JP2013159200A - 車両周辺監視装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
従来、車両が道路に対して左(又は右)に傾いた状態で停車した場合に撮影できなかった範囲(死角範囲)を撮影することが可能な車両周辺監視装置を提供する。
【解決手段】
車両に搭載される車両周辺監視装置において、鉛直方向に延びる右回転軸を中心に回転可能に配置された右可動ミラーと、右撮像素子と、前記右可動ミラーにより反射された車両右側方から入射する被写体光を前記右撮像素子の撮像面上に結像する右結像レンズと、を含む右撮像装置と、鉛直方向に延びる左回転軸を中心に回転可能に配置された左可動ミラーと、左撮像素子と、前記左可動ミラーにより反射された車両左側方から入射する被写体光を前記左撮像素子の撮像面上に結像する左結像レンズと、を含む左撮像装置と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
従来、車両が道路に対して左(又は右)に傾いた状態で停車した場合に撮影できなかった範囲(死角範囲)を撮影することが可能な車両周辺監視装置を提供する。
【解決手段】
車両に搭載される車両周辺監視装置において、鉛直方向に延びる右回転軸を中心に回転可能に配置された右可動ミラーと、右撮像素子と、前記右可動ミラーにより反射された車両右側方から入射する被写体光を前記右撮像素子の撮像面上に結像する右結像レンズと、を含む右撮像装置と、鉛直方向に延びる左回転軸を中心に回転可能に配置された左可動ミラーと、左撮像素子と、前記左可動ミラーにより反射された車両左側方から入射する被写体光を前記左撮像素子の撮像面上に結像する左結像レンズと、を含む左撮像装置と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両周辺監視装置に係り、特に、可動ミラーを含む車両周辺監視装置に関する。
従来、車両前部の左右方向を撮像するカメラを用いた車両周辺監視装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図10は、特許文献1に記載の車両周辺監視装置に用いられるカメラ200の断面図である。
図10に示すように、特許文献1に記載の車両周辺監視装置に用いられるカメラ200は、車両前部に配置されるカメラで、断面2等辺三角形のプリズム210、結像レンズ220、撮像素子230等を備えている。
上記構成のカメラ200においては、車両前部の左右方向から入射する外部光R、Lは、プリズム210及び結像レンズ220を透過し、撮像素子230の撮像面上に結像する。撮像素子230が撮像した車両前部の左右方向の画像は、車両内に配置された画像表示装置に表示される。
上記構成のカメラ200によれば、当該カメラ200が搭載された車両が見通しのよくない交差点やT字路において道路に対して左右に傾かず真っ直ぐの状態で停車した場合、車両前部の左右方向を撮像することが可能となる。
一般的に、運転者は曲がりたい方向にステアリングを回転させるため、車両はその曲がろうとする方向に傾いた状態で停車することが多い(すなわち、車両は道路に対して左右に傾かず真っ直ぐの状態で停車することは少ない)。
しかしながら、特許文献1に記載の車両周辺監視装置においては、カメラ200の撮影方向が車両Vに対して固定であるため、カメラ200が搭載された車両Vが道路に対して左(又は右)に傾いた状態で停車した場合(図11参照)、カメラ200の視野範囲から外れて撮影できない範囲A1、A2(死角範囲)を生ずるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、従来、車両が道路に対して左(又は右)に傾いた状態で停車した場合に撮影できなかった範囲(死角範囲)を撮影することが可能な車両周辺監視装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、車両に搭載される車両周辺監視装置において、鉛直方向に延びる右回転軸を中心に回転可能に配置された右可動ミラーと、右撮像素子と、前記右可動ミラーにより反射された車両右側方から入射する被写体光を前記右撮像素子の撮像面上に結像する右結像レンズと、を含む右撮像装置と、鉛直方向に延びる左回転軸を中心に回転可能に配置された左可動ミラーと、左撮像素子と、前記左可動ミラーにより反射された車両左側方から入射する被写体光を前記左撮像素子の撮像面上に結像する左結像レンズと、を含む左撮像装置と、を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、右可動ミラー及び左可動ミラーを回転させることで、右撮像装置及び左撮像装置の撮影方向を変更することが可能となる。