JP2013161197A - タグ装置、端末装置、通信システム、通信制御方法およびプログラム - Google Patents
タグ装置、端末装置、通信システム、通信制御方法およびプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 複数のリーダ装置の通信エリアが重複している場合の誤判定を防ぐことのできるタグ装置を提供する。
【解決手段】 タグ装置3は、リーダ装置2からの信号を受信したときに、リーダ装置2からの信号の受信強度を測定するとともに、リーダ装置2からの信号を連続して受信している期間と受信していない期間を測定し、測定した受信強度と期間に基づいて、リーダ装置2の通信エリアに滞在しているか否かを判定する。あるリーダ装置Aの通信エリアに滞在していると判定されたときには、そのリーダ装置Aからの信号を受信できず他のリーダ装置Bからの信号を受信できた場合でも、他のリーダ装置Bからの信号よりそのリーダ装置Aからの信号を優先して受信する優先制御を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】 タグ装置3は、リーダ装置2からの信号を受信したときに、リーダ装置2からの信号の受信強度を測定するとともに、リーダ装置2からの信号を連続して受信している期間と受信していない期間を測定し、測定した受信強度と期間に基づいて、リーダ装置2の通信エリアに滞在しているか否かを判定する。あるリーダ装置Aの通信エリアに滞在していると判定されたときには、そのリーダ装置Aからの信号を受信できず他のリーダ装置Bからの信号を受信できた場合でも、他のリーダ装置Bからの信号よりそのリーダ装置Aからの信号を優先して受信する優先制御を行う。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複数のリーダ装置の通信エリアが重複している場合の誤判定を防ぐ機能を備えたタグ装置に関するものである。
近年、アクティブタグを用いた様々なサービス(例えば、児童や高齢者の見守りサービスや広告配信サービスなど)が提案されている。例えば、児童や高齢者の見守りサービスのシステムでは、児童や高齢者にアクティブタグ機能を備えた携帯型の端末装置(アクティブタグ装置とも呼べる)を所持させておき、自宅や公園などにリーダ装置を設置しておく。児童や高齢者がリーダ装置の通信エリア内を通過する(または、通信エリア内に滞在している)と、端末装置とリーダ装置との間で通信が行われ、その履歴が記録される。これにより、保護者(サービスの利用者)は、児童や高齢者(見守りの対象者)の所在や移動経路を知ることができる。
このようなサービスでは、端末装置がリーダ装置の通信エリア内に進入したか否か、あるいは、リーダ装置の通信エリアから退出したか否かを、できるだけ正確に把握することが要求される。そこで、従来、端末装置がリーダ装置から受信した受信信号の電界強度に基づいて、その端末装置がリーダ装置の通信エリアの圏内であるか圏外であるかを判定する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上記のようなサービスが行われる場合、複数のリーダ装置の通信エリアが重複して設置されることがあり得る。例えば、同一のサービスを提供するための複数のリーダ装置が、通信エリアが重複するように設置されることがある。また、それぞれ異なるサービスを提供する複数のリーダ装置が、通信エリアが重複するように設置されることもある。
複数のリーダ装置(例えば、リーダ装置A、B)の通信エリアが重複するエリアに端末装置が存在すると、端末装置は、一方のリーダ装置Aと送受信を行い、一方のリーダ装置の通信エリアに進入したと判定される。このとき、端末装置は、他方のリーダ装置Bとは送受信を行わず、他方のリーダ装置の通信エリアには進入していないことになる。その後、端末装置は、送受信に成功したリーダ装置(一方のリーダ装置A)と通信を続ける。
そのような場合に、通信エリアが重複するエリアに端末装置が滞在し続けると、端末装置とリーダ装置Aのタイマーのずれ(送受信のタイミングのずれ)により、端末装置が一方のリーダ装置Aとの送受信に失敗することがあり得る。その場合に、端末装置が、他方のリーダ装置Bとの送受信に成功すると、その他方のリーダ装置Bの通信エリアに進入したと判定される。このとき、端末装置は、一方のリーダ装置Aと送受信を行わないので、一方のリーダ装置Aの通信エリアから退出したと判定されることになる。その後、端末装置は、送受信に成功したリーダ装置(他方のリーダ装置B)と通信を続ける。
