JP2013160008A - 鋼管杭圧入引抜機及び鋼管杭圧入引抜工法 - Google Patents

鋼管杭圧入引抜機及び鋼管杭圧入引抜工法 Download PDF

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Abstract

【課題】2組のクランプ装置によっても充分な反力を得ることができる鋼管杭圧入引抜機及び鋼管杭圧入引抜工法を提供する。
【解決手段】クランプ装置を、前部クランプ装置3aと後部クランプ装置3bから構成し、前部クランプ装置3aを台座2の下面に固定又は進行方向に対して左右方向に摺動自在に連結するとともに、前部クランプ装置3aに対して、後部クランプ装置3bを、クランプ装置でクランプする鋼管杭11の1ピッチ以上の距離を進行方向に対して相対的に前後方向に摺動自在に構成した。また、それぞれ相互に継手13を噛合させて圧入した複数の既設の鋼管杭11において、既設の鋼管杭11の先頭の鋼管杭11aを前部クランプ装置3aでクランプするとともに、先頭から3本目の既設の鋼管杭11cを後部クランプ装置3bでクランプ可能とした。
【選択図】図6

Description

本発明は既設の鋼管杭上に定置し、該鋼管杭から反力を得ることによって新たな鋼管杭を地盤内に圧入,引抜する鋼管杭圧入引抜機及び鋼管杭圧入引抜工法に関し、特には2組のクランプ装置によって、3組のクランプ装置と同等の反力を得るものである。
各種の土木基礎工事において、それぞれ相互に継手を噛合させて地盤に施工する鋼管杭は、複数の鋼管杭が連続するため、大きな支持力が得られるとともに経済性に優れている。そのため、永久構造物の外にも護岸工事及び山留め工事、締切り工事等の仮設工事の支持杭として広く採用されている。近年、これらの鋼管杭の地盤への施工工事は、騒音が少なく、上空制限の影響を受けない静荷重型鋼管杭圧入機が多く用いられている。
この静荷重型鋼管杭圧入引抜機は、既設の鋼管杭上に定置された台座の下方に複数のクランプ装置(反力掴み装置)を設け、このクランプ装置により既設の鋼管杭をクランプすることによって鋼管杭の圧入,引抜時の反力を得ている。このクランプ装置は台座の下面にあって、2組(特許文献1)又は3組(特許文献2)設けられている。更に、進行方向先頭のクランプ装置は左右方向に摺動自在に設けられ、残りのクランプ装置は前後及び左右方向に摺動自在に取り付けられている。これはカーブ施工において圧入する鋼管杭の進行方向法線に対するクランプ装置の左右方向への「ずれ」に対する位置合わせと、クランプ装置が既設の鋼管杭に圧接する際に発生するクリアランス分の移動をスムーズに行わせるための機構を構成している。
特許第3536033号 特開平02−74719号
特許文献1に示すような2組のクランプ装置によれば、鋼管杭圧入引抜機自体の小型化を図るとともに機構を簡素化して機械重量も低減させることができる。しかしながら、圧入,引抜作業を行う地盤によっては反力不足を生じ、鋼管杭の圧入に支障を来すこととなる。
一方、特許文献2に示すような3組のクランプ装置によれば、得られる反力を増大させることはできるが、鋼管杭圧入引抜機自体が大型化することとなり、機構が複雑化して機械重量も増大し、製作コストが高騰してしまうという課題がある。
特に鋼管杭圧入引抜機自体が大型化することにより、建設現場への鋼管杭圧入引抜機本体の搬入には大型のクレーンを用いるか、鋼管杭圧入引抜機本体を分割して搬入してから現場で組み立てる作業が必要であり、広い現場スペースが要求されるとともに作業の煩雑化と効率低下を招来し、施工計画がスムーズに進行しないケースが生じるという問題がある。
そこで本発明はこのような従来の鋼管杭圧入引抜機が有している課題を解消するために、圧入引抜機自体の大型化を防止するとともに機構を簡素化して、機械重量も低減するために、2組のクランプ装置を使用するとともに、2組のクランプ装置によっても充分な反力を得ることができる鋼管杭圧入引抜機及び鋼管杭圧入引抜工法を提供することを目的とするものである。