これにより、従来、車両が道路に対して左(又は右)に傾いた状態で停車した場合に撮影できなかった範囲(死角範囲)を撮影することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記右可動ミラーに連結された右アクチュエータと、前記左可動ミラーに連結された左アクチュエータと、ステアリングの回転角度を検出するセンサと、前記センサにより検出されたステアリングの回転角度に基づいて、前記右可動ミラーが前記右回転軸を中心に回転して前記右撮像装置の撮影方向を変更するように前記右アクチュエータを制御し、かつ、前記左可動ミラーが前記左回転軸を中心に回転して前記左撮像装置の撮影方向を変更するように前記左アクチュエータを制御する制御装置と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、ステアリングの回転角度に基づいて、右可動ミラーに連結された右アクチュエータ及び左可動ミラーに連結された左アクチュエータを制御し、右可動ミラー及び左可動ミラーを回転させることで、右撮像装置及び左撮像装置の撮影方向を変更することが可能となる。これにより、従来、車両が道路に対して左(又は右)に傾いた状態で停車した場合に撮影できなかった範囲(死角範囲)を撮影することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記制御装置は、前記右撮像装置及び前記左撮像装置の撮影方向が車両前後方向に延びる車両中心線に対して非対称となるように、前記右アクチュエータ及び前記左アクチュエータを制御することを特徴とする。
従来、車両が道路に対して左(又は右)に傾いた状態で停車した場合に撮影できなかった範囲(死角範囲)は、車両前後方向に延びる車両中心線(図11中符号AX参照)に対して非対称となる(図11中符号A1、A2参照)。
これに対して、請求項3に記載の発明によれば、制御装置は、右撮像装置及び左撮像装置の撮影方向が車両前後方向に延びる車両中心線に対して非対称となるように、右アクチュエータ及び前記左アクチュエータを制御する。これにより、従来、車両が道路に対して左(又は右)に傾いた状態で停車した場合に撮影できなかった範囲(車両前後方向に延びる車両中心線に対して非対称の死角範囲)を撮影することが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の発明において、前記右撮像装置は、車両前部右側に配置された右灯室内部に、車両用前照灯を構成する少なくとも一つの車両用灯具ユニット及びエクステンションとともに配置されており、前記右可動ミラーは、前記右灯室内部に配置された前記エクステンションの一部を構成しており、前記左撮像装置は、車両前部左側に配置された左灯室内部に、車両用前照灯を構成する少なくとも一つの車両用灯具ユニット及びエクステンションとともに配置されており、前記左可動ミラーは、前記左灯室内部に配置された前記エクステンションの一部を構成していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、右撮像装置及び左撮像装置が、防水性能の高い右灯室内部及び左灯室内部に配置されているため、別途、右撮像装置及び左撮像装置をシールするための構造が不要となる。
また、請求項4に記載の発明によれば、右可動ミラー及び左可動ミラーがエクステンションの一部を構成する新規見栄えの車両用前照灯を構成することが可能となる。
本発明によれば、従来、車両が道路に対して左(又は右)に傾いた状態で停車した場合に撮影できなかった範囲(死角範囲)を撮影することが可能な車両周辺監視装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態である車両周辺監視装置10について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態である車両周辺監視装置10の上面図、図2はブロック図、図3は右可動ミラー12R(左可動ミラー12L)の側面図、図4は右可動ミラー12Rの上面図である。
図1、図2に示すように、車両周辺監視装置10は、自動車等の車両に搭載される車両周辺監視装置であり、右可動ミラー12R、右撮像装置14R及び右アクチュエータ16R、左可動ミラー12L、左撮像装置14L及び左アクチュエータ16L、ステアリングの回転角度(及び回転方向)を検出する舵角センサ18、車速を検出する車速センサ20、右アクチュエータ16R及び左アクチュエータ16Lを制御する制御装置22、右撮像装置14R及び/又は左撮像装置14Lにより撮像された画像を表示する画像表示装置24、車両周辺監視装置10を作動させるためのスイッチ26等を備えている。
