JP2013163979A - 圧縮機および圧縮機の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、ステータとロータとの間のエアギャップの精度を向上させることである。
【解決手段】ロータリー圧縮機101は、円筒形状のケーシング10と、ステータ51と、ロータ52と、圧縮機構15とを備える。ステータは、ケーシングに固定される。ロータは、ステータとエアギャップを介して配置される。圧縮機構は、ケーシングに固定される。圧縮機構は、ロータによって駆動されるクランク軸を有する。ケーシングと圧縮機構の少なくとも一方は、湾曲面11s,22sを有する。ケーシングの湾曲面11sは、圧縮機構の外周面15aに対向している内周面であって、ケーシングの径方向外側に向かって窪んでおり、または、ケーシングの径方向内側に向かって突出している。圧縮機構の湾曲面22sは、ケーシングの内周面11aに対向している外周面であって、ケーシングの内周面に向かって突出している。
【選択図】図5
【解決手段】ロータリー圧縮機101は、円筒形状のケーシング10と、ステータ51と、ロータ52と、圧縮機構15とを備える。ステータは、ケーシングに固定される。ロータは、ステータとエアギャップを介して配置される。圧縮機構は、ケーシングに固定される。圧縮機構は、ロータによって駆動されるクランク軸を有する。ケーシングと圧縮機構の少なくとも一方は、湾曲面11s,22sを有する。ケーシングの湾曲面11sは、圧縮機構の外周面15aに対向している内周面であって、ケーシングの径方向外側に向かって窪んでおり、または、ケーシングの径方向内側に向かって突出している。圧縮機構の湾曲面22sは、ケーシングの内周面11aに対向している外周面であって、ケーシングの内周面に向かって突出している。
【選択図】図5
Description
本発明は、圧縮機および圧縮機の製造方法に関する。
従来、空気調和装置に使用される圧縮機として、例えば、特許文献1(特開平6−026478号公報)に開示されているロータリー圧縮機が知られている。この圧縮機では、圧縮機構部は、剛性の高い支持部材によって支持され、かつ、この支持部材は、締り嵌めまたは溶接によってケーシングに固定されている。圧縮機構部が剛性の高い支持部材によって支持されると、圧縮機内部で発生する機械音が固体伝播し、騒音が増加するが、クランク軸と、ロータ等からなる回転体と、圧縮機構部とが一体となって振れ回ることによって発生するモータ電磁音を低減することができる。機械音は周波数が高く、室外機の防音材で低減することが比較的容易である。そのため、モータ電磁音を低減するために、圧縮機構部は、より剛性の高い支持部材によって支持されることが好ましい。
しかし、圧縮機は、運転中において、ステータとロータとの間のエアギャップができるだけ均一である必要がある。ここで、「エアギャップが均一である」とは、最小エアギャップが存在する断面においてエアギャップの偏差が最小となることである。「最小エアギャップが存在する断面」は、最小エアギャップが存在する場合において、ステータとロータとの間の空間を、ステータの軸方向かつ径方向に切断した断面である。「エアギャップの偏差が最小となる」は、ステータの径方向に沿ったエアギャップの大きさの最大値または最小値と、平均値との差(偏差)が最小となることである。なぜなら、エアギャップの精度が悪いと、モータの電磁力が不均一になるために、モータ電磁音が増大してしまうからである。エアギャップを均一にするためには、例えば、ステータ内径の中心軸と、ロータが連結された圧縮機構の中心軸とが一致するように、圧縮機を組み立てる。この場合、組み立て時において、ケーシングの位置精度と、ケーシングに締り嵌めによって固定されるステータおよび圧縮機構の位置精度とを確保する必要がある。また、ステータおよび圧縮機構のいずれか一方もしくは両方と、ケーシングとの間にあらかじめクリアランスを設けておき、締り嵌めではなく溶接などによって、固定時に位置調整を行う必要がある。しかし、前者の場合、部品精度を上げるためにコストアップとなり、後者の場合、圧縮機の強度を確保することができない。
本発明の目的は、ステータとロータとの間のエアギャップの精度を向上させることである。
本発明の第1観点に係る圧縮機は、円筒形状のケーシングと、ステータと、ロータと、圧縮機構とを備える。ステータは、ケーシングに固定される。ロータは、ステータとエアギャップを介して配置される。圧縮機構は、ケーシングに固定される。圧縮機構は、ロータによって駆動されるクランク軸を有する。ケーシングと圧縮機構の少なくとも一方は、湾曲面を有する。ケーシングが湾曲面を有する場合、ケーシングの湾曲面は、圧縮機構の外周面に対向している内周面であって、ケーシングの径方向外側に向かって窪んでおり、または、ケーシングの径方向内側に向かって突出している。圧縮機構が湾曲面を有する場合、圧縮機構の湾曲面は、ケーシングの内周面に対向している外周面であって、ケーシングの内周面に向かって突出している。
