JP2013169390A - 医用画像処理装置 - Google Patents

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Kyoko Fujisawa
恭子 藤澤
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Abstract

【課題】体動により観察対象の位置が変化する場合においても、異なるタイミングで取得された複数の画像データ間で、生体的に同じ位置を特定可能な医用画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像データ記憶部と、構造特定部と、解析部とを備えた医用画像処理装置である。画像データ記憶部は、被検体内部を所定のタイミングごとに撮影して取得された複数の画像データを記憶する。構造特定部は、画像データを基に被検体内部の管状構造と、当該管状構造の芯線とを特定する。解析部は、複数の画像データそれぞれについて、芯線に沿った3つ以上の基準位置を当該管状構造から特定し、3つ以上の基準位置によって区分けされる複数の領域それぞれについて、複数の画像データ間における、芯線に沿った相対的な縮尺を表す情報を生成する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、医用画像撮影装置により取得された画像データに基づき医用画像を表示させる技術に関する。
医用画像診断装置により収集された3次元画像データを表示する医用画像処理装置がある。ここでいう医用画像診断装置とは、X線コンピュータ断層撮影(Computer Tomography:CT)装置や磁気共鳴イメージング(Magnetic Resonance Imaging:MRI)装置、X線診断装置、超音波診断装置などである。
このような医用画像診断装置で取得された3次元画像データを基に医用画像を表示する方法の1つに、仮想内視鏡(Virtual Endoscopy:VE)がある。
VEは、内視鏡画像と同様に、視点から近い位置にある物体を大きく、視点から遠い位置にある物体を小さくしたVE画像を表示することができる。また、VEは、視点の位置や方向を任意に設定することができるので、内視鏡では観察できない領域を表示することもできる。そして、一般的に、VEでは、あらかじめ抽出された大腸や食道のような管状構造の内腔を通る3次元芯線の軌道上で自動的に視点を移動する画像表示が行われる。このような画像表示法はフライスルー(Flythrough)表示と呼ばれる。実際の診断では、例えば、操作者は、フライスルー表示で視点の移動中に更新されるVE画像を観察することで診断を行う。
また、上述した医用画像処理装置の中には、単位時間に高精細(高解像度)且つ広範囲に画像の撮影を可能とするマルチスライスX線CT装置が含まれる。このマルチスライスX線CT装置は、シングルスライスX線CT装置で用いられている検出器として、検出素子が体軸方向にm列、体軸方向と直交する方向にn列、つまりm行n列に配列された構造の2次元検出器を用いる。
このようなマルチスライスX線CT装置は、検出器が大きくなるほど(構成する検出素子の数が増えるほど)、一度の撮影でより広い領域の投影データを取得することが可能である。即ち、このような検出器を備えたマルチスライスX線CT装置を用いて経時的に撮影を行うことで、所定部位のボリュームデータを、高いフレームレートで生成することができる(以降では、「Dynamic Volumeスキャン」と呼ぶ場合がある)。これにより、操作者は、単位時間内における所定部位の動きを、三次元画像により評価することが可能となる。
また、このような医用画像診断装置により取得された画像データ(例えば、X線CT装置により再構成されたボリュームデータ)を基に医用画像を生成する医用画像処理装置がある。
特開2010−201157号公報
