JP2013168260A - バスバー及び電池接続体 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池から漏れ出した液体が外部の導電体に伝わり難いバスバーを提供する。
【解決手段】バスバー8は平板形状に形成されており、一方の主面8aが内部に液体を有する第1及び第2の各電池2b,2cに対向し、他方の主面8bが端子9に当接する。バスバー8は、第1の挿通孔14、第2の挿通孔15、及び液体滞留部21を備える。第1の挿通孔14には、第1の電池2bが有する第1の電極6aが挿通される。第2の挿通孔15には、第1の電池2bに隣接する第2の電池2cが有する第2の電極6bが挿通される。液体滞留部21は、第1の挿通孔14から離隔された位置に設けられて上下に開口部19,20を有する筒形状に形成されている。バスバー8は、第1の電極6aを外部に電気的に接続する電線25が接続される電線接続部23を有する端子9と各電池2b,2cとの間に挟まれて設けられて、各電池2b,2cを直列接続する。
【選択図】図5

Description

本願発明は、例えば自動車などの車両に搭載される電源装置に取り付けられる部品に係り、特にバッテリー等の蓄電池からの電解液の液漏れ対策が施された電池接続体に関する。
近年、車両駆動用の動力としてガソリンエンジン等の内燃機関と電動モーター等の非内燃機関とを組み合わせた、いわゆるハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle:HV)が脚光を浴びている。また、電動モーター等の電動機のみを動力とする電気自動車(Electric Vehicle:EV)も徐々に市場に供給されつつある。これらのハイブリッド自動車や電気自動車においては、車両駆動用の電動モーター等に電力を供給するための動力源としての電源装置が必要となる。この車両駆動用電源装置には、エンジン始動用のセルモーターに電力を供給するための電源装置と同様に、充電と放電とを繰り返し行うことができる二次電池が採用されている。この二次電池は、いわゆるバッテリー等の蓄電池であり、例えばニッケル(Ni)を電極の材料として用いたニッケル水素蓄電池(Ni−MH電池)などがある。
車両駆動用電源装置は、通常、1個の単電池としての蓄電池が電池接続体と称される導電体を用いて複数個直列接続された蓄電装置として構成されている。すなわち、車両駆動用電源装置とは、バッテリーの集合体としての蓄電池のパックのことである。ところで、これまでの蓄電池パックにおいては、これを構成する各単電池が有する電極の極柱部を伝って電池の内部から外部に電解液が漏れ出し易かった。そして、この漏れ出した電解液は、電池接続体を介して、蓄電池パックと外部電線とを電気的に接続する電気的接続部に伝わっていた。電気的接続部に伝わった電解液は、電気的接続部に接続されている電圧検出線等を介して、周辺機器へ様々な悪影響を及ぼしていた。
そこで、そのような電解液の液漏れ対策として、例えば下記の特許文献1に係る発明が提案されている。この特許文献1には、複数個の蓄電池同士を接続する電池接続体であるバスバーモジュール(Bus Bar Module:BBM)若しくはバッテリー接続モジュールに係る発明が開示されている。そして、特許文献1に係る発明では、例えばその図2(a),(b)に示すように、バスバーモジュール20の電圧検出用端子22が有する圧着部22bの圧着面Pbを、単電池10の電極11の反対側に向けて配置している。これにより、単電池10から漏れ出した電解液が、圧着部22bに接続された電線Cを伝ってその芯線C1の内部に浸入することを防止している。
しかし、特許文献1のバスバーモジュール20では、電圧検出用端子22の圧着部22bが、バスバー21と電圧検出用端子22との電気接触部22aから連続して一体に設けられている。より具体的には、電線Cが電気的に接続される圧着部22bが、単電池10の電極11に直接電気的に接触する電気接触部22aの直下に近接して設けられている。それとともに、電線Cは、その芯線C1の一部を露出されて圧着部22bに接続されている。このため、単電池10の電極11から漏れ出した電解液が電気接触部22aを伝って下方に垂れて、圧着部22bの圧着面Pbに回り込み易い。圧着面Pbに回り込んだ電解液は、外部電線Cの芯線C1の内部に浸入するおそれが高い。電解液が芯線C1の内部に浸入すると、電解液によって芯線C1の内部が腐食され易くなる。芯線C1の内部が腐食されると、前述した一般的な車両駆動用蓄電装置と同様に、蓄電池10の周辺機器へ様々な悪影響を及ぼしてしまう。
特開2010−257686号公報
前述したように、これまでの電池接続体を用いた蓄電装置においては、蓄電池の内部から漏れ出した電解液によって外部の電線等が腐食されて、周辺機器へ悪影響を及ぼすおそれが高かった。そして、この蓄電池からの液漏れに起因する問題は、前述した車両駆動用の電源装置に限られず、同様の構造若しくは構成から成る電源装置であれば、同様に起こり得るものである。
本願発明は、以上説明した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、電池内部から漏れ出した液体が外部の導電体に伝わり難いバスバー及び電池接続体を提供することにある。
前記課題を解決して目的を達成するために、本願の請求項1に係るバスバーは、内部に液体を有して互いに隣接し合う第1及び第2の2つの電池を直列接続するバスバーであって、前記第1の電池が有する第1の電極に接続されるとともにこの第1の電極を外部に電気的に接続する電線が接続される電線接続部を有する端子と、前記第1及び第2の各電池と、の間に挟まれて設けられ、前記第1及び第2の各電池に対向する一方の主面と、この一方の主面とは反対側にて前記端子に当接する他方の主面と、を有して平板形状に形成されており、前記第1の電極が挿通される第1の挿通孔と、前記第2の電池が有する第2の電極が挿通される第2の挿通孔と、前記第1の挿通孔から離隔された位置に設けられて上下に開口部を有する筒形状の液体滞留部と、を具備することを特徴とするものである。
