JP2013164956A - 固体酸化物形燃料電池システム、及び、セル温度センサ故障時のシステム停止方法 - Google Patents

固体酸化物形燃料電池システム、及び、セル温度センサ故障時のシステム停止方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 燃料電池スタックのセル温度を検出するセル温度センサの故障時に、システムの通常停止を可能とする。
【解決手段】 セル温度センサの故障時は、セル温度に代え、改質器の改質触媒温度センサにより改質触媒温度を検出しつつ、改質触媒温度の低下に従って、予め定められた手順で改質器及び燃料電池スタックの状態を制御してシステムを停止させる。すなわち、改質触媒温度が低下して第1の所定温度T1に達するまで改質器への原燃料及び改質水の供給を減量しつつ継続する改質停止工程(S32、S33)と、改質触媒温度が更に低下して第2の所定温度T2に達するまで燃料電池スタックへのカソード用空気の供給を継続するカソード空気冷却工程(S35、S36)とを経て、システムを停止させる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、固体酸化物形燃料電池システムに関し、特にシステム停止制御に用いるセル温度センサの故障に対処可能としたシステム、及び、セル温度センサ故障時のシステム停止方法に関する。
固体酸化物形燃料電池システム(以下「SOFCシステム」という)は、一般に、改質反応により水素リッチな燃料ガスを生成する改質器と、この改質器からの燃料ガスと空気とを反応させて発電する複数の固体酸化物形燃料電池セルの組立体である燃料電池スタックと、これら改質器及び燃料電池スタックを取り囲み、その内部で燃料電池スタックでの余剰の燃料ガスを燃焼させて改質器及び燃料電池スタックを高温状態に維持するモジュールケースとを含んで構成される。これらがシステムの主要部であり、これらをまとめてホットモジュールと呼んでいる。尚、かかる構成は特許文献1などによってよく知られている。
SOFCシステムは高温(600〜1000℃)での連続運転を基本とするが、ユーザーの任意により、あるいは省エネ制御の一態様として、あるいは定期的メンテナンスにより、あるいは各種機器の故障診断の結果として、システムを停止することが要求される。
しかし、急激な停止はシステムの各部にダメージを与えることになるため、システムの停止時は、特許文献2、3などに記載されているように、燃料電池スタックのセル温度(スタック温度と同義)を検出するセル温度センサを用い、セル温度を検出しつつ、セル温度の低下に従って、予め定められた手順で改質器及び燃料電池スタックの状態(燃料電池スタックからの電流掃引状態、改質器への原燃料及び改質水の供給状態、燃料電池スタックへのカソード用空気の供給状態など)を制御して、システムを停止している。
特開2010−267394号公報 特開2007−012313号公報 特開2006−294508号公報
しかしながら、セル温度センサを用い、セル温度の低下に従って所定の手順で行う通常停止は、セル温度センサの故障時には実施できない。このため、セル温度センサの故障時には、やむを得ず緊急停止することとなり、緊急停止によってシステムの各部にダメージを与えていた。
本発明は、このような実状に鑑み、セル温度センサの故障時に適切な代替センサを用いてシステムの通常停止を行い得るようにすることを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、セル温度センサの故障を検出し、セル温度センサの故障時に、セル温度に代えて、改質器の改質触媒温度を検出する改質触媒温度センサ(又はモジュールケース内の燃焼室温度を検出する燃焼室温度センサ)により、改質触媒温度(又は燃焼室温度)を検出しつつ、改質触媒温度(又は燃焼室温度)の低下に従って、予め定められた手順で改質器及び燃料電池スタックの状態を制御してシステムを停止させる構成とする。
本発明によれば、セル温度センサの故障時に、代替センサとして、改質触媒温度センサ(又は燃焼室温度センサ)を用い、改質触媒温度(又は燃焼室温度)の低下に従って所定の手順でシステムの通常停止を行うことができ、システム各部へのダメージを避けることができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態を示すSOFCシステムの全体構成図 同上SOFCシステムのホットモジュール部の構成図 同上のホットモジュール部における温度センサの配置例を示す図 セル温度センサ故障検出ルーチンのフローチャート システム停止制御のメインルーチンのフローチャート セル温度によるシステム通常停止サブルーチンのフローチャート 改質触媒温度によるシステム通常停止サブルーチンのフローチャート 他の実施形態として示す改質触媒温度(及び経過時間)によるシステム通常停止サブルーチンのフローチャート 他の実施形態として示す燃焼室温度(及び経過時間)によるシステム通常停止サブルーチンのフローチャート
