JP2013157643A - 発光素子 - Google Patents

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信晴 大澤
Sachiko Kawakami
祥子 川上
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晴恵 尾坂
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Abstract

【課題】T準位が十分に高い正孔輸送性の物質を用いることにより、発光効率の高い発光素子を提供することを課題とする。また、T準位が十分に高い正孔輸送性の物質を用いることにより、消費電力の低減された発光装置および電子機器を提供することを課題とする。
【解決手段】陽極と陰極との間に、1つのアミノ基が結合したスピロ−9,9’−ビフルオレン誘導体を含む第1の層と、燐光性化合物を含む第2の層と、を有する発光素子を提供する。
【選択図】なし

Description

本発明は、スピロフルオレン誘導体を用いた発光素子に関する。また本発明は、前記発光
素子を用いた発光装置に関する。また本発明は、前記発光装置を用いた電子機器に関する
有機化合物は、光を吸収することで励起状態となる。そして、この励起状態を経由するこ
とにより種々の反応(光化学反応)を起こす場合や発光(ルミネッセンス)を生じる場合
があり、様々な応用がなされている。
光化学の反応の一例として、一重項酸素の不飽和有機分子との反応(酸素付加)がある(
例えば非特許文献1参照)。酸素分子は基底状態が三重項状態であるため、一重項状態の
酸素(一重項酸素)は直接の光励起では生成しない。しかしながら、他の三重項励起分子
の存在下においては一重項酸素が生成し、酸素付加反応に至ることが出来る。この時、三
重項励起分子を形成できる化合物は、光増感剤と呼ばれる。
このように、一重項酸素を生成するためには、三重項励起状態を光励起により形成できる
光増感剤が必要である。しかしながら、通常の有機化合物は基底状態が一重項状態である
ため、三重項励起状態への光励起は禁制遷移となり、三重項励起分子は生じにくい。した
がって、このような光増感剤としては、一重項励起状態から三重項励起状態への項間交差
を起こしやすい化合物(あるいは直接三重項励起状態へ光励起を起こさせるという禁制遷
移を許容する化合物)が求められている。言い換えれば、そのような化合物は光増感剤と
しての利用が可能であり、有益であると言える。
また、そのような化合物は、しばしば燐光を放出することがある。燐光とは多重度の異な
るエネルギー間の遷移によって生じる発光のことであり、通常の有機化合物では三重項励
起状態から一重項基底状態へ戻る際に生じる発光のことをさす(これに対し、一重項励起
状態から一重項基底状態へ戻る際に生じる発光は、蛍光と呼ばれる)。燐光を放出できる
化合物、すなわち三重項励起状態を発光に変換できる化合物(以下、燐光性化合物と称す
)の応用分野としては、有機化合物の発光物質とする発光素子が挙げられる。
この発光素子の構成は、電極間に発光物質である有機化合物を含む発光層を設けただけの
単純な構造であり、薄型軽量・高速応答性・直流低電圧駆動などの特性から、次世代のフ
ラットパネルディスプレイ素子として注目されている。また、この発光素子を用いたディ
スプレイは、コントラストや画質に優れ、視野角が広いという特徴も有している。
有機化合物を発光物質とする発光素子の発光機構は、キャリア注入型である。すなわち、
電極間に発光層を挟んで電圧を印加することにより、電極から注入された電子およびホー
ルが再結合して発光物質が励起状態となり、その励起状態が基底状態に戻る際に発光する
。そして、励起状態の種類としては、先に述べた光励起の場合と同様、一重項励起状態(
)と三重項励起状態(T)が可能である。また、発光素子におけるその統計的な生
成比は、S:T=1:3であると考えられている。
一重項励起状態を発光に変換する化合物(以下、蛍光性化合物を称す)は室温において、
三重項励起状態からの発光(燐光)は観測されず、一重項励起状態からの発光(蛍光)の
みが観測される。したがって、蛍光性化合物を用いた発光素子における内部量子効率(注
入したキャリアに対して発生するフォトンの割合)の理論的限界は、S:T=1:3
であることを根拠に25%とされている。
一方、上述した燐光性化合物を用いれば、内部量子効率は75〜100%にまで理論上は
可能となる。つまり、蛍光性化合物に比べて3〜4倍の発光効率が可能となる。このよう
な理由から、高効率な発光素子を実現するために、燐光性化合物を用いた発光素子の開発
が近年盛んに行われている(例えば、非特許文献1および2参照)。
テツオ ツツイ、外8名、ジャパニーズ ジャーナル オブ アプライド フィジックス、vol.38、L1502−L1504(1999) チハヤ アダチ、外5名、アプライド フィジクス レターズ、Vol.78、No.11、1622−1624(2001)
非特許文献1または2で開示されているような有機金属錯体は、燐光性化合物であり、三
重項励起状態からの発光(燐光)を生じやすいため、発光素子へ応用することにより発光
効率の高い発光素子が得られると期待される。このような発光素子を高効率で発光させる
ためには、燐光性化合物を含む発光層に接する正孔輸送層に三重項励起エネルギーの準位
(T準位)が十分に高い物質を適用することが必要とされる。しかし、T準位が充分
に高く、且つ充分な正孔輸送性を有しつつ、発光素子に適用が可能な物質の報告は非常に
少ない。なお、三重項励起エネルギーとは、基底状態と三重項励起状態とのエネルギー差
である。
以上のことから、本発明では、T準位が十分に高い正孔輸送性の物質を用いた、発光効
率の高い発光素子を提供することを課題とする。
また、本発明の発光素子を用いることにより、消費電力の低減された発光装置および電子
機器を提供することを課題とする。
本発明者は鋭意検討を重ねた結果、1つのアミノ基が結合したスピロ−9,9’−ビフル
オレン誘導体が高いT準位と正孔輸送性を有することを見出した。そして、燐光性化合
物を含む発光層と、前記スピロ−9,9’−ビフルオレン誘導体を含む層とを発光素子に
適用することにより、発光効率の高い発光素子が得られることを見出した。
したがって本発明の構成は、陽極と陰極との間に、1つのアミノ基が結合したスピロ−9
,9’−ビフルオレン誘導体を含む第1の層と、燐光性化合物を含む第2の層と、を有す
る発光素子である。
また、上述したスピロ−9,9’−ビフルオレン誘導体のうち、2位に1つのアミノ基が
結合したものは、該スピロ−9,9’−ビフルオレン誘導体のT準位が十分に高く、ま
た熱物性も十分に高い。したがって、本発明の構成は、陽極と陰極との間に、2位に1つ
のアミノ基が結合したスピロ−9,9’−ビフルオレン誘導体を含む第1の層と、燐光性
化合物を含む第2の層と、を有する発光素子が好ましい。
また、上述の発光素子において、より具体的には、前記アミノ基が、置換または無置換の
アリール基で置換されているか、または、前記アミノ基が、置換または無置換の複素環基
で置換されている発光素子が好ましい。
また、前記アミノ基が正孔輸送性であるため上述の発光素子において、前記第1の層が、
前記第2の層に対して前記陽極側に位置する発光素子が好ましい。
また、前記第1の層のT準位が高いため上述の発光素子において、前記第1の層と前記
第2の層とが隣接する発光素子は、特に高い発光効率を達成できる。したがって、上述の
発光素子において、前記第1の層と前記第2の層とが隣接する発光素子が好ましい。
また本発明の他の構成は、陽極と陰極との間に、下記一般式(1)で表されるスピロフル
オレン誘導体を含む第1の層と、燐光性化合物を含む第2の層と、を有する発光素子が好
ましい。
Figure 2013157643
(但し、式中Rは水素、炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。R、Rは水
素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表し、それぞれ同一でも異なっていても良
い。Rは炭素数6〜15のアリール基を表す。R、Rは水素、炭素数1〜4のアル
キル基又は炭素数6〜15のアリール基のいずれかを表し、それぞれ同一でも異なってい
ても良い。)
また本発明の他の構成は、陽極と陰極との間に、下記一般式(2)で表されるスピロフル
オレン誘導体を含む第1の層と、燐光性化合物を含む第2の層と、を有する発光素子が好
ましい。
Figure 2013157643
(但し、式中Rは水素、炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。R、Rは水
素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表し、それぞれ同一でも異なっていても良
い。R10は炭素数6〜15のアリール基のいずれかを表す。R11、R12は水素、炭
素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜15のアリール基のいずれかを表し、それぞれ同
一でも異なっていても良い。)
また本発明の他の構成は、陽極と陰極との間に、下記一般式(3)で表されるスピロフル
オレン誘導体を含む第1の層と、燐光性化合物を含む第2の層と、を有する発光素子が好
ましい。
Figure 2013157643
(但し、式中R13は水素、炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。R14、R
は水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表し、それぞれ同一でも異なってい
ても良い。R16は炭素数6〜15のアリール基を表す。R17は水素、炭素数1〜4の
アルキル基又は炭素数6〜15のアリール基のいずれかを表し、R18は炭素数1〜4の
アルキル基又は炭素数6〜15のアリール基のいずれかを表す。)
また本発明の他の構成は、陽極と陰極との間に、下記一般式(4)で表されるスピロフル
オレン誘導体を含む第1の層と、燐光性化合物を含む第2の層と、を有する発光素子が好
ましい。
Figure 2013157643
(但し、式中R19は水素、炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。R20、R
は水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表し、それぞれ同一でも異なってい
ても良い。R22は水素、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数6〜15のアリール基
のいずれかを表し、R23、R24は水素、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜1
5のアリール基のいずれかを表し、それぞれ同一でも異なっていても良い。)
また本発明の他の構成は、陽極と陰極との間に、下記一般式(5)で表されるスピロフル
オレン誘導体を含む第1の層と、燐光性化合物を含む第2の層と、を有する発光素子が好
ましい。
Figure 2013157643
(但し、式中R25は水素、炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。R26、R
は水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表し、それぞれ同一でも異なってい
ても良い。R28は水素、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜15のアリール基の
いずれかを表し、R29、R30は水素、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜15
のアリール基のいずれかを表し、それぞれ同一でも異なっていても良い。)
また本発明の他の構成は、陽極と陰極との間に、下記一般式(6)で表されるスピロフル
オレン誘導体を含む第1の層と、燐光性化合物を含む第2の層と、を有する発光素子が好
ましい。
Figure 2013157643
(但し、式中R31は水素、炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。R32、R
は水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表し、それぞれ同一でも異なってい
ても良い。R34は水素、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜15のアリール基の
いずれかを表し、R35は水素、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜15のアリー
ル基のいずれかを表し、R36は水素、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜15の
アリール基のいずれかを表す。)
また本発明の他の構成は、陽極と陰極との間に、下記一般式(7)で表されるスピロフル
オレン誘導体を含む第1の層と、燐光性化合物を含む第2の層と、を有する発光素子が好
ましい。
Figure 2013157643
(但し、式中R37は水素、炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。R38、R
は水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表し、それぞれ同一でも異なってい
ても良い。)
また本発明の他の構成は、陽極と陰極との間に、下記一般式(8)で表されるスピロフル
オレン誘導体を含む第1の層と、燐光性化合物を含む第2の層と、を有する発光素子が好
ましい。
