JP2013160673A - 紙カップフランジ段差測定器と測定方法 - Google Patents
紙カップフランジ段差測定器と測定方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】先端下面に固定された接触式の測定針を有し、上方から引張バネによって支えられた、支点を中心に上下に回動するレバーと、レバーの上下に備えられてレバーの動きの範囲を規制するストッパーと、レバーの上下方向の変位を検出する非接触式の変位センサーとを備えた測定部と、紙カップを所定の位置に移動および回転させるワーク搬送レバーからなることを特徴とする紙カップフランジ段差測定器。
【選択図】図1
Description
図3に示した円錐台状の紙カップ(20)は胴部材(21a)からなる胴部(21)とその下部に接着された底部材(23a)からなる底部(23)を有しており、さらに胴部(21)の上縁口径部には胴部材上部を外方に巻き込んで作られたフランジ(22)が形成されている。
この場合に胴部材がその両側端を重ねあわされて筒状に接着されている背張り部分の上方に当たるフランジ部分(22a)では、胴部材の重なりによって隣の部分と胴部材の厚み分だけ厚みの差が出来て上面に段差が現れることになってしまう。
このようなフランジ上面の段差は、上から蓋材を被せて圧着する場合に蓋材とフランジの間に空隙を生じたり、蓋材とフランジの間の接着が不良となる等の密封欠陥を生じる原因となる場合がある。
まず、胴部材ブランク(21a)の片方の側端縁を内面側にして、もう一方の側端縁に重ね合わせて、糊代の位置で胴部貼り合わせ部(背張り部)を形成させて円筒形状の胴部材(21)とする。
フランジ部は、前記のように上部周縁を外方に1周以上巻き込んだ構成だけでなく、さらに、このフランジ部を上下から加圧圧着して、上面を平坦にしてもよい。
そのため、フランジの上面に蓋材を重ね、そのまま加熱シールした場合、前記段差部があるために密封を確実に行うことが出来ないという前記の問題があった。特に、蓋材による密封を確実にするために前記フランジ部をつぶして扁平状態とした場合は基材の厚みによる影響が大きかった。
の手段で平坦状態として蓋材の密封を確実にする等の手段である。
また、この胴部材ブランクに設けた両端の切欠き部の形状を異なる形状とすると、フランジ部の上面を平坦にしても、フランジ部上面に生じる段差を解消することができる。
これらの問題を解決するためにはまず工程で起こるフランジ上面の段差を正確に測定することが必要であるが、従来の表面粗さ計等の測定器は汎用性がある反面、紙カップのような特定の形状の特定部位を計測する目的では、装置の複雑さや価格の面でも容易に導入しがたいものがあった。
上記の事情から、紙カップ密封前のフランジ上面の段差を管理するためにこの段差を製造工程中で簡易的に測定することの出来る装置が求められていた。
紙カップを所定の位置に移動および回転させるワーク搬送レバーからなる
ことを特徴とする紙カップフランジ段差測定器である。
測定針の先端が少なくとも1箇所の傾斜面を有する鋭角となっており、測定針に接触しているフランジ部が回転する方向に傾斜面が対向するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の紙カップフランジ段差測定器である。
変位センサーが検知したデータを外部のデータ記録装置に送信する機能を測定部が備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の紙カップフランジ段差測定器である。
請求項1から3のいずれか1項の紙カップフランジ段差測定器を用いて、ワーク搬送レバーに支えられた紙カップを測定針にフランジの上面が接触した状態で水平方向に移動させ、前記測定針の先端が紙カップのフランジ上面の凹凸に従って上下に動くことによって、
測定針が固定されたレバーが支点を中心に上下方向に回動し、この前記レバーの動作を非接触式の変位センサーが検知して測定データを外部記録装置に送り、良品と不良品の判定を行なうことを特徴とする紙カップフランジ段差の測定方法である。
たとえば紙カップ上面のフランジが円形の場合には紙カップを回転させることによって、紙カップ上面のフランジが多角形の場合には紙カップを直線状や屈曲状に動かすことによって、必要な範囲でのフランジ上面の凹凸を容易に測定することが出来る。