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態を示すSOFCシステムの全体構成図である。
SOFCシステムは、その主要部(発電部)をなすホットモジュール1と、ホットモジュール1の発電電力を取り出すパワーコンディショナー(PCS)15と、ホットモジュール1の廃熱を回収して温水を得る熱交換器18と、温水を貯留する貯湯槽19と、これらの制御ユニット30と、を含んで構成される。
先ずホットモジュール1について説明する。
ホットモジュール1は、モジュールケース2内に、改質器3と、燃料電池スタック4(複数の燃料電池セル5の組立体)と、オフガス燃焼部6とを配置して構成される。
モジュールケース2は、耐熱性金属により形成された箱状の外枠体の内面に断熱材を内張して構成されている。また、外部からケース内へ、原燃料(炭化水素燃料など)の供給通路7と、水蒸気改質用の水(改質水)の供給通路8と、カソード用空気の供給通路9とが設けられている。
尚、必要により、原燃料の供給通路7には原燃料中の硫黄化合物を除去する脱硫器10が設けられ、また原燃料の供給通路7の脱硫器10下流側に改質用空気の供給通路11が接続される。そして、各供給通路7、8、9、11には適宜の供給量制御手段(ポンプ及び/又は流量制御弁)7p、8p、9p、11pが設けられる。
改質器3は、耐熱性金属により形成されたケース内の室に改質触媒を充填して構成されており、外部からの原燃料及び改質水の供給通路7、8が接続されている。従って、改質器3は、水を気化させて得た水蒸気の存在下で、原燃料を水蒸気改質反応により改質し、水素リッチな燃料ガス(改質ガス)を生成する。尚、水蒸気改質反応に替えて、部分酸化反応又は自己熱改質反応など、更にはこれらの改質反応の組み合わせなど、水素発生手法として公知な手法によって改質ガスを生成してもよい。
燃料電池スタック4は、複数の固体酸化物形燃料電池セル5を直列接続してなる組立体であり、各セル5は固体酸化物電解質の両面に燃料極(アノード)及び空気極(カソード)を積層してなり、燃料極には改質器3出口からの改質ガスの供給通路12により改質ガスが供給され、空気極には外部からのカソード用空気の供給通路9により空気が供給される。
従って、燃料電池セル5の各々において、空気極にて、下記(1)式の電極反応が生起され、燃料極にて、下記(2)式の電極反応が生起されて、発電がなされる。
空気極: 1/2O+2e→O2−(固体電解質) ・・・(1)
燃料極: O2−(固体電解質)+H→HO+2e ・・・(2)
オフガス燃焼部6は、モジュールケース2内に設けられ、燃料電池スタック4での余剰の改質ガスを余剰の空気の存在下で燃焼させ、その燃焼熱により改質器3及び燃料電池スタック4を高温状態に維持する。従って、モジュールケース2内は、燃料電池スタック4での発電及び余剰改質ガスの燃焼に起因して、例えば600〜1000℃程度の高温になる。モジュールケース2内での燃焼によって生成された高温の排気ガスはモジュールケース2外に排出されるが、その廃熱は後述するように熱利用される。
図2はホットモジュール1のより実際的な例を示す構成図である。この例では、モジュールケース2内の上部に改質器3を配置し、下部に後述のマニホールド13を配置し、これらの間に燃料電池スタック4(燃料電池セルの組立体)を配置してある。
マニホールド13は、燃料電池スタック4の支持体を兼ねると共に、改質器3からの改質ガスの供給通路12により供給される改質ガスを燃料電池スタック4の各燃料電池セルに分配する。
燃料電池スタック4の各燃料電池セルは、例えば、燃料極支持型の燃料電池セルであり、上下方向に延びる多孔質のセル支持体5sの外表面に燃料極層、固体電解質層、空気極層(図示せず)をこれらの順で積層してなる。
セル支持体5sはその内部に延在方向に沿ってガス流路(図示せず)を備え、その下端部はマニホールド13に接続されている。そして、ガス流路の上端部は改質器3のケース壁に向かって開口し、オフガス燃焼部6を構成している。
従って、マニホールド13に供給された改質ガスは、燃料電池スタック4を構成する燃料電池セルに分配され、各セル支持体5sの内部に形成されているガス流路を流通(上昇)する。この過程で、改質ガス中の水素がセル支持体5sの多孔質層を透過して燃料極層に達する。一方、カソード用空気の供給通路9からモジュールケース2内に空気(酸素含有ガス)が導入され、燃料電池スタック4を構成する燃料電池セルの外側に供給される結果、空気中の酸素が空気極層に達する。これにより、燃料電池セルの各々において、改質ガス中の水素と空気中の酸素との電気化学反応により発電がなされる。