このような構成から成る本願請求項1に係るバスバーによれば、第1及び第2の各電極を介して第1及び第2の2つの電池の内部から漏れ出した液体を、バスバーに設けられた液体滞留部の内部に保持することができる。これにより、各電池の内部から漏れ出した液体を、電線が接続される端子の電線接続部に届き難くすることができる。
また、本願の請求項2に係るバスバーは、本願の請求項1に記載のバスバーにおいて、前記液体滞留部が、厚さ方向において前記一方の主面と前記他方の主面との中間部よりも前記他方の主面側にずらされて形成されていることを特徴とするものである。
このような構成から成る本願請求項2に係るバスバーによれば、液体滞留部が第1及び第2の各電池から遠ざけられて形成されているので、バスバーと各電池とが互いに干渉し難い。これにより、バスバーと各電池との接続状態をより良好にすることができる。それとともに、液体滞留部を形成するためのスペースを十分に確保することができるので、各電池の内部から漏れ出した液体を液体滞留部の内部に十分に保持することができる。
また、本願の請求項3に係るバスバーは、本願の請求項1又は2に記載のバスバーにおいて、前記第1及び第2の各挿通孔を有して平板形状に形成されており、前記一方の主面を構成する第1の板材と、この第1の板材にヒンジ部を介して接続されており、前記第1及び第2の各挿通孔を有して前記第1の板材と互いに重なり合う平板形状に形成されており、前記他方の主面を構成する第2の板材と、を備え、この第2の板材には、前記第1の板材に対向する側の主面から凹まされて溝部が形成されており、前記ヒンジ部において前記第1の板材及び前記第2の板材を折り曲げて重ね合わせ、前記溝部の凹部を閉じることにより前記液体滞留部が形成されることを特徴とするものである。
このような構成から成る本願請求項3に係るバスバーによれば、各電池の内部から漏れ出した液体を、第1の板材と第2の板材との間における毛細管現象を利用して液体滞留部に向けて積極的に集めることができる。これにより、各電池の内部から漏れ出した液体を端子の電線接続部により届き難くすることができる。それとともに、第2の板材を凹ませて溝部を形成し、第1の板材と第2の板材とを重ね合わせてその溝部の凹部を閉じることにより液体滞留部を形成することができる。これにより、1枚の板からなるバスバーの内部に後工程で液体滞留部の孔を形成する形成方法に比較して、液体滞留部を有するバスバーを安価に形成することができる。
また、本願の請求項4に係るバスバーは、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載のバスバーにおいて、前記上下の各開口部のうち少なくとも下側の開口部が、前記第1の挿通孔と前記第2の挿通孔との中間部よりも前記第2の挿通孔の側に近づけられて形成されていることを特徴とするものである。
このような構成から成る本願請求項4に係るバスバーによれば、液体滞留部の下側開口部が第2の挿通孔寄りに形成されているので、第2の電極を介して第2の電池の内部から漏れ出した液体を、第1の電極に接続されている端子に到達する前に液体滞留部の内部に吸い上げることができる。
また、本願の請求項5に係る電池接続体は、本願の請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載のバスバーと、前記端子と、前記バスバー及び前記端子を収容する筺体と、を備え、この筺体は、前記端子のバスバー接続部及び前記バスバーを収容する第1の収容部と、この第1の収容部から離間されて設けられて前記端子の電線接続部を収容する第2の収容部と、前記端子のバスバー接続部と電線接続部とを接続する方向に沿って前記第1の収容部と前記第2の収容部とを接続して設けられた第3の収容部と、を有して構成されていることを特徴とするものである。
このような構成から成る本願請求項5に係る電池接続体によれば、本願発明に係るバスバーを備えているので、第1及び第2の各電池の内部から漏れ出した液体をバスバーに設けられた液体滞留部の内部に保持することができ、各電池の内部から漏れ出した液体を、電線が接続される端子の電線接続部に届き難くすることができる。
前述したように、本願請求項1に係る発明によれば、各電池の内部から漏れ出した液体を、電線が接続される端子の電線接続部に届き難くすることができる。したがって、本願請求項1に係る発明によれば、電池内部から漏れ出した液体が外部の導電体に伝わり難いバスバーを提供することができる。
また、本願請求項2に係る発明によれば、各電池の内部から漏れ出した液体を端子の電線接続部により届き難くすることができるとともに、バスバーと各電池との接続状態をより良好にすることができる。したがって、本願請求項2に係る発明によれば、電池内部から漏れ出した液体が外部の導電体により伝わり難く、かつ、電池との接触不良が起こり難いバスバーを提供することができる。
また、本願請求項3に係る発明によれば、各電池の内部から漏れ出した液体を端子の電線接続部により届き難くすることができるとともに、液体滞留部を有するバスバーを安価に形成することができる。バスバーと各電池との接続状態をより良好にすることができる。したがって、本願請求項3に係る発明によれば、電池内部から漏れ出した液体が外部の導電体により伝わり難くいバスバーを安価に提供することができる。
また、本願請求項4に係る発明によれば、第2の電池の内部から漏れ出した液体を端子の電線接続部により届き難くすることができる。したがって、本願請求項4に係る発明によれば、電池内部から漏れ出した液体が外部の導電体により伝わり難いバスバーを提供することができる。