本発明の第2観点に係る圧縮機の製造方法によって製造される圧縮機は、円筒形状のケーシングと、ステータと、ロータと、圧縮機構とを備える。ステータは、ケーシングに固定される。ロータは、ステータとエアギャップを介して配置される。圧縮機構は、ケーシングに固定される。圧縮機構は、ロータによって駆動されるクランク軸を有する。ケーシングと圧縮機構の少なくとも一方は、湾曲面を有する湾曲部品である。ケーシングが湾曲面を有する場合、ケーシングの湾曲面は、圧縮機構の外周面に対向している内周面であって、ケーシングの径方向外側に向かって窪んでおり、または、ケーシングの径方向内側に向かって突出している。圧縮機構が湾曲面を有する場合、圧縮機構の湾曲面は、ケーシングの内周面に対向している外周面であって、ケーシングの内周面に向かって突出している。本発明の第2観点に係る圧縮機の製造方法は、組み立て工程と、組み合わせ工程と、位置調整工程と、締り嵌め工程とを備える。組み立て工程では、圧縮機構とロータとを組み立てる。組み合わせ工程では、組み立て工程の後において、圧縮機構とロータとステータとを組み合わせる。位置調整工程では、組み合わせ工程の後において、最小エアギャップが存在する断面においてエアギャップの偏差が最小となるように、湾曲部品の位置を調整する。締り嵌め工程では、位置調整工程において湾曲部品の位置を調整した後に、締り嵌めによって圧縮機構をケーシングに固定する。
第2観点に係る圧縮機の製造方法では、締り嵌めによって圧縮機構をケーシングに固定する前に、湾曲部品の位置を調整する。以下、例として、湾曲部品が圧縮機構である場合について説明する。圧縮機構は、締り嵌め前に、モータのロータと一体に組み立てられている。締り嵌めによって圧縮機構をケーシングに固定する場合、圧縮機構とケーシングとの間のクリアランスを確保できないので、締り嵌め後のエアギャップが均一にならない。ここで、「エアギャップが均一である」とは、最小エアギャップが存在する断面においてエアギャップの偏差が最小となることである。「最小エアギャップが存在する断面」は、最小エアギャップが存在する場合において、ステータとロータとの間の空間を、ステータの軸方向かつ径方向に切断した断面である。「エアギャップの偏差が最小となる」は、ステータの径方向に沿ったエアギャップの大きさの最大値または最小値と、平均値との差(偏差)が最小となることである。すなわち、エアギャップが均一である場合、ステータの軸方向かつ径方向に切断したエアギャップの断面積は、エアギャップの周方向に均一であり、かつ、エアギャップの大きさは、エアギャップの長手方向に均一である。第2観点に係る圧縮機の製造方法では、締り嵌め後のエアギャップを均一にするために、締り嵌め前に、湾曲部品である圧縮機構の位置を調整する。具体的には、ロータの中心軸をステータの内周の中心軸に向かって傾けて、圧縮機構をわずかに傾斜させることによって、締り嵌め後のエアギャップの最大値と最小値との差が可能な限り最小で均一となるようにする。圧縮機構は、湾曲面を有しているので、締り嵌め時においてケーシングの径方向内側に向かう力をケーシングの内壁から受けても、傾斜させる前の位置に戻らない。すなわち、湾曲部品である圧縮機構は、締り嵌め前に調整された位置を保持した状態で、ケーシングに固定される。これにより、締り嵌め後のエアギャップを均一にすることができる。
従って、第2観点に係る圧縮機の製造方法は、ステータとロータとの間のエアギャップの精度を向上させることができる。これにより、圧縮機の運転時におけるモータ電磁音の増加を抑制できる。なお、第2観点に係る圧縮機の製造方法は、締り嵌め工程において、ステータおよび圧縮機構を同時にケーシングに固定する製造方法を含む。
本発明の第3観点に係る圧縮機の製造方法は、部材挿入工程と、部材取出工程とをさらに備える。部材挿入工程では、位置調整工程において湾曲部品の位置を調整する前に、エアギャップにエアギャップ調整部材を挿入して、エアギャップを確保する。部材取出工程では、締り嵌め工程において圧縮機構をケーシングに固定した後に、エアギャップ調整部材をエアギャップから取り出す。
第3観点に係る圧縮機の製造方法では、湾曲部品の位置を調整する前に、板状の細長い部材等からなるエアギャップ調整部材をエアギャップの周方向に均等に配置する。締り嵌め後において、エアギャップ調整部材を取り出すことによって、均一なエアギャップを確保することができる。従って、第3観点に係る圧縮機の製造方法は、ステータとロータとの間のエアギャップの精度を向上させることができる。
本発明に係る圧縮機および圧縮機の製造方法は、ステータとロータとの間のエアギャップの精度を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る圧縮機および圧縮機の製造方法について、図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る圧縮機は、ロータリー圧縮機である。ロータリー圧縮機は、シリンダ内のローラの公転運動によってシリンダ内の空間の容積を周期的に増減させて流体を圧縮する圧縮機である。
