JP2013151335A - フラットケーブルの巻取装置、及びフラットケーブルの配策構造 - Google Patents

フラットケーブルの巻取装置、及びフラットケーブルの配策構造 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の目的は、複数枚のフラットケーブルを重ねて用いた際においても、フラットケーブルの内外周差に起因する弛みによる損傷を防止できるとともに、フラットケーブルを配策し易くできるフラットケーブルの巻取装置を提供することにある。
【解決手段】フラットケーブルの巻取装置1は、ケース30と、該ケース内に固定された中心軸31を中心として回動自在に設けられる回転テーブル4と、該回転テーブルの周方向に沿って設けられる複数のローラ8と、を備え、ローラのうち1つは、ケースの外側から巻き取られたフラットケーブルを中心軸に向かって反転する反転ローラ8Aとされ、反転ローラの巻取方向R側に回転テーブルの径方向にスライド自在なスライドブロック7を設け、該スライドブロックには、反転ローラに沿い、反転ローラとの間にフラットケーブルを挟んで対向する位置に位置付ける湾曲部70aを設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、フラットケーブルの一端側を巻き取るとともに他端側を導出させるフラットケーブルの巻取装置、及びフラットケーブルの配策構造に関するものである。
図6は、従来のフラットケーブルの巻取装置の一形態を示すものである。この従来のフラットケーブルの巻取装置101は、フラットケーブル102の一端側を巻き取るとともに他端側を導出させる装置であり、車体フロアに配置され、フラットケーブル102の他端側がスライドシートに取り付けられた電子機器に接続され、該電子機器に電力を供給するために用いられるものである(例えば、特許文献1参照)。
この従来のフラットケーブルの巻取装置101は、フラットケーブル102を複数枚重ねて収容するケース130と、該ケース130内に固定されるとともにフラットケーブル102の一端側が固定される中心軸131と、該中心軸131を中心として回動自在に設けられる回転テーブル104と、該回転テーブル104をフラットケーブル102の巻取方向Rに付勢するコイルばね(図示しない)と、中心軸131の周方向に沿って設けられる複数のローラ106と、を備えている。また、これら複数のローラ106のうち1つは、他のローラ106より大径な反転ローラ106Aとされ、該反転ローラ106Aは、ケース130の外側から巻き取られたフラットケーブル102を中心軸131に向かって反転させる。複数枚のフラットケーブル102は、厚み方向に重ねられて用いられている。
上述した従来のフラットケーブルの巻取装置101は、複数枚のフラットケーブル102を重ねた状態で他端側を巻取反対方向に反転させ、反転ローラ106Aに沿って屈曲させ、フラットケーブル102を複数のローラ106に沿って巻き付け、ケース130の外側に導出し、フラットケーブル102の巻き取りや引き出しを行っていた。
特開2004−328985号公報
しかしながら、上述した従来のフラットケーブルの巻取装置101は、複数枚のフラットケーブル102を重ね、このフラットケーブル102の一端側が中心軸131の巻取方向Rに巻かれることで固定され、他端側が巻取反対方向に反転され、反転ローラ106Aに沿って屈曲され、フラットケーブル102が配策されるので、例えば3枚の重ねられたフラットケーブル1021、1022、1023の中心軸131に巻かれた部分は、内側のフラットケーブル1023と外側のフラットケーブル1021との長さに差を生じ、この内外周差で、図6(B)に示すように、反転ローラ106Aの周囲において外側のフラットケーブル1023で弛みが生じ易くなる。反転ローラ106Aの周囲において外側のフラットケーブル1023で弛みが生じた場合には、内側のフラットケーブル1021における反転ローラ106Aの周囲の他端側が弛み、この弛み部分102Aがケース130の外側に設けられた配策部材などに引っ掛かり、フラットケーブル102の巻き取りや引き出しがスムーズに行われず、このため、弛み部分102Aが損傷してしまう虞れがあるという問題があった。