セル支持体5sのガス流路を流通する改質ガスのうち、電極反応に使用されなかった改質ガスは、セル支持体5sの上端からモジュールケース2内に流出せしめられ、流出と同時に燃焼せしめられる。尚、モジュールケース2内(オフガス燃焼部6)には適宜の着火手段(図示せず)が配設されている。また、モジュールケース2内に導入された空気のうち、電極反応に使用されなかったものは、燃焼に利用される。モジュールケース2内での燃焼によって生成された排気ガスは、排気通路14から、モジュールケース2外に排出される。
図1に戻って、説明を続ける。
パワーコンディショナー(PCS)15は、ホットモジュール1の燃料電池スタック4で発生した直流電力を取り出すものであり、また、インバータを備え、直流電力を交流電力に変換して、家庭内負荷(電気機器)16に供給する。尚、燃料電池スタック4の発電電力が家庭内負荷16の需要電力に満たない場合は、不足分として、系統電源17からの系統電力が家庭内負荷16に供給される。
熱交換器18は、ホットモジュール1の廃熱(燃料電池スタック4で発生する熱を含む排気ガスの熱)を回収して温水を得る。貯湯槽19は、熱交換器18により得た温水を貯留すると共に、この温水を給湯負荷に対して供給可能に構成されている。
詳しくは、熱交換器18は発電ユニット側に配置され、給湯ユニット側の貯湯槽19と循環通路20a、20bにより接続されている。循環通路20aは、貯湯槽19の底部から引き出されて、熱交換器18の入口側に接続されており、途中に循環用のポンプ21が介装されている。循環通路20bは、熱交換器18の出口側から貯湯槽19の上部へ戻るように配管されている。
従って、循環用のポンプ21を駆動すると、貯湯槽19の底部付近に存在する比較的低温の水が循環通路20aにより熱交換器18に供給され、熱交換器18にてホットモジュール1の廃熱(排気ガスの熱)との間で熱交換がなされる。これにより、排気ガスが冷却されると共に、水が加熱されて温水が得られる。熱交換器18にて得た温水は、循環通路20bにより貯湯槽19の上部へ戻される。このような循環が繰り返されて、貯湯槽19に温水が貯留される。
尚、貯湯槽19には、その上部から温水を取り出す給湯通路22が設けられると共に、その底部へ水道水を補給する給水通路23が設けられる。
制御ユニット30は、燃料電池スタック4の発電電力や循環用のポンプ21の運転などを制御するもので、マイクロコンピュータにより構成され、CPU、ROM、RAM及び入出力インターフェイスなどを備えている。
制御ユニット30による発電電力の制御は、供給量制御手段7p、8p、11pを介して改質器7への原燃料、改質水、改質用空気の供給量を制御して、燃料電池スタック4への改質ガス(アノードガス)の供給量を制御し、また、供給量制御手段9pを介して燃料電池スタック4への空気(カソードガス)の供給量を制御することによって、行う。
従って、制御ユニット30は、家庭内負荷16の需要電力に応じて、定格最大発電電力の範囲内で、燃料電池スタック4の発電電力目標値を設定し、これに従って(発電電力目標値を得るように)、燃料、水及び空気の供給量を制御することにより、燃料電池スタック4の発電電力を制御する。
制御ユニット30はまた、パワーコンディショナー15を制御する。具体的には、燃料電池スタック4の発電電力目標値に基づいて、燃料電池スタック4から取り出す電流を設定・制御する。より詳しくは、燃料電池スタック4の発電電力目標値を燃料電池スタック4の出力電圧(瞬時値)で除算して、電流目標値を設定し、この電流目標値に従って、燃料電池スタック4から取り出す電流を制御する。
次に制御ユニット30によるシステム停止制御について説明する。
上記SOFCシステムは高温(600〜1000℃)での連続運転を基本とするが、ユーザーの任意により、あるいは省エネ制御の一態様として、あるいは定期的メンテナンスにより、あるいは各種機器の故障診断の結果として、システムを停止することが要求される。
この場合は、燃料電池スタック4のセル温度を検出するセル温度センサを用い、セル温度を検出しつつ、セル温度の低下に従って、予め定められた手順で改質器3及び燃料電池スタック4の状態(燃料電池スタック4からの電流掃引状態、改質器3への原燃料及び改質水の供給状態、燃料電池スタック4へのカソード用空気の供給状態など)を制御してシステムを停止させる。
しかしながら、セル温度センサが故障した場合は、所定の手順でのシステム停止制御が困難となる。
そこで、本実施形態では、セル温度センサの故障時には、代替センサを用いて、システム停止制御を行う。
図3はホットモジュール1における温度センサ(セル温度センサ及びその代替センサ)の配置例を示している。
セル温度センサ31は、セル支持体5sに取付けて、1〜複数設ける。複数設ける場合は、異なるセル支持体5sに取付ければよいが、セル支持体5sの延在方向の異なる位置に配設してもよい。
