JP2013165510A - 伝送装置、伝送路切り替え方法、及びプログラム - Google Patents

伝送装置、伝送路切り替え方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数経路に信号を並列伝送することなく、更に、伝送装置の回路を大規模化させることなく無瞬断で切り替えを行う技術を提供する。
【解決手段】上流側の装置からパケットを受信し、当該パケットを、複数の伝送路のうちの選択系の1つの伝送路を経由して受信側の伝送装置に送信する伝送装置において、受信するパケットを、少なくとも第1の伝送路と第2の伝送路のうちの1つの選択系の伝送路に送り出す出力制御手段と、予め定めた閾値時間を保持する記憶手段と、選択系の伝送路を、前記第1の伝送路から、当該第1の伝送路の遅延よりも小さな遅延を有する前記第2の伝送路に切り替える場合において、前記上流側の装置からパケットを受信し、前記出力制御手段を介して送出した後、前記閾値時間が経過する前に次のパケットを受信しなかったことを検知したときに、前記出力制御手段に対する選択系の切り替えを実施する制御手段と、を備える。
【選択図】図10

Description

本発明は、通信ネットワークにおいて、伝送路間の切り替えを行う伝送装置に関するものである。
送信側伝送装置と受信側伝送装置を備え、これらを複数の伝送路で接続した伝送システムにおいて、無瞬断で伝送路の切り替えを行う無瞬断伝送技術が従来からあり、商用ネットワークにおいてビル間伝送の無瞬断化等に利用されている。
従来の無瞬断伝送技術としては、例えば、特許文献1に記載されているように、伝送路故障等の発生時に無瞬断で切り替えを行うことにより、ユーザに与える影響を無くすことを目的とする技術がある。
伝送路故障等発生時の無瞬断切り替えを実現するための従来技術では、送信側伝送装置から複数本の伝送路(系)に同一の信号を送り、受信側伝送装置において、各系の遅延を比較し、早着系(短距離系とも呼ぶ)に遅延を挿入することにより、各系の信号の位相を最遅延系(長距離系とも呼ぶ)の信号の位相に合わせている。そして、受信側伝送装置において選択している系に故障が発生した場合等に、選択する系を他の正常な系に切り替える。
このような従来技術では、短距離系の伝送路に長距離系の遅延が常時挿入されているため、無瞬断機能を有していない回線と比べると遅延が大きくなるという問題があった。特に、回線の容量が大きい場合は、遅延時間による影響が顕著となる。また、信号の伝送経路が複数の区間を経由する場合には、各区間の長距離系の遅延が積算されるので、遅延の影響が顕著に表れることになる。そのため、音声通話のような絶対遅延に敏感なアプリケーションや、オンラインゲーム等のアプリケーションに上記従来技術を適用することができない場合が多かった。
さて、長距離伝送路では、回線や中継装置等に故障が発生して経路断となる頻度よりも、計画的な道路、橋梁工事等によって生じる経路(光ファイバ等)断の頻度の方が高い場合が多い。このような場合、頻度の高い計画工事の場合だけ無瞬断切り替えを実現できれば十分であるという考えがある。また、音声通話のような絶対遅延に敏感なアプリケーションにも適用可能な遅延の少ない無瞬断切り替え伝送方式が求められている。
このような観点から、計画工事の無い通常の運用時には、上記のような最遅延系に合わせるために遅延を挿入することを止めて、発生する可能性が非常に低い瞬断切り替えを許容し、計画工事の時だけ無瞬断での切り替えを適用する従来技術として特許文献2に記載された技術がある。
特許文献2に記載された技術では、通常運用時に受信側伝送装置で遅延を挿入せず、計画切り替え時にのみ遅延を挿入する。また、極力アプリケーションやユーザへの影響を少なくするために、遅延を挿入する際には徐々に遅延を挿入していく。
特開平9−135228号公報 特開2007−228282号公報
特許文献2に記載された従来技術では、常に遅延を挿入する無瞬断伝送方式における問題を解消できる。
しかし、特許文献2に記載された従来技術は、受信側伝送装置で切り替えを行う方式であるため、送信側伝送装置から複数経路に並列にパケットを伝送する必要があり、そのために占有する帯域が経路数分必要になる。また、受信側伝送装置において、遅延差制御を行うためのバッファを複数経路分備える必要があり、回路が大規模化するという課題があった。
なお、上記の課題を解決するために、通常は短距離系で運用し、計画切り替え時に送信側伝送装置において選択する系を、短距離系から長距離系に切り替える方式を採用することが考えられるが、この方式では、長距離系から短距離系への切り戻しのときに、パケットの順序逆転が発生するという課題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、計画的な系切り替えに対して無瞬断で切り替えを行う技術において、複数経路に信号を並列伝送することなく、更に、伝送装置の回路を大規模化させることなく無瞬断で切り替えを行う技術を提供することを目的とする。なお、本発明に関して、本明細書における"無瞬断"という用語は、切り替えの前後で信号の順序逆転が発生せず、信号の連続性が保たれていることを意味する。
本発明は、上流側の装置からパケットを受信し、当該パケットを、複数の伝送路のうちの選択系の1つの伝送路を経由して受信側の伝送装置に送信する伝送装置であって、前記上流側の装置から受信するパケットを、少なくとも第1の伝送路と第2の伝送路のうちの1つの選択系の伝送路に送り出す出力制御手段と、予め定めた閾値時間を保持する記憶手段と、選択系の伝送路を、前記第1の伝送路から、当該第1の伝送路の遅延よりも小さな遅延を有する前記第2の伝送路に切り替える場合において、前記上流側の装置からパケットを受信し、前記出力制御手段を介して送出した後、前記閾値時間が経過する前に次のパケットを受信しなかったことを検知したときに、前記出力制御手段に対する選択系の切り替えを実施する制御手段と、を備えたことを特徴とする伝送装置として構成することができる。
また、本発明は、上流側の装置からパケットを受信し、当該パケットを、複数の伝送路のうちの選択系の1つの伝送路を経由して受信側の伝送装置に送信する伝送装置であって、前記上流側の装置から受信するパケットを、少なくとも第1の伝送路と第2の伝送路のうちの1つの選択系の伝送路に送り出す出力制御手段と、前記上流側の装置から受信するパケットの種別が、予め定めた種別であるかどうかを判定するパケット識別手段と、選択系の伝送路を、前記第1の伝送路から、当該第1の伝送路の遅延よりも小さな遅延を有する前記第2の伝送路に切り替える場合において、前記パケット識別手段により、前記上流側の装置から受信したパケットが、前記予め定めた種別のパケットであると判定されたときに、当該パケットを前記出力制御手段を介して送出した後、前記出力制御手段に対する選択系の切り替えを実施する制御手段と、を備えたことを特徴とする伝送装置として構成することもできる。