(1)圧縮機の構成
本実施形態に係るロータリー圧縮機101の縦断面図を図1に示す。ロータリー圧縮機101は、冷媒を循環する冷凍サイクルを繰り返す冷媒回路において、冷媒ガスを圧縮する役割を担う。ロータリー圧縮機101は、ケーシング10、圧縮機構15、モータ16、クランク軸17、吸入管19および吐出管20等から構成される。以下、ロータリー圧縮機101の構成部品について説明する。
本実施形態に係るロータリー圧縮機101の縦断面図を図1に示す。ロータリー圧縮機101は、冷媒を循環する冷凍サイクルを繰り返す冷媒回路において、冷媒ガスを圧縮する役割を担う。ロータリー圧縮機101は、ケーシング10、圧縮機構15、モータ16、クランク軸17、吸入管19および吐出管20等から構成される。以下、ロータリー圧縮機101の構成部品について説明する。
(1−1)ケーシング
ケーシング10は、略円筒状の胴部ケーシング部11と、胴部ケーシング部11の上端部に気密状に溶接される椀状の上壁部12と、胴部ケーシング部11の下端部に気密状に溶接される椀状の底壁部13とから構成される。ケーシング10は、ケーシング10の内部及び外部において圧力及び温度が変化した場合に変形及び破損が起こりにくい剛性部材で成形される。ケーシング10は、胴部ケーシング部11の略円筒状の軸方向が鉛直方向に沿うように設置される。
ケーシング10は、略円筒状の胴部ケーシング部11と、胴部ケーシング部11の上端部に気密状に溶接される椀状の上壁部12と、胴部ケーシング部11の下端部に気密状に溶接される椀状の底壁部13とから構成される。ケーシング10は、ケーシング10の内部及び外部において圧力及び温度が変化した場合に変形及び破損が起こりにくい剛性部材で成形される。ケーシング10は、胴部ケーシング部11の略円筒状の軸方向が鉛直方向に沿うように設置される。
ケーシング10の内部には、圧縮機構15と、圧縮機構15の上方に配置されるモータ16と、ケーシング10内を鉛直方向に延びるように配設されるクランク軸17等が収容されている。圧縮機構15およびモータ16は、ケーシング10の内壁に固定されている。吸入管19は、胴部ケーシング部11に気密状に嵌入されている。吐出管20は、ケーシング10の上壁部12の上面に気密状に嵌入されている。
(1−2)圧縮機構
圧縮機構15は、シリンダ21と、フロントヘッド22と、リアヘッド23と、ローラ24とを有する。シリンダ21とフロントヘッド22とリアヘッド23は、ボルトによって締結されて一体に組み立てられている。フロントヘッド22は、胴部ケーシング部11の内周面11aに固定されている。図2に示されるように、胴部ケーシング部11の内周面11aに固定される前のフロントヘッド22は、径方向外側に向かって突出し、かつ、滑らかに湾曲している外周面である湾曲外周面22sを有する。湾曲外周面22sは、胴部ケーシング部11の内周面11aに密着される面である。
圧縮機構15は、シリンダ21と、フロントヘッド22と、リアヘッド23と、ローラ24とを有する。シリンダ21とフロントヘッド22とリアヘッド23は、ボルトによって締結されて一体に組み立てられている。フロントヘッド22は、胴部ケーシング部11の内周面11aに固定されている。図2に示されるように、胴部ケーシング部11の内周面11aに固定される前のフロントヘッド22は、径方向外側に向かって突出し、かつ、滑らかに湾曲している外周面である湾曲外周面22sを有する。湾曲外周面22sは、胴部ケーシング部11の内周面11aに密着される面である。
シリンダ21は、厚肉の円筒形状を有している。図1に示されるように、シリンダ21の上端面は、フロントヘッド22に覆われ、シリンダ21の下端面は、リアヘッド23に覆われている。シリンダ21の内周面、フロントヘッド22の下端面、および、リアヘッド23の上端面は、シリンダ室26を形成する。シリンダ室26には、クランク軸17に連結されたローラ24および図示されないブレードが収納される。ローラ24は、クランク軸17の軸回転運動によって、シリンダ21の内周面に沿って公転する。ブレードは、先端が常にローラ24の外周面に当接しながら、ローラ24の公転に伴ってシリンダ21の径方向に進退する。ローラ24およびブレードは、シリンダ室26を2つの圧縮空間に区画する。ローラ24の公転によって、当該圧縮空間の容積が周期的に増減する。
シリンダ21は、径方向に貫通し、かつ、シリンダ室26に連通する吸入孔15aを有している。シリンダ21の外周面にある吸入孔15aの開口部は、吸入管19に接続されている。フロントヘッド22は、シリンダ21の軸方向に貫通し、かつ、シリンダ室26に連通する吐出孔15bを有する。
(1−3)モータ
モータ16は、円筒形状のステータ51と、円柱形状のロータ52とを有する。ステータ51の内側面とロータ52の外側面との間には、エアギャップ56が形成されている。ステータ51は、胴部ケーシング部11の内周面11aに固定されている。ロータ52は、クランク軸17に連結される。
