JP2013167974A - 非接触icラベルおよび銘板 - Google Patents

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Abstract

【課題】モノポールアンテナとして動作し、金属製の被接着体に取り付けても通信可能であって、薄型でかつ小型の非接触ICラベルを提供する。
【解決手段】磁性シート110と、磁性シートの一方の面110a上に配置されたアンテナ部121と、磁性シートの一方の面上に配置され、アンテナ部と電気的に接続されたインピーダンス整合回路部122と、インピーダンス整合回路部に設けられたICチップ23と、一部が磁性シートの他方の面110b上に配置され、磁性シートの縁部に沿って配されるように折り曲げられているとともに、インピーダンス整合回路部と電気的に接続されたグラウンド部124と、磁性シートの他方の面上に配置された接着層131とを備え、磁性シートの厚さ方向に見たときに、アンテナ部はグラウンド部が占める領域内に配置され、磁性シート、アンテナ部、インピーダンス整合回路部、グラウンド部、および接着層が耐熱性を有している。
【選択図】図7

Description

本発明は、UHF帯およびSHF帯で用いられる非接触ICラベルおよび銘板に関する。
従来、RFIDタグ(非接触IC(Integrated Circuit)ラベル)とリーダなどとの間で無線通信が行われている。しかし、このRFIDタグを金属製の被接着体に取り付けたときには通信性能が低下してしまうので、この問題点を解決するために、以下に説明するような様々なRFIDタグの構成が検討されている。
たとえば、13.56MHz帯の電波を用いる電磁誘導方式のRFIDタグでは、アンテナと被接着体の間に高透磁率の磁性体(磁性シート)を設け、アンテナと被接着体との間にロスの少ない磁束のルートを確保することで、金属製の被接着体に取り付けても用いることができるRFIDタグを実現している。
これに対して、UHF帯およびSHF帯で用いられる電波方式のRFIDタグでは、アンテナと被接着体との間に誘電体また空気層を設けることで、アンテナと被接着体との隙間を確保し、被接着体の影響を抑える方法が一般的に用いられる。
しかしながら、この方法では、アンテナと被接着体との間に500μm程度の厚さの誘電体を用いたり、同程度の厚さの空気層を設けたりした場合では、アンテナと被接着体の間隔が狭すぎるため、金属製の被接着体の影響を強く受けてしまい通信不能となってしまう。よって、現状では薄手(厚さが500μm以下)のRFIDタグを作ることは難しいとされている。
UHF帯およびSHF帯で用いられる電波方式の他のRFIDタグとして、特許文献1に示すように、アンテナと被接着体との間に磁性体を設ける構成も提案されている。このRFIDタグでは、アンテナと金属製の被接着体との間に軟磁性体を配置している。特許文献1では、軟磁性体について克明な記載はあるが、使用するアンテナに関する克明な記載はない。アンテナの応用例としてモノポールアンテナの記載があるが、ダイポールアンテナのグランド側エレメントを筐体(金属物体)に落とすとした記述があるだけで、その詳細は示されていない。
特開2005−309811号公報
特許文献1に記載のモノポールアンテナにおけるグランド側と筐体との電気的な接続法としては、ボルト・ビス止め、カシメ等の方法が考えられる。筐体に設けられた接続導体面には酸化皮膜形成、汚れ等の問題があるために、前述の電気的な接続法では、機械的応力によってそれらの絶縁膜を破り、電気的な接続信頼性を高めている。
しかしながら、RFIDタグを薄型でかつ小型のラベルに用いた場合では、前述のようなボルト・ビス止め、カシメ等の筐体への接続法は利便性を大きく欠いてしまうことから非現実的である。また、RFIDタグをラベルに用いた場合は、裏面に設けられた非導電性の接着層(粘着剤)の接着力で筐体に貼り付ける構造であるために、ラベルとしての利便性を保ちつつグランド側エレメントを筐体に電気的に接続することは、その構造上簡単にはできないといった問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、モノポールアンテナとして動作し、金属製の被接着体に取り付けても通信可能であって、薄型でかつ小型で、かつ実用性に極めて優れた非接触ICラベルおよび銘板を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の非接触ICラベルは、磁性シートと、前記磁性シートの一方の面上に配置されたアンテナ部と、前記磁性シートの一方の面上に配置され、前記アンテナ部と電気的に接続されたインピーダンス整合回路部と、前記インピーダンス整合回路部に設けられたICチップと、一部が前記磁性シートの他方の面上に配置され、前記磁性シートの縁部に沿って配されるように折り曲げられているとともに、前記インピーダンス整合回路部と電気的に接続されたグラウンド部と、前記磁性シートの他方の面上に配置された接着層と、を備え、前記磁性シートの厚さ方向に見たときに、前記アンテナ部は前記グラウンド部が占める領域内に配置され、前記磁性シート、前記アンテナ部、前記インピーダンス整合回路部、前記グラウンド部、および、前記接着層が耐熱性を有していることを特徴としている。
また、上記の非接触ICラベルにおいて、フィルム状に形成され耐熱性を有する基材を備え、前記ICチップ、前記アンテナ部、前記インピーダンス整合回路部、および、前記グラウンド部は、前記基材の主面上に設けられていることがより好ましい。
また、上記の非接触ICラベルにおいて、前記ICチップと前記インピーダンス整合回路部とは超音波接合によって金属溶接されていることがより好ましい。
また、上記の非接触ICラベルにおいて、前記磁性シートは、磁性粒子または磁性フレークと、バインダーとから形成され、前記バインダーには、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、エポキシ硬化系樹脂、ポリエーテルサルホン系樹脂、ポリイミド系樹脂のうち少なくとも1つが用いられていることがより好ましい。
また、上記の非接触ICラベルにおいて、前記アンテナ部、前記インピーダンス整合回路部、および、前記グラウンド部は、アルミニウムで形成されていることがより好ましい。
