JP2013158155A - 電力変換器、風力発電システムおよびその制御方法 - Google Patents

電力変換器、風力発電システムおよびその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】過電流を検出しても、風車と電力変換器の運転を継続させることで、発電効率を上げる電力変換器に関する技術を提供する。
【解決手段】電力変換器において、回転子側コンバータと、系統側コンバータと、直流電圧回路と、制御回路などを有し、特に、直流電圧回路は、エネルギーを消費するための抵抗とチョッパ回路を有することで、電力系統側の逆相電圧が所定の値より大きく、系統側コンバータが過電流を検知した時に、系統側コンバータを停止させ、電力系統側の逆相電圧が所定の値より小さくなった時に、系統側コンバータを再起動させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電力変換器に関し、特に、風力発電用電力変換器、およびそれを用いた風力発電システムおよびその制御方法に適用して有効な技術に関するものである。
例えば、本技術分野の背景技術として、特開2010−213563号公報(特許文献1)がある。この特許文献1には、系統事故時過電流消費装置の交流入力を発電機回転子と励磁用コンバータの間に接続し、励磁用コンバータ直流電圧上昇を検出して系統事故時に短絡回路を動作させることが記載されている。これにより、交流励磁型発電機の励磁用電力変換器を系統擾乱による過電流から保護し、更に運転継続を実現するという動作を、短絡回路(過電流消費装置)の交流入力を発電機回転子と励磁用コンバータの間に接続し、系統電圧低下と励磁用コンバータ直流電圧上昇を検出して過電流消費装置を動作させることで実現する技術が記載されている。
特開2010−213563号公報
ところで、前述した特許文献1の従来技術を検討した結果、以下のようなことが明らかとなった。例えば、前記特許文献1の技術は、過電流を検出し、風車および電力変換器を故障停止させた場合、発電効率が低下するという課題がある。
そこで、本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その代表的な目的は、過電流を検出しても、風車と電力変換器の運転を継続させることで、発電効率を上げる電力変換器に関する技術を提供することである。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、代表的な電力変換器は、二次励磁式発電機の回転子に電気的に接続され、前記二次励磁式発電機から電力系統へ出力される電力を制御する回転子側コンバータと、前記回転子側コンバータの直流側に接続され、交流電力を前記電力系統側に出力する系統側コンバータと、前記回転子側コンバータと前記系統側コンバータとを接続する直流電圧回路と、前記回転子側コンバータ、前記系統側コンバータ、および、前記直流電圧回路を制御する制御回路とを有する。特に、前記直流電圧回路は、エネルギーを消費するためのエネルギー消費回路を有する。そして、前記制御回路は、前記電力系統側の逆相電圧が所定の値より大きく、前記系統側コンバータが過電流を検知した時に、前記系統側コンバータを停止させ、前記電力系統側の逆相電圧が所定の値より小さくなった時に、前記系統側コンバータを再起動させることを特徴とする。
さらに、前記電力変換器を用いた風力発電システム、およびその制御方法にも適用することを特徴とする。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
すなわち、代表的な効果は、過電流を検出しても、風車と電力変換器の運転を継続することで、発電効率を上げることができる。
本発明の一実施の形態に係る電力変換器を備えた風力発電システムの構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す風力発電システムにおいて、系統側コンバータの制御方法の一例を示すフローチャートである。 図1に示す風力発電システムにおいて、回転子側コンバータの制御方法の一例を示すフローチャートである。 図1に示す風力発電システムにおいて、チョッパ回路の制御方法の一例を示すフローチャートである。
以下の実施の形態においては、便宜上その必要があるときは、複数の実施の形態またはセクションに分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