モータ16は、円筒形状のステータ51と、円柱形状のロータ52とを有する。ステータ51の内側面とロータ52の外側面との間には、エアギャップ56が形成されている。ステータ51は、胴部ケーシング部11の内周面11aに固定されている。ロータ52は、クランク軸17に連結される。
(1−4)クランク軸
クランク軸17は、偏心軸17aを有する。偏心軸17aは、圧縮機構15のローラ24に連結される。クランク軸17は、偏心軸17aより上方の部分において、モータ16のロータ52に連結される。クランク軸17の中心軸は、ロータ52の中心軸と一致している。
クランク軸17は、偏心軸17aを有する。偏心軸17aは、圧縮機構15のローラ24に連結される。クランク軸17は、偏心軸17aより上方の部分において、モータ16のロータ52に連結される。クランク軸17の中心軸は、ロータ52の中心軸と一致している。
(2)動作
モータ16の駆動によってクランク軸17が軸回転すると、偏心軸17aに連結されているローラ24が、シリンダ室26内で公転する。最初に、圧縮空間の容積の増加によって、低圧の冷媒ガスが、吸入管19から吸入孔15aを経由して圧縮空間に吸入される。次に、圧縮空間の容積の減少によって、冷媒ガスは圧縮空間で圧縮される。次に、圧縮された冷媒ガスは、吐出孔15bから圧縮機構15の外部に吐出され、吐出管20からケーシング10の外部に吐出される。
モータ16の駆動によってクランク軸17が軸回転すると、偏心軸17aに連結されているローラ24が、シリンダ室26内で公転する。最初に、圧縮空間の容積の増加によって、低圧の冷媒ガスが、吸入管19から吸入孔15aを経由して圧縮空間に吸入される。次に、圧縮空間の容積の減少によって、冷媒ガスは圧縮空間で圧縮される。次に、圧縮された冷媒ガスは、吐出孔15bから圧縮機構15の外部に吐出され、吐出管20からケーシング10の外部に吐出される。
(3)圧縮機の製造方法
本実施形態に係るロータリー圧縮機101の製造方法について説明する。具体的には、圧縮機構15およびモータ16を胴部ケーシング部11の内周面11aに固定する工程について説明する。当該工程は、組み立て工程、組み合わせ工程、部材挿入工程、位置調整工程、締り嵌め工程および部材取出工程の6工程から構成される。
本実施形態に係るロータリー圧縮機101の製造方法について説明する。具体的には、圧縮機構15およびモータ16を胴部ケーシング部11の内周面11aに固定する工程について説明する。当該工程は、組み立て工程、組み合わせ工程、部材挿入工程、位置調整工程、締り嵌め工程および部材取出工程の6工程から構成される。
最初に、組み立て工程において、モータ16のロータ52と、クランク軸17と、圧縮機構15とを組み立ててメカアッシー58を得る。
次に、組み合わせ工程において、メカアッシー58とステータ51とを組み合わせる。具体的には、図3に示されるように、固定治具90の上にメカアッシー58およびステータ51を載せる。なお、図1に示される組み立て後の圧縮機では、ステータ51がメカアッシー58の上方に位置しているが、組み合わせ工程においては、メカアッシー58がステータ51の上方に位置している。固定治具90は、メカアッシー58を支える第1位置決め部材90aと、ステータ51を支える第2位置決め部材90bとを有する。第1位置決め部材90aは、後述するエアギャップ調整部材91の環状部材91bを貫通し、メカアッシー58のロータ52の上端面と接する。第1位置決め部材90aは、メカアッシー58の高さ方向の位置を調節する機構を有し、これによりメカアッシー58の傾斜角を調整することができる。第2位置決め部材90bは、ステータ51の上端面と接し、ステータ51の高さ方向の位置を調節する機構を有する。
組み合わせ工程では、部材挿入工程が同時に行われる。部材挿入工程では、位置調整工程においてエアギャップ56を均一に確保するために、メカアッシー58のロータ52とステータ51との間にエアギャップ調整部材91を挿入する。図4Aおよび図4Bに示されるように、エアギャップ調整部材91は、ロータ52の外周面に沿って等間隔に配置される板状部材91aが、環状部材91bに結合された部材である。図4Bは、図4Aを下方から見た図である。
次に、位置調整工程において、続く締り嵌め工程後のエアギャップ56が均一になるように、メカアッシー58の位置を調整する。具体的には、図5に示されるように、エアギャップ56の鉛直方向の断面積が可能な限り均一になるように、第1位置決め部材90aによってメカアッシー58の傾斜角を調整して、ステータ51の内周の中心軸CX1に対するメカアッシー58の中心軸CX2の位置を調整する。メカアッシー58の中心軸CX2は、ロータ52の中心軸と一致する。メカアッシー58は、中心軸CX2上のポイントであって、フロントヘッド22の湾曲外周面22sの高さ方向の中央のポイントCPを中心に傾斜させることで、位置が調整される。すなわち、図6に示されるメカアッシー58は、ポイントCPを中心に中心軸CX2を回転させることで、図5に示される傾斜したメカアッシー58になる。
