JP2013165585A - 固定子コイル接続装置および回転電機 - Google Patents

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遼 淵本
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Abstract

【課題】固定子コイルの端部間を接続する際の作業性を改善することができる固定子コイル接続装置を得ることにある。
【解決手段】固定子コイル接続装置は、液状の冷媒で冷却される複数の固定子コイルと、固定子コイルの端部に接合されたクリップと、クリップを介して固定子コイルの端部間に架け渡されたコイル接続部材と、を具備している。コイル接続部材は、冷媒が流れる導体管、導体管の両端部に設けられたジョイントおよびジョイントに設けられた固定具と、を含む。固定具は、クリップにねじ込むことでクリップとジョイントとの間を電気的に接続するとともに、ジョイントをクリップの接続口に固定する。導体管は、第1の端部、第2の端部および中間部を備えている。第1の端部、第2の端部および中間部は互いに一体に成形されているとともに、少なくとも中間部が可撓性を有するように構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、固定子コイルの端部の間を可撓性を有する導体で接続した固定子コイル接続装置および固定子コイル接続装置を備えた回転電機に関する。
例えばタービン発電機のような回転電機では、固定子コイルを構成するコイル素線の内部に冷却水を通すことで、固定子コイルを強制的に冷やす水直接冷却方式が採用されている。
固定子コイルは、固定子鉄心に設けられた複数のスロットに収納されている。スロットに収められた固定子コイルは、固定子鉄心の外に突出された端部を有している。固定子コイルの端部は、冷却水の流通を可能としつつ電気的に接続することが必要となる。
そのため、従来の回転電機では、固定子コイルの端部にクリップがろう付けされているとともに、クリップの間が配管を介して接続されている。配管は、T形、あるいはL形の複数の導体管、スリーブおよび口金のような複数の部品を相互に組み合わせることで構成されている。
実開平3−70042号公報
固定子コイルは、製造時に寸法公差および多少の組み立て誤差が生じるのを避けられない。寸法公差および組み立て誤差を吸収しつつクリップの間を配管で接続するためには、組み合わされる部品間の差し込み量を調整してから、部品を互いにろう付けすることが必要となる。
しかしながら、配管を複数の部品に分割するということは、ろう付け箇所の増大に繋がり、部品間のろう付け作業に多大な手間と労力を要することになる。さらに、ろう付け作業は、ろう付けされた部品間から冷却水が漏れないように、精密な管理の下で実行しなくてはならず、高度な技術および熟練が要求される。
本発明の目的は、固定子コイルの端部間を接続する際の作業性を改善することができ、冷媒の漏れを防止しつつ固定子コイルの間の電気的な接続を確実に行える固定子コイル接続装置および回転電機を得ることにある。
実施形態によれば、固定子コイル接続装置は、液状の冷媒で冷却される複数の固定子コイルと、前記固定子コイルの端部に接合されたクリップと、前記クリップを介して前記固定子コイルの端部間に架け渡されたコイル接続部材と、を具備している。
前記コイル接続部材は、前記冷媒が流れる導体管、前記導体管の両端部に設けられたジョイントおよび前記ジョイントに設けられた固定具と、を含んでいる。前記固定具は、前記クリップにねじ込むことで、前記クリップと前記ジョイントとの間を電気的に接続するとともに、前記ジョイントを前記クリップの接続口に固定する。前記導体管は、第1の端部、第2の端部および中間部を備えている。前記第1の端部、前記第2の端部および前記中間部は互いに一体に成形されているとともに、少なくとも前記中間部が可撓性を有するように構成されている。
第1の実施形態に係る回転電機の断面図。 第1の実施形態で用いるコイル接続部材の斜視図。 図1のF3の部分を拡大して示す側面図。 図3の中の矢印F4の方向から見たコイル接続部材の正面図。 第1の実施形態で用いるコイル接続部材を一部断面で示す側面図。 図3のF6−F6線に沿う断面図。 第2の実施形態において、コイル接続部材のジョイントとクリップとの接続部分の構造を示す断面図。 第3の実施形態において、クリップの接続口とコイル接続部材のジョイントとの間にOリングおよび接触子を介在させた状態を示す断面図。 第4の実施形態において、固定子コイルの端部にクリップを介して導体管を接続した状態を示す側面図。 第5の実施形態において、固定子コイルの端部にクリップを介して水冷ケーブルを接続した状態を示す側面図。 図10のF11−F11線に沿う断面図。 第6の実施形態において、固定子コイルの端部にクリップを介して水冷ケーブルを接続した状態を示す側面図。 図12のF13−F13線に沿う断面図。 第7の実施形態において、ジョイントとクリップとの接続部分の構造を示す断面図。
[第1の実施形態]
以下、第1の実施形態について、図1ないし図6を参照して説明する。
図1は、例えばタービン発電機のような水直接冷却方式を採用した回転電機1を開示している。回転電機1は、フレーム2、回転子3および固定子4を主要な要素として備えている。
フレーム2は、中空の円筒形であり、水平に設置されている。フレーム2の軸方向に沿う一端は、第1の端板5aで塞がれている。同様に、フレーム2の軸方向に沿う他端は、第2の端板5bで塞がれている。
