JP2013171289A - エレクトロウエッティング表示装置及びこれを駆動する方法 - Google Patents

エレクトロウエッティング表示装置及びこれを駆動する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 エレクトロウエッティング表示装置及びこれを駆動する方法の提供。
【解決手段】 第1の電極と、第1の電極から離れている第2の電極と、第1の電極と第2の電極の上に位置する疎水層を備え、疎水層と向かい合う第3の電極と、疎水層と第3の電極との間のスペースに配置され、互いに混ざらない第1の流体及び第2の流体と、を備え、疎水層は、第2の流体に対して疎水性である表示装置の駆動方法であって、第1の電極と第3の電極との間に第1の電位差を与えて、第1の流体が第2の電極に向かって移動するようにする第1の移動ステップと、第1の電位差を減らし、第2の電極と第3の電極との間に第2の電位差を与えて、第1の流体が第1の電極に向かって移動するようにする第2の移動ステップと、第2の電位差を除去して、第1の流体が第1の電極に向かって移動する速度を遅らせたり、第1の流体の移動を止めたりする減速ステップと、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレクトロウエッティング表示装置及びこれを駆動する方法に関する。
エレクトロウエッティング表示装置(electrowetting display device)は、極性流体(polar fluid)及び極性流体と混ざらない非極性流体(non−polar fluid)の組み合わせを用いてイメージを表現する表示装置である。エレクトロウエッティング表示装置は互いに離れている上部基板及び下部基板を備え、複数のセルが上部基板と下部基板との間において隔壁によって仕切られている。
各セルは、向かい合う基板の間に形成されたスペースに位置する極性流体と非極性流体とを含む。極性流体と非極性流体が上部基板と下部基板との間において互いに対して相対的にいかに配置されるかに影響を与える電場を選択的に印加するための1組の電極が各セルに備えられており、各セルの一方側の電極の上には疎水層(lyophobiclayer)が形成されている。疎水層は極性流体を押し出す特性があり、押し出される極性流体と押し出す疎水層との間のスペースを非極性流体が占める。
電極の間に適正な電場が印加されると、電場によって極性流体が通常の位置から外れて疎水層の表面に移動し、非極性流体は極性流体に置き換えられて、極性流体が占めていたスペースに集まる。このように置き換えた電場が除かれると、極性流体は再び疎水層によって押し出されて疎水層の表面から離れていく。この場合、一所に集まっていた非極性流体は通常の位置に戻り、疎水層表面の上に広がっていく。エレクトロウエッティング装置は、このような現象と併せて、非極性流体の光学的染色を用いて、染料(dye)を含む非極性流体が疎水層表面を覆う面積を選択的に調節して、セルを通過する光の透過量を調節することによってイメージを表示することができる。
エレクトロウエッティング表示装置は、光学的効果を実現するための偏光板を用いないので、液晶表示装置に比べて光の透過効率に優れている。しかしながら、エレクトロウエッティング表示装置は映像信号を変えるのにかかる応答時間(responsetime)が長くため、速い動画の実現が困難になることがある。特に、非極性流体を集めるのにかかる時間よりも、集まった非極性流体を再び疎水層表面の上に広がらせるのにかかる時間が長いことがある。
特開2010−107908号
応答時間を改善することができるエレクトロウエッティング表示装置およびその駆動方法を提供する。
本発明の一実施形態に係る表示装置の駆動方法は、第1の電極と、第1の電極から離れている第2の電極と、第1の電極と第2の電極の上に位置する疎水層を備え、疎水層から離れて向かい合う第3の電極と、疎水層と前記第3の電極との間のスペースに配置され、互いに混ざらない第1の流体及び第2の流体と、を備え、疎水層は、第2の流体に対して疎水性である表示装置の駆動方法である。
この駆動方法は、第1の電極と前記第3の電極との間に第1の電位差を与えて、前記第1の流体が前記第2の電極に向かって移動するようにする第1の移動ステップと、第1の電位差を減らし、第2の電極と第3の電極との間に第2の電位差を与えて、第1の流体が前記第1の電極に向かって移動するようにする第2の移動ステップと、第2の電位差を除去して、第1の流体が前記第1の電極に向かって移動する速度を遅らせたり、第1の流体の移動を止めたりする減速ステップと、を含む。
第1の流体は、第2の電極面積の全体を覆うことが好ましい。
第2の移動ステップは、第3の電極に実質的に一定の電圧を印加するステップと、第2の電極に少なくとも一つのパルスを含むパルス波形の電圧を印加するステップと、を含むことが好ましい。
パルス波形の電圧は、2以上のパルスを含むことが好ましい。
第1の移動ステップにおいて、第2の電極と前記第3の電極との間には実質的に電位差がないことが好ましい。
第1の電極に印加される電圧は、第1の移動ステップにおいて第1の電圧値を有し、第2の移動ステップ及び減速ステップにおいて第1の電圧値とは異なる第2の電圧値を有し、第2の電極に印加される電圧は、第1の移動ステップにおいて第1の電圧値よりも第2の電圧値にさらに近い第3の電圧値を有し、第2の移動ステップにおいて第3の電圧値とは異なる第4の電圧値を有するか、あるいは、第3の電圧値と第4の電圧値との間をスイングし、減速ステップにおいて第3の電圧値を有し、第3の電極に印加される電圧は、第1の移動ステップ、第2の移動ステップ及び前記減速ステップにおいて第3の電圧値を有することが好ましい。
第4の電圧値は、第1の電圧値と実質的に等しいことが好ましい。第1、第2及び第4の電圧値は、第3の電圧値と同じ側に位置することが好ましい。
第2の移動ステップ及び減速ステップにおいて第1の流体は一体となることが好ましい。
このように本発明の一実施形態によれば、エレクトロウエッティング装置の応答時間を改善することができる。
本発明の一実施形態に係るエレクトロウエッティング表示装置の断面図であって、それぞれ第1及び第2の階調状態を示す。 本発明の一実施形態に係るエレクトロウエッティング表示装置の断面図であって、それぞれ第1及び第2の階調状態を示す。 本発明の実施形態によりエレクトロウエッティング表示装置を図2の状態から図1の状態に切り替えるときに電極に印加される駆動電圧を示すグラフである。 本発明の実施形態によりエレクトロウエッティング表示装置を図2の状態から図1の状態に切り替えるときに電極に印加される駆動電圧を示すグラフである。 エレクトロウエッティング表示装置の透過率の経時変化を示すグラフである。 実験例1及び実験例2に係る駆動方法により駆動したエレクトロウエッティング表示装置の応答時間を測定した結果を示すグラフである。 本発明の他の実施形態に係るエレクトロウエッティング表示装置の駆動電圧の波形図である。 実験例3、実験例4及び実験例5に係る駆動方法により駆動したエレクトロウエッティング表示装置の応答時間を測定した結果を示すグラフである。 エレクトロウエッティング表示装置の一例を示す断面図である。 模擬実験において時間の関数として示す第1の流体の断面図である。 様々な大きさの第2の電極を有するエレクトロウエッティング表示装置における開口率の経時変化を示すグラフである。 疎水層の上に位置する第1の流体を概略的に示す断面図である。 疎水層の一部が汚染されたときにおける開口率の経時変化を示すグラフである。 図1及び図2に示すエレクトロウエッティング表示装置の第2の電極に印加される電圧の種々の波形図である。 図1及び図2に示すエレクトロウエッティング表示装置の第2の電極に印加される電圧の種々の波形図である。 図1及び図2に示すエレクトロウエッティング表示装置の第2の電極に印加される電圧の種々の波形図である。 図1及び図2に示すエレクトロウエッティング表示装置の第2の電極に印加される電圧の種々の波形図である。 本発明の実施形態に係るエレクトロウエッティング表示装置の第1のパネルの配置図である。