次に、締り嵌め工程において、加熱して膨張した胴部ケーシング部11を、固定治具90の上に載せられたメカアッシー58およびステータ51に被せる。その後、胴部ケーシング部11を冷却する。これにより、メカアッシー58のフロントヘッド22の湾曲外周面22sは、胴部ケーシング部11の内周面11aから径方向内側に向かう力を受ける。これにより、フロントヘッド22の湾曲外周面22sは、胴部ケーシング部11の内周面11aに密着して固定される。同時に、ステータ51の外周面は、胴部ケーシング部11の内周面11aに密着して固定される。
次に、部材取出工程において、エアギャップ調整部材91を、ロータ52とステータ51との間から抜き取る。
(4)特徴
(4−1)
以下、仮に、メカアッシー58の位置を調整しないで、メカアッシー58を胴部ケーシング部11に締り嵌めによって固定した場合、ステータ51の内周の中心軸CX1とメカアッシー58の中心軸CX2とが一致しないとする。この場合、図6に示されるように、エアギャップ56が均一にならない。具体的には、ステータ51の内周の中心軸CX1に対してメカアッシー58の中心軸CX2側(図6においては左側)に位置している左側エアギャップ56aは、反対側(図6においては右側)に位置している右側エアギャップ56bよりも、鉛直方向の断面積が小さい。エアギャップ56の精度がこのように悪いと、圧縮機の運転時におけるモータ電磁音が増加してしまう。
(4−1)
以下、仮に、メカアッシー58の位置を調整しないで、メカアッシー58を胴部ケーシング部11に締り嵌めによって固定した場合、ステータ51の内周の中心軸CX1とメカアッシー58の中心軸CX2とが一致しないとする。この場合、図6に示されるように、エアギャップ56が均一にならない。具体的には、ステータ51の内周の中心軸CX1に対してメカアッシー58の中心軸CX2側(図6においては左側)に位置している左側エアギャップ56aは、反対側(図6においては右側)に位置している右側エアギャップ56bよりも、鉛直方向の断面積が小さい。エアギャップ56の精度がこのように悪いと、圧縮機の運転時におけるモータ電磁音が増加してしまう。
本実施形態では、エアギャップ56が均一になるように、位置調整工程においてメカアッシー58の位置が調整された状態で、メカアッシー58が胴部ケーシング部11に締り嵌めによって固定される。具体的には、位置調整工程において、メカアッシー58の中心軸CX2をステータ51の内周の中心軸CX1に向かって傾けて、メカアッシー58を傾斜させる。これにより、図5に示されるように、左側エアギャップ56aおよび右側エアギャップ56bの鉛直方向の断面積の差を小さくする。位置調整工程では、このようにして、最小エアギャップが存在する断面においてエアギャップの偏差が最小となるように、メカアッシー58の位置を調節する。具体的には、鉛直方向(ステータ51の軸方向かつ径方向)に切断した場合のエアギャップ56の断面積の最大値と最小値との差が最小となるように、メカアッシー58の位置を調節する。同時に、鉛直方向に切断した場合のエアギャップ56の断面の、水平方向(ステータ51の径方向)の長さ(すなわち、ある高さ位置における、ステータ51とロータ52との間の距離)の最大値または最小値と、平均値との差が最小となるように、メカアッシー58の位置を調節する。例えば、図5において、左側エアギャップ56aの水平方向の長さが最大値となる高さ位置はg1であり、最小値となる高さ位置はg2である。
図12に示される従来のフロントヘッド222は、外周面222sの縦断面が鉛直方向の直線である。本実施形態と同様に、エアギャップ56が均一になるようにフロントヘッド222を傾斜させた場合、傾斜した外周面222sは、締り嵌めによって胴部ケーシング部11の内周面11aから径方向内側に向かう力を受ける。これにより、傾斜させた外周面222sの縦断面形状は、胴部ケーシング部11の内周面11aに沿って鉛直方向の直線になるので、フロントヘッド222は傾斜させる前の状態に戻ってしまう。従って、外周面222sの縦断面が鉛直方向の直線である従来のフロントヘッド222を用いた場合、締り嵌め前にフロントヘッド222を傾斜させることによって、エアギャップ56を均一にすることができない。
一方、本実施形態では、メカアッシー58のフロントヘッド22は湾曲外周面22sを有している。位置調整工程において、フロントヘッド22を所定の範囲で傾斜させた場合、湾曲外周面22sの縦断面形状は、所定の高さ位置において鉛直方向の接線を有する。これにより、傾斜した外周面22sが締り嵌めによって胴部ケーシング部11の内周面11aから径方向内側に向かう力を受けた場合でも、傾斜した外周面22sの向きが変化しにくい。そのため、フロントヘッド22は、締り嵌めによって、傾斜させる前の状態に戻らない。従って、フロントヘッド22は、位置調整工程において調整された位置を保持した状態で、締り嵌め工程において胴部ケーシング部11に固定される。
