JP2013157658A - 信号同期方法及び信号同期装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】受信信号の同期位置を効率的に検出すること。
【解決手段】選択信号生成部102は、選択する信号系列を示す選択信号を複数生成し、第1選択部は、1つの受信ディジタル信号から、複数の選択信号の各々で示される信号系列に対応する受信ディジタル素信号を選択し、第1信号生成部104は、複数の選択信号の各々において選択された受信ディジタル素信号を復調して、複数の第1信号を生成し、既知信号生成部102は、既知信号を生成し、第2選択部106は、既知信号から、複数の選択信号の各々で示される信号系列に対応する既知素信号を選択し、第2信号生成部107は、複数の選択信号の各々において選択された既知素信号を復調して、複数の第2信号を生成し、同期処理部108は、複数の選択信号の各々に対応して生成された第1信号と第2信号とをそれぞれ比較して同期位置を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、信号同期方法及び信号同期装置に関する。
一般に、送信装置と受信装置との間で通信を行う際、受信装置が容易に受信信号の受信タイミングを特定できるようにするため、送信装置が制御信号を多重して信号を送ることがある。
上記のような、受信タイミングの認識を行うための制御信号の一つとして、既知信号系列があり、当該系列を用いて受信信号の同定を行う手段としてパターンマッチング方式が一般的によく用いられている。
パターンマッチング方式は、既知信号系列を予め送信信号系列に多重しておき、受信装置において受信された送信信号系列に多重されている既知信号系列を、受信装置において保持されている既知信号系列と照合し、これらが完全に一致したタイミング又は一致度が所定の閾値を超えたタイミングを同期位置として特定する手法である。以下では、このようなタイミングを同期タイミングと表現する。
既知信号系列は、例えば、2つ以上の符号を時間に応じて定期的に変化させるディジタル信号である。一般に、受信された送信信号系列のうち希望波の信号電力が雑音電力に対して十分大きな場合は、パターンマッチング方式により、比較的容易に、送信信号系列に多重されている既知信号系列を、受信側で保持されている既知信号系列と照合することができる。
しかしながら、弱電界環境では受信した信号の電界レベルが非常に小さいため、希望波の信号電力は、雑音電力と同程度、あるいは、雑音電力よりも小さな電力しか有していない。従って、受信信号に含まれている既知信号系列は雑音に埋もれてしまうため、送信信号系列に多重されている既知信号系列と、受信側で保持されている既知信号系列との照合が正しく行えない場合が多発する。
そこで、パターンマッチング方式により、既知信号系列同士の照合を効率よく行うため、照合時に許容ビット誤り数を設ける方法がある。例えば、この方法は、マッチング判定を行う既知信号系列のビット数がAビット(Aは2以上の整数)であり、伝送路環境が良好であればAビット全てが合致した場合に同期を確定し、伝送路環境が劣悪であればAビットのうちBビット(Bは、B<Aを満たす1以上の整数)が合致した場合に同期を確定するというような方法である。
例えば、照合時の許容ビット誤り数を受信電界強度に応じて適応的に変化させることにより同期状態を安定に保つ手法が特許文献1において開示されている。
特許第3182312号公報
しかしながら、特許文献1のような方法を用いて、既知信号系列同士の照合を行った場合、受信電力の変動による信号誤りの影響に起因して、複数の場所において照合がとれてしまう場合がある。このような場合には、複数の照合位置のうちいずれが正確な照合位置であるか、又は、いずれも誤って照合されたものなのかを判断することができなくなる問題がある。
以上のことより、雑音電力の大きい劣悪な送受信環境下であっても、パターンマッチング方式を用いて受信信号に含まれる既知信号系列を正確かつ高速に検出し、信号の同期位置を確定することで受信信号を正しく処理するための仕組みが必要となる。
そこで、本発明は、受信信号の同期位置を効率的に検出することを目的とする。
本発明の一態様に係る信号同期方法は、選択する信号系列を示す選択信号を、各々が異なるように複数生成する選択信号生成過程と、1つの受信ディジタル信号から、前記選択信号生成過程で生成された複数の選択信号の各々で示される信号系列に対応する受信ディジタル素信号を、前記複数の選択信号の各々において選択する第1選択過程と、前記第1選択過程で、前記複数の選択信号の各々において選択された受信ディジタル素信号を復調することで、前記複数の選択信号の各々に対応する複数の第1信号を生成する第1信号生成過程と、信号の同期位置を検出するために予め定められた既知信号を生成する既知信号生成過程と、前記既知信号から、前記複数の選択信号の各々で示される信号系列に対応する既知素信号を、前記複数の選択信号の各々において選択する第2選択過程と、前記第2選択過程で、前記複数の選択信号の各々において選択された既知素信号を復調することで、前記複数の選択信号の各々に対応する第2信号を生成する第2信号生成過程と、前記複数の選択信号の各々に対応して生成された第1信号と第2信号とをそれぞれ比較し、当該比較結果により同期位置を検出する同期処理過程と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、受信信号の同期位置を効率的に検出することができる。
実施の形態1に係る信号同期装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1における選択制御信号を示す概略図である。 実施の形態1における第1選択部の動作例を示す概略図である。 実施の形態1における第1信号生成部の動作例を示す概略図である。 実施の形態1における既知信号を示す概略図である。 実施の形態1における第2選択部の動作例を示す概略図である。 実施の形態1における第2信号生成部の動作例を示す概略図である。 実施の形態1における同期監視部の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1における比較部の動作例を示す概略図である。 実施の形態1における同期検出部の構成を概略的に示すブロック図である。 (A)及び(B)は、従来の技術において、雑音の影響により、誤った位置で同期タイミングを検出してしまう場合の動作例を示す概略図である。 