JP2013162819A - 光触媒装置 - Google Patents

光触媒装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013162819A
JP2013162819A JP2012026027A JP2012026027A JP2013162819A JP 2013162819 A JP2013162819 A JP 2013162819A JP 2012026027 A JP2012026027 A JP 2012026027A JP 2012026027 A JP2012026027 A JP 2012026027A JP 2013162819 A JP2013162819 A JP 2013162819A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
gas
irradiation
photocatalyst
photocatalytic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012026027A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Hatanaka
登志浩 畑中
Hiroshi Kosugi
大資 小杉
Tomohiro Mizoguchi
智宏 溝口
Ryuji Tsuchiya
竜二 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Harison Toshiba Lighting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Harison Toshiba Lighting Corp filed Critical Harison Toshiba Lighting Corp
Priority to JP2012026027A priority Critical patent/JP2013162819A/ja
Publication of JP2013162819A publication Critical patent/JP2013162819A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

【課題】大面積の光触媒フィルターを用いる光触媒装置において、多量のガスを効率的に処理することができる光触媒装置を提供することである。
【解決手段】実施形態の光触媒装置は、ガス流入口とガス排出口を備え、内部にガスが流通可能な筐体11と、筐体11内に配置され、ガスが流通する流通面21bを備える光触媒フィルター21と、指向性の光を発生させ、その光の中心方向が流通面21bの法線方向Zに対して傾斜するように、ガスに対する流通面21bのガス流入口側またはガス排出口側に配置された照射部31、32と、流通面21bに向って傾斜し、照射部31、32からの少なくとも一部の光を流通面21b側に反射させる反射面332、342を備え、照射部31、32と同じ流通面21b側に配置されるとともに、照射部31、32との間でガスを流通可能なように離間配置された反射部33、34と、を具備する。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、光触媒装置に関する。
光触媒装置は、例えば、ガスが流通可能な光触媒フィルターに、酸化チタン等の光触媒を担持させて、その光触媒フィルター面に光を照射することで、光触媒フィルターを通過するガス中の有害物質や悪臭等の汚染ガスを分解・除去する装置である。光触媒装置は、冷蔵庫等や車載用の脱臭装置や、家庭、店舗、工場、または医療機関等の空調設備や空気清浄システム等に使用されている。
近年、光触媒装置は、多量の汚染ガスを処理することが求められており、光触媒フィルターの大面積化が進んでいる。光触媒フィルターに光照射する光照射ユニットの光源として、例えば、発光ダイオードを光源とした構成があるが、発光ダイオードから発生する光は指向性を有するため、照射範囲が狭い。大面積の光触媒フィルター全体を照射するには、多数の発光ダイオードが必要となるため、システム全体の消費電力が増加したり、発光ダイオードを実装した基板がガス流路の抵抗成分となったりして、汚染ガスの処理効率を低下させる課題がある。
特開2004−166996号公報 特開2007−105286号公報 特開2006−280428号公報 特開2008−104739号公報
本発明が解決しようとする課題は、大面積の光触媒フィルターを用いる光触媒装置において、ガス処理能力が高い光触媒装置を提供することである。