しばらくして、今度は、端末装置とリーダ装置Bのタイマーのずれ(送受信のタイミングのずれ)により、端末装置が他方のリーダ装置Bとの送受信に失敗することがあり得る。その場合に、端末装置が、一方のリーダ装置Aとの送受信に成功すると、再度、一方のリーダ装置Aの通信エリアに進入したと判定される。このとき、端末装置は、他方のリーダ装置Bと送受信を行わないので、他方のリーダ装置Bの通信エリアから退出したと判定されることになる。
このように、従来の端末装置では、複数のリーダ装置の通信エリアが重複しているときに、一方のリーダ装置の通信エリアに滞在しているにもかかわらず、他のリーダ装置との通信が行われることにより、一方のリーダ装置の通信エリアから退出してしまったと誤判定され、その結果、それぞれのリーダ装置の通信エリアへの進入・退出が定期的に繰り返されることになるという問題があった。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたもので、複数のリーダ装置の通信エリアが重複している場合の誤判定を防ぐことのできるタグ装置を提供することを目的とする。
本発明のタグ装置は、リーダ装置からの信号を受信する受信部と、前記リーダ装置からの信号の受信強度を測定する受信強度測定部と、前記リーダ装置からの信号を連続して受信している期間と受信していない期間を測定する期間測定部と、測定した前記受信強度と前記期間に基づいて、前記リーダ装置の通信エリアに滞在しているか否かを判定するエリア判定部と、前記リーダ装置の通信エリアに滞在していると判定されたときには、当該リーダ装置からの信号を受信できず他のリーダ装置からの信号を受信できた場合に、他のリーダ装置からの信号より当該リーダ装置からの信号を優先して受信する優先制御を行う優先制御部と、を備えた構成を有している。
この構成により、あるリーダ装置Aの通信エリアに滞在していると判定されたときには、そのリーダ装置Aからの信号を受信できず、他のリーダ装置Bからの信号を受信できた場合でも、他のリーダ装置Bからの信号よりリーダ装置Aからの信号を優先して受信する優先制御が行われる。したがって、複数のリーダ装置A、Bの通信エリアが重複しているときに、あるリーダ装置Aの通信エリアに滞在しているにもかかわらず、他のリーダ装置Bとの通信が行われることにより、そのリーダ装置Aの通信エリアから退出してしまったと誤判定されるのを防ぐことができる。
また、本発明のタグ装置は、当該リーダ装置からの信号を受信できなかった場合に、当該リーダ装置からの信号を受信するタイミングをずらす制御を行うタイミング制御部を備えた構成を有している。
この構成により、リーダ装置Aからの信号を受信できなかった場合、そのリーダ装置Aからの信号を受信するタイミングをずらす制御を行うことにより、リーダ装置Aからの信号を受信できるタイミング(元のタイミング)に戻すことができる。
また、本発明のタグ装置では、前記エリア判定部は、前記受信強度と前記期間に基づいて、前記リーダ装置の通信エリアに進入したか否かを判定するエリア進入判定部と、前記受信強度と前記期間に基づいて、前記リーダ装置の通信エリアから退出したか否かを判定するエリア退出判定部と、を備え、前記リーダ装置の通信エリアに進入しており、かつ、前記リーダ装置の通信エリアから退出していない場合に、前記リーダ装置の通信エリアに滞在していると判定する構成を有している。
この構成により、リーダ装置Aの通信エリアに進入しており、かつ、リーダ装置Aの通信エリアから退出していない場合に、そのリーダ装置Aの通信エリアに滞在していると判定される。このようにして、あるリーダ装置Aの通信エリアに滞在しているか否かを、適切に判定することができる。
