JP2013164088A - 電動キャリヤ用トランスファ - Google Patents

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Abstract

【課題】ケースの放熱穴からのダストの侵入に対して、シール部材の内側にダストが侵入することを防止できる電動キャリヤ用トランスファを提供すること。
【解決手段】電動キャリヤ用トランスファ13は、発電機12とエンジン11との間に配置され、エンジン11の動力を発電機12と油圧ポンプ14とに分配するものである。このトランスファ13は、エンジン11からの動力が入力される入力軸20と、エンジン11と入力軸20とを連結するカップリング40及び円筒ハブ30と、カップリング40及び円筒ハブ30を覆い放熱用の放熱穴61aを有するケース60と、入力軸20を覆う入力軸カバー50と、入力軸カバー50と入力軸20との間に組付けられていてダストの侵入及び油の漏れを防止するオイルシール53とを備える。第2カバー52と円筒ハブ30との間には、入力軸20の周方向に環状で凹凸状に嵌合するラビリンス構造LKが設けられている。
【選択図】 図7

Description

本発明は、電動キャリヤに搭載されている電動キャリヤ用トランスファに関し、特に、入力軸と入力軸カバーとの間に組付けられているシール部材の機能を補助した電動キャリヤ用トランスファに関する。
主に、製鉄所や造船所等で重量物を搬送するための搬送車両として、電動キャリヤがある。この電動キャリヤは、発電機で発生した電力により車輪を回転駆動するとともに、油圧ポンプで発生した油圧により車輪を操舵駆動するようになっている。このような電動キャリヤとして、例えば下記特許文献1に記載されたものがある。
下記特許文献1に記載された電動キャリヤは、本出願人が提案したものであって、図9には、電動キャリヤの動力構成が模式的に示されている。この電力キャリヤでは、図9に示したように、発電機112とこの発電機112を駆動するための動力を発生するエンジン111との間に、電動キャリヤ用トランスファ113が配置されている。そして、電動キャリヤ用トランスファ113の一端部(図9の下端部)では、発電機112側に油圧ポンプ114が接続され、エンジン111側に冷却液ポンプ115が接続されている。また、電動キャリヤ用トランスファ113の他端部(図9の上端部)では、発電機112側に潤滑油ポンプ116が接続されている。
こうして、構造の簡素化を図りつつ、電動キャリヤ用トランスファ113がエンジン111の動力を、発電機112と、油圧ポンプ114と、冷却液ポンプ115と、潤滑油ポンプ116とに分配するようになっている。なお、冷却液ポンプ115は、車輪を回転駆動するモータ(図示省略)を冷却するための冷却液を圧送するものである。また、潤滑油ポンプ116は、電動キャリヤ用トランスファ113を潤滑するための潤滑油を圧送するものである。
特開2010−64727号公報
ところで、上記した電動キャリヤ用トランスファ113において、詳細には、図10に示したように、入力軸120とエンジン111(図9参照)とが、カップリング140と円筒ハブ130を介して連結されている。そして、入力軸カバー150が、入力軸120を覆っていて、オイルシール(シール部材)153が、入力軸カバー150と入力軸120との間で油の漏れを防止するとともにダストの侵入を防止している。
このような構造の電動キャリヤ用トランスファ113において、以下の問題点があった。先ず、カップリング140及び円筒ハブ130を覆っているケース160には、エンジン111からの熱を放熱するための放熱穴(図示省略)を形成する必要がある。しかしながら、この場合において、電動キャリヤ(電動キャリヤ用トランスファ113)が用いられる製鉄所や造船所等では、ダスト(鉄粉、砂埃、ゴムの摩耗片等の粉塵)が多く発生するため、放熱穴からケース160の内側にダストが多く侵入することになる。この結果、オイルシール153によるダストの侵入を防止する機能だけでは、ダスト対策が十分でないおそれがあった。また、放熱穴から侵入する多くのダストや長期間の使用によっ