右可動ミラー12R、右撮像装置14R及び右アクチュエータ16Rは、車両前部右側に配置された右灯室32R内部に、車両前照灯を構成する少なくとも一つの車両用灯具ユニット34R(図1中4つの車両用灯具ユニット34Rを例示)、エクステンション36R等とともに配置されている。右灯室32Rは、前面レンズ28Rとハウジング30Rとを組み合わせた防水性能の高い灯室とされている。
右可動ミラー12Rは、鉛直方向に延びる右回転軸38Rを中心に回転可能に配置されたミラーであり、金型を用いて成形された基材に対してアルミ蒸着等の鏡面処理を施すことで形成された、鉛直面に沿って広がる反射面12R1(例えば、平面ミラー)を含んでいる(図3、図4参照)。なお、右可動ミラー12R(反射面12R1)は、車両右側方から前面レンズ28Rを透過して入射する被写体光R(図5(b)参照)を右撮像装置14R側に反射する鏡面であればよく、例えば、基材に接着された薄い板状の反射部材であってもよいし、基材が金属製の場合には、当該基材に対して鏡面研磨を施すことで形成された反射面であってもよい。
右可動ミラー12Rは、その反射面12R1を右側方へ向けた状態で(図1、図4参照)、その後端部12R2が右回転軸38Rに固定されて、右撮像装置14Rの前方に配置されている。右回転軸38Rは、鉛直方向に延びる回転軸であり、右撮像装置14Rの前方近傍かつ右撮像装置14Rより車両中央寄りの、右撮像装置14Rの視野範囲を遮らない位置(本実施形態では、エクステンション壁部36R1の前端近傍)に配置されている。
図3に示すように、右回転軸38Rには、ギア列(図示せず)を介して右アクチュエータ16Rが連結されている。
右アクチュエータ16Rは、制御装置22からの制御に従って回転方向及び回転角度が制御されるステッピングモータ等のモータであり、ハウジング30R又は車体フレーム(図示せず)等の車両側に固定されている。右アクチュエータ16R(右モータ)の回転は、ギア列(図示せず)を介して右回転軸38Rに伝達されて当該右回転軸38Rを回転させる。これにより、右可動ミラー12Rが右回転軸38Rを中心に回転する(図4参照)。
エクステンション36Rは、車両用灯具ユニット34R相互間の隙間や車両用灯具ユニット34Rとハウジング30Rとの間の隙間から内部構造(例えば、配線やエイミング機構)が視認されるのを防ぐための装飾部材である。エクステンション36Rは、右撮像装置14Rより車両中央寄りの位置において車両前方に向かって延びるエクステンション壁部36R1を含んでいる(図1、図4参照)。エクステンション36Rは、金型を用いて成形された基材に対してアルミ蒸着等の鏡面処理を施すことで形成された鏡面で覆われている。
右可動ミラー12Rは、上記のようにエクステンション壁部36R1の前方近傍に配置されてエクステンション36Rの一部を構成している(図1、図4参照)。
右撮像装置14Rは、右撮像素子(図示せず)、右可動ミラー12Rにより反射された車両右側方から前面レンズ28Rを透過して入射する被写体光R(図5(b)参照)を右撮像素子の撮像面上に結像する右結像レンズ14R1等を含むカメラ(例えば、CCDカメラ又はCMOSカメラ)であり(画角:例えば、20°程度)、右結像レンズ14R1を車両前方に向けた状態で(図1参照)、ハウジング30R又は車体フレーム(図示せず)等の車両側に固定されている。右撮像装置14Rの撮像光軸AX14Rは、車両前後方向に延びている。なお、右撮像装置14Rは、ナイトビューカメラ(赤外線カメラ)であってもよい。
上記構成の右撮像装置14Rが撮像した画像は、例えば、左右反転されて右撮像装置14Rに電気的に接続された画像表示装置24の表示面(ディスプレイ)を左右に分割した領域のうち右領域24Rに表示される(図6参照)。
左可動ミラー12L、左撮像装置14L及び左アクチュエータ16Lは、車両前部左側に配置された左灯室32L内部に、車両前照灯を構成する少なくとも一つの車両用灯具ユニット34L(図1中4つの車両用灯具ユニット34Lを例示)、エクステンション36L等とともに配置されている。左灯室32Lは、前面レンズ28Lとハウジング30Lとを組み合わせた防水性能の高い灯室とされている。
左可動ミラー12Lは、鉛直方向に延びる左回転軸38Lを中心に回転可能に配置されたミラーであり、金型を用いて成形された基材に対してアルミ蒸着等の鏡面処理を施すことで形成された、鉛直面に沿って広がる反射面12L1(例えば、平面ミラー)を含んでいる(図3参照)。なお、左可動ミラー12L(反射面12L1)は、車両左側方から前面レンズ28Lを透過して入射する被写体光L(図5(b)参照)を左撮像装置14L側に反射する鏡面であればよく、例えば、基材に接着された薄い板状の反射部材であってもよいし、基材が金属製の場合には、当該基材に対して鏡面研磨を施すことで形成された反射面であってもよい。