さらに、本願請求項5に係る発明によれば、各電池の内部から漏れ出した液体を、電線が接続される端子の電線接続部に届き難くすることができる。したがって、本願請求項5に係る発明によれば、電池内部から漏れ出した液体が外部の導電体に伝わり難い電池接続体を提供することができる。
本願発明の一実施形態に係る電池接続体とこの電池接続体が取り付けられる電池の集合体とで構成される電源装置を分解して簡略化して示す斜視図である。 図1に示す電池接続体が備えるバスバーの形成方法を示す斜視図である。 図2に示す形成方法により形成されたバスバーを示す斜視図である。 図3に示すバスバーをその上方より臨んで示す上面図である。 図1に示す電池集合体に取り付けられた電池接続体の一部を拡大して示す側面図である。
以下、本願発明の一つの実施形態に係るバスバー及び電池接続体について、図1〜図5を参照しつつ説明する。
本実施形態に係る電池接続体1は、図1に示すように、複数個の単電池2の集合体としての電池パック3に組み合わされて車両駆動用の電源装置4の一部を構成する。この電源装置4は、図示を伴う具体的且つ詳細な説明は省略するが、動力の少なくとも一部若しくは全てに電動モーター等の電動機を用いる車両に搭載されて、電動機に電力を供給する動力源となる。そのような車両としては、例えば、エンジンと電動モーターとを併用して走行するいわゆるハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle:HV)や、電動モーターのみを用いて走行する電気自動車(Electric Vehicle:EV)等が挙げられる。
電池パック3は、図1に示すように、複数個の単電池2を電気的に一体化して構成される。各単電池2は、それぞれが単体で独立した1個のバッテリーとして機能する。各単電池2は、具体的には、それぞれの内部に電解液等の液体を有する二次電池若しくは蓄電池である。本実施形態においては、単電池2として電極の材料にニッケル(Ni)を用いたニッケル水素蓄電池(Ni−MH電池)を採用する。したがって、本実施形態の電池パック3とは、具体的には複数個のニッケル水素蓄電池2の集合体のことである。ひいては、本実施形態の車両駆動用電源装置4とは、具体的には複数個のニッケル水素蓄電池2を電気的に一体化させた、バッテリーの集合体としてのニッケル水素蓄電装置のことである。各ニッケル水素蓄電池2は、電池接続体1を用いて直列接続される。
各ニッケル水素蓄電池2は、図1に示すように、それぞれの本体2aの外形を直方体形状に形成されている。また、各蓄電池2には、それらの幅方向における一対の端面からそれぞれ1本ずつ、電池極柱6が突設されている。それら各電池極柱6は、各蓄電池2の幅方向の両端面である一方及び他方の各側面において、共に同じ側の端部に寄せられて設けられている。
具体的には、各電池極柱6は、各蓄電池2の両側面において、共に各蓄電池2の幅方向と直交する高さ方向に沿って一方の側に寄せられて同じ位置に設けられている。そして、各蓄電池2が備える2本の電池極柱6のうち、一方は正極又はプラス(+)極の電極6aとなり、他方は負極又はマイナス(−)極の電極6bとなる。また、これら正極6a及び負極6bは、それぞれ導電性を有する金属を用いて円柱形状に形成されていると共に、それらの外周面にはネジ溝及びネジ山が形成されている。これにより、正極6a及び負極6bは共に、単に電極6として機能するのみならず、後述する電池接続体1を取り付けるためのボルトとしての機能も兼ねる。
また、各ニッケル水素蓄電池2は、図1に示すように、それらの幅方向及び高さ方向の両方向と直交する厚さ方向に沿って互いに隙間なく接して並べられる。この際、各蓄電池2は、それぞれの電極6が各蓄電池2の両側面の高さ方向の上側端部に位置する姿勢で配置される。それとともに、各蓄電池2は、それらの一方及び他方の各側面における各電極6の極性が、各蓄電池2が並べられる方向に沿って交互に入れ替わる姿勢で配置される。そして、厚さ方向に沿って並べられた各蓄電池2は、固定枠等の固定部材5を用いて一体に固定される。これにより、図1に示すように、複数個のニッケル水素蓄電池2のパックから成るバッテリーの集合体としてのニッケル水素蓄電池パック3が構成される。
なお、図1中両向き矢印Xは、各ニッケル水素蓄電池2の厚さ方向、各ニッケル水素蓄電池2の配列方向、及びニッケル水素蓄電池パック3の長手方向のいずれかを示す。また、図1中両向き矢印Xと直交する両向き矢印Yは、各ニッケル水素蓄電池2の幅方向、すなわちニッケル水素蓄電池パック3の幅方向を示す。さらに、図1中両向き矢印X及びYと直交する両向き矢印Zは、各ニッケル水素蓄電池2の高さ方向、すなわちニッケル水素蓄電池パック3の高さ方向を示す。
通常、ニッケル水素蓄電池パック3は、その高さ方向を鉛直方向である車両の高さ方向に沿わされた姿勢で図示しない自動車等に搭載される。この際、蓄電池パック3が、例えばその長手方向を水平方向の一方向である車両の左右方向に沿わされた姿勢で自動車等に搭載されたとする。この場合、図1中両向き矢印Zは、車両の高さ方向を指すこととなる。また、図1中両向き矢印Xは、車両の左右方向を指すこととなる。さらに、図1中両向き矢印Yは、前述した水平方向の一方向と直交する水平方向の他方向である車両の前後方向を指すこととなる。なお、蓄電池パック3が、その長手方向を車両の前後方向に沿わされた姿勢で自動車等に搭載される場合には、矢印Xが指す方向と矢印Yが指す方向とが互いに入れ替わる。すなわち、矢印Xが車両の前後方向を指すとともに、矢印Yが車両の左右方向を指すこととなる。
また、ニッケル水素蓄電池パック3が、その長手方向を車両の左右方向に沿わされて自動車等に搭載されたとする。すると、各ニッケル水素蓄電池2の正負各電極6a,6bは、図1に示すように、各蓄電池2の本体2aの一方の側面及び他方の側面から車両の前後方向に向けて突出する状態となる。この場合、各蓄電池2の本体2aの一方の側面及び他方の側面とは、各蓄電池2の本体2aの前面及び後面を指すこととなる。また、各蓄電池2の正負各電極6a,6bは、車両の左右方向に沿って略同じ高さで一直線上に配列された状態となる。さらに、それら一列に並べられた正負各電極6a,6bは、それらの極性を車両の左右方向、すなわち蓄電池パック3の長手方向に沿って交互に入れ替えられて配置された状態となる。