実施の形態1の適用による効果を示す概略図である。 (A)及び(B)は、従来の技術において、雑音の影響により、正確な位置における同期タイミングの検出を失敗してしまう場合の動作例を示す概略図である。 実施の形態1の適用による効果を示す概略図である。 本実施の形態1の効果を確認するために実施した計算機シミュレーション結果の一例を示す概略図である。 実施の形態2に係る信号同期装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2における同期監視部の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態3に係る信号同期装置の構成を概略的に示すブロック図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る信号同期装置100の構成を概略的に示すブロック図である。信号同期装置100は、時間間隔を変化させて受信信号の差分及び既知信号の差分を算出し、これらの差分を比較することで、受信信号に含まれる雑音の影響を分散して、同期監視時に偶発する同期タイミングの誤検出を低減できる。このため、信号同期装置100は、弱電界環境であっても同期タイミングを正確かつ高速に検出することができる。図1に示されているように、信号同期装置100は、信号判定部101と、選択信号生成部102と、第1選択部103と、第1信号生成部104と、既知信号生成部105と、第2選択部106と、第2信号生成部107と、同期処理部108とを備える。同期処理部108は、同期監視部109と、同期検出部110とを備える。
図1において、信号同期装置100は、n系統の受信素信号から構成される受信信号Rの入力を受け、同期検出信号Yを出力する。但し、nは2以上の整数であることが望ましい。なお、各々の受信素信号は、1からnまでの数字により識別されるものとする。
信号判定部101は、受信信号Rに対し信号処理(ビット判定)を行い、その結果を受信ディジタル信号Hとして出力する。例えば、信号判定部101は、受信信号Rを構成するn系統の受信素信号の各々を硬判定した結果である、n系統の受信ディジタル素信号から構成される受信ディジタル信号Hを生成する。信号判定部101は、受信ディジタル信号Hを第1選択部103に与える。
選択信号生成部102は、n系統の信号系列から選択する信号系列を示す選択制御信号Gを生成する。例えば、選択信号生成部102は、「1」から受信ディジタル信号Hを構成する系統の数(ここでは、n)までに含まれる数字を、予め定められた方法で選択することにより、選択制御信号Gを生成する。本実施の形態においては、選択信号生成部102は、選択制御信号Gとして、少なくとも2n個の数字を選択する。
図2は、n=16と仮定した場合の選択制御信号Gを示す概略図である。例えば、選択信号生成部102は、1以上16以下の整数を無作為に選択し、当該選択結果を選択制御信号Gとして出力する。なお、この選択される1以上16以下の整数は、無作為ではなく所定の規則に従って選択されてもよい。但し、選択信号生成部102は、少なくとも予め定められた試行回数において各々異なる選択制御信号Gを生成できるようにすることが望ましい。
図1の説明に戻り、第1選択部103は、選択信号生成部102から与えられた選択制御信号Gで示される信号系列に対応する受信ディジタル素信号を受信ディジタル信号Hから選択する。そして、第1選択部103は、選択された受信ディジタル素信号から構成される選択受信ディジタル信号Crを第1信号生成部104に与える。ここで、第1選択部103は、1つの受信ディジタル信号Hに対して、選択信号生成部102から予め定められた試行回数に対応する数の選択制御信号Gを受け取り、各々の選択制御信号Gに基づいて選択受信ディジタル信号Crを生成する。
図3は、n=16と仮定した場合の第1選択部103の動作例を示す概略図である。第1選択部103は、選択制御信号Gで示される数字で識別される受信ディジタル素信号を受信ディジタル信号Hから選択することで、選択された受信ディジタル素信号から構成される選択受信ディジタル信号Crを生成する。
例えば、受信ディジタル信号Hが「1001110110101001」であり、選択制御信号Gが「3、15、13、11、・・・」である場合、第1選択部103は、3番目の受信ディジタル素信号H3が示す「0」と、15番目の受信ディジタル素信号H15が示す「0」と、13番目の受信素信号H13が示す「1」と、11番目の受信ディジタル素信号H11が示す「1」と、・・・を、選択受信ディジタル信号Crとして順に選択することができる。このとき、第1選択部103は、先述のような選択動作を、1種類の受信ディジタル信号Hに対し少なくとも2n回行うことができる。例えば、受信ディジタル信号Hが16ビットの信号で構成されている場合、選択受信ディジタル信号Crは少なくとも32ビットで構成されていることが望ましい。例えば、図3に示されているように、選択受信ディジタル信号Crは、選択受信ディジタル素信号Cr1〜Cr32から構成される。
図1の説明に戻り、第1信号生成部104は、選択受信信号Crを構成する選択受信ディジタル素信号を復調することにより、第1信号としての差動受信ディジタル信号Drを生成する。例えば、第1信号生成部104は、選択受信信号Crを構成する選択受信ディジタル素信号の前から2つずつのペアにおける差分により差動受信ディジタル信号Drを生成する。そして、第1信号生成部104は、差動受信ディジタル信号Drを同期監視部109に与える。
図4は、n=16と仮定した場合の第1信号生成部104の動作例を示す概略図である。第1信号生成部104は、選択受信ディジタル素信号のペアを比較し、当該比較結果を数値化したものを差動受信ディジタル信号Drとする。
例えば、選択受信ディジタル信号Crが「00111110・・・」である場合、選択受信ディジタル素信号Cr1とCr2のペアは「0」と「0」であるため、両者の比較結果は同一であると判断され、その判断結果は「0」となる。同様に、選択受信ディジタル素信号Cr3とCr4のペアは「1」と「1」であるため、両者の比較結果は同一であると判断され、その判断結果は「0」となる。さらに、選択受信ディジタル素信号Cr5とCr6のペアも「1」と「1」であるため、両者の比較結果は同一であると判断され、その判断結果は「0」となる。
一方、選択受信ディジタル素信号Cr7とCr8のペアは「1」と「0」であるため、両者の比較結果は異なっていると判断され、その判断結果は「1」となる。
