JP2013159420A - エレベータシステム - Google Patents

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Koichi Takimoto
幸一 滝本
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Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
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Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Abstract

【課題】乗場と乗りかごとの間に形成される間隙から物が落ちてしまうことを防止するエレベータシステムを提供することである。
【解決手段】エレベータシステム10は、乗りかご扉26を有する乗りかご20と、乗場扉28を有する乗場27と、乗りかご20又は乗場27に設けられる収納箱42と、乗りかご扉26及び乗場扉28の戸閉時は収納箱42に収納され、乗りかご扉26及び乗場扉28の戸開時に乗場27と乗りかご20との間に形成される間隙7を塞ぐように膨らむ柔軟性部材44と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、エレベータシステムに関する。
現在、商業施設等の様々な場所にエレベータシステムが設置されている。エレベータシステムは、乗りかごが目的階に着床した際に乗りかご扉及び乗場扉が開いて乗りかごに対して乗客が乗降することができる。
本発明に関連する技術として、例えば、特許文献1には、エレベータのかご側敷居および乗場側敷居のうち少なくとも一方の敷居が、出入口ドアを案内する固定部材と、その固定部材の前端に戸開閉方向に沿って配設され、他方の敷居と接近・離間する前後方向でスライド移動可能な可動部材と、を備えていて、出入口ドアの戸開動作に連動して可動部材が前方に向かってスライド移動し、出入口開放時にかご側敷居と乗場側敷居との間の隙間を少なくとも狭めるようにしたエレベータの敷居間隙間閉塞装置が開示されている。ここでは、出入口全閉時に固定部材の踏面の上に可動部材の踏面が重合しているとともに、固定部材の踏面が前下がりに傾斜していて、戸開動作時に固定部材の踏面に沿って可動部材がスライド移動するようになっていることが述べられている。
特開2008−114979号公報
ところで、上記乗りかご扉及び乗場扉が開いて乗客が乗りかごに対して乗降する際に、乗場と乗りかごとの間に形成される間隙に鍵等の小物を落としてしまうことがある。このような場合は、保守作業員が昇降路内に入って落し物を探す必要があり、保守作業員にとって不要な労力となるとともに、落し物の持ち主にとっても不便である。
本発明の目的は、乗場と乗りかごとの間に形成される間隙から物が落ちてしまうことを防止するエレベータシステムを提供することである。
本発明に係るエレベータシステムは、乗りかご扉を有する乗りかごと、乗場扉を有する乗場と、前記乗りかご又は前記乗場に設けられる収納部と、前記乗りかご扉及び前記乗場扉の戸閉時は前記収納部に収納され、前記乗りかご扉及び前記乗場扉の戸開時に前記乗場と前記乗りかごとの間に形成される間隙を塞ぐように膨らむ柔軟性部材と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るエレベータシステムにおいて、前記戸開時に前記柔軟性部材の内部に空気を導入する圧縮機と、前記戸閉時に前記柔軟性部材の内部から前記空気を排出させる吸引機と、を備えることが好ましい。
また、本発明に係るエレベータシステムにおいて、前記収納部の開口部に対して開閉自在な蓋部と、前記蓋部が閉じるように付勢する付勢部材と、を備えることが好ましい。
また、本発明に係るエレベータシステムにおいて、前記柔軟性部材が前記収納部に収納されたことを検知する検知部を備えることが好ましい。
また、本発明に係るエレベータシステムにおいて、前記柔軟性部材は、ゴム部材であることが好ましい。
本発明によれば、乗場と乗りかごとの間に形成される間隙から物が落ちてしまうことを防止することができる。
