JP2013162226A - 放送装置、放送システム、放送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】放送すべき放送データの量が多い場合であっても、放送データを転送するためのIPネットワークの帯域に与える負荷の増加を抑制する技術を提供する。
【解決手段】NW受信部110は、複数のセグメントが周波数分割多重された放送信号における複数のセグメントのうち、一部のセグメントに割り当てるべきデータを受信する。セグメント受信部102、セグメント多重化部114、中継用送信部118は、受信したデータと、他の放送装置において受信されたデータであって、かつ当該一部のセグメント以外のセグメントに割り当てるべきデータとを他の放送装置との間で交換することによって、複数のセグメントのそれぞれに割り当てるべきデータを収集する。視聴用送信部122は、収集したデータと、受信したデータとをセグメントに割り当てることによって生成した放送信号を放送する。
【選択図】図3

Description

本発明は、放送技術に関し、特に複数のセグメントが周波数分割多重された信号を放送する放送装置、放送システム、放送方法に関する。
地上デジタル放送方式では、広帯域放送と狭帯域放送で同一の映像コンテンツを同一時刻に放送するサイマル放送がなされている。ここで、広帯域放送は、フルセグメント放送や12セグメント放送に相当し、狭帯域放送は、ワンセグメント放送に相当する。一方、サイマル放送を行わず、フルセグメント放送とは異なる独自の映像コンテンツを特定のサービスエリア内のみで放送するエリアワンセグメント放送の実証実験もなされている。エリアワンセグメント放送は、サービスエリアが半径数メートル程度の小規模ものから、半径数十〜数百メートル程度規模のものまで想定されている。このようなエリアワンセグメント放送では、1チャンネルあたりの13セグメントのそれぞれに対して、互いに異なった番組を割り当てる放送(以下、「束セグ」や「バラセグ」ともいう)が想定されている。
エリアワンセグメント放送は、前述のごとく、半径数百メートルといった狭い範囲での電波送出である。そのため、さらに広範囲にわたって放送サービスを提供する場合、数百メートルの一定間隔で、電波を送出する放送装置を複数配置する必要がある。このような状況下においては、一定間隔で配置された複数の放送装置へ何らかの手段で放送データを送る必要がある。これまでは、IP(Internet Protocol)ネットワーク経由でFTP(File Transfer Protocol)を利用し、親放送局からサーバを持った各エリア放送局(中継局)へ放送データを放送運行データにしたがって転送していた(例えば、特許文献1)。
特開2011−103627号公報
しかしながら、セグメントをひとつしか使用しないワンセグメント放送であれば、転送すべき放送データの量は少なく済むが、束セグのように複数のセグメントを使用した放送では、転送すべき放送データの量が増加する。その結果、IPネットワークの帯域に負荷がかかり、運行データの放送時刻までに放送データの転送が間に合わなくなるおそれが生じする。また、予め放送データを転送する手段では運行データに沿った放送しかできず、緊急でコンテンツを放送したい場合には放送データを転送してからでないと放送できなかった。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、放送すべき放送データの量が多い場合であっても、放送データを転送するためのIPネットワークの帯域に与える負荷の増加を抑制する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の放送装置は、複数のセグメントが周波数分割多重された放送信号における各セグメントのうち、一部のセグメントに割り当てるべきデータを受信する受信部と、受信部において受信したデータと、他の放送装置において受信されたデータであって、かつ当該一部のセグメント以外のセグメントに割り当てるべきデータとを他の放送装置との間で交換することによって、複数のセグメントのそれぞれに割り当てるべきデータを収集する通信部と、通信部が収集したデータと、受信部において受信したデータとをセグメントに割り当てることによって生成した放送信号を放送する放送部とを備える。受信部、通信部、放送部は、互いに異なった周波数を使用する。
この態様によると、一部のセグメントに割り当てるべきデータを受信するだけではなく、他の放送装置とデータを交換することによって、複数のセグメントのそれぞれに割り当てるべきデータを収集するので、IPネットワークの帯域に与える負荷の増加を抑制できる。