本発明は上記課題を解決するために、下方にクランプ装置を配設して既設の鋼管杭上に定置される台座と、該台座上にスライド自在に配備されたスライドベースの上方にあって縦軸を中心として回動自在に立設されたガイドフレームと、該ガイドフレームに昇降自在に装着されて杭圧入引抜シリンダが取り付けられた昇降体と、昇降体の下方に配備された旋回自在なチャック装置とを備えた鋼管杭圧入引抜機において、上記クランプ装置を、前部クランプ装置と後部クランプ装置から構成し、前部クランプ装置を台座の下面に固定又は進行方向に対して左右方向に摺動自在に連結するとともに、前部クランプ装置に対して、後部クランプ装置を、クランプ装置でクランプする鋼管杭の1ピッチ以上の距離を進行方向に対して相対的に前後方向に摺動自在に構成した鋼管杭圧入引抜機を基本として提供する。
そして、後部クランプ装置に連結したシリンダ装置によって、前部クランプ装置に対して後部クランプ装置を摺動自在とし、シリンダ装置として多段シリンダを使用する。また、それぞれ相互に継手を噛合させて圧入した複数の既設の鋼管杭において、前部クランプ装置でクランプした既設の鋼管杭から1本以上離間した既設の鋼管杭を後部クランプ装置でクランプ可能とした。更に、それぞれ相互に継手を噛合させて圧入した複数の既設の鋼管杭において、既設の鋼管杭の先頭の鋼管杭を前部クランプ装置でクランプするとともに、先頭から3本目の既設の鋼管杭を後部クランプ装置でクランプ可能とした。
上記した鋼管杭圧入引抜機を使用して、それぞれ相互に継手を噛合させて圧入した複数の既設の鋼管杭の内、任意の鋼管杭を前部クランプ装置でクランプするとともに、前部クランプ装置でクランプした既設の鋼管杭から1本以上離間した既設の鋼管杭を後部クランプ装置でクランプすることによって、チャック装置でチャックした圧入・引抜用の鋼管杭の圧入時又は引抜時の反力を得て、圧入・引抜用の鋼管杭の圧入又は引抜作業を行う鋼管杭圧入引抜工法を提供する。
また、上記した鋼管杭圧入引抜機を使用して、それぞれ相互に継手を噛合させて圧入した複数の既設の鋼管杭の内、先頭の鋼管杭を前部クランプ装置でクランプするとともに、先頭から3本目の既設の鋼管杭を後部クランプ装置でクランプすることによって、チャック装置でチャックした圧入・引抜用の鋼管杭の圧入時又は引抜時の反力を得て、圧入・引抜用の鋼管杭の圧入又は引抜作業を行う鋼管杭圧入引抜工法を提供する。
更に、上記した鋼管杭圧入引抜機を使用して、それぞれ相互に継手を噛合させて圧入した複数の既設の鋼管杭の内、先頭の鋼管杭を前部クランプ装置でクランプするとともに、先頭から2本目の既設の鋼管杭又は先頭から3本目の既設の鋼管杭のいずれかを選択し、該選択した鋼管杭を後部クランプ装置でクランプすることによって、チャック装置でチャックした圧入・引抜用の鋼管杭の圧入時又は引抜時の反力を得て、圧入・引抜用の鋼管杭の圧入又は引抜作業を行う鋼管杭圧入引抜工法を提供する。
上記した鋼管杭圧入引抜機によれば、反力を前部クランプ装置と後部クランプ装置の2組のクランプ装置によって得ることにより、3組のクランプ装置を採用する鋼管杭圧入引抜機に対して、鋼管杭圧入引抜機自体をコンパクトに小型化することができ、重量も軽減することができる。そのため、現場への搬入・設置及び取扱が容易であり、作業の効率化を図ることができる。
そして、前部クランプ装置に対して、後部クランプ装置を、クランプ装置でクランプする鋼管杭の1ピッチ以上の距離を相対的に前後方向に摺動自在に構成してあるため、反力を得るための既設の鋼管杭の先頭の鋼管杭を前部クランプ装置でクランプし、先頭の鋼管杭から1本飛ばした3本目の既設の鋼管杭を後部クランプ装置でクランプすることにより、反力を得ることができる。既設の鋼管杭はそれぞれ相互に継手を噛合させて圧入されているため、先頭の鋼管杭と3本目の鋼管杭をクランプすることによって、3組のクランプ装置を使用して先頭,2本目,3本目の合計3本の鋼管杭をクランプして得られる反力と同等の反力を得ることができる。そのため、2組のクランプ装置によっても充分な反力を得ることができる。
