JP2013164720A - プラント監視装置およびプラント監視方法 - Google Patents

プラント監視装置およびプラント監視方法 Download PDF

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Junichi Tabata
淳一 田畑
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Abstract

【課題】複数種類のプロセスデータに基づいて総合的に判断でき、運転員の負担を軽減できるようにする。
【解決手段】プラント監視装置は、プラントの複数種類の異常検知データを保存する異常検知データファイル9と、突変検知判定処理部6が突変があったと判定した場合にそのプラントの複数種類の挙動データを異常検知データファイル9へ保存する保存処理部8と、プラントの過去の複数種類のプラント挙動データを記憶した過去挙動データファイル15と、異常検知データファイル9に保存された複数種類のプラント挙動データと過去挙動データファイル15に保存されたプラントの過去の複数種類のプラント挙動データとの両パターンを比較することにより過去の挙動との一致度を算出する過去挙動判定処理部14と、を有する。
【選択図】図1

Description

この発明は、プラントの過渡現象を監視するプラント監視装置およびプラント監視方法に関する。
一般にプラントの過渡現象を監視・記録するプラント監視装置においてプラントの突変現象や異常挙動を検知する場合、プロセス入出力制御装置より入力されるプロセス信号をプラント監視装置により常時監視し、変化するプロセス信号(監視データ)を記憶装置に保存している。プロセス信号の突発的な挙動変化を検知した場合には、記憶装置に異常検知データとして記憶し、警報出力すると同時に、オペレータが解析に必要な種々の監視情報(警報レポート等)を出力して、オペレータによる解析作業ができるようにしている。
このような、プラント監視装置では、プロセス信号の挙動変化により異常検知するため通常のプラント挙動でも誤って異常検知する場合があり、オペレータの解析作業の結果問題ないことも多々あった。これを改善するために、プラント挙動が人為的なものか判断できるようにし、それによりオペレータの無駄な解析時間を低減させることのできるプラント監視装置などが考案されている。
特開2008−262482号公報
しかしながら、従来技術でのプラント挙動の変化により異常を検知するプラント監視装置では、以下のような課題があった。
(1)プラント挙動の変化により異常を検知した場合、その挙動変化が異常か否か判断するには、複数のプロセス信号の挙動と併せて総合的に判断する必要があり、その解析作業はオペレータにとって大きな負担となっている。
(2)同様なプラント挙動が繰り返し発生してもその都度同様な解析作業を行なう必要があり、過去の解析作業が活かされていなかった。
(3)そのプラント挙動に対して調査・点検すべき事項が明確でないため、異常検知した後の対策処置に時間を要していた。
この発明は、かかる課題を解決するためのものであって、複数種類のプロセスデータに基づいて総合的に判断して、運転員の負担を軽減できるプラント監視装置またはプラント監視方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るプラント監視装置は、プラントより複数種類の時系列的なプロセス信号を入力するためのサンプリング処理部と、前記サンプリング処理部に入力された複数種類のプロセス値の少なくとも一種類のプロセス値に突変的なプラント挙動があったかを検知するための突変監視計算処理を行なう突変監視計算処理部と、前記突変監視計算処理部で得られた結果に基づいて前記プロセス値に突変的なプラント挙動があったかどうかを判定する突変検知判定処理部と、前記プラントの複数種類の異常検知データを保存する異常検知データファイルと、前記突変検知判定処理部が突変があったと判定した場合にそのプラントの複数種類の挙動データを前記異常検知データファイルへ保存する保存処理部と、前記プラントの過去の複数種類のプラント挙動データを記憶した過去挙動データファイルと、前記異常検知データファイルに保存された複数種類のプラント挙動データと前記過去挙動データファイルに保存された前記プラントの過去の複数種類のプラント挙動データとの両パターンを比較することにより過去の挙動との一致度を算出する過去挙動判定処理部と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