通信部は、他の放送装置から受信したデータを送信することによって中継処理を実行するとともに、中継回数に応じて送信電力を小さくする。この場合、中継回数に応じて送信電力を小さくするので、中継回数の少ないデータを優先的に受信させることができる。
放送部は、受信部において受信したデータと、通信部が収集したデータとの間でタイミングを調節してから、放送信号を生成してもよい。この場合、データ間においてタイミングを調節するので、受信タイミングを合わせることができる。
本発明の別の態様は、放送システムである。この放送システムは、複数のセグメントが周波数分割多重された信号を放送する複数の放送装置と、複数の放送装置のそれぞれから放送すべき信号のうち、一部のセグメントに割り当てるべきデータであって、かつ放送装置ごとに異なったセグメントに割り当てるべきデータを各放送装置に送信するサーバとを備える。複数の放送装置のそれぞれは、サーバから受信したデータと、他の放送装置がサーバから受信したデータとを互いに交換することによって、複数のセグメントのそれぞれに割り当てるべきデータを収集するとともに、サーバから受信したデータと、収集したデータとをセグメントに割り当てることによって、放送すべき信号を生成し、サーバからのデータの送信に使用される周波数、複数の放送装置のそれぞれによるデータの交換に使用される周波数、複数の放送装置のそれぞれによる放送に使用される周波数は、互いに異なる。
本発明のさらに別の態様は、放送方法である。この方法は、複数のセグメントが周波数分割多重された放送信号における各セグメントのうち、一部のセグメントに割り当てるべきデータを受信するステップと、受信したデータと、他の放送装置において受信されたデータであって、かつ当該一部のセグメント以外のセグメントに割り当てるべきデータとを他の放送装置との間で交換することによって、複数のセグメントのそれぞれに割り当てるべきデータを収集するステップと、収集したデータと、受信したデータとをセグメントに割り当てることによって生成した放送信号を放送するステップとを備える。受信するステップ、収集するステップ、放送するステップは、互いに異なった周波数を使用する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、放送すべき放送データの量が多い場合であっても、放送データを転送するためのIPネットワークの帯域に与える負荷の増加を抑制できる。
本発明の実施例に係るIPネットワーク配信型のエリアワンセグメント放送システムの構成を示す図である。 図2(a)−(c)は、図1のエリアワンセグメント放送システムにおいて使用されるチャンネルの構成を示す図である。 図1の放送装置の構成を示す図である。 図1のエリアワンセグメント放送システムにおける送受信識別制御信号の設定例を示す図である。 図1のエリアワンセグメント放送システムにおける各セグメント放送データをネットワーク転送する例を示す図である。 図1のエリアワンセグメント放送システムにおいてセグメント放送データを放送装置間で送受信する状況を示す図である。 図1のエリアワンセグメント放送システムにおけるセグメント放送データの別の電波強度を示す図である。 図1のエリアワンセグメント放送システムにおいて電波強度を変更する例を示す図である。 図1の各放送装置において放送データが多重化されて送出される途中結果を示す図である。 図1の各放送装置においてすべてのセグメントデータを多重化させて送出している状態を示す図である。 図1の各放送装置においてすべてのセグメントデータ多重化後に視聴用チャンネルで電波を送出する状態を示す図である。 図3の放送装置においてセグメントデータを多重化する処理を示すフローチャートである。
本発明を具体的に説明する前に、まず概要を述べる。本発明の実施例は、特定のエリアに限定して独自のコンテンツを放送するエリアワンセグメント放送システムに関する。特に、エリアワンセグメント放送システムは、ひとつのチャンネルを構成している13セグメントに互いに異なった放送サービスを割り当てる束セグあるいはバラセグを実現する。また、放送すべき放送データ源は管理サーバに記憶されており、当該管理サーバは、IPネットワークを使用することによって、遠隔地にも設置されている複数の放送局へ放送データを伝送する。ここで、IPネットワークにおける放送データのトラヒックを低減するために、本実施例に係るエリアワンセグメント放送システムは、次の処理を実行する。
各放送装置は、他の放送装置からの電波を受信できる範囲で隣接して配置されるとともに、各放送装置は、放送データを管理する管理サーバとIPネットワークで接続されている。管理サーバは、束セグのうちひとつのセグメントに割り当てられる放送データを各放送装置へ向けてIPネットワークでストリーミング転送する。ここで、放送装置ごとに、転送される放送データは互いに異なっている。つまり、セグメントが互いに異なっている。