て、オイルシール153が劣化して、油がオイルシール153からにじみ出るように漏れるおそれがあった。
そこで、本発明は、上記した課題を解決すべく、ケースの放熱穴からのダストの侵入に対して、シール部材の内側にダストが侵入することを防止できる電動キャリヤ用トランスファを提供することを目的とする。
(1)本発明に係る電動キャリヤ用トランスファは、車輪を回転駆動するための電力を発生する発電機と、この発電機を駆動するための動力を発生するエンジンとの間に配置され、前記エンジンの動力を前記発電機と前記車輪を操舵駆動するための油圧を発生する油圧ポンプとに分配するものであって、前記エンジンからの動力が入力される入力軸と、前記エンジンと前記入力軸とを連結して回転可能な連結部材と、前記連結部材を覆い放熱用の放熱穴を有するケースと、前記入力軸を覆う入力軸カバーと、前記入力軸カバーと前記入力軸との間に組付けられていてダストの侵入を防止するとともに油の漏れを防止するシール部材とを備え、前記入力軸カバーと前記連結部材との間には、前記入力軸の周方向に環状で凹凸状に嵌合するラビリンス構造が設けられていることを特徴とする。
(2)(1)に記載された電動キャリヤ用トランスファにおいて、前記シール部材から漏れた油を前記入力軸カバーを通って前記ケース外へ逃がすドレンチューブが設けられていると良い。
(3)(2)に記載された電動キャリヤ用トランスファにおいて、前記ドレンチューブは、振動を抑制する防振ゴムを介して前記ケースに組付けられていることが好ましい。
上記構成(1)では、ダスト(鉄粉、砂埃、ゴムの摩耗片等の粉塵)が、ケースの放熱穴から侵入して、連結部材と入力軸カバーとの間に設けられたラビリンス構造に入り込もうとしても、連結部材の回転によって吹き飛ばされる。この結果、ダストがシール部材まで到達しないようになり、シール部材の内側へダストが侵入することを確実に防止することができる。また、ダストがシール部材まで到達しないようになるため、ダストによるシール部材の劣化を抑制でき、シール部材の劣化によって生じる油のにじみ漏れを防止できる。
上記構成(2)では、シール部材が放熱穴から侵入する多くのダストや長期間の使用によって劣化して、万一油がシール部材からにじみ出るように漏れても、ドレンチューブがシール部材から漏れる油を入力軸カバーを通してケース外へ逃がす。このため、シール部材から漏れる油が連結部材に付着することを防止でき、油が連結部材に付着した場合の不具合を防止できる。
上記構成(3)では、防振ゴムによってドレンチューブが振れ難くなり、ドレンチューブから生じる振動を抑制できる。
(A)本実施形態の電動キャリヤ用トランスファを搭載した電動キャリヤの側面図である。(B)一部分を透視した電動キャリヤの平面図である。 図1(B)に示した動力装置を詳細に示した平面図である。 図2に示した電動キャリヤ用トランスファの平面図である。 図3に示した電動キャリヤ用トランスファを右側から見たときの側面図である。 図4に示した電動キャリヤ用トランスファを下側から見たときの正面図である。 図4に示したA−B−C−D−E線に沿った断面図である。 図6に示した入力軸の近傍を拡大した図である。 図4に示したD−F線に沿った断面図である。 従来の電動キャリヤの動力構成を模式的に示した図である。 従来の電動キャリヤ用トランスファの入力軸の近傍を拡大した図である。
本発明に係る電動キャリヤ用トランスファについて、図面を参照しながら以下に説明する。図1(A)は、本実施形態の電動キャリヤ用トランスファを搭載した電動キャリヤ1の側面図であり、図1(B)は、電動キャリヤ1の平面図である。なお、図1(B)では、荷台2の一部が透視して示されている。
電動キャリヤ1は、主に製鉄所や造船所等で重量物を搬送するための搬送車両である。電動キャリヤ1は、図1(A)(B)に示したように、搬送物を積載する荷台2と、この荷台2を支持する複数の車輪3と、これら複数の車輪3の一部を電力により回転駆動するモータ4と、複数の車輪3の全てを油圧により操舵駆動するシリンダ5とを備えている。こうして、電動キャリヤ1は、シリンダ5により複数の車輪3を独立して操舵駆動することで、斜行や横行等の走行ができるようになっている。