また、本発明は、上流側の装置からパケットを受信し、当該パケットを、複数の伝送路のうちの選択系の1つの伝送路を経由して受信側の伝送装置に送信する伝送装置であって、前記上流側の装置に対して、パケットの送出を一時的に中断させる指示パケットを送出する遅延制御手段と、前記上流側の装置から受信するパケットを、少なくとも第1の伝送路と第2の伝送路のうちの1つの選択系の伝送路に送り出す出力制御手段と、前記第1の伝送路の遅延と、当該遅延よりも小さな遅延を有する前記第2の伝送路の遅延との間の遅延差を保持する記憶手段と、選択系の伝送路を、前記第1の伝送路から前記第2の伝送路に切り替える場合において、前記上流側の装置に対し、前記遅延差に基づく所定の時間だけパケット送出を中断させるための指示パケットを前記遅延制御手段に送出させた後に、前記出力制御手段に対する選択系の切り替えを実施する制御手段と、を備えたことを特徴とする伝送装置として構成してもよい。
また、上記の各伝送装置が、CPUとメモリ等からなるコンピュータの構成を含む場合、制御手段の機能を、当該コンピュータにプログラムを実行させることにより実現することとしてもよい。また、本発明として、当該プログラムを提供することができる。
本発明によれば、複数経路に信号を並列伝送することなく、更に、従来技術と比較して伝送装置の回路を大規模化させることなく無瞬断で伝送路の切り替えを行う技術を提供することが可能となる。
第1の実施の形態における伝送装置10の構成図である。 第1の実施の形態におけるパケットのタイミング図である。 第1の実施の形態における伝送装置10の動作を説明するためのフローチャートである。 第1の実施の形態におけるパケットのタイミング図である。 参考用のパケットのタイミング図である。 受信側でインタフェースの切り替えを要する場合の構成例である。 第2の実施の形態におけるパケットのタイミング図である。 第2の実施の形態の変形例における動作を説明するためのフローチャートである。 第1の実施の形態に基づく動作に対応するタイミング図である。 第3の実施の形態における伝送装置10の動作を説明するためのフローチャートである。 第3の実施の形態におけるパケットのタイミング図である。 クライアント−サーバ間のTCP通信の例を示す図である。 第3の実施の形態における変形例の伝送装置10の構成図である。 第3の実施の形態における変形例を説明するためのフローチャートである。 第4の実施の形態における伝送装置10の構成図である。 第4の実施の形態における遅延差情報の例である。 第4の実施の形態における伝送装置10の動作を説明するためのフローチャートである。 PAUSEフレームのフレーム構成である。 第5の実施の形態における伝送装置10の構成図である。 第5の実施の形態における伝送装置10の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
<第1の実施の形態>
(装置構成)
図1に本発明の第1の実施の形態における伝送装置10の構成を示す。図1に示す伝送装置10は、複数の伝送装置が伝送路を介して接続された伝送システムにおける各伝送装置として使用可能なものであるが、本発明の実施の形態に係る伝送装置10は信号送信側の構成に特徴があるため、図1の伝送装置10は、信号送信のための構成を示しており、信号受信のための構成は図示されていない。また、当該伝送装置10は、信号の方路を選択するためのルーティング機能等も備えてよいが図示はしていない。
また、図1には、本実施の形態における伝送装置10から送信された信号を受信し、すぐに下流側に送出する受信側の伝送装置20と、通信ネットワークを介して伝送装置10の監視制御を行うオペレーションシステム30が示されている。受信側の伝送装置20は、送信側の伝送装置10により伝送路の切り替えが行われた場合に、切り替えられた伝送路を経由するパケットを連続的に受信できる構成であればどのような構成を有していてもよい。
本実施の形態において伝送の対象となる信号である"パケット"は、ATMセル、イーサネット(登録商標)フレーム、IPパケット、TCPフレーム等を含む広い意味で使用する。更に、本実施の形態では、一例として2経路(経路1、経路2)の伝送路を用いるものとし、経路1の伝送路のほうが経路2の伝送路よりも長く、経路1の伝送路での信号伝送遅延をB、経路2の伝送路での信号伝送遅延をbとした場合に、B>bが成立するものとする。また、以下、経路1に対応する系を長距離系と呼び、経路2に対応する系を短距離系と呼ぶことにする。
図1に示すように、伝送装置10は、インタフェース部11(IF_R1)、メモリ121により構成される遅延制御部12、出力先選択部13、制御部14、インタフェース部15(IF_S1)、インタフェース部16(IF_S2)を備えている。
インタフェース部11(IF_R1)は、伝送装置10の上流側の通信装置(PC等の端末を含む)からパケットを受信し、伝送装置10内にパケットを入力するインタフェースである。遅延制御部12は、メモリ121からなる。メモリ121には、制御部14による書き込み・読み出しの制御に基づき、インタフェース部11(IF_R1)から入力されたパケットが書き込まれ、後述するように必要に応じて遅延が与えられて読み出され、出力先選択部13に出力される。
出力先選択部13は、メモリ121から出力されたパケットを入力し、制御部13から指示された系に対応するインタフェース部に出力する機能部である。この出力先選択部13は、例えば、セレクタ、スイッチ、経路テーブルを参照する出力機構等である。
インタフェース部15(IF_S1)は、経路1(長距離系)の伝送路にパケットを送出するインタフェースであり、インタフェース部16(IF_S2)は、経路2(短距離系)の伝送路にパケットを送出する機能部である。なお、出力先選択部13と各出力用インタフェース部とを、まとめて出力制御部と呼んでもよい。
制御部14は、経路間の遅延差の情報等を保持するとともに、選択系の状態(長距離系or短距離系)を保持するメモリ等の記憶手段を備える。制御部14が保持する経路間の遅延差は、例えば、受信側の伝送装置20が測定し、オペレーションシステム30又は伝送路を介して制御部14に伝達されるようにしてもよいし、経路長等に基づきオペレーションシステム30が算出した値を、オペレーションシステム30から制御部14に通知することとしてもよい。また、制御部14に通知される情報は、遅延差そのものであってもよいし、各伝送路の遅延量でもよい。制御部14に通知される情報が、各伝送路の遅延量である場合は、制御部14が、遅延差を算出して記憶手段に保持する。
本実施の形態において、系の切り替え時に用いる遅延差はどのような方法で取得してもよく、遅延差の取得方法は、系の切り替え手法に影響を与えることはない。
どの系を選択するかの系切り替え指示は、オペレーションシステム30から制御部14に通知される。もちろん、伝送装置10に操作端末を接続し、当該操作端末から制御部14に対して切り替え指示を行ってもよいし、予め伝送装置10の制御部14に切替時刻を予約設定しておき、当該時刻になったときに切り替えを行うようにしてもよい。また、伝送装置10に接続される伝送路を介して、切り替えトリガを受信してもよく、オペレーションシステムや操作端末に限定されるものではない。
また、制御部14は、出力先選択部13に系切り替え指示を行う機能、遅延制御部12(メモリ121)に対するパケットの書き込み及び読み出し制御を行う機能等も有する。