係るプラント監視方法は、プラントより複数種類の時系列的なプロセス信号を入力するサンプリング処理ステップと、前記サンプリング処理ステップで入力された複数種類のプロセス値の少なくとも一種類のプロセス値に突変的なプラント挙動があったかを検知するための突変監視計算処理を行なう突変監視計算処理ステップと、前記突変監視計算処理ステップで得られた結果に基づいて前記プロセス値に突変的なプラント挙動があったかどうかを判定する突変検知判定処理ステップと、前記突変検知判定処理ステップが突変があったと判定した場合にそのプラントの複数種類の挙動データを異常検知データファイルへ保存する保存処理ステップと、前記異常検知データファイルに保存された複数種類のプラント挙動データと過去挙動データファイルに保存された前記プラントの過去の複数種類のプラント挙動データとの両パターンを比較することにより過去の挙動と一致度を算出する過去挙動判定処理ステップと、を有することを特徴とする。
この発明によれば、複数種類のプロセスデータに基づいて総合的に判断して、運転員の負担を軽減できるプラント監視装置またはプラント監視方法を提供することができる。
本発明に係るプラント監視装置の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明に係るプラント監視装置の第1の実施形態における異常検知データファイルに記録されたデータの例を示すグラフである。 本発明に係るプラント監視装置の第1の実施形態における挙動パターン算出方法の例を示す図である。 本発明に係るプラント監視装置の第1の実施形態における挙動パターン算出方法の手順の例を示すフロー図である。 本発明に係るプラント監視装置の第1の実施形態における過去挙動データファイルに記録されたデータの例を示す図である。 本発明に係るプラント監視装置の第1の実施形態における挙動パターン判定方法の例を示す図である。 本発明に係るプラント監視装置の第1の実施形態における表示画面の例を示す図である。 本発明に係るプラント監視装置の第2の実施形態における過去挙動データファイルに記録されたデータの例を示す図である。 本発明に係るプラント監視装置の第2の実施形態における挙動パターン算出方法の手順の例を示すフロー図である。 本発明に係るプラント監視装置の第3の実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明に係るプラント監視装置の第3の実施形態における過去挙動データファイルに記録されたデータの例を示す図である。 本発明に係るプラント監視装置の第3の実施形態における過去処置情報ファイルに記録されたデータの例を示す図である。 本発明に係るプラント監視装置の第3の実施形態における表示画面の例を示す図である。 本発明に係るプラント監視装置の第4の実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明に係るプラント監視装置の第4の実施形態における表示画面の例を示す図である。
以下、本発明に係るプラント監視装置の実施形態について、図面を参照して説明する。ここで、同一または類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は省略する。
(第1の実施形態)
(構成)
まず、図1から図7を用いて第1の実施形態を説明する。図1は、本発明に係るプラント監視装置の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。図2は、第1の実施形態における異常検知データファイルに記録されたデータの例を示すグラフである。図3は、第1の実施形態における挙動パターン算出方法の例を示す図である。図4は、第1の実施形態における挙動パターン算出方法の手順の例を示すフロー図である。図5は、第1の実施形態における過去挙動データファイルに記録されたデータの例を示す図である。図6は、第1の実施形態における挙動パターン判定方法の例を示す図である。図7は、第1の実施形態における表示画面の例を示す図である。
プラント監視装置3は、プロセス入出力制御装置2を介してプラント1と接続されており、また、プラント挙動を検知したことを通知する警報装置11や出力装置12および対話装置13と接続されている。
プラント監視装置3は、サンプリング処理部4と、突変監視計算処理部5と、突変検知判定処理部6と、保存処理部8と、異常検知データファイル9と、過去挙動判定処理部14と、過去挙動データファイル15と、出力処理部10と、計時処理部7とを有している。