代替センサとしては、改質器3の改質触媒温度を検出する改質触媒温度センサ32を1〜複数設ける。複数設ける場合は、改質器3の各部の温度を検出できるように、オフガス燃焼部6からの距離(図で上下方向)が異なる位置、あるいは、改質器3内の流れ方向(図の左右方向)に異なる位置に配設するとよい。また、改質器3の幅方向(図の奥行き方向)に異なる位置に配設してもよい。
代替センサとしては、モジュールケース2内の燃焼室温度を検出する燃焼室温度センサ33を1〜複数設けてもよい。配設位置は、モジュールケース2内の任意の位置でよいが、例えば、排気ガス導出口付近、改質器3周囲の加熱部分などに配置する。
図4は制御ユニット30にて実行されるセル温度センサ故障検出ルーチンのフローチャートである。本ルーチンがセル温度センサ故障検出部として機能する。
S1では、セル温度センサ31の故障診断を行う。具体的には、発電工程中(起動及び停止工程中は除く)において、ある発電量でおおよそこの辺になるはずであろう温度帯から外れている場合に、故障と診断する。また、複数点で計測している場合に、負荷変動などで他の計測点が温度変化しているのに、ある1箇所が変化しない、又は変化量が明らかに他の計測点と異なる場合は、故障と診断する。もちろん、これらに限られるものではなく、断線検出を含む様々な故障診断方法を採用することができる。
S2では、故障診断の結果に基づいて、故障の有無を判定し、故障有りの場合にS3、S4へ進む。S3では、セル温度センサの故障フラグをセットする。また、S4では、通常停止要求(指令)を発する。
図5は制御ユニット30にて実行されるシステム停止制御のメインルーチンのフローチャートである。本ルーチンがシステム停止制御部として機能する。
S11では、停止要求の有無を判定し、停止要求有りの場合にS12へ進む。
S12では、緊急停止要求か否か(緊急停止要求か通常停止要求か)を判定する。
S12での判定でYESの場合(緊急停止要求の場合)は、S13へ進み、システム緊急停止を行う。システム緊急停止の場合は、燃料電池スタック4からの電流掃引の停止、改質器3への原燃料及び改質水の供給停止、燃料電池スタック4へのカソード用空気の供給停止などを直ちにかつ一斉に行ってシステムを停止させる。
S12での判定でNOの場合(通常停止要求の場合)は、S14へ進み、セル温度センサの故障フラグを参照して、セル温度センサの故障の有無を判定する。
S14での判定でNOの場合(セル温度センサの故障無しの場合)は、S15へ進み、セル温度センサ31を用い、セル温度によるシステム通常停止(図6のサブルーチン)を実行する。
S14での判定でYESの場合(セル温度センサの故障有りの場合)は、S16へ進み、正常なセル温度センサが有るか否かを判定する。
S16での判定でYESの場合(一部のセル温度センサの故障で、正常なセル温度センサが有る場合)は、S17へ進み、正常なセル温度センサを用い、セル温度によるシステム通常停止(図6のサブルーチンと同様)を実行する。
S16での判定でNOの場合(正常なセル温度センサが無い場合、すなわち、全てのセル温度センサが故障している場合)は、S18へ進み、代替センサとして改質触媒温度センサ32を用い、改質触媒温度によるシステム通常停止(図7のサブルーチン)を実行する。
図6はセル温度によるシステム通常停止サブルーチンのフローチャートであり、図5のフローのS15にて、セル温度センサ31を用いて実行される。また、図5のフローのS17では、正常なセル温度センサを用いて同様に実行される。
S21では、通常停止要求を受けて、直ちに、燃料電池スタック4からの電流掃引を停止する。具体的には、パワーコンディショナー15に対し電流掃引停止を指示する。燃料電池スタック4は負荷16から切り離される。発電停止により、セル5自体の発熱が停止することになる。
電流掃引停止(S21)の後は、改質停止工程モード(S22)へ移行する。
S22の改質停止工程モードでは、S23でセル温度を監視しながら、原燃料の供給量制御手段7p及び改質水の供給量制御手段8pに減量を指示する。生成される水素の量が減っていくため、オフガス燃焼量も減る。オフガス燃焼量が減ることにより、改質器3及び燃料電池スタック4に対する加熱が弱まるため、セル温度が下がる。
セル温度が第1の所定温度T1まで下がったら、原燃料及び改質水の供給を完全に停止させる。第1の所定温度T1は、燃料の供給を停止しても(還元雰囲気でなくなっても)、セル支持体5sなどの酸化による性能劣化を抑制可能となる温度として設定される。
すなわち、S23でセル温度を監視して、セル温度≦T1になったか否かを判定し、セル温度>T1の間、改質停止工程モード(S22)を実行し、セル温度≦T1となった段階で、改質完全停止(S24)とする。
改質完全停止(S24)の後は、カソード空気冷却工程モード(S25)へ移行する。
S25のカソード空気冷却工程モードでは、S26でセル温度を監視しながら、カソード用空気の供給量制御手段9pによる空気の供給を継続する(改質ガスは供給停止状態)。これにより、カソード用空気で燃料電池スタック4を冷却する。