上記の伝送装置10は、例えば、CPU及び記憶装置等を備えたコンピュータの構成を含むルータやスイッチ等の伝送装置に、実施の形態で説明する制御部14により実行される動作に対応するプログラムを搭載することにより実現することが可能である。他の実施の形態でも同様である。もちろん、伝送装置10を、ハードウェア回路で実現することも可能である。上記プログラムは、可搬メモリ等の記録媒体に格納し、当該記録媒体から上記伝送装置にインストールしてもよいし、伝送装置が接続された通信ネットワーク上のサーバからダウンロードし、伝送装置にインストールしてもよい。
(伝送装置10の動作)
以下、本実施の形態における伝送装置10の動作を説明する。
(1)通常時の動作
系の切り替えがない通常時においては、遅延を小さくするために、制御部14からの指示に基づき、出力先選択部13は、短距離系を選択している。また、通常時においては、インタフェース部11(IF_R1)から入力され、メモリ121に書き込まれたパケットは、すぐに読み出され、出力先選択部13に渡される。そして、出力先選択部13は、制御部14からの指示に基づき選択している系である短距離系のインタフェース部16(IF_S2)にパケットを送り出す。これにより、パケットは、インタフェース部12(IF_S2)から短距離系の伝送路に送出され、短距離系の伝送路を介して受信側の伝送装置20に到達する。
(2)切り替え時の動作1(短距離系⇒長距離系)
計画工事等を契機にして、オペレーションシステム30等から、選択系を短距離系から長距離系に切り替える切り替え指示を制御部14が受信すると、制御部14は、メモリ121から読み出し中のパケットがあるかどうかをチェックし、読み出し中のパケットがある場合には、切り替え前に、当該パケットの送出処理を行う。つまり、このパケットは、短距離系の伝送路に送出される。
その後、制御部14は、系切り替え指示を出力先選択部13に出し、出力先選択部13は、選択系を短距離系から長距離系に切り替える。短距離系から長距離系への系切り替え後、インタフェース部11(IF_R1)から入力されたパケットは、通常時の動作と同様にして出力先選択部13に渡され、出力先選択部13から長距離系のインタフェース部15(IF_S1)に送出され、インタフェース部15(IF_S1)から長距離系の伝送路に送出される。
図2に、短距離系から長距離系に切り替えを行う場合のパケットのタイミング図を示す。(a)に示す"送信側受信"は、伝送装置10が、上流側からパケットを受信するタイミングを示し、(b)の"短距離系到着"は、伝送装置10から送出されたパケットが、短距離系の伝送路を経由して、受信側の伝送装置20に到着するタイミングを示し、(c)に示す"長距離系到着"は、伝送装置10から送出されたパケットが、長距離系の伝送路を経由して、受信側の伝送装置20に到着するタイミングを示し、(d)に示す"受信側送信"は、受信側の伝送装置20が、下流にパケットを送出するタイミングを示す。
図2に示すように、(a)に示すパケット6とパケット7の間で短距離系から長距離系への切り替え指示があった場合においては、伝送装置10において、パケット6とパケット7の間で系が切り替えられるから、パケット6までは短距離系で伝送され、パケット7以降は長距離系で伝送される。また、(c)と(d)に示すように、パケット7以降は、長距離系伝送路が持つ遅延により遅れて受信側伝送装置20に届くので、受信側の伝送装置20において、パケット6とパケット7の間には、長距離系と短距離系の遅延差X分の間隔が空くが、バーストや順序逆転、フレームロスが発生することはない。
(3)切り替え動作2(長距離系⇒短距離系)
計画工事完了後、遅延の小さい短距離系での運用を再開するために、長距離系から短距離系への切り替え(切り戻し)が行われる。以下、長距離系から短距離系への切り替え動作について図3のフローチャートの手順に沿って説明する。
短距離系の工事により、短距離系の経路長が変化している可能性がある。従って、切り替え前に、まず、制御部14は、長距離系と短距離系との間の遅延差を更新する。ここでは、例えば、オペレーションシステム30が制御部14に対して最新の遅延差を含む更新命令を送信し、制御部14が最新の遅延差を記憶手段に保持する。なお、本実施の形態、及び他の実施の形態において、特に記述しない場合でも、遅延差の更新は、必要に応じて適宜行われるものである。
そして、オペレーションシステム30等の外部から、制御部14が切り替え指示を受信すると(ステップ1)、制御部14は、メモリ121から読み出し中のパケットがあるかどうかをチェックし、読み出し中のパケットがある場合には、当該パケットの送出処理を切り替えの前に行う(ステップ2)。
その後に、制御部14は、系切り替え指示を出力先選択部13に出し、系切り替えを実行する(ステップ3)。これにより、出力先選択部13における選択系は長距離系から短距離系に切り替わる。
系の切り替え後(つまり、前のパケットがメモリ121から出力された後)、制御部14は、すぐにはメモリ121からパケットを読み出さず、系の切り替え時点から、遅延差であるX時間経過後に、パケットの読み出しを開始する(ステップ4、5)。なお、制御部14は、現在の選択系の状態(短距離系選択)を保持し、遅延差Xを最新の情報に更新する。この後は、通常時の処理が行われる。
図4に、長距離系から短距離系に切り替えを行う場合のパケットのタイミング図を示す。図4(a)に示すように、パケット6とパケット7の間で切り替え指示があった場合、そこで出力先選択部13における系の切り替えは行われるが、パケット7の読み出しはX時間だけ遅らせるため、(b)と(c)に示すように、短距離系伝送路を経由するパケット7は、長距離系伝送路を経由する最後のパケット6の後に受信側伝送装置20に到着する。これにより、(d)に示すように、パケットの順序逆転を発生させずに切り替えを行うことができる。ただし、短距離系への切り替え後、メモリ121からの読み出しを止める時間だけ、メモリ121にパケットが蓄積され、蓄積されたパケットがまとめて送出されるため、バーストが発生し、帯域が増加する。
本実施の形態における長距離系から短距離系への切り替え手法の効果を分かりやすくするために、参考として、図5に、切り替え時のパケットの待ち合わせを行わない場合におけるタイミング図を示す。図5に示すように、切り替え後に、短距離系で伝送されるパケット(パケット7等)の後に、長距離系で伝送されるパケット(パケット5等)が受信側に到着してしまい、順序逆転が発生してしまう。一方、本実施の形態では、上述したように、順序逆転は発生しない。
上述した例では、長距離系から短距離系への切り替え時に、パケットの読み出しを止めてから遅延差時間であるX時間後に読み出すこととしたが、このパケット読み出しの開始時間をX+αとしてもよい。つまり、α分のマージンを持たせてもよい。このマージンαは、制御部14の記憶手段に保持しておく値であり、想定される伝送路遅延揺らぎ量以上の値とする。これにより、伝送路の遅延時間に揺らぎ変動がある場合でも、順序逆転を発生させないようにすることができる。
また、上述した例では、受信側の伝送装置20は、送信側の伝送装置10により伝送路の切り替えが行われた場合に、切り替えられた伝送路を経由するパケットを受信できる構成であればどのような構成を有してもよいとしたが、例えば、受信側の伝送装置20が、伝送路切り替えに伴って、インタフェースの切り替えを要する場合には、図6に示す構成を採用できる。