本発明の端末装置は、表示部と操作部を備えた端末装置であって、前記端末装置は、リーダ装置からの信号を受信する受信部と、前記リーダ装置からの信号の受信強度を測定する受信強度測定部と、前記リーダ装置からの信号を連続して受信している期間と受信していない期間を測定する期間測定部と、測定した前記受信強度と前記期間に基づいて、前記リーダ装置の通信エリアに滞在しているか否かを判定するエリア判定部と、前記リーダ装置の通信エリアに滞在していると判定されたときには、当該リーダ装置からの信号を受信できず他のリーダ装置からの信号を受信できた場合でも、他のリーダ装置からの信号より当該リーダ装置からの信号を優先して受信する優先制御を行う優先制御部と、を備えた構成を有している。
この端末装置によっても、上記と同様に、複数のリーダ装置A、Bの通信エリアが重複しているときに、あるリーダ装置Aの通信エリアに滞在しているにもかかわらず、他のリーダ装置Bとの通信が行われることにより、そのリーダ装置Aの通信エリアから退出してしまったと誤判定されるのを防ぐことができる。
本発明のシステムは、リーダ装置とタグ装置を備えた通信システムであって、前記リーダ装置は、前記タグ装置へ信号を送信する送信部を備え、前記タグ装置は、リーダ装置からの信号を受信する受信部と、前記リーダ装置からの信号の受信強度を測定する受信強度測定部と、前記リーダ装置からの信号を連続して受信している期間と受信していない期間を測定する期間測定部と、測定した前記受信強度と前記期間に基づいて、前記リーダ装置の通信エリアに滞在しているか否かを判定するエリア判定部と、前記リーダ装置の通信エリアに滞在していると判定されたときには、当該リーダ装置からの信号を受信できず他のリーダ装置からの信号を受信できた場合でも、他のリーダ装置からの信号より当該リーダ装置からの信号を優先して受信する優先制御を行う優先制御部と、を備えた構成を有している。
このシステムによっても、上記と同様に、複数のリーダ装置A、Bの通信エリアが重複しているときに、あるリーダ装置Aの通信エリアに滞在しているにもかかわらず、他のリーダ装置Bとの通信が行われることにより、そのリーダ装置Aの通信エリアから退出してしまったと誤判定されるのを防ぐことができる。
本発明の方法は、タグ装置で用いられる通信制御方法であって、前記通信制御方法は、リーダ装置からの信号を受信したときに、前記リーダ装置からの信号の受信強度を測定することと、前記リーダ装置からの信号を連続して受信している期間と受信していない期間を測定することと、測定した前記受信強度と前記期間に基づいて、前記リーダ装置の通信エリアに滞在しているか否かを判定するエリア判定を行うことと、前記リーダ装置の通信エリアに滞在していると判定されたときには、当該リーダ装置からの信号を受信できず他のリーダ装置からの信号を受信できた場合でも、他のリーダ装置からの信号より当該リーダ装置からの信号を優先して受信する優先制御を行うことと、を含む。
この方法によっても、上記と同様に、複数のリーダ装置A、Bの通信エリアが重複しているときに、あるリーダ装置Aの通信エリアに滞在しているにもかかわらず、他のリーダ装置Bとの通信が行われることにより、そのリーダ装置Aの通信エリアから退出してしまったと誤判定されるのを防ぐことができる。
本発明のプログラムは、タグ装置で実行されるエリア進入判定用のプログラムあって、前記プログラムは、コンピュータに、リーダ装置からの信号を受信したときに、前記リーダ装置からの信号の受信強度を測定する処理と、前記リーダ装置からの信号を連続して受信している期間と受信していない期間を測定する処理と、測定した前記受信強度と前記期間に基づいて、前記リーダ装置の通信エリアに滞在しているか否かを判定するエリア判定を行う処理と、前記リーダ装置の通信エリアに滞在していると判定されたときには、当該リーダ装置からの信号を受信できず他のリーダ装置からの信号を受信できた場合でも、他のリーダ装置からの信号より当該リーダ装置からの信号を優先して受信する優先制御を行う処理と、を実行させる。
このプログラムによっても、上記と同様に、複数のリーダ装置A、Bの通信エリアが重複しているときに、あるリーダ装置Aの通信エリアに滞在しているにもかかわらず、他のリーダ装置Bとの通信が行われることにより、そのリーダ装置Aの通信エリアから退出してしまったと誤判定されるのを防ぐことができる。
本発明は、複数のリーダ装置の通信エリアが重複している場合の誤判定を防ぐことができるという効果を有するタグ装置を提供することができるものである。
