JP2013170565A - 内燃機関の排気浄化装置の異常判定システム - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置の異常判定システム Download PDF

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Abstract

【課題】還元剤を供給する装置の異常をより高精度に判定する。
【解決手段】還元剤の供給によりNOxを選択還元する選択還元型NOx触媒4を排気通路2に設けると共に、触媒4よりも上流の排気通路2へ気体の還元剤を供給する内燃機関1の排気浄化装置の異常判定システムにおいて、触媒4の温度が還元剤を吸着可能な温度の上限値である所定温度よりも高い温度となった後に該所定温度以下となった後で、気体の還元剤を触媒4に供給してから、触媒4よりも下流で還元剤が検出されるまでの間に、触媒4に供給された還元剤量に基づいて、触媒4が最大限吸着可能な還元剤量を算出すると共に、該算出された還元剤量が閾値以上となる場合に、還元剤供給装置3に異常があると判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置の異常判定システムに関する。
特許文献1には、液体のアンモニアを加熱してガス化した後に選択還元型NOx触媒(SCR触媒)に供給する装置において、ガス化したアンモニアを供給する供給弁を閉じたときに、供給弁よりも下流側に設けられた圧力センサにより検出される圧力が、排気の圧力と同等であれば該圧力センサは正常であると判断することが記載されている。
また、特許文献2には、アンモニアスリップを検出したときの尿素噴射量からSCR触媒の飽和吸着量を算出して、システムに異常があるか否か判断することが記載されている。
しかし、アンモニアガスを供給するシステムでは、供給システムが故障して、供給するアンモニアガスの濃度や単位時間当たりの供給量がばらつくことがある。そうすると、SCR触媒に供給している実際のアンモニア量が分からなくなるので、飽和吸着量の算出精度が低下する。このため、異常を判断する精度が低下する虞がある。
特開2004−003445号公報 特開2010−261388号公報 特開2001−157822号公報 特開2011−220142号公報 特開2009−185754号公報 特開2010−169008号公報
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、還元剤を供給する装置の異常をより高精度に判定することを目的とする。
上記課題を達成するために本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の異常判定システムは、
還元剤を貯蔵するタンクと、
前記タンクを加熱することで気体の還元剤を発生させる気化装置と、
前記タンクと内燃機関の排気通路とを接続し、前記気化装置により発生させた気体の還元剤が流通する供給通路と、
前記供給通路に設けられ、開いたときに還元剤を流通させ、閉じたときに還元剤の流通を遮断する噴射装置と、
を含んで構成される還元剤供給装置を備え、
還元剤の供給によりNOxを選択還元する選択還元型NOx触媒を前記排気通路に設けると共に、前記供給通路を前記選択還元型NOx触媒よりも上流の排気通路に接続し、前記供給通路から前記排気通路へ気体の還元剤を供給する内燃機関の排気浄化装置の異常判定システムにおいて、
前記選択還元型NOx触媒よりも下流側の排気通路に設けられ還元剤を検出する還元剤
センサと、
前記選択還元型NOx触媒の温度が還元剤を吸着可能な温度の上限値である所定温度よりも高い温度となった後に該所定温度以下となった後で、前記噴射装置を開いて気体の還元剤を前記選択還元型NOx触媒に供給してから、前記還元剤センサにより還元剤が検出されるまでの間に、前記選択還元型NOx触媒に供給された還元剤量に基づいて、前記選択還元型NOx触媒が最大限吸着可能な還元剤量を算出すると共に、該算出された還元剤量が閾値以上となる場合に、前記還元剤供給装置に異常があると判定する判定装置と、
を備える。
タンクは、還元剤を、例えば固体または液体の状態で貯蔵する。固体または液体の状態でタンクに貯蔵されている還元剤は、気化させた後にタンクから供給通路へ排出され、排気通路へ供給される。また、タンクは、還元剤を、例えば他の物質に吸着または吸蔵させて貯蔵してもよい。この場合には、排気通路へ還元剤を供給する前に、該他の物質から還元剤を放出させる。また、噴射装置は、供給通路の端部に設けられていてもよい。