各放送装置は転送サーバから転送されてきた1セグメントの放送データのみを電波に乗せて送出する。放送装置は、隣接した他の放送装置からの電波を受信し、受信した放送データの内容が自身の送出するセグメントと異なるセグメントの放送データを受信した場合に、自身の放送データに受信した放送データを多重化させて、セグメント2つ分の放送データを電波送出する。2つのセグメントの放送データが多重化された電波を受信した場合、放送装置は、自身の放送データに2つのデータを多重化させて、全部で3つ分のセグメントデータを電波送出する。これを繰り返すことによって、最大で13セグメント分の放送データを多重化させて電波を送出できるようになる。
このように各放送装置は、隣接する放送装置から他のひとつ以上のセグメントデータが多重化された電波を受信し、これにIPネットワークから受信した自身のセグメントデータを多重化させて電波を送出する。そのため、同じ放送データをIPネットワークに何度も伝送することなく、エリアマルチワンセグ放送が実現される。その結果、IPネットワークの伝送負荷の増大が抑制される。
図1は、本発明の実施例に係るIPネットワーク配信型のエリアワンセグメント放送システム1000の構成を示す図である。エリアワンセグメント放送システム1000は、管理サーバ200、放送装置202と総称される第1放送装置202a、第2放送装置202b、第3放送装置202c、第4放送装置202d、第5放送装置202e、第6放送装置202f、第7放送装置202g、第8放送装置202h、第9放送装置202iを含む。
管理サーバ200と各放送装置202は、IPネットワークを介し接続されている。図中の破線矢印は、隣接する放送装置202間において、電波が受信可能な状態にあることを示す。また図中の実太線矢印は、管理サーバ200からIPネットワーク経由で転送されるセグメントごとの放送データを示し、各放送装置202に対しそれぞれ異なるセグメント番号の放送データが送られる。また、IPネットワーク経由で管理サーバ200から各放送装置202を制御するための制御信号も送られる。
各放送装置202は、他の放送装置202との間で放送データを互いに交換することによって、複数のセグメントのそれぞれに割り当てるべき放送データを収集する。交換による放送データの収集に関しては、後述する。放送装置202は、複数のセグメントが周波数分割多重された信号(以下、「放送信号」という)を放送する。放送装置202からの放送信号は、図示しない受像装置に受信される。受像装置は、放送データを再生する。
図2(a)−(c)は、エリアワンセグメント放送システム1000において使用されるチャンネルの構成を示す。図2(a)は、各放送装置202が放送に使用するチャンネルの構成を示す。これは、前述の放送信号に相当する。図示のごとく、セグメント0からセグメント12が、周波数軸上に配置されている。これは、地上デジタル放送方式と同一である。図2(b)−(c)については後述する。
図3は、放送装置202の構成を示す。放送装置202は、受信アンテナ100、セグメント受信部102と総称される第0セグメント受信部102a、第1セグメント受信部102b、第12セグメント受信部102m、IPネットワーク通信アンテナ108、NW受信部110、制御部112、セグメント多重化部114、変調部116、中継用送信部118、送信アンテナ120、視聴用送信部122、放送アンテナ124を含む。また、セグメント受信部102は、部分受信部104、復調部106を含む。
IPネットワーク通信アンテナ108は、図示しないIPネットワークに接続される。NW受信部110は、IPネットワーク通信アンテナ108を介して、図示しない管理サーバ200からの信号を受信する。具体的に説明すると、NW受信部110は、複数のセグメントが周波数分割多重された放送信号における複数のセグメントのうち、一部のセグメントに割り当てるべき放送データを受信する。また、NW受信部110は、管理サーバ200からの制御信号も受信する。なお、IPネットワークが無線通信ではなく、有線通信によって実現されてもよい。その際、IPネットワーク通信アンテナ108が省略され、NW受信部110は、ケーブルに接続される。