本発明の他の非接触ICラベルは、磁性シートと、前記磁性シートの一方の面上に配置されたアンテナ部と、前記磁性シートの一方の面上に配置され、前記アンテナ部と電気的に接続されたインピーダンス整合回路部と、前記インピーダンス整合回路部に設けられたICチップと、一部が前記磁性シートの他方の面上に配置され、前記磁性シートの縁部に沿って配されるように折り曲げられているとともに、前記インピーダンス整合回路部と電気的に接続されたグラウンド部と、前記磁性シートに前記磁性シートの厚さ方向に貫通するように形成された孔部に収容された保護部材と、を備え、前記厚さ方向に見たときに、前記アンテナ部は前記グラウンド部が占める領域内に配置され、前記保護部材において、前記磁性シートの一方の面側から前記厚さ方向に延びるように形成された収容部に、前記ICチップが配置されていることを特徴としている。
また、上記の非接触ICラベルにおいて、前記収容部は、前記保護部材を前記厚さ方向に貫通していることがより好ましい。
また、上記の非接触ICラベルにおいて、前記収容部の前記厚さ方向の長さは、前記ICチップの前記厚さ方向の長さより長いことがより好ましい。
また、上記の非接触ICラベルにおいて、前記保護部材における前記磁性シートの一方の面側の縁部には、前記収容部に連通するとともに前記保護部材の外周面に開口する連通部が形成され、前記インピーダンス整合回路部のうちの一部が、前記連通部内に配置されていることがより好ましい。
また、上記の非接触ICラベルにおいて、前記連通部は、前記保護部材を前記厚さ方向に貫通していることがより好ましい。
また、上記の非接触ICラベルにおいて、データ読み取り装置との間の通信方式に電波方式を用いたことがより好ましい。
また、本発明の非接触ICラベルは、非接触で通信可能な通信部と、第一の面に前記通信部を収容する穴部が形成され、前記第一の面とは反対側の第二の面が表示面とされたシート状の本体部と、を備える銘板であって、前記通信部は、磁性シートと、前記磁性シートの一方の面上に配置されたアンテナ部と、前記磁性シートの一方の面上に配置され、前記アンテナ部と電気的に接続されたインピーダンス整合回路部と、前記インピーダンス整合回路部に設けられたICチップと、一部が前記磁性シートの他方の面上に配置され、前記磁性シートの縁部に沿って配されるように折り曲げられているとともに、前記インピーダンス整合回路部と電気的に接続されたグラウンド部と、を有し、前記磁性シートの厚さ方向に見たときに、前記アンテナ部は前記グラウンド部が占める領域内に配置されることを特徴としている。
また、上記の銘板において、前記本体部の前記第一の面に取付けられ、前記穴部を水密に密封する蓋部を備えることがより好ましい。
また、上記の銘板において、前記穴部は、前記本体部の前記第一の面に形成された穴部本体と、前記本体部における前記穴部本体の前記第二の面側に形成されるとともに、前記穴部本体に連通する補助穴部とを有し、前記ICチップは、前記厚さ方向に見たときに前記補助穴部に重なる位置に設けられていることがより好ましい。
また、上記の銘板において、前記通信部は、前記磁性シートに前記厚さ方向に貫通するように形成された孔部に収容された保護部材を有し、前記保護部材において、前記磁性シートの一方の面側から前記厚さ方向に延びるように形成された収容部に、前記ICチップが配置されていることがより好ましい。
また、上記の銘板において、前記保護部材における前記磁性シートの一方の面側の縁部には、前記収容部に連通するとともに前記保護部材の外周面に開口する連通部が形成され、前記インピーダンス整合回路部のうちの一部が、前記連通部内に配置されていることがより好ましい。
また、上記の銘板において、データ読み取り装置との間の通信方式に電波方式を用いたことがより好ましい。
本発明の非接触ICラベルおよび銘板によれば、モノポールアンテナとして動作し、金属製の被接着体に取り付けても通信可能であって、薄型でかつ小型で、かつ実用性に極めて優れたものとすることができる。
参考例の非接触ICラベルを模式的に示す側面の断面図である。 同非接触ICラベルの平面図である。 同非接触ICラベルの底面図である。 同非接触ICラベルにおいて、基材の主面にアンテナ部、インピーダンス整合回路部およびグラウンド部を印刷した状態を示す図である。 同非接触ICラベルを金属製の被接着体に貼り付けた状態を示す断面図である。 同非接触ICラベルを用いた実験の内容を説明する側面図である。 本発明の第1実施形態の非接触ICラベルを模式的に示す側面の断面図である。 同非接触ICラベルの平面図である。 同非接触ICラベルの底面図である。 本発明の第2実施形態の非接触ICラベルを模式的に示す側面の断面図である。 同非接触ICラベルの平面図である。 同非接触ICラベルの保護部材の斜視図である。 同非接触ICラベルの変形例における保護部材の斜視図である。 本発明の第3実施形態の銘板の平面図である。 同銘板の平面透視図である。 同銘板の模式的に示す側面の断面図である。
(参考例)
以下、本発明に係る非接触ICラベルの実施形態を説明する前に、参考例となる非接触ICラベルについて、図1から図6を参照しながら説明する。非接触ICラベルは、不図示のデータ読み取り装置との間で非接触にて通信を行うものである。
図1から図3に示すように、参考例の非接触ICラベル1は、磁性シート10と、磁性シート10の一方の面10a上に配置されたアンテナ部21およびインピーダンス整合回路部22と、インピーダンス整合回路部22に設けられたICチップ23と、磁性シート10の他方の面10b上に配置されたグラウンド部24とを備えている。
なお、図2および図3では、後述する基材26は説明の便宜のため示していない。
磁性シート10の厚さは、例えば250μmであり、磁性シート10には、磁性シート10の厚さ方向Dに貫通する孔部11が形成されている。
磁性シート10としては、磁性粒子、または磁性フレークとプラスチックまたはゴムとの複合材からなる、ラベル用途として柔軟性に富んだ公知の材料を用いることができる。磁性シート10の厚さ方向Dに見た平面視において、磁性シート10は矩形状に形成されている。
この参考例では、アンテナ部21、インピーダンス整合回路部22、およびグラウンド部24は、図4に示すように、PETなどの樹脂でフィルム状に形成された基材26の主面26aに銀ペーストインキを印刷することで一体に形成されている。基材26の厚さは、例えば50μmである。
そして、磁性シート10に基材26を巻き付け、不図示の磁性シート用接着層により貼り付けることで、磁性シート10の面10a、10b上にアンテナ部21、インピーダンス整合回路部22、およびグラウンド部24が配置されている。
図1から図3に示すように、アンテナ部21およびグラウンド部24は、平面視で矩形状に形成されている。アンテナ部21およびグラウンド部24は、それぞれがインピーダンス整合回路部22と電気的に接続されている。
グラウンド部24は、磁性シート10の他方の面10bおよび側面10c上に、磁性シート10の縁部10dに沿って配されるように折り曲げられている。