本発明に係る実施の形態において、エレベータシステムを示す図である。 本発明に係る実施の形態において、乗りかご内の様子を示す図である。 本発明に係る実施の形態において、各階の乗場の乗場扉の周囲の様子を示す図である。 本発明に係る実施の形態において、乗りかごと、乗りかごが停止している部分の乗場の拡大図であり、柔軟性部材が収納されている様子を示す図である。 本発明に係る実施の形態において、閉塞装置の拡大図である。 本発明に係る実施の形態において、乗りかごと、乗りかごが停止している部分の乗場の拡大図であり、柔軟性部材が突出している様子を示す図である。
以下に図面を用いて、本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。また、以下では、全ての図面において、同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
図1は、エレベータシステム10を示す図である。図2は、乗りかご20内の様子を示す図である。図3は、各階の乗場27の乗場扉28の周囲の様子を示す図である。エレベータシステム10は、主ロープ12と、釣合錘14と、巻上機16と、エレベータシステム10全体の制御を行う制御盤18と、乗りかご20と、乗場扉28と、昇降路30とを備える。また、エレベータシステム10は、乗りかご20について、各階の乗場27の間を昇降させることで乗客を移動させる。
主ロープ12は、乗りかご20を吊るすためのロープであり、巻上機16に巻き掛けられている。そして、主ロープ12の一方端は乗りかご20に接続され、他方端は釣合錘14が接続されている。
釣合錘14は、主ロープ12の他方端に接続され、主ロープ12の一方端に接続される乗りかご20との間でバランスを取るために必要な重量が設定される。
巻上機16は、制御盤18の制御によって、巻き掛けられた主ロープ12を駆動させることで乗りかご20を昇降させるための装置である。また、巻上機16は、機械室8に配置されている。
乗りかご20は、制御盤18の制御によって、巻上機16が作動すると昇降路30内を昇降し、乗客を乗せるための構造物である。乗りかご20の内部空間は、所定の人数が乗車できる程度の広さを有する空間である。乗りかご20は、かご操作装置24と、乗りかご扉26とを含む。
かご操作装置24は、乗りかご20内に乗り込んだ乗客が行先階を選択したり、乗りかご扉26を開閉したりするための押釦242と、乗りかご20が位置している階やその他の情報を表示するインジケータ244を備える操作盤である。かご操作装置24は、乗りかご20の側壁のうち乗りかご扉26の隣の袖壁20aに取り付けられる。
乗りかご扉26は、乗りかご20に設けられる扉であり、乗りかご20が行先階の乗場27に着床した際に、当該乗場27の乗場扉28ともに開く。これにより、乗客が乗りかご20に対して乗り降りすることができる。
乗場扉28は、各乗場27に設けられる扉であり、乗りかご20が着床した際に、乗りかご扉26とともに開く。これにより、乗客が乗りかご20に対して乗り降りすることができる。
各階の乗場27には、縦枠32a,32bと横枠32cとから構成される三方枠32と、乗場操作装置34と、乗場扉28とが設けられている。
乗場操作装置34は、乗りかご20を呼ぶための呼び釦342と、乗りかご20が位置している階やその他の情報を表示するインジケータ344を表示する操作盤である。乗場操作装置34は、乗場扉28の隣の乗場壁35に取り付けられる。
乗場扉28は、三方枠32の縦枠32a,32bと横枠32cとによって区画された開口領域37を開閉可能な片開き式の扉である。
三方枠32の縦枠32a,32bと横枠32cとは、乗客が乗りかご20に対して乗り降りするための出入り口となる開口領域37を区画するために、各階の乗場27に設けられる部材である。縦枠32a,32bと横枠32cとは、適当な強度を有し、かつ、強磁性を有する部材で構成される。例えば、鉄を用いて構成することができる。
