JP2013161615A - 押ボタン装置及び遊技機 - Google Patents

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達哉 足立
Masashi Sato
雅思 佐藤
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Abstract

【課題】ボタンが押下されたときのボタンの移動速度を検出可能な押ボタン装置を提供する。
【解決手段】押ボタン装置(1、10、10’)は、所定方向に沿って移動可能なボタン部4と、ボタン部4を支持する支持部(2、3)と、支持部(2、3)に固定され、かつ、ボタン部4側に第1の磁極を有する第1の磁石(5−1〜5−4)と、ボタン部4に、第1の磁石と対向し、かつ第1の磁石側に第1の磁極を有するように固定されることで、第1の磁石とともにボタン部4を支持部(2、3)から離れる方向に付勢する第2の磁石(5−5〜5−8)と、第1の磁石と第2の磁石から生じ、かつ、第1の磁石と第2の磁石との間の距離に応じて変化する磁束密度を検知する磁気センサ6と、検知された磁束密度の変化から推定される距離の変化量とその変化量だけボタン部4が移動するのに要した時間からボタン部4の移動速度を求める検知回路7とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、磁石を利用した押ボタン装置、及びそのような押ボタン装置を備えた遊技機に関する。
スロットマシンなどの遊技機には、遊技者が遊技機を操作するための1個以上の押ボタン装置が設けられている。このような押ボタン装置については、押ボタンを押下することによって単にオン・オフを切り替えるだけでなく、遊技者がボタンを押下したときの押し込み量に応じて多段階の出力値が利用可能であることが望ましいことがある。そこで、箱体基部に設けたホール素子の磁気感応面の前方を横切る方向に永久磁石が移動するように、その永久磁石を箱体上部に進退可能な押片に連動させて、押片の押し込み量に比例して出力を直線的に増加させる押ボタン形リニア出力装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開平2−4029号公報
しかし、遊技者がゆっくり押片を押下しても、速く押片を押下しても押下量そのものは変わらないことがある。そのため、押片の押下量に応じて遊技機の動作を制御しても、必ずしも遊技者が意図した動作とならないおそれがあった。一方、遊技者がボタンを押下する際の指の動かし方によって、そのボタンが移動する速度は変動する。そのため、ボタンの移動速度は、遊技者の意図が反映されている可能性が高い。そこで、ボタンが押下されたときのボタンの移動速度を検出可能な押ボタン装置が望まれている。
そこで、本発明は、ボタンが押下されたときのボタンの移動速度を検出可能な押ボタン装置を提供することを目的とする。
本発明の一つの形態として、押ボタン装置が提供される。この押ボタン装置は、所定方向に沿って移動可能であり、かつ押下される側と反対側に位置する第1の部材を有するボタン部と、ボタン部を所定方向に沿って移動可能に支持する支持部と、支持部によって第1の部材に対向するように固定され、かつ、第1の部材に対向する側に第1の磁極を有する少なくとも一つの第1の磁石と、ボタン部に、少なくとも一つの第1の磁石と対向し、かつ第1の磁石側に第1の磁極を有するように固定されることで、少なくとも一つの第1の磁石とともにボタン部を支持部から離れる方向に付勢する少なくとも一つの第2の磁石と、少なくとも一つの第1の磁石と少なくとも一つの第2の磁石から生じ、かつ、少なくとも一つの第1の磁石と少なくとも一つの第2の磁石との間の距離に応じて変化する磁束密度を検知する磁気センサと、磁気センサによって検知された磁束密度の変化から推定される距離の変化量とその変化量だけボタン部が移動するのに要した時間からボタン部の移動速度を求める検知回路とを有する。
この押ボタン装置において、磁気センサは磁気感応面を有し、その磁気感応面を貫く磁束密度に応じた信号を出力し、かつ、少なくとも一つの第1の磁石と少なくとも一つの第2の磁石との間の距離が短くなるにつれて、少なくとも一つの第1の磁石及び少なくとも一つの第2の磁石のうちの一方から出た磁束が磁気感応面に入射する角度が垂直に近づくように磁気センサが配置されることが好ましい。
また磁気センサは、少なくとも一つの第1の磁石と少なくとも一つの第2の磁石との間の距離が短くなるにつれて、少なくとも一つの第1の磁石及び少なくとも一つの第2の磁石のうちの他方から出て、磁気感応面に入射する磁束密度が高くなるように配置されることが好ましい。
さらに、磁気感応面がボタン部が移動可能な所定方向に沿っており、磁気感応面が少なくとも一つの第1の磁石及び少なくとも一つの第2の磁石と面し、かつ、磁気感応面の一端が少なくとも一つの第1の磁石のボタン部側の端部よりもボタン部に近接するように磁気センサが支持部に固定されることが好ましい。
またこの押ボタン装置において、検知回路は、磁気センサから出力された信号が第1の閾値以上になったときから、その信号が第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上になったときまでに要する時間を求め、第1の閾値に対応する少なくとも一つの第1の磁石と少なくとも一つの第2の磁石間の第1の距離と、第2の閾値に対応する少なくとも一つの第1の磁石と少なくとも一つの第2の磁石間の第2の距離との差をその時間で割ることにより、ボタン部の移動速度を求めることが好ましい。
この場合において、検知回路は、磁気センサから出力された信号が第2の閾値以上となったときに、押ボタン装置が押下されたことを表す信号を出力することが好ましい。
またこの押ボタン装置において、検知回路は、磁気センサから出力された信号が第1の閾値以上になったときから所定の時間が経過したときにおける磁気センサから出力された信号の第1の値を求め、第1の閾値に対応する少なくとも一つの第1の磁石と少なくとも一つの第2の磁石間の第1の距離と第1の値に対応する少なくとも一つの第1の磁石と少なくとも一つの第2の磁石間の第2の距離との差をその所定の時間で割ることによりボタン部の移動速度を求めることが好ましい。
この場合において、検知回路は、磁気センサから出力された信号が第1の閾値以上になったときから所定の時間が経過すると、押ボタン装置が押下されたことを表す信号を出力することが好ましい。