本実施形態の光触媒装置は、ガス流入口とガス排出口を備え、内部にガスが流通可能な筐体と、前記筐体内に配置され、前記ガスが流通する流通面を備える光触媒フィルターと、指向性の光を発生させ、その光の中心方向が前記流通面の法線方向に対して傾斜するように、前記ガスに対する流通面の前記ガス流入口側または前記ガス排出口側に配置された照射部と、前記流通面に向って傾斜し、前記照射部からの少なくとも一部の光を前記流通面側に反射させる反射面を備え、前記照射部と同じ前記流通面側に配置されるとともに、前記照射部との間で前記ガスを流通可能なように離間配置された反射部と、を具備する。
光触媒装置に関する第1の実施形態について説明するための分解斜視図である。 図1の組み立て状態を説明するための断面図である。 発光ダイオードから発生する光の照射範囲を説明するための概略図である。 光触媒装置に関する第2の実施形態について説明するための断面図である。 光触媒装置に関する第3の実施形態について説明するための断面図である。 光触媒装置に関する第4の実施形態について説明するための断面図である。 光触媒装置に関する第5の実施形態について説明するための断面図である。 光触媒装置に関する第6の実施形態について説明するための断面図である。
以下、発明を実施するための実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態の光触媒装置を、図面を参照して説明する。図1は分解斜視図で、図2は図1の組み立て状態を示す断面図である。
図1および図2において、100は、家庭、店舗、工場、または医療機関等の空調設備や空気清浄システム等に使用される光触媒装置で、空気中に含まれるNOx、SOx、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、アンモニア、アミン、メルカプタン、硫化水素、エチレン、スチレン等の有害ガスや悪臭ガスを分解・除去する装置である。
光触媒装置100は、内部にガスが流通可能な筐体11内に、光触媒フィルター21を配置すると共に、光触媒フィルター21に光照射する光照射ユニット3を配置することで、光触媒により有害ガスや悪臭ガスを分解・除去する構成である。
筐体11は、有害ガスや悪臭ガスを含む汚染ガスA1を導入するガス流入口11aと、光触媒フィルター21により有害ガスや悪臭ガスを分解・除去した後の除染ガスA2を排出するガス排出口11bとを有する中空で直方体状の筒である。ガスの流通方向12は、ガス流入口11aからガス排出口11bに向けて形成される。筐体11の大きさは、例えば、開口部となるガス流入口11a及びガス排出口11bが、幅200mm〜1000mm、長さ200mm〜1000mmで、両者間を結ぶ筐体11の奥行が20mm〜200mmである。筐体11の材料は、例えば、ステンレス、アルミニウム等の金属や、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂等の樹脂を用いることができる。ただし、汚染ガスA1、水蒸気、紫外線等により劣化しない材質が好ましい。
光触媒フィルター21は、多数の通気孔が設けられており、汚染ガスA1や除染ガスA2が流通できる構成である。光触媒フィルター21は、例えば、幅200mm〜1000mm、長さ200mm〜1000mm、厚さ0.1mm〜20mmのシート形状であり、汚染ガスA1との接触面積を増やすため、幅広面をガスの流通面21a、21bとして、ガスの流通方向12に対して交差、最適には直交するようにして、筐体11内に配置される。
光触媒フィルター21は、多孔質材料、ハニカム状材料、繊維状材料、不織布等を用いることができる。光触媒フィルター21の材料は、炭化ケイ素、ムライト、アルミナ、シリカ、コージライト等のセラミックや、鉄、ステンレス、アルミ、銅、銀、金等の金属材料や、ガラス、合成繊維、天然繊維等である。通気孔の大きさは、例えば、1mm〜30mmである。
光触媒フィルター21の流通面21a、21bの少なくとも表面、好ましくは、多数の通気孔の内部の表面には、光触媒が担持されている。ここで、担持とは、光触媒が光触媒フィルター21に付着した状態で支持されていることを意味する。光触媒は、TiO、ZnO、SnO、SrTiO、WO、Bi、Fe、GaAs、MoS等を単体、あるいは、これらを2つ以上混合して用いることができる。また、光触媒効果を高めるため、これらの材料に窒素をドープしたものや、ナノサイズのPt、Au、Pd、V、Rh、Ag、Cu、Co、Cr、Mn、Fe等を混合またはドープしたものを使用することができる。
光触媒を光触媒フィルター21に担持させる方法としては、例えば、純水や有機溶剤等で微粉状の光触媒を攪拌したバインダーを、ディッピング法、スプレー法、スクリーン印刷法、刷毛塗り法で塗布する方法や、ゾルゲル法や、超臨界ゾルゲル法で塗布する方法がある。その他の方法としては、光触媒を物理蒸着法や化学蒸着法で蒸着させる方法や、光触媒フィルター21の作成の際に、その原材料に予め光触媒の材料を混合させておき、光触媒フィルター21を作成する方法がある。
