む。
図1のステップ102に示すように、本発明の実施例では、木探索方法を採用して、各ユーザの電力割当係数を決定する。以下、図面を参照しながら、上記の木探索方法を詳しく説明するとともに、説明をさらに明確にするために、以下の概念が予め定義されている。
1)レベルについて、ユーザの総数Mに従って、全体の木探索方法をMレベルに分けて、各ユーザが木探索方法における1つのレベルに対応する。本実施例に係る木探索方法では、まず、M個のユーザを信号品質に従って並べる必要がある。このようにして、m番目のユーザは、木探索方法の第mレベルに対応する。具体的に、基地局が、ユーザから報告されたチャネル状態情報に基づいて、各ユーザの信号品質を決定する場合、M個のユーザを、ユーザ1の信号品質が最も良く、ユーザMの信号品質が最も悪いように、信号品質に従って降順に並べる一方、基地局が、測定して得られたユーザチャネル状態情報に基づいて、各ユーザの信号品質を決定する場合、M個のユーザを、ユーザ1の信号品質が最も悪く、ユーザMの信号品質が最も良いように、信号品質に従って昇順に並べる。
2)第mレベルのノードについて、第mレベルの各ノードのそれぞれは、m番目のユーザの1種類の可能な電力割当係数を表す。
3)第mレベルのブランチについて、第mレベルの各ブランチのそれぞれにおけるノードは、1番目のユーザからm番目のユーザまでの1種類の電力割当係数の組み合わせを表す。
あるいは、本発明の実施例において、各ユーザのスペクトル効率で上記のノードメトリックを表すこともでき、
にして、ここで、SEiは、あるブランチにおける第iレベルのノードに対応するユーザのスペクトル効率を表し、下記の数式3または数式4で表すことができる。
[数式3]
[数式4]
にして、ここで、SEiは、あるブランチにおける第iレベルのノードに対応するユーザのスペクトル効率を表し、下記の数式3または数式4で表すことができる。
[数式3]
[数式4]
ここで、SE_AMCiは、あるブランチにおける第iレベルのノードで採用される変調符号化のスペクトル効率を表し、BLERおよびBERは、ブロック誤り率およびビット誤り率をそれぞれ表す。
図2は、本発明の実施例に係る木探索方法のフローを示す。図2に示すように、該方法は、主に、下記のステップを含む。
ステップ201で、M個のユーザを信号品質に従って並べる。
上記のように、本ステップでは、基地局が、ユーザから報告されたチャネル状態情報に基づいて、各ユーザの信号品質(下り)を決定する場合、M個のユーザを、ユーザ1の信号品質が最も良く、ユーザMの信号品質が最も悪いように、信号品質に従って降順に並べてもよい一方、基地局が、測定して得られたユーザチャネル状態情報に基づいて、各ユーザの信号品質(上り)を決定する場合、M個のユーザを、ユーザ1の信号品質が最も悪く、ユーザMの信号品質が最も良いように、信号品質に従って昇順に並べてもよい。
また、本ステップでは、上記の信号品質は、信号対干渉雑音比、信号対雑音比、信号対干渉比、またはチャネル利得であってよい。例えば、信号品質が信号対干渉雑音比であれば、下りの場合、本ステップにおける並べ替えによって、ユーザ1の信号対干渉雑音比が最大となる一方、ユーザMの信号対干渉雑音比が最小となる。
ステップ202で、ルートノードを確立して、ユーザ1が選択できるN個の電力割当係数に基づいて、第1レベルのN個のノードおよびN個のブランチを確立する。
本ステップでは、確立されたブランチの数Nは、ユーザ1の電力割当係数の探索ステップ長Δ1および電力割当係数β1の値の範囲と関係があり、
を満足し、ここで、
は、β1の最大値および最小値を表し、
である。例えば、Δ1=0.001、β1 min=0、β1 max=1である場合、N=1001になる。従って、確立されたN個のブランチのブランチメトリックが異なり、第1レベルで、ブランチメトリックがΩ1=β1である。
を満足し、ここで、
は、β1の最大値および最小値を表し、
である。例えば、Δ1=0.001、β1 min=0、β1 max=1である場合、N=1001になる。従って、確立されたN個のブランチのブランチメトリックが異なり、第1レベルで、ブランチメトリックがΩ1=β1である。
ステップ203で、予めm=2とする。
第m−1レベルの各ブランチごとに、確立可能な候補ノードおよび候補ブランチの数が、
