JP2013159260A - 車両および車両の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動変速機を備えるハイブリッド車両において、EV走行中にエンジンが始動される場合の駆動力変動を抑制する。
【解決手段】車両100は、エンジン140およびモータジェネレータ135の少なくとも一方からの駆動力を用いて走行が可能である。車両100は、モータジェネレータ135に結合される変速機160と、エンジン140を制御するためのECU300とを備える。エンジン140は、モータジェネレータ135からの駆動力を利用して始動される。ECU300は、変速機150による変速比の変更後にエンジン140を始動する場合に、走行のための駆動力とエンジン140の始動に用いるための駆動力との合計である総駆動力をモータジェネレータ135が出力可能であるか否かの推定に応じて、エンジン140の始動を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両および車両の制御方法に関し、より特定的には、内燃機関と回転電機とを備えるハイブリッド車両における内燃機関の始動制御に関する。
近年、環境に配慮した車両として、蓄電装置(たとえば二次電池やキャパシタなど)を搭載し、蓄電装置に蓄えられた電力から生じる駆動力を用いて走行する車両が注目されている。このような車両には、たとえば電気自動車、ハイブリッド自動車、燃料電池車などが含まれる。
このうち、ハイブリッド自動車は、蓄電装置に蓄えられた電力を用いて回転電機(たとえば、モータジェネレータ)により生成される駆動力と、内燃機関(たとえば、エンジン)により生成される駆動力とを用いて走行する。ハイブリッド自動車においては、アイドリング中にエンジンを停止したり、電気自動車のように回転電機により生成される駆動力のみを用いて、エンジンを停止した状態で走行したりすることができる機能を有する場合がある。
特開2009−149213号公報(特許文献1)は、ハイブリッド自動車において、モータからの駆動力のみを用いて走行する、いわゆるEV(Electric Vehicle)走行をしている際に、エンジンの始動が許可されている場合、禁止されている場合、および遅延されている場合で、モータの出力可能トルクの上限値を変更する構成を開示する。
特開2009−149213号公報(特許文献1)に開示された構成によれば、エンジンの始動状態に応じてモータから出力することのできる最大トルクが変更できるので、エンジンの始動のためにモータトルクの一部が利用されることによるトルクショックの発生や、駆動力不足を抑制することができる。
特開2009−149213号公報 特開2010−070063号公報 特開2010−215189号公報 特開2009−143388号公報
上記のように、エンジンおよびモータジェネレータを有するハイブリッド車両において、モータジェネレータと駆動輪との間に自動変速機を備える構成が知られている。このように変速機が設けられる場合には、ユーザから要求される駆動輪の出力トルクに対して、モータジェネレータで出力すべきトルクは変速比によって変化し得る。
そのため、モータジェネレータのトルクの一部を利用してエンジンを始動する場合には、変速機の変速比の状態によっては、駆動輪の駆動トルクとエンジンの始動トルクとの合計が、モータジェネレータの出力可能トルクを上回ってしまう場合が起こり得る。そうすると、トルクショックが生じたり、ユーザからの要求駆動力が発生できなかったりするおそれがある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、自動変速機を備えるハイブリッド車両において、EV走行中にエンジンが始動される場合の駆動力変動を抑制することである。
本発明による車両は、内燃機関および回転電機の少なくとも一方からの駆動力を用いて走行が可能である。車両は、回転電機に結合される変速機と、内燃機関を制御するための制御装置とを備える。内燃機関は、回転電機からの駆動力を利用して始動される。制御装置は、変速機による変速比の変更後に内燃機関を始動する場合に走行のための駆動力と内燃機関の始動に用いるための駆動力との合計である総駆動力を回転電機が出力可能であるか否かの推定に応じて、内燃機関の始動を制御する。