図2に示す平面視において、アンテナ部21は、グラウンド部24が占める領域内に配置されている。すなわち、平面視において、アンテナ部21とグラウンド部24とが完全に一致するように重なっていてもよいし、アンテナ部21がグラウンド部24が占める領域より小さく形成されていてもよい。
インピーダンス整合回路部22は、図2に示すように所定の形状に蛇行させた配線により形成されている。インピーダンス整合回路部22は、ICチップ23の不図示の電気接点に電気的に接続され、ICチップ23とアンテナ部21との間、およびICチップ23とグラウンド部24との間に、互いに等しい所定のインピーダンスおよび抵抗値が生じるように構成されている。
ICチップ23は公知の構成のものが用いられ、ICチップ23内には所定の情報が記憶されている。そして、ICチップ23に設けられた不図示の電気接点から電波方式により電波のエネルギーを供給することで、記憶された情報をこの電気接点から外部に電波として伝達させることができる。ICチップ23は、磁性シート10の孔部11に収容されている。
このように構成されたアンテナ部21、インピーダンス整合回路部22、ICチップ23、およびグラウンド部24は、主通信部20を構成する。そして、磁性シート10に主通信部20が設けられた基材26を巻き付け、磁性シート10を挟んで両側にアンテナ部21、グラウンド部24をそれぞれ配置する。図2に示すアンテナ部21が配置された側が非接触ICラベル1の表面となり、図3に示すグラウンド部24が配置された側が裏面となる。
以上のように構成された参考例の非接触ICラベル1を、図5に示すように、非接触ICラベル1の裏面に設けた接着層31を介して金属板(被接着体)32に貼り付ける。接着層31としては、電波を透過させるものであれば、所望のものを用いることができる。
アンテナ部21に外部のデータ読み取り装置を対向させることで、アンテナ部21が放射面(放射アンテナエレメント)、グラウンド部24が接地面(アース)となり、非接触ICラベル1がモノポールアンテナ(1/4波長接地型アンテナ)として機能する。
非接触ICラベルは、通常、非接地型の1/2波長ダイポールアンテナを採用しており、ICチップを挟んだそれぞれの位置に、1/4波長もしくはそれ以下の長さの放射アンテナエレメントを備えている。非接触ICラベルのサイズを小さくするために、放射アンテナエレメントをメアンダ形状(蛇行形状)にしているものも少なくない。
この参考例および以下で説明する本発明で採用されているモノポールアンテナは、通常、ダイポールアンテナの片側の放射アンテナエレメントを接地することで、接地側に1/4波長の影像アンテナが電気的に形成され、残るもう一方の1/4波長の放射アンテナエレメントと合わせることで、接地型1/2波長ダイポールアンテナが形成されるというものである。よって、図2に示すように1つの1/4波長のアンテナ部21だけで、通常の1/2波長ダイポールアンテナとほぼ同等の性能が得られるアンテナであることから、非接触ICラベルにモノポールアンテナを搭載した場合、通常の1/2波長ダイポールアンテナを搭載したものと比べてラベルの小型化が可能となる。
ただし、前述のモノポールアンテナの作用は、放射アンテナエレメントが接地面に対して垂直に立てられた場合で、かつ放射アンテナエレメントの回りは空気などの同一の誘電体であるという一般的な条件での場合である。これに対して、この参考例の非接触ICラベル1の構成は大きく異なる。すなわち、放射面であるアンテナ部21が、接地面であるグラウンド部24に対して平行である。さらに、アンテナ部21の回りは、外部のデータ読み取り装置と対向する面側は基材26を挟んで空気であるが、その裏面側の面は磁性シート10と接しており、さらにその薄い磁性シート10を挟んでグラウンド部24が配置されている。
このため、この参考例の非接触ICラベル1と、前述の一般的な条件におけるモノポールアンテナとで、効果および作用は異なっていると考えられる。
以上のように構成された参考例の非接触ICラベル1を金属板に取り付け、その状態における通信距離を測定する検証実験を行った。以下にその内容および結果について説明する。
(実験)
実験には、下記に示す機材および材料を使用し、図6に示すように構成した。
・磁性シート10:大同特殊鋼(株)製 NRC025(厚さ250μm)
・ICチップ23:NXP社製 UCODE G2iL
・アンテナ部21、グラウンド部24:厚さ12μmのアルミニウムの薄膜
アンテナ部21の寸法 15mm×5mm
・インピーダンス整合回路部22:ICチップ23以外は自社製
PETフィルム(厚さ50μm)製の基材26上に銀ペーストインキでパターン印刷(厚さ8μm)
・リーダライタR1:950MHz帯RFID用リーダライタ 三菱電機社製
RF−RW002(最大出力1W 30dBm)
・読み取りアンテナR2:950MHz帯RFID用アンテナ 三菱電機社製
RF−ATCP001(円偏波 最大利得6dBi)
・固定減衰器R3:ヒロセ電機製 AT−107(減衰量 7dB)
なお、リーダライタR1、読み取りアンテナR2、および固定減衰器R3で、データ読み取り装置R10を構成する。
・金属板32:ステンレス製(250mm×250mm×0.5mm)
(1 実験方法)
図6に示すように、参考例の非接触ICラベル1をステンレス製の金属板32上に置き、読み取りアンテナR2によって非接触ICラベル1の通信距離の測定を行った。
アンテナ部21およびグラウンド部24は、インピーダンス整合回路部22の外側に形成された不図示の接続パッド(面電極)と面接触によりインピーダンス整合回路部22と電気的に接続されており、図4に示すように、アンテナ部21およびグラウンド部24とインピーダンス整合回路部22とが一体化している。
この実験では、接着層31に代えて、実際に接着層31として使用することが想定される粘着材と同程度(接着層31と同程度)の誘電率を有する樹脂フィルム31Aを用いた。具体的には、厚さが25μmのPETフィルムを用いた。
接着層31に代えて樹脂フィルム31Aを用いたので、金属板32と樹脂フィルム31Aとを密着させるために不図示の発砲スチロールを非接触ICラベル1上に置き、非接触ICラベル1と金属板32とを密着させた。なお、発泡スチロールは通信距離の測定結果にはほとんど影響を与えないことが分かっている。
実験に使用したリーダライタR1および読み取りアンテナR2は、参考例の非接触ICラベル1をある程度の通信距離にて読み取ることが可能なUHF帯高出力リーダライタおよびアンテナである。
リーダライタR1の最高出力は1W(30dBm)であるが、実験環境の都合上リーダライタR1と読み取りアンテナR2を結ぶ同軸ケーブル上に−7dBの固定減衰器R3を接続し、リーダライタR1の出力を0.2W(23dBm)に減衰させて実験をおこなった。