本発明の他の形態によれば、遊技機が提供される。この遊技機は、上述した様々な押ボタン装置の何れかと、光源と、可動部と、押ボタン装置から出力されたボタン部の移動速度に応じて光源の発光強度または可動部の動作を制御する制御回路とを有する。
本発明に係る押ボタン装置は、ボタンが押下されたときのボタンの移動速度を検出できるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態による押ボタン装置の概略斜視図である。 本発明の第1の実施形態による押ボタン装置の分解斜視図である。 図1のAA’で示された断面を矢印の方向から見た、第1の実施形態による押ボタン装置の断面斜視図である。 (a)は、押ボタン装置のボタン部が押下されていないときの磁束線の模式図であり、(b)は、押ボタン装置のボタン部が押下されたときの磁束線の模式図である。 検知回路の回路ブロック図である。 押下判定及び移動速度測定処理の動作フローチャートである。 時間速度変換テーブルの一例を示す図である。 電圧速度変換テーブルの一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態による押ボタン装置の概略斜視図である。 第2の実施形態による押ボタン装置の分解斜視図である。 第2の実施形態による押ボタン装置の上面視分解図である。 図11のBB’で示された断面を矢印の方向から見た、第2の実施形態による押ボタン装置の側面断面図である。 図11のBB’で示された断面を矢印の方向から見た、第2の実施形態の変形例による押ボタン装置の側面断面図である。 本発明の実施形態または変形例による押ボタン装置を備えた遊技機の概略斜視図である。 遊技機の制御回路の回路ブロック図である。
以下、図を参照しつつ、本発明の様々な実施形態による押ボタン装置について説明する。この押ボタン装置は、所定方向に移動可能に支持されたボタン部を押下したユーザに弾性を感じさせるために複数の磁石間の磁力による反発を利用するとともに、ボタン部が移動することによる、その複数の磁石からの磁束線の密度の変化を磁気センサにより検出することで、ボタン部が押下されたことを検知するとともに、ボタン部の移動速度を測定する。
なお、以下では、説明の便宜上、ボタン部が移動可能な方向を垂直方向とする。しかし、ボタン部が実際に移動する方向は、押ボタン装置の配置に応じて適宜決定される。
図1は、本発明の第1の実施形態による押ボタン装置1の概略斜視図であり、図2は、押ボタン装置1の分解斜視図である。また図3は、図1のAA’で示された断面を矢印の方向から見た、押ボタン装置の断面斜視図である。押ボタン装置1は、ケース基部2と、ケースカバー3と、ボタン部4と、磁石5−1、5−2と、磁気センサ6と、検知回路7とを有する。
ケース基部2は、ケースカバー3とともに、ボタン部4を垂直方向に沿って移動可能に支持する支持部を構成する。そのために、ケース基部2は、垂直方向に沿って略矩形の筒状に形成された側壁21と、その側壁21内に、側壁21と略直交するように配置された底板22とを有する。
側壁21の外周には、ケースカバー3をケース基部2に固定するためのラッチ21a及び内側に向けて窪んだ凹部21bが設けられている。また、底板22の略中央には、上方を向いた円筒状の突起部23が形成されている。そして突起部23内の底部には、ボタン部4の押下される側と反対側に位置するボタン下部42と対向するように磁石5−1が配置されている。なお、ボタン部4の詳細については後述する。
ケースカバー3は、ケース基部2の上方に配置され、ケース基部2とともに支持部を構成する。ケースカバー3の上面の中央には、略矩形状の開口31が形成されており、開口31のなかにボタン部4の上部が挿入される。そのため、開口31のサイズ及び形状は、ボタン部4の上部のサイズ及び外形と略等しくなっている。
ケースカバー3の外周のサイズは、ケース基部2の外周のサイズと略等しくなっている。ケースカバー3の外周の下部には、垂直方向に沿って4個の突起部32が形成されており(なお、図1及び図2では、4個の突起部32のうちの2個のみが図示されている)、その4個の突起部32のうちの2個には、ケース基部2の側壁21に形成されたラッチ21aと係合するための孔33が形成されている。そしてこの孔33がラッチ21aと係合し、突起部32のうちの他の2個がケース基部2の側壁21の凹部21bと係合することにより、ケースカバー3がケース基部2に固定される。そしてケースカバー3がケース基部2に固定された状態で、ケースカバー3と、ケース基部2の底板22の上面との間には、ボタン部4が垂直方向に沿って移動可能な空間が形成される。
なお、ケース基部2及びケースカバー3は、例えば、樹脂を射出成型することによって形成される。
ボタン部4は、ユーザが押下することによって垂直方向に移動する部材であり、押ボタン装置1は、ボタン部4が押下されていない状態から所定距離だけ下方へ移動することにより、押下されたことを表す信号を出力する。そのために、ボタン部4は、略直方体状のボタン上部41と、ボタン上部41の底面の略中央から下方に向けて形成された略円柱状のボタン下部42とを有する。
ボタン上部41の側面の外形及びサイズは、ケースカバー3の開口31の形状及びサイズと略等しくなっており、ボタン上部41は、ケースカバー3の底面側から開口31に挿入される。そのため、ボタン上部41の上面を、遊技者が直接押下できるようになっている。またボタン上部41の外周下部には、フリンジ43が形成されており、このフリンジ43の外周のサイズは、開口31のサイズよりも大きくなっており、ボタン部4が移動可能範囲の上端に位置したときにフリンジ43の上面がケースカバー3の開口31の外周の底面と当接するようになっている。そのため、ボタン部4が開口31を通り抜けて脱落することが防止される。
またボタン上部41の上面は、ユーザにとってボタンであることが分かり易いようにするために、上方に対して凸となる緩やかな曲面で形成されてもよい。さらに、ボタン上部41は、中空状に形成されてもよい。この場合において、ボタン上部41の上面を形成する部材は、透明または半透明な樹脂により形成されてもよい。さらに、ボタン上部41の内部に、発光ダイオードといった発光素子が配置され、その発光素子の発光強度がボタン部4の移動速度によって調整されてもよい。
ボタン下部42の外形及びサイズは、ケース基部2の突起部23の内側の形状及びサイズと略等しくなっており、ボタン下部42は、突起部23内に挿入される。そのため、ケース基部2の突起部23及びケースカバー3の開口31によって、ボタン部4が移動可能な方向が垂直方向に制限される。