図6に示す例では、伝送装置10にパケット生成部17が備えられる。パケット生成部17は、制御部14から系切り替え指示を受けたときに、系切り替えの前に、系切り替え指示用のパケットを送出する。受信側の伝送装置20は、系切り替え指示用のパケットを受信することにより、インタフェースの切り替えを速やかに行うことができる。
更に、上記の例では、遅延差Xを、長距離系から短距離系への切り替え(つまり、切り戻し)のときにのみ用いているが、遅延差XをX=max(0,((選択系の遅延時間)−(非選択系の遅延時間)))と定義し、制御部14がこの定義に基づき遅延差Xを算出することにより、切り替えの方向を区別することなく、図3に示す動作に基づき、切り替え動作を実施できる。
上記のmax(A,B)は、AとBのうちの大きなほうの値を返す関数であり、例えば、選択系(切り替え前)が短距離系で、非選択系(切り替え先)が長距離系である場合、((選択系の遅延時間)−(非選択系の遅延時間))の値は負となるので、Xは0になる。従って、図3で示す処理において、ステップ4での待ち合わせを行うことなく、メモリ121からのパケット読み出しが行われることになる。一方、選択系(切り替え前)が長距離系で、非選択系(切り替え先)が短距離系である場合、((選択系の遅延時間)−(非選択系の遅延時間))の値は正となり、Xの値となる。この場合、図3を参照して説明したとおりの処理が行われる。
以上説明した第1の実施の形態は、以下で説明する各実施の形態の基本となるものである。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態における伝送装置10の構成は、第1の実施の形態における伝送装置10の構成と同じであり、図1に示したとおりである。ただし、本実施の形態では、伝送装置10が保持する情報や動作において、第1の実施の形態における伝送装置10と異なる点がある。以下、第1の実施の形態における伝送装置10と異なる点を中心に説明する。
第1の実施の形態では、長距離系から短距離系への切り替えの際に、メモリからパケットを読み出すレートをワイヤーレートとしているために、図4(c)、(d)に示したようにバーストが発生している。
そこで、本実施の形態では、予め制御部14がパケットの読み出し間隔時間βを保持しておく。制御部14は、長距離系から短距離系への切り替え時において、遅延差であるX時間もしくはX+α時間だけメモリ121からの読み出しを待ち合わせた後、メモリ121からの読み出しを行う際に、待ち合わせによりメモリ121に蓄積されたパケットが空になるまで、読み出し間隔時間βで各パケットを読み出し、出力先選択部13に送出する。メモリ121に蓄積されたパケットが空になった後は、通常時と同様に、メモリ121に書き込まれたパケットが、すぐに読み出される。
第2の実施の形態におけるパケットのタイミング図を図7に示す。図7(b)、(d)に示すように、第2の実施の形態では、図4の場合と比較して、メモリ121からの読み出し開始後のバースト性が緩和されている。
(変形例)
上記の例は、予め定めた読み出し間隔時間βで、メモリ121からパケットを読み出すので、各パケットの長さが一定の場合に適した方法である。以下、パケットの長さが可変である場合(例えば、パケットが、イーサネット(登録商標)フレーム等である場合)にも適用できる例を、第2の実施の形態の変形例として説明する。以下においても、第1の実施の形態における伝送装置10と異なる点を中心に説明する。
本変形例では、長距離系から短距離系への切り替え後のメモリ121からの読み出しレートR(bps)を制御部14が保持している。この読み出しレートRは、例えば、オペレーションシステム30から制御部14に対して予め通知される値であり、パケットが伝送される回線速度以上の値である。
また、本変形例では、制御部14は、メモリ121から読み出す直前のパケットの長さL(バイト)を、パケットに含まれるヘッダ情報等から取得し、LとRから、パケットの読み出し間隔時間である8L/Rの値を算出し、この値を保持し、この値を用いて、次のパケットの読み出しを制御する機能を備える。この処理は、メモリ121に格納されたパケットが空になるまで、読み出すパケット毎に行われる。
本変形例でのパケットの読み出し処理を、図8に示すフローチャートを参照して説明する。図8に示す処理は、図3に示すステップ5のパケット読み出し処理を詳細に示したものに相当する。また、図8に示す読み出し処理においては、並行して、パケット毎に上述した8L/Rの値を算出する処理が行われている。
まず、制御部14は、メモリ121に格納されている先頭のパケットのデータを読み出しレートRで読み出す(ステップ11)。そして、メモリ121が空でなければ(ステップ12のNo)、当該パケットの読み出し開始の時点から、当該パケットに対応する(8L/R)の時間が経過したかどうかをチェックする(ステップ13)。そして、当該時間が経過した時点で、次のパケットを読み出す。このような処理が、メモリ121が空になるまで繰り返される。この動作により、パケットの長さが可変である場合でも、切り替え後にメモリに蓄積されたパケットを徐々に読み出すことが可能となる。
<第3の実施の形態>
以下、本発明の第3の実施の形態について説明する。まず、第1の実施の形態に基づく動作に対応するタイミング図である図9を参照して、本実施の形態における処理の概要を説明しておく。図9に示す例において、パケット2とパケット3の間で、長距離系から短距離系への切り替え指示があった場合、遅延差Xだけ待ってから短距離系へのパケット送出を開始する。しかし、前述したように、この方式では、パケットの順序逆転を防止できるが、バーストが発生する。
さて、一般に、パケットの送信間隔は一定でなく、例えば、図9(a)に示すように、遅延差程度以上の間隔が空く場合は頻繁に発生する。
そこで、このようなパケット間の空きを検知した場合に、長距離系から短距離系への切り替えを行うようにすれば、空き時間自体が、メモリ121における待ち合わせ時間と同様の作用をもたらし、メモリ121の待ち合わせを行うことなく長距離系から短距離系への切り替えを行うことができる。図9の例でいえば、切り替え指示があった後、例えば、Aに示す時点で実際の切り替えを行うこととすれば、長距離系で伝送されるパケット6よりも後に、短距離系で伝送されるパケット7以降のパケットが受信側に到達することになり、順序逆転もバーストも生じなくなる。本実施の形態は、この原理に基づく方式である。
第3の実施の形態における伝送装置10の構成は、第1の実施の形態における伝送装置10の構成と同じであり、図1に示したとおりである。ただし、本実施の形態では、伝送装置10が保持する情報や動作において、第1の実施の形態における伝送装置10と異なる点がある。以下、第1の実施の形態における伝送装置10と異なる点を中心に説明する。
本実施の形態においては、伝送装置10における制御部14の記憶手段は、時間間隔Taを保持している。この時間間隔Taの値は、オペレーションシステム30等から制御部14に予め通知され、制御部14にて保持されるものである。また、Taは、遅延差Xよりも大きな値である。また、制御部14は、パケット毎に、パケットの読み出しを完了した時刻をパケット送出時刻Tとして保持する機能を備える。
