JP2013178040A - 微粉炭供給管 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】微粉炭供給管10は、流体に微粉炭を混合してバーナ57に供給するものであって、流体と微粉炭とを中央へ案内する案内部12と、案内部12から、バーナ57までを直線状に接続し、案内部12で中央へと案内された混合媒体を、管断面全体へと拡散させる拡散区間14を有するバーナ接続部13と、備える。
【選択図】図2
Description
特許文献1の微粉炭供給管は、微粉炭が気送されて流れる下流側の分岐管に接続され、複数段の流路より微粉炭を分岐管に分配して気送する1次分配器を備え、1次分配器の上流側で下部に、分岐管への微粉炭濃度を調整するキッカブロックを設けている。
通常、微粉炭バーナに微粉炭混合気を供給する微粉炭供給管は、バーナに到達するまでに何度も曲げられ、管内の空気流れは、2次流れを伴う非常に複雑な流れになっている。
しかし、特許文献1の微粉炭供給管は、管内にキッカブロックを設置してはいるものの、空気により搬送される微粉炭の濃度はバーナに至るまでに不均一に偏り、濃度分布は微粉炭管毎に異なっている。
微粉炭バーナの低NOx化を実現するには、バーナに至るまでに微粉炭濃度を均一化する必要があり、微粉炭濃度をより適切に制御する手段が必要である。
従って、流体と微粉炭との混合媒体に対して、中央へ案内される動的なエネルギーと、管断面全体へと拡散される動的なエネルギーと、が与えられることにより、微粉炭濃度分布が均一な流体と微粉炭との混合媒体をバーナに供給することができる。
従って、流体と微粉炭との混合媒体に対して、中央へ案内される動的なエネルギーと、管断面全体へと拡散される動的なエネルギーと、が与えられることにより、屈曲部の近傍において滞留を生ずることなく、微粉炭濃度分布が均一な流体と微粉炭との混合媒体をバーナに供給することができる。
(第1実施形態)
図1に示すように、本発明に係る第1実施形態の微粉炭供給管10を装備する石炭焚ボイラ50は、火炉51内へ空気を多段で投入することにより、微粉炭焚きのバーナ部52から追加空気投入部53までの領域を還元雰囲気にして燃焼排ガスの低NOx化を図っている。
還元雰囲気となるバーナ部52から追加空気投入部53までの距離は、還元燃焼ゾーンの距離(高さ)については長くなるほど燃焼ガスの滞留時間が長くなってNOx発生量は小さくなる。
石炭焚ボイラ50は、微粉炭(粉体燃料)および空気を火炉51内へ投入するバーナ56が各段の各コーナ部に配置される旋回燃焼方式のバーナ部52とされ、各段にはそれぞれ1または複数(図示の例では1個)の旋回火炎が形成される旋回燃焼方式を採用している。
石炭焚ボイラ50は、バーナ部52の各バーナ56が、微粉炭および空気を投入する微粉炭バーナ(燃料バーナ)(図2参照)57と、微粉炭バーナ57の上下に各々配置されて2次空気を投入する不図示の2次空気投入ポートとを備えている。
微粉炭供給管10は、多数の屈曲部を経由して最終の直線部分がコール1次ポート58に連通接続されており、直線部分の手前に配置されている最終の屈曲部11の下流側に、案内部12と、拡散区間14を有するバーナ接続部13とが連通接続されている。
なお、案内部12は、微粉炭供給管10の内周面15に一体的に形成されるのに代えて、石炭焚ボイラ50を製造する際に、不図示の取付部材を介して微粉炭供給管10の内周面15に取付部材が内周側に突出しないように固定してもよい。
バーナ接続部13は、案内部12の下流側の微粉炭バーナ57までを直線状に接続している。
そのため、案内部12は、流体と微粉炭との混合媒体に対して、中央へと案内する動的なエネルギーを与えることができる。
そして、バーナ接続部13は、内周面15の内径寸法L1と同等の内径寸法L3を有して案内部12の下流側に配置されている。
そのため、バーナ接続部13は、案内部12において中央へと案内する動的なエネルギーを与えられた流体と微粉炭との混合媒体に対して、微粉炭バーナ57までの直線状の区間における拡散区間14において管断面全体へと拡散する動的なエネルギーを与えることができる。
従って、微粉炭供給管10によれば、流体と微粉炭との混合媒体に対して、中央へ案内される動的なエネルギーと、管断面全体へと拡散される動的なエネルギーと、が与えられることにより、微粉炭濃度分布が均一な流体と微粉炭との混合媒体を微粉炭バーナ57に供給することができる。
従って、微粉炭供給管10によれば、流体と微粉炭との混合媒体に対して、中央へ案内される動的なエネルギーと、管断面全体へと拡散される動的なエネルギーと、が与えられることにより、屈曲部11の近傍において滞留を生ずることなく、微粉炭濃度分布が均一な流体と微粉炭との混合媒体を微粉炭バーナ57に供給することができる。