サンプリング処理部4は、プラント1よりプロセス入出力制御装置2を介してプロセス信号を入力する。突変監視計算処理部5は、サンプリング処理部4で入力されたプロセス値に突変的なプラント挙動があったか検知するための計算処理を行ない、突変検知判定処理部6は、突変監視計算処理部5の計算結果に基づいて突変検知判定を行なう。
保存処理部8は、前記突変検知判定処理部6が突変を検知した場合にそのプラント挙動を異常検知データファイル9へ保存する。
過去挙動判定処理部14は、異常検知データファイル9に保存されたデータと過去挙動データファイル15に保存されたデータとを使用して過去の挙動との一致度を算出する。
出力処理部10は、プラント挙動を異常検知した場合に、関係する情報を出力する。計時処理部7は、一連の処理を周期的に処理するためのものである。
(作用)
プラント監視装置3は、プロセス入出力制御装置2を介してプラント1と接続されている。プラント監視装置3において、サンプリング処理部4は、プラント1よりプロセス信号を、プロセス入出力制御装置2を介して入力する。突変監視計算処理部5は、突変検知判定処理部6で突変を検知するために必要な情報を計算する。その計算の一つに、たとえば、現在プロセス信号の移動平均処理がある。これを一般的な式で表すと以下のようになる。
Y(t)=[1−(1/m)]・Y(t−1)+X(t)・(1/m) ・・(1)
ここで、Y(t)は平均値、Y(t−1)は前回の平均値、X(t)は今回のプロセス値である。mは移動平均の項数であって、mの最大値Mは、M=時定数(Tm)/(逐次更新周期)である。
これらにより計算された情報を基に突変検知判定処理部6は、プロセス信号の現在の平均値(Y(t))と現在値(X(t))との差分を、監視レベルであるしきい値(S)と比較し、しきい値を逸脱していた場合は突変検知(異常検知)する。式で表すと以下のようになる。
S ≦ |Y(t)−X(t)| (突変検知) ・・(2)
ここで、Sは監視レベル(しきい値)である。
このように突変検知判定処理部6により突変を検知した場合は、保存処理部8によりその時のプロセス挙動を異常検知データとして異常検知データファイル9へ記憶する。
過去挙動判定処理部14は、異常検知後、保存処理部8より起動され発生したプロセス挙動を過去挙動データファイル15と比較するために挙動パターンの算出を行なう。その挙動パターンの算出方法の例を、図2〜図5を使って説明する。
図2は、プラント挙動を検知した時の異常検知データファイル9と挙動パターン化するための時間パラメータについて示したものである。
図3は、挙動パターンとして、プロセスの動きを3値化(不変、増加、減少)するための関係を示した図である。
図4は、過去挙動判定処理部14で処理する挙動パターン作成の処理フローを示す。
図5は、過去挙動データファイル15の記憶内容の例を示したもので、挙動パターン化するパラメータと過去の過去挙動パターンが記憶されている。
プラント挙動を検知した時のその挙動パターン算出方法の例を、図4の処理フローを使って以下に説明する。
(1)まず、図5に例示する過去挙動データファイル15より、挙動パターン化に必要な共通パラメータを取り出す(ステップS1)。具体的には、ここで取り出される共通パラメータには、たとえば、初期値算出開始時間(T1)、初期値算出時間幅(T2)、挙動比較時間幅(T3)、3値化計算時間単位(ΔT)、3値化統計量タイプ(統計量=平均値)、対象信号数(N)が含まれる。
(2)挙動パターン化するための対象信号(信号1〜信号N)の時系列プロセスデータを異常検知データファイル9から取り出す(ステップS2)。
(3)対象信号の初期値(Ybase)をつぎの式から計算する(ステップS3)。
Ybase=T2間のプロセス値の平均値
(4)対象信号の3値化計算時間単位(ΔT)の平均値Yxをつぎの式から計算する。これを挙動比較時間幅(T3)分計算する(ステップS4)。
Yx=ΔT内の各区間の平均値
(5)求めた各区間の平均値Yxと対象信号ごとに記憶されているしきい値Δeにより以下の式により3値化判定を行なう(ステップS5)。
Ybase−Δe≦Yx≦Ybase+Δe のとき、パターン値=0(不変)とする。
Ybase+Δe<Yx のとき、パターン値=1(増加)とする。
Ybase−Δe>Yx のとき、パターン値=−1(減少)とする。
(6)上記(3)〜(5)の処理について、対象信号全て処理する(ステップS6)。
(7)上記(1)〜(6)の処理について、過去挙動データファイル15にある全ての過去挙動データ分処理する(ステップS7)。