回転子3は、フレーム2の内部に同軸状に収容されている。回転子3は、回転中心C1を通る水平な回転軸6を有している。回転軸6は、一対の軸受7a,7bを介して第1の端板5aおよび第2の端板5bに支持されている。
固定子4は、フレーム2の内部に収容されて、回転子3を同軸状に取り囲んでいる。固定子4は、円筒形の固定子鉄心9を備えている。固定子鉄心9は、複数の電磁鋼板10を回転子3の軸方向に積層することで構成されている。
さらに、複数のスロット11が固定子鉄心9の内周面に形成されている。スロット11は、固定子鉄心9の軸方向に延びているとともに、固定子鉄心9の周方向に互いに間隔を存して並んでいる。
複数の固定子コイル12がスロット11に収納されている。固定子コイル12は、例えば純水のような液状の冷媒により強制的に冷却される要素であって、夫々上コイル13および下コイル14を備えている。上コイル13および下コイル14は、スロット11の内部で固定子鉄心9の径方向に積層されているとともに、図示しない楔によりスロット11に保持されている。
図3に示すように、上コイル13および下コイル14は、夫々複数本のコイル素線16を束ねることで構成されている。コイル素線16は、冷媒が流れる中空の素線および冷媒の流れから外れた非中空の素線を含んでいる。
図1に示すように、上コイル13および下コイル14は、固定子鉄心9の軸方向に延びる真っ直ぐな棒状である。上コイル13は、一対の端部13a,13bを有している。端部13a,13bは、固定子鉄心9の軸方向に互いに離れているとともに、固定子鉄心9の外に突出されている。同様に、下コイル14は、一対の端部14a,14bを有している。端部14a,14bは、固定子鉄心9の軸方向に互いに離れているとともに、固定子鉄心9の外に突出されている。
上コイル13の端部13a,13bおよび下コイル14の端部14a,14bに夫々銅製のクリップ18が設けられている。クリップ18は、共通の構成を有するため、上コイル13の端部13aおよび下コイル14の端部14aに設けられたクリップ18を代表して説明する。
図2および図3に示すように、クリップ18は、クリップ本体19およびクリップカバー20を備えている。クリップ本体19は、四角い箱形であり、隣り合う二面に連続して開口されたコイル導入口21を有している。上コイル13の端部13aおよび下コイル14の端部14aは、コイル導入口21からクリップ本体19の内部に挿入されている。
クリップカバー20は、上コイル13の端部13aおよび下コイル14の端部14aが挿入されたコイル導入口21の一部を塞ぐように、クリップ本体19に組み合わされている。上コイル13の端部13aおよび下コイル14の端部14aは、クリップカバー20と一緒にクリップ本体19にろう付けにより接合されて、クリップ18と一体化されている。
この結果、クリップ18が上コイル13および下コイル14に電気的に接続されているとともに、図6に示すようにクリップ本体19の内部に上コイル13の端部13aおよび下コイル14の端部14aが液密に連通された冷媒室22が形成されている。
図6に示すように、円筒状の接続口23がクリップ本体19に形成されている。接続口23は、上コイル13の端部13aおよび下コイル14の端部14aとは反対側に向けて突出されている。接続口23の外周面には、雄ねじ部24が形成されている。
嵌合孔25が接続口23の内部に同軸状に形成されている。嵌合孔25は、第1の開口端25aおよび第2の開口端25bを有している。第1の開口端25aは、接続口23の突出端となる先端面に開口されている。第2の開口端25bは、冷媒室22に開口されて、上コイル13の端部13aおよび下コイル14の端部14aに連通されている。
さらに、嵌合孔25は、第1の部分26aおよび第2の部分26bを有している。第1の部分26aは、嵌合孔25の軸方向に沿う中間部から第1の開口端25aに至る領域であり、その内径が一定となっている。第2の部分26bは、嵌合孔25の軸方向に沿う中間部から第2の開口端25bに至る領域であり、第1の部分26aに同軸状に連通されている。第2の部分26bは、第2の開口端25bに向けて口径が連続的に減少するようなテーパ状に形成されている。このため、第2の部分26bの内周面は、接続口23の軸線に対し傾斜された第1のテーパ面27となっている。
図1に示すように、スロット11に収納された上コイル13の端部13a,13bと、他のスロット11に収納された下コイル14の端部14a,14bとの間は、夫々コイル接続部材30を介して接続されている。コイル接続部材30は、共通の構成を有するので、上コイル13の端部13aと下コイル14の端部14aとの接続箇所を代表して説明する。
図2ないし図5に示すように、コイル接続部材30は、導体管31、一対のジョイント32a,32bおよび一対の固定ナット33a,33bを備えている。
導体管31は、例えば導電性に優れた銅のパイプで構成されている。導体管31は、第1の端部34、第2の端部35および中間部36を有する一体構造物であって、上コイル13の端部13aと下コイル14の端部14aとの間を滑らかな円弧を描いて結ぶように湾曲されている。さらに、導体管31は、第1の端部34から中間部36を経て第2の端部35に至る連続した冷媒通路37を構成している。
第1の端部34は、導体管31の一端に位置されている。第2の端部35は、第1の端部34の反対側である導体管31の他端に位置されている。中間部36は、第1の端部34と第2の端部35との間に跨るように円弧状に湾曲されている。
本実施形態によると、中間部36の外径D1は、第1および第2の端部34,35の外径D2よりも小さくなっている。この結果、中間部36は、第1および第2の端部34,35よりも細く仕上げられて、任意な方向に自由に曲げることができる可撓性を有している。