Figure 2013157643
(但し、式中R40は水素、炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。R41、R
は水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表し、それぞれ同一でも異なってい
ても良い。)
また本発明の他の構成は、陽極と陰極との間に、下記一般式(9)で表されるスピロフル
オレン誘導体を含む第1の層と、燐光性化合物を含む第2の層と、を有する発光素子が好
ましい。
Figure 2013157643
(但し、式中R43は水素、炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。R44、R
は水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表し、それぞれ同一でも異なってい
ても良い。)
また本発明の他の構成は、陽極と陰極との間に、下記一般式(10)で表されるスピロフ
ルオレン誘導体を含む第1の層と、燐光性化合物を含む第2の層と、を有する発光素子が
好ましい。
Figure 2013157643
(但し、式中、R46、R47は水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表し、
それぞれ同一でも異なっていても良い。)
また本発明の他の構成は、陽極と陰極との間に、下記一般式(11)で表されるスピロフ
ルオレン誘導体を含む第1の層と、燐光性化合物を含む第2の層と、を有する発光素子が
好ましい。
Figure 2013157643
(但し、式中、R48、R49は水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表し、
それぞれ同一でも異なっていても良い。)
また本発明の他の構成は、陽極と陰極との間に、下記一般式(12)で表されるスピロフ
ルオレン誘導体を含む第1の層と、燐光性化合物を含む第2の層と、を有する発光素子が
好ましい。
Figure 2013157643
(但し、式中、R50、R51は水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表し、
それぞれ同一でも異なっていても良い。)
また本発明の他の構成は、陽極と陰極との間に、下記構造式(13)で表されるスピロフ
ルオレン誘導体を含む第1の層と、燐光性化合物を含む第2の層と、を有する発光素子が
好ましい。
Figure 2013157643
また本発明の他の構成は、陽極と陰極との間に、下記構造式(14)で表されるスピロフ
ルオレン誘導体を含む第1の層と、燐光性化合物を含む第2の層と、を有する発光素子が
好ましい。
Figure 2013157643
また本発明の他の構成は、陽極と陰極との間に、下記構造式(15)で表されるスピロフ
ルオレン誘導体を含む第1の層と、燐光性化合物を含む第2の層と、を有する発光素子が
好ましい。
Figure 2013157643
また、上述の発光素子において、前記第1の層が、前記第2の層に対して前記陽極側に位
置する発光素子が好ましい。
また、上述の発光素子において、前記第1の層と前記第2の層とが隣接する発光素子が好
ましい。
また、このようにして得られた本発明の発光素子は高い発光効率を実現できるため、これ
を発光素子として用いた発光装置(画像表示デバイスや発光デバイス)は、低消費電力も
実現できる。したがって本発明は、本発明の発光素子を用いた発光装置も含むものとする
。また、該発光装置を用いた電子機器も含むものとする。
本発明の発光装置は、本発明の発光素子と、発光素子の発光を制御する制御手段とを有す
るものとする。なお、本明細書中における発光装置とは、発光素子を用いた画像表示デバ
イスもしくは発光デバイスを含む。また、本発明の発光装置には、発光素子が形成された
基板にコネクター、例えば異方導電性フィルムやTCP(Tape Carrier P
ackage)等のTAB(Tape Automated Bonding)テープが
接続されたモジュールや、さらにその先にプリント配線板が設けられたモジュールも含み
、また、発光素子が形成された基板にCOG(Chip On Glass)方式により
IC(集積回路)が直接実装されたモジュールも含むものとする。
また、本発明の電子機器は、表示部を有し、表示部は、上述した発光素子と発光素子の発
光を制御する制御手段とを備えたものとする。
本発明の発光素子は、十分な正孔輸送性および十分に高いT準位を有するスピロ‐9,
9’‐ビフルオレン誘導体を用いていることにより、発光効率が高くまた消費電力の低減
された発光素子を得ることができる。
また、本発明の発光素子を用いることにより、発光効率が高く、また消費電力の低減され
た発光装置および電子機器を得ることができる。
本発明の発光素子を説明する図。 本発明の発光素子を説明する図。 本発明の発光装置を説明する図。 本発明の発光装置を説明する図。 本発明の電子機器を説明する図。 本発明の照明装置を説明する図。 本発明の照明装置を説明する図。 本発明の照明装置を説明する図。 実施例の発光素子を説明する図。 実施例1で作製した発光素子の電流密度―輝度特性を示す図。 実施例1で作製した発光素子の電圧―輝度特性を示す図。 実施例1で作製した発光素子の輝度―電流効率特性を示す図。 実施例1で作製した発光素子の発光スペクトルを示す図。 比較例1で作製した発光素子の電流密度―輝度特性を示す図。 比較例1で作製した発光素子の電圧―輝度特性を示す図。 比較例1で作製した発光素子の輝度―電流効率特性を示す図。 比較例1で作製した発光素子の発光スペクトルを示す図。 実施例2で作製した発光素子の電流密度―輝度特性を示す図。 実施例2で作製した発光素子の電圧―輝度特性を示す図。 実施例2で作製した発光素子の輝度―電流効率特性を示す図。 実施例2で作製した発光素子の発光スペクトルを示す図。 比較例2で作製した発光素子の電流密度―輝度特性を示す図。 比較例2で作製した発光素子の電圧―輝度特性を示す図。 比較例2で作製した発光素子の輝度―電流効率特性を示す図。 比較例2で作製した発光素子の発光スペクトルを示す図。
以下では、本発明について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下の説明に
限定されず、本発明の趣旨およびその範囲から逸脱することなくその形態および詳細を様
々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。したがって、本発明は以下に
示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
(実施の形態1)
本実施の形態1では、本発明の発光素子の概念について説明する。
本発明者らは近年、発光素子の高性能化のため燐光性化合物に着目し、多種多様な燐光性
化合物を用いた発光素子を検討してきた。そして、その成果の一つとして、燐光性化合物
を用いた発光素子において、1つのアミノ基が結合したスピロ‐9,9’‐ビフルオレン
誘導体を用いることにより、これまで報告されてきた燐光性化合物を用いた発光素子に比
べて、非常に高効率な発光が得られることを見出した。
ここで、本発明者らの物性評価により、該スピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体は、T
準位が高いことが見出された。すなわち、他の層から該スピロ‐9,9’‐ビフルオレ
ン誘導体を用いた層への三重項励起エネルギーの移動が起こりにくいことが見出された。
したがって、発光層からの燐光発光の色が青色から緑色のように発光のエネルギーが大き
い発光色であっても発光層からの励起エネルギーが移動する心配が少ない。
更に、該スピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体は、正孔の輸送性も十分であり、正孔輸
送層の材料にも適している。また、該スピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体は、最低空
分子軌道(LUMO:Lowest Unoccupied Molecular Or
bital)準位が比較的高いことが見出された。すなわち、該スピロ‐9,9’‐ビフ
ルオレン誘導体を用いた層において一方の層から他方の層への電子の突き抜けを防止する
ことが可能である。
また、該スピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体は、ガラス転移温度(Tg)が高く耐熱
性の高い材料であることが見出された。したがって、耐熱性の高い発光素子を得ることが
可能である。
そして本発明者らは、このスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体特有の高いT準位、
正孔輸送性、電子ブロック性、および高い耐熱性が、発光素子を作製する際に、多くのメ
リットがあることを実験結果より見出した。
発光層に燐光性化合物を用いた発光素子を作製する場合、一般的な正孔輸送材料を用いて
正孔輸送層を形成すると、燐光性化合物やそのホスト材料に比べて該正孔輸送材料のT
準位が低いため、発光層と隣接する正孔輸送層への三重項励起エネルギーの移動が起き易
い。しかし、正孔輸送性を十分に有する該スピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体はT
準位が高いため、発光層からの三重項励起エネルギーの移動が生じにくい。したがって、
発光効率や色純度の高い発光素子を得ることが可能である。
また、LUMO準位の高い該スピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体を発光層に隣接した
正孔輸送層に用いることで、発光層からの他の層への電子の突き抜けを防止できるため、
電子と正孔を効率よく発光層で再結合させることができ、発光効率の高い発光素子を得る
ことが可能である。
(実施の形態2)
本実施の形態2では、本発明の発光素子の構成について、図1を用いて説明する。
図1は、第1の電極101と第2の電極104との間に有機化合物を含む層120を有す
る発光素子を示した図である。そして、有機化合物を含む層120には、スピロ‐9,9
’‐ビフルオレン誘導体を含む第1の層102と燐光性化合物を含む第2の層103が含
まれている。
ここで、燐光性化合物を含む第2の層103の構成は、燐光性化合物よりも大きい三重項
励起エネルギーを有する物質をホストとして用い、燐光性化合物をゲストとして分散して
なる層であることが好ましい。発光中心物質である燐光性化合物を分散させることによっ
て、燐光性化合物からの発光が、濃度に起因して消光してしまうことを防ぐことができる
燐光性化合物について限定はないが、ビス[2−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)
フェニル)ピリジナト−N,C2’]イリジウム(III)ピコリナート(略称:Ir(
CFppy)(pic))、ビス[2−(4,6−ジフルオロフェニル)ピリジナト
−N,C2’]イリジウム(III)アセチルアセトナート(略称:FIr(acac)
)、ビス[2−(4,6−ジフルオロフェニル)ピリジナト−N,C2’]イリジウム(
III)ピコリナート(FIr(pic))、ビス[2−(4’,6’−ジフルオロフェ
ニル)ピリジナト−N,C2’]イリジウム(III)テトラ(1−ピラゾリル)ボラー
ト(略称:FIr)、トリス(2−フェニルピリジナト−N,C2’)イリジウム(略
称:Ir(ppy))、(アセチルアセトナト)ビス[2−フェニルピリジナト]イリ
ジウム(III)(略称:Ir(ppy)(acac))、ビス(1,2−ジフェニル
−1H−ベンズイミダゾラト)イリジウム(III)アセチルアセトナート(略称:Ir
(pbi)(acac))、ビス(ベンゾ[h]キノリナト)イリジウム(III)ア
セチルアセトナート(略称:Ir(bzq)(acac))、ビス(2,4−ジフェニ
ル−1,3−オキサゾラト−N,C2’)イリジウム(III)アセチルアセトナート(
略称:Ir(dpo)(acac))、ビス[2−(4’−パーフルオロフェニルフェ
ニル)ピリジナト]イリジウム(III)アセチルアセトナート(略称:Ir(p−PF
−ph)(acac))、ビス(2−フェニルベンゾチアゾラト−N,C2’)イリジ
ウム(III)アセチルアセトナート(略称:Ir(bt)(acac))、トリス(
2−フェニルキノリナト−N,C2’)イリジウム(III)(略称:Ir(pq)
、ビス(2−フェニルキノリナト−N,C2’)イリジウム(III)アセチルアセトナ
ート(略称:Ir(pq)(acac))、ビス[2−(2’−ベンゾ[4,5−α]
チエニル)ピリジナト−N,C3’]イリジウム(III)アセチルアセトナート(略称
:Ir(btp)(acac))、ビス(1−フェニルイソキノリナト−N,C2’
イリジウム(III)アセチルアセトナート(略称:Ir(piq)(acac))、
トリス(1−フェニルイソキノリナト−N,C2’)イリジウム(III)(略称:Ir
(piq))、(アセチルアセトナト)ビス[2,3−ビス(4−フルオロフェニル)
キノキサリナト]イリジウム(III)(略称:Ir(Fdpq)(acac))、2
,3,7,8,12,13,17,18−オクタエチル−21H,23H−ポルフィリン
白金(II)(略称:PtOEP)等の有機金属錯体が挙げられる。また、トリス(アセ
チルアセトナト)(モノフェナントロリン)テルビウム(III)(略称:Tb(aca
c)(Phen))、トリス(1,3−ジフェニル−1,3−プロパンジオナト)(モ
ノフェナントロリン)ユーロピウム(III)(略称:Eu(DBM)(Phen))
、トリス[1−(2−テノイル)−3,3,3−トリフルオロアセトナト](モノフェナ
ントロリン)ユーロピウム(III)(略称:Eu(TTA)(Phen))等の希土