左可動ミラー12Lは、その反射面12L1を左側方へ向けた状態で(図1参照)、その後端部12L2が左回転軸38Lに固定されて、左撮像装置14Lの前方に配置されている。左回転軸38Lは、鉛直方向に延びる回転軸であり、左撮像装置14Lの前方近傍かつ左撮像装置14Lより車両中央寄りの、左撮像装置14Lの視野範囲を遮らない位置(本実施形態では、エクステンション壁部36L1の前端近傍)に配置されている。
図3に示すように、左回転軸38Lには、ギア列(図示せず)を介して左アクチュエータ16Lが連結されている。
左アクチュエータ16Lは、制御装置22からの制御に従って回転方向及び回転角度が制御されるステッピングモータ等のモータであり、ハウジング30L又は車体フレーム(図示せず)等の車両側に固定されている。左アクチュエータ16L(左モータ)の回転は、ギア列(図示せず)を介して左回転軸38Lに伝達されて当該左回転軸38Lを回転させる。これにより、左可動ミラー12Lが左回転軸38Lを中心に回転する。
エクステンション36Lは、車両用灯具ユニット34L相互間の隙間や車両用灯具ユニット34Lとハウジング30Lとの間の隙間から内部構造(例えば、配線やエイミング機構)が視認されるのを防ぐための装飾部材である。エクステンション36Lは、左撮像装置14Lより車両中央寄りの位置において車両前方に向かって延びるエクステンション壁部36L1を含んでいる(図1参照)。エクステンション36Lは、金型を用いて成形された基材に対してアルミ蒸着等の鏡面処理を施すことで形成された鏡面で覆われている。
左可動ミラー12Lは、上記のようにエクステンション壁部36R1の前方近傍に配置されてエクステンション36Lの一部を構成している(図1参照)。
左撮像装置14Lは、左撮像素子(図示せず)、左可動ミラー12Lにより反射された車両左側方から前面レンズ28Lを透過して入射する被写体光L(図5(b)参照)を左撮像素子の撮像面上に結像する左結像レンズ14L1等を含むカメラ(例えば、CCDカメラ又はCMOSカメラ)であり(画角:例えば、20°程度)、左結像レンズ14L1を車両前方に向けた状態で(図1参照)、ハウジング30L又は車体フレーム(図示せず)等の車両側に固定されている。左撮像装置14Lの撮像光軸AX14Lは、車両前後方向に延びている。なお、左撮像装置14Lは、ナイトビューカメラ(赤外線カメラ)であってもよい。
上記構成の左撮像装置14Lが撮像した画像は、例えば、左右反転されて左撮像装置14Lに電気的に接続された画像表示装置24の表示面(ディスプレイ)を左右に分割した領域のうち左領域24Lに表示される(図6参照)。
制御装置22は、例えば、ECU(Engine Control Unit)であり、舵角センサ18により検出されたステアリングの回転角度に基づいて、右可動ミラー12Rが右回転軸38Rを中心に回転して右撮像装置14Rの視野範囲をカバーし(図4参照)、右撮像装置14Rの撮影方向を変更するように右アクチュエータ16Rを制御し、かつ、左可動ミラー12Lが左回転軸38Lを中心に回転して左撮像装置14Lの視野範囲をカバーし、左撮像装置14Lの撮影方向を変更するように左アクチュエータ16Lを制御する。
次に、上記構成の車両周辺監視装置10の動作について説明する。
図7は、車両周辺監視装置10の動作を説明するためのフローチャートである。
以下の処理は、主に制御装置22が所定プログラムを実行することにより実現される。
以下の説明においては、右可動ミラー12Rは右撮像装置14Rの視野範囲に干渉しない退避位置(図1に示す位置)に位置しているものとする。同様に、左可動ミラー12Lは左撮像装置14Lの視野範囲に干渉しない退避位置(図1に示す位置)に位置しているものとする。
制御装置22は、スイッチ26がオンされると(ステップS2)、車速センサ20により検出された車速に基づいて、車両周辺監視装置10が搭載された車両Vが走行中であるか否かを判定する(ステップS4)。
制御装置22は、車両Vが走行中でない(すなわち、車両Vが停車している)と判定した場合(ステップS4:NO)、舵角センサ18によりステアリングの回転角度を検出し(ステップS6)、その検出されたステアリングの回転角度に基づいて、ステアリングの回転角度に応じた角度θR、θLを求める(ステップS8)。
例えば、図5(a)に示すように、T字路等の見通しの悪いブラインドコーナーにおいて、車両Vが道路に対して左右に傾かず真っ直ぐの状態で停車した場合(すなわち、ステアリングが左右に回転せず停車した場合)、制御装置22は、ステアリングの回転角度に応じた角度θR、θLとして、予め定められた角度θ1R、θ1L(θ1R=θ1L)を求める(ステップS8)。