本発明の目的は、複数枚のフラットケーブルを重ねて用いた際においても、フラットケーブルの内外周差に起因する弛みによる損傷を防止し、フラットケーブルの巻き取りや引き出しがスムーズに行うことができるとともに、フラットケーブルを配策し易くできるフラットケーブルの巻取装置、及びフラットケーブルの配策構造を提供することにある。
請求項1に記載の本発明は、フラットケーブルの一端側を巻き取るとともに他端側を導出させるフラットケーブルの巻取装置であって、前記フラットケーブルを複数枚重ねて収容するケースと、該ケース内に固定されるとともに前記フラットケーブルの一端側を固定する中心軸と、該中心軸を中心として回動自在に設けられる回転テーブルと、該回転テーブルを前記フラットケーブルの巻取方向に付勢する付勢手段と、を備え、前記回転テーブルには、該回転テーブルの周方向に沿って設けられる複数のローラと、前記回転テーブルの径方向にスライド自在なスライドブロックと、が設けられ、前記複数のローラのうち1つは、前記ケースの外側から巻き取られた前記フラットケーブルを前記中心軸に向かって反転させる反転ローラとされ、前記スライドブロックは、前記反転ローラと前記巻取方向に隣り合う前記ローラとの間に設けられ、該スライドブロックには、前記反転ローラに沿うとともに所定間隔をあけて対向可能な湾曲部が設けられ、前記スライドブロックは、前記湾曲部と前記反転ローラとの間に前記フラットケーブルを挟んで対向する近接位置から前記反転ローラから離れる退避位置までスライド可能に設けられていることを特徴とするフラットケーブルの巻取装置である。
上記構成によれば、複数枚重ねられたフラットケーブルが中心軸から反転ローラによって屈曲され、フラットケーブルの導出時に、回転テーブルがフラットケーブルを引き出す方向(巻取反対方向)に回転し、フラットケーブルがローラに沿って巻きを解かれケースの外側に導かれ、フラットケーブルの巻き取り時に、回転テーブルが付勢手段の付勢力でフラットケーブルの巻取方向に回転し、フラットケーブルがローラに沿って引き戻されつつ巻き取られる。このフラットケーブルは、一端側が中心軸の巻取方向に巻かれることで固定され、他端側が巻取反対方向に反転され、反転ローラに沿って屈曲されるので、反転ローラの周囲において、内側のフラットケーブルと外側のフラットケーブルとの長さの差が生じ、この内外周差で外側のフラットケーブルに弛みが生じることもあったが、スライドブロックが、該スライドブロックの湾曲部と反転ローラとの間の複数枚のフラットケーブルを挟んで対向する位置に位置付けられるから、この弛みを生じさせないようにでき、内側のフラットケーブルと、外側のフラットケーブルとの内外周差を小さくできる。
また、スライドブロックは、湾曲部と反転ローラとの間にフラットケーブルを挟む近接位置から反転ローラから離れる退避位置までスライド可能に設けられているので、フラットケーブルを配策する際には、スライドブロックを回転テーブルの径方向外側にスライドさせ、退避位置に位置付け、反転ローラからスライドブロックを離間させ、湾曲部と反転ローラとの間にスペースを設け、反転ローラとスライドブロックとの間に複数枚のフラットケーブルを挿通させた後、スライドブロックを径方向内側にスライドさせ、近接位置に位置付け、湾曲部と反転ローラとの間に複数枚のフラットケーブルを挟む。このように、スライドブロックは、近接位置から退避位置までスライド可能に設けられているので、フラットケーブルを湾曲部と反転ローラとの間に挿通し易くできる。こうしてフラットケーブルを配策し易くできる。
請求項2に記載の本発明は、請求項1記載されたフラットケーブルの巻取装置において、前記反転ローラは孔部を有する円筒形に形成されたローラ本体と、この孔部内に挿入される軸部と、を有し、該軸部は、前記回転テーブルの径方向に沿ってスライド自在に設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、ローラ本体が装着される軸部は、回転テーブルの径方向に沿ってスライド自在に設けられているので、フラットケーブルをフラットケーブルの巻取装置に配策する際には、ローラ本体及び軸部を回転テーブルの径方向外側にスライドさせ、中心軸からローラ本体及び軸部を離間し、中心軸周りにスペースを設けることにより、フラットケーブルを中心軸に固定し易くできる。こうして、より一層、フラットケーブルを配策し易くできる。