そして、ニッケル水素蓄電池パック3の前後両側面には、図1に示すように、電池接続体1がそれぞれ1個ずつ取り付けられる。各電池接続体1は、その長手方向を蓄電池パック3の正負各電極6a,6bの並びに沿わされた姿勢で蓄電池パック3に取り付けられる。各電池接続体1は、ボルトとなる正負各電極6a,6bにナット7を螺合させて締め付けることにより、各ニッケル水素蓄電池2に電気的に接続されて蓄電池パック3に固定される。なお、図1においては、ニッケル水素蓄電装置4全体の構成及び構造を理解し易くするために、電池接続体1の構成及び構造を簡略化して描いた。
電池接続体1は、図1及び図5に示すように、ニッケル水素蓄電池パック3の前後各側面において、互いに隣接し合う各ニッケル水素蓄電池2の正極6aと負極6bとを直列に接続する。これにより、蓄電池パック3を構成する複数個の蓄電池2を全て直列接続する。各電池接続体1は、図5に示すように、バスバー(Bus Bar)8、端子9、及び筺体10等をそれぞれ少なくとも1つずつ備えている。このため、電池接続体1は、バスバーモジュール(Bus Bar Module:BBM)若しくはバッテリー接続モジュールとも称される。なお、図5中両向き矢印X及びZがそれぞれ指し示す方向は、先に図1において定義した両向き矢印X及びZがそれぞれ指し示す方向と同様である。
バスバー8は、図2に示すように、第1の板材11及び第2の板材12から構成されている。第1の板材11は、図3〜図5に示すように、バスバー8が接続される互いに隣接し合う第1及び第2の各電池2b、2cに対向するバスバー8の一方の主面8aを構成する。これに対して、第2の板材12は、一方の主面8aとは反対側にて端子9に当接するバスバー8の他方の主面8bを構成する。これら第1の板材11及び第2の板材12は、例えば銅板等に所定の金型を用いたプレス加工等が施されて、それぞれ薄肉の略平板形状に形成されている。第1の板材11及び第2の板材12は、互いに略一致して重なり合うことができるように、それぞれの平面視における外形が概ね同じ長円形状若しくは小判形状に形成されている。そして、第1の板材11及び第2の板材12は、ヒンジ部13を介して一体に接続されて形成されている。
第1の板材11の長手方向両端部には、図2に示すように、プレス加工により打ち抜かれて第1及び第2の一対の貫通孔14a,15aが形成されている。同様に、第2の板材12の長手方向両端部にも、プレス加工により打ち抜かれて第1及び第2の一対の貫通孔14b,15bが形成されている。第1の板材11の第1の貫通孔14aと第2の板材12の第1の貫通孔14bとは、第1の板材11と第2の板材12とを重ね合わせた際に互いに一致する位置に形成されている。同様に、第1の板材11の第2の貫通孔15aと第2の板材12の第2の貫通孔15bとは、第1の板材11と第2の板材12とを重ね合わせた際に互いに一致する位置に形成されている。図3及び図5に示すように、第1の板材11の第1の貫通孔14a及び第2の板材12の第1の貫通孔14bは、バスバー8が有する第1の電極挿通孔14となる。また、第1の板材11の第2の貫通孔15a及び第2の板材12の第2の貫通孔15bは、バスバー8が有する第2の電極挿通孔15となる。
図5に示すように、バスバー8の第1及び第2の各電極挿通孔14,15には、互いに隣接し合う2個のニッケル水素蓄電池2が有する電池極柱6がそれぞれ1本ずつ挿通される。この際、第1及び第2の各電極挿通孔14,15には、互いに極性の異なる電極6a,6bをそれぞれ1本ずつ挿通させる。第1の電極挿通孔14には、各蓄電池2のうち第1の電池2bが有する第1の電池極柱6aとしての正極6aが挿通される。また、第2の電極挿通孔15には、各蓄電池2のうち第2の電池2cが有する第2の電池極柱6bとしての負極6bが挿通される。これにより、1個のバスバー8を介して互いに隣接し合う2個のニッケル水素蓄電池2同士が電気的に直列接続される。なお、各蓄電池2は、それぞれの正負各電極6a,6bがバスバー8に接続されることにより、それら各電極6a,6bにおける電位が等電位となる。そして、バスバー8の第1及び第2の各電極挿通孔14,15の周囲の部分が、それぞれバスバー8の第1及び第2の電極接続部16,17となる。
また、図2〜図4に示すように、第2の板材12には、その表裏両主面のうち第1の板材11に対向する側の主面12aから凹まされて溝部(窪み)18が形成されている。この溝部18は、第2の板材12の長手方向と直交する第2の板材12の幅方向の両縁部に亘って形成されている。また、溝部18は、バスバー8の第1の電極挿通孔14となる第1の貫通孔14bから離隔された位置において第2の板材12の幅方向に沿って形成されている。より具体的には、溝部18は、第1の貫通孔14bとバスバー8の第2の電極挿通孔15となる第2の貫通孔15bとの中間部よりも、第2の貫通孔15bの側に近づけられて形成されている。
以上説明した形状から成る第1の板材11及び第2の板材12の少なくとも一方を、それらの接続部分であるヒンジ部13において図2中破線X−X’に沿って他方の側へ向けて折り曲げる。ここでは、図2中白抜き矢印で示すように、第2の板材12の溝部18の凹部が形成されている側の主面を第1の板材11に面接触させる向きに折り曲げることとする。そして、第1の板材11と第2の板材12とを略完全に重ね合わせて密着させるとともに、溝部18の凹部を第1の板材11と第2の板材12とで略完全に閉じる。これにより、図3及び図4に示すように、本実施形態のバスバー8が形成される。それとともに、図3及び図5に示すように、長手方向両端部に開口部19,20を1つずつ有する筒形状の液体滞留部21が形成される。この液体滞留部21は、各蓄電池2から各電極6a,6bを介して筺体10の内部に漏れ出した電解液等の液体を吸い込んで保持する。筺体10の内部に漏れ出した電解液等の液体は、例えば筺体10の内面上の細かい凹凸やバスバー8を構成する第1の板材11及び第2の板材12のそれぞれの表面上の細かい凹凸、そしてそれら各凹凸同士による毛細管現象によって液体滞留部21の各開口部19,20に向けて運ばれる。
