JP2013153394A - ディジタル通信の伝送路符号の変換方法及びこの変換方法を行う符号の生成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 シリアルデータの中にクロックを埋め込み、かつ、その際DCバランシング(0と1の割合を同じにする)を行い、伝送中に発生するビット誤りの検出を行う符号化と伝送中に発生するビット誤りの訂正を行う符号化を同時に備えるような符号を発見し、その符号を用いて通信を行う。実施例としては、4ビットのデータを10ビットのビット列へ符号化し、DCバランシングを確保して通信用クロックを通信データに埋め込むことを実現すると同時に、符号化した各ビット列同士のハミング距離を4以上に保つことで、伝送中に発生する2ビット以内のビット誤りの検出、1ビットのビット誤りの訂正を可能にする。
【選択図】 図1
Description
ここで、近年、ヒューマノイドロボット等の複雑なリアルタイムシステムの出現により、単一プロセッサで行う処理の限界や、システムの耐故障性等を向上するために、プロセッサを複数用いた分散リアルタイムシステムへの要求が高まっている。
分散リアルタイムシステムでは、ノード内の処理においてリアルタイム性を満たすだけでなく、ノード間の通信においてもリアルタイム性を保証しなければならない。このような背景から、分散リアルタイムシステムのための通信機構としてレスポンシブリンク(Responsive Link)が国内外で標準化されている。具体的には、レスポンシブリンクは、国内ではIPSJ-TS 0006として、国際的にはISO/IEC 24740として標準化されている。
また、本発明によるディジタル通信の伝送路符号の一例(以下、4B10B符号と称す)を以下に示す。前記符号化手段では、変換テーブルを用いて4ビットの送信データを10ビットの前記符号語に変換し、DCバランシングを実現しつつ、データ内にクロックを埋め込む。
また、本発明によるディジタル通信の伝送路符号の一つである4B10B符号では、それぞれの前記符号語は、連続する0または1が5ビット以下であることを特徴とし、伝送中に発生する10ビット中1ビット以内のビット誤りが発生してもエンベデッドクロックを維持できる。
また、本発明によるディジタル通信の伝送路符号の一つである4B10B符号では、それぞれの前記符号語は、前記符号化した各ビット列同士のハミング距離が4以上であり、前記誤り検出手段では、10ビット中2ビット以内のビット誤りの検出を行うことを特徴とする。
また、本発明によるディジタル通信の伝送路符号の一つである4B10B符号では、前記誤り訂正手段では、10ビット中1ビットのビット誤りの訂正を行うことを特徴とする。
また、本発明によるディジタル通信の伝送路符号の一つである4B10B符号化を行う符号の生成方法は、それぞれの前記符号語を、10ビット内で0と1とを同数とし、前記符号語内の任意の1ビットを反転させて得られるビット列において、連続する0または1を5ビット以下とし、2つの前記符号語を連結して得られる20ビットのビット列内の任意の1ビットを反転させて得られるビット列において、連続する0または1を5ビット以下とし、ハミング距離を4以上とし、2つの前記符号語を連結して得られる20ビットの前記ビット列内の任意の2ビットを反転させて得られるビット列において、連続する0または1を5ビット以下とし、2つの前記符号語を連結して得られる20ビットの前記ビット列内の一方の前記符号語内の任意の1ビットを反転させるとともに他方の前記符号語内の任意の1ビットを反転させたときに、2つの反転ビット同士を4ビット以上として生成することを特徴とする。
また、本発明によるディジタル通信の伝送路符号の変換方法を行う符号の生成方法は、それぞれの前記符号語を、10ビット内で0と1とを同数とし、前記符号語内の任意の1ビットを反転させて得られるビット列において、連続する0または1を5ビット以下とし、
2つの前記符号語を連結して得られる20ビットのビット列内の任意の1ビットを反転させて得られるビット列において、連続する0または1を5ビット以下とし、ハミング距離を4以上とし、2つの前記符号語を連結して得られる20ビットの前記ビット列内の任意の2ビットを反転させて得られるビット列において、連続する0または1を5ビット以下とし、2つの前記符号語を連結して得られる20ビットの前記ビット列内の一方の前記符号語内の任意の1ビットを反転させるとともに他方の前記符号語内の任意の1ビットを反転させたときに、2つの反転ビット同士を4ビット以上として生成することを特徴とする。