類金属錯体は、希土類金属イオンからの発光(異なる多重度間の電子遷移)であるため、
本発明の燐光性化合物として用いることができる。またその意味で、希土類を添加した金
属酸化物等の無機化合物のホスファーを用いることもできる。なお、第1の層102とし
て、スピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体を含むことから、緑色または青色発光を有す
る燐光性化合物や440nmから540nmの発光スペクトルのピークを有する燐光性化
合物が第2の層103にもちいられていてもエネルギーの移動を抑制することができ、高
い発光効率を実現することができる。このような燐光性化合物としては例えば、Ir(C
ppy)(pic)、FIr(acac)、FIr(pic)、FIr、Ir(
ppy)、Ir(ppy)(acac)、Ir(pbi)(acac)などが挙げ
られる。
燐光性化合物を分散状態にするために用いる物質(すなわちホスト)について特に限定は
ないが、4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(略
称:NPB)のようなアリールアミン骨格を有する化合物の他、4,4’−ジ(N−カル
バゾリル)ビフェニル(略称:CBP)、4,4’,4’’−トリス(N−カルバゾリル
)トリフェニルアミン(略称:TCTA)等のカルバゾール誘導体や、ビス[2−(2−
ヒドロキシフェニル)ピリジナト]亜鉛(略称:Znpp)、ビス[2−(2−ヒドロ
キシフェニル)ベンゾオキサゾラト]亜鉛(略称:Zn(PBO))、ビス(2−メチ
ル−8−キノリノラト)(4−フェニルフェノラト)アルミニウム(略称:BAlq)、
トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(略称:Alq)等の金属錯体が好ましい。
また、燐光性化合物を分散状態にするために用いる物質として、高分子化合物を用いても
よい。この場合、燐光性化合物と高分子化合物とを適当な溶媒に溶かした溶液を、インク
ジェット法やスピンコート法のような湿式法を用いて塗布することにより、第2の層10
3を形成することができる。溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール、secブタノール等の低級アルコールの他、テトラヒドロフラン(TH
F)、アセトニトリル、ジクロロメタン、ジクロロエタン、トルエン、キシレンあるいは
これらの混合溶媒等を用いることができるが、これに限定されることはない。また、高分
子化合物としては、例えばポリ(N−ビニルカルバゾール)(略称:PVK)、ポリ(4
−ビニルトリフェニルアミン)(略称:PVTPA)、ポリ[N−(4−{N’−[4−
(4−ジフェニルアミノ)フェニル]フェニル−N’−フェニルアミノ}フェニル)メタ
クリルアミド](略称:PTPDMA)ポリ[N,N’−ビス(4−ブチルフェニル)−
N,N’−ビス(フェニル)ベンジジン](略称:Poly−TPD)などの正孔輸送性
高分子化合物を用いることができる。また、ポリ[(9,9−ジヘキシルフルオレン−2
,7−ジイル)−co−(ピリジン−3,5−ジイル)](略称:PF−Py)、ポリ[
(9,9−ジオクチルフルオレン−2,7−ジイル)−co−(2,2’−ビピリジン−
6,6’−ジイル)](略称:PF−BPy)などの電子輸送性高分子化合物を用いるこ
ともできる。
なお、第2の層103は、例えばスパッタ法や蒸着法等を用いて形成することができるが
、インクジェット法やスピンコート法等の湿式法を用いても形成することができる。
ここでスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体を含む第1の層102は、第2の層103
に隣接し形成される。第1の層102に用いられるスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導
体について説明する。
第1の層102に用いられるスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体のうち、2位に1つ
のアミノ基が結合したものは、該スピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体のT準位が十
分に高く、熱物性も十分に高い。
また、上述したスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体において、より具体的には、前記
アミノ基が置換または無置換のアリール基で置換されているか、または、前記アミノ基が
、置換または無置換の複素環基で置換されている。
また、第1の層102に用いられるスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体は、下記一般
式(1)で表される。
Figure 2013157643
式中Rは、水素、炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。炭素数1〜4のアルキ
ル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基
、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基などが挙げられる。Rとしては、
特に水素、tertブチル基のいずれかが好ましい。
式中R、Rは水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。炭素数1〜4の
アルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基などが挙げられる。R、R
としては、特に水素又はtertブチル基が好ましい。なお、RとRとは同じであ
っても良いし、異なっていても良い。
式中Rは炭素数6〜15のアリール基を表す。炭素数6〜15のアリール基としては、
フェニル基、o−ビフェニル基、m−ビフェニル基、p−ビフェニル基、フルオレン−2
−イル基、9,9−ジメチルフルオレン−2−イル基、ナフチル基などが挙げられる。上
記一般式(1)で表されるスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体をより大きなエネルギ
ーギャップを有する化合物とする為には、Rは炭素数6〜15のアリール基のうち、縮
合環系の骨格を含まない基であることが好ましい。炭素数6〜15のアリール基はそれぞ
れ置換基を有していても良く、当該置換基としては炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数
6〜15のアリール基が挙げられる。炭素数1〜4のアルキル基としては、具体的にはメ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、secブチ
ル基、tertブチル基などが挙げられる。炭素数6〜15のアリール基としては具体的
にはフェニル基、o−ビフェニル基、m−ビフェニル基、p−ビフェニル基、フルオレン
−2−イル基、9,9−ジメチルフルオレン−2−イル基、ナフチル基などが挙げられる
。Rとしては特に無置換のフェニル基が好ましい。
式中R、Rは水素、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜15のアリール基のい
ずれかを表す。炭素数1〜4のアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル
基などが挙げられ、炭素数6〜15のアリール基としては、フェニル基、o−ビフェニル
基、m−ビフェニル基、p−ビフェニル基、フルオレン−2−イル基、9,9−ジメチル
フルオレン−2−イル基、ナフチル基などが挙げられる。R、Rとしては、特に水素
が好ましい。なお、RとRとは同じであっても良いし、異なっていても良く、また、
置換基を有していても有していなくても良い。
また、第1の層102に用いられるスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体は、下記一般
式(2)で表される。
Figure 2013157643
式中Rは、水素、炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。炭素数1〜4のアルキ
ル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基
、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基などが挙げられる。Rとしては、
特に水素またはtertブチル基のいずれかが好ましい。
式中R、Rは水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。炭素数1〜4の
アルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基などが挙げられる。R、R
としては、特に水素又はtertブチル基が好ましい。なお、RとRとは同じであ
っても良いし、異なっていても良い。
式中R10は炭素数6〜15のアリール基を表す。炭素数6〜15のアリール基としては
、フェニル基、o−ビフェニル基、m−ビフェニル基、p−ビフェニル基、フルオレン−
2−イル基、9,9−ジメチルフルオレン−2−イル基、ナフチル基などが挙げられる。
上記一般式(2)で表されるスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体をより大きなエネル
ギーギャップを有する化合物とする為には、R10は縮合環系の骨格を含まない基である
ことが好ましい。炭素数6〜15のアリール基はそれぞれ置換基を有していても良く、当
該置換基としては炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜15のアリール基が挙げられ
る。炭素数1〜4のアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、
イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基などが挙
げられる。炭素数6〜15のアリール基としては具体的にはフェニル基、o−ビフェニル
基、m−ビフェニル基、p−ビフェニル基、フルオレン−2−イル基、9,9−ジメチル
フルオレン−2−イル基、ナフチル基などが挙げられる。R10としては特に無置換のフ
ェニル基が好ましい。
式中R11、R12は水素、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜15のアリール基
のいずれかを表す。炭素数1〜4のアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基
、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、secブチル基、tertブ
チル基などが挙げられ、炭素数6〜15のアリール基としては、フェニル基、o−ビフェ
ニル基、m−ビフェニル基、p−ビフェニル基、フルオレン−2−イル基、9,9−ジメ
チルフルオレン−2−イル基、ナフチル基などが挙げられる。R11、R12としては、
特に水素が好ましい。なお、R11とR12とは同じであっても良いし、異なっていても
良く、また、置換基を有していても有していなくても良い。
また、第1の層102に用いられるスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体は、下記一般
式(3)で表される。
Figure 2013157643
式中R13は、水素、炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。炭素数1〜4のアル
キル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基などが挙げられる。R13として
は、特に水素又はtertブチル基のいずれかが好ましい。
式中R14、R15は水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。炭素数1〜
4のアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基
、ブチル基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基などが挙げられる。R
、R15としては、特に水素又はtertブチル基が好ましい。なお、R14とR15
とは同じであっても良いし、異なっていても良い。
式中R16は炭素数6〜15のアリール基を表す。炭素数6〜15のアリール基としては
、フェニル基、o−ビフェニル基、m−ビフェニル基、p−ビフェニル基、フルオレン−
2−イル基、9,9−ジメチルフルオレン−2−イル基、ナフチル基などが挙げられる。
上記一般式(3)で表されるスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体をより大きなエネル
ギーギャップを有する化合物とする為には、R16は縮合環系の骨格を含まない基である
ことが好ましい。炭素数6〜15のアリール基はそれぞれ置換基を有していても良く、当
該置換基としては炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜15のアリール基が挙げられ
る。炭素数1〜4のアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、
イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基などが挙
げられる。炭素数6〜15のアリール基としては具体的にはフェニル基、o−ビフェニル