第1信号生成部104は、このようにして得られた数値列「0001・・・」を差動受信ディジタル信号Drとする。
言い換えると、第1信号生成部104は、選択受信ディジタル信号Crで示される値を前から順に2つずつのペアに分け、このペアにおける排他的論理和を算出し、算出結果を数値列とすることで差動受信ディジタル信号Drを生成していることになる。
図1の説明に戻り、既知信号生成部105は、タイミング同期を行うためのn系統の既知素信号により構成される既知信号Pを生成する。そして、既知信号生成部105は、既知信号Pを第2選択部106に与える。
図5は、n=16と仮定した場合の既知信号Pを示す概略図である。なお、この既知信号Pを構成する各々の既知素信号は、1からnまでの数字により識別されるものとする。
既知信号生成部105は、受信信号Rから得られた受信ディジタル信号Hとの相関演算を行って信号同期位置を検出するために予め準備された信号を参照して既知信号Pを生成することが望ましい。例えば、この予め準備された信号を差動変調した信号を既知信号Pとすることができる。ここでの変調方式は、第2信号生成部107で復調することのできるものである。既知信号Pは、受信信号Rから得られる受信ディジタル信号Hとの相関演算を行って信号同期位置を検出するために予め準備された信号を参照したものであれば、他の方法で生成されてもよい。
図1の説明に戻り、第2選択部106は、選択信号生成部102から出力された選択制御信号Gで示される信号系列に対応する既知素信号を既知信号Pから選択し、選択された既知素信号から構成される選択既知信号Cpを生成する。そして、第2選択部106は、この選択既知信号Cpを第2信号生成部107に与える。ここで、第2選択部106は、1つの既知信号Pに対して、選択信号生成部102から予め定められた試行回数に対応する数の選択制御信号Gを受け取り、各々の選択制御信号Gに基づいて選択既知信号Cpを生成する。
図6は、n=16と仮定した場合の第2選択部106の動作例を示す概略図である。第2選択部106は、選択制御信号Gで示される数字で識別される既知素信号を既知信号Pから選択することで、選択された既知素信号から構成される選択既知信号Cpを生成する。
例えば、既知信号Pが「1001010110111101」であり、選択制御信号Gが「3、15、13、11、・・・」である場合、第2選択部106は、3番目の既知素信号が示す「0」と、15番目の既知素信号が示す「0」と、13番目の既知素信号が示す「1」と、11番目の既知素信号が示す「1」と、・・・を、選択既知信号Cpとして順に選択することができる。このとき、第2選択部106は、先述のような選択動作を、1種類の既知信号Pに対し少なくとも2n回行うことができる。例えば、既知信号Pが16ビットの信号で構成されている場合、選択既知信号Cpは少なくとも32ビットで構成されていることが望ましい。例えば、図6に示されているように、選択既知信号Cpは、選択既知素信号Cp1〜Cp32から構成される。
図1の説明に戻り、第2信号生成部107は、選択既知信号Cpを構成する選択既知素信号を復調することにより、第2信号としての差動既知信号Dpを生成する。例えば、第2信号生成部107は、選択既知信号Cpを構成する選択既知素信号の前から2つずつのペアにおける差分により差動既知信号Dpを生成する。そして、第2信号生成部107は、差動既知信号Dpを同期監視部109に与える。
図7は、n=16と仮定した場合の第2信号生成部107の動作例を示す概略図である。第2信号生成部107は、選択既知素信号のペアを比較し、当該比較結果を数値化したものを差動既知信号Dpとすることができる。
例えば、選択既知信号Cpが「00111111・・・」である場合、選択既知素信号Cp1とCp2のペアは「0」と「0」であるため、両者の比較結果は同一であると判断され、その判断結果は「0」となる。同様に、選択既知素信号Cp3とCp4のペアは「1」と「1」であるため、両者の比較結果は同一であると判断され、その判断結果は「0」となる。さらに、選択既知素信号Cp5とCp6のペアは「1」と「1」であるため、両者の比較結果は同一であると判断され、その判断結果は「0」となる。
一方、選択既知素信号Cp7とCp8のペアは「1」と「0」であるため、両者の比較結果は異なっていると判断され、その判断結果は「1」となる。
第2信号生成部107は、このようにして得られた数値列「0111・・・」を差動既知信号Dpとすることができる。
言い換えると、第2信号生成部107は、選択既知信号Cpで示される値を前から順に2つずつのペアに分け、このペアにおける排他的論理和を算出し、算出結果を数値列とすることで差動既知信号Dpを生成していることになる。
図1の説明に戻り、同期処理部108は、差動受信ディジタル信号Drと差動既知信号Dpとを比較し、この比較結果により同期位置を検出する。そして、同期処理部108は、検出された同期位置を示す同期検出信号Yを出力する。同期処理部108は、同期監視部109と、同期検出部110とを備える。
同期監視部109は、差動受信ディジタル信号Drと差動既知信号Dpとを比較することにより、これらが一致するか否かを判断する。例えば、同期監視部109は、差動受信ディジタル信号Drと差動既知信号Dpとを比較した結果を相関検出値とし、この相関検出値に基づいて相関度が高いと判断されたか否かを示す相関検出フラグFを生成する。そして、同期監視部109は、相関検出フラグFを同期検出部110に与える。
図8は、同期監視部109の構成を概略的に示すブロック図である。同期監視部109は、比較部109aと、判定部109bとを備える。
比較部109aは、n種類の差動受信ディジタル素信号から構成される差動受信ディジタル信号Drと、n種類の差動既知素信号から構成される差動既知信号Dpとの不一致度を算出し、当該算出結果を示す比較信号Eを生成する。そして、比較部109aは、比較信号Eを判定部109bに与える。
図9は、n=16と仮定した場合の比較部109aの動作例を示す概略図である。例えば、差動受信ディジタル信号Drが「0001011011010011」であり、差動既知信号Dpが「0000011010010001」である場合、差動受信ディジタル素信号Dr1〜Dr16と、差動既知素信号Dp1〜Dp16とを各々比較した結果は、「0001000001000010」となる。但し、Drx=Rpx(x=1、2、・・・、16)の場合を0、Drx≠Dpxの場合を1とした。言い換えると、比較部109aは、差動受信ディジタル信号Drと差動既知信号Dpとのビット毎の排他的論理和により、両者のビット誤り数を算出していることになる。