更に、前部クランプ装置と後部クランプ装置は連続した既設の鋼管杭をクランプすることも、1本飛ばした既設の鋼管杭をクランプすることも自由に選択できるため、施工場所や施工内容に応じて適応した反力を得ることが可能であり、施工内容の汎用性が高い。
本発明を適用した鋼管杭圧入引抜機を全体的に示す側面図。 図1の平面図。 図1のA−A線に沿う断面図。 本発明にかかるシリンダ装置の部分断面図。 作業状態を示す側面図。 作業状態を示す側面図。 鋼管杭を直線状に圧入する作業状態を示す概略平面図。 鋼管杭を直角方向に圧入する作業状態を示す概略平面図。 鋼管杭を曲線状にカーブしている既設の鋼管杭に沿って圧入する作業姿勢を示す概略平面図。
以下図面に基づいて本発明にかかる鋼管杭圧入引抜機及び鋼管杭圧入引抜工法の具体的な実施形態を説明する。図1は本発明を適用した鋼管杭圧入引抜機1を全体的に示す側面図、図2は同平面図であり、2は台座、3は台座2の下部に配設されて既設の鋼管杭をクランプするクランプ装置(反力掴み装置)である。このクランプ装置3は前部クランプ装置3aと後部クランプ装置3bとに分割構成されている。前部クランプ装置3aは台座2の下面に固定又は進行方向に対して左右方向に摺動自在に連結されている。後部クランプ装置3bは台座2の下面にあって、前部クランプ装置3aに対して、既設の鋼管杭11の1ピッチ以上の距離を進行方向に対して相対的に前後方向に摺動自在に構成されている。Fは鋼管杭圧入引抜機1の進行方向を示す。
台座2上には鋼管杭圧入引抜機1の進行方向に沿って摺動自在にスライドベース4が配備されており、このスライドベース4上には支持アーム5が縦軸を中心として回動自在に軸支され、この支持アーム5の前部に設けた軸受部6aを中心として回動可能なガイドフレーム6が立設されている。このガイドフレーム6は、一端が支持アーム5に軸支された傾動シリンダ(図示略)の伸縮によって軸受部6aを中心として傾動可能となっている。
上記ガイドフレーム6には昇降体8が昇降自在に装着されている。該昇降体8の両側には左右一対の鋼管杭圧入引抜シリンダ9,9が取り付けられていて、この鋼管杭圧入引抜シリンダ9,9の一端が前記軸受部6aに軸支されており、昇降体8を上下駆動するように構成されている。
昇降体8の下方には、チャック装置(鋼管杭掴み装置)10が昇降体8に対して旋回自在に配備されている。このチャック装置10の内壁面には2個の固定側チャック爪と、該固定側チャック爪と対向する位置に2個の可動側チャック爪とが配置されていて、チャック装置10に内蔵されたチャックシリンダの押圧力により可動側チャック爪を用いて圧入・引抜用の鋼管杭12の外周を円筒方向から固定側チャック爪方向に押動して圧入・引抜用の鋼管杭12を4方向からチャックし、地盤への圧入と引抜を行う。これらのチャック装置10の構成は公知の構成である。
図3は図1のA−A線に沿う断面図であり、後部クランプ装置3bと台座2との間に、一端が台座2側に連結され、他端が後部クランプ装置3bに連結されたシリンダ装置7が配設されている。図示例では、シリンダ装置7のロッド側取付部7eを後部クランプ装置3bに、シリンダ装置7のヘッド側端部7fを台座2に連結しているが、シリンダ装置7のロッド側取付部7eを台座2に連結し、シリンダ装置7のヘッド側端部7fを後部クランプ装置3bに連結するようにしてもよい。このシリンダ装置7によって、後部クランプ装置3bを進行方向Fに対して前後方向に摺動させることができる。なお、前記したように前部クランプ装置3aは台座2の下面に固定又は進行方向に対して左右方向に摺動自在に連結されている。