請求項3に記載の本発明は、レールと、該レールにスライド自在に取り付けられる可動体と、前記レールと前記可動体とのうちいずれか一方に設けられる請求項1又は請求項2記載のフラットケーブル巻取装置と、を備えたことを特徴とするフラットケーブルの配策構造である。
上記構成によれば、請求項1と同様に、スライドブロックが、該スライドブロックに設けられた湾曲部と反転ローラとの間の複数枚のフラットケーブルを挟むので、湾曲部と反転ローラとの間において、フラットケーブルの弛みが生じるのを防止できる。また、スライドブロックは、湾曲部と反転ローラとの間にフラットケーブルを挟む近接位置から反転ローラから離れる退避位置までスライド可能に設けられているので、フラットケーブルを挿通し易くできる。こうしてフラットケーブルを配策し易くできる。
本発明によれば、スライドブロックが、複数枚のフラットケーブルを湾曲部と反転ローラとの間に挟んで対向する位置に位置付けられるので、内側のフラットケーブルと外側のフラットケーブルとの長さの差を小さくでき、複数枚のフラットケーブルを重ねて用いた際においても、フラットケーブルの内外周差に起因する弛みによる損傷を防止し、フラットケーブルの巻き取りや引き出しがスムーズに行うことができるとともに、フラットケーブルを配策し易くできる。
本発明のフラットケーブルの配策構造の一実施の形態を示す概念図である。 図1に示されたフラットケーブルの配策構造を構成する本発明のフラットケーブルの巻取装置の一実施の形態を示す分解斜視図である。 図2に示されたフラットケーブルの巻取装置を構成するフラットケーブルを示す斜視図である。 (A)は、図2に示されたフラットケーブルの巻取装置にフラットケーブルを配策する様子を示す平面図であり、(B)は(A)中のI−I線に沿う断面図である。 (A)は、図2に示されたフラットケーブルの巻取装置にフラットケーブルを配策した状態を示す平面図であり、(B)は(A)の要部を拡大して示す図である。 (A)は、従来のフラットケーブル巻取装置を示す平面図であり、(B)は、(A)の要部を拡大して示す図である。
フラットケーブルの配策構造10は、図1に示すように、車体フロア13に配置されたレール12にスライドシート11をスライド自在に取り付け、車体フロア13からスライドシート11にフラットケーブル2を配策するための構造である。このフラットケーブルの配策構造10は、車体フロア13に配置されるレール12と、該レール12にスライド自在に設けられるスライドシート11と、レール12に設けられるフラットケーブルの巻取装置1と、を備えている。スライドシート11は、特許請求の範囲に記載された「可動体」に相当する。本発明は、スライドシート11ではなく、可動体として「スライドドア」に用いられても良い。また、フラットケーブルの巻取装置1は、レール12に設けられているが、本発明はこれに限ったものではなく、可動体側に設けられていても良い。
フラットケーブル2は、互いに平行な複数の芯線(図示しない)と、各芯線を被覆する絶縁性の被覆部(図示しない)と、互いに隣り合う被覆部を連結する絶縁性の連結部(図示しない)と、を備えている。上記芯線は複数の導線が撚られて構成されている。上記被覆部と上記連結部とは、合成樹脂から構成され互いに一体に成形されている。各フラットケーブル2は、上述した芯線と被覆部と連結部とを備えて帯板状に形成されている。上記フラットケーブル2は3枚重ねられた状態で、両端に一対のコネクタ9が取り付けられる。また、本実施形態では、互いに平行な複数の芯線を有するフラットケーブル2が用いられているが、本発明はこれに限ったものではなく、フラットケーブルは、断面が矩形状に形成された1つの芯線から構成されても良い。
一対のコネクタ9のうち、一方のコネクタ9Aは電源側の回路に接続され、他方のコネクタ9Bは負荷(スライドシート11)側の回路に接続される。この一方のコネクタ9Aは、ケース部3の周壁35(後述する)の外側に設けられている。