これらの処理により、過去挙動判定処理部14は、発生したプラント挙動の挙動パターン(図3)を作成する。
さらに、過去挙動判定処理部14は、求めた挙動パターンと過去挙動データファイル15にある過去挙動パターンとのパターン比較を行ない一致度(%)を求める。そのパターン比較による一致度を求める関係図を図6に示す。
一致度は、以下の式で表される。
一致度(%)=(一致した区間の個数/全区間の個数)×100(%)
このようにして求められた一致度の高い過去挙動パターンが今回発生したプラント挙動と類似していると判断できる。
過去挙動判定処理部14によって処理された前述の情報(プロセス値、挙動パターン、過去挙動パターン、一致度)は、出力処理部10を介して警報装置11への通知や出力装置12への警報レポートとして出力される。
図7は、本実施形態により処理され出力装置12に出力される画面表示例を示す。
図7に示すように、プラント挙動が発生した場合、その挙動が過去の挙動とどの程度一致しているか複数のプロセス信号から判断された一致度の情報が提供され、一致度が高い場合は過去挙動と同様事象と判断しオペレータの解析作業の軽減が図られる。
(効果)
このようにして構成されたプラント監視装置では、プラントの挙動を検知した場合、複数のプロセス信号の挙動からなる過去のプラント挙動と比較し、より精度の高い過去プラント挙動との一致度を提供することにより過去の解析作業が活用でき、オペレータの調査・確認作業の軽減が図られたプラント監視装置を提供することができる。
(第2の実施形態)
(構成)
つぎに、図8および図9を用いて第2の実施形態を説明する。
図8は、本発明に係るプラント監視装置の第2の実施形態における過去挙動データファイルに記録されたデータの例を示す図である。図9は、第2の実施形態における挙動パターン算出方法の手順の例を示すフロー図である。
図8に示すように、過去挙動データファイル15の記録内容において、挙動パターン化共通パラメータにプラント運転条件が設けられている。このプラント運転条件は、プラントの運転状態を最も表す主要なプロセス信号の状態を示したものであり、過去挙動データファイル15に記憶されている過去挙動パターンのプラント状態を示すものである。
プラント監視装置3の構成は第1の実施形態の構成と同様であるが、過去挙動判定処理部14の機能が異なる。
(作用)
プラント監視装置3において、第1の実施形態と同様にプラント挙動を監視し、突変検知判定処理部6が突変を検知すると、保存処理部8を経由してプラント挙動データを異常検知データファイル9へ保存し過去挙動判定処理部14を起動する。
図9に示すように、第2の実施形態では、プラント運転条件により現在のプラント運転状態と一致している過去挙動データファイル15のみを処理する。
過去挙動判定処理部14は、過去挙動データファイル15に追加したプラント運転条件(Pbase)を取り出し(ステップS91)、さらに、異常検知データファイル9に記録されているプロセス値(Px)を抽出し(ステップS92)、プラント運転条件とプロセス値とを比較する(ステップS93)。
過去挙動判定処理部14は、このプラント運転条件が一致した過去挙動データファイル15の挙動を対象に第1の実施形態で示した一致度(%)の算出処理(第1の実施形態のステップS3〜S5)を行なう(ステップS94)。そして、全過去挙動データファイルについて作成する(ステップS95)。このプラント運転条件が一致しない場合は、過去挙動と異常検知した時のプラント運転条件が違うものと判断し該当の過去挙動データファイルを除外する。
これにより、プラント運転条件にあった過去挙動データと比較することが可能となり、より精度の高い情報(プロセス値、挙動パターン、過去挙動パターン、一致度)を提供することで誤判断を減少することになり、オペレータの解析作業の軽減が図られる。
(効果)
このようにして構成されたプラント監視装置では、プラントの挙動を検知し過去のプラント挙動と比較する場合にプラント運転条件の一致したものが比較され、より精度の高い情報を提供することで、オペレータの調査・確認作業の軽減が図られたプラント監視装置を提供することができる。
(第3の実施形態)
(構成)
つぎに、図10から図13を用いて第3の実施形態を説明する。図10は本発明に係るプラント監視装置の第3の実施形態の構成を示すブロック図である。図11は、第3の実施形態における過去挙動データファイルに記録されたデータの例を示す図である。図12は、第3の実施形態における過去処置情報ファイルに記録されたデータの例を示す図である。図13は、第3の実施形態における表示画面の例を示す図である。
