JP2013177917A - 軸受のシール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸受の外輪および内輪間にシールを装着することによりグリースの漏洩および外部異物の侵入を抑制するシール構造であって、接着剤を用いることなくシールを相手取付部材に強固に固定することができ、もってシールの脱落や回転時のせん断抵抗によるシールの共回りを防止する。
【解決手段】シールは、外輪および内輪のいずれか一方である取付部材に固定される固定部と、他方である相手摺動部材に摺動可能に密接するシールリップとを一体に備えてゴム状弾性体よりなる。固定部は、取付部材の周面に沿って軸方向一方から差し込まれる筒状の差し込み部を備えるとともに、取付部材の周面に設けた係合凹部に係合するフック状の係合部を筒状の差し込み部の先端に備える。シールは、取付部材に対し軸方向一方から着脱可能に装着されるものであって固定部が取付部材の端面部に突き当てられることにより取付部材に対する装着状態の位置決めがなされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、軸受の外輪および内輪間にシールを装着することによりグリースの漏洩および外部異物の侵入を抑制するシール構造に関する。本発明のシール構造は例えば、風力発電装置のピッチ・ヨー駆動部に装着する軸受に用いられ、またはその他の一般機械に装着する軸受に用いられる。
風力発電装置のピッチ・ヨー駆動部に装着する軸受には、内部グリースの漏洩および外部異物の侵入を抑制するため、シールが設置されている。シールとしては、装着性を良好ならしめるため、ゴム状弾性体(弾性体ゴム)のみよりなる押し出し成形品あるいは送り出し成形品が用いられている(押し出し成形あるいは送り出し成形によって紐状のシール素材を成形し、所定の長さで切断し、素材を環状にするため両端部を接合する)。シールの装着は、シール固定部に設けた突起を相手取付部材に設けた凹部に嵌めることでシールの固定を行なっている。
しかしながら、シール固定部の固定が十分でない場合、グリース給脂圧や内圧の発生によってシールが脱落したり、回転時のせん断抵抗によってシールが相手摺動部材に対し共回りしたりすることが懸念される。
また、本発明に対する先行技術として、図4に示すシール構造が存在し、このシール構造は、シールの脱落や回転時のせん断抵抗によるシールの共回りを防止するため、シール51に設けた突起(基部)52および相手取付部材53に設けた凹部54の内面のいずれか一方または両方に凹凸形状の圧入代55を設けるとともに、凹部54にシラン系接着剤56を介して突起52を圧入嵌合するものである(特許文献1参照)。
しかしながらこの先行技術では、シール51の固定にシラン系接着剤56を用いるため、その塗布工程や乾燥工程などに多くの手間がかかる不都合がある。また、軸受に用いるシール51については一般に交換作業が容易であることが求められるが、接着剤56による固着部を剥がすのは容易でない。
特開2011−27235号公報
本発明は以上の点に鑑みて、接着剤を用いることなくシールを相手取付部材に強固に固定することができ、もってシールの脱落や回転時のせん断抵抗によるシールの共回りを防止することができる軸受用のシール構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるシール構造は、軸受の外輪および内輪間にシールを装着することによりグリースの漏洩および外部異物の侵入を抑制するシール構造であって、前記シールは、前記外輪および内輪のいずれか一方である取付部材に固定される固定部と、他方である相手摺動部材に摺動可能に密接するシールリップとを一体に備えてゴム状弾性体よりなり、前記固定部は、前記取付部材の周面に沿って軸方向一方から差し込まれる筒状の差し込み部を備えるとともに、前記取付部材の周面に設けた係合凹部に係合するフック状の係合部を前記筒状の差し込み部の先端に備え、前記シールは、前記取付部材および相手摺動部材に対し軸方向一方から着脱可能に装着されるものであって前記固定部が前記取付部材の端面部に突き当てられることにより前記取付部材に対する装着状態の位置決めがなされることを特徴とする。