フラットケーブルの巻取装置1は、フラットケーブル2の一端側を巻き取るとともに他端側を導出させる装置である。このフラットケーブルの巻取装置1は、図2に示すように、フラットケーブル2を複数枚(図示例では3枚)重ねて収容するケース部3と、該ケース部3内に回動自在に設けられる円板状の回転テーブル4と、該回転テーブル4をフラットケーブル2の巻取方向R(図5に示す)に付勢する付勢手段としてのコイルばね5と、回転テーブル4に、該回転テーブル4の径方向にスライド自在に設けられる複数(図示例では5つ)のローラ6及びスライドブロック7と、を備えている。また、本実施形態では、3枚のフラットケーブル2が用いられているが、本発明はこれに限ったものではなく、フラットケーブル2は2以上であればよい。
ケース部3は、図2に示すように、フラットケーブル2を3枚重ねて収容するロアケース30と、該ロアケース30内に設けられ、回転テーブル4を回動自在に軸支する中心軸31と、ロアケース30の上面を覆う第1カバー32及び第2カバー33と、を備えている。ケース部3を構成するケースとしてのロアケース30、中心軸31、及びカバー32、33は、合成樹脂から構成されている。
ロアケース30は、車体フロア13に設置される基壁34と、基壁34から円筒状に立設された周壁35と、ロアケース30内に収容されたフラットケーブル2の他端側を外部に導出するためのケーブル導出部36と、を備えている。ここで、図1、2中の矢印Yは、周壁35の立設方向、即ち鉛直方向を示している。本明細書では、この矢印Yを高さ方向と記し、図1中における紙面方向の上方側を「上」と記し、紙面方向の下方側を「下」と記すことがある。
基壁34には、中心軸31に形成されたスリット31aと連通する貫通孔(図示しない)と、第1カバー32をロアケース30及び車体フロア13に取り付けるための2つのボルト挿通孔34aと、が設けられている。この貫通孔は、スリット31a内に挿入された3枚のフラットケーブル2の一端側を基壁34の外面に導出する。2つのボルト挿通孔34aは、周壁35の外側に設けられている。
ケーブル導出部36は、周壁35の外面に方体状に設けられ、その上面に、フラットケーブル2を収容するための3つの溝部36aが形成されている。各溝部36aは、周壁35の上端を切り欠いて該周壁35の内部と外部とを連通しているとともに、レール12の長手方向に沿って直線状に設けられている。
中心軸31は、基壁34の中央に円柱状に立設され、回転テーブル4の孔部4a(後述する)内に挿通され、回転テーブル4を回動自在に支持している。中心軸31の高さは、周壁35と同じ高さに形成されている。この中心軸31には、互いに重ねられた3枚のフラットケーブル2が挿入固定されるとともに、コイルばね5の一端部が固定されるスリット31aが設けられている。このスリット31aは、中心軸31の高さ方向Yの上端から下端まで設けられているとともに、中心軸31の径方向の両端を切り欠いている。この中心軸31には、3枚のフラットケーブル2の一端側が、中心軸31の外周に沿ってL字状に曲げられた状態で固定される。中心軸31は、基壁34と一体に設けられているが、本発明はこれに限ったものではなく、中心軸31は、基壁34と別体であっても良い。
第1カバー32は、周壁35の上面を覆う蓋部37と、該蓋部37の縁から立設され、周壁35の外面に重ねられる重なり部38と、該重なり部38の外側方向に連なる鍔部39と、を備えている。蓋部37には、中心軸31が設けられた位置に貫通孔37aが形成されている。この鍔部39には、前述したロアケース30のボルト挿通孔34aの縁に重ねられる連通孔39aが設けられている。この第1カバー32は、蓋部37が周壁35の上面を覆い、鍔部39が基壁34に重ねられ、互いに重ねられた孔34a、39aにボルト(図示しない)とナット(図示しない)が挿通してロアケース30及び車体フロア13に取り付けられる。
第2カバー33には、第1カバー32の貫通孔37aからロアケース30内に液体や砂などの異物が侵入するのを防止する覆い部33Aが設けられている。この第2カバー33は、周壁35の外面に取り付けられ、覆い部33Aが第1カバー32の貫通孔37aを覆っている。
回転テーブル4には、前述した中心軸31を挿通させる孔部4aと、反転ローラ6A及びスライドブロック7を回転テーブル4の径方向にスライドさせる6つのレール部41と、が設けられている。6つのレール部41は、同一形状に形成されているとともに、中心軸31を中心とした放射状に設けられ、各レール部41は、回転テーブル4の径方向に沿って形成されている。