図10に示すように、この第3の実施形態のプラント監視装置は、第1の実施形態のプラント監視装置の構成に加えて、過去処置情報ファイル16および過去処置表示処理部17を有する。また、過去挙動データファイル15には、図11に示すように新たに過去処置情報ファイル番号が記憶されるようになっている。図12は、新たに追加された過去処置情報ファイル16の記憶内容を示す。
(作用)
プラント監視装置3は、第1の実施形態と同様にプラント挙動を検知すると過去挙動データファイル15と一致度を算出し、必要な情報を、出力処理部10を経由し警報装置11や出力装置12を介してオペレータへ通知する。オペレータは、検知したプラント挙動を確認するため対話装置13を介して情報の確認を行なう。
図13には、オペレータが確認作業を行なう時の表示画面例を示している。
オペレータは、対話装置13から、検知したプラント挙動の異常検知データファイル9の保存ファイル番号を指定することにより、過去挙動判定処理部14の比較結果と合わせて表示を確認する(図13)。
さらにオペレータは、画面上にある挙動一致度の高い処置ガイドボタンを選択することにより、過去挙動データファイル15と関連付けられている過去処置情報ファイル16の処置ガイド情報を過去処置表示処理部17経由で対話装置13へ表示させることができる。
過去処置情報ファイル16には、図12で示すように過去に処置した情報や点検箇所・復旧方法、それに関する設計資料が記憶されており、オペレータは調査・確認作業に必要な情報が得られる。
これにより、プラント挙動を検知した時に過去の処置状況を確認することが可能となり、オペレータの解析作業の軽減が図られる。
(効果)
このようにして構成されたプラント監視装置では、プラントの挙動を検知し調査・確認作業を行なう時に過去の処置状況について把握することが可能となり、オペレータの調査・確認作業の軽減が図られたプラント監視装置を提供することができる。
(第4の実施形態)
(構成)
つぎに、図14および図15を用いて第4の実施形態を説明する。図14は、本発明に係るプラント監視装置の第4の実施形態の構成を示すブロック図である。図15は、第4の実施形態における表示画面の例を示す図である。
図14に示すように、この第4の実施形態のプラント監視装置では、第3の実施形態のプラント監視装置の構成に加えて、過去挙動登録処理部18を有する。
(作用)
プラント監視装置3は、第3の実施形態と同様にプラント挙動を検知すると過去挙動データファイル15との一致度を算出し、必要な情報を出力処理部10を経由し警報装置11や出力装置12を介してオペレータへ通知する。オペレータは、検知したプラント挙動を確認するため対話装置13を介して情報の確認を行なう。
この時、過去挙動データファイル15と比較し第3の実施形態と同様にして求められた一致度が低い場合、または対象となる過去挙動データファイル15が無い場合は、新たなプラント挙動として判断され、オペレータは今回のプラント挙動に対して新たな確認・調査作業を行なうことになる。この新たな確認・調査結果は、今回のプラント挙動の新たな知見として対話装置13および過去挙動登録処理部18を介して過去処置情報ファイル16および過去挙動データファイル15へ登録することを可能にしている。
図15は、第4の実施形態に係る画面表示例を示したものである。
対話装置13より異常を検知した異常検知データファイル9のファイル番号を指定すると、そのプラント挙動のプロセスデータのグラフ151が表示される。挙動パターン化設定パラメータ152を設定し実行ボタン153を押すことにより、過去挙動判定処理部14が起動され、挙動パターン結果154が表示される。
さらに、関連情報リンク登録ボタン155を押し、確認・調査作業にて得た新たな知見(発生事象、復旧手順、点検結果、記録写真、設計情報)を登録し、実行ボタン156を要求することにより、過去挙動登録処理部18を介して挙動パターンは過去挙動データファイル15へ、また関連情報である知見は過去処置情報ファイル16へ記憶される。
このようにして記憶された過去挙動データファイル15および過去処置情報ファイル16は、実機で検知したプラント挙動として記憶され、以降第3の実施形態と同様に過去のプラント挙動として活用され、類似したプラント挙動に対して再利用が可能となりオペレータの確認・解析作業の効率化が図れる。
(効果)