好ましくは、制御装置は、回転電機が変速比の変更後に総駆動力を出力できない場合は、変速比の変更前に内燃機関を始動するための信号を出力する。
好ましくは、制御装置は、回転電機が変速比の変更後に総駆動力を出力できない場合であって、さらに車速が第1の基準車速を上回っているときに、内燃機関を始動するための信号を出力する。
好ましくは、第1の基準車速は変速機の変速段を定める変速線に基づいて設定される。
好ましくは、制御装置は、内燃機関を始動するための信号が出力されている場合に、回転電機が変速比の変更後に総駆動力を出力できるようになったとき、または、車速が第2の基準車速を下回っているときは、内燃機関を始動するための信号を停止する。
好ましくは、車両は駆動輪をさらに備える。変速機は、回転電機と駆動輪との間の動力伝達経路に設けられる。
好ましくは、車両は、内燃機関の始動時に内燃機関をクランキングし、さらに内燃機関からの回転力により発電する他の回転電機と、遊星歯車機構を含む動力分配機構とをさらに備える。回転電機は遊星歯車機構のリングギヤに結合される。他の回転電機は遊星歯車機構のサンギヤに結合される。内燃機関は遊星歯車機構のプラネタリキャリアに結合される。
好ましくは、車両は内燃機関と回転電機とを結合するための係合機構をさらに備える。
本発明による車両の制御方法は、内燃機関、回転電機、および変速機を含む車両についての制御方法である。車両は、内燃機関および回転電機の少なくとも一方からの駆動力を用いて走行が可能である。内燃機関は、回転電機からの駆動力を利用して始動される。制御方法は、変速機による変速比の変更後に内燃機関を始動する場合に、回転電機に必要とされる、走行のための駆動力と内燃機関の始動に用いるための駆動力との合計である総駆動力を推定するステップと、変速比の変更後に回転電機が総駆動力を出力できるか否かを判定するステップと、変速比の変更後に回転電機が総駆動力を出力できない場合に、変速比の変更前に内燃機関を始動するための信号を出力するステップとを備える。
本発明によれば、自動変速機を備えるハイブリッド車両において、EV走行中にエンジンが始動される場合の駆動力変動を抑制することができる。
本実施の形態に従う車両の全体ブロック図である。 変速機の変速前後のトルク状態を説明するための第1の図である。 変速機の変速前後のトルク状態を説明するための第2の図である。 変速機の変速前後のトルク状態を説明するための第3の図である。 本実施の形態において、ECUで実行されるエンジン始動制御を説明するための機能ブロック図である。 本実施の形態において、ECUで実行されるエンジン始動制御処理を説明するためのフローチャートである。 本実施の形態に従う車両の他の例についての全体ブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[車両の基本構成]
図1は、本実施の形態に従う車両100の全体ブロック図である。図1を参照して、車両100は、蓄電装置110と、駆動装置であるPCU(Power Control Unit)120と、モータジェネレータ130(MG1),135(MG2)と、内燃機関であるエンジン140と、動力分割機構150と、自動変速機(A/T)160(以下、単に「変速機」とも称する。)と、減速機170と、駆動輪180と、制御装置であるECU(Electronic Control Unit)300とを備える。また、PCU120は、コンバータ121と、インバータ122,123とを含む。
蓄電装置110は、充放電可能に構成された電力貯蔵要素である。蓄電装置110は、たとえば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池または鉛蓄電池などの二次電池、あるいは電気二重層キャパシタなどの蓄電素子を含んで構成される。
蓄電装置110は、PCU120内のコンバータ121に接続される。そして、蓄電装置110は、車両100の駆動力を発生させるための電力をPCU120に供給する。また、蓄電装置110は、モータジェネレータ130,135で発電された電力を蓄電する。蓄電装置110の出力はたとえば200V程度である。