ここで、選択還元型NOx触媒(SCR触媒)の温度が還元剤を吸着可能な温度の上限値である所定温度よりも高い温度となった後には、該SCR触媒が還元剤を吸着していない状態となる。このときに還元剤を供給すると、SCR触媒に還元剤が吸着する。そして、SCR触媒が吸着した還元剤量が、該SCR触媒が最大限吸着可能な還元剤量(飽和吸着還元剤量)となった後は、該SCR触媒から還元剤が流出する。このようにSCR触媒から流出する還元剤は、還元剤センサにより検出される。そして、還元剤センサにより還元剤が検出されるまでSCR触媒に還元剤を供給したときの還元剤の供給量は、例えば、還元剤を供給した時間等に基づいて推定することができる。そして、還元剤の供給量が分かれば、SCR触媒の飽和吸着還元剤量を算出することができる。例えば、還元剤の供給量と、飽和吸着還元剤量とが等しいとしてもよいし、還元剤の供給量に所定の係数を乗算して飽和吸着還元剤量を算出することもできる。
しかし、還元剤供給装置に異常があり、還元剤の供給量が不足すると、還元剤の供給開始から、還元剤センサにより還元剤が検出するまでの時間が長くなる。このため、算出される飽和吸着還元剤量が、見かけ上、増加する。一方、還元剤供給装置が正常である場合に算出される飽和吸着還元剤量の範囲は予め求めておくことができる。したがって、判定装置は、SCR触媒の飽和吸着還元剤量が閾値以上となる場合に、還元剤供給装置に異常があると判定することができる。この閾値は、還元剤供給装置に異常があるときのSCR触媒の飽和吸着還元剤量の下限値である。
また、本発明においては、前記判定装置は、前記選択還元型NOx触媒の温度が前記所定温度よりも高い温度となっているときに前記内燃機関が停止された場合において、前記内燃機関の停止中に還元剤を供給して前記還元剤供給装置の異常判定を実施することができる。
ここで、内燃機関の運転中には、該内燃機関から排出されるNOxによって、SCR触媒に吸着している還元剤が消費されたり、還元剤センサの検出値が影響を受けたりする。これに対し、内燃機関の停止中に異常判定を実施することで、内燃機関の排気の影響を受けなくなるので、異常判定の精度を高めることができる。
また、本発明においては、前記還元剤供給装置に異常があるか否かを前記判定装置により判定した後、前記選択還元型NOx触媒において還元剤が吸着されなくなるまで還元剤を供給したときの前記還元剤センサの検出値と、還元剤の供給量と、に基づいて前記還元剤センサの校正を行う校正装置を備えることができる。
ここで、還元剤を供給し続けることにより、SCR触媒には還元剤が吸着されなくなる。このため、還元剤はSCR触媒を通り抜けて還元剤センサにより検出される。このときの還元剤センサの検出値は、例えば単位時間当たりの還元剤の供給量に応じた値に収束する。また、還元剤の供給量に応じた還元剤センサの検出値は、予め求めておくことができる。したがって、予め求めておいた検出値と、実際の検出値と、を比較することで還元剤センサの校正を実施することができる。なお、還元剤センサの検出値を補正してもよい。また、還元剤センサの検出値を学習してもよい。
また、本発明においては、前記排気通路の前記供給通路に接続される箇所を含み、この箇所よりも上流側及び下流側でガスの流通を遮断することで、閉じた空間を形成する空間形成装置と、
前記噴射装置よりも前記タンク側において圧力を検出する第一圧力センサと、
前記閉じた空間において圧力を検出する第二圧力センサと、
を備え、
前記判定装置は、前記空間形成装置により閉じた空間が形成されている場合であって、前記還元剤供給装置から還元剤を供給している場合において、前記第一圧力センサの検出値と前記第二圧力センサの検出値との差が所定範囲を超える場合には、前記第一圧力センサまたは前記第二圧力センサに異常があると判定することができる。
ここで、閉じた空間内に還元剤を供給すると、該閉じた空間内の圧力が上昇する。そして、第一圧力センサの周りの圧力と、第二圧力センサの周りの圧力とは、等しくなっているはずである。したがって、第一圧力センサの検出値及び第二圧力センサの検出値を比較して、これらの差が所定範囲を超える場合には、第一圧力センサまたは第二圧力センサの何れかに異常があると判定できる。なお、所定範囲とは、第一圧力センサ及び第二圧力センサの何れも正常である場合の、両センサの検出値の差の範囲をいう。また、例えば、第一圧力センサまたは第二圧力センサの何れか一方のセンサが正常であることを周知の技術により確認しておけば、第一圧力センサの検出値と第二圧力センサの検出値との差が所定範囲を超える場合には、他方のセンサに異常があると判定することができる。
本発明によれば、還元剤を供給する装置の異常をより高精度に判定することができる。