カソード空気冷却工程モード(S25)は、セル温度が更に低下して第2の所定温度T2に下がるまで続けられる。第2の所定温度T2は、セル支持体5sなどの酸化開始温度より低く、酸化開始温度〜室温の範囲内で設定される。
すなわち、S26でセル温度を監視して、セル温度≦T2になったか否かを判定し、セル温度>T2の間、カソード空気冷却工程モード(S25)を実行し、セル温度≦T2となった段階で、アノード空気パージ工程モード(S27)へ移行し、当該モードを所定時間実行する。
S27のアノード空気パージ工程モードでは、カソード用空気の供給量制御手段9pによる空気の供給を継続したまま、改質用空気の供給量制御手段11pに空気の供給を指示する。従って、燃料電池スタック4のアノード及びカソードの両方に空気が供給され、パージ及び冷却がなされる。尚、このときの温度では改質器3に改質用空気が供給されても部分酸化反応は起きない。
S27のアノード空気パージ工程モードは、所定時間(例えば1〜3分)実行され、所定時間経過後に、カソード用空気と改質用空気の供給が停止される。以上によりシステム停止がなされる(S28)。
図7は改質触媒温度によるシステム通常停止サブルーチンのフローチャートであり、図5のフローのS18にて、代替センサである改質触媒温度センサ32を用いて実行される。本サブルーチンがセル温度センサ故障時のシステム停止制御部として機能する。
S31では、通常停止要求を受けて、直ちに、燃料電池スタック4からの電流掃引を停止する。具体的には、パワーコンディショナー15に対し電流掃引停止を指示する。燃料電池スタック4は負荷16から切り離される。発電停止により、セル5自体の発熱が停止することになる。
電流掃引停止(S31)の後は、改質停止工程モード(S32)へ移行する。
S32の改質停止工程モードでは、S33で改質触媒温度を監視しながら、原燃料の供給量制御手段7p及び改質水の供給量制御手段8pに減量を指示する。生成される水素の量が減っていくため、オフガス燃焼量も減る。オフガス燃焼量が減ることにより、改質器3及び燃料電池スタック4に対する加熱が弱まるため、改質触媒温度が下がる。
改質触媒温度が第1の所定温度T1まで下がったら、原燃料及び改質水の供給を完全に停止させる。
すなわち、S33で改質触媒温度を監視して、改質触媒温度≦T1になったか否かを判定し、改質触媒温度>T1の間、改質停止工程モード(S32)を実行し、改質触媒温度≦T1となった段階で、改質完全停止(S34)とする。
改質完全停止(S34)の後は、カソード空気冷却工程モード(S35)へ移行する。
S35のカソード空気冷却工程モードでは、S36で改質触媒温度を監視しながら、カソード用空気の供給量制御手段9pによる空気の供給を継続する(改質ガスは供給停止状態)。これにより、カソード用空気で燃料電池スタック4を冷却する。
カソード空気冷却工程モード(S35)は、改質触媒温度が更に低下して第2の所定温度T2に下がるまで続けられる。
すなわち、S36で改質触媒温度を監視して、改質触媒温度≦T2になったか否かを判定し、改質触媒温度>T2の間、カソード空気冷却工程モード(S35)を実行し、改質触媒温度≦T2となった段階で、アノード空気パージ工程モード(S37)へ移行し、当該モードを所定時間実行する。
S37のアノード空気パージ工程モードでは、カソード用空気の供給量制御手段9pによる空気の供給を継続したまま、改質用空気の供給量制御手段11pに空気の供給を指示する。従って、燃料電池スタック4のアノード及びカソードの両方に空気が供給され、パージ及び冷却がなされる。尚、このときの温度では改質器3に改質用空気が供給されても部分酸化反応は起きない。
S37のアノード空気パージ工程モードは、所定時間(例えば1〜3分)実行され、所定時間経過後に、カソード用空気と改質用空気の供給が停止される。以上によりシステム停止がなされる(S38)。
本実施形態によれば、制御ユニット30は、セル温度センサ31の故障を検出するセル温度センサ故障検出部と、セル温度センサ31の故障時に、セル温度に代えて、改質触媒温度センサ32により改質触媒温度を検出しつつ、改質触媒温度の低下に従って、予め定められた手順で改質器3及び燃料電池スタック4の状態を制御してシステムを停止させるセル温度センサ故障時のシステム停止制御部と、を有するので、セル温度と相関の高い改質触媒温度を用いて、適切にシステムの通常停止を行うことができる。言い換えれば、セル温度が所定温度である場合に予想される改質触媒温度を予め関連付けて設定しておくことにより、適切にシステムの通常停止を行うことができる。
すなわち、緊急停止の場合、発電停止はもとより、発電に関わる燃料供給、空気供給が一斉に遮断され、そのまま自然放冷状態となる。この緊急停止ではセルスタックへの熱衝撃によるダメージ及びガス供給停止によりセルの燃料極の再酸化が起こり、セルスタックが損傷を受ける。