そして、制御装置22は、ステアリングが左右に回転していない場合(ステップS10:回転なし)、図5(b)に示すように、右可動ミラー12Rが右回転軸38Rを中心に、退避位置(図5(b)中点線で示す)から右方向へ角度θ1R回転して右撮像装置14Rの視野範囲をカバーし、右撮像装置14Rの撮影方向を変更するように右アクチュエータ16Rを制御する(ステップS12)。これとともに、制御装置22は、左可動ミラー12Lが左回転軸38Lを中心に、退避位置(図5(b)中点線で示す)から左方向へ角度θ1L回転して左撮像装置14Lの視野範囲をカバーし、左撮像装置14Lの撮影方向を変更するように左アクチュエータ16Lを制御する(ステップS14)。
以上のように、車両Vが道路に対して左右に傾かず真っ直ぐの状態で停車した場合(すなわち、ステアリングが左右に回転せず停車した場合)、右可動ミラー12Rが右回転軸38Rを中心に、退避位置から右方向へ角度θ1R回転し、かつ、左可動ミラー12Lが左回転軸38Lを中心に、退避位置から左方向へ角度θ1L回転する(θ1R=θ1L)。その結果、右撮像装置14R及び左撮像装置14Lの撮影方向が車両前後方向に延びる車両中心線AXに対して対称となる(図5(a)参照)。
一方、図8(a)に示すように、T字路等の見通しの悪いブラインドコーナーにおいて、車両Vが道路に対して左に傾いた状態で停車した場合(すなわち、ステアリングが左方向に所定角度回転して停車した場合)、制御装置22は、ステアリングの回転角度に応じた角度θR、θLとして、ステアリングの左方向への回転角度が増加するに従って直線的(又は曲線的)に増加する角度θ2R、θ2L(θ2R>θ2L)を求める(ステップS8)。
そして、制御装置22は、ステアリングが左方向に所定角度回転している場合(ステップS10:左方向)、図8(b)に示すように、右可動ミラー12Rが右回転軸38Rを中心に、退避位置(図8(b)中点線で示す)からステアリングの回転方向とは逆方向(ここでは右方向)へ角度θ2R回転して右撮像装置14Rの視野範囲をカバーし、右撮像装置14Rの撮影方向を変更するように右アクチュエータ16Rを制御する(ステップS16)。これとともに、制御装置22は、左可動ミラー12Lが左回転軸38Lを中心に、退避位置(図8(b)中点線で示す)からステアリングの回転方向と同一方向(ここでは左方向)へ角度θ2L回転して左撮像装置14Lの視野範囲をカバーし、左撮像装置14Lの撮影方向を変更するように左アクチュエータ16Lを制御する(ステップS18)。
以上のように、車両Vが道路に対して左に傾いた状態で停車した場合(すなわち、ステアリングが左方向に所定角度回転して停車した場合)、右可動ミラー12Rが右回転軸38Rを中心に、退避位置からステアリングの回転方向とは逆方向(ここでは右方向)へ角度θ2R回転し、かつ、左可動ミラー12Lが左回転軸38Lを中心に、退避位置からステアリングの回転方向と同一方向(ここでは左方向)へ角度θ2L回転する(θ2R>θ2L)。
その結果、右撮像装置14R及び左撮像装置14Lの撮影方向が車両前後方向に延びる車両中心線AXに対して非対称となる(図8(a)参照)。これにより、従来、車両が道路に対して左に傾いた状態で停車した場合に撮影できなかった範囲(死角範囲。図11中符号A1、A2参照)を撮影することが可能となる。
一方、図9(b)に示すように、T字路等の見通しの悪いブラインドコーナーにおいて、車両Vが道路に対して右に傾いた状態で停車した場合(すなわち、ステアリングが右方向に所定角度回転して停車した場合)、制御装置22は、ステアリングの回転角度に応じた角度θR、θLとして、ステアリングの右方向への回転角度が増加するに従って直線的(又は曲線的)に増加する角度θ3R、θ3L(θ3R>θ3L)を求める(ステップS8)。
そして、制御装置22は、ステアリングが右方向に所定角度回転している場合(ステップS10:右方向)、図9(b)に示すように、右可動ミラー12Rが右回転軸38Rを中心に、退避位置(図9(b)中点線で示す)からステアリングの回転方向と同一方向(ここでは右方向)へ角度θ3R回転して右撮像装置14Rの視野範囲をカバーし、右撮像装置14Rの撮影方向を変更するように右アクチュエータ16Rを制御する(ステップS20)。これとともに、制御装置22は、左可動ミラー12Lが左回転軸38Lを中心に、退避位置(図9(b)中点線で示す)からステアリングの回転方向とは逆方向(ここでは左方向)へ角度θ3L回転して左撮像装置14Lの視野範囲をカバーし、左撮像装置14Lの撮影方向を変更するように左アクチュエータ16Lを制御する(ステップS22)。