以下、添付図面に基づき、本発明を製造し使用する方法について詳しく説明される。本発明の明細書において、同じ参照番号は同じ部品または構成要素を示すということに留意しなければならない。
図1及び図2に基づき、本発明の一実施形態に係るエレクトロウエッティング表示装置について詳述する。図1及び図2は、本発明の一実施形態に係るエレクトロウエッティング表示装置の断面図であって、それぞれ第1及び第2の階調状態を示す。図1及び図2は、エレクトロウエッティング表示装置のあるセルを示しているが、エレクトロウエッティング表示装置は、行及び列をもって繰り返し配列された多数のセルを含んでいてもよい。
図1及び図2を参照すると、本実施形態によるエレクトロウエッティング表示装置1は、向かい合う第1のパネル100及び第2のパネル200と、これらの間に位置する第1の流体310及び第2の流体320と、を備える。第1のパネル100は、第1の基板101と、第1の電極110と、第2の電極120と、保護層130と、疎水層140及び隔壁160などを備え、第2のパネル200は、第2の基板201及び第3の電極210などを備える。側面に配置される向かい合う図示の1以上の隔壁160は第1の流体310を制限する。
第1の基板101は、ガラスまたはプラスチックなどの透明な絶縁物質から成ることが好ましい。図示しないが、透光性第1の基板101の下にバックライトユニットが備えられていてもよい。バックライトユニットが供給する白色または他の色のバックライトは、エレクトロウエッティング表示装置内に備えられた選択的に移動可能な染料によって(部分的にまたは全体的に)遮断されて輝度が調節されてもよい。
第1の電極110と第2の電極120は第1の基板101の上に位置し、インジウム錫酸化物(indiumtin oxide;ITO)またはインジウム亜鉛酸化物(indium zinc oxide;IZO)などの透明導電体から構成されてもよい。第1の電極110と第2の電極120は互いに離れて電気的に分離されており、同じ絶縁層(例えば、101)の上に位置し、同じ透明導電物質を含んでいてもよい。第1及び第2の電極110、120を製造するときには、一つの層を積層した後にパターニングして、互いに離隔させると共に電気的に互いに絶縁させてもよい。
第1のパネル100は、第1の電極110及び第2の電極120にそれぞれ電圧を印加する第1及び第2のスイッチング素子(図示せず)をさらに備えてもよい。第1及び第2のスイッチング素子は薄膜電界効果トランジスタ(thinfilm field effecttransistor)であってもよく、第1の基板101の上に集積(integrally disposed)されてもよく、第1の電極110と第2の電極120にそれぞれモノリシックに(monolithically)接続されるように形成されてもよい。
また、第1のパネル100は、第1及び第2のスイッチング素子の上に位置する絶縁層(図示せず)をさらに備えてもよい。この絶縁層は、スイッチング素子の部分を適正な素子の動作に必要な程度に電気的に絶縁させることができる。
保護層130は電気的絶縁性を有し、第1の電極110及び第2の電極120の上に位置してもよく、酸化ケイ素(SiOx)などの絶縁物質を含んでいてもよい。保護層130は、第3の電極210と第1及び第2の電極110、120に電圧が印加されたときに、これらの間に意図しない電流が流れることにより第2の流体320が電気分解(electrolysis)されることを低減または防止することができる。保護層130は省略可能であり、この場合、疎水層140は第1及び第2の電極110、120と直接的に接触してもよい。
疎水層(lyophobic layer)140は保護層130の上に位置し、図示の例においては、保護層130の側面を覆う。疎水層140は、第2の流体320に対して疎水性である表面物質を含む。疎水層140は、フッ素系高分子(fluoropolymer)を含んでいてもよい。疎水層140の表面は第1の流体310に対して親水性(lyophilic)であってもよい。
隔壁160は疎水層140の上に位置し、チューブ状の限定領域を形成してエレクトロウエッティング表示装置1を複数の類似のセルに分離する。各セルは第1の流体130を閉じ込める限定領域を有する。隔壁160は硬化した感光性樹脂からなり、ブラックカーボン(blackcarbon)などの光遮断物質をさらに含んでいてもよい。隔壁160の内側面は第1の流体130と親しい(easily wetted)物質を含んでいてもよい。換言すると、隔壁160の内側面は第1の流体130に対して親水性であってもよい。
第2の基板201は第1の基板101と向かい合うように配置されており、ガラスまたはプラスチックなどの透明な絶縁物質からなることが好ましい。
第3の電極210は第2の基板201の上に位置し、電圧信号を受け取って第1及び第2の電極110、120と共に電場を生成する。第3の電極210は、インジウム錫酸化物(ITO)またはインジウム亜鉛酸化物(IZO)などの透明導電体を含んでいてもよい。
第1及び第2の基板101、201は電極110、120、210または疎水層140を支持するためのものであり、これらのうち少なくとも一つは省略されてもよい。
第1の流体310は、一般に、第2の流体320と混ざらず(広がった状態では)第1のパネル100と第2のパネル200との間のスペース、すなわち、隔壁160により囲まれた領域内の下部に薄く広がった状態で位置する。第1の流体310は非極性流体、例えば、デカン(decane)などのオイル(oil)を含んでいてもよく、黒色などを呈し、その中に溶解されている非極性染料(dye)をさらに含んでいてもよい。他の実施形態によれば、第1の流体310は、三原色、例えば、赤色、緑色、青色のうちの一つを選択的に透過したり遮断する通過帯域(bandpass)特性を有する染料を含んでいてもよい。
第2の流体320は第1の流体310と混ざらず、第1のパネル100と、第2のパネル200と、第1の流体310により囲まれたパネル間のスペースの残余スペースに満たされている。第2の流体320は、光学的にみたときに相対的に透明であるため可視光をほとんど吸収せず、ほとんど通過させる。
