JP2013170036A - 記録媒体の搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

記録媒体の搬送装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】記録媒体の先端を保持することが可能な先端グリッパ機構を有するドラムを備えた搬送装置を提供する。
【解決手段】ドラムは、第1の軸を中心に回動する先端グリッパと、先端グリッパを回動させるためのグリッパ駆動機構とを含んでいる。先端グリッパは爪部とガイドとを有し、前記爪部が記録媒体の先端を挟む閉位置と、記録媒体の先端を解放する閉位置とに移動する。前記ガイドは前記爪部とは反対の方向に延びている。グリッパ駆動機構は、第2の軸を中心に第1の位置と第2の位置とに回動するレバーを有している。このレバーは、前記ガイドに接続された接続部を有している。レバーが第1の位置に回動すると、前記接続部が前記ガイドに沿って前記第1の軸に近い側の位置に移動するとともに、先端グリッパが前記閉方向に回動する。レバーが第2の位置に回動すると、前記接続部が前記ガイドに沿って前記第1の軸から遠い側の位置に移動するとともに、先端グリッパを開方向に回動する。
【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、シート等の記録媒体を搬送するための搬送装置および画像形成装置に関する。
例えばインクジェットプリンタ等は、回転するドラムと、ドラムの周面に沿って配置された記録ヘッド部を備えている。シートはドラムの周面に保持され、該ドラムが回転することにより、シートが記録ヘッド部に搬送される。シートを安定してドラムに保持させるために、シートの先端をドラムに保持するための先端グリッパを備えた搬送装置が提案されている。この搬送装置の先端グリッパは、ドラムに設けられた軸を中心に回動する。
特開平10−193719号公報
前記先端グリッパの軸からドラムの周面までの距離を大きくするほど、先端グリッパを開閉させるための開閉力点の移動量を小さくすることができ、グリッパ駆動機構をコンパクトに構成することが可能となる。しかし前記軸からドラムの周面までの距離が大きくなるほど、先端グリッパの移動範囲が大きくなるため、先端グリッパの移動を許容するために比較的大きな穴をドラムの周面に形成する必要がある。ドラムの周面に大きな穴が存在すると、シートの一部にドラムの周面(円弧面)に沿わない箇所が生じ、その箇所の画像が悪くなったり、シートに皺が生じたりする原因となる。
実施形態において、記録媒体の搬送装置は、記録媒体を保持する周面を有するドラムと、前記ドラムを周方向に回転させる回転機構と、前記ドラムの前記周面の内側で該周面の近傍に配置され前記ドラムの軸線と平行な方向に延びる第1の軸と、前記第1の軸を中心に回動し前記記録媒体の先端を挟む閉位置と前記記録媒体の先端を解放する開位置とに移動する爪部を有しかつ前記爪部とは反対の方向に延びるガイドを有する先端グリッパと、前記第1の軸よりもドラムの内側で前記第1の軸と平行に配置された第2の軸と、前記第2の軸を中心に第1の位置と第2の位置とにわたり回動するレバーとを具備している。このレバーは、前記ガイドに接続された接続部を有し、前記第1の位置に回動した状態において前記接続部が前記ガイドに沿って前記第1の軸に近い側に移動するとともに前記先端グリッパを前記閉位置に回動させ、前記第2の位置に回動した状態において前記接続部が前記ガイドに沿って前記第1の軸から遠い側に移動するとともに前記先端グリッパを前記開位置に回動させる。
実施形態の画像形成装置は、前記記録媒体を前記ドラムの周面に向けて供給する供給機構と、前記記録媒体の先端が前記先端グリッパに向けて供給される前に前記レバーを前記第2の位置に向けて移動させることにより前記先端グリッパを前記開位置に移動させ、前記記録媒体の先端が前記先端グリッパと前記ドラムとの間に挿入されると前記レバーを前記第1の位置に向けて移動させることにより前記先端グリッパを前記閉位置に移動させるグリッパ駆動機構と、前記ドラムの周面に対向して配置され前記記録媒体に画像を形成する記録ヘッド部と、画像が形成された前記記録媒体を前記ドラムから剥離させる剥離機構とを具備している。