なお、第1の板材11と第2の板材12との間には、これら各板材11,12の間に流れ込んだ液体を毛細管現象により液体滞留部21の各開口部19,20に向けて積極的に導くことができるように、僅かな隙間を空ける設定としても構わない。この場合、この隙間の寸法は、各蓄電池2が有する液体の成分、密度、比重、粘性等々、液体の特性や性質を決定する様々な要素を勘案して決定すればよい。同様に、液体滞留部21となる溝部18の大きさや形状、開口部19,20の大きさや形状も、各蓄電池2が有する液体の特性や性質を決定する様々な要素を勘案して決定されることが好ましい。
端子9は、図5に示すように、一方向に沿って延ばされた長尺形状に形成されている。端子9は、前述したバスバー8と同様に、例えば銅板等の金属板に所定の金型を用いてプレス加工等を施すことにより形成される。端子9は、その長手方向の一端部22が、略平板且つ略四角形状に形成されている。そして、端子9は、その一端部22を、バスバー8の他方の主面である表面8b上に重ねられてバスバー8と直接面接触する。これにより、端子9はバスバー8に電気的に接続される。端子9の一端部22は、バスバー接続部若しくはバスバー接触部と称される。
バスバー接続部22は、バスバー8が有する2箇所の電極接続部16,17のうちのいずれか一方表面を覆って、バスバー8の表面8b上に重ねられる。ここでは、図5に示すように、ニッケル水素蓄電池2の正極6aが挿通されている側の第1の電極接続部16の表面を覆って、バスバー接続部22をバスバー8の表面8b上に配置する。これにより、バスバー8の長手方向においてその中央部から第1の電極接続部16側の略半分が、端子9のバスバー接続部22により覆われる。なお、バスバー接続部22は、バスバー8と同程度の薄肉形状に形成されている。
また、端子9は、図5に示すように、その長手方向をバスバー8の長手方向と直交させられてバスバー8の表面8b上に重ねられる。すなわち、端子9及びバスバー8は、その正面視又は平面視において略L字形状を成して配置される。このため、バスバー8のニッケル水素蓄電池2の負極6bが挿通されている側の第2の電極接続部17と、端子9の長手方向の他端部23とは、互いに非接触である。したがって、バスバー8の長手方向においてその中央部から第2の電極接続部17側の略半分は、端子9とは重ならずに露出されている。
端子9のバスバー接続部22の中央部には、図5に示すように、プレス加工により打ち抜かれて1個の貫通孔24が形成されている。この貫通孔24は、バスバー8に形成された各電極挿通孔14,15と同様に、ニッケル水素蓄電池2が有する電池極柱6が挿通される電極挿通孔となる。この端子9の電極挿通孔24には、1個のバスバー8に電気的に接続された2個の蓄電池2b,2cのうちのどちらか一方の蓄電池2の電極6が挿通される。ここでは、バスバー8の第1の電極挿通孔14に挿通された正極6aを、端子9の電極挿通孔24に挿通させる。これにより、バスバー8に電気的に接続された2個の蓄電池2b,2cのうち正極6aが接続された第1の蓄電池2bが、端子9に直接電気的に接続される。ただし、端子9は、実質的には、互いに隣接し合う2個の蓄電池2b,2cの両方にバスバー8を介して電気的に接続される。このように、端子9のバスバー接続部22の中央部は、端子9の電極接続部でもある。
また、端子9の長手方向の他端部23には、図5に示すように、電線25が電気的に接続される。すなわち、端子9の長手方向の他端部23は電線接続部となっている。この電線接続部23は、図5に示すように、端子9の長手方向の一端部であるバスバー接続部22から離間されて設けられている。しかし、電線接続部23とバスバー接続部22とは、中間部26を介して一体構造に形成されていると共に、互いに電気的に接続されている。
電線接続部23は、その内側に一本の電線25をその長手方向に沿って保持して収容できる程度の細長い長尺形状に形成されている。そして、図5に示すように、電線接続部23は、その長手方向を端子9全体の長手方向に直交する方向に沿わされて設けられている。したがって、電線25は、その長手方向が端子9全体の長手方向に対して直交する姿勢で電線接続部23に保持される。また、電線接続部23及び電線25は、それらの長手方向が端子9全体の長手方向に直交して配置されているバスバー8の長手方向に沿わされて配置されることとなる。
電線接続部23は、図5及び図6に示すように、主に第1、第2、及び第3の3枚の側板23a,23b,23cから構成されている。これら第1〜第3の各側板23a〜23cは、電線25の長手方向に沿いつつ電線25の外周部をその外側の三方向から囲んで保持する構造に形成されている。具体的には、第1の側板23aは、端子9のバスバー接続部22の一方の主面である表面22aに対して平行になる姿勢で形成されている。これに対して、第2の側板23b及び第3の側板23cは、バスバー接続部22の表面22aに対して直交する姿勢で形成されている。
これら第2及び第3の各側板23b,23cは、第1の側板23aの長手方向に直交する第1の側板23aの幅方向の両側部から、共に同じ向きに略直角に折り曲げられている。ここで、第2及び第3の各側板23b,23cが折り曲げられている向きとは、具体的にはバスバー接続部22に第1の電極6aが挿通される向きである。すなわち、バスバー接続部22の他方の主面である裏面から表面22aに向かう向きである。これにより、第2及び第3の各側板23b,23cは、電線接続部23の長手方向に直交する電線接続部23の幅方向において互いに平行な姿勢で対向し合っている。このように、電線接続部23は、その長手方向両端部及び端子9のニッケル水素蓄電池2と対向する側とは反対側の側部を開放された構造となっている。