(2 実験結果)
非接触ICラベル1に向くように読み取りアンテナR2を回転させ、読み取りアンテナR2が主通信部20から情報を読み取ることができる距離の最大値を前述の通信距離とした。この場合の通信距離は、140mmとなった。
上記の通信距離は、金属製の被接着体に直接貼り付けても通信可能な薄型でかつ小型の非接触ICラベルとして、充分な性能を有しているといえる数値である。
なお、実際の使用に際しては、固定減衰器R3を外すことでデータ読み取り装置R10の出力を最大の1W(30dBm)まで上げられるので、通信距離がさらに長くなるのは言うまでもない。
また、磁性シート10の電気的な物性値(透磁率、磁性損失、誘電率、誘電損失など)を好適なものにすることと、インピーダンス整合回路部22のインピーダンス整合、磁性シート10の厚さ、アンテナ部21およびグラウンド部24の形状を最適化することで、通信距離はさらに長くなると考えられる。
このように構成された非接触ICラベル1を金属板32に貼り付け、非接触ICラベル1とデータ読み取り装置R10との間で電波方式により通信を行うと、図には示さないが、グラウンド部24が基材26および接着層31を介して金属板32と静電容量結合する。このとき、被接着体である金属板32もモノポールアンテナとしての接地面となる。
UHF帯の周波数帯域で通信する場合であれば、グラウンド部24のうち金属板32に対向する部分の面積は、例えば、20〜30mm程度であれば充分である。
よって、グラウンド部24は、必ずしもアンテナ部21より大きくなくてもよい。
前述の金属製の被接着体の中には、ボイラー、電気ヒーター、内燃機関、蒸気タービン、モーター、光源などのように、被接着体自体が高温になるものや、高温の乾燥炉を通過する金属部品など一時的に高温環境下に晒されるものが数多く存在し、これらの物品に非接触ICラベルを取り付ける場合には、非接触ICラベルとしての前述の通信性能に加え、高温に対する耐熱性能も必須となる。ここでいう高温とは概ね200℃を上限としている。
しかしながら、前述の参考例の非接触ICラベル1では、その使用温度の上限が85℃となっている。なお、ここでいう使用温度とは、被接着体である金属物体の表面温度、および、非接触ICラベルが被接着体に貼られた状態において非接触ICラベルの周辺温度(雰囲気温度)のことを意味する。参考例の非接触ICラベル1に対して基本構造は変えず、各構成部材の耐熱温度の引き上げをおこなうことで、非接触ICラベルとしての耐熱性を高めた本発明の実施形態について、以下で説明する。
(第1実施形態)
次に、本発明の第1実施形態について図7から図9を参照しながら説明するが、前記参考例と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。なお、図8および図9では、後述する基材126は説明の便宜のため示していない。
はじめに、本発明の非接触ICラベルの使用温度について説明する。
本発明の非接触ICラベルは、その使用温度の上限が200℃であり、ラベルとしてこの上限温度下において、変形、変色、変質、ラベル剥がれ、通信性能の劣化がないことなどを目的としている。ただし、この上限温度下における通信性能については本発明では対象外としている。たとえば、稼動していて約200℃の高温になっている被接着体に本発明の非接触ICラベルを貼り付け、非接触ICラベルが約200℃になっている状態では、非接触ICラベルとデータ読み取り装置などとの間の通信は行わないものとする。
従来の非接触ICラベルでは、ICインレットを樹脂などで覆う耐熱保護加工をしたり、ガラスなどの中に封止加工したりすることなどで耐熱性を高めている。しかし、これら耐熱保護加工や封止加工を行うと、非接触ICラベルが厚くなったり、非接触ICラベルの柔軟性が低下したりするという問題がある。
本発明の非接触ICラベルは、薄型で柔軟性を持ちかつ耐熱性能をも備えるために、前述の参考例の非接触ICラベル1に対して基本構造は変えず、各構成部材の耐熱温度の引き上げをおこなうことで、非接触ICラベルとしての耐熱性を高めることとした。その内容を以下に詳しく説明する。
図7から図9に示すように、本実施形態の非接触ICラベル101は、参考例の非接触ICラベル1の磁性シート10、基材26、アンテナ部21、インピーダンス整合回路部22、およびグラウンド部24に代えて、磁性シート110、基材126、アンテナ部121、インピーダンス整合回路部122、およびグラウンド部124を備えている。インピーダンス整合回路部122は、前述のICチップ23を有している。
非接触ICラベル101の磁性シート110、基材126、アンテナ部121、インピーダンス整合回路部122、およびグラウンド部124の外形および配置は、参考例の非接触ICラベル1の磁性シート10、基材26、アンテナ部21、インピーダンス整合回路部22、およびグラウンド部24の外形および配置とそれぞれ同一に設定されている。
前述の参考例の非接触ICラベル1に用いられた磁性シート10は、磁性粒子または磁性フレークとプラスチックまたはゴムとの複合材で形成されている。上述の実験に使用した磁性シート10の使用温度の上限は85℃(メーカー推奨値)である。磁性シート10が持つ固有の物性値の中で、アンテナ特性(アンテナ感度)に大きく影響するパラメーターとしては透磁率、磁性損失の値であり、一方の誘電率、誘電損失の値はそれに比べると小さいことがわかっている。
磁性シートの透磁率、磁性損失の値は、使用している磁性粒子または磁性フレークの造形、方向、密度などによって決まる。一方の誘電率、誘電損失の値は、磁性粒子または磁性フレークの造形、方向、密度に加え、磁性粒子または磁性フレークを固定させるバインダー(結合剤)自身の誘電率、誘電損失によって決まる。
本実施形態の非接触ICラベル101が備える磁性シート110は、磁性シート10の磁性粒子または磁性フレークはそのままで、バインダーのみをシリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、エポキシ硬化系樹脂、ポリエーテルサルホン系樹脂、ポリイミド(ポリアミド)系樹脂のうち少なくとも1つに変更し、耐熱温度が200℃を超えるバインダーに変更したものである。このように構成することで、磁性シート110そのものを耐熱磁性シートとすることができる。
磁性シート110において、使用しているバインダーを磁性シート10から変更することで、磁性シートとしての誘電率、誘電損失の値も変わってしまう。しかし、この二つのパラメーターは前述のとおりアンテナ特性への影響は少ないことと、インピーダンス整合回路部122のインピーダンス整合回路の最適化をおこなうことで、耐熱バインダーへの変更に伴う非接触ICラベルとしての通信性能の低下はほとんどないと考えられる。