一方で、気管支、食道、血管等のようなタイミングによって伸縮する生体を観察対象とした場合には、管状構造内の所定の組織(例えば、患部)の位置はタイミングごとに異なる。そのため、フライスルー画像を生成するための視点位置や、CPR画像を生成するためのスライス位置を、複数のタイミング間で固定とした場合に、必ずしも解剖学的に同じ位置(例えば、患部)の医用画像を生成できるとは限らない。複数の画像データそれぞれについて、解剖学的に同じ位置を観察可能に視点位置やスライス位置を指定することで各医用画像を生成する方法もあるが、これは手間のかかる作業である。
この発明の実施形態は、体動により観察対象の位置が変化する場合においても、異なるタイミングで取得された複数の画像データ間で、解剖学的に同じ位置を特定可能な医用画像処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この実施形態は、画像データ記憶部と、構造特定部と、解析部とを備えた医用画像処理装置である。画像データ記憶部は、被検体内部を所定のタイミングごとに撮影して取得された複数の画像データを記憶する。構造特定部は、画像データを基に被検体内部の管状構造と、当該管状構造の芯線とを特定する。解析部は、複数の画像データそれぞれについて、芯線に沿った3つ以上の基準位置を当該管状構造から特定し、3つ以上の基準位置によって区分けされる複数の領域それぞれについて、複数の画像データ間における、芯線に沿った相対的な縮尺を表す情報を生成する。
本実施形態に係る医用画像処理装置の構成を示したブロック図である。 気管支近傍を表示したコロナル画像の一例である。 気管支近傍を表示したコロナル画像の一例である。 縮尺を表す情報の算出に係る処理について説明するための図である。 本実施形態に係る医用画像処理装置の一連の動作を示したフローチャートである。 基準位置を特定する方法の一態様について説明するための図である。 基準位置を特定する方法の一態様について説明するための図である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る医用画像処理装置は、X線CT装置のような医用画像診断装置により取得された画像データ(例えば、ボリュームデータ)を基に医用画像を生成する。以降では、本実施形態に係る医用画像処理装置の構成について、図1を参照しながら説明する。図1に示すように、本実施形態に係る医用画像表示装置は、画像データ記憶部10と、画像処理ユニット20と、表示制御部30と、U/I40とを含んで構成されている。また、U/I40は、表示部401と、操作部402とを含んで構成されたユーザーインタフェースである。
(画像データ記憶部10)
画像データ記憶部10は、撮影部500により検査ごとに被検体を撮影して取得された複数タイミングの3次元画像データ(例えば、ボリュームデータ)を記憶する記憶部である。撮影部500は、例えば、CT、MRI、または超音波診断装置等のように3次元画像データを取得可能な医用画像撮影装置である。なお、以降では、この3次元画像データを「画像データ」と呼ぶ。また、以降では、画像データは、CTにより取得されたボリュームデータであるものとして説明する。
(画像処理ユニット20)
画像処理ユニット20は、構造抽出部21と、画像処理部22と、画像記憶部23とを含んで構成されている。
(構造抽出部21)
構造抽出部21は、管状構造抽出部211と、位置解析部212とを含んで構成されている。構造抽出部21は、まず、画像データ記憶部10から画像データをタイミングごとに読み出す。構造抽出部21は、読み出されたタイミングごとの画像データそれぞれを管状構造抽出部211に出力し、管状構造及び芯線の抽出を指示する。
管状構造抽出部211は、医用画像データを受けて、その医用画像データ中のボクセルデータに基づき、食道や血管等のような、あらかじめ決められた組織の管状構造(即ち、管状の構造の位置、大きさ、及び向きのように、その構造を示す情報)を抽出し特定する。
次に、管状構造抽出部211は、抽出された管状構造を示す情報に基づき、管状構造の管腔領域内における軸方向に沿った芯線を抽出し特定する。芯線抽出の一つの手法としては、管腔領域内を抽出した2値化データに対して3次元の細線化処理を適用する手法(例えば、シンニング法やスケルトナイゼーション法)が挙げられる。これにより芯線を示す情報(即ち、芯線の位置及び向き)が特定される。