本実施の形態における長距離系から短距離系への切り替え時の動作を、図10のフローチャートを参照して説明する。
オペレーションシステム30等の外部から、制御部14が切り替え指示を受信すると(ステップ21)、制御部14は、メモリ121から読み出し中のパケットがあるかどうかをチェックし、読み出し中のパケットがある場合には、当該パケットの送出処理を行う(ステップ22)。
パケットがメモリ121から読み出されると、制御部14は、当該パケットのパケット送出時刻Tを取得し、保持する(ステップ23)。そして、制御部14は、パケット送出時刻Tから、Ta時間内に、次のパケットがメモリ121に書き込まれるかどうかを監視しており(ステップ24)、Ta時間内にメモリ121に書き込まれた場合には、当該パケットの読み出しを行って(ステップ25)、ステップ23に戻る。
ステップ23における監視において、直前のパケット送出時刻Tから、Ta時間内に、次のパケットがメモリ121に書き込まれなかった場合、つまり、パケットが書き込まれず、TからTaが経過した時点で、制御部14は、出力先選択部13に対して出力先の切り替え指示を出すことにより切り替えを実施する(ステップ26)。系の切り替え後は、通常時の処理に移行する。
図11に、第3の実施の形態における長距離系から短距離系への切り替え時のパケットのタイミング図を示す。図11に示すように、パケット2とパケット3の間で切り替え指示があった場合において、その後のパケット3〜パケット6までの各パケット間の時間間隔はTa未満であるので、系の切り替えは実施されず、この間は、(c)に示すとおり、長距離系を経由したパケットが受信側の伝送装置20に到着する。
図11(a)に示すように、制御部14は、パケット6の送出がされた後、Ta時間内にパケットがメモリ121に書き込まれないことを検知するので、切り替えを実施し、その後、上流から受信するパケット7以降のパケットは短距離系で送出される。(b)〜(d)に示すように、パケット間の空きにより、短距離系へのパケット送出が遅らされているので、パケットの順序逆転は発生しない。また、パケットがメモリ121で待たされることがないので、バーストも発生しない。
なお、上記の例では、Taとして遅延差Xより大きな値を用いることとしたが、TaとしてX以下の値を使用することとしてもよい。ただし、この場合、順序逆転を防止するために、図3に示したステップ4の処理と同様の方式で、(X−Ta)時間だけ、切り替え後のパケットの読み出しを待ち合わせる。
(変形例)
上記の例では、パケット間で、Ta以上の時間間隔が空くことをパケット書き込みの監視により検出していたが、このような時間の監視を行うことなく、パケットの種別を識別することにより、遅延差X以上の空きが発生することを検知(予測)した場合に、切り替えを実施するようにしてもよい。
一例として、クライアント−サーバ間のTCP通信の例を図12に示す。図12に示すように、ヘッダにPSHフラグが立っているTCPパケットの場合、当該パケットでの特定バイトのデータ送出後、次のPSHデータ送信までには、対地間距離の2倍の伝送距離分の伝送時間がかかることを予測できる。この時間は、少なくとも遅延差X以上であるとみなすことができる。
このような原理に基づき、本実施の形態における伝送装置10は、予め定めた特定の種別のパケットの入力を検知したときに、切り替えを行うこととしている。なお、上記の例は一例に過ぎず、空きを予測できる種別であれば、どのような種別を対象としてもよい。
本例では、図13に示すように、伝送装置10は、メモリ121に書き込まれるパケットの種別を識別し、空きが生じることを予測できる種別であるとして予め定めた種別のパケットを検知した場合に、制御部14へ通知を行うパケットモニタ部18を備えている。
以下、本例における長距離系から短距離系への切り替え時の伝送装置10の動作を図14のフローチャートを参照して説明する。
オペレーションシステム30等の外部から、制御部14が切り替え指示を受信すると(ステップ31)、制御部14は、パケットモニタ部18に、パケットの監視を指示する(ステップ32)。パケットモニタ部18は、入力されるパケット毎に、パケットが、予め定めた種別のパケットかどうかをチェックする(ステップ33)。予め定めた種別のパケットが検出されない場合、制御部14は、切り替えを実施することなく、通常通りに、パケット送出処理を行う(ステップ34)。そして、予め定めた種別のパケットが検出された場合に、パケットモニタ部18は、予め定めた種別のパケットが検出された旨の通知を制御部14に行う(ステップ35)。
そして、ステップ35の後、制御部14は、パケットモニタ部18により検知されたパケットの送出処理を行った後に(ステップ36)、出力先選択部13に切り替え指示を出すことにより切り替えを実施する(ステップ37)。
パケットモニタ部18により検知されたパケットの次のパケットは、遅延差X以上の遅延後に、伝送装置10に入力されるはずであるから、ステップ36より前に長距離系で伝送されたパケットと、ステップ36以降に短距離系で伝送されたパケットについて、受信側の伝送装置20において順序逆転やバーストは生じない。
<第4の実施の形態>
次に、第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態は、伝送路の経路数を2ではなく、3以上も含むように一般化した例である。また、本例では、短距離系から長距離系、長距離系から短距離系などのように、"短距離"及び"長距離"を区別する必要もなくした形態になっている。第4の実施の形態も基本構成及び動作は、第1の実施の形態と同様であり、以下では、第1の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
(装置構成)
図15に本実施の形態の伝送装置10の構成図を示す。本実施の形態の伝送装置10の構成は、基本的に第1の実施の形態の伝送装置10の構成と同じであるが、本実施の形態の伝送装置10では、経路数が3以上でもよいことを示す一例として、経路数が3である場合に対応するように、インターフェース部19(IF_S3)を備えている。
また、本実施の形態では、オペレーションシステム30等の外部からの指示により、制御部14は、各経路の遅延量(d1,d2,d3)を予め保持するとともに、選択している系n(n=1,2,.....)を管理・保持する。また、制御部14は、上記の遅延量に基づき、各経路間の遅延差Xnm=max(0,((選択系の遅延時間)−(非選択系の遅延時間)))(n≠m)を算出し、記憶手段に保持しておく。経路数が3つの場合において、制御部14に保持されるXnmは、例えば、図16に表形式で示すことができる。
(伝送装置10の動作)
以下、本実施の形態における伝送装置10の動作を説明する。
(1)通常時の動作
系の切り替えがない通常時においては、制御部14は、到着したパケットをメモリ121に書き込み、すぐに読み出す。読み出されたパケットは、出力先選択部13が選択している経路nの伝送路へ送出される。
(2)切り替え時の動作