図5に示すように、端子9は、その長手方向を図5中両向き矢印Zが示す鉛直方向に沿わされた姿勢で配置される。このため、電線25は、その長手方向を図5中両向き矢印Xが示す水平方向に沿わされた姿勢で電線接続部23に接続されて保持される。この際、電線25は、第1の側板23aによって水平方向における位置を規定される。それとともに、電線25は、一対をなす第2及び第3の各側板23b,23cによって鉛直方向における位置をその両外側から規定される。そして、電線25は、その外周部を端子9のニッケル水素蓄電池2と対向する側とは反対側の側方を除く三方向から第1〜第3の各側板17a〜17cによって覆われる。なお、これら第1〜第3の各側板17a〜17cは、それぞれ前述したバスバー8やバスバー接続部13と同程度の薄肉形状に形成されている。
また、図5に示すように、第2及び第3の各側板23b,23cからは、それらの内側に向けて突出して二対の圧接刃27a,27bが設けられている。これら二対の圧接刃27a,27bは、第2及び第3の各側板23b,23cをそれぞれ部分的に切り起こして形成されている。また、各圧接刃27a,27bは、電線接続部23の長手方向において一方の端部の側に寄せられた位置に形成されている。具体的には、各圧接刃27a,27bは、図5中両向き矢印Xが示す左右方向において電線接続部23の右側端部に寄せられた位置に形成されている。それとともに、各圧接刃27a,27bは、電線接続部23の長手方向において互いに所定の間隔を空けられて配置されている。さらに、各圧接刃27a,27bは、電線接続部23の幅方向において、それぞれ対をなす相手と所定の間隔を空けられて互いに相対し合う位置に配置されている。この各圧接刃27a,27bのそれぞれの対の相手との間隔は、電線接続部23に接続される電線25の太さや構造等に応じて適正な大きさに設定される。
本実施形態では、電線25として、いわゆる丸型被覆電線を用いる。この丸型被覆電線25は、図示は省略するが、導電性の芯線が絶縁性の被膜によって覆われていると共に、その長手方向に垂直な断面の形状が丸形状である構造を有している。このような構造からなる丸型被覆電線25を、電線接続部23の内側に押し込んで各圧接刃27a,27bの内側に圧入する。すると、各圧接刃27a,27bが丸型被覆電線25の外側の絶縁被膜を突き破って芯線まで達する。これにより、丸型被覆電線25が電線接続部23に電気的に接続される。それとともに、丸型被覆電線25は、その外側被膜に各圧接刃27a,27bが食い込むことにより、電線接続部23の長手方向に沿った位置ずれを抑制されて適正に保持される。
なお、図示を伴う具体的且つ詳細な説明は省略するが、電線接続部23に接続された丸型被覆電線25は、その端部を電圧検出回路に接続されている。この電圧検出回路は、具体的には、端子9が電気的に接触しているバスバー8に電気的に接続されているニッケル水素蓄電池2の電圧を検出するための装置である。このため、端子9は、電圧検出用端子とも称される。
筺体10は、図1及び図5に示すように、底壁28及び周壁29を備えて形成されている。底壁28は、ニッケル水素蓄電池パック3の側面に沿って配置される。また、図1に示すように、筺体10の底壁28には、正負の各電極6a,6bをそれぞれ1本ずつ挿通させる挿通孔30が設けられている。周壁29は、この底壁30からニッケル水素蓄電池パック3と反対側の側方に立設されている。筺体10は、これら底壁28及び周壁29を備えて側方に開口した箱型に形成されている。そして、筺体10は、周壁29で囲まれた底壁28の内面28aに沿ってバスバー8及び端子9を保持する。
周壁29は、図5に示すように、主に上面部29a、第1側面部29b、第2側面部29c、第1底面部29d、第3側面部29e、第2底面部29f、第3底面部29g、及び第4側面部29hを備えて形成されている。第1側面部29bは、上面部29aの一方(図中左側)の端部から立ち下げられて形成されている。第2側面部29cは、上面部29aの他方(図中右側)の端部から立ち下げられて形成されている。第1底面部29dは、第1側面部29bの下端部から第2側面部29cに向かって延ばされて形成されている。第3側面部29eは、第1底面部29dの他方(図中右側)の端部から立ち下げられて形成されている。第2底面部29fは、第2側面部29c及び第3側面部29eの下端部に連続して形成されている。第3底面部29gは、第2底面部29fと平行に延ばされて形成されている。第4側面部29hは、第2側面部29cの下端部から図中左側若干ずらされた位置から立ち下げられて形成されている。第4側面部29hは、第3側面部29eと同じ長さでかつ平行に形成されている。
このように、筺体10は、底壁30と、第2底面部29f及び第3底面部29gとが連続することで構成されている。そして、筺体10は、ニッケル水素蓄電池パック3の長手方向(図1の矢印X方向)に沿って同一形態が繰り返し並列して設けられている。
また、図5に示すように、筺体10の内部には、第1の収容部31、第2の収容部32、及び第3の収容部33が形成されている。第1の収容部31は、主に上面部29aと第1側面部29bと第2側面部29cと第1底面部29dとによって周囲を囲まれて浅底且つ略矩形状の箱形状(桶形状)に形成されている。また、第2の収容部32は、第1の収容部31から離間されて設けられている。そして、第2の収容部32は、第2底面部29fと第3底面部29gとによって上下を囲まれて左右に延びる細長いU字溝形状に形成されている。さらに、第3の収容部33は、第3側面部31eと第4側面部29hとで左右を挟まれつつ端子9のバスバー接続部22と電線接続部23とを接続する方向に沿って延ばされて設けられている。第3の収容部33は、第1収容部41と第2収容部42とを接続して、浅底且つ略矩形状の箱形状(桶形状)に形成されている。