従って、本実施形態では、位置調整工程においてメカアッシー58の位置が調整されることによって、ステータ51とロータ52との間のエアギャップ56の精度を向上させることができる。これにより、本実施形態に係るロータリー圧縮機101は、運転時におけるモータ電磁音の増加を抑制することができる。
(4−2)
本実施形態では、エアギャップ56にエアギャップ調整部材91が挿入された状態で、締り嵌めが行われる。エアギャップ調整部材91は、締り嵌め時において、エアギャップ56を確保する効果を有する。従って、本実施形態では、エアギャップ調整部材91によって、エアギャップ56の精度を向上させることができる。
本実施形態では、エアギャップ56にエアギャップ調整部材91が挿入された状態で、締り嵌めが行われる。エアギャップ調整部材91は、締り嵌め時において、エアギャップ56を確保する効果を有する。従って、本実施形態では、エアギャップ調整部材91によって、エアギャップ56の精度を向上させることができる。
(5)変形例
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明したが、本発明の具体的構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で変更可能である。以下、本発明の実施形態に係る圧縮機および圧縮機の製造方法に対する適用可能な変形例について説明する。
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明したが、本発明の具体的構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で変更可能である。以下、本発明の実施形態に係る圧縮機および圧縮機の製造方法に対する適用可能な変形例について説明する。
(5−1)変形例A
本発明の実施形態では、フロントヘッド22は湾曲外周面22sを有しているが、フロントヘッドは、縦断面形状が直線である外周面を有し、かつ、胴部ケーシング部11は、径方向外側に向かって窪んでおり、かつ、滑らかに湾曲している内周面を有してもよい。
本発明の実施形態では、フロントヘッド22は湾曲外周面22sを有しているが、フロントヘッドは、縦断面形状が直線である外周面を有し、かつ、胴部ケーシング部11は、径方向外側に向かって窪んでおり、かつ、滑らかに湾曲している内周面を有してもよい。
本変形例では、メカアッシーのフロントヘッドは、図12に示される従来のフロントヘッド222と同様に、縦断面形状が直線である外周面を有する。また、胴部ケーシング部11は、図7に示されるように、径方向外側に向かって窪んでおり、かつ、滑らかに湾曲している湾曲内周面11sを有する。湾曲内周面11sは、フロントヘッド22の外周面と対向する高さ位置に設けられている。
本変形例では、組み立て工程において、ロータ52と、クランク軸17と、図12に示される従来のフロントヘッド222を有する圧縮機構15とを組み立ててメカアッシーを得る。位置調整工程において、エアギャップ56が均一となるように、メカアッシーの位置を調整する。そして、締り嵌め工程において、メカアッシーおよびステータ51を胴部ケーシング部11に締り嵌めによって同時に固定する。図8は、締り嵌め工程後における、胴部ケーシング部11およびフロントヘッド222の断面図である。
本変形例において、胴部ケーシング部11は湾曲内周面11sを有するので、メカアッシーは、位置調整工程において調整された位置を保持した状態で、締り嵌め工程において胴部ケーシング部11に固定される。従って、本変形例では、位置調整工程においてメカアッシーの位置が調整されることによって、ステータ51とロータ52との間のエアギャップ56の精度を向上させることができる。
(5−2)変形例B
本発明の実施形態では、フロントヘッド22は湾曲外周面22sを有しているが、胴部ケーシング部11も同様の湾曲面を有してもよい。本変形例では、フロントヘッド22は、本発明の実施形態と同様に湾曲外周面22sを有し、かつ、胴部ケーシング部11は、変形例Aと同様に湾曲内周面11sを有する。
本発明の実施形態では、フロントヘッド22は湾曲外周面22sを有しているが、胴部ケーシング部11も同様の湾曲面を有してもよい。本変形例では、フロントヘッド22は、本発明の実施形態と同様に湾曲外周面22sを有し、かつ、胴部ケーシング部11は、変形例Aと同様に湾曲内周面11sを有する。
本変形例では、本発明の実施形態と同様に、組み立て工程において、ロータ52と、クランク軸17と、フロントヘッド22を有する圧縮機構15とを組み立ててメカアッシー58を得る。位置調整工程において、エアギャップ56が均一となるように、メカアッシー58の位置を調整する。そして、締り嵌め工程において、メカアッシー58およびステータ51を胴部ケーシング部11に締り嵌めによって同時に固定する。図9は、締り嵌め工程後における、胴部ケーシング部11およびフロントヘッド22の断面図である。