前述の参考例の非接触ICラベル1では、アンテナ部21、インピーダンス整合回路部22、およびグラウンド部24を基材26上に銀ペーストインキでパターン印刷して形成している。しかし、前述の使用温度の上限である200℃の環境下においては、部材の耐熱温度が低すぎるためにこの構成では全く使えない。このことより、下記に示す構成部材の耐熱温度の引き上げをおこなった。
本実施形態の非接触ICラベル101が備える基材126は、ポリイミド、ポリエーテルイミドなどの耐熱温度が200℃を超えるフィルム材料で形成されていて、基材126自体が、いわゆる耐熱基材となっている。なお、参考例の基材26がPETフィルムで形成されていて、本実施形態で基材126を用いることで基材の誘電率の値が変わることから、非接触ICラベル101においては、磁性シート110を用いたときと併せてインピーダンス整合回路部122のインピーダンス整合回路の最適化をおこなう必要がある。
基材126の主面126a上には、不図示の接着剤を介して、前述のアンテナ部121、インピーダンス整合回路部122、およびグラウンド部124が形成されている。
アンテナ部121、インピーダンス整合回路部122、およびグラウンド部124は、基材126の主面126a上に数μmの厚さで塗布された前述の接着剤上にアルミニウムの薄膜または銅の薄膜を接着し、その薄膜をエッチング(腐食)法により加工することで、一体化して形成される。このように、本実施形態では、アンテナ部121、インピーダンス整合回路部122、およびグラウンド部124は、同一の金属で形成されている。
接着層131は、耐熱温度が200℃を超えるアクリル系またはシリコーン系のものを好適に用いることができる。基材126にアンテナ部121などを接着する前述の接着剤としては、接着層131と同様のものを適宜選択して用いることができる。
このように構成することで、基材126、接着層131、アンテナ部121、インピーダンス整合回路部122、およびグラウンド部124の使用温度の上限を、200℃まで引き上げることができる。
前述した参考例の非接触ICラベル1を用いた前述の実験では、ICチップ23のバンプとインピーダンス整合回路部22との接続には、接合材料であるACPによるフリップチップ実装接合法を用いて、そのACP材料の接着効果により、バンプとインピーダンス整合回路部22とを電気的に接続していた。
しかしながらこの実装方法では、使用温度の上限である200℃の環境下においては、ACPの耐熱温度が低すぎるためICチップ23とインピーダンス整合回路部22との電気的な接続が保証できない。
この課題を解決する接合法としては、ACPなどの耐熱温度の低い接合材料などを全く使用しない超音波溶接法(超音波接合による金属溶接法。)があげられる。ICチップ23のバンプは、一般的に、電気的に接触抵抗の低い金(Au)で形成されている。この超音波溶接法では、ICチップ23のバンプとインピーダンス整合回路部122とを、超音波によってこれら異種金属同士を溶接することができる。
従来、非接触ICラベルにおいては、この超音波溶接法は高度な電気的な接触信頼性得るための手法であったが、本発明では非接触ICラベル101の使用温度の上限である200℃の環境での電気的な接続信頼性得るためにこの手法を用いた。
なお、インピーダンス整合回路部122を構成する薄膜は、厚さが10〜20μmと非常に薄く形成される。このため、使用温度の上昇による膨張も少ないことから、インピーダンス整合回路部122の形状は安定しており、ICチップ23のバンプとインピーダンス整合回路部122との接合箇所において、機械的な内部応力の発生はほとんどない。
よって、超音波溶接法にて金属溶接されたICチップ23のバンプとインピーダンス整合回路部122との接合は、使用温度の上限である200℃の環境下においても電気的な接続信頼性を有しており、不測の外部応力が作用しなければ接合箇所が外れることはない。
以上のように構成された本実施形態の非接触ICラベル101については、上述し、図6に示した参考例の非接触ICラベル1のような実験は行わない。しかし、本実施形態の非接触ICラベル101は、参考例の非接触ICラベル1に対して、磁性シート、基材、アンテナ部、インピーダンス整合回路部、グラウンド部、および接着層の材質を変えただけであるため、非接触ICラベル1とほぼ同じ通信距離の実験結果が得られると考える。
以上説明したように、本実施形態の非接触ICラベル101によれば、磁性シート110、アンテナ部121、インピーダンス整合回路部122、グラウンド部124、および基材126の耐熱温度を高めることで、薄型で柔軟性をもち、さらに使用温度の上限である200℃の環境でも耐えることができ、実用性に極めて優れたものとなった。
また、非接触ICラベル101を接着層131により金属製の被接着体に貼り付けても、非接触ICラベル101を支障なく使用し、通信を行うことができる。
磁性シート110には孔部11が形成され、ICチップ23は孔部11に収容されている。このため、ICチップ23が磁性シート110の一方の面110aから外方に突出しないようにすることができ、非接触ICラベル101の外観を向上させることができる。
ICチップ23、アンテナ部121、インピーダンス整合回路部122、およびグラウンド部124は、基材126の主面126aに設けられた状態で、折り曲げられて磁性シート110の一方の面110aや他方の面110bに配置されている。このように、予め基材126上に複数の部品を設けることで、非接触ICラベル101の製造効率を高めることができる。
ICチップ23のバンプとインピーダンス整合回路部122とは、超音波溶接法を用いて接合されているため、非接触ICラベル101の使用温度の上限においてもバンプとインピーダンス整合回路部122とを確実に電気的に接続することができる
磁性シート110は、磁性粒子または磁性フレークと、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、エポキシ硬化系樹脂、ポリエーテルサルホン系樹脂、ポリイミド系樹脂のうち少なくとも1つによるバインダーとから形成されている。これにより、磁性シート110の耐熱温度を使用温度の上限である200℃まで高めることができる。
アンテナ部121、インピーダンス整合回路部122、およびグラウンド部124がアルミニウムの薄膜または銅の薄膜で形成されているため、アンテナ部121、インピーダンス整合回路部122、およびグラウンド部124の耐熱温度を使用温度の上限まで高めることができる。