基、m−ビフェニル基、p−ビフェニル基、フルオレン−2−イル基、9,9−ジメチル
フルオレン−2−イル基、ナフチル基などが挙げられる。R16としては特に無置換のフ
ェニル基が好ましい。
式中R17は水素、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜15のアリール基のいずれ
かを表す。炭素数1〜4のアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基な
どが挙げられ、炭素数6〜15のアリール基としては、フェニル基、o−ビフェニル基、
m−ビフェニル基、p−ビフェニル基、フルオレン−2−イル基、9,9−ジメチルフル
オレン−2−イル基、ナフチル基などが挙げられる。R17としては、特に水素が好まし
い。なお、R17は置換基を有していても有していなくても良い。
式中R18は炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜15のアリール基のいずれかを表
す。炭素数1〜4のアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、
イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基などが挙
げられ、炭素数6〜15のアリール基としては、フェニル基、o−ビフェニル基、m−ビ
フェニル基、p−ビフェニル基、フルオレン−2−イル基、9,9−ジメチルフルオレン
−2−イル基、ナフチル基などが挙げられる。なお、上記一般式(5)で表されるスピロ
‐9,9’‐ビフルオレン誘導体をより大きなエネルギーギャップを有する化合物とする
為には、R18は炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜15のアリール基のうち、縮
合環系の骨格を含まない基であることが好ましい。炭素数6〜15のアリール基はそれぞ
れ置換基を有していても良く、当該置換基としては炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数
6〜15のアリール基が挙げられる。置換基としての炭素数1〜4のアルキル基には、具
体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、
secブチル基、tertブチル基などが挙げられる。炭素数6〜15のアリール基とし
ては具体的にはフェニル基、o−ビフェニル基、m−ビフェニル基、p−ビフェニル基、
フルオレン−2−イル基、9,9−ジメチルフルオレン−2−イル基、ナフチル基などが
挙げられる。R18としては特に無置換のフェニル基が好ましい。
また、第1の層102に用いられるスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体は、下記一般
式(4)で表される。
Figure 2013157643
式中R19は、水素、炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。炭素数1〜4のアル
キル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基などが挙げられる。R19として
は、特に水素またはtertブチル基のいずれかが好ましい。
式中R20、R21は水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。炭素数1〜
4のアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基
、ブチル基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基などが挙げられる。R
、R21としては、特に水素又はtertブチル基が好ましい。なお、R20とR21
とは同じであっても良いし、異なっていても良い。
式中R22は水素、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜15のアリール基のいずれ
かを表す。炭素数1〜4のアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基な
どが挙げられる。また、炭素数6〜15のアリール基としては具体的にはフェニル基、o
−ビフェニル基、m−ビフェニル基、p−ビフェニル基、フルオレン−2−イル基、9,
9−ジメチルフルオレン−2−イル基、ナフチル基などが挙げられる。上記一般式(4)
で表されるスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体をより大きなエネルギーギャップを有
する化合物とする為には、R22は、縮合環系の骨格を含まない基であることが好ましい
。R22としては特に水素が好ましい。
式中R23、R24は水素、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜15のアリール基
のいずれかを表す。炭素数1〜4のアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基
、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、secブチル基、tertブ
チル基などが挙げられ、炭素数6〜15のアリール基としては、フェニル基、o−ビフェ
ニル基、m−ビフェニル基、p−ビフェニル基、フルオレン−2−イル基、9,9−ジメ
チルフルオレン−2−イル基、ナフチル基などが挙げられる。R23、R24としては、
特に水素が好ましい。なお、R23とR24とは同じであっても良いし、異なっていても
良く、また、置換基を有していても有していなくても良い。
また、第1の層102に用いられるスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体は、下記一般
式(5)で表される。
Figure 2013157643
式中R25は、水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。炭素数1〜4のア
ルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基などが挙げられる。R25とし
ては、特に水素又はtertブチル基のいずれかが好ましい。
式中R26、R27は水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。炭素数1〜
4のアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基
、ブチル基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基などが挙げられる。R
、R27としては、特に水素又はtertブチル基が好ましい。なお、R26とR27
とは同じであっても良いし、異なっていても良い。
式中R28は水素、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜15のアリール基のいずれ
かを表す。炭素数1〜4のアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基な
どが挙げられる。炭素数6〜15のアリール基としては具体的にはフェニル基、o−ビフ
ェニル基、m−ビフェニル基、p−ビフェニル基、フルオレン−2−イル基、9,9−ジ
メチルフルオレン−2−イル基、ナフチル基などが挙げられる。上記一般式(5)で表さ
れるスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体をより大きなエネルギーギャップを有する化
合物とする為には、R28は、縮合環系の骨格を含まない基であることが好ましい。R
としては特に水素が好ましい。
式中R29、R30は水素、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜15のアリール基
のいずれかを表す。炭素数1〜4のアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基
、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、secブチル基、tertブ
チル基などが挙げられ、炭素数6〜15のアリール基としては、フェニル基、o−ビフェ
ニル基、m−ビフェニル基、p−ビフェニル基、フルオレン−2−イル基、9,9−ジメ
チルフルオレン−2−イル基、ナフチル基などが挙げられる。R29、R30としては、
特に水素が好ましい。なお、R29とR30とは同じであっても良いし、異なっていても
良く、また、置換基を有していても有していなくても良い。
また、第1の層102に用いられるスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体は、下記一般
式(6)で表される。
Figure 2013157643
式中R31は、水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。炭素数1〜4のア
ルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基などが挙げられる。R31とし
ては、特に水素又はtertブチル基のいずれかが好ましい。
式中R32、R33は水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。炭素数1〜
4のアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基
、ブチル基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基などが挙げられる。R
、R33としては、特に水素又はtertブチル基が好ましい。なお、R32とR33
とは同じであっても良いし、異なっていても良い。
式中R34は水素、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜15のアリール基のいずれ
かを表す。炭素数1〜4のアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基な
どが挙げられる。炭素数6〜15のアリール基としては具体的にはフェニル基、o−ビフ
ェニル基、m−ビフェニル基、p−ビフェニル基、フルオレン−2−イル基、9,9−ジ
メチルフルオレン−2−イル基、ナフチル基などが挙げられる。上記一般式(6)で表さ
れるスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体をより大きなエネルギーギャップを有する化
合物とする為には、R34は、縮合環系の骨格を含まない基であることが好ましい。R
としては特に水素が好ましい。
式中R35は水素、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜15のアリール基のいずれ
かを表す。炭素数1〜4のアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基な
どが挙げられ、炭素数6〜15のアリール基としては、フェニル基、o−ビフェニル基、
m−ビフェニル基、p−ビフェニル基、フルオレン−2−イル基、9,9−ジメチルフル
オレン−2−イル基、ナフチル基などが挙げられる。R35としては、特に水素が好まし
い。なお、R35は置換基を有していても有していなくても良い。
また、第1の層102に用いられるスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体は、下記一般
式(7)で表される。
Figure 2013157643
式中R37は、水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。炭素数1〜4のア
ルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基などが挙げられる。R37とし
ては、特に水素又はtertブチル基のいずれかが好ましい。
式中R38、R39は、水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。炭素数1
〜4のアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基などが挙げられる。R
38、R39としては、特に水素又はtertブチル基が好ましい。なお、R38とR
とは同じであっても良いし、異なっていても良い。
また、第1の層102に用いられるスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体は、下記一般
式(8)で表される。
Figure 2013157643
式中R40は水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。炭素数1〜4のアル
キル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基などが挙げられる。R40として
は、特に水素又はtertブチル基のいずれかが好ましい。
式中R41、R42は、水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。炭素数1
〜4のアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基などが挙げられる。R
41、R42としては、特に水素又はtertブチル基が好ましい。なお、R41とR
とは同じであっても良いし、異なっていても良い。