ここで、図2A及び図2Bを参照する。図2A及び図2Bは、観察対象の経時的な動きについて説明するための概略図である。図2A及び図2Bは、気管支近傍を異なるタイミングで表示したコロナル画像の一例である。図2AにおけるM1aは、所定のタイミングにおける画像データから抽出された気管支の管状構造を示している。また、R1aは抽出された管状構造M1aの芯線を示している。また、図2BにおけるM1bは、図2Aとは異なるタイミングに対応する画像データから抽出された気管支の管状構造を示しており、図2Aにおける管状構造M1aに対応している。また、図2BにおけるR1bは、管状構造M1bの芯線を示しており、図2Aにおける芯線R1aに対応している。なお、以降では、特にタイミングを指定しない場合には、管状構造M1a及びM1bを「管状構造M1」と記載し、芯線R1a及びR1bを「芯線R1」と記載する場合がある。このように、管状構造抽出部211は、タイミングごとの画像データそれぞれについて、管状構造及び芯線を抽出する。
なお、図2Aにおける位置P11aは、管状構造M1aの上流側の端部の位置を示しており、位置P12aは、管状構造M1a(即ち、気管支)の節の位置を示している。また、図2Aに示す例では、位置P11aと位置P12aとの間に狭窄が存在し、この位置を位置P13aとする。また、図2Bにおける位置P11b、P12b、及びP13bは、図2Aにおける位置P11a、P12a、及びP13aに対応している。また、図2Aには、図2Bにおける狭窄の位置P13bを示しており、図2Bには、図2Aにおける狭窄の位置P13aを示している。なお、以降では、特にタイミングを指定しない場合には、位置P13a及びP13bを「位置P13」と記載する場合がある。図2A及び図2Bに示すように、管状構造M1は、経時的に変形伸縮するため、例えば、狭窄の位置P13はタイミングごとに異なることがある。そのため、絶対座標系上で同じ位置が、管状構造M1a及びM1bの間で解剖学的に同じ位置に相当するとは限らない。そこで、後述する位置解析部212は、タイミングの異なる管状構造M1a及びM1b間で、解剖学的に同じ位置を特定するための位置情報を算出する。この位置解析部212の動作については後述する。
なお、管状構造抽出部211は、この管状構造及び芯線を示す情報を所定の座標系に対応付けてもよい。例えば、管状構造抽出部211は、芯線に沿った方向をz軸とし、z軸に垂直な面をxy平面とする。このように動作させることで、管状構造内の位置を特定することが可能となる。なお、この座標系は一例であり、管状構造内の位置を特定可能であれば、必ずしもこの座標系には限定されない。管状構造及び芯線が特定されると、管状構造抽出部211は、この管状構造及び芯線を示す情報と、その情報に対応する医用画像データを関連付け位置解析部212に出力する。
(位置解析部212)
前述したとおり、管状構造M1は経時的に変形伸縮するため、絶対座標系上で同じ位置が、管状構造M1a及びM1bの間で解剖学的に同じ位置に相当するとは限らない。そこで、位置解析部212は、管状構造M1を芯線R1に沿って複数の領域に分割し、各領域について、芯線R1に沿った長さの変化に基づき、その領域における芯線R1に沿った縮尺を表す情報を算出する。このように、複数のタイミングについて領域ごとに縮尺を算出することで、この縮尺に基づき、所定の領域について異なるタイミング間で解剖学的に一致する位置を対応付けることが可能となる。位置解析部212による、この縮尺を表す情報の算出に係る動作について、以下に具体的に説明する。
位置解析部212は、管状構造及び芯線を示す情報が関連付けられた画像データをタイミングごとに受ける。位置解析部212は、管状構造を示す情報を基に、その管状構造中から、例えば、管状構造の端部や、声帯、弁、腫瘍、または狭窄等のように形状的に特長のある部分(以降では、「形状特徴」と呼ぶ)を、芯線に沿って3点以上抽出する。以降では、この抽出された形状特徴に対応する管状構造上の位置を基準位置と呼ぶ。例えば、図2Aの例では、位置解析部212は、管状構造M1aから位置P11a、P12a、及びP13aを基準位置として特定する。また、位置解析部212は、図2Bに示した他のタイミングに対応する管状構造M1bから、位置P11a、P12a、及びP13aに対応する位置P11b、P12b、及びP13bを特定する。