セグメント多重化部114は、NW受信部110から放送データを入力すると、本放送装置202に対して指定されたセグメントに放送データを割り当てる。セグメント多重化部114は、初期の段階においては、ひとつのセグメントだけに放送データが割り当てられた信号を生成する。なお、割り当てるべきセグメントに関する指定は、制御部112によってなされる。セグメント多重化部114は、生成した信号を変調部116に出力する。変調部116は、セグメント多重化部114からの信号を入力し、入力した信号を変調する。ここで、変調にはIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)も含まれる。変調部116は、変調した信号を中継用送信部118と視聴用送信部122に出力する。
中継用送信部118は、変調部116からの信号を入力する。中継用送信部118は、他の放送装置202へ信号を送信する際に使用すべき周波数に、入力した信号を周波数変換する。ここでは、説明の便宜上、他の放送装置202へ信号を送信する際に使用すべき周波数を周波数Aという。図2(b)は、周波数Aのチャンネルの構成を示す。図示のとおり、図2(b)は、図2(a)と同一である。しなしながら、放送に使用するチャンネルの周波数と周波数Aとは異なる。図3に戻る。中継用送信部118は、信号を送信アンテナ120から送信する。
受信アンテナ100は、他の放送装置202からの信号を受信する。当該信号は、他の放送装置202における中継用送信部118と送信アンテナ120から送信されている。なお、他の放送装置202は、信号を送信するために、周波数Bを使用している。ここで、周波数Bは周波数Aと異なっている。図2(c)は、周波数Bのチャンネルの構成を示す。図示のとおり、図2(c)は、図2(a)、(c)と同一である。しなしながら、周波数Bは、放送に使用するチャンネルの周波数や周波数Aと異なる。そのため、NW受信部110において使用されている周波数、視聴用送信部122において使用されている周波数、周波数A、周波数Bは、互いに異なる。このように、送信に周波数Aを使用し、かつ受信に周波数Bを使用している放送装置202があれば、送信に周波数Bを使用し、かつ受信に周波数Aを使用している放送装置202もある。図3に戻る。
セグメント受信部102は、複数備えられており、セグメントごとに信号を処理する。部分受信部104は、受信アンテナ100において受信した信号を入力し、処理すべきセグメントの信号を抽出する。具体的に説明すると、第0セグメント受信部102aは、セグメント0の信号を抽出し、第1セグメント受信部102bは、セグメント1の信号を抽出し、第12セグメント受信部102mは、セグメント12の信号を抽出する。復調部106は、セグメント受信部102において抽出した信号を復調する。ここで、復調にはFFT(Fast Fourier Transform)も含まれる。復調した結果は、他の放送装置202から送信された放送データといえる。なお、セグメントに信号が配置されていない場合、復調部106は、復調を実行しない。
セグメント多重化部114は、NW受信部110からの放送データを前述のごとく入力するとともに、セグメント受信部102からの放送データを入力すると、これらの放送データをセグメントに対応づけながら、周波数分割多重する。セグメント多重化部114は、生成した信号を変調部116に出力する。以降は、これまで説明処理が繰り返し実行される。つまり、セグメント多重化部114は、NW受信部110において受信した放送データと、他の放送装置202において受信された放送データであって、かつNW受信部110において受信した放送データが割り当てられたセグメント以外のセグメントに割り当てるべき放送データとを他の放送装置202との間で交換することによって、複数のセグメントのそれぞれに割り当てるべき放送データを収集する。
視聴用送信部122は、変調部116からの信号を放送用の周波数に変換する。視聴用送信部122は、信号を放送アンテナ124から放送する。放送される信号は、前述の放送信号に相当する。つまり、視聴用送信部122は、セグメント受信部102、セグメント多重化部114、中継用送信部118が収集した放送データと、NW受信部110において受信したデータとをセグメントに割り当てることによって生成した放送信号を放送する。
なお、セグメント多重化部114は、NW受信部110において受信した放送データと、セグメント受信部102、セグメント多重化部114、中継用送信部118が収集した放送データとの間でタイミングを調節してから、放送信号を生成する。これを詳細に説明すると、セグメント受信部102、セグメント多重化部114、中継用送信部118が収集した放送データは、他の放送装置202から送信されているので、NW受信部110において受信した放送データよりも受信タイミングが遅れている。そのため、セグメント多重化部114は、セグメント受信部102、セグメント多重化部114、中継用送信部118が収集した放送データの中継回数に応じて、NW受信部110において受信した放送データを遅らせる。なお、収集した放送データ間にも受信タイミングの違いが存在する場合、セグメント多重化部114は、早い受信タイミングの放送データを遅らせてもよい。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