各レール部41は、図2に示すように、回転テーブル4の上面から凹に形成され、中心軸31側から径方向外側に向かって延在した長穴42と、該長穴42における回転テーブル4の径方向外側の端部に設けられた円形部43と、を有している。この長穴42には、反転ローラ6A及びスライドブロック7を回転テーブル4に取り付けるための一対の係止部44(図4(B)に示す)が設けられている。一対の係止部44は、長穴42の幅方向の上端部から互いに近付く方向に延びているとともに、長穴42の長手方向の全長に形成されている。この長穴42は、一対の係止部44よりも下方側の空間の幅寸法が、円形部43における直径寸法と等しく形成されている。
コイルばね5は、弾性を有する金属をスパイラル状に巻いて形成されている。このコイルばね5は、一端部が中心軸31のスリット31a内に挿通固定され、他端部が回転テーブル4の下面に固定されることにより、回転テーブル4をフラットケーブル2の巻取方向Rに付勢する。
5つのローラ6は、回転テーブル4に、その径方向に沿って、中心軸31側の「近接位置」から中心軸31から離れた側の「退避位置(図4に示す)」までスライド可能に設けられ、図5(A)に示すように、それぞれが中心軸31側の「近接位置」にスライドされると、回転テーブル4の周方向に沿って並ぶ位置に設けられる。これら5つのうちローラ6のうち1つは、反転ローラ6Aとされ、この反転ローラ6Aは、中心軸31に巻取方向Rに巻き付けられたフラットケーブル2の他端側を、巻取反対方向に反転させ、屈曲させるためのものである。即ち、反転ローラ6Aは、ロアケース30の外側から巻き取られたフラットケーブル2を中心軸31に向かって反転させる。
ここで、「近接位置」とは、図5(A)に示すように、レール部41における中心軸31側の縁に、ローラ6(6A)、及びスライドブロック7が当接した状態をいい、この「近接位置」に対して、図4(A)に示すように、レール部41の中心軸31から離れた側の縁にローラ6(6A)、及びスライドブロック7が当接した状態を「退避位置」という。なお、図4(A)、及び図5(A)において、ケース部3の周壁35とフラットケーブル導出部36とが省略されている。
各ローラ6(6A)は、図2に示すように、同一形状に形成され、中央に軸部62が挿通される孔部6aを有する円筒状に形成されたローラ本体61と、この孔部6a内に挿入される軸部62と、を備えている。このローラ本体61の外径寸法は、スライドブロック7における回転テーブル4の径方向の寸法と等しく形成されている。
軸部62は、ローラ本体61を回動自在に支持している。この軸部62は、円柱状の本体部63と、該本体部63から外側方向に延在し、本体部63よりも大径な大径部64と、を備えている。この大径部64は、本体部63の長手方向(高さ方向Y)の端部に設けられ、その径方向の寸法は前述した円形部43の直径寸法と等しく形成されている。また、大径部64の高さ方向Yの寸法は、長穴42の下側空間における高さ方向Yの寸法よりも小さく形成されている。
スライドブロック7は、図3に示すように、ブロック状に形成されたブロック本体70と、該ブロック本体70と、レール部41に案内される案内部71と、を備えている。このブロック本体70は、扇形状の上面7a、及び下面7bと、これら上面7a及び下面7bの内縁同士を連ねる内周面7c、及び外縁同士を連ねる外周面7dと、これら4つの面7a、7b、7c、7dの縁同士を連ねる一対の側面7e、7fと、を有している。そして、スライドブロック7は、反転ローラ6Aの巻取方向R側に設けられ、一対の側面7e、7fのうち反転ローラ6A側(巻取反対方向側)の側面7fには、反転ローラ6Aの外周面に沿う湾曲部70aが設けられている。
また、スライドブロック7は、図5(A)に示すように、その外周面7dが中心軸31を中心とした円弧に沿う格好で、回転テーブル4の径方向に沿って、「近接位置」から「退避位置」までスライド可能に設けられ、スライドブロック7及び反転ローラ6Aは、これらが「近接位置」にスライドされると、湾曲部70aと反転ローラ6Aとの間にフラットケーブル2を挟んで対向する位置に所定間隔をあけて設けられている。この所定間隔とは、湾曲部70aと反転ローラ6Aとの間に挿通されたフラットケーブル2が、湾曲部70aに接触しない程度の隙間をいい、複数枚(本実施形態では3枚)のフラットケーブル2の厚み方向の寸法と同じ寸法か、この寸法よりも僅かに大きい寸法をいう。また、湾曲部70aが、フラットケーブル2を擦らないように、その表面を摩擦係数が小さくなるように処理しておくとよい。