図5に示すように、第1収容部31には、バスバー8及び端子9のバスバー接続部22が収容される。また、第2収容部32には、端子9の電線接続部23及び電線25の一部が収容される。そして、第3収容部33には、端子9の中間部26が第3側面部31eと第4側面部29hとに沿って収容される。
このような構成から成る筺体10は、一対の挿通孔30に蓄電池2の正極6a及び負極6bが通された状態で、電池パック3の電池集合体1の側面に取り付けられる。この際、図1及び図5に示すように、筺体10は、第1収容部31が第2収容部32よりも重力方向の上側に配置される。そして、筺体10内部にバスバー8を配置するとともに、このバスバー8の第1及び第2の各電極挿通孔14,15に第1及び第2の蓄電池2b,2cの正極6a及び負極6bをそれぞれ挿通させる。この状態において、筒形状の液体滞留部21は、その長手方向を重力方向に沿って配置されているとともに、その両端の各開口部19,20がそれぞれ上下に1個ずつ配置されている。続けて、バスバー8に重ねて端子9を筺体10内部に配置するとともに、この端子9の電極挿通孔24に正極6aを挿通させる。この後、正負各電極6a,6bにナット7を螺合させて締め付ける。これにより、各ニッケル水素蓄電池2にバスバー8及び端子9が電気的に接続されるとともに、電池接続体1が蓄電池パック3に固定される。
以上説明した構成及び構造から成る本実施形態のバスバー8及び電池接続体1によれば、第1及び第2の各電極6a,6bを介して第1及び第2の2つの蓄電池2b,2cの内部から筺体10(第1収容部31)の内部に漏れ出した液体を、バスバー8に設けられた液体滞留部21の内部に導いて保持することができる。特に、本実施形態のバスバー8においては、バスバー8を構成する第1の板材11と第2の板材12との間に、毛細管現象を発揮できるように僅かな隙間を設けることができる。これにより、図5中破線矢印で示すように、筺体10の内部に漏れ出した液体のうち、第1の板材11と第2の板材12との間に入り込んだ液体を毛細管現象により液体滞留部21の上下各開口部19,20に向けて積極的に導き込むことができる。上下各開口部19,20を介して液体滞留部21の内部に収容された液体は、その外部殆ど漏れ出すことなく、安定して保持される。これにより、各蓄電池2b,2cの内部から漏れ出した液体を、電線25が接続される端子9の電線接続部23に届き難くすることができる。したがって、本実施形態によれば、電池内部から漏れ出した液体が外部の導電体に伝わり難いバスバー8及び電池接続体1を提供することができる。
また、本実施形態のバスバー8においては、液体滞留部21が実質的に第2の板材12だけに形成されている。すなわち、液体滞留部21が、バスバー8の厚さ方向において一方の主面8aと他方の主面8bとの中間部よりも他方の主面8b側にずらされて形成されている。このような構造によれば、液体滞留部21が第1及び第2の各電池2b,2cから遠ざけられて形成されているので、バスバー8と各電池2b,2cとが互いに干渉し難い。これにより、バスバー8と各電池2b,2cとの接続状態をより良好にすることができる。それとともに、液体滞留部21を形成するためのスペースを十分に確保することができるので、各電池2b,2cの内部から漏れ出した液体を液体滞留部21の内部に十分に保持することができる。これにより、各電池2b,2cの内部から漏れ出した液体を端子9の電線接続部23により届き難くすることができる。ひいては、各電池2b,2cの内部から漏れ出した液体が外部の導電体により伝わり難く、かつ、各電池2b,2cとの接触不良が起こり難いバスバー8及び電池接続体1を提供することができる。
また、本実施形態のバスバー8においては、液体滞留部21が実質的に第2の板材12を凹ます工程だけで形成されている。一旦形成したバスバー8に、後工程において穴あけ処理等の複雑かつ繊細な処理を施す必要がない。このような構造によれば、液体滞留部21を備えるバスバー8を効率良く容易に且つ安価に製造することができる。したがって、各電池2b,2cの内部から漏れ出した液体が外部の導電体により伝わり難く、且つ、各電池2b,2cとの接触不良が起こり難いバスバー8及び電池接続体1を、大量且つ安価に提供することができる。
また、液体滞留部21は、バスバー8の第1の電極挿通孔14と第2の電極挿通孔15との中間部よりも、第2の電極挿通孔15寄りに位置して形成されている。すなわち、液体滞留部21の下側開口部20が第2の電極挿通孔15寄りに形成されている。これにより、各蓄電池2b,2cの内部から第1収容部31の内部に漏れ出した液体のうち、特に第2の電極6bを介して第2の蓄電池2cの内部から漏れ出した液体を、第1の電極6aに接続されている端子9に到達する前に下側開口部20を介して液体滞留部21の内部に吸い上げることができる。これにより、第2の蓄電池2cの内部から漏れ出した液体を端子9の電線接続部23により届き難くすることができる。各電池2b,2cの内部から漏れ出した液体が外部の導電体により伝わり難いバスバー8及び電池接続体1を提供することができる。
なお、本願発明に係るバスバー及び電池接続体は、前述した一実施形態には限定されない。本願発明の要旨を逸脱しない範囲内であれば、その構成や形状、設定、あるいは工程等々を種々様々に変更したり、あるいは組み合わせたりして実施して構わない。したがって、そのような変更や組み合わせを以ってしてもなお、本願発明の構成を実質的に具備する限り、それら変更や組み合わせは本願発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、電源装置4が搭載される車両は、四輪の自動車には限定されない。電動スクーター等の自動二輪車や、自動三輪車にも適用できるのはもちろんである。さらには、電動モーターを使って動く鉄道車両や、車両のみならず、同じく電動モーターを使って動く船舶等にも電源装置4を適用できるのはもちろんである。また、蓄電池2も、ニッケル水素電池には限定されない。
