JP2013171180A - 光アダプタ固定構造及び光アダプタ実装機器 - Google Patents

光アダプタ固定構造及び光アダプタ実装機器 Download PDF

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Abstract

【課題】任意の板厚のパネルであっても光アダプタ固定を可能とする。
【解決手段】パネル2に設けられ、光アダプタ1の両側面間の幅と略同一の間隔をおいて配置された一対の係合フランジ21と、係合フランジ21に設けられ、係止片11と係合することで光アダプタ1の挿入方向以外の方向への移動を規制する係合部22とを備え、係合フランジ21の一端面は、係止片11が係合部22と係合した際に、フランジ12と当接することで光アダプタ1の挿入方向への移動を規制する。
【選択図】図1

Description

この発明は、光通信システムに用いられる光ファイバケーブルの光コネクタ同士を接続する光アダプタをパネルに固定する光アダプタ固定構造、及び、これを備えた光アダプタ実装機器に関するものである。
従来の光アダプタ固定構造は、バネ性を有する係止片及びフランジが両側面に設けられた光アダプタと、係止片−フランジ間の寸法と略同一の板厚を有し、挿入口が設けられたパネルとから構成されている。そして、パネルの挿入口に光アダプタを挿入し、係止片をパネルに引っ掛けることで、係止片とフランジによりパネルを挟み込み、光アダプタをパネルに固定している(例えば特許文献1参照)。
また、図9に示すように、パネル200に、挿入口3001を有する別部品300を取り付け、この別部品300の挿入口3001に光アダプタ100を挿入することで固定するものも知られている。なお、符号1001は、光アダプタ100に設けられたバネ性を有する係止片であり、符号1002は、光アダプタ100に設けられたフランジである。
特開2003−43296号公報
しかしながら、光アダプタの係止片−フランジ間の寸法が不偏であるため、従来の光アダプタ固定構造では、当該寸法と略同一な板厚を有するパネルを選択する必要があった。特に、LCコネクタ等のように、ねじ固定用の穴がフランジに開いていない光アダプタを固定する場合には、上記構造以外の手段がない。そのため、係止片−フランジ間の寸法に合わせるために、パネルの板厚を不必要に増やしたり、所定の板厚を有する別部品を追加で取り付けたりする必要がある。したがって、上記のような設計的制約によるコスト及び組立工数の増加が課題となっていた。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、任意の板厚のパネルであっても光アダプタを固定することが可能な光アダプタ固定構造及び、これを備えた光アダプタ実装機器を提供することを目的としている。
この発明に係る光アダプタ固定構造は、パネルに設けられ、光アダプタの両側面間の幅と略同一の間隔をおいて配置された一対の係合フランジと、係合フランジに設けられ、係止片と係合することで光アダプタの挿入方向以外の方向への移動を規制する係合部とを備え、係合フランジの一端面は、係止片が係合部と係合した際に、フランジと当接することで光アダプタの挿入方向への移動を規制するものである。
この発明によれば、上記のように構成したので、光アダプタを固定するために必要な係合寸法をパネルに一体の係合フランジ内に設けることで、任意の板厚のパネルであっても光アダプタを固定することが可能となる。
この発明の実施の形態1に係る光アダプタ固定構造を示す全体動作説明図である。 この発明の実施の形態1に係る光アダプタ固定構造の寸法関係を示す説明図であり、(a)光アダプタ挿入時を示す側面図であり、(b)光アダプタ固定状態を示す側面図である。 この発明の実施の形態2に係る光アダプタ固定構造の説明図であり、(a)側面図であり、(b)(a)のA−A線断面図である。 この発明の実施の形態3に係る光アダプタ固定構造を示す全体動作説明図である。 この発明の実施の形態3に係る光アダプタ固定構造の寸法関係を示した説明図であり、(a)光アダプタ挿入時を示す側面図であり、(b)光アダプタ固定状態を示す側面図である。 この発明の実施の形態4に係る光アダプタ実装機器の全体説明図であり、(a)上面図であり、(b)側面図である。 この発明の実施の形態4に係る光アダプタ実装機器の主要部説明図である。 この発明の実施の形態4に係る光アダプタ実装機器の全体接続図である。 従来の光アダプタ固定構造を示す説明図であり、(a)光アダプタ挿入時を示す斜視図であり、(b)光アダプタ固定状態を示す側面図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る光アダプタ固定構造を示す全体動作説明図であり、図2は光アダプタ固定構造の寸法関係を示した説明図である。