同様に、任意の符号化した10ビットと別の符号化した10ビットの符号語間においても連続する0または1は必ず5ビット以下になるようにしている。この結合部分においても任意の1ビットが反転しても連続する0または1は5ビット以下になるようにしている。したがって、各符号語で誤りがある場合は誤りビット同士が4ビット以上離れているときに不連続性を保証する。例えば、2つの符号語が、「1100110010」と「1001110001」であった場合、「1100110010」が「1100110000」となり、「1001110001」が「1000110001」となっても、2つの誤りビットが4ビット以上離れていれば、連続するビットは5ビット以下となる。
操作1.10ビットの符号語から以下の条件1、2、3をすべて満たすものだけを抽出し、この集合をSOとする。
条件1.10ビット内で0と1が同数である。
条件2.符号語内の任意のビットを1ビット反転させて得られるビット列において、連続する0または1が5ビット以下である。
条件3.符号自身を2つ連結して得られる20ビットのビット列内の任意のビットを1ビット反転させて得られるビット列において、連続する0または1が5ビット以下である。
操作2.SOの各符号語について、SO中の他の符号語すべてに対して、それぞれ、以下の条件4、5のすべてを満たす符号数をカウントする。
条件4.ハミング距離が4以上である。
条件5.2つの符号語AとBを連結して得られる20ビットの2つのビット列(ABとBA)の任意のビットを最大2ビット反転させて得られるビット列において、連続する0または1が5ビット以下である。ただし、2ビット反転する際は反転ビットは符号語Aに1ビット、Bに1ビットかつ2つの反転ビット同士が4ビット以上離れているものとする。
操作3.SOの中で操作2によって得られたカウント数Nが16以上のものだけを抽出し、この集合をS1とする。
操作4.同様に操作2と操作3を集合の要素数が収束するまで繰り返す。最終的に得られた集合をScとする。
操作5.Scを操作2によって得られたカウント数について昇順にソートし、順に配列Sに格納する。
操作6.配列の最初の要素S[0]から順に一つずつ符号語を取り出し、集合Stの要素として加える。ただし、Stは初め空集合であり、また加える符号語はStの全符号語に対して、条件4と条件5すべてを満たす必要があり、条件を満たさない符号語はStに加えない。
操作7.操作6によって得られたStをSmaxとし、その要素数をMとする。
操作8.同様にS[1]から順に操作6を行い、Stの要素数がMを上回れば、SmaxおよびMを更新する。
操作9.操作8を配列Sの最後まで同様に繰り返す。
操作10.Smaxが4B10B符号化の符号空間となる(MがN(=16)以上となっている)。
操作1.Dビットの符号語から以下の条件1、2、3をすべて満たすものだけを抽出し、この集合をSOとする。
条件1.Dビット内で0と1が同数である。
条件2.符号語内の任意のビットを1ビット反転させて得られるビット列において、連続する0または1が指定ビット(Eビット)以下である。
条件3.符号自身を2つ連結して得られる2倍のDビットのビット列内の任意のビットを1ビット反転させて得られるビット列において、連続する0または1がEビット以下である。
操作2.SOの各符号語について、SO中の他の符号語すべてに対して、それぞれ、以下の条件4、5のすべてを満たす符号数をカウントする。
条件4.ハミング距離が指定したF以上である(F≦E)。
条件5.2つの符号語AとBを連結して得られる2倍のDビットの2つのビット列(ABとBA)の任意のビットを最大2ビット反転させて得られるビット列において、連続する0または1がEビット以下である。ただし、2ビット反転する際は反転ビットは符号語Aに1ビット、Bに1ビットかつ2つの反転ビット同士がFビット以上離れているものとする。
操作3.SOの中で操作2によって得られたカウント数Nが2のC乗以上のものだけを抽出し、この集合をS1とする。
操作4.同様に操作2と操作3を集合の要素数が収束するまで繰り返す。最終的に得られた集合をScとする。