ジョイント32a,32bは、クリップ18の接続口23に接続される要素であり、例えば導電性に優れた銅で構成されている。ジョイント32a,32bは、導体管31の第1の端部34および第2の端部35と同等の外径を有する真っ直ぐな円筒形であり、内部に冷媒流路38を備えている。
ジョイント32a,32bは、導体管31の第1の端部34の端面および導体管31の第2の端部35の端面にろう付け等の手段により同軸状に接合されている。この接合により、ジョイント32a,32bが導体管31に電気的に接続されているとともに、冷媒通路38が導体管31の冷媒通路37に液密に接続されている。
図5および図6に示すように、ジョイント32a,32bの外周面に夫々フランジ部40が形成されている。フランジ部40は、ジョイント32a,32bの軸方向に沿う中間部に位置されている。フランジ部40は、ジョイント32a,32bの周方向に連続するとともに、ジョイント32a,32bの外周面から張り出している。
図5および図6に示すように、ジョイント32a,32bは、夫々挿入部41を有している。挿入部41は、接続口23の嵌合孔25に挿入される要素であり、導体管31から離れたジョイント32a,32bの先端に位置されている。
図6に示すように、挿入部41は、接続口23の第1の部分26aに位置される第1の外周部42aと、接続口23の第2の部分26bに位置される第2の外周部42bと、を有している。第1の外周部42aは、外径が一定であるとともに、第1の外周部42aの外周面に周方向に連続する溝43が形成されている。
溝43にOリング44が保持されている。Oリング44は、嵌合孔25の第1の部分26aの内周面に接することで、挿入部41と接続口23との間を液密にシールする。
第2の外周部42bは、挿入部41の先端に向けて外径が連続して減少するようなテーパ状に形成されている。このため、第2の外周部42bの外周面は、嵌合孔25の第1のテーパ面27に沿うように傾斜された第2のテーパ面45となっている。
本実施形態では、挿入部41の第2のテーパ面45の上にコニカルシール46が被せられている。コニカルシール46は、シール部材の一例であるとともに、導電性に優れた導体で構成されている。コニカルシール46は、コニカルシール46は、第1のテーパ面27と第2のテーパ面45との間に介在されて、挿入部41と接続口23との間を液密にシールするとともに、クリップ18とジョイント32a,32bとの間を電気的に導通させる。
前記固定ナット33a,33bは、固定具の一例であって、ジョイント32a,32bの外周面の上に装着されている。固定ナット33a,33bは、互いに共通の構成を有するので、一方の固定ナット33aを代表して説明する。
図6に示すように、固定ナット33aは、雌ねじ部48と押圧部49とを有している。雌ねじ部48は、クリップ18の雄ねじ部24にねじ込まれる要素であって、ジョイント32aのフランジ部40および挿入部41を取り囲んでいる。押圧部49は、固定ナット33aの一端に位置されているとともに、雌ねじ部48よりも内側に向けてフランジ状に張り出している。
押圧部49は、固定ナット33aの雌ねじ部48をクリップ18の雄ねじ部24にねじ込んだ時にフランジ部40に突き当たる。これにより、ジョイント部32aの挿入部41が嵌合孔25に押し込まれるとともに、挿入部41の第2のテーパ面45がコニカルシール46を介して開口端25bに突き当たる。
固定ナット33a,33bは、ジョイント32a,32bを導体管31の第1および第2の端部34,35にろう付けする以前に、ジョイント32a,32bの外周面の上に装着される。
図3に示すように、コイル接続部材30の一方のジョイント32aに冷媒注入口50が接続されている。冷媒注入口50は、冷媒流路38に連通されているとともに、分配管を介して冷媒供給源に接続されている。
さらに、図1に示すように、上コイル13の端部13bと下コイル14の端部14bとの間を接続するコイル接続部材30のジョイント32aには、冷媒排出口51が接続されている。
次に、コイル接続部材30を用いて上コイル13の端部13aと下コイル14の端部14aとの間を接続する作業手順の一例について説明する。
図2ないし図6に示すように、コイル接続部材30のジョイント32a,32bを上コイル13のクリップ18および下コイル14のクリップ18に接続するに際して、ジョイント32a,32bの挿入部41の第2の外周部42bに夫々コニカルシール46を被せる。
この状態で、上下のコイルのクリップ18の嵌合孔25にジョイント32a,32bの挿入部41を挿入する。この時、例えばコイルの寸法公差および組立誤差等により嵌合孔25に挿入部41を挿入できない場合は、上下のコイルのクリップ18の位置に対応するように導体管31の中間部36の曲がり具合を調節した後、ジョイント32a,32bの挿入部41をクリップ18の嵌合孔25に挿入する。
引き続いて、ジョイント32a,32bの外周面上に装着された固定ナット33a,33bを接続口23の雄ねじ部24にねじ込むことで、ジョイント32a,32bを上下のコイルのクリップ18に仮止めする。
ジョイント32a,32bの挿入部41を接続口23の嵌合孔25に挿入すると、嵌合孔25の第2の部分26bと挿入部41の第2の外周部42bとの間にコニカルシール46が介在される。
この後、固定ナット33a,33bを締め付ける。この締め付けにより、固定ナット33a,33bの押圧部49がジョイント32a,32bのフランジ部40に突き当たり、挿入部41が嵌合孔25に押し込まれる。