以下、本発明の実施の形態の通信システムについて、図面を用いて説明する。本実施の形態では、児童や高齢者の見守りサービス等に用いられる通信システムの場合を例示する。
本発明の実施の形態の通信システムの構成を、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態の通信システムを示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態の通信システム1は、リーダ装置2とタグ装置3で構成される。リーダ装置2は、自宅や公園などに設置される。タグ装置3は、見守り対象者(児童や高齢者)が所持する携帯型の端末装置である。
図1に示すように、リーダ装置2には、タグ装置3へ信号を送信する送信部4と、タグ装置3からの信号を受信する受信部5が備えられている。また、リーダ装置2には、各部の動作の制御(送信制御や受信制御など)を行う制御部6が備えられている。
タグ装置3には、リーダ装置2へ信号を送信する送信部7と、リーダ装置2からの信号を受信する受信部8が備えられている。また、タグ装置3には、リーダ装置2へ送信するデータ(送信データ)を生成する送信データ生成部9と、リーダ装置2から受信したデータ(受信データ)を格納する受信データ格納部10が備えられている。さらに、タグ装置3には、液晶画面などの表示部11と、入力ボタンなどの操作部12が備えられている。なお、表示部11と操作部12は、タッチパネル等を利用することにより、一体とされてもよい。
また、このタグ装置3には、各部の動作の制御を行う制御部13が備えられている。図2は、制御部13の機能を説明するための機能ブロック図である。図2に示すように、制御部13は、リーダ装置2からの信号の受信強度(RSSI値)を測定する受信強度測定部14と、リーダ装置2からの信号を連続して受信している期間または受信していない期間を測定する期間測定部15を備えている。また、制御部13は、測定した受信強度と期間に基づいて、タグ装置3がリーダ装置2の通信エリアに滞在しているか否かを判定するエリア判定部16を備えている。
エリア判定部16は、測定した受信強度と期間に基づいて、タグ装置3がリーダ装置2の通信エリアに進入したか否かを判定するエリア進入判定部17を備えている。エリア進入判定部17は、リーダ装置2から所定の基準強度(例えば、−75dBm)以上の受信強度の信号を、所定の基準期間(例えば、30秒)の間、連続して受信した場合に、リーダ装置2の通信エリアに「進入」したと判定する。
また、エリア判定部16は、測定した受信強度と期間に基づいて、タグ装置3がリーダ装置2の通信エリアから退出したか否かを判定するエリア退出判定部18を備えている。エリア退出判定部18は、リーダ装置2から所定の基準強度(例えば、−75dBm)以上の受信強度の信号を、所定の基準期間(例えば、30秒)の間、連続して受信しなくなった場合に、リーダ装置2の通信エリアから「退出」したと判定する。
エリア判定部16は、エリア進入判定部17とエリア退出判定部18の判定結果に基づいて、あるリーダ装置の通信エリアに進入しており、かつ、そのリーダ装置の通信エリアから退出していない場合に、そのリーダ装置の通信エリアに「滞在中」であると判定する。
図2に戻って、制御部13の説明を続ける。上記のようなエリア判定(エリア進入判定やエリア退出判定)の判定結果は、「エリア判定状況」としてエリア判定状況管理部19で管理される。「エリア判定状況」には、例えば「進入判定中」「滞在中」「退出判定中」「退出」などが含まれる。表示制御部20は、表示部11に「進入判定中」「滞在中」「退出判定中」「退出」などを表示させる制御を行う。なお、これらの「進入判定中」「滞在中」「退出判定中」「退出」は、例えば音などで通知してもよい。その場合、タグ装置3には、表示部11の代わりに音出力部(図示せず)が設けられてもよい。また、これらの「進入判定中」「滞在中」「退出判定中」「退出」は、タグ装置3からネットワーク(携帯網や無線LANなど)を介してサーバ(図示せず)に通知するだけでもよい。
エリア判定に用いられる基準強度や基準期間のデータは、基準格納部21に格納されている(図2参照)。そして、制御部13には、基準格納部21に格納されている基準強度や基準期間を設定するための基準設定部22が備えられている。例えば、複数のリーダ装置2が設置される場合、この基準設定部22により、エリア判定に用いられる基準強度や基準期間を、リーダ装置2ごとに設定することができる。