次に、計画工事のための切り替えや切り戻し等の切り替え時の動作について、図17のフローチャートを参照して説明する。
オペレーションシステム30等の外部から、制御部14が切り替え指示(切り替え先の系mの情報を含む)を受信すると(ステップ41)、制御部14は、メモリ121から読み出し中のパケットがあるかどうかをチェックし、読み出し中のパケットがある場合には、当該パケットの送出処理を切り替えの前に行う(ステップ42)。
その後に、制御部14は、系切り替え指示を出力先選択部13に出し、系切り替えを実行する(ステップ43)。つまり、系nから系mへの切り替えが行われる。
系の切り替え後(つまり、前のパケットがメモリ121から出力された後)、制御部14は、系の切り替え時点から、遅延差であるXnm時間経過後に、パケットの読み出しを開始する(ステップ44、45)。この後、制御部14は、現在の選択系の状態(系m選択)を保持し、この後は、通常時の処理が行われる。なお、上記の処理において、Xnmが0であれば(つまり、短距離系から長距離系への切り替えの場合)、ステップ44での待ち合わせを行うことなく、パケットの送出が行われる。
<第5の実施の形態>
次に、第5の実施の形態について説明する。これまでの実施の形態では、遅延制御部12として、メモリ121を利用し、メモリ121からのパケット読み出しタイミングを調整することにより、遅延の挿入等を行っていたが、本実施の形態は、遅延制御の手段として、IEEE802.3xに規定されるPAUSEフレームを使用する。また、本実施の形態では、"パケット"は、イーサネット(登録商標)フレームである。
IEEE802.3xにおいて、全二重通信であるフロー制御のためのMAC制御方式が規定されている。この方式では、送出ステーション(上流側の通信装置)に対し、PAUSEフレームを送信することにより、PAUSEフレームで指定した時間だけ、送信を止めさせることが可能となる。本実施の形態の伝送装置10は、切り替え指示を受けたときに、PAUSEフレームを生成し、送信ステーションに送信することにより、送信ステーションからのパケット送出間隔を制御する。これにより、経路の遅延差を吸収する時間を確保し、パケット順序逆転のない切り替えを実現している。参考として、図18に、PAUSEフレームのフレーム構成を示す。図18に示すように、中断時間は、ビットで表現され、所望の中断時間がビット情報で与えられる。図示の例の場合、中断時間は、512ビット時間である。また、例えば、1ビット時間は、1Gインタフェースの場合、1nsである。
(装置構成)
図19に、本実施の形態に係る伝送装置10の構成を示す。本実施の形態の伝送装置10の基本的な構成は、第1の実施の形態と同様であるが、本実施の形態では、遅延制御部12として、メモリ121ではなく、PAUSEフレーム生成部122を備える。また、図19には、送信ステーション60側にPAUSEフレームを送出するためのインタフェース部51(IF_S0)が示されている。また、本実施の形態の伝送装置10には、PAUSEフレームと、上流側(送信ステーション側)に送出するフレームとを合流させるために合流部52を備える。更に、図19には、伝送装置20からフレームを受信するインタフェース部53(IF_R1)及びインタフェース部54(IF_R2)が示されている。本実施の形態での制御部14は、第1の実施の形態と同様の遅延差Xを保持する。
なお、本実施の形態でも、バッファとして機能するメモリを備えているが、本実施の形態では、当該メモリを遅延制御部として機能させないので、図示されていない。
(伝送装置10の動作)
通常時における動作、及び、短距離系から長距離系への切り替えの動作は、第1の実施の形態における動作と同じである。長距離系から短距離系への切り替え時の動作を、図20のフローチャートを参照して説明する。
オペレーションシステム30等の外部から、制御部14が切り替え指示を受信すると(ステップ51)、制御部14は、遅延差Xの時間を示す情報と、PAUSEフレーム送出指示とをPAUSEフレーム生成部122に送信する(ステップ52)。指示を受けたPAUSEフレーム生成部122は、遅延差Xの時間だけ、伝送装置10へのフレーム送出を止めることを示す情報を含むPAUSEフレームを生成し、それを送信ステーション60に送出する(ステップ53)。
ステップ53の後、制御部14は、U+2Zの時間だけ待ってから、系切り替え指示を出力先選択部13に出し、系切り替えを実行する(ステップ54)。ここで、Zは、送信ステーション60と伝送装置10との間の伝送時間であり、Uは、送信ステーション60がPauseフレーム受信後、パケットの送出を止めるまでの処理時間である。
切り替え指示受信から、ステップ54の切り替え前までは、通常時と同様にパケット(フレーム)の送出が行われている。切り替え実行により、出力先選択部13における選択系は長距離系から短距離系に切り替わる。この後、制御部14は、現在の選択系の状態(短距離系選択)を保持する。
PAUSEフレームを受信した送信ステーション60は、Uの時間が経過した後、遅延差であるX時間経過後に、パケット送出を再開し、伝送装置10は、到着したパケットを通常時と同様にして、選択系(短距離系)から送出する(ステップ55)。
なお、本例では、PAUSEフレームを用いているが、PAUSEフレーム以外に、同様の機能を有するパケットを用いて、本実施の形態における切り替えの待ち合わせ制御を行ってもよい。
<実施の形態の効果>
本発明の実施の形態における伝送装置10によれば、系の切り替えによる順序逆転を無くすことができる。また、パケットをメモリ121から徐々に読み出す方式や、パケットのメモリ121での待ち合わせを実施しない方式では、バーストも抑制できる。
また、伝送装置10の通常運用時では、短距離系を選択するので、通常運用時の短遅延化を実現できる。また、複数区間で信号伝送を行っている場合、計画工事等のあった経路のみが長距離系となり、エンド−エンドの遅延を抑制できる。
また、本実施の形態における方式は、送信側での切り替え方式であるため、1経路にのみパケットを転送すればよく、従来技術に比べて占有帯域に無駄がなくなり、帯域を有効に活用することが可能となる。また、送信側での切り替え方式であるため、受信側の構成として、経路数分のバッファメモリ等を備える必要がなくなるので、伝送装置の回路を小規模化できる。従って、本実施の形態の伝送装置10の機能は、ルータやスイッチ等のパケット転送機器にも容易に実装できる。
以下、本明細書に開示される構成を例示的に列挙する。
(第1項)
上流側の装置からパケットを受信し、当該パケットを、複数の伝送路のうちの選択系の1つの伝送路を経由して受信側の伝送装置に送信する伝送装置であって、
前記上流側の装置から受信するパケットを一時的に保持するための遅延制御手段と、
前記遅延制御手段から読み出されたパケットを、少なくとも第1の伝送路と第2の伝送路のうちの1つの選択系の伝送路に送り出す出力制御手段と、
前記第1の伝送路の遅延と、当該遅延よりも小さな遅延を有する前記第2の伝送路の遅延との間の遅延差を保持する記憶手段と、
選択系の伝送路を、前記第1の伝送路から前記第2の伝送路に切り替える場合において、前記出力制御手段に対する選択系の切り替えを実施した後、前記遅延差に基づく所定の時間が経過した時点で、前記遅延制御手段に保持されているパケットを読み出し、前記出力制御手段を介して送り出す制御手段と、