なお、ボタン部4を構成する各部も、例えば、樹脂を射出成型することによって形成される。
ボタン下部42の下端側の端面は、上方へ向けて窪んで形成されており、その窪み部分には、ケース基部2の突起部23内に配置された磁石5−1と対向するように、磁石5−2が挿入され、固定されている。
磁石5−1と磁石5−2の互いに対向する側の磁極が同一となるように、すなわち、磁石5−1の上側の磁極と磁石5−2の下側の磁極が同一の磁極となるように、磁石5−1及び5−2は配置される。そのため、磁石5−1と磁石5−2との間には、互いに反発する磁力が働くので、その磁力によってボタン部4は、上方、すなわちケース基部2から離れる方向へ向けて付勢され、その結果、ボタン部4が押下されていなければ、ボタン部4はその移動可能範囲の上端に位置する。また、ボタン部4が押下された時にも、ユーザは、その磁力に応じた弾力を感じることができる。これにより、押ボタン装置1は、ユーザにボタンを押下した感触を提供できる。またユーザがボタン部4から指を離すと、この磁力によって、ボタン部4はその移動可能範囲の上端に達するまで上方へ移動する。
なお、磁石5−1及び5−2は、ネオジウム磁石といった永久磁石であってもよく、あるいは、電磁石であってもよい。
磁気センサ6は、例えば、ホール素子を有し、磁石5−1と磁石5−2により生じ、かつ、磁石5−1と磁石5−2間の距離に応じて変化する、磁気感応面61を貫く磁束密度を検知する。そのために、磁気センサ6は、磁石5−1と磁石5−2間の距離が短くなるにつれて、磁石5−1から出た磁束が磁気感応面61に入射する角度が垂直に近づくように配置されることが好ましい。また磁気センサ6は、磁石5−1と磁石5−2間の距離が短くなるにつれて、磁石5−2から出て磁気感応面61に入射する磁束密度が高くなるように配置されることが好ましい。そのために、磁気センサ6は、突起部23の外側に、磁石5−1と近接して配置される。また磁気センサ6の磁気感応面61は、垂直方向と略平行となり、かつ、磁石5−1と磁石5−2に面するように向けられる。そして例えば、磁気感応面61の上端が磁石5−1の上端よりも上方に位置するように、すなわち、ボタン部4がその移動可能範囲の上端に位置する場合において磁気感応面61の上端が磁石5−1の上端よりもボタン部4に近接するように、磁気センサ6は配置される。また、磁石5−1から出た磁束を検知し易いように、磁気感応面61の下端の高さが、磁石5−1の上端の高さと略等しくなるか、磁気感応面61の下端の方が磁石5−1の上端よりも下方に位置するように磁気センサ6は配置されることが好ましい。
図4(a)は、押ボタン装置のボタン部4が押下されていないときの磁束線の模式図であり、図4(b)は、ボタン部4が押下されたときの磁束線の模式図である。図4(a)及び図4(b)において、線400、401は、それぞれ、磁石5−1及び磁石5−2から出る磁束線を表す。
図4(a)に示されるように、ボタン部4が押下されていない状態にあっては、磁石5−1と磁石5−2とが離れているため、磁石5−1の上面から出る磁束線400は、磁石5−2による影響を殆ど受けず、そのため、磁束線400は、磁石5−1の上面の近傍に位置する磁気センサ6の磁気感応面61に対して斜めに入射する。また、磁石5−2と磁気センサ6とは離れているので、磁石5−2から出た磁束線401のうち、磁気感応面61に達する磁束線は少ない。そのため、磁気センサ6により検知される磁束密度は相対的に低い。
一方、図4(b)に示されるように、ボタン部4が押下され、磁石5−1と磁石5−2の間隔が狭まると、磁石5−1の上面から出た磁束線400は、磁石5−2の下面から出た磁束線401と互いに影響しあうようになる。そして磁束線400は、磁石5−1と磁石5−2の間隔が広いときよりも下側で側方へ向けて湾曲する。その結果として、磁気感応面61に対して略垂直に入射する磁束線の数が増えるので、磁気感応面61における磁束線密度も高くなる。さらに、磁石5−2と磁気感応面61間の間隔が狭まるので、磁気感応面61を透過する、磁石5−2の下面から出た磁束線401の密度も増加する。そのため、磁気センサ6により検知される磁束密度は相対的に高くなる。
このように、ボタン部4が押下されることによってボタン部4が垂直方向に沿って移動すると、その移動に伴って磁石5−1と磁石5−2間の距離が短くなることにより、磁気センサ6により検知される磁束密度も変化する。したがって、磁気センサ6により検知された磁束密度の変化は、ボタン部4の移動量を表している。
磁気センサ6は、検知した磁束密度に応じた電圧を検知回路7へ出力する。
検知回路7は、磁気センサ6から出力された電圧に基づいて、ボタン部4が押下されたか否かを判定するとともに、ボタン部4の移動速度を求める。そのために、検知回路7は、ケース基部2とケースカバー3の空間に配置された基板(図示せず)上に配置され、磁気センサ6と信号線を介して接続される。あるいは、検知回路7は、ケース基部2及びケースカバー3の外部に設けられた基板上に配置されてもよい。さらに検知回路7は、押ボタン装置1が搭載される遊技機の主制御回路(図示せず)と信号線を介して接続され、その主制御回路へ、ボタン部4が押下されたこと、及びボタン部4の移動速度を表す信号を出力する。
図5は、検知回路7の回路ブロック図である。検知回路7は、アナログ/デジタル変換器71と、メモリ72と、演算回路73とを有する。アナログ/デジタル変換器71、メモリ72及び演算回路73は、別個の回路であってもよく、あるいは、一つの集積回路として一体的に形成されてもよい。
アナログ/デジタル変換器71は、磁気センサ6からの出力電圧を、その出力電圧に応じたデジタル信号である電圧信号に変換し、その電圧信号を演算回路73へ出力する。なお、磁気センサ6からの出力電圧をアンプにより増幅し、その増幅された出力電圧がアナログ/デジタル変換器71に入力されてもよい。
メモリ72は、例えば、不揮発性の書き込み不能な半導体メモリと、揮発性の読み書き可能な半導体メモリとを有する。そしてメモリ72は、ボタン部4が押下されたか否かの判定に利用されるデータ、及びボタン部4の移動速度を検出するために使用されるデータを記憶する。例えば、メモリ72は、ボタン部4が押下されたか否かを判定するために用いられる電圧閾値、及び、予め設定された2点間をボタン部4が移動するのに要した時間を表すカウンタ値とボタン部4の移動速度との関係を表す時間速度変換テーブルなどを記憶する。