また、電動キャリヤ1は、図1(A)に示したように、荷台2及び車輪3を連結する伸縮可能なアーム6と、このアーム6を油圧により伸縮駆動するシリンダ7とを備えている。こうして、電動キャリヤ1は、シリンダ7によりアーム6を伸縮駆動することで荷台2の昇降ができるようになっている。ここで、この電動キャリヤ1には、図1(B)に示したように、動力装置10が搭載されている。図2は、図1に示した動力装置10を詳細に示した平面図である。
動力装置10は、図2に示したように、エンジン11と、発電機12と、エンジン11と発電機12との間に配置される電動キャリヤ用トランスファ13(以下、単に「トランスファ13」と呼ぶ)と、トランスファ13の一端部(図2の下端部)に接続される油圧ポンプ14及び冷却液ポンプ15と、トランスファ13の他端部(図2の上端部)に接続される潤滑油ポンプ16とを備えている。
エンジン11は、発電機12や油圧ポンプ14等を駆動するための動力を発生するものである。発電機12は、車輪3を回転駆動するための電力を発生するとともに、発生した電力をモータ4に供給するものである。この発電機12は、トランスファ13を介して伝達されるエンジン11の動力によって、駆動するようになっている。トランスファ13は、エンジン11の動力を、発電機12と油圧ポンプ14と冷却液ポンプ15と潤滑油ポンプ16とに分配するものである。トランスファ13の構成については、後に詳しく説明する。
油圧ポンプ14は、車輪3を操舵駆動するための油圧及びアーム6を伸縮駆動するための油圧を発生するとともに、発生した油圧をシリンダ5及びシリンダ7に供給するものである。冷却液ポンプ15は、モータ4を冷却するための冷却液を圧送するものである。潤滑油ポンプ16は、トランスファ13を潤滑するための潤滑油を圧送するものである。これら油圧ポンプ14、冷却液ポンプ15、潤滑油ポンプ16は、トランスファ13を介して伝達されるエンジン11の動力によって、駆動するようになっている。
ここで、図3は、図2に示したトランスファ13の平面図である。また、図4は、図3に示したトランスファ13を右側から見たときの側面図である。また、図5は、図4に示したトランスファ13を下側から見たときの正面図である。図6は、図4に示したA−B−C−D−E線に沿った断面図である。
トランスファ13は、図3〜図6に示したように、エンジン11からの動力が伝達される入力軸20と、エンジン11と入力軸20とを連結する円筒ハブ30及びカップリング40と、入力軸20を覆う入力軸カバー50と、円筒ハブ30及びカップリング40を覆うケース60と、入力軸20からエンジン11の動力を伝達するための歯車機構70と、この歯車機構70をケース60とともに挟むように組付ける第2ケース80とを備えている。
入力軸20は、エンジン11からの動力が入力される軸であり、エンジン11からの動力により回転するようになっている。円筒ハブ30は、入力軸20と一体回転するものである。この円筒ハブ30は、入力軸20と同軸的に配置されていて、ナット31及びカラー32を介して入力軸20に組付けられている。カップリング40は、エンジン11の出力軸(図示省略)と円筒ハブ30とを連結するものである。このカップリング40は、円筒形状であり、径方向に延びるボルト41を介して円筒ハブ30に一体回転可能に組付けられている。この円筒ハブ30とカップリング40とが、本発明の連結部材に相当する。ここで、図7は、図6に示した入力軸20の近傍を拡大した図である。
入力軸カバー50は、図7に示したように、ベアリングBr1を保持している第1カバー51と、オイルシール53を組付けている第2カバー52とで構成されている。ベアリングBr1は、入力軸20を回転可能に支持するものである。第1カバー51と第2カバー52とは、円環状に形成されていて、軸方向に延びるボルト54を介して連結している。そして、第2カバー52は、軸方向に延びるボルト55を介してケース60に組付けられている。