流体310、320に加えられる他の力が無ければ、非極性の第1の流体310は疎水層140表面と隔壁160の内側面を濡らそうとし、極性の第2の流体320は疎水層140によって押し出される。
図示しないが、この表示装置は第2の流体320の余剰を保持する貯溜場所(reservoir)と、熱または他の理由による第2の流体320の膨張及び収縮に応じて伸縮可能な弾性部材と、を備えていてもよい。第2の流体320は疎水層140の表面物質によって押し出される性質を有しており、他の力がなければ、疎水層140から遠ざかろうとする。しかしながら、第2の流体320は適切な電場が印加されると、電場に反応して移動する極性流体を含む。例えば、第2の流体320はエチレングリコール(ethyleneglycol)とグリセリン(glycerine)とが混ざった混合液を含んでいてもよい。
図1は、第1の流体310がセルの全体を覆っている広がった状態または通常状態Rを示している。この状態がおこる一実施形態によれば、第1のパネル100と第2のパネル200との間のスペースに電場がないことがある。例えば、第1及び第2の電極110、120と第3の電極210に同じ電圧を印加して3電極110、120、130の間に電位差がない。この状態のもとでは、第2の流体320は疎水層140から遠ざかろうとするため、染料を含む第1の流体310が疎水層140と第2の流体320との間に流れ込む広がった状態になり、これにより、図1に示すように、各セルの第1の流体310が疎水層140の表面を全体的に覆う状態となる。
図2は、第1の流体310がセルの一部のみを覆っている、広がっていない状態若しくは固まった状態Sを示している。
一実施形態によれば、第1の電極110と第2及び第3の電極120、210との間に電位差があり、第2の電極120と第3の電極210との間には電位差がない場合がある。この場合、第1の電極110と第2及び第3の電極120、210との間の電位差によって生成された電場は第1の電極110と第3の電極210との間の領域R1においては相対的に強く、第2の電極120と第3の電極210との間の領域R2においては相対的に弱いか、あるいはない。このため、第1の電極110の表面と第3の電極210における第1の電極110に対応する位置の表面に電荷が多く集中する。
第2の流体320は極性物質を含んでいるため、電場に露出されると誘電分極現象が発生し、これにより、電極110、120、210の表面に集まった電荷との間に引力が生じる。第2の電極120とこれに対応する第3の電極210部分の表面に集まった電荷よりも、第1の電極110とこれに対応する第3の電極210部分の表面に集まった電荷の方が多いため、第2の流体320は帯電された表面近くに引き寄せられ、これにより、第2の電極120とこれに対応する第3の電極210部分よりも、第1の電極110とこれに対応する第3の電極210部分の方に集まる。
このため、第2の流体320は電荷が多く集まっている第1の電極110と第3の電極210との間の領域R1に移動しようとする。電場が十分に強くなって第2の流体320と疎水層140との間の反発する力よりも電場による引力の方が十分に強くなると、第2の流体320は第1の電極110と第3の電極210との間の領域R1に位置する第1の流体310を第2の電極120に向かって押し出し、その領域R1に移動する。これにより、非極性第1の流体310は第2の電極120上の領域R2に合わせられ、第2の流体320が第1の電極110と第3の電極210との間の領域R1に電気的に引き寄せられてその場を占めることになる。これにより、隔壁160により囲まれたセル内に適正な電場を形成することにより、染料を含む第1の流体310が覆わない領域が生じることがある。
例えば、第1の流体310が黒色染料を含み、第1の基板101の下部に外部光源(図示せず)が位置することを想定する。外部光源は、バックライトユニット(backlightunit)、室内照明または自然光などを含む。
図1を参照すると、広がった状態Rでは、光源から放出された光がセルの全体面積を覆っている第1の流体310の染料によって吸収されてエレクトロウエッティング表示装置1の当該部分を透過することができない。このため、エレクトロウエッティング表示装置1の当該部分は最低階調、例えば、黒いイメージを表示することができる。
図2を参照すると、固まった状態Sでは、固まった第1の流体310がセル面積の一部のみを覆っているため、外部光源から放出された光が一部吸収され(または、全く吸収されず)、残りの一部は通過することができる。
第1の流体310が占める面積が小さければ小さいほど、エレクトロウエッティング表示装置1の当該部分を透過する光量が多くなり、これにより、表示装置1の当該部分の輝度が増加することがある。光透過量が最大であるときに、最高階調、例えば、白色イメージまたは飽和色(例えば、R、G、B)を表示することができる。
第1の流体310がセル内に占める面積は、第1のパネル100と第2のパネル200との間に印加される電場の強さによって決定されるため、第1の電極110と第3の電極210との間の電位差を調節することにより、最低階調と最高階調との間の様々な階調を選択的に表示することができる。一実施形態によれば、第3の電極210に印加する電圧は一定の値に固定し、第1の電極110に印加する電圧の大きさを調節することができる。
図1には、第1の流体310が第1の電極110の表面全体を覆っている状態を示しているが、例えば、第1の電極110に印加された電圧の大きさによって第1の流体310は第1の電極110の表面一部を覆うことができる。同様に、第1の流体310は、図2に示す場合よりも、セル内にさらに広い面積を占めることができる。
図3及び図4に基づいて、図1及び図2に示すエレクトロウエッティング表示装置の駆動方法について詳述する。
図3は、本発明の一実施形態によりエレクトロウエッティング表示装置を図2の固まった状態から図1の広がった状態に切り替えるときに、電極に印加する駆動電圧を示すグラフである。
図3を参照すると、第1の区間T1(1)中にエレクトロウエッティング表示装置1の第2の電極120及び第3の電極210に印加される電圧V2(1)、V3(1)は実質的に同じ電圧値V+を有し、第1の電極110に印加される電圧V1(1)はこれらよりも低い電圧値V−を有してもよく、これにより、第1の電極110と第2及び第3の電極120、210の間には電位差が生じ、第2の電極120と第3の電極210との間には電位差が生じない。
このようにすると、エレクトロウエッティング表示装置1の第1の流体310は第2の電極120に向かって移動し、図2に示す状態に達した後に止まる。
第1の区間T1(1)が終わって第2の区間T2(1)が始まると、第1の電極110に印加される電圧V1(1)がV+に上昇して、第1の電極110が第2及び第3の電極120、210の電圧V2(1)、V3(1)と実質的に同じ電圧値を有し、これにより、セル内の電場を除くことが可能になる。電場が消えると、第2の流体320と疎水層140との間に作用する反発する力が相対的に強くなり、その結果、疎水層140の性質によって第2の流体320が疎水層140の表面から遠ざかり、第1の流体310が疎水層140の上に広がりながら移動して、図1に示す広がった状態Rに戻る。