また、故障修理のためには各部の温度が低下している必要があり、全停止工程において自然放熱とすると、時間がかかり、速やかな修理が行えない。
この点、本実施形態によれば、緊急シャットダウンを経ず、改質停止工程などを経てからシステムを停止することにより、セルスタックへのダメージを避けることができ、最小限の部品交換(故障したセル温度センサの交換など)により、システム管理コストの低減が図れる。
但し、セル温度についての第1及び第2の所定温度T1、T2と、改質触媒温度についての第1及び第2の所定温度T1、T2とは、異なるので、予め関連付けて設定することは必要である。
また、本実施形態によれば、セル温度センサ故障時のシステム停止制御部は、複数のセル温度センサ31のうち少なくとも1つが正常の場合は、改質触媒温度センサ32を用いたシステム停止に優先して、故障したセル温度センサに代え、正常なセル温度センサによりセル温度を検出しつつ、セル温度の低下に従って、予め定められた手順で改質器3及び燃料電池スタック4の状態を制御してシステムを停止させることにより、複数のセル温度センサ31を備える場合に正常なセル温度センサを用いて、より理想の停止制御を実現できる。
また、本実施形態によれば、セル温度センサ故障時のシステム停止制御部は、少なくとも、代替温度である改質触媒温度が低下して第1の所定温度T1に達するまで改質器3への原燃料及び改質水の供給を減量しつつ継続する改質停止工程と、改質触媒温度が更に低下して第2の所定温度T2に達するまで燃料電池スタック4へのカソード用空気の供給を継続するカソード空気冷却工程とを経て、システムを停止させることにより、より円滑なシステム停止を実現できる。
更に、前記改質停止工程及び前記カソード空気冷却工程の後、燃料電池スタック4のアノード及びカソードに所定時間空気を供給するアノード空気パージ工程を実施して、システムを停止させることにより、最終的なシステム停止を良好な状態で行うことができる。
次に本発明の他の実施形態について説明する。
図8は他の実施形態として示す改質触媒温度(及び経過時間)によるシステム通常停止サブルーチンのフローチャートであり、図5のフローのS18にて、図7のフローに代え、改質触媒温度センサ32を用いて実行される。
S41では、通常停止要求を受けて、直ちに、燃料電池スタック4からの電流掃引を停止する。具体的には、パワーコンディショナー15に対し電流掃引停止を指示する。燃料電池スタック4は負荷16から切り離される。発電停止により、セル5自体の発熱が停止することになる。
電流掃引停止(S41)の後は、改質停止工程モード(S42)へ移行する。
S42の改質停止工程モードでは、S43で改質触媒温度及び経過時間を監視しながら、原燃料の供給量制御手段7p及び改質水の供給量制御手段8pに減量を指示する。生成される水素の量が減っていくため、オフガス燃焼量も減る。オフガス燃焼量が減ることにより、改質器3及び燃料電池スタック4に対する加熱が弱まるため、改質触媒温度が下がる。
改質触媒温度が第1の所定温度T1まで下がるか、改質停止工程モードの継続時間が第1の所定時間tm1に達したら、又は、両条件が成立したら、原燃料及び改質水の供給を完全に停止させる。
すなわち、S43で改質触媒温度及び経過時間を監視して、「改質触媒温度≦T1及び/又は改質停止工程モード継続時間≧tm1」になったか否かを判定し、NOの間、改質停止工程モード(S42)を実行し、YESとなった段階で、改質完全停止(S44)とする。
改質完全停止(S44)の後は、カソード空気冷却工程モード(S45)へ移行する。
S45のカソード空気冷却工程モードでは、S46で改質触媒温度及び経過時間を監視しながら、カソード用空気の供給量制御手段9pによる空気の供給を継続する(改質ガスは供給停止状態)。これにより、カソード用空気で燃料電池スタック4を冷却する。
カソード空気冷却工程モード(S45)は、改質触媒温度が更に低下して第2の所定温度T2に下がるか、カソード空気冷却工程モードの継続時間が第2の所定時間tm2に達するまで、又は、両条件が成立するまで続けられる。
すなわち、S46で改質触媒温度及び経過時間を監視して、「改質触媒温度≦T2及び/又はカソード空気冷却モード継続時間≧tm2」になったか否かを判定し、NOの間、カソード空気冷却工程モード(S45)を実行し、YESとなった段階で、アノード空気パージ工程モード(S47)へ移行し、当該モードを所定時間実行する。
S47のアノード空気パージ工程モードでは、カソード用空気の供給量制御手段9pによる空気の供給を継続したまま、改質用空気の供給量制御手段11pに空気の供給を指示する。従って、燃料電池スタック4のアノード及びカソードの両方に空気が供給され、パージ及び冷却がなされる。尚、このときの温度では改質器3に改質用空気が供給されても部分酸化反応は起きない。