1つの実施形態に係る画像形成装置の内部を模式的に示す側面図。 ドラムユニットの斜視図。 先端グリッパ機構の斜視図。 先端グリッパが閉じた状態を示すドラムユニットの断面図。 図4に示されたドラムユニットの上側の先端グリッパ機構付近の拡大断面図。 先端グリッパが開いた状態を示すドラムユニットの断面図。 図6に示されたドラムユニットの右側の先端グリッパ機構付近の拡大断面図。 ドラムユニットとカム機構を示す側面図。 先端グリッパカムが突出位置に移動した状態のドラムユニットとカム機構の側面図。
以下に、1つの実施形態に係る画像形成装置について、図1から図9を参照して説明する。図1は、画像形成装置の一例であるインクジェットプリンタ10を示している。インクジェットプリンタ(これ以降、プリンタと称する)10は、筐体11と、筐体11に収容されたドラム12と、シート収容部13とを有している。シート収容部13は、記録媒体としての複数のシートSを収容する。シートSの一例は、規定サイズの紙であるが、樹脂フィルムやラベルなどであってもよい。
またこのプリンタ10は、シートSを供給する供給機構14と、押し当てローラ15と、帯電ローラ16と、記録ヘッド部17と、除電チャージャ18と、剥離部材19と、ドラム12を清掃するクリーナ20と、排出機構21と、反転機構22と、コントローラ23などを備えている。除電チャージャ18と剥離部材19は、シートSをドラム12から剥がすための剥離機構を構成している。帯電ローラ16や剥離部材19およびクリーナ20は、画像形成後のシートSが通過する際、シートSの画像面に接しないように、シートSから離間させるための移動機構を備えていてもよい。
ドラム12は、モータ30を備えた回転機構31によって、回転軸32を中心に矢印R1で示す方向に所定の周速度で回転する。ドラム12の回転方向の位置は、エンコーダ等の回転角センサ33によって検出される。
ドラム12の周面12aに、電気的に接地された金属層(図示せず)と、この金属層を覆う電気絶縁性の樹脂フィルムからなる誘電体層(図示せず)が設けられている。本実施形態のドラム12の周面12aは前記誘電体層を含んでおり、この誘電体層に帯電させた静電気によって、シートSをドラム12に吸着するように構成されている。
帯電ローラ16は導電材料からなり、ドラム12の前記誘電体層と対向して配置されている。帯電ローラ16には、例えば数千ボルトのDC電圧を印加する電源回路40が接続されている。この電源回路40によって帯電ローラ16にDC電圧が印加されると、ドラム12の前記誘電体層に、シートSを静電吸着する電荷が生じる。
なお、他の実施形態として、ドラムの内側に負圧室を規定するとともに、ドラムの周面に前記負圧室に連通する吸引孔を形成してもよい。その場合、前記負圧室に生じさせた負圧によってシートがドラム12の周面12aに吸着するため、ドラム12の周面12aに前記誘電体層を設ける必要はない。
図1に示されるように供給機構14は、ピックアップローラ50と、給紙ローラ51と、分離ローラ52と、シート搬送路53と、アライニングローラ対54と、シートSのサイズを検出するセンサ55を含んでいる。給紙ローラ51と分離ローラ52によって1枚ずつ取り出されたシート収容部13内のシートSは、シート搬送路53に送られる。
シート搬送路53に送られたシートSの先端は、アライニングローラ対54によって整えられる。ここでシートSの先端とは、四角形のシートSの4辺のうちドラム12の回転方向R1に関して前側に位置する辺(シート前端)を意味する。ドラム12とアライニングローラ対54との間には、シートSをドラム12に向けて案内するガイド56が設けられている。