図4は、本発明の他の実施形態によりエレクトロウエッティング表示装置を図2の固まった状態から図1の広がった状態に切り替えるときに、電極に印加される駆動電圧を示すグラフである。
図4を参照すると、第1の区間T1(2)中には、図3と同様に、エレクトロウエッティング表示装置1の第2の電極120及び第3の電極210に印加される電圧V2(2)、V3(2)は実質的に同じ電圧値V+を有し、第1の電極110に印加される電圧V1(2)はこれよりも低い電圧値V−を有してもよい。このようにすると、第1の電極110と第2及び第3の電極120、210の間には電位差が生じ、第2の電極120と第3の電極210との間には電位差がない。これにより、エレクトロウエッティング装置1の第1の流体310が第2の電極120の近くに移動して、図2に示す固まった状態になる。
第1の区間T1(2)が終わって第2の区間T2(2)が始まると、図3と同様に、第1の電極110に印加される電圧V1(2)がV+に上昇して、第1の電極110が第3の電極210の電圧V3(2)と実質的に同じ電圧値を有し、これにより、第1の電極110と第3の電極210との間の電位差が消える。一方、第2の電極120に印加される電圧V2(2)は下降して、これらよりも低い電圧値V−を有することになり、これにより、第2の電極120と第1及び第3の電極110、210の間には電位差が生じる。
このようにすると、第1の電極110と第3の電極210との間の領域R2の電場よりも、第2の電極120と第3の電極210との間の領域R1の電場の方が強くなるため、第2の流体320が第2の電極120に向かって移動しようとし、これにより、第1の流体310の一部が第2の電極120上の領域R2から第1の電極110上の領域R1に向かって押し出される。第1及び第2の流体310、320の移動が止まった後、図1に示す状態となる。このとき、本実施形態の場合には、第2の流体320が疎水層140との間に存在する反発する力に加えて、電場によって図1に示す広がった状態Rに戻ろうとする側方向の力をさらに多く受けるため、図3の場合に比べて、第1の流体310が第1の電極110に向かって広がるのにかかる時間が短くなる。
図3及び図4の実施形態は、電場を形成するために第1の電極110または第2の電極120に第3の電極310に印加された電圧よりも低い電圧を印加することを示しているが、他の実施形態によれば、第3の電極310に印加された電圧よりも高い電圧を第1の電極110または第2の電極120に印加してもよい。
図3及び図4に基づき、前述した方法により図1及び図2に示すエレクトロウエッティング表示装置1を駆動し、応答時間を測定した。これについて、図5及び図6に基づいて詳述する。
図5は、エレクトロウエッティング表示装置の透過率(Transmittance%)の経時変化を示すグラフであり、図6は、実験例1(Exp.1)及び実験例2(Exp.2)に係る駆動方法により駆動したエレクトロウエッティング表示装置の応答時間を測定して示すグラフである。
ここで、「応答時間」Trとは、基準値の約90%から約10%まで、あるいは、約10%から約90%まで透過率が変わるのにかかる時間を意味する。ここで、基準値は、第1の階調G1からこれとは異なる第2の階調G2へと変わるときに、両階調G1、G2間の透過率差であると定義することができる。図5に示す応答時間Trは、エレクトロウエッティング表示装置の最大の光透過率を100%とし、最小光透過率を0%としたとき、最大透過率の約90%に相当する透過率から最大透過率の約10%に相当する透過率に至るまでの時間Trである。
図6を参照すると、エレクトロウエッティング装置1に図3に示す実施形態のように駆動電圧を印加したとき(「実験例1」)と、図4の実施形態のように駆動電圧を印加したとき(「実験例2」)にそれぞれ9回ずつ応答時間(Response time (ms))を測定(measurement)した。ここで、V+は約15V、V−は約−15Vとし、セルの大きさは略160μm×160μmであった。実験例1の場合に測定された平均応答時間は約46msであり、実験例2の場合には測定された平均応答時間が約38msであった。実験例2の場合の方が、実験例2の場合に比べて、応答時間が約17%減少することを確認した。
次に、図7に基づいて、本発明の他の実施形態に係るエレクトロウエッティング表示装置の駆動方法について詳述する。
図7は、本発明の他の実施形態に係るエレクトロウエッティング表示装置に印加する駆動電圧の波形図である。
図7を参照すると、本実施形態においては、第1の区間T1(3)中に上述の実施形態と同様に、第1の電極110に印加される電圧V1(3)の電圧値V−を第2及び第3の電極120、210に印加される電圧V2(3)、V3(3)の電圧値V+よりも低くして、第1の電極110と第3の電極210との間には電位差を与え、第2の電極120と第3の電極210との間には電位差を与えない。このようにすると、エレクトロウエッティング表示装置1の第1の流体310は第2の電極120に向かって移動して、図2に示すように固まった状態に達して止まってしまう。
第2の区間T2が始まると、第1の電極110に印加する電圧V1(3)をV−からV+に上げ、第2の電極120に印加する電圧V2(3)をV+からV−に下げて所定時間Tp(以下、「電圧値変更区間Tp」と称する)維持した後、第2の電極120に印加する電圧V2(3)を再びV−からV+に上げて広がった状態Rにする。第1の区間T1と第2の区間T2の間に第3の電極210に印加される電圧V3(3)は固定される。このため、第2の区間T2から電圧値変更区間Tpまでの間には第2の電極120上の領域の電場が強いので、第1の流体310が第1の電極110に向かって押し出される速度を速めることができる。残りの時間中には全ての領域の電場を除去して第2の流体320と疎水層140の反発する力により第1の流体310が第1の電極110に向かって移動して、図1に示すようにセル全体を覆うことができる。
図7は、第1及び第2の電極110、120に印加された電圧V1(3)、V2(3)が第3の電極V3(3)に印加された電圧以下である場合を示しているが、第1及び第2の電極110、120の電圧V1(3)、V2(3)が第3の電極V3(3)の電圧以上であってもよい。例えば、第1及び第2の電極110、120の電圧V1(3)、V2(3)が、図7に示す電圧V1(3)、V2(3)を第3の電極V3(3)の電圧に対して対称移動したものであってもよい。
図3、図4及び図7に基づいて、前述した方法により図1及び図2に示すエレクトロウエッティング装置1を駆動し、応答時間を測定した。これについて図8に基づいて詳述する。
図8は、実験例3、実験例4及び実験例5に係る駆動方法により駆動したエレクトロウエッティング表示装置の応答時間(Response time(ms))を測定して示すグラフである。セルの大きさは略160μm×160μmであった。