本変形例において、メカアッシー58は湾曲外周面22sを有し、胴部ケーシング部11は湾曲内周面11sを有するので、メカアッシー58は、位置調整工程において調整された位置を保持した状態で、締り嵌め工程において胴部ケーシング部11に固定される。従って、本変形例では、位置調整工程においてメカアッシー58の位置が調整されることによって、ステータ51とロータ52との間のエアギャップ56の精度を向上させることができる。
また、本変形例では、本発明の実施形態および変形例Aと比べて、胴部ケーシング部11とメカアッシー58との接触部分の面積を大きくすることができるので、より高い剛性でメカアッシー58を保持することができ、圧縮機の強度面で好ましい。特に、図9に示されるように、フロントヘッド22の湾曲外周面22sの縦断面の曲率、および、胴部ケーシング部11の湾曲内周面11sの縦断面の曲率が、円Cの曲率に等しい場合に、最も剛性が向上し、圧縮機の強度面でより好ましい。ここで、円Cの中心Pは、図2に示されるように、フロントヘッド22の湾曲外周面22sの径方向最も外側に位置する2つのポイントP1,P2を結ぶ線分の中点であり、かつ、中心軸CX2上にあるポイントである。円Cの半径rは、中心Pから湾曲内周面11sおよび湾曲外周面22sまでの距離に等しい。
(5−3)変形例C
変形例Aでは、胴部ケーシング部11は、図7に示されるように、径方向外側に向かって窪んでおり、かつ、滑らかに湾曲している湾曲内周面11sを有するが、胴部ケーシング部11は、図10に示されるように、径方向内側に向かって突出し、かつ、滑らかに湾曲している湾曲内周面11sを有してもよい。
変形例Aでは、胴部ケーシング部11は、図7に示されるように、径方向外側に向かって窪んでおり、かつ、滑らかに湾曲している湾曲内周面11sを有するが、胴部ケーシング部11は、図10に示されるように、径方向内側に向かって突出し、かつ、滑らかに湾曲している湾曲内周面11sを有してもよい。
図11は、本変形例における、締り嵌め工程後の胴部ケーシング部11および図12に示される従来のフロントヘッド222の断面図である。変形例Aと同様に、胴部ケーシング部11は湾曲内周面11sを有するので、フロントヘッド222を有するメカアッシーは、位置調整工程において調整された位置を保持した状態で、締り嵌め工程において胴部ケーシング部11に固定される。従って、位置調整工程においてメカアッシーの位置が調整されることによって、ステータ51とロータ52との間のエアギャップ56の精度を向上させることができる。
なお、本変形例において、フロントヘッド222の代わりに、本発明の実施形態で用いられる湾曲外周面22sを有するフロントヘッド22が用いられてもよい。
(5−4)変形例D
本発明の実施形態では、メカアッシー58を胴部ケーシング部11に固定するために、湾曲外周面22sを有するフロントヘッド22を胴部ケーシング部11に固定する方法を用いるが、例えば、同様の湾曲外周面を有するシリンダ21およびリアヘッド23を胴部ケーシング部11に固定する方法を用いてもよい。
本発明の実施形態では、メカアッシー58を胴部ケーシング部11に固定するために、湾曲外周面22sを有するフロントヘッド22を胴部ケーシング部11に固定する方法を用いるが、例えば、同様の湾曲外周面を有するシリンダ21およびリアヘッド23を胴部ケーシング部11に固定する方法を用いてもよい。
本変形例では、シリンダ21およびリアヘッド23の少なくとも一方は、本発明の実施形態におけるフロントヘッド22と同様に、径方向外側に向かって突出し、かつ、滑らかに湾曲している外周面である湾曲外周面を有する。また、本変形例では、変形例Bと同様に、胴部ケーシング部11は、湾曲内周面を有してもよい。この場合、湾曲内周面は、シリンダ21およびリアヘッド23の外周面と対向する高さ位置に設けられる。
本変形例においても、メカアッシー58は、位置調整工程において調整された位置を保持した状態で胴部ケーシング部11に固定されるので、ステータ51とロータ52との間のエアギャップ56の精度を向上させることができる。
(5−5)変形例E
本発明の実施形態では、位置調整工程において、続く締り嵌め工程後のエアギャップ56が均一になるように、メカアッシー58の位置を調整するが、ステータ51の位置を調整してもよい。具体的には、ステータ51を支える第2位置決め部材90bによってステータ51の傾斜角を調整して、メカアッシー58の中心軸CX2に対するステータ51の内周の中心軸CX1の位置を調整する。これにより、エアギャップ56がより均一になる。
本発明の実施形態では、位置調整工程において、続く締り嵌め工程後のエアギャップ56が均一になるように、メカアッシー58の位置を調整するが、ステータ51の位置を調整してもよい。具体的には、ステータ51を支える第2位置決め部材90bによってステータ51の傾斜角を調整して、メカアッシー58の中心軸CX2に対するステータ51の内周の中心軸CX1の位置を調整する。これにより、エアギャップ56がより均一になる。
本発明に係る圧縮機および圧縮機の製造方法は、ステータとロータとの間のエアギャップの精度を向上させることができる。
10 ケーシング