記録ヘッド部17の一例は、各色用のインクジェットヘッド17a,17b,17c,17dを有している。これらインクジェットヘッド17a,17b,17c,17dは、いずれもドラム12の軸線X1(図2に示す)方向に延びるラインヘッドである。インクジェットヘッド17a,17b,17c,17dは、それぞれインクを吐出するための複数のノズル孔(図示せず)を備えている。
排出機構21は、搬送ガイド61と、搬送ローラ62と、排紙ローラ63と、排紙台64とを含んでいる。反転機構22は、シートSをバックさせる反転ローラ65や反転路66などを有している。両面印刷を行なう場合、シートSの第1の面に記録ヘッド部17によって画像が形成される。そののち反転機構22によってシートSの表裏が反転されてドラム12により再び搬送され、記録ヘッド部17によってシートSの第2の面に画像が形成される。
図2は、シート搬送装置として機能するドラムユニット70の斜視図である。ドラムユニット70は前記ドラム12を含んでいる。このドラムユニット70は、前記回転機構31(図1に示す)によって、回転軸32を中心に一定の方向(R1で示す方向)に回転する。ドラム12の軸線X1は回転軸32の中心を通って回転軸32と同じ方向に延びている。
前記回転機構31とドラムユニット70とは、記録媒体(シートS)を搬送するための搬送装置70Aを構成している。ドラムユニット70は先端グリッパ機構71を備えている。この先端グリッパ機構71は、ドラム12の周面12a付近に配置され、ドラム12と一体にドラムの回転方向(矢印R1で示す方向)に移動する。
図3は先端グリッパ機構71を示している。この先端グリッパ機構71は、ドラム12の軸線X1(図2に示す)方向に所定ピッチで配置された複数の先端グリッパ72と、先端グリッパ72の回動中心である第1の軸73と、先端グリッパ72を開閉させるグリッパ駆動機構75とを含んでいる。
図4は、先端グリッパ機構71を備えたドラムユニット70の径方向に沿う断面図であり、先端グリッパ72が閉じた状態を示している。図4に示されるように、本実施形態では2つの先端グリッパ機構71がドラム12の周方向に互いに間隔を存して配置されている。これら先端グリッパ機構71は互いに共通の構成であるため、以下に一方の先端グリッパ機構71を代表して説明する。
図5は、図4に示された先端グリッパ機構71付近の拡大図である。図6は、2つの先端グリッパ機構71のうち右側に位置する先端グリッパ機構71の先端グリッパ72が開いた状態を示している。図7は、図6に示された右側の先端グリッパ機構71付近の拡大図である。
先端グリッパ72は、第1の軸73を中心に、閉方向A1(図5に示す)と、開方向A2(図7に示す)とに回動することができる。第1の軸73は、ドラム12の周面12aの内側でドラム12の周面12aの近傍に配置され、ドラム12の軸線X1(図2に示す)と平行な方向に延びている。ドラム12の周面12aには、先端グリッパ72と第1の軸73を収容する穴77が形成されている。
図5に示すように先端グリッパ72が閉方向A1に回転すると、先端グリッパ72の爪部72aが閉位置となる。このため、シートSの先端を先端グリッパ72の爪部72aとドラム12側の受け部78との間で挾持することができる。先端グリッパ72が閉じると、爪部72aがドラム12の周面12aの穴77に入るため、ドラム12の周面12aの外側に爪部72aがほとんど突出しなくなる。
図7に示すように先端グリッパ72が開方向A2に回転すると、先端グリッパ72の爪部72aが開開位置となる。先端グリッパ72が開位置にあるとき、先端グリッパ72の爪部72aがドラム12の周面12aから外側に突出し、ドラム12の回転方向に関して後側を向いて開口する。
先端グリッパ72は、第1の軸73に対して爪部72aとは反対側に延びる延出部72bと、この延出部72bから爪部72aとは反対の方向に延びるガイド80とを備えている。ガイド80は第1の軸73の径方向に延びている。延出部72bとガイド80とは、いずれもドラム12の内側に配置されている。ガイド80の一例は実質的に真っ直ぐな形状であり、直動案内として機能する。ガイド80の他の形態では、例えばドラム12の周面12aに沿うように湾曲した形状をなしていてもよい。