このとき、16種類の比較結果の中に「1」、即ち、不一致と判定された場合が3回存在するため、比較部109aは、例えば、この回数を不一致度として、この回数を示す比較信号Eを生成する。
図8の説明に戻り、判定部109bは、比較信号Eに基づいて、差動受信ディジタル信号Drと差動既知信号Dpとの一致又は不一致を判定し、当該判定結果を相関検出フラグFとして出力する。例えば、判定部109bは、比較信号Eで示される不一致度(ビット誤り数)が、予め定められた閾値以下となる場合に、差動受信ディジタル信号Drと差動既知信号Dpとが一致であるものと判定し、比較信号Eで示される不一致度が予め定められた閾値を上回る場合に、差動受信ディジタル信号Drと差動既知信号Dpとが不一致であるものと判定する。そして、判定部109bは、それぞれの判定結果に応じた値を相関検出フラグFとする。
例えば、判定部109bにおいて、予め定められた閾値が「5」であるとした場合、図9の例では、比較信号Eが「3」を示すため、差動受信ディジタル信号Drと差動既知信号Dpは一致と判定される。
そして、判定部109bから出力される相関検出フラグFは、例えば、差動受信ディジタル信号Drと差動既知信号Dpが一致と判定された場合に「1」、不一致と判定された場合に「0」を示すものとする。
図1の説明に戻り、同期検出部110は、1つの受信ディジタル信号Hから選択された受信ディジタル素信号を復調することで生成された複数の差動受信ディジタル信号Drの内、差動既知信号Dpと一致すると同期監視部108で判断された数が、予め定められた周期内において最大となっている1つの受信ディジタル信号に基づいて同期位置を特定する。例えば、同期検出部110は、第1所定周期毎に1以上の相関検出フラグFを加算し、当該加算結果が所定基準以上となる場合に同期候補信号を生成し、第2所定周期毎に得られた同期候補信号に対応する加算結果が最も高い1つの受信ディジタル信号に基づいて同期位置を特定する。そして、同期検出部110は、特定された同期位置を示す同期検出信号Yを出力する。
図10は、同期検出部110の構成を概略的に示すブロック図である。同期検出部110は、第1所定周期生成部110aと、加算部110bと、切替部110cと、採決部110dと、第2所定周期生成部110eと、蓄積部110fと、検出部110gとを備える。
第1所定周期生成部110aは、相関検出フラグFで示される値を加算する回数を示す第1所定周期T1を生成する。なお、本実施の形態においては、第1所定周期T1は、先述した予め定められた試行回数を示す値とする。そして、第1所定周期生成部110aは、第1所定周期T1を加算部110b及び切替部110cに与える。
加算部110bは、例えば、順次入力される相関検出フラグFの値を加算し、当該加算結果を示す加算結果信号Faを生成する。そして、加算部110bは、加算結果信号Faを切替部110cに与える。
また、加算部110bは、第1所定周期生成部110aから出力される第1所定周期T1に従って、加算結果を初期化する。例えば、第1所定周期T1で示される回数が「5」である場合には、加算部110bは、相関検出フラグFを5回加算して、加算結果信号Faを切替部110cに与えた後に、加算結果を「0」に初期化する。言い換えると、加算部110bは、第1所定周期T1で示される回数、相関検出フラグFで示される値を加算した後に、加算結果を初期化する。
切換部110cは、第1所定周期T1で示される回数、相関検出フラグFの値が加算された加算結果(加算値)を示す加算結果信号Faを、加算値信号Fbとして、採決部110dに与える。例えば、第1所定周期T1で示される回数が「5」である場合には、切換部110cは、加算結果信号Faが5回入力される毎に、5回目に入力された加算結果信号Faを加算値信号Fbとして採決部110dに与える。
採決部110dは、加算値信号Fbで示される値が所定基準以上となる場合に、同期候補が検出されたことを示す同期候補信号Fcを生成する。そして、採決部110dは、所定基準以上となる値を示す加算値信号Fbを選択加算値信号Fdとして、この同期候補信号Fcとともに蓄積部110fに与える。なお、この所定基準は、例えば、第1所定周期T1が信号Faを初期化するために必要な相関検出フラグFの入力回数に相当する値である場合、この第1所定周期T1の半数又は半数を超える値とすることが望ましい。
蓄積部110fは、記憶部111を備えており、同期候補信号Fcを受け取ると、同期タイミングを示すタイミング情報と、同期候補信号Fcとともに受け取った選択加算値信号Fdで示される加算値とを対応付けて記憶部111に記憶する。
ここで、タイミング情報は、蓄積部110fが同期候補信号Fcを受け取ったタイミングを示すものであってもよく、また、信号単位(シンボル)の初期位置に対する同期候補信号Fcが検出された受信信号Rの相対位置であってもよく、さらに、同期候補信号Fcが検出された受信信号Rが信号同期装置100に入力された時刻を特定可能な制御値であってもよい。なお、信号単位の初期位置は、信号同期装置100が信号単位の開始点とみなしている位置であり、信号単位の開始点を正確に示す位置でなくてもよい。
また、蓄積部110fは、第2所定周期生成部110eから与えられる第2所定周期T2毎に、記憶部111に蓄積されているタイミング情報及び加算値を選択候補信号Feとして検出部110gに与える。例えば、第2所定周期T2が、信号Feを出力するために必要な同期候補信号Fcの入力回数に相当する値であるものと仮定し、T2=256である場合、蓄積部110fは、同期候補信号Fcを256回受け取る毎に、記憶部111に蓄積されている一部あるいは全ての情報を選択候補信号Feとして検出部110gに与える。このとき、蓄積部110fは、選択候補信号Feを与えると同時に、記憶部111を初期化して、全ての情報を削除することが望ましい。
検出部110gは、選択候補信号Feを受け取ると、選択候補信号Feに含まれている加算値の中から最大値を検出し、検出された最大値に対応するタイミング情報を特定可能な制御値を、同期検出信号Yとして出力する。
以上のようにして信号の同期を取ることで、雑音の影響により偶発する同期タイミングの誤検出を低減できるため、弱電界環境であっても同期タイミングを正確かつ高速に検出することができる。以下、本実施の形態を適用することによる効果について説明する。