また、液体滞留部21が形成される位置は、前述した第2の板材12には限定されない。それとともに、バスバー8の形成方法も、前述した第1の板材11と第2の板材12とを互いに折り曲げて重ね合わせる方法には限定されない。バスバー8を予め1枚の平板形状で形成した後、ドリル等を用いてその内部に液体滞留部21を穴開け加工して形成しても構わない。この際、液体滞留部21を形成する位置は、バスバー8の厚さ方向の中間部でも構わないし、あるいは各蓄電池2b,2cと対向する側の主面に近づけられて形成されても構わない。
さらには、液体滞留部21の形状や、その上下の各開口部19,20が形成される位置も、前述した位置や形状には限定されない。液体滞留部21の上下の各開口部19,20は、少なくとも下側の開口部20が、第1の電極挿通孔14と第2の電極挿通孔15との中間部よりも第2の電極挿通孔15の側に近づけられて形成されていればよい。あるいは、液体滞留部21は、第1の電極挿通孔14と第2の電極挿通孔15との中間部に位置して形成されても構わない。また、液体滞留部21の内部形状も、一定の径の大きさを有する直線的な筒形状には限定されない。場所に応じて径の大きさを変えたり、あるいはいわゆるS字形状に蛇行して形成されたりしても構わない。
本願発明に係るバスバーによれば、第1及び第2の各電極を介して第1及び第2の2つの電池の内部から漏れ出した液体を、バスバーに設けられた液体滞留部の内部に保持することができる。これにより、各電池の内部から漏れ出した液体を、電線が接続される端子の電線接続部に届き難くすることができる。また、本願発明に係る電池接続体は、本願発明に係るバスバーを備えている。したがって、本願発明に係るバスバー及び電池接続体は、電池内部から漏れ出した液体が外部の導電体に伝わり難い電池接続体を提供するために利用することができる。
1 電池接続体
2 ニッケル水素蓄電池(バッテリー、二次電池、単電池)
2b 第1のニッケル水素蓄電池(第1の電池)
2c 第2のニッケル水素蓄電池(第2の電池)
6 電極(電池極柱)
6a 正極(プラス極、+極、第1の電極)
6b 負極(マイナス極、−極、第2の電極)
8 バスバー
8a バスバーの一方の主面
8b バスバーの他方の主面
9 電圧検出用端子(端子)
10 筺体
11 第1の板材
12 第2の板材
12a 第2の板材の第1の板材に対向する側の主面
13 ヒンジ部
14 第1の電極挿通孔
15 第2の電極挿通孔
18 溝部
19 液体滞留部の上側開口部
20 液体滞留部の下側開口部
21 液体滞留部
22 端子のバスバー接続部
23 端子の電線接続部
25 電線
31 第1の収容部
32 第2の収容部
33 第3の収容部

Claims (5)

  1. 内部に液体を有して互いに隣接し合う第1及び第2の2つの電池を直列接続するバスバーであって、
    前記第1の電池が有する第1の電極に接続されるとともにこの第1の電極を外部に電気的に接続する電線が接続される電線接続部を有する端子と、前記第1及び第2の各電池と、の間に挟まれて設けられ、
    前記第1及び第2の各電池に対向する一方の主面と、この一方の主面とは反対側にて前記端子に当接する他方の主面と、を有して平板形状に形成されており、
    前記第1の電極が挿通される第1の挿通孔と、前記第2の電池が有する第2の電極が挿通される第2の挿通孔と、前記第1の挿通孔から離隔された位置に設けられて上下に開口部を有する筒形状の液体滞留部と、
    を具備することを特徴とするバスバー。
  2. 前記液体滞留部が、厚さ方向において前記一方の主面と前記他方の主面との中間部よりも前記他方の主面側にずらされて形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバスバー。
  3. 前記第1及び第2の各挿通孔を有して平板形状に形成されており、前記一方の主面を構成する第1の板材と、
    この第1の板材にヒンジ部を介して接続されており、前記第1及び第2の各挿通孔を有して前記第1の板材と互いに重なり合う平板形状に形成されており、前記他方の主面を構成する第2の板材と、を備え、
    この第2の板材には、前記第1の板材に対向する側の主面から凹まされて溝部が形成されており、前記ヒンジ部において前記第1の板材及び前記第2の板材を折り曲げて重ね合わせ、前記溝部の凹部を閉じることにより前記液体滞留部が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のバスバー。
  4. 前記上下の各開口部のうち少なくとも下側の開口部が、前記第1の挿通孔と前記第2の挿通孔との中間部よりも前記第2の挿通孔の側に近づけられて形成されていることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載のバスバー。
  5. 前記請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載のバスバーと、
    前記端子と、
    前記バスバー及び前記端子を収容する筺体と、を備え、
    この筺体は、前記端子のバスバー接続部及び前記バスバーを収容する第1の収容部と、この第1の収容部から離間されて設けられて前記端子の電線接続部を収容する第2の収容部と、前記端子のバスバー接続部と電線接続部とを接続する方向に沿って前記第1の収容部と前記第2の収容部とを接続して設けられた第3の収容部と、
    を有して構成されていることを特徴とする電池接続体。
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