この結果、コニカルシール46が嵌合孔25の第2の部分26bと挿入部41の第2の外周部42bとの間で挟み込まれて、嵌合孔25の第1のテーパ面27および挿入部41の第2のテーパ面45に対し隙間なく密着する。
さらに、挿入部41に保持されたOリング44が嵌合孔25の第1の部分26aの内周面と溝43の内面との間で押し潰されて、第1の部分26aの内周面および溝43の内面に隙間なく密着する。
このことにより、コイル接続部材30のジョイント32a,32bと固定子コイル12のクリップ18との間が電気的に接続されるとともに、挿入部41がクリップ18の嵌合孔25を液密にシールした状態でクリップ18の接続口23に固定される。
第1の実施形態によると、固定子コイル12に生じた電流は、クリップ18に流れるとともに、クリップ18の接続口23とコイル接続部材30のジョイント32a,32bとの接続部分を通じて導体管31に流れる。
したがって、固定子鉄心9のスロット11に収納された複数の固定子コイル12は、複数のコイル接続部材30を介して互いに電気的に接続された状態に維持される。
一方、液状の冷媒は、冷媒供給源から分配管を経てコイル接続部材30の冷媒注入口50に供給される。冷媒注入口50に供給された冷媒は、一方のジョイント32aの冷媒流路38からクリップ18の冷媒室22を通って下コイル14の端部14aに導かれるとともに、下コイル14の中空のコイル素線16を通過する。
さらに、冷媒注入口50に供給された冷媒は、一方のジョイント32aの冷媒流路38から導体管31を経て他方のジョイント32bの冷媒流路38に導かれる。冷媒流路38に導かれた冷媒は、クリップ18の冷媒室22を通って上コイル13の端部13aに導かれるとともに、上コイル13の中空のコイル素線16を通過する。
下コイル14のコイル素線16および上コイル13のコイル素線16を通過した冷媒は、下コイル14の端部14bおよび上コイル13の端部13bからクリップ18を経てコイル接続部材30に流入するとともに、冷媒排出口51を通じて固定子4の外に排出される。
したがって、固定子コイル12が中空のコイル素線16を通過する冷媒によって強制的に冷却され、固定子4の過熱を防止することができる。
第1の実施形態では、クリップ18に接続されたジョイント32a,32bの間を結ぶ導体管31の中間部36が可撓性を有している。このため、固定子コイル12の製造時に生じた寸法公差あるいは多少の組み立て誤差に伴って、上コイル13の端部13a,13bと下コイル14の端部14a,14bとの間の位置関係にばらつきが生じていても、導体管31の中間部36が撓むことでばらつきを吸収できる。
言い換えると、ジョイント32a,32bの挿入部41をクリップ18の嵌合孔25に挿入する際に、作業者が導体管31のフレキシブルな中間部36の曲がり具合を手作業で調整することにより、挿入部41を嵌合孔25に合致させることができる。したがって、挿入部41をクリップ18の嵌合孔25に挿入する作業を容易に行うことができる。
さらに、コイル接続部材30は、導体管31とジョイント32a,32bとの三つの要素で構成すればよく、コイル接続部材30の部品点数およびろう付け箇所を減らすことができる。
加えて、ジョイント32a,32bの挿入部41は、固定ナット33a,33bをクリップ18の雄ねじ部24にねじ込むことで、クリップ18に電気的かつ液密に接続される。このため、コイル接続部材30とクリップ18との接続部分からろう付け箇所を排除することができる。よって、コイル接続部材30をクリップ18に接続するに際して、ろう付けのような高度な技術や熟練が求められる作業を要しない。
以上のことからコイル接続部材30をクリップ18に簡単に接続することが可能となり、その分、作業性が改善されて、固定子4の組み立て作業に要する時間を短縮できる。
第1の実施形態では、固定ナット33a,33bを締め付けると、コニカルシール46がクリップ18の第1のテーパ面27およびジョイント32a,32bの第2のテーパ面45に対し隙間なくしっかりと密着する。これにより、ジョイント32a,32bとクリップ18との間の電気的な接続状態が維持されるとともに、第1のテーパ面27と第2のテーパ面45との間のシール性能を高めることができる。
加えて、Oリング44が挿入部41の外周面と溝43の内面との間で押し潰されて、挿入部41とクリップ18との間を液密にシールする。
したがって、挿入部41とクリップ18との接続部分からの冷媒の漏れを防止することができ、信頼性が向上する。
第1の実施形態では、導体管31の中間部36に可撓性を付与したが、導体管31の第1の端部34および第2の端部35も可撓性を有するように構成してもよい。
[第2の実施形態]
図7は、第2の実施形態を開示している。第2の実施形態は、クリップ18の嵌合孔25の形状およびジョイント32a,32bの挿入部41の形状が第1の実施形態と相違している。それ以外の構成は第1の実施形態と同様である。そのため、第2の実施形態において、第1の実施形態と同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
図7に示すように、嵌合孔25の第2の部分26bは、第2の開口端25bに向けて口径が連続的に減少するような球面状に形成されている。このため、第2の部分26bの内周面は、接続口23の軸線と同軸の第1の球面61となっている。
一方、挿入部41の第2の外周部42bは、挿入部41の先端に向けて外径が逐次減少するような球面状に形成されている。このため、第2の外周部42bの外周面は、接続口25の第1の球面61に沿うように湾曲された第2の球面62となっている。