3点以上の基準位置を特定したら、位置解析部212は、これらの基準位置に基づき、管状構造M1を複数の領域に分割する。図2Aに示した例では、位置解析部212は、管状構造M1aを領域M11aとM12aとに分割する。具体的には、図2Aに示すように、領域M11aは、基準位置P11a及びP13aによって区分けされ、領域M12aは、基準位置P13a及びP12aによって区分けされる。また、図2Bに示した例では、位置解析部212は、管状構造M1aの場合と同様にして、管状構造M1bを領域M11bと領域M12bとに分割する。具体的には、図2Bに示すように、領域M11bは、基準位置P11b及びP13bによって区分けされ、領域M12bは、基準位置P13b及びP12bによって区分けされる。各タイミングについて管状構造M1を基準位置に基づき複数の領域に分割したら、位置解析部212は、各タイミング間で、対応する基準位置(即ち、実質的に同一の形状特徴に基づく基準位置)によって区分けされた領域どうしを関連付ける。ここで、図3を参照する。図3は、縮尺を表す情報の算出に係る処理について説明するための図であり、位置解析部212より、各領域間の関連付けについて示している。図3に示すように、例えば、位置解析部212は、領域M11aと領域M11bとを関連付け、領域M12aと領域M12bとを関連付ける。なお、以降では、特にタイミングを指定しない場合には、領域M11a及び領域M11bを「領域M11」と記載し、領域M12a及び領域M12bを「領域M12」と記載する場合がある。
次に、位置解析部212は、各領域の芯線R1に沿った長さを、管状構造M1を示す情報と、各領域を決定する各基準位置の位置情報に基づき算出する。なお、以降の説明では、図3に示すように、領域M11aの長さをL11a、領域M12a長さをL12aとする。同様に、領域M11bの長さをL11b、領域M12b長さをL12bとする。
各領域の長さをタイミングごとに算出したら、位置解析部212は、算出された長さを基に、その領域の縮尺を算出する。このとき、位置解析部212は、例えば、所定のタイミングにおける各領域の長さを基準として、他のタイミングの縮尺を算出すればよい。具体的には、例えば、管状構造M1aに対応するタイミングを基準とした場合、領域M11bの縮尺は、領域M11aの長さL11aに対する領域M11bの長さL11bの割合L11b/L11aとして算出される。同様に、領域M12bの縮尺は、領域M12aの長さL12aに対する領域M12bの長さL12bの割合L12b/L12aとして算出される。また、あらかじめ決められた長さL(以降では、「所定の長さL」と記載する)を基準として、各タイミングにおける各領域の縮尺を算出してもよい。例えば、領域M11aの場合には、その縮尺は、所定の長さLに対する領域M11aの長さL11aの割合L11a/Lとして算出される。これは、他の領域についても同様である。位置解析部212は、算出された縮尺を表す情報を、算出元である領域に関連付ける。
このように、位置解析部212は、各タイミング間で実質的に同一の領域どうしを関連付け、かつ、それらの領域それぞれに対してタイミングごとに縮尺を示す情報を関連付けている。これにより、領域M11a中の位置P111aのように、形状的な特長が無く直接検出することが困難な位置についても、その領域を決定する基準位置からの距離と、その領域の縮尺に基づき、他のタイミングにおいて解剖学的に一致する位置Pを特定することが可能となる。以下に、管状構造M1a中の位置P111aと解剖学的に一致する、他のタイミングにおける管状構造M1b中の位置P111bを特定する場合を例に具体的に説明する。この場合には、まず、基準位置P11aから位置P111までの芯線R1aに沿った距離L111aと、領域M11a及びM11bに対応する各縮尺を基に距離L111bを算出する。そして、管状構造M1b中の基準位置P11bから芯線R1bに沿って距離L111bだけ離れた位置P111bを特定すればよい。同様にして、例えば、領域M12a中のP121aと解剖学的に一致する、他のタイミングにおける領域M12b中の位置P121bを特定することが可能である。