図4はシリンダ装置7の部分断面図であり、シリンダ装置7として、多段シリンダを使用した。このシリンダ装置7は、シリンダ孔が形成される第1シリンダ7aと、この第1シリンダ7aのシリンダ孔内に摺動可能に挿入される第1ピストン7bと、この第1ピストン7bに連設され前記第1シリンダ7aに対して出入可能であり内部にシリンダ孔が形成される第2シリンダ7cと、この第2シリンダ7c外周と前記第1シリンダ7aのシリンダ孔と前記第1ピストン7bとにより区画される加圧室と、前記第2シリンダ7cのシリンダ孔内を摺動可能であり前記加圧室からの圧液を受けて前記第2シリンダ7cに対して出入する第2ピストン7dとを備えている。
前部クランプ装置3a及び後部クランプ装置3bは、それぞれ2分割構成され、内蔵されたクランプシリンダ14の一端が2分割された部材の一方側に固定されているとともに、他端が他方側に固定されている。よって、クランプシリンダ14の伸長に伴って既設の鋼管杭の内面に前部クランプ装置3a及び後部クランプ装置3bが圧接して、摩擦抵抗により鋼管杭圧入引抜機1を既設の鋼管杭11上に固定し、圧入・引抜用の鋼管杭12の圧入・引抜時の反力を得るように構成されている。これらの前部クランプ装置3a及び後部クランプ装置3bの既設の鋼管杭11をクランプするための構成は公知の構成である。
図5は作業状態を示す側面図である。図5では鋼管杭圧入引抜機1の前部クランプ装置3aと後部クランプ装置3bのクランプシリンダ14を用いて既設の鋼管杭11の内、先頭の鋼管杭11aを前部クランプ装置3aでクランプするとともに、先頭から2本目の鋼管杭11bを後部クランプ装置3bでクランプした状態を示している。即ち、図5に示す状態では、鋼管杭圧入引抜機1は既設の鋼管杭の先頭の鋼管杭11aと2本目の鋼管杭11bに固定することによって、圧入・引抜用の鋼管杭12の圧入・引抜時の反力を得ている。なお、既設の鋼管杭11はそれぞれ相互に継手13を噛合させて圧入されている。
このときシリンダ装置7の第1ピストン7b及び第2ピストン7dを縮小させて、前部クランプ装置3aと後部クランプ装置3bの間隔dを調節し、前部クランプ装置3aが既設の鋼管杭11の内、先頭の鋼管杭11a上に、又後部クランプ装置3bが2本目の鋼管杭11b上に位置するように設定している。
また、後部クランプ装置3bはシリンダ装置7の第1ピストン7b及び第2ピストン7dを伸長させることにより、前部クランプ装置3aに対して、後部クランプ装置3bを既設の鋼管杭11の1ピッチ以上の距離を相対的に前後方向に摺動させることができる。この動作により、前部クランプ装置3aと後部クランプ装置3bの間隔dを調節し、前部クランプ装置3aが既設の鋼管杭11の内、先頭の鋼管杭11a上に、又後部クランプ装置3bが3本目の鋼管杭11c上に位置するように設定することができる。
図6は後部クランプ装置3bを摺動させた状態の作業状態を示す側面図である。図6では鋼管杭圧入引抜機1の前部クランプ装置3aと後部クランプ装置3bの前記クランプシリンダ14を用いて既設の鋼管杭11の内、先頭の鋼管杭11aを前部クランプ装置3aでクランプするとともに、先頭から3本目の鋼管杭11cを後部クランプ装置3bでクランプした状態を示している。即ち、図6に示す状態では、鋼管杭圧入引抜機1は既設の鋼管杭の先頭の鋼管杭11aと3本目の鋼管杭11cに固定することによって、圧入・引抜用の鋼管杭12の圧入・引抜時の反力を得ることができる。
図6に示すように、後部クランプ装置3bを前部クランプ装置3aに対して相対的に前後方向に摺動自在に構成することにより、前部クランプ装置3aに対して、後部クランプ装置3bを既設の鋼管杭11の1ピッチ以上の距離を移動させた状態に配置することが本発明の特徴である。これにより、圧入・引抜用の鋼管杭12の圧入・引抜時の反力を既設の鋼管杭11の内、先頭の鋼管杭11aと2本目の鋼管杭11bをクランプすること、或いは先頭の鋼管杭11aと3本目の鋼管杭11cをクランプすることのいずれかを選択することができる。