案内部71は、スライドブロック7における下面7bの中央部に設けられ、回転テーブル4の径方向に沿って延在し、レール部41にスライド案内される。この案内部71は、スライドブロック7の下面7bから突出し、一対の係止部44間に挿通される挿通部72と、一対の係止部44に係止される被係止部73と、を備えている。この挿通部72は、係止部44の端面に沿った所定の長さ寸法を有し、スライドブロック7の回転を規制する。被係止部73は、その幅寸法が一対の係止部44間の寸法よりも大きく、レール部41の下方側の空間の幅寸法よりも小さい寸法に形成されている。
次に、フラットケーブルの巻取装置1における回転テーブル4にローラ6(6A)及びスライドブロック7を組み付ける方法について説明する。ローラ6(6A)の軸部62を大径部64側から回転テーブル4のレール部41に近付け、大径部64を円形部43の下面に重ね、大径部64を中心軸31側にスライドさせることにより、一対の係止部44が、軸部62の本体部63と大径部64との間に進入し、大径部64を係止し、軸部62を回転テーブル4に該回転テーブル4の径方向にスライド自在に取り付ける。こうして、ローラ6(6A)を回転テーブル4に組み付ける。そして、ローラ本体61を、その孔部6a内に軸部62を挿通することにより、軸部62に回動自在に装着する。スライドブロック7を、下面7b側から回転テーブル4のレール部41に近付け、内周面7cが内側になるように円形部43の下面に重ね、被係止部73を中心軸31側にスライドさせることにより、一対の係止部44が、スライドブロック7の下面7bと被係止部73との間に進入し、被係止部73を係止し、スライドブロック7を、回転テーブル4に該回転テーブル4の径方向にスライド自在に取り付ける。こうして、スライドブロック7を回転テーブル4に組み付ける。
続いて、フラットケーブルの巻取装置1におけるフラットケーブル2の配策方法について説明する。図4(A)に示すように、ローラ6(6A)及びスライドブロック7を「退避位置」に位置付け、反転ローラ6A及びスライドブロック7を中心軸31から離間させ、中心軸31周りにスペースを設ける。この状態で、互いに重ねられた3枚のフラットケーブル2の一端側を中心軸31のスリット31aに挿通し、ロアケース30の基壁34に設けられた貫通孔内に挿通させて、ロアケース30の外部に導出する。そして、フラットケーブル2の一端部に、電源側の回路に接続されたコネクタ9Aを取り付ける。このように、中心軸31周りにスペースを設けることにより、フラットケーブル2を中心軸31に固定し易くできる。
回転テーブル4を回転させ、図4(A)に示すように、反転ローラ6Aを中心軸31の紙面方向の左側に位置付け、フラットケーブル2の他端側を中心軸31に巻取方向Rに巻き付け、そして、反転ローラ6Aのみを中心軸31側までスライドする。こうして、反転ローラ6Aとスライドブロック7との間にフラットケーブル2を挿通するためのスペースを設ける。この状態で、反転ローラ6Aとスライドブロック7との間にフラットケーブル2を挿通し、フラットケーブル2を反転ローラ6Aに沿って折り返し、反転ローラ6Aの巻取反対方向側の4つのローラ6、及びスライドブロック7に順次掛け渡し、フラットケーブル導出部36から導出する。この際、フラットケーブル2が弛まない様にその他端側が引っ張られるので、フラットケーブル2がローラ6、及びスライドブロック7に巻き付けられ、ローラ6、及びスライドブロック7は中心軸31側にスライドされる。