第2の実施形態において、ジョイント32aの挿入部41を接続口23の嵌合孔25に挿入した後、固定ナット33aを締め付けると、ジョイント32aが嵌合孔25に押し込まれる。この押し込みにより、挿入部41の第2の球面62が接続口25の第1の球面61に対し隙間なくしっかりと密着する。
この結果、ジョイント32aとクリップ18との間の電気的な接続を確実に行えるとともに、嵌合孔25と挿入部41との間のシール性能を高めて、冷媒の漏れを防止することができる。
第2の実施形態では、嵌合孔25の第1の球面61に挿入部41の第2の球面62を直接押し付けるようにしたが、例えば第1の球面61と第2の球面62との間に第1の実施形態と同様のコニカルシール46を介在させてもよい。コニカルシール46は、固定ナット33aを締め付けた時に第1の球面61と第2の球面62との間で圧縮されて、第1および第2の球面61,62に隙間なく密着する。
したがって、嵌合孔25と挿入部41との間のシール性能をより一層高めることが可能となる。
[第3の実施形態]
図8は、第3の実施形態を開示している。第3の実施形態は、第1の実施形態および第2の実施形態をさらに発展させたものである。
具体的には、第3の実施形態では、帯状の接触子71が挿入部41の第1の外周部42aの上に巻き付けられている。接触子71は、例えば銅合金で構成されているとともに、弾性変形が可能な複数の片部72を有している。接触子71としては、例えばマルチラム(登録商標)を用いることが好ましい。
図8に示すように、接触子71は、挿入部41の第1の外周部42aと嵌合孔25の第1の部分26aとの間に圧縮状態で介在されて、片部72の縁が挿入部41の第1の外周部42aの外周面および嵌合孔25の第1の部分26aの内周面に対し一定の弾力で多面的に接している。
第3の実施形態によると、接触子71の片部72が一定の弾力で挿入部41の外周面および嵌合孔25の内周面に接触し続けるので、ジョイント32aと接続口23との間の電気的な接続が確実となる。
しかも、例えば挿入部41が嵌合孔25に対し僅かに傾いて挿入されて、挿入部41の外周面と嵌合孔25の内周面との間に局所的に隙間が生じた場合でも、接触子71が有する複数の片部72によって挿入部41と接続口23との間の通電を確保できる。このため、挿入部41と接続口23との間の接続部に生じる接触抵抗を低減することができ、局所的に電流密度が高くなるのを防止できる。
[第4の実施形態]
図9は、第4の実施形態を開示している。第4の実施形態は、上コイル13のクリップ18と下コイル14のクリップ18との間を一本の導体管81で接続した点が第1の実施形態と相違している。
図9に示すように、導体管81は、一対のジョイント82a,82bおよび中間部83を有する一体構造物であり、例えば導電性に優れた銅のパイプで構成されている。ジョイント82a,82bは、前記第1の実施形態のジョイント32a,32bと同じ構成を有するため、前記ジョイント32a,32bと同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
ジョイント82a,82bは、真っ直ぐな円筒状であって、フランジ部40および挿入部41を有している。さらに、クリップ18の接続口23にねじ込まれる固定ナット33a,33bがジョイント82a,82bの外周面上に装着されている。
中間部83は、ジョイント82a,82bの間を結んでいる。中間部83は、導体管81の素材となる銅のパイプを蛇腹状に加工することにより構成され、任意な方向に自由に曲げることができる可撓性を有している。言い換えると、導体管81は、軸方向に沿う両端部がストレートな円筒状で、その他の部分が多数の襞を有する蛇腹状の可撓管で構成されている。
したがって、導体管81の中間部83は、上コイル13の端部13aと下コイル14の端部14aとの間を滑らかな円弧を描いて結ぶように湾曲されている。
第4の実施形態によると、導体管81の中間部83が可撓性を有する蛇腹状に形成されている。このため、固定子コイル12の寸法公差あるいは組み立て誤差により上コイル13の端部13a,13bと下コイル14の端部14a,14bとの間の位置関係にばらつきが生じたとしても、作業者が中間部83の曲げ形状を調整することで、ジョイント32a,32bの挿入部41をクリップ18の嵌合孔25に容易に挿入することができる。
さらに、導体管81は、一体構造物であるので、導体管81からろう付け箇所を排除することができ、ろう付けのような高度な技術や熟練が求められる作業を要しない。
よって、導体管81をクリップ18に簡単に接続することが可能となり、その分、作業性が改善されて、固定子の組み立て作業に要する時間を短縮できる。
[第5の実施形態]
図10および図11は、第5の実施形態を開示している。第5の実施形態は、上コイル13のクリップ18と下コイル14のクリップ18との間を水冷ケーブル91で接続した点が第1の実施形態と相違しており、それ以外の構成は第1の実施形態と同様である。このため、第5の実施形態において、第1の実施形態と同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
図10に示すように、水冷ケーブル91は、一対のケーブル端子92a,92b、絶縁ホース93および導体94を備えている。
ケーブル端子92a,92bは、前記第1の実施形態のジョイント32a,32bと同じ構成を有するため、前記ジョイント32a,32bと同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
ケーブル端子92a,92bは、真っ直ぐな円筒状であって、フランジ部40および挿入部41を有している。さらに、クリップ18にねじ込まれる固定ナット33a,33bがケーブル端子92a,92bの外周面上に装着されている。