ガイド80にスリット81が形成されている。スリット81は、第1の軸73に近い側の第1の部分81aと、第1の軸73から遠い側の第2の部分81bと、これら第1の部分81aと第2の部分81bとの間に形成された直動案内部81cとを含んでいる。直動案内部81cはガイド80の長さ方向に実質的に真っ直ぐに延びている。
一方、グリッパ駆動機構75は、第2の軸90と、第2の軸90を中心に回動可能な略L形のレバー91と、レバー91の一方の端部に設けられた接続部92と、レバー91の他方の端部に設けられたカムフォロア93を備えている。第2の軸90は、第1の軸73よりもドラム12の内側(ドラム12の中心側)に配置されている。カムフォロア93は、第2の軸90よりもドラム12の内側に配置されている。接続部92は、レバー91に設けられたピボット軸94を中心に揺動可能である。
第2の軸90とカムフォロア93とは、それぞれ第1の軸73と平行に配置され、ドラム12の軸線X1(図2に示す)方向に延びている。カムフォロア93は、各レバー91に形成された貫通孔95に挿入されている。このためカムフォロア93が第2の軸90を中心に移動すると、カムフォロア93の位置に応じて全てのレバー91が同期して第2の軸90を中心に回動することになる。図2に示されるようにカムフォロア93の端部93aは、ドラム12の端面12bに形成された孔96を通ってドラム12の外側に突出している。
レバー91に設けられた前記接続部92は、先端グリッパ72のスリット81に挿入されている。接続部92は、スリット81から抜け出ることを防ぐ形状の頭部97を有し、スリット81の直動案内部81cに沿って、ガイド80の長さ方向に相対的に移動することができるようになっている。
レバー91は、カムフォロア93によって、図4と図5に示す第1の位置と、図6と図7に示す第2の位置とにわたって、往復回転(回動)する。例えば、レバー91がカムフォロア93によって第1の位置(図4,図5)に向かって第1の方向(図5に矢印B1で示す)に回転すると、接続部92がスリット81の第1の部分81a(第1の軸73に近い側の位置)に向かって滑りながら移動するとともに、ガイド80が第1の軸73を中心に矢印C1方向に押されるため、先端グリッパ72の爪部72aが閉方向A1に移動して閉位置となる。
レバー91がカムフォロア93によって第2の位置(図6,図7)に向かって第2の方向(図7に矢印B2で示す)に回転すると、接続部92がスリット81の第2の部分81b(第1の軸73から遠い側の位置)に向かって滑りながら移動するとともに、ガイド80が第1の軸73を中心に矢印C2方向に回動するため、先端グリッパ72の爪部72aが開方向A2に移動して開位置となる。このようにレバー91が前記第1の位置と第2の位置とにわたって回動するとき、カムフォロア93は図7に1点鎖線で示す円弧状の軌跡L1を描いて移動する。
ガイド80とレバー91と接続部92とは、カムフォロア93によるレバー91の回動運動を先端グリッパ72の開閉運動に変換するための力伝達機構をなしている。この力伝達機構では、カムフォロア93がグリッパ開閉のための力点P1として機能し、第2の軸90が支点P2として機能し、レバー91に設けられた接続部92が作用点P3として機能する。
レバー91の他端側、すなわちカムフォロア93が設けられている側には、ばね掛け100を介して、引っ張りばねであるリターンばね101が接続されている。このリターンばね101は、ドラム12の内部に設けられたばね受け102との間に、張力を与えた状態で配置されている。リターンばね101は、レバー91を前記第1の方向B1すなわち先端グリッパ72を閉じる方向に付勢している。このばね101は、レバー91を前記第1の位置に向けて移動させる手段として機能する。
図8と図9とは、グリッパ駆動機構75を作動させるためのカム機構110を示している。このカム機構110は、レバー91を前記第2の位置に向けて移動させる手段として機能する。カム機構110は筐体11側に配置され、ドラム12に対して相対的に静止側であるため、ドラム12と一体に回転することはない。