実施例1,2に係る内燃機関の排気浄化装置の異常判定システムの概略構成を示す図である。 SCR触媒の温度と、SCR触媒の飽和吸着アンモニア量との関係を示した図である。 SCR触媒の温度、NOxセンサの検出値、SCR触媒が吸着したアンモニア量(吸着アンモニア量)の推移を示したタイムチャートである。 SCR触媒の異常判定を行うときのフローチャートである。 SCR触媒の温度と、SCR触媒の飽和吸着アンモニア量の計算値との関係を示した図である。 還元剤供給装置の異常判定を行うときのフローチャートである。 図3のT4で示される時点よりも後の、アンモニア供給量、推定されるNOxセンサの検出値、実際のNOxセンサの検出値の推移を示したタイムチャートである。 NOxセンサの校正を行うときのフローチャートである。 実施例3に係る内燃機関の排気浄化装置の異常判定システムの概略構成を示す図である。 還元剤圧力センサおよび排気圧力センサの検出値の推移を示したタイムチャートである。 還元剤圧力センサおよび排気圧力センサの異常判定を行うときのフローチャートである。
以下、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の異常判定システムの具体的な実施態様について図面に基づいて説明する。
<実施例1>
図1は、本実施例に係る内燃機関の排気浄化装置の異常判定システムの概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、ディーゼルエンジンであっても、また、ガソリンエンジンであってもよい。
内燃機関1には、排気通路2が接続されている。排気通路2には、SCR触媒4が設けられている。
また、SCR触媒4よりも上流の排気通路2には、還元剤を供給する還元剤供給装置3が設けられている。還元剤供給装置3は、還元剤を固体または液体の状態で貯蔵するタンク31、タンク31と排気通路2とを接続する供給通路32、供給通路32に設けられて開閉する噴射弁33を備えて構成されている。
噴射弁33は、還元剤を噴射するときに開き、還元剤の噴射を停止するときに閉じる。還元剤には、アンモニア(NH)が用いられる。噴射弁33から噴射されたアンモニアは、SCR触媒4が吸着する。このアンモニアがNOxを選択的に還元させる。そして、SCR触媒4にアンモニアを供給し、又は予め吸着させておき、SCR触媒4をNOxが通過するときに該NOxを還元させる。なお、本実施例においては噴射弁33が、本発明における噴射装置に相当する。また、タンク31内に、還元剤を吸着または吸蔵する物質(NH吸蔵合金、吸蔵剤、吸収剤等)を備えておき、還元剤を吸着または吸蔵した状態で貯蔵してもよい。
このタンク31には、ヒータ34が備わる。このヒータ34によりタンク31内の温度を上昇させることにより、固体または液体の還元剤が気体へ変化する。また、ヒータ34により、還元剤を吸着または吸蔵している物質から還元剤を放出させることもできる。そして、気体の還元剤が供給通路32に流出する。なお、ヒータ34によりタンク31内の温度を上昇させる代わりに、内燃機関1の冷却水によりタンク31内の温度を上昇させてもよい。なお、本実施例においてはヒータ34が、本発明における気化装置に相当する。
タンク31と噴射弁33との間の供給通路32には、圧力を検出するための還元剤圧力センサ11が設けられている。また、タンク31には、温度を検出するための温度センサ12が設けられている。
また、SCR触媒4よりも下流の排気通路2には、NOx濃度を検出するNOxセンサ13が設けられている。このNOxセンサ13は、アンモニア濃度を検出することもできる。なお、NOxセンサ13は、アンモニア濃度を検出するアンモニアセンサとしてもよい。なお、本実施例においてはNOxセンサ13が、本発明における還元剤センサに相当する。
以上述べたように構成された内燃機関1には、該内燃機関1を制御するための電子制御ユニットであるECU10が併設されている。このECU10は、内燃機関1の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1を制御する。
また、ECU10には、上記センサが電気配線を介して接続され、これらセンサの出力信号がECU10に入力されるようになっている。一方、ECU10には、噴射弁33、ヒータ34が電気配線を介して接続されており、該ECU10によりこれらの機器が制御される。
そして、ECU10は、SCR触媒4に異常がないか否か判定する。ここで、SCR触媒4の劣化の度合いが大きくなるほど、SCR触媒4に最大限吸着可能なアンモニア量(飽和吸着アンモニア量)が少なくなる。このため、SCR触媒4の飽和吸着アンモニア量を検出することにより、SCR触媒4の劣化の度合いを検出することができる。そして、SCR触媒4の飽和吸着アンモニア量が許容範囲を下回れば、SCR触媒4に異常があると判定できる。
また、SCR触媒4は、温度が高くなりすぎると、アンモニアを吸着することができなくなり、吸着していたアンモニアがSCR触媒4から放出される。この後に、SCR触媒4の温度が低下すると、SCR触媒4がアンモニアを吸着していない状態で、且つ、アンモニアを吸着することができる状態となる。このときに、SCR触媒4が吸着可能なアンモニア量は、飽和吸着アンモニア量となる。そして、NOxセンサ13によりアンモニアが検出されれば、SCR触媒4に吸着されているアンモニア量が飽和吸着アンモニア量に達したか、又はこれに近い状態であると判定できる。例えば、噴射弁33の開弁時間や還元剤圧力センサ11により得られる圧力に基づいて、SCR触媒4に供給したアンモニア量を推定することができる。そして、例えば、SCR触媒4に供給したアンモニアが、所定の割合でSCR触媒4に吸着されるとして、SCR触媒4が吸着しているアンモニア量または飽和吸着アンモニア量を推定することができる。