また、基準設定部22は、エリア退出判定に用いられる基準強度や基準期間を、サービス毎に設定することもできる。例えば、タグ装置3がリーダ装置2の通信エリアを「退出」したことを検出することが重要なサービスの場合には、エリア進入判定に用いられる基準強度や基準期間を厳しい設定値(基準強度:高、基準期間:長)に設定する。また、タグ装置3がリーダ装置2の通信エリアに「滞在」していることを検出することが重要なサービスの場合には、エリア進入判定に用いられる基準強度や基準期間を緩い設定値(基準強度:低、基準期間:短)に設定する。
また、基準設定部22は、エリア進入判定に用いられる基準強度や基準期間と、エリア退出判定に用いられる基準強度や基準期間とを、それぞれ異なる値に設定してもよい。例えば、エリア進入判定に用いられる基準強度や基準期間を厳しい設定値(基準強度:高、基準期間:短)に設定すると、「通過」を検知しやすくなる。そして、エリア進入判定に用いられる基準強度や基準期間を緩い設定値(基準強度:低、基準期間:長)に設定すると、「滞在」しているときの誤判定を減らすことができる。
なお、複数のリーダ装置2が設置される場合、エリア判定(エリア進入判定やエリア退出判定)は、リーダID(リーダ装置2ごとに設定される)を用いて、リーダ装置2ごとに行うことができる。例えば、「リーダ装置A:エリアA、リーダ装置B:エリアB、リーダ装置C:エリアC、・・・」などのように、リーダ装置2ごとにエリア判定を行うことができる。これにより、複数のリーダ装置2の通信エリアが重なったとしても、リーダ装置2ごとに別々のエリアとしてエリア判定を行うことができる。
また、複数のリーダ装置2が設置される場合、リーダ装置2をグループ分けし、グループごとにエリア判定を行うこともできる。例えば、「リーダ装置A〜C:エリアA、リーダ装置D〜F:エリアB、・・・」などのように、グループごとにエリア判定を行うことができる。これにより、一つのリーダ装置2では作れないようなエリア(例えば、通路や道路に沿うようなエリア)を設置することができる。
さらに、この制御部13は、リーダ装置2との通信のための制御を行う通信制御部23を備えている。通信制御部23は、リーダ装置2の通信エリアに滞在していると判定されたときには、当該リーダ装置2からの信号を受信できず他のリーダ装置2からの信号を受信できた場合でも、他のリーダ装置2からの信号より当該リーダ装置2からの信号を優先して受信する優先制御を行う優先制御部24を備えている。また、通信制御部23は、当該リーダ装置2からの信号を受信できなかった場合に、当該リーダ装置2からの信号を受信するタイミングをずらす制御を行うタイミング制御部25を備えている。
図3は、リーダ装置2とタグ装置3の単位フレーム期間(1フレーム期間)の一例を示す図である。リーダ装置2は、連続送信時間の法的な制約や消費電力の削減のため、1フレーム期間内に窮しを行いつつ送信を行う。例えば、図3(a)の例では、休止期間は100ミリ秒であり、送信期間は900ミリ秒である。
一方、タグ装置3は、リーダ装置2のフレーム周期(1000ミリ秒)の整数倍(例えば3倍)にあわせて、周期的に受信を開始する。タグ装置3は、どのチャネルで送信をしているか分からないリーダ装置2を検出するために、受信チャネルを順に変えつつ受信を行う。例えば、図3(b)の例では、周波数f1〜f4のチャネル(CH1〜C4)の各々で、それぞれ40ミリ秒ずつ受信をしている。
また、タグ装置3は、各チャネルの受信を2周期以上行う。各チャネルの受信を2周期以上、かつ、同一チャネル間の受信タイミングをリーダの休止期間以上、離すことにより、仮に、受信タイミングがリーダ装置2の休止期間にあたった場合でも、どちらかの受信時にリーダ装置2の検出が可能になる(図3(c)参照)。
また、タグ装置3は、リーダ装置2の送信ビーコンを受信した場合、消費電力の削減のために、同一受信期間中は、それ以降の受信を中止する。例えば、最初の「CH1」で受信できた場合には、それ以降の「CH2、CH3、CH4、CH1、CH2、CH3、CH4」では受信を行わない。