本実施形態では、使用温度の上限の目標値を200℃としているが、非接触ICラベル101に使用している構成部材の中で耐熱温度の最も低い部材が支障になっているので、その部材の耐熱温度を上げることができれば、非接触ICラベル101全体としての使用温度の上限値を引き上げることができるのは言うまでもない。
一方、使用温度が上限に満たないような使われ方である場合は、非接触ICラベル101の構成部材の中で耐熱温度引き上げによってコストアップになった部材、たとえば基材126を形成した高価なポリイミドフィルムを、耐熱温度は下がってしまうが、安価なポリエステルフィルムに変更するなどして、コストダウンを図ることもできる。
また、本実施形態では前述のとおり、上限温度下における通信性能については対象外としているが、非接触ICラベル101で使用しているICチップ23の使用温度の上限が上がれば、非接触ICラベル101としての上限温度下における通信性能も保証できようになる。
なお、本実施形態の非接触ICラベル101が実際に用いられる際には、図には示さないが、目視または機械読み取りのための文字、図形などの情報が記載された耐熱フィルム、耐熱紙類が、ICチップ23の保護も兼ねて、アンテナ部121およびインピーダンス整合回路部122に対する磁性シート110とは反対側に設けられてもよい。なお、この情報は、非接触ICラベル101に耐熱フィルムなどを設けた後に、プリンタ等により耐熱フィルムに記載しても構わない。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図10から図13を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図10および図11に示すように、本実施形態の非接触ICラベル201は、前述した参考例の非接触ICラベル1のインピーダンス整合回路部22に代えて、インピーダンス整合回路部222、および保護部材40を備えている。なお、図11においては基材26は示していない。
この例では、前述の磁性シート10の孔部11は、厚さ方向Dに平行な軸線を有する円柱状に形成されている。
保護部材40は、図10から図12に示すように、孔部11の内径よりわずかに小さい外径を有する円柱状に形成されている。保護部材40には、磁性シート10の一方の面10a側から厚さ方向Dに延びるように収容部41が形成されている。保護部材40には、収容部41に連通するとともに保護部材40の外周面に開口する連通部42が形成されている。収容部41および連通部42は、それぞれが保護部材40を厚さ方向Dに貫通するように形成されている。
保護部材40の厚さ方向Dの長さ(以下、単に「厚さ」と称する。)は、磁性シート10の厚さにほぼ等しく設定されている。収容部41の厚さは、ICチップ23の厚さ(例えば、75μm。)より長く(厚く)設定されている。
このように構成された保護部材40は、厚さ方向Dに見たときにほぼC字形に形成され、磁性シート10の孔部11に収容されている。
保護部材40を形成する材料としては、例えば、データ読み取り装置R10を接触させてしまう等の想定される衝撃力に耐えうる材料であればよく、金属、非金属を問わず様々な材料を用いることができる。ただし、ICチップ23より硬い金属などで形成することが好ましい。
ICチップ23は、基材26に設けられるとともに、保護部材40の収容部41内に配置されている。すなわち、ICチップ23は、基材26を磁性シート10の一方の面10aに配置したときに収容部41内に配置されるように、基材26に設けられている。
インピーダンス整合回路部222の一部をなす凸形状部222aは、保護部材40の連通部42内に配置されている。
ICチップ23の不図示の電気接点は、インピーダンス整合回路部222の凸形状部222aに電気的に接続されている。
このように構成された本実施形態の非接触ICラベル201については、上述し、図6に示した参考例の非接触ICラベル1のような実験は行わない。しかし、本実施形態の非接触ICラベル201は、参考例の非接触ICラベル1に対して、インピーダンス整合回路部22に代えて、インピーダンス整合回路部222および保護部材40を備えているだけであるため、非接触ICラベル1とほぼ同じ通信距離の実験結果が得られると考える。
非接触ICラベル201が図10に示す厚さ方向Dの一方側D1から衝撃力を受けた際には、ICチップ23及びインピーダンス整合回路部222の凸形状部222aが収容部41および連通部42内で厚さ方向Dの他方側D2に移動する。このため、衝撃力は保護部材40のみに作用し、ICチップ23及びインピーダンス整合回路部222の凸形状部222aへは作用することがない。
前述の参考例の非接触ICラベル1では、一般的に、ICチップ23が単結晶シリコンからなるため非常に割れやすいという特性を持つとともに、非接触ICラベル1が貼り付けられる被接着体である金属部材が硬い。このため、例えば、非接触ICラベル1が外部からの応力または衝撃を受けた場合に、金属部材が沈み込むことで外部からの衝撃を吸収して非接触ICラベル1の損傷を抑制することは難しい。さらに、非接触ICラベル1自身の厚さが薄いと、その厚さ方向Dに衝撃を吸収、緩衝する部分が少なくなる。よって、外部からの応力または衝撃によって非接触ICラベル1内のICチップ23が容易に割れてしまうという問題があった。
これに対して、本実施形態の非接触ICラベル201によれば、保護部材40の収容部41内にICチップ23が配置されているため、厚さ方向Dに衝撃力を受けた際などにICチップ23が損傷するのを抑え、実用性に極めて優れたものとなる。
収容部41は保護部材40を厚さ方向Dに貫通しているため、収容部41内でICチップ23が厚さ方向Dに移動できる範囲が広くなる。したがって、ICチップ23に衝撃が加えられるのをより確実に抑制することができる。
収容部41の厚さはICチップ23の厚さより厚いため、収容部41内にICチップ23全体を収容し、ICチップ23に衝撃が加えられるのを確実に抑制することができる。
凸形状部222aが連通部42内に配置されているため、非接触ICラベル201が衝撃力を受けた際などに凸形状部222aが損傷するのを抑えることができる。
連通部42は保護部材40を厚さ方向Dに貫通しているため、連通部42内で凸形状部222aが厚さ方向Dに移動できる範囲が広くなる。したがって、凸形状部222aに衝撃が加えられるのをより確実に抑制することができる。
保護部材40の厚さは磁性シート10の厚さにほぼ等しく設定されているため、非接触ICラベル201を薄型に構成することができる。
なお、本実施形態では、保護部材40は厚さ方向Dに見たときにC字形に形成されているとした。しかし、保護部材の形状は、保護部材の収容部にICチップ23を配置可能であれば特に限定されない。例えば、図13に示すように、保護部材50が直方体状に形成されていてもよい。