よって、それぞれ相互に継手13を噛合させて圧入した複数の既設の鋼管杭11(11a,11b,11c)の内、先頭の鋼管杭11aを前部クランプ装置3aでクランプするとともに、先頭から3本目の既設の鋼管杭11cを後部クランプ装置3bでクランプすることによって、チャック装置でチャックした圧入・引抜用の鋼管杭12の圧入時又は引抜時の反力を得て、圧入・引抜用の鋼管杭12の圧入又は引抜作業を行うことができる。更に、それぞれ相互に継手13を噛合させて圧入した複数の既設の鋼管杭11の内、先頭の鋼管杭11aを前部クランプ装置3aでクランプするとともに、先頭から2本目の既設の鋼管杭11b又は先頭から3本目の既設の鋼管杭11cのいずれかを選択し、該選択した鋼管杭11b又は11cを後部クランプ装置3bでクランプすることによって、チャック装置10でチャックした圧入・引抜用の鋼管杭12の圧入時又は引抜時の反力を得て、圧入・引抜用の鋼管杭12の圧入又は引抜作業を行うことができる。
また、前部クランプ装置3aでクランプする既設の鋼管杭11は先頭の鋼管杭11aに限ることなく、圧入・引抜用の鋼管杭12の施工場所に応じて任意の既設の鋼管杭をクランプすることができ、後部クランプ装置3bは前部クランプ装置3aがクランプした既設の鋼管杭に連続する既設の鋼管杭11b又は1本飛ばした既設の鋼管杭11cをクランプすることができる。
具体的には、圧入・引抜用の鋼管杭12を直線的に圧入する例を示す図7において、或いは圧入した鋼管杭12から直角方向に連続して鋼管杭12aを圧入する例を示す図8においては、相互に継手を噛合させて圧入した既設の鋼管杭11の3本の鋼管杭11a,11b,11cから反力を得るために、前部クランプ装置3aで先頭の鋼管杭11aをクランプし、後部クランプ装置3bは進行方向先頭の鋼管杭11aから3本目の鋼管杭11cをクランプして作業を行う。
また、曲線状にカーブして圧入・引抜用の鋼管杭12を施工する例を示す図9においては、相互に継手を噛合させて圧入した既設の鋼管杭11の内、前部クランプ装置3aで先頭の鋼管杭11aをクランプし、後部クランプ装置3bは進行方向先頭の鋼管杭11aに連続する2本目の鋼管杭11bをクランプして作業を行う。このように作業内容に応じて後部クランプ装置3bを前部クランプ装置3aに対して摺動移動させることにより、前部クランプ装置3aと後部クランプ装置3bという2組のクランプ装置3を使用して、クランプする既設の鋼管杭を選択することが可能である。
上記した鋼管杭圧入引抜機によれば、反力を前部クランプ装置と後部クランプ装置の2組のクランプ装置によって得ることにより、3組のクランプ装置を採用する鋼管杭圧入引抜機に対して、鋼管杭圧入引抜機自体をコンパクトに小型化することができ、重量も軽減することができる。そのため、現場への搬入・設置及び取扱が容易であり、作業の効率化を図ることができる。
そして、前部クランプ装置に対して、後部クランプ装置を、クランプ装置でクランプする鋼管杭の1ピッチ以上の距離を相対的に前後方向に摺動自在に構成してあるため、反力を得るための既設の鋼管杭の先頭の鋼管杭を前部クランプ装置でクランプし、先頭の鋼管杭から1本飛ばした3本目の既設の鋼管杭を後部クランプ装置でクランプすることにより、反力を得ることができる。既設の鋼管杭はそれぞれ相互に継手を噛合させて圧入されているため、先頭の鋼管杭と3本目の鋼管杭をクランプすることによって、3組のクランプ装置を使用して先頭,2本目,3本目の合計3本の鋼管杭をクランプして得られる反力と同等の反力を得ることができる。そのため、2組のクランプ装置によっても充分な反力を得ることができる。
更に、前部クランプ装置と後部クランプ装置は連続した既設の鋼管杭をクランプすることも、1本飛ばした既設の鋼管杭をクランプすることも自由に選択できるため、施工場所や施工内容に応じて適応した反力を得ることが可能であり、施工内容の汎用性が高い。