以上のように、車両Vが道路に対して右に傾いた状態で停車した場合(すなわち、ステアリングが右方向に所定角度回転して停車した場合)、右可動ミラー12Rが右回転軸38Rを中心に、退避位置からステアリングの回転方向と同一方向(ここでは右方向)へ角度θ3R回転し、かつ、左可動ミラー12Lが左回転軸38Lを中心に、退避位置からステアリングの回転方向とは逆方向(ここでは左方向)へ角度θ3L回転する(θ3R>θ3L)。
その結果、右撮像装置14R及び左撮像装置14Lの撮影方向が、車両前後方向に延びる車両中心線AXに対して非対称となる(図9(a)参照)。これにより、従来、車両が道路に対して右に傾いた状態で停車した場合に撮影できなかった範囲(死角範囲)を撮影することが可能となる。
右撮像装置14R及び左撮像装置14Lが撮像した画像は、例えば、左右反転されて右撮像装置14Rに電気的に接続された画像表示装置24の表示面(ディスプレイ)のうち右領域24R及び左領域24Lに表示される(ステップS24。図6参照)。
次に、制御装置22は、車速センサ20により検出された車速に基づいて、車両Vが走行し始めたか否かを判定する(ステップS26)。
そして、制御装置22は、車両Vが走行し始めたと判定した場合(ステップS26:YES)、右可動ミラー12R及び左可動ミラー12Lが右回転軸38R及び左回転軸38Lを中心に回転し、退避位置へ位置するように右アクチュエータ16R及び左アクチュエータ16Lを制御する(ステップS28)。
以上により、処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、右可動ミラー12R及び左可動ミラー12Lを回転させることで、右撮像装置14R及び左撮像装置14Lの撮影方向を変更することが可能となる。これにより、従来、車両が道路に対して左(又は右)に傾いた状態で停車した場合に撮影できなかった範囲(死角範囲。図11中符号A1、A2参照)を撮影することが可能となる。
また、本実施形態によれば、ステアリングの回転角度に基づいて、右可動ミラー12Rに連結された右アクチュエータ16R及び左可動ミラー12Rに連結された左アクチュエータ16Lを制御し、右可動ミラー12R及び左可動ミラー12Lを回転させることで、右撮像装置14R及び左撮像装置14Lの撮影方向を変更することが可能となる。これにより、従来、車両が道路に対して左(又は右)に傾いた状態で停車した場合に撮影できなかった範囲(死角範囲。図11中符号A1、A2参照)を撮影することが可能となる。
従来、車両が道路に対して左(又は右)に傾いた状態で停車した場合に撮影できなかった範囲(死角範囲)は、車両前後方向に延びる車両中心線AXに対して非対称となる(図11中符号A1、A2参照)。
これに対して、本実施形態によれば、制御装置22は、右撮像装置14R及び左撮像装置14Lの撮影方向が車両前後方向に延びる車両中心線AXに対して非対称となるように、右アクチュエータ16R及び左アクチュエータ16Lを制御する。これにより、従来、車両が道路に対して左(又は右)に傾いた状態で停車した場合に撮影できなかった範囲(車両前後方向に延びる車両中心線AXに対して非対称の死角範囲。図11中符号A1、A2参照)を撮影することが可能となる。
また、本実施形態によれば、右撮像装置14R及び左撮像装置14Lが、防水性能の高い右灯室32R内部及び左灯室32L内部に配置されているため、別途、右撮像装置14R及び左撮像装置14Lをシールするための構造が不要となる。
また、本実施形態によれば、右可動ミラー12R及び左可動ミラー12Lがエクステンション36R、36Lの一部を構成する新規見栄えの車両用前照灯を構成することが可能となる。
また、従来の車両周辺監視装置に用いられるカメラ(図10参照)は、凸形状で、車両前端部(グリル等)から前方に突出した状態で配置されていた(そのため、意匠的制約が大きい)。これに対して、本実施形態によれば、右撮像装置14R及び左撮像装置14Lは、車両前端部から前方に突出することなく、右灯室32R内部及び左灯室32L内部に配置することが可能となる(そのため、意匠的制約が小さい)。
上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。これらの記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
10…車両周辺監視装置、12L…左可動ミラー、12L1…反射面、12L2…後端部、12R…右可動ミラー、12R1…反射面、12R2…後端部、14L…左撮像装置、14L1…左結像レンズ、14R…右撮像装置、14R1…右結像レンズ、16L…左アクチュエータ、16R…右アクチュエータ、18…舵角センサ、20…車速センサ、22…制御装置、24…画像表示装置、26…スイッチ