また、本発明の請求項2によるシール構造は、上記した請求項1記載のシール構造において、前記筒状の差し込み部は、グリース給脂圧に対する受圧面がテーパー状に形成されることにより前記グリース給脂圧によって前記取付部材に押し付けられることを特徴とする。
また、本発明の請求項3によるシール構造は、上記した請求項1または2記載のシール構造において、前記固定部は、前記取付部材の端面部に設けた環状凹部に挿入される環状のシール突起を備え、前記シールは、前記筒状の差し込み部および前記シール突起が一部の前記取付部材を径方向両側から挟み込むことを特徴とする。
上記構成を備える本発明のシール構造において、シールは、外輪および内輪のいずれか一方である取付部材に固定される固定部と、他方である相手摺動部材に摺動可能に密接するシールリップとを一体に備えてゴム状弾性体によって成形されている。固定部は、取付部材の周面に沿って軸方向一方から差し込まれる筒状の差し込み部を備えるとともに、取付部材の周面に設けた係合凹部に係合するフック状の係合部を筒状の差し込み部の先端に備えている。ここにフック状の係合部とは、鉤爪状の係合部のことを云う。したがって、シール固定部の筒状の差し込み部の先端に設けたフック状の係合部が取付部材の周面に設けた係合凹部に対し機械的に係合するため、このフックの係合による抜け止め構造によってシールを相手取付部材に強固に固定することが可能とされている。
また、シールは、取付部材および相手摺動部材に対し軸方向一方から着脱可能に装着されるものであって固定部が取付部材の端面部に突き当てられることにより取付部材に対する装着状態の位置決めがなされるものとされている。したがって、取付部材に対するシールの着脱作業が径方向ではなく軸方向一方から行なわれ、シールを蓋のように被せたり外したりすれば良いため、着脱作業を容易に行なうことが可能とされている。
上記筒状の差し込み部は、取付部材の周面に沿って軸方向一方から差し込まれるので、その一方の周面にグリース給脂圧に対する受圧面を備えている。この受圧面の形状は円筒状でも良いが、これをテーパー状にすると、グリース給脂圧によって筒状の差し込み部が取付部材に押し付けられることになる。したがって、上記フック状の係合部が係合凹部から外れにくくなり、よって抜け止め力が高められる。テーパーの向きとしては上記作用からして、筒状の差し込み部の基端部から先端部へかけて筒状の差し込み部の厚みが徐々に薄くなる向きである。
また、固定部に、取付部材の端面部に設けた環状凹部に挿入される環状のシール突起を設けて、このシール突起と筒状の差し込み部とによって一部の取付部材を径方向両側から挟み込むことも考えられ、これによっても抜け止め力を高めることが可能となる。
尚、軸受の外輪および内輪間に軸方向一方からシールを装着するには、シールを外輪に固定して内輪と摺接させる第1の態様(インナーリップ仕様)と、反対にシールを内輪に固定して外輪と摺接させる第2の態様(アウターリップ仕様)とが考えられるところ、本願の請求項1に係る発明は、この第1の態様および第2の態様の双方を対象にしている。これに対し第1の態様および第2の態様を分説すると以下のようになり、対象が限定される分、構成が具体化される。
第1の態様・・・
(1)軸受の外輪および内輪間にシールを装着することによりグリースの漏洩および外部異物の侵入を抑制するシール構造であって、前記シールは、前記外輪に固定される固定部と、前記内輪に摺動可能に密接するシールリップとを一体に備えてゴム状弾性体よりなり、前記固定部は、前記外輪の内周面に沿って軸方向一方から差し込まれる筒状の差し込み部を備えるとともに、前記外輪の内周面に設けた係合凹部に係合するフック状の係合部を前記筒状の差し込み部の先端に備え、前記シールは、前記外輪および内輪に対し軸方向一方から着脱可能に装着されるものであって前記固定部が前記外輪の端面部に突き当てられることにより前記外輪に対する装着状態の位置決めがなされることを特徴とする軸受のシール構造。
(2)上記(1)項記載のシール構造において、前記筒状の差し込み部は、その内周面をもって構成されるグリース給脂圧に対する受圧面がテーパー状に形成されることにより前記グリース給脂圧によって前記外輪の内周面に押し付けられることを特徴とする軸受のシール構造。