第1の実施形態では、光触媒フィルター21は、その外周部を2枚の固定枠22a、22bにより挟持されている。これにより、光触媒フィルター21の流通面21a、21bの平坦度を確保すると同時に、光触媒フィルター21の外周部と筐体11の内壁との隙間を埋めて、汚染ガスA1が光触媒フィルター21を介することなく、ガス排出口11bから排出されることを防止する。
光触媒フィルター21に光照射する光照射ユニット3は、照射部と、反射部33、34を保持部35で固定した構成で、光触媒フィルター21のガス排出口11b側に配置される。
照射部は、第1の照射部31と第2の照射部32から構成され、光触媒を励起する波長の光を発生させる。光触媒は、光触媒固有のバンドギャップ以上の光エネルギーを照射することで、光触媒が励起され、汚染ガスA1を分解・除去する性質を有するため、これに適する波長の光を発生させる光源を使用する。例えば、光触媒にTiOを選定する場合は、このバンドギャップエネルギーは3.0eVであり、波長413nm以下の光の照射で汚染ガスA1を分解させることができるため、例えば、波長350nm〜400nmの光を発生させる光源を選定すると良い。最近では、紫外線に加えて、可視光領域の光に反応する光触媒材料も開発されており、この場合、波長350nm〜750nmの光を発生させる光源を選択することができる。
第1の照射部31及び第2の照射部32は、例えば、発光ダイオードLを光源として、基板Pの片面に複数配置した構成である。各発光ダイオードLは、それぞれ、基板P上に形成された配線パターンにより、電気的に接続されており、これに接続された点灯電源(図示無)により電力が供給され、発光する。基板Pは、例えば、幅5mm〜20mm、長さ200mm〜1000mm、厚さ0.5mm〜2.0mmの大きさである。
発光ダイオードLから発生する光の照射範囲の概略図を図3に示す。発光ダイオードLは、発生させる光に指向性を有している。例えば、光の中心方向311(321)を中心軸として、例えば、円状、または、楕円状の範囲Sに光を照射させる。ここで、指向性とは、発生する光の強度が光の発生方向によって異なることを意味する。特には、ある限られた範囲において光強度が強く、その他の範囲においては光強度が弱いか、無いことを意味する。
図2の断面図において、発光ダイオードLの光は、方向312(322)と方向313(323)との間の角度α1(α2)の範囲で発生し、角度α1(α2)の中心方向が、光の中心方向311(321)となる。
第1の照射部31及び第2の照射部32は、例えば、光触媒フィルター21のガス排出口11b側の端辺に沿って略平行に設置され、それぞれの発光ダイオードLの光の中心方向311及び321が、流通面21bの面方向に沿って、対向する向きとなる。発光ダイオードLは、光の中心方向311及び321が、光触媒フィルター21の流通面21bの法線方向Zに対して傾斜するように配置されており、その傾斜角である角度β1、β2はそれぞれ約90度である。ここで、約90度とは、部材および製造バラツキを考慮して、90度に対して±5度、好ましくは、±2度のバラツキを許容するものとする。また、第1の照射部31と流通面21b、及び、第2の照射部32と流通面21bとの間の距離は、例えば、0mm〜100mmである。
反射部33、34は、例えば、ステンレス、アルミ等の金属体、または、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂等の樹脂体を成型・加工した基体331、341に反射面332、342を形成した構成である。反射部33と反射部34は一体的に形成された構成であり、例えば、第1の照射部31と第2の照射部32との間の中心位置に配置される。第1の照射部31と反射部33、および、第2の照射部32と反射部34との間隔は、例えば、100mm〜500mmで、それぞれの間が除染ガスA2の流路となる。
反射面332及び342は、第1の照射部31及び第2の照射部32からの少なくとも一部の光を、それぞれ、反射・拡散させて、光触媒フィルター21の流通面21b側に導き、流通面21b上の光照度の均斉度を向上できる形状、例えば、流通面21b側に傾斜させた平坦形状である。第1の施形態では、少なくとも、光の中心方向311(321)と方向312(322)の間の一部の光と、光の中心方向311(321)と方向313(323)の間の光を反射する角度と大きさである。
反射面332、342は、光の反射率および拡散性を向上させるために、例えば、基体331、341の表面を鏡面加工やサンドブラスト処理したり、反射率または拡散性の高いシートやフィルムを張り付けた構成である。