[本発明の実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る電力変換器(一例として、()内に対応する構成要素、符号などを付記)は、二次励磁式発電機(発電機104)の回転子に電気的に接続され、前記二次励磁式発電機から電力系統へ出力される電力を制御する回転子側コンバータ(回転子側コンバータ108)と、前記回転子側コンバータの直流側に接続され、交流電力を前記電力系統側に出力する系統側コンバータ(系統側コンバータ107)と、前記回転子側コンバータと前記系統側コンバータとを接続する直流電圧回路(直流電圧回路106)と、前記回転子側コンバータ、前記系統側コンバータ、および、前記直流電圧回路を制御する制御回路(制御回路114)とを有する。
特に、前記直流電圧回路は、エネルギーを消費するためのエネルギー消費回路(例えば、コンデンサ120に蓄積されたエネルギーを消費する抵抗116と、前記抵抗によるエネルギーを消費する経路をオン/オフ制御するチョッパ回路115)を有する。
そして、前記制御回路は、前記電力系統側の逆相電圧が所定の値より大きく、前記系統側コンバータが過電流を検知した時に、前記系統側コンバータを停止させ、前記電力系統側の逆相電圧が所定の値より小さくなった時(例えば12%以下)に、前記系統側コンバータを再起動させることを特徴とする。
より好適には、前記制御回路は、前記回転子側コンバータが過電流を検知した時に、前記回転子側コンバータを停止させ、前記回転子側コンバータが過電流を検知せず、かつ前記二次励磁式発電機が同期速度以下の場合、前記電力系統側の逆相電圧が所定の値より小さくなった時(例えば12%以下)に、前記回転子側コンバータを再起動させることを特徴とする。
より好適には、前記制御回路は、前記回転子側コンバータが過電流を検知しない場合でも、前記電力系統側の逆相電圧が所定の値より大きくなった時(例えば16%以上)に、前記回転子側コンバータを停止させることを特徴とする。
さらに、前記電力変換器を用いた風力発電システム、およびその制御方法にも適用することを特徴とする。
上述した本発明の実施の形態の概要に基づいた本発明の一実施の形態を、以下において図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
[本発明の一実施の形態]
本発明の一実施の形態に係る電力変換器を備えた風力発電システムについて、図1〜図4を用いて説明する。本実施の形態においては、風力発電用二次励磁式電力変換器の例を説明するが、風力発電用に限らず、二次励磁式電力変換器を備えた他のシステムにも適用可能であることは言うまでもない。
<電力変換器を備えた風力発電システムの構成>
図1を用いて、本実施の形態に係る電力変換器を備えた風力発電システムの構成について説明する。図1は、この電力変換器を備えた風力発電システムの構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態の電力変換器は、風力発電用二次励磁式電力変換器である。この電力変換器101は、固定子配線102と回転子配線103で、発電機104と接続される。この発電機104は、風車のブレード122と機械的に接続されたロータ123によって駆動される二次励磁式発電機である。また、電力変換器101は、システム配線105と接続される。このシステム配線105は、トランス124を介して電力系統125に接続される。
電力変換器101には、直流電圧回路106があり、これに系統側コンバータ107と回転子側コンバータ108が接続される。この直流電圧回路106は、コンデンサ120の一端に抵抗116の一端が接続され、この抵抗116の他端にチョッパ回路115の一端が接続され、このチョッパ回路115の他端がコンデンサ120の他端に接続される。系統側コンバータ107は、交流フィルタ回路119を介して系統配線109と接続される。回転子側コンバータ108は、リアクトル121を介して回転子配線103と接続される。
システム配線105と固定子配線102と系統配線109と回転子配線103には、それぞれ電流センサ110〜113が設置され、これらの電流センサ110〜113は制御回路114と接続される。また、固定子配線102と系統配線109には、それぞれ電圧センサ117,118が設置され、これらの電圧センサ117,118は制御回路114と接続される。系統側コンバータ107および回転子側コンバータ108も制御回路114と接続される。