カム機構110は、カム面111aを有する先端グリッパカム111と、先端グリッパカム111に接するプッシャ112と、カム駆動機構113とを含んでいる。先端グリッパカム111は、カム軸115を中心に回転することができる。カム駆動機構113は、先端グリッパカム111を図8に示す退避位置と、図9に示す突出位置とにわたって、180°ずつ回転させる機能を有している。
プッシャ112は、一方の軸120を中心に回動する第1プッシャ112aと、他方の軸121を中心に回動する第2プッシャ112bとを有している。第2プッシャ112bは、ばね122によって、第1プッシャ112aに向けて付勢されている。第1プッシャ112aと第2プッシャ112bは、カムフォロア93を案内するための第1のカム面125と第2のカム面126とを有している。第1のカム面125と第2のカム面126とは、それぞれ、ドラム中心X2からの距離が最大となる凸部125a,126aを有している。凸部125a,126a間には凹部127が形成されている。
図8は、先端グリッパカム111が退避位置に移動した状態を示している。先端グリッパカム111が退避位置(図8)にあるとき、第1プッシャ112aと第2プッシャ112bは、ばね122によってドラム中心X2に近い退避位置に移動している。この退避位置では、ドラム12が回転してもカムフォロア93はプッシャ112の凸部125a,126aに接しないため、ドラム中心X2からカムフォロア93までの距離はドラム12の回転位置にかかわらず一定である。このためレバー91が図4と図5に示す第1の位置に保たれ、先端グリッパ72が閉位置に保たれる。
図9は、先端グリッパカム111が180度回転して突出位置に移動した状態を示している。先端グリッパカム111が突出位置(図9)に移動すると、第1プッシャ112aと第2プッシャ112bが先端グリッパカム111のカム面111aによって押されるため、第1プッシャ112aと第2プッシャ112bが突出位置に移動する。
この突出位置(図9)では、ドラム12の回転位置に応じてカムフォロア93が第1のカム面125と第2のカム面126とに接する。そしてカムフォロア93が凸部125a,126aのところまで移動すると、カムフォロア93が凸部125a,126aに乗り上げる。このためカムフォロア93は、ドラム中心X2からの距離が大きくなる方向に移動し、レバー91が第2の位置(図6と図7に示す)に移動することにより、先端グリッパ72が開方向A2に移動することになる。
以下に、本実施形態のプリンタ10による印刷プロセスについて説明する。
シート収容部13に収容されたシートSは、供給機構14によってアライニングローラ対54に向けて供給される。このシートSの先端がアライニングローラ対54の位置まで移動すると、アライニングローラ対54によってシートSが停止する。帯電ローラ16には電源回路40によってDC電圧が印加される。
図9に示すように先端グリッパカム111が突出位置に回転すると、プッシャ112が突出位置に移動する。ドラム12の回転に伴ってカムフォロア93が第1のカム面125の凸部125aを乗り上げると、先端グリッパ72が開位置となる。このとき先端グリッパ72にシートSが挾持されていれば、先端グリッパ72が開くことによって、シートSの先端が解放される。ドラム12がさらに回転してカムフォロア93が凹部127に至ると、先端グリッパ72が閉位置となるため、爪部72aがクリーナ20と干渉することが回避される。
ドラム12がさらに回転し、カムフォロア93が第2のカム面126の凸部126aを乗り上げると、先端グリッパ72が再び開位置となる。コントローラ23は、アライニングローラ対54によって搬送されるシートSの先端が、開位置の先端グリッパ72に挿入されるように、供給機構14の作動タイミングを制御する。