を備えたことを特徴とする伝送装置。
(第2項)
前記所定の時間は、前記遅延差の時間、又は、前記遅延差の時間に、予め定めた時間を加えた時間である
ことを特徴とする第1項に記載の伝送装置。
(第3項)
前記記憶手段は、予め定めた読み出し間隔時間を保持しており、
前記制御手段は、前記遅延差に基づく所定の時間が経過した時点で、前記遅延制御手段に保持されている各パケットを、前記読み出し間隔時間で読み出す
ことを特徴とする第1項又は第2項に記載の伝送装置。
(第4項)
前記記憶手段は、予め定めた読み出しレートを保持しており、
前記制御手段は、前記遅延差に基づく所定の時間が経過した時点で、前記遅延制御手段に保持されている各パケットを前記読み出しレートで読み出す際に、先に読み出すパケットの長さを前記読み出しレートで除して得られる時間の間隔で、次のパケットを読み出す
ことを特徴とする第1項又は第2項に記載の伝送装置。
(第5項)
上流側の装置からパケットを受信し、当該パケットを、複数の伝送路のうちの選択系の1つの伝送路を経由して受信側の伝送装置に送信する伝送装置であって、
前記上流側の装置から受信するパケットを、少なくとも第1の伝送路と第2の伝送路のうちの1つの選択系の伝送路に送り出す出力制御手段と、
予め定めた閾値時間を保持する記憶手段と、
選択系の伝送路を、前記第1の伝送路から、当該第1の伝送路の遅延よりも小さな遅延を有する前記第2の伝送路に切り替える場合において、前記上流側の装置からパケットを受信し、前記出力制御手段を介して送出した後、前記閾値時間が経過する前に次のパケットを受信しなかったことを検知したときに、前記出力制御手段に対する選択系の切り替えを実施する制御手段と、
を備えたことを特徴とする伝送装置。
(第6項)
上流側の装置からパケットを受信し、当該パケットを、複数の伝送路のうちの選択系の1つの伝送路を経由して受信側の伝送装置に送信する伝送装置であって、
前記上流側の装置から受信するパケットを、少なくとも第1の伝送路と第2の伝送路のうちの1つの選択系の伝送路に送り出す出力制御手段と、
前記上流側の装置から受信するパケットの種別が、予め定めた種別であるかどうかを判定するパケット識別手段と、
選択系の伝送路を、前記第1の伝送路から、当該第1の伝送路の遅延よりも小さな遅延を有する前記第2の伝送路に切り替える場合において、前記パケット識別手段により、前記上流側の装置から受信したパケットが、前記予め定めた種別のパケットであると判定されたときに、当該パケットを前記出力制御手段を介して送出した後、前記出力制御手段に対する選択系の切り替えを実施する制御手段と、
を備えたことを特徴とする伝送装置。
(第7項)
上流側の装置からパケットを受信し、当該パケットを、複数の伝送路のうちの選択系の1つの伝送路を経由して受信側の伝送装置に送信する伝送装置であって、
前記上流側の装置に対して、パケットの送出を一時的に中断させる指示パケットを送出する遅延制御手段と、
前記上流側の装置から受信するパケットを、少なくとも第1の伝送路と第2の伝送路のうちの1つの選択系の伝送路に送り出す出力制御手段と、
前記第1の伝送路の遅延と、当該遅延よりも小さな遅延を有する前記第2の伝送路の遅延との間の遅延差を保持する記憶手段と、
選択系の伝送路を、前記第1の伝送路から前記第2の伝送路に切り替える場合において、前記上流側の装置に対し、前記遅延差に基づく所定の時間だけパケット送出を中断させるための指示パケットを前記遅延制御手段に送出させた後に、前記出力制御手段に対する選択系の切り替えを実施する制御手段と、
を備えたことを特徴とする伝送装置。
(第8項)
第1ないし7項のうちいずれか1項に記載の伝送装置における制御手段の機能を、当該伝送装置に実現させるためのプログラム。
(第9項)
上流側の装置からパケットを受信し、当該パケットを、複数の伝送路のうちの選択系の1つの伝送路を経由して受信側の伝送装置に送信する伝送装置が実行する伝送路切り替え方法であって、
前記伝送装置は、
前記上流側の装置から受信するパケットを一時的に保持するための遅延制御手段と、
前記遅延制御手段から読み出されたパケットを、少なくとも第1の伝送路と第2の伝送路のうちの1つの選択系の伝送路に送り出す出力制御手段と、
前記第1の伝送路の遅延と、当該遅延よりも小さな遅延を有する前記第2の伝送路の遅延との間の遅延差を保持する記憶手段と、
を備えており、
選択系の伝送路を、前記第1の伝送路から前記第2の伝送路に切り替える場合において、前記出力制御手段に対する選択系の切り替えを実施した後、前記遅延差に基づく所定の時間が経過した時点で、前記遅延制御手段に保持されているパケットを読み出し、前記出力制御手段を介して送り出す
ことを特徴とする伝送路切り替え方法。
(第10項)
上流側の装置からパケットを受信し、当該パケットを、複数の伝送路のうちの選択系の1つの伝送路を経由して受信側の伝送装置に送信する伝送装置が実行する伝送路切り替え方法であって、
前記伝送装置は、
前記上流側の装置から受信するパケットを、少なくとも第1の伝送路と第2の伝送路のうちの1つの選択系の伝送路に送り出す出力制御手段と、
予め定めた閾値時間を保持する記憶手段と、
を備えており、
選択系の伝送路を、前記第1の伝送路から、当該第1の伝送路の遅延よりも小さな遅延を有する前記第2の伝送路に切り替える場合において、前記上流側の装置からパケットを受信し、前記出力制御手段を介して送出した後、前記閾値時間が経過する前に次のパケットを受信しなかったことを検知したときに、前記出力制御手段に対する選択系の切り替えを実施する
ことを特徴とする伝送路切り替え方法。
(第11項)
上流側の装置からパケットを受信し、当該パケットを、複数の伝送路のうちの選択系の1つの伝送路を経由して受信側の伝送装置に送信する伝送装置が実行する伝送路切り替え方法であって、
前記伝送装置は、
前記上流側の装置から受信するパケットを、少なくとも第1の伝送路と第2の伝送路のうちの1つの選択系の伝送路に送り出す出力制御手段と、
前記上流側の装置から受信するパケットの種別が、予め定めた種別であるかどうかを判定するパケット識別手段と、
を備えており、
選択系の伝送路を、前記第1の伝送路から、当該第1の伝送路の遅延よりも小さな遅延を有する前記第2の伝送路に切り替える場合において、前記パケット識別手段により、前記上流側の装置から受信したパケットが、前記予め定めた種別のパケットであると判定されたときに、当該パケットを前記出力制御手段を介して送出した後、前記出力制御手段に対する選択系の切り替えを実施する
ことを特徴とする伝送路切り替え方法。
(第12項)
上流側の装置からパケットを受信し、当該パケットを、複数の伝送路のうちの選択系の1つの伝送路を経由して受信側の伝送装置に送信する伝送装置が実行する伝送路切り替え方法であって、
前記伝送装置は、
前記上流側の装置に対して、パケットの送出を一時的に中断させる指示パケットを送出する遅延制御手段と、
前記上流側の装置から受信するパケットを、少なくとも第1の伝送路と第2の伝送路のうちの1つの選択系の伝送路に送り出す出力制御手段と、
前記第1の伝送路の遅延と、当該遅延よりも小さな遅延を有する前記第2の伝送路の遅延との間の遅延差を保持する記憶手段と、