図11(A)及び(B)は、従来の技術において、雑音の影響により、誤った位置で同期タイミングを検出してしまう場合の動作例を示す概略図である。ここでの従来の技術は、受信信号Rから生成された受信ディジタル信号Hに対し差動復調を順次行い、その結果を既知信号(マッチングパターン)と比較する方法である。図11(A)は、雑音の影響を受けていない受信信号Rを受信した場合の動作例を示す。図11(B)は、雑音の影響を受けた受信信号Rを受信し、同期タイミングを誤った位置で検出する場合の動作例を示す。ただし、図11(A)及び(B)では、説明を簡素化するため、同期タイミングをとるためのマッチングパターンが16ビットの「1」で構成されるものと仮定した。また、同期タイミング検出動作における許容ビット誤り数は、「3」と仮定した。さらに、図11(A)及び(B)において、斜線部のビットが、雑音の影響により誤って認識されたビットを示す。
図11(A)に示されているように、雑音の影響を受けていない受信ディジタル信号Hから得られた復調信号には、16ビットのうち8ビットの「0」が含まれており、ビット誤り数が許容ビット誤り数を超えているため、この受信ディジタル信号Hの生成元となった受信信号Rは、同期タイミング位置とは認識されない。
これに対し、図11(B)に示されているように、雑音の影響を受けた受信ディジタル信号Hから得られた復調信号には、16ビットのうち2ビットが「0」であり、ビット誤り数が許容ビット誤り数以下となるため、この受信ディジタル信号Hの生成元となった受信信号Rは、同期タイミング位置と誤認識されてしまうことになる。このような問題は、本実施の形態を適用することによって回避することができる。
図12は、本実施の形態の適用による効果を示す概略図である。但し、図12では、1つの受信ディジタル信号Hから選択受信ディジタル信号Crを生成する試行回数は「3」と仮定した。また、同期タイミング検出動作における許容ビット誤り数は「3」と仮定した。さらに、図12では、斜線部のビットが、雑音の影響により誤って認識されたビットを示す。
図12によれば、1回目の試行では、差動受信ディジタル信号Drと差動既知信号Dpとの差異、即ちビット誤り数が「2」となり、ビット誤り数が許容ビット誤り数以下となっている。これに対し、2回目の試行では、選択制御信号Gを変化させて差動受信ディジタル信号Drと差動既知信号Dpの比較を行った結果、両者の差異、即ちビット誤り数は「5」となっている。さらに、3回目の試行では、選択制御信号Gを再び変化させて差動受信ディジタル信号Drと差動既知信号Dpの比較を行った結果、両者の差異、即ちビット誤り数は「5」となっている。以上より、比較部109aから出力される比較信号Eは、順に「2、5、5」となる。
例えば、判定部109bで用いる所定閾値が、許容ビット誤り数、即ち「3」であると仮定すると、判定部109bから出力される相関検出フラグFは、順に「1、0、0」となる。
そして、同期検出部110において第1所定周期T1を適切に設定すれば(例えば、「3」とすれば)、切換部110cからの出力は、相関検出フラグFを加算した結果である「1」となる。
さらに、例えば、採決部110dにおいて、相関検出フラグFのうち過半数の値が「1」である場合に同期候補信号Fcを出力すると仮定した場合、採決部110dで用いられる所定基準は「2」となる。従って、図12に示されているような場合、採決部110dは、同期候補信号Fcを出力しないため、同期タイミング位置の誤認識を回避することができる。
図13(A)及び(B)は、従来の技術において、雑音の影響により、正確な位置における同期タイミングの検出を失敗してしまう場合の動作例を示す概略図である。ここでの従来の技術は、受信信号Rから生成された受信ディジタル信号Hに対し差動復調を順次行い、その結果を既知信号(マッチングパターン)と比較する方法である。図13(A)は、雑音の影響を受けていない受信信号Rを受信した場合の動作例を示す。図13(B)は、雑音の影響を受けた受信信号Rを受信し、正確な位置での同期タイミングの検出を失敗する場合の動作例を示す。ただし、説明を簡素化するため、同期タイミングをとるためのマッチングパターンは、16ビットの「1」で構成されているものと仮定した。また、同期タイミング検出動作における許容ビット誤り数は「3」と仮定した。さらに、図13(A)及び(B)において、斜線部のビットが、雑音の影響により誤って認識されたビットを示す。
図13(A)に示されているように、雑音の影響を受けていない受信信号Rから得られた受信ディジタル信号Hは、16ビット全てが「1」となっており、ビット誤り数が許容ビット誤り数以下であるため、この受信ディジタル信号Hの生成元である受信信号Rは、同期タイミング位置と認識される。
これに対し、図13(B)に示されているように、雑音の影響を受けた受信信号Rから得られた受信ディジタル信号Hは、16ビットのうち4ビットが「0」であり、ビット誤り数が許容ビット誤り数を超えているため、正確な位置での同期タイミングの検出が失敗してしまうこととなる。このような問題は、本実施の形態を適用することによって回避することが可能となる。
図14は、本実施の形態の適用による効果を示す概略図である。但し、図14では、1つの受信ディジタル信号Hから選択受信ディジタル信号Crを生成する試行回数は「3」と仮定した。また、同期タイミング検出動作における許容ビット誤り数は「3」と仮定した。さらに、図14では、斜線部のビットが、雑音の影響により誤って認識されたビットを示す。
図14によれば、1回目の試行では、差動受信ディジタル信号Drと差動既知信号Dpの差異、即ちビット誤り数が「4」となり、ビット誤り数が許容ビット誤り数を超えている。これに対し、2回目の試行では、選択制御信号Gを変化させて差動受信ディジタル信号Drと差動既知信号Dpの比較を行った結果、両者の差異、即ちビット誤り数は「2」となっている。さらに、3回目の試行では、選択制御信号Gを再び変化させて差動受信ディジタル信号Drと差動既知信号Dpの比較を行った結果、両者の差異、即ちビット誤り数は「3」となっている。以上より、比較部109aから出力される比較信号Eは、順に「4、2、3」となる。
例えば、判定部109bで用いる所定閾値が許容ビット誤り数、即ち「3」であると仮定すると、判定部109bから出力される相関検出フラグFは、順に「0、1、1」となる。
そして、同期検出部110において第1所定周期T1を適切に設定すれば(例えば、「3」とすれば)、切換部110cからの出力は、相関検出フラグFを加算した結果である「2」となる。