なお、上記では、管状構造の変形伸縮によって、各領域内の各位置が等しく移動するものとして説明しているが、例えば、節のように、他の部分に比べて変形伸縮の度合い小さい位置は、他の位置と比べて移動量が小さい場合がある。この移動量の誤差が許容できない場合には、例えば、上記のように変形伸縮による移動量が小さい部分の位置を形状解析等により特定し、その位置との間の位置関係(例えば、その位置からの距離)に応じて他の位置の移動量を重み付けする。そのうえで、上述した縮尺と、この重みとに基づき、他のタイミングにおいて解剖学的に一致する位置を特定すればよい。
位置解析部212は、タイミングごとの各画像データに対して、その画像データから抽出された管状構造M1及び芯線R1を示す情報と、その管状構造M1から抽出され縮尺を示す情報が関連付けられた各領域を示す情報とを付帯する。位置解析部212は、これらの情報が付帯された各画像データを画像処理部22に出力する。
(画像処理部22)
画像処理部22は、位置解析部212から、タイミングごとの各画像データを受ける。この画像データそれぞれには、管状構造M1及び芯線R1を示す情報と、その管状構造M1から抽出され縮尺を示す情報が関連付けられた各領域を示す情報とが付帯されている。画像処理部22は、これらの画像データに対して所定の画像処理条件に基づき画像処理を施すことで、フライスルー画像、CPR(Curved Planar Reconstruction)画像のような医用画像を生成する。画像処理部22は、生成された医用画像に、生成元の画像データに付帯された管状構造M1を示す情報を関連付けて表示制御部30に出力する。これにより、表示制御部30は、医用画像に表示された管状構造M1中の所望の位置を指定可能に、その医用画像を表示部401に表示させることが可能となる。
また、画像処理部22は、所望のタイミングに対応する管状構造M1中の位置の指定を、操作部402を介して操作者から受ける。例えば、図3に示す、管状構造M1a中の位置P111aが指定されたものする。この指定を受けると、画像処理部22は、画像処理部22は、各画像データに付帯された管状構造M1及び芯線R1を示す情報と、縮尺を示す情報が関連付けられた各領域を示す情報とに基づき、他のタイミングについて、位置M111aと解剖学的に一致する位置を特定する。ここでは、管状構造M1b中の位置P111bが特定されたとする。
画像処理部22は、他のタイミングに対応する画像データに対して画像処理を施し、特定された位置P111bに基づく医用画像を生成する。画像処理部22は、生成された医用画像を表示制御部30に出力する。このように動作させることで、例えば、フライスルー画像を表示させる場合には、各タイミングについて、解剖学的に同じ位置にフライスルー画像を生成するための視点を設定することが可能となる。また、CPR画像を表示させる場合には、各タイミングについて、解剖学的に同じ位置をスライス位置としたCPR画像を生成することが可能となる。
また、医用画像を記憶するための画像記憶部23を設けて、画像処理部22は、生成した医用画像を、この画像記憶部23に記憶させてもよい。このような構成とすることで、例えば、画像処理部22は、医用画像(例えば、上述したフライスルー画像やCPR画像)を各タイミングについて生成して画像記憶部23に記憶させる。表示制御部30は、画像記憶部23に記憶されたこれらの医用画像を読み出し、時系列に沿って並べて表示部401に表示させる。これにより、管状構造M1中の所望の生態部位の経時的な変化を観察可能に動画表示させることが可能となる。
次に、図4を参照しながら、本実施形態に係る医用画像処理装置の一連の動作について説明する。図4は、本実施形態に係る医用画像処理装置の一連の動作を示したフローチャートである。
(ステップS11)
構造抽出部21は、まず、画像データ記憶部10から画像データをタイミングごとに読み出す。構造抽出部21は、読み出されたタイミングごとの画像データそれぞれを管状構造抽出部211に出力し、管状構造及び芯線の抽出を指示する。
管状構造抽出部211は、医用画像データを受けて、その医用画像データ中のボクセルデータに基づき、食道や血管等のような、あらかじめ決められた組織の管状構造(即ち、管状の構造の位置、大きさ、及び向きのように、その構造を示す情報)を抽出し特定する。