この変形例では、収容部51および連通部52は、磁性シート10における厚さ方向Dの一方の面10a側のみに形成され、保護部材50を厚さ方向Dに貫通していない。
保護部材50をこのように構成しても、保護部材50の収容部51内にICチップ23の一部を配置することで、ICチップ23に衝撃が加えられるのを抑制することができる。
また、凸形状部222aの強度が比較的高い場合などには、保護部材40に連通部42は形成されなくてもよい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図14から図16を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。なお、図15では、基材26は説明の便宜のため示していない
本発明の非接触ICラベル101および非接触ICラベル201の応用として、非接触ICラベル101、201を内蔵した銘板を構成することができる。
以下にその銘板について説明する。
図14から図16に示すように、本実施形態の銘板301は、非接触で通信可能な前述の非接触ICラベル(通信部)201と、第一の面311に非接触ICラベル201を収容する穴部312が形成されたシート状の銘板本体(本体部)310と、第一の面311に取付けられ、穴部312を水密に密封する封止層(蓋部)320とを備えている。
銘板本体310は、厚さ方向Dに見た平面視において矩形状に形成され、厚さは約1mmに設定されている。銘板本体310の四隅には、厚さ方向Dに貫通する取り付け孔314がそれぞれ設けられている。
銘板本体310は、非接触ICラベル201とデータ読み取り装置との間で通信を行う際に通信障害にならないようにするとともに、取り付け孔314を利用して銘板本体310をカシメ、ビスなどで固定させる際に割れないように、一定の強度を有する非金属材料である樹脂などで形成されている。
穴部312は、銘板本体310の第一の面311に形成された穴部本体316と、銘板本体310における穴部本体316の第一の面311とは反対側の第二の面313側に形成されるとともに、穴部本体316に連通する補助穴部317とで構成されている。補助穴部317は、図15に示す平面視において、保護部材40に重なる位置に形成されている。
図14に示すように、銘板本体310における第二の面313が表示面とされている。第二の面313には、品名、型式などを示した表示Wが形成されている。表示Wは、銘板本体310の第二の面313に印刷またはレーザー彫刻などによって形成されている。
図16に示すように、封止層320は、銘板本体310の穴部312内に液体、ダスト、湿気、ガスなどが進入を防ぐためのものである。封止層320の材質は、前述の液体などの進入を防ぐ機能を有するものであれば、どのようなものでもよい。
なお、封止層320を壁面などに当接させた状態で、取り付け孔314を利用して銘板本体310を壁面などにカシメなどで固定する際には、封止層320による銘板本体310の穴部312を封止する効果をさらに高めることができる。
次に、補助穴部317の作用について説明する。
銘板301の厚さは約1mm程度と薄いため、特に銘板本体310の第二の面313に力を受けた場合に銘板本体310は変形しやすい構造である。
例えば、第二の面313のICチップ23付近に、金属製のハンマーなどで強い力を受けた場合、その外部応力で補助穴部317の空間は潰れ、その結果、補助穴部317の底面317aが保護部材40まで移動する。さらには銘板本体310が変形して、保護部材40の収容部41のエッジ部(縁部)で断裁された基材26とともに、保護部材40の収容部41の内部にまで入り込んでしまうといった状況も考えられる。
本実施形態では、第二の面313と底面317aとの間の厚さを薄くするために補助穴部317が設けられている。第二の面313と底面317aとの間の厚さが厚いと、銘板本体310が変形し、基材26とともに収容部41の深部にまで到達し、その結果ICチップ23が損傷してしまうことが考えられるからである。
このように構成された本実施形態の銘板301によれば、穴部312内に非接触ICラベル201を収容した状態で金属製の被接着体に取り付けても通信可能であるとともに、薄型かつ小型に形成することができる。
封止層320を備えることで、銘板本体310の穴部312内に液体、ダスト、湿気、ガスなどが進入するのが防止され、非接触ICラベル201の耐久性を向上させることができる。
厚さ方向Dに見たときに、ICチップ23は補助穴部317に重なる位置に形成されている。このため、銘板本体310に外力が作用したときに、変形した銘板本体310によりICチップ23が損傷してしまうのを抑制することができる。
保護部材40の収容部41内にICチップ23が配置されているため、厚さ方向Dに衝撃力を受けた際などにICチップ23が損傷するのを抑え、実用性に極めて優れたものとなる。
凸形状部222aが連通部42内に配置されているため、非接触ICラベル201が衝撃力を受けた際などに凸形状部222aが損傷するのを抑えることができる。
本実施形態の銘板301によれば、施設、装置、部品などの金属製の被接着体に取り付けても通信可能となるとともに、耐水性、耐候性、耐久性、および対衝撃性を高めて、銘板本体310の表示面に記された表示Wを長期間にわたり確実に保存することができる。
なお、前記実施形態では、銘板本体310に取り付け孔314を設けずに、銘板本体310の第一の面311に粘着層などを設けて、銘板本体310を粘着層により被接着体に固定してもよい。また、銘板が使用される環境において湿度や水分が少ない場合などには、封止層320は備えられなくてもよい。また、対衝撃性を必要としない場合では、保護部材40および補助穴部317は備えられなくてもよい。
なお、銘板本体310および封止層320の材料を耐熱材料にするとともに、この銘板本体310内に前述の非接触ICラベル201を内蔵することで、耐熱性を有する銘板を構成することもできる。
以上、本発明の第1実施形態から第3実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更なども含まれる。さらに、各実施形態で示した構成のそれぞれを適宜組み合わせて利用できることは、言うまでもない。
10、110 磁性シート
11 孔部
23 ICチップ
40、50 保護部材
41、41 収容部
42、52 連通部
101、201 非接触ICラベル(通信部)
110a 一方の面
110b 他方の面
121 アンテナ部
122、222 インピーダンス整合回路部
124 グラウンド部
126 基材
126a 主面
131 接着層
301 銘板
310 銘板本体(本体部)
311 第一の面
312 穴部