ここで、図2は、SCR触媒4の温度と、SCR触媒4の飽和吸着アンモニア量との関係を示した図である。実線は、SCR触媒4が正常な場合、一点鎖線は、SCR触媒4の劣化の度合いが許容範囲を超えるときの場合(異常な場合)を示している。
Aの温度以上では、SCR触媒4がアンモニアを吸着することができない。そして、Aの温度未満では、温度が低くなるほど、SCR触媒4の飽和吸着アンモニア量が多くなる。このときに、正常な場合よりも異常な場合のほうが、飽和吸着アンモニア量が少なくなる。そこで、例えば、Bの温度のときにSCR触媒4の飽和吸着アンモニア量を検出して閾値と比較する。そして、検出される飽和吸着アンモニア量が閾値よりも少なければ、SCR触媒4は異常であると判定できる。
図3は、SCR触媒4の温度、NOxセンサ13の検出値、SCR触媒4が吸着したアンモニア量(吸着アンモニア量)の推移を示したタイムチャートである。実線は、SCR触媒4が正常な場合を示し、一点鎖線はSCR触媒4が異常な場合を示している。また、NOxセンサ13の検出値において、二点鎖線は、アンモニアの供給量に応じたアンモニア濃度を示している。二点鎖線は、SCR触媒4上流のアンモニア濃度としてもよい。
T1で示される時点において、内燃機関1が停止される。このときのSCR触媒4の温度は、アンモニアを吸着することができない温度となっている。そして、その後は、内燃機関1が停止されているために、SCR触媒4の温度が低下する。そして、SCR触媒4の温度が十分に低下し、アンモニアを吸着可能となるT2の時点において噴射弁33を開いてアンモニアの供給を開始する。アンモニアの供給により、SCR触媒4上流のアンモニア濃度が上昇すると共に、吸着アンモニア量が増加する。
そして、SCR触媒4が異常な場合には、アンモニアを吸着する能力が低下しているために、SCR触媒4の飽和吸着アンモニア量が少なくなっている。このため、早い時期に
SCR触媒4よりも下流にアンモニアが流出し、NOxセンサ13の検出値が増加する。一方、SCR触媒4が正常であれば、SCR触媒4に、より多くのアンモニアを吸着することができるので、SCR触媒4よりも下流にアンモニアが流出してNOxセンサ13の検出値が増加するまでの時間が長い。
そこで、NOxセンサ13の検出値が増加するまでアンモニアを供給し、NOxセンサ13の検出値が増加した時点(T3,T4)におけるアンモニアの供給量から、SCR触媒4が吸着しているアンモニア量を算出する。このときに算出されるアンモニア量は、SCR触媒4の飽和吸着アンモニア量である。なお、SCR触媒4には、供給したアンモニアが所定の割合で吸着しているとして吸着アンモニア量を算出してもよいし、供給したアンモニアが全て吸着しているとして吸着アンモニア量を算出してもよい。また、供給したアンモニア量は、例えば、噴射弁33の開弁時間と相関関係にあるため、該噴射弁33の開弁時間と供給したアンモニア量との関係を予め実験等により求めておいてもよい。
なお、SCR触媒4が異常であればNOxセンサ13の検出値が増加する時点であるT3と、SCR触媒4が正常であればNOxセンサ13の検出値が増加する時点であるT4と、の間の時点においてNOxセンサ13の検出値が閾値以上であれば、SCR触媒4に異常があると判定してもよい。
図4は、SCR触媒4の異常判定を行うときのフローチャートである。本ルーチンは所定の時間毎にECU10により繰り返し実行される。
ステップS101では、内燃機関1が停止されたか否か判定される。例えば、内燃機関1の回転数が0となったときに、内燃機関1が停止されたと判定される。ステップS101で肯定判定がなされた場合にはステップS102へ進み、一方、否定判定がなされた場合には本ルーチンを終了させる。なお、本実施例では、内燃機関1が停止されているときにアンモニアを供給して、SCR触媒4に異常があるか否か判定するが、内燃機関1の運転中であってもアンモニアを供給することにより、SCR触媒4に異常があるか否か判定することができる。
ステップS102では、内燃機関1が停止される時点におけるSCR触媒4の温度が所定温度以上であるか否か判定される。この所定温度は、SCR触媒4がアンモニアを吸着しておくことのできない温度の下限値である。すなわち、本ステップでは、SCR触媒4にアンモニアが吸着されていないか否かを判定している。ステップS102で肯定判定がなされた場合にはステップS103へ進み、一方、否定判定がなされた場合には本ルーチンを終了させる。なお、SCR触媒4を加熱するヒータを備えている場合には、本ステップにおいて、SCR触媒4の温度を所定温度以上まで上昇させてもよい。