開位置の先端グリッパ72にシートSの先端が挿入されたのち、ドラム12がさらに回転し、カムフォロア93が第2のカム面126の凸部126aを通り過ぎると、レバー91がリターンばね101の張力によって第1の位置(図4と図5に示す)に復帰するとともに、先端グリッパ72が閉位置に移動する。先端グリッパ72が閉じることにより、シートSの先端が先端グリッパ72と受け部78との間に挾持される。
先端が挾持されたシートSは、ドラム12と共にドラム12の回転方向R1に移動するため、ドラム12の周面12aに巻付く。このシートSは、ドラム12と帯電ローラ16との間のニップに供給され、帯電ローラ16に接することにより、第1の極性の電荷が帯電する。ドラム12の誘電体層には第2の極性の電荷が帯電する。この静電気力により、ドラム12の周面12aにシートSが吸着された状態で、ドラム12が回転することにより、シートSが記録ヘッド部17に向けて搬送される。
カラー印刷の場合、シートSが第1のインクジェットヘッド17aに到達すると、第1の色インクが第1のインクジェットヘッド17aからシートSに向けて吐出される。シートSはドラム12に吸着したまま回転し、第2のインクジェットヘッド17bに到達する。そうすると、第2の色インクが第2のインクジェットヘッド17bからシートS向けて吐出される。さらにドラム12が回転することにより、第3の色インクが第3のインクジェットヘッド17cからシートSに吐出される。さらにドラム12が回転することにより、第4の色インクが第4のインクジェットヘッド17dからシートSに吐出される。こうしてドラム12が回転する間に、シートSに画像が形成される。すなわちこのプリンタ10は、ラインヘッド形のマルチパス方式によりカラー印刷をなす。
印刷プロセスによっては、ドラム12にシートSを保持したまま、ドラム12を複数回回転させて印刷を行なうことがある。その場合には、先端グリッパカム111を退避位置(図8)に移動させた状態でドラム12を回転させる。図8に示すように先端グリッパカム111が退避位置にあるとき、先端グリッパカム111のカム面111aはプッシャ112を押さない。このためドラム12の回転位置にかかわらず、先端グリッパ72が閉位置に保たれる。ドラム12に吸着されているシートSは、その先端が先端グリッパ72によって挾持されたまま、ドラム12と共に所望回数だけ回転させることができる。
両面印刷を行なう場合には、第1の面を表側にして搬送されたシートSの第1の面に、記録ヘッド部17によって画像が形成されたのち、反転機構22によってシートSの表裏が反転される。このシートSの第2の面が表側となってドラム12により再び搬送され、記録ヘッド部17によって第2の面に画像が形成される。
印刷が終了すると、画像が形成されたシートSに、除電チャージャ18によってAC電圧が印加される。これにより、ドラム12に対するシートSの吸着力が小さくなる。また、図9に示すように先端グリッパカム111が突出位置に回転することにより、プッシャ112が突出位置に移動する。ドラム12の回転に伴って、カムフォロア93が第1のカム面125の凸部125aを乗り上げることにより、先端グリッパ72が開く。先端グリッパ72が開くと、シートSの先端が開放されるため、剥離部材19によってドラム12から剥がされたシートSは、搬送ガイド61と排紙ローラ63を経て、排紙台64上に排出される。
ドラム12がさらに回転することにより、カムフォロア93が第1の凸部125aを通り過ぎてプッシャ112の凹部127に至ると、レバー91が第1の位置(図4と図5に示す)に復帰することにより、先端グリッパ72が一旦閉じる。こうして先端グリッパ72が一旦閉じるため、先端グリッパ72がクリーナ20等の周辺部材と干渉することが回避される。
そののち、ドラム12の回転に伴い、カムフォロア93が第2のカム面126の凸部126aを乗り上げることにより、先端グリッパ72が再び開く。こうして先端グリッパ72が開くことにより、アライニングローラ対54のところで待機していた後続のシートSの先端が先端グリッパ72に挿入できる態勢となる。