以上のように、本実施の形態の電力変換器101は、直流電圧回路106(コンデンサ120、チョッパ回路115、抵抗116)、系統側コンバータ107、回転子側コンバータ108、電流センサ110〜113、制御回路114、電圧センサ117,118、交流フィルタ回路119、リアクトル121などから構成される。この電力変換器101と、ブレード122、ロータ123、発電機104などを含めて、本実施の形態の風力発電システムが構成される。
本実施の形態の電力変換器を備えた風力発電システムにおいて、系統側コンバータ107は、制御回路114により、直流電圧回路106の電圧レベルが一定となるように動作が制御される。回転子側コンバータは、制御回路114により、発電機104の回転数を考慮し、固定子配線102への出力電圧の周波数が系統周波数と一致するように回転子を励磁し、この励磁する電流を流すように動作が制御される。
例えば、電力系統125や発電機104の回転子からの過剰な電流の流入により、直流電圧回路106のコンデンサ120の電圧レベルが通常の動作範囲を超えて上昇した場合には、制御回路114はチョッパ回路115を動作させる。これにより、直流電圧回路106の過剰なエネルギーを、コンデンサ120に蓄積されたエネルギーを消費する経路をチョッパ回路115によりオン/オフ制御される抵抗116で消費して、直流電圧回路106の電圧レベルを低下させる。
<発電機の巻線比と逆相電圧との関係、およびコンバータの制御>
次に、前述した発電機104の巻線比と逆相電圧との関係、および回転子側コンバータ108と系統側コンバータ107の制御について説明する。
発電機104の固定子側と回転子側の巻数比をaとし、固定子および回転子の逆相電圧をそれぞれV1neg[Vrms]とV2neg[Vp]とすると、これらの電圧は、次の式(1)で示す関係がある。
Figure 2013158155
同期速度付近では、ωS≒ωとなる。また、系統電圧の逆相成分は、系統電圧の正相成分とは逆方向の回転ベクトルになるので、ωneg≒−ωとなる。従って、仮に発電機104の巻数比aを0.3とした場合、次の式(2)となる。
Figure 2013158155
電力変換器101の直流電圧回路106の電圧を、1100Vとする。固定子側に、約116Vrms(系統電圧がAC690Vの場合、この約16%)以上の逆相電圧が発生した場合、回転子側の逆相電圧ピーク値は1100Vを超え、回転子側コンバータ108が制御できる電圧範囲よりも大きくなるため、過剰な電流が回転子側コンバータ108から直流電圧回路106へ流れ込む。この回転子から直流電圧回路106に流れ込むエネルギーは、回転子側コンバータ108が運転していても、停止していても発生する。つまり、ある程度、系統電圧の逆相成分が大きいと、交流励磁式の発電機104の回転子側から直流電圧回路106に向かって充電電流が流れることとなる。これにより、直流電圧回路106の電圧レベルが上昇し、機器破損の原因となる。
直流電圧は、系統側コンバータ107の直流電圧調整機能により上昇が抑制されるが、系統電圧の逆相成分が大きい場合に、系統側コンバータ107を構成する半導体素子に過大な電流が流れることが想定される。過大な電流が流れた場合、系統側コンバータ107はスイッチング動作を停止し、半導体素子の破壊を防止する。系統側コンバータ107が停止すると、前述の系統電圧の逆相成分による直流電圧上昇を抑制する手段がなくなるため、この逆相電圧による回転子側の過電流で機器が破損することを抑制するために、チョッパ回路115を用いる。このチョッパ回路115は、後述する図4の処理フローに示すように、直流電圧が上昇したときに動作して直流電圧を低下させる。直流電圧が低下してきたら、チョッパ回路115の動作を停止する。
系統側コンバータ107は、系統電圧の逆相成分が大きい状態で、過電流により一旦停止して再起動しても、始動時の過渡状態で制御が安定せず、再度、過電流停止となる可能性がある。この停止と再起動を繰り返してしまうような状況では、系統側コンバータ107の直流電圧制御がうまく機能しないため、逆に、直流電圧回路106に系統側から充電動作をしてしまい、直流電圧を上昇させてしまう場合がある。このとき、回転子側コンバータ108と系統側コンバータ107の両方から直流電圧回路106にエネルギーを充電することになり、チョッパ回路115の消費エネルギーが過大となるおそれがある。