また、タグ装置3は、一旦、あるチャネル(例えば、CH1)でリーダ装置2からの送信ビーコンを受信できた場合には、次回もそのリーダ装置2の通信エリア内に滞在している可能性があるので、消費電力の削減のために、次回はそのチャネル(例えば、CH1)から受信を行う。
以上のように構成された本実施の形態のタグ装置3について、図4〜図6を参照してその動作を説明する。ここでは、図4に示すように、二つのリーダ装置2(リーダ装置A、B)の通信エリアが重複しており、その通信エリアが重複している領域にタグ装置3が滞在しているときの通信制御(優先制御とタイミング制御)を中心に説明する。
図5は、本実施の形態のタグ装置3で実行される通信制御の説明図である。図5に示すように、複数のリーダ装置2(リーダ装置A、B)の通信エリアが重複するエリアにタグ装置3が存在する場合、タグ装置3が、時間T1において、一方のリーダ装置Aとの送受信に成功すると(図5において○印で図示)、そのリーダ装置Aの通信エリアに進入したと判定される。このとき、タグ装置3は、他方のリーダ装置Bとは送受信を行わず、他方のリーダ装置Bの通信エリアには進入していないことになる。その後、タグ装置は、送受信に成功したリーダ装置(一方のリーダ装置A)と通信を続ける。
タグ装置3が、リーダ装置A、Bの通信エリアが重複するエリアに滞在し続けると、タグ装置3とリーダ装置Aのタイマーのずれ(送受信のタイミングのずれ)により、例えば、時間T5において、タグ装置3がリーダ装置Aとの送受信に失敗することがある(図5において×印で図示)。そのとき、タグ装置3が、他のリーダ装置Bとの送受信に成功すると、そのリーダ装置Bの通信エリアに進入したと判定される。この場合、タグ装置3は、一方のリーダ装置Aと送受信を行わないが、所定の基準期間(30秒)、連続して受信をしなくなったわけではないので、リーダ装置Aの通信エリアから退出されたとは判定されない。したがって、タグ装置3は、リーダ装置Aの通信エリアに滞在していると判定される。
つぎに、時間T6において、タグ装置3では、優先制御とタイミング制御が行われる。タグ装置3は、リーダ装置Aからの信号を優先して受信する優先制御を行う。例えば、周波数f1のスキャン順を最優先にする制御を行う。また、タグ装置3は、リーダ装置Aからの信号を受信するタイミングをずらすタイミング制御を行う。例えば、周波数f1のチャネル(CH1)で送受信するタイミングを0.1秒ずらす制御を行う。このような優先制御とタイミング制御を行った後に、リーダ装置Aとの送受信が行われる。そうすると、図5に示すように、タグ装置3は、リーダ装置Aとの送受信に再度成功するようになる。
図6は、タグ装置3の通信制御の流れを説明するためのフロー図である。図6に示すように、タグ装置3では、まず、リーダ装置Aの通信エリアに進入したか否かの判定が行なわれる(S1)。そして、リーダ装置Aの通信エリアに進入したと判定された場合に、リーダ装置Aの通信エリアから退出したか否かの判定が行なわれる(S2)。
そして、リーダ装置Aの通信エリアから退出していないと判定された場合には、リーダ装置Aからの信号を優先して受信する優先制御が行なわれるとともに(S3)、リーダ装置Aからの信号を受信するタイミングをずらすタイミング制御が行なわれ(S4)、その後、リーダ装置Aとの送受信が行われる(S5)。
このような本発明の実施の形態のタグ装置3によれば、複数のリーダ装置2の通信エリアが重複している場合の誤判定を防ぐことができる。
すなわち、本実施の形態では、あるリーダ装置Aの通信エリアに滞在していると判定されたときには、そのリーダ装置Aからの信号を受信できず、他のリーダ装置Bからの信号を受信できた場合でも、他のリーダ装置Bからの信号よりリーダ装置Aからの信号を優先して受信する優先制御が行われる。したがって、複数のリーダ装置A、Bの通信エリアが重複しているときに、あるリーダ装置Aの通信エリアに滞在しているにもかかわらず、他のリーダ装置Bとの通信が行われることにより、そのリーダ装置Aの通信エリアから退出してしまったと誤判定されるのを防ぐことができる。
また、本実施の形態では、リーダ装置Aからの信号を受信できなかった場合、そのリーダ装置Aからの信号を受信するタイミングをずらす制御を行うことにより、リーダ装置Aからの信号を受信できるタイミング(元のタイミング)に戻すことができる。