絶縁ホース93は、外管の一例である。絶縁ホース93は、例えば耐摩耗性、耐水性に優れたゴム状弾性体で構成され、任意な方向に自由に曲げることができる可撓性を有している。絶縁ホース93の一端は、一方のケーブル端子92aの端部にバンド96aで固定されている。絶縁ホース93の他端は、他方のケーブル端子92bの端部にバンド96bで固定されている。そのため、ケーブル端子92a,92bの内部の冷媒流路38は、絶縁ホース93に連通されている。
図11に示すように、導体94は、芯材97および複数の導線98を備えている。芯材97は、例えば耐摩耗性、耐水性に優れた柔軟なゴム状弾性体で構成されている。芯材97は、絶縁ホース93の略全長に亘る長さを有している。
導線98としては、例えば導電性に優れた軟銅線を用いている。導線98は、芯材97の外周面に撚り合わされて、芯材97を覆っている。導線98の両端部は、例えば溶接等の手段によりケーブル端子92a,92bに電気的に接続されている。
さらに、導体94は、絶縁ホース93の内側に同軸状に挿通されている。これにより、導線98と絶縁ホース93の内面との間、および導線98と芯材97との間に、冷媒が流れる冷媒通路99が形成されている。冷媒通路99は、ケーブル端子92a,92bの冷媒流路38に連通されている。
第5の実施形態によると、水冷ケーブル91のケーブル端子92a,92bは、絶縁ホース93の内側を通る導体94により互いに電気的に接続されている。水冷ケーブル91の一方のケーブル端子92aは、下コイル14のクリップ18に固定ナット33aを介して固定され、ケーブル端子92aの挿入部41がクリップ18に電気的に接続されている。同様に、水冷ケーブル91の他方のケーブル端子92bは、上コイル13のクリップ18に固定ナット33bを介して固定され、ケーブル端子92bの挿入部41がクリップ18に電気的に接続されている。
固定子コイルに生じた電流は、クリップ18に流れるとともに、クリップ18とケーブル端子92a,92bとの接続部分を通じて水冷ケーブル91の導体94に流れる。
この結果、固定子鉄心のスロットに収納された複数の固定子コイルは、複数の水冷ケーブル91を介して互いに電気的に接続された状態に維持される。
一方、液状の冷媒は、冷媒供給源から分配管を経て水冷ケーブル91の冷媒注入口50に供給される。冷媒注入口50に供給された冷媒は、一方のケーブル端子92aの冷媒流路38からクリップ18を通って下コイル14の端部14aに導かれるとともに、下コイル14の中空のコイル素線16を通過する。
さらに、冷媒注入口50に供給された冷媒は、一方のケーブル端子92aの冷媒流路38から絶縁ホース93の内側の冷媒通路99に導かれて、導体94を直接冷却する。それとともに、冷媒は、冷媒通路99を通って他方のケーブル端子92bの冷媒流路38に導かれる。冷媒流路38に導かれた冷媒は、クリップ18を通って上コイル13の端部13aに導かれるとともに、上コイル13の中空のコイル素線16を通過する。
したがって、固定子コイル12が中空のコイル素線16を通過する冷媒によって強制的に冷却される。
第5の実施形態によると、上コイル13の端部13aと下コイル14の端部14aとの間が可撓性を有する水冷ケーブル91で接続されている。このため、固定子コイルの寸法公差あるいは組み立て誤差により上コイル13の端部13aと下コイル14の端部14aとの間の位置関係にばらつきが生じたとしても、作業者が水冷ケーブル91の絶縁ホース93の曲げ形状を調整することで、ケーブル端子92a,92bの挿入部41をクリップ18に容易に接続することができる。
よって、複数の固定子コイルの接続作業を簡単に行うことができ、その分、作業性が改善されて、固定子の組み立て作業に要する時間を短縮できる。
[第6の実施形態]
図12および図13は、第6の実施形態を開示している。第6の実施形態は、第5の実施形態で用いたゴム製の絶縁ホースに代えて、金属製の外管101を用いたものであり、それ以外の構成は第5の実施形態と同様である。そのため、第6の実施形態において、第5の実施形態と同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
図12に示すように、水冷ケーブル91の外管101は、可撓性を付与するために蛇腹状に形成されている。これにより、外管101は、任意な方向に自由に曲げることができる。外管101の両端部は、例えば溶接等の手段によりケーブル端子92a,92bに固定されている。外管101としては、例えばステンレス管を用いることが望ましい。
さらに、水冷ケーブル91の導体94は、外管101の内側に同軸状に挿通されて、外管101の内側の冷媒通路99を流れる冷媒によって直接冷却される。
第6の実施形態によると、水冷ケーブル91の外管101としてステンレス管を用いているので、ゴム製の絶縁ホースに比べて外管101の耐食性が向上する。このため、外管101が経年的に劣化し難くなり、信頼性が向上する。
しかも、外管101は、可撓性を付与するため蛇腹状に形成されている。これにより、固定子コイルの寸法公差あるいは組み立て誤差により上コイル13の端部13aと下コイル14の端部14aとの間の位置関係にばらつきが生じたとしても、作業者が水冷ケーブル91の外管101の曲げ形状を調整することで、ケーブル端子92a,92bの挿入部41をクリップ18に容易に接続することができる。
よって、複数の固定子コイルの接続作業を簡単に行うことができ、その分、作業性が改善されて、固定子の組み立て作業に要する時間を短縮できる。