このチョッパ回路115の消費エネルギーを抑制するため、系統側コンバータ107が過電流で停止した際、逆相電圧が大きい場合には、系統側コンバータ107の再起動を遅らせる。このとき、系統電圧の逆相成分が大きいので、回転子側コンバータ108を通じて直流電圧は充電され、チョッパ回路115により直流電圧の電圧上昇が制御されるため、直流電圧は低下することなく、一定の範囲に抑えられることになる。このように、系統電圧の逆相成分が大きく、系統側コンバータ107が過電流停止した場合に、再起動を遅らせることで、チョッパ回路115の消費エネルギーを抑制することができる。
<電力変換器を備えた風力発電システムの制御方法>
次に、図2〜図4を用いて、前述した電力変換器101を備えた風力発電システムの制御方法について説明する。図2は、系統側コンバータ107の制御方法の一例を示すフローチャートである。図3は、回転子側コンバータ108の制御方法の一例を示すフローチャートである。図4は、チョッパ回路115の制御方法の一例を示すフローチャートである。
前述した電力変換器101を備えた風力発電システムにおいては、その制御方法として、系統電圧の逆相成分が大きいときに、系統側コンバータ107を一旦停止させる方法が考えられる。この場合、図2〜図4に示す制御方法を採用する。
図2に示すように、系統側コンバータ107の制御方法においては、まず、制御回路114は、系統側コンバータ107が過電流か否かを判定する(S201)。系統側コンバータ107の過電流には、系統配線109に設置された電流センサ112により検出された過電流値が用いられる。
S201の判定の結果、系統側コンバータ107が過電流のときには(S201−Y)、系統側コンバータ107を停止させる(S202)。また、系統側コンバータ107が過電流でないときには(S201−N)、制御を終了する。
続いて、制御回路114は、発電機104の固定子側の逆相電圧が電力系統125の系統電圧の12%以下か否かを判定する(S203)。発電機104の固定子側の逆相電圧には、固定子配線102に設置された電圧センサ117により検出された逆相電圧値が用いられる。電力系統125の系統電圧には、系統配線109に設置された電圧センサ118により検出された系統電圧値が用いられる。この判定の結果、逆相電圧が系統電圧の12%以下となったら(S203−Y)、系統側コンバータ107を再起動させる(S204)。また、逆相電圧が系統電圧の12%以下でないときには(S203−N)、S202に移行して、系統側コンバータ107の停止を継続する。
以上のようにして、発電機104の固定子側の逆相電圧と電力系統125の系統電圧との比較判定結果に基づいて、系統側コンバータ107の停止、再起動を制御することができる。
図3に示すように、回転子側コンバータ108の制御方法においては、まず、制御回路114は、回転子側コンバータ108が過電流か否かを判定する(S301)。回転子側コンバータ108の過電流には、回転子配線103に設置された電流センサ113により検出された過電流値が用いられる。
S301の判定の結果、回転子側コンバータ108が過電流状態のときは(S301−Y)、回転子側コンバータ108を停止させる(S302)。また、回転子側コンバータ108が過電流状態でないときには(S301−N)、固定子側の逆相電圧が電力系統125の系統電圧の16%以上か否かを判定する(S307)。この判定の結果、逆相電圧が16%以上であれば(S307−Y)、S302に移行して回転子側コンバータを停止させる。逆相電圧が16%以下のときは(S307−N)、制御を終了する。
続いて、制御回路114は、回転子側コンバータ108が過電流ではないか否かを判定する(S303)。さらに、制御回路114は、発電機104が同期速度以下か否かを判定する(S306)。発電機104が同期速度以上の場合(S306−N)、回転子側コンバータ108は、発電機104から回転子側コンバータ108へ電流を流し込む方向で運転する。この場合、過電流状態であっても、回転子側コンバータ108から流入した電流による直流電圧の上昇は、チョッパ回路115を動作させることで抑制可能であるため、回転子側コンバータ108は再起動させる(S305)。発電機104が同期速度以下の場合(S306−Y)、回転子側コンバータ108は、発電機104へ電流を流し出す方向で運転する。この場合、系統側コンバータ107が停止した状態では直流電圧が低下するので、回転子側コンバータ108をすぐに再起動させない。