また、第1の層102に用いられるスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体は、下記一般
式(9)で表される。
Figure 2013157643
式中R43は水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。炭素数1〜4のアル
キル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基などが挙げられる。R43として
は、特に水素又はtertブチル基のいずれかが好ましい。
式中R44、R45は、水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。炭素数1
〜4のアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基などが挙げられる。R
44、R45としては、特に水素又はtertブチル基が好ましい。なお、R44とR
とは同じであっても良いし、異なっていても良い。
また、第1の層102に用いられるスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体は、下記一般
式(10)で表される。
Figure 2013157643
式中R46、R47は水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。炭素数1〜
4のアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基
、ブチル基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基などが挙げられる。R
、R47としては、特に水素又はtertブチル基が好ましい。なお、R46、R47
とは同じであっても良いし、異なっていても良い。
また、第1の層102に用いられるスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体は、下記一般
式(11)で表される。
Figure 2013157643
式中R48、R49は水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。炭素数1〜
4のアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基
、ブチル基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基などが挙げられる。R
、R49としては、特に水素又はtertブチル基が好ましい。なお、R48、R49
とは同じであっても良いし、異なっていても良い。
また、第1の層102に用いられるスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体は、下記一般
式(12)で表される。
Figure 2013157643
式中R50、R51は水素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。炭素数1〜
4のアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基
、ブチル基、イソブチル基、secブチル基、tertブチル基などが挙げられる。R
、R51としては、特に水素又はtertブチル基が好ましい。なお、R50、R51
とは同じであっても良いし、異なっていても良い。
また、上記一般式(1)〜(12)で表されるスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体の
具体例は、例えば、(13)〜(95)などがある。式中Meはメチル基を、Etはエチ
ル基を、iPrはイソプロピル基を、Prはプロピル基を、Buはブチル基を、iBuは
イソブチル基を、sBuはsecブチル基を、tBuはtertブチル基をそれぞれ表す
。なお、本発明の発光素子に用いられるスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体はこれら
に限られることはない。
Figure 2013157643
Figure 2013157643
Figure 2013157643
Figure 2013157643
Figure 2013157643
Figure 2013157643
Figure 2013157643
Figure 2013157643
Figure 2013157643
Figure 2013157643
Figure 2013157643
Figure 2013157643
Figure 2013157643
Figure 2013157643
Figure 2013157643
なお、本実施の形態2に記載したスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体は、T準位が
十分高く、正孔輸送性も十分にあることから正孔輸送層に用いることが好適である。また
、本実施の形態2に記載したスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体は、ガラス転移温度
(Tg)が高く耐熱性の高い材料であり、本発明の発光素子は第1の層に上述したスピロ
‐9,9’‐ビフルオレン誘導体を含むことから、耐熱性の高い発光素子を得ることでき
る。また、本実施の形態2に記載したスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体はT準位
が高いことから、他の層からの三重項励起エネルギーの移動が起こりにくく、発光効率が
高い発光素子が得られる。また、本実施の形態2に記載したスピロ‐9,9’‐ビフルオ
レン誘導体はT準位が高いことから、発光層からの燐光発光の色が青色から緑色のよう
に発光のエネルギーが大きい発光色を呈する発光素子へも好適に用いることができ、発光
効率の高い発光素子が得られる。また、本実施の形態2に記載したスピロ‐9,9’‐ビ
フルオレン誘導体はT準位が高いことから、発光層からの燐光発光の色が440nmか
ら540nmのように発光のエネルギーが大きい発光色を呈する発光素子へも好適に用い
ることができ、発光効率の高い発光素子が得られる。
また、本発明の発光素子は、発光効率が高いため、消費電力を低減することができる。
このような発光素子に対して電圧を印加することにより、第1の電極101側から注入さ
れた正孔と第2の電極104側から注入された電子とが、第2の層103において再結合
し、燐光性化合物を励起状態にする。そして、励起状態の該燐光性化合物が基底状態に戻
る際に発光する。なお、本実施の形態2の発光素子において、第1の電極101は陽極と
して機能し、第2の電極104は陰極として機能する。
また、第1の電極101について特に限定はないが、本実施の形態2のように、陽極とし
て機能する際は仕事関数の大きい物質で形成されていることが好ましい。具体的には、イ
ンジウム錫酸化物(ITO)、または酸化珪素を含むインジウム錫酸化物(ITSO)、
2〜20wt%の酸化亜鉛を含む酸化インジウム(IZO)の他、金(Au)、白金(P
t)、ニッケル(Ni)、タングステン(W)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)、
鉄(Fe)、コバルト(Co)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)等を用いることができ
る。なお、第1の電極101は、例えばスパッタ法や蒸着法等を用いて形成することがで
きる。
また、第2の電極104について特に限定はないが、本実施の形態2のように、陰極とし
て機能する際は仕事関数の小さい物質で形成されていることが好ましい。具体的には、ア
ルミニウム(Al)やインジウム(In)の他、リチウム(Li)やセシウム(Cs)等
のアルカリ金属、マグネシウム(Mg)やカルシウム(Ca)等のアルカリ土類金属、エ
ルビウム(Er)やイッテルビウム(Yb)等の希土類金属を用いることができる。また
、アルミニウムリチウム合金(AlLi)やマグネシウム銀合金(MgAg)のような合
金を用いることもできる。なお、第2の電極104は、例えばスパッタ法や蒸着法等を用
いて形成することができる。
なお、発光した光を外部に取り出すために、第1の電極101と第2の電極104のいず
れか一方または両方は、ITO等の可視光を透過する導電膜から成る電極、または可視光
を透過出来るように数〜数十nmの厚さで形成された電極であることが好ましい。
また、第1の電極101と第1の層102との間には、図1に示すように正孔注入層11
1を設けてもよい。ここで、正孔注入層とは、陽極として機能する電極から第1の層10
2へ正孔の注入を補助する機能を有する層である。ただし、正孔注入層111は必ずしも
必要ではない。
正孔注入層111を構成する物質について特に限定はないが、バナジウム酸化物、ニオブ
酸化物、タンタル酸化物、クロム酸化物、モリブデン酸化物、タングステン酸化物、マン
ガン酸化物、レニウム酸化物、ルテニウム酸化物等の金属酸化物を用いることができる。
また、フタロシアニン(略称:HPc)や銅フタロシアニン(CuPC)等のフタロシ
アニン化合物を用いることができる。また、4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N
−フェニルアミノ]ビフェニル(略称:NPB)、4,4’−ビス[N−(3−メチルフ
ェニル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(略称:TPD)、4,4’−ビス[N−(
9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(略称:D
FLDPBi)、4,4’,4’’−トリス(N,N−ジフェニルアミノ)トリフェニル
アミン(略称:TDATA)、4,4’,4’’−トリス[N−(3−メチルフェニル)
−N−フェニルアミノ]トリフェニルアミン(略称:m−MTDATA)等の芳香族アミ
ン化合物を用いることもできる。また、ポリ(エチレンジオキシチオフェン)とポリ(ス
チレンスルホン酸)の混合物(略称:PEDOT/PSS)のような高分子化合物を用い
ることもできる。
あるいは、正孔注入層111に、有機化合物と電子受容体とを混合してなる複合材料を用
いてもよい。このような複合材料は、電子受容体によって有機化合物に正孔が発生するた
め、正孔注入性および正孔輸送性に優れている。この場合、有機化合物としては、発生し
た正孔の輸送に優れた材料であることが好ましく、具体的には、上述した芳香族アミン化
合物等を用いることができる。電子受容体としては、有機化合物に対し電子受容性を示す
物質であればよい。具体的には、遷移金属酸化物であることが好ましく、例えば、バナジ
ウム酸化物、ニオブ酸化物、タンタル酸化物、クロム酸化物、モリブデン酸化物、タング
ステン酸化物、マンガン酸化物、レニウム酸化物、ルテニウム酸化物等が挙げられる。ま
た、塩化鉄(III)、塩化アルミニウム(III)のようなルイス酸を用いることもで
きる。また、7,7,8,8−テトラシアノ−2,3,5,6−テトラフルオロキノジメ
タン(略称:F−TCNQ)等の有機化合物を用いることもできる。
なお、正孔注入層111は、二層以上の層を積層して形成された多層構造であってもよい
。また、二種類以上の物質を混合して形成してもよい。
また、第2の電極104と第2の層103との間には、図1に示すように電子輸送層11
2を設けてもよい。ここで、電子輸送層とは、第2の電極104から注入された電子を第
2の層103へ輸送する機能を有する層である。このように、電子輸送層112を設け、
第2の電極104と第2の層103とを離すことによって、発光が金属に起因して消光す
ることを防ぐことができる。ただし、電子輸送層112は必ずしも必要ではない。
電子輸送層112を構成する物質について特に限定はないが、代表的には、トリス(8−
キノリノラト)アルミニウム(略称:Alq)、トリス(4−メチル−8−キノリノラ
ト)アルミニウム(略称:Almq)、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]キノリナ
ト)ベリリウム(略称:BeBq)、ビス(2−メチル−8−キノリノラト)(4−フ
ェニルフェノラト)アルミニウム(略称:BAlq)、ビス[2−(2−ヒドロキシフェ
ニル)ベンゾオキサゾラト]亜鉛(略称:ZnBOX)、ビス[2−(2−ヒドロキシフ
ェニル)ベンゾチアゾラト]亜鉛(略称:Zn(BTZ))などの金属錯体が挙げられ
る。また、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−
オキサジアゾール(略称:PBD)、1,3−ビス[5−(p−t−ブチルフェニル)−
1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]ベンゼン(略称:OXD−7)、3−(4−
t−ブチルフェニル)−4−フェニル−5−(4−ビフェニリル)−1,2,4−トリア
ゾール(略称:TAZ)、3−(4−t−ブチルフェニル)−4−(4−エチルフェニル
)−5−(4−ビフェニリル)−1,2,4−トリアゾール(略称:p−EtTAZ)、
バソフェナントロリン(略称:BPhen)、バソキュプロイン(略称:BCP)、4,
4’−ビス(5−メチルベンゾオキサゾール−2−イル)スチルベン(略称:BzOs)
などの複素芳香族化合物も用いることができる。また、ポリ(2,5−ピリジン−ジイル
)(略称:PPy)のような高分子化合物を用いることもできる。
なお、電子輸送層112は、二層以上の層を積層して形成された多層構造であってもよい
。また、二種類以上の物質を混合して形成してもよい。
また、第2の電極104と電子輸送層112との間には、図1に示すように電子注入層1