次に、本発明に係る第2実施形態の微粉炭供給管について説明する。
なお、以下の各実施形態において、前述した第1実施形態と重複する構成要素や機能的に同様な構成要素については、図中に同一符号あるいは相当符号を付することによって説明を簡略化あるいは省略する。
微粉炭供給管20は、多数の屈曲部を経由して最終の直線部分がコール1次ポート58に連通接続されており、直線部分の手前に配置されている最終の屈曲部21の下流側に、案内部22と、拡散区間24を有するバーナ接続部23とが連通接続されている。
バーナ接続部23は、案内部22の下流側に、微粉炭バーナ57までを直線状に接続している。
なお、案内部22は、内周面15の円周上の120度の範囲θ1に形成されるのに代えて、内周面15の円周上の120度〜240度の範囲に形成されてもよい。
そのため、屈曲部21の下流側において、内周面15に案内部22がある部分と、内周面15に案内部22のない連通部25を有する部分とがあることになる。
そのため、バーナ接続部23は、案内部22において中央へと案内する動的なエネルギーを与えられた流体と微粉炭との混合媒体に対して、拡散区間24において微粉炭バーナ57までの直線状の区間で管断面全体へと拡散する動的なエネルギーを与えることができる。
従って、微粉炭供給管20によれば、屈曲部21の外周側へ偏って流れる流体と微粉炭との混合媒体を中央へと案内することができる。
次に、本発明に係る第3実施形態の微粉炭供給管について説明する。
図6に示すように、本発明に係る第3実施形態の微粉炭供給管30を装備する石炭焚ボイラ70は、微粉炭バーナ57におけるコール1次ポート58の最下流端部に微粉炭供給管30を連通接続している。
微粉炭供給管30は、多数の屈曲部を経由して最終の直線部分がコール1次ポート58に連通接続されており、直線部分の手前に配置されている最終の屈曲部31の下流側に、案内部32と、拡散区間34を有するバーナ接続部33とが連通接続されている。
バーナ接続部33は、案内部32の下流側に、微粉炭バーナ57までを直線状に接続している。
そのため、案内部32は、流体と微粉炭との混合媒体に対して、中央へと案内する動的なエネルギーを与えることができる。
そして、バーナ接続部33は、内周面15の内径寸法L1と同等の内径寸法L3を有して案内部32の下流側に配置されている。
そのため、バーナ接続部33は、案内部32において中央へと案内する動的なエネルギーを与えられた流体と微粉炭との混合媒体に対して、拡散区間34において微粉炭バーナ57までの直線状の区間で管断面全体へと拡散する動的なエネルギーを与えることができる。
実施例には、案内部および拡散区間を有さない図8に示す微粉炭供給管80を適用した。そして、微粉炭の流れについて、微粉炭供給管80を、各実施形態の微粉炭供給管10,20,30と比べた。
なお、管内の微粉炭の流れは、例えば管内検査カメラ等の検査機器を用いて画像として取得した。
そのため、案内部および拡散区間を有さない微粉炭供給管80は、微粉炭と空気との混合が均一にならずに、微粉炭Mの均一な微粉炭濃度分布を得ることができないことが判明した。
これは、各実施形態の微粉炭供給管10,20,30が、微粉炭Mと空気との濃度を制御できたからであることが判明した。
11,21,31 屈曲部
12,22,32 案内部
13,23,33 バーナ接続部
14,24,34 拡散区間
15 内周面
50,60,70 石炭焚ボイラ
57 微粉炭バーナ(バーナ)
Claims (5)
- 流体に微粉炭を混合してバーナに供給する微粉炭供給管であって、
前記流体と微粉炭とを中央へ案内する案内部と、
前記案内部から、前記バーナまでを直線状に接続し、前記案内部で中央へと案内された前記混合媒体を、管断面全体へと拡散させる拡散区間を有するバーナ接続部と、を備える微粉炭供給管。 - 請求項1に記載の微粉炭供給管において、
前記案内部は、前記バーナに近接する屈曲部に設けられている微粉炭供給管。 - 請求項1または請求項2に記載の微粉炭供給管において、
前記案内部は、周方向に沿って、内周面から内方へ突出するように形成されている微粉炭供給管。 - 請求項3に記載の微粉炭供給管において、
前記案内部は、前記内周面の全周のうちの少なくとも一部に形成されている微粉炭供給管。 - 請求項1または請求項2に記載の微粉炭供給管において、
前記案内部は、前記内周面よりも小さい内径を有する環状に形成されている微粉炭供給管。
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