制御回路114は、固定子側の逆相電圧が系統電圧の12%以下か否かを判定する(S304)。S303およびS304の判定の結果、回転子側コンバータ108が過電流状態ではなくなり(S303−Y)、かつ、逆相電圧が系統電圧の12%以下となったら(S304−Y)、回転子側コンバータ108を再起動させる(S305)。また、回転子側コンバータ108が過電流状態であるときや(S303−N)、逆相電圧が系統電圧の12%以下でないときには(S304−N)、S302に移行して、回転子側コンバータ108の停止を継続する。
以上のようにして、回転子側コンバータ108が過電流か否かの判定結果、発電機104が同期速度以下か否かの判定結果、固定子側の逆相電圧と系統電圧との比較判定結果に基づいて、回転子側コンバータ108の停止、再起動を制御することができる。
図4に示すように、チョッパ回路115の制御方法においては、まず、制御回路114は、直流電圧回路106の電圧レベルが過電圧レベルであるか否かを判定する(S401)。この判定の結果、直流電圧回路106の電圧レベルが上昇し、ある一定値を超えた場合は(S401−Y)、チョッパ回路115を起動させる(S402)。また、直流電圧回路106の電圧レベルが一定値を超えていない場合には(S401−N)、制御を終了する。
続いて、制御回路114は、直流電圧回路106の電圧レベルが過電圧レベルではないか否かを判定する(S403)。この判定の結果、直流電圧回路106の電圧レベルが過電圧レベルである場合は(S403−N)、S402に移行して、チョッパ回路115の動作を継続する。また、直流電圧回路106の電圧レベルが過電圧レベルではない場合には(S403−Y)、制御を終了する。
以上のようにして、直流電圧回路106の過電圧レベルの判定結果に基づいて、チョッパ回路115の起動を制御することができる。
<本実施の形態の効果>
以上説明したように、本実施の形態に係る電力変換器101を備えた風力発電システムによれば、回転子側コンバータ108と、系統側コンバータ107と、直流電圧回路106と、制御回路114などを有し、特に、直流電圧回路106は、エネルギーを消費するための抵抗116とチョッパ回路115を有することで、制御回路114は、電力系統125側の逆相電圧が所定の値より大きく、系統側コンバータ107が過電流を検知した時に、系統側コンバータ107を停止させ、電力系統125側の逆相電圧が所定の値より小さくなった時(例えば12%以下)に、系統側コンバータ107を再起動させることができる。
より好適には、制御回路114は、回転子側コンバータ108が過電流を検知した時に、回転子側コンバータ108を停止させ、回転子側コンバータ108が過電流を検知せず、かつ発電機104が同期速度以下の場合、電力系統125側の逆相電圧が所定の値より小さくなった時(例えば12%以下)に、回転子側コンバータ108を再起動させることができる。
より好適には、制御回路114は、回転子側コンバータ108が過電流を検知しない場合でも、電力系統125側の逆相電圧が所定の値より大きくなった時(例えば16%以上)に、回転子側コンバータ108を停止させることができる。
この結果、本実施の形態によれば、過電流を検出しても、風車と電力変換器101の運転を継続することで、発電効率を上げることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明の電力変換器は、特に、風力発電用電力変換器、およびそれを用いた風力発電システムおよびその制御方法に利用可能である。
101・・・電力変換器
102・・・固定子配線
103・・・回転子配線
104・・・発電機
105・・・システム配線
106・・・直流電圧回路
107・・・系統側コンバータ
108・・・回転子側コンバータ
109・・・系統配線
110・・・電流センサ
111・・・電流センサ
112・・・電流センサ
113・・・電流センサ
114・・・制御回路
115・・・チョッパ回路
116・・・抵抗
117・・・電圧センサ
118・・・電圧センサ
119・・・交流フィルタ回路
120・・・コンデンサ
121・・・リアクトル
122・・・ブレード
123・・・ロータ
124・・・トランス
125・・・電力系統

Claims (10)

  1. 二次励磁式発電機の回転子に電気的に接続され、前記二次励磁式発電機から電力系統へ出力される電力を制御する回転子側コンバータと、
    前記回転子側コンバータの直流側に接続され、交流電力を前記電力系統側に出力する系統側コンバータと、