操作5.Scを操作2によって得られたカウント数について昇順にソートし、順に配列Sに格納する。
操作6.配列の最初の要素S[0]から順に一つずつ符号語を取り出し、集合Stの要素として加える。ただし、Stは初め空集合であり、また加える符号語はStの全符号語に対して、条件4と条件5すべてを満たす必要があり、条件を満たさない符号語はStに加えない。
操作7.操作6によって得られたStをSmaxとし、その要素数をMとする。
操作8.同様にS[1]から順に操作6を行い、Stの要素数がMを上回れば、SmaxおよびMを更新する。
操作9.操作8を配列Sの最後まで同様に繰り返す。
操作10.SmaxがCBDB符号化の符号空間となる(MがN以上となっている)。
Claims (7)
- ディジタル通信の伝送路符号の変換方法であって、
シリアル通信のデータの中にクロックを埋め込み、前記クロックの埋め込みの際にDCバランシングを行い、前記データと前記クロックの転送を同じ配線で行うことが可能な符号化手段と、
前記符号化手段で符号化された符号語について、伝送中に発生するビット誤りの検出を行う誤り検出手段と、
前記誤り検出手段で検出された前記ビット誤りの訂正を行う誤り訂正手段と
を全て同時に備えたことを特徴とするディジタル通信の伝送路符号の変換方法。 - 前記符号化手段では、変換テーブルを用いて4ビットの前記データを10ビットのビット列の前記符号語に変換することを特徴とする請求項1に記載のディジタル通信の伝送路符号の変換方法。
- それぞれの前記符号語は、連続する0または1が5ビット以下であることを特徴とする請求項2に記載のディジタル通信の伝送路符号の変換方法。
- それぞれの前記符号語は、符号化した前記各ビット列同士のハミング距離が4以上であり、前記誤り検出手段では、10ビット中2ビット以内のビット誤りの検出を行うことを特徴とする請求項3に記載のディジタル通信の伝送路符号の変換方法。
- 前記誤り訂正手段では、10ビット中1ビットのビット誤りの訂正を行うことを特徴とする請求項4に記載のディジタル通信の伝送路符号の変換方法。
- 請求項1から請求項5のいずれかに記載のディジタル通信の伝送路符号の変換方法を行う符号の生成方法であって、
それぞれの前記符号語を、
10ビット内で0と1とを同数とし、
前記符号語内の任意の1ビットを反転させて得られるビット列において、連続する0または1を5ビット以下とし、
2つの前記符号語を連結して得られる20ビットのビット列内の任意の1ビットを反転させて得られるビット列において、連続する0または1を5ビット以下とし、
ハミング距離を4以上とし、
2つの前記符号語を連結して得られる20ビットの前記ビット列内の任意の2ビットを反転させて得られるビット列において、連続する0または1を5ビット以下とし、
2つの前記符号語を連結して得られる20ビットの前記ビット列内の一方の前記符号語内の任意の1ビットを反転させるとともに、他方の前記符号語内の任意の1ビットを反転させたときに、2つの反転ビット同士を4ビット以上
として生成することを特徴とする符号の生成方法。 - 請求項1に記載のディジタル通信の伝送路符号の変換方法を行う符号の生成方法であって、
Cビットの送信データをDビットの符号語に変化する場合において、
それぞれの前記符号語を、
符号語Dビット内で0と1とを同数とし、
前記符号語内の任意の1ビットを反転させて得られるビット列において、連続する0または1を指定ビット(Eビット)以下とし、
2つの前記符号語を連結して得られる2倍のDビットのビット列内の任意の1ビットを反転させて得られるビット列において、連続する0または1をEビット以下とし、
ハミング距離を指定する数F以上とし(F≦E)、
2つの前記符号語を連結して得られる2倍のDビットの前記ビット列内の任意の2ビットを反転させて得られるビット列において、連続する0または1をEビット以下とし、
2つの前記符号語を連結して得られる2倍のDビットの前記ビット列内の一方の前記符号語内の任意の1ビットを反転させるとともに、他方の前記符号語内の任意の1ビットを反転させたときに、2つの反転ビット同士をFビット以上
として生成することを特徴とする符号の生成方法。
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