さらに、ゴム製の絶縁ホースに代えてステンレス製の外管101を用いることで、外管101とケーブル端子92a,92bとの間を溶接により直接固定することができる。このため、外管101とケーブル端子92a,92bとの接続箇所からの冷媒の漏れを無くす点で好都合となる。
[第7の実施形態]
図14は、第7の実施形態を開示している。第7の実施形態は、前記第1の実施形態のジョイント32aをクリップ18の接続口23に固定するための構成が第1の実施形態と相違しており、それ以外の構成は第1の実施形態と同様である。このため、第7の実施形態において、第1の実施形態と同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
図14に示すように、ジョイント32aは、ロックナット装置110を用いてクリップ18の接続口23に固定されている。ロックナット装置110は固定具の一例であって、第1のナット111および第2のナット112を備えている。
第1のナット111は、接続口23の雄ねじ部24にねじ込まれている。第1のナット111は、リング状の凸部113および押圧部49を有している。凸部113は、第1のナット111の一端からクリップ18の反対側に向けて突出されている。凸部113は、第1のナット111の軸線に対し偏心するように、第1のナット111の周方向に連続して設けられている。凸部113の外周面113aは、楔状に傾斜された傾斜面となっている。
第2のナット112は、ジョイント32aの外周面に形成した雄ねじ部116にねじ込まれている。第2のナット112は、リング状の凹部117を有している。凹部117は、第1のナット111の凸部113が入り込む要素である。凹部117は、第2のナット112の軸線に対し同軸状に位置するように、第2のナット112の端面から凹んでいる。凹部117の内周面117aは、凸部113の外周面113aに沿うように傾斜された傾斜面となっている。このため、第1のナット111の凸部113と第2のナット112の凹部117とは、互いに偏心した位置関係に保たれている。
第7の実施形態によると、ロックナット装置110の第1のナット111は、ジョイント32aの挿入部41がクリップ18の嵌合孔25に挿入された状態で接続口23の雄ねじ部24にねじ込まれる。
第1のナット111を締め付けた状態で第2のナット112をさらに締め付けていくと、第2のナット112が第1のナット111に向けて進出し、第1のナット111の凸部113が第2のナット112の凹部117に入り込む。
第1のナット111の凸部113は、第2のナット112の凹部117に対し偏心しているので、凹部117の内周面117aが凸部113の外周面113aに押し付けられる。これにより、凹部117の内周面117aが凸部113の外周面113aに食い込む楔としての作用が第2のナット112から第1のナット111に働く。
よって、第1および第2のナット111,112の緩み止めがなされ、ジョイント32aをクリップ18の接続口23に強固に固定することができる。
回転電機では、固定子の組み立てが完了した後、固定子コイルの端部を絶縁被膜で被覆しているので、回転電機が運転を開始した以降は、絶縁被膜を剥がさない限り、固定子コイルの端部の点検を実行することができない。このため、長期に亘り回転電機の運転に伴う振動を受ける過酷な環境の下でジョイント32aが緩まない状況を維持することは、回転電機の信頼性を確保する上で非常に重要となる。
したがって、第7の実施形態にように、第2のナット112から第1のナット111に働く楔作用を利用して第1のナット111の緩み止めを実行することで、ジョイント32aをクリップ18に強固に固定された状態を継続することができる。
よって、ジョイント32aとクリップ18との接続部分の耐震性を高めることができ、振動に強く信頼性が高い回転電機を提供することができる。
第7の実施形態のロックナット装置は、例えば第4の実施形態に開示された導体管のジョイント81に組み合わせて使用したり、あるいは第5および第6の実施形態の水冷ケーブル91のケーブル端子に組み合わせて使用することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
9…固定子鉄心、12…固定子コイル、13a,13b,14a,14b…端部、16…コイル素線、18…クリップ、23…接続口、30…コイル接続部材、31,81…導体管、32a,32b…ジョイント、33a,33b,110…固定具(固定ナット、ロックナット装置)、34…第1の端部、35…第2の端部、36…中間部、91…ケーブル(水冷ケーブル)、92a,92b…ケーブル端子、93,101…外管(絶縁ホース)、94…導体。

Claims (16)

  1. 複数のコイル素線を束ねて構成され、前記コイル素線の内部を通過する液状の冷媒で冷却されるとともに、固定子鉄心の外に突出された端部を有する複数の固定子コイルと、
    前記固定子コイルの前記端部を覆うように前記端部に接合され、前記固定子コイルに電気的に接続されるとともに、前記固定子コイルの前記端部に連通された接続口を有するクリップと、
    前記クリップを介して前記固定子コイルの前記端部の間を接続するコイル接続部材と、を備えた固定子コイル接続装置であって、
    前記コイル接続部材は、
    前記冷媒が流れる導体管と、
    前記導体管の軸方向に沿う両端部に設けられ、前記クリップの前記接続口に挿入されるとともに前記冷媒が流れるジョイントと、
    前記ジョイントに設けられ、前記クリップにねじ込むことで前記クリップと前記ジョイントとの間を電気的に接続するとともに、前記ジョイントを前記接続口に固定するように構成された固定具と、を含み、