13を設けてもよい。ここで、電子注入層とは、陰極として機能する電極から電子輸送層
112へ電子の注入を補助する機能を有する層である。ただし、電子注入層113は必ず
しも必要ではない。
電子注入層113を構成する物質について特に限定はないが、フッ化リチウム(LiF)
、フッ化セシウム(CsF)、フッ化カルシウム(CaF)、リチウム酸化物のような
アルカリ金属化合物またはアルカリ土類金属化合物を用いることができる。また、フッ化
エルビウム(ErF)のような希土類金属化合物を用いることができる。また、上述し
た電子輸送層112を構成する物質を用いることもできる。
あるいは、電子注入層113に、有機化合物と電子供与体とを混合してなる複合材料を用
いてもよい。このような複合材料は、電子供与体によって有機化合物に電子が発生するた
め、電子注入性および電子輸送性に優れている。この場合、有機化合物としては、発生し
た電子の輸送に優れた材料であることが好ましく、具体的には、例えば上述した電子輸送
層112を構成する物質(金属錯体や複素芳香族化合物等)を用いることができる。電子
供与体としては、有機化合物に対し電子供与性を示す物質であればよい。具体的には、ア
ルカリ金属やアルカリ土類金属や希土類金属が好ましく、リチウム、セシウム、マグネシ
ウム、カルシウム、エルビウム、イッテルビウム等が挙げられる。また、アルカリ金蔵酸
化物やアルカリ土類金属酸化物が好ましく、リチウム酸化物、カルシウム酸化物、バリウ
ム酸化物等が挙げられる。また、酸化マグネシウムのようなルイス塩基を用いることもで
きる。また、テトラチアフルバレン(略称:TTF)等の有機化合物を用いることもでき
る。
以上で述べた本発明の発光素子において、正孔注入層111、第1の層102、第2の層
103、電子輸送層112、電子注入層113は、それぞれ、蒸着法、またはインクジェ
ット法、または塗布法等、いずれの方法で形成しても構わない。また、第1の電極101
または第2の電極104についても、スパッタリング法、蒸着法等、インクジェット法、
または塗布法等の湿式法、いずれの方法を用いて形成しても構わない。
(実施の形態3)
本実施の形態3では、複数のスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体を含む第1の層及び
燐光性化合物を含む第2の層を設け、且つ実施の形態2と異なる素子構造でそれぞれの燐
光性化合物を含む第2の層から発光させる発光素子を例示する。したがって、複数の発光
が混合された発光を得ることができる。本実施の形態3では、複数のスピロ‐9,9’‐
ビフルオレン誘導体を含む第1の層及び燐光性化合物を含む第2の層を有する発光素子の
態様について図2を用いて説明する。
図2の発光素子は、第1の電極201と第2の電極202との間に有機化合物を含む層A
203および有機化合物を含む層B206を設けている。そして、有機化合物を含む層A
203には、スピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体を含む第1の層212と燐光性化合
物を含む第2の層213を設けている。また、有機化合物を含む層B206には、スピロ
‐9,9’‐ビフルオレン誘導体を含む第1の層215と燐光性化合物を含む第2の層2
16を設けている。また、有機化合物を含む層A203と有機化合物を含む層B206の
間には、電荷発生層としてN層204およびP層205を設けている。
N層204は電子を発生する層であり、P層205は正孔を発生する層である。第1の電
極201の電位が第2の電極202の電位よりも高くなるように電圧を印加した時、第1
の電極201から注入された正孔とN層204から注入された電子が、燐光性化合物を含
む第2の層213において再結合し、燐光性化合物を含む第2の層213に含まれた燐光
性化合物が発光する。さらに、第2の電極202から注入された電子とP層205から注
入された正孔が、燐光性化合物を含む第2の層216において再結合し、燐光性化合物を
含む第2の層216に含まれた燐光性化合物が発光する。
N層204は電子を発生する層であるため、先の実施の形態2で述べた有機化合物と電子
供与体とを混合してなる複合材料を用いて形成すればよい。このような構成をとることで
、電子を燐光性化合物を含む第2の層213側へ注入することができる。
P層205は正孔を発生させる層であるため、先の実施の形態2で述べた有機化合物と電
子受容体とを混合してなる複合材料を用いて形成すればよい。このような構成とすること
で、燐光性化合物を含む第2の層216側へ正孔を注入することができる。また、P層2
05には、モリブデン酸化物、バナジウム酸化物、ITO、ITSOといったような正孔
注入性に優れた金属酸化物を用いることもできる。
また、N層204とP層205との間に、モリブデン酸化物、ITSO等の金属酸化物、
またはアルミニウム、銀等の金属を光が透過する程度に層を形成してもよい。
また、有機化合物を含む層A203および有機化合物を含む層B206には、先の実施の
形態2で述べた有機化合物を含む層120と同様の構成でよい。例えば、図2に示すよう
に有機化合物を含む層Aにおいて、第1の電極201と第1の層212との間に正孔注入
層211を設け、また第2の層213とN層204との間に電子輸送層214を設けてい
る。また、有機化合物を含む層Bにおいては、第2の電極202と第2の層216の間に
電子輸送層217及び電子注入層218を設けている。
また、本実施の形態3では、図2のように2つの有機化合物を含む層を設けられた発光素
子について記載しているが、有機化合物を含む層の層数は2つに限定されるものではなく
、例えば3つあってもよい。そして、それぞれの燐光性化合物を含む第2の層からの発光
が混合されればよい。
または、本実施の形態3では、図2のように2つの有機化合物を含む層を設け、いずれの
層も燐光性化合物含む発光素子について記載しているが、例えば有機化合物を含む層を2
つ設け、2つの有機化合物を含む層のうち一方は本発明とは異なる構成でもよい。本発明
の異なる構成としては、例えば、燐光性化合物を含む第2の層の燐光性化合物にかえて、
蛍光性化合物を適用する構成が挙げられる。そして、それぞれの燐光性化合物を含む第2
の層および蛍光性化合物を含む層からの発光が混合されればよい。
(実施の形態4)
本実施の形態4では、本発明の発光素子を用いて作製された発光装置について説明する。
本実施の形態4では、本発明の発光素子を用いて作製された発光装置について図3を用い
て説明する。なお、図3(A)は、発光装置を示す上面図、図3(B)は図3(A)をA
−A’で切断した断面図である。点線で示された401は駆動回路部(ソース側駆動回路
)、402は画素部、403は駆動回路部(ゲート側駆動回路)である。また、404は
封止基板、405はシール材であり、シール材405で囲まれた内側は、空間407にな
っている。
なお、引き回し配線408はソース側駆動回路401及びゲート側駆動回路403に入力
される信号を伝送するための配線であり、外部入力端子となるFPC(フレキシブルプリ
ントサーキット)409からビデオ信号、クロック信号、スタート信号、リセット信号等
を受け取る。なお、ここではFPCしか図示されていないが、このFPCにはプリント配
線基盤(PWB)が取り付けられていても良い。本明細書における発光装置には、発光装
置本体だけでなく、それにFPCもしくはPWBが取り付けられた状態をも含むものとす
る。
次に、断面構造について図3(B)を用いて説明する。基板410上には駆動回路部及び
画素部が形成されているが、ここでは、駆動回路部であるソース側駆動回路401と、画
素部402中の一つの画素が示されている。
なお、ソース側駆動回路401はnチャネル型TFT423とpチャネル型TFT424
とを組み合わせたCMOS回路が形成される。また、駆動回路は、CMOS回路、PMO
S回路もしくはNMOS回路で形成しても良い。また、本実施の形態4では、基板上に駆
動回路を形成したドライバー一体型を示すが、必ずしもその必要はなく、基板上ではなく
外部に形成することもできる。
また、画素部402はスイッチング用TFT411と、電流制御用TFT412とそのド
レインに電気的に接続された第1の電極413とを含む複数の画素により形成される。な
お、第1の電極413の端部を覆って絶縁物414が形成されている。ここでは、ポジ型
の感光性アクリル樹脂膜を用いることにより形成する。
また、カバレッジを良好なものとするため、絶縁物414の上端部または下端部に曲率を
有する曲面が形成されるようにする。例えば、絶縁物414の材料としてポジ型の感光性
アクリルを用いた場合、絶縁物414の上端部のみに曲率半径(0.2μm〜3μm)を
有する曲面を持たせることが好ましい。また、絶縁物414として、感光性の光によって
エッチャントに不溶解性となるネガ型、或いは光によってエッチャントに溶解性となるポ
ジ型のいずれも使用することができる。
第1の電極413上には、有機化合物を含む層416、および第2の電極417がそれぞ
れ形成されている。ここで、陽極として機能する第1の電極413に用いる材料としては
、仕事関数の大きい材料を用いることが望ましい。例えば、ITO(インジウムスズ酸化
物)膜、または珪素を含有したインジウムスズ酸化物膜、インジウム亜鉛酸化物(IZO
)膜、窒化チタン膜、クロム膜、タングステン膜、Zn膜、Pt膜などの単層膜の他、窒
化チタンとアルミニウムを主成分とする膜との積層、窒化チタン膜とアルミニウムを主成
分とする膜と窒化チタン膜との3層構造等を用いることができる。なお、積層構造とする
と、配線としての抵抗も低く、良好なオーミックコンタクトの形成を可能とし、さらに陽
極として機能させることができる。
また、有機化合物を含む層416は、蒸着マスクを用いた蒸着法、またはインクジェット
法、スピンコート法等の種々の方法によって形成される。有機化合物を含む層416には
、実施の形態2で示したスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体及び燐光性化合物をその
一部に用いることとし、その他、組み合わせて用いることのできる材料としては、低分子
系材料、低分子と高分子の中間の性質を有する中分子系材料(オリゴマー、デンドリマー
を含む)、または高分子系材料であっても良い。また、有機化合物を含む層に用いる材料
としては、通常、有機化合物を単層もしくは積層で用いる場合が多いが、本発明において
は、有機化合物からなる膜の一部に無機化合物を用いる構成も含めることとする。
さらに、有機化合物を含む層416上に形成される第2の電極417に用いる材料として
は、仕事関数の小さい材料(Al、Ag、Li、Ca、またはこれらの合金や化合物、M
gAg、MgIn、AlLi、CaF、窒化カルシウム、またはフッ化カルシウム)を
用いることが好ましい。なお、有機化合物を含む層416で生じた光が陰極として機能す
る第2の電極417を透過させる場合には、第2の電極417として、膜厚を薄くした金
属薄膜と、透明導電膜(ITO(酸化インジウム酸化スズ合金)、酸化インジウム酸化亜
鉛合金(In―ZnO)、酸化亜鉛(ZnO)等)との積層を用いるのが良い。
さらにシール材405で封止基板404を基板410と貼り合わせることにより、基板4
10、封止基板404、およびシール材405で囲まれた空間407に発光素子418が
備えられた構造になっている。なお、空間407には、不活性気体(窒素やアルゴン等)
が充填される場合の他、シール材405で充填される構成も含むものとする。
なお、シール材405にはエポキシ系樹脂を用いるのが好ましい。また、これらの材料は
できるだけ水分や酸素を透過しない材料であることが望ましい。また、封止基板404に
用いる材料としてガラス基板や石英基板の他、FRP(Fiberglass−Rein
forced Plastics)、PVF(ポリビニルフロライド)、ポリエステルま
たはアクリル等からなるプラスチック基板を用いることができる。
以上のようにして、本発明の発光素子を用いて作製された発光装置を得ることができる。
本発明の発光装置は、実施の形態2または実施の形態3で示した発光素子を用いているた
め、良好な特性を備えた発光装置を得ることができる。具体的には、発光効率の高い発光
素子を有しているため、消費電力が低減された発光装置を得ることができる。
以上では、トランジスタによって発光素子の駆動を制御するアクティブマトリクス型の画
像表示装置について説明したが、この他、トランジスタ等の駆動用の素子を特に設けずに
発光素子を駆動させるパッシブマトリクス型の画像表示装置であってもよい。図4には本
発明を適用して作製したパッシブマトリクス型の画像表示装置を示す。なお、図4(A)
は、パッシブマトリクス型の画像表示装置を示す斜視図、図4(B)は図4(A)をX−
Yで切断した断面図である。図4において、基板951上には、電極952と電極956
との間には有機化合物を含む層955が設けられている。電極952の端部は絶縁層95
3で覆われている。そして、絶縁層953上には隔壁層954が設けられている。隔壁層
954の側壁は、基板面に近くなるに伴って、一方の側壁と他方の側壁との間隔が狭くな
っていくような傾斜を有する。つまり、隔壁層954の短辺方向の断面は、台形状であり
、底辺(絶縁層953の面方向と同様の方向を向き、絶縁層953と接する辺)の方が上
辺(絶縁層953の面方向と同様の方向を向き、絶縁層953と接しない辺)よりも短い
。このように、隔壁層954を設けることで、静電気等に起因した発光素子の不良を防ぐ
ことが出来る。
(実施の形態5)
本実施の形態5では、実施の形態4に示す発光装置をその一部に含む本発明の電子機器に
ついて説明する。本発明の電子機器は、実施の形態2に示したスピロ‐9,9’‐ビフル
オレン誘導体及び燐光性化合物を含み、発光効率の高く、消費電力が低減された表示部を
有する。
本発明の発光素子を有する電子機器として、ビデオカメラ、デジタルカメラ、ゴーグル型