以下では、これまで説明した処理を時系列順に説明する。図4は、エリアワンセグメント放送システム1000における送受信識別制御信号の設定例を示す。まず、初めに時刻t1において、管理サーバ200は、各放送装置202が互いを制御するための識別子として、master(親機)情報とslave(子機)情報を各放送装置202へ通達する。この識別は送信チャンネル(周波数)と受信チャンネル(周波数)を区別するための情報である。
図の例では、第4放送装置202d、第5放送装置202e、第7放送装置202gにmaster情報が送信されており、第1放送装置202a、第2放送装置202b、第3放送装置202c、第6放送装置202f、第8放送装置202h、第9放送装置202iにslave情報が送信されている。なお、master情報が送信された放送装置202は、送信にチャンネルAを使用し、受信にチャンネルBを使用する。slave情報が送信された放送装置202は、送信にチャンネルBを使用し、受信にチャンネルAを使用する。
放送装置202は同じ周波数の電波を複数同時に受信できる状況にある場合、最も電波強度の強い電波を受信する。同じチャンネルで送受信を行うと、放送装置202自身が送出する電波を受信してしまい隣接する放送装置202からので電波を受信できなくなってしまう。これを回避するために送受信のチャンネルが、masterとslaveに分けられる。これらmaster、slaveの設定は、各放送装置202の配置をもとに、管理サーバ200が適切な割り振りを行う。
図5は、エリアワンセグメント放送システム1000における各セグメント放送データをネットワーク転送する例を示す。次に時刻t2において、管理サーバ200は、各放送装置202にそれぞれ異なるセグメントの放送データをIPネットワーク経由で送る。その後、各放送装置202は受け取ったセグメントの放送データを電波で送出を開始する。このときmasterはチャンネルAで、slaveはチャンネルBで電波送出を開始する。
図6は、エリアワンセグメント放送システム1000においてセグメント放送データを放送装置202間で送受信する状況を示す。隣接する各放送装置202間では、互いの電波を受信可能であるが、masterとslaveでそれぞれ送受信チャンネルが異なるので、電波の送受信関係が破線矢印のようになる。破線横にある番号は、初期電波送出時の放送データのセグメント番号を示す。各放送装置202から電波の送出が開始されると同時に隣接する放送装置202からの電波も受信されるようになり、第4放送装置202dのように、隣接する第1放送装置202a、第2放送装置202b、第6放送装置202fからの信号が受信される。
図7は、エリアワンセグメント放送システム1000におけるセグメント放送データの別の電波強度を示す。放送装置202は、初めにIPネットワーク受信したセグメント情報のセグメントのみを電波送出するようにバンドパスフィルタを通し、送出すべきセグメント以外を減衰させて出力する。放送装置202は、部分受信部104をセグメント数分持っているので、第4放送装置202dは、第1放送装置202aからのセグメント1データと、第6放送装置202fからのセグメント6とを個別に並列に受信可能である。2つのセグメントデータを受信した第4放送装置202dは、自身のセグメント4データと多重化させ、セグメント1、4、6の放送データを送出する。
図8は、エリアワンセグメント放送システム1000において電波強度を変更する例を示す。初期段階での多重化でなく2次、3次段階における多重化時において、第4放送装置202dは、既に受信して送出したセグメント1と6の電波を隣接する第1放送装置202aと第6放送装置202fからの折り返しによって受信することになる。この場合、送出源から到来する電波を受信しないと放送データの内容が途切れてしまう。そのため、放送データの送出源、つまりIPネットワークから放送データを直接受信した放送装置202を最大出力として、中継するたびにある一定の割合で中継セグメントの電波強度を減衰させて送出する。
つまり、図3のセグメント多重化部114は、他の放送装置202から受信した放送データを送信することによって中継処理を実行するとともに、中継回数に応じて送信電力を小さくする。その結果、送出源からの電波と折り返しの電波に強度差が発生し、放送装置202は強度の大きい送出源方向からの電波を優先的に受信できるようになる。このとき、より精度の高い受信識別を可能とするため、指向性のある受信アンテナを複数持ち、送出源方向に合わせてアンテナの向きを変えて受信してもよい。