Claims (4)
- 車両に搭載される車両周辺監視装置において、
鉛直方向に延びる右回転軸を中心に回転可能に配置された右可動ミラーと、
右撮像素子と、前記右可動ミラーにより反射された車両右側方から入射する被写体光を前記右撮像素子の撮像面上に結像する右結像レンズと、を含む右撮像装置と、
鉛直方向に延びる左回転軸を中心に回転可能に配置された左可動ミラーと、
左撮像素子と、前記左可動ミラーにより反射された車両左側方から入射する被写体光を前記左撮像素子の撮像面上に結像する左結像レンズと、を含む左撮像装置と、
を備えることを特徴とする車両周辺監視装置。 - 前記右可動ミラーに連結された右アクチュエータと、
前記左可動ミラーに連結された左アクチュエータと、
ステアリングの回転角度を検出するセンサと、
前記センサにより検出されたステアリングの回転角度に基づいて、前記右可動ミラーが前記右回転軸を中心に回転して前記右撮像装置の撮影方向を変更するように前記右アクチュエータを制御し、かつ、前記左可動ミラーが前記左回転軸を中心に回転して前記左撮像装置の撮影方向を変更するように前記左アクチュエータを制御する制御装置と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両周辺監視装置。 - 前記制御装置は、前記右撮像装置及び前記左撮像装置の撮影方向が車両前後方向に延びる車両中心線に対して非対称となるように、前記右アクチュエータ及び前記左アクチュエータを制御することを特徴とする請求項2に記載の車両周辺監視装置。
- 前記右撮像装置は、車両前部右側に配置された右灯室内部に、車両用前照灯を構成する少なくとも一つの車両用灯具ユニット及びエクステンションとともに配置されており、
前記右可動ミラーは、前記右灯室内部に配置された前記エクステンションの一部を構成しており、
前記左撮像装置は、車両前部左側に配置された左灯室内部に、車両用前照灯を構成する少なくとも一つの車両用灯具ユニット及びエクステンションとともに配置されており、
前記左可動ミラーは、前記左灯室内部に配置された前記エクステンションの一部を構成していることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の車両周辺監視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012021961A JP2013159200A (ja) | 2012-02-03 | 2012-02-03 | 車両周辺監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012021961A JP2013159200A (ja) | 2012-02-03 | 2012-02-03 | 車両周辺監視装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013159200A true JP2013159200A (ja) | 2013-08-19 |
Family
ID=49171822
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012021961A Pending JP2013159200A (ja) | 2012-02-03 | 2012-02-03 | 車両周辺監視装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2013159200A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2018216547A1 (ja) | 2017-05-23 | 2018-11-29 | 株式会社小糸製作所 | 車両用灯具 |
-
2012
- 2012-02-03 JP JP2012021961A patent/JP2013159200A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2018216547A1 (ja) | 2017-05-23 | 2018-11-29 | 株式会社小糸製作所 | 車両用灯具 |
CN110678690A (zh) * | 2017-05-23 | 2020-01-10 | 株式会社小糸制作所 | 车辆用灯具 |
US10823354B2 (en) | 2017-05-23 | 2020-11-03 | Koito Manufacturing Co., Ltd. | Vehicle lamp |
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