このようにして構成されたプラント監視装置では、実機で検知したプラント挙動の過去処置状況を登録することにより、オペレータの過去の調査・確認作業の知見を再利用することが可能となり、オペレータの調査・確認作業の軽減が図られたプラント監視装置を提供することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 プラント
2 プロセス入出力制御装置
3 プラント監視装置
4 サンプリング処理部
5 突変監視計算処理部
6 突変検知判定処理部
7 計時処理部
8 保存処理部
9 異常検知データファイル
10 出力処理部
11 警報装置
12 出力装置
13 対話装置
14 過去挙動判定処理部
15 過去挙動データファイル
16 過去処置情報ファイル
17 過去処置表示処理部
18 過去挙動登録処理部

Claims (5)

  1. プラントより複数種類の時系列的なプロセス信号を入力するためのサンプリング処理部と、
    前記サンプリング処理部に入力された複数種類のプロセス値の少なくとも一種類のプロセス値に突変的なプラント挙動があったかを検知するための突変監視計算処理を行なう突変監視計算処理部と、
    前記突変監視計算処理部で得られた結果に基づいて前記プロセス値に突変的なプラント挙動があったかどうかを判定する突変検知判定処理部と、
    前記プラントの複数種類の異常検知データを保存する異常検知データファイルと、
    前記突変検知判定処理部が突変があったと判定した場合にそのプラントの複数種類の挙動データを前記異常検知データファイルへ保存する保存処理部と、
    前記プラントの過去の複数種類のプラント挙動データを記憶した過去挙動データファイルと、
    前記異常検知データファイルに保存された複数種類のプラント挙動データと前記過去挙動データファイルに保存された前記プラントの過去の複数種類のプラント挙動データとの両パターンを比較することにより過去の挙動との一致度を算出する過去挙動判定処理部と、
    を有することを特徴とするプラント監視装置。
  2. 前記過去挙動判定処理部は、前記過去挙動データファイルに保存された前記プラントの過去の複数種類のプラント挙動データのうちから現在のプラントの運転条件に一致する前記プラントの運転状態における過去の複数種類のプラント挙動データのみを対象としてパターンの比較を行なうこと、を特徴とする請求項1に記載のプラント監視装置。
  3. 過去のプラント挙動に対して過去に処置した情報を記憶した過去処置情報ファイルと、
    前記過去挙動判定処理部によって一致度が高いと判定された前記プラントの過去の挙動に対応する過去に処置した情報を前記過去処置情報ファイルから抽出して表示するための過去処置表示処理部と、
    をさらに有すること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載のプラント監視装置。
  4. 前記プラントの挙動に対応して調査または確認の作業を行なった時の処置内容を前記過去処置情報ファイルに登録するための過去挙動登録処理部をさらに有することを特徴とする請求項3に記載のプラント監視装置。
  5. プラントより複数種類の時系列的なプロセス信号を入力するサンプリング処理ステップと、
    前記サンプリング処理ステップで入力された複数種類のプロセス値の少なくとも一種類のプロセス値に突変的なプラント挙動があったかを検知するための突変監視計算処理を行なう突変監視計算処理ステップと、
    前記突変監視計算処理ステップで得られた結果に基づいて前記プロセス値に突変的なプラント挙動があったかどうかを判定する突変検知判定処理ステップと、
    前記突変検知判定処理ステップが突変があったと判定した場合にそのプラントの複数種類の挙動データを異常検知データファイルへ保存する保存処理ステップと、
    前記異常検知データファイルに保存された複数種類のプラント挙動データと過去挙動データファイルに保存された前記プラントの過去の複数種類のプラント挙動データとの両パターンを比較することにより過去の挙動と一致度を算出する過去挙動判定処理ステップと、
    を有することを特徴とするプラント監視方法。
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WO2019087508A1 (ja) * 2017-10-31 2019-05-09 三菱重工業株式会社 監視対象選定装置、監視対象選定方法、およびプログラム

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