次に、乗りかご20に設けられる乗りかご側敷居部25と、乗場27に設けられる乗場側敷居部29とについて詳細に説明する。図4は、図1において、乗りかご20と、乗りかご20が停止している部分の乗場27の拡大図であり、柔軟性部材44が収納箱42に収納されている状態を示す図である。乗りかご20の床面部のうち乗場27側には、図4に示されるように、敷居溝25aを有する乗りかご側敷居部25が設けられている。そして、乗場27の床面部のうち乗りかご20側には、図4に示されるように、敷居溝29aを有する乗場側敷居部29が設けられている。そして、乗りかご扉26の下部に取り付けられた複数の駒26aが敷居溝25aに案内されることで、乗りかご扉26が開閉可能となっている。また、乗場扉28の下部に取り付けられた複数の駒28aは、敷居溝29aに案内されることで、乗場扉28が開閉可能となっている。そして、乗りかご側敷居部25と乗場側敷居部29との間には、若干の間隙7が形成されている。
また、乗りかご20は、閉塞装置40を有している。図5は、閉塞装置40の拡大図であり、柔軟性部材44が開口部42aから突出している状態を示す図である。閉塞装置40は、乗りかご20の乗りかご側敷居部25の下部に設けられる収納箱42と、収納箱42に収納される柔軟性部材44と、柔軟性部材44に空気を導入するための圧縮機46と、柔軟性部材44から空気を排出するための吸引機47と、収納箱42の開口部42aを塞ぐための蓋部48と、蓋部48が開口部42aを塞ぐように付勢する付勢部材50と、蓋部48が閉まっていることを検知する検知部52とを備える。
収納箱42は、開口部42aを有する箱部材であり、その長手方向の長さは、乗りかご扉26及び乗場扉28の開閉方向に沿った長さと同じである。例えば、乗りかご扉26及び乗場扉28の開閉方向に沿った長さを2mとすると、収納箱42の長手方向の長さも2mである。また、収納箱42の断面形状は、図4に示されるように略コの字形状である。
柔軟性部材44は、収納箱42の内部において、収納箱42の開口部42aから突出可能に収納されている。また、柔軟性部材44は、適当な柔軟性を有するゴム部材で構成することができる。柔軟性部材44には、圧縮機46からの空気を導入するための孔と吸引機47によって空気を排出するための孔が設けられている。柔軟性部材44の長手方向の長さは、圧縮機46からの空気の導入によって膨張した際に収納箱42の長手方向の長さとほぼ同じ長さとなることが好適である。例えば、収納箱42の長手方向の長さが2mであるときは、柔軟性部材44の長さも2mであることが好適である。また、柔軟性部材44の長さのうち、圧縮機46からの空気の導入によって膨張した際に収納箱42から突出している部分の長さが間隙7の長さと同じ長さとなることが好適である。
圧縮機46は、柔軟性部材44の孔を介し、柔軟性部材44の内部に空気を導入するために吐き出しを行うコンプレッサーである。圧縮機46によって、柔軟性部材44の内部に空気が導入されると、柔軟性部材44が膨張することができる。なお、収納箱42には、柔軟性部材44の孔を介し柔軟性部材44の内部に空気を導入する際に利用する貫通孔が形成されている。なお、圧縮機46の制御は、制御盤18によって行われる。
吸引機47は、柔軟性部材44の孔を介し、柔軟性部材44の内部から空気を排出するために吸引を行うバキュームである。吸引機47によって、柔軟性部材44の内部から空気が排出されると、柔軟性部材44が収縮することができる。なお、収納箱42には、柔軟性部材44の孔を介し柔軟性部材44の内部から空気を排出する際に利用する貫通孔が形成されている。なお、吸引機47の制御は、制御盤18によって行われる。
蓋部48は、収納箱42の開口部42aを開閉するように設けられた蓋部材である。蓋部48は、収納箱42の下部に取り付けられ、蝶番49によって開動可能な状態とされている。
付勢部材50は、一方側の端部が収納箱42に取り付けられ、他方側の端部が蓋部48に取り付けられており、蓋部48が収納箱42の開口部42aを塞ぐように付勢する引っ張りバネである。すなわち、蓋部48は常に閉まる方向に引っ張られている。
検知部52は、外部からの圧力を検知するマイクロスイッチである。検知部52は、収納箱42に取り付けられており、蓋部48が閉まっている状態では、蓋部48によってスイッチ部分が押されることとなる。すなわち、検知部52によって、柔軟性部材44が収納されていることを検知することができる。なお、検知部52の検知結果は制御盤18に伝送される。