S47のアノード空気パージ工程モードは、所定時間(例えば1〜3分)実行され、所定時間経過後に、カソード用空気と改質用空気の供給が停止される。以上によりシステム停止がなされる(S48)。
特に本実施形態によれば、セル温度センサ故障時のシステム停止制御部は、セル温度センサ31の故障時に、セル温度に代えて、改質触媒温度センサ32により改質触媒温度を検出しつつ、改質触媒温度の低下及び時間経過に従って、予め定められた手順で改質器3及び燃料電池スタック4の状態を制御してシステムを停止させることにより、すなわち、改質触媒温度と経過時間との両方を参照して制御するため、より適切な制御が可能となる。尚、図8のフローのS43、S46にて改質触媒温度と経過時間とのOR条件で制御することにより、何らかの原因で十分な温度低下が得られない場合に、経過時間で制御することで、システム停止時間の長期化を防止できる。また、AND条件で制御することにより、温度の検知エラーの影響を回避することできるなどの利点がある。
図9は他の実施形態として示す燃焼室温度(及び経過時間)によるシステム通常停止サブルーチンのフローチャートであり、図5のフローのS18にて、図8のフローに代え、燃焼室温度センサ33を用いて実行される。
図9のフローのS51〜S58は、図8のフローのS41〜S48と対応しており、異なる点は、S53、S56にて改質触媒温度に代えて燃焼室温度を監視している点である。従って、各ステップの説明は省略する。
特に本実施形態によれば、セル温度センサ故障時のシステム停止制御部は、セル温度に代えて、燃焼室温度センサ33により燃焼室温度を検出しつつ、燃焼室温度の低下に従って、予め定められた手順で改質器3及び燃料電池スタック4の状態を制御してシステムを停止させることにより、すなわち、モジュールケース2内の燃焼室は燃料電池セルが配置される空間であって、燃焼室温度はセル温度との相関が高いことから、セル温度との相関の高さを最大限利用して、システム停止制御を行うことができるという効果が得られる。
但し、セル温度についての第1及び第2の所定温度T1、T2と、燃焼室温度についての第1及び第2の所定温度T1、T2とは、異なるので、予め関連付けて設定することは必要である。
尚、図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
例えば、燃料電池スタック4の燃料電池セルは、燃料極支持型の燃料電池セルとして説明したが、空気極支持型の燃料電池セル(多孔質のセル支持体5sの外表面に空気極層、固体電解質層、燃料極層をこれらの順で積層したもの)であってもよい。この場合は、改質器3からの改質ガスをモジュールケース2内に充満させ、空気をマニホールド13を介してセル支持体5sのガス流路に供給する構造になる。
1 ホットモジュール
2 モジュールケース
3 改質器
4 燃料電池スタック
5 燃料電池セル
5s セル支持体
6 オフガス燃焼部
7 原燃料の供給通路
7p 供給量制御手段
8 改質水の供給通路
8p 供給量制御手段
9 カソード用空気の供給通路
9p 供給量制御手段
10 脱硫器
11 改質用空気の供給通路
11p 供給量制御手段
12 改質ガスの供給通路
13 マニホールド
14 排気通路
15 パワーコンディショナー(PCS)
16 負荷
17 系統電源
18 熱交換器
19 貯湯槽
20a、20b 循環通路
21 循環用のポンプ
22 給湯通路
23 給水通路
30 制御ユニット
31 セル温度センサ
32 改質触媒温度センサ
33 燃焼室温度センサ

Claims (8)

  1. 改質反応により水素リッチな燃料ガスを生成する改質器と、この改質器からの燃料ガスと空気とを反応させて発電する複数の固体酸化物形燃料電池セルの組立体である燃料電池スタックと、前記改質器及び前記燃料電池スタックを取り囲み、その内部で前記燃料電池スタックでの余剰の燃料ガスを燃焼させて前記改質器及び前記燃料電池スタックを高温状態に維持するモジュールケースと、前記燃料電池スタックのセル温度を検出するセル温度センサと、前記改質器及び前記燃料電池スタックの状態を制御する制御ユニットと、を含んで構成され、
    前記制御ユニットは、システムの停止要求があったときに、前記セル温度センサによりセル温度を検出しつつ、セル温度の低下に従って、予め定められた手順で前記改質器及び前記燃料電池スタックの状態を制御してシステムを停止させるシステム停止制御部を有する、
    固体酸化物形燃料電池システムであって、
    前記改質器の改質触媒温度を検出する改質触媒温度センサを更に含んで構成され、
    前記制御ユニットは、
    前記セル温度センサの故障を検出するセル温度センサ故障検出部と、