本実施形態の搬送装置70Aによれば、静電吸着力によってシートSがドラム12の周面12aに吸着されることに加えて、ドラム12から剥離しやすいシートSの先端が先端グリッパ72によって保持される。このため、ドラム12が高速で回転しても、シートSをドラム12の周面12aに確実に保持できる。
画像形成時に吐出されたインクによってシートSが吸湿すると、シートSに曲げ応力が生じるが、このようなシートSも、ドラム12の周面12aにしっかりと保持しておくことができる。シートSをドラム12に確実に貼り付けた状態でドラム12が回転するため、高速で高品質な画像形成をなすことができるとともに、シート詰まりが生じることを回避できる。
本実施形態の先端グリッパ72は、ドラム12の周面12aに近い位置に配置された第1の軸73を中心に閉位置と開位置との間を移動する。このため先端グリッパ72が開閉する際の移動量が小さくてすみ、先端グリッパ72を収容する穴77も小さくすることができる。
しかしこのように先端グリッパ72の軸73がドラム12の表面に近い場合、従来のグリッパ駆動機構のようにカムフォロアによって先端グリッパを直接開閉させる構造では、先端グリッパを開位置まで回動させようとすると、図7に2点鎖線L2で示すように、開閉力点(カムフォロア)が第1の軸73を中心に回動するため長い移動軌跡を描くことになる。このため先端グリッパ72を開位置に移動させたときに、例えば図7に2点鎖線L3で示すように、カムフォロアがドラム12の周面12aの外側にはみ出てしまい、カムフォロアがドラム12や周囲の部材と干渉する問題が生じるだけでなく、カムフォロアを駆動するためのカムをかなり大きくする必要がある。
これに対し本実施形態の先端グリッパ機構71では、第2の軸90を中心に回動するレバー91に設けた接続部92が先端グリッパ72のガイド80に沿って直線的に移動しつつ、先端グリッパ72が開閉するため、カムフォロア93の移動軌跡(L1)が比較的短くても、先端グリッパ72を開閉させることができる。このため先端グリッパ72の回動中心である第1の軸73がドラム12の周面12aに十分近い位置に配置されていても、ドラム12の内側にカムフォロア93の移動スペースを確保することができる。
そして本実施形態では、先端グリッパ72の移動を許容するためにドラム12に形成される穴77を従来と比較して小さくすることが可能となる。このため、ドラム12の周面12aに巻付けられるシートSの一部がドラム12の周面12a(円弧面)に沿わなくなることを回避できることにより、画質が低下したりシートSの一部に皺が生じるなどの不具合を防止できるものである。しかも先端グリッパ72の開閉に必要な開閉力点P1の移動量(カムフォロア93の移動量)を小さくすることができるため、先端グリッパカム111の小形化に寄与できる。
なお本発明の実施形態は、インクジェットプリンタ以外に、サーマルプリンタやワイヤドットプリンタに適用することもできる。また前記実施形態は、単なる一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…インクジェットプリンタ、12…ドラム、12a…周面、X…軸線、S…シート(記録媒体の一例)、14…供給機構、17…記録ヘッド部、31…回転機構、70…ドラムユニット、70A…搬送装置、71…先端グリッパ機構、72…先端グリッパ、73…第1の軸、75…グリッパ駆動機構、80…ガイド、81…スリット、90…第2の軸、91…レバー、92…接続部、93…カムフォロア、P1…力点、P2…支点、P3…作用点、101…ばね、110…カム機構、111…先端グリッパカム、111a…カム面、112…プッシャ、113…カム駆動機構、125…第1のカム面、126…第2のカム面、127…凹部。

Claims (6)

  1. 記録媒体を保持する周面を有するドラムと、
    前記ドラムを周方向に回転させる回転機構と、
    前記ドラムの前記周面の内側で該周面の近傍に配置され前記ドラムの軸線と平行な方向に延びる第1の軸と、