オイルシール53は、このオイルシール53より内側(図7の左側)にダスト(鉄粉、砂埃、ゴムの摩耗片等の粉塵)が侵入することを防止するとともに、このオイルシールより外側(図7の右側)に油が漏れることを防止するものである。即ち、オイルシール53は、ダストリップ付のオイルシールである。このオイルシール53は、第2カバー52と入力軸20の周りに組付けられたブッシュ56との間に組付けられている。オイルシール53より内側には、ベアリングBr1の潤滑を良くするための油が封入されている。このオイルシール53が、本発明のシール部材に相当する。
ケース60は、図6に示したように、トランスファ13のエンジン11側(図6の右側)を覆うものである。ケース60は、カップリング40を囲む円筒状の円環部61と、円環部61の底部分(図6の左端部分)から平面状に広がる平面部62とを有している。円環部61には、図4に示したように、放熱用の放熱穴61aが3個形成されている。平面部62には、後述する歯車機構70の第1,第2出力軸71,72、入力ギヤ73、各アイドルギヤ74,75,76,77を回転可能に支持するベアリングBr2が組付けられている。
歯車機構70は、エンジン11から入力軸20に伝達された動力を、油圧ポンプ14と冷却液ポンプ15と潤滑油ポンプ16とに伝達するものである。この歯車機構70は、図6に示したように、径方向の一方側(図6の下側)に第1出力軸71を有し、径外方向の他方側(図6の上側)に第2出力軸72を有し、入力軸20の周りに一体回転可能に組付けられた入力ギヤ73とを有している。
第1出力軸71は、発電機12側(図6の左側)で油圧ポンプ14の入力軸(図示省略)と連結するとともに、エンジン11側(図6の右側)で冷却液ポンプ15の入力軸(図示省略)と連結している。そして、第1出力軸71は第1アイドルギヤ74と噛合し、第1アイドルギヤ74は第2アイドルギヤ75と噛合し、第2アイドルギヤ75は入力ギヤ73と噛合している。こうして、エンジン11から入力軸20に伝達された動力が、入力ギヤ73、第2アイドルギヤ75、第1アイドルギヤ74、第1出力軸71を介して、油圧ポンプ14と冷却液ポンプ15とに伝達されるようになっている。
第2出力軸72は、エンジン11側(図6の右側)で潤滑油ポンプ16の入力軸16aと連結している。そして、第2出力軸72は第3アイドルギヤ76と噛合し、第3アイドルギヤ76は第4アイドルギヤ77と噛合し、第4アイドルギヤ77は入力ギヤ73と噛合している。こうして、エンジン11から入力軸20に伝達された動力が、入力ギヤ73、第4アイドルギヤ77、第3アイドルギヤ76、第2出力軸72を介して、潤滑油ポンプ16に伝達されるようになっている。
第2ケース80は、図6に示したように、トランスファ13の発電機12側(図6の左側)を覆うものである。第2ケース80は、第1出力フランジ91及び第2出力フランジ92を囲む円筒状の円環部81と、円環部81の底部分(図6の右端部分)から平面状に広がる平面部82とを有している。第1出力フランジ91と第2出力フランジ92は、入力軸20と発電機12とを連結するものである。第1出力フランジ91は、軸方向に延びるボルト93を介して入力軸20に一体回転可能に連結され、第2出力フランジ92は、軸方向に延びるボルト94を介して入力軸20に一体回転可能に連結されている。平面部82には、歯車機構70の第1,第2出力軸71,72、入力ギヤ73、各アイドルギヤ74,75,76,77を回転可能に支持するベアリングBr2が組付けられている。
ところで、本実施形態では、発電機12の常用回転数で生じる共振を防止するために、カップリング40がゴム製で構成されるようになっている。しかし、ゴム製のカップリング40は耐熱性が比較的低いものであり、エンジン11からの熱がケース60内にこもると、ゴム製のカップリング40が損傷するおそれがある。そこで、ケース60の円環部61には、上述したように、エンジン11からの熱を放熱するための放熱穴61aを形成する必要があるが、この場合に以下の問題がある。