さらに、例えば、採決部110dにおいて、相関検出フラグFのうち過半数の値が「1」である場合に同期候補信号Fcを出力すると仮定した場合、採決部110dで用いられる所定基準は「2」となる。従って、図14に示されているような場合、採決部110dは、同期候補信号Fcを出力するため、正確な同期タイミング位置を候補として残すことができる。
図15は、本実施の形態の効果を確認するために実施した計算機シミュレーション結果の一例を示す概略図である。但し、本シミュレーションでは、既知信号Pの系列長を16、受信信号Rの信号電力対雑音電力比を3dB、許容ビット誤り数を「2」と仮定した。なお、図15における従来方式は、受信信号Rから生成された受信ディジタル信号Hに対し差動復調を順次行い、その結果を既知信号と比較している。
本シミュレーションでは、8192ビットで構成される信号列に唯一含まれる既知信号の検出動作(8192−16=8176回)が100サイクル行われた。このとき、1サイクル毎に実施される8176回の同期検出動作のうち、正確な同期タイミング位置において同期が唯一検出される場合が理想的な動作となる。一方、1サイクル毎に実施される8176回の同期検出動作のうち、同期タイミング位置が複数検出される場合は、正確な同期位置が特定できないこととなる。
図15に示された計算機シミュレーション結果では、縦軸に、1サイクルの同期検出動作(8176回)のうち実際に同期を検出した回数が示されており、横軸にその発生頻度が示されている。従って、正確な同期タイミング位置において同期が唯一検出される場合、即ち縦軸の値が1となる場合が理想的な動作となる。但し、正確な同期タイミングとは異なる位置で同期が唯一検出される場合もあり得るが、本シミュレーションでは、100サイクル中そのような場合は存在しないことが確認されている。
図15によれば、本実施の形態を適用しない場合、即ち、従来の信号同期装置を使用する場合は、8176回の既知信号検出動作の中で、正確な同期タイミング位置において同期が唯一検出される場合は存在していない。これは、雑音の影響により、誤った位置で同期タイミングを検出してしまう場合が多数含まれているためであり、正確な同期位置が特定できないこととなる。
これに対し、本実施の形態を適用した場合は、8176回の既知信号検出動作の中で、正確な同期タイミング位置において同期が唯一検出される場合がある。さらに、試行回数を増加させるほど、正確な位置においてのみ同期タイミングを検出する精度が向上している。これは、本実施の形態の信号同期装置100は、誤った位置で同期タイミングを検出してしまう場合をより高精度に排除することができるためである。
以上のようにして、本実施の形態を適用することにより、受信信号の差分と既知信号の差分を比較し、差分を計算する時間間隔を変化させて当該比較動作を繰り返すことで受信信号に含まれる雑音の影響が分散され、同期監視時に偶発する同期タイミングの誤検出を低減することができる。このため、本実施の形態の信号同期装置100は、弱電界環境であっても同期タイミングを正確かつ高速に検出することができる。
実施の形態2.
図16は、実施の形態2に係る信号同期装置200の構成を概略的に示すブロック図である。信号同期装置200は、信号判定部201と、選択信号生成部102と、第1選択部103と、第1信号生成部104と、既知信号生成部105と、第2選択部106と、第2信号生成部107と、同期処理部208とを備える。同期処理部208は、同期監視部209と、同期検出部110とを備える。実施の形態2に係る信号同期装置200は、信号判定部201及び同期監視部209において、実施の形態1に係る信号同期装置100と異なっている。
信号判定部201は、実施の形態1における信号判定部101と同様の処理を行う他、受信信号Rの受信品質を示す品質信号Qを生成する。そして、信号判定部201は、品質信号Qを同期監視部209に与える。
例えば、信号判定部201は、受信信号Rに含まれるn系統の受信素信号と、受信ディジタル信号Hに含まれるn系統の受信ディジタル素信号との、対応する系統毎の差分の一部又は全部を平均化した値を示す品質信号Qを生成する。このような方法をとることで、受信信号Rに含まれる歪みや雑音等の影響の度合いを品質信号Qとして数値化し、同期監視部209へ提供することができる。
なお、品質信号Qは、受信信号Rに含まれるn系統の受信素信号の振幅又は電力成分の一部又は全部を平均化した値とすることもできる。このような方法をとることで、受信信号Rの信号強度を品質信号Qとして数値化し、同期監視部209へ提供することができる。
同期監視部209は、差動受信ディジタル信号Drと差動既知信号Dpとを比較した結果を相関検出値とし、この相関検出値に基づいて相関度が高いと判断されたか否かを示す相関検出フラグFを生成する。そして、同期監視部209は、相関検出フラグFを同期検出部110に与える。
図17は、同期監視部209の構成を概略的に示すブロック図である。同期監視部209は、比較部109aと、判定部209bとを備える。実施の形態2における同期監視部209は、判定部209bにおいて、実施の形態1における同期監視部109と異なっている。
判定部209bは、比較部109aから受け取った比較信号Eに基づいて、差動受信ディジタル信号Drと差動既知信号Dpとの一致又は不一致を判定し、当該判定結果を相関検出フラグFとして出力する。例えば、判定部209bは、比較信号Eで示される値(不一致度)が、閾値以下となる場合に、差動受信ディジタル信号Drと差動既知信号Dpとが一致であるものと判定し、比較信号Eが閾値を上回る場合に、差動受信ディジタル信号Drと差動既知信号Dpとが不一致であるものと判定する。そして、判定部209bは、それぞれの判定結果に応じた値を相関検出フラグFとする。
ここで、実施の形態2において、判定部209bは、品質信号Qで示される受信品質が低いものであるほど、閾値として高い値を使用する。例えば、判定部209bは、品質信号Qで示される値を閾値として使用することができる。
以上のようにして、本実施の形態に係る信号同期装置200を構成したので、受信信号Rの差分と既知信号Pの差分を比較し、差分を計算する時間間隔を変化させて当該比較動作を繰り返すことで受信信号に含まれる雑音の影響が分散され、同期監視時に偶発する同期タイミングの誤検出を低減できる。さらに、本実施の形態に係る信号同期装置200は、受信信号Rの信頼性に応じて相関検出時の許容ビット誤り数を適応的に変化させて同期監視を行うことができるため、雑音の大きさによらず同期タイミング検出の精度及び速度を維持することができる。
実施の形態3.