    前記導体管は、第1の端部と、前記第1の端部の反対側に位置された第2の端部と、前記第1の端部と前記第2の端部との間を結ぶ中間部と、を備え、前記第1の端部、前記第2の端部および前記中間部が互いに一体に成形されているとともに、少なくとも前記中間部が可撓性を有するように構成された固定子コイル接続装置。
  2. 請求項1の記載において、前記導体管の前記中間部が前記第1の端部および前記第2の端部よりも細い固定子コイル接続装置。
  3. 請求項1又は請求項2の記載において、前記クリップの前記接続口は、テーパ状に傾斜された内周面を有し、前記ジョイントは、前記接続口の前記内周面に沿うようにテーパ状に傾斜された外周面を有し、前記ジョイントが前記接続口に固定された状態では、前記接続口の前記内周面と前記ジョイントの前記外周面とが液密に密着されるとともに電気的に導通された固定子コイル接続装置。
  4. 請求項1又は請求項2の記載において、前記クリップの前記接続口は、球面状に湾曲された内周面を有し、前記ジョイントは、前記接続口の前記内周面に沿うように球面状に湾曲された外周面を有し、前記ジョイントが前記接続口に固定された状態では、前記接続口の前記内周面と前記ジョイントの前記外周面とが液密に密着された固定子コイル接続装置。
  5. 請求項3又は請求項4の記載において、前記接続口の前記内周面と前記ジョイントの前記外周面との間にシール部材が介在され、前記シール部材が前記接続口の前記内周面および前記ジョイントの前記外周面に液密に密着された固定子コイル接続装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項の記載において、前記ジョイントは、前記接続口の開口端に突き当たるフランジ部を有し、前記フランジ部は、前記固定具を前記クリップにねじ込んだ時に、前記固定具により接続口の開口端に向けて押圧される固定子コイル接続装置。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項の記載において、前記ジョイントに巻き付けられた接触子をさらに備えており、前記ジョイントを前記クリップの前記接続口に挿入した状態では、前記接触子が前記クリップに弾性的に接触されて前記ジョイントと前記クリップとの間の電気的な接続を維持するように構成された固定子コイル接続装置。
  8. 複数のコイル素線を束ねて構成され、前記コイル素線の内部を通過する液状の冷媒で冷却されるとともに、固定子鉄心の外に突出された端部を有する複数の固定子コイルと、
    前記固定子コイルの前記端部を覆うように前記端部に接合され、前記固定子コイルに電気的に接続されるとともに、前記固定子コイルの前記端部に連通された接続口を有するクリップと、
    前記クリップの前記接続口に挿入されるとともに前記冷媒が流れるジョイントを有し、前記クリップを介して前記固定子コイルの前記端部の間に架け渡された導体管と、
    前記導体管に設けられ、前記クリップにねじ込むことで前記クリップと前記導体管との間を電気的に接続するとともに、前記ジョイントを前記接続口に固定する固定具と、を含み、
    前記導体管の少なくとも一部が可撓性を有するように構成された固定子コイル接続装置。
  9. 請求項8の記載において、前記導体管が金属製の蛇腹管で構成された固定子コイル接続装置。
  10. 請求項9の記載において、前記ジョイントが前記蛇腹管の端部に一体に形成された固定子コイル接続装置。
  11. 請求項8の記載において、前記クリップの前記接続口は、テーパ状に傾斜された内周面を有し、前記導体管の前記ジョイントは、前記接続口の前記内周面に沿うようにテーパ状に傾斜された外周面を有し、前記ジョイントが前記接続口に固定された状態では、前記接続口の前記内周面と前記ジョイントの前記外周面とが液密に密着された固定子コイル接続装置。
  12. 請求項11の記載において、前記導体管は、前記接続口の開口端に突き当たるフランジ部を有し、前記フランジ部は、前記固定具を前記クリップにねじ込んだ時に、前記固定具により前記接続口の開口端に向けて押圧される固定子コイル接続装置。
  13. 複数のコイル素線を束ねて構成され、前記コイル素線の内部を通過する液状の冷媒で冷却されるとともに、固定子鉄心の外に突出された端部を有する複数の固定子コイルと、
    前記固定子コイルの前記端部を覆うように前記端部に接合され、前記固定子コイルに電気的に接続されるとともに、前記固定子コイルの前記端部に連通された接続口を有するクリップと、
    前記クリップを介して前記固定子コイルの前記端部の間に架け渡されたケーブルと、を備えた固定子コイル接続装置であって、
    前記ケーブルは、
    前記冷媒が流れる可撓性を有する外管と、
    前記外管の内側に挿通された可撓性を有する導体と、
    前記導体に電気的に接続された状態で前記外管の軸方向に沿う両端部に設けられ、前記クリップの前記接続口に挿入されるとともに前記冷媒が流れるケーブル端子と、
    前記ケーブル端子に設けられ、前記クリップにねじ込むことで前記クリップと前記ケーブル端子との間を電気的に接続するとともに、前記ケーブル端子を前記接続口に固定するように構成された固定具と、を含む固定子コイル接続装置。
  14. 請求項13の記載において、前記ケーブルの前記外管と前記導体との間を前記冷媒が流れる固定子コイル接続装置。
  15. 請求項13又は請求項14の記載において、前記外管が蛇腹状に形成された固定子コイル接続装置。
  16. 請求項1ないし請求項15のいずれか一項に記載された固定子コイル接続装置を備えた回転電機。
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