ステップS103では、SCR触媒4の温度が低下するのを所定時間待つ。
ステップS104では、SCR触媒4の温度が閾値以下となったか否か判定される。この閾値は、SCR触媒4が正常であるか否かにかかわらず、規定量のアンモニアを吸着可能な温度である。すなわち、本ステップでは、SCR触媒4が規定量のアンモニアを吸着可能な状態であるか否か判定している。この規定量は、SCR触媒4の異常判定に必要となる吸着アンモニア量として予め設定される。ステップS104で肯定判定がなされた場合にはステップS105へ進み、一方、否定判定がなされた場合にはステップS103へ戻る。
ステップS105では、SCR触媒4にアンモニアが供給される。すなわち、噴射弁33が開かれ、ヒータ34がタンク31を加熱する。そして、SCR触媒4に吸着されるア
ンモニア量の算出が開始される。SCR触媒4に吸着されるアンモニア量は、アンモニアの供給開始からの経過時間に応じて増加するものとして算出される。なお、このときにアンモニアが吸気通路に逆流しないように、吸気弁、排気弁、又はEGR装置を備えている場合にはEGR弁を閉じてもよい。
ステップS106では、NOxセンサ13の検出値が閾値以上となったか否か判定される。この閾値は、SCR触媒4からアンモニアが流出したときの値である。すなわち、本ステップでは、SCR触媒4からアンモニアが流出しているか否か判定される。また、本ステップでは、SCR触媒4がアンモニアを最大限吸着した状態であるか否か判定してもよい。ステップS106で肯定判定がなされた場合にはステップS107へ進み、一方、否定判定がなされた場合にはステップS105へ戻る。
ステップS107では、SCR触媒4の飽和吸着アンモニア量が算出される。例えば、アンモニアの供給開始からの経過時間に応じて飽和吸着アンモニア量を算出するマップをECU10が記憶しておいてもよい。
ステップS108では、SCR触媒4の飽和吸着アンモニア量が閾値以上であるか否か判定される。この閾値は、SCR触媒4が正常な場合における飽和吸着アンモニア量の下限値として設定される。なお、SCR触媒4の温度に応じて飽和吸着アンモニア量が変化するため、SCR触媒4の温度に応じて閾値を設定してもよい。また、SCR触媒4の温度に応じて、飽和吸着アンモニア量を補正してもよい。さらに、常に同じ温度のときに異常判定を行うことで、閾値を固定値することもできる。
そして、ステップS108で肯定判定がなされた場合にはステップS109へ進んで、SCR触媒4は正常であると判定される。一方、ステップS108で否定判定がなされた場合にはステップS110へ進んで、SCR触媒4は異常であると判定される。
このようにして、ECU10は、SCR触媒4が正常であるか否か判定することができる。
ところで、還元剤供給装置3に異常が発生することもある。ここで、実際のアンモニアの供給量が、算出されたアンモニアの供給量よりも少ない場合には、前記フローでは、飽和吸着アンモニア量が実際よりも多く算出されてしまう。すなわち、還元剤供給装置3から供給されるアンモニア量が少ないと、NOxセンサ13によりアンモニアが検出するまでの時間が長くなるため、この時間に応じて飽和吸着アンモニア量を算出すると、実際の飽和吸着アンモニア量よりも大きな値となる。
ここで、図5は、SCR触媒4の温度と、SCR触媒4の飽和吸着アンモニア量の計算値との関係を示した図である。実線は、SCR触媒4が正常な場合、一点鎖線は、還元剤供給装置3から供給されるアンモニア量が少ない場合(異常な場合)を示している。
例えば、Cで示される温度のときに、SCR触媒4が正常であれば該SCR触媒4の飽和吸着アンモニア量が取り得る範囲よりも、計算値が大きければ、還元剤供給装置3が異常であると判定できる。このSCR触媒4が正常であれば該SCR触媒4の飽和吸着アンモニア量が取り得る範囲は、予め実験等により求めておく。
図6は、還元剤供給装置3の異常判定を行うときのフローチャートである。本ルーチンは所定の時間毎にECU10により繰り返し実行される。また、図4のフローと同じ処理が実施されるステップについては同じ符号を付して説明を省略する。また、図4のフローのステップS107までは同じため、図6において記載を省略する。なお、本実施例にお
いては本ルーチンを処理するECU10が、本発明における判定装置に相当する。
ステップS108で肯定判定がなされた場合にはステップS201に進む。ステップS201では、SCR触媒4の飽和吸着アンモニア量が閾値以上であるか否か判定される。ここでいう閾値は、ステップS108の閾値よりも大きな値である。そして、ここでいう閾値は、還元剤供給装置3に異常があるときの飽和吸着アンモニア量の下限値であり、予め実験等により求めることができる。