次に、管状構造抽出部211は、抽出された管状構造を示す情報に基づき、管状構造の管腔領域内における軸方向に沿った芯線を抽出し特定する。芯線抽出の一つの手法としては、管腔領域内を抽出した2値化データに対して3次元の細線化処理を適用する手法(例えば、シンニング法やスケルトナイゼーション法)が挙げられる。これにより芯線を示す情報(即ち、芯線の位置及び向き)が特定される。
ここで、図2A及び図2Bを参照する。図2A及び図2Bは、観察対象の経時的な動きについて説明するための概略図である。図2A及び図2Bは、気管支近傍を異なるタイミングで表示したコロナル画像の一例である。図2AにおけるM1aは、所定のタイミングにおける画像データから抽出された気管支の管状構造を示している。また、R1aは抽出された管状構造M1aの芯線を示している。また、図2BにおけるM1bは、図2Aとは異なるタイミングに対応する画像データから抽出された気管支の管状構造を示しており、図2Aにおける管状構造M1aに対応している。また、図2BにおけるR1bは、管状構造M1bの芯線を示しており、図2Aにおける芯線R1aに対応している。
なお、管状構造抽出部211は、この管状構造及び芯線を示す情報を所定の座標系に対応付けてもよい。例えば、管状構造抽出部211は、芯線に沿った方向をz軸とし、z軸に垂直な面をxy平面とする。このように動作させることで、管状構造内の位置を特定することが可能となる。なお、この座標系は一例であり、管状構造内の位置を特定可能であれば、必ずしもこの座標系には限定されない。管状構造及び芯線が特定されると、管状構造抽出部211は、この管状構造及び芯線を示す情報と、その情報に対応する医用画像データを関連付け位置解析部212に出力する。
(ステップS12)
位置解析部212は、管状構造及び芯線を示す情報が関連付けられた画像データをタイミングごとに受ける。位置解析部212は、管状構造を示す情報を基に、その管状構造中から、例えば、管状構造の端部や、声帯、弁、腫瘍、または狭窄等のように形状的に特長のある部分(以降では、「形状特徴」と呼ぶ)を、芯線に沿って3点以上抽出する。以降では、この抽出された形状特徴に対応する管状構造上の位置を基準位置と呼ぶ。例えば、図2Aの例では、位置解析部212は、管状構造M1aから位置P11a、P12a、及びP13aを基準位置として特定する。また、位置解析部212は、図2Bに示した他のタイミングに対応する管状構造M1bから、位置P11a、P12a、及びP13aに対応する位置P11b、P12b、及びP13bを特定する。
3点以上の基準位置を特定したら、位置解析部212は、これらの基準位置に基づき、管状構造M1を複数の領域に分割する。図2Aに示した例では、位置解析部212は、管状構造M1aを領域M11aとM12aとに分割する。具体的には、図2Aに示すように、領域M11aは、基準位置P11a及びP13aによって区分けされ、領域M12aは、基準位置P13a及びP12aによって区分けされる。また、図2Bに示した例では、位置解析部212は、管状構造M1aの場合と同様にして、管状構造M1bを領域M11bと領域M12bとに分割する。具体的には、図2Bに示すように、領域M11bは、基準位置P11b及びP13bによって区分けされ、領域M12bは、基準位置P13b及びP12bによって区分けされる。各タイミングについて管状構造M1を基準位置に基づき複数の領域に分割したら、位置解析部212は、各タイミング間で、対応する基準位置(即ち、実質的に同一の形状特徴に基づく基準位置)によって区分けされた領域どうしを関連付ける。ここで、図3を参照する。図3は、縮尺を表す情報の算出に係る処理について説明するための図であり、位置解析部212より、各領域間の関連付けについて示している。図3に示すように、例えば、位置解析部212は、領域M11aと領域M11bとを関連付け、領域M12aと領域M12bとを関連付ける。
(ステップS13)