である。ここで、Ωm−1は現在の第m−1レベルのブランチのブランチメトリックであり、Δmはユーザmの電力割当係数の探索ステップ長であり、
であり、
はユーザの電力割当係数βmの最大値および最小値を表す。
である。ここで、Ωm−1は現在の第m−1レベルのブランチのブランチメトリックであり、Δmはユーザmの電力割当係数の探索ステップ長であり、
であり、
はユーザの電力割当係数βmの最大値および最小値を表す。
ステップ205で、上記の全ての候補ブランチのブランチメトリックおよびノードメトリックをそれぞれ算出する。
ステップ206で、同じブランチメトリックを有する全ての候補ブランチをグループ構成し、各グループ内の各ブランチのノードメトリックをそれぞれ比較し、ノードメトリックが最大となる候補ブランチを選択して第mレベルのブランチとし、当該ブランチにおける候補ノードを第mレベルのノードとし、それ以外の候補ブランチおよび候補ノードを削除する。
ステップ207で、m=m+1にして、mがMに等しいかどうかを判断し、mがMに等しい場合、ステップ208に進み、mがMに等しくない場合、ステップ204に戻る。
ステップ208で、第M−1レベルの各ブランチの上でユーザMの電力割当係数を決定し、第Mレベルのノードおよび第Mレベルのブランチを確立し、第Mレベルの全てのブランチのノードメトリックを算出し、第Mレベルの全てのブランチの中から、最大のノードメトリックを有するブランチを選択して、当該ブランチにおけるノードに基づいて、M個のユーザの電力割当係数を決定する。
以下、具体的な例を参照しながら、本発明の実施例に係る木探索方法を詳しく説明する。本例において、M=3、Δ1=Δ2=Δ3=0.5、β1 min=β2 min=β3 min=0、β1 max=β2 max=β3 max=1と仮定する。
図3aに示すように、上記のステップ202で、1個のルートノードS0を確立して、ユーザ1が選択できる3個の電力割当係数に基づいて、第1レベルの3個のノードS11、S12、S13および3個のブランチB11、B12、B13を確立し、ここで、各ノード内に示す数は、当該ノードに対応する電力割当係数である。
図3bに示すように、m=2である場合、ステップ204で、第1レベルの3個のブランチB11、B12、B13の上で、2番目のユーザが選択できる電力割当係数を決定し、6個の候補ノードS21’、S22’、S23’、S24’、S25’、S26’および6個の候補ブランチB21’、B22’、B23’、B24’、B25’、B26’を確立することができる。それから、図3cに示すように、ステップ205とステップ206で、上記の6個の候補ブランチのブランチメトリックおよびノードメトリックを算出した後、上記の6個の候補ブランチを3つのグルップG21、G22およびG23に分ける。その後、図3dに示すように、各候補ブランチのグルップG21、G22およびG23の内から、最大のノードメトリックを有するブランチをそれぞれ選択して、第2レベルの3個のブランチB21、B22、B23とし、この3個のブランチB21、B22、B23における候補ノードを第2レベルの3個のノードS21、S22、S23とし、それ以外の候補ブランチおよび候補ノードを削除する。図3cと図3dとを比較することから分かるように、ステップ206では、候補ブランチB22’、B23’、B26’が削除されるとともに、候補ノードS22’、S23’、S26’が削除される。
図3eに示すように、m=3である場合、ステップ208で、第2レベルの各ブランチの上で、3番目のユーザの電力割当係数を決定し、第3レベルの3個のノードS31、S32、S33および第3レベルの3個のブランチB31、B32、B33を確立し、当該第3レベルの3個のブランチのノードメトリックを算出し、第3レベルの3個のブランチの中から、最大のノードメトリックを有するブランチを選択して、当該ブランチにおけるノードに基づいて、この3個のユーザの電力割当係数を決定する。本ステップ208で、ブランチB12、B22およびB32が選択され、このようにして、3個のユーザの電力割当係数がそれぞれ0.5、0および0.5であると決定することができる。
上記の木探索方法から分かるように、上記の木探索方法における各レベルでも、当該レベルのノードの数およびブランチの数を
以下に限定することができ、ここで、