なお、SCR触媒4の温度に応じて、SCR触媒4の飽和吸着アンモニア量が変化するため、SCR触媒4の温度に応じて上限値を設定してもよい。また、SCR触媒4の温度に応じて、飽和吸着アンモニア量を補正してもよい。さらに、常に同じ温度のときに異常判定を行うことで、上限値を固定値することもできる。
そして、ステップS201で肯定判定がなされた場合にはステップS202へ進んで、還元剤供給装置3は異常であると判定される。一方、ステップS201で否定判定がなされた場合にはステップS203へ進んで、SCR触媒4及び還元剤供給装置3は正常であると判定される。
このようにして、ECU10は、還元剤供給装置3が正常であるか否か判定することができる。
<実施例2>
本実施例では、NOxセンサ13の校正を実施する。ここで、SCR触媒4にアンモニアが最大限吸着された後は、SCR触媒4からアンモニアが流出するために、NOxセンサ13の検出値が増加する。このNOxセンサ13の検出値は、アンモニアの供給量に応じた値に収束する。したがって、NOxセンサ13の検出値がアンモニアの供給量に応じた値に収束しなければ、NOxセンサ13の検出値が実際の値からずれていると判定できる。そして、本来収束するべき値に近づくように、NOxセンサ13の検出値を補正すれば、NOxセンサ13の校正を行うことができる。
ここで、内燃機関1の運転中には、内燃機関1から排出されるNOxや、SCR触媒4でNOxが浄化される影響を受けるため、還元剤供給装置3から供給されるアンモニアをそのままNOxセンサ13に到達させることは困難である。これに対し、内燃機関1が停止中であれば、排気の影響を受けることがないため、NOxセンサ13の校正の精度を高めることができる。
図7は、図3のT4で示される時点よりも後の、SCR触媒4上流のアンモニア濃度、推定されるNOxセンサ13の検出値、実際のNOxセンサ13の検出値の推移を示したタイムチャートである。実線は、SCR触媒4上流のアンモニア濃度を示し、一点鎖線は、推定されるNOxセンサの検出値を示し、二点鎖線は、実際のNOxセンサ13の検出値を示している。推定されるNOxセンサ13の検出値は、アンモニア供給量から算出される。これは、図3におけるSCR触媒4が正常である場合のNOxセンサ13の検出値としてもよい。そして、推定されるNOxセンサ13の検出値と、実際のNOxセンサ13の検出値と、の差が0となるように、NOxセンサ13を校正する。
図8は、NOxセンサ13の校正を行うときのフローチャートである。本ルーチンは所定の時間毎にECU10により繰り返し実行される。また、図8に示すフローは、図4に示した制御が完了した後に実施する。なお、本実施例においては本ルーチンを処理するECU10が、本発明における校正装置に相当する。
ステップS301では、アンモニアが継続して供給される。すなわち、図4に示される制御が完了した後も、SCR触媒4に継続してアンモニアが供給される。
ステップS302では、図4に示した制御が完了してから所定の時間が経過したか否か判定される。ここでいう所定の時間とは、SCR触媒4に十分な量のアンモニアが吸着されて、SCR触媒4においてアンモニアが飽和している状態となるまでの時間である。例えば、NOxセンサ13によりアンモニアが検出されても、まだSCR触媒4にアンモニアを吸着可能な場合もある。このため、SCR触媒4に供給するアンモニアが吸着されなくなるまで、アンモニアの供給を継続する。この所定の時間は、予め実験等により求めてECU10に記憶させておく。なお、本ステップでは、NOxセンサ13の検出値が収束したか否か判定してもよい。ステップS302で肯定判定がなされた場合にはステップS303へ進み、一方、否定判定がなされた場合にはステップS301へ戻る。
ステップS303では、供給されたアンモニア量から推定されるNOxセンサ13の検出値と、実際のNOxセンサ13の検出値と、の差を検出値のずれとして、NOxセンサ13を校正する。なお、NOxセンサ13の検出値の推定値は、予め実験等により求めておいてもよい。
なお、ステップS301によりアンモニアを供給しているときに、例えば吸気弁及び排気弁を開くか、または、EGR弁を開くことにより、アンモニアを逆流させ、排気通路の上流側に備わるNOxセンサを校正することもできる。
<実施例3>
図9は、本実施例に係る内燃機関の排気浄化装置の異常判定システムの概略構成を示す図である。主に、図1と異なる点について説明する。
本実施例では、供給通路32が接続される箇所よりも上流の排気通路に、酸化触媒5を備えている。なお、酸化触媒5に代えて、三元触媒または吸蔵還元型NOx触媒、パティキュレートフィルタ等を備えていてもよい。また、酸化触媒5は、必ずしも必要ではない。また、酸化触媒5よりも上流の排気通路2には、排気の圧力を検出する排気圧力センサ14が設けられている。なお、本実施例においては還元剤圧力センサ11が、本発明における第一圧力センサに相当する。また、本実施例においては排気圧力センサ14が、本発明における第二圧力センサに相当する。