光触媒装置100の使用方法の一例を以下に説明する。光触媒装置100のガス流入口11a、または、ガス排出口11bに接続された排気ファン(図示無)を用いて、汚染ガスA1を、筐体1内に導入する。流入するガス量は、例えば、0.001m/秒〜5m/秒に設定される。
汚染ガスA1は、光触媒フィルター21の流通面21aと21bの間に設けられる多数の通気孔を通過する。その際に、流通面21bには、第1の照射部31及び第2の照射部32からの直接光と、第1の照射部31及び第2の照射部32からの光の一部を反射させた反射部33、34からの反射光が照射される。ここで、第1の照射部31及び第2の照射部32からの直接光で照射できない流通面21bの領域を、反射部33、34からの反射光333〜334、343〜344で照射し、これらを合成することで、少ない発光ダイオードLで大面積の光照射を可能とし、また、光照度の均斉度を向上させることができる。
その結果、光触媒フィルター21への光照射が不十分で、汚染ガスA1の分解・除去が不十分な個所の面積を低減でき、光触媒フィルター21全体で、効率的に汚染ガスA1を分解・除去することができる。その後、除染ガスA2は、筐体11のガス排出口11bより外部へ排出される。
また、第1の照射部31と反射部33、及び、第2の照射部32と反射部34、との間に開口部を設けて、除染ガスA2が流れる流路12を確保することで、除染ガスA2による流体抵抗を減少させることができるので、汚染ガスA1を光触媒装置100内に効率よく導入することができる。
第1の実施形態の構成において、幅200mm、長さ200mm、厚さ20mmの大きさで、光触媒にTiOを担持させた光触媒フィルター21を使用して、アセトアルデヒトのガスの分解試験を実施した。流量0.001m/秒で処理した際に、30分後の分解率は95%以上となり、実用上十分な分解能力を有する。
上述したように、第1の実施形態の光触媒装置100は、大面積の光触媒フィルター21に光照射することで、汚染ガスA1を効率的に処理することができる。
(第2の実施形態)
図4は光触媒装置に関する第2の実施形態について説明するためのもので、光触媒装置の断面図である。この第2の実施形態の各部について、第1の実施形態の光触媒装置の各部と同一部分は同一符号で示す
第2の実施形態では、第1の照射部31及び第2の照射部32は、それぞれの光の中心方向311及び321を、光触媒フィルター21の流通面21bに対して離間する向きに傾けて配置している。発光ダイオードLは、光の中心方向311及び321が、光触媒フィルター21の流通面21bの法線方向Zに対して傾斜するように配置されており、その傾斜角である角度β1、β2はそれぞれ約75度〜80度である。また、光の中心方向311及び321の、流通面21bの面方向成分に関しては、互いに対向する向きとなる。
反射部33、34は、第1の照射部31及び第2の照射部32からの直接光で照射できない光触媒フィルター21の流通面21bの領域を、照射できるように調整されている。反射部33、34の反射面332、342は、例えば、光触媒フィルター21の流通面21bの法線方向Zに対して、鋭角となる角度γで傾斜させた平坦形状であり、第1の実施形態の場合に対して、角度γは大きくなる。
第2の実施形態では、光の中心方向311及び321を、光触媒フィルター21の流通面21bと離間する向きに傾けた構成としているが、第1の実施形態と同様に、第1の照射部31及び第2の照射部32からの直接光に加えて、反射部33、34からの反射光を合成させることで、少ない発光ダイオードLで大面積の光照射を可能とし、汚染ガスA1を効率的に処理することができる。
(第3の実施形態)
図5は光触媒装置に関する第3の実施形態について説明するためのもので、光触媒装置の断面図である。
この実施形態では、光照射ユニット3は、光触媒フィルター21のガス流入口11a側に配置される。
第1の照射部31及び第2の照射部32は、それぞれの光の中心方向311及び321を、光触媒フィルター21の流通面21a側に傾けた向きで配置している。発光ダイオードLは、光の中心方向311及び321が、光触媒フィルター21の流通面21aの法線方向Zに対して傾斜するように配置されており、その傾斜角である角度β1、β2はそれぞれ約95度〜115度である。また、光の中心方向311及び321の、流通面21aの面方向成分に関しては、お互いに対向する向きとなる。また、この図では、光の中心方向311及び321の光は、反射部33、34により反射されず、流通面21aを直接照射している。
反射部33、34は、第1の照射部31及び第2の照射部32からの直接光で照射できない光触媒フィルター21の流通面21aの領域を、照射できるように調整されている。反射部33、34の反射面332、342は、例えば、光触媒フィルター21の流通面21aの法線方向Zに対して、鋭角となる角度γで傾斜させた平坦形状であり、第1の実施形態や第2の実施形態の場合に対して、角度γを小さく設定することができる。