グラフの実験例3(Exp.3)は図3でのように駆動電圧を印加したことを示し、実験例4(Exp.4)及び実験例5(Exp.5)は図7に示す駆動電圧を印加した場合を示す。実験例4において、電圧値変更区間Tp(図7参照)は約20msにし、実験例5においては、電圧値変更区間Tpを約10msにした。測定された平均応答時間は、実験例3の場合に約39msであるのに対し、実験例4の場合に約24ms、実験例5の場合には約19msであった。実験例3と比較するとき、実験例4において応答時間が約38%減少し、実験例5においては応答時間が約51%減少することを確認した。実験例4及び実験例5において測定された実験結果を参照すると、電圧値変更区間Tpは応答時間Tcよりも小さい。なお、実験例4及び実験例5における電圧値変更区間Tpは、実験例1乃至実験例3において測定された応答時間Tcよりも小さい。
図6及び図8に示す結果をまとめると、対実験例1比の実験例2の応答時間の減少程度よりも、対実験例3比の実験例4及び実験例5の応答時間の減少程度の方がさらに大きいことを確認した。
図6及び図8を参照すると、同じ駆動条件下で測定された応答時間にある程度ばらつきが発生するが、その理由は明らかに判明されていないが、測定不可能な表面粗さなどのセル内の不均一性、あるいは、第1の流体310及び第2の流体320の動きにおける微差などに起因するものと推定される。
図8の測定された応答時間の標準偏差を計算したところ、実験例3は約9.41、実験例4は約5.44、実験例5は約1.8であった。本発明の実施形態に係る駆動方法を適用したときに、応答時間のばらつきも改善されることを確認した。
上述した実験例においては、本発明の実施形態に係る駆動方法を用いて、エレクトロウエッティング表示装置1が最高階調から最低階調へと切り替わるときの応答時間Trを測定した。しかしながら、本発明の実施形態に係る駆動方法は、エレクトロウエッティング表示装置1の相対的に高い中間階調から相対的に低い中間階調へと切り替わるときにも適用可能である。
図9は、エレクトロウエッティング表示装置の一例を示す断面図であり、図10は、模擬実験において時間の関数として示す第1の流体の断面図である。
図9を参照すると、模擬実験に用いられたエレクトロウエッティング表示装置は、第1の電極110と、第2の電極120と、疎水層140と、隔壁160及び第3の電極210を有するセルを備える。セルの一辺の大きさは約90μmであり、隔壁160の幅の半分は約6.0μmであり、隔壁160の高さは約4.5μmである。疎水層140から第3の電極210までの高さは約44μmである。エレクトロウエッティング表示装置に含まれている第2の流体320の密度は約1165kg/mであり、粘度は約50cpであり、誘電定数は約42である。セルに含まれている第1の流体310の密度は約730kg/m3であり、粘度は約0.93cpであり、誘電定数は約2である。第1の流体310及び第2の流体320の表面張力は約0.020N/mである。
セルの大きさを除いては、図6及び図8の測定に用いられたエレクトロウエッティング装置1のセルと同じ条件である。模擬実験は、3次元ではない2次元スペースにおいて行われ、セルの長さは約160μmであった。
図10を参照すると、第1の流体310が第2の電極120上の疎水層140の上にあるとき、第2の電極120と第3の電極210との間に電位差を与えて電場を生成した。電場は等電位線により示したが、図中、等電位線は第2の電極120の近くに密集している。
電場が生成された後、時間(time(ms))が経過するに伴い、第1の流体310は等電位線が密集している領域から遠ざかる方向に広がってセルの全領域を覆う。電場が、第1の流体310が広がる方向から遠い第1の流体310の部分に力を加えて、第1の流体310が広がることを補助するものと理解される。
電場が生成されてから約5msが経過すると、等電位線が密集しているE領域近くにおいて第1の流体310が分流しようとする現象が発生する。電場が存在し続ける場合に、第1の流体310のうち弱い部分が電気力によって割れて模擬実験の約6msに示すように分流現象が発生することがある。
図6に示す実験例2の方が、図8に示す実験例4及び5よりも応答時間の減少幅が少ないのは、前述した分流現象が発生したためであると考えられる。すなわち、図4に示す駆動方法により第2の電極120と第3の電極210との間の電位差による電場が第2の区間T2中に維持され続けるため、第1の流体310が広がっていく間に2つの部分に分流する。第2の区間T2(2)において表示しようとする第2のイメージを安定的に表示するためには、分流された二つの部分が一つに再び合流される。このため、第1の流体310が分流してから再び合流されるための時間がかかるので、図10に示す場合の応答時間の方が、第1の流体310が分流せずに広がっていく場合よりも長い。例えば、図7に示す駆動方法においては、第2の電極120と第3の電極210との間に電位差を与える電圧値変更区間Tpが短くて第1の流体310の分流現象が発生しない。
図11は、第2の電極120の大きさを変化させていきながら、開口率の経時変化を測定した模擬実験結果を示すグラフである。図11の開口率は、図9及び図10と実質的に同じ模擬実験条件を用いて計算された結果である。
縦軸は開口率(opening ratio)(%)を示し、横軸は時間(time(ms))を示す。開口率は、隔壁160が取り囲んでいる全体セル面積のうち第1の流体310によって覆われていない領域の比率を意味する。開口率が最大である場合に最高階調を表示する。光学的に測定された開口率の減少は、第1の流体310がセル内に広がっていくことを意味する。
本模擬実験においては、第2の電極120の大きさが約11μm、約20μm、約31μmであるときにそれぞれ図7の駆動方法を適用して、約2ms中に第2の電極120と第3の電極210との間に約30Vの電圧差を与えるときの開口率の経時変化を測定した。なお、第2の電極120の大きさが約20μmであるときに第2の電極120と第3の電極210との間に電圧差を印加せずに開口率の変化を測定し、図11には「電圧なし」(None)と表示した。
図11の模擬実験において最大開口率は約53%である。図11を参照すると、最大開口率から一定の開口率まで達するのにかかる時間は、第2の電極120が大きいほど小さい。例えば、第2の電極120と第3の電極210との間に電圧差があるときに、最大開口率から最大開口率の約10%になるまでにかかる時間は、第2の電極120が約31μmである場合に約1.58ms、約20μmである場合に約1.78ms、約11μmである場合に約2.28msである。第2の電極120と第3の電極210との間に電圧差がない場合には、最大開口率から最大開口率の約10%になるまで約2.72msがかかり、この値は電圧差を与えるときよりも大きい。
第2の電極120と第3の電極210との間に電圧差を与えたとき、第2の電極120が大きいほど第1の流体310が広がる速度は速い。しかしながら、第2の電極120が大きいほど最大開口率が小さくなるが、これは、第1の電極110と第3の電極210との間に電圧差があるときに、第2の電極120の大きさとは無関係に第1の流体310が第2の電極120を完全に覆うためである。このため、第2の電極120の大きさは、第1の流体310が疎水層140の上に占める最小面積よりも小さくする。