また、NOxセンサ13よりも下流の排気通路2には、該排気通路2を開閉する排気絞り弁6が設けられている。この排気絞り弁6は、全閉とすることにより、排気の流通を遮断する。
また、本実施例では、内燃機関1の排気弁を電磁駆動弁とする。この電磁駆動弁は、任意の時期に開閉することができる。
そして、本実施例では、還元剤圧力センサ11および排気圧力センサ14の異常を判定する。ここで、内燃機関1の停止時に、排気弁及び排気絞り弁6を閉じることで、排気弁よりも下流で且つ排気絞り弁6よりも上流に閉じた空間ができる。そして、排気弁及び排気絞り弁6を閉じた状態で噴射弁33を開くと共にヒータ34を作動させると、還元剤が気化することにより、供給通路32内の圧力、及び、排気弁よりも下流で且つ排気絞り弁6よりも上流の排気通路2内の圧力が上昇する。そして、供給通路32内の圧力、及び、排気弁よりも下流で且つ排気絞り弁6よりも上流の排気通路2内の圧力は、等しいので、このときに還元剤圧力センサ11および排気圧力センサ14の検出値は、等しくなるはずである。一方、これらセンサの検出値が異なれば、何れかのセンサに異常があると判定で
きる。
図10は、還元剤圧力センサ11および排気圧力センサ14の検出値の推移を示したタイムチャートである。実線は、還元剤圧力センサ11が正常な場合の該還元剤圧力センサ11の検出値、一点鎖線は、排気圧力センサ14が正常な場合の該排気圧力センサ14の検出値、二点鎖線は、排気圧力センサ14が異常な場合の該排気圧力センサ14の検出値を示している。
このように、還元剤圧力センサ11および排気圧力センサ14が正常であれば、両センサの検出値は略同じになる。一方、排気圧力センサ14に異常があれば、正常な場合よりも、例えば、検出値が小さくなる。なお、正常な場合よりも検出値が大きくなる異常も考えられる。したがって、還元剤圧力センサ11および排気圧力センサ14の検出値を比較することにより、何れかのセンサに異常があるか否か判定することができる。
また、何れかのセンサに異常があると判定された場合には、例えば、ヒータ34の作動時間に基づいて、供給通路32内の圧力、及び、排気弁よりも下流で且つ排気絞り弁6よりも上流の排気通路2内の圧力を推定し、該推定される圧力と所定値以上の差がある方のセンサに異常があると判定できる。なお、ヒータ34の作動時間と圧力との関係は、例えば、還元剤圧力センサ11および排気圧力センサ14が正常であるときのデータを予め取得しておきECU10に記憶しておいてもよい。
図11は、還元剤圧力センサ11および排気圧力センサ14の異常判定を行うときのフローチャートである。本ルーチンは所定の時間毎にECU10により繰り返し実行される。
ステップS401では、内燃機関1が停止されたか否か判定される。例えば、内燃機関1の回転数が0となったときに、内燃機関1が停止されたと判定される。ステップS401で肯定判定がなされた場合にはステップS402へ進み、一方、否定判定がなされた場合には本ルーチンを終了させる。
ステップS402では、排気の流れが遮断される。すなわち、排気弁及び排気絞り弁6を閉じる。本ステップにより、閉じた空間が形成される。
ステップS403では、還元剤供給装置3から還元剤が供給される。これにより、閉じた空間内の圧力が上昇される。
ステップS404では、還元剤圧力センサ11および排気圧力センサ14の夫々において圧力が検出される。なお、SCR触媒4によるアンモニア吸着の影響を低減するために、SCR触媒4が吸着したアンモニア量が飽和吸着アンモニア量となった後に、夫々のセンサにおいて圧力を検出してもよい。
ステップS405では、還元剤圧力センサ11により得られる圧力と、排気圧力センサ14により得られる圧力と、の差が所定範囲内であるか否か判定される。この所定範囲は、何れのセンサも正常である時の範囲として設定される。
そして、ステップS405で肯定判定がなされた場合にはステップS406へ進んで、還元剤圧力センサ11および排気圧力センサ14は正常であると判定される。一方、ステップS405で否定判定がなされた場合にはステップS407へ進んで、還元剤圧力センサ11または排気圧力センサ14は異常であると判定される。なお、還元剤圧力センサ11または排気圧力センサ14以外の装置は正常であることを、周知の技術により確認して
から還元剤圧力センサ11または排気圧力センサ14の異常判定を実施してもよい。また、周知の技術により排気圧力センサ14が正常であると確認されていれば、還元剤圧力センサ11により得られる圧力と、排気圧力センサ14により得られる圧力と、の差が所定範囲外の場合に、還元剤圧力センサ11は異常であると判定することができる。
このようにして、ECU10は、還元剤圧力センサ11および排気圧力センサ14が正常であるか否か判定することができる。