コンバータ121は、ECU300からの制御信号PWCに基づいて、蓄電装置110からの電圧を昇圧して、インバータ122,123へ供給する。また、コンバータ121は、モータジェネレータ130,135で発電されインバータ122,123で整流された電圧を降圧して、蓄電装置110を充電する。
インバータ122,123は、コンバータ121に対して互いに並列に接続される。インバータ122,123は、ECU300からの制御信号PWI1,PWI2にそれぞれ基づいて、コンバータ121から供給される直流電力を交流電力に変換してモータジェネレータ130,135をそれぞれ駆動する。
モータジェネレータ130,135は交流回転電機であり、たとえば、永久磁石が埋設されたロータを備える永久磁石型同期電動機である。
モータジェネレータ130,135およびエンジン140は、動力分割機構150により互いに結合される。動力分割機構150は、遊星歯車機構(図示せず)を含む。たとえば、モータジェネレータ130は遊星歯車機構のサンギヤに結合され、エンジン140は遊星歯車機構のプラネタリキャリアに結合され、モータジェネレータ135は遊星歯車機構のリングギヤに結合される。
エンジン140は、制御信号DRVを用いてECU300により制御される。モータジェネレータ130,135およびエンジン140は、ECU300によって協調的に動作されて必要な車両駆動力を発生する。なお、エンジン140を停止した状態で、モータジェネレータ130,135からの駆動力のみを用いて走行する、いわゆるEV走行を行なうことも可能である。
モータジェネレータ135の出力軸は、自動変速機160の入力軸に結合される。自動変速機160の出力軸は減速機170を介して駆動輪180に結合される。自動変速機160は、ECU300からの制御信号SFTによりモータジェネレータ135と駆動輪180との変速比を制御する。
[エンジン始動時の問題点]
図1のように、走行駆動力を発生するためのモータジェネレータ135の下流側、すなわち、モータジェネレータ135と駆動輪180との間に変速機160が設けられる構成の車両においては、駆動輪180から出力される駆動トルクが同じであっても、変速機160の変速比に応じてモータジェネレータ135に必要とされる駆動トルクが変化し得る。たとえば、変速比が小さい高速段の場合には、変速比が大きい低速段の場合と比べて、モータジェネレータ135が出力すべきトルクは大きくなる。
また、走行中にエンジン140の停止および再始動が可能な構成においては、モータジェネレータ135の駆動力のみで走行するいわゆるEV走行を行なっている際に、エンジン140の再始動が必要となった場合には、エンジン140をクランキングするためにモータジェネレータ135の駆動トルクが利用される。そのため、車両を走行するための駆動トルク、およびエンジン140をクランキングするために必要とされるトルクの合計トルク(総駆動力)をモータジェネレータ135が出力できない場合には、走行駆動力が低下してしまったり、エンジン140が始動できなかったりする状態が生じ得る。
図2〜図4は、EV走行中にエンジン140を始動する場合の、変速機160の変速比とモータジェネレータ135に必要とされるトルクとの関係を説明するための図である。図2〜図4の各図においては、図の左側に動力分割機構150における、サンギヤ(S:モータジェネレータ130に対応)、プラネタリキャリア(C:エンジン140に対応)、およびリングギヤ(R:モータジェネレータ135に対応)の状態を示す。図の右側は、変速機160の入力軸および出力軸の状態を示す。なお、各図において、縦軸は対応する要素の回転速度を示し、図中の矢印は当該要素のトルクを示す。
まず図1および図2を参照して、図2は、減速比がたとえば2:1である低速段の場合を示したものである。このとき、駆動輪180に伝達される変速機160の出力トルクをTRとした場合、変速機160の入力軸においては、図2中のラインW15で示されるように、入力軸の回転速度Ninは出力軸の回転速度Noutの2倍であり、かつ入力軸でのトルクが出力軸のトルクの半分であるTR/2となる。
変速機160の入力軸はモータジェネレータ135の出力軸に結合されているので、モータジェネレータ135の回転速度Nm2は入力軸の回転速度Ninと等しく(Nm2=Nin)、モータジェネレータ135が出力すべきトルクもTR/2となる。