1…鋼管杭圧入引抜機
2…台座
3…クランプ装置
3a…前部クランプ装置
3b…後部クランプ装置
4…スライドベース
5…支持アーム
6…ガイドフレーム
6a…軸受部
7…シリンダ装置
8…昇降体
9…鋼管杭圧入引抜シリンダ
10…チャック装置
11…既設の鋼管杭
11a…既設の鋼管杭の先頭の鋼管杭
11b…先頭の既設の鋼管杭から2本目の鋼管杭
11c…先頭の既設の鋼管杭から3本目の鋼管杭
12…圧入・引抜用の鋼管杭
13…継手
14…クランプシリンダ

Claims (8)

  1. 下方にクランプ装置を配設して既設の鋼管杭上に定置される台座と、該台座上にスライド自在に配備されたスライドベースの上方にあって縦軸を中心として回動自在に立設されたガイドフレームと、該ガイドフレームに昇降自在に装着されて杭圧入引抜シリンダが取り付けられた昇降体と、昇降体の下方に配備された旋回自在なチャック装置とを備えた鋼管杭圧入引抜機において、
    上記クランプ装置を、前部クランプ装置と後部クランプ装置から構成し、前部クランプ装置を台座の下面に固定又は進行方向に対して左右方向に摺動自在に連結するとともに、前部クランプ装置に対して、後部クランプ装置を、クランプ装置でクランプする鋼管杭の1ピッチ以上の距離を進行方向に対して相対的に前後方向に摺動自在に構成したことを特徴とする鋼管杭圧入引抜機。
  2. 後部クランプ装置に連結したシリンダ装置によって、前部クランプ装置に対して後部クランプ装置を摺動自在とした請求項1記載の鋼管杭圧入引抜機。
  3. シリンダ装置として多段シリンダを使用した請求項2記載の鋼管杭圧入引抜機。
  4. それぞれ相互に継手を噛合させて圧入した複数の既設の鋼管杭において、前部クランプ装置でクランプした既設の鋼管杭から1本以上離間した既設の鋼管杭を後部クランプ装置でクランプ可能とした請求項1,2又は3記載の鋼管杭圧入引抜機。
  5. それぞれ相互に継手を噛合させて圧入した複数の既設の鋼管杭において、既設の鋼管杭の先頭の鋼管杭を前部クランプ装置でクランプするとともに、先頭から3本目の既設の鋼管杭を後部クランプ装置でクランプ可能とした請求項1,2又は3記載の鋼管杭圧入引抜機。
  6. 請求項1〜5に記載したいずれかの鋼管杭圧入引抜機を使用して、
    それぞれ相互に継手を噛合させて圧入した複数の既設の鋼管杭の内、任意の鋼管杭を前部クランプ装置でクランプするとともに、前部クランプ装置でクランプした既設の鋼管杭から1本以上離間した既設の鋼管杭を後部クランプ装置でクランプすることによって、チャック装置でチャックした圧入・引抜用の鋼管杭の圧入時又は引抜時の反力を得て、圧入・引抜用の鋼管杭の圧入又は引抜作業を行うことを特徴とする鋼管杭圧入引抜工法。
  7. 請求項1〜5に記載したいずれかの鋼管杭圧入引抜機を使用して、
    それぞれ相互に継手を噛合させて圧入した複数の既設の鋼管杭の内、先頭の鋼管杭を前部クランプ装置でクランプするとともに、先頭から3本目の既設の鋼管杭を後部クランプ装置でクランプすることによって、チャック装置でチャックした圧入・引抜用の鋼管杭の圧入時又は引抜時の反力を得て、圧入・引抜用の鋼管杭の圧入又は引抜作業を行うことを特徴とする鋼管杭圧入引抜工法。
  8. 請求項1〜5に記載したいずれかの鋼管杭圧入引抜機を使用して、
    それぞれ相互に継手を噛合させて圧入した複数の既設の鋼管杭の内、先頭の鋼管杭を前部クランプ装置でクランプするとともに、先頭から2本目の既設の鋼管杭又は先頭から3本目の既設の鋼管杭のいずれかを選択し、該選択した鋼管杭を後部クランプ装置でクランプすることによって、チャック装置でチャックした圧入・引抜用の鋼管杭の圧入時又は引抜時の反力を得て、圧入・引抜用の鋼管杭の圧入又は引抜作業を行うことを特徴とする鋼管杭圧入引抜工法。
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