を備えており、
選択系の伝送路を、前記第1の伝送路から前記第2の伝送路に切り替える場合において、前記上流側の装置に対し、前記遅延差に基づく所定の時間だけパケット送出を中断させるための指示パケットを前記遅延制御手段に送出させた後に、前記出力制御手段に対する選択系の切り替えを実施する
ことを特徴とする伝送路切り替え方法。
本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
10、20 伝送装置
30 オペレーションシステム
11、15、16、19、51、53、54 インタフェース部
12 遅延制御部
13 出力先選択部
14 制御部
121 メモリ
17 パケット生成部
18 パケットモニタ部
52 合流部
122 PAUSEフレーム生成部

Claims (7)

  1. 上流側の装置からパケットを受信し、当該パケットを、複数の伝送路のうちの選択系の1つの伝送路を経由して受信側の伝送装置に送信する伝送装置であって、
    前記上流側の装置から受信するパケットを、少なくとも第1の伝送路と第2の伝送路のうちの1つの選択系の伝送路に送り出す出力制御手段と、
    予め定めた閾値時間を保持する記憶手段と、
    選択系の伝送路を、前記第1の伝送路から、当該第1の伝送路の遅延よりも小さな遅延を有する前記第2の伝送路に切り替える場合において、前記上流側の装置からパケットを受信し、前記出力制御手段を介して送出した後、前記閾値時間が経過する前に次のパケットを受信しなかったことを検知したときに、前記出力制御手段に対する選択系の切り替えを実施する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする伝送装置。
  2. 上流側の装置からパケットを受信し、当該パケットを、複数の伝送路のうちの選択系の1つの伝送路を経由して受信側の伝送装置に送信する伝送装置であって、
    前記上流側の装置から受信するパケットを、少なくとも第1の伝送路と第2の伝送路のうちの1つの選択系の伝送路に送り出す出力制御手段と、
    前記上流側の装置から受信するパケットの種別が、予め定めた種別であるかどうかを判定するパケット識別手段と、
    選択系の伝送路を、前記第1の伝送路から、当該第1の伝送路の遅延よりも小さな遅延を有する前記第2の伝送路に切り替える場合において、前記パケット識別手段により、前記上流側の装置から受信したパケットが、前記予め定めた種別のパケットであると判定されたときに、当該パケットを前記出力制御手段を介して送出した後、前記出力制御手段に対する選択系の切り替えを実施する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする伝送装置。
  3. 上流側の装置からパケットを受信し、当該パケットを、複数の伝送路のうちの選択系の1つの伝送路を経由して受信側の伝送装置に送信する伝送装置であって、
    前記上流側の装置に対して、パケットの送出を一時的に中断させる指示パケットを送出する遅延制御手段と、
    前記上流側の装置から受信するパケットを、少なくとも第1の伝送路と第2の伝送路のうちの1つの選択系の伝送路に送り出す出力制御手段と、
    前記第1の伝送路の遅延と、当該遅延よりも小さな遅延を有する前記第2の伝送路の遅延との間の遅延差を保持する記憶手段と、
    選択系の伝送路を、前記第1の伝送路から前記第2の伝送路に切り替える場合において、前記上流側の装置に対し、前記遅延差に基づく所定の時間だけパケット送出を中断させるための指示パケットを前記遅延制御手段に送出させた後に、前記出力制御手段に対する選択系の切り替えを実施する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする伝送装置。
  4. 請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の伝送装置における制御手段の機能を、当該伝送装置に実現させるためのプログラム。
  5. 上流側の装置からパケットを受信し、当該パケットを、複数の伝送路のうちの選択系の1つの伝送路を経由して受信側の伝送装置に送信する伝送装置が実行する伝送路切り替え方法であって、
    前記伝送装置は、
    前記上流側の装置から受信するパケットを、少なくとも第1の伝送路と第2の伝送路のうちの1つの選択系の伝送路に送り出す出力制御手段と、
    予め定めた閾値時間を保持する記憶手段と、
    を備えており、
    選択系の伝送路を、前記第1の伝送路から、当該第1の伝送路の遅延よりも小さな遅延を有する前記第2の伝送路に切り替える場合において、前記上流側の装置からパケットを受信し、前記出力制御手段を介して送出した後、前記閾値時間が経過する前に次のパケットを受信しなかったことを検知したときに、前記出力制御手段に対する選択系の切り替えを実施する
    ことを特徴とする伝送路切り替え方法。
  6. 上流側の装置からパケットを受信し、当該パケットを、複数の伝送路のうちの選択系の1つの伝送路を経由して受信側の伝送装置に送信する伝送装置が実行する伝送路切り替え方法であって、
    前記伝送装置は、
    前記上流側の装置から受信するパケットを、少なくとも第1の伝送路と第2の伝送路のうちの1つの選択系の伝送路に送り出す出力制御手段と、
    前記上流側の装置から受信するパケットの種別が、予め定めた種別であるかどうかを判定するパケット識別手段と、
    を備えており、
    選択系の伝送路を、前記第1の伝送路から、当該第1の伝送路の遅延よりも小さな遅延を有する前記第2の伝送路に切り替える場合において、前記パケット識別手段により、前記上流側の装置から受信したパケットが、前記予め定めた種別のパケットであると判定されたときに、当該パケットを前記出力制御手段を介して送出した後、前記出力制御手段に対する選択系の切り替えを実施する
    ことを特徴とする伝送路切り替え方法。
  7. 上流側の装置からパケットを受信し、当該パケットを、複数の伝送路のうちの選択系の1つの伝送路を経由して受信側の伝送装置に送信する伝送装置が実行する伝送路切り替え方法であって、
    前記伝送装置は、
    前記上流側の装置に対して、パケットの送出を一時的に中断させる指示パケットを送出する遅延制御手段と、
    前記上流側の装置から受信するパケットを、少なくとも第1の伝送路と第2の伝送路のうちの1つの選択系の伝送路に送り出す出力制御手段と、
    前記第1の伝送路の遅延と、当該遅延よりも小さな遅延を有する前記第2の伝送路の遅延との間の遅延差を保持する記憶手段と、
    を備えており、
    選択系の伝送路を、前記第1の伝送路から前記第2の伝送路に切り替える場合において、前記上流側の装置に対し、前記遅延差に基づく所定の時間だけパケット送出を中断させるための指示パケットを前記遅延制御手段に送出させた後に、前記出力制御手段に対する選択系の切り替えを実施する
    ことを特徴とする伝送路切り替え方法。
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