である。この値は、探索ステップ長のみと関係がある一方、現在既に処理されたユーザの数と関係がない。従って、全数探索アルゴリズムと比べると、本発明の実施例で提供される木探索方法は、ユーザのスループットの幾何平均を最大化する目標を実現するとともに、計算複雑度を大幅に低減させることができる。例えば、Δmin=0.001であり、ユーザの数が4である場合、電力割当係数の組み合わせの数は、109の規模から105の規模に低減する。Δmin=0.001であり、ユーザの数が6である場合、電力割当係数の組み合わせの数は、1015の規模から指標105の規模に低減する。Δmin=0.001であり、ユーザの数が8である場合、電力割当係数の組み合わせの数は、1021の規模から指標105の規模に低減する。つまり、本発明の実施例に係る方法を採用すれば、計算複雑度は、ユーザ数の増加につれて、指数関数で増加することなく、線形的に増加する。従って、本発明の方法は、実際の応用にもっと適する。
以下に限定することができ、ここで、
である。この値は、探索ステップ長のみと関係がある一方、現在既に処理されたユーザの数と関係がない。従って、全数探索アルゴリズムと比べると、本発明の実施例で提供される木探索方法は、ユーザのスループットの幾何平均を最大化する目標を実現するとともに、計算複雑度を大幅に低減させることができる。例えば、Δmin=0.001であり、ユーザの数が4である場合、電力割当係数の組み合わせの数は、109の規模から105の規模に低減する。Δmin=0.001であり、ユーザの数が6である場合、電力割当係数の組み合わせの数は、1015の規模から指標105の規模に低減する。Δmin=0.001であり、ユーザの数が8である場合、電力割当係数の組み合わせの数は、1021の規模から指標105の規模に低減する。つまり、本発明の実施例に係る方法を採用すれば、計算複雑度は、ユーザ数の増加につれて、指数関数で増加することなく、線形的に増加する。従って、本発明の方法は、実際の応用にもっと適する。
上記の電力割当方法に対応して、本発明の実施例は、基地局(eNB)も提供している。図4に示すように、その内部構成は、主に、
ユーザから報告されたチャネル状態情報(下り)、または測定して得られたユーザチャネル状態情報(上り)に基づいて、各ユーザの信号品質を決定する信号品質決定手段401と、
各ユーザの信号品質に基づいて、木探索により各ユーザの電力割当係数を決定する電力割当係数決定手段402と、
各ユーザの電力割当係数に基づいて、各ユーザに割り当てる電力を決定して、決定された各ユーザに割り当てる電力に基づいて、各ユーザに信号を送信し(下り)、またはユーザに対し、この送信電力で信号送信を行うよう通知する(上り)電力割当手段403と、を含む。
ユーザから報告されたチャネル状態情報(下り)、または測定して得られたユーザチャネル状態情報(上り)に基づいて、各ユーザの信号品質を決定する信号品質決定手段401と、
各ユーザの信号品質に基づいて、木探索により各ユーザの電力割当係数を決定する電力割当係数決定手段402と、
各ユーザの電力割当係数に基づいて、各ユーザに割り当てる電力を決定して、決定された各ユーザに割り当てる電力に基づいて、各ユーザに信号を送信し(下り)、またはユーザに対し、この送信電力で信号送信を行うよう通知する(上り)電力割当手段403と、を含む。
本実施例において、上記の電力割当係数決定手段402は、図2に示す木探索方法により、各ユーザの電力割当係数を決定することができる。
上記は、本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明を限定するものではない。本発明の精神と原則内で行われる種々の修正、均等置換え、改善などは全て本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
401 信号品質決定手段
402 電力割当係数決定手段
403 電力割当手段
402 電力割当係数決定手段
403 電力割当手段
Claims (9)
- 電力割当方法であって、
基地局が、ユーザから報告されたチャネル状態情報、または測定して得られたユーザチャネル状態情報に基づいて、各ユーザの信号品質を決定し、
基地局が、各ユーザの信号品質に基づいて、木探索により各ユーザの電力割当係数を決定し、