図9は、各放送装置202において放送データが多重化されて送出される途中結果を示す。前述の多重化処理を繰り返し実行することによって、つまり送出源方向からの放送データを優先しつつ、隣接した放送装置202から受信したセグメントデータを、放送装置202それぞれで多重化を行って電波送出すると、時刻t4では図9のような出力状況になる。
図10は、各放送装置202においてすべてのセグメントデータを多重化させて送出している状態を示す。さらに、前述の多重化処理をさらに繰り返すことによって、すべて放送装置202が、セグメント1〜9の放送データを送出可能になる。なお、本実施例ではセグメント1〜9を用いて説明したが、実際には1〜13までのセグメントを使用して多重化を実行する。
図11は、各放送装置202においてすべてのセグメントデータ多重化後に視聴用チャンネルで電波を送出する状態を示す。各放送装置202は、すべてのセグメントに割り当てられた放送データを送出可能になったら、IPネットワーク経由で管理サーバ200へスタンバイ状態になったことを制御信号(以下、「スタンバイ通知」ともいう)にて通知する。管理サーバ200は、管理している放送装置202のすべてからスタンバイ通知を受信したら、すべての放送装置202に対して視聴電波送出開始の制御信号をIPネットワーク経由で送信する。視聴電波送出開始の制御信号を受信した各放送装置202は、視聴用の電波、つまり前述の放送信号を送出する。放送信号は、中継用のチャンネルAやチャンネルBとは別のチャンネルCで送信される。その結果、視聴者は、中継中の放送コンテンツを見ることなく、各放送装置202が設置されたエリア内において同じチャンネルでコンテンツを視聴可能になる。
以上の構成によるエリアワンセグメント放送システム1000の動作を説明する。図12は、放送装置202においてセグメントデータを多重化する処理を示すフローチャートである。NW受信部110は、IPネットワークを介して管理サーバ200から放送データを受信し、制御部112は、放送データからNW受信セグメント番号を取得する(S10)。次に、制御部112は、取得セグメント番号0を設定する(S12)。セグメント多重化部114は、セグメント番号0の部分受信結果に放送データが入っているか確認する。部分受信放送データがない場合(S14のN)、ステップ12に戻ることによって、制御部112は、次のセグメント番号1に対して放送データの有無を確認する。この処理は、部分受信結果に放送データが見つかるまで最大13回繰り返される。
部分受信放送データがある場合(S14のY)、セグメント多重化部114は、部分受信した放送データのセグメント番号とIPネットワークから受信したセグメント番号とを比較する。両者が同一である場合(S16のY)、IPネットワーク受信結果のセグメントを多重化させるために、セグメント多重化部114は、部分受信した放送データを破棄する(S18)。その場合、ステップ12に戻ることによって、部分受信の次のセグメント番号を設定し、放送データの有無確認が繰り返される。
一方、両者が異なる場合(S16のN)、部分受信した放送データが多重化対象となるので、セグメント多重化部114は、中継用送信部118における出力強度を決めるために、放送データから中継回数を取得し(S20)、中継回数をインクリメントした値を付加する(S22)。中継回数の値は予め放送データに付加させておく。セグメント多重化部114は、中継情報を付加し終わった放送データを他の放送データと多重化する(S24)。残りセグメントが存在すれば(S26のY)、ステップ12に戻る。残りセグメントが存在しなければ(S26のN)、処理は終了される。
本発明の実施例によれば、IPネットワークからひとつのセグメントに割り当てるべき放送データを受信するだけではなく、他の放送装置と放送データを交換するので、複数のセグメントのそれぞれに割り当てるべき放送データを収集できる。また、複数のセグメントのそれぞれに割り当てるべき放送データを収集するので、IPネットワークの帯域に与える負荷の増加を抑制できる。また、電波による中継によってセグメントの放送データを放送装置で多重化するので、IPネットワークへの負荷の増加を抑制しながら、束セグ放送を広域にわたって放送できる。また、管理サーバはひとつのセグメントデータを各放送装置へ送信するだけなので、IPネットワークの負荷の増大を抑制できる。また、中継回数に応じて送信電力を小さくするので、中継回数の少ない放送データを優先的に受信させることができる。