(3)上記(1)項または(2)項記載のシール構造において、前記固定部は、前記外輪の端面部に設けた環状凹部に挿入される環状のシール突起を備え、前記シールは、前記筒状の差し込み部および前記シール突起が一部の前記外輪を径方向両側から挟み込むことを特徴とする軸受のシール構造。
第2の態様・・・
(1)軸受の外輪および内輪間にシールを装着することによりグリースの漏洩および外部異物の侵入を抑制するシール構造であって、前記シールは、前記内輪に固定される固定部と、前記外輪に摺動可能に密接するシールリップとを一体に備えてゴム状弾性体よりなり、前記固定部は、前記内輪の外周面に沿って軸方向一方から差し込まれる筒状の差し込み部を備えるとともに、前記内輪の外周面に設けた係合凹部に係合するフック状の係合部を前記筒状の差し込み部の先端に備え、前記シールは、前記外輪および内輪に対し軸方向一方から着脱可能に装着されるものであって前記固定部が前記内輪の端面部に突き当てられることにより前記内輪に対する装着状態の位置決めがなされることを特徴とする軸受のシール構造。
(2)上記(1)項記載のシール構造において、前記筒状の差し込み部は、その外周面をもって構成されるグリース給脂圧に対する受圧面がテーパー状に形成されることにより前記グリース給脂圧によって前記内輪の外周面に押し付けられることを特徴とする軸受のシール構造。
(3)上記(1)項または(2)項記載のシール構造において、前記固定部は、前記内輪の端面部に設けた環状凹部に挿入される環状のシール突起を備え、前記シールは、前記筒状の差し込み部および前記シール突起が一部の前記内輪を径方向両側から挟み込むことを特徴とする軸受のシール構造。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明においては上記したように、シール固定部の筒状の差し込み部の先端に設けたフック状の係合部が取付部材の周面に設けた係合凹部に対し機械的に係合するため、このフックの係合による抜け止め構造によってシールを相手取付部材に強固に固定することが可能とされている。したがって本発明所期の目的どおり、接着剤を用いることなくシールを相手取付部材に強固に固定することができ、もってシールの脱落や回転時のせん断抵抗によるシールの共回りを防止することができる。また、シールの固定に接着剤を用いないため、シールの着脱作業が容易であり、シールの着脱作業を軸方向一方から行なうため、この点からしてもシールの着脱作業が容易である。また、筒状の差し込み部におけるグリース給脂圧に対する受圧面をテーパー状に形成したり、筒状の差し込み部およびシール突起をもって一部の取付部材を径方向両側から挟み込んだりすることにより、シールの固定力を一層高めることができる。
本発明の第1実施例に係るシール構造の要部断面図 図1の一部拡大図 本発明の第2実施例に係るシール構造の要部断面図 従来例に係るシール構造の要部断面図
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
第1実施例・・・
図1は、本発明の第1実施例に係るシール構造を示している。当該実施例に係るシール構造(密封装置)は、風力発電装置のピッチ・ヨー駆動部に装着する軸受に用いられるものであって、軸受の外輪61および内輪71間にシール(シール部材)11を装着することにより内部グリースの漏洩および泥水やダスト等の外部異物の侵入を抑制する。また当該実施例に係るシール構造は、シール11を外輪61に固定して内輪71と摺接させる上記第1の態様に属する。
シール11は、外輪61の端面部61aに対し軸方向一方(図では上方)から突き当て状態で固定される環状の固定部12と、内輪71に摺動可能に密接する環状のシールリップ17,18とを一体に備え、所定のゴム状弾性体によって成形されている。芯金などの補強体は備えられておらず、ゴム状弾性体のみよりなるいわゆるラバーオンリーの成形品である。またシール11は接着剤を用いることなく差し込み・係合のみによって外輪61の端面部61aに固定される。
環状の固定部12において、その軸方向他方(図では下方)の端面には、外輪61の内周面61bに沿って軸方向一方から差し込まれる筒状の差し込み部13が設けられるとともに、外輪61の内周面61bに設けた係合凹部62に係合するフック状の係合部14が筒状の差し込み部13の先端に径方向外方へ向けて設けられている。したがってシール11は、このフック状の係合部14を外輪61の内周面61bに沿って差し込んでフック状の係合部14を係合凹部62に係合させることにより外輪61に対し軸方向一方から着脱可能に装着され、固定部12が外輪61の端面部61aに突き当てられることにより外輪61に対する装着状態の位置決めがなされることになる。