第3の実施形態では、光の中心方向311及び321を、光触媒フィルター21の流通面21aに向けた構成としたことにより、反射部33、34の反射面332、342の傾斜角度γを小さくでき、反射部33、34を小さく作成することができる。その結果、反射部33、34を、光触媒フィルター21のガス流入口11a側へ配置しても、汚染ガスA1による流体抵抗の影響を小さくすることができ、汚染ガスA1を効率良く光触媒装置100に導入し、処理することができる。また、第1の実施形態と第2の実施形態と同様に、光照射ユニット3を、光触媒フィルター21のガス排出口11b側に配置しても、同様な効果が得られる。
(第4の実施形態)
図6は光触媒装置に関する第4の実施形態について説明するためのもので、光触媒装置の断面図である。
第1の照射部31と第2の照射部32は、基板Pを共通化して、その基板Pの両面に発光ダイオードLを実装した構成であり、光触媒フィルター21のガス流入口11a側において、光触媒フィルター21の中央部を横断するように配置している。発光ダイオードLは、光の中心方向311及び321が、光触媒フィルター21の流通面21aの法線方向Zに対して傾斜するように配置されており、その傾斜角である角度β1、β2はそれぞれ約90度である。
反射部33、34は、光触媒フィルター21の端辺に沿って配置され、これらの中央に配置される第1の照射部31及び第2の照射部32からの光の一部を反射して、光触媒フィルター21の流通面21aに照射させる。ここで、反射部33、34の反射面332、342は、第1の照射部31及び第2の照射部32からの直接光で照射できない流通面21aの領域を、照射できるように調整されており、例えば、光触媒フィルター2の流通面21aの法線方向Zに対して、鋭角となる角度γで傾斜させた平坦形状である。
第4の実施形態では、導入した汚染ガスA1の流路の抵抗成分となる第1の照射部31と第2の照射部32の基板Pを共通化し、最も薄い厚み方向を、汚染ガスA1の流通方向に対して直交させているため、汚染ガスA1による流体抵抗の影響を小さくすることができる。その結果、汚染ガスA1を光触媒装置100内に効率良く導入し、処理することができる。また、第1の照射部31と第2の照射部32を共通の基板Pで点灯させることができるので、第1の実施形態のように第1の照射部31と第2の照射部32を分離した場合に比べて、点灯電源及び配線の簡略化が可能となる。
(第5の実施形態)
図7は光触媒装置に関する第5の実施形態について説明するためのもので、光触媒装置の断面図である。
第5の実施形態では、第1の照射部31a、31b及び第2の照射部32a32bと、それぞれに対応する反射部33a、33b、34a、34bを配置している。第4の実施形態に対して、照射部と反射部の対数を2対から4対に増加させている。
反射部33a、33b、34a、34bの反射面332a、332b、342a、342bの形状は、例えば、放物線形状である。一方、反射部33aと34a、及び、反射部33bと34bのガス導入口11a側には、汚染ガスA1に対する流体抵抗を減少させる傾斜部が形成されている。
第5の実施形態では、照射部と反射部の対数を増加させることにより、第4の実施形態に対して、更に大面積の光触媒フィルター21に照射することができるので、更に大量の汚染ガスA1を光触媒装置100内に導入し、処理することができる。
(第6の実施形態)
図8は光触媒装置に関する第6の実施形態について説明するためのもので、光触媒装置の断面図である。
第6の実施形態では、2枚の光触媒フィルター21を離間させて配置しており、その離間部に光照射ユニット3を配置している。
反射部33a、33b、34a、34bには、それぞれ、照射部31a、31b、32a、32bを共通光源として、2枚の光触媒フィルター21に反射させる2つの反射面332a、332b、342a、342bを備えた構成である。その結果、1つの光照射ユニット3を用いて、2枚の光触媒フィルター21に対して同時に光照射することができる。
第5の実施形態に対して光触媒フィルター21の枚数を増加させたことで、更に、汚染ガスA1を効率良く処理することができる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、筐体11の形状は、断面形状が四角形の直方形状の例を記載したが、その他、断面形状が多角形、円、または楕円等である筒形状等を採ることができる。また、光触媒フィルター21の形状も、この筐体11の断面形状に合わせた形状とすることができる。