図18は、実施の形態3に係る信号同期装置300の構成を概略的に示すブロック図である。信号同期装置300は、信号判定部301と、選択信号生成部302と、第1選択部103と、第1信号生成部104と、既知信号生成部105と、第2選択部106と、第2信号生成部107と、同期処理部208とを備える。同期処理部208は、同期監視部209と、同期検出部110とを備える。実施の形態3に係る信号同期装置300は、信号判定部301及び選択信号生成部302において、実施の形態2に係る信号同期装置200と異なっている。
信号判定部301は、実施の形態2における信号判定部201と同様の処理を行う他、受信信号Rを構成する受信素信号毎の受信品質を示す個別品質信号Sを生成する。そして、信号判定部301は、個別品質信号Sを選択信号生成部302に与える。
例えば、信号判定部301は、受信信号Rに含まれるn系統の受信素信号と、受信ディジタル信号Hに含まれるn系統の受信ディジタル素信号との対応する系統毎の差分を示す個別品質信号Sを生成する。このような方法をとることで、受信信号Rに含まれる歪みや雑音等の影響の度合いを個別品質信号Sとして数値化し、選択信号生成部302に提供することができる。
ここで、個別品質信号Sは、受信信号Rに含まれるn系統の受信素信号の振幅又は電力成分の値とすることもできる。このような方法をとることで、受信信号Rの信号強度を個別品質信号Sとして数値化し、選択信号生成部302へ提供することができる。
なお、信号判定部301は、受信信号Rを信号処理した結果を受信ディジタル信号Hとして出力すると共に、受信信号Rの品質に応じた値を品質信号Q及び個別品質信号Sとして出力する構成であれば、上述のような処理以外であってもよい。
選択信号生成部302は、個別品質信号Sに基づいて、受信品質の高い系統の信号が特定されるように、n系統の信号から選択する信号を示す選択制御信号Gを生成する。
例えば、選択信号生成部302は、予め定められた閾値を用いて、個別品質信号Sに基づいて、受信品質が劣悪と判断することのできる系統を除いて、選択制御信号Gを生成することができる。言い換えると、選択信号生成部302は、受信品質の高い系統の信号だけが選択されるように、選択制御信号Gを生成することができる。具体的には、n=16であると仮定して、個別品質信号Sが、受信ディジタル信号Hを構成する16系統の受信素信号のうち13番目のものの受信品質が劣悪であることを示す値である場合、選択信号生成部302では、13を除く1以上16以下の数字から無作為に選択することで、当該選択結果を選択制御信号Gとすることができる。
また、選択信号生成部302は、個別品質信号Sに基づいて、受信品質の高い系統の信号が優先的に特定されるように、n系統の信号から選択する信号を示す選択制御信号Gを生成することもできる。具体的には、選択信号生成部302は、予め定められた閾値を用いて、個別品質信号Sで示される差分により、n系統の受信ディジタル素信号をその受信品質に応じて予め定められた区分に分類する。ここでの閾値は、n系統の受信ディジタル素信号を、その個別品質信号Sで示される差分により、「受信品質=高」、「受信品質=中」、「受信品質=低」及び「受信品質=悪」の何れかの区分に分類するためのものである。ここでは、受信品質は、「高」から「悪」に向かって悪くなるものとする。
そして、選択信号生成部302は、受信品質の高い区分に分類された系統ほど、選択される確率が高くなるように、選択制御信号Gを生成する。例えば、選択信号生成部302は、各系統を示す「1」から「n」までの数字を、各区分に応じた数だけ入れた選択候補数列の中から、無作為に数字を抽出することにより、選択制御信号Gを生成することができる。例えば、選択信号生成部302は、「受信品質=高」と判断された系統を示す数字を40個、「受信品質=中」と判断された系統を示す数字を30個、「受信品質=低」と判断された系統を示す数字を20個、及び、「受信品質=悪」と判断された系統を示す数字を10個入れた選択候補数列の中から、無作為に2n個の数字を選択すればよい。
なお、選択信号生成部302は、無作為ではなく所定の規則に従って選択してもよい。
以上のように、本実施の形態によれば、受信信号Rの信頼性に応じて選択制御信号Gを適応的に変化させることができ、また、受信信号Rの信頼性に応じて相関検出時の許容ビット誤り数を適応的に変化させて同期監視を行うことができるため、雑音の大きさによらず同期タイミング検出の精度及び速度を維持することができる。
上述の実施の形態1〜3の内容は、本発明の適用可能な態様を例示したものであって、本発明はこれらに限られるものではない。
上述の実施の形態1〜3に係る信号同期装置100、200、300は、受信信号Rが差動変調されていることを前提としているが、受信信号Rが他の変調方式で変調されている場合にも適用可能である。このような場合には、例えば、選択信号生成部102、302は、変調方式に対応したビット数の選択信号を生成すればよい。具体的には、選択信号生成部102は、変調方式に応じて、nビットの選択信号を生成してもよい。そして、第1信号生成部104及び第2信号生成部107では、受信信号Rの変調方式に対応した復調を行えばよい。
以上に記載した実施の形態1〜3に係る信号同期装置100、200、300において、第1信号生成部104は、選択受信ディジタル信号Crを構成する選択受信ディジタル素信号の前から2つずつのペアの差分により、差動受信ディジタル素信号Drを生成し、第2信号生成部107は、選択既知信号Cpを構成する選択既知素信号の前から2つずつのペアの差分により、差動既知信号Dpを生成しているが、ペアの選択方法は、このような例に限定されるものではない。第1信号生成部104と第2信号生成部107とで、同じ信号系列のペアによる差分が算出され、同期処理部208で、同じ信号系列のペアによる差分が比較されるようになっていれば、どのようなペアで差分が算出されてもよい。
100,200,300:信号同期装置、 101,201,301:信号判定部、 102,302:選択信号生成部、 103:第1選択部、 104:第1信号生成部、 105:既知信号生成部、 106:第2選択部、 107:第2信号生成部、 108,208:同期処理部、 109,209:同期監視部、 109a:比較部、 109b,209b:判定部、 110:同期検出部、 110a:第1所定周期生成部、 110b:加算部、 110c:切替部、 110d:採決部、 110e:第2所定周期生成部、 110f:蓄積部、 110g:検出部。

Claims (14)

  1. 選択する信号系列を示す選択信号を、各々が異なるように複数生成する選択信号生成過程と、