即ち、電動キャリヤ1(トランスファ13)が用いられる製鉄所や造船所等では、ダスト(鉄粉、砂埃、ゴムの摩耗片等の粉塵)が多く発生するため、放熱穴61aからケース60の内側にダストが多く侵入することになる。この結果、オイルシール53によるダストの侵入を防止する機能だけでは、ダスト対策が十分でない。また、放熱穴61aから侵入する多くのダストや長年の使用によって、オイルシール53が劣化して、油がオイルシール53からにじみ出るように漏れるおそれがある。
そこで、本実施形態では、オイルシール53の機能を補助すべく、図7に示したように、入力軸カバー50の第2カバー52と円筒ハブ30との間で、凹凸状に嵌合するラビリンス構造LKが設けられている。このラビリンス構造LKは、第2カバー52の側面から入力軸20の軸方向に突出する凸部52aと、円筒ハブ30の側面から入力軸20の軸方向に窪んでいる凹部30aとによって、構成されている。
凸部52aと凹部30aとは、入力軸20の周方向に円環状になるように形成されていて、嵌合している。この凸部52aと凹部30aとが嵌合している位置は、オイルシール53より径外方向側の位置であって、オイルシール53と放熱穴61aとの間である。こうして、凸部52aと凹部30aが嵌合している状態で、円筒ハブ30が第2カバー52に対して回転するようになっている。このため、放熱穴61aからケース60の内側に侵入したダストは、ラビリンス構造LKへ入り込もうとしても、凸部52aと嵌合した凹部
30aの回転によって、吹き飛ばされることになる。
また、本実施形態では、オイルシール53の機能を補助すべく、図8に示したように、ケース60の内側にドレンチューブ95が設けられている。なお、図8は、図4に示したD−F線に沿った断面図であり、図8の下側が鉛直方向下側に対応している。ドレンチューブ95は、オイルシール53から漏れた油を第2カバー52を通してケース60外へ逃がすものである。このドレンチューブ95は、図8に示したように、振動を抑制する防振ゴム96を介してケース60の平面部62に組付けられていて、上方側が第2カバー52を貫通している。
そして、ドレンチューブ95の上端部95aが、オイルシール53とブッシュ56と円筒ハブ30と第2カバー52(凸部52a)とに囲まれた空間KKに連通している。また、ドレンチューブ95の下端部95bが、ケース60の円環部61に形成された3個の放熱穴61aのうち、鉛直方向下側の放熱穴61aの近傍に配置されている。こうして、万一油がオイルシール53からにじみ出るように漏れても、その油が自重によって空間KKからドレンチューブ95の上端部95aに入り、ドレンチューブ95内を通って行く。そして、その油が、ドレンチューブ95の下端部95bから排出されて、放熱穴61aからケース60外へ逃げるようになっている。
本実施形態のトランスファ13の作用効果について説明する。
このトランスファ13では、ダスト(鉄粉、砂埃、ゴムの摩耗片等の粉塵)が、ケース60の放熱穴61aから侵入し、図7に示したように、円筒ハブ30と第2カバー52との間に設けられたラビリンス構造LKに入り込もうとしても、円筒ハブ30(凹部30a)の回転によって、吹き飛ばされる。この結果、ダストがオイルシール53まで到達しないようになり、オイルシール53の内側へダストが侵入することを確実に防止することができる。また、ダストがオイルシール53まで到達しないようになるため、ダストによるオイルシール53の劣化を抑制でき、オイルシール53の劣化によって生じる油のにじみ漏れを防止できる。こうして、このトランスファ13では、オイルシール53の負担が軽減し、放熱穴61aからのダストの侵入やオイルシール53からの油のにじみ漏れに十分対応できるようになっている。
また、このトランスファ13では、オイルシール53が長年の使用によって劣化して、万一油がにじみ出るように漏れても、ドレンチューブ95が漏れた油を第2カバー52を通ってケース60外へ逃がす。このため、オイルシール53から漏れる油がゴム製のカップリング40に付着することを防止でき、油がゴム製のカップリング40に付着した場合の不具合を防止できる。