このようなフラットケーブル2は、一端側が中心軸31の巻取方向Rに巻かれることで固定され、他端側が巻取反対方向に反転され、反転ローラ6Aに沿って屈曲されるので、反転ローラ6Aの周囲において、内側のフラットケーブル2と外側のフラットケーブル2との長さの差が生じ、この内外周差で外側のフラットケーブル2に弛みが生じることもあったが、スライドブロック7が、該スライドブロック7の湾曲部70aと反転ローラ6Aとの間の3枚のフラットケーブル2を挟んで対向する位置に位置付けられるから、この弛みを生じさせないようにでき、これにより、内側のフラットケーブル2と、外側のフラットケーブル2との内外周差を小さくでき、図5(A)に示すように、フラットケーブル2の他端側において生じる弛み部分2Aを小さくする(弛み部分2Aをなくす)ことができる。
また、スライドブロック7は、近接位置から退避位置までスライド可能に設けられているので、反転ローラ6Aとスライドブロック7との間にフラットケーブル2を挿通するためのスペースが設けられるから、フラットケーブル2を湾曲部70aと反転ローラ6Aとの間に挿通し易くできる。こうしてフラットケーブル2を配策し易くできる。
上述した実施形態によれば、スライドブロック7が、3枚のフラットケーブル2を湾曲部70aと反転ローラ6Aとの間に挟んで対向する位置に位置付けられるので、内側のフラットケーブル2と外側のフラットケーブル2との長さの差を小さくでき、3枚のフラットケーブル2を重ねて用いた際においても、フラットケーブル2の内外周差に起因する弛みによる損傷を防止し、フラットケーブル2の巻き取りや引き出しがスムーズに行うことができるとともに、フラットケーブル2を配策し易くできる。
また、上述した実施形態では、5つのローラ6(6A)の全てが、回転テーブル4の径方向に沿ってスライド自在に設けられているが、本発明はこれに限ったものではなく、5つのローラ6(6A)のうち少なくとも1つが、回転テーブル4の径方向に沿ってスライド自在に設けられていても良く、5つのローラ6の全てが、スライド移動不能に回転テーブル4に固定されていても良い。
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 フラットケーブルの巻取装置
4 回転テーブル
5 コイルばね(付勢手段)
7 スライドブロック
70a 湾曲部
6 ローラ
6A 反転ローラ
10 フラットケーブルの配策構造
11 スライドシート(可動体)
12 レール
30 ロアケース(ケース)
31 中心軸
61 ローラ本体
62 軸部

Claims (3)

  1. フラットケーブルの一端側を巻き取るとともに他端側を導出させるフラットケーブルの巻取装置であって、
    前記フラットケーブルを複数枚重ねて収容するケースと、
    該ケース内に固定されるとともに前記フラットケーブルの一端側を固定する中心軸と、
    該中心軸を中心として回動自在に設けられる回転テーブルと、
    該回転テーブルを前記フラットケーブルの巻取方向に付勢する付勢手段と、を備え、
    前記回転テーブルには、該回転テーブルの周方向に沿って設けられる複数のローラと、前記回転テーブルの径方向にスライド自在なスライドブロックと、が設けられ、
    前記複数のローラのうち1つは、前記ケースの外側から巻き取られた前記フラットケーブルを前記中心軸に向かって反転させる反転ローラとされ、
    前記スライドブロックは、前記反転ローラと前記巻取方向に隣り合う前記ローラとの間に設けられ、
    該スライドブロックには、前記反転ローラに沿うとともに所定間隔をあけて対向可能な湾曲部が設けられ、
    前記スライドブロックは、前記湾曲部と前記反転ローラとの間に前記フラットケーブルを挟んで対向する近接位置から前記反転ローラから離れる退避位置までスライド可能に設けられていることを特徴とするフラットケーブルの巻取装置。
  2. 前記反転ローラは孔部を有する円筒形に形成されたローラ本体と、
    この孔部内に挿入される軸部と、を有し、
    該軸部は、前記回転テーブルの径方向に沿ってスライド自在に設けられていることを特徴とする請求項1記載のフラットケーブルの巻取装置。
  3. レールと、
    該レールにスライド自在に取り付けられる可動体と、
    前記レールと前記可動体とのうちいずれか一方に設けられる請求項1又は請求項2記載のフラットケーブルの巻取装置と、を備えたことを特徴とするフラットケーブルの配策構造。
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