また、筒状の差し込み部13は、その外周面が軸方向ストレートな円筒状に形成されるとともにその内周面がテーパー状に形成され、後者の内周面をもって構成されるグリース給脂圧に対する受圧面15がテーパー状に形成されることによりグリース給脂圧によって外輪61の内周面61bに押し付けられるように構成されている。テーパーの向きとしては図2に示すように、筒状の差し込み部13の基端部から先端部へかけて筒状の差し込み部13の厚みが徐々に薄くなる向きである。
また、筒状の差し込み部13の径方向外方に位置して固定部12の軸方向他方の端面に、外輪61の端面部61aに設けた環状凹部63に挿入される環状のシール突起16が設けられている。したがってシール11は、筒状の差し込み部13およびシール突起16が一部の外輪61を径方向両側から弾性的に挟み込むことになる。
上記シールリップ17,18は、内輪71の端面部71aに摺動可能に密接する第1シールリップ17と、内輪71の外周面71bに摺動可能に密接する第2シールリップ18との組み合わせにより設定されている。このうち第1シールリップ17は、固定部12の内周部位から径方向内方であってかつ軸受内部側へ向けて斜めに成形され、その先端部をもって内輪71の端面部71aに摺動可能に密接する。一方、第2シールリップ18は、固定部12の軸方向他方の端面であって筒状の差し込み部13の根元部位から径方向内方であってかつ軸受内部側へ向けて斜めに成形され、その先端部をもって内輪71の外周面71bに摺動可能に密接する。これらの配置およびリップ端の向きからして第1シールリップ17は主に対外部異物のシールを担当し、第2シールリップ18は主に対グリースのシールを担当する。
上記構成を備えるシール構造において、シール11は、外輪61の端面部61aに突き当て状態で固定される固定部12と、内輪71の端面部71aおよび外周面71bに摺動可能に密接する第1および第2シールリップ17,18とを一体に備えてゴム状弾性体によって成形されている。固定部12は、外輪61の内周面61bに沿って軸方向一方から差し込まれる筒状の差し込み部13を備えるとともに、外輪61の内周面61bに設けた係合凹部62に係合するフック状の係合部14を筒状の差し込み部13の先端に径方向外方へ向けて備えている。したがって、シール固定部12の筒状の差し込み部13の先端に設けたフック状の係合部14が外輪61の内周面61bに設けた係合凹部62に対し機械的に係合するため、このフックの係合による抜け止め構造によってシール11を相手取付部材である外輪61に対し強固に固定することが可能とされている。したがってシール11を外輪61に固定して内輪71と摺接させる第1の態様のシール構造において、接着剤を用いることなくシール11を相手取付部材である外輪61に対し強固に固定することができ、もってシール11の脱落や回転時のせん断抵抗によるシールの共回りを防止することができる。また、シール11の固定に接着剤を用いないため、シール11の着脱作業を容易に行なうことができる。
また、シール11は、外輪61および内輪71に対し軸方向一方から着脱可能に装着されるものであって固定部12が外輪61の端面部61aに突き当てられることにより外輪61に対する装着状態の位置決めがなされるものとされている。したがって、外輪61に対するシール11の着脱作業が径方向ではなく軸方向一方から行なわれ、シール11を蓋のように被せたり外したりすれば良いために、着脱作業、特に風力発電装置のピッチ・ヨー駆動部など高所における着脱作業を容易に行なうことができる。
また、筒状の差し込み部13におけるグリース給脂圧に対する受圧面15をテーパー状に形成したこと、および筒状の差し込み部13およびシール突起16をもって一部の外輪61を径方向両側から弾性的に挟み込むことにより、シール11の固定力を一層高めることができる。
第2実施例・・・