また、このトランスファ13では、ドレンチューブ95が、防振ゴム96を介してケース60の平面部62に組付けられているため、振れ難くなる。従って、ドレンチューブ95から生じる振動を抑制できる。
以上、本発明に係るトランスファ13について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、本実施形態では、カップリング40がゴム製であるが、カップリング40の材質はゴムに限定されるものではなく、適宜変更可能であり、例えば樹脂であっても良い。
また、本実施形態では、エンジン11と入力軸22を連結する連結部材が、円筒ハブ30とカップリング40の二部材で構成されているが、連結部材が一部材又は三部材以上で構成されていても良い。
また、本実施形態では、入力軸カバー50は第1カバー51と第2カバー52の二部材で構成されているが、入力軸カバー50は一部材又は三部材以上で構成されていても良い。
また、本実施形態では、油圧ポンプ14と冷却液ポンプ15と潤滑油ポンプ16とをトランスファ13に接続して、それら油圧ポンプ14と冷却液ポンプ15と潤滑油ポンプ16とがエンジン11の動力により駆動する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、冷却液ポンプ15、潤滑油ポンプ16に換えて他の装置をトランスファ13に接続しても良く、冷却液ポンプ15、潤滑油ポンプ16がなくても良い。
また、本実施形態では、第2カバー52に凸部52aを設け、円筒ハブ30に凹部30aを設けてラビリンス構造LKを構成したが、第2カバー52に凹部を設け、円筒ハブ30に凸部を設けてラビリンス構造を構成しても良い。
1 電動キャリヤ
10 動力装置
11 エンジン
12 発電機
13 トランスファ(電動キャリヤ用トランスファ)
14 油圧ポンプ
15 冷却液ポンプ
16 潤滑油ポンプ
20 入力軸
30 円筒ハブ
30a 凹部
40 カップリング
50 入力軸カバー
52a 凸部
53 オイルシール
60 ケース
61a 放熱穴
70 歯車機構
80 第2ケース
95 ドレンチューブ
96 防振ゴム
LK ラビリンス構造

Claims (3)

  1. 車輪を回転駆動するための電力を発生する発電機と、この発電機を駆動するための動力を発生するエンジンとの間に配置され、
    前記エンジンの動力を前記発電機と前記車輪を操舵駆動するための油圧を発生する油圧ポンプとに分配する電動キャリヤ用トランスファにおいて、
    前記エンジンからの動力が入力される入力軸と、
    前記エンジンと前記入力軸とを連結して回転可能な連結部材と、
    前記連結部材を覆い放熱用の放熱穴を有するケースと、
    前記入力軸を覆う入力軸カバーと、
    前記入力軸カバーと前記入力軸との間に組付けられていてダストの侵入を防止するとともに油の漏れを防止するシール部材とを備え、
    前記入力軸カバーと前記連結部材との間には、前記入力軸の周方向に環状で凹凸状に嵌合するラビリンス構造が設けられていることを特徴とする電動キャリヤ用トランスファ。
  2. 請求項1に記載された電動キャリヤ用トランスファにおいて、
    前記シール部材から漏れる油を前記入力軸カバーを通って前記ケース外へ逃がすドレンチューブが設けられていることを特徴とする電動キャリヤ用トランスファ。
  3. 請求項2に記載された電動キャリヤ用トランスファにおいて、
    前記ドレンチューブは、振動を抑制する防振ゴムを介して前記ケースに組付けられていることを特徴とする電動キャリヤ用トランスファ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020094425A (ja) * 2018-12-13 2020-06-18 日本車輌製造株式会社 建設機械及び建設機械の組立方法

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