演算回路73は、例えば、汎用プロセッサまたはASICとして構成された専用の演算回路により構成される。そして演算回路73は、アナログ/デジタル変換器71から受け取った、磁気センサ6からの出力電圧に対応する電圧信号に基づいて、ボタン部4が押下されたか否かを判定し、及びボタン部4の移動速度を求める。
図6は、演算回路73により実行される押下判定及び移動速度測定処理の動作フローチャートである。演算回路73は、一定周期ごとに、下記の動作フローチャートに従って押下判定及び移動速度測定処理を実行する。なお、一定周期は、ユーザがボタンの押下操作を1回実施するのに要する時間よりも短い時間、例えば、20μsecに設定される。
なお、押ボタン装置1に電源が投入されたときに、演算回路73は、初期設定として、ボタン部4に押下圧力が掛けられた状態であるか否かを表す押下フラグFbを、押下圧力が掛けられていないことを示すオフに設定する。また演算回路73は、押ボタン装置1が一旦押下された後にボタン部4に押下圧力が掛けられていない状態に戻ったか否かを表す押下済みフラグFaを押下圧力が掛けられていない状態に戻ったことを表すオフに設定する。さらに演算回路73は、ボタン部4に押下圧力が掛けられた状態になった後に電圧信号値を取得した回数を表すカウンタCの値を0に設定する。
演算回路73は、アナログ/デジタル変換器から、磁気センサ6からの出力電圧に対応する電圧信号Vを取得する(ステップS101)。そして演算回路73は、押下フラグFbが、ボタン部4に押下圧力が掛けられた状態であることを表すオンであり、かつ、押下済みフラグFaがオフであるか否か判定する(ステップS102)。押下フラグFbがオフであるか、または、押下済みフラグFaがボタン部4に押下圧力が掛けられていない状態に戻っていないことを表すをオンとなっていれば(ステップS102−No)、演算回路73は、電圧信号Vが測定開始閾値Th1以上か否か判定する(ステップS103)。なお、測定開始閾値Th1は、例えば、ボタン部4が移動可能範囲の上端よりも所定距離(例えば、1mm〜2mm)下方に位置するときの電圧信号値に設定される。電圧信号Vが測定開始閾値Th1以上となっていれば(ステップS103−Yes)、ボタン部4には押下圧力が掛けられていると判定される。そこで演算回路73は、押下フラグFbをオンに設定する(ステップS104)。また演算回路73は、カウンタCの値を0にリセットする(ステップS105)。なお、ステップS104とS105の処理の順序は入れ替えられてもよい。
その後、演算回路73は次の電圧信号Vの取得を待つ。
一方、電圧信号Vが測定開始閾値Th1未満となっていれば(ステップS103−No)、ボタン部4には押下圧力が掛かっていない、初期状態に戻っていると判定される。そこで演算回路73は、押下済みフラグFa及び押下フラグFbをオフに設定する(ステップS113)。その後、演算回路73は次の電圧信号Vの取得を待つ。
一方、ステップS102において、押下フラグFbがオンであり、かつ、押下済みフラグFaがオフである場合(ステップS102−Yes)、演算回路73は、カウンタCの値を1インクリメントする(ステップS106)。そして演算回路73は、電圧信号Vが押下検知閾値Th2以上となったか否か判定する(ステップS107)。なお、押下検知閾値Th2は、ボタン部4が押下されたと判定される位置に相当する電圧信号の値に設定される。そのため、押下検知閾値Th2は検知開始閾値Th1よりも大きい。すなわち、押下検知閾値Th2に相当するボタン部4の位置は、検知開始閾値Th1に相当するボタン部4の位置よりも下方となる。
電圧信号Vが押下検知閾値Th2未満であれば(ステップS107−No)、ボタン部4が押下されたと判定されるほど下方へ移動していない。この場合、演算回路73は、カウンタCの値が上限値(例えば、1000)に達したか否か判定する(ステップS108)。カウンタCの値が上限値に達している場合(ステップS108−Yes)、あるいは、ステップS107にて電圧信号Vが押下検知閾値Th2以上となっていれば(ステップS107−Yes)、演算回路73は、ボタン部4が押下されたと判定する。そして演算回路73は、カウンタCまたは電圧信号Vに基づいて、ボタン部4の移動速度を求める(ステップS109)。
ここで、電圧信号Vが押下検知閾値Th2以上となっていれば、ボタン部4は、カウンタCの値に電圧信号取得周期を乗じて得られる期間内に、検知開始閾値Th1に相当する位置から押下検知閾値Th2に相当する位置まで移動したと推定される。そこで演算回路73は、を検知開始閾値Th1に相当する位置における磁石5−1と磁石5−2間の距離から押下検知閾値Th2に相当する位置における磁石5−1と磁石5−2間の距離との差Δを、カウンタCの値に電圧信号取得周期Pを乗じて得られる期間(C×P)で除することにより、ボタン部4の移動速度を算出できる。なお、差Δ及び電圧信号取得周期Pは、既知の値であるので、例えば、メモリ72に予め記憶される。
あるいは、カウンタCの値と移動速度との関係を表す時間速度変換テーブルが予めメモリ72に記憶されていてもよい。この場合、演算回路73は、時間速度変換テーブルを参照して、カウンタCの値に対応する移動速度を特定することにより、ボタン部4の移動速度を求めることができる。
図7は、時間速度変換テーブルの一例を示す図である。図7に示した時間速度変換テーブル700の左側の列の各欄には、カウンタCの基準値が格納され、一方、右側の列の各欄には、その基準値に対応する移動速度を表す出力値が格納される。出力値は16進数で表され、例えば、一番下の欄に格納された値'0x10'は、0.5mm/secに対応し、一番上の欄に格納された値'0xFF'は50mm/secに対応する。演算回路73は、電圧信号Vが押下検知閾値Th2以上となったときのカウンタCの値を、時間速度変換テーブル700の上側の欄から順に、その欄に格納された基準値と比較する。そして演算回路73は、カウンタCの値が基準値以下となったとき、その基準値と同じ行に格納された移動速度の値を、ボタン部4の移動速度として特定する。
また、電圧信号Vとボタン部4の位置との関係は、例えば、予め実験によって測定できるので、既知である。また、カウンタCの値が上限に達している場合、ボタン部4が検知開始閾値Th1に相当する位置まで押下されてからの経過時間が、電圧信号取得周期Pにその上限値Climitを乗じた値になっている。そこで演算回路73は、カウンタCの値が上限に達したときの電圧信号Vに基づいて、検知開始閾値Th1に相当する位置における磁石5−1と磁石5−2間の距離と、電圧信号Vに対応する位置における磁石5−1と磁石5−2間の距離の差dを求め、その差dを経過時間(Climit×P)で除することにより、ボタン部4の移動速度を求めることができる。