光アダプタ固定構造は、図1,2に示すように、光通信システムに用いられる光ファイバケーブルの光コネクタ同士を接続する光アダプタ1を固定するものであり、パネル2に設けられている。
光アダプタ1の両側面には、バネ性を有し、光アダプタ1の内部へ没入可能な係止片11が設けられている。この係止片11は、光アダプタ1のパネル挿入側から後方側に向かって突出するように傾斜して構成されている。
また、光アダプタ1の両側面には、係止片11より後方側に所定間隔をおいて配置されたフランジ12が一体に設けられている。
一方、パネル2には、パネル面に対して略垂直に、光アダプタ1の両側面間の幅と略同一の間隔をおいて略平行に配置された1対の係合フランジ21が設けられている。なお図1では、係合フランジ21は、パネル2から切り起こすことで構成されているが、これに限るものではない。また、係合フランジ21には、光アダプタ1が挿入されることで係止片11と係合する係合部22が設けられている。この係合部22により、挿入された光アダプタ1の挿入方向以外の方向への移動を規制することができる。また、係合フランジ21の後方端面(図2の右側面)は、光アダプタ1が挿入されて係止片11が係合部22と係合した際に、フランジ12と当接する当り面23である。この当り面23により、挿入された光アダプタ1の挿入方向への移動を規制することができる。
ここで、図2に示すように、光アダプタ1の係止片11の後方端面−フランジ12の前方端面間の寸法L11と、係合フランジ21の係合部22の後方端面−当り面23間の寸法L21とは略同一に構成されている。また、光アダプタ1の底面−係止片11の上面間の寸法L12と、係合フランジ21の底面−係合部22の上面間の寸法L22とは略同一に構成されている。
次に、上記のように構成された光アダプタ固定構造において、光アダプタ1をパネル2に固定する際の動作について図2を参照しながら説明する。
光アダプタ1をパネル2に固定する場合、図2に示すように、矢印方向から、光アダプタ1をパネル2の底面上を滑らせながら挿入していく。その後、光アダプタ1の係止片11が係合フランジ21の当り面23と当接する。そして、さらに光アダプタ1を挿入していくと、当り面23により押圧されることで、係止片11がバネ性により光アダプタ1の内部側に没入していく。これにより、光アダプタ1をパネル2側にさらに挿入することができる。
そして、係止片11の後方端が係合フランジ1の係合部22の後方端にまで達すると、係止片11に対する押圧が解消されるため、係止片11がバネ性により光アダプタ1の内側から突出する。この際、係止片11の後方端面と係合部22の後方端面とが当接し、これとほぼ同時に、フランジ12の前方端面と係合フランジ21の当り面23とが当接する。このように、光アダプタ1の係止片11及びフランジ12が係合フランジ21の係合部22の後方端面−当り面23間を挟み込むことで、光アダプタ1の上下左右方向への移動が規制される。
以上のように、この実施の形態1によれば、パネル2に設けた係合フランジ21により光アダプタ1を固定するように構成したので、光アダプタ1の係止片11−フランジ12間の寸法に合わせるために、パネル2の板厚を不必要に増やしたり、所定の板厚を有する別部品を追加で取り付けたりする必要がなくなる。すなわち、任意の板厚のパネル2であっても光アダプタ1を固定することが可能となるため、コスト及び組立工数の増加を回避することができる。
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2に係る光アダプタ固定構造を示す説明図である。図3に示す実施の形態2に係る光アダプタ固定構造は、図1,2に示す実施の形態1に係る光アダプタ固定構造にガイド片24を追加したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
ガイド片24は、係合フランジ21に、挿入される光アダプタ1を囲うように一体で設けられたものであり、光アダプタ1の挿入をガイドするものである。
次に、上記のように構成された光アダプタ固定構造において、光アダプタ1をパネル2に固定する際の動作について図3を参照しながら説明する。