図3は、本発明の第2実施例に係るシール構造を示している。当該実施例に係るシール構造(密封装置)は、風力発電装置のピッチ・ヨー駆動部に装着する軸受に用いられるものであって、軸受の外輪61および内輪71間にシール(シール部材)11を装着することにより内部グリースの漏洩および泥水やダスト等の外部異物の侵入を抑制する。また当該実施例に係るシール構造は、シール11を内輪71に固定して外輪61と摺接させる上記第2の態様に属する。
シール11は、内輪71の端面部71aに対し軸方向一方(図では上方)から突き当て状態で固定される環状の固定部12と、外輪61に摺動可能に密接する環状のシールリップ17,18とを一体に備え、所定のゴム状弾性体によって成形されている。芯金などの補強体は備えられておらず、ゴム状弾性体のみよりなるいわゆるラバーオンリーの成形品である。またシール11は接着剤を用いることなく差し込み・係合のみによって内輪71の端面部71aに固定される。
環状の固定部12において、その軸方向他方(図では下方)の端面には、内輪71の外周面71bに沿って軸方向一方から差し込まれる筒状の差し込み部13が設けられるとともに、内輪71の外周面71bに設けた係合凹部72に係合するフック状の係合部14が筒状の差し込み部13の先端に径方向内方へ向けて設けられている。したがってシール11は、このフック状の係合部14を内輪71の外周面71bに沿って差し込んでフック状の係合部14を係合凹部72に係合させることにより内輪71に対し軸方向一方から着脱可能に装着され、固定部12が内輪71の端面部71aに突き当てられることにより内輪71に対する装着状態の位置決めがなされることになる。
また、筒状の差し込み部13は、その内周面が軸方向ストレートな円筒状に形成されるとともにその外周面がテーパー状に形成され、後者の外周面をもって構成されるグリース給脂圧に対する受圧面15がテーパー状に形成されることによりグリース給脂圧によって内輪71の外周面71bに押し付けられるように構成されている。テーパーの向きとしては図2に示したように、筒状の差し込み部13の基端部から先端部へかけて筒状の差し込み部13の厚みが徐々に薄くなる向きである。
また、筒状の差し込み部13の径方向内方に位置して固定部12の軸方向他方の端面に、内輪71の端面部71aに設けた環状凹部73に挿入される環状のシール突起16が設けられている。したがってシール11は、筒状の差し込み部13およびシール突起16が一部の内輪71を径方向両側から弾性的に挟み込むことになる。
上記シールリップ17,18は、外輪61の端面部61aに摺動可能に密接する第1シールリップ17と、外輪61の内周面61bに摺動可能に密接する第2シールリップ18との組み合わせにより設定されている。このうち第1シールリップ17は、固定部12の外周部位から径方向外方であってかつ軸受内部側へ向けて斜めに成形され、その先端部をもって外輪61の端面部61aに摺動可能に密接する。一方、第2シールリップ18は、固定部12の軸方向他方の端面であって筒状の差し込み部13の根元部位から径方向外方であってかつ軸受内部側へ向けて斜めに成形され、その先端部をもって外輪61の内周面61bに摺動可能に密接する。これらの配置およびリップ端の向きからして第1シールリップ17は主に対外部異物のシールを担当し、第2シールリップ18は主に対グリースのシールを担当する。
上記構成を備えるシール構造において、シール11は、内輪71の端面部71aに突き当て状態で固定される固定部12と、外輪61の端面部61aおよび内周面61bに摺動可能に密接する第1および第2シールリップ17,18とを一体に備えてゴム状弾性体によって成形されている。固定部12は、内輪71の外周面71bに沿って軸方向一方から差し込まれる筒状の差し込み部13を備えるとともに、内輪71の外周面71bに設けた係合凹部72に係合するフック状の係合部14を筒状の差し込み部13の先端に径方向内方へ向けて備えている。したがって、シール固定部12の筒状の差し込み部13の先端に設けたフック状の係合部14が内輪71の外周面71bに設けた係合凹部72に対し機械的に係合するため、このフックの係合による抜け止め構造によってシール11を相手取付部材である内輪71に対し強固に固定することが可能とされている。したがってシール11を内輪71に固定して外輪61と摺接させる第2の態様のシール構造において、接着剤を用いることなくシール11を相手取付部材である内輪71に対し強固に固定することができ、もってシール11の脱落や回転時のせん断抵抗によるシールの共回りを防止することができる。また、シール11の固定に接着剤を用いないため、シール11の着脱作業を容易に行なうことができる。