なお、電圧信号Vと差dとの関係を表す移動量変換テーブルは、メモリ72に予め記憶される。
なお、経過時間(Climit×P)も既知の値であるので、差dを経過時間(Climit×P)を除することで得られる移動速度と電圧信号Vとの関係も、予め実験的にもとめることができる。そこで、移動量変換テーブルの代わりに、電圧信号Vとボタン部4の移動速度との対応を表す電圧速度変換テーブルがメモリ72に記憶されていてもよい。この場合、演算回路73は、電圧速度変換テーブルを参照して、電圧信号Vに対応する移動速度を特定できる。
図8は、電圧速度変換テーブルの一例を示す図である。図8に示した電圧速度変換テーブル800の左側の列の各欄には、アナログ/デジタル変換器71によりデジタル化された電圧信号Vの基準値が格納され、一方、右側の列の各欄には、移動速度を表す出力値が格納される。出力値は16進数で表され、例えば、一番下の欄に格納された値'0x10'は、0.5mm/secに対応し、一番上の欄に格納された値'0xFF'は50mm/secに対応する。演算回路73は、カウンタCの値が上限値Climitに達したときの電圧信号Vの値を、電圧速度変換テーブル800の上側の欄から順に、その欄に格納された基準値と比較する。そして演算回路73は、電圧信号Vの値が基準値以下となったとき、その基準値と同じ行に格納された移動速度の値を、ボタン部4の移動速度として特定する。
演算回路73は、ボタン部4の移動速度を求めると、ボタン部4の押下を検知したことを表す押下検知信号と、移動速度を表す速度信号を、遊技機(図示せず)の主制御回路(図示せず)へ出力する(ステップS110)。また演算回路73は、1回の押下で複数回の押下検知信号が出力されることがないように、押下済みフラグFaをオンに設定し、押下フラグFbをオフに設定する(ステップS111)。その後、演算回路73は、次の電圧信号Vの取得を待つ。
一方、ステップS108にて、カウンタCの値が上限値に達していない場合(ステップS108−No)、演算回路73は、電圧信号Vが検知開始閾値Th1未満となっているか否か判定する(ステップS112)。電圧信号Vが検知開始閾値Th1未満となっていれば(ステップS112−Yes)、ボタン部4は、圧力が掛けられていない位置まで戻っており、ボタン部4が押下されたと検知される前にユーザがボタン部4から指を離したと推定される。そこで演算回路73は、押下済みフラグFa及び押下フラグFbをオフに設定する(ステップS113)。ステップS113の後、あるいは、ステップS112にて電圧信号Vが検知開始閾値Th1以上となっている場合(ステップS112−No)、演算回路73は次の電圧信号Vの取得を待つ。
以上に説明してきたように、この押ボタン装置は、ボタン部が押下されたことを検知するだけでなく、ボタン部の移動速度を求めることができる。そのため、この押ボタン装置は、その移動速度を、ユーザがボタン部を押下する操作に応じた制御を意図する装置に対してそのユーザの操作を表す有用な情報として出力できる。またこの押ボタン装置は、ボタン部の移動速度を求めるために、移動可能範囲の上端にボタン部が位置するときの磁束密度とその移動可能範囲の下端にボタン部が位置するときとの磁束密度との差を磁気センサが検知できればよい。そのため、この押ボタン装置は、ボタン部の移動可能範囲を短くできるので、押ボタン装置全体の垂直方向のサイズを小型化できる。さらに、この押ボタン装置は、二つの磁石のそれぞれから出る磁束線が、その磁石間の距離によって影響される位置に磁気センサを配置したことで、ボタン部の位置変化を敏感に検知できるので、ボタン部の移動可能範囲を短くできる。さらにまた、この押ボタン装置は、ボタン部の移動速度及びボタン部が押下されことを検知するために、一つの磁気センサのみを利用するので、センサの配置スペースも小さくできる。したがって、この押ボタン装置は、その全体を小型化できる。
次に、第2の実施形態による押ボタン装置について説明する。第2の実施形態による押ボタン装置は、第1の実施形態による押ボタン装置と比較して、使用する磁石の数及び配置が異なる。そこで以下では、磁石の数及び配置に関して主に説明する。ボタン部の押下の検出、及び移動速度の検出に関しては、第1の実施形態における関連する部分の説明を参照されたい。
図9は、本発明の第2の実施形態による押ボタン装置10の概略斜視図であり、図10は、押ボタン装置10の分解斜視図である。図11は、押ボタン装置10の上面視分解図である。そして図12は、図11のBB’で示された断面を矢印の方向から見た、押ボタン装置10の側面断面図である。
押ボタン装置10は、ケース基部2と、ケースカバー3と、ボタン部4と、ケース基部2に固定設置される4個の磁石5−1〜5−4と、ボタン部4に取り付けられる4個の磁石5−5〜5−8と、磁気センサ6と、検知回路7とを有する。なお、図9〜図12において、押ボタン装置10の各部には、第1の実施形態による押ボタン装置1の対応する構成要素と同一の参照番号を付した。
磁石5−1〜5−4は、ケース基部2の底板22の上面に形成された、突起部23を囲む四角形状の突起部24の各頂点に配置される。
一方、ボタン部4のボタン上部41の下面、すなわち、押下される側と反対側には、ボタン上部41の外周に沿って下側へ向けて四角形状の突起部44が形成されている。この突起部44は、ケース基部2に形成された矩形状の突起部24と、水平断面の形状が相似形となっており、かつ、突起部24を囲うように形成されている。したがって、磁石5−1〜5−4は、突起部44と対向している。そして突起部44の各頂点に磁石5−5〜5−8が配置される。これにより、ボタン部4の水平面における中心Cを囲むように、磁石5−1〜5−8が配置される。この中心Cは、垂直方向に沿ったボタン部4の中心軸上に位置する。
なお、磁石5−1〜5−4と磁石5−5〜5−8の位置関係を理解し易くするために、図11において、ケース基部2上に、点線で磁石5−5〜5−8の位置を示した。図11から明らかなように、中心軸上の中心Cから磁石5−1〜磁石5−4を通るように放射状に伸ばした直線上に、磁石5−5〜5−8も位置し、かつ、磁石5−5〜磁石5−8は、磁石5−1〜5−4よりも、所定距離だけ中心Cから離れている。なお、所定距離は、例えば、1mm〜5mmに設定される。また、磁石5−1〜5−4は、同一の磁力を有し、磁石5−5〜5−8も同一の磁力を有する。