EV走行中においては、いわゆる引き摺りトルクのような不必要な負荷をモータジェネレータ135にかけないように、基本的にはエンジン140の回転速度はゼロとされる(図2中のラインW10)。なお、この状態においては、モータジェネレータ130は、動力分割機構150の構造のために負回転となるが、トルクは発生されない。
この状態からエンジン140を始動する場合には、モータジェネレータ130に正方向のトルク(TDs)を出力させることによって、図2中のラインW11のようにエンジン140をクランキングすることが必要となる。
このとき、動力分割機構150の力の釣り合いから、エンジン140を支点として、モータジェネレータ130の始動トルクTDsに対応した負方向のトルクTDrがモータジェネレータ135に加えられる。そのため、駆動輪180の回転速度および駆動トルクを維持し、かつエンジン140の回転速度を上昇するために、モータジェネレータ135には、始動トルクTDsによる負方向のトルクTDrに対向する正方向の反力トルクが追加される。すなわち、モータジェネレータ135は、TR/2+TDrのトルクを出力することが必要となる。
この合計トルクがモータジェネレータ135の出力可能トルクの範囲内であれば、駆動輪180の回転速度および駆動トルクを維持しつつ、エンジン140を始動させることができる。
次に、図3を用いて、変速機160の出力軸が図2と同じ回転速度および出力トルクでEV走行がされている状態において、変速機160の変速比が小さい高速段へシフトアップされた場合を考える。
図3においては、変速比をたとえば1:1とすると、変速後は変速機160の入力軸の回転速度Ninが低下され、出力軸の回転速度Noutと同じになる(図3中のラインW26)。これに伴って、入力軸すなわちモータジェネレータ135から出力すべきトルクはTRとなる(図3中のラインW21)。
ここで、エンジン140の始動が必要となった場合には、図4に示されるように、エンジン140をクランキングするための始動トルクTDsが図2と同様にモータジェネレータ130から出力される。そして、この始動トルクTDsに対向する反力トルクTDrがモータジェネレータ135に加えられる。
この場合には、モータジェネレータ135は、TR+TDrのトルクを出力することが必要となる。このように、モータジェネレータ135に必要とされる出力トルクは、高速段の方が低速段に比べて大きくなるので、モータジェネレータ135の出力限界に近づくことになる。そのため、特にインバータ123内に含まれるスイッチング素子の温度やモータジェネレータ135のコイル温度、あるいは蓄電装置110のSOCなどによってモータジェネレータ135の出力が制限されるような場合には、要求されるトルクが出力できない場合が生じ得る。そうすると、車両駆動力が低下してトルクショックが生じたりエンジン140が適切に始動できなかったりする可能性がある。
したがって、上記のような変速機を有する構成においては、変速機の変速タイミングとエンジンの始動タイミングとを適切に制御する必要がある。
[エンジン始動制御]
本実施の形態においては、このような課題を解決するために、変速機の変速比を変更した後にエンジンが始動される場合にモータジェネレータに要求される出力トルクが、モータジェネレータの出力可能範囲内であるか否かを判定して、その判定結果に基づいてエンジンの始動指令の出力タイミングを変化させるエンジン始動制御を実行する。
図5は、本実施の形態において、ECU300で実行されるエンジン始動制御を説明するための機能ブロック図である。図5で説明される機能ブロック図に記載された各機能ブロックは、ECU300によるハードウェア的あるいはソフトウェア的な処理によって実現される。
図1および図5を参照して、ECU300は、駆動力演算部310と、出力制限部320と、変速線演算部330と、上限トルク演算部340と、判定部350と、始動制御部360とを含む。
駆動力演算部310は、ユーザのアクセルペダルの操作量などから定められる要求トルクPRと、現在の変速機160の変速比を示す信号SFTと、モータジェネレータ135の現在の回転速度Nm2を受ける。駆動力演算部310は、これらの情報から、現在のモータジェネレータ135の出力トルクTR2を演算する。そして、駆動力演算部310は、演算した出力トルクTR2を判定部350へ出力する。