また、シール11は、外輪61および内輪71に対し軸方向一方から着脱可能に装着されるものであって固定部12が内輪71の端面部71aに突き当てられることにより内輪71に対する装着状態の位置決めがなされるものとされている。したがって、内輪71に対するシール11の着脱作業が径方向ではなく軸方向一方から行なわれ、シール11を蓋のように被せたり外したりすれば良いために、着脱作業、特に風力発電装置のピッチ・ヨー駆動部など高所における着脱作業を容易に行なうことができる。
また、筒状の差し込み部13におけるグリース給脂圧に対する受圧面15をテーパー状に形成したこと、および筒状の差し込み部13およびシール突起16をもって一部の内輪71を径方向両側から弾性的に挟み込むことにより、シール11の固定力を一層高めることができる。
尚、上記第1実施例は、シール11を外輪61に固定して内輪71と摺接させる第1の態様に属するシール構造について説明し、上記第2実施例は、シール11を内輪71に固定して外輪61と摺接させる第2の態様に属するシール構造について説明したが、これらのシール構造が、風力発電装置におけるプロペラのピッチ部(風車のプロペラを主軸に対して主軸軸芯に垂直な軸芯回りに旋回させる旋回軸受部)やヨー部(風車のナセルを支持台に対して旋回自在に支持する旋回軸受部)の軸受に用いられる場合、シール11は、軸受の外輪61および内輪71間のグリース漏れの防止と外部からの異物侵入の防止を目的とするため、軸受の両端部にそれぞれ設置される。また、シール11は、押し出し成形あるいは送り出し成形された同一断面を持つ紐状のゴム材料(シール素材)から作られ、この紐状のゴム材料を軸受のシール取付部の寸法に合わせた環状シールとして用いるため、適宜の長さで切断し、両端の断面を接着する。したがって、軸受の両端部に設置される一対のシール11が1本の同一断面を持つ紐状のゴム材料から作られるため、一方の軸受端部では外輪側に固定用溝を設けて設置するインナーリップ仕様の環状シールが用いられるとともに、他方の軸受端部では内輪側に固定用溝を設けて設置するアウターリップ仕様の環状シールが用いられることになる。
11 シール
12 固定部
13 筒状の差し込み部
14 フック状の係合部
15 受圧面
16 シール突起
17,18 シールリップ
61 外輪
61a,71a 端面部
61b 内周面
62,72 係合凹部
63,73 環状凹部
71 内輪
71b 外周面

Claims (3)

  1. 軸受の外輪および内輪間にシールを装着することによりグリースの漏洩および外部異物の侵入を抑制するシール構造であって、
    前記シールは、前記外輪および内輪のいずれか一方である取付部材に固定される固定部と、他方である相手摺動部材に摺動可能に密接するシールリップとを一体に備えてゴム状弾性体よりなり、
    前記固定部は、前記取付部材の周面に沿って軸方向一方から差し込まれる筒状の差し込み部を備えるとともに、前記取付部材の周面に設けた係合凹部に係合するフック状の係合部を前記筒状の差し込み部の先端に備え、
    前記シールは、前記取付部材および相手摺動部材に対し軸方向一方から着脱可能に装着されるものであって前記固定部が前記取付部材の端面部に突き当てられることにより前記取付部材に対する装着状態の位置決めがなされることを特徴とする軸受のシール構造。
  2. 請求項1記載のシール構造において、
    前記筒状の差し込み部は、グリース給脂圧に対する受圧面がテーパー状に形成されることにより前記グリース給脂圧によって前記取付部材に押し付けられることを特徴とする軸受のシール構造。
  3. 請求項1または2記載のシール構造において、
    前記固定部は、前記取付部材の端面部に設けた環状凹部に挿入される環状のシール突起を備え、
    前記シールは、前記筒状の差し込み部および前記シール突起が一部の前記取付部材を径方向両側から挟み込むことを特徴とする軸受のシール構造。
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