    前記回転子側コンバータと前記系統側コンバータとを接続する直流電圧回路と、
    前記回転子側コンバータ、前記系統側コンバータ、および、前記直流電圧回路を制御する制御回路とを有し、
    前記直流電圧回路は、エネルギーを消費するためのエネルギー消費回路を有し、
    前記制御回路は、
    前記電力系統側の逆相電圧が所定の値より大きく、前記系統側コンバータが過電流を検知した時に、前記系統側コンバータを停止させ、
    前記電力系統側の逆相電圧が所定の値より小さくなった時に、前記系統側コンバータを再起動させることを特徴とする電力変換器。
  2. 請求項1に記載の電力変換器において、
    前記制御回路は、前記電力系統側の逆相電圧が12%以下の時に、前記系統側コンバータを再起動させることを特徴とする電力変換器。
  3. 請求項1に記載の電力変換器において、
    前記制御回路は、
    前記回転子側コンバータが過電流を検知した時に、前記回転子側コンバータを停止させ、
    前記回転子側コンバータが過電流を検知せず、かつ前記二次励磁式発電機が同期速度以下の場合、前記電力系統側の逆相電圧が12%以下になった時に、前記回転子側コンバータを再起動させることを特徴とする電力変換器。
  4. 請求項1に記載の電力変換器において、
    前記制御回路は、前記回転子側コンバータが過電流を検知しない場合でも、前記電力系統側の逆相電圧が16%以上になった時に、前記回転子側コンバータを停止させることを特徴とする電力変換器。
  5. 請求項1に記載の電力変換器において、
    前記エネルギー消費回路は、
    コンデンサに蓄積されたエネルギーを消費する抵抗と、
    前記抵抗によるエネルギーを消費する経路をオン/オフ制御するチョッパ回路とを有することを特徴とする電力変換器。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電力変換器を用いた風力発電システムであって、
    ブレードと、
    前記ブレードと機械的に接続されたロータと、
    前記ロータによって駆動される前記二次励磁式発電機と、
    前記電力変換器とを有することを特徴とする風力発電システム。
  7. ブレードと、前記ブレードと機械的に接続されたロータと、前記ロータによって駆動される二次励磁式発電機と、前記二次励磁式発電機に電気的に接続される電力変換器とを有する風力発電システムの制御方法であって、
    前記電力変換器は、前記二次励磁式発電機の回転子に電気的に接続され、前記二次励磁式発電機から電力系統へ出力される電力を制御する回転子側コンバータと、前記回転子側コンバータの直流側に接続され、交流電力を前記電力系統側に出力する系統側コンバータと、前記回転子側コンバータと前記系統側コンバータとを接続する直流電圧回路と、前記回転子側コンバータ、前記系統側コンバータ、および、前記直流電圧回路を制御する制御回路とを有し、
    前記直流電圧回路は、エネルギーを消費するためのエネルギー消費回路を有し、
    前記制御回路は、前記電力系統側の逆相電圧が所定の値より大きく、前記系統側コンバータが過電流を検知した時に、前記系統側コンバータを停止させ、前記電力系統側の逆相電圧が所定の値より小さくなった時に、前記系統側コンバータを再起動させることを特徴とする風力発電システムの制御方法。
  8. 請求項7に記載の風力発電システムの制御方法において、
    前記制御回路は、前記電力系統側の逆相電圧が12%以下の時に、前記系統側コンバータを再起動させることを特徴とする風力発電システムの制御方法。
  9. 請求項7に記載の風力発電システムの制御方法において、
    前記制御回路は、前記回転子側コンバータが過電流を検知した時に、前記回転子側コンバータを停止させ、前記回転子側コンバータが過電流を検知せず、かつ前記二次励磁式発電機が同期速度以下の場合、前記電力系統側の逆相電圧が12%以下になった時に、前記回転子側コンバータを再起動させることを特徴とする風力発電システムの制御方法。
  10. 請求項7に記載の風力発電システムの制御方法において、
    前記制御回路は、前記回転子側コンバータが過電流を検知しない場合でも、前記電力系統側の逆相電圧が16%以上になった時に、前記回転子側コンバータを停止させることを特徴とする風力発電システムの制御方法。
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