出力制限部320は、モータジェネレータの温度TMおよびPCU120における各機器の素子温度TP、ならびに蓄電装置110の温度TBおよびSOCを受ける。出力制限部320は、これらの情報に基づいて、モータジェネレータ135の出力制限値LIMを設定する。そして、出力制限部320は、設定した出力制限値LIMを上限トルク演算部340へ出力する。
変速線演算部330は、変速機160を作動させる作動油の温度TATを受ける。変速線演算部330は、予め定められた変速線マップを、作動油温度TATに基づいて補正し、補正された変速線SLNに関する情報を上限トルク演算部340および判定部350に出力する。
上限トルク演算部340は、出力制限部320からの出力制限値LIMと、変速線演算部330からの補正された変速線SLNを受ける。上限トルク演算部340は、これらの情報、およびエンジン140の始動に必要なモータジェネレータ135の反力トルクから、各変速比において、駆動状態を維持しながらエンジン140を駆動するためのモータジェネレータ135の上限トルクTLMを演算する。そして、上限トルク演算部340は、その演算結果を判定部350へ出力する。
判定部350は、駆動力演算部310からのモータジェネレータ135の出力トルクTR2と、上限トルク演算部340からの上限トルクTLMとを受ける。また、判定部350は、車両の走行モードMODおよび車速VSを受ける。
判定部350は、変速比が変更された場合に必要とされるモータジェネレータ135の推定トルクと、当該変速比におけるエンジン始動を考慮した上限トルクとを比較する。さらに判定部350は、現在の車速VSと、変速線SLNから定められるエンジン140の始動開始車速とを比較する。そして、判定部350は、これらの比較結果に基づいて、エンジン140を始動するか否かを判定し、エンジン始動要求信号である判定フラグFLGを始動制御部360へ出力する。
始動制御部360は、判定部350からの判定フラグFLGを受け、エンジン140の始動が指示されている場合には、制御信号PWI1,DRVを出力してエンジン140を始動する。
図6は、本実施の形態において、ECU300で実行されるエンジン始動制御処理を説明するためのフローチャートである。図6に示すフローチャート中の各ステップについては、ECU300に予め格納されたプログラムがメインルーチンから呼び出されて、所定周期もしくは所定の条件が成立したことに応答して実行されることによって実現される。あるいは、一部のステップについては、専用のハードウェア(電子回路)を構築して処理を実現することも可能である。
図1および図6を参照して、ECU300は、ステップ(以下、ステップをSと略す。)100にて、ユーザ要求トルクおよび現在の変速比から、モータジェネレータ135に要求される駆動トルクTR2を演算する。
そして、ECU300は、S110にて、蓄電装置110およびPCU120の状態に基づいて機器の出力制限状態を演算する。
ECU300は、S120にて、S110で演算された出力制限と、エンジン140を駆動するために必要とされるモータジェネレータ135の反力トルクとを考慮して、各変速比においてモータジェネレータ135が出力可能な上限駆動トルクを演算する。具体的には、各変速比において機器状態から制限されるモータジェネレータ135の出力トルクから、エンジン始動に必要となる反力トルクを差し引いたトルクが上限駆動トルクとして設定される。
そして、ECU300は、S130にて、変速機160の作動油温度等を考慮して、予め定められた変速線を補正する。
ECU300は、S140にて、(1)現在の運転モードがEVモードまたはエンジンが停止中であるか否か、(2)シフトアップした場合にモータジェネレータ135に要求される推定出力トルクが、S120で演算した当該変速比における上限駆動トルクを上回っているか否か、および、(3)車速VSが変速線から定まるエンジン始動判定車速を上回っているか否かを判定する。