光アダプタ1をパネル2に固定する場合、図3に示すように、光アダプタ1をパネル2の底面上を滑らせながら挿入していく。この際、ガイド片24により光アダプタ1の移動がガイドされるため、組付性が向上する。その他の動作は、実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。
以上のように、この実施の形態2によれば、係合フランジ21に、光アダプタ1の挿入をガイドするガイド片24を設けたので、実施の形態1における効果に加えて、光アダプタ1を容易に位置決めすることができるため、取り付け作業をオートマチック化でき、組立工数を低減させることができる。
実施の形態3.
実施の形態1,2では、パネル面に対して水平方向に光アダプタ1の挿入を行うことで固定を行う光アダプタ固定構造について示した。それに対して、実施の形態3では、パネル面に対して垂直方向に光アダプタ1の挿入を行うことで固定を行う光アダプタ固定構造について示す。
図4はこの発明の実施の形態3に係る光アダプタ固定構造を示す全体動作説明図であり、図5は光アダプタ固定構造の寸法関係を示す説明図である。
光アダプタ固定構造は、図4,5に示すように、光通信システムに用いられる光ファイバケーブルの光コネクタ同士を接続する光アダプタ1を固定するものであり、パネル2bに設けられている。なお、実施の形態3における光アダプタ1は、実施の形態1,2における光アダプタ1と同様であり、その説明を省略する。
一方、パネル2bには、パネル面に対して略垂直に、光アダプタ1の両側面間の幅と略同一の間隔をおいて略平行に配置された1対の係合フランジ21bが設けられている。係合フランジ21bはパネル2bから切り起こすことで構成され、また、この切り起こしにより、光アダプタ1を挿入可能とする挿入口25が構成されている。また、係合フランジ21bには、光アダプタ1が挿入されることで係止片11と係合する係合部22bが設けられている。この係合部22bにより、挿入された光アダプタ1の挿入方向以外の方向への移動を規制することができる。また、係合フランジ21bの後方端面(図5の右側面)は、光アダプタ1が挿入されて係止片11が係合部22bと係合した際に、フランジ12と当接する当り面23bである。この当り面23bにより、挿入された光アダプタ1の挿入方向への移動を規制することができる。
ここで、図5に示すように、光アダプタ1の係止片11の後方端面−フランジ12の前方端面間の寸法L11と、係合フランジ21の係合部22の後方端面−当り面23間の寸法L23とは略同一に構成されている。また、光アダプタ1の係止片11の厚み寸法L13と、係合フランジ21の係合部22の厚み寸法L24とは略同一に構成されている。
次に、上記のように構成された光アダプタ固定構造において、光アダプタ1をパネル2bに固定する際の動作について図5を参照しながら説明する。
光アダプタ1をパネル2bに固定する場合、図5に示すように、矢印方向から、光アダプタ1をパネル2bの挿入口25に挿入していく。この際、挿入口25により光アダプタ1の移動がガイドされるため、組付性が向上する。その後、光アダプタ1の係止片11が係合フランジ21bの当り面23bと当接する。そして、さらに光アダプタ1を挿入していくと、当り面23bにより押圧されることで、係止片11がバネ性により光アダプタ1の内部側に没入していく。これにより、光アダプタ1をパネル2b側にさらに挿入することができる。
そして、係止片11の後方端が係合フランジ11の係合部22bの後方端にまで達すると、係止片11に対する押圧が解消されるため、係止片11がバネ性により光アダプタ1から突出する。この際、係止片11の後方端面と係合部22bの後方端面とが当接し、これとほぼ同時に、フランジ12の前方端面と係合フランジ21bの当り面23bとが当接する。このように、光アダプタ1の係止片11及びフランジ12が係合フランジ21bの係合部22bの後方端面−当り面23間を挟み込むことで、光アダプタ1の上下左右への移動が規制される。
以上のように、この実施の形態3によれば、パネル2bに設けた係合フランジ21bによりパネル面に対して垂直方向から光アダプタ1を挿入して固定するように構成しても、実施の形態1と同様に、光アダプタ1の係止片11−フランジ12間の寸法に合わせるために、パネル2bの板厚を不必要に増やしたり、所定の板厚を有する別部品を追加で取り付けたりする必要がなくなる。すなわち、任意の板厚のパネル2bであっても光アダプタ1を固定することが可能となるため、コスト及び組立工数の増加を回避することができる。
実施の形態4.