    1つの受信ディジタル信号から、前記選択信号生成過程で生成された複数の選択信号の各々で示される信号系列に対応する受信ディジタル素信号を、前記複数の選択信号の各々において選択する第1選択過程と、
    前記第1選択過程で、前記複数の選択信号の各々において選択された受信ディジタル素信号を復調することで、前記複数の選択信号の各々に対応する複数の第1信号を生成する第1信号生成過程と、
    信号の同期位置を検出するために予め定められた既知信号を生成する既知信号生成過程と、
    前記既知信号から、前記複数の選択信号の各々で示される信号系列に対応する既知素信号を、前記複数の選択信号の各々において選択する第2選択過程と、
    前記第2選択過程で、前記複数の選択信号の各々において選択された既知素信号を復調することで、前記複数の選択信号の各々に対応する第2信号を生成する第2信号生成過程と、
    前記複数の選択信号の各々に対応して生成された第1信号と第2信号とをそれぞれ比較し、当該比較結果により同期位置を検出する同期処理過程と、を備えること
    を特徴とする信号同期方法。
  2. 前記同期処理過程は、
    前記第1信号と前記第2信号とが一致するか否かを判断する同期監視過程と、
    前記1つの受信ディジタル信号から選択された受信ディジタル素信号を復調することで生成された複数の第1信号の内、前記第2信号と一致すると前記同期監視過程で判断された数が、予め定められた周期内において最大となっている1つの受信ディジタル信号に基づいて前記同期位置を検出する同期検出過程と、を備えること
    を特徴とする請求項1に記載の信号同期方法。
  3. 前記同期監視過程は、
    前記第1の信号と前記第2の信号との不一致度を算出する比較過程と、
    前記不一致度が予め定められた閾値以下である場合に、前記第1信号と前記第2信号とが一致すると判断する判定過程と、を備えること
    を特徴とする請求項2に記載の信号同期方法。
  4. 1つの受信信号をビット判定することにより、前記1つの受信ディジタル信号を生成するとともに、前記受信信号の受信品質を示す品質信号を生成する信号判定過程をさらに備え、
    前記判定過程は、前記品質信号で示される受信品質が低いほど、前記判定過程が使用する予め定められた閾値の値を大きくすること
    を特徴とする請求項3に記載の信号同期方法。
  5. 前記品質信号は、前記受信信号の受信品質として、前記1つの受信信号の信号系列毎の受信素信号と、当該受信素信号から生成された受信ディジタル素信号との間の差分の一部又は全部を平均化した値を示すこと
    を特徴とする請求項4に記載の信号同期方法。
  6. 前記品質信号は、前記受信信号の受信品質として、前記1つの受信信号の信号系列毎の振幅又は電力成分の一部又は全部を平均化した値を示すこと
    を特徴とする請求項4に記載の信号同期方法。
  7. 前記信号判定過程は、前記1つの受信信号の信号系列毎の受信品質を示す個別品質信号をさらに生成し、
    前記選択信号生成過程は、前記個別品質信号で示される受信品質が高い信号系列だけが選択されるように、前記選択信号を生成すること
    を特徴とする請求項4から6の何れか一項に記載の信号同期方法。
  8. 前記信号判定過程は、前記1つの受信信号の信号系列毎の受信品質を示す個別品質信号をさらに生成し、
    前記選択信号生成過程は、前記個別品質信号で示される受信品質が高い信号系列が優先的に選択されるように、前記選択信号を生成すること
    を特徴とする請求項4から6の何れか一項に記載の信号同期方法。
  9. 前記個別品質信号は、前記1つの受信信号の信号系列毎の受信品質として、前記1つの受信信号の信号系列毎の受信素信号と、当該受信素信号から生成された受信ディジタル素信号との間の差分を示すこと
    を特徴とする請求項7又は8に記載の信号同期方法。
  10. 前記個別品質信号は、前記1つの受信信号の信号系列毎の受信品質として、前記1つの受信信号の信号系列毎の振幅又は電力成分の値を示すこと
    を特徴とする請求項7又は8に記載の信号同期方法。
  11. 前記既知信号生成過程は、前記第2信号生成過程で復調することができる変調方式で、予め準備された信号を変調することにより、前記既知信号を生成すること
    を特徴とする請求項1から10の何れか一項に記載の信号同期方法。
  12. 選択する信号系列を示す選択信号を、各々が異なるように複数生成する選択信号生成部と、
    1つの受信ディジタル信号から、前記選択信号生成部で生成された複数の選択信号の各々で示される信号系列に対応する受信ディジタル素信号を、前記複数の選択信号の各々において選択する第1選択部と、
    前記第1選択部で、前記複数の選択信号の各々において選択された受信ディジタル素信号を復調することで、前記複数の選択信号の各々に対応する複数の第1信号を生成する第1信号生成部と、
    信号の同期位置を検出するために予め定められた既知信号を生成する既知信号生成部と、
    前記既知信号から、前記複数の選択信号の各々で示される信号系列に対応する既知素信号を、前記複数の選択信号の各々において選択する第2選択部と、
    前記第2選択部で、前記複数の選択信号の各々において選択された既知素信号を復調することで、前記複数の選択信号の各々に対応する第2信号を生成する第2信号生成部と、
    前記複数の選択信号の各々に対応して生成された第1信号と第2信号とをそれぞれ比較し、当該比較結果により同期位置を検出する同期処理部と、を備えること
    を特徴とする信号同期装置。
  13. 前記同期処理部は、
    前記第1信号と前記第2信号とが一致するか否かを判断する同期監視部と、
    前記1つの受信ディジタル信号から選択された受信ディジタル素信号を復調することで生成された複数の第1信号の内、前記第2信号と一致すると前記同期監視部で判断された数が、予め定められた周期内において最大となっている1つの受信ディジタル信号に基づいて前記同期位置を検出する同期検出部と、を備えること
    を特徴とする請求項12に記載の信号同期装置。
  14. 前記同期監視部は、
    前記第1の信号と前記第2の信号との不一致度を算出する比較部と、
    前記不一致度が予め定められた閾値以下である場合に、前記第1信号と前記第2信号とが一致すると判断する判定部と、を備えること
    を特徴とする請求項13に記載の信号同期装置。
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