ディスプレイ、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、オーディオコ
ンポ等)、コンピュータ、ゲーム機器、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話
、携帯型ゲーム機または電子書籍等)、記録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはDi
gital Versatile Disc(DVD)等の記録媒体を再生し、その画像
を表示しうる表示装置を備えた装置)などが挙げられる。これらの電子機器の具体例を図
5に示す。
図5(A)は本発明に係るテレビ装置であり、筐体9101、支持台9102、表示部9
103、スピーカー部9104、ビデオ入力端子9105等を含む。このテレビ装置にお
いて、表示部9103は、実施の形態1〜実施の形態3で説明したものと同様の発光素子
をマトリクス状に配列して構成されている。当該発光素子は、発光効率が高いという特徴
を有している。その発光素子で構成される表示部9103も同様の特徴を有するため、こ
のテレビ装置は、高輝度の発光が可能であり、低消費電力化が図られている。本発明に係
るテレビ装置は、低消費電力、高画質化が図られているので、それにより住環境に適合し
た製品を提供することができる。
図5(B)は本発明に係るコンピュータであり、本体9201、筐体9202、表示部9
203、キーボード9204、外部接続ポート9205、ポインティングデバイス920
6等を含む。このコンピュータにおいて、表示部9203は、実施の形態1〜実施の形態
3で説明したものと同様の発光素子をマトリクス状に配列して構成されている。当該発光
素子は、発光効率が高いという特徴を有している。その発光素子で構成される表示部92
03も同様の特徴を有するため、高輝度の発光が可能であり、低消費電力化が図られてい
る。本発明に係るコンピュータは、低消費電力、高画質化が図られているので、環境に適
合した製品を提供することができる。
図5(C)は本発明に係る携帯電話であり、本体9401、筐体9402、表示部940
3、音声入力部9404、音声出力部9405、操作キー9406、外部接続ポート94
07、アンテナ9408等を含む。この携帯電話において、表示部9403は、実施の形
態1〜実施の形態3で説明したものと同様の発光素子をマトリクス状に配列して構成され
ている。当該発光素子は、発光効率が高いという特徴を有している。その発光素子で構成
される表示部9403も同様の特徴を有するため、高輝度の発光が可能であり、低消費電
力化が図られている。本発明に係る携帯電話は、低消費電力、高画質化が図られているの
で、携帯に適した製品を提供することができる。
図5(D)は本発明の係るカメラであり、本体9501、表示部9502、筐体9503
、外部接続ポート9504、リモコン受信部9505、受像部9506、バッテリー95
07、音声入力部9508、操作キー9509、接眼部9510等を含む。このカメラに
おいて、表示部9502は、実施の形態1〜実施の形態3で説明したものと同様の発光素
子をマトリクス状に配列して構成されている。当該発光素子は、発光効率が高いという特
徴を有している。その発光素子で構成される表示部9502も同様の特徴を有するため、
高輝度の発光が可能であり、低消費電力化が図られている。本発明に係るカメラは、低消
費電力、高画質化が図られているので、携帯に適した製品を提供することができる。
以上の様に、本発明の発光装置の適用範囲は極めて広く、この発光装置をあらゆる分野の
電子機器に適用することが可能である。本発明の発光素子を用いることにより、発光効率
が高く、消費電力の低減された表示部を有する電子機器を提供することが可能となる。
また、本発明の発光装置は、照明装置として用いることもできる。本発明の発光素子を照
明装置として用いる一様態を、図6を用いて説明する。
図6は、本発明の発光装置をバックライトとして用いた液晶表示装置の一例である。図6
に示した液晶表示装置は、筐体9601、液晶層9602、バックライト9603、筐体
9604を有し、液晶層9602は、ドライバIC9605と接続されている。また、バ
ックライト9603は、本発明の発光装置が用いられおり、端子9606により、電流が
供給されている。
本発明の発光装置を液晶表示装置のバックライトとして用いることにより、発光効率が高
く、消費電力の低減されたバックライトが得られる。また、本発明の発光装置は、面発光
の照明装置であり大面積化も可能であるため、バックライトの大面積化が可能であり、液
晶表示装置の大面積化も可能になる。さらに、本発明の発光装置は薄型で低消費電力であ
るため、表示装置の薄型化、低消費電力化も可能となる。また、本発明の発光装置は高輝
度の発光が可能であるため、本発明の発光装置を用いた液晶表示装置も高輝度の発光が可
能である。
図7は、本発明を適用した発光装置を、照明装置である電気スタンドとして用いた例であ
る。図7に示す電気スタンドは、筐体2001と、光源2002を有し、光源2002と
して、本発明の発光装置が用いられている。本発明の発光装置は、発光効率が高く、また
低消費電力であるため、電気スタンドも発光効率が高く、また低消費電力である。
図8は、本発明を適用した発光装置を、室内の照明装置3001として用いた例である。
本発明の発光装置は大面積化も可能であるため、大面積の照明装置として用いることがで
きる。また、本発明の発光装置は、薄型で低消費電力であるため、薄型化、低消費電力化
の照明装置として用いることが可能となる。このように、本発明を適用した発光装置を、
室内の照明装置3001として用いた部屋に、図5(A)で説明したような、本発明に係
るテレビ装置3002を設置して公共放送や映画を鑑賞することができる。このような場
合、両装置は低消費電力であるので、電気料金を心配せずに、明るい部屋で迫力のある映
像を鑑賞することができる。
(実施の形態6)
本実施の形態6では、本発明の発光素子に用いられるスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘
導体の合成法について説明する。
≪一般式(1)で表されるスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体の合成法≫
本発明の発光素子に用いられるスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体は、下記一般式(
96)で表される有機化合物と下記一般式(97)で表される有機化合物とを金属触媒を
用いたカップリング反応させることにより合成することができる。
Figure 2013157643
(但し、式中Rは水素、炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。R、Rは水
素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表し、それぞれ同一でも異なっていても良
い。)
Figure 2013157643
(但し、式中Rは炭素数6〜15のアリール基を表す。R、Rは水素、炭素数1〜
4のアルキル基又は炭素数6〜15のアリール基のいずれかを表し、それぞれ同一でも異
なっていても良い。)
まず、下記合成スキーム(a)に示すように、上記一般式(96)と上記一般式(97)
とを金属触媒を用い、適当な溶媒中で加熱することにより、一般式(1)で表されるスピ
ロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体を得ることができる。
Figure 2013157643
(但し、式中Rは水素、炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。R、Rは水
素又は炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表し、それぞれ同一でも異なっていても良
い。Rは炭素数6〜15のアリール基を表す。R、Rは水素、炭素数1〜4のアル
キル基又は炭素数6〜15のアリール基のいずれかを表し、それぞれ同一でも異なってい
ても良い。)
本実施例では、本発明の発光素子について、図9を用いて説明する。本実施例で用いた材
料の化学式を以下に示す。
Figure 2013157643
(発光素子1)
まず、ガラス基板1101上に、酸化珪素を含むインジウムスズ酸化物をスパッタリング
法にて成膜し、第1の電極1102を形成した。なお、その膜厚は110nmとし、電極
面積は2mm×2mmとした。
次に、第1の電極が形成された面を下方となるように、第1の電極が形成された基板を真
空蒸着装置内に設けられた基板ホルダーに固定し、10−4Pa程度まで減圧した後、第
1の電極1102上に、NPBと酸化モリブデン(VI)と共蒸着することにより、有機
化合物と無機化合物とを複合してなる複合材料を含む層1103を形成した。その膜厚は
50nmとし、NPBと酸化モリブデンの比率は、重量比で4:1(NPB:酸化モリブ
デン)となるように調節した。なお、共蒸着法とは、一つの処理室内で複数の蒸発源から
同時に蒸着を行う蒸着法である。
次に、抵抗加熱を用いた蒸着法により、複合材料を含む層1103上に2−{N−[4−
(N−カルバゾリル)フェニル]N−フェニルアミノ] −スピロ−9,9’−ビフルオ
レン(略称:YGASF)を10nmの膜厚となるように成膜し、正孔輸送層1104を
形成した。
さらに、Zn(PBO)とIr(ppy)(acac)とを共蒸着することにより、
正孔輸送層1104上に30nmの膜厚の発光層1105を形成した。ここで、Zn(P
BO)とIr(ppy)(acac)との重量比は、1:0.05(=Zn(PBO
:Ir(ppy)(acac))となるように調節した。
その後抵抗加熱による蒸着法を用いて、発光層1105上にビス(2−メチル−8−キノ
リノラト)(4−フェニルフェノラト)アルミニウム(略称:BAlq)を10nmの膜
厚となるように成膜し、電子輸送層1106を形成した。
さらに、電子輸送層1106上に、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(略称:A
lq)とリチウムを共蒸着することにより、20nmの膜厚で電子注入層1107を形成
した。ここで、Alqとリチウムの重量比は、1:0.01(=Alq:リチウム)とな
るように調節した。
最後に、抵抗加熱による蒸着法を用い、電子注入層1107上にアルミニウムを200n
mの膜厚となるように成膜することにより、第2の電極1108を形成することで、発光
素子1を作製した。
発光素子1の電流密度―輝度特性を図10に示す。また、電圧―輝度特性を図11に示す
。また、輝度―電流効率特性を図12に示す。また、1mAの電流を流した時の発光スペ
クトルを図13に示す。
(比較例1)
本比較例1では、正孔輸送層としてNPBを用いた場合であって、他の構成は発光素子1
と同様とした素子について図9を用いて説明する。
図9に示すように、複合材料を含む層1103上に形成される正孔輸送層1104に本比
較例のNPBを用いることにより形成する。即ち、正孔輸送層にYGASFを用いた発光
素子と同様のものとした。つまり両者は、正孔輸送層の材料以外、全ての層の構成、膜厚
、作製方法いずれにおいても同じである。
該発光素子の電流密度―輝度特性を図14に示す。また、電圧―輝度特性を図15に示す
。また、輝度―電流効率特性を図16に示す。また、1mAの電流を流した時の発光スペ
クトルを図17に示す。
また、輝度約460cd/m時の特性を表1にまとめた。
Figure 2013157643
このように本発明の発光素子は、非常に良好な特性を示した。また、本発明の発光素子に
用いられているスピロ‐9,9’‐ビフルオレン誘導体は高いガラス転移温度(Tg)を
有する為、本発明の発光素子は優れた耐熱性を有する。同じ構造の素子において、正孔輸
送層にNPBを用いた場合と、本発明のYGASFを用いた場合を比較すると、NPBを
用いた素子の方が、発光効率が低下する。NPBを用いた素子の発光効率の低下は、発光
層のホスト材料に電子輸送性のホスト材料を用いた素子において顕著である。
また、実施例1で用いたYGASFについて合成例を説明する。
≪YGASFの合成例≫
本合成例では、YGASFの合成例について説明する。
YGASFは下記構造式(98)で表される2−ブロモ−スピロ−9,9’−ビフルオレ
ンと下記構造式(99)で表される9−[4−(N−フェニルアミノ)フェニル]カルバ
ゾール(略称:YGA)を、金属触媒を用いたカップリング反応させることにより合成す
ることができる。
Figure 2013157643
Figure 2013157643
[ステップ1]
2−ブロモ−スピロ−9,9’−ビフルオレンの合成法について説明する。
滴下ロート及びジムロートを接続した100mL三口フラスコに、マグネシウム1.26
g(0.052mol)を入れ、系内を真空下にし、30分加熱撹拌して、マグネシウム
を活性化した。室温にさましてから系内を窒素気流下にし、ジエチルエーテル5mL、ジ
ブロモエタン数滴を加え、滴下ロートよりジエチルエーテル15mL中に溶かした2−ブ
ロモビフェニル11.65g(0.050mol)をゆっくり滴下し、滴下終了後3時間
還流してグリニヤール試薬とした。滴下ロート及びジムロートを接続した200mL三口
フラスコに2−ブロモ−9−フルオレノン11.7g(0.045mol)、ジエチルエ
ーテル40mLを入れた。この反応溶液に滴下ロートより合成したグリニヤール試薬をゆ
っくり滴下し、滴下終了後2時間還流し、さらに室温で約12時間撹拌した。反応終了後
、溶液を飽和塩化アンモニア水で2回洗浄し、水層を酢酸エチルで2回抽出し、有機層と
あわせて飽和食塩水で洗浄した。硫酸マグネシウムにより乾燥後、吸引濾過、濃縮したと
ころ、9−(ビフェニル−2−イル)−2−ブロモ−9−フルオレノールの固体を18.