疎水層140の表面が汚れると、第1の流体310が広がる速度が変わる。疎水層140の表面の汚染と第1の流体310が広がる速度との間の関係について、図12及び図13に基づいて詳述する。
図12は、疎水層の上にある第1の流体310の概略断面図であり、図13は、疎水層の一部が汚れた場合の開口率の経時変化を示すグラフである。
図12を参照すると、表面、例えば、疎水層140の表面の上に液滴、例えば、第1の流体310が位置しているときに、第1の流体310は疎水層140の表面に対して接触角(contactangle)θを形成する。疎水層140の表面が汚染される場合に、第1の流体310の接触角θが大きくなって、表面濡れ(surfacewetting)により第1の流体310が疎水層140の表面の上に広がっていく速度が遅くなるか、あるいは、広がらない。
模擬実験例1(Simulation1)においては、疎水層140の全表面に対して接触角を約10°に設定した。模擬実験例2(Simulation2)及び3(Simulation3)においては、開口率が約18%から約11.5%であるときに(図13における「F」)第1の流体310が達する疎水層140の部分における接触角θを15°に設定して当該部分が汚染されたと仮定した。疎水層140が汚染されていない領域における接触角θは10°にした。
模擬実験例1及び2においては、第2の電極120と第3の電極210との間に電位差を与えなかった。模擬実験例3は図7の駆動方法を適用し、約4.5ms中に第2の電極120と第3の電極210との間に約30Vの電圧差を与えた。
その他の模擬実験条件は、図9に基づいて述べた模擬実験の条件と実質的に同じである。
図13を参照すると、疎水層140の表面が汚染されておらず、且つ、第2の電極120と第3の電極210との間に電位差がない模擬実験例1においては、経時的に第1の流体310が広がって開口率が減少していることが分かる。
疎水層140の表面が汚染されており、且つ、第2の電極120と第3の電極210との間に電位差がない模擬実験例2においては開口率が約12.5%まで減少した後に、時間が経過してもそれ以上変化しないことを示す。すなわち、第1の流体310が疎水層140の汚染された部分の上にまで広がり、それ以上広がらない。これは、汚染によって第1の流体310の広がりが止まることを意味する。
疎水層140の表面が汚染されており、且つ、図7の駆動方法を適用した模擬実験例3においては、模擬実験例2とは異なり、汚染された部分の上においても第1の流体310が広がり続けて汚染された部分を過ぎてさらに遠い部分まで進み、約11.5%以下まで開口率が経時的に減少する。
このため、本発明の実施形態に係る駆動方法を適用する場合に、疎水層140が汚れたにも拘わらず、第1の流体310が広がることができる。
図7に基づいて上述した駆動方法は種々の態様に変形可能であるが、これについて、図14乃至図16に基づいて詳述する。
図14乃至図16は、図1及び図2に示すエレクトロウエッティング表示装置の第2の電極に印加される電圧の様々な態様を示すグラフである。
図14乃至図16を参照すると、図1及び図2に示すエレクトロウエッティング装置1の第2の電極120に印加される電圧V2(4)、V2(5)、V2(6)は、電圧値変更区間Tp中に複数のパルスを含む。図14、図15、図16に示す電圧V2(4)、V2(5)、V2(6)が電圧値変更区間Tp中に含むパルスの数はそれぞれ5個、3個、2個である。第1の電極110及び第3の電極210にはそれぞれ図7に示す電圧V1(3)、V3(3)が印加される。
電圧値変更区間Tpを除く残りの区間において、電圧V2(4)、V2(5)、V2(6)は、第3の電極310に印加される電圧値V+を有していてもよい。電圧V2(4)、V2(5)、V2(6)は、隣り合うパルス間の区間においてV+の電圧値を有していてもよいが、これに限定されるものではない。電圧V2(4)、V2(5)、V2(6)は、隣り合うパルス間の区間のうち少なくとも1区間においてV+ではない電圧値を有しもよい。
パルスのピーク値は、第3の電極310に印加される電圧値V+よりも低くてもよいが、例えば、第1の区間T1中に第1の電極110に印加される電圧値V−と等しくてもよい。しかしながら、パルスのピーク値がV+よりも高くてもよい。全てのパルスのピーク値が実質的に等しくてもよいが、少なくとも一つのパルスのピーク値が他のパルスのピーク値と異なっていてもよい。全てのパルスのパルス幅が実質的に等しくてもよいが、少なくとも一つのパルスのパルス幅が他のパルスのパルス幅と異なっていてもよい。隣り合うパルス間の間隔はいずれも実質的に等しくてもよいが、隣り合う一対のパルス間の間隔が隣り合う他の一対のパルス間の間隔と異なっていてもよい。
図14乃至図16に示す電圧V2(4)、V2(5)、V2(6)を第2の電極120に印加し、図7に示す電圧V1(3)、V3(3)をそれぞれ第1及び第3の電極110、210に印加しながら応答時間を測定する模擬実験を行った。それぞれの電圧V2(4)、V2(5)、V2(6)に対して応答時間は十回測定した。各電圧V2(4)、V2(5)、V2(6)において、全てのパルスには同じピーク電圧V−と同じパルス幅tpを持たせた。各電圧V2(4)、V2(5)において、隣り合うパルス間の間隔はいずれも等しく設定した。各電圧V2(4)、V2(5)、V2(6)は、パルス以外の区間において電圧値V+を有するようにした。
電圧値V+、V−はそれぞれ約15V、約−15Vにした。電圧値変更区間Tpは、図14及び図15に示す電圧V2(4)、V2(5)の場合には約10msであり、図16に示す電圧V2(6)の場合には約9.99msであった。各パルスのパルス幅は、図14に示す電圧V2(4)の場合には約1.0msであり、図15に示す電圧V2(5)の場合には約2.0msであり、図16に示す電圧V2(6)の場合には約3.33msであった。
測定した応答時間Trの平均値は、図14に示す電圧V2(4)の場合には約18.88msであり、図15に示す電圧V2(5)の場合には約17.29msであり、図16に示す電圧V2(6)の場合には約15.39msであり、これは、図8に示す実験例3の平均応答時間の約39msよりも短い。
上述したエレクトロウエッティング表示装置の駆動方法は、最高階調から最低階調へと切り替わる場合に対するものであったが、任意の高諧調から任意の低階調へと切り替わる場合にも同じ方法を適用することができ、これについて、図17に基づいて詳述する。
図17は、本発明の実施形態に係るエレクトロウエッティング装置に印加する駆動電圧の波形図である。
図17を参照すると、第1の区間T1中に第1の電極110に印加する電圧V1(7)の値はV1Lであってもよく、第2及び第3の電極120、210に印加する電圧V2(7)、V3(7)の値はV+であってもよい。電圧値V1LがV−と実質的に等しければ、エレクトロウエッティング装置1は最高階調を表示する。しかしながら、V−よりも電圧値V1LがV+にさらに近ければ、エレクトロウエッティング装置1は最高階調よりも低い第1の階調または初期階調を表示する。