また、本実施の形態では、リーダ装置Aの通信エリアに進入しており、かつ、リーダ装置Aの通信エリアから退出していない場合に、そのリーダ装置Aの通信エリアに滞在していると判定される。このようにして、あるリーダ装置Aの通信エリアに滞在しているか否かを、適切に判定することができる。
以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
以上のように、本発明にかかるタグ装置は、複数のリーダ装置の通信エリアが重複している場合の誤判定を防ぐことができるという効果を有し、児童や高齢者の見守りサービスまたは広告配信サービス等に適用され、有用である。
1 通信システム
2 リーダ装置
3 タグ装置
4 送信部
5 受信部
6 制御部
7 送信部
8 受信部
9 送信データ生成部
10 受信データ格納部
11 表示部
12 操作部
13 制御部
14 受信強度測定部
15 期間測定部
16 エリア判定部
17 エリア進入判定部
18 エリア退出判定部
19 エリア判定状況管理部
20 表示制御部
21 基準格納部
22 基準設定部
23 通信制御部
24 優先制御部
25 タイミング制御部
2 リーダ装置
3 タグ装置
4 送信部
5 受信部
6 制御部
7 送信部
8 受信部
9 送信データ生成部
10 受信データ格納部
11 表示部
12 操作部
13 制御部
14 受信強度測定部
15 期間測定部
16 エリア判定部
17 エリア進入判定部
18 エリア退出判定部
19 エリア判定状況管理部
20 表示制御部
21 基準格納部
22 基準設定部
23 通信制御部
24 優先制御部
25 タイミング制御部
Claims (7)
- リーダ装置からの信号を受信する受信部と、
前記リーダ装置からの信号の受信強度を測定する受信強度測定部と、
前記リーダ装置からの信号を連続して受信している期間と受信していない期間を測定する期間測定部と、
測定した前記受信強度と前記期間に基づいて、前記リーダ装置の通信エリアに滞在しているか否かを判定するエリア判定部と、
前記リーダ装置の通信エリアに滞在していると判定されたときには、当該リーダ装置からの信号を受信できず他のリーダ装置からの信号を受信できた場合でも、他のリーダ装置からの信号より当該リーダ装置からの信号を優先して受信する優先制御を行う優先制御部と、
を備えたことを特徴とするタグ装置。 - 当該リーダ装置からの信号を受信できなかった場合に、当該リーダ装置からの信号を受信するタイミングをずらす制御を行うタイミング制御部を備えたことを特徴とする請求項1に記載のタグ装置。
- 前記エリア判定部は、
前記受信強度と前記期間に基づいて、前記リーダ装置の通信エリアに進入したか否かを判定するエリア進入判定部と、
前記受信強度と前記期間に基づいて、前記リーダ装置の通信エリアから退出したか否かを判定するエリア退出判定部と、
を備え、
前記リーダ装置の通信エリアに進入しており、かつ、前記リーダ装置の通信エリアから退出していない場合に、前記リーダ装置の通信エリアに滞在していると判定することを特徴とする請求項1に記載のタグ装置。 - 表示部と操作部を備えた端末装置であって、
前記端末装置は、
リーダ装置からの信号を受信する受信部と、
前記リーダ装置からの信号の受信強度を測定する受信強度測定部と、
前記リーダ装置からの信号を連続して受信している期間と受信していない期間を測定する期間測定部と、
測定した前記受信強度と前記期間に基づいて、前記リーダ装置の通信エリアに滞在しているか否かを判定するエリア判定部と、
前記リーダ装置の通信エリアに滞在していると判定されたときには、当該リーダ装置からの信号を受信できず他のリーダ装置からの信号を受信できた場合でも、他のリーダ装置からの信号より当該リーダ装置からの信号を優先して受信する優先制御を行う優先制御部と、
を備えたことを特徴とする端末装置。 - リーダ装置とタグ装置を備えた通信システムであって、
前記リーダ装置は、
前記タグ装置へ信号を送信する送信部を備え、
前記タグ装置は、
リーダ装置からの信号を受信する受信部と、
前記リーダ装置からの信号の受信強度を測定する受信強度測定部と、
前記リーダ装置からの信号を連続して受信している期間と受信していない期間を測定する期間測定部と、