また、磁石5−1〜5−4の上端側の磁極は、それぞれ、磁石5−5〜5−8の下端側の磁極と同一となっている。そのため、磁石5−1〜5−4の磁力と磁石5−5〜5−8の磁力とが互いに反発することによってボタン部4は上方に付勢される。
さらに、磁石5−1、5−3と磁石5−5、5−7とは、それぞれ、中心Cを通る一本のライン上に位置している。そのため、磁石5−1の磁力と磁石5−5の磁力との相互作用によってボタン部4に働く力の水平方向成分と、磁石5−3の磁力と磁石5−7の磁力との相互作用によってボタン部4に働く力の水平方向成分とは、互いに逆向きであり打ち消しあう。同様に、磁石5−2、5−4と磁石5−6、5−8とは、それぞれ、中心Cを通る他の一本のライン上に位置している。磁石5−2の磁力と磁石5−6の磁力との相互作用によってボタン部4に働く力の水平方向成分と、磁石5−4の磁力と磁石5−8の磁力との相互作用によってボタン部4に働く力の水平方向成分とは、互いに逆向きであり打ち消しあう。このように、各磁石によってボタン部4に掛かる力の水平成分のバランスが取れているので、ボタン部4が押下されたときに、ボタン部4が水平方向にずれることが防止される。さらに、ボタン部4の各コーナーにおける、垂直方向に沿った反発力は略等しいので、ボタン部4が傾くことも防止される。その結果として、ユーザがボタン部4を押下したときのボタン部4の姿勢を容易に安定させることができるので、この押ボタン装置10は、ユーザに対するボタンの押下感触を向上できる。
この実施形態では、磁気センサ6は、ボタン部4が押下されたときにボタン部4と磁気センサ6が接触しないように磁石5−1よりも中心C側に、磁石5−1の側面に近接して配置される。そして磁気センサ6の磁気感応面61が、垂直方向に略平行となり、かつ、磁石5−1及び磁石5−5と対向するように向けられる。さらに、磁石5−1の上端が磁気感応面61の上端よりも下方に位置するように、すなわち、ボタン部4が押下されていないときに磁気感応面61の上端の方が磁石5−1の上端よりもボタン部4に近くなるように、磁気センサ6は設置される。これにより、第1の実施形態における磁気センサと同様に、磁気センサ6は、ボタン部4が垂直方向に移動することによる、磁石5−1及び磁石5−5から出て磁気感応面61を通る磁束密度の変化を感度良く検知できる。
なお、磁気センサ6は、ボタン部4が移動可能範囲の下端に位置するときの磁石5−5の下面よりも磁気感応面61の上端が上方に位置し、一方、ボタン部4が移動可能範囲の上端に位置するときの磁石5−5の下面よりも磁気感応面61の上端が下方に位置するように、磁気センサ6は配置されることがより好ましい。これにより、ボタン部4が移動可能範囲の上端に位置するときに磁気感応面61を透過する磁束密度とボタン部4が移動可能範囲の下端に位置するときに磁気感応面61を透過する磁束密度との差が大きくなるので、検知回路7は、磁気センサ6から出力される信号に基づいてより高精度にボタン部4の移動速度を求められる。
なお、磁気センサ6は、磁石5−1の代わりに、磁石5−2〜5−4の何れかに近接して配置されてもよい。この場合にも、磁気センサ6の磁気感応面61と磁石5−2〜5−4及び磁石5−6〜5−8との位置関係が、上述した実施形態における磁気感応面61と磁石5−1及び磁石5−5と同様になるように配置されることが好ましい。
以上に説明してきたように、第2の実施形態による押ボタン装置では、ケース基部側に取り付けられた磁石とボタン部側に取り付けられた磁石との組が複数設けられ、それら複数の磁石の組を、中心Cについて点対称となり、かつ、ボタン部側の磁石が対応するケース基部側の磁石の外側に位置するように配置した。これにより、この押ボタン装置は、それぞれの磁石の組によりボタン部に掛かる力の水平成分を互いに打ち消して、ボタン部の姿勢を安定化させることができる。そのため、この押ボタン装置は、ユーザがボタン部を垂直方向に沿って真っ直ぐに押下することを容易化し、ボタンの押下感触を向上できる。
なお、第2の実施形態の変形例によれば、ボタン部側に取り付けられる複数の磁石が、ケース基部側に取り付けられる対応する磁石よりも、中心Cに所定距離(例えば、1mm〜5mm)だけ近くなるように配置されてもよい。また、ボタン部側に取り付けられる磁石の個数及びケース基部側に取り付けられる磁石の個数は、それぞれ、4個に限られない。押ボタン装置は、ボタン部側に取り付けられる磁石と対応するケース基部側に取り付けられる磁石との組を3個以上有し、各磁石の組によりボタン部に掛かる力の水平成分が互いに打ち消しあうように、各磁石の組が配置されればよい。例えば、押ボタン装置は、3組の磁石を有し、中点Cを重心とする正三角形の各頂点に、各磁石の組が配置されてもよい。この場合も、ボタン部側に取り付けられる各磁石は、ケース基部側に取り付けられた対応する磁石と中心Cを通る放射方向のラインに沿って、所定距離だけ中心Cから離れるか、または所定距離だけ中心Cに近接するように配置される。
なお、第1の実施形態または第2の実施形態の変形例によれば、押ボタン装置は、ボタン下部が検知開始位置にまで押下されたことを検知するセンサを磁気センサと別個に有していてもよい。
図13は、図11のBB’で示された断面を矢印の方向から見た、第2の実施形態の変形例による押ボタン装置の側面断面図である。この変形例による押ボタン装置10’は、ケース基部2と、ケースカバー3と、ボタン部4と、4個の磁石の組と、磁気センサ6と、検知回路7と、光学センサ8とを有する。なお、図12では、4個の磁石の組のうちのうちの二つ、すなわち、磁石5−1及び5−5と、磁石5−3及び5−7のみが図示されている。この押ボタン装置10’は、第2の実施形態による押ボタン装置10と比較して、光学センサ8を有する点が異なる。そこで以下では、光学センサ8及び関連する部分について説明する。