上記の(1)〜(3)のすべての条件が満たされている場合(S140にてYES)、ECU300は、エンジン140の始動が可能な状態となっているが、シフトアップが実行されると変速後に駆動トルクが不足してしまうおそれがあると判断する。変速機160の変速タイミングは、ユーザのアクセルペダルの操作などにより変動するので、ECU300は、変速前にエンジン140を始動するために、S150に処理を進めてエンジン始動要求信号FLGをオンに設定する。これによって、エンジン140の始動に伴ってモータジェネレータ135がトルク不足となることを防止することができる。
上記の(1)〜(3)の少なくとも1つの条件が満たされていない場合(S140にてNO)は、処理がS160に進められる。なお、S150にてエンジン始動要求信号FLGがオンである場合も、S140においてNOが選択されて、処理がS160に進められる。
S160においては、ECU300は、エンジン始動要求信号FLGがオンの状態において、変速後のモータジェネレータ135の推定出力トルクが当該変速比における上限駆動トルク以下であるか、もしくは車速VSがEV走行判定車速を下回っているかのいずれかの条件が成立したか否かを判定する。すなわち、S150においてエンジン140の始動を開始した後であってエンジン140の始動が完了する前に、エンジン140の駆動が不要となる運転状態に変化したか否かを判定する。なお、EV走行判定車速は、S140のエンジン始動判定車速と同じ値としてもよいが、当該判定車速の近傍におけるチャタリングを防止するために、EV判定車速をエンジン始動判定車速よりもやや低く設定して、ヒステリシスを設けることが好ましい。
エンジン140の駆動が不要となる運転状態に変化した場合(S160にてYES)は、S170に処理が進められて、エンジン始動要求信号FLGをオフに設定する。これにより、変速後にエンジン140を始動してもモータジェネレータ135の出力トルクが確保できる場合、あるいはEV走行で十分に走行可能である場合には、不必要なエンジン140の始動が防止できるので、燃料消費の悪化を抑制することができる。
一方、S160の条件が満たされない場合(S160にてNO)は、現在のエンジン始動要求信号FLGの状態が維持されて処理がメインルーチンに戻される。すなわち、エンジン始動要求信号FLGがオフである場合には、エンジン140を始動する条件が成立するまで、ECU300は、エンジン始動要求信号FLGをオフの状態に維持する。また、エンジン始動要求信号FLGがオンの状態であり、かつエンジン140の駆動が必要である状態が継続している場合には、ECU300は、エンジン140を始動するために、エンジン始動要求信号FLGをオンの状態に維持する。
以上のような処理に従って制御を行なうことによって、変速機を有するハイブリッド車両において、EV走行中にエンジンが始動される場合に、変速比の変更前後においてモータジェネレータがトルク不足とならないようにすることができる。これによりトルクショックを防止するとともに、エンジンを適切に始動させることができる。さらに、エンジンの始動が不要となった場合にはエンジンを始動しないようにして、不必要な燃料消費を抑制することが可能になる。
[車両の他の構成例]
図1に示したハイブリッド車両の例においては、2つのモータジェネレータが備えられ構成について説明したが、本実施の形態のエンジン始動制御はこのような構成には限定されない。
図7は、本実施の形態が適用可能な、1つのモータジェネレータを有する他の車両100Aの全体ブロック図の例を示す。図7においては、モータジェネレータとして、図1のモータジェネレータ135に対応する1つのモータジェネレータ130Aが設けられる。そして、図1のPCU120に代えて、モータジェネレータ130Aを駆動するためのインバータ120Aが設けられる。なお、図7において、図1と重複する要素の説明は繰り返さない。
また、エンジン140は、クラッチに代表される係合機構145を介して、モータジェネレータ130Aに結合される。係合機構145は、ECU300からの制御信号SE1により制御され、エンジン140とモータジェネレータ130Aとの間の動力の伝達および非伝達を切換える。
EV走行中にエンジン140を始動する場合には、係合機構145が係合状態にされ、モータジェネレータ130Aからの駆動力を利用してエンジン140がクランキングされる。
図7の構成を有する車両100Aにおいても、自動変速機160の変速比によっては、図1と同様に、モータジェネレータ130Aが、駆動輪180を駆動するためのトルクとエンジン140をクランキングするためのトルクの合計(総駆動力)を出力できない状態となる場合があり、トルクショック等の駆動力変動が発生し得る。