なお、本実施例では、排気圧力センサ14が酸化触媒5よりも上流の排気通路2に設けられているが、これに代えて、酸化触媒5よりも下流で且つSCR触媒4よりも上流の排気通路2に設けてもよい。また、SCR触媒4よりも下流で且つ排気絞り弁6よりも上流の排気通路2に設けてもよい。さらに、3個以上の圧力センサを設けて、夫々のセンサの検出値を比較してもよい。
さらに、本実施例では、内燃機関1の排気弁を閉じることにより閉じた空間を形成しているが、これに代えて、内燃機関1の吸気弁を閉じることにより閉じた空間を形成してもよい。この場合、吸気弁を電磁駆動弁とし、排気弁は開いた状態であってもよい。そして、例えば、内燃機関1の気筒内に設けられ気筒内の圧力を検出するセンサを備えている場合には、閉じた空間内にこの気筒内の圧力を検出するセンサが備わるため、該センサの異常を検出することができる。
さらに、内燃機関1の吸気通路に備わるスロットルを閉じることにより、閉じた空間を形成してもよい。この場合、吸気弁及び排気弁は開いた状態であってもよい。これにより、吸気通路に備わるスロットルから排気通路2に備わる排気絞り弁6までの間に備わる圧力センサの異常を判定することができる。
また、内燃機関1の排気通路2と吸気通路とを接続して排気を吸気通路へ供給するEGR装置を備えている場合には、EGR弁を閉じることで閉じた空間を形成する。
1 内燃機関
2 排気通路
3 還元剤供給装置
4 選択還元型NOx触媒(SCR触媒)
5 酸化触媒
6 排気絞り弁
10 ECU
11 還元剤圧力センサ
12 温度センサ
13 NOxセンサ
14 排気圧力センサ
31 タンク
32 供給通路
33 噴射弁
34 ヒータ

Claims (4)

  1. 還元剤を貯蔵するタンクと、
    前記タンクを加熱することで気体の還元剤を発生させる気化装置と、
    前記タンクと内燃機関の排気通路とを接続し、前記気化装置により発生させた気体の還元剤が流通する供給通路と、
    前記供給通路に設けられ、開いたときに還元剤を流通させ、閉じたときに還元剤の流通を遮断する噴射装置と、
    を含んで構成される還元剤供給装置を備え、
    還元剤の供給によりNOxを選択還元する選択還元型NOx触媒を前記排気通路に設けると共に、前記供給通路を前記選択還元型NOx触媒よりも上流の排気通路に接続し、前記供給通路から前記排気通路へ気体の還元剤を供給する内燃機関の排気浄化装置の異常判定システムにおいて、
    前記選択還元型NOx触媒よりも下流側の排気通路に設けられ還元剤を検出する還元剤センサと、
    前記選択還元型NOx触媒の温度が還元剤を吸着可能な温度の上限値である所定温度よりも高い温度となった後に該所定温度以下となった後で、前記噴射装置を開いて気体の還元剤を前記選択還元型NOx触媒に供給してから、前記還元剤センサにより還元剤が検出されるまでの間に、前記選択還元型NOx触媒に供給された還元剤量に基づいて、前記選択還元型NOx触媒が最大限吸着可能な還元剤量を算出すると共に、該算出された還元剤量が閾値以上となる場合に、前記還元剤供給装置に異常があると判定する判定装置と、
    を備える内燃機関の排気浄化装置の異常判定システム。
  2. 前記判定装置は、前記選択還元型NOx触媒の温度が前記所定温度よりも高い温度となっているときに前記内燃機関が停止された場合において、前記内燃機関の停止中に還元剤を供給して前記還元剤供給装置の異常判定を実施する請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置の異常判定システム。
  3. 前記還元剤供給装置に異常があるか否かを前記判定装置により判定した後、前記選択還元型NOx触媒において還元剤が吸着されなくなるまで還元剤を供給したときの前記還元剤センサの検出値と、還元剤の供給量と、に基づいて前記還元剤センサの校正を行う校正装置を備える請求項1または2に記載の内燃機関の排気浄化装置の異常判定システム。
  4. 前記排気通路の前記供給通路に接続される箇所を含み、この箇所よりも上流側及び下流側でガスの流通を遮断することで、閉じた空間を形成する空間形成装置と、
    前記噴射装置よりも前記タンク側において圧力を検出する第一圧力センサと、
    前記閉じた空間において圧力を検出する第二圧力センサと、
    を備え、
    前記判定装置は、前記空間形成装置により閉じた空間が形成されている場合であって、前記還元剤供給装置から還元剤を供給している場合において、前記第一圧力センサの検出値と前記第二圧力センサの検出値との差が所定範囲を超える場合には、前記第一圧力センサまたは前記第二圧力センサに異常があると判定する請求項1から3の何れか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置の異常判定システム。
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