313 第二の面
316 穴部本体
317 補助穴部
320 封止層(蓋部)
D 厚さ方向
R10 データ読み取り装置

Claims (17)

  1. 磁性シートと、
    前記磁性シートの一方の面上に配置されたアンテナ部と、
    前記磁性シートの一方の面上に配置され、前記アンテナ部と電気的に接続されたインピーダンス整合回路部と、
    前記インピーダンス整合回路部に設けられたICチップと、
    一部が前記磁性シートの他方の面上に配置され、前記磁性シートの縁部に沿って配されるように折り曲げられているとともに、前記インピーダンス整合回路部と電気的に接続されたグラウンド部と、
    前記磁性シートの他方の面上に配置された接着層と、
    を備え、
    前記磁性シートの厚さ方向に見たときに、前記アンテナ部は前記グラウンド部が占める領域内に配置され、
    前記磁性シート、前記アンテナ部、前記インピーダンス整合回路部、前記グラウンド部、および、前記接着層が耐熱性を有していることを特徴とする非接触ICラベル。
  2. フィルム状に形成され耐熱性を有する基材を備え、
    前記ICチップ、前記アンテナ部、前記インピーダンス整合回路部、および、前記グラウンド部は、前記基材の主面上に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の非接触ICラベル。
  3. 前記ICチップと前記インピーダンス整合回路部とは超音波接合によって金属溶接されていることを特徴とする請求項1または2に記載の非接触ICラベル。
  4. 前記磁性シートは、磁性粒子または磁性フレークと、バインダーとから形成され、
    前記バインダーには、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、エポキシ硬化系樹脂、ポリエーテルサルホン系樹脂、ポリイミド系樹脂のうち少なくとも1つが用いられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の非接触ICラベル。
  5. 前記アンテナ部、前記インピーダンス整合回路部、および、前記グラウンド部は、アルミニウムで形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の非接触ICラベル。
  6. 磁性シートと、
    前記磁性シートの一方の面上に配置されたアンテナ部と、
    前記磁性シートの一方の面上に配置され、前記アンテナ部と電気的に接続されたインピーダンス整合回路部と、
    前記インピーダンス整合回路部に設けられたICチップと、
    一部が前記磁性シートの他方の面上に配置され、前記磁性シートの縁部に沿って配されるように折り曲げられているとともに、前記インピーダンス整合回路部と電気的に接続されたグラウンド部と、
    前記磁性シートに前記磁性シートの厚さ方向に貫通するように形成された孔部に収容された保護部材と、
    を備え、
    前記厚さ方向に見たときに、前記アンテナ部は前記グラウンド部が占める領域内に配置され、
    前記保護部材において、前記磁性シートの一方の面側から前記厚さ方向に延びるように形成された収容部に、前記ICチップが配置されていることを特徴とする非接触ICラベル。
  7. 前記収容部は、前記保護部材を前記厚さ方向に貫通していることを特徴とする請求項6に記載の非接触ICラベル。
  8. 前記収容部の前記厚さ方向の長さは、前記ICチップの前記厚さ方向の長さより長いことを特徴とする請求項6または7に記載の非接触ICラベル。
  9. 前記保護部材における前記磁性シートの一方の面側の縁部には、前記収容部に連通するとともに前記保護部材の外周面に開口する連通部が形成され、
    前記インピーダンス整合回路部のうちの一部が、前記連通部内に配置されていることを特徴とする請求項6から8のいずれか一項に記載の非接触ICラベル。
  10. 前記連通部は、前記保護部材を前記厚さ方向に貫通していることを特徴とする請求項9に記載の非接触ICラベル。
  11. データ読み取り装置との間の通信方式に電波方式を用いたことを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の非接触ICラベル。
  12. 非接触で通信可能な通信部と、
    第一の面に前記通信部を収容する穴部が形成され、前記第一の面とは反対側の第二の面が表示面とされたシート状の本体部と、
    を備える銘板であって、
    前記通信部は、
    磁性シートと、
    前記磁性シートの一方の面上に配置されたアンテナ部と、
    前記磁性シートの一方の面上に配置され、前記アンテナ部と電気的に接続されたインピーダンス整合回路部と、
    前記インピーダンス整合回路部に設けられたICチップと、
    一部が前記磁性シートの他方の面上に配置され、前記磁性シートの縁部に沿って配されるように折り曲げられているとともに、前記インピーダンス整合回路部と電気的に接続されたグラウンド部と、
    を有し、
    前記磁性シートの厚さ方向に見たときに、前記アンテナ部は前記グラウンド部が占める領域内に配置されることを特徴とする銘板。
  13. 前記本体部の前記第一の面に取付けられ、前記穴部を水密に密封する蓋部を備えることを特徴とする請求項12に記載の銘板。
  14. 前記穴部は、
    前記本体部の前記第一の面に形成された穴部本体と、
    前記本体部における前記穴部本体の前記第二の面側に形成されるとともに、前記穴部本体に連通する補助穴部とを有し、
    前記ICチップは、前記厚さ方向に見たときに前記補助穴部に重なる位置に設けられていることを特徴とする請求項12または13に記載の銘板。
  15. 前記通信部は、前記磁性シートに前記厚さ方向に貫通するように形成された孔部に収容された保護部材を有し、
    前記保護部材において、前記磁性シートの一方の面側から前記厚さ方向に延びるように形成された収容部に、前記ICチップが配置されていることを特徴とする請求項12から14のいずれか一項に記載の銘板。
  16. 前記保護部材における前記磁性シートの一方の面側の縁部には、前記収容部に連通するとともに前記保護部材の外周面に開口する連通部が形成され、
    前記インピーダンス整合回路部のうちの一部が、前記連通部内に配置されていることを特徴とする請求項15に記載の銘板。
  17. データ読み取り装置との間の通信方式に電波方式を用いたことを特徴とする請求項12から16のいずれか一項に記載の銘板。
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