また、測定結果に異常があればすぐに気付くことが可能であり、段差測定から得られるデータで機械の変化や異常にもいち早く気付くことが出来る。その結果、ロスも最小限に抑えて対処できる。よって、時間や材料の無駄を削減できる。
図1は本発明の紙カップフランジ段差測定器の一実施例を示す簡略構成図であり、図2(A)は本発明の紙カップフランジ段差測定器の一実施例の測定針近辺の断面略図である。さらに図4(B)には測定針の先端部の形状特徴を示す斜視図(左)と断面図(右)を示した
これによって、レバー(1)は支点(7)を中心に上下方向に回動し、このレバー(1)の動作を変位センサー(3)が検知して測定データを外部記録装置(4)に送る。
外部記録装置(4)に送られた変位センサー(3)からの測定データは数値化して装置内に保管することによって日常的にデータ管理を行なうことが可能である。
ストッパー(6)と、その規制範囲のほぼ中間にレバーの上下方向の位置を保持して測定時の下方向への自重が過度にならないように調節するための上方から引張バネ(5)が設けられている。
このストッパー(6)と引張バネ(5)の寸法と材質には特に制約はなく、レバー(1)の動作調節を適切に行なえるものであればよい。
また、変位センサー(3)は非接触方式であり、設置位置を自由に選択できるがデータ解析機能を持たない場合は検知データを外部記録装置(4)に送るという役目も持っている。このデータ転送の方法と装置に関しても通常の転送手段を用いることが出来る。
1個の紙カップの測定開始および測定終了時までの測定中に紙カップ(10)を測定部下部で回転させる機能と、紙カップ(10)を測定部下部に移動させる機能とを備えている。
ワーク搬送レバー(11)の形式は測定部下部で紙カップ(10)を把持して水平に回転することが出来れば周知の形式、たとえば表面がゴム製の回転ロールで三方から把持してモーターで回転や移動をさせる等の方式から、必要な速度や精度に合わせて選択できる。
2…測定針
3…変位センサー
4…外部記憶装置
5…引張バネ
6…ストッパー
7…支点
8…背貼り段差
9…フランジ
10…紙カップ
11…ワーク搬送レバー
12…プレート
13…傾斜面
14…段差
20…紙カップ
21…胴部
21a…胴部材
22…口径部
22a…背張り部分の上方にあたるフランジ部分
23a…底部材
26…トップ切り欠き
27…底部切り欠き部
28…糊代
Claims (4)
- 先端下面に固定された接触式の測定針を有し、上方から引張バネによって支えられた、支点を中心に上下に回動するレバーと、
レバーの上下に備えられてレバーの動きの範囲を規制するストッパーと、
レバーの上下方向の変位を検出する非接触式の変位センサーとを備えた測定部と、
紙カップを所定の位置に移動および回転させるワーク搬送レバーからなる
ことを特徴とする紙カップフランジ段差測定器。 - 測定針の先端が少なくとも1箇所の傾斜面を有する鋭角となっており、測定針に接触しているフランジ部が回転する方向に傾斜面が対向するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の紙カップフランジ段差測定器。
- 変位センサーが検知したデータを外部のデータ記録装置に送信する機能を測定部が備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の紙カップフランジ段差測定器。
- 請求項1から3のいずれか1項の紙カップフランジ段差測定器を用いて、ワーク搬送レバーに支えられた紙カップを測定針にフランジの上面が接触した状態で水平方向に移動させ、前記測定針の先端が紙カップのフランジ上面の凹凸に従って上下に動くことによって、測定針が固定されたレバーが支点を中心に上下方向に回動し、この前記レバーの動作を非接触式の変位センサーが検知して測定データを外部記録装置に送り、良品と不良品の判定を行なうことを特徴とする紙カップフランジ段差の測定方法。
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JP5998501B2 (ja) | 2016-09-28 |
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