測定した前記受信強度と前記期間に基づいて、前記リーダ装置の通信エリアに滞在しているか否かを判定するエリア判定部と、
前記リーダ装置の通信エリアに滞在していると判定されたときには、当該リーダ装置からの信号を受信できず他のリーダ装置からの信号を受信できた場合でも、他のリーダ装置からの信号より当該リーダ装置からの信号を優先して受信する優先制御を行う優先制御部と、
を備えたことを特徴とする通信システム。 - タグ装置で用いられる通信制御方法であって、
前記通信制御方法は、
リーダ装置からの信号を受信したときに、前記リーダ装置からの信号の受信強度を測定することと、
前記リーダ装置からの信号を連続して受信している期間と受信していない期間を測定することと、
測定した前記受信強度と前記期間に基づいて、前記リーダ装置の通信エリアに滞在しているか否かを判定するエリア判定を行うことと、
前記リーダ装置の通信エリアに滞在していると判定されたときには、当該リーダ装置からの信号を受信できず他のリーダ装置からの信号を受信できた場合でも、他のリーダ装置からの信号より当該リーダ装置からの信号を優先して受信する優先制御を行うことと、
を含むことを特徴とする通信制御方法。 - タグ装置で実行されるエリア進入判定用のプログラムあって、
前記プログラムは、コンピュータに、
リーダ装置からの信号を受信したときに、前記リーダ装置からの信号の受信強度を測定する処理と、
前記リーダ装置からの信号を連続して受信している期間と受信していない期間を測定する処理と、
測定した前記受信強度と前記期間に基づいて、前記リーダ装置の通信エリアに滞在しているか否かを判定するエリア判定を行う処理と、
前記リーダ装置の通信エリアに滞在していると判定されたときには、当該リーダ装置からの信号を受信できず他のリーダ装置からの信号を受信できた場合でも、他のリーダ装置からの信号より当該リーダ装置からの信号を優先して受信する優先制御を行う処理と、
を実行させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012021451A JP2013161197A (ja) | 2012-02-03 | 2012-02-03 | タグ装置、端末装置、通信システム、通信制御方法およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012021451A JP2013161197A (ja) | 2012-02-03 | 2012-02-03 | タグ装置、端末装置、通信システム、通信制御方法およびプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013161197A true JP2013161197A (ja) | 2013-08-19 |
Family
ID=49173406
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012021451A Pending JP2013161197A (ja) | 2012-02-03 | 2012-02-03 | タグ装置、端末装置、通信システム、通信制御方法およびプログラム |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013161197A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020113995A (ja) * | 2018-02-28 | 2020-07-27 | 三菱電機株式会社 | 無線端末、管理システム、及び、スリープ判断方法 |
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2012
- 2012-02-03 JP JP2012021451A patent/JP2013161197A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020113995A (ja) * | 2018-02-28 | 2020-07-27 | 三菱電機株式会社 | 無線端末、管理システム、及び、スリープ判断方法 |
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