76g(収率90%)得た。
9−(ビフェニル−2−イル)−2−ブロモ−9−フルオレノールの合成スキーム(a−
1)を以下に示す。
Figure 2013157643
200mL三口フラスコに、合成した9−(ビフェニル−2−イル)−2−ブロモ−9−
フルオレノール18.76g(0.045mol)、氷酢酸100mLを入れ、濃塩酸数
滴を加え2時間還流した。反応終了後、吸引濾過により回収し、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液および水で濾過洗浄した。得られた茶色固体をエタノールにより再結晶したところ
、2−ブロモ−スピロ−9,9’−フルオレンを薄茶色粉末状固体として10.24g(
収率57%)得た。
2−ブロモ−スピロ−9,9’−フルオレンの合成スキーム(a−2)を以下に示す。
Figure 2013157643
[ステップ2]
YGAの合成法について説明する。
1,4−ジブロモベンゼンを56.3g(0.24mol)、カルバゾールを31.3g
(0.18mol)、よう化銅を4.6g(0.024mol)、炭酸カリウムを66.
3g(0.48mol)、18−クラウン−6−エーテルを2.1g(0.008mol
)、300mLの三口フラスコに入れ窒素置換し、DMPUを8mL加え、180℃で6
時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷ましてから、吸引ろ過により沈殿物を除去し、ろ
液を希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムにより乾燥した。乾燥後、反応混合物を自然ろ過し、ろ液を濃縮して、得られた油状物
質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)により精製
し、クロロホルム、ヘキサンにより再結晶したところ、N−(4−ブロモフェニル)カル
バゾールを淡褐色プレート状結晶として20.7g(収率35%)得た。
N−(4−ブロモフェニル)カルバゾールの合成スキーム(b−1)を以下に示す。
Figure 2013157643
N−(4−ブロモフェニル)カルバゾールを5.4g(17.0mmol)、アニリンを
1.8mL(20.0mmol)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(
略称:Pd(dba))を100mg(0.17mmol)、ナトリウム−t−ブトキ
シド(略称:t−BuONa)3.9g(40mmol)を200mLの三口フラスコに
入れ窒素置換し、トリ−t−ブチルホスフィン(略称:P(t−Bu))を0.1mL
、トルエン50mLを加えて、80℃、6時間撹拌した。反応混合物を、フロリジール(
和光純薬工業株式会社、カタログ番号:540−00135)、セライト(和光純薬工業
株式会社、カタログ番号:531−16855)、アルミナを通してろ過し、ろ液を水、
飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。反応混合物を自然ろ過し、ろ液を濃
縮して得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
9:1)により精製したところYGAを4.1g(収率73%)得た。
YGAの合成スキーム(b−2)を以下に示す。
Figure 2013157643
[ステップ3]
YGASFの合成法について説明する。
2−ブロモ−スピロ−9,9’−ビフルオレン2.0g(5.1mmol)、YGA1.
7mg(5.1mmol)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)30.4
mg(0.05mmol)t−ブトキシナトリウム2.0g(21mmol)を100m
L三口フラスコに入れ窒素置換し、トルエン30mLを加え減圧脱気した。トリ(t−ブ
チル)ホスフィン(10wt%ヘキサン溶液)0.1mLを加え80℃で6時間攪拌した
。反応後セライト(和光純薬工業株式会社、カタログ番号:531−16855)を通し
てろ過し、ろ液を水で3回、飽和食塩水で1回洗浄して、硫酸マグネシウムにより乾燥し
た。反応混合物を自然ろ過し、ろ液を濃縮し得られた油状物を、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン:トルエン=7:3)により精製した。濃縮を行い、クロロホル
ム、ヘキサンにより再結晶したところ、YGASFを白色粉末状固体として2.9g(収
率88%)得た。
YGASFの合成スキーム(c−1)を以下に示す。
Figure 2013157643
本実施例では、Zn(PBO)をホスト材料とする発光層を用いた実施例1と異なる発
光素子の作製方法について、図9を用いて説明する。また、本実施例で用いた材料の化学
式を以下に示す。
Figure 2013157643
(発光素子2)
まず、ガラス基板1101上に、酸化珪素を含むインジウムスズ酸化物をスパッタリング
法にて成膜し、第1の電極1102を形成した。なお、その膜厚は110nmとし、電極
面積は2mm×2mmとした。
次に、第1の電極が形成された面を下方となるように、第1の電極が形成された基板を真
空蒸着装置内に設けたれた基板ホルダーに固定し、10−4Pa程度まで減圧した後、第
1の電極1102上に、複合材料を含む層1103としてNPBと酸化物モリブデン(V
I)の共蒸着膜(NPB:酸化物モリブデン=4:1)を50nmの膜厚となるように成
膜した。
続いて、抵抗加熱による蒸着法を用いて、複合材料を含む層1103上に正孔輸送層11
04としてYGASFを10nmの膜厚となるように成膜した。
さらに、抵抗加熱による蒸着法を用いて、正孔輸送層1104上に発光層1105として
YGAO11とIr(ppy)(acac)の共蒸着膜を30nmの膜厚となるように
成膜した。YGAO11とIr(ppy)(acac)の重量比は1:0.06とした
。なお、YGAO11はホスト材料、Ir(ppy)(acac)はドーパント材料で
ある。
その後抵抗加熱による蒸着法を用いて、発光層1105上に電子輸送層1106としてB
Alqを10nmの膜厚となるように成膜した。
さらに、電子注入層1107としてはAlqとリチウムの共蒸着膜を20nmの膜厚と
なるように成膜した。Alqとリチウムの重量比は1:0.01となるように調節した
最後に、抵抗加熱による蒸着法を用い、電子注入層1107上に第2の電極1108とし
てAlを200nmの膜厚で成膜し、発光素子2を完成させた。
発光素子2の電流密度―輝度特性を図18に、電圧―輝度特性を図19に、輝度―電流効
率特性を図20にそれぞれ示す。また、1mAの電流を流した時の発光スペクトルを図2
1に示した。
(比較例2)
本比較例2では、正孔輸送層としてNPBを用いた場合であって、他の構成は発光素子2
と同様とした。本比較例2の発光素子について図9を用いて説明する。
図9に示すように、複合材料を含む複合材料を含む層1103上に形成される正孔輸送層
1104に本比較例のNPBを用いることにより形成する。なお、NPBを正孔輸送層と
して用いた以外は、上記の本発明の発光素子2、即ち、正孔輸送層にYGASFを用いた
発光素子と同様のものとした。つまり両者は、正孔輸送層の材料以外、全ての層の構成、
膜厚、作製方法いずれにおいても同じである。
該発光素子の電流密度―輝度特性を図22に示す。また、電圧―輝度特性を図23に示す
。また、輝度―電流効率特性を図24に示す。また、1mAの電流を流した時の発光スペ
クトルを図25に示す。
図20に示した本発明の発光素子と、図24に示した比較素子の電流効率とを比較すると
、本発明の発光素子の方が高い電流効率を示している。
また、実施例2で用いたYGAO11について合成例を説明する。
≪YGAO11の合成例≫
本合成例では、YGAO11の合成例について説明する。
窒素雰囲気下、2−(4−ブロモフェニル)−5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾ
ール3.0g(10.0mmol)、9−(4−[N−フェニルアミノ]フェニル)カル
バゾール3.4g(10.0mmol)、ナトリウム t−ブトキシド1.9g(19.
9mmol)のトルエン溶液(45mL)にトリ−t−ブチルホスフィン(10%ヘキサ
ン溶液)0.3mL、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)0.3g(0.
6mmol)を加え、120℃で5時間加熱した。反応終了後、反応溶液を室温まで冷却
し、セライト(和光純薬工業株式会社、カタログ番号:531−16855)を用いてろ
過し、ろ液を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過、濃縮し、得られた固体を
トルエンに溶解し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン、続いてトルエン:
酢酸エチル=1:1)により精製した。濃縮を行い、クロロホルム、ヘキサンにより再結
晶したところ、YGAO11を淡黄色の固体として4.7g(収率85%)得た。
YGAO11の合成スキーム(d−1)を以下に示す。
Figure 2013157643
101 第1の電極
102 第1の層
103 第2の層
104 第2の電極
111 正孔注入層
112 電子輸送層
113 電子注入層
120 有機化合物を含む層
201 第1の電極
202 第2の電極
203 有機化合物を含む層A
204 N層
205 P層
206 有機化合物を含む層B
211 正孔注入層
212 第1の層
213 第2の層
214 電子輸送層
215 第1の層
216 第2の層
217 電子輸送層
218 電子注入層
401 駆動回路部(ソース側駆動回路)
402 画素部
403 駆動回路部(ゲート側駆動回路)
404 封止基板
405 シール材
407 空間
408 引き回し配線
409 FPC(フレキシブルプリントサーキット)
410 基板
411 スイッチング用TFT
412 電流制御用TFT
413 第1の電極
414 絶縁物
416 有機化合物を含む層
417 第2の電極
418 発光素子
423 nチャネル型TFT
424 pチャネル型TFT
951 基板
952 電極
953 絶縁層
954 隔壁層
955 有機化合物を含む層
956 電極
2001 筐体
2002 光源
1101 ガラス基板
1102 第1の電極
1103 複合材料を含む層
1104 正孔輸送層
1105 発光層
1106 電子輸送層
1107 電子注入層
1108 第2の電極
3001 照明装置
3002 テレビ装置
9101 筐体
9102 支持台
9103 表示部
9104 スピーカー部
9105 ビデオ入力端子
9201 本体
9202 筐体
9203 表示部
9204 キーボード
9205 外部接続ポート
9206 ポインティングデバイス
9401 本体
9402 筐体
9403 表示部
9404 音声入力部
9405 音声出力部
9406 操作キー
9407 外部接続ポート
9408 アンテナ
9501 本体
9502 表示部
9503 筐体
9504 外部接続ポート
9505 リモコン受信部
9506 受像部
9507 バッテリー
9508 音声入力部
9509 操作キー
9510 接眼部
9601 筐体
9602 液晶層
9603 バックライト
9604 筐体
9605 ドライバIC
9606 端子

Claims (3)

  1. 陽極と陰極との間に、1つのアミノ基が結合したスピロ−9,9’−ビフルオレン誘導体を含む第1の層と、燐光性化合物を含む第2の層と、を有することを特徴とする発光素子。
  2. 陽極と陰極との間に、2位に1つのアミノ基が結合したスピロ−9,9’−ビフルオレン誘導体を含む第1の層と、燐光性化合物を含む第2の層と、を有することを特徴とする発光素子。
  3. 請求項1または請求項2に記載の発光素子において、前記アミノ基が、置換または無置換のアリール基で置換されている、または、前記アミノ基が、置換または無置換の複素環基で置換されていることを特徴とする発光素子。
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