第1の電極110と第3の電極210との間には電位差があり、第2の電極120と第3の電極210との間には実質的に電位差がない。このため、第1のパネル100と第2のパネル200との間のスペースに生成された電場は、第2の電極120と第3の電極210との間の第2の領域よりも、第1の電極110と第3の電極210との間の第1の領域においてさらに強い。したがって、第1の流体310は第2の領域に移動して止まり、第2の電極120を備えるセルの第1の面積を覆うことにより第1の階調を表示することができる。
第2の区間T2が始まると、第1の電極110に印加する電圧V1(7)をV1LからV1Hに上げるが、V1LよりもV2の方がV+に近い。電圧値V1HがV+と実質的に等しければ、エレクトロウエッティング表示装置1は、電圧値変化区間Tpが過ぎた後に最低階調を表示する。しかしながら、電圧値V1HがV+よりも低ければ、エレクトロウエッティング表示装置1は、電圧値変化区間Tpが過ぎた後に最低階調よりも高くて初期階調よりも低い第2の階調または目標階調を表示する。
また、第2の電極120の電圧V2(7)はV+から他の値V2Lに下降することができ、電圧値変化区間Tp中にその電圧値V2Lを維持することができる。第3の電極210の電圧V3(7)はV+に固定されている。
第1の電極110と第3の電極210との間、及び第2の電極120と第3の電極210との間に電位差があり、第2の電極120と第3の電極210との間の電位差の方が、第1の電極110と第3の電極210との間の電位差よりも大きい。このため、第1のパネル100と第2のパネル200との間のスペースに生成された電場は、第1の領域よりも第2の領域においてさらに強い。したがって、第1の流体310は第1の領域に移動することができる。
電圧値変化区間Tpが過ぎた後に、第2の電極120の電圧V2(7)をV3からV+へと再び上げ、第1の電極110及び第3の電極210の電圧V(1)7、V(3)7の値は変化しない。第2の電極120と第3の電極210との間の電位差は除去され、第1の電極110と第3の電極210との間の電位差は依然として維持される。
このため、第1のパネル100と第2のパネル200との間のスペースに生成された電場は第2の領域よりも第1の領域においてさらに強く、これにより、第1の流体310は電場によって第2の領域に移動することができる。しかしながら、疎水層140が第2の流体320に加える反発する力によって第1の流体310が第1の領域に移動することがある。
結果的に、第1の流体310は自分に作用する二つの力に基づいて第1の領域または第2の領域に移動し、二つの力がバランスを取る個所において移動を止め、エレクトロウエッティング装置1は目標階調を表示する。
初期階調から目標階調へと切り替わる時間を短縮するためには、第1の領域に向かう第1の流体310が上述したバランス位置に達する前に電圧値変化区間Tpが終わる必要がある。以下、電圧値変化区間Tpが過ぎた後に第1の領域に向かう第1の流体310の移動が遅くなり、バランス位置に達して止まる。電圧V(2)7の波形は、図14乃至図16に示すものに置き換えられてもよい。
図17は、第1及び第2の電極110、120に印加される電圧V1(7)、V2(7)が第3の電極V3(7)に印加される電圧V3(7)以下であったが、第1及び第2の電極110、120に印加される電圧V1(7)、V2(7)は、第3の電極V3(7)に印加される電圧V3(7)以上であってもよい。一実施形態によれば、図17に示す電圧V1(7)、V2(7)は、電圧V(3)7を中心にひっくり返されてもよい。
一実施形態に係るエレクトロウエッティング装置について、図18に基づいて詳述する。図18は、本発明の実施形態に係るエレクトロウエッティング表示装置の第1のパネルの配置図である。
本実施形態によるエレクトロウエッティング表示装置は、図1及び図2に示すものと同じ断面を有していてもよい。図18は、隔壁160によって取り囲まれた1セルのみを示しているが、本実施形態によるエレクトロウエッティング表示装置の第1のパネル100は、行及び列をもって繰り返し配置された多数のセルを備えてもよい。
図1及び図18を参照すると、第1の基板101の上に、第1のゲート線171と、第2のゲート線175及び維持電極線177が横または水平方向に伸びている。維持電極線177は、第1のゲート線171と第2のゲート線175との間に位置する。第1のゲート線171はそこから延出した第1のゲート電極173を備え、第2のゲート線175はそこから延出した第2のゲート電極176を備える。維持電極線177はそこから延出した維持電極179を備える。第1のゲート線171及び第2のゲート線175は、薄膜トランジスタをターンオンさせるためのゲートオン電圧(gateon−voltage)を伝える。第1のゲート線171、第2のゲート線175及び維持電極線177は、第1の導電層及び第2の導電層からなる二重膜構造を有していてもよい。一実施形態によれば、第1の導電層はチタンまたはチタン合金を含み、第2の導電層は銅または銅合金を含んでいてもよい。他の実施形態によれば、Mo/Al、CuMn/CuまたはMo/Cuの二重膜構造であってもよい。
図示はしないが、第1のゲート線171、第2のゲート線175及び維持電極線177の上にはゲート絶縁膜が形成されてもよい。
第1のゲート電極173及び第2のゲート電極176に対応するゲート絶縁膜の上には、第1の半導体層153及び第2の半導体層155がそれぞれ形成されている。第1の半導体層153及び第2の半導体層155は、アオルファスシリコン(amorphoussilicon)、III−IV化合物半導体または酸化物半導体を備えていてもよい。
ゲート絶縁膜の上には、第1のデータ線181及び第2のデータ線186が第1のゲート線171、第2のゲート線175及び維持電極線177を横切りながら縦または垂直方向に伸びている。第1のデータ線181は第1の半導体層153の上に位置する第1のソース電極183を備え、第2のデータ線186は第2の半導体層155の上に位置する第2のソース電極187を備える。
第1のソース電極183と向かい合うように第1のドレイン電極184が形成されており、第2のソース電極187と向かい合うように第2のドレイン電極188が形成されている。第1のドレイン電極184は、第1の半導体層153と重なり合う部分と、維持電極179と重なり合う拡張部と、を備える。第1のドレイン電極184の拡張部及び維持電極179は、ストレージキャパシタ(storagecapacitor)を形成する。第2のドレイン電極188の一部は、第2の半導体層155と重なり合う。
第1のデータ線181と、第1のドレイン電極184と、第2のデータ線186及び第2のドレイン電極188は、Mo/AlまたはTi/Cuの二重膜構造を備えていてもよい。他の例によれば、第1のデータ線181と、第1のドレイン電極184と、第2のデータ線186及び第2のドレイン電極188は、GaZnO/Cu/CuMnまたはCuMn/Cu/CuMnの三重膜構造を備えていてもよい。