光学センサ8は、発光ダイオードといった発光素子81と、フォトダイオードといった受光素子82とを有する。押ボタン装置10’に電力が供給されている間、発光素子81は点灯し、受光素子82は検知した光の強度に応じた信号を検知回路7へ出力する。そして発光素子81と受光素子82とは、ボタン部4が押下されていない状態でボタン下部42の下端よりも所定距離(例えば、1mm〜2mm)下方に、ケース基部2の突起部24内において互いに対向するように配置される。そのため、ボタン部4が押下されていなければ、発光素子81から発した光を受光素子82が検知するので、受光素子82から検知回路7へ出力される信号の強度は相対的に高くなる。一方、ボタン部4が押下されて下方へ移動することにより、ボタン下部42が発光素子81と受光素子82の間に割り込むと、ボタン下部42が発光素子81からの光を遮る。そのため、受光素子82は、その光を検知できなくなるので、受光素子82から検知回路7へ出力される信号の強度は相対的に低くなる。したがって、図6に示された押下判定及び移動速度測定処理の動作フローにおける、ステップS103及びステップS112において、検知回路7は、磁気センサ6からの電圧信号を閾値Th1と比較する代わりに、受光素子82から受け取った信号の強度と、受光素子82が発光素子81からの光を検知しているときのその信号の強度に相当する輝度閾値とを比較することにより、ボタン部4には押下圧力が掛けられているか否かを判定できる。例えば、検知回路7は、受光素子82から受け取った信号の強度が、受光素子82が発光素子81からの光を検知しているときのその信号の強度に相当する輝度閾値未満となったときに、ボタン部4には押下圧力が掛けられたと判定でき、一方、受光素子82から受け取った信号の強度が輝度閾値以上であれば、ボタン部4には押下圧力が掛けられていないと判定できる。
さらに他の変形例によれば、磁気センサは、ボタン部に固定されてもよい。この場合も、磁気センサは、ボタン部に取り付けられた磁石とケース基部に取り付けられた磁石間の距離に応じて変化する磁束密度を検知できるように、磁気センサの磁気感応面が垂直方向に略平行となり、かつ、ボタン部に取り付けられた磁石とケース基部に取り付けられた磁石に面するように配置される。さらに、磁気センサは、ボタン部に取り付けられた磁石とケース基部に取り付けられた磁石間の距離が短くなるにつれて、ボタン部に取り付けられた磁石から出た磁束が磁気感応面に入射する角度が垂直に近づき、ケース基部に取り付けられた磁石から出て磁気感応面に入射する磁束の密度が高くなるように配置されることが好ましい。そのために、磁気感応面の下端がボタン部の下端よりも下方に位置するように磁気センサは配置されることが好ましい。
図14は、本発明の実施形態または変形例による押ボタン装置を備えた遊技機100の概略斜視図である。遊技機100は、遊技機本体である本体筺体101と、3本のリール102a〜102cと、複数の操作ボタン103と、スタートボタン104と、選択ボタン105とを有する。さらに遊技機100は、本体筺体101の内部に、制御回路110を有する。
図15は、制御回路110の回路ブロック図である。図15に示されるように、制御回路110は、遊技機100全体を制御する主制御回路111と、遊技の演出に関連する各部を制御する演出用制御回路112と、遊技機100の各部に電力を供給する電源回路113とを有する。
本体筺体101の前面の中央上部には開口101aが形成されており、その開口101aを通じて、リール102a〜102cが視認可能になっている。また開口101aの下側は、前面側に突出するように形成されており、その突出部の上面がテーブル状に形成されている。そしてそのテーブル状部分に、遊技機100の正面に向かって左から順に、複数の操作ボタン103と、スタートボタン104と、選択ボタン105とが配置されている。各操作ボタン103、スタートボタン104及び選択ボタン105は、上記の何れかの実施形態またはその変形例による押ボタン装置によって構成される。
さらに、本体筺体101の前面の下部には、メダルを排出するためのメダル排出口101bが形成されている。そしてメダル排出口101bの下方には、排出されたメダルが落下することを防止するためのメダル受け皿101cが取り付けられている。また本体筺体101の左上端近傍及び右上端近傍にはスピーカ(図示せず)が取り付けられてもよい。さらに、本体筺体101の開口101aの周囲、及び、各操作ボタン103の周囲または各操作ボタン103のボタン部内には、装飾用の発光ダイオード106が複数取り付けられてもよい。
リール102a〜102cは、可動部の一例であり、演出用制御回路112からの制御信号に応じて、本体筺体101の前面に対して略平行かつ略水平な回転軸(図示せず)を回転中心として、それぞれ、別個に回転可能となっている。各リール102a〜102cの表面は、それぞれ、回転方向に沿って複数の略同一幅を持つ領域に区切られ、領域ごとに様々な図柄が描かれている。なお、リール102a〜102cの代わりに、液晶ディスプレイなどの表示装置が、その表示画面が開口101aを介して視認可能なように設けられてもよい。この場合、表示装置は、演出用制御回路112からの制御信号に応じて、複数のドラムを模擬的に示した画像を表示画面に表示させる。
1枚以上のメダルが図示しないメダル投入口を通じて遊技機100に投入されると、図示しないメダル識別装置は、メダルが投入される度に、そのメダルを検知して、メダルが検知されたことを主制御回路111へ通知する。そして主制御回路111は、投入されたメダルの枚数に応じて、遊技の回数などを決定し、遊技機100が遊技を開始することを許可する。
その後に、遊技者が複数の操作ボタン103のうちの所定の操作ボタンを押下することにより、3本のリールに跨って複数の図柄を結ぶ複数のラインのうち、その操作ボタンに対応付けられたラインが、そのラインに沿って同一の図柄が並ぶと当選となる当選ラインとして選択される。さらに、複数の操作ボタン103のうちのベット数に対応するボタンが押下されると、ベット数がボタンの押下回数に応じて変更される。
また、押下された操作ボタン103は、その操作ボタン103のボタン部の移動速度を主制御回路111へ通知する。主制御回路111は、その移動速度を表す信号、またはその速度に対応する制御信号を演出用制御回路112へ出力する。演出用制御回路112は、速度を表す信号または制御信号に応じて、その操作ボタン103内、またはその操作ボタン103の周囲に配置された発光ダイオードの発光強度または発光色を変える。例えば、押下された操作ボタンのボタン部の移動速度が速いほど、演出用制御回路112は、その操作ボタン内またはその操作ボタンの周囲に配置された発光ダイオードの発光強度を高くする。あるいは、演出用制御回路112は、開口101aの周囲に配置された複数の発光ダイオードのうち、押下された操作ボタン103と対応する当選ラインの両端に位置する、発光ダイオードの発光強度を、その操作ボタンのボタン部の移動速度が高いほど大きくしてもよい。さらに、主制御回路111は、その移動速度が所定の閾値を超えると、ディスプレイ(図示せず)に故障を警告するメッセージを表示させてもよい。