次に、位置解析部212は、各領域の芯線R1に沿った長さを、管状構造M1を示す情報と、各領域を決定する各基準位置の位置情報に基づき算出する。なお、以降の説明では、図3に示すように、領域M11aの長さをL11a、領域M12a長さをL12aとする。同様に、領域M11bの長さをL11b、領域M12b長さをL12bとする。
各領域の長さをタイミングごとに算出したら、位置解析部212は、算出された長さを基に、その領域の縮尺を算出する。このとき、位置解析部212は、例えば、所定のタイミングにおける各領域の長さを基準として、他のタイミングの縮尺を算出すればよい。具体的には、例えば、管状構造M1aに対応するタイミングを基準とした場合、領域M11bの縮尺は、領域M11aの長さL11aに対する領域M11bの長さL11bの割合L11b/L11aとして算出される。同様に、領域M12bの縮尺は、領域M12aの長さL12aに対する領域M12bの長さL12bの割合L12b/L12aとして算出される。また、あらかじめ決められた長さL(以降では、「所定の長さL」と記載する)を基準として、各タイミングにおける各領域の縮尺を算出してもよい。例えば、領域M11aの場合には、その縮尺は、所定の長さLに対する領域M11aの長さL11aの割合L11a/Lとして算出される。これは、他の領域についても同様である。位置解析部212は、算出された縮尺を表す情報を、算出元である領域に関連付ける。
位置解析部212は、タイミングごとの各画像データに対して、その画像データから抽出された管状構造M1及び芯線R1を示す情報と、その管状構造M1から抽出され縮尺を示す情報が関連付けられた各領域を示す情報とを付帯する。位置解析部212は、これらの情報が付帯された各画像データを画像処理部22に出力する。
(ステップS21)
画像処理部22は、位置解析部212から、タイミングごとの各画像データを受ける。この画像データそれぞれには、管状構造M1及び芯線R1を示す情報と、その管状構造M1から抽出され縮尺を示す情報が関連付けられた各領域を示す情報とが付帯されている。画像処理部22は、これらの画像データに対して所定の画像処理条件に基づき画像処理を施すことで、フライスルー画像、CPR(Curved Planar Reconstruction)画像のような医用画像を生成する。画像処理部22は、生成された医用画像に、生成元の画像データに付帯された管状構造M1を示す情報を関連付けて表示制御部30に出力する。これにより、表示制御部30は、医用画像に表示された管状構造M1中の所望の位置を指定可能に、その医用画像を表示部401に表示させることが可能となる。
また、画像処理部22は、所望のタイミングに対応する管状構造M1中の位置の指定を、操作部402を介して操作者から受ける。例えば、図3に示す、管状構造M1a中の位置P111aが指定されたものする。この指定を受けると、画像処理部22は、画像処理部22は、各画像データに付帯された管状構造M1及び芯線R1を示す情報と、縮尺を示す情報が関連付けられた各領域を示す情報とに基づき、他のタイミングについて、位置M111aと解剖学的に一致する位置を特定する。ここでは、管状構造M1b中の位置P111bが特定されたとする。
(ステップS22)
画像処理部22は、他のタイミングに対応する画像データに対して画像処理を施し、特定された位置P111bに基づく医用画像を生成する。画像処理部22は、生成された医用画像を表示制御部30に出力する。このように動作させることで、例えば、フライスルー画像を表示させる場合には、各タイミングについて、解剖学的に同じ位置にフライスルー画像を生成するための視点を設定することが可能となる。また、CPR画像を表示させる場合には、各タイミングについて、解剖学的に同じ位置をスライス位置としたCPR画像を生成することが可能となる。
なお、上記では、狭窄や節などのように管状構造中の形状特徴を基に各基準位置を特定する例について説明したが、芯線に沿った基準位置を特定可能であれば、管状構造中の形状特徴に限らない。例えば、図5は、基準位置を特定する方法の一態様について説明するための図であり、膵臓と、その内部の膵管の概形を示している。図5における管状構造M2は、膵臓自体を管状構造として認識し抽出した場合を示している。また、M2は膵管を示しており、M22は、膵臓の外壁に存在するヒダを示している。このヒダM22は、膵管M21の伸縮に連動してその位置が変わる。そのため、図5の例では、膵管M21の端部に基づき基準位置P21及びP22を特定し、これらの間の基準位置P23を、膵臓の外壁に存在する所定のヒダM22により特定している。このように、管状構造の芯線に沿って連動して、その位置が変化する形状特徴であれば、その位置に限らず基準位置を特定することが可能である。