第1のゲート電極173と、第1の半導体層153と、第1のソース電極183及び第1のドレイン電極184は、第1の薄膜トランジスタを構成する。第2のゲート電極176と、第2の半導体層155と、第2のソース電極187及び第2のドレイン電極188は、第2の薄膜トランジスタを構成する。
第1のデータ線181と、第1のドレイン電極184と、第2のデータ線186及び第2のドレイン電極188の上には、図示はしないが、絶縁膜が形成されていてもよい。絶縁膜は、第1のドレイン電極184及び第2のドレイン電極188の一部をそれぞれ露出させる第1のコンタクトホール191及び第2のコンタクトホール193を備える。
絶縁膜の上には互いに離れている第1の電極110及び第2の電極120が形成されている。第1の電極110及び第2の電極120は、インジウム酸化錫(indiumtin oxide)またはインジウム酸化亜鉛(indium zinc oxide)などの透明導電体(transparent conductor)からなる。第2の電極120の大きさは、前述したように、第1の流体310が占める疎水層140の最小面積よりも狭くてもよい。
第1の電極110は、第1のコンタクトホール191を介して第1の薄膜トランジスタの第1のドレイン電極184と電気的に接続される。第2の電極120は、第2のコンタクトホール193を介して第2の薄膜トランジスタの第2のドレイン電極188と電気的に接続される。第1のデータ線181に伝えられた電圧信号は、第1のゲート線171にゲートオン電圧が印加される間に、第1の薄膜トランジスタを介して第1の電極110に印加される。第2のデータ線186に伝えられた電圧は、第2のゲート線175にゲートオン電圧が印加される間に第2の薄膜トランジスタを介して第2の電極120に印加される。第1のデータ線181と第2のデータ線186に伝えられる電圧は、本発明の実施形態に係る図4または図7に示す駆動電圧であってもよい。
前述したストレージキャパシタは、第1のゲート線171にゲートオフ電圧(off−voltage)が印加されて第1の薄膜トランジスタがターンオフされた後にも、第1の電極110の電圧を維持する。
第1の電極110及び第2の電極120の上には、保護層130及び疎水層140が形成されている。保護層130は、酸化ケイ素(SiOx)及び/又は窒化ケイ素(SiNx)を含んでいてもよく、疎水層140は、フッ素系高分子を含んでいてもよい。
疎水層140の上には、隔壁(wall)160が形成される。隔壁160は長方形の形状を有し、ゲート線171、175と平行な横部162(transverseportions)と、データ線181、186と平行な縦部164(longitudinal portions)と、を備える。隔壁160によって取り囲まれたスペースを第1のゲート線171と、第2のゲート線175と、第1のデータ線181及び第2のデータ線186が通過する。隔壁160の横部162及び縦部164のうちの少なくとも一つは、第1及び第2の電極110、120と重なり合うことなく離れていてもよい。例えば、図18に示すように、隔壁160の下側の横部162は第1及び第2の電極110、120と重なり合わず、これにより、第2の電極120の反対側に位置する第1の電極110の下側辺は隔壁160の下側の横部162から離れている。
以上、本発明の好適な実施形態について詳述したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲において定義している本発明の基本概念を用いた当業者の種々の変形及び改良形態もまた本発明の権利範囲に属するものである。
101…第1の基板
110…第1の電極
120…第2の電極
140…疎水層
160…隔壁
201…第2の基板
210…第3の電極
310…第1の流体
320…第2の流体

Claims (9)

  1. 第1の領域に位置する第1の表面を有する第1の電極と、第2の領域に位置する第2の表面を有し、前記第1の電極から離れている第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極の第1及び第2の表面の上に離れて位置する疎水層を備え、前記疎水層と向かい合う第3の電極と、前記疎水層と前記第3の電極との間のスペースに配置され、互いに混ざらない第1の流体及び第2の流体と、を備え、前記疎水層は、前記第2の流体に対して疎水性である表示装置の駆動方法であって、
    前記第1の電極と前記第3の電極との間に第1の電位差を与えて、前記第1の流体が前記第2の領域に向かって移動するようにする第1の移動ステップと、
    前記第1の電位差を減らし、前記第2の電極と前記第3の電極との間に第2の電位差を与えて前記第1の流体の少なくとも一部が前記第1の領域に向かって拡散移動を始めるようにする第2の移動ステップと、
    前記第2の電位差を除去して、前記第1の流体の少なくとも一部が前記第1の領域に向かって拡散移動する速度を遅らせたり、前記第1の流体の拡散移動を止めたりする減速ステップと、
    を含む表示装置の駆動方法。
  2. 前記第1の流体は、前記第2の領域の全体を覆うことを含む請求項1に記載の表示装置の駆動方法。
  3. 前記第2の移動ステップは、
    前記第3の電極に実質的に一定の電圧を印加するステップと、
    前記第2の電極に少なくとも一つのパルスを含むパルス波形の電圧信号を印加するステップと、
    を含む請求項1に記載の表示装置の駆動方法。
  4. 前記パルス波形の電圧信号は、2以上のパルスを含む請求項3に記載の表示装置の駆動方法。
  5. 前記第1の移動ステップにおいて、前記第2の電極と前記第3の電極との間には実質的に電位差がないことを特徴する請求項1に記載の表示装置の駆動方法。
  6. 前記第1の電極に印加される第1の電圧信号は、前記第1の移動ステップにおいて第1の電圧値を有し、前記第2の移動ステップ及び前記減速ステップにおいて前記第1の電圧値とは異なる第2の電圧値を有し、
    前記第2の電極に印加される第2の電圧信号は、前記第1の移動ステップにおいて前記第1の電圧値よりも前記第2の電圧値にさらに近い第3の電圧値を有し、前記第2の移動ステップにおいて前記第3の電圧値とは異なる第4の電圧値を有するか、あるいは、前記第3の電圧値と前記第4の電圧値との間をスイングし、前記減速ステップにおいて前記第3の電圧値を有し、
    前記第3の電極に印加される第3の電圧信号は、前記第1の移動ステップ、前記第2の移動ステップ及び前記減速ステップにおいて前記第3の電圧値を有することを特徴する請求項5に記載の表示装置の駆動方法。
  7. 前記第4の電圧値は、前記第1の電圧値と実質的に等しいことを特徴する請求項6に記載の表示装置の駆動方法。
  8. 前記第1、第2及び第4の電圧値は前記第3の電圧値から離れており、前記第3の電圧値を基準として同じ極性側に位置することを含む請求項6に記載の表示装置の駆動方法。
  9. 前記第2の移動ステップ及び前記減速ステップにおいて前記第1の流体は一体となることを特徴とする請求項1に記載の表示装置の駆動方法。
















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