当選ライン及びベット数が設定された後、スタートボタン104が操作されると、スタートボタン104が押下されたことを示す信号及びスタートボタン104のボタン部の移動速度が主制御回路111へ伝達される。そして主制御回路111は、演出用制御回路112に、リール102a〜102cの回転を開始させる。また演出用制御回路112は、押下されたスタートボタン104のボタン部の移動速度が速いほど、リール102a〜ルール102cの回転速度を速くする。
その後、選択ボタン105が押下されると、主制御回路111は、その押下されたスイッチから押下されたことを示す信号及び選択ボタン105のボタン部の移動速度を表す信号を受信し、所定時間の経過後、各リール102a〜102cの回転を演出用制御回路112を介して停止させる。その際、主制御回路111は、選択ボタン105のボタン部の移動速度が速いほど、リール102a〜102cを停止させるまでの時間を短くする。
そして全てのリール102a〜102cが停止した時点で、当選ラインに沿って同一の図柄が全てのリールにわたって一列に並んでいると、主制御回路111は、その図柄に応じた所定枚数のメダルをメダル排出口を通じて排出する。またこの場合、演出制御回路111は、リールの回転時及び当選ラインに沿って同一の図柄が全てのリールにわたって一列に並ばなかったときの効果音と異なる効果音をスピーカを介して出力してもよい。
このように、当業者は、本発明の範囲内で、実施される形態に合わせて様々な変更を行うことができる。
1、10、10' 押ボタン装置
2 ケース基部
21 側壁
22 底板
23、24 突起部
3 ケースカバー
31 開口
32 突起部
4 ボタン部
41 ボタン上部
42 ボタン下部
43 フリンジ
44 突起部
5−1〜5−8 磁石
6 磁気センサ
61 磁気感応面
7 検知回路
71 アナログ/デジタル変換器
72 メモリ
73 演算回路
8 光学センサ
81 発光素子
82 受光素子
100 遊技機
101 本体筺体
102a〜102c リール
103 操作ボタン
104 スタートボタン
105 選択ボタン
106 発光ダイオード
110 制御回路
111 主制御回路
112 演出用制御回路
113 電源回路

Claims (9)

  1. 所定方向に沿って移動可能であり、かつ押下される側と反対側に位置する第1の部材を有するボタン部と、
    前記ボタン部を前記所定方向に沿って移動可能に支持する支持部と、
    前記支持部によって前記第1の部材に対向するように固定され、かつ、前記第1の部材に対向する側に第1の磁極を有する少なくとも一つの第1の磁石と、
    前記ボタン部に、前記少なくとも一つの第1の磁石と対向し、かつ該第1の磁石側に前記第1の磁極を有するように固定されることで、前記少なくとも一つの第1の磁石とともに前記ボタン部を前記支持部から離れる方向に付勢する少なくとも一つの第2の磁石と、
    前記少なくとも一つの第1の磁石と前記少なくとも一つの第2の磁石から生じ、かつ、前記少なくとも一つの第1の磁石と前記少なくとも一つの第2の磁石との間の距離に応じて変化する磁束密度を検知する磁気センサと、
    前記磁気センサによって検知された該磁束密度の変化から推定される前記距離の変化量と当該変化量だけ前記ボタン部が移動するのに要した時間から前記ボタン部の移動速度を求める検知回路と、
    を有する押ボタン装置。
  2. 前記磁気センサは磁気感応面を有し、該磁気感応面を貫く磁束密度に応じた信号を出力し、かつ、前記距離が短くなるにつれて、前記少なくとも一つの第1の磁石及び前記少なくとも一つの第2の磁石のうちの一方から出た磁束が前記磁気感応面に入射する角度が垂直に近づくように前記磁気センサが配置される、請求項1に記載の押ボタン装置。
  3. 前記磁気センサは、前記距離が短くなるにつれて、前記少なくとも一つの第1の磁石及び前記少なくとも一つの第2の磁石のうちの他方から出て、前記磁気感応面に入射する磁束密度が高くなるように配置される、請求項2に記載の押ボタン装置。
  4. 前記磁気感応面が前記所定方向に沿っており、前記磁気感応面が前記少なくとも一つの第1の磁石及び前記少なくとも一つの第2の磁石と面し、かつ、前記磁気感応面の一端が前記少なくとも一つの第1の磁石の前記ボタン部側の端部よりも前記ボタン部に近接するように前記磁気センサが前記支持部に固定される、請求項2または3に記載の押ボタン装置。
  5. 前記検知回路は、前記磁気センサから出力された信号が第1の閾値以上になったときから該信号が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上になったときまでに要する時間を求め、前記第1の閾値に対応する前記少なくとも一つの第1の磁石と前記少なくとも一つの第2の磁石間の第1の距離と前記第2の閾値に対応する前記少なくとも一つの第1の磁石と前記少なくとも一つの第2の磁石間の第2の距離との差を当該時間で割ることにより、前記移動速度を求める、請求項1〜4の何れか一項に記載の押ボタン装置。
  6. 前記検知回路は、前記磁気センサから出力された信号が前記第2の閾値以上となったときに、前記押ボタン装置が押下されたことを表す信号を出力する、請求項5に記載の押ボタン装置。
  7. 前記検知回路は、前記磁気センサから出力された信号が第1の閾値以上になったときから所定の時間が経過したときにおける前記磁気センサから出力された信号の第1の値を求め、前記第1の閾値に対応する前記少なくとも一つの第1の磁石と前記少なくとも一つの第2の磁石間の第1の距離と前記第1の値に対応する前記少なくとも一つの第1の磁石と前記少なくとも一つの第2の磁石間の第2の距離との差を当該所定の時間で割ることにより前記移動速度を求める、請求項1〜4の何れか一項に記載の押ボタン装置。
  8. 前記検知回路は、前記磁気センサから出力された信号が前記第1の閾値以上になったときから前記所定の時間が経過すると、前記押ボタン装置が押下されたことを表す信号を出力する、請求項7に記載の押ボタン装置。
  9. 請求項1〜8の何れか一項に記載の押ボタン装置と、
    光源と、
    可動部と、
    前記押ボタン装置から出力された前記ボタン部の速度に応じて前記光源の発光強度または前記可動部の動作を制御する制御回路と、
    を有する遊技機。
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