また、中継回数の少ない放送データが優先的に受信されるので、干渉の影響が低減される。また、放送データ間においてタイミングを調節するので、受信タイミングを合わせることができる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例において、管理サーバ200は、各放送装置202に対してひとつのセグメントに対応した放送データを送信する。しかしながらこれに限らず例えば、管理サーバ200は、2つ以上のセグメントに対応した放送データを各放送装置202に送信してもよい。その際、各放送装置202に送信される放送データが対応したセグメント数は、全セグメント数よりも小さくされる。本変形例によれば、全セグメントに対応した放送データを放送装置202が収集するまでの中継回数を低減できる。
100 受信アンテナ、 102 セグメント受信部、 104 部分受信部、 106 復調部、 108 IPネットワーク通信アンテナ、 110 NW受信部、 112 制御部、 114 セグメント多重化部、 116 変調部、 118 中継用送信部、 120 送信アンテナ、 122 視聴用送信部、 124 放送アンテナ、 200 管理サーバ、 202 放送装置、 1000 エリアワンセグメント放送システム。

Claims (5)

  1. 複数のセグメントが周波数分割多重された放送信号における各セグメントのうち、一部のセグメントに割り当てるべきデータを受信する受信部と、
    前記受信部において受信したデータと、他の放送装置において受信されたデータであって、かつ当該一部のセグメント以外のセグメントに割り当てるべきデータとを他の放送装置との間で交換することによって、複数のセグメントのそれぞれに割り当てるべきデータを収集する通信部と、
    前記通信部が収集したデータと、前記受信部において受信したデータとをセグメントに割り当てることによって生成した放送信号を放送する放送部とを備え、
    前記受信部、前記通信部、前記放送部は、互いに異なった周波数を使用することを特徴とする放送装置。
  2. 前記通信部は、他の放送装置から受信したデータを送信することによって中継処理を実行するとともに、中継回数に応じて送信電力を小さくすることを特徴とする請求項1に記載の放送装置。
  3. 前記放送部は、前記受信部において受信したデータと、前記通信部が収集したデータとの間でタイミングを調節してから、放送信号を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の放送装置。
  4. 複数のセグメントが周波数分割多重された信号を放送する複数の放送装置と、
    前記複数の放送装置のそれぞれから放送すべき信号のうち、一部のセグメントに割り当てるべきデータであって、かつ放送装置ごとに異なったセグメントに割り当てるべきデータを各放送装置に送信するサーバとを備え、
    前記複数の放送装置のそれぞれは、サーバから受信したデータと、他の放送装置がサーバから受信したデータとを互いに交換することによって、複数のセグメントのそれぞれに割り当てるべきデータを収集するとともに、サーバから受信したデータと、収集したデータとをセグメントに割り当てることによって、放送すべき信号を生成し、
    前記サーバからのデータの送信に使用される周波数、前記複数の放送装置のそれぞれによるデータの交換に使用される周波数、前記複数の放送装置のそれぞれによる放送に使用される周波数は、互いに異なることを特徴とする放送システム。
  5. 複数のセグメントが周波数分割多重された放送信号における各セグメントのうち、一部のセグメントに割り当てるべきデータを受信するステップと、
    受信したデータと、他の放送装置において受信されたデータであって、かつ当該一部のセグメント以外のセグメントに割り当てるべきデータとを他の放送装置との間で交換することによって、複数のセグメントのそれぞれに割り当てるべきデータを収集するステップと、
    収集したデータと、受信したデータとをセグメントに割り当てることによって生成した放送信号を放送するステップとを備え、
    前記受信するステップ、前記収集するステップ、前記放送するステップは、互いに異なった周波数を使用することを特徴とする放送方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014136452A1 (ja) * 2013-03-07 2014-09-12 株式会社Jvcケンウッド 放送装置、送信方法、記憶媒体、制御装置、放送システム

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