11a ケーシングの内周面
11s 湾曲内周面(湾曲面)
15 圧縮機構
15a 圧縮機構の外周面
22s 湾曲外周面(湾曲面)
17 クランク軸
51 ステータ
52 ロータ
56 エアギャップ
91 エアギャップ調整部材
101 ロータリー圧縮機(圧縮機)
11a ケーシングの内周面
11s 湾曲内周面(湾曲面)
15 圧縮機構
15a 圧縮機構の外周面
22s 湾曲外周面(湾曲面)
17 クランク軸
51 ステータ
52 ロータ
56 エアギャップ
91 エアギャップ調整部材
101 ロータリー圧縮機(圧縮機)
Claims (3)
- 円筒形状のケーシング(10)と、
前記ケーシングに固定されるステータ(51)と、
前記ステータとエアギャップ(56)を介して配置されるロータ(52)と、
前記ケーシングに固定され、かつ、前記ロータによって駆動されるクランク軸(17)を有する圧縮機構(15)と、
を備え、
前記ケーシングと前記圧縮機構の少なくとも一方は、湾曲面(11s,22s)を有し、
前記ケーシングが前記湾曲面を有する場合、前記ケーシングの前記湾曲面(11s)は、前記圧縮機構の外周面(15a)に対向している内周面であって、前記ケーシングの径方向外側に向かって窪んでおり、または、前記ケーシングの径方向内側に向かって突出し、
前記圧縮機構が前記湾曲面を有する場合、前記圧縮機構の前記湾曲面(22s)は、前記ケーシングの内周面(11a)に対向している外周面であって、前記ケーシングの前記内周面に向かって突出している、
圧縮機(101)。 - 円筒形状のケーシング(10)と、
前記ケーシングに固定されるステータ(51)と、
前記ステータとエアギャップ(56)を介して配置されるロータ(52)と、
前記ケーシングに固定され、かつ、前記ロータによって駆動されるクランク軸(17)を有する圧縮機構(15)と、
を備える圧縮機(101)の製造方法であって、
前記ケーシングと前記圧縮機構の少なくとも一方は、湾曲面(11s,22s)を有する湾曲部品であり、
前記ケーシングが前記湾曲面を有する場合、前記ケーシングの前記湾曲面(11s)は、前記圧縮機構の外周面(15a)に対向している内周面であって、前記ケーシングの径方向外側に向かって窪んでおり、または、前記ケーシングの径方向内側に向かって突出し、
前記圧縮機構が前記湾曲面を有する場合、前記圧縮機構の前記湾曲面(22s)は、前記ケーシングの内周面(11a)に対向している外周面であって、前記ケーシングの前記内周面に向かって突出し、
前記圧縮機構と前記ロータとを組み立てる組み立て工程と、
前記組み立て工程の後において、前記圧縮機構と前記ロータと前記ステータとを組み合わせる組み合わせ工程と、
前記組み合わせ工程の後において、最小エアギャップが存在する断面において前記エアギャップの偏差が最小となるように、前記湾曲部品の位置を調整する位置調整工程と、
前記位置調整工程において前記湾曲部品の位置を調整した後に、締り嵌めによって前記圧縮機構を前記ケーシングに固定する締り嵌め工程と、
を備える、
圧縮機の製造方法。 - 前記位置調整工程において前記湾曲部品の位置を調整する前に、前記エアギャップにエアギャップ調整部材(91)を挿入して、前記エアギャップを確保する部材挿入工程と、
前記締り嵌め工程において前記圧縮機構を前記ケーシングに固定した後に、前記エアギャップ調整部材を前記エアギャップから取り出す部材取出工程と、
をさらに備える、
請求項2に記載の圧縮機の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012026071A JP2013163979A (ja) | 2012-02-09 | 2012-02-09 | 圧縮機および圧縮機の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012026071A JP2013163979A (ja) | 2012-02-09 | 2012-02-09 | 圧縮機および圧縮機の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013163979A true JP2013163979A (ja) | 2013-08-22 |
Family
ID=49175494
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012026071A Pending JP2013163979A (ja) | 2012-02-09 | 2012-02-09 | 圧縮機および圧縮機の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013163979A (ja) |
-
2012
- 2012-02-09 JP JP2012026071A patent/JP2013163979A/ja active Pending
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