続いて、上記エレベータシステム10の作用について説明する。上述したように乗客によって乗りかご20の行先階が設定されたりすると、乗りかご20は昇降動作を行い、行先階に向かう。そして、乗りかご20が行先階に着床すると乗りかご扉26及び乗場扉28が開く。この際、圧縮機46から柔軟性部材44の内部に空気が導入されるため、柔軟性部材44が膨張し、その圧力が付勢部材50の付勢力に打勝って、蓋部48が開く。そして、圧縮機46が収納箱42から突出し、図6に示されるように、間隙7を塞ぐ。これにより、乗客が乗りかご20に対して乗り降りする際に、乗りかご側敷居部25と乗場側敷居部29との間に小物を落とした場合であっても柔軟性部材44上に載った状態となり、昇降路30内に落ちてしまうことを防止することができる。したがって、乗客は、簡単に小物を取り出すことができる。
その後、再び乗りかご20が昇降動作に移行するために、乗りかご扉26及び乗場扉28が閉じる。この際、吸引機47によって柔軟性部材44の内部から空気が排出されるため、柔軟性部材44が収縮し、柔軟性部材44は再び収納箱42の内部に収納される。このとき、蓋部48は再び付勢部材50の付勢力によって閉まる。これにより、検知部52によって、蓋部48が閉まったこと、すなわち、柔軟性部材44が収納されたことを検知することができるため、より安全に乗りかご20が昇降動作に移行することができる。
なお、上記エレベータシステム10において、閉塞装置40は、乗りかご20側に取り付けられるものとして説明したが、乗場側27に取り付けられてもよい。また、上記エレベータシステム10において、閉塞装置40は、蓋部48と、付勢部材52と、検知部52とを備えるものとして説明したが、これの要素を省略することもできる。また、上記エレベータシステム10において、検知部52によって柔軟性部材44が収納されたことを検知するものとして説明したが、これ以外の方法で検知してもよい。例えば、柔軟性部材44の内部の圧力を検知することで、収納されていることを検知することができる。
7 間隙、8 機械室、10 エレベータシステム、12 主ロープ、14 釣合錘、16 巻上機、18 制御盤、20 乗りかご、20a 袖壁、24 かご操作装置、25 乗りかご側敷居部、25a 敷居溝、26 乗りかご扉、26a 駒、27 乗場、28 乗場扉、28a 駒、29 乗場側敷居部、29a 敷居溝、30 昇降路、32 三方枠、32a,32b 縦枠、32c 横枠、34 乗場操作装置、35 乗場壁、37 開口領域、40 閉塞装置、42 収納箱、42a 開口部、44 柔軟性部材、46 圧縮機、47 吸引機、48 蓋部、49 蝶番、50 付勢部材、52 検知部、242 押釦、244 インジケータ、342 呼び釦、344 インジケータ。

Claims (5)

  1. 乗りかご扉を有する乗りかごと、
    乗場扉を有する乗場と、
    前記乗りかご又は前記乗場に設けられる収納部と、
    前記乗りかご扉及び前記乗場扉の戸閉時は前記収納部に収納され、前記乗りかご扉及び前記乗場扉の戸開時に前記乗場と前記乗りかごとの間に形成される間隙を塞ぐように膨らむ柔軟性部材と、
    を備えることを特徴とするエレベータシステム。
  2. 請求項1に記載のエレベータシステムにおいて、
    前記戸開時に前記柔軟性部材の内部に空気を導入する圧縮機と、
    前記戸閉時に前記柔軟性部材の内部から前記空気を排出させる吸引機と、
    を備えることを特徴とするエレベータシステム。
  3. 請求項2に記載のエレベータシステムにおいて、
    前記収納部の開口部に対して開閉自在な蓋部と、
    前記蓋部が閉じるように付勢する付勢部材と、
    を備えることを特徴とするエレベータシステム。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のエレベータシステムにおいて、
    前記柔軟性部材が前記収納部に収納されたことを検知する検知部を備えることを特徴とするエレベータシステム。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のエレベータシステムにおいて、
    前記柔軟性部材は、ゴム部材であることを特徴とするエレベータシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105947839A (zh) * 2016-06-27 2016-09-21 爱默生电梯有限公司 一种带有防护装置的电梯

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