実施の形態1〜3では、光アダプタ1をパネル2に固定するための光アダプタ固定構造について示した。それに対して、実施の形態4では、これらの光アダプタ固定構造が適用された光アダプタ実装機器について示す。
図6はこの発明の実施の形態4に係る光アダプタ実装機器の全体説明図であり、図7は光アダプタ実装機器の主要部(余長処理パネル2c)の説明図であり、図8は光アダプタ実装機器の全体接続図である。
光アダプタ実装機器の基板3には、図6〜8に示すように、光モジュール4,5が実装され、はんだ付け等により電気的に接続されている。また、基板3上には、光モジュール4,5に具備されている光ファイバケーブル41,51を収納する余長処理パネル2cが取り付けられている。この余長処理パネル2c上には、実施の形態1〜3のいずれかの光アダプタ固定構造(図6,7では実施の形態1に係る光アダプタ固定構造)が設けられ、光アダプタ1が固定されている。そして、図8に示すように、余長処理パネル2c上の光アダプタ1により、光モジュール4の一端側の光ファイバケーブル41の光コネクタ42と、光モジュール5の一端側の光ファイバケーブル51の光コネクタ52が接続されている。
また、基板3にはパネル2dが取り付けられている。このパネル2dには、実施の形態1〜3のいずれかの光アダプタ固定構造(図6では実施の形態3に係る光アダプタ固定構造)によって、2つの光アダプタ1が固定されている。そして、図8に示すように、一方の光アダプタ1に光モジュール4の他端側の光ファイバケーブル41の光コネクタ43が接続され、他方の光アダプタ1に光モジュール5の他端側の光ファイバケーブル51の光コネクタ53が接続されている。
なお、余長処理パネル2c及びパネル2dへの光アダプタ1の固定方法は、上述した実施の形態1〜3の通りであり、その説明を省略する。
以上のように、この実施の形態4によれば、余長処理パネル2c及びパネル2dに係合フランジ21(21b)をそれぞれ設け、光アダプタ1を固定するように構成したので、余長処理パネル2c及びパネル2dの板厚を自由に選択することができ、パネル2c,2dの板厚を不必要に増やしたり、所定の板厚を有する別部品を追加で取り付けたりする必要がなくなる。したがって、コスト及び組立工数の増加を回避することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、或いは各実施の形態の任意の構成要素の変形、若しくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 光アダプタ、2,2b,2d パネル、2c 余長処理パネル、3 基板、4,5 光モジュール、11 係止片、12 フランジ、21,21b 係合フランジ、22,22b 係合部、23,23b 当り面、24 ガイド片、25 挿入口、41,51 光ファイバケーブル、42,43,52,53 光コネクタ。

Claims (5)

  1. バネ性を有する係止片及びフランジが両側面に設けられた光アダプタをパネルに固定する光アダプタ固定構造において、
    前記パネルに設けられ、前記光アダプタの両側面間の幅と略同一の間隔をおいて配置された一対の係合フランジと、
    前記係合フランジに設けられ、前記係止片と係合することで前記光アダプタの挿入方向以外の方向への移動を規制する係合部とを備え、
    前記係合フランジの一端面は、前記係止片が前記係合部と係合した際に、前記フランジと当接することで前記光アダプタの挿入方向への移動を規制する
    ことを特徴とする光アダプタ固定構造。
  2. 前記係合フランジに設けられ、前記光アダプタの挿入をガイドするガイド片を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の光アダプタ固定構造。
  3. 前記パネルの前記一対の係合フランジ間に設けられ、前記光アダプタを挿入可能とする挿入口を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の光アダプタ固定構造。
  4. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の光アダプタ固定構造を備えた
    ことを特徴とする光アダプタ実装機器。
  5. 前記光アダプタ固定構造は余長処理パネルに設けられた
    ことを特徴とする請求項4記載の光アダプタ実装機器。
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