また、上述した実施形態は、血管のように樹状構造を形成する管状構造に適用してもよい。例えば、図6は、基準位置を特定する方法の一態様について説明するための図であり、樹状構造を形成する血管の外形を示している。図6におけるM3は、血管を示す管状構造である。このように管状構造M3が樹状構造を形成する場合には、その節を形状特徴として検出し、これを基準位置として特定すればよい。例えば、図6におけるP31、P32、P33、P331、P322は、樹状構造の節の位置を示しており、これらが基準位置として特定される。このようにして基準位置が特定されることで、管状構造M3は、領域M31、M32、M321、M322、M33、M331、及びM332に分割することが可能となる。以降は、上述した実施形態と同様に、各領域について縮尺を算出すればよい。
以上のように、本実施形態に係る医用画像処理装置は、所定のタイミングごとに生成された画像データそれぞれについて、管状構造を抽出し、これから3点以上の基準位置を抽出する。そのうえで、この管状構造を、抽出された基準位置に基づき複数の領域に分割し、これらの領域それぞれについて縮尺を算出する。これにより、体動などにより管状構造が経時的に変形伸縮するような場合においても、基準位置を示す情報と領域ごとの縮尺とに基づき、各タイミングに対応する画像データ間で、解剖学的に同じ位置を特定することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載されたその均等の範囲に含まれる。
10 画像データ記憶部
20 画像処理ユニット
21 構造抽出部
211 管状構造抽出部
212 位置解析部
22 画像処理部
23 画像記憶部
30 表示制御部
40 U/I
401 表示部
402 操作部
500 撮影部

Claims (5)

  1. 被検体内部を所定のタイミングごとに撮影して取得された複数の画像データを記憶する画像データ記憶部と、
    前記画像データを基に被検体内部の管状構造と、当該管状構造の芯線とを特定する構造特定部と、
    前記複数の画像データそれぞれについて、前記芯線に沿った3つ以上の基準位置を当該管状構造から特定し、前記3つ以上の基準位置によって区分けされる複数の領域それぞれについて、前記複数の画像データ間における、前記芯線に沿った相対的な縮尺を表す情報を生成する解析部と、
    を備えたことを特徴とする医用画像処理装置。
  2. 前記解析部は、前記複数の画像データの前記管状構造における実質的に同一の形状特徴に基づき前記基準位置を特定することを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記解析部は、前記管状構造の内壁または外壁から前記形状特徴を検出することを特徴とする請求項2に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記管状構造は、樹状構造を有し、
    前記解析部は、前記画像データから前記樹状構造中の節を検出し、当該節の位置を前記基準位置として特定することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の医用画像処理装置。
  5. 前記縮尺を表す情報に基づき、前記複数の画像データ間で前記管状構造内の視点位置の位置合わせを行い、当該視点位置から前記管状構造内を臨む医用画像を生成する画像生成部と、
    表示部と、
    前記医用画像を前記表示部に表示させる表示制御部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一つに記載の医用画像処理装置。
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