そのため、このような構成においても、上記のエンジン始動制御を適用することによって、EV走行中のエンジン始動時に生じ得る駆動力変動を抑制することが可能となる。
なお、本実施の形態における「エンジン始動判定車速」および「EV判定車速」は、それぞれ、本発明における「第1の基準車速」および「第2の基準車速」の一例である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100,100A 車両、110 蓄電装置、120 PCU、120A,122,123 インバータ、121 コンバータ、130,130A,135 モータジェネレータ、140 エンジン、145 係合機構、150 動力分割機構、160 変速機、170 減速機、180 駆動輪、300 ECU、310 駆動力演算部、320 出力制限部、330 変速線演算部、340 上限トルク演算部、350 判定部、360 始動制御部。

Claims (9)

  1. 内燃機関および回転電機の少なくとも一方からの駆動力を用いて走行が可能な車両であって、
    前記回転電機に結合される変速機と、
    前記内燃機関を制御するための制御装置とを備え、
    前記内燃機関は、前記回転電機からの駆動力を利用して始動され、
    前記制御装置は、前記変速機による変速比の変更後に前記内燃機関を始動する場合に走行のための駆動力と前記内燃機関の始動に用いるための駆動力との合計である総駆動力を前記回転電機が出力可能であるか否かの推定に応じて、前記内燃機関の始動を制御する、車両。
  2. 前記制御装置は、前記回転電機が前記変速比の変更後に前記総駆動力を出力できない場合は、前記変速比の変更前に前記内燃機関を始動するための信号を出力する、請求項1に記載の車両。
  3. 前記制御装置は、前記回転電機が前記変速比の変更後に前記総駆動力を出力できない場合であって、さらに車速が第1の基準車速を上回っているときに、前記内燃機関を始動するための信号を出力する、請求項2に記載の車両。
  4. 前記第1の基準車速は、前記変速機の変速段を定める変速線に基づいて設定される、請求項3に記載の車両。
  5. 前記制御装置は、前記内燃機関を始動するための信号が出力されている場合に、前記回転電機が前記変速比の変更後に前記総駆動力を出力できるようになったとき、または、車速が第2の基準車速を下回っているときは、前記内燃機関を始動するための信号を停止する、請求項3に記載の車両。
  6. 駆動輪をさらに備え、
    前記変速機は、前記回転電機と前記駆動輪との間の動力伝達経路に設けられる、請求項1に記載の車両。
  7. 前記内燃機関の始動時に前記内燃機関をクランキングし、さらに前記内燃機関からの回転力により発電する他の回転電機と、
    遊星歯車機構を含む動力分配機構とをさらに備え、
    前記回転電機は前記遊星歯車機構のリングギヤに結合され、前記他の回転電機は前記遊星歯車機構のサンギヤに結合され、前記内燃機関は前記遊星歯車機構のプラネタリキャリアに結合される、請求項1に記載の車両。
  8. 前記内燃機関と前記回転電機とを結合するための係合機構をさらに備える、請求項1に記載の車両。
  9. 内燃機関、回転電機、および変速機を含む車両の制御方法であって、
    前記車両は、前記内燃機関および前記回転電機の少なくとも一方からの駆動力を用いて走行が可能であり、
    前記内燃機関は、前記回転電機からの駆動力を利用して始動され、
    前記制御方法は、
    前記変速機による変速比の変更後に前記内燃機関を始動する場合に、前記回転電機に必要とされる、走行のための駆動力と前記内燃機関の始動に用いるための駆動力との合計である総駆動力を推定するステップと、
    前記変速比の変更後に前記回転電機が前記総駆動力を出力できるか否かを判定するステップと、
    前記変速比の変更後に前記回転電機が前記総駆動力を出力できない場合に、前記変速比の変更前に前記内燃機関を始動するための信号を出力するステップとを備える、車両の制御方法。
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