基地局が、各ユーザの電力割当係数に基づいて、各ユーザに割り当てる電力を決定して、決定された各ユーザに割り当てる電力に基づいて、各ユーザに信号を送信し、またはユーザに対し、この送信電力で信号送信を行うよう通知する、
ことを含むことを特徴とする方法。 - 前記基地局が、各ユーザの信号品質に基づいて、木探索により各ユーザの電力割当係数を決定することは、
M個のユーザを信号品質に従って並べるステップaと、
ルートノードを確立して、ユーザ1が選択できるN個の電力割当係数に基づいて、第1レベルのN個のノードおよびN個のブランチを確立するステップbと、
予めm=2とするステップcと、
第m−1レベルの各ブランチの上でユーザmが選択できる全ての電力割当係数の値を決定し、第mレベルの候補ノードおよび候補ブランチを確立するステップdと、
上記第mレベルの全ての候補ブランチのブランチメトリックおよびノードメトリックをそれぞれ算出するステップeと、
同じブランチメトリックを有する全ての候補ブランチをグループ構成し、各グループ内の各ブランチのノードメトリックをそれぞれ比較し、ノードメトリックが最大となる候補ブランチを選択して第mレベルのブランチとし、当該ブランチにおける候補ノードを第mレベルのノードとし、それ以外の候補ブランチおよび候補ノードを削除するステップfと、
m=m+1にして、mがMに等しいかどうかを判断し、mがMに等しい場合、ステップhに進み、mがMに等しくない場合、ステップdに戻るステップgと、
第M−1レベルの各ブランチの上でユーザMの電力割当係数を決定し、第Mレベルのノードおよび第Mレベルのブランチを確立し、第Mレベルの全てのブランチのノードメトリックを算出し、第Mレベルの全てのブランチの中から、最大のノードメトリックを有するブランチを選択して、当該ブランチにおけるノードに基づいて、M個のユーザの電力割当係数を決定するステップhと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 基地局が、ユーザから報告されたチャネル状態情報に基づいて、各ユーザの信号品質を決定する場合、前記M個のユーザを信号品質に従って並べることは、M個のユーザを、ユーザ1の信号品質が最も良く、ユーザMの信号品質が最も悪いように、信号品質に従って降順に並べる、ことを含み、
基地局が、測定して得られたユーザチャネル状態情報に基づいて、各ユーザの信号品質を決定する場合、前記M個のユーザを信号品質に従って並べることは、M個のユーザを、ユーザ1の信号品質が最も悪く、ユーザMの信号品質が最も良いように、信号品質に従って昇順に並べる、ことを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。 - 前記信号品質は、信号対干渉雑音比、信号対雑音比、信号対干渉比、またはチャネル利得である、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
- 前記第m−1レベルの各ブランチの上でユーザmが選択できる全ての電力割当係数の値を決定し、第mレベルの候補ノードおよび候補ブランチを確立することは、
第m−1レベルの各ブランチの上でユーザmが選択できる全ての電力割当係数の値
を決定し、第mレベルの候補ノードおよび候補ブランチを確立し、
第m−1レベルの各ブランチごとに、確立可能な候補ノードおよび候補ブランチの数が、
である、ことを含み、
ここで、Ωm−1は現在の第m−1レベルのブランチのブランチメトリックであり、Δmはユーザmの電力割当係数の探索ステップ長であり、
であり、
はユーザの電力割当係数βmの最大値および最小値を表す、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。 - 基地局であって、
ユーザから報告されたチャネル状態情報、または測定して得られたユーザチャネル状態情報に基づいて、各ユーザの信号品質を決定する信号品質決定手段と、
各ユーザの信号品質に基づいて、木探索により各ユーザの電力割当係数を決定する電力割当係数決定手段と、
各ユーザの電力割当係数に基づいて、各ユーザに割り当てる電力を決定して、決定された各ユーザに割り当てる電力に基づいて、各ユーザに信号を送信し、またはユーザに対し、この送信電力で信号送信を行うよう通知する電力割当手段と、
を含むことを特徴とする基地局。
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