    前記第1の軸を中心に回動し、前記記録媒体の先端を挟む閉位置と前記記録媒体の先端を解放する開位置とに移動する爪部を有しかつ前記爪部とは反対の方向に延びるガイドを有した先端グリッパと、
    前記第1の軸よりもドラムの内側で前記第1の軸と平行に配置された第2の軸と、
    前記第2の軸を中心に第1の位置と第2の位置とにわたり回動するレバーであって、前記ガイドに接続された接続部を有し、前記第1の位置に回動した状態において前記接続部が前記ガイドに沿って前記第1の軸寄りの位置に移動するとともに前記先端グリッパを前記閉位置に回動させ、前記第2の位置に回動した状態において前記接続部が前記ガイドに沿って前記第1の軸から離れた位置に移動するとともに前記先端グリッパを前記開位置に回動させるレバーと、
    前記レバーを前記第1の位置に向けて移動させる手段と、
    前記レバーを前記第2の位置に向けて移動させる手段と、
    を具備したことを特徴とする記録媒体の搬送装置。
  2. 前記先端グリッパは、前記ガイドの長手方向に沿うスリットを有し、該スリットに前記接続部が挿入され、該接続部が前記スリットに沿って移動することを特徴とする請求項1に記載の記録媒体の搬送装置。
  3. 前記レバーを前記第1の位置に向けて移動させる手段がばねであることを特徴とする請求項1または2に記載の記録媒体の搬送装置。
  4. 前記レバーを前記第2の位置に向けて移動させる手段は、前記レバーに設けられたカムフォロアと、該カムフォロアに接するカム面を有するプッシャとを備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の記録媒体の搬送装置。
  5. 前記プッシャは、
    前記ドラムが所定位置に回転すると前記レバーが前記第2の位置に回動するように前記カムフォロアを動かす第1のカム面と、
    前記カムフォロアが前記第1のカム面を通り過ぎると前記レバーを前記第1の位置に向けて回動させる凹部と、
    前記カムフォロアが前記凹部を通り過ぎると前記レバーを再び前記第2の位置に向けて回動させる第2のカム面と、
    を有したことを特徴とする請求項4に記載の記録媒体の搬送装置。
  6. 記録媒体を保持する周面を有するドラムと、
    前記ドラムを周方向に回転させる回転機構と、
    前記ドラムの前記周面の内側で該周面の近傍に配置され前記ドラムの軸線と平行な方向に延びる第1の軸と、
    前記第1の軸を中心に回動し、前記記録媒体の先端を挟む閉位置と前記記録媒体の先端を解放する開位置とに移動する爪部を有し、かつ、前記爪部とは反対の方向に延びるガイドを有する先端グリッパと、
    前記第1の軸よりもドラムの内側で前記第1の軸と平行に配置された第2の軸と、
    前記第2の軸を中心に第1の位置と第2の位置とにわたり回動するレバーであって、前記ガイドに接続された接続部を有し、前記第1の位置に回動した状態において前記接続部が前記ガイドに沿って前記第1の軸に近い側に移動するとともに前記先端グリッパを前記閉位置に回動させ、前記第2の位置に回動した状態において前記接続部が前記ガイドに沿って前記第1の軸から遠い側に移動するとともに前記先端グリッパを前記開位置に回動させるレバーと、
    前記記録媒体を前記ドラムの周面に向けて供給する供給機構と、
    前記記録媒体の先端が前記先端グリッパに向けて供給される前に前記レバーを前記第2の位置に向けて移動させることにより前記先端グリッパを前記開位置に移動させ、前記記録媒体の先端が前記先端グリッパと前記ドラムとの間に挿入されると前記レバーを前記第1の位置に向けて移動させることにより前記先端グリッパを前記閉位置に移動させるグリッパ駆動機構と、
    前記ドラムの周面に対向して配置され前記記録媒体に画像を形成する記録ヘッド部と、
    画像が形成された前記記録媒体を前記ドラムから剥離させる剥離機構と、
    を具備したことを特徴とする画像形成装置。
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