光触媒フィルター21に加えて、ガスを吸着する吸着体を担持させた吸着フィルターと重ね合わせて使用しても良いし、または、光触媒フィルター21に吸着体を塗布し、吸着機能と光触媒機能を合わせた構成としても良い。物理吸着材としては、例えば、活性炭を用い、また、化学吸着材としては、例えば、ホルムアルデヒトを吸着する過マンガン酸カリウム等を用いることができる。
光照射ユニット3は、光触媒フィルター21のガス流入口11a側またはガス排出口11bの片側のみに配置した例を示したが、両方に配置する構成でも良い。
光触媒フィルター21は1枚と2枚の例を示したが、更に枚数を増やす構成とすることもできる。
光照射ユニット3は、筐体11の内部に配置した構成を示したが、筐体11の外部に配置した構成でも良い。
照射部は、第1の照射部31と第2の照射部32の2種類で構成される例を示したが、第1の照射部31のみとしたり、更に照射部の種類を増やしたりすることもできる。
発光ダイオードLの光の発生する角度α1、α2は、例えば、第1の照射部31及び第2の照射部32と反射部33及び34との距離、反射部33、34の形状、光触媒フィルター21の大きさや枚数、求められる光照度の均斉度等に応じて、10度〜180度の範囲内で調整することができる。また、発光ダイオードLの光を、例えば、光学系レンズ等の集光部材に導いて、角度α1、α2を調整しても良い。
照射部の光源は、発光ダイオードLの例を示したが、その他、レーザーダイオード等の指向性を有する光源を使用することができる。また、メタルハライドランプ、低圧水銀ランプ、HIDランプ等の光源の周囲に、リフレクターや、光学系レンズ等の集光部材を配置して、指向性の光を発生させる照射部を用いても良い。
第1の照射部31及び第2の照射部32と、反射部33及び34との対数は、2つ、または4つの例を示したが、光触媒フィルター21の流通面21a、21bの面積と、求められる光照度の均斉度により、増減させることができる。
反射部33と反射部34は、一体的に形成した例を示したが、反射部33と反射部34を離間させて、その間にガスの流路を形成する構成でも良い。
反射部33、34の反射面332、342の形状は、平坦形状、放物線形状、以外に、R形状、楕円形状等とすることができる。また、その表面に凹凸加工を施して、光の拡散度を向上させる構成とすることもできる。
筐体11内に汚染ガスA1を導入し、また、除汚ガスA2を排出するための排気ファンは、筐体11の外部に配置した構成を示したが、筐体11の内部に内蔵した構成でも良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100 光触媒装置
11 筐体
11a ガス流入口
11b ガス排出口
21 光触媒フィルター
21a、21b 流通面
3 光照射ユニット
31 第1の照射部
32 第2の照射部
311、321 光の中心方向
L 発光ダイオード
33、34 反射部
332、342 反射面
A1 汚染ガス
A2 除染ガス
Z 光触媒フィルターの流通面の法線方向

Claims (3)

  1. ガス流入口とガス排出口を備え、内部にガスが流通可能な筐体と、
    前記筐体内に配置され、前記ガスが流通する流通面を備える光触媒フィルターと、
    指向性の光を発生させ、その光の中心方向が前記流通面の法線方向に対して傾斜するように、前記ガスに対する流通面の前記ガス流入口側または前記ガス排出口側に配置された照射部と、
    前記流通面に向って傾斜し、前記照射部からの少なくとも一部の光を前記流通面側に反射させる反射面を備え、前記照射部と同じ前記流通面側に配置されるとともに、前記照射部との間で前記ガスを流通可能なように離間配置された反射部と、
    を具備する光触媒装置。
  2. 前記照射部は、第1の照射部と第2の照射部とを備え、前記第1の照射部及び前記第2の照射部の光の中心方向は、前記流通面に沿う方向である請求項1に記載の光触媒装置。
  3. 前記第1の照射部と前記第2の照射部とは互いに対向するように配置され、前記反射部は、前記第1、第2の照射部からの少なくとも一部の光をそれぞれ反射させる2つの反射面を備える請求項2に記載の光触媒装置。
JP2012026027A 2012-02-09 2012-02-09 光触媒装置 Pending JP2013162819A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012026027A JP2013162819A (ja) 2012-02-09 2012-02-09 光触媒装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012026027A JP2013162819A (ja) 2012-02-09 2012-02-09 光触媒装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013162819A true JP2013162819A (ja) 2013-08-22