    前記セル温度センサの故障時に、前記セル温度に代えて、前記改質触媒温度センサにより改質触媒温度を検出しつつ、改質触媒温度の低下に従って、予め定められた手順で前記改質器及び前記燃料電池スタックの状態を制御してシステムを停止させるセル温度センサ故障時のシステム停止制御部と、を更に有することを特徴とする、
    固体酸化物形燃料電池システム。
  2. 前記セル温度センサ故障時のシステム停止制御部は、前記セル温度センサの故障時に、前記セル温度に代えて、前記改質触媒温度センサにより改質触媒温度を検出しつつ、改質触媒温度の低下及び時間経過に従って、予め定められた手順で前記改質器及び前記燃料電池スタックの状態を制御してシステムを停止させることを特徴とする、請求項1記載の固体酸化物形燃料電池システム。
  3. 前記セル温度センサは、複数備えられ、
    前記セル温度センサ故障時のシステム停止制御部は、前記複数のセル温度センサのうち少なくとも1つが正常の場合は、前記改質触媒温度センサを用いたシステム停止に優先して、故障したセル温度センサに代え、正常なセル温度センサによりセル温度を検出しつつ、セル温度の低下に従って、予め定められた手順で前記改質器及び前記燃料電池スタックの状態を制御してシステムを停止させることを特徴とする、請求項1又は請求項2記載の固体酸化物形燃料電池システム。
  4. 前記改質触媒温度センサの代わりに、前記モジュールケース内の燃焼室温度を検出する燃焼室温度センサを含んで構成され、
    前記セル温度センサ故障時のシステム停止制御部は、前記セル温度に代えて、前記燃焼室温度センサにより燃焼室温度を検出しつつ、燃焼室温度の低下に従って、予め定められた手順で前記改質器及び前記燃料電池スタックの状態を制御してシステムを停止させることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の固体酸化物形燃料電池システム。
  5. 前記セル温度センサ故障時のシステム停止制御部は、少なくとも、代替温度が低下して第1の所定温度に達するまで前記改質器への原燃料及び改質水の供給を減量しつつ継続する改質停止工程と、代替温度が更に低下して第2の所定温度に達するまで前記燃料電池スタックへのカソード用空気の供給を継続するカソード空気冷却工程とを経て、システムを停止させることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の固体酸化物形燃料電池システム。
  6. 前記セル温度センサ故障時のシステム停止制御部は、前記改質停止工程及び前記カソード空気冷却工程の後、前記燃料電池スタックのアノード及びカソードに所定時間空気を供給するアノード空気パージ工程を実施して、システムを停止させることを特徴とする、請求項5記載の固体酸化物形燃料電池システム。
  7. 改質反応により水素リッチな燃料ガスを生成する改質器と、この改質器からの燃料ガスと空気とを反応させて発電する複数の固体酸化物形燃料電池セルの組立体である燃料電池スタックと、前記改質器及び前記燃料電池スタックを取り囲み、その内部で前記燃料電池スタックでの余剰の燃料ガスを燃焼させて前記改質器及び前記燃料電池スタックを高温状態に維持するモジュールケースと、を含んで構成される、固体酸化物形燃料電池システムにおいて、前記燃料電池スタックのセル温度を検出するセル温度センサの故障時に、システムを停止させる方法であって、
    前記セル温度センサの故障を検出し、
    前記セル温度センサの故障時に、前記改質器の改質触媒温度を検出する改質触媒温度センサにより改質触媒温度を検出しつつ、改質触媒温度の低下に従って、予め定められた手順で前記改質器及び前記燃料電池スタックの状態を制御してシステムを停止させることを特徴とする、固体酸化物形燃料電池システムのセル温度センサ故障時のシステム停止方法。
  8. 改質反応により水素リッチな燃料ガスを生成する改質器と、この改質器からの燃料ガスと空気とを反応させて発電する複数の固体酸化物形燃料電池セルの組立体である燃料電池スタックと、前記改質器及び前記燃料電池スタックを取り囲み、その内部で前記燃料電池スタックでの余剰の燃料ガスを燃焼させて前記改質器及び前記燃料電池スタックを高温状態に維持するモジュールケースと、を含んで構成される、固体酸化物形燃料電池システムにおいて、前記燃料電池スタックのセル温度を検出するセル温度センサの故障時に、システムを停止させる方法であって、
    前記セル温度センサの故障を検出し、
    前記セル温度センサの故障時に、前記モジュールケース内の燃焼室温度を検出する燃焼室温度センサにより燃焼室温度を検出しつつ、燃焼室温度の低下に従って、予め定められた手順で前記改質器及び前記燃料電池スタックの状態を制御してシステムを停止させることを特徴とする、固体酸化物形燃料電池システムのセル温度センサ故障時のシステム停止方法。
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