Family

ID=49174612

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012026027A Pending JP2013162819A (ja) 2012-02-09 2012-02-09 光触媒装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013162819A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101561981B1 (ko) * 2015-07-27 2015-10-22 주식회사 기영 Uv 도료분진의 집진장치에서 발생되는 총탄화수소를 저감시키는 기능을 갖는 uv led램프 유닛 및 그를 이용한 총탄화수소를 저감시키는 방법
KR101834874B1 (ko) * 2017-02-07 2018-03-06 동해산업 주식회사 레이저를 이용한 입자상 물질 제거 시스템 및 이를 이용한 제거 방법
IT201900001059A1 (it) * 2019-01-24 2020-07-24 Carlo Silva Dispositivo per la decontaminazione ambientale.
WO2022168590A1 (ja) * 2021-02-03 2022-08-11 株式会社デンソー 空気浄化装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101561981B1 (ko) * 2015-07-27 2015-10-22 주식회사 기영 Uv 도료분진의 집진장치에서 발생되는 총탄화수소를 저감시키는 기능을 갖는 uv led램프 유닛 및 그를 이용한 총탄화수소를 저감시키는 방법
KR101834874B1 (ko) * 2017-02-07 2018-03-06 동해산업 주식회사 레이저를 이용한 입자상 물질 제거 시스템 및 이를 이용한 제거 방법
IT201900001059A1 (it) * 2019-01-24 2020-07-24 Carlo Silva Dispositivo per la decontaminazione ambientale.
WO2022168590A1 (ja) * 2021-02-03 2022-08-11 株式会社デンソー 空気浄化装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109069684B (zh) 空气净化装置
US9370592B2 (en) Purified hydrogen peroxide gas microbial control methods and devices
US6063343A (en) Apparatus for photocatalytic fluid purification
JP2008104739A (ja) 空気浄化装置
WO2014115258A1 (ja) 空気浄化装置
JP2015051268A (ja) 空気浄化装置
WO2010093796A1 (en) Uv air treatment method and device
JP2001062253A (ja) 浄化装置
WO2006080216A1 (ja) 面発光デバイス
KR20160098685A (ko) 다중 파장의 자외선을 이용한 공간 살균 방법 및 이를 적용한 살균 모듈
WO2006018949A1 (ja) 空気浄化装置、空気浄化方法、光触媒担持成形体及び光触媒担持成形体の製造方法
JP2013162819A (ja) 光触媒装置
CN1960769B (zh) 有害物质的分解方法及有害物质分解装置
JP2015062640A (ja) 光触媒フィルターユニットおよびそれを備えた空気清浄装置
JP2013169502A (ja) 光触媒装置
WO2020153353A1 (ja) 浄化装置
CN105031702A (zh) 具有led紫外线发光二极管光源的空气净化器
US20050063881A1 (en) Air purifier including a photocatalyst
JP2005253799A (ja) 流体の浄化装置
WO2014075344A1 (zh) 空气过滤装置及空气净化器
JP2009513315A (ja) 有害物質を含む廃気を浄化するための装置
JP2000079324A (ja) 光触媒機能付き螺旋形構造体装着筒
JP2004135851A (ja) 光触媒装置
JP2002272824A (ja) 空気清浄機
JP7209570B2 (ja) 空気清浄機